JP2010035100A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アドホックな通信システムにおいてPLC通信を行う場合であって、経路作成のためにリアクティブ方式を採用した場合に、通信開始前の経路作成のための負荷が極めて大きい。
【解決手段】経路作成には無関係な制御用のブロードキャストパケットに含まれる既存の情報を装置内に保持しておき、これを経路情報の一部として流用することにより、通信開始前の経路作成パケットのフラッディングという処理負荷を軽減する。
【選択図】図11

Description

本発明は、アドホックに通信システムにおいてシステムを構成する端末間の経路情報を作成する通信装置及び通信方法に関する。
近年、無線LANやPLC(Power Line Communication)の分野では、通信システムの大型化に伴い、一つの基地局がシステム全体を管理する態様ではなく、システムを構成する各端末が他の端末の中継を行うことにより、通信範囲を拡大するアドホックなネットワークが採用されている。
アドホックなネットワークの場合、どの端末を中継して所望の最終宛先に通信パケットを送信するかを示す通信経路を作成する必要がある。通信経路を作成する方式には、プロアクティブ方式(例えば、非特許文献1,2)とリアクディブ方式(例えば、非特許文献3,4)とが存在する。
プロアクティブ方式は、システム内の各端末が、定期的に経路作成パケットを送信しあう。前記各端末は、他端末から受信した経路作成パケットに自端末の宛先情報を記載して、さらに他の端末に転送する。そして、前記各端末は、受信した経路作成パケットに含まれる複数の端末の宛先情報に基づいて、経路を作成する。プロアクティブ方式では、通信パケットの送信とは無関係に事前に経路作成が行われるため、通信パケットの送信時の負荷が少ないという利点がある。一方、通信パケットの送信の有無に関わらず、経路作成パケットを送信するため、その分通信網に占める経路作成パケットの量が大きく、システム全体とすれば負荷が大きいという欠点がある。
リアクティブ方式は、システム内の端末が、通信を行うときにだけ、その通信に先だって、経路作成パケットを送信して、所望の最終宛先までの経路を確認するものである。リアクティブ方式では、必要なときにだけ経路作成パケットを送信するため、その分通信網に占める経路作成パケットの量は小さく、システム全体の負荷は小さいという利点がある。一方、通信パケットの送信に先立って毎回に経路作成を行う必要があり、通信パケットの送信時の負荷が大きいという利点がある。
上記プロアクティブ方式及びリアクティブ方式の利点及び欠点を勘案して、一般には、通信量の多い通信システムではプロアクティブ方式が採用され、一方、通信量の少ない通信システムではリアクティブ方式が採用される傾向にある。
REQUEST FOR COMMENT 3626:Optimized Link State Routing Protocol (OLSR) REQUEST FOR COMMENT 3684:Topology Dissemination Based on Reverse−Path Forwarding (TBRPF) REQUEST FOR COMMENT 3561:Ad hoc On−Demand Distance Vector (AODV) Routing REQUEST FOR COMMENT 4728:The Dynamic Source Routing Protocol (DSR) for Mobile Ad Hoc Networks for IPv4
しかし、上記従来の技術では、以下のような問題があった。
即ち、無線LANではシステム内の各端末が移動するという特徴があるが、これに対して、PLCではシステム内の各端末は移動せず位置は固定しているが、システム内の各端末の使用状況に応じて帯域が変動しやすいという特徴がある。そのため、プロアクティブ方式を採用し、定期的に経路作成パケットを送信して経路情報を事前に作成しても、実際の通信の際には変動している可能性がある。