JP2000341497A - テープ印刷装置の画像印刷方法およびその装置 - Google Patents

テープ印刷装置の画像印刷方法およびその装置

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JP2000341497A
JP2000341497A JP11147311A JP14731199A JP2000341497A JP 2000341497 A JP2000341497 A JP 2000341497A JP 11147311 A JP11147311 A JP 11147311A JP 14731199 A JP14731199 A JP 14731199A JP 2000341497 A JP2000341497 A JP 2000341497A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷画像を印刷したテープの有用部分と無用
部分との境界線を示す1種以上の境界マークを、カット
や重ね貼りの際の目安として適するように、かつ、カッ
ト後にまたは重ねて貼った後に残りにくいように印刷で
きるテープ印刷装置の画像印刷方法およびその装置を提
供する。 【解決手段】 印刷対象物であるテープに印刷画像を印
刷するとともに、印刷結果のテープの有用部分と無用部
分との境界線を示す1種以上の境界マークを、前記印刷
画像に付加して印刷するテープ印刷装置の画像印刷方法
・装置であって、前記印刷画像のテープ幅方向に隣接し
て、所定の印刷幅である境界幅q(q>0)を有する1
種以上の境界マークを印刷し、その境界幅qの境界マー
クの前記印刷画像側の端が前記有用部分と無用部分との
境界線を示すことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷画像をテープ
に印刷するテープ印刷装置の画像印刷方法およびその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、相互に相異なるテープ幅のテ
ープに対して印刷を行う種々のテープ印刷装置が知られ
ている。この種のテープ印刷装置では、相異なるテープ
幅のテープを収容したテープカートリッジを装着してテ
ープに対する印刷を行い、印刷後のテープを所望の長さ
(任意長さ)でカットすることにより、そのテープ幅に
応じた幅と任意長さを有するラベル等を作成できる。ま
た、同様に、テープの幅方向に対しても、任意幅を設定
することにより、その任意幅を示す所定のカットマーク
を付加して印刷するテープ印刷装置も提案されていて、
そのテープ印刷装置によれば、そのカットマークが示す
任意幅でテープを長手方向にカットすることにより、装
着されたテープのテープ幅ばかりでなく、任意幅のラベ
ル等を作成できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のカッ
トマークを目安にしてテープを長手方向にカットする場
合、カットの目安とするためには、カットマークはある
程度目立つ必要がある。かといって、カット後にカット
マークの一部でも残ったのでは、作成されたラベルの見
栄えが良くない。すなわち、従来、カットマークとして
は、印刷結果のテープの有用部分と無用部分との境界線
を描く例えば点線等のカットマークが採用されていた
が、カットマーク自体(カットマークの中心線)が境界
線となるため、細い線で描けば(印刷すれば)、カット
の目安として目立ち難く、かといって、太い線で描けば
(印刷すれば)、カット後にもカットマークの一部が残
ってしまい、見栄えが悪い、という問題点があった。ま
た、テープ幅を超える任意幅のラベル等を作成する場
合、複数枚のテープに印刷画像を分割して印刷し、印刷
後にその複数枚のテープの不要部分をカットして隣接し
て貼ったり、一部重ねて貼る(この場合、一方は糊代マ
ークとなる。以下、まとめて「境界マーク」という。)
などにより、所望のラベルを作成するが、この場合も、
印刷した境界マークが残ったのでは画像を接合した(貼
り合わせた)ときの全体画像の見栄えが悪く、かといっ
て、境界マークが目立たないと、正確にカットしたり貼
り合わせることができず、所望の幅のラベルを作成しに
くい。
【0004】本発明は、印刷画像を印刷したテープの有
用部分と無用部分との境界線を示す1種以上の境界マー
クを、カットや重ね貼りの際の目安として適するよう
に、かつ、カット後にまたは重ねて貼った後に残りにく
いように印刷できるテープ印刷装置の画像印刷方法およ
びその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の画像
印刷方法は、印刷対象物であるテープに印刷画像を印刷
するとともに、印刷結果のテープの有用部分と無用部分
との境界線を示す1種以上の境界マークを、前記印刷画
像に付加して印刷するテープ印刷装置の画像印刷方法で
あって、前記印刷画像のテープ幅方向に隣接して、所定
の印刷幅である境界幅q(q>0)を有する1種以上の
境界マークを印刷し、その境界幅qの境界マークの前記
印刷画像側の端が前記有用部分と無用部分との境界線を
示すことを特徴とする。
【0006】また、本発明の請求項14の画像印刷装置
は、印刷対象物であるテープに印刷画像を印刷するとと
もに、印刷結果のテープの有用部分と無用部分との境界
線を示す1種以上の境界マークを、前記印刷画像に付加
して印刷するテープ印刷装置の画像印刷装置であって、
前記印刷画像のテープ幅方向に隣接して、所定の印刷幅
である境界幅q(q>0)を有する1種以上の境界マー
クを印刷し、その境界幅qの境界マークの前記印刷画像
側の端が前記有用部分と無用部分との境界線を示すこと
を特徴とする。
【0007】この画像印刷方法およびその装置では、印
刷対象物であるテープに印刷画像を印刷するとともに、
印刷結果のテープの有用部分と無用部分との境界線を示
す1種以上の境界マークを、印刷画像に付加して印刷す
るが、印刷画像のテープ幅方向に隣接して、所定の印刷
幅である境界幅q(q>0)を有する1種以上の境界マ
ークを印刷し、その境界幅qの境界マークの印刷画像側
の端が有用部分と無用部分との境界線を示す。従来、例
えば点線等による境界マークは、その中心線が有用部分
と無用部分との境界線に一致していたが、ここでの境界
マークは、所定の境界幅(印刷幅)qで印刷され、か
つ、その印刷画像側の端が境界線を示す。このため、境
界幅qをある程度大きくすれば目立ち易くなる。また、
カットや重ね貼りをするときには、境界マーク全体をカ
ットしたり、境界マーク全体を糊代として利用すること
により、ラベル作成後に残らないようにすることができ
る。したがって、印刷画像を印刷したテープの有用部分
と無用部分との境界線を示す1種以上の境界マークを、
カットや重ね貼りの際の目安として適するように、か
つ、カット後にまたは重ねて貼った後に残りにくいよう
に印刷できる。
【0008】また、請求項1の画像印刷方法において、
任意のテープを前記印刷対象物として装着するテープ装
着工程と、装着されたテープのテープ幅Twのうちの、
前記印刷画像を印刷するための印刷対象領域の幅である
印刷対象幅pおよび前記境界幅qを決定する印刷対象幅
決定工程と、任意のラベル幅Lwを設定するラベル幅設
定工程と、前記ラベル幅Lw、前記印刷対象幅pおよび
前記境界幅qに基づいて、前記1種以上の境界マーク
を、前記印刷画像に付加する境界マーク付加工程と、前
記1種以上の境界マークが付加された印刷画像を前記テ
ープに印刷する印刷工程と、を備えたことが好ましい。
【0009】また、請求項14の画像印刷装置におい
て、任意のテープを前記印刷対象物として装着するテー
プ装着手段と、装着されたテープのテープ幅Twのうち
の、前記印刷画像を印刷するための印刷対象領域の幅で
ある印刷対象幅pおよび前記境界幅qを決定する印刷対
象幅決定手段と、任意のラベル幅Lwを設定するラベル
幅設定手段と、前記ラベル幅Lw、前記印刷対象幅pお
よび前記境界幅qに基づいて、前記1種以上の境界マー
クを、前記印刷画像に付加する境界マーク付加手段と、
前記1種以上の境界マークが付加された印刷画像を前記
テープに印刷する印刷手段と、を備えたことが好まし
い。
【0010】この画像印刷方法およびその装置では、任
意のテープを印刷対象物として装着し、装着されたテー
プのテープ幅Twのうちの、印刷画像を印刷するための
印刷対象領域の幅である印刷対象幅pおよび境界幅qを
決定するとともに、任意のラベル幅Lwを設定し、ラベ
ル幅Lw、印刷対象幅pおよび境界幅qに基づいて、1
種以上の境界マークを、印刷画像に付加し、1種以上の
境界マークが付加された印刷画像をテープに印刷する。
この場合、設定された任意のラベル幅Lwや、印刷対象
幅pおよび境界幅qに基づいて、有用部分と無用部分と
の境界線を示す1種以上の境界マークを境界幅qで印刷
画像に付加して印刷するので、印刷された境界マークを
目安にして、テープを長手方向にカットしたり、分割印
刷した複数枚のテープを接合したりすることが容易にで
き、それによって、所望の任意のラベル幅Lwのラベル
を作成でき、また、境界幅qの印刷画像側の端が境界線
を示すので、カットや重ねて貼った後に境界マークが残
りにくい。
【0011】また、請求項2の画像印刷方法において、
前記ラベル幅設定工程は、任意の拡大率m(mは1以上
の実数)を設定する拡大率設定工程と、設定された拡大
率mに応じて基礎となる画像の印刷幅のm倍に相当する
印刷幅をラベル幅Lwとして決定するラベル幅決定工程
と、を有し、前記基礎となる画像をm倍に拡大すること
により、前記ラベル幅Lwの印刷画像を作成する画像拡
大工程をさらに備えたことが好ましい。
【0012】また、請求項15の画像印刷装置におい
て、前記ラベル幅設定手段は、任意の拡大率m(mは1
以上の実数)を設定する拡大率設定手段と、設定された
拡大率mに応じて基礎となる画像の印刷幅のm倍に相当
する印刷幅をラベル幅Lwとして決定するラベル幅決定
手段と、を有し、前記基礎となる画像をm倍に拡大する
ことにより、前記ラベル幅Lwの印刷画像を作成する画
像拡大手段をさらに備えたことが好ましい。
【0013】この画像印刷方法およびその装置では、任
意の拡大率m(mは1以上の実数)を設定し、設定され
た拡大率mに応じて基礎となる画像の印刷幅のm倍に相
当する印刷幅をラベル幅Lwとして決定するので、ラベ
ル幅Lwを容易に設定できるとともに、基礎となる画像
をm倍に拡大することにより、ラベル幅Lwの印刷画像
を作成するので、予め作成された印刷画像ばかりでな
く、基礎となる画像を元に、ラベル幅Lwの印刷画像を
容易に作成できる。すなわち、通常の印刷ばかりでな
く、拡大印刷にも適用でき、その場合にも、印刷された
境界マークを目安にして、テープを長手方向にカットし
たり、分割印刷した複数枚のテープを接合したりするこ
とが容易にでき、設定された拡大率mに適したラベル幅
Lwのラベルを作成でき、また、境界幅qの印刷画像側
の端が境界線を示すので、カットや重ねて貼った後に境
界マークが残りにくい。
【0014】また、請求項2または3の画像印刷方法に
おいて、前記印刷対象幅pおよび前記境界幅qは前記テ
ープ幅Twに対応して定められており、前記印刷対象幅
決定工程は、装着されたテープのテープ幅Twを検出す
るテープ幅検出工程と、検出したテープ幅Twに応じて
対応する所定の印刷対象幅pおよび境界幅qを設定する
印刷対象幅設定工程と、を有することが好ましい。
【0015】また、請求15または16の画像印刷装置
において、前記印刷対象幅pおよび前記境界幅qは前記
テープ幅Twに対応して定められており、前記印刷対象
幅決定手段は、装着されたテープのテープ幅Twを検出
するテープ幅検出手段と、検出したテープ幅Twに応じ
て対応する所定の印刷対象幅pおよび境界幅qを設定す
る印刷対象幅設定手段と、を有することが好ましい。
【0016】この画像印刷方法およびその装置では、印
刷対象幅pおよび境界幅qはテープ幅Twに対応して定
められていて、装着されたテープのテープ幅Twを検出
し、検出したテープ幅Twに応じて対応する所定の印刷
対象幅pおよび境界幅qを設定する。すなわち、印刷対
象幅pおよび境界幅qはテープ幅Twに対応して定めら
れているので、装着されたテープのテープ幅Twを検出
することにより、それに対応する所定のものを印刷対象
幅pおよび境界幅qとして決定して容易に設定できる。
【0017】また、請求項2ないし4の画像印刷方法に
おいて、前記テープのテープ幅方向両端の一方を基準
端、他方を設定端としたとき、前記境界マーク付加工程
は、前記境界幅qを有してその基準端側の端が前記ラベ
ル幅Lwの内側と外側との境界線を示す第1境界マーク
を、前記境界マークの1種として、前記印刷画像の前記
設定端側の端の外側に隣接するように付加する第1境界
マーク付加工程を有することが好ましい。
【0018】また、請求項15ないし17の画像印刷装
置において、前記テープのテープ幅方向両端の一方を基
準端、他方を設定端としたとき、前記境界マーク付加手
段は、前記境界幅qを有してその基準端側の端が前記ラ
ベル幅Lwの内側と外側との境界線を示す第1境界マー
クを、前記境界マークの1種として、前記印刷画像の前
記設定端側の端の外側に隣接するように付加する第1境
界マーク付加手段を有することが好ましい。
【0019】この画像印刷方法およびその装置では、テ
ープのテープ幅方向両端の一方を基準端、他方を設定端
としたとき、境界幅qを有してその基準端側の端がラベ
ル幅Lwの内側と外側との境界線を示す第1境界マーク
を、境界マークの1種として、印刷画像の設定端側の端
の外側に隣接するように付加する。すなわち、この印刷
画像を印刷したときに、その印刷画像の設定端側の端の
外側に隣接するように第1境界マークが印刷されるの
で、ユーザは、その第1境界マークを参照して長手方向
のカット等の処理を容易に行うことができる。また、こ
の第1境界マークは、ラベル幅Lwの内側と外側との境
界線を示すので、カット等により、設定されたラベル幅
Lwに適合するラベルを作成できる。また、境界幅qの
基準端側の端によりラベル幅Lwの内側と外側との境界
線を示すので、第1境界マーク全体をカット等すること
により、ラベル幅Lwに適合させることができ、全体を
カット等するので、その後にラベルの一部として残らな
いものとなる。
【0020】また、請求項5の画像印刷方法において、
前記第1境界マークは、前記テープを印刷後に長手方向
にカットするためのカットマークであることが好まし
い。
【0021】また、請求項18の画像印刷装置におい
て、前記第1境界マークは、前記テープを印刷後に長手
方向にカットするためのカットマークであることが好ま
しい。
【0022】この画像印刷方法およびその装置では、第
1境界マークは、テープを印刷後に長手方向にカットす
るためのカットマークである。この第1境界マークは、
印刷画像の設定端側の端、すなわちラベル幅Lwの内側
と外側との境界線を示すものであり、印刷画像を印刷し
たときに印刷されるので、ユーザは、その第1境界マー
クを参照してカットすることにより、設定されたラベル
幅Lwに適合するラベルを作成できる。
【0023】また、請求項2ないし6の画像印刷方法に
おいて、前記ラベル幅Lwおよび前記印刷対象幅pにつ
いて、Lw>pの関係が成立するときに、前記印刷画像
の印刷幅Pwをn個(nは2以上の整数)の分割印刷幅
Pi(0≦Pi≦p、ここで、i=1〜n、ただし、総
和ΣPi=Pw)に割り当て、前記印刷幅Pwの印刷画
像を各分割印刷幅Pi(i=1〜n)を有するn個の分
割印刷画像に分割する印刷画像分割工程をさらに備え、
前記境界マーク付加工程は、前記テープのテープ幅方向
両端の一方を基準端、他方を設定端としたときの前記n
個の分割印刷画像のうちの分割印刷幅Pj(j=2〜
n)を有するn−1個の分割印刷画像の前記基準端側の
端の外側に隣接するように、前記境界幅qを有してその
設定端側の端が各分割印刷画像の前記基準端側の端を示
す第3境界マークを、前記境界マークの1種として付加
する第3境界マーク付加工程と、前記n個の分割印刷画
像のうちの分割印刷幅Pk(k=1〜n−1)を有する
n−1個の分割印刷画像の前記設定端側の端の外側に隣
接するように、前記境界幅qを有してその基準端側の端
が各分割印刷画像の前記設定端側の端を示す第4境界マ
ークを、前記境界マークの1種として付加する第4境界
マーク付加工程と、を有し、前記印刷工程は、前記印刷
対象領域に前記n個のうちの1個の分割印刷画像を、順
次または任意に印刷する分割印刷画像印刷工程を有する
ことが好ましい。
【0024】また、請求項15ないし19の画像印刷装
置において、前記ラベル幅Lwおよび前記印刷対象幅p
について、Lw>pの関係が成立するときに、前記印刷
画像の印刷幅Pwをn個(nは2以上の整数)の分割印
刷幅Pi(0≦Pi≦p、ここで、i=1〜n、ただ
し、総和ΣPi=Pw)に割り当て、前記印刷幅Pwの
印刷画像を各分割印刷幅Pi(i=1〜n)を有するn
個の分割印刷画像に分割する印刷画像分割手段をさらに
備え、前記境界マーク付加手段は、前記テープのテープ
幅方向両端の一方を基準端、他方を設定端としたときの
前記n個の分割印刷画像のうちの分割印刷幅Pj(j=
2〜n)を有するn−1個の分割印刷画像の前記基準端
側の端の外側に隣接するように、前記境界幅qを有して
その設定端側の端が各分割印刷画像の前記基準端側の端
を示す第3境界マークを、前記境界マークの1種として
付加する第3境界マーク付加手段と、前記n個の分割印
刷画像のうちの分割印刷幅Pk(k=1〜n−1)を有
するn−1個の分割印刷画像の前記設定端側の端の外側
に隣接するように、前記境界幅qを有してその基準端側
の端が各分割印刷画像の前記設定端側の端を示す第4境
界マークを、前記境界マークの1種として付加する第4
境界マーク付加手段と、を有し、前記印刷手段は、前記
印刷対象領域に前記n個のうちの1個の分割印刷画像
を、順次または任意に印刷する分割印刷画像印刷手段を
有することが好ましい。
【0025】この画像印刷方法およびその装置では、ラ
ベル幅Lwおよび印刷対象幅pについて、Lw>pの関
係が成立するときに、印刷画像の印刷幅Pwをn個(n
は2以上の整数)の分割印刷幅Pi(0≦Pi≦p、こ
こで、i=1〜n、ただし、総和ΣPi=Pw)に割り
当て、印刷幅Pwの印刷画像を各分割印刷幅Pi(i=
1〜n)を有するn個の分割印刷画像に分割するので、
n個の各分割印刷画像は、印刷対象幅pの印刷対象領域
に印刷できる。また、テープのテープ幅方向両端の一方
を基準端、他方を設定端としたときのn個の分割印刷画
像のうちの分割印刷幅Pj(j=2〜n)を有するn−
1個の分割印刷画像の基準端側の端の外側に隣接するよ
うに、境界幅qを有してその設定端側の端が各分割印刷
画像の基準端側の端を示す第3境界マークを、境界マー
クの1種として付加し、同様に、分割印刷幅Pk(k=
1〜n−1)を有するn−1個の分割印刷画像の設定端
側の端の外側に隣接するように、境界幅qを有してその
基準端側の端が各分割印刷画像の設定端側の端を示す第
4境界マークを付加して、印刷対象領域にn個のうちの
1個の分割印刷画像を、順次または任意に印刷する。
【0026】この場合、j番目の分割印刷画像の第3境
界マークは、境界幅qの設定端側の端によりj−1番目
との境界(j番目の分割印刷画像の基準端側の端)を示
し、k番目の分割印刷画像の第4境界マークは、境界幅
qの基準端側の端によりk+1番目との境界(k番目の
分割印刷画像の設定端側の端)を示すため、それらを参
照して無用部分のカット等の処理を容易に行うことがで
