JP2002077117A - 情報伝送システム、及び、情報伝送方式 - Google Patents

情報伝送システム、及び、情報伝送方式

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JP2002077117A
JP2002077117A JP2000258719A JP2000258719A JP2002077117A JP 2002077117 A JP2002077117 A JP 2002077117A JP 2000258719 A JP2000258719 A JP 2000258719A JP 2000258719 A JP2000258719 A JP 2000258719A JP 2002077117 A JP2002077117 A JP 2002077117A
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Hideki Tanaka
秀樹 田中
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークを経由して受信したデータの信
頼性を確保できるデータ伝送システムを提供する。 【解決手段】 互いに独立した衛星回線30、専用線4
0及び公衆電話回線50によって伝送制御装置21,2
2を接続してなる情報伝送システム100であって、伝
送制御装置22から伝送制御装置21へデータを伝送す
る際には、伝送制御装置22から、衛星回線30、専用
線40及び公衆電話回線50の全てに対してデータを送
出し、伝送制御装置21は、衛星回線30、専用線40
及び公衆電話回線50を経由して受信したデータをそれ
ぞれ記憶して照合し、異なるデータがあった場合には、
該データを伝送した伝送路以外の伝送路を経由して受信
したデータを抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを経
由して受信するデータの信頼性を確保する情報伝送シス
テム、及び、この情報伝送システムにおける情報伝送方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信技術の進歩とコンピュータの
普及によって、通信の役割は、従来の音声伝送からデー
タ伝送が中心となりつつある。
【0003】例えば、特開昭61−276449号公報
には、一件のデータを複数の伝送路に同時に送信するデ
ータ送信制御方式が開示されている。この方式によれ
ば、データ送信時の処理を、より迅速に行える。
【0004】また、例えば、特許第2522831号公
報には、通信回線を介して接続された複数の端末装置に
対してデータを送信するデータ同報システムが開示され
ている。このシステムによれば、受信側の端末装置は、
データを正常に受信した後に確認信号を送信装置側へ送
信するので、データ送信の正否を確認できる。
【0005】さらに、特開平8−163022号公報に
は、複数の遠隔地に同一の情報を送信する一斉同報通信
装置が開示されている。この装置によれば、一回の送信
処理によって複数の受信装置に対して同時に情報が送信
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、いわ
ゆるコンピュータウィルスや不正アクセス行為の被害が
増大しており、ネットワークを経由して送受信されるデ
ータの信頼性が損なわれる恐れがある。
【0007】このため、コンピュータウィルスや不正ア
クセス行為を検出する手法が様々に考案されてきた。し
かしながら、例えばコンピュータウィルスについては、
受信データ中の既存のコンピュータウィルスを検出する
ことは可能であるが、未知のタイプのコンピュータウィ
ルスの有無を検出することは困難であった。つまり、未
知のコンピュータウィルスに対しては、既存のコンピュ
ータウィルスの形態に類似したコンピュータウィルスを
検出する手法が主であった。
【0008】このため、ネットワークを経由して受信す
るデータの信頼性を確保するための手法が望まれてい
た。
【0009】本発明の課題は、ネットワークを経由して
受信したデータの信頼性を確保できるデータ伝送システ
ムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために、次のような特徴を備えている。な