一方、リアクティブ方式を採用しても、通信量が多い場合には、リアクティブ方式が有する欠点を解決しなければ、アドホックなシステムでのPLC通信に支障が出るという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、アドホックなシステムにおいてPLC通信を行う場合であって、経路作成のためにリアクティブ方式を採用した場合に、通信開始前の経路作成のための負荷を軽減できる通信装置及び通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、電力線通信のネットワークと接続され、送信元の宛先情報及び本装置へ送信した中継元の宛先情報を記述しシステム内の全端末を最終宛先とした制御用のブロードキャストパケットを受信する通信部と、前記制御パケット内の前記送信元の宛先情報及び前記中継元の宛先情報を対応させて格納する記憶部と、前記送信元を宛先とする通信パケットを電力線通信のネットワークを介して送信する際、前記記憶部に前記送信元の宛先情報及びこれに対応する中継元の宛先情報が格納されているかを確認し、格納されている場合には前記中継元の宛先情報を前記送信元への経路の途上にある端末とみなして前記中継元の宛先情報に基づいて前記通信パケットを前記中継元に送信する制御部とを備えたものである。
上記の態様によると、本来、経路作成には無関係な制御用のブロードキャストパケットに含まれる既存の情報を装置内に保持しておき、これを経路情報の一部として流用するので、経路作成のために経路作成パケットを通信開始時に通信パケットの送信に先立って送信するリアクティブ方式を採用した場合の、通信開始前の負荷を軽減できる。
請求項1記載の態様の通信装置は、送信元の宛先情報及び本装置へ送信した中継元の宛先情報を記述しシステム内の全端末を最終宛先とした制御用のブロードキャストパケットを受信する通信部と、前記制御用のブロードキャストパケット内の前記送信元の宛先情報及び前記中継元の宛先情報を対応させて格納する記憶部と、前記送信元を宛先とする通信パケットを電力線通信のネットワークを介して送信する際、前記記憶部に前記送信元の宛先情報及びこれに対応する中継元の宛先情報が格納されているかを確認し、格納されている場合には前記中継元の宛先情報を前記送信元への経路の途上にある端末とみなして前記中継元の宛先情報に基づいて前記通信パケットを前記中継元に送信する制御部とを備えたものである。
本態様によると、本来、経路作成には無関係な制御用のブロードキャストパケットに含まれる既存の情報を装置内に保持しておき、これを経路情報の一部として流用するので、経路作成のために経路作成パケットを通信開始時に通信パケットの送信に先立って送信するリアクティブ方式を採用した場合の、通信開始前の負荷を軽減できる。
また、前記送信元を宛先とした場合、本装置では前記送信元に至る全端末は把握できないものの、本装置では前記送信元に向けた本装置の一つ前の端末は把握できるので、その一つ前の端末がさらに前記送信元に向けた一つ前の端末を把握していれば、本装置から送信される通信パケットは順次前記送信元に向けて送信することができる。
請求項2記載の態様の通信装置は、請求項1記載の態様において、前記記憶部は、前記制御用のブロードキャストパケット内の前記送信元の宛先情報を、前記通信パケットを送信する際の最終宛先の宛先情報として、また、前記制御用のブロードキャストパケット内の前記中継元の宛先情報を、前記通信パケットを送信する際の次の中継先の宛先情報として記憶し、前記通信部は、前記送信元を最終宛先として前記通信パケットを送信する際、前記記憶部に前記送信元を最終宛先とした宛先情報及び前記中継元を次の中継先とした宛先情報が格納されているかを確認し、格納されている場合には前記中継先とされた宛先情報に基づいて前記通信パケットを送信するものである。
本態様によると、経路作成パケットを用いず、既存の制御用のブロードキャストパケットに含まれる送信元の宛先情報及び中継元の宛先情報を、最終宛先の宛先情報及び次の中継先の宛先情報として保持することにより、前記送信元を最終宛先として前記通信パケットを送信する際には、前記制御用のブロードキャストパケットに含まれる中継元の宛先情報を次の中継先の宛先情報として用いるので、前記最終宛先までの経路を簡易に作成できる。その結果、リアクティブ方式を採用した場合の、通信開始前の経路を作成するための負荷を軽減し、前記次の中継先を介して前記最終宛先に前記通信パケットを送信できる。
請求項3記載の態様の通信装置は、請求項1記載の態様において、前記制御用のブロードキャストパケットを、システム内の端末がその端末の電源オン時にその端末のIPアドレスをルータから取得するために前記ルータに送信するDHCP Discoverとしたものである。
