JP5347972B2 - 経路制御方法およびノード - Google Patents

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Description

本発明は、通信ネットワーク技術に関し、特にディレイトレラントネットワークにおける経路制御技術に関する。
転送データを直ちに次ホップへ転送せずに一時的に蓄積する機能を備えるディレイトレラントネットワーク(Delay Tolerant Network;DTN)は、無線アドホックネットワークや衛星回線など、ノード間の接続性が不安定、低信頼な場合であっても、エンド−エンド間でデータ・コンテンツを高信頼に届けることを可能にするネットワークシステムである。
このDTNでは、転送データをバンドルと呼ばれる単位サイズに分割し、バンドル単位で宛先への転送処理を行う。DTNの最大の特徴として、転送しようとするバンドルの宛先への経路が不明な場合であっても、該バンドルを廃棄せず、転送すべき次ホップが見つかるまで該バンドルを蓄積して待機する、という点が挙げられる。このような動作をとることにより、ソースから宛先までエンド−エンドの経路が同時に存在しない場合でも、途中のノードまでバンドルを転送しておき、その後に宛先までの経路ができた時点でバンドルの転送を再開するということが可能となり、その結果宛先への到達率が向上するという効果がある。
したがって、DTNにおける経路制御方法は、ソースから宛先までのエンド−エンドの経路を発見する一般的なIPルーティングとは異なる方法が用いられる。
DTNにおける経路制御方法の例については、例えば、文献「Anders Lindgren, Avri Doria, Olv Schelen, "Probabilistic Routing in Intermittently Connected Networks," In Proceedings of The First International Workshop on Service Assurance with Partial and Intermittent Resources (SAPIR 2004), August 2004, Fortaleza, Brazil.」に記載されている。この文献を参照すると、PROPHETと呼ばれる方式について説明されている。PROPHETでは、宛先への配送確率に基づいたルーティングを行う。具体的には、あるノードAにおいて、別のノードBが隣接したときに、ノードAは、ノードBに対する配送確率 P_i を以下の式(1)で更新する。
P_i = P_(i-1)+(1-P_(i-1))×P_init (但し、0<P_init<1) …(1)
ここで、P_(i-1) は、更新前のノードAにおけるノードBに対する配送確率であり、P_initは、初期化定数である。
また、ノードAとノードBが隣接していない状態が継続する場合は、エージングと呼ばれる方法で次の式(2)に従って定期的に更新し、配送確率を逓減させる。
P_i = P_(i-1)×γ^k (但し、0<γ<1) …(2)
ここでγは、最後にノードAとノードBが隣接してから単位時間が経過した回数である。
各ノードは、あるノードを宛先とするバンドルをもっている場合、該宛先ノードに対する配送確率 P_i を隣接ノードと交換し、最も高い配送確率を持つ隣接ノードに該バンドルを渡す。また、もし自ノードが持つ該宛先ノードまでの配送確率よりも、隣接ノードが持つ該宛先ノードまでの配送確率の方が小さい場合、該バンドルは該隣接ノードへ渡さずに、自ノードで保持し続ける。
以上のようにして、PROPHETでは、隣接履歴に基づいて計算された宛先ノードへの配送確率の大小の比較によるルーティングが行われる。
このような技術では、宛先ノードと隣接したことにだけ基づいて配送確率が更新されるため、経路選択に制約があるという問題点があった。
すなわち、前述したPROPHETでは、ノードAがノードBと隣接することによってノードAにおけるノードBに対する配送確率(およびノードBにおけるノードAに対する配送確率)が上がるという方法であり、ノードAとノードBの隣接頻度が高いほど、ノードB(またはノードA)を宛先とするバンドルについて、ノードA(またはノードB)へとバンドルが誘導される確率が高くなる。
しかしながら、ノードBが別のノードCと常に隣接しており、ノードAとノードBが隣接したとしても(ノードAとノードCは隣接しないものとする)、ノードAにおいて、ノードCに対する配送確率は高くならない。すなわち、隣接によって配送確率が高くなるのは、直接隣接したノードに対してだけであり、直接隣接したノードの先に存在する別のノードに対する配送確率は高くならないため、これらの別のノードに対する到達率が高くならないという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、自ノードと直接隣接することがない場合であっても、直接隣接したノードの先に存在する別のノードに対して、自ノードからの配送確率に反映させることかできる経路制御方法およびノードを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる経路制御方法は、転送データを途中ノードにおいて一時的に蓄積することにより、ソースノードから宛先ノードまでエンド−エンドの到達性がなくても配送を可能にするディレイトレラントネットワークで用いられる経路制御方法であって、ディレイトレラントネットワーク内の各ノードが、当該ノードのルーティングテーブルに登録されている当該ノードから宛先ノードへの過去から現在までのエンド−エンドの経路の履歴に基づいて、当該ノードにおける宛先ノードへの配送確率を計算するルーティングプロトコルステップと、ソースノードが、各ノードで計算された個々のノードにおける宛先ノードへの配送確率に基づいて、当該ソースノードから宛先ノードへ転送データを転送する際の次ホップノードを選択するDTN転送ステップとを備えている。
