JP2000341199A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2000341199A
JP2000341199A JP11147185A JP14718599A JP2000341199A JP 2000341199 A JP2000341199 A JP 2000341199A JP 11147185 A JP11147185 A JP 11147185A JP 14718599 A JP14718599 A JP 14718599A JP 2000341199 A JP2000341199 A JP 2000341199A
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JP11147185A
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Sohei Umezawa
宗平 梅澤
Hiroyuki Kawakatsu
啓行 川勝
Daisuke Hiraishi
大助 平石
Yasunori Sueyoshi
康則 末吉
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定エリア内に無線通信のネットワークシス
テムを経済的に構築でき、しかも、通信エラーが発生し
た後の無駄なアクセスを防いで通信能率及びシステム全
体の使用効率の著しい向上が図れるようにする。 【解決手段】 自由空間を伝送媒体とする電波を介して
通信用データを相互に伝送可能とした親局及び一定エリ
ア内に点在された複数の無線子局のそれぞれが、自局か
ら最終送信局までに亘る状態で、かつ、予め優先順位の
付けられた複数の通信経路情報を有しており、発信元と
なる親局もしくは子局または中継局となる子局に通信エ
ラーが発生したとき、発信局が持っている複数の通信経
路情報のうち次の通信経路に切替えエラー情報を付加し
て送信する機能を備えさせている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば排水管路の
複数箇所に設置されたマンホールポンプやオートメーシ
ョン工場の複数箇所に設置された設備機器などの動作状
況を中央管理所で集中的に監視し、また、中央管理所か
らの指令によって複数箇所のマンホールポンプや設備機
器の動作を制御するような場合に適用される無線通信シ
ステムに関し、詳しくは、小規模の一定エリア内に複数
の無線子局を点在させ、これら複数の無線子局と親局と
の間及び複数の無線子局の相互に亘って自由空間を伝送
媒体とする電波を介して各種の通信用データを伝送する
ように構成されている無線通信システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の無線通信システムは自由空間を
伝送路とするものであって、伝送局相互間に亘る長い連
続的な有線設備を必要としないことから、山岳地帯のよ
うな地域はもちろん、地下設備の増加及び交通事情など
により有線設備の布設が困難な状況にある大都市であっ
ても伝送回線を容易に作成することが可能であるととも
に、非常災害時にも障害区間を簡易な設備で速やかに復
旧することが可能であり、有線方式に比べて回線全体の
著しい低廉化を図ることができるという特長を有してい
る。
【0003】自由空間を伝送媒体とする無線通信の導入
にあたっては、電力会社や電鉄会社、放送会社、警察な
どの数多くの機関が使用している無線通信用電波と相互
干渉しないようにするために、電波法によって送信出力
や変調方式などに規制がかけられている。したがって、
広い範囲に亘る無線通信方式を得るためにはその送信出
力を上げる必要があるけれども、送信出力は自由に選定
することができず、このことが伝送容量及び伝送範囲の
拡大を制限する要因となっている。
【0004】このような事情のもとで、比較的広くて長
い範囲に亘る伝送回線を確保する無線通信システムとし
て、送信出力によって定まる一定の間隔ごとに中継局を
設置し、各無線局からの送信により減衰した電波を中継
局で増幅した後、次の中継局へ送り出すといった中継式
の無線通信システムが考えられるが、この中継式無線通
