JP2015065513A - 通信システム、監視制御装置及びルーティングテーブル作成方法 - Google Patents

通信システム、監視制御装置及びルーティングテーブル作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークの直径に依存せず、ネットワーク内の任意の監視制御装置においてルーティングテーブルを作成する。
【解決手段】監視制御装置2は、隣接する監視制御装置2に対して、シーケンス番号113及び送信元識別符号114を付与したメッセージ11を送信する送信部202と、隣接する監視制御装置2からのメッセージ11を受信する受信部203と、受信されたメッセージ11に付与されたシーケンス番号113に基づき当該メッセージ11が転送可能条件を満たすかを判定する判定部204と、転送可能条件を満たすと判定されたメッセージ11を隣接する他の監視制御装置2に転送する転送部207と、受信されたメッセージ11に基づきルーティングエントリ12を作成して記憶するルーティングエントリ記憶部208と、記憶されたルーティングエントリ12に基づきルーティングテーブル13を作成するルーティングテーブル作成部209とを備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、ネットワークを構成し、通信に用いるルーティングテーブルを作成する監視制御装置を複数備えた通信システム、監視制御装置及びルーティングテーブル作成方法に関するものである。
従来の通信システムでは、ネットワークを構成する監視制御装置が、隣接する監視制御装置と自動的にルーティング情報の交換を行うことで、ルーティングテーブルの作成(更新を含む)を行っている。これにより、ネットワークのトポロジ変化に対し、通信経路の自動更新を可能としている。
従来のルーティングテーブルの作成方法として、RIP規格がある(例えば非特許文献1参照)。このRIP規格では、隣接する監視制御装置との情報交換を繰り返す方式上、距離に比例してコンバージェンス時間が長くなる特徴がある。よって、RIP規格は、ネットワークの直径が小さいことを前提とした方式である。
なお、本明細書において、ネットワークの直径とは、ネットワークに含まれる任意の2つの監視制御装置の間の最短距離のうち最大値を指す概念である。
RIP規格では、隣接する監視制御装置へ周期的にルーティング情報の送信を行う。このルーティング情報の送信タイミングは、監視制御装置ごとに独立なタイマによって決まる。よって、送信周期をTとすると、距離がdだけ離れた監視制御装置へルーティング情報が伝わるまでに、最大でT×dの時間がかかることになる。これが、RIP規格において、ネットワークトポロジ変化時のコンバージェンス時間を増大させる要因の一つである。
また、RIP規格では、到達不可能なルーティング情報を削除する特徴がある。これは、ルーティングテーブルの有効時間内に情報が更新されなかった場合、もしくは、ルーティングループが発生してルーティング情報に含まれる距離が一定以上となった場合に、到達不可能とみなしてルーティング情報を削除する仕組みである。そのため、ルーティンググループが発生した場合に、一定の時間が経過するか、ルーティング情報の距離が閾値以上となるまでの間は、通信ができないため、通信の復旧までに時間がかかるという特徴がある。
RIP規格の方式では、適用可能なネットワークの直径を大きくすると、到達不可能なルーティング情報が削除されるまでの時間が長くなることや、ルーティング情報が伝わるまでの時間が長くなるといった、コンバージェンス時間への影響が存在する。そこで、RIP規格では、コンバージェンス時間の短縮と距離の上限の拡大の間のトレードオフから、コンバージェンス時間の短縮のために距離の上限を15に制限している。
また、従来のルーティングテーブルの作成方法として、フラッディングを用いた方法も知られている(例えば特許文献1参照)。この方法は、ネットワーク内の全ての監視制御装置へ同報通信する場合に、同じ監視制御装置へ同じメッセージを送ることなく、効率的に情報を送信するためのルーティングテーブルの作成を目的としたものである。
この特許文献1に開示されたルーティングテーブルの作成方法では、フラッディングを用いて他の監視制御装置へメッセージを送信し、当該メッセージを受け取った他の監視制御装置はそれぞれメッセージが送信された経路の逆順に肯定応答を返送する。そして、肯定応答が返送された経路に従い、ルーティングテーブルを作成する。
この方法では、ルーティングテーブル作成用のメッセージを受信した各監視制御装置が、肯定応答または否定応答を返送する必要がある。よって、ネットワーク内での通信量が増える特徴がある。
また、作成されるルーティングテーブルは同報通信のためのものなので、特定の監視制御装置に対して通信を行う場合には、フラッディングによって通信する場合よりはネットワーク内での通信量を減らす効果がある。しかしながら、一対一の通信を行うためのルーティングテーブルを用いる場合と比べると通信量は多いという特徴がある。
特公平6-91532号公報
Gary Scott Malkin著、"RFC2453−RIP Version2"、[online]、1998年11月、「2013年6月25日検索」インターネット<URL:http://tools.ietf.org/html/rfc2453>
通信システムにおいては、例えば、光伝送装置、監視制御装置やリンクの増減設工事の場合や、または災害等による装置間リンクの切断の場合に、ネットワークトポロジが変化する場合がある。そのため、ネットワークトポロジが変化したとしても監視制御用の通信が継続できることが望ましい。
