JP2000342228A - ヤーコン・桑葉配合茶 - Google Patents

ヤーコン・桑葉配合茶

Info

Publication number
JP2000342228A
JP2000342228A JP11158055A JP15805599A JP2000342228A JP 2000342228 A JP2000342228 A JP 2000342228A JP 11158055 A JP11158055 A JP 11158055A JP 15805599 A JP15805599 A JP 15805599A JP 2000342228 A JP2000342228 A JP 2000342228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tea
yacon
water
mulberry leaf
mulberry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11158055A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4043645B2 (ja
Inventor
Mitsuo Zakato
光夫 坂登
Kenzo Tako
健蔵 多湖
Yuji Koide
裕治 小出
Sumio Terada
澄男 寺田
Michihiro Ko
道宏 高
Naohito Ogose
直仁 生越
Seiichiro Kawashima
誠一郎 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zenyaku Kogyo KK
Original Assignee
Zenyaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zenyaku Kogyo KK filed Critical Zenyaku Kogyo KK
Priority to JP15805599A priority Critical patent/JP4043645B2/ja
Publication of JP2000342228A publication Critical patent/JP2000342228A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4043645B2 publication Critical patent/JP4043645B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糖尿病の予防又は改善が図れる配合茶を提供
する。 【解決手段】 ヤーコン地上部と桑葉を混合した配合
茶、好ましくは乾燥重量として、ヤーコン地上部1重量
部に対して桑葉0.3〜3.0重量部を配合する。 【効果】 ヤーコン地上部と桑葉とをそれぞれを単独で
用いた場合に比べ、配合茶は、耐糖能異常の改善を明ら
かに増強する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は糖尿病の予防又は改
善を目的とする食事療法に適した配合茶又はその利用法
に関し、詳しくは南米アンデス原産のヤーコン地上部と
桑葉を混合した配合茶、該配合茶の水又は含水アルコー
ル抽出物を有効成分とする糖尿病の予防又は改善用薬
剤、並びに該配合茶の水又は含水アルコール抽出物を含
有してなる同疾病予防又は改善用食品に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病は糖代謝の異常によって引き起こ
される疾患であり、現在国内には600万人の患者がい
ると言われ、またそのほぼ二倍の予備軍がいると推定さ
れている。
【0003】糖尿病はインスリン依存型(IDDM)とイン
スリン非依存型(NIDDM)に大別され、インスリン依存
型はウイルス等が原因とされる自己免疫機序によって膵
臓のβ細胞が壊死あるいは機能停止することによりイン
スリンを合成・分泌できないタイプであり、患者の1割
弱を占めている。また、インスリン非依存型は加齢やス
トレス等の不確定な要因により生ずるインスリンの分泌
不全や組織インスリン抵抗性に起因して高血糖を示すタ
イプであり、患者の9割以上がこのタイプに含まれる。
このタイプの軽症又は中等症の患者における治療には食
事療法と運動療法が主に採用されており、食事のカロリ
ー制限及び運動による糖の代謝促進で血糖値の安定が図
られている。
【0004】しかしながら、食後の血糖値の急な上昇と
その持続(食後過血糖)が長年に渡って続くと、いずれ
は耐糖能異常につながり、糖尿病の悪化に伴って血管障
害を促進し、神経症、腎症、網膜症、更には心筋梗塞、