信システムにおいては、中継用送受信装置(中継機)な
ど中継局の設備に多大な創設費を要するばかりでなく、
中継局は多くの場合、見通し距離を大きくとるために山
上僻地などに設置されることが多く、そのために巡回保
守などにかなりの労力、費用を要する。特に、無線通信
を一定エリア内でネットワーク化する場合において、中
継式システムは経済面、保守面などに大きな問題があ
り、有線方式との比較による有利性を十分に確保できな
いという技術的課題がある。
【0005】そこで、本願出願人らは、一定エリア内に
点在する複数の無線子局のそれぞれに中継局の役割を果
たすようにすることで、複数の無線子局と親局との間に
亘って自由空間を伝送媒体とする電波を介して通信用デ
ータを伝送可能な複数の伝送回線を構成させてなる無線
通信システムを提案し既に特許出願している。本願出願
人らが提案した無線通信システムによれば、相互にはダ
イレクト通信できない距離を隔てた位置に存在する無線
局間(親局と子局間あるいは子局相互間)であっても、
その中間に位置する無線子局を中継局として通信用デー
タを伝送することが可能で、上述した中継式システムに
比べて無線通信のネットワーク化を経済的に構築するこ
とができるという利点がある。
【0006】ところで、本願出願人らが提案している無
線通信システムでは、親局及び複数の無線子局のそれぞ
れが、次の一つの送信局に対して優先順位が付けられた
通信経路情報を有するものであり、例えば自局から発信
した通信用データをまず優先順位が上位の一つの子局に
送信し、その送信子局から応答信号がないなど不通であ
った場合は優先順位が次位の子局への送信に切替えると
いったように、発信局から目的の最終送信局までの間に
存在する複数の無線子局のそれぞれが優先順位に基づい
て次の一つの送信子局を決定しながら、通信用データを
最終送信局まで伝送するように構成されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構成の無線通信システムにあっては、通信用データの発
信局から最終送信局までの間に複数の無線子局が存在
し、それら複数の無線子局を中継局として通信しなけれ
ばならない場合、発信局と次の無線子局との間及び無線
子局の相互間のそれぞれにおいて応答信号の有無などの
通信不能あるいは通信異常などの通信エラーの確認、そ
の結果に基づく次の一つの無線子局の決定などを繰り返
し行なう必要があるために、最終送信局までの通信に時
間がかかる場合があり、信頼性の高い通信が可能である
反面、通信能率及びシステム全体の使用効率の面で改善
の余地が残されていた。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、比較的広くて長い範囲に亘る一定エリア内にネット
ワークされた伝送回線を経済的に構築することができる
のはもとより、通信エラーが発生した場合の無駄なアク
セスをなくして通信能率及びシステム全体の使用効率を
著しく向上することができ、また、エラー発生局に対す
る復旧対策も速やかに行なうことができる通信システム
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る無線通信システムは、親局と一定エリ
ア内に点在する複数の無線子局との間及び複数の無線子
局の相互間に亘って自由空間を伝送媒体とする電波を介
してアドレス情報を含む通信用データを伝送可能に構成
されているとともに、親局及び複数の無線子局のそれぞ
れには、自局から最終送信局までに亘る状態で、かつ、
予め優先順位の付けられた複数の通信経路情報を持たせ
ており、複数の無線子局にはそれぞれ、親局及び自局以
外の子局から伝送されてくる通信用データが自局宛ての
ものか他局宛てのものであるかをアドレス情報のチェッ
クにより判定し、その判定結果が他局宛ての通信用デー
タであった場合、中継局となって受信した通信用データ
を他局の一つに転送する手段が備えられている無線通信
システムであって、発信元となる親局もしくは複数の無
線子局の一つに通信エラーが発生したときは、そのエラ
ー情報を基にして自局が持っている複数の通信経路情報
のうち次の優先順位の通信経路に切替えエラー情報を付
加して送信し、かつ、中継局となる複数の無線子局の一