ここで、RIP規格はネットワークの直径が15以下のトポロジのみを想定した規格である。そのため、RIP規格を用いた従来のルーティングテーブルの作成方法では、ネットワークの直径が16以上となる場合に、ルーティングによる通信が不能となる監視制御装置が存在する。これゆえ、監視制御装置が32台以上となるリングトポロジのネットワークの場合などにはRIP規格を適用することができない。従って、RIP規格を用いる場合には、ネットワーク設計時にネットワークの直径が15以下となるようにネットワーク内の監視制御装置の数とトポロジを選択する必要がある。
このように、RIP規格を用いた従来のルーティングテーブルの作成方法では、ネットワーク設計時でのトポロジや監視制御装置の数の選択において、ネットワークの直径が15以下となるようなネットワーク設計が必要となり、設計自由度に制約を与えるという課題がある。
また、フラッディングを用いて同報通信用のルーティングテーブルを作成する方法では、同報通信時のトラヒックを削減することを目的とした方法であるため、ルーティングによる一対一の通信に比べるとトラヒック負荷が高くなってしまうという課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ネットワークの直径に依存せず、ネットワーク内の任意の監視制御装置においてルーティングテーブルを作成することができる通信システム、監視制御装置及びルーティングテーブル作成方法を提供することを目的としている。
この発明に係る通信システムは、ネットワークを構成し、通信に用いるルーティングテーブルを作成する監視制御装置を複数備えた通信システムであって、監視制御装置は、隣接する監視制御装置に対して、識別情報及び送信元情報を付与したメッセージを送信する送信部と、隣接する監視制御装置の送信部からのメッセージを受信する受信部と、受信部により受信されたメッセージに付与された識別情報に基づいて、当該メッセージが転送可能条件を満たしているかを判定する判定部と、判定部により転送可能条件を満たしていると判定されたメッセージを、隣接する他の監視制御装置に転送する転送部と、受信部により受信されたメッセージに付与された送信元情報に基づいて、ルーティングテーブルの作成に関する情報を作成して記憶する情報記憶部と、情報記憶部に記憶されている情報に基づいて、ルーティングテーブルを作成するルーティングテーブル作成部とを備えたものである。
また、この発明に係るルーティングテーブル作成方法は、ネットワークを構成し、通信に用いるルーティングテーブルを作成する監視制御装置によるルーティングテーブル作成方法であって、隣接する監視制御装置に対して、識別情報及び送信元情報を付与したメッセージを送信する送信ステップと、隣接する監視制御装置からのメッセージを受信する受信ステップと、受信ステップにおいて受信したメッセージに付与された識別情報に基づいて、当該メッセージが転送可能条件を満たしているかを判定する判定ステップと、判定ステップにおいて転送可能条件を満たしていると判定したメッセージを、隣接する他の監視制御装置に転送する転送ステップと、受信ステップにおいて受信したメッセージに付与された送信元情報に基づいて、ルーティングテーブルの作成に関する情報を作成して記憶する情報記憶ステップと、情報記憶ステップにおいて記憶した情報に基づいて、ルーティングテーブルを作成するルーティングテーブル作成ステップとを有するものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、適用できるネットワークの直径に制約なくルーティングテーブルを作成できるようになり、コンバージェンス時間はフラッディングにかかる時間と同程度に短縮され、ネットワークトポロジ及びネットワーク内の監視制御装置の数の設計自由度が向上する。
この発明の実施の形態1に係る通信システムの構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る監視制御装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるメッセージのフォーマットの一例を示す模式図である。 この発明の実施の形態1におけるルーティングエントリのフォーマットの一例を示す模式図である。 この発明の実施の形態1におけるルーティングテーブルのフォーマットの一例を示す模式図である。 この発明の実施の形態1に係る監視制御装置によるメッセージの送信動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る監視制御装置によるメッセージを受信した際の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る監視制御装置によるフラッディング動作の一例を説明する図であり、(a)メッセージの送信を示す図であり、(b)メッセージに含まれるヘッダ部を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る監視制御装置によるフラッディング動作の一例を説明する図であり、(a)メッセージの送信を示す図であり、(b)メッセージに含まれるヘッダ部を示す図であり、(c)作成されたルーティングエントリを示す図であり、(d)作成されたルーティングテーブルを示す図である。 この発明の実施の形態1に係る監視制御装置によるフラッディング動作の一例を説明する図であり、(a)メッセージの送信を示す図であり、(b)メッセージに含まれるヘッダ部を示す図であり、(c)作成されたルーティングエントリを示す図であり、(d)作成されたルーティングテーブルを示す図である。 この発明の実施の形態1に係る監視制御装置によるフラッディング動作の一例を説明する図であり、(a)メッセージの送信を示す図であり、(b)メッセージに含まれるヘッダ部を示す図であり、(c)作成されたルーティングエントリを示す図であり、(d)作成されたルーティングテーブルを示す図である。 