きるとともに、境界幅qの全体がそのカット等の対象と
なるので、カット等の後に残ることがない。また、n個
の分割印刷画像を印刷して第3境界マークや第4境界マ
ークが示す無用部分を全てカットして隣接したり、有用
部分を隣接する無用部分に重ねて、ぴったりと貼り付け
て接合でき、総和ΣPi=Pw=Lwなので、接合結果
の幅の総計はラベル幅Lwに一致し、これにより、所望
のラベル幅Lwのラベルを作成できる。
【0027】また、請求項7の画像印刷方法において、
前記第3境界マークおよび前記第4境界マークは、前記
テープを印刷後に長手方向にカットするためのカットマ
ークであることが好ましい。
【0028】また、請求項20の画像印刷装置におい
て、前記第3境界マークおよび前記第4境界マークは、
前記テープを印刷後に長手方向にカットするためのカッ
トマークであることが好ましい。
【0029】この画像印刷方法およびその装置では、第
3境界マークおよび第4境界マークは、テープを印刷後
に長手方向にカットするためのカットマークである。請
求項7または20で前述のように、j番目の分割印刷画
像の第3境界マークは、境界幅qの設定端側の端により
j−1番目との境界(j番目の分割印刷画像の基準端側
の端)を示し、k番目の分割印刷画像の第4境界マーク
は、境界幅qの基準端側の端によりk+1番目との境界
(k番目の分割印刷画像の設定端側の端)を示すため、
ユーザは、境界幅qの第3境界マークや第4境界マーク
の全体をカットの対象として容易にカットすることがで
き、全体をカットするのでその後に残ることがない。ま
た、n個の分割印刷画像を印刷して第3境界マークや第
4境界マークが示す無用部分を全てカットして隣接して
貼れば、接合結果の幅の総計はラベル幅Lwに一致する
ので、所望のラベル幅Lwのラベルを作成できる。
【0030】また、請求項7の画像印刷方法において、
前記第3境界マークは、前記テープを印刷後に長手方向
にカットするためのカットマークおよび重ねて貼るため
の糊代マークの一方であり、前記第4境界マークは、前
記カットマークおよび前記糊代マークの他方であること
が好ましい。
【0031】また、請求項20の画像印刷装置におい
て、前記第3境界マークは、前記テープを印刷後に長手
方向にカットするためのカットマークおよび重ねて貼る
ための糊代マークの一方であり、前記第4境界マーク
は、前記カットマークおよび前記糊代マークの他方であ
ることが好ましい。
【0032】この画像印刷方法およびその装置では、第
3境界マークは、テープを印刷後に長手方向にカットす
るためのカットマークおよび重ねて貼るための糊代マー
クの一方であり、第4境界マークは、カットマークおよ
び糊代マークの他方である。請求項8または21でも上
述のように、第3境界マークを含めてそれより基準端側
は無用部分であり、第4境界マークを含めてそれより設
定端側は無用部分なので、第3境界マークにより示され
る無用部分と第4境界マークにより示される無用部分
は、ラベルとして並べたときの隣接部分となる。このた
め、片方をカットマークとして参照してカットし、隣接
する方を糊代マークとして参照して、カットした方の端
を糊代マークに合わせて上に重ねて貼れば、隣接する分
割印刷画像をぴったりと接合でき、これにより、設定さ
れたラベル幅Lwに適合するラベルを作成できる。
【0033】また、請求項2ないし9の画像印刷方法に
おいて、前記テープ印刷装置は、前記印刷画像の前記テ
ープ幅Twを超えた印刷を回避するための超幅印刷回避
領域が、前記テープの幅方向両端部に所定の印刷回避幅
dとなるように設けられ、前記テープ幅Twの前記印刷
回避幅dを除く部分を前記印刷対象幅p(p=Tw−2
d)として、前記テープの前記印刷対象幅pの印刷対象
領域に前記印刷画像を印刷するものであり、前記印刷回
避幅dの超幅印刷回避領域は、前記印刷画像の印刷を回
避する反面、前記1種以上の境界マークの印刷は回避し
ない付加印刷幅e(e≧q)の付加印刷領域と、前記印
刷画像および前記1種以上の境界マークの双方の印刷を
回避するための全印刷回避幅f(f=d−e)の全印刷
回避領域と、を有することが好ましい。
【0034】また、請求項15ないし22の画像印刷装
置において、前記テープ印刷装置は、前記印刷画像の前
記テープ幅Twを超えた印刷を回避するための超幅印刷
回避領域が、前記テープの幅方向両端部に所定の印刷回
避幅dとなるように設けられ、前記テープ幅Twの前記
印刷回避幅dを除く部分を前記印刷対象幅p(p=Tw
−2d)として、前記テープの前記印刷対象幅pの印刷
対象領域に前記印刷画像を印刷するものであり、前記印
刷回避幅dの超幅印刷回避領域は、前記印刷画像の印刷
を回避する反面、前記1種以上の境界マークの印刷は回
避しない付加印刷幅e(e≧q)の付加印刷領域と、前
記印刷画像および前記1種以上の境界マークの双方の印
刷を回避するための全印刷回避幅f(f=d−e)の全
印刷回避領域と、を有することが好ましい。
【0035】例えばサーマル方式のテープ印刷装置にお
いて、テープの幅方向両端まで完全に印刷するために
は、サーマルヘッドの発熱素子の発熱幅(印刷画像デー
タの印加幅)をテープの幅に完全に一致させて発熱させ
る必要があるが、サーマルヘッドを備え付ける位置や姿
勢、テープカートリッジの装着位置、テープカートリッ
ジ内のテープの収容位置、テープの走行経路(蛇行等)
等の誤差要因により、完全に一致させるのは不可能であ
る。また、テープ幅を超えた(はみ出した)印刷により
両端まで印刷するのは、そのはみ出した部分の熱により
プラテン等を痛めたり、余分なインクを付着して各部に
汚れ等を生じさせて、印刷品質の低下を誘発するので、
構造上好ましくない。このため、この種のテープ印刷装
置では、従来から、そのテープの幅方向両端に、テープ
幅を超えた印刷を回避するための余白部分(超幅印刷回
避領域)が設けられ、また、最大のテープ幅より超幅印
刷回避領域の幅(印刷回避幅)分だけ小さい印刷ヘッド
(サーマルヘッド)しか備えていないテープ印刷装置も
存在する。
【0036】そこで、この画像印刷方法およびその装置
は、上記のようなテープ印刷装置、すなわち、印刷画像
のテープ幅Twを超えた印刷を回避するための超幅印刷
回避領域が、テープの幅方向両端部に所定の印刷回避幅
dとなるように設けられ、テープ幅Twの印刷回避幅d
を除く部分を印刷対象幅p(p=Tw−2d)として、
テープの印刷対象幅pの印刷対象領域に印刷画像を印刷
するテープ印刷装置に適用される。ただし、ここでは、
上述した誤差要因の影響を避けるための印刷回避幅を、
印刷画像および1種以上の境界マークの双方の印刷を回
避するための全印刷回避幅fとし、それ以外に、印刷画
像の印刷を回避する反面、1種以上の境界マークの印刷
は回避しない付加印刷幅e(e≧q)を設けて、印刷回
避幅d=e+fの印刷回避領域とする。すなわち、ここ
での印刷回避幅dの超幅印刷回避領域は、印刷画像の印
刷を回避する反面、1種以上の境界マークの印刷は回避
しない付加印刷幅e(e≧q)の付加印刷領域と、印刷
画像および1種以上の境界マークの双方の印刷を回避す
るための全印刷回避幅f(f=d−e)の全印刷回避領
域と、を有する。これにより、印刷対象幅pの一部を使
用しなくても境界マークを付加でき、超幅印刷回避領域
を設けるテープ印刷装置において、請求項2ないし9ま
たは15ないし22で上述の各種利点を得易くなる。
【0037】また、請求項10の画像印刷方法におい
て、前記境界マーク付加工程は、前記テープのテープ幅
方向両端の一方を基準端、他方を設定端としたときの前
記印刷画像の前記基準端側の余白領域の幅が前記印刷回
避幅d未満のときに、前記境界マークの1種として、前
記境界幅qを有してその設定端側の端が前記印刷画像の
前記基準端側の端を示す第2境界マークを、前記印刷画
像の前記基準端側の端の外側に隣接するように付加する
第2境界マーク付加工程を有し、前記印刷工程は、前記
印刷対象領域の前記基準端側の端に前記印刷画像の基準
端側の端を合わせて、印刷幅Pw=Lwの前記印刷画像
を印刷する全画像印刷工程を有することが好ましい。
【0038】また、請求項23の画像印刷装置におい
て、前記境界マーク付加手段は、前記テープのテープ幅
方向両端の一方を基準端、他方を設定端としたときの前
記印刷画像の前記基準端側の余白領域の幅が前記印刷回
避幅d未満のときに、前記境界マークの1種として、前
記境界幅qを有してその設定端側の端が前記印刷画像の
前記基準端側の端を示す第2境界マークを、前記印刷画
像の前記基準端側の端の外側に隣接するように付加する
第2境界マーク付加手段を有し、前記印刷手段は、前記
印刷対象領域の前記基準端側の端に前記印刷画像の基準
端側の端を合わせて、印刷幅Pw=Lwの前記印刷画像
を印刷する全画像印刷手段を有することが好ましい。
【0039】超幅印刷回避領域を設けた場合、そのまま
印刷すれば、ラベルの幅方向両端部の余白には、印刷画
像の幅方向両端部の余白に印刷回避幅d分の余白が加わ
り、余白が大きくなって、作成されたラベルの幅方向両
端部の余白が所望の幅にならない不具合が生じる。この
画像印刷方法およびその装置では、テープのテープ幅方
向両端の一方を基準端、他方を設定端としたときの印刷
画像の基準端側の余白領域の幅が印刷回避幅d未満のと
きに、境界マークの1種として、境界幅qを有してその
設定端側の端が印刷画像の基準端側の端を示す第2境界
マークを、印刷画像の基準端側の端の外側に隣接するよ
うに付加し、印刷対象領域の基準端側の端に印刷画像の
基準端側の端を合わせて、印刷幅Pw=Lwの印刷画像
を印刷する。すなわち、この印刷画像を印刷したとき
に、その印刷画像の基準端側の端の外側に隣接するよう
に第2境界マークが印刷されるので、ユーザは、その第
2境界マークを参照してカット等の処理を容易に行うこ
とができるとともに、境界幅qの全体がカット等の対象
となるので、カット等の後に残ることがない。また、こ
の第2境界マークは、印刷画像の基準端側の端、すなわ
ち印刷結果のラベル幅Lwの基準端側の内側と外側との
境界線を示すので、カット等により、設定されたラベル
幅Lwに適合するラベルを作成できる。
【0040】また、請求項11の画像印刷方法におい
て、前記第2境界マークは、前記テープを印刷後に長手
方向にカットするためのカットマークであることが好ま
しい。
【0041】また、請求項24の画像印刷装置におい
て、前記第2境界マークは、前記テープを印刷後に長手
方向にカットするためのカットマークであることが好ま
しい。
【0042】この画像印刷方法およびその装置では、第
2境界マークは、テープを印刷後に長手方向にカットす
るためのカットマークである。この第2境界マークは、
印刷画像の基準端側の端、すなわちラベル幅Lwの内側
と外側との境界線を示すものであり、印刷画像を印刷し
たときに印刷されるので、ユーザは、その第2境界マー
クを参照してカットすることにより、設定されたラベル
幅Lwに適合するラベルを作成できる。
【0043】また、請求項10ないし12のいずれかの
画像印刷方法において、前記テープ印刷装置は、サーマ
ル方式のテープ印刷装置であることが好ましい。
【0044】また、請求項23ないし25のいずれかの
画像印刷装置において、前記テープ印刷装置は、サーマ
ル方式のテープ印刷装置であることが好ましい。
【0045】この画像印刷方法およびその装置では、テ
ープ印刷装置は、サーマル方式のテープ印刷装置であ
る。前述のように、サーマル方式のテープ印刷装置で
は、超幅印刷回避領域を設けることになるが、請求項1
0ないし12または23ないし25で上述の各種利点を
生かすことにより、超幅印刷回避領域を設けない場合と
同等の任意幅のラベル等を作成できる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
画像印刷方法およびその装置を適用したテープ印刷装置
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。ま
ず、図1は、テープ印刷装置の制御系のブロック図であ
る。
【0047】このテープ印刷装置1は、キー入力した所
望の文字などに基づいて作成した印刷画像を、テープT
にサーマル方式でカラー印刷すると共に、このテープT
の印刷部分を切断してラベルを作成するものである。
【0048】テープTは、基材テープと基材テープの裏
面に塗着した粘着層と粘着層に貼着した剥離紙テープと
で構成され、基材テープは、紙やコート層を有する紙、
あるいはコート層を有するフィルム等のインクを十分吸
収できる素材で構成される。粘着層は、ラベルとしての
印刷テープをファイルなどの貼付対象物に貼り付けるた
めのものであり、また剥離紙テープは、この粘着層にゴ
ミなどが付着するのを防止するためのものである。テー
プTには、テープ幅4.5mm〜48mm程度の各種のもの
が用意され、それぞれテープカートリッジ5に収容され
た状態で提供され、テープ幅に応じて幅方向24ドット
〜1024ドット程度の解像度の印刷画像が印刷され
る。なお、これらのテープTには、材質の異なるもの
や、地色が白色以外のものなども用意されており、将来
採用されるものも含めれば、少なくとも数十種類のもの
が使用可能となっている。
【0049】図1に示すように、テープ印刷装置1は、
基本的な構成として、キーボード3やディスプレイ4を
有してユーザとのインタフェースを行う操作部11、サ
ーマル方式の印刷ヘッド7によりテープカートリッジ5
のテープTに印刷を行う印刷部12、印刷後のテープT
の切断を行う切断部13、各種センサを有して各種検出
を行う検出部14、各種ドライバを有して各部回路を駆
動する駆動部270、、外部メモリ(ファイルパック)
を着脱可能な外部メモリ装着部280、電源部290、
および、テープ印刷装置1内の各部を制御する制御部2
00を備えている。このため、装置内部には、印刷部1
2、切断部13、検出部14、外部メモリ装着部280
などの他、図外の回路基板が収納されている。この回路
基板には、電源部290の他、駆動部270や制御部2
00の各回路などが搭載されている。電源部290の電
源ユニットは、ACアダプタ接続口や外部から着脱可能
なニッカド電池等の電池に接続され、テープ印刷装置1
内の各部に電力を供給する。
【0050】詳細な図示はしないが、まず、印刷部12
では、テープカートリッジ5は、カートリッジケースの
内部にテープTとインクリボンRとを収容して構成され
ており、印刷部12のポケットに配設されたヘッドユニ
ットに差し込むための貫通孔が形成され、ポケットの位
置決めピンに差し込まれるテープリールおよびポケット
の巻取り駆動軸に差し込まれるリボン巻取りリールが収
納され、また、テープTとインクリボンRとが重なる部
分には、ヘッドユニットに内蔵された印刷ヘッド(サー
マルヘッド)7に対応してポケットのプラテン駆動軸に
差し込まれるプラテンローラが収納されている。
【0051】テープカートリッジ5には、内蔵するテー
プTの相異なる幅等の種別を識別できるように、裏面に
小さな複数の孔が設けられ、上記のポケットには、この
孔の有無を検出するマイクロスイッチなどのテープ識別
センサが設けられていて、これにより、テープTの種別
を検出できるようになっている。また、ポケットには、
環境(周囲)温度を検出して報告するサーミスタなどの
周囲温度センサが設けられていて、周囲温度を検出して
制御部200に報告する。また、印刷ヘッド7の表面に
密着してサーミスタなどのヘッド表面温度センサが設け
られていて、サーマルヘッド7の表面温度を検出して制
御部200に報告する。装置ケースには、ポケットと装
置外部とを連通するテープ排出口が形成され、テープ排
出口には、送りだしたテープTを切断するテープカッタ
が臨んでいる。
【0052】テープカートリッジ5がポケットに装着さ
れると、ヘッドユニットにテープカートリッジ5の貫通
孔が、位置決めピンにテープリールが、プラテン駆動軸
にプラテンローラが、巻取り駆動軸にリボン巻取りリー
ルが、それぞれ差し込まれ、テープTおよびインクリボ
ンRの送りが可能になる。また、この状態でテープTお
よびインクリボンRを挟み込んで印刷ヘッド7がプラテ
ンローラに当接して、印刷が可能になる。テープTはテ
ープリールから繰り出され、インクリボンRはリボンリ
ールから繰り出され、テープTと重なって併走した後、
リボン巻取りリールに巻き取られる。すなわち、プラテ
ンローラとリボン巻取りリールとが同期して回転するこ
とにより、テープTとインクリボンRとが同時に送ら
れ、かつこれらに同期して印刷ヘッド7が駆動すること
で、印刷が行われる。
【0053】テープ印刷装置1では、ユーザは、印刷部
12のポケットにテープカートリッジ5を装着した後、
キーボード3により所望のキャラクタ(文字、数字、記
号、図形等)などの印刷画像の情報を入力し、同時にデ
ィスプレイ4により入力結果を確認すると共に編集を行
う。その後、キーボード3を介して印刷を指示すると、
印刷部12のテープ送り部が駆動され、テープカートリ
ッジ5からテープTを繰り出すと同時に、印刷ヘッド7
が駆動して、テープTに所望の印刷を行う。そして、テ
ープTの印刷済み部分は、印刷動作に並行してテープ排
出口から随時外部に送り出される。このようにして、所
望の印刷が完了すると、プラテンローラの回転(リボン
巻取りリールも同期回転する)を所定時間続行すること
でテープTの送りが続行され、余白分を含むテープ長さ
に適合した所定の切断位置がテープカッタの位置まで送
られる。
【0054】印刷部12のテープ送り部は、上記のポケ
ットの側方に配設したテープフィードモータ(TFモー
タ)を動力(駆動)源として、上記のプラテン駆動軸お
よび巻取り駆動軸を回転させるものであり、ポケットの
側方から下方に亘る空間に配設されている。テープ送り
部は、TFモータ、プラテン駆動軸、巻取り駆動軸、T
Fモータの動力を各駆動軸に伝達する減速歯車列、およ
びこれらを支持するシャーシとを備えている。
【0055】なお、本実施形態におけるTFモータは、
DCモータで構成され、印刷部12のテープ送り部は、
TFモータ(DCモータ)の回転数を検出するためのエ
ンコーダをさらに備え、エンコーダは、円盤状の周方向
の4箇所に検出開口が形成され、DCモータの主軸の先
端に固着されている。この回転速度センサは、上述のエ
ンコーダの検出開口に臨むフォトセンサと、フォトセン
サを支持すると共にその間で光電変換を行うセンサ回路
基板とを備えている。フォトセンサには、発光素子と受
光素子とが対向配置され、発光素子の光が回転するエン
コーダ(の円盤周方向)の検出開口を通過して受光素子
に受光されることにより、DCモータの回転数(パルス
数)が検出される。すなわち、受光素子で受光された光
の明滅が、センサ回路基板により光電変換され、パルス
信号として制御部200に出力される。もちろん、パル
ス制御信号により所定のステップ(パルス)数だけステ
ップ送りしやすいように、上記のTFモータをステッピ
ングモータ(パルスモータ)で構成して、上記のエンコ
ーダや回転速度センサを省略した構成にすることもでき
る。
【0056】図1では、制御系の説明の便宜上、検出部
14が、上述したテープ識別センサ、周囲温度センサ、
ヘッド表面温度センサ、および回転速度センサを備えて
いるものとしている。ここで、検出部14は、これらの
センサにより検出した各種検出信号を制御部200に報
告する。なお、実状に合わせて、テープ印刷装置1の各
部に電力を供給する電源部290の電源ユニットに接続
されてその電位変動を検出する電圧センサ等の他のセン
サを設けることもできるし、また、上記TFモータがパ
ルスモータの場合には回転速度センサを省略するなど、
一部を省略した構成とすることもできる。