つに通信エラーが発生したときは、エラー情報を付加し
て発信局まで戻り、その発信局が持っている複数の通信
経路情報のうち次の優先順位の通信経路に切替えて送信
する手段を備えていることを特徴とするものである。
【0010】上記構成の本発明によれば、一定エリア内
に点在する複数の無線子局が中継局の役割を果たし、比
較的広くて長い範囲に亘ってネットワークされた伝送回
線を構築することになるので、送信出力の制約から親局
と複数の無線子局との間及び無線子局の相互間ではダイ
レクト通信できない位置関係に各局が存在する場合であ
っても、中継用送受信装置(中継機)などを備えた特別
な中継局の設置を要することなく、上記一定エリア内の
あらゆる無線子局相互間及び無線子局と親局との間に亘
る無線通信が可能となり、送信出力のいかんにかかわら
ず無線通信のネットワーク化を経済的に構築することが
可能である。
【0011】また、親局及び複数の無線子局のそれぞれ
が、自局から最終送信局にまで亘り、かつ優先順位の付
けられた複数の通信経路情報を有しており、発信局に通
信エラーが発生したとき並びに中継局となる子局の一つ
に通信エラーが発生したときのいずれの場合でも、発信
局において自局の持っている複数の通信経路情報のうち
次の優先順位の通信経路に直ちに切替えエラー情報を付
加して送信することが可能であるから、各局毎で次の送
信子局の通信状態を確認し、かつその確認結果と優先順
位に基づいて次の一つの無線子局を決定するといった繰
り返し動作を行なう方式のものに比べて、通信エラーが
発生した際の無駄なアクセスをなくして最終送信局まで
の通信時間を短縮するという伝送遅延補償が可能で、通
信能率及びシステム全体の使用効率の向上が図れる。ま
た、通信エラー発生局のアドレス情報が発信局にまで戻
されるので、通信エラー局に対する復旧対策も速やかに
実行することが可能である。
【0012】特に、請求項2に記載のように、上記親局
に、子局から送信されてくる通信用データ中にエラー発
生局のアドレス情報が有るか無いかを判定し、有りと判
定したとき、その子局アドレス情報を保存し蓄積する手
段と、その蓄積された子局アドレス情報が設定値以上に
なったとき、送信不可と判定し、かつ、次の保守用テス
ト信号の送信時にその送信不可子局のアドレス情報を保
守用テスト信号に載せて各子局に通報する手段とを備え
させた構成とすることによって、子局の通信エラーが一
時的なものに過ぎない場合にその子局が送信不可である
と判定されるような誤動作を防いで、通常は最も通信効
率のよい通信経路での通信体制を保ちつつ、通信エラー
が継続的なものである場合は、一日に一回程度の割合で
各子局に定期的または不定期的に送信される保守用テス
ト信号のうち次に送信される保守用テスト信号に送信不
可子局のアドレス情報を載せて他の子局に通報させるこ
とで、保守動作以降の通信に際して、送信不可局を含む
通信経路での無駄なアクセスを防止し、通信能率及びシ
ステム全体としての使用効率を高く保つことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
もとづいて説明する。図1は本発明に係る無線通信シス
テムの構成図であり、同図において、1は中央監視装置
3に接続された一つの無線親局、2A〜2Iはそれぞれ
一定エリア内に点在されているマンホールポンプなどの
複数の設備機器(図示省略する)に付属して設けられて
いる複数の無線子局であって、親局1と各子局2A〜2
Iとの間及び子局2A〜2Iの相互間に亘って自由空間
を伝送媒体とする電波によって通信用データを伝送可能
に構成されている。
【0014】上記親局1及び複数の無線子局2A〜2I
のそれぞれは、自局から最終送信局までの複数の通信経
路情報を有しており、それら複数の通信経路情報には予
め優先順位が付されている。すなわち、図2のデータフ
ォーマットに示すように、マンホールポンプや設備機器
の動作制御用や故障発生用等のデータD1と発信元であ
る自局、中継局となる他の子局及び送信先となる子局ま
たは親局のアドレス情報ADRが挿入された通信用デー
タDが入力されている。
【0015】例えば無線子局2Aについて詳述すると、
この無線子局2Aは表1に示すような優先順位付けされ