お、次に示す手段の説明中、括弧書きにより実施の形態
に対応する構成を一例として示す。符号等は、後述する
図面参照符号等である。
【0011】請求項1記載の発明は、少なくとも3通り
の独立した伝送路(例えば、図1に示す衛星回線30、
専用線40及び公衆電話回線50)を介して接続された
送信装置(例えば、図1に示す伝送制御装置22)と受
信装置(例えば、図1に示す伝送制御装置21)との間
において情報を伝送する情報伝送システムであって、前
記送信装置は全ての前記複数の伝送路に対して情報を送
出するものであり、前記受信装置は、前記伝送路を経由
して受信した情報を、経由した伝送路に対応づけて記憶
する受信情報記憶手段(例えば、図2に示すキャッシュ
メモリ213)と、この受信情報記憶手段に前記複数の
伝送路に対応づけて記憶された複数の情報を照合する照
合手段(例えば、図4のステップS4に示す処理を行う
受信データ照合装置211)と、この照合手段による照
合の結果、他の2通りの伝送路に対応づけられた情報と
は異なる情報が存在した場合に、該情報に対応する伝送
路を特定する異常伝送路特定手段(例えば、図4のステ
ップS7に示す処理を行う受信データ照合装置211)
と、この異常伝送路特定手段により特定された伝送路以
外の伝送路を経由して受信した情報を、前記受信情報記
憶手段に記憶された情報の中から抽出する抽出手段(例
えば、図4のステップS9に示す処理を行う受信データ
照合装置211)とを備えることを特徴とする。
【0012】ここで、少なくとも3通りの独立した伝送
路とは、例えば、伝送方式の異なる複数の伝送路であっ
ても良いし、或いは、複数の同種の伝送路であってもよ
く、具体的には、衛星通信回線、CATV(ケーブルテ
レビ)ネットワークを利用した通信回線、公衆電話回
線、無線通信回線、専用線、インターネット、WAN
(Wide Area Network)等が挙げられる。より具体的に
は、例えば、ISDN回線、xDSL、ADSL回線、
10BASE-T、100BASE-TX等のEthernet(登録商
標)規格に準じた伝送路、ツイストペアケーブル、光フ
ァイバ伝送路等が挙げられる。
【0013】この請求項1記載の発明によれば、少なく
とも3通りの独立した伝送路を介して接続された送信装
置と受信装置との間において情報を伝送する情報伝送シ
ステムであって、送信装置は全ての複数の伝送路に対し
て情報を送出し、受信装置は、伝送路を経由して受信し
た情報を、経由した伝送路に対応づけて受信情報記憶手
段に記憶し、受信情報記憶手段に前記複数の伝送路に対
応づけて記憶された複数の情報を照合手段によって照合
し、照合手段による照合の結果、他の2通りの伝送路に
対応づけられた情報とは異なる情報が存在した場合に、
該情報に対応する伝送路を異常伝送路特定手段によって
特定し、異常伝送路特定手段により特定された伝送路以
外の伝送路を経由して受信した情報を、抽出手段によっ
て、受信情報記憶手段に記憶された情報の中から抽出す
る。
【0014】また、請求項3記載の発明は、少なくとも
3通りの独立した伝送路(例えば、図1に示す衛星回線
30、専用線40及び公衆電話回線50)を介して接続
された送信装置(例えば、図1に示す伝送制御装置2
2)と受信装置(例えば、図1に示す伝送制御装置2
1)との間において情報を伝送する情報伝送方式であっ
て、前記送信装置は全ての前記複数の伝送路に対して情
報を送出し、前記受信装置は、前記伝送路を経由して受
信した情報を経由した伝送路に対応づけて記憶し、これ
ら前記複数の伝送路に対応づけて記憶された複数の情報
を照合し、この照合の結果、他の2通りの伝送路に対応
づけられた情報とは異なる情報が存在した場合に、該情
報に対応する伝送路を特定し、特定された伝送路以外の
伝送路を経由して受信した情報を、前記受信情報記憶手
段に記憶された情報の中から抽出することを特徴とす
る。
【0015】従って、送信装置から出力された情報が改
変された場合にこれを速やかに検出できるので、例えば
未知のコンピュータウィルスや、不正アクセスに利用さ
れるプログラムなど、第三者がプログラムを混入させた
情報を特定することができる。このため、受信した情報
の中から危険性を有する情報を検出するとともに、送信
装置から送出された正規の情報のみを常に受信すること
ができ、情報伝送時の信頼性を強固なものとすることが
