JP5293744B2 - ネットワーク通信システム、ノード装置、ルーティング方法、および、ルーティングプログラム - Google Patents

ネットワーク通信システム、ノード装置、ルーティング方法、および、ルーティングプログラム Download PDF

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Description

本発明は、自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するネットワーク通信システム、および、このような通信システムに用いられるノード装置、ルーティング方法、ルーティングプログラムに関する。
本願は、2008年10月23日に、日本に出願された特願2008−273134号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、DTNやアドホックネットワークなどのモバイルマルチホップネットワークでは、ノードの移動を伴うため、ソースノードから宛先ノードまでの経路は一定ではなく、データ転送時のノード配置によってその都度最適化がなされる。比較的ノード分布が密で、エンド−エンド間の直接経路ができやすいアドホックネットワークでは、AODV(Ad Hoc On Demand Distance Vector algorithm)やOLSR(Optimized Link State Routing protocol)などのMANET(Mobile Adhoc NETwork)ルーティングプロトコルが用いられるのが一般的である。
DTNは、無線アドホックネットワークや衛星回線など、ノード間の接続性が不安定、低信頼な場合であっても、エンド−エンド間でデータ・コンテンツを高信頼に届けることを可能にするネットワークシステムである。DTNは、転送データをバンドルと呼ばれる単位サイズに分割し、バンドル単位で宛先ノードへの転送処理を行う。DTNの最大の特徴として、転送しようとするバンドルの宛先ノードへの経路が不明な場合であっても、そのバンドルを廃棄せず、転送すべき次ホップが見つかるまでそのバンドルを蓄積して待機する、という点が挙げられる。このような動作をとることにより、ソースノードから宛先ノードまでのエンド−エンドの経路が同時に存在しない、ノード分布が疎なネットワークの場合でも、途中のノードまでバンドルを転送しておき、その後に宛先ノードまでの経路ができた時点でバンドルの転送を再開するということが可能となり、その結果宛先ノードへの到達率が向上するという効果がある。
したがって、DTNにおける経路制御方法は、従来のソースノードから宛先ノードまでのエンド−エンドの経路を発見するIPルーティングとは異なる方法が用いられる。
DTNにおけるルーティングにおける代表的な方法の1つとして、非特許文献1に記載されている、PROPHETと呼ばれる宛先ノードへの配送確率に基づくルーティング方法がある。
非特許文献1を参照すると、PROPHETと呼ばれる方式について説明されている。
PROPHETでは、宛先ノードへの配送確率(delivery predictability)に基づいたルーティングを行う。具体的には、あるノードAにおいて、別のノードBが隣接したときに、ノードAは、ノードBに対する配送確率 P_i を以下の式で更新する。
P_i = P_(i-1) + (1 - P_(i-1)) * P_init (0 < P_init < 1)ここで、P_(i-1) は、更新前のノードAにおけるノードBに対する配送確率であり、P_initは、初期化定数である。
また、ノードAとノードBが隣接していない状態が継続する場合は、エージングと呼ばれる方法で次の式に従って定期的に更新し、配送確率を逓減させる。
P_i = P_(i-1) * γ^k (0 < γ < 1)
ここでγは、最後にノードAとノードBが隣接してから単位時間が経過した回数である。
各ノードは、あるノードを宛先とするバンドルをもっている場合、その宛先ノードに対する配送確率 P_i を隣接ノードと交換し、最も高い配送確率をもつ隣接ノードにそのバンドルを渡す。また、もし自ノードがもつその宛先ノードまでの配送確率よりも、隣接ノードがもつその宛先ノードまでの配送確率の方が小さい場合、そのバンドルはその隣接ノードへ渡さずに、自ノードで保持し続ける。
以上のようにして、PROPHETでは、隣接履歴に基づいて計算された宛先ノードへの配送確率の大小の比較によるルーティングが行われる。
また、特許文献1では、隣接履歴によって配送確率を計算するだけではなく、ノード内のルーティングテーブルに登録されている宛先ノードへの過去から現在までのエンド−エンドの経路の履歴に基づいて、宛先ノードへの配送確率を計算する方法について記載されている。このように、PROPHETにおいては、配送確率として必ずしも隣接履歴だけによって計算された値のみを用いるだけではなく、特許文献1に記載されているような他のパラメータによって計算された値を用いるように拡張する方法も考えられる。
特願2007−324563号公報
Anders Lindgren, Avri Doria, Olv Schelen, "Probabilistic Routing in Intermittently Connected Networks," In Proceedings of the The First International Workshop on Service Assurance with Partial and Intermittent Resources(SAPIR 2004), August 2004, Fortaleza, Brazil.
PROPHETでは、定期的に他のノードへの配送確率を計算し、隣接ノードとその配送確率のリストを交換する。そして転送すべきバンドルが発生した際に、そのバンドルの宛先ノードに対する配送確率を参照し、最も配送確率が高い隣接ノードへそのバンドルを転送する、という動作を行う。
しかしながら、この動作では、配送確率を隣接ノードへ送信するためのメッセージがロスした場合、隣接ノードとの間で配送確率の大小関係に一貫性が失われ、一時的にルーティングループが発生する場合がある。このルーティングループの発生の具体的な例について、図14を参照しながら説明する。
図14を参照すると、互いに隣接しているノードAとノードBが示されている。ノードAとノードBはそれぞれ、定期的に他ノードへの配送確率を計算し、隣接ノードへ計算した配送確率を送信している。ここでは、配送確率を送信するためのメッセージはSummary Vectorメッセージ(以降SVメッセージ)であるとし、他のノードとして、ノードAおよびノードB以外のノードXへの配送確率が計算・送信されているものとする。
まず初期状態として、時刻T0において、ノードAにおけるノードXへの配送確率は「0.7」であると計算されており、また、他のノードから受信した配送確率はないものとする。したがって時刻T0においてノードAにおけるノードX宛てのバンドルを転送するための次ホップは、ノードAと設定される。
また、同じ時刻T0において、ノードBでは、ノードXへの配送確率は「0.5」であると計算されており、また、他のノードから受信した配送確率はないものとする。したがって時刻T0においてノードBにおけるノードX宛てのバンドルを転送するための次ホップは、ノードBと設定される。
次に、時刻T1において、ノードAにおいてノードXへの配送確率が再計算され、「0.7」から「0.6」へ更新されるものとする。更新された配送確率は、直ちにSVメッセージによってノードBを含む隣接ノードへブロードキャストされる(メッセージM301)。
ノードBは時刻T1において、ノードAからノードXへの更新された配送確率を受信すると、受信した配送確率として、その値である「0.6」と、その配送確率を送信したノードであるノードAを登録する。すなわち、図14では「0.6(A)」と登録されている。同時に、ノードBが計算した配送確率「0.5」と、受信した配送確率「0.6」とを比較し、「0.6」の方が大きいため、その配送確率を送信したノードであるノードAを、ノードXへの次ホップとして設定する。
次に、時刻T2において、ノードBにおいてノードXへの配送確率が再計算され、「0.5」から「0.4」へ更新されるものとする。更新後、計算した配送確率「0.4」と、受信した配送確率「0.6」とを比較し、「0.6」の方が大きいため、ノードXへの次ホップはノードAのままにする。更新された配送確率は、直ちにSVメッセージによってノードAを含む隣接ノードへブロードキャストされる(メッセージM302)。
ノードAは時刻T2において、ノードBからノードXへの更新された配送確率を受信すると、受信した配送確率として、その値である「0.4」と、その配送確率を送信したノードであるノードBを登録する。すなわち、図14では「0.4(B)」と登録されている。同時に、ノードAが計算した配送確率「0.6」と、受信した配送確率「0.4」とを比較し、「0.6」の方が大きいため、ノードXへの次ホップはノードAのままである。
次に、時刻T3において、ノードAにおいてノードXへの配送確率が再計算され、「0.6」から「0.2」へ更新されるものとする。更新後、計算した配送確率「0.2」と、受信した配送確率「0.4」とを比較し、「0.4」の方が大きいため、その配送確率を送信したノードであるノードBを、ノードXへの次ホップとして設定する。そして、ノードAは、時刻T1における動作と同様に、更新された配送確率をSVメッセージによってブロードキャストする(メッセージM303)。しかしながら、ここで、ノードBは何らかの原因によりそのSVメッセージを受信できなかったとする。受信できない原因としては、無線エラーによるパケットロスや、輻輳によるバッファあふれなどが挙げられる。
時刻T3において、ノードAが送信したSVメッセージをノードBが受信できなかった場合、ノードBでは何も状態が変化しないため、ノードXへの次ホップ設定はノードAのままとなる。