た複数の通信経路情報を有しており、優先順位が最も上
位、つまり、優先順位(1)の通信経路では、自局2A
のデータD1及びアドレス情報ADRを含む通信用デー
タDが子局2E→子局2Hを中継局として順次転送され
て親局1へ伝送され、かつ、親局1のデータD1及びア
ドレス情報ADRを含む通信用データDが子局2H→子
局2Eを中継局として順次転送されて自局2Aへ伝送さ
れ、また、優先順位(2)の通信経路では、自局2Aの
通信用データDが子局2B→子局2F→子局2Iを中継
局として順次転送されて親局1へ伝送され、かつ、親局
1の通信用データDが子局2I→子局2F→子局2Bを
中継局として順次転送されて自局2Aへ伝送されるよう
になっている。
【0016】
【表1】
【0017】上記親局1は、図3に示すように、動作制
御等のためのデータD1と発信元である自局、中継子局
及び最終送信局のアドレス情報ADRが挿入されて通信
手順に適合する図2に示すようなフォーマットの通信用
データDを作成する通信データ作成部4と、その通信用
データDを電波によって送信するときに適した信号に変
換(変調)し、かつ無線子局2H,2Iから送信されて
くる通信用データDを受信したときにその受信データを
変換(復調)してデータ出力部5に出力する信号変換部
6と、それら通信用データDの電波をアンテナ7を介し
て送受信する無線部8と、上記信号変換部6及び無線部
8の動作を制御して送受信制御を行なう通信制御部9と
を備えている。
【0018】一方、上記各無線子局2A〜2Iは、図4
に示すように、接点データやアナログデータなどを計測
する計測部11と、この計測部11での計測データに基
づいて接点や設備機器に故障が発生したと検出された
際、故障発生などのデータD1と発信元である自局、中
継局となる他の子局及び最終送信局それぞれのアドレス
情報ADRが挿入されて通信手順に適合する図2に示す
ようなフォーマットの通信用データDを作成する通信デ
ータ作成部12と、その通信用データを電波によって送
信(転送)するときに適した信号に変換(変調)し、か
つ、親局1及び他の子局から送信されてくる通信用デー
タDを受信したとき、その受信データDを変換(復調)
する信号変換部13と、それら通信用データDの電波を
アンテナ14を介して送受信する無線部15と、上記信
号変換部13及び無線部15の動作を制御して送受信制
御を行なう通信制御部16とを備えている。
【0019】また、親局1及び各無線子局2A〜2Iが
発信元である場合に、その発信元となる自局(親局1も
しくは子局の一つ)に通信エラーが発生したとき、その
エラー情報を基にして自局が持っている複数の通信経路
情報のうち次の優先順位の通信経路に切替えエラー情報
を付加して送信し、かつ、複数の無線子局2A〜2Iが
中継局である場合に、自局からの送信先に通信エラーが
発生したとき、エラーを発生した送信先子局のアドレス
情報(エラー情報)を通信用データDに付加してその発
信局(親局1もしくは自局以外の子局)にまで戻って、
その発信局が持っている複数の通信経路情報のうち次の
優先順位の通信経路に切替えて送信する機能が備えられ
ている。
【0020】さらに、親局1には、子局2A〜2Iから
送信されてくる通信用データDを受信したとき、その通
信用データD中にエラー発生局のアドレス情報が有るか
無いかを判定し、有りと判定したとき、その子局アドレ
ス情報を保存し蓄積するメモリと、このメモリに蓄積さ
れた子局アドレス情報が設定値以上になったとき、その
子局を送信不可と判定して親局1から各子局2A〜2I
に対して次の保守用テスト信号を送信するとき、その送
信不可となった子局のアドレス情報を保守用テスト信号
に載せて各子局に通報する機能とが備えられている。
【0021】つぎに、上記構成の無線通信システムによ
る信号の通信動作について図5のフローチャートを参照
して説明する。例えば無線子局2Aを例にとって説明す
ると、この無線子局2Aから送信の必要なケースは、
(a)自局2Aにおける計測部11での計測データに基
づいて接点や被計測機器に故障が発生したと検出された
ときに、その故障発生データD1を自局2Aを発信元と
して親局1に通信する必要が生じた場合と、(b)他局
から発信され自局2Aで受信した通信用データD中のア
