JP4708111B2 - アドホック・ネットワーク・システムおよびそのノード装置 - Google Patents

アドホック・ネットワーク・システムおよびそのノード装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4708111B2
JP4708111B2 JP2005213332A JP2005213332A JP4708111B2 JP 4708111 B2 JP4708111 B2 JP 4708111B2 JP 2005213332 A JP2005213332 A JP 2005213332A JP 2005213332 A JP2005213332 A JP 2005213332A JP 4708111 B2 JP4708111 B2 JP 4708111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
node device
route
information
node
management table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005213332A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007036397A (ja
Inventor
孝一 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2005213332A priority Critical patent/JP4708111B2/ja
Publication of JP2007036397A publication Critical patent/JP2007036397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4708111B2 publication Critical patent/JP4708111B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、複数のノードが自律的にネットワークを構成するアドホック・ネットワーク・システムに関するものであり、特に、アドホック・ネットワークを構成する任意のノードからアドホック・ネットワーク内の特定のノードに向けた緊急性、確実性が要求されるメッセージの転送を実現するアドホック・ネットワーク・システムおよびそのノード装置に関するものである。
近年における無線通信技術の進展ならびに電子機器の小型化および高度化に伴い、従来のインフラストラクチャ型の通信形態に対して、既存のネットワーク・インフラを利用することなく通信機器間での通信を可能とするアドホック・ネットワーク・システムへの関心が高まっている。このアドホック・ネットワークは、従来の固定的なインフラストラクチャ型のネットワーク(例えば、アクセスポイントを介して通信を行うように構成された通信ネットワーク)とは異なり、
(1)物やデバイス間の通信
(2)膨大な物やデバイスによる自律的なネットワークの構築が可能
(3)既存の通信インフラに依存しないネットワーク構築が可能
(4)手軽で、一時的に利用するネットワークの構築が可能
といった特徴を有する一方で、トポロジーの変化に対応するための自律性が要求される。現在、上記の特徴や要求を満たすために、アドホック・ネットワークを効果的に形成するための種々のルーティング・プロトコル(アドホック・ルーティング・プロトコル)が提案されている(例えば、下記に示す非特許文献1〜3など)。
また、リンク切断時の迅速な経路復旧を目的とした送信先から送信元までの複数経路の保持については、下記非特許文献4および下記特許文献1,2に示されている。
ここで、非特許文献1(DSR)および非特許文献2(AODV)は、オン・デマンド(On−Demand)型のルーティング・プロトコルを示した文献である。これらのプロトコルによれば、通信の要求が生じた際に送信元から送信先までの経路が設定され、所定の通信を行うための環境が提供される。
一方、非特許文献3(OLSR)は、プロ・アクティブ(Proactive)型のルーティング・プロトコルを示した文献である。このプロトコルによれば、経路情報を常時交換することにより、通信の要求が生じた際に保持する経路情報に基づいて通信の開始を可能とする環境が提供される。
また、非特許文献4(AOMDV)は、非特許文献2に示されるプロトコルをマルチパスに拡張したものである。当該文献では、保持される複数経路にリンクの重複が存在する場合に、重複リンクのない複数の経路を求める手法(プロトコル)が示されている。なお、この技術によれば、複数経路に重複リンクが存在する場合に、経路修復ができないといった問題点を解決することができる。