【0057】次に、切断部13は、テープカッタとそれ
を切断動作させるカッタモータとを備えている。このた
め、定長印刷時等における自動カットの場合、印刷が終
了して余白分だけテープ送りされ、それが停止すると同
時に、カッタモータが駆動され、テープTの切断が行わ
れる。なお、テープ印刷装置1では、このカッタによる
切断動作を手動でも行えるように、カットキーを設け、
モード設定によって、自動/手動を切り替えられるよう
にしている。このため、任意長印刷時等における手動カ
ットの場合、印刷が完了した時点で、ユーザが、カット
キーを押すことで、テープカッタが作動し、テープTが
所望の長さに切断される。
【0058】駆動部270は、ディスプレイドライバ、
ヘッドドライバ、モータドライバを備え、ディスプレイ
ドライバは、制御部200から出力される制御信号に基
づき、その指示に従って、操作部11のディスプレイ4
を駆動する。同様に、ヘッドドライバは、制御部200
の指示に従って、印刷部12の印刷ヘッド7を駆動す
る。また、モータドライバは、印刷部12のTFモータ
を駆動するTFモータドライバと、切断部13のカッタ
モータを駆動するカッタモータドライバとを有し、制御
部200の指示に従って、各モータを駆動する。
【0059】次に、テープ印刷装置1では、ユーザは、
後述のRAM240の補助記憶として、文書ファイル等
を多数記憶可能な外部メモリ(以下「ファイルパッ
ク」)281を着脱自在に装着できるようになってい
る。このファイルパック281は、SRAMを1つまた
は複数(例えば2個)搭載して構成され、テープ印刷装
置1から外しても記憶したデータを保持しておくように
電池等によりバックアップされている。また、外部メモ
リ装着部280のポケットにファイルパック281を装
着すると、ユーザからはRAM240の記憶領域の一部
(例えば1つのディレクトリ等)に見えるように機能
し、制御処理の作業領域として使用される。
【0060】また、操作部11は、キーボード3とディ
スプレイ4とを備えている。ディスプレイ4は、横方向
(X方向)約8cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形
状の内側に、例えば198ドット×64ドットの表示画
像データを表示可能な表示画面41を有し、ユーザがキ
ーボード3からデータを入力して、文字、数字、記号、
簡易図形等のキャラクタ(以下、これらを代表して「文
字」といい、キャラクタの意味で使用)を配置した文字
列画像やそれを含む印刷画像を表現するマトリクスデー
タを作成・編集したり、その結果等を視認したり、キー
ボード3から各種指令・選択指示等を入力したりする際
などに用いられる。
【0061】キーボード3には、(いずれも図示しな
い)アルファベットキー群311、記号キー群312、
数字キー群313、平仮名や片仮名等の仮名キー群31
4、および外字を呼び出して選択するための外字キー群
315等を含む文字キー群31の他、各種の動作モード
などを指定するための機能キー群32などが配列されて
いる。
【0062】機能キー群32には、図外の電源キー32
1、印刷動作を指示するための印刷キー322、テキス
ト入力時のデータ確定や改行および選択画面における各
種モードの選択指示のための選択キー323、印刷画像
データの印刷色やその中間色(混色)を指定するための
色指定キー324、文字色や背景色を設定するための色
設定キー325、並びに、それぞれ上(「↑」)、下
(「↓」)、左(「←」)、右(「→」)方向へのカー
ソル移動や表示画面41の表示範囲を移動させるための
4個のカーソルキー330(330U、330D、33
0L、330R:以下「カーソル「↑」キー330U」
などという。ただし、代表して表現するときは「カーソ
ルキー330」という。)が含まれる。
【0063】機能キー群32には、さらに、各種指示を
取り消すための取消キー326、各キーの役割を変更し
たり、描画登録画像データや外字登録画像データの修正
等に用いられるシフトキー327、テキスト入力画面や
選択画面と印刷画像データの表示画面(イメージ画面)
とを相互に切り換えるためのイメージキー328、印刷
画像データとイメージ画面に表示する表示画像データと
の大きさの比率を変更するための比率変更(ズーム)キ
ー329、各種スタイルを設定するためのスタイルキー
331、ファイル操作のためのファイルキー332、背
景画選択のためのイラストキー333、テープTを手動
でカットするためのカットキー340、外字登録操作の
ための外字キー341、かな漢字変換等の各種変換操作
のための変換キー342、ファイルパック281を初期
化したりその設定を変更するためのパックキー343、
地紋印刷や定長印刷などの書式設定のための書式キー3
44、並びに、基礎となる印刷画像を任意の拡大率で拡
大して印刷する拡大印刷を指示する拡大印刷キー345
が含まれる。
【0064】なお、当然ながら、一般的なキーボードと
同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個別にキ
ーを設けて入力しても良いし、シフトキー327等と組
み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良
い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけキ
ーがあるものとして説明する。
【0065】図1に示すように、キーボード3は、上述
のような種々の指令およびデータを制御部200に入力
する。
【0066】制御部200は、CPU210、ROM2
20、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)
230、RAM240、入出力制御回路(IOC)25
0を備え、互いに内部バス260により接続されてい
る。
【0067】ROM220は、CPU210で処理する
制御プログラムを記憶する制御プログラム領域221の
他、仮名漢字変換テーブル(辞書)、色変換テーブル、
文字修飾テーブルなどを含む制御データを記憶する制御
データ領域222を有している。CG−ROM230
は、テープ印刷装置1に用意されている文字等のフォン
トデータを記憶していて、文字等を特定するコードデー
タが与えられたときに、対応するフォントデータを出力
する。
【0068】RAM240は、電源キー321の操作に
より電源がオフにされても、記憶したデータを保持して
おくようにバックアップされていて、各種フラグ等とし
て使用される各種レジスタ群241、ユーザがキーボー
ド3から入力した文字等のテキストデータを記憶するテ
キストデータ領域242、ディスプレイ4の表示画面の
表示画像データを記憶する表示画像データ領域243、
印刷画像データを記憶する印刷画像データ領域244、
描画登録画像データを記憶する描画登録画像データ領域
245、外字登録画像データを記憶する外字登録画像デ
ータ領域246、背景画の候補となる背景画像データや
対応する文字色データを記憶する背景画像データ領域2
47、文字展開バッファ、色変換バッファ、基本色別配
置バッファ、印刷バッファなどの各種バッファ領域24
8などの領域を有し、制御処理のための作業領域として
使用される。
【0069】IOC250には、CPU21の機能を補
うとともに各種周辺回路とのインタフェース信号を取り
扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSI
などにより構成されて組み込まれている。例えば、種々
の計時を行うタイマなどもIOC250内の機能として
組み込まれている。このため、IOC250は、検出部
14の各種センサやキーボード3と接続され、検出部1
4からの各種検出信号およびキーボード3からの各種指
令や入力データなどをそのままあるいは加工して内部バ
ス260に取り込むとともに、CPU210と連動し
て、CPU210等から内部バス260に出力されたデ
ータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部2
70に出力する。
【0070】また、IOC250は、外部メモリ装着部
280と接続され、RAM240に対するアクセスのう
ち、実際にはファイルパック281に対するアクセスと
なるデータの入出力を制御し、これにより、ファイルパ
ック281を装着したときに、ユーザからは外見上(フ
ァイル等の扱い上)、RAM240を増設した(RA2
40のメモリ容量を増加させた)ように見えるように制
御する。そこで、以下、特に断らない限り、RAM24
0にはファイルパック281分のメモリ容量を含み、R
AM240内にファイルパック281に記憶したデータ
があるものとして説明する(理解しやすいように、ファ
イルパック領域249として図示するが、実際には上記
の各領域の一部または全部を分担させることもでき
る)。
【0071】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムに従って、IOC
250を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号
・データ等を入力し、CG−ROM230からのフォン
トデータ、RAM240(上述のように、ファイルパッ
ク領域249(ファイルパック281分)を含む)内の
各種データ等を処理し、IOC250を介してテープ印
刷装置1内の各部に各種信号・データ等を出力すること
により、印刷の位置制御、表示画面41の表示制御等を
行うとともに、印刷ヘッド7を制御して所定の印刷条件
でテープTに印刷するなど、テープ印刷装置1全体を制
御している。
【0072】次に、テープ印刷装置1の制御全体の処理
フローについて、図2を参照して説明する。電源キー3
21を押すこと(電源オン)により処理が開始すると、
同図に示すように、まず、テープ印刷装置1を、前回の
電源オフ時の状態に戻すために、退避していた各制御フ
ラグを復旧するなどの初期設定を行い(S1)、次に、
前回の表示画面を初期画面として表示する(S2)。図
2のその後の処理、すなわちキー入力か否かの判断分岐
(S3)および各種割込処理(S4)は、概念的に示し
た処理である。実際には、テープ印刷装置1では、初期
画面表示(S2)が終了すると、キー入力割込を許可
し、キー入力割込が発生するまでは、そのままの状態を
維持し(S3:No)、何らかのキー入力割込が発生す
ると(S3:Yes)、それぞれの割込処理に移行して
(S4)、その割込処理が終了すると、再度、その状態
を維持する(S3:No)。
【0073】上述のように、テープ印刷装置1では、主
な処理を割込処理により行うので、印刷画像作成・印刷
の準備ができていれば、ユーザが任意の時点で印刷キー
322を押すことにより、印刷処理割込が発生して、印
刷処理が起動され、印刷画像データに基づいて印刷画像
の印刷ができる。すなわち、印刷に至るまでの操作手順
は、ユーザが任意に選択できる。
【0074】例えば図3に示すように、1行目の文字
(キャラクタ)列「ABCDE」を入力後のテキスト編
集画面表示の状態(画面T10:以下、ディスプレイ4
の表示画面41の表示状態を画面T××で表現し、参照
番号としてはT××のみで示す。また、カーソル位置は
カーソルKで図示する。)で、ユーザにより印刷キー3
22が押されると、印刷中のメッセージの表示とともに
文字列「ABCDE」の文字列画像を印刷画像として印
刷し(T11)、印刷が終了すると、元のテキスト編集
画面に戻る(T12:T10と同じ)。ただし、この種
の文字列画像の印刷は従来と同様なので、詳細な説明は
省略する。
【0075】なお、正確には、表示画像や印刷画像は、
表示された画像自体または印刷された画像自体を指し、
装置内では、表示画像を表現する表示画像データや印刷
画像を表現する印刷画像データを扱う。すなわち、装置
内で作成・修正・登録等の処理の対象となるのは画像デ
ータであり、画像自体ではないが、以下では説明を簡略
化して、「〜画像を表現する〜画像データ」をその画像
自体と同様に「〜画像」という。
【0076】ところで、例えばインクジェット方式のテ
ープ印刷装置の場合、テープの幅を超える印刷を行うこ
とにより、テープの幅方向両端まで完全に印刷(全面印
刷)することも可能である。すなわち、テープ幅を超え
た部分のインクを適宜処理することにより、特に問題な
くテープの幅方向両端まで全面印刷が可能である。これ
に対し、前述のように、例えばサーマル方式のテープ印
刷装置の場合、サーマルヘッドを備え付ける位置や姿
勢、テープカートリッジの装着位置、テープカートリッ
ジ内のテープの収容位置、テープの走行経路(蛇行等)
等の誤差要因があり、また、それにより、プラテン等を
痛めたり、余分なインクを付着して各部に汚れ等を生じ
させ、印刷品質の低下を誘発させる可能性があるので、
テープの幅方向両端まで完全に印刷するのは、実際上、
不可能である。
【0077】そして、本実施形態のテープ印刷装置1も
サーマル方式なので、従来と同様に、テープの幅方向両
端には、テープ幅を超えた印刷を回避するための余白部
分(超幅印刷回避領域)が設けられている。このため、
従来なら、作成されたラベルの幅方向両端の余白が所望
の幅にならなかったり、分割印刷して接合する場合の接
合部に画像としての隙間(余白等)が発生したり、など
の不具合を生じることがあったが、テープ印刷装置1で
は、テープTの幅方向両端部に所定の印刷回避幅dの超
幅印刷回避領域を設けて印刷画像を印刷しつつ、超幅印
刷回避領域を設けない場合と同等の任意幅(ラベル幅)
Lwのラベル等を作成できるようにしている。以下、こ
の点について詳述する。
【0078】図4に示すように、まず、前述と同様のテ
キスト編集画面を表示した状態(T10)で、ユーザに
より書式キー344が押されると(操作されると)、同
図に示すように、各種の書式を選択して設定するための
「書式」の第1階層の選択画面を表示する(T20)。
なお、テープ印刷装置1では、ユーザは、キー入力によ
る各種指示を取消キー326により取り消すことがで
き、この第1階層の状態(T20)から取消キー326
を押すことにより、元のテキスト編集画面表示(T1
0)に戻すことができる(以下、特に断らないかぎり取
消キー326による作用は同様なので、説明は省略す
る)。
【0079】この選択画面(T20)では、「書式」の
選択肢として、例えば「地紋印刷」、「ラベル幅」、
「定長印刷」などの選択肢を表示する。ユーザはこれら
の選択肢のうちのいずれかを、カーソルキー330を操
作して反転表示または点滅表示(点網掛けで図示)さ
せ、選択キー323を押すことにより、反転表示または
点滅表示された選択肢を選択・指定できる。各選択画面
に遷移した直後には、直近に選択(アクセス)された選
択肢(それがない場合は初期設定によりデフォルトで選
択される選択肢)が反転表示され、ユーザがカーソルキ
ー330を操作して他の選択肢を表示させたときには、
直近に選択された選択肢ではないので、点滅表示され
る。テープ印刷装置1の選択画面における反転表示また
は点滅表示された選択肢は、その状態での選択キー32
3の操作で選択される選択肢なので、以下「選択表示」
という。また、以下の説明では、直近に選択されたか否
かは関係しないので、全て点滅表示(点網掛けで図示)
とする。
【0080】上記の状態(T20)で、ユーザによりカ
ーソル「↓」キー330Dまたはカーソル「→」キー3
30Rが押されると、「定長印刷」が選択表示された状
態となる。また逆にカーソル「↑」キー330Uまたは
カーソル「←」キー330Lが押されると、「地紋印
刷」が選択表示された状態となる。ただし、ここでは、
ユーザは、ラベル幅Lwを設定したいので、「ラベル
幅」を選択表示させて選択キー323を押す(操作す
る)ことになる。「ラベル幅」が選択表示された状態
(T20)で、ユーザにより選択キー323が押される
と、「ラベル幅」が選択され、その第2階層の選択画面
に画面遷移する(T21)。
【0081】この第2階層の「ラベル幅」の選択画面で
は、「ラベル幅」の選択肢として、例えば「自動」、
「6mm」、……、「9mm」、……、「12mm」、
……(これらの図示は省略)、「22mm」、「23m
m」、……などの選択肢を表示する。ユーザはこれらの
選択肢のうちのいずれかを、カーソルキー330を操作
して選択表示させ、選択キー323を押すことにより、
選択表示された選択肢を選択・指定できる。また、この
「ラベル幅」の選択画面では、数字キー群313を押す
(操作する)ことにより、ラベル幅を数字により直接入
力(直接設定)することもできる。
【0082】ここで、「自動」の選択肢は、装着されて
いるテープTのテープ幅Tw、すなわち検出部14のテ
ープ識別センサにより検出されたテープ幅Twをラベル
幅Lwとする選択肢である。テープ印刷装置1では、こ
の「自動」を「ラベル幅」として何も指定しない場合の
デフォルトの選択肢としているので、ラベル幅を設定し
ない場合のラベル幅Lwは、装着されたテープTのテー
プ幅(検出されたテープ幅)Tw、すなわちLw=Tw
となる。一方、例えばユーザによりカーソルキー330
が操作され、「22mm」が選択表示された状態(T2
1)で、選択キー323が押されると、「ラベル幅」と
して「22mm」が選択され、すなわちラベル幅Lw=
22mmが設定され、次に「スリット印刷」の選択画面
に画面遷移する(T22)。
【0083】この「スリット印刷」の選択画面では、
「スリットライン印刷」の選択肢として、例えば「切捨
てライン」、「幅合せライン」、「両方」、「無し」な
どの選択肢を表示する。ユーザはこれらの選択肢のうち
のいずれかを、カーソルキー330を操作して選択表示
させ、選択キー323を押すことにより、選択表示され
た選択肢を選択・指定できる。ここで、例えば「幅合せ
ライン」が選択表示された状態(T22)で、選択キー
323が押されると、「幅合せラインのみ印刷」が選択
され、次に元のテキスト編集画面に戻る(T23:T1
0と同じ)。この状態(T23)で、図3で前述と同様
に印刷が指示されると(ユーザにより印刷キー322が
押されると)、上記で設定された「ラベル幅」や「スリ
ットライン印刷」に従って、印刷が行われる。
【0084】なお、上記の「切捨てライン」や「幅合せ
ライン」は後述の境界マークの一種であり、境界マーク
については、より一般的な概念としてさらに詳述する
が、ここでは、上記の「切捨てライン」や「幅合せライ
ン」の表現のまま、具体例を挙げておく。
【0085】例えば装着されたテープTのテープ幅Tw
=18mm、設定されたラベル幅Lw=14mm、「ス
リットライン」としては「幅合せライン」または「両
方」を選択して設定した状態で、前述と同様の文字列
「ABCDE」を印刷すると、例えば図5に示すよう
に、同図(a)の所望のラベルR0に対し、同図(b)
のように、幅合せラインC1、すなわち幅合せのための
スリットライン(点線)C1が印刷される。図示の斜線
は印刷結果としての不要部分(無用部分)を示すもので
あり、実際に斜線が印刷される訳ではなく余白領域とな
る。そして、この場合、上記の幅合せラインC1に沿っ
てテープTを長手方向にカットすれば、同図(a)のラ
ベルR0を作成できる。なお、以下の説明においても同
様であるが、対応する図面では、理解を助けるため、説
明の要所となる部分を少し誇張して描いている。例えば
上記の例では無用部分の斜線部分の幅はTw−Lw=4
mmであり、テープ幅Tw=18に対して実際には図示
より小さくなるが、少し誇張して描いている。
【0086】次に、前述の「切捨てライン」は、主に