できる。特に、独立した複数の伝送路を介して受信した
情報を比較することによって情報の改変を検出するの
で、従来のウィルス対策プログラムのように、危険性を
孕んだプログラムの類型等を記憶する必要がなく、ま
た、その記憶内容を常時更新する等の手間も不要であ
る。さらに、情報の改変内容に関わらず改変されたこと
自体を検出することができ、簡易で迅速に処理可能であ
りながら、高い信頼性を有する情報伝送システムを提供
できる。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の情
報伝送システムにおいて、前記照合手段は、経由した伝
送路に対応づけて前記受信情報記憶手段に記憶された複
数の情報について、各情報中で同一の部分をそれぞれ抽
出して照合することを特徴とする。
【0017】この請求項2記載の発明によれば、照合手
段は、経由した伝送路に対応づけて受信情報記憶手段に
記憶された複数の情報について、各情報中で同一の部分
をそれぞれ抽出して照合するので、送信装置から送出さ
れた情報を全て受信しないうちに、受信した部分のみに
ついて照合を行うことも可能である。これにより、例え
ば所定の容量単位の情報を受信する毎に、情報を照合す
ることができ、情報の改変を速やかに検出できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。まず、構成を説明する。
【0019】図1は、情報伝送システム100の概略構
成を示す図である。この図1に示すように、情報伝送シ
ステム100は、コンピュータ11とコンピュータ12
との間におけるデータ伝送を行うシステムであって、コ
ンピュータ11,12と、コンピュータ11,12側に
それぞれ接続された伝送制御装置21,22と、伝送制
御装置21,22の間に設けられた複数の回線によって
構成される。
【0020】伝送制御装置21,22間の回線として
は、図1に示すように、衛星33及び地上局31,32
を用いる衛星回線30、ネットワーク4を介する専用線
40、及び、公衆回線網5を介する公衆電話回線50と
によって構成されている。これらの衛星回線30と、専
用線40と、公衆電話回線50とは、互いに独立した複
数の伝送路をなしている。
【0021】ここで、ネットワーク4は、例えば、WA
N(Wide Area Network)のようなネットワークであ
り、ネットワーク4に対しては専用線40で接続された
ノードからアクセス可能である。図1に示す例では、ネ
ットワーク4に対しては伝送制御装置21,22のみが
接続されているが、他に多くのノードが専用線により接
続されていても良い。
【0022】また、公衆回線網5としては、例えば、N
TT(日本電信電話株式会社)が所有する公衆電話回線
が挙げられるが、公衆電話回線に接続されたISP(In
ternet Service Provider)を介してインターネットを
経由する構成としても良い。また、公衆電話回線50
は、アナログ電話回線であっても良いし、或いは、IS
DN(Integrated Services Digital Network)回線
や、ADSL(AsymmetricDigital Subscriber Line)
等のxDSL(x-Digital Subscriber Line)技術を利
用した回線であっても良い。
【0023】なお、伝送制御装置21,22間を接続す
る回線としては、例えば、ケーブルテレビ回線を利用し
たネットワークや、インターネットを経由したネットワ
ーク等、他のネットワークを利用することも勿論可能で
ある。
【0024】図1に示すように、コンピュータ11及び
コンピュータ12は、それぞれ接続された伝送制御装置
21,22を介することにより、衛星回線30、専用線
40、或いは公衆電話回線50を利用して、データを送
受信することが可能である。
【0025】続いて、図2を参照して、伝送制御装置2
1,22の構成について説明する。図2は、伝送制御装
置21,22の内部構成を示すブロック図である。
【0026】伝送制御装置21は、受信データ照合装置
211、メモリ212、キャッシュメモリ213、コン
ピュータ側I/F214、及び、回線側I/F215,
216,217等の各部を備えて構成される。
【0027】また、伝送制御装置22は、受信データ照
合装置221、メモリ222、キャッシュメモリ22