他方、特許文献1では、重複リンクや重複ノードの少ない経路を作成または選択可能な経路制御手法が示されている。また、特許文献2では、通信中のリンクの品質悪化によるリンク切断に備えて、予め代替経路を保持することにより、迅速な経路切替を実現する経路制御手法が示されている。
特開2004−23440号公報 特開2004−282270号公報 DSR(Dynamic Source Routing):draft−ietf−manet−dsr−10.txt AODV(Ad Hoc On Demand Distance Vector Routing):RFC3561 OLSR(Optimized Link State Routing):RFC3626 AOMDV(M.Marina,S,Das,"On−demand multipath distance vector routing in ad hoc networks,"Proceedings of the International Conference on Network Protocols(ICNP),November 2001)
しかしながら、上記非特許文献1〜3に示される従来のアドホック・ルーティング・プロトコルでは、基本的にBest−effort型の通信を想定しており、全ての通信がBest−effort型として扱われる。そのため、緊急を要する通信が発生した場合であっても、既に他の通信が存在している際には、先に存在する通信から順次処理されるという仕様になっているため、緊急を要する通信が後回しにされて、遅延が発生するという問題点があった。
また、非特許文献1,2などの従来技術にかかるオン・デマンド型のアドホック・ルーティング・プロトコルでは、通信の発生した時のみ送信先までの経路を保持することにより、各ノードでのテーブル・サイズの削減やアドホック・ネットワーク内の経路制御のためのトラフィックを削減している。しかしながら、オン・デマンド型のプロトコルにおいては、通信の発生時に、送信先までの経路を求める必要があり、緊要メッセージにおいては、経路探索に要する遅延が大きなオーバヘッドとなるという問題点があった。
一方、非特許文献3などの従来技術にかかるプロ・アクティブ型のアドホック・ルーティング・プロトコルでは、経路情報を常時交換しているため、アドホック・ネットワーク内のトラフィック量が増大するとともに、センサ・ノードのようなバッテリ駆動型のノードから構成されるアドホック・ネットワークにあっては、常時交換される情報の送受信の処理および受信メッセージの処理によりバッテリが消費され、ノードの寿命が短くなるという問題点があった。また、アドホック・ネットワークを構成するノード数の増大に伴い、各ノードで保持する経路情報が膨大になるという問題点もあった。
また、無線ネットワークにおいては、有線ネットワークに比べ、無線リンクのBit Error Rateが大きく、周辺物の移動や電波状況の変化等により無線リンクの切断が頻繁に発生するといった特性を有している。一方、上述の従来技術にかかるアドホック・ルーティング・プロトコルでは、リンク障害を検出してから経路の再発見を行うことにより所定の通信が継続される。そのため、リンク障害後の経路再発見に時間を要し、緊急性を要求する通信に対しては、当該プロトコルの使用が大きなオーバヘッドとなるという問題点があった。
また、上述のように、非特許文献3および特許文献1,2に示される技術では、リンク障害後の経路再発見に要する時間を削減するため、事前に代替経路を求めておくようなリンク障害に対する迅速な対応手段が示されている。しかしながら、当該手段は、あくまでも経路切替を速やかに実現することが目的であり、リンク障害の発生時には、メッセージの損失や再送による遅延が生じ、緊急性を要求する通信においては、その要求条件を満足させることができないという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数のノードが自律的にネットワークを構成するアドホック・ネットワーク・システムにおいて、アドホック・ネットワーク・システムを構成する任意のノードからアドホック・ネットワーク・システム内の特定のノードに向けた緊急性、確実性が要求されるメッセージ(以下「緊要メッセージ」という)の確実な伝送を実現するアドホック・ネットワーク・システムおよびそのノード装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるアドホック・ネットワーク・システムは、オン・デマンド型のルーティング・プロトコルに基づいて複数のノード装置が自律的にネットワークを形成するアドホック・ネットワーク・システムにおいて、前記ノード装置は、特定ノード装置に向けたメッセージを中継伝送するための複数の次転送先ノード情報を含む経路情報が保持される経路管理テーブルを備え、前記経路情報は、通信の有無に関わらず生成されて前記経路管理テーブルに保持されることを特徴とする。