時刻T3以降、ノードAにおけるノードXへの次ホップはノードB、また、ノードBにおけるノードXへの次ホップはノードAとなる。この状態でいずれかのノードにおいてノードX宛のバンドルが発生すると、そのバンドルはノードAとノードBとの間で行ったり来たりを繰り返し、すなわちループ状態となる。
次に、時刻T4において、ノードBにおいてノードXへの配送確率が再計算され、「0.4」から「0.3」へ更新されるものとする。更新後、計算した配送確率「0.3」と、受信した配送確率「0.6」とを比較し、「0.6」の方が大きいため、ノードXへの次ホップはノードAのままにする。更新された配送確率は、直ちにSVメッセージによってノードAを含む隣接ノードへブロードキャストされる(メッセージM304)。
ノードAは時刻T4において、ノードBからノードXへの更新された配送確率を受信すると、受信した配送確率として、その値である「0.3」と、その配送確率を送信したノードであるノードBを登録する。すなわち、図14では「0.3(B)」と登録されている。同時に、ノードAが計算した配送確率「0.2」と、受信した配送確率「0.3」とを比較し、「0.3」の方が大きいため、ノードXへの次ホップはノードBのままとする。
次に、時刻T5において、ノードAにおいてノードXへの配送確率が再計算され、「0.2」から「0.1」へ更新されるものとする。更新後、計算した配送確率「0.1」と、受信した配送確率「0.3」とを比較し、「0.3」の方が大きいため、ノードXへの次ホップはノードBのままにする。そしてノードAは、更新された配送確率をSVメッセージによってブロードキャストする(メッセージM305)。時刻T5で送られたSVメッセージは正常にノードBが受信できたものとする。
ノードBは時刻T5において、ノードAからノードXへの更新された配送確率を受信すると、受信した配送確率として、「0.1(A)」を登録する。同時に、ノードBが計算した配送確率「0.3」と、受信した配送確率「0.1」とを比較し、「0.3」の方が大きいため、自ノードであるノードBを、ノードXへの次ホップとして設定する。この時点で、ノードA、ノードBの両方においてノードXへの次ホップはノードBとなり、時刻T3以降継続していたルーティングループ状態は解消される。
したがって、時刻T3からT5まで、ノードAとノードBとの間でルーティングループ状態が継続することになる。
以上にように、従来のPROPHETでは、配送確率を送信するためのメッセージのロスが発生すると、ルーティングループが発生することという問題点がある。
上述の課題に鑑み、本発明は、データを転送する際の経路を、自ノードおよび隣接ノードにおいて計算された宛先ノードへの配送確率に基づいて決定する際に、ループの発生を防止できることを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために為されたものであり、本発明に係るネットワーク通信システムは、自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて、前記宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するネットワーク通信システムであって、前記ネットワーク通信システムを構成する各ノードは、自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率、および隣接ノードから受信した配送確率が、登録される配送確率データベースと、前記宛先ノードへの配送確率を計算し、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を、前記配送確率データベースに登録する配送確率計算手段と、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、隣接ノードに送信すると共に、前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、前記隣接ノードから受信する配送確率交換手段と、前記隣接ノードから受信した次ホップノードと前記自ノードとが同一であるか否かを判断し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一でなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一であれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにする配送確率受付判断手段と、前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定する経路計算手段とを含む。
上記発明に係るネットワーク通信システムにおいて、配送確率受付判断手段は、受信された、次ホップノードが自ノードと同一である配送確率が既に前記配送確率データベースに登録されている場合には、当該配送確率を削除するものとしてもよい。
また、本発明に係るネットワーク通信システムは、自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて、前記宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するネットワーク通信システムであって、前記ネットワーク通信システムを構成する各ノードは、自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率、および隣接ノードから受信した配送確率が、登録される配送確率データベースと、前記宛先ノードへの配送確率を計算し、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を、前記配送確率データベースに登録する配送確率計算手段と、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の前記自ノードからnホップ目(nは整数)までのノードを列挙したリストである次ホップノード列とを併せて、隣接ノードに送信すると共に、前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率とその宛先ノードに対する経路の次ホップノード列とを併せて、前記隣接ノードから受信する配送確率交換手段と、前記隣接ノードから受信した次ホップノード列に前記自ノードが含まれているか否かを判断し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれていなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれていれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにする配送確率受付判断手段と、前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定する経路計算手段とを含む。
上記ネットワーク通信システムにおいて、配送確率受付判断手段は、受信された、次ホップノード列に前記自ノードが含まれている配送確率が既に前記配送確率データベースに登録されている場合には、当該配送確率を削除するものとしてもよい。
上記ネットワーク通信システムにおいて、前記ホップノード列は、MANETルーティングプロトコルによって計算されるものとしてもよい。
本発明に係るノード装置は、自ノードが計算した宛先ノードへの配信確率、および隣接ノードから受信した配送確率が登録される配送確率データベースと、前記宛先ノードへの配送確率を計算し、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を、前記配送確率データベースに登録する配送確率計算手段と、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、隣接ノードに送信すると共に、前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、前記隣接ノードから受信する配送確率交換手段と、前記隣接ノードから受信した次ホップノードと前記自ノードとが同一であるか否かを判断し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一でなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一であれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにする配送確率受付判断手段と、前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定する経路計算手段とを含む。
本発明に係るノード装置は、自ノードが計算した宛先ノードへの配信確率、および隣接ノードから受信した配送確率が、登録される配送確率データベースと、前記宛先ノードへの配送確率を計算し、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を、前記配送確率データベースに登録する配送確率計算手段と、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の前記自ノードからnホップ目(nは整数)までのノードを列挙したリストである次ホップノード列とを併せて、隣接ノードに送信すると共に、前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率とその宛先ノードに対する経路の次ホップノード列とを併せて、前記隣接ノードから受信する配送確率交換手段と、前記隣接ノードから受信した次ホップノード列に前記自ノードが含まれているか否かを判断し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれていなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれていれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにする配送確率受付判断手段と、前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定する経路計算手段とを含む。