3、コンピュータ側I/F224、及び、回線側I/F
225,226,227等の各部を備えて構成される。
【0028】これら伝送制御装置21,22は、相互に
データを送受信することが可能であるが、本実施の形態
では、伝送制御装置21を受信側、伝送制御装置22を
送信側の装置として、伝送制御装置22から伝送制御装
置21へデータを送信する場合について説明する。
【0029】伝送制御装置21が有する受信データ照合
装置211は、メモリ212に格納されたシステムプロ
グラムに従って動作し、コンピュータ11,12(図
1)間の通信を実行中に、回線側I/F215,21
6,217に接続された各回線からのデータを受信し
て、コンピュータ11へ出力する。具体的には、受信デ
ータ照合装置211は、回線側I/F215,216,
217に接続された各回線から入力されるデータを、順
次、キャッシュメモリ213の対応する記憶エリアに格
納する。そして、受信データ照合装置211は、キャッ
シュメモリ213内の複数の記憶エリアに格納されたデ
ータを照合することにより、異なる回線を介して受信し
たデータの中の同一部分を照合し、相違の有無を検出す
る。そして、同一部分のデータに相違があった場合に
は、エラーメッセージを生成してコンピュータ側I/F
214からコンピュータ11(図1)へ出力し、正しい
データをコンピュータ11へ出力する。
【0030】メモリ212は、例えば、フラッシュメモ
リ等の不揮発性の半導体メモリであって、受信データ照
合装置211により実行されるシステムプログラム、及
び、このシステムプログラムに係るデータ等を格納す
る。
【0031】キャッシュメモリ213は、回線側I/F
215,216,217に接続された回線から入力され
るデータを、各回線毎に、一時的に記憶する記憶エリア
を備えている。ここで、キャッシュメモリ213の構成
について、図3を参照して詳細に説明する。
【0032】図3は、キャッシュメモリ213の構成を
模式的に示す図であり、この図3に示すように、衛星回
線30から回線側I/F215へ入力されたデータを記
憶する衛星回線データ記憶エリア、専用線40から回線
側I/F216へ入力されたデータを記憶する専用線デ
ータ記憶エリア、及び、公衆電話回線50から回線側I
/F217へ入力されたデータを記憶する公衆電話回線
データ記憶エリアの各記憶エリアが設けられている。
【0033】さらに、上記各記憶エリアは、ブロックN
o. が付与された複数のブロックに分割されている。各
ブロックは、予め定められた容量のデータを記憶する単
位であり、例えば128kB(キロバイト)のデータを
それぞれ記憶する。なお、各ブロックの容量は、伝送制
御装置21にパケット通信方式でデータが入力される場
合はパケットサイズに応じて決定しても良く、また、各
ブロックの容量を場合に応じて可変としても良い。
【0034】従って、キャッシュメモリ213において
は、伝送制御装置21に入力されたデータが、所定の容
量毎に分割され、さらに、伝送された回線毎に分割され
て記憶される。
【0035】コンピュータ側I/F214(図2)は、
コンピュータ11(図1)にケーブル等によって接続さ
れるインタフェースである。
【0036】回線側I/F215,216,217は、
それぞれ、衛星回線30、専用線40、公衆電話回線5
0に対して接続されるインターフェースであり、各回線
の仕様に応じて、モデム(MOdulater-DEModulater)、
ケーブルモデム、ADSLモデム、スプリッタ、TA
(Terminal Adopter)、D/Aコンバータ等を適宜内蔵
するようにしても良い。
【0037】伝送制御装置22が有する受信データ照合
装置221は、メモリ222に格納されたシステムプロ
グラムに従って動作し、コンピュータ11,12(図
1)間の通信を実行中に、回線側I/F225,22
6,227に接続された各回線に対して、送信データを
それぞれ出力する。すなわち、受信データ照合装置22
1は、コンピュータ11に対して送信すべきデータが、
コンピュータ12からコンピュータ側I/F224を介
して入力されると、該データを複製して、回線側I/F
225,226,227,228に接続された各回線に
対して出力する。
【0038】メモリ222は、例えば、フラッシュメモ
リ等の不揮発性の半導体メモリであって、受信データ照
合装置221により実行されるシステムプログラム、及