また、本発明にかかる他の経路制御方法は、転送データを途中ノードにおいて一時的に蓄積することにより、ソースノードから宛先ノードまでエンド−エンドの到達性がなくても配送を可能にするディレイトレラントネットワークで用いられる経路制御方法であって、ディレイトレラントネットワーク内の各ノードが、当該ノードのルーティングテーブルに登録されている当該ノードから宛先ノードへの過去から現在までのエンド−エンドの経路の履歴に基づいて、当該ノードにおける宛先ノードへの配送確率を計算するルーティングプロトコルステップと、ディレイトレラントネットワーク内の任意の転送ノードが、宛先ノードへの転送データを転送する次ホップノードを選択する際、当該転送ノードからディレイトレラントネットワーク内へ経路要求メッセージを同報送信し、この経路要求メッセージに応じた他のノードからの経路応答メッセージで通知された個々のノードにおける宛先ノードへの配送確率に基づいて、当該転送ノードから宛先ノードへ転送データを転送する際の次ホップノードを選択するDTN転送ステップとを備えている。
また、本発明にかかるノードは、転送データを途中ノードにおいて一時的に蓄積することにより、ソースノードから宛先ノードまでエンド−エンドの到達性がなくても配送を可能にするディレイトレラントネットワーク、で用いられるノードであって、当該ノードのルーティングテーブルに登録されている当該ノードから宛先ノードへの過去から現在までのエンド−エンドの経路の履歴に基づいて、当該ノードにおける宛先ノードへの配送確率を計算するルーティングプロトコル部と、自ノードがソースノードである場合、各ノードで計算された個々のノードにおける宛先ノードへの配送確率に基づいて、当該ソースノードから宛先ノードへ転送データを転送する際の次ホップノードを選択するDTN転送部とを備えている。
また、本発明にかかる他のノードは、転送データを途中ノードにおいて一時的に蓄積することにより、ソースノードから宛先ノードまでエンド−エンドの到達性がなくても配送を可能にするディレイトレラントネットワーク、で用いられるノードであって、当該ノードのルーティングテーブルに登録されている当該ノードから宛先ノードへの過去から現在までのエンド−エンドの経路の履歴に基づいて、当該ノードにおける宛先ノードへの配送確率を計算するルーティングプロトコル部と、宛先ノードへの転送データを転送する次ホップノードを選択する際、当該転送ノードからディレイトレラントネットワーク内へ経路要求メッセージを同報送信し、この経路要求メッセージに応じた他のノードからの経路応答メッセージで通知された個々のノードにおける宛先ノードへの配送確率に基づいて、当該転送ノードから宛先ノードへ転送データを転送する際の次ホップノードを選択するDTN転送部とを備えている。
本発明によれば、宛先ノードが自ノードと直接隣接することがなく、2ホップ以上離れて存在している場合であっても、自ノードからの配送確率に反映させることができる。このため、宛先への到達率を大幅に向上させることが可能となり、高い信頼性を有するディレイトレラントネットワークを実現することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかるノードの基本構成を示すブロック図である。 図2は、無線アドホックネットワークの構成例である。 図3は、本発明の第1の実施形態にかかるノードの構成を示すブロック図である。 図4は、配送確率データベースの構成例である。 図5は、ルーティングテーブルの構成例である。 図6は、本発明の第1の実施形態にかかるノードの配送確率データベース更新処理を示すフローチャートである。 図7は、本発明の第1の実施形態にかかるノードの経路解決処理を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第2の実施形態にかかるノードの構成を示すブロック図である。 図9は、配送確率データベースの他の構成例である。 図10は、本発明の第2の実施形態にかかるノードの配送確率データベース更新処理を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施形態にかかるノードの基本構成について説明する。
このノード1は、ディレイトレラントネットワークを構成する情報通信端末からなり、例えばディレイトレラントネットワークが図2に示すような無線アドホックネットワークの場合、ノード1は携帯電話機などの無線端末から構成される。
各ノード1は、単独で動作するものではなく、図2に示すような無線アドホックネットワークにおける1つのノードとして機能する。図2に示す無線アドホックネットワークにおけるノード1A〜1Dは、全てノード1と同一の機能を含んでいる。これらノード1A〜1Dを中心とした点線の円は、それぞれのノードからの電波が届く範囲を示しており、この円の内部に存在するノードが隣接ノードとして認識される。例えば、ノード1Aの隣接ノードはノード1B〜1Dとなる。
図1に示すように、ノード1は、基本構成として、ルーティングプロトコル部11、ルーティングテーブル12、およびDTN転送部13を含む。これら基本構成は、一般的な情報通信端末が備えるCPU、メモリ、各種インターフェース回路などを含むハードウェアとプログラムやアプリケーションからなるソフトウェアとが協働して実現される。
本実施形態は、ネットワーク内の各ノード1において、ルーティングテーブル12内の宛先ノードへの現在および過去のエンド−エンドの経路の履歴に基づいて、ルーティングプロトコル部11により宛先ノードへの配送確率を計算し、各ノード1における宛先ノードへの配送確率の大小に基づいて、DTN転送部13により転送データを転送する際の次ホップノードを決定する。