(正確には後述するが)テープ幅Twより設定されたラ
ベル幅Lwが大きいとき、すなわちテープ幅Tw<ラベ
ル幅Lwの関係となったときに利用される。例えば装着
されたテープTのテープ幅Tw=18mm、設定された
ラベル幅Lw=22mm、「スリットライン」としては
「両方」を選択して設定した状態で、図7に示すよう
に、前述と同様の文字列「ABCDE」が用意された状
態(T10)で、ユーザにより印刷が指示されると(印
刷キー322が押されると)、例えば図8に示すよう
に、同図(a)の所望のラベルR2に対し、同図
(b)、(c)のように、2枚のテープTに分割印刷す
る。
【0087】そこで、図7に示すように、上記の文字列
「ABCDE」が用意された状態(T10)で、印刷キ
ー322が押されると、次に、分割印刷する旨、および
分割数n(上記の図8の例ではn=2なので、この例で
図示)を確認するメッセージを表示する(T30)。こ
こで、さらに分割数nを大きく(例えばn=3と)した
いときには、ユーザは、数字キー群313によりその分
割数(例えば3)を入力して設定することもできる。一
方、その表示された分割数n(=2)で良いときには、
図示のように、選択キー323を押すことにより、表示
された分割数n(=2)をそのまま設定できる。
【0088】上記の確認メッセージが表示された状態
(T30)で、ユーザにより選択キー323が押される
と、次に、「印刷位置」の選択画面を表示する(T3
1)。この選択画面では、例えば分割数n=2の場合、
「全部」、「1枚目」および「2枚目」の選択肢を表示
する。ユーザはこれらの選択肢のうちのいずれかを、カ
ーソルキー330を操作して選択表示させ、選択キー3
23を押すことにより選択表示された選択肢を選択・指
定できる。ここで、ユーザにより例えば「1枚目」の選
択肢が選択されると、元の印刷画像をn(ここではn=
2)に分割した(i=)1番目の分割印刷画像のみを印
刷する、例えば図8の例では、同図(b)の(i=)1
番目の分割印刷画像のみを印刷する。同様に、「2枚
目」の選択肢が選択されると、(i=)2番目の分割印
刷画像のみ、例えば図8(c)の(i=)2番目の分割
印刷画像のみを印刷する。また、図示のように、「全
部」の選択肢が選択表示された状態(T31)で、ユー
ザにより選択キー323が押されると、「全部」の選択
肢が選択される。この場合、例えば図8の例では、同図
(b)および(c)の(i=)1番目および2番目の分
割印刷画像を順に印刷する。
【0089】上記の「全部」の選択肢が選択表示された
状態(T31)で、ユーザにより選択キー323が押さ
れると、1枚目および2枚目の印刷中のメッセージの表
示とともに、1枚目のテープTには(i=)1番目の分
割印刷画像を印刷し、2枚目のテープTには(i=)2
番目の分割印刷画像を印刷して(T32〜T33)、印
刷が終了すると、元のテキスト編集画面に戻る(T3
4:T10と同じ)。このようにして、例えば図8の例
では、同図(b)および(c)の(i=)1番目および
2番目の分割印刷画像が順に印刷される。なお、印刷の
途中の状態(T32〜T33)で、ユーザにより取消キ
ー326が押されると、その時点で印刷を終了して元の
「印刷位置」の選択画面に戻る(T31)ので、ユーザ
は印刷中であっても任意の時点でその印刷を中止でき
る。
【0090】上記の図8の例の場合、同図(b)の(i
=)1枚目のテープTの下端部(設定端側の端部)に
は、切捨てラインC4、すなわち下端部の超幅印刷回避
領域の印刷回避幅d分を切り捨てるためのスリットライ
ン(点線)C4が印刷される。図示の点網掛け装飾は印
刷結果としての不要部分(無用部分)を示すものであ
り、実際に点網掛け装飾されたものが印刷される訳では
なく余白領域となる。同様に、同図(c)の(i=)2
枚目のテープTの上端部(基準端側の端部)には、切捨
てラインC3、すなわち上端部の超幅印刷回避領域の印
刷回避幅d分を切り捨てるためのスリットライン(点
線)C3が印刷される。また、この(i=)2枚目のテ
ープTには、図5(b)で前述の幅合せラインC1が印
刷される。そして、この場合、上記の切捨てラインC
4、切捨てラインC3および幅合せラインC1に沿って
テープTを長手方向にカットし、隣接して貼れば、同図
(a)の所望のラベルR2を作成できる。図示の一点鎖
線は、(i=)1枚目と(i=)2枚目のテープTをカ
ットして貼ったときの境界線C0を示す仮想線であり、
実際に印刷される線ではない。
【0091】そして、この場合、上記の切捨てラインC
3は、印刷結果のテープTの有用部分と無用部分との境
界線を示すものであると同時に、元の印刷画像を分割数
n=2に分割した(i=)2番目の分割印刷画像の上端
(基準端側の端)を示すものである。また、カット後の
境界線C0を示すものであり、言い替えれば(i=)1
番目の分割印刷画像との境界線を示すものである。同様
に、上記の切捨てラインC4は、印刷結果のテープTの
有用部分と無用部分との境界線を示すと同時に、元の印
刷画像を分割数n=2に分割した(i=)1番目の分割
印刷画像の下端(設定端側の端)を示し、カット後の境
界線C0、すなわち(i=)2番目の分割印刷画像との
境界線を示すものである。
【0092】そこで、以下、上述した内容について、さ
らに一般的な概念として原理的な説明を加える。なお、
上述の例では、切捨てラインや幅合せラインはカットの
ためのライン、すなわちカットラインであったが、カッ
トの目安としてはライン(線)でなくとも、例えば後述
の図19(c)〜(e)のように長手方向両端のマーク
でも良いので、以下、より広い概念としてカットの目安
となるマークをカットマークという。さらに、図8で上
述のように分割印刷画像を接合する場合、隣接する分割
印刷画像の双方の端(境界線C0)をカットするばかり
でなく、例えば後述の図15のように一方を糊代として
残して重ねて貼っても良いので、この糊代とするための
マークを糊代マークとし、カットマークも糊代マークも
双方とも(カットや重ねて貼るための)画像としての境
界線を示すので、これらを統合して、より広い概念とし
て境界マークという。
【0093】前述のように、また、図5、図6、図8お
よび図9等にも示すように(図12以降も同様)、テー
プ印刷装置1では、テープ幅TwのテープTの幅方向両
端部に所定の印刷回避幅dの超幅印刷回避領域を設け
て、印刷対象幅p(p=Tw−2d)の印刷対象領域に
印刷画像を印刷する。このため、従来なら、超幅印刷回
避領域を設けた場合に、作成されたラベルの幅方向両端
の余白が所望の幅にならなかったり、分割印刷して接合
する場合の接合部に画像としての隙間(余白等)が発生
したり、などの不具合を生じることがあったが、テープ
印刷装置1では、これらの点を以下のように解決してい
る。
【0094】まず、全体として、テープ印刷装置1で
は、任意のテープTを印刷対象物として装着し、装着さ
れたテープTの印刷回避幅dおよび印刷対象幅pを決定
するとともに、任意のラベル幅Lwを設定し、そのラベ
ル幅Lw、印刷回避幅dおよび印刷対象幅pに基づい
て、印刷結果のテープTの有用部分と無用部分との境界
線を示す1種以上の境界マークを、印刷画像に付加し、
1種以上の境界マークが付加された印刷画像をテープT
に印刷する。この場合、設定された任意のラベル幅Lw
や、印刷回避幅dおよび印刷対象幅pに基づいて、有用
部分と無用部分との境界線を示す1種以上の境界マーク
を印刷画像に付加して印刷するので、印刷された境界マ
ークに基づいて、テープTを長手方向にカットしたり、
分割印刷した複数枚のテープTを接合したりすることが
できる。したがって、テープTの幅方向両端部に所定の
印刷回避幅dの超幅印刷回避領域を設けて印刷画像を印
刷しつつ、超幅印刷回避領域を設けない場合と同等の任
意幅(ラベル幅)Lwのラベル等を作成できる。
【0095】より具体的に、テープ印刷装置1では、印
刷回避幅dおよび印刷対象幅pはテープ幅Twに対応し
て定められていて、前述のテープ識別センサにより、装
着されたテープTのテープ幅Twを検出し、検出したテ
ープ幅Twに応じて対応する所定の印刷回避幅dおよび
印刷対象幅pを設定する。すなわち、印刷回避幅dおよ
び印刷対象幅pはテープ幅Twに対応して定められてい
るので、装着されたテープTのテープ幅Twを検出する
ことにより、それに対応する所定のものを印刷回避幅d
および印刷対象幅pとして決定して容易に設定できる。
【0096】また、図5でも前述のように(図6、図8
および図9等でも同じ)、テープTのテープ幅方向両端
の一方(図示の例の場合、上端)を基準端、他方(図示
の例の場合、下端)を設定端としたとき、印刷画像の設
定端(下端)側の端部に、ラベル幅Lwの内側と外側と
の境界線を示す第1境界マーク(図5等の幅合せライ
ン)C1を、境界マークの1種として付加する。すなわ
ち、この印刷画像を印刷したときに、その印刷画像の設
定端(下端)側の端部に、第1境界マークC1が印刷さ
れるので、ユーザは、その第1境界マークC1を参照し
て長手方向のカット等の処理を容易に行うことができ
る。また、この第1境界マークC1は、ラベル幅Lwの
内側と外側との境界線を示すので、カット等により、設
定されたラベル幅Lwに適合するラベルを作成できる。
【0097】なお、図示とは逆に、下端を基準端とし上
端を設定端としても良く、その場合でも同様に、印刷画
像の設定端(上端)側の端部に、第1境界マークC1が
印刷されるので、ユーザは、その第1境界マークC1を
参照して長手方向のカット等の処理を容易に行うことが
でき、第1境界マークC1は、ラベル幅Lwの内側と外
側との境界線を示すので、カット等により、設定された
ラベル幅Lwに適合するラベルを作成できる。上端およ
び下端の一方を基準端、他方を設定端とすれば、どちら
を基準端(または設定端)としても同様なので、以下で
は、上端を基準端、下端を設定端として説明するものと
し、逆の場合の説明は省略する。
【0098】ところで、超幅印刷回避領域を設けずにそ
のまま印刷する場合、印刷画像の幅方向両端部の余白が
そのままラベルの幅方向両端部の余白となる。これに対
し、超幅印刷回避領域を設けた場合、そのまま印刷すれ
ば、ラベルの幅方向両端部の余白には、印刷画像の幅方
向両端部の余白に印刷回避幅d分の余白が加わる。すな
わち、印刷回避幅d分だけ余白が大きくなってしまい、
これにより、前述のように、作成されたラベルの幅方向
両端部の余白が所望の幅にならない不具合が生じる。
【0099】そこで、テープ印刷装置1では、図5に示
すように、印刷画像の基準端(上端)側に印刷回避幅d
以上の幅の余白領域があるときに、印刷画像の基準端側
の印刷回避幅d分を削除して、印刷幅Pw=Lw−dの
部分印刷画像を作成し、印刷対象領域の基準端側の端に
部分印刷画像の基準端側の端を合わせて、部分印刷画像
を印刷画像の代わりに印刷する。この場合、印刷結果の
基準端側の余白は印刷回避幅d分だけ大きくなるが、印
刷前に印刷回避幅d分だけ削除しているので、もとの印
刷画像の基準端側の余白と一致させることができる。ま
た、印刷対象となった実際の印刷幅Pwは、印刷幅Pw
=Lw−dであるが、テープの基準端側には、印刷回避
幅d分の余白があるので、超幅印刷回避領域を設けずに
印刷幅Pw=Lwの印刷画像をそのまま印刷したとき
と、同等の印刷結果が得られる。
【0100】一方、図6に示すように、印刷画像の基準
端側の余白領域の幅が印刷回避幅d未満のときに、印刷
画像の基準端側の端を示す第2境界マークC2を、境界
マークの1種として付加し、印刷対象幅pの印刷対象領
域の基準端側の端に印刷画像の基準端側の端を合わせ
て、印刷幅Pw=Lwの印刷画像を印刷する。すなわ
ち、この印刷画像を印刷したときに、その印刷画像の基
準端側の端を示す第2境界マークC2が印刷されるの
で、ユーザは、その第2境界マークC2を参照してカッ
ト等の処理を容易に行うことができる。また、この第2
境界マークC2は、ラベル幅Lwの内側と外側との境界
線を示すので、カット等により、設定されたラベル幅L
wに適合するラベルR1を作成できる。
【0101】例えば、装着されたテープTのテープ幅T
w=40mmに対して規定された印刷回避幅d=3mm
とすると、印刷対象幅p=Tw−2d=40−6=34
mmとなる。この場合、設定されたラベル幅Lw=30
mmで、かつ、印刷画像の基準端(上端)側に印刷回避
幅d以上、例えば5mmの幅の余白領域があるときに
は、図5で上述のように、印刷画像の基準端側の印刷回
避幅d分を削除して、印刷幅Pw=Lw−d=30−3
=27mmの部分印刷画像を作成し、印刷対象幅p=3
4mmの印刷対象領域の基準端側の端に部分印刷画像の
基準端側の端を合わせて、部分印刷画像を印刷画像の代
わりに印刷する。この場合、印刷結果の基準端側の余白
は印刷回避幅d=3mm分だけ大きくなるが、印刷前に
印刷回避幅d=3mm分だけ削除しているので、もとの
印刷画像の基準端側の余白と一致させることができる。
また、印刷対象となった実際の印刷幅Pwは、印刷幅P
w=Lw−d=27mmであるが、テープTの基準端側
には、印刷回避幅d=3mm分の余白があるので、超幅
印刷回避領域を設けずに印刷幅Pw=Lw=30mmの
印刷画像をそのまま印刷したときと、同等の印刷結果が
得られる。なお、この場合、印刷画像の設定端(下端)
側の端部に、ラベル幅Lwの内側と外側との境界線(こ
の例では基準端から30mmの位置)を示す第1境界マ
ークC1が付加されて印刷される。
【0102】一方、上記と同様に、テープ幅Tw=40
mmに対して印刷回避幅d=3mm、印刷対象幅p=T
w−2d=34mmの場合に、同じ大きさの文字列で余
白を小さく、例えば2mmとした印刷画像を印刷するた
めに、ラベル幅Lw=24mmを設定すると、印刷画像
の基準端側の余白領域の幅が印刷回避幅d未満、すなわ
ち2mmなので、図6に示すように、印刷画像の基準端
側の端(すなわちテープTの基準端から3mmの位置)
を示す第2境界マークC2を、境界マークの1種として
付加し、印刷対象幅p=34mmの印刷対象領域の基準
端側の端(テープTの基準端から3mmの位置)に印刷
画像の基準端側の端を合わせて、印刷幅Pw=Lw=2
4mmの印刷画像を印刷する。すなわち、この印刷画像
を印刷したときに、その印刷画像の基準端側の端を示す
第2境界マークC2が印刷されるので、ユーザは、その
第2境界マークC2を参照して印刷回避幅d=3mm分
のカット等の処理を容易に行うことができる。また、こ
の第2境界マークC2は、ラベル幅Lwの内側と外側と
の境界線を示すので、カット等により、設定されたラベ
ル幅Lw=24mmに適合するラベルR1を作成でき
る。なお、この場合、印刷画像の設定端(下端)側の端
部に、ラベル幅Lwの内側と外側との境界線(この例で
は基準端から27mmの位置)を示す第1境界マークC
1が付加されて印刷される。
【0103】上記と同様のことは、分割印刷する場合に
も適用される。まず、図8に示すように、ラベル幅L
w、印刷対象幅pおよび印刷回避幅dについて、Lw>
p+dの関係が成立し、かつ、印刷画像の基準端側に印
刷回避幅d以上の幅の余白領域があるときに、印刷幅P
w=Lw−dをn個(nは2以上の整数)の分割印刷幅
Pi(0≦Pi≦p、ここで、i=1〜n、ただし、総
和ΣPi=Pw)に割り当て、印刷幅Pwの部分印刷画
像を各分割印刷幅Pi(i=1〜n)を有するn個の分
割印刷画像に分割する。この場合、n個の各分割印刷画
像の分割印刷幅Piは、0≦Pi≦pなので、印刷対象
幅pの印刷対象領域に印刷できるものとなる。
【0104】例えば、装着されたテープTのテープ幅T
w=24mmに対して規定された印刷回避幅d=3mm
とすると、印刷対象幅p=Tw−2d=24−6=18
mmとなる。この場合、設定されたラベル幅Lw=30
mmで、かつ、印刷画像の基準端(上端)側に印刷回避
幅d以上、例えば5mmの幅の余白領域があるときに
は、図5で上述のように、印刷画像の基準端側の印刷回
避幅d=3mm分を削除して、印刷幅Pw=Lw−d=
30−3=27mmの部分印刷画像を作成し、印刷対象
幅p=34mmの印刷対象領域の基準端側の端に部分印
刷画像の基準端側の端を合わせて、部分印刷画像を印刷
画像の代わりに印刷する。
【0105】ただし、ここでは、Lw(=30mm)>
p+d(=18+3=21)の関係が成立するので、例
えば印刷幅Pw=Lw−d=27mmをn個(ここでは
n=2)の分割印刷幅Pi(ここではP1およびP2、
ただし、P1=18mm、P2=9mm、総和ΣPi=
P1+P2=27=Pw)に割り当て、印刷幅Pwの部
分印刷画像を各分割印刷幅P1、P2を有する(n=)
2個の分割印刷画像に分割する。この場合、2個の各分
割印刷画像の分割印刷幅P1(i=1)、P2(i=
2)は、0≦Pi≦p、すなわちP1=18mm、P2
=9mmなので、印刷対象幅p=18mmの印刷対象領
域に印刷できるものとなる。なお、後述する例も同様で
あるが、この場合P1=15mm、P2=12mmとす
るなど、分割の割り当ては総和ΣPiが同じである限り
任意である。ただし以下においても、理解し易さ、処理
の容易さから、最後の(iが最大の)分割印刷幅Pi以
外はPi=pとして説明する。
【0106】また、この場合、n個の分割印刷画像のう
ちの分割印刷幅Pj(j=2〜n)を有するn−1個の
分割印刷画像に、各分割印刷画像の基準端側の端を示す
第3境界マーク(図8で前述の切捨てライン)C3を、
境界マークの1種として付加し、n個の分割印刷画像の
うちの分割印刷幅Pk(k=1〜n−1)を有するn−
1個の分割印刷画像に、各分割印刷画像の設定端側の端
を示す第4境界マーク(図8で前述の切捨てライン)C
4を、境界マークの1種として付加して、印刷対象領域
にn個のうちの1個の分割印刷画像を順次または任意に
印刷する。すなわち、図7で前述のように「全部」を選
択したときには全部の分割印刷画像を順次、または「1
枚目」等の任意の分割印刷画像を選択したときには任意
に選択したその分割印刷画像を印刷する。
【0107】例えば上記の例では、図8に示すように、
(n=)2個の分割印刷画像のうちの分割印刷幅Pj
(j=2〜n)を有するn−1個、すなわち同図(c)
の分割印刷幅P2を有する1個、の分割印刷画像に、分
割印刷画像の基準端側の端(すなわちテープTの基準端
から3mmの位置)を示す第3境界マークC3を、境界
マークの1種として付加する。また、n個の分割印刷画
像のうちの分割印刷幅Pk(k=1〜n−1)を有する
n−1個、すなわち同図(b)の分割印刷幅P1を有す
る1個、の分割印刷画像に、分割印刷画像の設定端側の
端(すなわちテープTの設定端から3mmの位置)を示
す第4境界マークC4を、境界マークの1種として付加
して、印刷対象領域に(n=)2個のうちの1個の分割
印刷画像を順次または任意に印刷する。例えば「全部」
を選択すると、同図(b)の(i=)1番目の分割印刷
画像に続いて、同図(c)の(i=)2番目の分割印刷
画像を印刷する。もちろん、「1枚目」を選択すること
により、同図(b)の(i=)1番目の分割印刷画像の
みを、「2枚目」を選択することにより、同図(c)の
(i=)2番目の分割印刷画像のみを、任意に印刷でき
る。
【0108】この場合、j番目の分割印刷画像を印刷し
たときには、その分割印刷画像の第3境界マークC3は
j−1番目との境界を示すことになるので、その外側
(基準端側)は無用部分となり、同様に、k番目の分割
印刷画像をしたときには、その第4境界マークC4はk
+1番目との境界を示すことになるので、その外側(設
定端側)は無用部分となる。すなわち、上記の例では、
前述のように、同図(c)の(j=)2番目の分割印刷
画像の第3境界マーク(前述の切捨てライン)C3は、