び、このシステムプログラムに係るデータ等を格納す
る。
【0039】キャッシュメモリ223は、図3に示すキ
ャッシュメモリ213と同様の構成によってなるもので
ある。本実施の形態では伝送制御装置22は送信側の装
置として記述するため、ここでは説明を省略する。
【0040】コンピュータ側I/F224(図2)は、
コンピュータ12(図1)にケーブル等によって接続さ
れるインタフェースである。
【0041】回線側I/F225,226,227は、
それぞれ、衛星回線30、専用線40、公衆電話回線5
0に対して接続されるインターフェースであり、各回線
の仕様に応じて、モデム(MOdulater-DEModulater)、
ケーブルモデム、ADSLモデム、スプリッタ、TA
(Terminal Adopter)、D/Aコンバータ等を適宜内蔵
するようにしても良い。
【0042】次に、本実施の形態の動作を説明する。図
4は、情報伝送システム100における伝送制御装置2
1の動作を示すフローチャートである。図4に示す動作
は、主に、伝送制御装置21の受信データ照合装置21
1により実行される。
【0043】図4において、受信データ照合装置211
は、まず、回線側I/F215,216,217からデ
ータが入力されると、これらのデータを受信し(ステッ
プS1)、キャッシュメモリ213内の対応する記憶エ
リア(図3)へ格納する(ステップS2)。
【0044】続いて、受信データ照合装置211は、回
線側I/F215,216,217から入力されたデー
タを、キャッシュメモリ213の記憶エリアにおける1
ブロック分受信したか否かを判別する(ステップS
3)。ここで、受信したデータが1ブロック分に達して
いない場合は、受信データ照合装置211はステップS
1に戻ってデータの受信を継続する。
【0045】また、受信したデータが1ブロック分に達
した場合には(ステップS3;Yes)、受信データ照
合装置211は、キャッシュメモリ213の記憶エリア
のうち、同一のブロックNo. が付された複数の記憶エリ
アにおけるデータを照合する(ステップS4)。このス
テップS4の処理によって、衛星回線30、専用線4
0、及び公衆電話回線50の複数の回線を経由して受信
されたデータの同一部分が照合される。
【0046】そして、照合を行った結果、データが全て
一致した場合には(ステップS5;No)、受信データ
照合装置211はキャッシュメモリ213内で照合が終
わったデータを抽出し(ステップS6)、後述するステ
ップS10へ移行する。
【0047】また、照合を行った結果、データが一致し
ない部分があった場合には(ステップS5;Yes)、
受信データ照合装置211は、誤りが発生した伝送路を
特定する(ステップS7)。
【0048】すなわち、受信データ照合装置211は、
衛星回線30、専用線40及び公衆電話回線50の3通
りの伝送路を経由してたデータを受信するが、このうち
2通りの伝送路で異常が発生してデータが改変される可
能性は非常に低い。従って、例えばコンピュータウィル
スが混入する等のデータの改変は、上記3通りの伝送路
のうちいずれか1つに発生すると想定される。従って、
図4のステップS7においては、衛星回線30、専用線
40及び公衆電話回線50を介して受信されたデータを
照合して、1つの伝送路に対応するデータが他の2つの
伝送路のデータと異なる場合、該1つの伝送路において
異常が発生したと特定できる。
【0049】続いて、受信データ照合装置211は、受
信したデータ中に誤りが発生したことを示すエラーメッ
セージを生成して、コンピュータ側I/F214を介し
てコンピュータ11へ出力し(ステップS8)、その
後、ステップS7で特定された伝送路以外の伝送路から
受信したデータをキャッシュメモリ213から抽出する
(ステップS9)。
【0050】そして、受信データ照合装置211は、抽
出したデータをコンピュータ側I/F214を介してコ
ンピュータ11へ出力する(ステップS10)。その
後、受信データ照合装置211は、全てのデータの受信
処理が完了したか否かを判別し(ステップS11)、受
信が完了していなければステップS1に戻り、受信完了
後は、本処理を終了する。
【0051】以上のように、本発明の実施の形態におけ
る情報伝送システム100によれば、衛星回線30、専
用線40及び公衆電話回線50の複数の伝送路を介して