本発明にかかるアドホック・ネットワーク・システムによれば、特定ノード装置に向けたメッセージを中継伝送するための複数の次転送先ノード情報を含む経路情報が保持される経路管理テーブルが具備されるとともに、この経路情報が、通信の有無に関わらず生成されて経路管理テーブルに保持されるので、緊要メッセージの確実な伝送を実現することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかるアドホック・ネットワーク・システムおよびそのノード装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(本システムの構成)
まず、本発明にかかるアドホック・ネットワーク・システムのシステム構成について説明する。図1は、複数のノードが自律的にネットワークを構成する本発明のアドホック・ネットワーク・システムの構成を示す図である。同図に示すアドホック・ネットワーク・システムは、当該システムを構成するノード101同士が1以上の無線リンク102で結ばれるとともに、無線リンク102の間を、例えば上述したオン・デマンド型のDSRやAODVといったアドホック・ルーティング・プロトコルに基づく所定の通信が実行されることにより、その機能が発揮される。
(本システムの特徴)
つぎに、本システムの特徴について説明する。本発明にかかるアドホック・ネットワーク・システムを構成する各ノードは、通信が発生したときのみ送信元と送信先間の経路を探索・保持する従来のオン・デマンド型のアドホック・ルーティング・プロトコルに加えて、アドホック・ネットワーク・システム内の特定ノードに向けた経路を、通信の有無に関わらず、探索・保持する機能を有している。すなわち、アドホック・ネットワーク・システム内の各ノードは、起動時および数十分から数時間(あるいは、システムによっては1日程度)の間隔で周期的に、各ノードの持つコンフィグレーション情報(後述する図3参照)に登録される特定ノード(例えば、図1のシステム構成における101−y)に向けた経路探索を行う。
ここで、上記でいうところの経路探索とは、送信先ノードまでの複数の経路を保持することを可能とする探索手順であり、DSRやAODVにおける経路探索手順を拡張あるいは修正することで実現される。例えば、AODVの経路探索手順では、送信先ノードを探索するためのブロードキャストのメッセージ(Route Request)については、当該メッセージが重複受信された場合には、後から受信するメッセージを無条件で廃棄するようにしているが、本発明にかかる経路探索手順では、コンフィグレーション情報として登録される情報に基づいて、処理・転送の実施時、およびRoute Requestメッセージへの応答時などにおいて、重複受信される複数のメッセージに対する応答処理が必要となる。
なお、上記の経路探索手順において、送信先までの経路を既に保持しているノードが、他のノードからのRoute Requestメッセージを受信する際には、送信先に代わって、Route Requestメッセージに対する応答(Route Reply)メッセージが通知されることとなり、アドホック・ネットワーク内の経路探索処理によって発生するトラフィック量の削減が可能となる。
(経路管理テーブル)
図2は、アドホック・ネットワーク・システム内のノード101における経路管理テーブルの一例を示す図表である。同図において、経路管理テーブルは、送信元ノードの識別子21、送信先ノードの識別子22、次ホップ(転送先)ノードの識別子23、状態フラグ24、寿命25、その他26の要素からなり、コンフィグレーション情報(後述の図3参照)に規定される複数の特定ノード宛の経路をN個(Nは任意の自然数であり、コンフィグレーション情報に規定される値)まで保持(登録)することができるようになっている。なお、特定ノード宛の経路については、任意の送信元ノードからのメッセージを受け付けるため、送信元ノードの識別子にはNULLを設定するようにしている。
(コンフィギュレーション情報)
図3は、各ノードに予め規定されるコンフィグレーション情報の一例を示す図表である。同図に示すコンフィグレーション情報では、任意数の登録が認められる特定ノードの識別子31(31−1,31−2,・・・,31−AA)、特定ノードまでの経路数(ホップ数)として許容される最大経路数32、特定ノード宛の経路を再探索するまでの再探索周期(特定ノードに対する経路管理の周期)33、通常の経路に対する経路寿命(有効期間)34等が規定されている。このコンフィグレーション情報は、アドホック・ネットワーク・システムを構成する各ノードに設定され、後述する経路管理テーブルを作成する際の参照情報となる。
(送信先ノード向けのメッセージにかかる各ノードでの転送処理)