印刷結果のテープTの有用部分と無用部分との境界線を
示すものであると同時に、元の印刷画像を分割数n=2
に分割した(i=j=)2番目の分割印刷画像の上端
(基準端側の端)を示し、カット後の境界線C0を示
し、(i=j−1=)1番目の分割印刷画像との境界線
を示すものである。同様に、(k=)1番目の分割印刷
画像の第4境界マーク(前述の切捨てライン)C4は、
印刷結果のテープTの有用部分と無用部分との境界線を
示すと同時に、元の印刷画像を分割数n=2に分割した
(i=k=)1番目の分割印刷画像の下端(設定端側の
端)を示し、カット後の境界線C0、すなわち(i=k
+1=)2番目の分割印刷画像との境界線を示すもので
ある。このため、ユーザは、第3境界マークC3や第4
境界マークC4を参照して無用部分のカット等の処理を
容易に行うことができる。
【0109】ここで、従来の問題点を復習しておくと、
例えば図10(a)に示すように、超幅印刷回避領域を
設け、かつ分割印刷した場合、分割印刷画像をそのまま
隣接して貼り合わせても、同図(b)のように印刷回避
幅d分を重ねて貼り合わせても(重ねられた裏側のテー
プTの端を仮想的に一点鎖線で図示)、分割印刷画像の
接合部に画像としての隙間(余白等)が発生する。すな
わち隣接する分割印刷画像の双方に印刷回避幅d分の余
白があるため、そのままではぴったりと接合できない。
【0110】この場合、同図(c)のように双方の印刷
回避幅d分をカットして隣接して貼り合わせるか、同図
(d)のように片方の印刷回避幅d分をカットして他方
の印刷回避幅d分を糊代として重ねて貼り合わせるなど
の方法が考えられるが、印刷回避幅d分をカットしよう
にも、従来のテープ印刷装置では、印刷回避幅dを考慮
していないため、カットの目安がない。このため、目分
量でカットせざるを得ず、カットの過不足が生じて、接
合部の画像に隙間や段差ができたり(同図(c)参
照)、整合しない余白が残る(同図(d)参照)、など
の不具合を生じることがあった。また、図11(a)に
示すように、隣接する分割印刷画像の相互間で画像とし
てのつながりが薄い場合、隙間(余白を含む)や段差が
できにくい反面、相互間の距離の目安、すなわちカット
の目安がないため、カットや糊代の過不足が発生し、そ
れにより、同図(b)のように接合したときに、設定し
たラベル幅Lwに適合するラベルを作成することは困難
であった。
【0111】これに対して、例えば図8で上述の例で
は、前述のように、j番目(この例では2番目)の分割
印刷画像の第3境界マークC3はj−1番目(1番目)
との境界を示すことになるので、その外側(基準端側)
は無用部分となり、k番目(この例では1番目)の分割
印刷画像の第4境界マークC4はk+1番目(2番目)
との境界を示すことになるので、その外側(設定端側)
は無用部分となる。このため、第3境界マークC3およ
び第4境界マークC4を、テープTを印刷後に長手方向
にカットするためのカットマークとすれば、ユーザは、
第3境界マークC3や第4境界マークC4を参照して、
すなわちこれらをカットの目安として、無用部分をカッ
トすることにより、各分割印刷画像の隣接部の無用部分
をカットでき、これらを隣接して貼ることにより、同図
(a)のように隣接する分割印刷画像をぴったりと接合
できる。また、第3境界マークC3をカットマークおよ
び糊代マークの一方、第4境界マークを他方とした場合
も同様であり、片方をカットマークとして参照してカッ
トし、隣接する方を糊代マークとして参照して、カット
した方の端を糊代マークに合わせて上に重ねて貼れば、
隣接する分割印刷画像をぴったりと接合できる。
【0112】また、分割印刷幅Pi(P1、P2)の総
和ΣPi(=P1+P2=18+9=27)=Pwであ
り、印刷幅Pw=Lw−d(=30−3=27)なの
で、i=1の分割印刷幅P1の分割印刷画像の基準端側
に印刷回避幅d分の余白が加わることにより、接合結果
の幅の総計はラベル幅Lw(=Pw+d=27+3=3
0)に一致する。すなわち、超幅印刷回避領域を設けず
に分割印刷画像を各テープ幅方向両端まで印刷して隣接
して貼ったときと、同等の印刷結果が得られ、接合した
結果としても同等の所望のラベル幅Lw(=30mm)
のラベルR2が作成できる。なお、この場合、印刷画像
の設定端(下端)側の端部、すなわち図8(c)の(i
=)2番目の分割印刷画像の設定端側の端部に、ラベル
幅Lwの内側と外側との境界線(この例では2枚目の基
準端から9+3=12mmの位置)を示す第1境界マー
クC1が付加されて印刷されるので、ユーザは、その第
1境界マークC1を参照してカットすることにより、所
望のラベル幅Lwとすることができる。
【0113】次に、前述の図5と図6との関係と同様の
ことは、分割印刷する場合にも適用される。すなわち、
例えば図9に示すように、ラベル幅Lwおよび印刷対象
幅pについて、Lw>pの関係が成立し、かつ、印刷画
像の基準端側の余白領域の幅が印刷回避幅d未満のとき
に、印刷幅Pwをn個(nは2以上の整数)の分割印刷
幅Pi(0≦Pi≦p、ここで、i=1〜n、ただし、
総和ΣPi=Pw)に割り当て、印刷幅Pwの印刷画像
を各分割印刷幅Pi(i=1〜n)を有するn個の分割
印刷画像に分割するので、図8で前述の例と同様に、n
個の各分割印刷画像は、印刷対象幅pの印刷対象領域に
印刷できる。
【0114】例えば、図8と同様に、装着されたテープ
Tのテープ幅Tw=24mmに対して規定された印刷回
避幅d=3mm、印刷対象幅p=Tw−2d=24−6
=18mmの場合に、同じ大きさの文字列で余白を小さ
く、例えば2mmとした印刷画像を印刷するために、ラ
ベル幅Lw=24mmを設定すると、印刷画像の基準端
側の余白領域の幅が印刷回避幅d未満、すなわち2mm
なので、図6で前述のように、印刷画像の基準端側の端
(すなわち1枚目のテープTの基準端から3mmの位
置)を示す第2境界マークC2を、境界マークの1種と
して付加し、印刷対象幅p=18mmの印刷対象領域の
基準端側の端(テープTの基準端から3mmの位置)に
印刷画像の基準端側の端を合わせて、印刷幅Pw=Lw
=24mmの印刷画像を印刷する。この第2境界マーク
C2は、図6で前述の例と同様に、テープTを印刷後に
長手方向にカットするためのカットマークであり、印刷
画像の基準端側の端、すなわちラベル幅Lwの内側と外
側との境界線を示すものであり、印刷画像を印刷したと
きに印刷されるので、ユーザは、その第2境界マークC
2を参照してカットすることにより、設定されたラベル
幅Lwに適合するラベルR3を作成できる。
【0115】ただし、この図9の例では、ラベル幅Lw
=24mmおよび印刷対象幅p=18mmについて、L
w(=24mm)>p(=18mm)の関係が成立する
ので、例えば印刷幅Pw=24mmをn個(ここではn
=2)の分割印刷幅Pi(ここではP1およびP2、た
だし、P1=18mm、P2=6mm、総和ΣPi=P
1+P2=18+6=24=Pw)に割り当て、印刷幅
Pwの印刷画像を各分割印刷幅P1、P2を有する(n
=)2個の分割印刷画像に分割する。この場合、図8で
前述の例と同様に、P1=18mm、P2=9mmなの
で、印刷対象幅p=18mmの印刷対象領域に印刷でき
る。
【0116】また、この場合、図8の例と同様に、(n
=)2個の分割印刷画像のうちの分割印刷幅Pj(j=
2〜n)を有するn−1個、すなわち図9(c)の分割
印刷幅P2を有する1個、の分割印刷画像に、分割印刷
画像の基準端側の端(すなわちテープTの基準端から3
mmの位置)を示す第3境界マークC3を、境界マーク
の1種として付加し、分割印刷幅Pk(k=1〜n−
1)を有するn−1個、すなわち同図(b)の分割印刷
幅P1を有する1個、の分割印刷画像に、分割印刷画像
の設定端側の端(すなわちテープTの設定端から3mm
の位置)を示す第4境界マークC4を付加して、印刷対
象領域に(n=)2個のうちの1個の分割印刷画像を順
次または任意に印刷する。また、j番目(この例では2
番目)の分割印刷画像の第3境界マークC3はj−1番
目(1番目)との境界を示し、k番目(この例では1番
目)の分割印刷画像の第4境界マークC4はk+1番目
(2番目)との境界を示すため、それらを参照して無用
部分のカット等の処理を容易に行うことができる。
【0117】また、(n=)2個の分割印刷画像を印刷
して第3境界マークC3や第4境界マークC4が示す無
用部分を全てカットして隣接したり、有用部分を隣接す
る無用部分に重ねて、ぴったりと貼り付けて接合でき、
総和ΣPi(=P1+P2=18+6=24)=Pw=
Lwなので、接合結果の幅の総計はラベル幅Lwに一致
する。すなわち、超幅印刷回避領域を設けずに分割印刷
画像を各テープ幅方向両端まで印刷して隣接して貼った
ときと、同等の印刷結果が得られ、接合した結果として
も同等の所望のラベル幅Lw(=24mm)のラベルR
3を作成できる。なお、この場合、印刷画像の設定端
(下端)側の端部、すなわち図9(c)の(i=)2番
目の分割印刷画像の設定端側の端部に、ラベル幅Lwの
内側と外側との境界線(この例では2枚目の基準端から
6+3=9mmの位置)を示す第1境界マークC1が付
加されて印刷されるので、ユーザは、その第1境界マー
クC1を参照してカットすることにより、所望のラベル
幅Lwとすることができる。
【0118】次に、例えば、装着されたテープTのテー
プ幅Tw=20mmに対して規定された印刷回避幅d=
3mmとすると、印刷対象幅p=Tw−2d=20−6
=14mmとなる。この場合、例えば図12に示すよう
に、所望のラベルR4の幅として設定されたラベル幅L
w=48mmで、かつ、印刷画像の基準端(上端)側に
印刷回避幅d以上、例えば8mmの幅の余白領域がある
ときには、図5や図8で上述のように、印刷画像の基準
端側の印刷回避幅d=3mm分を削除して、印刷幅Pw
=Lw−d=48−3=45mmの部分印刷画像を作成
し、印刷対象幅p=14mmの印刷対象領域の基準端側
の端に部分印刷画像の基準端側の端を合わせて、部分印
刷画像を印刷画像の代わりに印刷する。
【0119】この場合、図5や図8の例と同様に、Lw
(=48mm)>p+d(=14+3=17)の関係が
成立するので、前述と同様に、例えば印刷幅Pw=Lw
−d=45mmをn個(ここではn=3)の分割印刷幅
Pi(ここではP1、P2、P3およびP4、ただし、
P1=P2=P3=14mm、P4=3、総和ΣPi=
P1+P2+P3+P4=45=Pw)に割り当て、印
刷幅Pw=45の印刷画像を各分割印刷幅P1、P2、
P3、P4を有する(n=)4個の分割印刷画像に分割
して、それらを印刷することもできる(別の方法を後
述)。この場合、印刷画像の設定端(下端)側の端部、
すなわち(i=)4番目の分割印刷画像の設定端側の端
部に、ラベル幅Lwの内側と外側との境界線(この例で
は4枚目の基準端から3+3=6mmの位置)を示す第
1境界マークC1が付加されて印刷される。この第1境
界マークC1は、前述のように、テープTを印刷後に長
手方向にカットするためのカットマークであり、印刷画
像の設定端側の端、すなわちラベル幅Lw(=48m
m)の内側と外側との境界線を示すものであり、印刷画
像を印刷したときに印刷されるので、ユーザは、その第
1境界マークC1を参照してカットすることにより、設
定されたラベル幅Lw(=48mm)に適合するラベル
を作成できる。
【0120】ところで、上述の例では、最後(i=4番
目)の分割印刷幅P4は印刷回避幅dと一致し、P4=
dとなっている。すなわち、印刷幅Pwについて、Pw
=h×p+d(ただし、hは1以上の任意の整数)が成
立している。また、図12から明らかなように、この例
では、基準端側の余白領域(8mm幅)と同様の印刷回
避幅d以上の幅の余白領域が、印刷画像の設定端側にも
ある。このため、i=4番目の分割印刷画像は全て余白
の画像となる。前述の図5、図6、図8および図9の例
では、全て、印刷画像の設定端(下端)側の端部に、ラ
ベル幅Lwの内側と外側との境界線を示す第1境界マー
クC1を付加して印刷したが、上述のような場合、テー
プ印刷装置1では、1個前(上記の例ではi=3)の設
定端側の分割印刷幅dの印刷回避領域を、最後(i=
4)の分割印刷画像の代用とし、第1境界マークC1の
付加を省略する。すなわち、テープ印刷装置1では、印
刷幅Pwについて、Pw=h×p+d(ただし、hは1
以上の任意の整数)が成立し、かつ、印刷画像の設定端
側に印刷回避幅d以上の幅の余白領域があるときに、第
1境界マークC1の付加を省略し、印刷画像の設定端側
の印刷回避幅d分を削除した画像を印刷画像の代わりに
印刷する。ここで、印刷幅Pw=h×p+d(ただし、
hは1以上の任意の整数)が成立する場合とは、h枚分
のテープの印刷対象幅pの総和h×pより印刷回避幅d
分だけ大きな印刷幅Pwの場合である。
【0121】例えば上述の図12の場合、印刷幅Pw
(=45)=h(ここではh=3)×p(=14)+d
(=3)=42+3が成立するので、第1境界マークC
1の付加を省略し、印刷画像の設定端側の印刷回避幅d
分を削除した画像を印刷画像の代わりに印刷する。この
ため、この場合の印刷画像は、設定端側の印刷回避幅d
分を削除した画像、すなわち印刷幅Pws=Pw−d=
45−3=42mmの画像となる。図13に示すよう
に、印刷幅Pws=42mmをn個(ここではn=h=
3)の分割印刷幅Pi(ここではP1、P2およびP
3、ただし、P1=P2=P3=14mm、総和ΣPi
=P1+P2+P3=42=Pws)に割り当て、印刷
幅Pwsの部分印刷画像を各分割印刷幅P1、P2、P
3を有する(n=)3個の分割印刷画像に分割する。こ
の場合、3個の各分割印刷画像の分割印刷幅P1(i=
1)、P2(i=2)、P3(i=3)は、0≦Pi≦
p、すなわちP1=P2=P3=14mmなので、印刷
対象幅p=14mmの印刷対象領域に印刷できるものと
なる。
【0122】また、前述のように、超幅印刷回避領域を
設けずにそのまま印刷する場合と異なり、超幅印刷回避
領域を設けた場合、そのまま印刷すれば、ラベルの幅方
向両端部の余白は、印刷回避幅d分だけ大きくなる。こ
のため、印刷幅Pws=h×p分だけ(すなわちPw−
d分だけ)印刷すれば、それに印刷回避幅dが加わり、
超幅印刷回避領域を設けずにそのまま印刷幅Pw分を印
刷する場合と同等になる。また、この場合、印刷画像の
設定端側に印刷回避幅d以上の幅の余白領域があるの
で、そのうちの印刷回避幅d分を印刷回避幅dの余白で
代用しても何等支障がない。また、この場合、第1境界
マークC1が示すべき境界線はテープTの設定端と一致
するので、カット等の処理をする必要がない。したがっ
て、この図12〜図14で上述の例では、第1境界マー
クC1の付加およびその印刷を省略でき、カット等の処
理も省略できるとともに、超幅印刷回避領域を設けない
場合と同等の印刷結果が得られる。
【0123】なお、この例では、基準端側と設定端側と
の双方に同様の余白領域を有する例としたが、設定端側
にのみ印刷回避幅d以上の余白領域が有る場合、基準端
側の処理が図6や図9と同様で印刷幅Pw=Lwとなる
のを除けば、同様に処理でき、すなわち、同様に第1境
界マークC1を省略できる。また、この例では、hを複
数としたが、1枚(h=1)のテープTに印刷できる場
合も同様である。
【0124】一方、上記の例の場合も、図14に示すよ
うに、図8や図9の例と同様に、(n=)3個の分割印
刷画像のうちの分割印刷幅Pj(j=2〜n)を有する
n−1個、すなわち同図(b)および(c)の分割印刷
幅P2、P3を有する(n−1=)2個、の分割印刷画
像に、分割印刷画像の基準端側の端(すなわちテープT
の基準端から3mmの位置)を示す第3境界マークC3
を、境界マークの1種として付加する。また、n個の分
割印刷画像のうちの分割印刷幅Pk(k=1〜n−1)
を有するn−1個、すなわち同図(a)および(b)の
分割印刷幅P1、P2を有する(n−1=)2個、の分
割印刷画像に、分割印刷画像の設定端側の端(すなわち
テープTの設定端から3mmの位置)を示す第4境界マ
ークC4を、境界マークの1種として付加する。そし
て、印刷対象領域に(n=)3個のうちの1個の分割印
刷画像を順次または任意に印刷する。このため、ユーザ
は、第3境界マークC3や第4境界マークC4を参照し
て無用部分のカット等を容易に行うことができる。
【0125】そして、この場合、(n=)3個の分割印
刷画像を印刷して第3境界マークC3や第4境界マーク
C4が示す無用部分を全てカットして隣接して貼り付け
ても良いし、例えば図15に示すように、(i=)2枚
目、(i=)3枚目の第3境界マークC3をカットし
て、(i=)1枚目の第4境界マークC4を糊代マーク
として(i=)2枚目を、その(i=)2枚目の第4境
界マークC4を糊代マークとして(i=)3枚目を重ね
て貼り付けても良い。また、基準端(上端)側の第3境
界マークC3をカットして設定端(下端)側に重ねたの
では埃やゴミ等がたまり易いなどの事情がある場合に、
その逆に、例えば図16に示すように、(i=)1枚
目、(i=)2枚目の第4境界マークC4をカットし
て、(i=)3枚目の第3境界マークC3を糊代マーク
として(i=)2枚目を、その(i=)2枚目の第3境
界マークC3を糊代マークとして(i=)1枚目を重ね
て貼り付けても良い。また、(i=)2枚目の第3境界
マークC3および第4境界マークC4をカットして、そ
れぞれ(i=)1枚目の第4境界マークC4および(i
=)3枚目の第3境界マークC3を糊代マークとして重
ねて貼り付けても良いし、逆に(i=)1枚目の第4境
界マークC4および(i=)3枚目の第3境界マークC
3をカットして、それぞれ(i=)2枚目の第3境界マ
ークC3および第4境界マークを糊代マークとして重ね
て貼り付けても良い。
【0126】これらのいずれの場合であっても、無用部
分を全てカットして隣接したり、有用部分を隣接する無
用部分に重ねることにより、ぴったりと貼り付けて接合
でき、基準端側の印刷回避幅d(=3)+総和ΣPi
(=P1+P2+P3=42)+設定端側の印刷回避幅
d(=3)=48=Lwなので、接合結果の幅の総計は
ラベル幅Lw(=48)に一致する。すなわち、超幅印
刷回避領域を設けずに分割印刷画像を各テープ幅方向両
端まで印刷して隣接して貼ったときと、同等の印刷結果
が得られ、接合した結果としても同等の所望のラベル幅
Lw(=48mm)のラベルR4を作成できる。すなわ
ち、テープ印刷装置1はサーマル方式のテープ印刷装置
であるため、超幅印刷回避領域を設けることになるが、
図4〜図16で上述のように、超幅印刷回避領域を設け
ない場合と同等の、設定された任意幅(ラベル幅)Lw
のラベルを作成できる。
【0127】ところで、図3〜図16で上述の例は、任
意幅をラベル幅Lwとして直接設定し、そのラベル幅L
wのラベルを作成する例であったが、テープ印刷装置1
では、従来のテープ印刷装置と同様に、任意の拡大率を
設定することにより、基礎となる印刷画像(基礎印刷画
像)を拡大した印刷画像(拡大印刷画像)を印刷できる
拡大印刷の機能を備えている。そして、この拡大印刷に
関しても、従来は、超幅印刷回避領域を考慮していない
ために、作成されたラベルの幅方向両端の余白が所望の
幅にならなかったり、分割印刷して接合する場合の接合
部に画像としての隙間(余白等)が発生するなどによ
り、設定された拡大率に適合するラベル幅のラベルが作
成できない、などの不具合を生じることがあった。
【0128】そこで、テープ印刷装置1では、任意のラ
ベル幅Lwを直接設定する場合と同様の処理により、テ
ープTの幅方向両端部に所定の印刷回避幅dの超幅印刷