データを送受信する伝送制御装置21,22において、
送信側の伝送制御装置22からは、送信すべきデータを
上記複数の伝送路の全てに対して送信し、受信側の伝送
制御装置21では、受信したデータを伝送路毎に記憶す
るとともに、上記複数の伝送路を介して受信したデータ
を照合する。そして、照合の結果、一つだけ異なるデー
タがあった場合は、該データを伝送した伝送路に異常が
発生したと判断して、エラーメッセージをコンピュータ
11へ出力し、異常が発生しなかった伝送路を経由して
受信したデータをコンピュータ11へ出力する。
【0052】これにより、伝送制御装置21によれば、
伝送制御装置22から出力された時点から改変されたデ
ータを検出することができるので、例えば未知のコンピ
ュータウィルスや、不正アクセスに利用されるプログラ
ムなど、第三者がプログラムを混入させたデータを選別
することができる。このため、危険性を有する受信デー
タを検出するとともに、正規のデータのみを常に受信す
ることができ、データ伝送時の信頼性を強固なものとす
ることができる。
【0053】特に、情報伝送システム100では、異な
る伝送路を介して受信したデータを比較することによ
り、改変されたデータを検出するので、従来のウィルス
対策プログラムのように、危険性を孕んだプログラムの
類型等を記憶する必要がなく、また、その記憶内容を常
時更新する等の手間も不要である。さらに、データの改
変内容に関わらず改変されたこと自体を検出することが
でき、簡易で迅速に処理可能でありながら、高い信頼性
を有する情報伝送システム100を提供できる。
【0054】なお、上記実施の形態においては、伝送路
として衛星回線30、専用線40、及び、公衆電話回線
50を利用する構成としたが、その数や種類は特に限定
されるものではなく、他の種類の回線、すなわち、伝送
制御装置21,22を直接接続する専用線等をさらに用
いる構成としてもよい。
【0055】例えば、公衆電話回線50に代えて、800M
Hzや1.5GHz帯の無線信号を用いるPDC(Personal Dig
ital Cellular)方式、或いは、CDMA(Code Divisi
on Multiple Access)方式の携帯型電話機や、1.9GHz帯
の無線信号を用いるPHS(Personal Handy-phone Sys
tem)等、移動可能な通信端末装置を用いる構成として
も良い。この場合、これら通信端末装置との間で無線通
信回線を確立する基地局を備える必要があるが、この基
地局は直接公衆回線網5に接続されているものに限定さ
れず、公衆回線網5とは独立した回線網を介して公衆回
線網5に接続された構成としても良い。
【0056】さらに、伝送制御装置22が備える受信デ
ータ照合装置221、メモリ222、キャッシュメモリ
223、コンピュータ側I/F224、及び、回線側I
/F225,226,227の各部は、伝送制御装置2
1が備える受信データ照合装置211、メモリ212、
キャッシュメモリ213、コンピュータ側I/F21
4、及び、回線側I/F215,216,217の同名
称の各部と同様に構成されるものであるので、伝送制御
装置21を送信側の装置とし、伝送制御装置22を受信
側の装置として情報伝送システム100におけるデータ
通信を行うことも勿論可能である。
【0057】そして、衛星回線30、専用線40及び公
衆電話回線50は、例えば、同一種類の複数の専用線の
ように、それぞれ同一の伝送形態を有する複数の伝送路
として構成しても良い。
【0058】また、さらに安全性を高めるために、ウィ
ルス混入経路が複数の場合を想定して、伝送路を例えば
5系統にし、照合後の同一データが3系統と2系統に分
かれた場合では、多数決の原理で3系統のデータを正常
データと判断しても良い。また、伝送制御装置21,2
2に接続されるコンピュータの数等も任意であり、その
他、具体的な細部構成についても適宜に変更可能である
ことは勿論である。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明の情報伝送システ
ム、及び、請求項3記載の発明の情報伝送方式によれ
ば、送信装置から出力された情報が改変された場合にこ
れを速やかに検出できるので、例えば未知のコンピュー
タウィルスや、不正アクセスに利用されるプログラムな
ど、第三者がプログラムを混入させた情報を特定するこ