本発明に係るルーティング方法は、自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて、宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するルーティング方法であって、前記自ノードは、前記宛先ノードへの配送確率を計算し、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を、配送確率データベースに登録すると共に、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、隣接ノードに送信し、前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、前記隣接ノードから受信し、前記隣接ノードから受信した次ホップノードと前記自ノードとが同一であるか否かを判断し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一でなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一であれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにし、前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定する。
本発明に係るルーティング方法は、自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて、宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するルーティング方法であって、前記自ノードは、前記宛先ノードへの配送確率を計算し、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を、配送確率データベースに登録すると共に、前記自ノードが計算したその宛先ノードに対する経路の配送確率と、前記自ノードからnホップ目(nは整数)までのノードを列挙したリストである次ホップノード列とを併せて、隣接ノードに送信し、前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の前記隣接ノードからnホップ目(nは整数)までのノードを列挙した次ホップノード列とを併せて、前記隣接ノードから受信し、前記隣接ノードから受信した次ホップノード列に前記自ノードが含まれているか否かを判断し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにし、前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定する。
本発明に係るルーティングプログラムは、自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて、宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するネットワーク通信システムのルーティングを、コンピュータで行うためのルーティングプログラムであって、前記宛先ノードに対する自ノードの配送確率を計算するステップと、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を配送確率データベースに登録するステップと、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、隣接ノードに送信するステップと、前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、前記隣接ノードから受信するステップと、前記隣接ノードから受信した次ホップノードと前記自ノードとが同一であるか否かを判断するステップと、前記次ホップノードが前記自ノードと同一でなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一であれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにするステップと、前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定するステップとを含む。
本発明に係るルーティングプログラムは、自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて、宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するネットワーク通信システムのルーティングをコンピュータで行うためのルーティングプログラムであって、前記宛先ノードに対する自ノードの配送確率を計算するステップと、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を配送確率データベースに登録するステップと、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の前記隣接ノードからnホップ目(nは整数)までのノードを列挙した次ホップノード列とを併せて、隣接ノードに送信するステップと、前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の前記隣接ノードからnホップ目(nは整数)までのノードを列挙した次ホップノード列とを併せて、前記隣接ノードから受信するステップと、前記隣接ノードから受信した次ホップノード列に前記自ノードが含まれているか否かを判断するステップと、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにするステップと、前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定するステップとを含む。
本発明によれば、データを転送する際の経路を、自ノードおよび隣接ノードにおいて計算された宛先ノードへの配送確率に基づいて決定する際に、ループの発生を防止することができる。
本発明の第1の実施形態の通信ネットワークシステムの概要の説明図である。 本発明の第1の実施形態の通信ネットワークシステムにおけるノードの一例のブロック図である。 本発明の第1の実施形態における、自ノードが計算した配送確率の配送確率データベースの説明図である。 本発明の第1の実施形態における、他ノードから受信した配送確率の配送確率データベースの説明図である。 本発明の第1の実施形態におけるルーティングテーブルの説明図である。 本発明の第1の実施形態の通信ネットワークシステムにおける配送確率送信時の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の通信ネットワークシステムにおける配送確率受信時の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の通信ネットワークシステムにおけるメッセージの送受信の説明図である。 本発明の第1の実施形態の通信ネットワークシステムにおけるルーティングの説明図である。 本発明の第2の実施形態の通信ネットワークシステムにおけるノードの一例のブロック図である。 本発明の第2の実施形態の通信ネットワークシステムにおけるメッセージの送受信の説明図である。 本発明の第2の実施形態におけるルーティングテーブルの説明図である。 本発明の第2の実施形態の通信ネットワークシステムにおける配送確率送信時の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の通信ネットワークシステムにおける配送確率受信時の動作を示すフローチャートである。 従来の通信ネットワークシステムにおけるルーティングの説明図である。
以下、具体的な実施形態を参照しながら、本発明について説明する。当業者であれば、本発明の記載を基に、多様な異なる実施形態を採り得るであろうし、本発明は、説明のために図示された実施形態に限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1実施形態の通信ネットワークシステム101の概要を示すものである。図1において、通信ネットワークシステム101は、ノードA、ノードB、ノードC、…、ノードW、ノードX、ノードY、ノードZから構成されている。通信ネットワークシステム101は、DTN(Delay/Disruption Tolerant Network)や無線アドホックネットワークのような、モバイルマルチホップのネットワーク環境のものである。各ノードA〜Zでは、例えば無線を使って、転送データをバンドルと呼ばれる単位サイズに分割し、バンドル単位で宛先ノードへの転送処理を行っている。各ノードA〜Zの数や配置は任意であり、また、各ノードA〜Zは、移動することができる。
図2は、各ノードA〜Zの構成を示すものである。図2において、各ノードA〜Zは、確率ルーティングプロトコル部151と、ルーティングテーブル152と、DTN転送部153と、TCP/IP転送部154とから構成される。
確率ルーティングプロトコル部151は、ルーティングテーブル152のエントリを作成するために、隣接ノードと経路制御情報を交換し、経路を作成する機能を備える。
確率ルーティングプロトコル部151は、配送確率計算部161と、配送確率データベース(DB)162と、配送確率交換部163と、配送確率受付判断部164と、経路計算部165とから構成される。