回避領域を設けて、基礎印刷画像を拡大した拡大印刷画
像を複数枚のテープTに分割印刷しても、分割印刷画像
を接合する場合に隙間等が生じ難く、かつ、設定された
拡大率mに適合するラベル幅Lwのラベル等を作成でき
るようにしている。以下、この点について、第2実施形
態として説明する。なお、これに対応させて、前述の任
意のラベル幅Lwを設定した場合を第1実施形態とす
る。また以下では、拡大率mの場合、幅方向、長幅向の
双方にm倍するものを想定するが、幅方向にのみm倍す
る場合も同様となる。
【0129】図17に示すように、まず、前述の図3等
と同様に、1行目の文字列「123A」(ここでは、分
割数の多い図12で前述の例に合わせて説明する)を入
力後のテキスト編集画面表示の状態(T40)で、ユー
ザにより拡大印刷キー345が押されると(操作される
と)、図17に示すように、拡大率mの設定に相当する
「拡大印刷」の各種書式を設定する第1階層の選択画面
を表示する(T41)。この選択画面(T41)では、
選択肢として、拡大率m=1の「しない」、拡大率m=
2の「2倍でかでか」(表示およびその図示では「でか
でか」を「でか2 」と表現する)、拡大率m=3の
「3倍でかでか」、拡大率m=4の「4倍でかでか」、
……などの選択肢を表示する。ユーザはこれらの選択肢
のうちのいずれかを、カーソルキー330を操作して選
択表示(点網掛けで図示)させ、選択キー323を押す
ことにより、選択表示された選択肢を選択・指定でき
る。
【0130】ここでは、例えば拡大率m=3の「3倍で
かでか」が選択表示された状態(T42)で、ユーザに
より選択キー323が押されると、「3倍でかでか」が
選択され、その第2階層の選択画面に画面遷移する(T
43)。また、この拡大率mを選択する画面では、数字
キー群313を押す(操作する)ことにより、拡大率m
を数字により直接入力(直接設定)することもでき、こ
の場合の第2階層の選択画面では、「3倍でかでか」等
のタイトルの代わりに、例えば「拡大率2.5」等のタ
イトルが表示される。
【0131】次に、上記の「3倍でかでか」の選択画面
では、印刷する分割印刷画像の選択画面を表示する(T
43)。この選択画面では、例えば分割数n=3の場
合、図7で前述の「全部」に相当する「3/3」、前述
の「1枚目」に相当する「1/3」、および前述の「1
枚目」および「2枚目」(すなわち2枚目まで)に相当
する「2/3」の選択肢を表示する。もちろん、前述と
同様の表示にしても良い。そして、ユーザはこれらの選
択肢のうちのいずれかを、カーソルキー330を操作し
て選択表示させ、選択キー323を押すことにより選択
表示された選択肢を選択・指定できる。ここで、図示の
ように、例えば「3/3」(すなわち「全部」相当)の
選択肢が選択表示された状態(T43)で、ユーザによ
り選択キー323が押されると、「3/3」の選択肢が
選択され、次に、第3階層の境界マークの有無を選択す
る選択画面に画面遷移する(T44:図18と共通)。
この選択画面では、境界マークを付加して印刷する「い
れる」および境界マークを付加しないで印刷する「いれ
ない」のいずれかを選択できる(T44)。もちろん、
図4で前述のT22の画面のように、境界マークの種類
を設定できるようにしても良い。
【0132】図18に示すように、上記の「いれる」の
選択肢が選択表示された状態(T44)で、ユーザによ
り選択キー323が押されると、「印刷実行?」の確認
メッセージを表示し(T45)、この状態で、ユーザに
より選択キー323が押されると、「拡大印刷中」のメ
ッセージの表示(T46)とともに、1枚目のテープT
には(i=)1番目の分割印刷画像(分割拡大印刷画
像)を印刷し、2枚目のテープTには(i=)2番目の
分割印刷画像を印刷し、3枚目のテープTには(i=)
3番目の分割印刷画像を印刷して、印刷が終了すると、
元のテキスト編集画面に戻る(T47:図17のT40
と同じ)。このようにして、例えば図12の例では、図
14(a)〜(c)の(i=)1番目〜3番目の分割印
刷画像が順に印刷される。なお、前述の図7と同様に、
1枚目、2枚目および3枚目の印刷とともに、1枚目、
2枚目および3枚目の印刷中のメッセージを表示するよ
うにしても良い。また、同様に、ユーザは「拡大印刷
中」であっても任意の時点でその印刷を取消キー326
により中止できる。
【0133】次に、前述の任意のラベル幅Lwを設定す
る場合と同様に、拡大印刷についても、さらに一般的な
概念として原理的な説明を加える。テープ印刷装置1で
は、テープ幅TwのテープTの幅方向両端部に所定の印
刷回避幅dの超幅印刷回避領域を設けて、印刷対象幅p
(p=Tw−2d)の印刷対象領域に、基礎印刷画像を
任意の拡大率により拡大した拡大印刷画像を印刷する。
このため、従来なら、前述した種々の不具合を生じた
が、テープ印刷装置1では、下記のように解決してい
る。
【0134】まず、全体として、テープ印刷装置1で
は、任意のテープTを印刷対象物として装着し、装着さ
れたテープTの印刷回避幅dおよび印刷対象幅pを決定
する一方、任意の拡大率m(mは1以上の実数)を設定
し、設定された拡大率mに応じて基礎印刷画像の印刷幅
のm倍に相当する印刷幅をラベル幅Lwとして決定し、
基礎印刷画像をm倍に拡大することにより、ラベル幅L
wの拡大印刷画像を作成する。また、そのラベル幅L
w、印刷回避幅dおよび印刷対象幅pに基づいて、印刷
結果のテープTの有用部分と無用部分との境界線を示す
1種以上の境界マークを、拡大印刷画像に付加し、1種
以上の境界マークが付加された拡大印刷画像をテープT
に印刷する。
【0135】この場合、ラベル幅Lwや、印刷回避幅d
および印刷対象幅pに基づいて、有用部分と無用部分と
の境界線を示す1種以上の境界マークを拡大印刷画像に
付加して印刷するので、印刷された境界マークに基づい
て、テープTを長手方向にカットするなどが容易にでき
る。また、ラベル幅Lwに応じて複数枚のテープTに分
割印刷する必要がある場合には、その印刷された境界マ
ークに基づいて、分割印刷した複数の分割印刷画像を接
合するなどが容易にできる。
【0136】したがって、テープTの幅方向両端部に所
定の印刷回避幅dの超幅印刷回避領域を設けて拡大印刷
画像を印刷しても、超幅印刷回避領域を設けない場合と
同等のラベル等を作成でき、また、拡大印刷画像を複数
枚のテープTに分割印刷しても、分割印刷画像を接合す
る場合に隙間等が生じ難く、かつ、設定された拡大率m
に適合した印刷幅(ラベル幅)Lwのラベル等を作成で
きる。なお、従来、分割印刷画像をテープ幅いっぱいに
印刷して接合する都合上、拡大率mは一般に整数(整数
倍)であったが、ここでは、カットの目安が明確になる
ので、整数倍でなくとも、例えば1以上の小数でも良
い。ただし、拡大率mが小数であっても、その拡大率m
に適合するラベル幅Lwのラベルを作成するという意味
では、拡大率mが整数の場合と同様なので、以下では説
明を簡単にするため、拡大率mとして主に整数を用い
る。
【0137】そして、上記のように、拡大印刷画像を作
成し、設定された拡大率mに適合したラベル幅Lwを決
定すると、それ以降は、上記の拡大印刷画像を前述の印
刷画像とし、決定したラベル幅Lwを前述の設定された
ラベル幅Lwとすることにより、基本的には前述の任意
のラベル幅Lwを設定した場合(第1実施形態)と同等
の処理が行われ、同等の作用・効果等を得られる。この
ため、以下では、構成や機能等の要点及びそれらによる
作用・効果等の説明のみを列記し、具体例としては、前
述の種々の例を参照するに止め、詳細な説明は重複とな
るので省略する。
【0138】まず、テープ印刷装置1では、拡大印刷の
場合においても、印刷回避幅dおよび印刷対象幅pはテ
ープ幅Twに対応して定められていて、装着されたテー
プTのテープ幅Twを検出し、検出したテープ幅Twに
応じて対応する所定の印刷回避幅dおよび印刷対象幅p
を設定する。すなわち、印刷回避幅dおよび印刷対象幅
pはテープ幅Twに対応して定められているので、装着
されたテープTのテープ幅Twを検出することにより、
それに対応する所定のものを印刷回避幅dおよび印刷対
象幅pとして決定して容易に設定できる。
【0139】また、テープTのテープ幅方向両端の一方
を基準端、他方を設定端としたとき、拡大印刷画像の設
定端側の端部に、ラベル幅Lwの内側と外側との境界線
を示す第1境界マークC1を、境界マークの1種として
付加する(図5、図6、図8、図9参照)。すなわち、
この拡大印刷画像を印刷したときに、その拡大印刷画像
の設定端側の端部に、第1境界マークC1が印刷され、
本実施形態では、第1境界マークC1は、テープTを印
刷後に長手方向にカットするためのカットマークなの
で、ユーザは、その第1境界マークC1を参照して容易
かつ正確にカットすることができ、これにより、設定さ
れた拡大率mに適合するラベル幅LwのラベルR0〜R
3等を作成できる。
【0140】また、前述のように、超幅印刷回避領域を
設けない場合と異なり、超幅印刷回避領域を設けた場
合、そのまま印刷すれば、拡大印刷画像の幅方向両端部
の余白に印刷回避幅d分の余白が加わるので、印刷回避
幅d分だけ余白が大きくなってしまい、作成されたラベ
ルの幅方向両端部の余白が所望の幅にならない不具合が
生じる。テープ印刷装置1では、拡大印刷画像の基準端
側に印刷回避幅d以上の幅の余白領域があるときに、拡
大印刷画像の基準端側の印刷回避幅d分を削除して、印
刷幅Pw=Lw−dの部分拡大印刷画像を作成し、印刷
対象領域の基準端側の端に部分拡大印刷画像の基準端側
の端を合わせて、部分拡大印刷画像を拡大印刷画像の代
わりに印刷する(図5、図8、図14参照)。この場
合、印刷対象となった実際の印刷幅Pw=Lw−dであ
るが、テープTの基準端側には、印刷回避幅d分の余白
があるので、元の拡大印刷画像の基準端側の余白と一致
させることができ、超幅印刷回避領域を設けずに印刷幅
Pw=Lwの拡大印刷画像をそのまま印刷したときと、
同等の印刷結果が得られる。
【0141】また、ラベル幅Lw、印刷対象幅pおよび
印刷回避幅dについて、Lw>p+dの関係が成立し、
かつ、拡大印刷画像の基準端側に印刷回避幅d以上の幅
の余白領域があるときに、印刷幅Pw=Lw−dをn個
(nは2以上の整数)の分割印刷幅Pi(0≦Pi≦
p、ここで、i=1〜n、ただし、総和ΣPi=Pw)
に割り当て、印刷幅Pwの部分拡大印刷画像を各分割印
刷幅Pi(i=1〜n)を有するn個の分割拡大印刷画
像に分割する(図8、図14参照)。この場合、n個の
各分割拡大印刷画像の分割印刷幅Piは、0≦Pi≦p
なので、印刷対象幅pの印刷対象領域に印刷できる。ま
た、n個の分割拡大印刷画像のうちの分割印刷幅Pj
(j=2〜n)を有するn−1個の分割拡大印刷画像
に、各分割拡大印刷画像の基準端側の端を示す第3境界
マークC3を、n個の分割拡大印刷画像のうちの分割印
刷幅Pk(k=1〜n−1)を有するn−1個の分割拡
大印刷画像に、各分割拡大印刷画像の設定端側の端を示
す第4境界マークC4を、それぞれ境界マークの1種と
して付加して、印刷対象領域にn個のうちの1個の分割
拡大印刷画像を、順次または任意に印刷する。
【0142】この場合、j番目の分割拡大印刷画像を印
刷したときには、その分割拡大印刷画像の第3境界マー
クC3はj−1番目との境界を示し、同様に、k番目の
分割拡大印刷画像を印刷したときには、その第4境界マ
ークC4はk+1番目との境界を示すので、ユーザは、
第3境界マークC3や第4境界マークC4を参照して無
用部分のカット等の処理を容易に行うことができる。ま
た、n個の全ての分割拡大印刷画像を印刷し、それらの
第3境界マークC3や第4境界マークC4が示す無用部
分を全てカットして隣接して貼れば、または有用部分を
隣接する無用部分に重ねて貼れば(図15、図16参
照)、n個の分割拡大印刷画像をぴったりと接合でき
る。また、分割印刷幅Piの総和ΣPi=Pwであり、
印刷幅Pw=Lw−dなので、i=1の分割印刷幅P1
の分割拡大印刷画像の基準端側に印刷回避幅d分の余白
が加わることにより、接合結果の幅の総計はラベル幅L
wに一致する。すなわち、超幅印刷回避領域を設けずに
分割拡大印刷画像を各テープ幅方向両端まで印刷して隣
接して貼ったときと、同等の印刷結果が得られ、接合し
た結果としても同等の設定された拡大率mに適合するラ
ベル幅Lwのラベルが作成できる。
【0143】また、拡大印刷画像の基準端側の余白領域
の幅が印刷回避幅d未満のときに、拡大印刷画像の基準
端側の端を示す第2境界マークC2を、境界マークの1
種として付加し、印刷対象領域の基準端側の端に拡大印
刷画像の基準端側の端を合わせて、印刷幅Pw=Lwの
拡大印刷画像を印刷する(図6、図9参照)。この場
合、この拡大印刷画像を印刷したときに、その拡大印刷
画像の基準端側の端、すなわちラベル幅Lwの内側と外
側との境界線を示す第2境界マークC2が印刷され、本
実施形態では、第2境界マークC2は、テープTを印刷
後に長手方向にカットするためのカットマークなので、
ユーザは、その第2境界マークC2を参照して容易かつ
正確にカットすることができ、これにより、設定された
拡大率mに適合するラベル幅Lwのラベルを作成でき
る。
【0144】また、この場合も、ラベル幅Lwおよび印
刷対象幅pについて、Lw>pの関係が成立するときに
は、印刷幅Pwをn個(nは2以上の整数)の分割印刷
幅Pi(0≦Pi≦p、ここで、i=1〜n、ただし、
総和ΣPi=Pw)に割り当て、印刷幅Pwの部分拡大
印刷画像を各分割印刷幅Pi(i=1〜n)を有するn
個の分割拡大印刷画像に分割するので、n個の各分割拡
大印刷画像は、印刷対象幅pの印刷対象領域に印刷でき
る(図9参照)。また、分割印刷幅Pj(j=2〜n)
を有するn−1個の分割拡大印刷画像に、各分割拡大印
刷画像の基準端側の端を示す第3境界マークC3を付加
し、分割印刷幅Pk(k=1〜n−1)を有するn−1
個の分割拡大印刷画像に、各分割拡大印刷画像の設定端
側の端を示す第4境界マークC4を付加して、印刷対象
領域に順次または任意に印刷し、同様に、j番目の分割
拡大印刷画像の第3境界マークC3はj−1番目との境
界を示し、k番目の分割拡大印刷画像の第4境界マーク
C4はk+1番目との境界を示すため、それらの外側は
無用部分となる。
【0145】このため、例えば第3境界マークC3およ
び第4境界マークC4の双方を、テープTを印刷後に長
手方向にカットするためのカットマークとすることによ
り、ユーザは、それらを参照して各分割拡大印刷画像の
隣接部の無用部分を容易にカットでき、これらを隣接し
てぴったりと貼ることができる。また、第3境界マーク
C3により示される無用部分と第4境界マークC4によ
り示される無用部分は、ラベルとして並べたときの隣接
部分となるため、第3境界マークC3を、テープTを印
刷後に長手方向にカットするためのカットマークおよび
重ねて貼るための糊代マークの一方とし、第4境界マー
クC4を、カットマークおよび糊代マークの他方とし
て、片方をカットマークとして参照してカットし、隣接
する方を糊代マークとして参照して、カットした方の端
を糊代マークに合わせて上に重ねて貼れば、隣接する分
割拡大印刷画像をぴったりと接合できる。また、これら
の場合、総和ΣPi=Pw=Lwなので、接合結果の幅
の総計はラベル幅Lwに一致し、超幅印刷回避領域を設
けずに分割拡大印刷画像を各テープ幅方向両端まで印刷
して隣接して貼ったときと、同等の印刷結果が得られ、
接合した結果としても同等の設定された拡大率mに適合
するラベル幅Lwのラベルを作成できる。
【0146】また、拡大印刷の場合も、印刷幅Pwにつ
いて、Pw=h×p+d(ただし、hは1以上の任意の
整数)が成立し、かつ、拡大印刷画像の設定端側に印刷
回避幅d以上の幅の余白領域があるときに、第1境界マ
ークC1の付加を省略し、拡大印刷画像の設定端側の印
刷回避幅d分を削除した画像を拡大印刷画像の代わりに
印刷する(図14参照)。前述のように、超幅印刷回避
領域を設けた場合、印刷結果のラベルの幅方向両端部の
余白は、印刷回避幅d分だけ大きくなるため、印刷幅h
×p分だけ(すなわちPw−d分だけ)印刷すれば、そ
れに印刷回避幅dが加わり、超幅印刷回避領域を設けず
にそのまま印刷幅Pw分を印刷する場合と同等になる。
また、拡大印刷画像の設定端側に印刷回避幅d以上の幅
の余白領域があるので、そのうちの印刷回避幅d分を印
刷回避幅dの余白で代用しても何等支障がない。また、
第1境界マークC1が示すべき境界線はテープTの設定
端と一致するので、カット等の処理をする必要がない。
したがって、第1境界マークC1の付加およびその印刷
を省略でき、カット等の処理も省略できるとともに、超
幅印刷回避領域を設けない場合と同等の印刷結果が得ら
れる。
【0147】そして、テープ印刷装置1はサーマル方式
のテープ印刷装置であるため、超幅印刷回避領域を設け
ることになるが、上述のように、超幅印刷回避領域を設
けない場合と同等の、設定された拡大率mに適合するラ
ベル幅Lwのラベル等を作成できる。
【0148】なお、図5、図6、図8、図9、図14で
上述の各例では、各境界マークC1〜C4をスリットラ
イン(点線)で示した(印刷した)が、これらの境界マ
ークとしては、図19に示すように、各種の印刷方法が
考えられる。すなわち、同図(a)の実線や同図(b)
の点線(図5等で上述の各例が該当)等のラインによ
り、画像としての境界線をそのまま示したり、同図
(c)〜(e)のように、境界線の始点と終点に相当す
る位置(テープTのラベルと成る部分の長手方向の両
端)にのみ示すようにしても良い。上述の同図(a)〜
(e)のいずれを採用しても、カットマークとして使用
するときにはカットの目安、糊代マークとして使用する
ときには重ねて貼るための目安となる。また、同図
(d)および(e)は、カット後に隣接して貼る場合
の、あるいは糊代として重ねて貼る場合の、前後(図示
の左右)の位置合わせマークとしても兼用できる。ま
た、同図(a)および(b)の実線や点線等のラインで
示す場合、同図(f)に示すように、文字部分と重なら
ないように示す(印刷する)こともできる。
【0149】また、これらの場合、図20(a)に示す
ように、1種以上の境界マーク、例えば境界マークC4
に対して、文字を余分に印刷することにより、片方を糊
代として重ねて貼る場合に(図10(d)参照:この場
合、裏(下)側の文字を余分に印刷することにより)、
整合しない余白の発生を抑えることができる。なお、図
20において、小さな丸「○」は、印刷のインクのドッ
トをイメージ(模擬)的に示したものである。
【0150】また、図19(a)〜(f)で上述の各種
境界マークは、従来と同様に、その中心または中心線に
よって画像の境界線を示しているが、同図(g)のよう
に、画像の境界線を内側(有用部分側)の端で示し、そ
の外側(無用部分)に所定の幅(印刷幅:境界幅)qと
なるように、境界マークを付加しても良い。また、上述
の同図(f)の考え方を合体させ、文字部分と重ならな
いように示し(付加し、印刷し)ても良い。この場合の
様子をイメージで示したものが図20(b)であり、例
えば境界マークC4を、カットや重ね貼りの目安として
目立ち易いように所定の印刷幅(境界幅)qを有し、か
つ、その上端側(基準端側)の端が画像の境界線を示す
ように(すなわち例えば中心線によって画像の境界線を
示す仮想的な境界マークCLと同じ境界線を示すよう
に)、付加することができる。
【0151】ところで、上述の各種境界マークをカット
の目安にしてテープTを長手方向にカットする場合、あ
るいは、上述の各種境界マークを糊代の目安にして重ね
て貼る場合、カットや糊代(重ね貼り)の目安とするた
めには、すなわち正確にカットまたは貼り合わせて所望
の幅のラベルを作成するためには、境界マークはある程
度目立つ必要がある。かといって、カット後や重ねて貼
った後に境界マークの一部でも残ったのでは、作成され
たラベルの見栄えが良くない。従来、この種の境界マー
クとしては、印刷結果のテープTの有用部分と無用部分
との境界線を描く例えば点線等の境界マークが採用され
ていたが、境界マーク自体(境界マークの中心または中
心線)が境界線となるため、細い線で描けば(印刷すれ
ば)、カットや糊代の目安として目立ち難く、かといっ
て、太い線で描けば(印刷すれば)、カット後や重ねて
貼った後に境界マークの一部が残ってしまい、見栄えが
悪い、という問題点があった。
【0152】このため、カットや重ねて貼るための目安
として目立ち易く、かつ、カット後や重ねて貼った後に
境界マークが残りにくい、と言う点においては、図19
(g)あるいは図20(b)で上述の境界マークが好ま
しいといえる。そこで、以下、この考え方を採用した場
合について、すなわち印刷画像を印刷したテープTの有
用部分と無用部分との境界線を示す1種以上の境界マー
クを、カットや重ね貼りの際の目安として適するよう
に、かつ、カット後にまたは重ねて貼った後に残りにく
いように印刷できる画像印刷方法(およびその装置)
を、テープ印刷装置1に適用した場合について、第3実
施形態として説明する。ただし、前述の第1実施形態お
よび第2実施形態において、各境界マークの役割等の具
体例については説明しているので、以下では、最初から
一般的な概念として原理的な説明をする。
【0153】まず、本実施形態のテープ印刷装置1で
は、全体として、印刷対象物であるテープTに印刷画像
を印刷するとともに、印刷結果のテープTの有用部分と
無用部分との境界線を示す1種以上の境界マークを、印
刷画像に付加して印刷するが、印刷画像のテープ幅方向
に隣接して、所定の印刷幅である境界幅q(q>0)を
有する1種以上の境界マークを印刷し、その境界幅qの
境界マークの印刷画像側の端が有用部分と無用部分との
境界線を示す。従来、例えば点線等による境界マーク
は、その中心線が有用部分と無用部分との境界線に一致
していたが、ここでの境界マークは、所定の境界幅(印
刷幅)qで印刷され、かつ、その印刷画像側の端が境界
線を示す。このため、境界幅qをある程度大きくすれば
目立ち易くなる。また、カットや重ね貼りをするときに
は、境界マーク全体をカットしたり、境界マーク全体を
糊代として利用することにより、ラベル作成後に残らな
いようにすることができる。したがって、印刷画像を印
刷したテープTの有用部分と無用部分との境界線を示す
1種以上の境界マークを、カットや重ね貼りの際の目安
として適するように、かつ、カット後にまたは重ねて貼
った後に残りにくいように印刷できる。
【0154】この場合、テープ印刷装置1では、任意の
テープTを印刷対象物として装着し、装着されたテープ
Tのテープ幅Twのうちの、印刷画像を印刷するための
印刷対象領域の幅である印刷対象幅pおよび境界幅qを
決定するとともに、任意のラベル幅Lwを設定し(図
4、図17参照)、ラベル幅Lw、印刷対象幅pおよび
境界幅qに基づいて、1種以上の境界マークを、印刷画
像に付加し、1種以上の境界マークが付加された印刷画
像をテープTに印刷する。
【0155】例えば図4で前述の場合、設定された任意
のラベル幅Lwや、印刷対象幅pおよび境界幅qに基づ
いて、有用部分と無用部分との境界線を示す1種以上の
境界マークを境界幅qで印刷画像に付加して印刷する。
このため、例えば図5で前述の例では画像の境界線を第
1境界マークC1の中心線により示していたが、ここで
は、その代わりに、画像の境界線を印刷画像側(基準端
側:図示の上端側)の端で示して境界幅qを有する境界
マークを(本実施形態における)第1境界マークC1と
して印刷する。すなわち、この場合、画像の境界線の外
側(設定端側:図示の下端側)に境界幅qの第1境界マ
ークC1が印刷される。同様に、図6の例に相当する例
では、境界幅qの第1境界マークC1や第2境界マーク
C2が、画像の境界線の外側に付加されて印刷される。
図8、図9、図14の例に相当する例についても同様で
あり、境界幅qの第1〜第4境界マークC1〜C4が、
画像の境界線の外側に付加されて印刷される。なお、超
幅印刷回避領域を設ける場合、超幅印刷回避領域やその
印刷回避幅dの定義が異なってくるので、この点につい
ては、図14の例に対応する例として、さらに後述す
る。
【0156】上述のように、本実施形態のテープ印刷装
置1では、設定された任意のラベル幅Lwや、印刷対象
幅pおよび境界幅qに基づいて、有用部分と無用部分と
の境界線を示す1種以上の境界マークを境界幅qで印刷
画像に付加して印刷するので、印刷された境界マークを
目安にして、テープTを長手方向にカットしたり、分割
印刷した複数枚のテープTを接合したりすることが容易
にでき、それによって、所望の任意のラベル幅Lwのラ
ベルを作成でき、また、境界幅qの印刷画像側の端が境
界線を示すので、カットや重ねて貼った後に境界マーク
が残りにくい。
【0157】ここで、図17等で前述の拡大印刷の場合
も、任意の拡大率mを介してラベル幅Lwを設定できる
ので、任意のラベル幅Lwを設定するという概念に含ま
れる。このため、拡大印刷についても、任意のラベル幅
Lwを直接設定する場合と同様に、境界幅qの印刷画像
側の端が境界線を示す境界マークを適用できる。この場
合、任意の拡大率m(mは1以上の実数)を設定し、設
定された拡大率mに応じて基礎となる画像の印刷幅のm
倍に相当する印刷幅をラベル幅Lwとして決定するの
で、ラベル幅Lwを容易に設定でき、基礎となる画像を
m倍に拡大することにより、ラベル幅Lwの印刷画像を
作成するので、予め作成された印刷画像ばかりでなく、
基礎となる画像を元に、ラベル幅Lwの印刷画像を容易
に作成できる。すなわち、通常の印刷ばかりでなく、拡
大印刷にも適用でき、その場合にも、印刷された境界マ
ークを目安にして、テープTを長手方向にカットした
り、分割印刷した複数枚のテープTを接合したりするこ
とが容易にでき、設定された拡大率mに適したラベル幅
Lwのラベルを作成でき、また、境界幅qの印刷画像側
の端が境界線を示すので、カットや重ねて貼った後に境
界マークが残りにくい。
【0158】また、これらの場合、テープ印刷装置1で
は、印刷対象幅pおよび境界幅qはテープ幅Twに対応
して定められていて、装着されたテープTのテープ幅T
wを検出し、検出したテープ幅Twに応じて対応する所
定の印刷対象幅pおよび境界幅qを設定する。すなわ
ち、印刷対象幅pおよび境界幅qはテープ幅Twに対応
して定められているので、装着されたテープTのテープ
幅Twを検出することにより、それに対応する所定のも
のを印刷対象幅pおよび境界幅qとして決定して容易に
設定できる。
【0159】また、テープTのテープ幅方向両端の一方
を基準端、他方を設定端としたとき、境界幅qを有して
その基準端側の端がラベル幅Lwの内側と外側との境界
線を示す第1境界マークC1を、境界マークの1種とし
て、印刷画像の設定端側の端の外側に隣接するように付
加する。すなわち、この印刷画像を印刷したときに、そ
の印刷画像の設定端側の端の外側に隣接するように第1
境界マークC1が印刷され、本実施形態においても第1
境界マークC1は、テープTを印刷後に長手方向にカッ
トするためのカットマークなので、ユーザは、その第1
境界マークC1を参照して長手方向のカットを容易かつ
正確に行うことができる。また、この第1境界マークC
1は、境界幅qの基準端側の端によりラベル幅Lwの内
側と外側との境界線を示すので、カットにより設定され
たラベル幅Lwに適合するラベルを作成でき、第1境界
マークC1全体をカットするので、その後にラベルの一
部として残らないものとなる。
【0160】また、本実施形態においても、ラベル幅L
wおよび印刷対象幅pについて、Lw>pの関係が成立
するときに、印刷画像の印刷幅Pwをn個(nは2以上
の整数)の分割印刷幅Pi(0≦Pi≦p、ここで、i
=1〜n、ただし、総和ΣPi=Pw)に割り当て、印
刷幅Pwの印刷画像を各分割印刷幅Pi(i=1〜n)
を有するn個の分割印刷画像に分割する。これにより、
n個の各分割印刷画像は、印刷対象幅pの印刷対象領域
に印刷できる。また、テープTのテープ幅方向両端の一
方を基準端、他方を設定端としたときのn個の分割印刷
画像のうちの分割印刷幅Pj(j=2〜n)を有するn
−1個の分割印刷画像の基準端側の端の外側に隣接する
ように、境界幅qを有してその設定端側の端が各分割印
刷画像の基準端側の端を示す第3境界マークC3を、同
様に、分割印刷幅Pk(k=1〜n−1)を有するn−
1個の分割印刷画像の設定端側の端の外側に隣接するよ
うに、境界幅qを有してその基準端側の端が各分割印刷
画像の設定端側の端を示す第4境界マークC4を、それ
ぞれ境界マークの1種として付加して、印刷対象領域に
n個のうちの1個の分割印刷画像を、順次または任意に
印刷する。
【0161】この場合、j番目の分割印刷画像の第3境
界マークC3は、境界幅qの設定端側の端によりj−1
番目との境界(j番目の分割印刷画像の基準端側の端)
を示し、k番目の分割印刷画像の第4境界マークC4
は、境界幅qの基準端側の端によりk+1番目との境界
(k番目の分割印刷画像の設定端側の端)を示すため、
それらを参照して無用部分のカット等の処理を容易に行
うことができ、境界幅qの全体がそのカット等の対象と
なるので、カット等の後に残ることがなく、また、これ
により、設定されたラベル幅Lwに適合するラベルを作
成できる。
【0162】すなわち、第3境界マークC3および第4
境界マークC4の双方を、テープTを印刷後に長手方向
にカットするためのカットマークとすることにより、ユ
ーザは、境界幅qの第3境界マークC3や第4境界マー
クC4の全体をカットの対象として容易にカットするこ
とができ、全体をカットするのでその後に残ることがな
い。また、第3境界マークC3を含めてそれより基準端
側は無用部分であり、第4境界マークC4を含めてそれ
より設定端側は無用部分なので、第3境界マークC3に
より示される無用部分と第4境界マークC4により示さ
れる無用部分は、ラベルとして並べたときの隣接部分と
なる。このため、第3境界マークC3を、テープTを印
刷後に長手方向にカットするためのカットマークおよび
糊代マークの一方とし、第4境界マークC4を他方とす
ることにより、片方をカットマークとして参照してカッ
トし、隣接する方を糊代マークとして参照して、カット
した方の端を糊代マークに合わせて上に重ねて貼れば、
隣接する分割印刷画像をぴったりと接合でき、この場合
も境界マークの全体をカットや重ね貼りの対象とするの
で、ラベルの一部としてその後に残ることがない。ま
た、これらの場合、無用部分を全てカットして隣接した
り、有用部分を隣接する無用部分に重ねて、ぴったりと
貼り付けて接合した総和ΣPi=Pw=Lwなので、接
合結果の幅の総計はラベル幅Lwに一致し、これによ
り、所望のラベル幅Lwのラベルを作成できる。
【0163】ところで、本実施形態における上述の説明
は、前述の第1、第2実施形態の場合と異なり、超幅印
刷回避領域を設ける場合にも設けない場合にも適用でき
る。例えば図5に対応する例では、Tw−Lwの無用部
分の幅が境界幅q以上、すなわちTw≧qであれば、印
刷回避幅dの有無に関係なく、境界幅qの第1境界マー
クを印刷できるので、適用できる。図6に対応する例
は、そもそも印刷回避幅dを設けなければ、図5に対応
する例と同じになる。また、図8に対応する例では、第
1境界マークC1については、上記の図5等と同様であ
り、同図(b)の設定端側(下端側)および同図(c)
の基準端側(上端側)に、印刷回避幅dの代わりに境界
幅qを設ければ、そこに境界幅qの第3境界マークC3
および第4境界マークC4を付加して印刷できるので、
超幅印刷回避領域を設けない場合にも適用できる。図9
に対応する例は、そもそも印刷回避幅dを設けなけれ
ば、図8に対応する例と同じになる。図14で前述の例
では、各境界マークを付加していない状態が図13に示
してあり、この図13から明らかなように、印刷回避幅
dの代わりに境界幅qを設ければ、超幅印刷回避領域を
設けない場合にも適用できる。
【0164】そこで、以下、第1、第2実施形態と同様
に、超幅印刷回避領域を設ける場合について、上記の各
例のうちの図14対応のものを例に挙げて説明する。す
なわち、以下で説明する画像印刷方法(および装置)
は、印刷画像のテープ幅Twを超えた印刷を回避するた
めの超幅印刷回避領域が、テープTの幅方向両端部に所
定の印刷回避幅dとなるように設けられ、テープ幅Tw
の印刷回避幅dを除く部分を印刷対象幅p(p=Tw−
2d)として、テープTの印刷対象幅pの印刷対象領域
に印刷画像を印刷するテープ印刷装置に適用でき、もち
ろん、サーマル方式の本実施形態のテープ印刷装置1に
も適用できる。
【0165】ただし、ここでは、図21に示すように、
前述の誤差要因の影響を避けるための印刷回避幅を、印
刷画像および1種以上の境界マークの双方の印刷を回避
するための全印刷回避幅fとし、それ以外に、印刷画像
の印刷を回避する反面、1種以上の境界マークの印刷は
回避しない付加印刷幅e(e≧q)を設けて、印刷回避
幅d=e+fの印刷回避領域とする。すなわち、ここで
の印刷回避幅dの超幅印刷回避領域は、印刷画像の印刷
を回避する反面、1種以上の境界マークの印刷は回避し
ない付加印刷幅e(e≧q)の付加印刷領域と、印刷画
像および1種以上の境界マークの双方の印刷を回避する
ための全印刷回避幅f(f=d−e)の全印刷回避領域
と、を有する。これにより、印刷対象幅pの一部を使用
しなくても境界マークを付加でき、超幅印刷回避領域を
設けるテープ印刷装置1において、境界幅qの境界マー
クを付加することによる前述の各種利点を得られる。す
なわち、印刷画像を印刷したテープTの有用部分と無用
部分との境界線を示す1種以上の境界マークを、カット
や重ね貼りの際の目安として適するように、かつ、カッ
ト後にまたは重ねて貼った後に残りにくいように印刷で
きる。
【0166】なお、上述の図21の例は、前述の図14
に対応させたため、図5、図8および図14の例と同様
に、印刷画像の基準端側に印刷回避幅d以上の幅の余白
領域がある例であり、この場合、印刷画像の基準端側の
印刷回避幅d分を削除して、印刷幅Pw=Lw−dの部
分印刷画像を作成し、印刷対象領域の基準端側の端に部
分印刷画像の基準端側の端を合わせて、部分印刷画像を
印刷画像の代わりに印刷している。この場合、印刷対象
となった実際の印刷幅Pw=Lw−dであるが、テープ
Tの基準端側には、印刷回避幅d分の余白があるので、
元の印刷画像の基準端側の余白と一致させることがで
き、超幅印刷回避領域を設けずに印刷幅Pw=Lwの印
刷画像をそのまま印刷したときと、同等の印刷結果が得
られる。
【0167】もちろん、前述の図6や図9の例に対応さ
せて、印刷画像の基準端側の余白領域の幅が印刷回避幅
d未満のときにも適用できる。すなわち、テープTのテ
ープ幅方向両端の一方を基準端、他方を設定端としたと
きの印刷画像の基準端側の余白領域の幅が印刷回避幅d
未満のときに、境界マークの1種として、境界幅qを有
してその設定端側の端が印刷画像の基準端側の端を示す
第2境界マークC2を、印刷画像の基準端側の端の外側
に隣接するように付加し、印刷対象領域の基準端側の端
に印刷画像の基準端側の端を合わせて、印刷幅Pw=L
wの印刷画像を印刷する。このため、この印刷画像を印
刷したときに、その印刷画像の基準端側の端の外側に隣
接するように第2境界マークC2が印刷される。ここ
で、本実施形態のおいても前述の実施形態と同様に、第
2境界マークC2は、テープTを印刷後に長手方向にカ
ットするためのカットマークである。この第2境界マー
クC2は、印刷画像の基準端側の端、すなわちラベル幅
Lwの内側と外側との境界線を示すものであり、印刷画
像を印刷したときに印刷されるので、ユーザは、その第
2境界マークC2を参照してカットすることにより、設
定されたラベル幅Lwに適合するラベルを作成でき、境
界幅qの全体が対象となるので、ラベルの一部に残るこ
とがない。
【0168】また、上述の図21の例では、図14に対
応して、最後の(図21の例ではi=3の(c)の設定
端(下端)側の)印刷回避幅dがラベルの設定端(下
端)側の余白の一部として代用でき、第1境界マークC
1を省略できる例なので、第1境界マークC1も付加さ
れていないが、図5、図6、図8および図9に対応した
例を示せば、同様に第1境界マークC1が付加されて印
刷されることになる。これらの場合でも、この第1境界
マークC1は、印刷画像の設定端側の端、すなわちラベ
ル幅Lwの内側と外側との境界線を示すものであり、印
刷画像を印刷したときに印刷されるので、ユーザは、そ
の第1境界マークC1を参照してカットすることによ
り、設定されたラベル幅Lwに適合するラベルを作成で
き、境界幅qの基準端側の端によりラベル幅Lwの内側
と外側との境界線を示すので、第1境界マーク全体をカ
ットすることにより、その後にラベルの一部として残ら
ないものとなる。
【0169】なお、上述した第1〜第3の実施形態にお
ける分割印刷の例の場合には、第3境界マークC3およ
び第4境界マークC4の双方を付加して印刷し、一方を
カットマークとしてカットし、他方を糊代マークとして
重ね貼りの目安とする例を挙げたが、一方のカットが正
確に実行でき、文字列の印刷結果等の関係から糊代が明
確に分かるような場合には、糊代マークとなる側の境界
マークの付加およびその印刷を省略しても良い。例えば
上述の図21の例の場合、図22に示すように、第4境
界マークC3側の付加およびその印刷を省略しても、第
4境界マークC4側が明確なので正確にカットし易く、
また、文字列「123A」のいずれも分割対象となり、
図21の場合の第3境界マーク(この場合の糊代マー
ク)C3で示すべく境界線が容易かつ比較的正確にイメ
ージできるので、図22に示すように、第3境界マーク
の付加およびその印刷を省略しても良い。また、このよ
うな場合、境界マークを省略する側(図22の例の基準
端(上端)側)の付加印刷幅eを省略し、印刷画像およ
び1種以上の境界マークの双方の印刷を回避するための
全印刷回避幅fのみとして、すなわち第1および第2実
施形態と同様に、印刷回避幅d=fとして、その省略し
た付加印刷幅e分だけ、印刷対象幅pを広げることもで
きる。
【0170】そして、テープ印刷装置1はサーマル方式
のテープ印刷装置であるため、超幅印刷回避領域を設け
ることになるが、上述のように、超幅印刷回避領域を設
けない場合と同等の、任意に設定された(または任意に
設定された拡大率mに適合する)ラベル幅Lwのラベル
等を作成できる。
【0171】なお、上述の実施形態では、サーマル方式
のテープ印刷装置の例を挙げたが、他の方式において
も、カットマークや糊代マークなどの境界マークを印刷
するもので有れば、同様に適用でき、特に超幅印刷回避
領域を設けるテープ印刷装置であれば、同様により好ま
しく適用できる。もちろん、その他、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0172】
【発明の効果】上述のように、本発明のテープ印刷装置
の画像印刷方法およびその装置によれば、印刷画像を印
刷したテープの有用部分と無用部分との境界線を示す1
種以上の境界マークを、カットや重ね貼りの際の目安と
して適するように、かつ、カット後にまたは重ねて貼っ