ドレス情報ADRと自局2Aのアドレス情報ADRとを
見比べた結果、受信した通信用データDは他局へ中継す
ることが必要なデータであると判断された場合とであ
り、無線子局2Aにおいては、まず送信の必要なケース
が上述(a),(b)のいずれの場合であるかが判定さ
れる(ステップS20)。
【0022】上記の判定結果が(a)であった場合、該
無線子局2Aでは、自局2Aから最終送信局である親局
1までの複数の通信経路の優先順位をチェックした(ス
テップS21)後、通信データ作成部4では計測部11
による故障発生データD1と自局2A、優先順位(1)
の通信経路中に存在し中継局となる他の子局2E,2H
及び親局1それぞれのアドレス情報ADRを挿入して通
信手順に適合するフォーマットの通信用データDを作成
し、かつ、この通信用データDは信号変換部13で変換
(変調)された後、無線部15のアンテナ14を経て電
波で自由空間に発信され、次の送信先である子局2Eが
呼び出される(ステップS22,S23)。
【0023】上記の発信電波で呼び出された子局2E
は、受信した通信用データD中のアドレス情報ADRと
自局2Eのアドレス情報ADRとが一致しているか否か
を判断して一致しているとき、送信元の子局2Aに応答
信号を返信して両子局2A,2E間の通信リンク処理に
よって両局2A,2E間に亘る通信リンクが確立され、
送信元の子局2Aの無線部15から子局2Eへの通信用
データDの送信(転送)が行なわれる(ステップS24
〜S28)。また、この通信用データDを受信した子局
2Eと次の子局2Hとの間の通信も上記と同様なステッ
プ動作を経て行なわれ、さらに、子局2Hと最終送信局
である親局1との間の通信も上記と同様なステップ動作
を経て行なわれる。
【0024】上記のごとき通信動作において、発信元で
ある子局2Aから呼び出された子局2Eから応答信号が
返信されてこなかったり、通信リンクが確立されなかっ
たり、あるいは、通信リンクは確立された全ての通信用
データDの送信が終了しなかったりするなど優先順位
(1)の通信経路中の子局2Eに通信エラーが発生し送
信不可となった場合は、次の通信経路の優先順位のチェ
ックおよび次の通信経路の存在を確認するとともに、送
信不可となった子局2Eのアドレス情報を通信用データ
Dに付加した(ステップS29〜S31)後、送信元で
ある子局2Aに戻って通信用データD中の中継局アドレ
ス情報ADRを次の優先順位(2)の通信経路中に存在
する他の子局2Bのアドレス情報に書き替えた通信用デ
ータDを作成し、かつ、これを信号変換した後、無線部
15のアンテナ14を経て電波で自由空間に再発信して
次の子局2Bを呼び出し最終的に親局1にまで送信する
(ステップS22〜S28)。
【0025】一方、ステップS20での判定結果が
(b)であった場合、無線子局2Aでは通信用データD
内の中継局アドレス情報ADRを基にして次の送信局の
検索および次の送信局の存在を確認した後、次の送信先
である子局2Eを呼び出し、その呼び出された子局2E
から応答信号が返信された場合は、両子局2A,2E間
の通信リンク処理によってリンクが確立されて子局2A
を中継とする所定の通信が行なわれる(ステップS32
〜35,S25〜S29)。
【0026】また、中継局である子局2Aから呼び出さ
れた子局2Eから応答信号が返信されず、優先順位
(1)の通信経路中の子局2Eに通信エラーが発生し送
信不可となった場合は、送信不可となった子局2Eのア
ドレス情報を通信用データDに付加した後、送信元であ
る親局もしくは他の子局にまで戻り(ステップS36,
S37)、この送信元である親局もしくは他の子局にお
いて上述したステップ動作S29〜S31を経て通信用
データD中の中継局アドレス情報ADRを次の優先順位
(2)の通信経路中に存在する他の子局のアドレス情報
に書き替えた通信用データDが作成され、かつ、これが
信号変換された後、無線部15のアンテナ14を経て電
波で自由空間に再発信されて次の子局を呼び出し最終的
に親局1にまで送信される。
【0027】上記のように複数の無線子局2A〜2Iの
いずれか一つを発信局とし、かつ、一つまたは複数の子
局を中継して送信されてくる通信用データDを受信する