配送確率計算部161は、宛先ノードへの配送確率を計算し、計算された配送確率を配送確率データベース162へ登録する機能を備える。配送確率の計算アルゴリズムの例としては、隣接する/しないに基づく計算方法(非特許文献1)や、経路履歴に基づく計算方法(特許文献1)などが挙げられる。なお、配送確率の計算方法としては、これに限定されるものではなく、どのような計算方法を用いても良い。
配送確率データベース162は、配送確率計算部161によって計算された配送確率をデータベースとして蓄積する機能を備える。配送確率データベース162は、後に説明するように、自ノードが計算した配送確率データベースと、他ノードから受信した配送確率データベースとに分かれている。
配送確率交換部163は、隣接ノードに対して自ノードがもつ宛先ノードへの配送確率を送信する機能および隣接ノードから送信されたその隣接ノードがもつ宛先ノードへの配送確率を受信する機能を備える。この配送確率の情報は、SVメッセージとして送受される。本発明の第1の実施形態では、このとき、宛先ノードへの配送確率と共に、その宛先ノードに対する次ホップノードが含められる。すなわち、自ノードのもつ宛先ノードへの配送確率を送信する際は、配送確率データベース162を参照し、自ノードが計算した宛先ノードへの配送確率を送信すると同時に、その宛先ノードに対する次ホップノードを一緒に送信する。また、隣接ノードからは、その隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率と同時に、その宛先ノードに対する次ホップノードを一緒に受信する。
配送確率受付判断部164は、配送確率交換部163を介して隣接ノードから受信した配送確率を、隣接ノードから受信した宛先ノードへの配送確率として配送確率データベース162に登録するかどうかを判断する機能を備える。本発明の第1の実施形態では、隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率と同時に、その宛先ノードに対する次ホップノードを一緒に受信しており、配送確率受付判断部164は、受信した次ホップノードと自ノードとが同一であるかを調べ、次ホップノードと自ノードとが同一でない場合は、受信した配送確率を配送確率データベース162に登録し、次ホップノードと自ノードとが同一である場合は、受信した配送確率を配送確率データベース162に登録しないようにしている。
経路計算部165は、配送確率データベース162を参照して、各宛先ノードに対する次ホップノードを決定し、ルーティングテーブル152へルーティングエントリとして登録する。ルーティングテーブル152には、各宛先ノードごとに、次ホップノードとその次ホップノードに対応するIPアドレスである次ホップIPアドレスが登録される。
DTN転送部153は、DTN転送を行う機能を備える。具体的には、隣接ノードから受信したバンドルをデータとして再構成し、自ノードに一旦蓄積を行う。そして転送すべき次ホップが見つかった時点で、そのデータをバンドルに分割し、次ホップへ転送を行う。ここで、転送すべき次ホップはルーティングテーブル152を参照することにより決定する。また、バンドルの送受信は、TCP/IP転送部154を介して送受信を行う。
なお、DTN転送部153は、ノードA2がDTN転送を行う場合は必要な構成要素であるが、DTN転送を行わない通常のTCP/IP転送のみを行うノードである場合は、必ずしも必要な構成要素ではない。
TCP/IP転送部154は、DTN転送部153が送受信するバンドルをIPパケットとして他ノードと送受信する機能を有する。各バンドルは、直接IPパケットのペイロードとして埋め込まれるのではなく、TCP(Transmission Control Protocol)やUDP(User Datagram Protocol)などのトランスポートプロトコルのデータグラムとしてIPパケット化され、隣接ノードと送受信が行われる。
上述のように、本発明の第1の実施形態のシステムでは、各ノードA〜Zは、宛先ノードへの配送確率を計算し、隣接ノードに対して配送確率を互いにSVメッセージとして交換している。このとき、各ノードA〜Zが計算した宛先ノードへの配送確率を送信すると同時に、その宛先ノードに対する次ホップノードを一緒に送信している。そして、各ノードA〜Zでは、宛先ノードへの配送確率およびそのノードに対する次ホップノードを受信すると、次ホップノードが自ノードと同一であるかどうかを調べ、次ホップノードと自ノードとが同一の場合には、配送確率データベース162に登録しないようにしている。
図3Aおよび図3Bは、配送確率データベース162に登録される配送確率エントリの例を示すものである。
図3Aおよび図3Bを参照すると、配送確率データベース162は、配送確率データベース(自ノードが計算した配送確率)162a(図3A)と、配送確率データベース(他ノードから受信した配送確率)162b(図3B)とに分かれている。
ここで、ノードAの場合には、配送確率データベース162aには、ノードAの配送確率計算部161が計算した配送確率が登録されている。図3Aを参照すると、ノードXに対する配送確率は「0.6」、ノードYに対する配送確率は「0.2」、ノードZに対する配送確率は「0.3」であることが示されている。
また、配送確率データベース162bには、ノードAが隣接ノード(ノードB、ノードC等)から受信した配送確率が登録されている。図3Bを参照すると、宛先ノードに対する配送確率およびその配送確率を送信したノードおよびその配送確率の有効期限が登録されている。例えば、ノードXに対しては2つのノードから配送確率を受信しており、1つは配送確率が「0.4」で、送信したノードはノードB、有効期限は「2008年8月18日17時10分49.500秒」であり、もう1つは配送確率が「0.1」で、送信したノードはノードC、有効期限は「2008年8月18日17時11分10.000秒」であることがわかる。
図2における経路計算部165は、図3Aおよび図3Bに示したような配送確率データベース162を参照して、各宛先ノードに対する次ホップノードを決定する。基本的には、配送確率データベース162中で、宛先ノードへの配送確率を比較し、最も配送確率が大きいものを次ホップノードとして決定する。
例えば、自ノードが計算した配送確率データベース162aおよび他ノードから受信した配送確率データベース162bが図3Aおよび図3Bに示すようなものであるとする。この場合、経路計算部165は、以下のようにして、各宛先ノードに対する次ホップノードを決定し、図4に示すように、ルーティングテーブル152に、ルーティングエントリを登録する。
まず、宛先ノードがノードXである場合、図3Aの自ノードが計算した配送確率データベース162aおよび図3Bの他ノードから受信した配送確率データベース162bを参照すると、配送確率データベース162aに登録されているノードXへの配送確率は「0.6」、配送確率データベース162bに登録されているノードXへの配送確率は「0.4」と「0.1」である。したがって、配送確率データベース162aに登録されている「0.6」が最も大きい配送確率である。このため、経路計算部165は、図4に示すように、その配送確率を計算した自ノード(ノードA)を次ホップノードとしてルーティングテーブル152として登録する。
また、宛先ノードがノードYである場合、図3Aの配送確率データベース162aに登録されているノードYへの配送確率は「0.2」、図3Bの配送確率データベース162bに登録されているノードYへの配送確率は「0.5」である。したがって、配送確率データベース162bに登録されている「0.5」が最も大きい配送確率である。
このため、経路計算部165は、図4に示すように、その配送確率を計算したノードであるノードCを次ホップノードとしてルーティングテーブル152に登録する。同様に、経路計算部165は、ノードZ,Wに対しては、それぞれ、図4に示すように、ノードA,ノードBを次ホップノードとしてルーティングテーブル152に登録する。
図4は、ルーティングテーブル152に登録されるエントリの例を示すものである。
例えば、ルーティングテーブル152がノードAのテーブルであるとすると、図4に示すように、ルーティングテーブル152には、各宛先ノードごとに、次ホップノードとその次ホップノードに対応するIPアドレスである次ホップIPアドレスが登録される。
例えば、宛先ノードXおよび宛先ノードZに対しては、次ホップノードは自ノードであるノードAで、次ホップIPアドレスは「10.0.0.1」であることがわかる。また、宛先ノードYに対しては、次ホップノードはノードCで、次ホップIPアドレスは「10.0.0.3」であり、ノードWに対しては、次ホップノードはノードBで次ホップIPアドレスは「10.0.0.2」であることがわかる。宛先ノードがノードXまたはノードZであるバンドルに対しては、そのバンドルを他の隣接ノードへ転送せずに蓄積保持する。
図5は、本発明の第1の実施形態の通信ネットワークシステム101において、ノードAが配送確率を隣接ノードに送信する際の動作を示すフローチャートである。
まず、ノードAにおいて、配送確率計算部161で、配送確率を計算する(ステップS1)。そして、配送確率計算部161は、既に同一宛先ノードに対する配送確率が配送確率データベース162に登録されているかどうかを調べ(ステップS2)、同一宛先ノードに対する配送確率が登録されている場合、配送確率データベース162の既存エントリにおける配送確率を更新し(ステップS3)、同一宛先ノードに対する配送確率が登録されていない場合は、配送確率を新規登録する(ステップS4)。
経路計算部165は、最大の配送確率を計算したノードを、宛先ノードに対する次ホップノードとして設定する。ここで、最大の配送確率を計算したノードが自ノードであれば、経路計算部165は、自ノードを次ホップノードとして設定する(ステップS5)。配送確率交換部163は、隣接ノードに配送確率と宛先ノードに対するホップノードを含むSVメッセージをブロードキャストで送信する(ステップS6)。これらの処理は、コンピュータのソフトウェアにより実現できる。