この発明の実施の形態1に係る監視制御装置によるフラッディング動作の一例を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る監視制御装置によるフラッディング動作の一例を説明するシーケンス図である。 この発明の実施の形態1に係る監視制御装置によるルーティングエントリの削除に伴うルーティングテーブルの作成動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る監視制御装置によるルーティングエントリの選択動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る監視制御装置によるメッセージを受信した際の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る監視制御装置によるメッセージを受信した際の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4に係る監視制御装置によるルーティングエントリの選択動作を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る通信システムの構成を示す図である。まず、図1を参照しながら本発明の動作概要について説明する。
通信システムは、図1に示すように、1つ以上のサブネットワーク1を有している。このサブネットワーク1は、光メッシュネットワークを構成する1つ以上の監視制御装置2から構成されている。なお図1に示す通信システムでは、2つのサブネットワーク1a,1bを有し、一方のサブネットワーク1aは4つの監視制御装置2a〜2dから構成され、他方のサブネットワーク1bは3つの監視制御装置2d〜2fから構成されている。
監視制御装置2は、ルーティングテーブル13を作成することでサブネットワーク1内の他の監視制御装置2との間での通信を実現するものである。この監視制御装置2は、少なくとも1つ以上の通信ポート3を備えており、通信ポート3ごとにリンク4を介して他の監視制御装置2と接続されている。また、監視制御装置2には、それぞれを区別するための識別符号が付与されている。例えば図1では、監視制御装置2aには識別符号として「A」が付与され、監視制御装置2bには識別符号として「B」が付与され、残りの監視制御装置2c〜2fについても同様に識別符号「C」〜「F」が付与されている。
この通信システムにおいて、各構成要素の制約事項は以下の通りである。すなわち、監視制御装置2が持つ通信ポート3の個数は1個以上である。また、サブネットワーク1に属する監視制御装置2の個数は1個以上である。また、監視制御装置2は1つ以上のサブネットワーク1に属することができる。また、通信ポート3は1つ以下のサブネットワーク1と対応付けられる。
図1において、符号11は、監視制御装置2間で伝送されるメッセージであり、フラッディング動作用のメッセージである。このメッセージ11には、識別情報(シーケンス番号113)及び送信元情報(送信元識別符号114)が付与されている。そして、監視制御装置2は、リンク4を介して接続されている他の監視制御装置2との間で、メッセージ11の送信、転送及び受信を行うことができる。例えば図1の構成では、監視制御装置2aは、監視制御装置2b及び監視制御装置2cに対して直接に通信を行うことができる。
そして、このメッセージ11を用いて、任意の監視制御装置2間の通信を実現するためのルーティングテーブル13を作成する。本発明では、ルーティングテーブル13の作成に必要なメッセージ11は、フラッディングを用いてサブネットワーク1内の全ての監視制御装置2へ同報送信する。
フラッディングは、メッセージ11を受信した監視制御装置2が当該メッセージ11を隣接する他の監視制御装置2に転送することを繰り返すことによって、サブネットワーク1内の全ての監視制御装置2に対して当該メッセージ11を同報送信する方法である。
例えば図1に示す構成では、監視制御装置2aは、監視制御装置2dとは直接に通信を行うことはできない。この場合、まず、監視制御装置2aは、例えば隣接する監視制御装置2cへメッセージ11を送信する。そして、このメッセージ11を受信した監視制御装置2cは、当該メッセージ11を隣接する監視制御装置2dへ転送する。これにより、メッセージ11を監視制御装置2dへ送ることができる。
そして、本発明では、送信元の監視制御装置2がフラッディングを用いてサブネットワーク1内の全ての監視制御装置2にメッセージ11を届け、これを受信した各監視制御装置2は当該メッセージ11に含まれる情報に基づき送信元の監視制御装置2へのルーティングテーブル13を作成する。そして、各監視制御装置2も同様に送信元となって、メッセージ11をフラッディングを用いてサブネットワーク1内の全ての監視制御装置2にメッセージ11を届ける。これにより、サブネットワーク1内の全ての監視制御装置2へのルーティングテーブル13を作成することができる。
なお、本発明において作成するルーティングテーブル13は、一般にTCP/IPで用いるルーティングテーブルと同等のものであり、直接に接続されていない監視制御装置2間において、一対一の通信など、宛先である監視制御装置2を特定した通信を行うために利用される。ここで、一対一の通信への利用例として、図1に示す監視制御装置2aが監視制御装置2dと通信を行うときを考える。この場合、監視制御装置2aは、自身に記憶されているルーティングテーブル13を参照することで、監視制御装置2d宛のパケットを例えば監視制御装置2cに送信すればよいことを知ることができる。そして、監視制御装置2aは、隣接する監視制御装置2bへはパケットを送信せず、監視制御装置2cへのみパケットを送信する。パケットを受信した監視制御装置2cにおいても同様に、自身のルーティングテーブル13を参照して、当該パケットを監視制御装置2dへ転送する。これにより、監視制御装置2aからのパケットは宛先である監視制御装置2dへ到着する。 このように、各監視制御装置2が、隣接する適切な方向へパケットの転送を繰り返すことで、不要な方向への転送は行わずに済む分、トラヒックを削減することができ、直接接続されていない監視制御装置2間での通信を成立させることができる。このときに、適切な方向を判断するために用いる情報がルーティングテーブル13である。