親局1では、図6のフローチャートに示すような動作処
理が行なわれる。すなわち、通信用データDを受信した
とき、その受信した通信用データD中に通信エラー発生
子局(送信不可子局)のアドレス情報が有るか無いかが
判定され(ステップS40,S41)、アドレス情報が
無いと判定されたときは、受信した通信用データDを信
号変換部6で変換(復調)した後、データ出力部5に出
力するとともに、中央監視装置3に通報する。
【0028】一方、受信した通信用データD中に通信エ
ラー発生子局(送信不可子局)のアドレス情報が有りと
判定されたときは、その送信不可子局のアドレス情報を
メモリに保存し蓄積する。ここで、メモリに既に同じ子
局のアドレス情報が保存されている場合はそのアドレス
情報値をインクリメント(+1)する(ステップS4
2)。
【0029】そして、メモリに蓄積された同一子局のア
ドレス情報値Pが予め決められている設定値N以上にな
ったとき(P≧N)は、そのアドレス情報に該当する子
局を送信不可と判定して、その送信不可子局のアドレス
情報を、親局1から例えば一日に一回〜数回程度の割合
で定期的もしくは不定期的に複数の無線子局2A〜2I
に送信される保守用テスト信号のうち次に送信される保
守用テスト信号に載せて各子局に通報する(ステップS
43〜S45)。このように送信不可と判定された子局
のアドレス情報を受けた他の子局では、自局が持ってい
る複数の通信経路情報から送信不可子局を含む通信経路
情報を消去しておくことにより、それ以降の通信に際し
て、送信不可子局を含む通信経路への無駄なアクセスが
なくなり所定の通信能率を高めることができる。
【0030】なお、以上までの説明は、無線子局2A〜
2Iのいずれか一つを発信局とし、かつ、他の子局を中
継局として故障発生データD1等を含む通信用データD
を親局1にまで送信する場合の通信動作について説明し
たが、親局1から無線子局2A〜2Iのいずれか一つに
マンホールポンプや設備機器の動作制御用データD1を
含む通信用データDを送信する場合の通信動作にも使用
可能であり、その時の通信動作は上述と同様であるた
め、説明を省略する。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、一定エ
リア内に点在させた複数の無線子局が中継局の役割を果
たすように構成しているので、中継用送受信装置(中継
機)などを備えた特別な中継局の設置を要することな
く、一定エリア内のあらゆる子局と親局との間の無線通
信を可能として、電波法により送信出力が規制されるに
もかかわらず無線通信のネットワークシステムを非常に
経済的に構築することができる。
【0032】しかも、親局及び複数の無線子局のそれぞ
れが、自局から最終送信局にまで亘り、かつ優先順位の
付けられた複数の通信経路情報を有し、発信局となる親
局もしくは子局に通信エラーが発生したとき並びに中継
局となる子局の一つに通信エラーが発生したときは、発
信局において自局の持っている複数の通信経路情報のう
ち次の優先順位の通信経路に直ちに切替えて通信エラー
発生後の無駄なアクセスをなくすることができるので、
発信局から最終送信局までの通信時間を最大限に短縮化
するという伝送遅延補償が可能で通信能率及びシステム
全体の使用効率の著しい向上を達成することができ、ま
た、通信エラー発生局のアドレス情報が発信局にまで戻
されるために、通信エラー局に対する復旧対策等も速や
かに実行することができるという効果を奏する。
【0033】特に、請求項2に記載のように、子局から
送信されてくる通信用データ中にエラー発生局のアドレ
ス情報が有りと判定したとき、その子局アドレス情報を
保存し蓄積し、その蓄積された子局アドレス情報が設定
値以上になったとき、送信不可と判定し、かつ、次の保
守用テスト信号の送信時にその送信不可子局のアドレス
情報を保守用テスト信号に載せて各子局に通報する機能
を親局に持たせることにより、子局の通信エラーが一時
的なものに過ぎない場合にその子局が送信不可であると
判定されるような誤動作を防いで、通常は最も通信効率
のよい通信経路での通信体制を保ちつつ、通信エラーが
継続的なものである場合は、各子局の保守のために親局
から各子局に定期的または不定期的に送信される保守用