次に、図3を参照して、ノード1の詳細な構成について説明する。
図3において、ノード1は、主な機能部として、ルーティングプロトコル部11、ルーティングテーブル12、DTN転送部13、およびTCP/IP部14を含む。これら機能部は、一般的な情報通信端末が備えるCPU、メモリ、各種インターフェース回路などを含むハードウェアとプログラムやアプリケーションからなるソフトウェアとが協働して実現される。
ルーティングプロトコル部11は、主な処理部として、経路・確率情報交換部11A、配送確率データベース11B、配送確率計算部11C、および経路計算・設定部11Dを含む。
経路・確率情報交換部11Aは、隣接ノードとノード情報、リンク情報、配送確率情報などを交換し、交換した情報を基にルーティングエントリを作成し、作成したルーティングエントリをルーティングテーブル12に更新する機能を含んでいる。
配送確率データベース11Bは、ネットワーク内の各ノードに対する配送確率の情報が格納されているデータベースである。
ここで、配送確率とは、各ノードがどれくらいバンドルを宛先ノードまで配送できる可能性をもっているかを数値化したものである。例えば、あるノードにおいて、宛先ノードに対して1.0の配送確率をもっているというのは、該ノードが宛先ノードへの直接の経路(以降直接経路と呼ぶ)がある場合である。また、あるノードにおいて、宛先ノードに対して0の配送確率をもっているというのは、該ノードが宛先ノードのことを全く知らないなど、該ノードから宛先ノードまでバンドルを配送できる可能性がない、または不明であることを表している。
これに対して、あるノードにおいて、宛先ノードに対して0から1.0の間の配送確率をもっている場合は、該ノードが宛先ノードと直接経路をもっていたことがあり、現在は直接経路がない状態を表している。そして、配送確率の大小は、最後に宛先ノードまでの直接経路があった時刻からの経過時間、および、該経路における宛先ノードまでのホップ数に基づいて計算される。
図4に示す配送確率データベース11Bの構成例を参照すると、ネットワーク内の各ノードのIPアドレスおよび該ノードに対する配送確率が登録されており、例えば、IPアドレスが10.0.0.2のノードに対しては、配送確率が1.0であり、IPアドレスが10.0.0.17のノードに対しては、配送確率が0.5であることがわかる。
配送確率計算部11Cは、ルーティングテーブル12内に格納されている経路情報、すなわち当該ノードから宛先ノードへの過去から現時点、すなわち配送確率計算時までのエンド−エンドの経路の履歴に基づいて、各宛先ノードへの配送確率を計算し、配送確率データベース11Bへ登録する機能を含んでいる。
配送確率の計算は、配送確率データベース11Bの説明において述べたように、宛先ノードまでの直接経路があるかどうか(直接経路がある場合は1.0)、および、宛先ノードまでの直接経路がない場合は、最後に宛先ノードまでの直接経路があった時刻からの経過時間、および該直接経路における宛先ノードまでのホップ数に基づいて計算される。
計算アルゴリズムの例として、ノードaにおいて、最後にノードbへの直接経路があった時刻からの経過時間をt、該直接経路におけるノードaからノードbまでのホップ数をdとしたとき、ノードaにおけるノードbに対する配送確率P(a,b)は、次の式(3)により計算する。
P(a,b) = P(a,b)old×γ^t×r^(d-1) …(3)
ここで、P(a,b)oldは計算前のP(a,b)の値、γは時間についての減衰定数、rはホップ数についての減衰定数である。この際、ホップ数ではなく、リンクコストの総和であるメトリックが用いられてもよい。上記のt,d以外のパラメータが配送確率の計算に用いられてもよく、例えば、GPSによってノードの位置を取得することができる場合は、ノードaとノードbとの距離が用いられる、などの方法が考えられる。
経路計算・設定部11Dは、経路・確率情報交換部11Aを介して他のノードから受信したネットワーク内のノード情報、リンク情報から、ネットワーク内の各ノードへの直接経路を計算し、計算された結果得られた経路エントリをルーティングテーブル12へ登録する機能を含んでいる。
経路計算・設定部11Dにおいて各ノードへの直接経路を計算するためのプロトコルとしては、例として、MANET(Mobile Ad-hoc NETwork)ルーティングプロトコルとして用いられている、OLSR(Optimized Link State Routing Protocol)やAODV(Ad Hoc On Demand Distance Vector Algorithm)が挙げられる。以下、本実施形態では、経路計算・設定部11Dで用いられるプロトコルとして、AODVが用いられるものとして説明を行う。
経路計算・設定部11Dは、従来のルーティングプロトコルのように、直接エンド−エンドで接続されているノードへの直接経路だけではなく、確率的に宛先ノードまで配送可能な途中の中継ノードまでの経路も、宛先ノードへの確率的経路としてルーティングテーブル12へ登録するという特徴を持つ。具体的には、現時点ではエンド−エンドで接続されていないが、ある中継ノードまで転送すれば、該中継ノードからは自ノードよりも高い確率で宛先ノードまでDTN転送される場合、該中継ノードへの経路が宛先ノードへの確率的経路として登録される。
確率的経路の設定においては、自ノードから直接経路のあるノードのうち、最も高い宛先ノードまでの配送確率を持つノードを中継ノードとして選択する。ここで、自ノードから直接経路のある各ノードにおける宛先ノードまでの配送確率を知る方法として、MANETルーティングプロトコルのメッセージを用いる。詳細な動作については図7を参照して後述する。