なお、ルーティングテーブル13の情報がネットワークトポロジの状態と整合していない場合には、誤った方向に転送してしまうことにより通信が不可能となることがある。そのため、ネットワークトポロジの変化に対して速やかにルーティングテーブル13を更新し、ネットワークトポロジの状態と一致させることが重要である。
それに対し、本発明では、フラッディングによりメッセージ11を全監視制御装置2へ伝えることで、全監視制御装置2は同じ情報に基づいてルーティングテーブル13を作成することができる。よって、ネットワークトポロジの変化に対して一定の時間内にルーティングテーブル13の更新を行うことが可能である。
次に、上記のようなルーティングテーブル13の作成を実現するための監視制御装置2の構成について、図2を参照しながら説明する。
監視制御装置2は、図2に示すように、起動部201、送信部202、受信部203、判定部204、処理部205、シーケンス番号記憶部206、転送部207、ルーティングエントリ記憶部(情報記憶部)208、ルーティングテーブル作成部209及びルーティングテーブル記憶部210から構成されている。
起動部201は、第1の周期ごとに、送信部202に対して、メッセージ11の作成・送信を指示するものである。また、起動部201は、第2の周期ごとに、ルーティングエントリ記憶部208に対して、後述するルーティングエントリ12の寿命(エントリ寿命124)を減少させるよう指示する。
送信部202は、起動部201からの指示に応じて、メッセージ11を作成して、通信ポート3及びリンク4を介して、隣接する監視制御装置2に対して当該メッセージ11を送信するものである。
ここで、送信部202により作成されるメッセージ11は、図3に示すように、フラッディング動作の制御用情報及びルーティングに関する情報からなるヘッダ部111と、サブネットワーク1内の監視制御装置2へ伝送するデータ部112から構成されている。このヘッダ部111には、シーケンス番号113、送信元識別符号114及び距離115を示す情報が含まれている。また、データ部112の内容は任意であり、その内容を空とすることもできる。
シーケンス番号113は、メッセージ11を区別するために利用する識別番号である。 このシーケンス番号113は、監視制御装置2がメッセージ11を送信するときに設定され、一定時間または一定の送信回数の間、番号が重複することがないように送信元の監視制御装置2にて管理される。
受信部203は、通信ポート3及びリンク4を介して、隣接する監視制御装置2からメッセージ11を受信するものである。
判定部204は、受信部203により受信されたメッセージ11に含まれるシーケンス番号113に基づいて、当該メッセージ11が転送可能条件を満たしているかを判定するものである。ここで、判定部204は、上記シーケンス番号113がシーケンス番号記憶部206に既に記憶されている番号と一致する場合には、上記メッセージ11は転送可能条件を満たしていないと判定する。一方、判定部204は、上記シーケンス番号113がシーケンス番号記憶部206に既に記憶されている番号と一致しない場合には、上記メッセージ11は転送可能条件を満たしていると判定する。
処理部205は、判定部204によりメッセージ11が転送可能条件を満たしていると判定された場合に、当該メッセージ11に含まれるシーケンス番号113をシーケンス番号記憶部206に記憶させるとともに、当該メッセージ11に含まれる距離115を1つ増加させてルーティングエントリ記憶部208へ送るものである。
シーケンス番号記憶部206は、処理部205から指示に応じて、シーケンス番号113を記憶するものである。
転送部207は、判定部204によりメッセージ11が転送可能条件を満たしていると判定された場合に、当該メッセージ11に含まれる距離115を1つ増加させて、通信ポート3及びリンク4を介して、隣接する他の監視制御装置2に当該メッセージ11を転送するものである。
ルーティングエントリ記憶部208は、処理部205からのメッセージ11に基づいて、ルーティングテーブル13の作成に関する情報であるルーティングエントリ12を作成して記憶するものである。
ここで、ルーティングエントリ記憶部208により作成されるルーティングエントリ12には、図4に示すように、宛先番号121、距離122、ポート識別符号123及びエントリ寿命124を示す情報が含まれている。宛先番号121には、メッセージ11に含まれる送信元識別符号114が付与される。また、距離122には、メッセージ11に含まれる距離115が付与される。また、ポート識別符号123には、メッセージ11を受信した通信ポート3の識別符号が付与される。通信ポート3の識別符号は、監視制御装置2ごとに独立に設定されるものであり、監視制御装置2内において一意な通信ポート3を識別する符号である。また、エントリ寿命124は、ルーティングエントリ12を作成する際に監視制御装置2が設定するものである。
エントリ寿命124は、ルーティングエントリ12の有効期限を示す情報である。このエントリ寿命124は、起動部201からの指示により減少される。そして、エントリ寿命124が0に達した場合には、ルーティングエントリ記憶部208は、当該エントリ寿命124が含まれるルーティングエントリ12を削除する。
ルーティングテーブル作成部209は、ルーティングエントリ記憶部208に記憶されている情報に変化があった場合(ルーティングエントリ12の作成や削除がされた場合)に、ルーティングエントリ記憶部208に記憶されているルーティングエントリ12に基づいて、ルーティングテーブル13を作成するものである。