脳卒中等の合併症の発症につながる危険性を有してい
る。食後過血糖の抑制はインスリン非依存型糖尿病の発
症予防に効果があるとされ、アカルボース等のα−グル
コシダーゼ阻害剤が医療用医薬品として利用されている
が、糖尿病の予防又は悪化防止の観点から食事療法の更
なる充実が望まれている。
【0005】その他、糖尿病以外で高血糖状態を引き起
こす要因としてストレスがある。現代はストレス社会と
もいわれ、子供から大人に至るまでストレスを感じてい
る人は多い。また、このストレスがもとで暴飲・暴食を
する人も少なくない。ストレスは交感神経を興奮させて
アドレナリンやノルアドレナリンの分泌を促し、これに
より血糖値が上昇するといわれている。したがって、日
常生活においてストレスの状態、更に暴飲・暴食等が続
くと高血糖状態になる危険性があり、糖尿病と同様の合
併症の発症につながるため、日頃から食後過血糖の抑制
等による血糖値コントロールが必要である。
【0006】以上のように、糖代謝異常は生活習慣病の
多くの疾患と関連があることから、生活習慣病の予防又
は悪化防止を目的とした薬剤や食品が望まれている。
【0007】ヤーコン(Yacon)は南米アンデス原産の
キク科の植物であり、学名をSmallanthus sonchifolia
(旧学名Polymnia sonchifolia)と言う。ヤーコンはニ
ュージーランドを経て1985年に根菜として日本に紹
介され、その後国内の農業試験場や大学の農学部におい
て利用法が研究された。
【0008】特に塊根部については、フラクトオリゴ糖
を多量に含むことが見出され、生のまま根菜として食用
に供した場合、低カロリーであることからダイエット食
や糖尿病食として検討されると共に、フラクトオリゴ糖
やフラクトースの天然原料として検討された経緯があ
る。
【0009】一方、塊根収穫時には2mにも達するヤー
コンの地上部、特に茎葉部については、従来、原産地で
家畜の飼料として用いられているか又は水溶性溶媒抽出
物を老化防止・美白用の皮膚外用剤として提案されてい
る(特開平8-175964号)以外、その用途の開拓は十分な
されておらず、糖尿病関連の応用としては、国内でのヤ
ーコン利用法研究の過程で、自然乾燥させたヤーコン茎
葉部を単独でお茶として利用することで糖尿病患者の血
糖値が低下することが報告されていた〔農業および園
芸、第64巻 第4号 538(1989)〕。
【0010】しかしながら、ヤーコン茎葉部は食事の際
にお茶として服用することで食後過血糖を有意に抑制す
るものの、苦味や渋味が強く味の点で改善の余地が残さ
れていた。
【0011】最近になって、本発明者らはヤーコン茎葉
部にウーロン茶葉を混合することで味が改善されること
並びにその配合茶が、それぞれを単独で用いた場合に比
べて有意に食後過血糖を抑制し、血中の中性脂肪やコレ
ステロールを低下させ更には体重増加を抑制する作用を
有することを見出して、新たな提案を行った〔PCT出
願公開WO98/08527〕。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ヤーコン単独での食後
過血糖抑制作用は上記のごとく知られていたが、更に長
期に服用することで耐糖能異常を改善又は進行を抑制す
ることを本発明者らが見出したことから、この作用を有
効に利用する方法が模索されていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ヤーコン
地上部の血糖抑制作用を更に有効に利用するため、研究
を重ねた結果、ヤーコン地上部に桑葉を混合し、乾燥重
量比としてヤーコン地上部1重量部に対して、桑葉0.
3〜3.0重量部の配合茶とすることで、味が改善され
ることを見出したが、驚くべきことにヤーコン地上部と
桑葉を上記の如く組み合わせることでそれぞれを単独で
用いた場合に比べ、耐糖能異常の改善が明らかに増強さ
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0014】すなわち、本発明はヤーコン地上部と桑葉
を混合した配合茶、該配合茶の水又は含水アルコール抽
出物を有効成分とする糖尿病の予防又は改善用薬剤、並
びに該配合茶の水又は含水アルコール抽出物を含有して
なる同疾病予防又は改善用食品を提供するものである。
【0015】糖尿病の予防・改善を目的に、食事療法の
一環としてお茶を毎日服用するためには、味が極めて重
要な要素を占めることから、本発明においてはまずヤー
コン地上部単独の場合の味を改善する目的で桑葉との混
合比の異なる配合茶を準備し、配合茶4gを600mlの
沸騰水にて煎じて成人30名で味のパネルテストを実施
した結果、乾燥重量比でヤーコン地上部1重量部に対し