つぎに、アドホック・ネットワーク内のノード101−x(図1参照)が特定ノード101−y(図1参照)に向けた緊要メッセージを通知する際の各ノードにおける処理について図1〜図6を参照して説明する。ここで、図4は、特定ノード101−yに向けた緊要メッセージの処理シーケンスの一例を示す図であり、図5は、特定ノード101−yに向けた緊要メッセージの転送時の経路例を図1のシステム構成図上に示した図であり、図6は、メッセージに付加される制御ヘッダの一例を示す図である。なお、図5に示す経路例では、特定ノード101−y向けの緊要メッセージに対し、各ノードごとにハッチング矢印で示した2個の伝送経路103を確保する場合を一例として示しているが、2個の伝送経路に限定されるものではなく、3個以上の伝送経路を確保するような転送処理を行う場合にも適用できることは勿論である。
図4において、メッセージの送信元となるノード101−xは、例えば、自身のアプリケーションからの通信要求に基づき、図6に示すような制御ヘッダを付加した特定ノード101−y向けの緊要メッセージを、自身の経路管理テーブルを参照してノード101−yに向かう全ての経路(すなわち送信先ノードの識別子として101−yを有する次ホップ(転送先)ノードの全て)に対して送信する(図4のSQ101)。ここで、制御ヘッダ中のシーケンス番号は、転送メッセージを一意に識別するためのものであり、メッセージを送信するごとに送信元であるノード101−xによってインクリメントされる。
続いて、ノード101−xからの緊要メッセージを受信したノード101−aおよびノード101−bは、上記と同様に自身の経路管理テーブルを参照してノード101−yに向かう全ての経路に対するメッセージ転送処理を行う(図4のSQ102,SQ103)。ここで、例えば、ノード101−cでは、ノード101−y向けの重複した緊要メッセージを受信することになるが(図5に示す重複メッセージ受信箇所104を参照)、中継ノードであるノード101−cは、メッセージの重複を自身で判断する。具体的には、ノード101−cは受信した緊要メッセージの制御ヘッダ中に含まれるシーケンス番号、送信元ノードの識別子、送信先ノードの識別子を一組とする情報に基づいて受信メッセージの重複を確認しており、受信メッセージが重複メッセージでない場合にはメッセージ転送処理を行い(図4のSQ104)、受信メッセージが重複メッセージの場合には、当該重複メッセージを廃棄する(図4のSQ105)。
また、送信先ノードであるノード101−yは、中継ノード(ノード101−a,b,c)と同様に受信した緊要メッセージの制御ヘッダ中に含まれるシーケンス番号および送信元ノードの識別子を一組とする情報に基づいて受信メッセージの重複を確認する。このとき、受信メッセージが新規のメッセージの場合には、所定のアプリケーションに通知され(図4のSQ106)、一方、受信済のメッセージの場合には、当該受信メッセージが廃棄される(図4のSQ107)。
(リバース経路情報の経路管理テーブルへの登録処理)
つぎに、特定ノードに向けた緊要メッセージが転送される際の、送信先ノードから送信元ノードに戻る経路(以下「リバース経路」という)情報の登録処理について図1、図4および図7を参照して説明する。なお、図7は、リバース経路情報が登録された経路管理テーブルの一例を示す図である。いま、図1において、ノード101−a,101b,101cなどに着目すると、これらのノードは、特定ノード101−y向けの緊要メッセージを転送する中継ノードとして機能する。例えば、ノード101−aおよび101bは、ノード101−xからノード101−yに向けた緊要メッセージを転送する(図4のSQ102およびSQ103)際に、ノード101−xに向けた経路を経路管理テーブルに登録する。具体的には、図7に示すように、特定ノード101−yに向けた緊要メッセージの送信元ノード101−xを送信先ノードとし、当該緊要メッセージを自身に向けて転送した隣接ノードを次ホップ(転送先)ノードとして経路情報テーブルに登録する。以下同様に、ノード101−cは、ノード101−xからノード101−yに向けた緊要メッセージを転送する(図4のSQ104)際に、ノード101−xに向けた経路を経路管理テーブルに登録する。ノード101−yについても同様に、ノード101−x(複数のノードが存在)に向けた経路情報を登録する。
なお、ノード101−a,101−b,101−cの各ノードは、ノード101−xからノード101−yに向けた緊要メッセージを受信する際に、経路管理テーブルに登録されているノード101−x向けの経路情報が最大経路数N(図3に示したコンフィグレーション情報での規定値)よりも少ない場合には、経路管理テーブルに経路情報を登録し、最大経路数Nを超える場合には、経路情報を登録しない。
また、登録される経路情報については、コンフィグレーション情報に規定される寿命時間を設けることが好ましい。すなわち、追加する経路情報を規定時間のみ有効な経路情報とすることで、各ノードで保持するテーブル・サイズの削減が可能となる(図7に示す例では“T1”に設定)。また、リバース経路についても、特定ノードに対する経路情報を同じく、最大でN個(コンフィグレーション情報にて規定)まで保持するようにすれば、トラフィック量の削減が可能となる。