ルーティングテーブル12は、ネットワーク内の各ノードに対する直接経路および確率的経路が登録されているテーブルである。
図5に示したルーティングテーブル12の構成例を参照すると、宛先ノードごとに次ホップノードのIPアドレス、メトリックが登録されている。ここで、メトリックとは、宛先ノードまでの直接経路におけるリンクコストの総和として定義される。各リンクのリンクコストが1の場合は、メトリックは宛先ノードまでのホップ数と同一の値となる。
この他に、タイプが登録されており、1および2のいずれかのタイプが登録されている。ここで、タイプ1は、宛先ノードまで直接経路が存在する場合で、従来のIPルーティングプロトコルで登録されているエントリと同一のものである。
タイプ1は、ルーティングテーブル12における上から1番目のエントリの場合、宛先IPアドレスが10.0.0.2のノードへ到達するためには、IPアドレスが10.0.0.2を持つ次ホップノードへ転送すればよいエントリであることを示している。この場合、宛先ノードが自ノードと隣接しているため、同一の次ホップノードとなっている。また、宛先ノードまでのメトリックは1である。次に、2番目のエントリの場合は、宛先IPアドレス10.0.0.7のノードへ到達するためには、IPアドレスが10.0.0.3を持つ次ホップノードへ転送すればよいことを示している。また、宛先ノードまでのメトリックは2である。
一方、タイプ2は、必ずしも宛先ノードまでエンド−エンドでつながっているとは限らない場合に登録され、確率的に宛先ノードへ到達できることを示すエントリ(確率的経路)である。タイプ2の経路エントリには、中継ノードのIPアドレス、配送確率が加えて登録されている。ここで、中継ノードIPアドレスは、宛先ノードまで転送したいバンドルを到達させられる確率(配送確率)が最も高いノードのIPアドレスで、中継ノードは、自ノードからタイプ1の経路があるノードのなかから選択される。また、タイプ2の経路エントリの場合、メトリックは中継ノードまでのメトリックが登録されている。
ルーティングテーブル12における上から3番目のエントリの場合、宛先IPアドレスが10.0.0.16のノードに対しては、10.0.0.9のIPアドレスを持つ中継ノードが最も配送確率が高く、該中継ノードまでのメトリックは1、該中継ノードが持つ配送確率は0.6であるとわかる。また、該中継ノードへ到達するために転送すべき次ホップノードとして、IPアドレスが10.0.0.4の隣接ノードへ転送する必要があることが示されている。
DTN転送部13は、DTN転送を行う機能を含んでいる。具体的には、隣接ノードから受信したバンドルをデータとして再構成し、自ノードに一旦蓄積を行う。そして転送すべき次ホップが見つかった時点で、該データをバンドルに分割し、次ホップへ転送を行う。ここで、転送すべき次ホップはルーティングテーブル12を参照することにより決定する。また、バンドルの送受信は、TCP/IP部14を介して送受信を行う。
TCP/IP部14は、DTN転送部13が送受信するバンドルをIPパケットとして他ノードと送受信する機能を含んでいる。各バンドルは、直接IPパケットのペイロードとして埋め込まれるのではなく、TCP(Transmission Control Protocol)やUDP(User Datagram Protocol)などのトランスポートプロトコルのデータグラムとしてIPパケット化され、隣接ノードと送受信が行われる。
[第1の実施形態の動作]
次に、図6を参照して、本実施形態において、ノード1における配送確率データベース11Bを更新する動作について詳細に説明する。
まず、配送確率計算部11Cは、定期的に配送確率データベース11Bを参照し(ステップ101)、現在データベース上に配送確率が登録されている宛先IPアドレスを調べ、各宛先への直接経路が存在するかどうかをルーティングテーブル12を参照してチェックする(ステップ102)。
次に、配送確率計算部11Cは、該宛先ノードに対応する現在有効な直接経路を自ノードがもっているかをルーティングテーブル12を参照して調べる(ステップ103)。
ここで、有効な直接経路が存在した場合(ステップ103:YES)、配送確率計算部11Cは、該宛先ノードに対応する配送確率を1.0に設定し(ステップ104)、配送確率データベース11Bにおける該当エントリを新しい配送確率へと更新し(ステップ107)、一連の配送確率データベース更新処理を終了する。
一方、有効な直接経路が存在しなかった場合(ステップ103:NO)、配送確率計算部11Cは、新しい配送確率を計算する(ステップ105)。この際、配送確率の計算においては、配送確率計算部11Cの説明において例として挙げられたアルゴリズムが用いられてもよいし、他のアルゴリズムが用いられてもよい。
続いて、配送確率計算部11Cは、ステップ105で計算された新しい配送確率が、予め設定されたしきい値未満であるか検査する(ステップ106)。ここで、新しい配送確率がしきい値未満の場合(ステップ106:YES)、配送確率計算部11Cは、配送確率を更新せずに該当エントリを消去し(ステップ108)、一連の処理を終了する。
一方、新しい配送確率がしきい値未満でない場合(ステップ106:NO)、ステップ107へ移行して、配送確率データベース11Bにおける該当エントリを新しい配送確率へと更新し(ステップ107)、一連の配送確率データベース更新処理を終了する。
次に、図7を参照して、本実施形態において、ノード1がバンドルを送信する際の経路解決動作について詳細に説明する。
まず、DTN転送部13で転送すべきバンドルを受信したり、自ノードがソースノードとなって送信すべきバンドルが存在する場合(ステップ201)、DTN転送部13は、ルーティングテーブル12を参照して、該バンドルの宛先ノードのIPアドレスに対応する経路エントリがあるか検索し(ステップ202)、対応するエントリが存在するかどうか判定する(ステップ203)。