て桑葉0.3〜3.0重量部の配合が味の点で好ましい
との結果を得た。
【0016】本発明で用いるヤーコン地上部とは、植物
形態学の用語である葉、茎又は葉柄のいずれか或いはそ
の全てを指すものであり、産地や収穫時期に関係なく使
用できる。使用に当たっては、ヤーコン地上部を天日で
1日乾燥し、更に2日間陰干ししたものを細切り或いは
粉末にして直接用いるか、乾燥した地上部を必要に応じ
て焙煎した後に使用することもできる。なお、焙煎する
場合は、桑葉と混合する前に外温140〜150℃で加
熱し、水蒸気が出た後、香りを確かめながら数分間熱す
るのが味の点で好ましいが、これに限定されるものでは
ない。
【0017】又、桑については古くから根皮を桑白皮と
称して、消炎性利尿、緩下、鎮咳去痰剤として漢方製剤
に配合されている。
【0018】近年、養蚕飼料として利用されていた桑の
葉も、古くは臨済宗の開祖栄西による喫茶養生記に示さ
れるごとく、桑がゆや桑茶として「飲水の病」すなわち
糖尿病の予防に利用されており、最近では、血糖上昇を
抑制し、血中コレステロール・中性脂肪の値を改善し、
肝機能を改善する効果があることが示唆されているた
め、健康茶として開発され販売されている。特に、その
制糖作用が注目を集め、主活性成分としてα−グルコシ
ダーゼ阻害活性を有する1−デオキシノジリマイシンが
見出されている。
【0019】本発明に用いる桑葉は、産地又は収穫時期
に関係なく使用できる。
【0020】本発明の配合茶は水の温度に関係なく、熱
水、温水又は冷水のいずれの場合でも通常のお茶と同様
に浸出でき服用できる。特に、食後過血糖をコントロー
ルするためには、食事と同時に又は食前2時間以内に服
用しておくのが好ましい。
【0021】又、本発明の配合茶を温度に関係なく水又
は含水アルコールで抽出し、その抽出液を凍結乾燥、ス
プレードライ等の方法を用いて乾燥し、粉末のままで又
は細粒剤、散剤、顆粒剤、錠剤、コーティング錠剤、カ
プセル剤、ソフトカプセル剤、シロップ剤等の形態に製
剤して薬剤又は食品として利用することもできる。
【0022】含水アルコールとしては、50%以下のエ
タノールが使用できる。
【0023】これらの剤型の調製は薬学的に許容される
賦形剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、懸濁化剤、乳化剤、
防腐剤、安定化剤、分散剤等、例えば、乳糖、白糖、澱
粉、軽質無水ケイ酸、デキストリン、結晶セルロース、
カオリン、炭酸カルシウム、タルク、ステアリン酸マグ
ネシウム、蒸留水、又は生理食塩水を用いて行われる。
【0024】又、食品を調製する場合は、凍結乾燥又は
スプレードライした粉末をそのままで又は清水に溶かし
て液剤とするか、或いはジュース、酒類、ビール、茶類
等の飲料、めん類、パン、米飯、ビスケット等の穀物加
工品、ソーセージ、ハム、かまぼこ等の練製品、ジャ
ム、ゼリー、グミ、あめ、ガム、ドレッシング、ふりか
け、調味料等に添加して用いることもできる。添加量は
適宜調整可能であり、適当な製造段階にて添加し得る。
【0025】粉末として用いる場合の摂取量並びに投与
量は、患者の症状、年齢、体重等に応じて異なるが、体
重60kgの成人に対する一日量として200〜2,00
0mgを数回に分けて摂取又は投与することができる。
【0026】次に、実施例、製造例、試験例を挙げて本
発明について詳細に説明するが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。
【0027】
【実施例】〔実施例1〕天日で1日、更に2日間陰干し
して乾燥させた韓国産ヤーコン葉5.0gと群馬県産桑
葉5.0gを混合した配合茶を通常の方法で調製して得
たティーバッグを200mlの沸騰水中に加え、3分間煎
じた後取り除いた。煎じ液を約50mlに減圧濃縮し、一
昼夜凍結乾燥して、褐色粉末1.83gを得た。
【0028】〔実施例2〕実施例1と同様にして、韓国
産ヤーコン葉7.5gと群馬県産桑葉2.5gを用いて
褐色の凍結乾燥粉末1.80gを得た。
【0029】〔実施例3〕実施例1と同様にして、韓国
産ヤーコン葉2.5gと群馬県産桑葉7.5gを用いて
褐色の凍結乾燥粉末2.02gを得た。
【0030】〔実施例4〕水に代わって50%エタノー
ルを用いる以外、実施例1と同様にして、褐色の凍結乾
燥粉末1.30gを得た。
【0031】〔実施例5〕水に代わって25%エタノー
ルを用いる以外、実施例1と同様にして、褐色の凍結乾
燥粉末1.32gを得た。
【0032】〔実施例6〕実施例1の凍結乾燥粉末を用
いた錠剤の処方例(15錠中) 実施例1の凍結乾燥粉末 1,830mg 結晶セルロース 1,000mg 部分α化デンプン 300mg 乳糖 935mg ショ糖脂肪酸エステル 100mg 硬化油 35mg