このようにして、各ノードにおいて、転送経路情報と同様なリバース経路情報とが登録された際には、特定ノード101−yへ向けた緊要メッセージの転送とともに、特定ノード101−yからノード101−x(特定ノード101−yとは異なる他の特定ノードからノード101−xとは異なる他の送信元ノードであっても同様)へのメッセージ転送とが、各ノードに保持される経路情報(ノード101−yへの経路情報およびノード101−xへのリバース経路情報)に基づいて、複数の次ホップ(転送先)ノードへの転送処理が行われる。
なお、コンフィグレーション情報にて規定される最大経路数(N)は、各ノードで異なっていてもよい。また、図7に示す例では、経路情報およびリバース経路情報として登録される最大経路数の両者を同一のNとして示しているが、同一である必要はなく、これらの値が異なっていてもよい。
以上のように、この実施の形態によれば、各ノードには、特定ノードに向けたメッセージを中継伝送するための複数の次転送先ノード情報を含む経路情報が保持される経路管理テーブルが具備され、この経路情報が通信の有無に関わらず生成されて経路管理テーブルに保持されるので、緊要メッセージの確実な伝送が実現される。
また、この実施の形態によれば、各ノードは、特定ノードに向けた特定の要求条件を有する緊要メッセージを転送する際に、経路管理テーブルに保持される複数の次転送先ノードに向けて同報送信を行うので、緊要メッセージ伝送頻度が上昇し、緊要メッセージの確実な伝送が実現される。
また、この実施の形態によれば、各ノードは、特定ノードに向けた緊要メッセージが転送される際の、送信先ノードから送信元ノードに戻る経路(リバース経路)情報を経路管理テーブルに一時的に保持するようにしているので、経路探索に要する時間が局限され、緊要メッセージの迅速な伝送が実現される。
また、この実施の形態によれば、各ノードには、特定ノードの識別子の情報と、特定ノードまでの経路数(ホップ数)として許容される最大経路数と、を含むコンフィギュレーション情報が具備され、経路管理テーブルに保持すべき経路情報がコンフィギュレーション情報に基づいて決定されるので、アドホック・ネットワーク・システムを構成するノード数が増大した場合にも、各ノードで保持する経路情報を制御することができ、経路情報の増大を抑止することができる。
また、この実施の形態によれば、各ノードは、コンフィギュレーション情報に保持される最大経路数の情報に基づいて自身が受信した重複メッセージが廃棄処理されるので、アドホック・ネットワーク・システム内のトラフィック量を抑制することができる。
また、この実施の形態によれば、コンフィギュレーション情報には、経路情報の寿命時間を示す情報がさらに具備され、経路管理テーブルに保持されている経路情報が寿命時間に基づいて管理されるので、経路情報の増大と、トラフィック量の抑制とを、効果的に管理することができる。
また、この実施の形態によれば、アドホック・ネットワークを構成する各ノードが、特定ノード宛の複数の経路を予め保持し、特定ノード宛のメッセージが発生し、あるいは受信した際には、自身に保持される複数の経路情報に基づいて送信および転送処理が行われるので、無線およびマルチホップ通信の環境下においても、要求される緊急性や確実性を確保することができる。
なお、この実施の形態では、緊要メッセージを受信する特定サーバ(特定ノード)については、コンフィグレーション情報中に設定されている例(図3参照)を示したが、サービス探索手順等を導入することにより、起動後に、特定サーバの識別子を取得するようにしてもよい。
以上のように、本発明は、システムを構成する任意のノードからシステム内の特定のノードに向けた緊急性、確実性が要求されるメッセージ転送機能を有するアドホック・ネットワーク・システムとして有用である。
複数のノードが自律的にネットワークを構成する本発明のアドホック・ネットワーク・システムの構成を示す図である。 アドホック・ネットワーク・システム内のノード101における経路管理テーブルの一例を示す図表である。 各ノードに予め規定されるコンフィグレーション情報の一例を示す図表である。 特定ノード101−yに向けた緊要メッセージの処理シーケンスの一例を示す図である。 特定ノード101−yに向けた緊要メッセージの転送時の経路例を図1のシステム構成図上に示した図である。 メッセージに付加される制御ヘッダの一例を示す図である。 リバース経路情報が登録された経路管理テーブルの一例を示す図である。
符号の説明
21 送信元ノードの識別子
22 送信先ノードの識別子
23 次ホップ(転送先)ノードの識別子
24 状態フラグ
25 寿命
26 その他
31 特定ノードの識別子
32 最大経路
33 再探索周期(特定ノードに対する経路管理の周期)
101−a,101−b,101−c ノード
101−y 特定ノード
101−x 送信元ノード
102 無線リンク