本態様によると、前記制御パケットとして電源オン時に各端末が送信するDHCP Discoverを用いることにより、外部のインターネットと内部のホームネットワークとの境に存在するルータに向けてホームネットワーク内の電源をオンした各端末からDHCP Discoverが送信されるので、ホームネットワーク内の各端末相互の経路について、新たな構成を付加することなく、経路情報の一部を形成する情報を比較的多く多方面から取得できる。その結果、経路作成のためにリアクティブ方式を採用した場合の、通信開示前の負荷を軽減できる。
請求項4記載の態様の通信装置は、請求項1記載の態様において、前記制御用のブロードキャストパケットを、動画配信をする送信側端末と受信側端末との間で用いられる制御パケットであるUPnPとしたものである。
本態様によると、前記制御パケットとして動画配信の端末間で用いられるUPnPを用いることにより、例えばテレビとDVD再生機器との間では定期的に送受信される情報に基づいて、新たな構成を付加することなく、テレビとDVD再生機器との間の経路情報を形成する情報を取得できるので、ホームネットワーク内の一部ではあるが、テレビとDVD再生機器との間について経路作成パケットによる経路情報の取得は不要となる。その結果、経路作成のためにリアクティブ方式を採用した場合の、通信開始前の負荷を軽減できる。
請求項5記載の態様の通信装置は、請求項1記載の態様において、前記制御用のブロードキャストパケットを、請求項1記載の態様において、送信先のMACアドレスを前記送信先から取得するための制御パケットであるARPとしたものである。
本態様によると、前記制御パケットとしてMACアドレスを取得するためのARPを用いることにより、既存の制御パケットの情報を経路情報の一部として流用するので、経路作成のためにリアクティブ方式を採用した場合の、通信開始前の負荷を軽減できる。
請求項6記載の態様の通信方法は、電力線通信のネットワークを介して、送信元の宛先情報及び本装置へ送信した中継元の宛先情報を記述しシステム内の全端末を最終宛先とした制御用のブロードキャストパケットを受信し、前記受信した制御用のブロードキャストパケット内の前記送信元の宛先情報及び前記中継元の宛先情報を対応させて格納し、前記送信元を宛先とする通信パケットを電力線通信のネットワークを介して送信する際、前記記憶部に前記送信元の宛先情報及びこれに対応する中継元の宛先情報が格納されているかを確認し、格納されている場合には前記中継元を前記送信元への経路の途上にある端末とみなして前記中継元の宛先情報に基づいて前記通信パケットを前記中継元に送信するものである。
(実施の態様1)
図1は本発明の一実施の態様である通信装置及び通信方法が用いられるネットワークを表したネットワーク図である。図1において、このネットワークのサービスエリア101は各端末のカバーエリア(106〜108)よりも大きいため、中継端末を介して相互の通信を行うアドホックネットワークを構成している。図1では、送信端末A102が中継端末B103、C104を介して受信端末D105と通信を行っている。
図2は各端末のハード構成を示したハード図である。図2において、各種の制御プログラムやワークエリアを含むメモリ201、装置全体を制御するCPU202、及び電力線と接続され電力線を介して各種データを通信するネットワークインタフェース203から構成されている。メモリ201に格納されているプログラムをCPU202で実行し、ネットワークインタフェース203を介してデータの送信を行い、ネットワークインタフェース203を介して受信したデータをCPU202で解読することにより受信する。
図3(1)〜図3(4)は本発明が適用されるアドホックネットワークおいて用いられる制御用のブロードキャストパケットのパケットフォーマットを表している。図3(1)は、制御用のブロードキャストパケットの一般的なパケットフォーマットの構成を示している。図3(1)において、制御用のブロードキャストパケットは、PHYヘッダ301、MACヘッダ302、ペイロード303からなる。ペイロードには上位レイヤのヘッダも含まれる。MACヘッダ302には送信元、宛先、中継元、中継先のアドレスを表すフィールドがある。図3(2)は図1に示す送信端末A102から中継端末B103に送信される制御用のブロードキャストパケットを表している。送信端末A102より送信されるデータパケットには、送信元アドレス304として送信端末A102のアドレスAが設定され、宛先アドレス305としてはシステム内のすべての端末が受信端末であることを示す「ALL」が設定される。