ここで、ルーティングテーブル作成部209により作成されるルーティングテーブル13には、図5に示すように、宛先番号131及びポート識別符号132を示す情報が含まれている。宛先番号131には、ルーティングエントリ12に含まれる宛先番号121が付与される。ポート識別符号132には、ルーティングエントリ12に含まれるポート識別符号123が付与される。
ルーティングテーブル記憶部210は、ルーティングテーブル作成部209により作成されたルーティングテーブル13を記憶するものである。
次に、上記のように構成された監視制御装置2の動作について説明する。
まず、監視制御装置2によるメッセージ11の送信動作について、図6を参照しながら説明する。
監視制御装置2によるメッセージ11の送信動作では、図6に示すように、まず、起動部201は、第1の周期ごとに、送信部202に対して、メッセージ11の作成・送信を指示する(ステップST601)。
次いで、送信部202は、起動部201からの指示に応じて、メッセージ11を作成して、通信ポート3及びリンク4を介して、隣接する監視制御装置2に対して当該メッセージ11を送信する(ステップST602、送信ステップ)。
ここで、メッセージ11の送信タイミングは、複数の条件を組み合わせることができる。例えば、メッセージ11を一定の周期で送信することで、ネットワークトポロジの変化がルーティングテーブル13へ反映される時間が最長でもこの周期以下であることを保証できる。また、監視制御装置2のリンク4が接続もしくは切断されたことを検出したタイミングで送信することで、ネットワークトポロジの変化をルーティングテーブル13へ反映する時間を一定周期で送信する場合よりも短縮できる効果がある。また、他の監視制御装置2からのメッセージ11を受信する頻度が少ないときに送信することで、他の監視制御装置2がメッセージ11を送信するタイミングとずれ、ネットワークの輻輳を軽減できる効果がある。
次に、監視制御装置2によるメッセージ11を受信した際の動作について、図7を参照しながら説明する。
監視制御装置2によるメッセージ11を受信した際の動作では、図7に示すように、まず、受信部203は、通信ポート3及びリンク4を介して、隣接する監視制御装置2からメッセージ11を受信する(ステップST701、受信ステップ)。
次いで、判定部204は、受信部203により受信されたメッセージ11に含まれるシーケンス番号113に基づいて、当該メッセージ11が転送可能条件を満たしているかを判定する(ステップST702、判定ステップ)。ここで、判定部204は、上記シーケンス番号113がシーケンス番号記憶部206に既に記憶されている番号と一致するか否かを判定することで、上記メッセージ11が転送可能条件を満たしているかを判定する。
このステップST702において、判定部204は、メッセージ11に含まれるシーケンス番号113がシーケンス番号記憶部206に既に記憶されている番号と一致する場合には、当該メッセージ11は転送可能条件を満たしていないと判定し、シーケンスは終了する。
一方、ステップST702において、判定部204は、メッセージ11に含まれるシーケンス番号113がシーケンス番号記憶部206に既に記憶されている番号と一致しない場合には、当該メッセージ11は転送可能条件を満たしていると判定し、シーケンスはステップST703へ移行する。
次いで、処理部205は、判定部204により転送可能条件を満たしていると判定されたメッセージ11に含まれるシーケンス番号113を、シーケンス番号記憶部206に記憶させる(ステップST703)。
次いで、処理部205及び転送部207は、判定部204により転送可能条件を満たしていると判定されたメッセージ11に含まれる距離115を1つ増加させる(ステップST704)。この処理部205により距離115が増加したメッセージ11はルーティングエントリ記憶部208へ送られる。
次いで、転送部207は、距離115を増加したメッセージ11を、通信ポート3及びリンク4を介して、隣接する他の監視制御装置2に転送する(ステップST705、転送ステップ)。この際、転送部207は、監視制御装置2が有する通信ポート3のうち、メッセージ11を受信した通信ポート3以外の通信ポート3であって、且つ、当該受信した通信ポート3と同じサブネットワーク1に属する通信ポート3に対してメッセージ11の転送処理を行う。上記条件を満たす通信ポート3がない場合には転送処理を行う必要はない。
次いで、ルーティングエントリ記憶部208は、処理部205からのメッセージ11に基づいて、ルーティングテーブル13の作成に関する情報であるルーティングエントリ12を作成して記憶する(ステップST706、情報記憶ステップ)。
次いで、ルーティングテーブル作成部209は、ルーティングエントリ記憶部208に記憶されているルーティングエントリ12に基づいて、ルーティングテーブル13を作成し、ルーティングテーブル記憶部210は、このルーティングテーブル13を記憶する(ステップST707、ルーティングテーブル作成ステップ)。
上記の動作を、メッセージ11を受信した各監視制御装置2が行うことで、フラッディング動作とそれに伴うルーティングテーブル13の作成動作を実現することができる。
次に、フラッディングによるメッセージ11の送信、受信、転送の一連の流れを図8〜13を用いて例示する。図8〜13は、各監視制御装置2がルーティングテーブル13を保持していない状態から、ルーティングテーブル13を作成するまでの過程を模式的に示した図であり、監視制御装置2においてメッセージ11の受信・転送処理を繰り返した場合におけるサブネットワーク1内でのメッセージ11の伝播の様子を示したものである。