とができる。このため、受信した情報の中から危険性を
有する情報を検出するとともに、送信装置から送出され
た正規の情報のみを常に受信することができ、情報伝送
時の信頼性を強固なものとすることができる。特に、独
立した複数の伝送路を介して受信した情報を比較するこ
とによって情報の改変を検出するので、従来のウィルス
対策プログラムのように、危険性を孕んだプログラムの
類型等を記憶する必要がなく、また、その記憶内容を常
時更新する等の手間も不要である。さらに、情報の改変
内容に関わらず改変されたこと自体を検出することがで
き、簡易で迅速に処理可能でありながら、高い信頼性を
有する情報伝送システムを提供できる。
【0060】請求項2記載の発明の情報伝送システムに
よれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、送信
装置から送出された情報を全て受信しないうちに、受信
した部分のみについて照合を行うことも可能であり、ま
た、例えば所定の容量単位の情報を受信する毎に情報を
照合することができ、情報の改変を速やかに検出でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態における情
報伝送システム100の概略構成を示す図である。
【図2】図1の伝送制御装置21,22の内部構成を示
すブロック図である。
【図3】図2のキャッシュメモリ213内の構成を模式
的に示す図である。
【図4】図1の伝送制御装置21の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
100 情報伝送システム 11,12 コンピュータ 21,22 伝送制御装置 211,212 受信データ照合装置 212,222 メモリ 213,223 キャッシュメモリ 214,224 コンピュータ側I/F 215,216,217,225,226,227 回
線側I/F 30 衛星回線 31,32 地上局 33 衛星 4 ネットワーク 40 専用線 5 公衆回線網 50 公衆電話回線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも3通りの独立した伝送路を介し
    て接続された送信装置と受信装置との間において情報を
    伝送する情報伝送システムであって、 前記送信装置は全ての前記複数の伝送路に対して情報を
    送出するものであり、 前記受信装置は、 前記伝送路を経由して受信した情報を、経由した伝送路
    に対応づけて記憶する受信情報記憶手段と、 この受信情報記憶手段に前記複数の伝送路に対応づけて
    記憶された複数の情報を照合する照合手段と、 この照合手段による照合の結果、他の2通りの伝送路に
    対応づけられた情報とは異なる情報が存在した場合に、
    該情報に対応する伝送路を特定する異常伝送路特定手段
    と、 この異常伝送路特定手段により特定された伝送路以外の
    伝送路を経由して受信した情報を、前記受信情報記憶手
    段に記憶された情報の中から抽出する抽出手段と、 を備えることを特徴とする情報伝送システム。
  2. 【請求項2】前記照合手段は、経由した伝送路に対応づ
    けて前記受信情報記憶手段に記憶された複数の情報につ
    いて、各情報中で同一の部分をそれぞれ抽出して照合す
    ることを特徴とする請求項1記載の情報伝送システム。
  3. 【請求項3】少なくとも3通りの独立した伝送路を介し
    て接続された送信装置と受信装置との間において情報を
    伝送する情報伝送方式であって、 前記送信装置は全ての前記複数の伝送路に対して情報を
    送出し、 前記受信装置は、 前記伝送路を経由して受信した情報を、経由した伝送路
    に対応づけて記憶し、 これら前記複数の伝送路に対応づけて記憶された複数の
    情報を照合し、 この照合の結果、他の2通りの伝送路に対応づけられた
    情報とは異なる情報が存在した場合に、該情報に対応す
    る伝送路を特定し、 特定された伝送路以外の伝送路を経由して受信した情報
    を、前記受信情報記憶手段に記憶された情報の中から抽
    出すること、 を特徴とする情報伝送方式。
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