ここで、対応するエントリが存在した場合(ステップ202:YES)、該エントリに登録されている次ホップノードのIPアドレスを解決し、次ホップとして設定する(ステップ204)。この後、設定された次ホップに対してバンドルを転送し(ステップ211)、一連の経路解決処理を終了する。
一方、ステップ203において、対応するエントリが存在しなかった場合(ステップ203:NO)、DTN転送部13は、宛先ノードまでの経路を解決するための経路要求メッセージを経路・確率情報交換部11Aを介して送出する(ステップ205)。
経路要求メッセージは、フラッディングによりネットワーク内に同報送信され、該宛先ノード自身、該宛先ノードへの直接経路を有するノード、該宛先ノードへの確率的経路を有するノードのいずれかが該経路要求メッセージを受信すると、これらノードのルーティングプロトコル部11は、経路・確率情報交換部21Aにより、自ノードから宛先ノードへの経路に関する情報(例えば、宛先ノード自身であること、該宛先ノードへの直接経路または確率的経路の有無やその配送確率)を含む経路応答メッセージをソースノード(この場合ノード1)に対して応答する。
ステップ205の後、経路・確率情報交換部11Aは、経路応答メッセージを受信するまで一定時間待機する(ステップ206)。
ここで、待機時間内に経路応答メッセージを受信せずにタイムアウトした場合(ステップ206:NO)、一旦バンドルを蓄積し(ステップ208)、一定時間後にステップ202へ戻って処理を繰り返し実行する。
一方、待機時間内に経路応答メッセージを受信した場合(ステップ206:YES)、DTN転送部13は、当該経路応答メッセージが、該宛先ノードへの確率的経路を有するノードによって応答されたものであるか、それ以外のノードによって応答されたものであるかを判定する(ステップ207)。
ここで、該経路応答メッセージが該宛先ノードへの確率的経路を有するノードによって応答されたものではない場合(ステップ207:YES)、DTN転送部13は、メッセージに含まれる宛先ノードまでのホップ数が最も少なくなる経路に対応する経路応答メッセージを選択し、該経路応答メッセージを自ノード(ノード1)へ転送したノードを次ホップとして設定する(ステップ209)。この後、ステップ211へ移行して、設定された次ホップに対してバンドルを転送し、一連の経路解決処理を終了する。
一方、ステップ207において、該経路応答メッセージが、該宛先ノードへの確率的経路を有するノードによって応答されたものである場合(ステップ207:NO)、DTN転送部13は、その経路応答メッセージに含まれる宛先ノードへの配送確率が最も高い経路応答メッセージを応答したノードを中継ノードとして選択し、該経路応答メッセージを自ノードへ転送したノードを次ホップとして設定する(ステップ210)。この後、ステップ211へ移行して、設定された次ホップに対してバンドルを転送し、一連の経路解決処理を終了する。
[第1の実施形態の効果]
このように、本実施形態では、ディレイトレラントネットワーク内の各ノードにおいて、当該ノードのルーティングテーブルに登録されている当該ノードから宛先ノードへの過去から現在までのエンド−エンドの経路の履歴に基づいて、当該ノードにおける宛先ノードへの配送確率をルーティングプロトコル部により計算し、ソースノードにより、各ノードで計算された個々のノードにおける宛先ノードへの配送確率に基づいて、当該ソースノードから宛先ノードへ転送データを転送する際の次ホップノードをDTN転送部により選択している。
これにより、自ノードと直接隣接することがない場合であっても、直接隣接したノードの先に存在する別のノードに対して、自ノードからの配送確率に反映させることかできる。このため、宛先への到達率を大幅に向上させることが可能となり、高い信頼性を有するディレイトレラントネットワークを実現することが可能となる。
また、本実施形態では、宛先ノードへの配送確率は、MANETルーティングプロトコルの直接経路を持つことによって1.0と設定される。設定された配送確率は、該宛先ノードへの直接経路がなくなった後も、経路がなくなってからの経過時間と、該直接経路のホップ数とによって逓減し、確率的経路として保持される。このようにMANETルーティングプロトコルが設定する直接経路と連動することで、宛先ノードと直接隣接することがなくても、配送確率を計算することができる。これにより、宛先ノードが自ノードと直接隣接することがなく、2ホップ以上離れて存在している場合であっても、宛先ノードまでの配送確率を持つことができ、さらに、その配送確率を直接隣接していないノードへと伝えることが可能となる。
さらに、本実施形態では、バンドルを転送する際に、ルーティングテーブル上にヒットするエントリがない場合、ルーティングプロトコル部における経路・確率情報交換部が、MANETルーティングプロトコルの経路要求メッセージに対する応答メッセージを受け取る形で、自ノードから直接経路のあるノードのうち、最も高い宛先ノードへの配送確率を持つノードを探すことができる。すなわち、自ノードと隣接するノード以外のノードのなかからも、宛先ノードへの配送確率を持つノードを探索することができる。これにより、配送確率を持つノードと隣接するノード以外のノードであっても、該配送確率を知ることができる。
[第2の実施形態]
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施形態にかかるノードについて説明する。
図8を参照すると、本実施形態にかかるノード2は、第1の実施形態のノード1の構成に加えて、ルーティングプロトコル部21内に確率キャッシュ部21Eが追加された構成となっている。これら機能部は、一般的な情報通信端末が備えるCPU、メモリ、各種インターフェース回路などを含むハードウェアとプログラムやアプリケーションからなるソフトウェアとが協働して実現される。