まず、図8,12,13に示すように、監視制御装置2aは、シーケンス番号113a及び送信元識別符号114aを付与したメッセージ11aを監視制御装置2b,2cに送信する(ステップST1201)。
このメッセージ11aが監視制御装置2bで受信されたとき、監視制御装置2bのシーケンス番号記憶部206には、メッセージ11aに含まれるシーケンス番号113aがまだ記憶されていない。そのため、図9,12,13に示すように、監視制御装置2bは、メッセージ11aに含まれる距離115aを1つ増加させて距離115bとしたメッセージ11bを作成し、当該メッセージ11bを監視制御装置2c,2dに転送する。また、メッセージ11aを受信した監視制御装置2bは、メッセージ11aに送信元として示される監視制御装置2aのルーティングエントリ12として、監視制御装置2aと接続する通信ポート3bを示す識別符号をポート識別符号123bとして付与したルーティングエントリ12bを作成し、これに基づき監視制御装置2a宛のルーティングテーブル13bを作成する(ステップST1202)。
また、メッセージ11aが監視制御装置2cで受信されたとき、監視制御装置2cのシーケンス番号記憶部206には、メッセージ11aに含まれるシーケンス番号113aがまだ記憶されていない。そのため、図10,12,13に示すように、監視制御装置2cは、メッセージ11aに含まれる距離115aを1つ増加させて距離115cとしたメッセージ11cを作成し、当該メッセージ11cを監視制御装置2b,2dに転送する。また、メッセージ11aを受信した監視制御装置2cは、メッセージ11aに送信元として示される監視制御装置2aのルーティングエントリ12として、監視制御装置2aと接続する通信ポート3cを示す識別符号をポート識別符号123cとして付与したルーティングエントリ12cを作成し、これに基づき監視制御装置2a宛のルーティングテーブル13cを作成する(ステップST1203)。
そして、監視制御装置2cは、図12,13に示すように、メッセージ11aを受信した後にメッセージ11bを受信する。しかしながら、メッセージ11bに含まれるシーケンス番号113bはシーケンス番号記憶部206に既に記憶されている番号と一致するため、このメッセージ11bの転送処理は実施せず、破棄する(ステップST1204)。
また、監視制御装置2bは、図12,13に示すように、メッセージ11aを受信した後にメッセージ11cを受信する。しかしながら、メッセージ11cに含まれるシーケンス番号113cはシーケンス番号記憶部206に既に記憶されている番号と一致するため、このメッセージ11cの転送処理は実施せず、破棄する(ステップST1205)。
そして、メッセージ11bが監視制御装置2dで受信されたとき、監視制御装置2dのシーケンス番号記憶部206には、メッセージ11bに含まれるシーケンス番号113bがまだ記憶されていない。そのため、図11〜13に示すように、監視制御装置2dは、メッセージ11bに含まれる距離115bを1つ増加させて距離115dとしたメッセージ11dを作成し、当該メッセージ11dを監視制御装置2cに転送する。また、メッセージ11bを受信した監視制御装置2dは、メッセージ11bに送信元として示される監視制御装置2aのルーティングエントリ12として、監視制御装置2bと接続する通信ポート3dを示す識別符号をポート識別符号123dとして付与したルーティングエントリ12dを作成し、これに基づき監視制御装置2a宛のルーティングテーブル13dを作成する(ステップST1206)。
そして、監視制御装置2dは、図12,13に示すように、メッセージ11bを受信した後にメッセージ11cを受信する。しかしながら、メッセージ11cに含まれるシーケンス番号113cはシーケンス番号記憶部206に既に記憶されている番号と一致するため、このメッセージ11cの転送処理は実施せず、破棄する(ステップST1207)。
また、監視制御装置2cは、図12,13に示すように、メッセージ11aを受信した後にメッセージ11dを受信する。しかしながら、メッセージ11dに含まれるシーケンス番号113dはシーケンス番号記憶部206に既に記憶されている番号と一致するため、このメッセージ11dの転送処理は実施せず、破棄する(ステップST1208)。
図8〜13に示す例のように、フラッディングによりメッセージ11を受信した監視制御装置2がそれぞれ転送処理を行うことを繰り返すことにより、ネットワークの直径に依存することなく、サブネットワーク1に含まれる全ての監視制御装置2がメッセージ11を受信することができる。そして、各監視制御装置2では、図9(d)〜11(d)に示すようなルーティングテーブル13を作成することができ、監視制御装置2間でのルーティングによる通信が可能となる。
次に、監視制御装置2によるルーティングエントリ12の削除に伴うルーティングテーブル13の作成動作について、図14を参照しながら説明する。
監視制御装置2によるルーティングエントリ12の削除に伴うルーティングテーブル13の作成動作では、図14に示すように、まず、起動部201は、第2の周期ごとに、ルーティングエントリ記憶部208に対して、ルーティングエントリ12に含まれるエントリ寿命124を減少させるよう指示し、ルーティングエントリ記憶部208は該当エントリ寿命124を減少させる(ステップST1401,1402)。
次いで、ルーティングエントリ記憶部208は、エントリ寿命124が尽きたかを判定する(ステップST1403)。このステップST1403において、ルーティングエントリ記憶部208がエントリ寿命124が尽きていないと判定した場合には、シーケンスは終了する。
一方、ステップST1403において、ルーティングエントリ記憶部208は、エントリ寿命124が尽きた(0に達した)と判定した場合には、当該エントリ寿命124が含まれるルーティングエントリ12を削除する(ステップST1404)。