図6は、本発明の第1の実施形態において、ノードAが配送確率を隣接ノードから受信した際の動作を示すフローチャートである。
まず、ノードAにおいて、配送確率交換部163が隣接ノードから配送確率のリストと宛先ノードに対する次ホップノードを含むSVメッセージを受信する(ステップS101)。配送確率交換部263は受信した配送確率のリストを配送確率受付判断部164へ渡す。
次に、配送確率受付判断部164は、ステップS101で受信した配送確率のそれぞれに対して、その配送確率を配送確率データベース162へ登録するかどうかの判断を行う。配送確率受付判断部164は、配送確率と対になって送信された次ホップノードを参照し、次ホップノードが自ノードと同一であるかを調べる(ステップS102)。
ステップS102において、次ホップノードが自ノードと同一ではない場合、配送確率受付判断部164は、既に同じノードから同一宛先ノードに対する配送確率が配送確率データベース162に登録されているかどうかを調べる(ステップS103)。
ステップS103において、既に同一のノードから同一宛先ノードに対する配送確率が登録されている場合、配送確率受付判断部164は、配送確率データベース162の既存エントリにおける配送確率および次ホップノードを更新する(ステップS104)。また、ステップS103において、まだ同一のノードから同一宛先ノードに対する配送確率が登録されていない場合は、配送確率受付判断部164は、配送確率データベース162に受信した配送確率および次ホップノードを新規登録する(ステップS105)。
ステップS102において、次ホップノードが自ノードと同一である場合、配送確率受付判断部164は、既に同じノードから同一宛先ノードに対する配送確率が登録されているかどうかを調べる(ステップS106)。
ステップS106において、既に同一のノードから同一宛先ノードに対する配送確率が登録されている場合、配送確率受付判断部164は、配送確率データベース162の既存エントリを削除する(ステップS107)。また、ステップS106において、まだ同一のノードから同一宛先ノードに対する配送確率が登録されていない場合は、配送確率受付判断部164は、ステップS101で受信した配送確率を無視し(ステップS108)、終了する。
ステップS104、S105、S107の後、これらのステップにより配送確率の更新/登録/削除が行われた結果、宛先ノードに対する最大の配送確率は変化したかどうかを調べる(ステップS109)。
ステップS109において、変化があった場合、経路計算部165は、最大の配送確率を計算したノードを、宛先ノードに対する次ホップノードとして設定する。ここで、最大の配送確率を計算したノードが自ノードであれば、経路計算部165は、自ノードを次ホップノードとして設定する(ステップS110)。これらの処理は、コンピュータのソフトウェアにより実現できる。
例えば、図7に示すように、ノードAとノードBとのメッセージの送受信を行ったとする。ここでは、ノードA、Bは、自ノードが計算した配送確率と同時に、そのノードに対する次ホップノードを一緒に送信している。
図4では、ノードBがSVメッセージ「P(Y)=0.5,N(Y)=A」を送信している(メッセージM1)。このSVメッセージM1中、「P(Y)=0.5」は、ノードYへの配送確率が「0.5」であることを示している。また、「N(Y)=A」は、そのノード(ノードY)に対する次ホップノードがノードAであることを示している。このメッセージを受信したノードAは、配送確率と対になって送信されている次ホップノードがN(Y)=Aとなっており、自ノードと同一である判断する。よって、この配送確率は、ノードAの配送確率データベース162には登録されない。
これに対して、ノードBが送信したその他のSVメッセージ「P(X)=0.8,N(X)=B」(メッセージM2)、「P(Z)=0.1,N(Z)=B」(メッセージM3)は、次ホップノードN(X),N(Z)がノードAではないため、ノードAの配送確率データベース162に登録される。
上述のように、本発明の第1の実施形態では、各ノードA〜Zは、宛先ノードへの配送確率を計算し、隣接ノードに対して配送確率を互いに交換する際に、各ノードA〜Zが計算した宛先ノードへの配送確率を送信すると同時に、その宛先ノードに対する次ホップノードを一緒に送信している。そして、各ノードA〜Zでは、宛先ノードへの配送確率およびそのノードに対する次ホップノードを受信すると、次ホップノードが自ノードと同一であるかを調べ、次ホップノードと自ノードとが同一の場合には、配送確率データベース162に登録しないようにしている。これにより、配送確率を隣接ノードへ送信するためのメッセージをロスした場合でも、ルーティングループの発生が防止できる。このことについて、図8に示す例を参照しながら示す。
図8を参照すると、互いに隣接しているノードAとノードBが示されている。ノードAとノードBはそれぞれ、定期的に、配送確率と次ホップノードを含むSVメッセージを送信している。ここでは、宛先ノードXにバンドルを送る場合について説明する。
まず初期状態として、時刻T0において、ノードAにおけるノードXへの配送確率は「0.7」であると計算されており、また、他のノードから受信した配送確率はないものとする。したがって、時刻T0においてノードAにおけるノードX宛てのバンドルを転送するための次ホップは、自ノードであるノードAと設定される。
また、同じ時刻T0において、ノードBでは、ノードXへの配送確率は「0.5」であると計算されており、また、他のノードから受信した配送確率はないものとする。したがって、時刻T0においてノードBにおけるノードX宛てのバンドルを転送するための次ホップは、自ノードであるノードBと設定される。
次に、時刻T1において、ノードAにおいてノードXへの配送確率が再計算され、「0.7」から「0.6」へ更新されるものとする。更新された配送確率は、直ちにSVメッセージによってノードBを含む隣接ノードへブロードキャストされる。ここで、配送確率P(X)と一緒にノードAにおけるノードXへの次ホップノードN(X)も送信される。
すなわち、「P(X)=0.6,N(X)=A」がノードAから送信される(メッセージM101)。
ノードBは時刻T1において、ノードAからノードXへの更新された配送確率を含むメッセージM101受信すると、その配送確率を配送確率データベース162へ登録するかどうかを判断するため、対になって送信されたノードXへの次ホップノードが自ノードと同一であるかを調べる。調べた結果、N(X)=Aであり自ノード(ノードB)と同一ではないため、受信した配送確率の値である「0.6」と、その配送確率を送信したノードであるノードAを配送確率データベース162へ登録する。すなわち、図8では、「0.6(A)」と登録されている。同時に、ノードBが計算した配送確率「0.5」と、ノードAから受信した配送確率「0.6」とを比較し、「0.6」の方が大きいため、この配送確率を送信したノードであるノードAを、ノードXへの次ホップとして設定する。実際には、ノードA以外の隣接ノードから受信した配送確率も比較するが、この例では簡単のために、ノードBにはノードAだけから配送確率を受信しているものとして説明する。
次に、時刻T2において、ノードBにおいてノードXへの配送確率が再計算され、「0.5」から「0.4」へ更新されるものとする。更新後、計算した配送確率「0.4」と、受信した配送確率「0.6」とを比較し、「0.6」の方が大きいため、ノードXへの次ホップはノードAのままにする。更新された配送確率は、ノードBから、直ちにSVメッセージによってノードAを含む隣接ノードへブロードキャストされる。ここで、配送確率P(X)と一緒にノードBにおけるノードXへの次ホップノードN(X)も送信される。すなわち、ノードBからは、「P(X)=0.4,N(X)=A」が送信される(メッセージM102)。
ノードAは時刻T2において、ノードBからノードXへの更新された配送確率を含むメッセージM102を受信すると、その配送確率を配送確率データベース162へ登録するかどうかを判断するため、対になって送信されたノードXへの次ホップノードが自ノードと同一であるかを調べる。調べた結果、「N(X)=A」であり自ノード(ノードA)と同一であるため、受信した配送確率は配送確率データベース162へ登録しないと判断する。
次に、時刻T3において、ノードAにおいてノードXへの配送確率が再計算され、「0.6」から「0.2」へ更新されるものとする。そして、ノードAは、時刻T1における動作と同様に、更新された配送確率をSVメッセージによってブロードキャストする。すなわち、ノードAからは、「P(X)=0.2,N(X)=A」が送信される(メッセージM103)。しかしながら、ここで、ノードBは何らかの原因により、このメッセージM103を受信できなかったとする。
時刻T3において、ノードAが送信したSVメッセージ(メッセージM103)をノードBが受信できなかった場合、ノードBでは何も状態が変化しないため、ノードXへの次ホップ設定はノードAのままとなる。
次に、時刻T4において、ノードBにおいてノードXへの配送確率が再計算され、「0.4」から「0.3」へ更新されるものとする。更新された配送確率は、ノードBから、直ちにSVメッセージによってノードAを含む隣接ノードへブロードキャストされる。ここで、配送確率P(X)と一緒にノードBにおけるノードXへの次ホップノードN(X)も送信される。すなわち、ノードBからは、「P(X)=0.3,N(X)=A」が送信される(メッセージM104)。
ノードAは時刻T4において、ノードBからノードXへの更新された配送確率を含むメッセージM104を受信すると、その配送確率を配送確率データベース162へ登録するかどうかを判断するため、対になって送信されたノードXへの次ホップノードが自ノードと同一であるかを調べる。調べた結果、「N(X)=A」であり自ノード(ノードA)と同一であるため、受信した配送確率は配送確率データベース162へ登録しないと判断する。