103 伝送経路
104 重複メッセージ受信箇所

Claims (10)

  1. オン・デマンド型のルーティング・プロトコルに基づいて複数のノード装置が自律的にネットワークを形成するアドホック・ネットワーク・システムにおいて、
    前記ノード装置は、特定ノード装置に向けたメッセージを中継伝送するための複数の次転送先ノード情報を含む経路情報が保持される経路管理テーブルを備え、
    前記経路情報は、通信の有無に関わらず生成されて前記経路管理テーブルに保持され
    前記ノード装置は、前記特定ノード装置に向けた特定の要求条件を有する緊要メッセージを転送する際に、前記経路管理テーブルに保持される複数の次転送先ノードに向けて同報送信を行うことを特徴とするアドホック・ネットワーク・システム。
  2. オン・デマンド型のルーティング・プロトコルに基づいて複数のノード装置が自律的にネットワークを形成するアドホック・ネットワーク・システムにおいて、
    前記ノード装置は、特定ノード装置に向けたメッセージを中継伝送するための複数の次転送先ノード情報を含む経路情報が保持される経路管理テーブルを備え、
    前記経路情報は、通信の有無に関わらず生成されて前記経路管理テーブルに保持され、
    前記ノード装置は、前記特定ノード装置に向けた特定の要求条件を有する緊要メッセージが転送される際の、送信先ノードから送信元ノードに戻る経路(リバース経路)情報を前記経路管理テーブルに一時的に保持することを特徴とするアドホック・ネットワーク・システム。
  3. 前記ノード装置には、前記特定ノード装置の識別子の情報と、該特定ノード装置までの経路数(ホップ数)として許容される最大経路数と、を含むコンフィギュレーション情報が具備され、
    前記ノード装置は、前記経路管理テーブルに保持すべき経路情報を前記コンフィギュレーション情報に基づいて決定することを特徴とする請求項1または2に記載のアドホック・ネットワーク・システム。
  4. 前記ノード装置は、前記コンフィギュレーション情報に保持される最大経路数の情報に基づいて自身が受信した重複メッセージの廃棄処理を行うことを特徴とする請求項に記載のアドホック・ネットワーク・システム。
  5. 前記コンフィギュレーション情報には、経路情報の寿命時間を示す情報がさらに具備され、
    前記ノード装置は、前記経路管理テーブルに保持されている経路情報を前記寿命時間に基づいて管理することを特徴とする請求項3または4に記載のアドホック・ネットワーク・システム。
  6. オン・デマンド型のルーティング・プロトコルに基づいて自律的にネットワークを形成するアドホック・ネットワーク・システムを構成するノード装置において、
    通信の有無に関わらず生成され、自身とは異なる特定ノード装置に向けたメッセージを中継伝送するための複数の次転送先ノード情報を含む経路情報が保持される経路管理テーブルを備え、
    前記特定ノード装置に向けた特定の要求条件を有する緊要メッセージを転送する際に、前記経路管理テーブルに保持される複数の次転送先ノードに向けて同報送信を行うことを特徴とするノード装置。
  7. オン・デマンド型のルーティング・プロトコルに基づいて自律的にネットワークを形成するアドホック・ネットワーク・システムを構成するノード装置において、
    通信の有無に関わらず生成され、自身とは異なる特定ノード装置に向けたメッセージを中継伝送するための複数の次転送先ノード情報を含む経路情報が保持される経路管理テーブルを備え
    前記ノード装置は、前記特定ノード装置に向けた特定の要求条件を有する緊要メッセージが転送される際の、送信先ノードから送信元ノードに戻る経路(リバース経路)情報を前記経路管理テーブルに一時的に保持することを特徴とするノード装置。
  8. 前記特定ノード装置の識別子の情報と、該特定ノード装置までの経路数(ホップ数)として許容される最大経路数と、を含むコンフィギュレーション情報をさらに備え、
    前記経路管理テーブルに保持すべき経路情報が前記コンフィギュレーション情報に基づいて決定されることを特徴とする請求項6または7に記載のノード装置。
  9. 前記ノード装置は、前記コンフィギュレーション情報に保持される最大経路数の情報に基づいて自身が受信した重複メッセージの廃棄処理を行うことを特徴とする請求項8に記載のノード装置。
  10. 前記コンフィギュレーション情報には、経路情報の寿命時間を示す情報がさらに具備され、
    前記ノード装置は、前記経路管理テーブルに保持されている経路情報を前記寿命時間に基づいて管理することを特徴とする請求項8または9に記載のノード装置。