次いで、ルーティングテーブル作成部209は、ルーティングエントリ記憶部208に記憶されているルーティングエントリ12に基づいて、ルーティングテーブル13を作成し、ルーティングテーブル記憶部210は、このルーティングテーブル13を記憶する(ステップST1405、ルーティングテーブル作成ステップ)。
次に、ルーティングテーブル作成部209によるルーティングエントリ12の選択動作について、図15を参照しながら説明する。
ルーティングエントリ記憶部208に記憶されているルーティングエントリ12には、同一の宛先番号121を持つルーティングエントリ12が複数存在する場合がある。例えば、監視制御装置2がメッセージ11の送信を行う時間間隔が、ルーティングエントリ12のエントリ寿命124よりも短い場合である。この場合、ルーティングテーブル作成部209は、同一の宛先番号121を持つ複数のルーティングエントリ12から1つのルーティングエントリ12を選択し、そのルーティングエントリ12に基づいてルーティングテーブル13の作成を行う。
ルーティングテーブル作成部209によるルーティングエントリ12の選択動作では、図15に示すように、まず、ルーティングエントリ記憶部208内に同一の宛先番号121を持つルーティングエントリ12が複数存在するかを判定する(ステップST1501)。
このステップST1501において、同一の宛先番号121を持つルーティングエントリ12が複数存在しないと判定した場合には、その単一のルーティングエントリ12を選択(ステップST1502)して、ルーティングテーブル13の作成を行う。
一方、ステップST1501において、同一の宛先番号121を持つルーティングエントリ12が複数存在すると判定した場合には、当該同一の宛先番号121を持つルーティングエントリ12のうち、距離122が最小であるルーティングエントリ12が複数存在するかを判定する(ステップST1503)。
このステップST1503において、距離122が最小であるルーティングエントリ12が複数存在しないと判定した場合には、その距離122が最小のルーティングエントリ12を選択(ステップST1504)して、ルーティングテーブル13の作成を行う。
一方、ステップST1503において、距離122が最小であるルーティングエントリ12が複数存在すると判定した場合には、当該距離122が最小であるルーティングエントリ12のうち、ポート識別符号123の値が最小であるルーティングエントリ12を選択(ステップST1505)して、ルーティングテーブル13の作成を行う。
本発明では、フラッディングにおいて同一シーケンス番号113を持つメッセージ11をどの監視制御装置2から先に受信するかによって、作成されるルーティングエントリ12の内容は変化する。そのため、ネットワークトポロジに変化がなかったとしても、フラッディングによる転送のタイミングによって、ルーティングエントリ12の内容が変化しうる。しかしながら、フラッディングによるメッセージ11の送信時間間隔と、ルーティングエントリ12の寿命とを調整することで、ネットワークトポロジに変化がないにも関わらずルーティングテーブル13の記載内容が頻繁に変化する確率を減少できる。
ここで、メッセージ11の送信時間間隔とルーティングエントリ12の寿命の組合せは、自由に設定してよい。監視制御装置2ごとに異なる値を設定する場合には、監視制御装置2の設定の自由度が向上する効果がある。監視制御装置2やリンク4における負荷状況に合わせて選択する値を変更する場合には、ネットワークの輻輳を軽減する効果がある。
メッセージ11の送信時間間隔とルーティングエントリ12の寿命の組合せとして、メッセージ11の送信する周期をX秒、ルーティングエントリ12の寿命をY秒としたとき、Yの2倍がX未満となる設定方法が例として挙げられる。推奨値は、メッセージ11の送信する周期が30秒、ルーティングエントリ12の寿命が60秒である。この場合には、ルーティングループが完全に発生し得ないという効果がある。
また、メッセージ11の送信時間間隔は定周期である必要はなく、例えばフラッディングにより情報を送信するたびにメッセージ11に情報に付加することで代替してもよい。 この場合、サブネットワーク1内に送信するメッセージ11の個数を減らすことができるという効果がある。
以上のように、この実施の形態1によれば、フラッディングにより同一シーケンス番号113を持つメッセージ11を各監視制御装置2へ送信し、このメッセージ11を受信した各監視制御装置2は当該メッセージ11の情報に基づきルーティングテーブル13を作成するように構成したので、ネットワークの直径の大きさに依らず、ルーティングテーブル13を作成することができる。また、メッセージ11の送信時間間隔とルーティングエントリ12の寿命の組合せを適切に設定することにより、ルーティングループの発生を完全になくすことができる。さらに、この方法では、コンバージェンス時間を短縮できる。
実施の形態2.
実施の形態1に係る監視制御装置2では、同一シーケンス番号113を持つメッセージ11のうち転送可能条件を満たしていないメッセージ11は破棄し、ルーティングエントリ12の作成は行わないよう構成した。それに対し、例えば図16に示すように、転送可能条件を満たしていないメッセージ11に対して、実施の形態1と同様に転送処理は行わないが、ルーティングエントリ12の作成は行うようにしてもよい。これにより、一度のメッセージ11のフラッディングの度に複数のルーティングエントリ12が作成される。
この場合、転送を行うメッセージ11の数は実施の形態1と同様に1個のみであるので、通信の負荷は実施の形態1と替わらない。一方、ルーティングエントリ12の個数は実施の形態1に対して増える。そのため、作成されるルーティングテーブル13において距離の短い経路が選択される確率が高くなり、ルーティングによる通信の効率が向上する。
実施の形態3.