次に、時刻T5において、ノードAにおいてノードXへの配送確率が再計算され、「0.2」から「0.1」へ更新されるものとする。そしてノードAは、更新された配送確率をSVメッセージによってブロードキャストする。ここで、配送確率P(X)と一緒にノードAにおけるノードXへの次ホップノードN(X)も送信される。すなわち、「P(X)=0.1,N(X)=A」がノードAから送信される(メッセージM105)。時刻T5で送られたメッセージM105は正常にノードBが受信できたものとする。
ノードBは時刻T5において、ノードAからノードXへの更新された配送確率を含むSVメッセージ(メッセージM105)を受信すると、その配送確率を配送確率データベース162へ登録するかどうかを判断するため、対になって送信されたノードXへの次ホップノードが自ノードと同一であるかを調べる。調べた結果、「N(X)=A」であり自ノード(B)と同一ではないため、受信した配送確率の値である「0.1」と、その配送確率を送信したノードであるAを配送確率データベース162へ登録する。すなわち、図8では0.1(A)と登録されている。同時に、ノードBが計算した配送確率「0.3」と、受信した配送確率「0.1」とを比較し、「0.3」の方が大きいため、自ノードであるノードBを、ノードXへの次ホップとして設定する。
以上の例は、時刻T0以降いずれの時間においてもノードAとノードBとの間でルーティングループ状態が発生していない。これは、受信した配送確率を登録するかしないかの判断を、一緒に受信した配送確率に対応する次ホップノードに基づいて行っているため、2ノード間のループが起こる可能性のあるノードを次ホップノードとして設定する可能性をなくしているからである。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、配送確率を送信するノードは、隣接ノードへ配送確率を送信する際に、一緒に対応する宛先ノードに対する次ホップノードを送信し、配送確率を受信したノードは、受信した次ホップノードが自ノードと同一であるかを調べ、同一である場合は受信した配送確率を登録しないことにより、対応する宛先ノードへの次ホップノードとして該配送確率を送信したノードが選択されないようにしている。このため、配送確率に基づくルーティング方法において、2ノード間のルーティングループを防止することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。前述の第1の実施の形態では、2ノード間のルーティングループを防止するのに有効であったが、3ノード以上のルーティングループは防止することができなかった。これに対して、この実施形態は、3ノード以上のルーティングループを防止できるようにしている。
本発明の第2の実施形態のシステムは、図1に示した前述の第1の実施形態の通信ネットワークシステム101と同様に、ノードA、ノードB、ノードC、…、ノードW、ノードX、ノードY、ノードZから構成されている。
図9は、本発明の第2の実施形態のノードA〜Zの構成を示すものである。本発明の第2の実施形態においては、各ノードA〜Zは、確率ルーティングプロトコル部251と、ルーティングテーブル252と、DTN転送部253と、TCP/IP転送部254とから構成される。
確率ルーティングプロトコル部251は、配送確率計算部261と、配送確率データベース(DB)262と、配送確率交換部263と、配送確率受付判断部264と、経路計算部265と、MANETルーティングプロトコル266とから構成される。
DTN転送部253、TCP/IP転送部254の機能については、前述の第1の実施形態におけるDTN転送部153、TCP/IP転送部154と同様であるため、その説明は省略する。また、確率ルーティングプロトコル部251における、配送確率計算部261、配送確率データベース(DB)262は、前述の第1の実施形態の確率ルーティングプロトコル部151における、配送確率計算部161と、配送確率データベース(DB)162と同様であるため、その説明は省略する。
配送確率交換部263は、第1の実施形態における配送確率交換部163のもつ配送確率を送受信する機能において、配送確率と共に、対応するルーティングテーブル252における次ホップノード列を一緒に送信する。次ホップノード列とは、自ノードから宛先ノードまでの転送経路における自ノードからnホップ目(n=整数)までのノードを列挙したリストである。例えば、ノードAからノードXまでの転送経路が、ノードA,ノードB、ノードD、ノードE、ノードXの順であり、ホップ数nが(n=2)である場合、次ホップノード列は、ノードAから2ホップ目までのノードである、ノードB,ノードDとなる。
図10は、配送確率交換部263によって送信される配送確率および次ホップノード列のリストの例を示すものである。
図10を参照すると、ノードAとノードBとノードCが互いに隣接しており、ノードA、ノードB、ノードCから配送確率および次ホップノード列のリストがブロードキャストされている。この例では、ノードX,Y,Zへの配送確率P(X),P(Y),P(Z)と次ホップノード列N(X),N(Y),N(Z)とがそれぞれ対になって送信されている。ここで、次ホップノードが自ノードの場合は、2ホップ目のノードはないので、自ノードであるAだけが自ノード列として入れられる。
配送確率受付判断部264は、第1の実施形態における配送確率受付判断部164と同様に、隣接ノードから受信した配送確率を配送確率データベース262における他ノードから受信した配送確率として登録するかどうかを判断する機能を備える。配送確率受付判断部264は、この判断基準として、配送確率交換部263が配送確率と対で受信した次ホップノード列に自ノードが含まれる場合は登録しない、という基準を用いる。
配送確率を送受信する機能において、例えば図10では、ノードBが配送確率「P(Y)=0.5」を送信しているが(メッセージM201)、このメッセージを受信したノードAは、その配送確率と対になって送信されている次ホップノード列が「N(Y)=A−F」となっており、自ノードが含まれているため、その配送確率を配送確率データベース262へ登録しない。ノードBはまた、配送確率「P(Z)=0.1」を送信しているが(メッセージM202)、このメッセージを受信したノードCは、その配送確率と対になって送信されている次ホップノード列が「N(Z)=ノードE−C」となっており、自ノード(ノードC)が含まれているため、その配送確率を配送確率データベース262へ登録しない。
同様にして、ノードAが送信した配送確率「P(Y)=0.2」(メッセージM203),P(Z)=0.3(メッセージM204)はそれぞれノードC,ノードBにおいて配送確率データベース262へ登録されない。また、ノードCが送信した配送確率「P(X)=0.3」(メッセージM205)はノードAおよびノードBにおいて配送確率データベースへ登録されない。
MANETルーティングプロトコル266は、各宛先ノードに対する次ホップノード列を計算し、ルーティングテーブル252へ登録する。MANETルーティングプロトコル266で動作するルーティングプロトコルの例として、OLSRが挙げられる。OLSRは、リンクステート型のルーティングプロトコルであるため、次ホップノード列の計算を行うことが可能である。
また、MANETルーティングプロトコル266によってルーティングテーブル252に登録されるエントリと、経路計算部265によって登録されるエントリが競合する場合、エンド−エンド間の経路であるMANETルーティングプロトコル266によって登録されるエントリを優先するのが一般的である。
ルーティングテーブル252は、図4に示したルーティングテーブル152と比べて、宛先ノードに対する次ホップではなく、次ホップノード列が登録され、宛先ノードに対する次ホップIPアドレスではなく、次ホップIPアドレス列が登録される点が異なる。図11にルーティングテーブル252に登録されるエントリの例を示す。
図11のルーティングテーブル252を参照すると、宛先ノードYに対しては、次ホップノード列はノードC、ノードDの順であり、次ホップIPアドレスは、「10.0.0.3」、「10.0.0.4」の順であることがわかる。同様にして、宛先Zに対しては、次ホップノード列はノードB、ノードEの順であり、次ホップIPアドレスは、「10.0.0.2」、「10.0.0.5」の順であることがわかる。
図12は、本発明の第2の実施形態において、ノードAが配送確率を隣接ノードに送信する際の動作を示すフローチャートである。
まず、ノードAにおいて、配送確率計算部261で、配送確率を計算する(ステップS201)。そして、配送確率計算部261は、既に同一宛先ノードに対する配送確率が配送確率データベース262に登録されているかどうかを調べ(ステップS202)、同一宛先ノードに対する配送確率が登録されている場合、配送確率データベース262の既存エントリにおける配送確率を更新し(ステップS203)、同一宛先ノードに対する配送確率が登録されていない場合は、配送確率を新規登録する(ステップS204)。
経路計算部265は、最大の配送確率を計算したノードを、宛先ノードに対する次ホップノードとして設定する。ここで、最大の配送確率を計算したノードが自ノードであれば、経路計算部265は、自ノードを次ホップノードとして設定する(ステップS205)。配送確率交換部263は、隣接ノードに配送確率と宛先ノードに対する次ホップノード列を含むSVメッセージをブロードキャストで送信する(ステップS206)。これらの処理は、コンピュータのソフトウェアにより実現できる。
図13は、本発明の第2の実施の形態においてノードが配送確率を隣接ノードから受信した際の動作を示すフローチャートである。
まず、各ノードにおいて、配送確率交換部263が隣接ノードから配送確率のリストと宛先ノードに対する次ホップノード列を含むSVメッセージを受信する(ステップS301)。配送確率交換部263は受信した配送確率のリストを配送確率受付判断部264へ渡す。
次に、配送確率受付判断部264は、ステップS301で受信した配送確率のそれぞれに対して、その配送確率を配送確率データベース262へ登録するかどうかの判断を行う。配送確率と対になって送信された次ホップノード列を参照し、その次ホップノード列に自ノードが含まれるかどうかを調べる(ステップS302)。
ステップS302において、次ホップノード列に自ノードが含まれていない場合、既に同じノードから同一宛先ノードに対する配送確率が配送確率データベース262に登録されているかどうかを調べる(ステップS303)。
ステップS303において、既に同一のノードから同一宛先ノードに対する配送確率が登録されている場合、配送確率受付判断部264は、配送確率データベース262の既存エントリにおける配送確率および次ホップノードを更新する(ステップS304)。また、ステップS303において、まだ同一のノードから同一宛先ノードに対する配送確率が登録されていない場合は、配送確率受付判断部264は、配送確率データベース262に受信した配送確率および次ホップノードを新規登録する(ステップS305)。
ステップS302において、次ホップノード列に自ノードが含まれている場合、既に同じノードから同一宛先ノードに対する配送確率が登録されているかどうかを調べる(ステップS306)。
ステップS306において、既に同一のノードから同一宛先ノードに対する配送確率が登録されている場合、配送確率受付判断部264は、配送確率データベース262の既存エントリを削除する(ステップS307)。また、ステップS306において、まだ同一のノードから同一宛先ノードに対する配送確率が登録されていない場合は、配送確率受付判断部264は、ステップS301で受信した配送確率を無視し(ステップS308)、終了する。
ステップS304、S305、S307の後、これらのステップにより配送確率の更新/登録/削除が行われた結果、宛先ノードに対する最大の配送確率は変化したかどうかを調べる(ステップS309)。
ステップS309において、変化があった場合、経路計算部265は、最大の配送確率を計算したノードを、宛先ノードに対する次ホップノードとして設定する。ここで、最大の配送確率を計算したノードが自ノードであれば、経路計算部265は、自ノードを次ホップノードとして設定する(ステップS310)。これらの処理は、コンピュータのソフトウェアにより実現できる。
この実施形態では、配送確率交換部263が、配送確率を送信する際に、一緒に対応する宛先ノードに対する次ホップノード列を送信する。また配送確率を受信したノードは、配送確率受付判断部264が一緒に受信した次ホップノード列に自ノードが含まれるかどうかを調べ、含まれている場合は受信した配送確率を配送確率データベース262に登録しないことにより、経路計算部265によって対応する宛先ノードへの次ホップノードとしてその配送確率を送信したノードが選択されないようにする。
このようにすることにより、ループが起こる可能性のあるノードを次ホップノードとして設定することがなくなる。
前述の第1の実施の形態では、2ノード間のルーティングループを防止するのに有効であったが、3ノード以上のルーティングループは防止することができなかった。これに対して、この実施形態では、3ノード以上のルーティングループは防止することができる。
具体的には、配送確率交換部263が送信する次ホップノード列でnホップ目までのノードを送信する場合、(n+1)ノード間のループを防止することができ、nの値を変更することで任意の数のノード間でのループを防止することが可能になる。例えば、n=2として2ホップ目までの次ホップノード列を送信する場合は、3ノード間までのループを防止することができる。
本発明の第2の実施形態によれば、配送確率を送信するノードは、隣接ノードへ配送確率を送信する際に、対応する宛先ノードに対する次ホップノード列を送信し、配送確率を受信したノードは、受信した次ホップノード列に自ノードが含まれるかどうかを調べ、含まれる場合は受信した配送確率を登録しないことにより、対応する宛先ノードへの次ホップノードとして該配送確率を送信したノードが選択されないようにしているので、配送確率に基づくルーティング方法において、任意の数のノード間のルーティングループを防止することができる。また、次ホップノード列の送信において、何ホップ目までのノードを送信するかを変更することによって、防止する対象となるルーティングループのノード数を調整することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、適宜修正や変更が可能である。
本発明は、自ノードおよび隣接ノードにおいて計算された宛先ノードへの配送確率に基づいて、データを転送する際の経路を決定するネットワーク通信システム等に適用可能である。
101 通信ネットワークシステム
151 確率ルーティングプロトコル部
152 ルーティングテーブル
153 DTN転送部
154 TCP/IP転送部
161 配送確率計算部
162 配送確率データベース
163 配送確率交換部
164 配送確率受付判断部
165 経路計算部
251 確率ルーティングプロトコル部
252 ルーティングテーブル
253 DTN転送部
254 TCP/IP転送部
261 配送確率計算部
262 配送確率データベース
263 配送確率交換部
264 配送確率受付判断部
265 経路計算部
266 MANETルーティングプロトコル

Claims (11)

  1. 自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて、前記宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するネットワーク通信システムであって、
    前記ネットワーク通信システムを構成する各ノードは、
    自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率、および隣接ノードから受信した配送確率が、登録される配送確率データベースと、
    前記宛先ノードへの配送確率を計算し、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を、前記配送確率データベースに登録する配送確率計算手段と、
    前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、隣接ノードに送信すると共に、前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、前記隣接ノードから受信する配送確率交換手段と、
    前記隣接ノードから受信した次ホップノードと前記自ノードとが同一であるか否かを判断し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一でなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一であれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにする配送確率受付判断手段と、
    前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定する経路計算手段と
    を含む、ネットワーク通信システム。
  2. 配送確率受付判断手段は、受信された、次ホップノードが自ノードと同一である配送確率が既に前記配送確率データベースに登録されている場合には、当該配送確率を削除する、請求項1に記載のネットワーク通信システム。
  3. 自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて、前記宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するネットワーク通信システムであって、
    前記ネットワーク通信システムを構成する各ノードは、
    自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率、および隣接ノードから受信した配送確率が、登録される配送確率データベースと、
    前記宛先ノードへの配送確率を計算し、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を、前記配送確率データベースに登録する配送確率計算手段と、
    前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の前記自ノードからnホップ目(nは整数)までのノードを列挙したリストである次ホップノード列とを併せて、隣接ノードに送信すると共に、前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率とその宛先ノードに対する経路の次ホップノード列とを併せて、前記隣接ノードから受信する配送確率交換手段と、
    前記隣接ノードから受信した次ホップノード列に前記自ノードが含まれているか否かを判断し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれていなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれていれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにする配送確率受付判断手段と、
    前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定する経路計算手段と
    を含む、ネットワーク通信システム。
  4. 配送確率受付判断手段は、受信された、次ホップノード列に前記自ノードが含まれている配送確率が既に前記配送確率データベースに登録されている場合には、当該配送確率を削除する、請求項3に記載のネットワーク通信システム。
  5. 前記ホップノード列は、MANETルーティングプロトコルによって計算される、請求項3に記載のネットワーク通信システム。