また、中継元アドレス306には送信端末A102のアドレスAが設定され、中継先アドレス307には中継端末B103のアドレスBが設定される。図3(3)は図1に示す中継端末B103から中継端末C104に送信される制御用のプロードキャストパケットを表している。中継端末B103、C104で中継される場合には、送信元アドレス304と宛先アドレス305はそのままに、中継元アドレス306に中継端末B103のアドレスBを設定し、中継先アドレスに中継端末C104のアドレスCを設定する。図3(4)は図1に示す中継端末BC104から受信端末D105に送信される制御用のブロードキャストパケットを表している。中継端末C104から受信端末105Dに中継される場合には、送信元アドレス304と宛先アドレス305はそのままに、中継元アドレス306に中継端末C104のアドレスCを設定し、中継先アドレスに受信端末D105のアドレスDを設定する。
図4はCPU202が実行する各機能を説明する機能ブロック図である。図4において、受信処理部401はすべてのパケットを受信し、パケットに含まれる宛先アドレスよりすべての端末に対して送信された制御用のブロードキャストパケット(以下、「フラッディングパケット」という)か否かを識別し、受信したパケットがフラッディングパケットでない場合、経路にそって中継すべきデータパケットとして経路判定部402に渡す。フラッディングパケットの場合、宛先アドレスには、全てが宛先であることを示す「ALL」が記述されている。前述した制御用のブロードキャストパケットはフラッディングパケットとして端末間を送受信される。一方、フラッディングパケットであった場合には、受信処理部401はフラッディングパケットをTemp経路保持判定部403に渡す。フラッディングパケットを渡されたTemp経路保持判定部403はパケットの送信元アドレスを最終宛先アドレス、中継元アドレスを次中継先アドレスとしたTemp経路用のテーブルを作成する。フラッディング以外のパケットを渡された経路判定部402は、このパケットはデータパケットであるので、経路保持部405にこのパケットに含まれる最終宛先に対する経路があるかどうかを判断し、経路があった場合には、パケットの中継元を自端末のアドレスに、中継先アドレスを自端末の次の中継先アドレスに付け替えて送信処理部406に渡す。経路がなかった場合には、Temp経路保持判定部403に最終宛先に対するTemp経路があるかどうかを判断し、Temp経路があった場合には、パケットの中継元を自端末のアドレスに、中継先アドレスを自端末の次の中継先アドレスに付け替えて送信処理部406に渡す。Temp経路が無かった場合には、リアクティブ方式により経路を作成してもよいし、パケットを廃棄してもよい。送信処理部406でTemp経路にそって送信した場合において、送信エラーとなった場合には、Temp経路有効性判断部404にその旨を通知する。Temp経路有効性判断部404において、Temp経路が有効ではないと判断した場合には、Temp経路保持判定部403のTemp経路を削除する。
図5は各端末で保持される経路テーブルを表す図である。図5(1)はTemp経路保持判定部403に保持されるTemp経路テーブルを示す。Temp経路テーブルは、フラッディングパケットに基づくTemp経路を格納する。フラッディングパケットに基づくTemp経路は、フラッディングパケットを受信した場合に受信したパケットに含まれる送信元アドレス及び中継元アドレスを最終宛先アドレス及び次の中継先アドレスに変換して作成される。例えば、図5(1)の場合、上段には、最終宛先をAとし、次の中継先をBとしたTemp経路が保持している。下段には、最終宛先をCとし、次の中継先をDとしたTemp経路が保持されている。
図5(2)は、経路保持部405に保持される経路テーブルを示す。経路テーブルは、経路作成パケットに含まれる中継端末のアドレスに基づいて作成される。例えば、図5(2)の場合、上段に最終宛先としてAを設定し、最終宛先Aまでの中継経路として次の中継先にCを設定し、さらに次の中継先にBを設定した経路が保持されている。また、下段には、最終宛先としてCを設定し、最終宛先Cまでの中継経路として次の中継先にEを設定し、さらに次の中継先にBを設定した経路が保持されている。
図6はEther端末601から制御用のパケットがその他のEther端末全体(602〜607)にブロードキャストされた場合のネットワーク図である。Etherブロードキャストパケットを受信した送信PLC端末A608はそのパケットをフラッディングする。PLC端末A608の隣接PLC端末609〜611(PLC端末B610を含む)はフラッディングされたパケットを受信する。一般的に、インターネットに接続している端末はARP、DHCP Discover、又はUPnPなどの制御パケットを定期的にブロードキャストする。EtherブロードキャストパケットはPLCネットワーク内ではフラッディングパケットとして配信される。ここで、ARPは、送信先のMACアドレスをその送信先から取得するための制御パケットである。DHCP Discoverは、システム内の端末がその端末の電源オン時にその端末のIPアドレスをルータから取得するために前記ルータに送信する制御パケットである。UPnPは、動画配信をする送信側端末と受信側端末との間で用いられる制御パケットである。これらの制御パケットは、経路作成のために用いられる経路作成パケットではない。従って、これらの制御パケットは、経路作成パケットのように、例えば、端末Aから端末603までの経路上に存在する全ての端末のアドレスを格納するものではない。これらの制御パケットは、あくまでも、送信元アドレス及び中継元アドレスを格納するに過ぎない。
図7はEtherブロードキャストパケットがフラッディングされ、Temp経路が作成されていく過程をあらわすネットワーク図である。PLC端末AからのEtherブロードキャストパケットを受信した端末B610は送信元アドレスAを最終宛先アドレスAとして,中継元アドレスAを、最終宛先アドレスAに向けてデータパケットを送信する場合に最初に送信すべき次の中継先アドレスAとしたTemp経路を作成する。PLC中継端末Bから送信されたパケットを隣接PLC端末C701、E702が受信する。
図8は図7と同様にTemp経路が作成されていく過程をあらわすネットワーク図である。Etherブロードキャストパケットを受信した端末C703はパケットの送信元アドレス及び中継元アドレスより、最終宛先アドレスをA,次中継先アドレスをBとしたTemp経路を作成する。同様に、Etherブロードキャストパケットを受信した端末E702はパケットの送信元アドレスと中継元アドレスより、最終宛先アドレスをA,次中継先アドレスをBとしたTemp経路を作成する。
図9は図8の状態以降にTemp経路が作成されていく過程をあらわすネットワーク図である。Etherブロードキャストパケットを受信した各端末はパケットの送信元アドレスと中継元アドレスとよりTemp経路を作成する。
図10はEtherブロードキャストパケットのフラッディングが完了した時のネットワーク図である。フラッディング完了時にはすべてのPLC端末で最終宛先アドレスAに対するTemp経路が作成されている。ここでは、各端末が保持する経路テーブルは、最終宛先アドレス及び最終宛先アドレスに向けてデータパケットを送信する場合に最初に送信すべき次の中継先アドレスを格納している。例えば、端末603が保持する経路テーブルは、最終アドレスとしてアドレスA及び次の中継先アドレスとしてアドレスDを格納している。端末Dが保持する経路テーブルは、最終アドレスとしてアドレスA及び次の中継先アドレスとしてアドレスCを格納している。端末Cが保持する経路テーブルは、最終アドレスとしてアドレスA及び次の中継先アドレスとしてアドレスBを格納している。端末Bが保持する経路テーブルは、最終アドレスとしてアドレスA及び次の中継先アドレスとしてアドレスAを格納している。
図11は宛先アドレスがAのデータが送信される場合のTemp経路を表すネットワーク図である。すべての端末からAに到達可能な経路が存在することがわかる。例えば、端末603から端末Aにデータパケットを送信する場合、端末603は端末603が保持している経路テーブルに従って中継先アドレスDにデータパケットを送信する。端末Dでは、データパケットを受信すると、端末Dが保持している経路テーブルに従って中継先アドレスCにデータパケットを送信する。端末Cでは、データパケットを受信すると、端末Dが保持している経路テーブルに従って中継先アドレスBにデータパケットを送信する。端末Bでは、データパケットを受信すると、端末Dが保持している経路テーブルに従って中継先アドレスAにデータパケットを送信する。このように、経路作成パケットを用いなくても、既存の制御パケットに含まれる送信元アドレス及び中継元アドレスを、最終宛先アドレス及び次の中継先アドレスとして保持することにより、前記制御パケットの送信元までの経路を簡易に作成できる。
図12はTemp経路作成からデータの送信までのシーケンス図である。
先ず、Temp経路作成を作成する際には、経路作成パケットではなく、既存のEtherブロードキャストパケット1205を利用する。Etherブロードキャストパケット1205を受信した端末A608は、パケット1205に含まれる送信元アドレス及び中継元アドレスを、最終宛先アドレス及びの次の中継先アドレスとして、経路テーブルに格納する。そして、パケット1205に含まれる中継元アドレスを自端末のアドレスAに書き換えて、パケット1205をフラッディングする。
次に、パケット1205を受信した端末B610は、パケット1205に含まれる送信元アドレス及び中継元アドレスAを、最終宛先アドレス及びの次の中継先アドレスAとして、経路テーブルに格納する。そして、パケット1205に含まれる中継元アドレスAを自端末のアドレスBに書き換えて、パケット1205をフラッディングする。
次に、パケット1205を受信した端末C701は、パケット1205に含まれる送信元アドレス及び中継元アドレスBを、最終宛先アドレス及びの次の中継先アドレスBとして、経路テーブルに格納する。そして、パケット1205に含まれる中継元アドレスBを自端末のアドレスCに書き換えて、パケット1205をフラッディングする。
次に、パケット1205を受信した端末D801は、パケット1205に含まれる送信元アドレス及び中継元アドレスCを、最終宛先アドレス及びの次の中継先アドレスCとして、経路テーブルに格納する。そして、パケット1205に含まれる中継元アドレスCを自端末のアドレスDに書き換えて、パケット1205をフラッディングする。
このように、各端末AからDでは、パケット1205に含まれる送信元アドレス及び中継元アドレスを、最終宛先アドレス及びの次の中継先アドレスとした経路テーブルが作成される。
次に、実際に端末Dから端末A610に向けて端末A610を最終宛先とするデータパケット1206を送信する場合、各端末が保持している経路テーブルを参照して次の中継先アドレスに順次データパケット1206を送信する。
先ず、端末Dは端末Dが保持している経路テーブルを参照して中継先アドレスCにデータパケット1206を送信する。
次に、データパケットを受信した端末Cは、端末Cが保持している経路テーブルを参照して中継先アドレスBにデータパケット1206を送信する。
次に、データパケットを受信した端末Bは、端末Bが保持している経路テーブルを参照して中継先アドレスAにデータパケット1206を送信する。
このように、経路作成パケットを用いず、既存の制御パケットに含まれる送信元アドレス及び中継元アドレスを最終宛先アドレス及び次の中継先アドレスとして保持する。前記既存の制御パケットに含まれる情報に基づいて前記制御パケットの送信元を最終宛先とした経路を作成した場合、各端末は、最終宛先までの経路上に存在する全ての端末の宛先アドレスを保持するものではなく、最終宛先アドレス及び次の中継先アドレスを保持するに過ぎない。しかし、この場合でも、上記のように、各端末が次の中継先アドレスに順次転送するので、例えば、端末Dから、端末C及び端末Bを経由して最終宛先である端末Aまでデータパケット1206を送信することができる。その結果、最終宛先までの経路を簡易に作成でき、リアクティブ方式を採用した場合の、通信開始前に経路作成パケットを送信して経路を作成するための負荷を軽減しつつ、次の中継先である端末Cを介して最終宛先である端末Aにデータパケット1206を送信できる。
図13はPLC端末のパケット受信時のフローチャートである。パケットを受信(STEP1301)したPLC端末はEtherブロードキャストパケットか否かをヘッダより判定する(STEP1302)。Etherブロードキャストパケットと判断された場合には、Etherブロードキャストパケット中継処理(STEP1303)に移行し、一方、データパケットとしてのユニキャストパケットと判断された場合には、ユニキャストパケット中継処理(STEP1304)に移行する。
図14はEtherブロードキャストパケット中継処理を表したフローチャートである。
先ず、Etherブロードキャストパケット中継する各端末は、Etherブロードキャストパケットより送信元アドレス及び中継元アドレスを取得する(STEP1401)。取得した送信元アドレスを最終宛先アドレスとし、中継元アドレスを、最終宛先に向けてパケットを送信する場合に自端末が実際に送信すべき宛先となる次の中継先アドレスとする経路テーブルを作成する。そして、Etherブロードキャストパケットに含まれる中継元アドレスを自端末のアドレス書き換えて中継送信する(STEP1403)。
図15はユニキャストパケット中継処理を表したフローチャートである。
先ず、ユニキャストパケットを中継する各端末はユニキャストパケットの宛先に対して、経路があるかないかを判定する(STEP1501)。あれば、経路にしたがって次中継先にユニキャストパケットを送信する。ここでいう経路とは、経路作成パケットを用いて作成した経路を言う。一方、経路がない場合、Temp経路があるかないかを判定する(STEP1502)。ここでいう経路とは、経路作成パケットを用いず、既存のEtherブロードキャストパケットに含まれる送信元アドレス及び中継元アドレスを用いて作成した経路を言う。Temp経路がある場合、Temp経路にしたがって次中継先にユニキャストパケットを送信する(STEP1503)。Temp経路がない場合、リアクティブ方式を用いて経路を作成する(STEP1505)。Temp経路によって送信されたパケットに対しては、その送信リンクが有効であるかどうかを判定する(STEP1504)。Temp経路のリンクが有効でない(パケットロスが発生する)場合には、リアクティブ方式により経路を作成する(STEP1505)。いずれかの手法により経路が確定した場合、その経路にそってデータを送信する(STEP1506)。
以上説明したように、本態様によると、本来、経路作成には無関係な制御用のブロードキャストパケットに含まれる既存の情報である送信元アドレス及び中継元アドレスを各端末内に保持しておき、これを最終宛先アドレス及び次の中継先アドレスとして経路情報の一部に流用するので、経路作成のために経路作成パケットを通信開始時に通信パケットの送信に先立って送信するリアクティブ方式を採用した場合の、通信開始前の負荷を軽減できる。
また、前記送信元を最終宛先としてデータパケットを送信する場合、各端末では前記送信元に至る全端末を把握できないものの、各装置では前記送信元に向けた自端末の次の中継先の端末は把握できるので、その中継先端末がさらに前記送信元に向けた次の中継先端末を把握していれば、自端末から送信されるデータパケットは順次前記送信元に向けて送信されることになる。
また、前記制御パケットとして電源オン時に各端末が送信するDHCP Discoverを用いることにより、外部のインターネットと内部のホームネットワークとの境に存在するルータに向けてホームネットワーク内の電源をオンした各端末からDHCP Discoverが送信されるので、ホームネットワーク内の各端末相互の経路について、新たな構成を付加することなく、経路情報の一部を形成する情報を比較的多方面から取得できる。その結果、経路作成のためにリアクティブ方式を採用した場合の、通信開示前の負荷を軽減できる。
また、前記制御パケットとして動画配信の端末間で用いられるUPnPを用いることにより、例えばテレビとDVD再生機器との間では定期的に送受信される情報に基づいて、新たな構成を付加することなく、テレビとDVD再生機器との間の経路情報を形成する情報を取得できるので、ホームネットワーク内の一部ではあるが、テレビとDVD再生機器との間について経路作成パケットによる経路情報の取得は不要となる。その結果、経路作成のためにリアクティブ方式を採用した場合の、通信開始前の負荷を軽減できる。
また、前記制御パケットとしてMACアドレスを取得するためのARPを用いることにより、既存の制御パケットの情報を経路情報の一部として流用するので、経路作成のためにリアクティブ方式を採用した場合の、通信開始前の負荷を軽減できる。
本発明は、アドホックなシステムにおいてPLC通信を行う場合であって、経路作成のためにリアクティブ方式を採用した場合に、通信開始前の経路作成のための負荷を軽減できる通信装置及び通信方法を提供するものである。
本発明の一実施例のネットワーク構成図 本発明の一実施例に用いるPLC端末のハード構成を示したハード図 本発明の一実施例に用いるパケットフォーマットを示す図 実施例1におけるCPUの機能ブロック図 実施例1におけるテーブル図 実施例1において制御用パケットのフラッディング開始時の状態図 実施例1において制御用パケットのフラッディング途中経過時の状態図 実施例1において制御用パケットのフラッディング途中経過時の状態図 実施例1において制御用パケットのフラッディング途中経過時の状態図 実施例1において制御用パケットのフラッディング完了時の状態図 実施例1において作成された経路の状態図 実施例1におけるシーケンス図 実施例1におけるパケット中継処理のフローチャート 実施例1におけるブロードキャストパケット中継処理のフローチャート 実施例1におけるユニキャストパケット中継処理のフローチャート
符号の説明
101 アドホックネットワークのサービスエリア
102 フラッディングパケット送信端末
103 フラッディングパケット中継端末
104 フラッディングパケット中継端末
105 フラッディングパケット受信端末
401 受信処理部
402 経路判定部
403 Temp経路保持判定部
404 Temp経路有効性判断部
405 経路保持部
406 送信処理部

Claims (6)

  1. 電力線通信のネットワークと接続され、送信元の宛先情報及び本装置へ中継した中継元の宛先情報を記述しシステム内の全端末を最終宛先とした制御用のブロードキャストパケットを受信する通信部と、
    前記制御用のブロードキャストパケット内の前記送信元の宛先情報及び前記中継元の宛先情報を対応させて格納する記憶部と、
    前記送信元を宛先とする通信パケットを電力線通信のネットワークを介して送信する際、前記記憶部に前記送信元の宛先情報及びこれに対応する中継元の宛先情報が格納されているかを確認し、格納されている場合には前記中継元を前記送信元への経路の途上にある端末とみなして前記中継元の宛先情報に基づいて前記通信パケットを前記中継元に送信する制御部と、を具備した通信装置。
  2. 前記記憶部は、前記制御用のブロードキャストパケット内の前記送信元の宛先情報を、前記通信パケットを送信する際の最終宛先の宛先情報として、また、前記制御用のブロードキャストパケット内の前記中継元の宛先情報を、前記通信パケットを送信する際の次の中継先の宛先情報として記憶し、
    前記通信部は、前記送信元を最終宛先として前記通信パケットを送信する際、前記記憶部に前記送信元を最終宛先とした宛先情報及び前記中継元を次の中継先とした宛先情報が格納されているかを確認し、格納されている場合には前記中継先とされた宛先情報に基づいて前記通信パケットを送信することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記制御用のブロードキャストパケットは、システム内の端末がその端末の電源オン時にその端末のIPアドレスをルータから取得するために前記ルータに送信するDHCP Discoverであることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 前記制御用のブロードキャストパケットは、動画配信をする送信側端末と受信側端末との間で用いられる制御パケットであるUPnPであることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  5. 前記制御用のブロードキャストパケットは、送信先のMACアドレスを前記送信先から取得するための制御パケットであるARPであることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  6. 電力線通信のネットワークを介して、送信元の宛先情報及び本装置へ送信した中継元の宛先情報を記述しシステム内の全端末を最終宛先とした制御用のブロードキャストパケットを受信し、
    前記受信した制御用のブロードキャストパケット内の前記送信元の宛先情報及び前記中継元の宛先情報を対応させて格納し、
    前記送信元を宛先とする通信パケットを電力線通信のネットワークを介して送信する際、前記記憶部に前記送信元の宛先情報及びこれに対応する中継元の宛先情報が格納されているかを確認し、格納されている場合には前記中継元を前記送信元への経路の途上にある端末とみなして前記中継元の宛先情報に基づいて前記通信パケットを前記中継元に送信することを特徴とする通信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015065513A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 三菱電機株式会社 通信システム、監視制御装置及びルーティングテーブル作成方法
CN105188106A (zh) * 2015-09-24 2015-12-23 浙江大学 一种无线能量传输供电的中继系统的能量合作方法

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