JP2005213332A 2005-07-22 2005-07-22 アドホック・ネットワーク・システムおよびそのノード装置 Expired - Fee Related JP4708111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005213332A JP4708111B2 (ja) 2005-07-22 2005-07-22 アドホック・ネットワーク・システムおよびそのノード装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005213332A JP4708111B2 (ja) 2005-07-22 2005-07-22 アドホック・ネットワーク・システムおよびそのノード装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007036397A JP2007036397A (ja) 2007-02-08
JP4708111B2 true JP4708111B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=37795144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005213332A Expired - Fee Related JP4708111B2 (ja) 2005-07-22 2005-07-22 アドホック・ネットワーク・システムおよびそのノード装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4708111B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008105039A1 (ja) * 2007-02-23 2008-09-04 Mitsubishi Electric Corporation アドホックネットワークにおけるノード及びアドホックネットワークシステム
US7561024B2 (en) * 2007-04-05 2009-07-14 Harris Corporation Ad-hoc network routing protocol including the use of forward and reverse multi-point relay (MPR) spanning tree routes
CN101287178B (zh) * 2007-04-13 2012-04-18 中兴通讯股份有限公司 包含基站和无线中继站的无线传输网络的自适应管理方法
JP2009124303A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Mitsubishi Electric Corp アドホックネットワークにおけるメッセージ転送方法
JP5320918B2 (ja) 2008-09-09 2013-10-23 富士通株式会社 ネットワークシステムおよびシステム試験プログラム
ITTO20110185A1 (it) * 2011-03-02 2012-09-03 Sisvel Technology Srl Procedimento e apparato di trasmissione cooperativa di allarme
JP5897699B2 (ja) * 2012-03-02 2016-03-30 富士通株式会社 端末、経路生成方法および経路生成プログラム
US20150236867A1 (en) 2012-09-27 2015-08-20 Nec Corporation Network, network node, distribution method and network node program
US9504020B2 (en) 2012-10-09 2016-11-22 Nec Corporation Method for exchanging information between communication terminals, and communication terminal
JP2015065513A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 三菱電機株式会社 通信システム、監視制御装置及びルーティングテーブル作成方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000341199A (ja) * 1999-05-26 2000-12-08 Kubota Corp 無線通信システム
JP2002077117A (ja) * 2000-08-29 2002-03-15 Funai Electric Co Ltd 情報伝送システム、及び、情報伝送方式
JP2002247088A (ja) * 2001-02-16 2002-08-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線ノード及びそのパケット経路探索方法