  6. 自ノードが計算した宛先ノードへの配信確率、および隣接ノードから受信した配送確率が登録される配送確率データベースと、
    前記宛先ノードへの配送確率を計算し、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を、前記配送確率データベースに登録する配送確率計算手段と、
    前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、隣接ノードに送信すると共に、前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、前記隣接ノードから受信する配送確率交換手段と、
    前記隣接ノードから受信した次ホップノードと前記自ノードとが同一であるか否かを判断し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一でなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一であれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにする配送確率受付判断手段と、
    前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定する経路計算手段と
    を含む、ノード装置。
  7. 自ノードが計算した宛先ノードへの配信確率、および隣接ノードから受信した配送確率が、登録される配送確率データベースと、
    前記宛先ノードへの配送確率を計算し、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を、前記配送確率データベースに登録する配送確率計算手段と、
    前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の前記自ノードからnホップ目(nは整数)までのノードを列挙したリストである次ホップノード列とを併せて、隣接ノードに送信すると共に、前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率とその宛先ノードに対する経路の次ホップノード列とを併せて、前記隣接ノードから受信する配送確率交換手段と、
    前記隣接ノードから受信した次ホップノード列に前記自ノードが含まれているか否かを判断し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれていなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれていれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにする配送確率受付判断手段と、
    前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定する経路計算手段と
    を含む、ノード装置。
  8. 自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて、宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するルーティング方法であって、
    前記自ノードは、
    前記宛先ノードへの配送確率を計算し、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を、配送確率データベースに登録すると共に、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、隣接ノードに送信し、
    前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、前記隣接ノードから受信し、前記隣接ノードから受信した次ホップノードと前記自ノードとが同一であるか否かを判断し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一でなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一であれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにし、
    前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定する、ルーティング方法。
  9. 自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて、宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するルーティング方法であって、
    前記自ノードは、
    前記宛先ノードへの配送確率を計算し、前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を、配送確率データベースに登録すると共に、前記自ノードが計算したその宛先ノードに対する経路の配送確率と、前記自ノードからnホップ目(nは整数)までのノードを列挙したリストである次ホップノード列とを併せて、隣接ノードに送信し、
    前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の前記隣接ノードからnホップ目(nは整数)までのノードを列挙した次ホップノード列とを併せて、前記隣接ノードから受信し、前記隣接ノードから受信した次ホップノード列に前記自ノードが含まれているか否かを判断し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにし、
    前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定する、ルーティング方法。
  10. 自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて、宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するネットワーク通信システムのルーティングを、コンピュータで行うためのルーティングプログラムであって、
    前記宛先ノードに対する自ノードの配送確率を計算するステップと、
    前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を配送確率データベースに登録するステップと、
    前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、隣接ノードに送信するステップと、
    前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の次ホップノードとを併せて、前記隣接ノードから受信するステップと、
    前記隣接ノードから受信した次ホップノードと前記自ノードとが同一であるか否かを判断するステップと、
    前記次ホップノードが前記自ノードと同一でなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノードが前記自ノードと同一であれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにするステップと、
    前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定するステップと
    を含む、ルーティングプログラム。
  11. 自ノードおよび隣接ノードが計算した宛先ノードへの配送確率に基づいて、宛先ノードへのデータ転送の経路を決定するネットワーク通信システムのルーティングをコンピュータで行うためのルーティングプログラムであって、
    前記宛先ノードに対する自ノードの配送確率を計算するステップと、
    前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率を配送確率データベースに登録するステップと、
    前記自ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の前記隣接ノードからnホップ目(nは整数)までのノードを列挙した次ホップノード列とを併せて、隣接ノードに送信するステップと、
    前記隣接ノードが計算した前記宛先ノードへの配送確率と、その宛先ノードに対する経路の前記隣接ノードからnホップ目(nは整数)までのノードを列挙した次ホップノード列とを併せて、前記隣接ノードから受信するステップと、
    前記隣接ノードから受信した次ホップノード列に前記自ノードが含まれているか否かを判断するステップと、
    前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれなければ、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録し、前記次ホップノード列に前記自ノードが含まれれば、前記隣接ノードから受信した配送確率を前記配送確率データベースに登録しないようにするステップと、
    前記配送確率データベースに登録されている自ノードが計算した前記宛先ノードへの配信確率と、前記配送確率データベースに登録されている前記隣接ノードから受信した配送確率とを参照して、前記宛先ノードへの経路を設定するステップと
    を含む、ルーティングプログラム。
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WO2007080773A1 (ja) アドホック・ネットワーク・システムおよびそのノード装置

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