【0033】〔実施例7〕実施例1の凍結乾燥粉末を用
いた細粒剤の処方例(2包中) 実施例1の凍結乾燥粉末 1,830mg サイクロデキストリン 920mg ショ糖脂肪酸エステル 50mg
【0034】〔実施例8〕実施例2の凍結乾燥粉末を用
いたカプセル剤の処方(10カプセル中) 実施例2の凍結乾燥粉末 1,800mg 乳糖 1,040mg 無水リン酸水素カルシウム 100mg ショ糖脂肪酸エステル 30mg 硬化油 30mg
【0035】〔製造例1〕実施例1と同様にして、韓国
産ヤーコン葉10.0gを用いて茶褐色の凍結乾燥粉末
2.5gを得た。
【0036】〔製造例2〕実施例1と同様にして、群馬
県産桑葉10.0gを用いて褐色の凍結乾燥粉末2.6
gを得た。
【0037】〔製造例3〕水に代わって50%エタノー
ルを用いる以外、製造例1と同様にして、褐色の凍結乾
燥粉末1.55gを得た。
【0038】〔製造例4〕水に代わって25%エタノー
ルを用いる以外、製造例1と同様にして、褐色の凍結乾
燥粉末2.02gを得た。
【0039】〔製造例5〕水に代わって50%エタノー
ルを用いる以外、製造例2と同様にして、褐色の凍結乾
燥粉末1.14gを得た。
【0040】〔製造例6〕水に代わって25%エタノー
ルを用いる以外、製造例2と同様にして、褐色の凍結乾
燥粉末1.20gを得た。
【0041】次に、本発明の配合茶の血糖値に及ぼす影
響を下記試験例1を用いて説明する。
【0042】なお、これらの試験用検体1〜3は前記実
施例1〜3の熱水抽出物に対応し、又比較例1〜2の検
体は前記製造例1〜2のヤーコン葉単独又は桑葉単独の
熱水抽出物に対応する。
【0043】〔試験例1〕ショ糖負荷試験(経口投与) ウィスター系雄性ラット(7週齢、196.1±1.5
g、一群5匹)を約17時間絶食させた後、蒸留水に溶
解したショ糖(2.0g/kg)と検体(1.0g/kg)
の混合物をラット経口用ゾンデを用いて経口投与した。
投与後、15分毎に120分まで尾静脈より採血し、血
漿を調製して、血漿中のグルコースをグルコース B−
テストワコー(和光純薬製)を用いて測定した。
【0044】ショ糖(2.0g/kg)のみを経口投与し
た対照群では、投与後約30分に血漿中のグルコース濃
度がピークを示し、その後徐々に減衰した。一方、ショ
糖と検体を同時経口投与すると、ピーク値が下記表1の
ごとく低くなり、血糖上昇抑制作用がいずれの検体にお
いても明らかに認められた。ただし、検体1〜3と比較
例1〜2の各データの間には有意差は認められなかっ
た。
【0045】
【表1】 ──────────────────────────────── 検体 血糖値(mg/dl) 検体 血糖値(mg/dl) ──────────────────────────────── 検体1 109±2a 比較例1 123±7b 検体2 114±3a 比較例2 119±10c 検体3 113±3a 対照群 165±8 ──────────────────────────────── 対照群との有意差〔a:P<0.000005,b:P<0.0001,c: P<0.0005〕
【0046】〔試験例2〕グルコース負荷試験(皮下投
与) 耐糖能異常を示す肥満性糖尿病マウス(KK−Ayマウ
ス、雄性、42.5±0.52g)16匹を、それぞ
れ、対照群(蒸留水飲水群)、ヤーコン群(0.3%ヤ
ーコン地上部熱水エキス含有水飲水群)、桑の葉群
(0.3%桑の葉熱水エキス含有水飲水群)、ヤーコン
・桑の葉混合群(0.3%ヤーコン地上部熱水エキスと
0.3%桑の葉熱水エキス含有水飲水群)の4群に分け
て12週間飼育した。
【0047】試験期間中は、食餌(EC-2、日本クレア
製)並びに飲水は自由に与え、毎週体重並びに摂餌量を
測定すると共に、4週毎に1g/kgグルコース皮下負荷
試験を行い耐糖能異常の進行を確かめた。すなわち、1
g/kgの投与量となるように調製したグルコース溶液を
一晩絶食したマウスの背部に皮下投与後、経時的(投与
直前、15、30、60、90、120、180分)に
尾静脈より採血して小型血糖測定器(グルコカード)を
用いて血糖値を測定した。その結果を表2、3及び図1
に示す。
【0048】なお、飼育期間中の体重並びに摂餌量にお
いて対照群と検体投与群との間に有意な差は認められな
かった。
【0049】
【表2】 60分値(mg/dl) ─────────────────────────────── 検体 0週 12週 ─────────────────────────────── 検体1 273.3±41 207.5±20d 比較例1 269.0±10 356.5±66 比較例2 310.0±39 329.3±9 対照群 298.8±26 344.0±40 ─────────────────────────────── 対照群との有意差〔d:P<0.05〕
【0050】
【表3】 AUC(mg/dl・min) ─────────────────────────────── 検体 0週 12週 ─────────────────────────────── 検体1 33780±5134 27596±2831d 比較例1 32786±1681 49324±10406 比較例2 37781±5871 41507±1302 対照群 35844±3218 47430±5658 ─────────────────────────────── 対照群との有意差〔d:P<0.05〕
【0051】図1に示されるように、対照群は血糖ピー
ク値並びに投与後の120分値が200mg/dl以上と高
く、耐糖能の低下すなわち耐糖能異常が認められた。一
方、本発明の配合茶を12週間服用させたことで、グル
コース負荷試験における血糖上昇が有意に抑えられ、投
与後の120分値も明らかに低下した。
【0052】又、上記表2、3の結果からも明らかなよ
うに、対照群の血糖ピーク値を示す投与後60分値並び
に0〜180分の血糖曲線下面積であるAUC値を比較
しても配合茶の長期服用でそれらの値が有意に低下し、
耐糖能の上昇すなわち耐糖能の改善が認められた。
【0053】特に、単独では改善作用を示さない量を配
合しているため、本発明の配合茶の上記作用は予想外の
結果であり、ヤーコン葉と桑葉の組合せが起因している
ことは明らかである。
【0054】又、この傾向はヤーコン地上部及び桑葉の
他の配合例である実施例2及び3あるいは抽出溶媒の異
なる実施例4及び5の各凍結乾燥粉末においても同様に
みうけられた。
【0055】〔試験例3〕本発明の配合茶の毒性を確か
めるため、代表例として実施例1、2、3の凍結乾燥粉
末を用いてICRマウスの急性毒性試験を実施したが、
いずれも10g/kgで死亡例はみられなかった。
【0056】以上の結果より、本発明の配合茶は、有意
に血糖値をコントロールして食後過血糖のような急激な
血糖値の上昇を抑制し、血糖値を安定させる作用を示す
と共に、長期間続けて服用することで耐糖能異常が明ら
かに改善されることから、本発明の配合茶が糖吸収抑制
作用及び糖代謝改善作用を併せ持つことが予想される。
【0057】したがって、本発明の配合茶は食事による
急激な血糖値の上昇を抑制するだけでなく糖の代謝異常
を予防するため、日常生活における中高年の糖尿病や肥
満の予備軍の過剰カロリー摂取の抑制、糖尿病患者や肥
満患者の食事療法への応用並びにそれら治療薬の補助的
な利用が期待できる。
【0058】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、乾燥重
量比として、ヤーコン地上部1重量部に対し桑葉0.3
〜3.0重量部を配合したヤーコン・桑葉配合茶とした
ことにより、味が改善され、糖吸収後の血糖値抑制作用
を保持するとともに、ヤーコン地上部と桑葉を単独で用
いた場合に比べて耐糖能異常の改善が明らかに増強され
た。
【0059】よって本発明の配合茶は血糖値コントロー
ルに有用なお茶として日常服用できると共に、前記配合
茶の水又は含水アルコール抽出物を有効成分とする糖尿
病の予防・改善用薬剤を提供することができ、更には前
記水又は含水アルコール抽出物を食品に添加することに
よって同疾病予防又は改善用食品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】グルコース負荷試験におけるグルコース投与後
の時間の経過に対する血糖値の変化を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小出 裕治 東京都練馬区大泉町2丁目33番7号 全薬 工業株式会社研究所内 (72)発明者 寺田 澄男 東京都練馬区大泉町2丁目33番7号 全薬 工業株式会社研究所内 (72)発明者 高 道宏 東京都練馬区大泉町2丁目33番7号 全薬 工業株式会社研究所内 (72)発明者 生越 直仁 東京都練馬区大泉町2丁目33番7号 全薬 工業株式会社研究所内 (72)発明者 川島 誠一郎 東京都練馬区大泉町2丁目33番7号 全薬 工業株式会社研究所内 Fターム(参考) 4B017 LC03 LG15 LK07 LL09 LP01 LP03 4B018 LB08 LE05 MD08 MD61 ME03 MF01 MF06 4C088 AB26 AB34 AC02 AC05 BA06 BA08 BA09 MA07 MA52 NA09 ZC35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヤーコン地上部と桑葉を混合した配合
    茶。
  2. 【請求項2】 乾燥重量として、ヤーコン地上部1重量
    部に対して桑葉0.3〜3.0重量部の配合比からなる
    請求項1記載の配合茶。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の配合茶の水又は含
    水アルコール抽出物を有効成分とする糖尿病予防又は改
    善用薬剤。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の配合茶の水又は含
    水アルコール抽出物を含有してなる糖尿病予防又は改善
    用食品。
JP15805599A 1999-06-04 1999-06-04 ヤーコン・桑葉配合食品 Expired - Lifetime JP4043645B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15805599A JP4043645B2 (ja) 1999-06-04 1999-06-04 ヤーコン・桑葉配合食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15805599A JP4043645B2 (ja) 1999-06-04 1999-06-04 ヤーコン・桑葉配合食品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000342228A true JP2000342228A (ja) 2000-12-12
JP4043645B2 JP4043645B2 (ja) 2008-02-06

Family

ID=15663318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15805599A Expired - Lifetime JP4043645B2 (ja) 1999-06-04 1999-06-04 ヤーコン・桑葉配合食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4043645B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003265151A (ja) * 2002-03-13 2003-09-24 Masanao Ehata 健康茶
KR20030084021A (ko) * 2002-04-24 2003-11-01 이순재 뽕잎과 녹차를 함유한 항당뇨 조성물
JP2004147647A (ja) * 2002-10-08 2004-05-27 Meiji Milk Prod Co Ltd グリセミックインデックス低下食品
JP2006061117A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Ls Corporation:Kk ダイエット用健康食品
JP2007230973A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Kagawa Univ 抗ガン活性作用を有する組成物。
KR101267886B1 (ko) * 2010-06-30 2013-05-27 전라남도 참바늘버섯을 이용한 당뇨성 이상지질혈증 예방 및 치료용 조성물
CN112807392A (zh) * 2021-03-11 2021-05-18 上海中医药大学附属曙光医院 一种针对糖尿病前期人群的中药组合物及制备方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0365167A (ja) * 1989-08-02 1991-03-20 Dynic Corp 桑茶の製造法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0365167A (ja) * 1989-08-02 1991-03-20 Dynic Corp 桑茶の製造法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003265151A (ja) * 2002-03-13 2003-09-24 Masanao Ehata 健康茶
KR20030084021A (ko) * 2002-04-24 2003-11-01 이순재 뽕잎과 녹차를 함유한 항당뇨 조성물
JP2004147647A (ja) * 2002-10-08 2004-05-27 Meiji Milk Prod Co Ltd グリセミックインデックス低下食品