なお、経路・確率情報交換部21A、経路計算・設定部21D、ルーティングテーブル22、DTN転送部23、TCP/IP部24は、ノード1における経路・確率情報交換部11A、経路計算・設定部11D、ルーティングテーブル12、DTN転送部13、TCP/IP部14と同等であるため、ここでの説明は省略する。
確率キャッシュ部21Eは、経路・確率情報交換部21Aを介して、経路応答メッセージにより取得した他のノードが持つ配送確率をキャッシュとして配送確率データベース21Bへ格納する機能を含んでいる。
配送確率データベース21Bは、第1の実施形態におけるノード1の配送確率データベース11Bの機能に加え、確率キャッシュ部21Eによりキャッシュとして設定された配送確率情報を格納する機能を含む。キャッシュされた配送確率も、通常に登録されている配送確率と同様、他のノードからの経路要求メッセージに応答する形で経路・確率情報交換部21Aから返送通知することが可能である。
図9に示す配送確率データベース21Bの構成例を参照すると、各配送確率のエントリにおいて、該エントリがキャッシュした配送確率であるかどうかを判別するキャッシュフラグが設定されている。キャッシュフラグが0である場合、該エントリはキャッシュした配送確率ではないことを示し、1である場合、キャッシュした配送確率であることを示す。さらに、キャッシュフラグが1の場合はライフタイムが設定され、該エントリの残り有効時間が示されている。例えば、宛先IPアドレスが10.0.0.31であるノードに対する配送確率は、キャッシュしたエントリであり、配送確率が0.6、ライフタイムは10秒であることがわかる。
配送確率計算部21Cは、第1の実施形態におけるノード1の配送確率計算部11Cの機能に加え、配送確率データベース21Bにおいて、キャッシュフラグが1であるエントリに対しても配送確率を更新する機能を含んでいる。
具体的には、ライフタイムを時間の経過とともに更新していき、ライフタイムが0以下になった時点で該エントリを消滅させる。また、ライフタイムが0になる前においても配送確率の更新を定期的に行う。例えば、キャッシュ元のノードからのホップ数やキャッシュした時刻からの経過時間に基づいて配送確率を逓減させる方法などが考えられる。
[第2の実施形態の動作]
次に、図10を参照して、本実施形態において、ノード2における配送確率データベースを更新する動作について説明する。
まず、配送確率計算部21Cは、定期的に配送確率データベース21Bを参照し(ステップ301)、データベース上に登録されている各エントリに対し、該エントリのキャッシュフラグが0であるかどうかをチェックする(ステップ302)。
ここで、キャッシュフラグが0である場合(ステップ302:YES)、配送確率計算部11Cは、前述した図6のステップ102以降の処理を実行し(ステップ303)、一連の配送確率データベース更新処理を終了する。
一方、キャッシュフラグが1である場合(ステップ302:NO)、配送確率計算部21Cは、当該エントリのライフタイムを前回更新時刻からの経過時間に基づいて更新する(ステップ304)。
次に、配送確率計算部21Cは、ステップ304の結果、ライフタイムが0以下になるかどうかをチェックする(ステップ305)。
ここで、ライフタイムが0以下であった場合(ステップ305:YES)、配送確率計算部21Cは、該エントリは無効なエントリとして消去し(ステップ306)、一連の配送確率データベース更新処理を終了する。
一方、ライフタイムが0より大きい場合、配送確率計算部21Cは、前述した図6のステップ105以降の処理を実行し(ステップ307)、一連の配送確率データベース更新処理を終了する。
[第2の実施形態の効果]
このように、本実施形態では、確率キャッシュ部が経路・確率情報交換部を介して経路応答メッセージにより取得した他のノードが持つ配送確率をキャッシュとして配送確率データベースへ格納する。そして、キャッシュされた配送確率も通常登録されている配送確率と同様に、他のノードからの経路要求メッセージに応答する形で通知することが可能である。こうすることにより、経路要求メッセージの送信量を下げることや、経路要求メッセージを送信するノードが、宛先ノードへの配送確率を持つノードを発見するまでの時間を短縮する効果が期待できる。
本発明にかかる経路制御方法およびノードは、転送データを途中ノードにおいて一時的に蓄積することにより、ソースノードから宛先ノードまでエンド−エンドの到達性がなくても配送を可能にするディレイトレラントネットワークにおける経路制御技術に適しており、特に無線アドホックネットワークや衛星回線など、ノード間の接続性が不安定、低信頼なネットワークに最適である。

Claims (30)

  1. 転送データを途中ノードにおいて一時的に蓄積することにより、ソースノードから宛先ノードまでエンド−エンドの到達性がなくても配送を可能にするディレイトレラントネットワークで用いられる経路制御方法であって、
    前記ディレイトレラントネットワーク内の各ノードが、当該ノードのルーティングテーブルに登録されている当該ノードから前記宛先ノードへの過去から現在までのエンド−エンドの経路の履歴に基づいて、当該ノードにおける前記宛先ノードへの配送確率を計算するルーティングプロトコルステップと、
    前記ソースノードが、前記各ノードで計算された個々のノードにおける前記宛先ノードへの配送確率に基づいて、当該ソースノードから前記宛先ノードへ転送データを転送する際の次ホップノードを選択するDTN転送ステップと
    を備えることを特徴とする経路制御方法。