実施の形態1では、図7に示すように、各処理を順に実施する場合について示した。それに対して、例えば図17に示すように、ステップST702がステップST703,704,705の前に実行されること、ステップST704がステップST705,706の前に実行されること、ステップST706がステップST707の前に実行されることの各条件を全て満たせば、ステップST702〜707の処理の順序を入れ替え、また、各処理を並列に実行することができる。このように、処理の順序の制約を減らし並列化を可能とすることで、処理にかかる時間の削減効果が得られる。
実施の形態4.
図15に示す実施の形態1におけるルーティングエントリ12の選択動作の前処理として、図18に示すように、宛先番号121及びポート識別符号123が同一のルーティングエントリ12がルーティングエントリ記憶部208に複数記憶されている場合に、そのうちエントリ寿命124が最大のもののみを残し、他を破棄するようにしてもよい(ステップST1801,1802)。これにより、ルーティングエントリ記憶部208で保持するルーティングエントリ12の数を削減することができ、必要な記憶容量を削減することができる。
なお、実施の形態1〜4に係る監視制御装置2における処理は1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、または、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
また、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 サブネットワーク、2 監視制御装置、3 通信ポート、4 リンク、11 メッセージ、12 ルーティングエントリ、13 ルーティングテーブル、111 ヘッダ部、112 データ部、113 シーケンス番号、114 送信元識別符号、115 距離、121 宛先番号、122 距離、123 ポート識別符号、124 エントリ寿命、131 宛先番号、132 ポート識別符号、201 起動部、202 送信部、203 受信部、204 判定部、205 処理部、206 シーケンス番号記憶部、207 転送部、208 ルーティングエントリ記憶部、209 ルーティングテーブル作成部、210 ルーティングテーブル記憶部。

Claims (4)

  1. ネットワークを構成し、通信に用いるルーティングテーブルを作成する監視制御装置を複数備えた通信システムであって、
    前記監視制御装置は、
    隣接する前記監視制御装置に対して、識別情報及び送信元情報を付与したメッセージを送信する送信部と、
    隣接する前記監視制御装置の送信部からのメッセージを受信する受信部と、
    前記受信部により受信されたメッセージに付与された識別情報に基づいて、当該メッセージが転送可能条件を満たしているかを判定する判定部と、
    前記判定部により転送可能条件を満たしていると判定されたメッセージを、隣接する他の前記監視制御装置に転送する転送部と、
    前記受信部により受信されたメッセージに付与された送信元情報に基づいて、前記ルーティングテーブルの作成に関する情報を作成して記憶する情報記憶部と、
    前記情報記憶部に記憶されている情報に基づいて、前記ルーティングテーブルを作成するルーティングテーブル作成部とを備えた
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記送信部は、所定間隔でメッセージを送信し、
    前記情報記憶部は、記憶している情報を所定期間経過した後に削除し、
    前記ルーティングテーブル作成部は、前記情報記憶部に記憶されている情報に変化があった場合に、前記ルーティングテーブルを作成する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. ネットワークを構成し、通信に用いるルーティングテーブルを作成する監視制御装置であって、
    隣接する前記監視制御装置に対して、識別情報及び送信元情報を付与したメッセージを送信する送信部と、
    隣接する前記監視制御装置の送信部からのメッセージを受信する受信部と、
    前記受信部により受信されたメッセージに付与された識別情報に基づいて、当該メッセージが転送可能条件を満たしているかを判定する判定部と、
    前記判定部により転送可能条件を満たしていると判定されたメッセージを、隣接する他の前記監視制御装置に転送する転送部と、
    前記受信部により受信されたメッセージに付与された送信元情報に基づいて、前記ルーティングテーブルの作成に関する情報を作成して記憶する情報記憶部と、
    前記情報記憶部に記憶されている情報に基づいて、前記ルーティングテーブルを作成するルーティングテーブル作成部と
    を備えたことを特徴とする監視制御装置。
  4. ネットワークを構成し、通信に用いるルーティングテーブルを作成する監視制御装置によるルーティングテーブル作成方法であって、
    隣接する前記監視制御装置に対して、識別情報及び送信元情報を付与したメッセージを送信する送信ステップと、
    隣接する前記監視制御装置からのメッセージを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信したメッセージに付与された識別情報に基づいて、当該メッセージが転送可能条件を満たしているかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて転送可能条件を満たしていると判定したメッセージを、隣接する他の前記監視制御装置に転送する転送ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信したメッセージに付与された送信元情報に基づいて、前記ルーティングテーブルの作成に関する情報を作成して記憶する情報記憶ステップと、
    前記情報記憶ステップにおいて記憶した情報に基づいて、前記ルーティングテーブルを作成するルーティングテーブル作成ステップとを有する
    ことを特徴とするルーティングテーブル作成方法。
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