JP2006061117A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Ls Corporation:Kk ダイエット用健康食品
JP2007230973A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Kagawa Univ 抗ガン活性作用を有する組成物。
KR101267886B1 (ko) * 2010-06-30 2013-05-27 전라남도 참바늘버섯을 이용한 당뇨성 이상지질혈증 예방 및 치료용 조성물
CN112807392A (zh) * 2021-03-11 2021-05-18 上海中医药大学附属曙光医院 一种针对糖尿病前期人群的中药组合物及制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4043645B2 (ja) 2008-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5109117B2 (ja) スダチ由来の組成物、並びに当該組成物を含有する医薬組成物、健康飲食品及びサプリメント
KR101427784B1 (ko) 인삼 및 뽕나무 추출물을 유효성분으로 함유하는 항당뇨 조성물
KR102002298B1 (ko) 생약 추출물을 포함하는 고요산혈증 또는 고요산혈증 관련 대사 장애의 예방, 개선 또는 치료용 조성물
JP4043645B2 (ja) ヤーコン・桑葉配合食品
JP2006160710A (ja) 糖尿病の予防・治療用組成物およびその有効成分を含む健康食品
JP3628999B2 (ja) 苦瓜茶及びその製造方法
KR100601191B1 (ko) 혈당 강하제
KR20150031373A (ko) 비타민나무 잎 추출물을 유효성분으로 함유하는 비만 예방 또는 치료용 약학 조성물 및 식품 조성물
KR101692604B1 (ko) 저속으로 추출한 석류주스를 유효성분으로 포함하는 간 기능 개선용 조성물
JP2007520548A (ja) 糖尿病性合併症の予防及び治療用組成物
JP2007070263A (ja) 糖尿病予防用組成物
KR100685472B1 (ko) 식초 가공 인삼제제를 이용한 제2형 당뇨병과대사증후군의 예방 및 치료용 조성물
JP3476835B2 (ja) ヤーコン・ウーロン配合食品
JP2006257018A (ja) 抗肥満剤、医薬品および飲食品
JP2007008883A (ja) 血糖値低下作用を有する組成物
JP4524018B2 (ja) 桑の葉およびアガリクス抽出混合物を含むインスリン非依存型糖尿病の予防、治療用の医薬組成物および健康食品
KR20140147482A (ko) 용담 추출물의 분획물을 유효성분으로 포함하는 당뇨병 전증 또는 당뇨병의 예방 또는 치료용 조성물
KR102507569B1 (ko) 돌외잎 추출물의 제조방법 및 이에 따른 돌외잎 추출물
KR102265793B1 (ko) 금어초 추출물을 유효성분으로 함유하는 혈당 강하용 건강기능식품 조성물
KR102302047B1 (ko) 엉겅퀴, 민들레, 배, 아로니아 및 꿀로 이루어진 혼합물을 함유하는 간보호 또는 숙취해소용 조성물
KR101987971B1 (ko) 방향족 케톤계 화합물, 이를 포함하는 삼차고 추출물 또는 이의 분획물을 포함하는 관절염의 예방 또는 치료용 조성물
CN107029092A (zh) 一种马奶降糖中药组合物及其制备方法和应用
KR100714076B1 (ko) 당뇨병 환자를 위한 혼합조성물을 함유하는 건강기능식품
KR102266256B1 (ko) 황기 추출물 및 지치 추출물을 유효성분으로 포함하는 항당뇨용 약학적 조성물
KR100473529B1 (ko) 순기산 생약 복합제 추출물을 유효성분으로 함유하는당뇨병 예방 및 치료용 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051118

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20051125

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20051216

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4043645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term