  2. 前記ルーティングプロトコルステップは、現在において当該ノードから前記宛先ノードへのエンド−エンドの経路が存在せず、過去に前記エンド−エンドの経路が存在した場合、過去の前記エンド−エンドの経路が消滅してからの経過時間に応じて当該配送確率を逓減させるステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の経路制御方法。
  3. 前記ルーティングプロトコルステップは、過去の前記エンド−エンドの経路におけるホップ数またはメトリックのいずれかに応じて前記配送確率を逓減させるステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の経路制御方法。
  4. 前記ルーティングプロトコルステップは、現在において前記宛先ノードへのエンド−エンドの経路が存在する場合、前記配送確率を1.0と設定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の経路制御方法。
  5. 前記ルーティングプロトコルステップは、前記配送確率が予め設定されたしきい値以下となった場合、前記配送確率を消去するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の経路制御方法。
  6. 前記DTN転送部ステップは、前記宛先ノードへの転送データを転送する次ホップノードを選択する際、当該転送ノードから前記ディレイトレラントネットワーク内へ経路要求メッセージを同報送信し、この経路要求メッセージに応じた他のノードからの経路応答メッセージで通知された個々のノードにおける前記宛先ノードへの配送確率に基づいて、当該転送ノードから前記宛先ノードへ転送データを転送する際の次ホップノードを選択するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の経路制御方法。
  7. 前記DTN転送ステップは、前記経路応答メッセージで通知された前記配送確率のうち、最も高い配送確率を持つノードを次ホップノードとして選択するステップを含むことを特徴とする請求項6に記載の経路制御方法。
  8. 前記ルーティングプロトコルステップは、前記経路応答メッセージで通知された個々のノードにおける前記宛先ノードへの配送確率をキャッシュとして保存し、他のノードから受信した経路要求メッセージに対して、前記キャッシュとして保存した前記宛先ノードへの配送確率を経路応答メッセージに含めて前記他のノードへ応答するステップを含むことを特徴とする請求項7に記載の経路制御方法。
  9. 前記ルーティングプロトコルステップは、前記キャッシュとして保存した前記宛先ノードへの配送確率に対してライフタイムを設定し、当該ライフタイムが0以下になった場合には当該配送確率を消去するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の経路制御方法。
  10. 前記ルーティングプロトコルステップは、前記キャッシュとして保存した前記宛先ノードへの配送確率は、キャッシュ元のノードからのホップ数とキャッシュした時刻からの経過時間のいずれか一方または両方に応じて逓減するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の経路制御方法。
  11. 転送データを途中ノードにおいて一時的に蓄積することにより、ソースノードから宛先ノードまでエンド−エンドの到達性がなくても配送を可能にするディレイトレラントネットワークで用いられる経路制御方法であって、
    前記ディレイトレラントネットワーク内の各ノードが、当該ノードのルーティングテーブルに登録されている当該ノードから前記宛先ノードへの過去から現在までのエンド−エンドの経路の履歴に基づいて、当該ノードにおける前記宛先ノードへの配送確率を計算するルーティングプロトコルステップと、
    前記ディレイトレラントネットワーク内の任意の転送ノードが、前記宛先ノードへの転送データを転送する次ホップノードを選択する際、当該転送ノードから前記ディレイトレラントネットワーク内へ経路要求メッセージを同報送信し、この経路要求メッセージに応じた他のノードからの経路応答メッセージで通知された個々のノードにおける前記宛先ノードへの配送確率に基づいて、当該転送ノードから前記宛先ノードへ転送データを転送する際の次ホップノードを選択するDTN転送ステップと
    を備えることを特徴とする経路制御方法。
  12. 前記DTN転送ステップは、前記経路応答メッセージで通知された前記配送確率のうち、最も高い配送確率を持つノードを次ホップノードとして選択するステップを含むことを特徴とする請求項11に記載の経路制御方法。
  13. 前記ルーティングプロトコルステップは、前記経路応答メッセージで通知された個々のノードにおける前記宛先ノードへの配送確率をキャッシュとして保存し、他のノードから受信した経路要求メッセージに対して、前記キャッシュとして保存した前記宛先ノードへの配送確率を経路応答メッセージに含めて前記他のノードへ応答するステップを含むことを特徴とする請求項12に記載の経路制御方法。
  14. 前記ルーティングプロトコルステップは、前記キャッシュとして保存した前記宛先ノードへの配送確率に対してライフタイムを設定し、当該ライフタイムが0以下になった場合には当該配送確率を消去するステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の経路制御方法。
  15. 前記ルーティングプロトコルステップは、前記キャッシュとして保存した前記宛先ノードへの配送確率は、キャッシュ元のノードからのホップ数とキャッシュした時刻からの経過時間のいずれか一方または両方に応じて逓減するステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の経路制御方法。