テスト信号を利用して送信不可子局を他の子局に通報さ
せることができ、これによって、それ以降の通信に際し
て、送信不可局を含む通信経路での無駄なアクセスを防
止することが可能となり、通信能率及びシステム全体と
しての使用効率の一層の向上を図ることとができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無線通信システム全体の構成図で
ある。
【図2】同上システムにおける通信用データのフォーマ
ットである。
【図3】同上システムにおける親局の概略構成図であ
る。
【図4】同上システムにおける無線子局の概略構成図で
ある。
【図5】同上システム全体の無線通信動作を説明するフ
ローチャートである。
【図6】同上システムにおける無線通信時の親局側の処
理動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 親局 2A〜2I 無線子局 4,12 通信データ作成部 6,13 信号変換部 7,14 アンテナ 8,15 無線部 9,16 通信制御部 D 通信用データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平石 大助 大阪府八尾市神武町2番35号 株式会社ク ボタ久宝寺工場内 (72)発明者 末吉 康則 大阪府八尾市神武町2番35号 株式会社ク ボタ久宝寺工場内 Fターム(参考) 5K033 AA01 AA09 CB01 CB03 CB17 DA01 DA17 DB12 DB18 EA07 EC01 EC04 5K067 AA13 AA22 BB27 CC14 DD17 DD46 EE06 EE10 EE12 FF16 FF18 GG06 GG11 GG21 HH17 HH22 HH23 HH24 LL01 LL05 5K072 AA01 AA12 AA29 BB02 BB19 BB25 DD15 EE14 HH01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と一定エリア内に点在する複数の無
    線子局との間及び複数の無線子局の相互間に亘って自由
    空間を伝送媒体とする電波を介してアドレス情報を含む
    通信用データを伝送可能に構成されているとともに、 親局及び複数の無線子局のそれぞれには、自局から最終
    送信局までに亘る状態で、かつ、予め優先順位の付けら
    れた複数の通信経路情報を持たせており、 複数の無線子局にはそれぞれ、親局及び自局以外の子局
    から伝送されてくる通信用データが自局宛てのものか他
    局宛てのものであるかをアドレス情報のチェックにより
    判定し、その判定結果が他局宛ての通信用データであっ
    た場合、中継局となって受信した通信用データを他局の
    一つに転送する手段が備えられている無線通信システム
    であって、 発信元となる親局もしくは複数の無線子局の一つに通信
    エラーが発生したときは、そのエラー情報を基にして自
    局が持っている複数の通信経路情報のうち次の優先順位
    の通信経路に切替えエラー情報を付加して送信し、か
    つ、中継局となる複数の無線子局の一つに通信エラーが
    発生したときは、エラー情報を付加して発信局まで戻
    り、その発信局が持っている複数の通信経路情報のうち
    次の優先順位の通信経路に切替えて送信する手段を備え
    ていることを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 上記親局は、子局から送信されてくる通
    信用データ中にエラー発生局のアドレス情報が有るか無
    いかを判定し、有りと判定したとき、その子局アドレス
    情報を保存し蓄積する手段と、その蓄積された子局アド
    レス情報が設定値以上になったとき、送信不可と判定
    し、かつ、次の保守用テスト信号の送信時にその送信不
    可子局のアドレス情報を保守用テスト信号に載せて各子
    局に通報する手段とを備えている請求項1に記載の無線
    通信システム。
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