た後に残りにくいように印刷できる、などの効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像印刷方法および
その装置を適用したテープ印刷装置1の制御系のブロッ
ク図である。
【図2】図1のテープ印刷装置の制御全体の概念的処理
を示すフローチャートである。
【図3】画像印刷のための表示画面およびその表示画面
上での典型的な操作の一例を示す説明図である。
【図4】ラベル幅を設定する操作の一例を示す、図3と
同様の説明図である。
【図5】作成対象のラベルとそのための画像印刷の印刷
結果との関係の一例を示す説明図である。
【図6】別の例を示す、図5と同様の説明図である。
【図7】分割印刷の場合の印刷指示操作のときの一例を
示す、図3と同様の説明図である。
【図8】図7に対応して、さらに別の一例を示す、図5
と同様の説明図である。
【図9】図7に対応して、さらに別の一例を示す、図5
と同様の説明図である。
【図10】従来の問題点の一例を示す説明図である。
【図11】さらに別の問題点の一例を示す、図10と同
様の説明図である。
【図12】作成対象のラベルの別の一例を示す説明図で
ある。
【図13】図12のラベルを作成するための画像印刷の
印刷結果の問題点の一例を示す説明図である。
【図14】図13の問題点を解決するための分割印刷画
像の印刷結果の一例を示す説明図である。
【図15】図13の印刷結果の分割印刷画像を一部重ね
て貼ることによりラベルを作成するための概念的な説明
図である。
【図16】別の例を示す、図15と同様の説明図であ
る。
【図17】拡大印刷の場合の拡大率を設定する操作の一
例を示す、図3と同様の説明図である。
【図18】図17に続く、図17と同様の説明図であ
る。
【図19】境界マークの種々の例を示す説明図である。
【図20】文字部分と境界マークとの関係の一例をイメ
ージ的に示す説明図である。
【図21】図19(g)の境界マークを採用して、さら
に別の例を示す、図14と同様の説明図である。
【図22】さらに別の例を示す、図21と同様の説明図
である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 3 キーボード 4 ディスプレイ 5 テープカートリッジ 7 印刷ヘッド 11 操作部 12 印刷部 13 切断部 14 検出部 41 表示画面 200 制御部 210 CPU 220 ROM 230 キャラクタジェネレータROM(CG−RO
M) 240 RAM 250 入出力制御回路(IOC) 260 内部バス 270 駆動部 280 外部メモリ装着部 290 電源部 T テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佃 秀行 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C055 CC00 CC01 CC05 5C076 AA14 AA21 AA36 AA37 CA01

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷対象物であるテープに印刷画像を印
    刷するとともに、印刷結果のテープの有用部分と無用部
    分との境界線を示す1種以上の境界マークを、前記印刷
    画像に付加して印刷するテープ印刷装置の画像印刷方法
    であって、 前記印刷画像のテープ幅方向に隣接して、所定の印刷幅
    である境界幅q(q>0)を有する1種以上の境界マー
    クを印刷し、その境界幅qの境界マークの前記印刷画像
    側の端が前記有用部分と無用部分との境界線を示すこと
    を特徴とするテープ印刷装置の画像印刷方法。
  2. 【請求項2】 任意のテープを前記印刷対象物として装
    着するテープ装着工程と、 装着されたテープのテープ幅Twのうちの、前記印刷画
    像を印刷するための印刷対象領域の幅である印刷対象幅
    pおよび前記境界幅qを決定する印刷対象幅決定工程
    と、 任意のラベル幅Lwを設定するラベル幅設定工程と、 前記ラベル幅Lw、前記印刷対象幅pおよび前記境界幅
    qに基づいて、前記1種以上の境界マークを、前記印刷
    画像に付加する境界マーク付加工程と、 前記1種以上の境界マークが付加された印刷画像を前記
    テープに印刷する印刷工程と、を備えたことを特徴とす
    る、請求項1に記載のテープ印刷装置の画像印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記ラベル幅設定工程は、 任意の拡大率m(mは1以上の実数)を設定する拡大率
    設定工程と、 設定された拡大率mに応じて基礎となる画像の印刷幅の
    m倍に相当する印刷幅をラベル幅Lwとして決定するラ
    ベル幅決定工程と、を有し、 前記基礎となる画像をm倍に拡大することにより、前記
    ラベル幅Lwの印刷画像を作成する画像拡大工程をさら
    に備えたことを特徴とする、請求項2に記載のテープ印
    刷装置の画像印刷方法。
  4. 【請求項4】 前記印刷対象幅pおよび前記境界幅qは
    前記テープ幅Twに対応して定められており、 前記印刷対象幅決定工程は、 装着されたテープのテープ幅Twを検出するテープ幅検
    出工程と、 検出したテープ幅Twに応じて対応する所定の印刷対象
    幅pおよび境界幅qを設定する印刷対象幅設定工程と、
    を有することを特徴とする、請求項2または3に記載の
    テープ印刷装置の画像印刷方法。
  5. 【請求項5】 前記テープのテープ幅方向両端の一方を
    基準端、他方を設定端としたとき、 前記境界マーク付加工程は、前記境界幅qを有してその
    基準端側の端が前記ラベル幅Lwの内側と外側との境界
    線を示す第1境界マークを、前記境界マークの1種とし
    て、前記印刷画像の前記設定端側の端の外側に隣接する
    ように付加する第1境界マーク付加工程を有することを
    特徴とする、請求項2ないし4のいずれかに記載のテー
    プ印刷装置の画像印刷方法。
  6. 【請求項6】 前記第1境界マークは、前記テープを印
    刷後に長手方向にカットするためのカットマークである
    ことを特徴とする、請求項5に記載のテープ印刷装置の
    画像印刷方法。
  7. 【請求項7】 前記ラベル幅Lwおよび前記印刷対象幅
    pについて、Lw>pの関係が成立するときに、前記印
    刷画像の印刷幅Pwをn個(nは2以上の整数)の分割
    印刷幅Pi(0≦Pi≦p、ここで、i=1〜n、ただ
    し、総和ΣPi=Pw)に割り当て、前記印刷幅Pwの
    印刷画像を各分割印刷幅Pi(i=1〜n)を有するn
    個の分割印刷画像に分割する印刷画像分割工程をさらに
    備え、前記境界マーク付加工程は、 前記テープのテープ幅方向両端の一方を基準端、他方を
    設定端としたときの前記n個の分割印刷画像のうちの分
    割印刷幅Pj(j=2〜n)を有するn−1個の分割印
    刷画像の前記基準端側の端の外側に隣接するように、前
    記境界幅qを有してその設定端側の端が各分割印刷画像
    の前記基準端側の端を示す第3境界マークを、前記境界
    マークの1種として付加する第3境界マーク付加工程
    と、 前記n個の分割印刷画像のうちの分割印刷幅Pk(k=
    1〜n−1)を有するn−1個の分割印刷画像の前記設
    定端側の端の外側に隣接するように、前記境界幅qを有
    してその基準端側の端が各分割印刷画像の前記設定端側
    の端を示す第4境界マークを、前記境界マークの1種と
    して付加する第4境界マーク付加工程と、を有し、 前記印刷工程は、前記印刷対象領域に前記n個のうちの
    1個の分割印刷画像を、順次または任意に印刷する分割
    印刷画像印刷工程を有することを特徴とする、請求項2
    ないし6のいずれかに記載のテープ印刷装置の画像印刷
    方法。
  8. 【請求項8】 前記第3境界マークおよび前記第4境界
    マークは、前記テープを印刷後に長手方向にカットする
    ためのカットマークであることを特徴とする、請求項7
    に記載のテープ印刷装置の画像印刷方法。
  9. 【請求項9】 前記第3境界マークは、前記テープを印
    刷後に長手方向にカットするためのカットマークおよび
    重ねて貼るための糊代マークの一方であり、 前記第4境界マークは、前記カットマークおよび前記糊
    代マークの他方であることを特徴とする、請求項7に記
    載のテープ印刷装置の画像印刷方法。
  10. 【請求項10】 前記テープ印刷装置は、前記印刷画像
    の前記テープ幅Twを超えた印刷を回避するための超幅
    印刷回避領域が、前記テープの幅方向両端部に所定の印
    刷回避幅dとなるように設けられ、前記テープ幅Twの
    前記印刷回避幅dを除く部分を前記印刷対象幅p(p=
    Tw−2d)として、前記テープの前記印刷対象幅pの
    印刷対象領域に前記印刷画像を印刷するものであり、 前記印刷回避幅dの超幅印刷回避領域は、 前記印刷画像の印刷を回避する反面、前記1種以上の境
    界マークの印刷は回避しない付加印刷幅e(e≧q)の
    付加印刷領域と、 前記印刷画像および前記1種以上の境界マークの双方の
    印刷を回避するための全印刷回避幅f(f=d−e)の
    全印刷回避領域と、を有することを特徴とする、請求項
    2ないし9のいずれかに記載のテープ印刷装置の画像印
    刷方法。
  11. 【請求項11】 前記境界マーク付加工程は、前記テー
    プのテープ幅方向両端の一方を基準端、他方を設定端と
    したときの前記印刷画像の前記基準端側の余白領域の幅
    が前記印刷回避幅d未満のときに、前記境界マークの1
    種として、前記境界幅qを有してその設定端側の端が前
    記印刷画像の前記基準端側の端を示す第2境界マーク
    を、前記印刷画像の前記基準端側の端の外側に隣接する
    ように付加する第2境界マーク付加工程を有し、 前記印刷工程は、前記印刷対象領域の前記基準端側の端
    に前記印刷画像の基準端側の端を合わせて、印刷幅Pw
    =Lwの前記印刷画像を印刷する全画像印刷工程を有す
    ることを特徴とする、請求項10に記載のテープ印刷装
    置の画像印刷方法。
  12. 【請求項12】 前記第2境界マークは、前記テープを
    印刷後に長手方向にカットするためのカットマークであ
    ることを特徴とする、請求項11に記載のテープ印刷装
    置の画像印刷方法。
  13. 【請求項13】 前記テープ印刷装置は、サーマル方式
    のテープ印刷装置であることを特徴とする、請求項10
    ないし12のいずれかに記載のテープ印刷装置の画像印
    刷方法。
  14. 【請求項14】 印刷対象物であるテープに印刷画像を
    印刷するとともに、印刷結果のテープの有用部分と無用
    部分との境界線を示す1種以上の境界マークを、前記印
    刷画像に付加して印刷するテープ印刷装置の画像印刷装
    置であって、 前記印刷画像のテープ幅方向に隣接して、所定の印刷幅
    である境界幅q(q>0)を有する1種以上の境界マー
    クを印刷し、その境界幅qの境界マークの前記印刷画像
    側の端が前記有用部分と無用部分との境界線を示すこと
    を特徴とするテープ印刷装置の画像印刷装置。
  15. 【請求項15】 任意のテープを前記印刷対象物として
    装着するテープ装着手段と、 装着されたテープのテープ幅Twのうちの、前記印刷画
    像を印刷するための印刷対象領域の幅である印刷対象幅
    pおよび前記境界幅qを決定する印刷対象幅決定手段
    と、 任意のラベル幅Lwを設定するラベル幅設定手段と、 前記ラベル幅Lw、前記印刷対象幅pおよび前記境界幅
    qに基づいて、前記1種以上の境界マークを、前記印刷
    画像に付加する境界マーク付加手段と、 前記1種以上の境界マークが付加された印刷画像を前記
    テープに印刷する印刷手段と、 を備えたことを特徴とする、請求項14に記載のテープ
    印刷装置の画像印刷装置。
  16. 【請求項16】前記ラベル幅設定手段は、 任意の拡大率m(mは1以上の実数)を設定する拡大率
    設定手段と、 設定された拡大率mに応じて基礎となる画像の印刷幅の
    m倍に相当する印刷幅をラベル幅Lwとして決定するラ
    ベル幅決定手段と、を有し、 前記基礎となる画像をm倍に拡大することにより、前記
    ラベル幅Lwの印刷画像を作成する画像拡大手段をさら
    に備えたことを特徴とする、請求項15に記載のテープ
    印刷装置の画像印刷装置。
  17. 【請求項17】 前記印刷対象幅pおよび前記境界幅q
    は前記テープ幅Twに対応して定められており、 前記印刷対象幅決定手段は、 装着されたテープのテープ幅Twを検出するテープ幅検
    出手段と、 検出したテープ幅Twに応じて対応する所定の印刷対象
    幅pおよび境界幅qを設定する印刷対象幅設定手段と、
    を有することを特徴とする、請求項15または16に記
    載のテープ印刷装置の画像印刷装置。
  18. 【請求項18】 前記テープのテープ幅方向両端の一方
    を基準端、他方を設定端としたとき、 前記境界マーク付加手段は、前記境界幅qを有してその
    基準端側の端が前記ラベル幅Lwの内側と外側との境界
    線を示す第1境界マークを、前記境界マークの1種とし
    て、前記印刷画像の前記設定端側の端の外側に隣接する
    ように付加する第1境界マーク付加手段を有することを
    特徴とする、請求項15ないし17のいずれかに記載の
    テープ印刷装置の画像印刷装置。
  19. 【請求項19】 前記第1境界マークは、前記テープを
    印刷後に長手方向にカットするためのカットマークであ
    ることを特徴とする、請求項18に記載のテープ印刷装
    置の画像印刷装置。
  20. 【請求項20】 前記ラベル幅Lwおよび前記印刷対象
    幅pについて、Lw>pの関係が成立するときに、前記
    印刷画像の印刷幅Pwをn個(nは2以上の整数)の分
    割印刷幅Pi(0≦Pi≦p、ここで、i=1〜n、た
    だし、総和ΣPi=Pw)に割り当て、前記印刷幅Pw
    の印刷画像を各分割印刷幅Pi(i=1〜n)を有する
    n個の分割印刷画像に分割する印刷画像分割手段をさら
    に備え、 前記境界マーク付加手段は、 前記テープのテープ幅方向両端の一方を基準端、他方を
    設定端としたときの前記n個の分割印刷画像のうちの分
    割印刷幅Pj(j=2〜n)を有するn−1個の分割印
    刷画像の前記基準端側の端の外側に隣接するように、前
    記境界幅qを有してその設定端側の端が各分割印刷画像
    の前記基準端側の端を示す第3境界マークを、前記境界
    マークの1種として付加する第3境界マーク付加手段
    と、 前記n個の分割印刷画像のうちの分割印刷幅Pk(k=
    1〜n−1)を有するn−1個の分割印刷画像の前記設
    定端側の端の外側に隣接するように、前記境界幅qを有
    してその基準端側の端が各分割印刷画像の前記設定端側
    の端を示す第4境界マークを、前記境界マークの1種と
    して付加する第4境界マーク付加手段と、を有し、 前記印刷手段は、前記印刷対象領域に前記n個のうちの
    1個の分割印刷画像を、順次または任意に印刷する分割
    印刷画像印刷手段を有することを特徴とする、請求項1
    5ないし19のいずれかに記載のテープ印刷装置の画像
    印刷装置。
  21. 【請求項21】 前記第3境界マークおよび前記第4境
    界マークは、前記テープを印刷後に長手方向にカットす
    るためのカットマークであることを特徴とする、請求項
    20に記載のテープ印刷装置の画像印刷装置。
  22. 【請求項22】 前記第3境界マークは、前記テープを
    印刷後に長手方向にカットするためのカットマークおよ
    び重ねて貼るための糊代マークの一方であり、 前記第4境界マークは、前記カットマークおよび前記糊
    代マークの他方であることを特徴とする、請求項20に
    記載のテープ印刷装置の画像印刷装置。
  23. 【請求項23】 前記テープ印刷装置は、前記印刷画像
    の前記テープ幅Twを超えた印刷を回避するための超幅
    印刷回避領域が、前記テープの幅方向両端部に所定の印
    刷回避幅dとなるように設けられ、前記テープ幅Twの
    前記印刷回避幅dを除く部分を前記印刷対象幅p(p=
    Tw−2d)として、前記テープの前記印刷対象幅pの
    印刷対象領域に前記印刷画像を印刷するものであり、 前記印刷回避幅dの超幅印刷回避領域は、 前記印刷画像の印刷を回避する反面、前記1種以上の境
    界マークの印刷は回避しない付加印刷幅e(e≧q)の
    付加印刷領域と、 前記印刷画像および前記1種以上の境界マークの双方の
    印刷を回避するための全印刷回避幅f(f=d−e)の
    全印刷回避領域と、を有することを特徴とする、請求項
    15ないし22のいずれかに記載のテープ印刷装置の画
    像印刷装置。
  24. 【請求項24】 前記境界マーク付加手段は、前記テー
    プのテープ幅方向両端の一方を基準端、他方を設定端と
    したときの前記印刷画像の前記基準端側の余白領域の幅
    が前記印刷回避幅d未満のときに、前記境界マークの1
    種として、前記境界幅qを有してその設定端側の端が前
    記印刷画像の前記基準端側の端を示す第2境界マーク
    を、前記印刷画像の前記基準端側の端の外側に隣接する
    ように付加する第2境界マーク付加手段を有し、 前記印刷手段は、前記印刷対象領域の前記基準端側の端
    に前記印刷画像の基準端側の端を合わせて、印刷幅Pw
    =Lwの前記印刷画像を印刷する全画像印刷手段を有す
    ることを特徴とする、請求項23に記載のテープ印刷装
    置の画像印刷装置。
  25. 【請求項25】 前記第2境界マークは、前記テープを
    印刷後に長手方向にカットするためのカットマークであ
    ることを特徴とする、請求項24に記載のテープ印刷装
    置の画像印刷装置。
  26. 【請求項26】 前記テープ印刷装置は、サーマル方式
    のテープ印刷装置であることを特徴とする、請求項23
    ないし25のいずれかに記載のテープ印刷装置の画像印
    刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100377149C (zh) * 2003-07-16 2008-03-26 精工爱普生株式会社 标签制作方法、胶带打印装置及其数据处理方法
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JP2017007248A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム
WO2023116442A1 (zh) * 2021-12-20 2023-06-29 南京铖联激光科技有限公司 针对双激光分割的3d打印控制系统及其分割方法

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