  16. 転送データを途中ノードにおいて一時的に蓄積することにより、ソースノードから宛先ノードまでエンド−エンドの到達性がなくても配送を可能にするディレイトレラントネットワーク、で用いられるノードであって、
    当該ノードのルーティングテーブルに登録されている当該ノードから前記宛先ノードへの過去から現在までのエンド−エンドの経路の履歴に基づいて、当該ノードにおける前記宛先ノードへの配送確率を計算するルーティングプロトコル部と、
    自ノードが前記ソースノードである場合、前記各ノードで計算された個々のノードにおける前記宛先ノードへの配送確率に基づいて、当該ソースノードから前記宛先ノードへ転送データを転送する際の次ホップノードを選択するDTN転送部と
    を備えること特徴とするノード。
  17. 前記ルーティングプロトコル部は、現在において当該ノードから前記宛先ノードへのエンド−エンドの経路が存在せず、過去に前記エンド−エンドの経路が存在した場合、過去の前記エンド−エンドの経路が消滅してからの経過時間に応じて当該配送確率を逓減させることを特徴とする請求項16に記載のノード。
  18. 前記ルーティングプロトコル部は、過去の前記エンド−エンドの経路におけるホップ数またはメトリックのいずれかに応じて前記配送確率を逓減させることを特徴とする請求項17に記載のノード。
  19. 前記ルーティングプロトコル部は、現在において前記宛先ノードへのエンド−エンドの経路が存在する場合、前記配送確率を1.0と設定することを特徴とする請求項16に記載のノード。
  20. 前記ルーティングプロトコル部は、前記配送確率が予め設定されたしきい値以下となった場合、前記配送確率を消去することを特徴とする請求項16に記載のノード。
  21. 前記DTN転送部は、自ノードが前記ディレイトレラントネットワーク内の任意の転送ノードである場合、前記宛先ノードへの転送データを転送する次ホップノードを選択する際、当該転送ノードから前記ディレイトレラントネットワーク内へ経路要求メッセージを同報送信し、この経路要求メッセージに応じた他のノードからの経路応答メッセージで通知された個々のノードにおける前記宛先ノードへの配送確率に基づいて、当該転送ノードから前記宛先ノードへ転送データを転送する際の次ホップノードを選択することを特徴とする請求項16に記載のノード。
  22. 前記DTN転送部は、前記経路応答メッセージで通知された前記配送確率のうち、最も高い配送確率を持つノードを次ホップノードとして選択することを特徴とする請求項21に記載のノード。
  23. 前記ルーティングプロトコル部は、前記経路応答メッセージで通知された個々のノードにおける前記宛先ノードへの配送確率をキャッシュとして保存し、他のノードから受信した経路要求メッセージに対して、前記キャッシュとして保存した前記宛先ノードへの配送確率を経路応答メッセージに含めて前記他のノードへ応答することを特徴とする請求項22に記載のノード。
  24. 前記ルーティングプロトコル部は、前記キャッシュとして保存した前記宛先ノードへの配送確率に対してライフタイムを設定し、当該ライフタイムが0以下になった場合には当該配送確率を消去することを特徴とする請求項23に記載のノード。
  25. 前記ルーティングプロトコル部は、前記キャッシュとして保存した前記宛先ノードへの配送確率は、キャッシュ元のノードからのホップ数とキャッシュした時刻からの経過時間のいずれか一方または両方に応じて逓減することを特徴とする請求項23に記載のノード。
  26. 転送データを途中ノードにおいて一時的に蓄積することにより、ソースノードから宛先ノードまでエンド−エンドの到達性がなくても配送を可能にするディレイトレラントネットワーク、で用いられるノードであって、
    当該ノードのルーティングテーブルに登録されている当該ノードから前記宛先ノードへの過去から現在までのエンド−エンドの経路の履歴に基づいて、当該ノードにおける前記宛先ノードへの配送確率を計算するルーティングプロトコル部と、
    前記宛先ノードへの転送データを転送する次ホップノードを選択する際、当該転送ノードから前記ディレイトレラントネットワーク内へ経路要求メッセージを同報送信し、この経路要求メッセージに応じた他のノードからの経路応答メッセージで通知された個々のノードにおける前記宛先ノードへの配送確率に基づいて、当該転送ノードから前記宛先ノードへ転送データを転送する際の次ホップノードを選択するDTN転送部と
    を備えることを特徴とするノード。
  27. 前記DTN転送部は、前記経路応答メッセージで通知された前記配送確率のうち、最も高い配送確率を持つノードを次ホップノードとして選択することを特徴とする請求項26に記載のノード。
  28. 前記ルーティングプロトコル部は、前記経路応答メッセージで通知された個々のノードにおける前記宛先ノードへの配送確率をキャッシュとして保存し、他のノードから受信した経路要求メッセージに対して、前記キャッシュとして保存した前記宛先ノードへの配送確率を経路応答メッセージに含めて前記他のノードへ応答することを特徴とする請求項27に記載のノード。
  29. 前記ルーティングプロトコル部は、前記キャッシュとして保存した前記宛先ノードへの配送確率に対してライフタイムを設定し、当該ライフタイムが0以下になった場合には当該配送確率を消去することを特徴とする請求項28に記載のノード。
  30. 前記ルーティングプロトコル部は、前記キャッシュとして保存した前記宛先ノードへの配送確率は、キャッシュ元のノードからのホップ数とキャッシュした時刻からの経過時間のいずれか一方または両方に応じて逓減することを特徴とする請求項28に記載のノード。
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