JP2003069625A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線ネットワークにおける経路維持方法、経路維持システムおよび無線ノード装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000341199A (ja) * 1999-05-26 2000-12-08 Kubota Corp 無線通信システム
JP2002077117A (ja) * 2000-08-29 2002-03-15 Funai Electric Co Ltd 情報伝送システム、及び、情報伝送方式
JP2002247088A (ja) * 2001-02-16 2002-08-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線ノード及びそのパケット経路探索方法
JP2003069625A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線ネットワークにおける経路維持方法、経路維持システムおよび無線ノード装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007036397A (ja) 2007-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4708111B2 (ja) アドホック・ネットワーク・システムおよびそのノード装置
US7889713B2 (en) Transmission of management messages for relay networks
JP5293744B2 (ja) ネットワーク通信システム、ノード装置、ルーティング方法、および、ルーティングプログラム
US20090296704A1 (en) Method for multi-path source routing in sensor network
US20080291847A1 (en) Topology and route discovery and management for relay networks
US8213352B2 (en) Wireless communication system, wireless communication device, wireless communication method, and program
EP1956768A1 (en) Apparatus and method of controlling ad hoc network route
JP6036841B2 (ja) 通信制御方法、ネットワークシステム、および通信装置
JP5036602B2 (ja) 無線アドホック端末およびアドホック・ネットワーク・システム
JPWO2013077090A1 (ja) 通信装置およびアドホックネットワークシステム
JP5958293B2 (ja) 通信方法、通信プログラム、および、ノード装置
US9590891B2 (en) Node apparatus, recording medium that has stored control program therein, and method of operating node apparatus
JP5241481B2 (ja) アドホックネットワークを含む通信システム、通信システムの移動通信装置、通信システムでの通信方法
JP2008312059A (ja) アドホックネットワーク構成方法及びノード装置
JP4855176B2 (ja) アドホック・ネットワークを構成するノード
JP5664768B2 (ja) ノード、リンク形成方法およびリンク形成プログラム
JP4772019B2 (ja) 無線通信装置および無線通信システム
Gruber et al. Ad hoc routing for cellular coverage extension
JP4335945B2 (ja) アドホック・ネットワーク・システムおよびそのノード装置
JP4810606B2 (ja) アドホックネットワークにおけるノード及びアドホックネットワークシステム
JP2009124303A (ja) アドホックネットワークにおけるメッセージ転送方法
JP4687292B2 (ja) 通信装置及びネットワーク内で不要な無線リンクの切断方法
Gupta et al. Improved Route Error Tolerant Mechanism for AODV Routing Protocol by Using Probabilistic Approach in MANET

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110316

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees