JP2002281030A - ブロードキャストシステムとそのブロードキャスト方法、及びブロードキャストプログラム - Google Patents

ブロードキャストシステムとそのブロードキャスト方法、及びブロードキャストプログラム

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JP2002281030A JP2001080465A JP2001080465A JP2002281030A JP 2002281030 A JP2002281030 A JP 2002281030A JP 2001080465 A JP2001080465 A JP 2001080465A JP 2001080465 A JP2001080465 A JP 2001080465A JP 2002281030 A JP2002281030 A JP 2002281030A
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    • H04W88/04Terminal devices adapted for relaying to or from another terminal or user

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線中継を行う無線マルチホップネットワー
クにおいて適切なブロードキャスト通信を提供する。 【解決手段】 送信されるメッセージに、真の送信先ア
ドレスと、真の送信元アドレスと、隣接送信先アドレス
と、隣接送信元アドレスを備え、ユニキャストで経路に
沿った配送を行うと共に1ホップのみ有効なブロードキ
ャストを行う手段と、メッセージフィールドに前ホップ
のアドレスを含めてブロードキャストを行い前ホップの
アドレスに次ノードが設定されたメッセージを破棄する
手段と、経路の頂点であるルートノードにブロードキャ
ストメッセージを一旦配送してブロードキャストを行い
上流ノードから受けたブロードキャストのみを中継する
手段と、ユニキャストで経路に沿った配送を行い端末が
真の送信先アドレスを確認する手段を備えることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
におけるブロードキャストに関し、特に、無線ネットワ
ークにおいてブロードキャストを実行するブロードキャ
ストシステムとそのブロードキャスト方法、及びブロー
ドキャストプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークにおけるブロードキャスト
は、一回のメッセージの送信で、ネットワーク内の全て
のノードが受信する通信方法である。
【0003】例えば、有線で接続されたネットワークに
おいては、ブロードキャストされたメッセージは、予め
生成された経路に沿って配送され、全ての中継ノードと
端末ノードに配送される。ネットワークの経路が適切に
構成されていれば、ブロードキャストされたメッセージ
を受信した中継ノードは、受信した経路以外の経路に対
して順次送信することで、メッセージを全てのノードに
配送することができる。
【0004】一方、無線を利用したネットワークでは、
ブロードキャストされたメッセージは、送信ノードの無
線信号が到達可能な範囲に存在するノード全てに配送さ
れる。無線を利用したネットワークには、セルラーシス
テムのような無線を利用するリンクが1ホップのシステ
ムと、無線で中継を行なう無線マルチホップのシステム
が存在する。前者の場合、無線リンクは必ず1ホップで
あり、無線でブロードキャストを行う場合、無線基地局
が自ノードのエリア内の端末に対してブロードキャスト
し、各端末が受信して終了する。
【0005】例えば、図15は、端末30aが無線基地
局20−1aに所属しており、無線基地局間の経路とし
て無線基地局20−1aと20−2a、20−2aとブ
リッジ10a、20−3aとブリッジ10a、ブリッジ
10aと20−4aが有線で接続されているネットワー
クであるとする。
【0006】ここで、端末30aがメッセージをブロー
ドキャストする場合、まず、所属している無線基地局2
0−1aにユニキャストで送信される。ここで、無線基
地局20−1aは、当該ブロードキャストメッセージを
自ノードのエリア内の他の端末に配送するため、無線で
ブロードキャストを行ない、更に、有線で接続された経
路である無線基地局20−2aに送信する。このメッセ
ージを受けた無線基地局20−2aは、自ノードのエリ
ア内の端末に無線でブロードキャストすると共に、有線
の経路に従って、受信したブロードキャストメッセージ
の送信元以外の経路先であるブリッジ10aに送信す
る。このメッセージを受けたブリッジ10aは経路に従
って、受信したブロードキャストメッセージの送信元以
外の経路先である無線基地局20−3a、20−4aに
送信し、以下無線基地局20−3a、20−4aは自ノ
ード内の端末に向けて無線でブロードキャストを行な
う。
【0007】このように、セルラーシステムのような無
線ネットワークでは、無線によるブロードキャストは、
必ず1ホップで終了し、ある無線基地局が他の無線基地
局が無線でブロードキャストしたメッセージを受信した
としても、更にブロードキャストするようなことはな
い。
【0008】無線で中継を行なうマルチホップのシステ
ムにおいて、無線基地局間の経路に同じ無線資源を利用
する場合、ブロードキャストメッセージを受けた経路に
対しては送信しないという制御ができないため、問題が
生じる。
【0009】例えば、図15における無線基地局20−
1aと20−2a、20−2aとブリッジ10a、ブリ
ッジ10aと無線基地局20−3a、20−4aが無線
で接続された経路であるとする。
【0010】端末30aがブロードキャストする場合
は、以下のようになる。無線で経路が設定される場合
は、中継ノードにおいて経路以外からメッセージが受信
されたときに、当該メッセージを廃棄する必要がある
が、正しい経路から受信したメッセージに関しては、中
継処理が必要である。例えば、正しい経路からブロード
キャストメッセージを受信した場合は、当該メッセージ
をさらにブロードキャストする。図15の例では、端末
30aからのブロードキャストメッセージ(ステップ
A)を受けた無線基地局20−1aが無線でブロードキ
ャストを行ない(ステップB)、そのブロードキャスト
を受けた無線基地局20−2aが無線でブロードキャス
トを行なうと(ステップC、D)、無線基地局20−1
aは正しい経路である無線基地局20−2aからのブロ
ードキャストメッセージを受け取る。正しい経路から受
信したブロードキャストメッセージは、さらにブロード
キャストする必要があるので、この結果、自ノード(無
線基地局20−1a)が送信した同じブロードキャスト
メッセージを更にブロードキャストしてしまうというブ
ロードキャストストームが発生する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
技術では、以下に述べるような問題点があった。
【0012】第1に、無線を用いて中継を行なう従来の
マルチホップのシステムにおいては、メッセージを無線
でブロードキャストすると、ブロードキャストストーム
が発生してしまう。これは、ネットワークにおいて無線
リンクを用いた適切な経路が構成されている場合であっ
ても、自ノードの送出したブロードキャストメッセージ
が、当該ブロードキャストメッセージを受信したノード
によって再度ブロードキャストされることによって、自
ノードに正しい経路からのブロードキャストメッセージ
として受信されるために、更に、ブロードキャストを行
ってしまうためである。
【0013】第2に、ブロードキャストメッセージを受
信した場合、予め経路が設定されているノードに対して
それぞれユニキャストで送信するという方法は、位置が
把握されていない端末が存在する可能性のある移動通信
のようなネットワークでは、正しく機能しない。これ
は、ブロードキャストメッセージがユニキャストでそれ
ぞれ配送されるので、位置が把握されていないノードに
対しては配送されないためである。
【0014】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解
決し、無線による中継を用いた無線マルチホップネット
ワークにおいて、ブロードキャストストームを発生させ
ずに、位置の認識できていない端末に対しても有効なブ
ロードキャストが行える方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のブロードキャストシステムは、無線ネットワー
ク上でメッセージのブロードキャストを行なうブロード
キャストシステムにおいて、メッセージの送受信・中継
を行なう各ノードは、他のノードとの間で通信するメッ
セージに対して、当該メッセージの最終的な送信先を示
す真の送信先アドレスと、当該メッセージの最初の送信
元を示す真の送信元アドレスと、隣接するノード間の転
送における当該メッセージの送信先を示す隣接送信先ア
ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
ージの送信元を示す隣接送信元アドレスのデータを、当
該メッセージに付加して送信する手段と、ブロードキャ
ストメッセージを新規に送信する場合に、前記真の送信
先アドレスにブロードキャストアドレスを設定しかつ前
記隣接送信先アドレスにブロードキャストアドレスを設
定した前記メッセージと、通信経路上の隣接ノードのそ
れぞれに対して、前記真の送信先アドレスにブロードキ
ャストアドレスを設定しかつ前記隣接送信先アドレスに
当該隣接ノードのアドレスを指定した前記メッセージと
を生成し送信する手段を備えることを特徴とする。
【0016】請求項2の本発明のブロードキャストシス
テムは、前記ノードは、受信したメッセージの前記隣接
送信先アドレスが自ノードでない場合に、当該メッセー
ジを廃棄する手段と、受信したメッセージの前記真の送
信先アドレスにブロードキャストアドレスが設定されて
いる場合、及び前記真の送信先アドレスに指定された宛
先への通信経路が不明な場合において、前記受信したメ
ッセージの前記隣接送信元アドレスに示される以外の通
信経路上の隣接ノードのそれぞれに対して、前記隣接送
信先アドレスにブロードキャストアドレスを設定した前
記メッセージと、前記隣接送信先アドレスに当該隣接ノ
ードのアドレスを指定した前記メッセージとの双方を生
成し送信する手段を備えることを特徴とする。
【0017】請求項3の本発明のブロードキャストシス
テムは、無線ネットワーク上でメッセージのブロードキ
ャストを行なうブロードキャストシステムにおいて、メ
ッセージの送受信・中継を行なう各ノードは、他のノー
ドとの間で通信するメッセージに対して、当該メッセー
ジの最終的な送信先を示す真の送信先アドレスと、当該
メッセージの最初の送信元を示す真の送信元アドレス
と、隣接するノード間の転送における当該メッセージの
送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノード間
の転送における当該メッセージの送信元を示す隣接送信
元アドレスと、中継するメッセージの一つ前の送信元を
表す前ホップのノードのアドレスのデータを、当該メッ
セージに付加して送信する手段と、受信したメッセージ
の前記隣接送信元アドレスが予め設定された通信経路に
おける自ノードの隣接ノードでない場合、及び、受信し
たメッセージの前ホップのノードのアドレスが自ノード
のアドレスである場合において、当該受信メッセージを
廃棄する手段を備えることを特徴とする。
【0018】請求項4の本発明のブロードキャストシス
テムは、ルートノードを頂点とするツリー構造の通信経
路が構成されている無線ネットワーク上で、メッセージ
のブロードキャストを行なうブロードキャストシステム
において、メッセージの送受信・中継を行なう各ノード
は、他のノードとの間で通信するメッセージに対して、
当該メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アド
レスと、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信
元アドレスと、隣接するノード間の転送における当該メ
ッセージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接す
るノード間の転送における当該メッセージの送信元を示
す隣接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付
加して送信する手段と、ブロードキャストメッセージを
新規に送信する場合に、当該ブロードキャストメッセー
ジをユニキャスト通信により前記ルートノードに送信
し、前記ルートノードからの当該メッセージの配送を要
求する手段と、ブロードキャストメッセージの受信時
に、当該メッセージの前記隣接送信元アドレスが下位の
ノードである場合には、当該メッセージを破棄する手段
を備え、前記ルートノードは、前記ノードから、前記ブ
ロードキャストメッセージを受け付けて、当該メッセー
ジを下位のノードに対し送信する手段を備えることを特
徴とする。
【0019】請求項5の本発明のブロードキャストシス
テムは、無線ネットワーク上でメッセージのブロードキ
ャストを行なうブロードキャストシステムにおいて、メ
ッセージの送受信・中継を行なう各ノードは、他のノー
ドとの間で通信するメッセージに対して、当該メッセー
ジの最終的な送信先を示す真の送信先アドレスと、当該
メッセージの最初の送信元を示す真の送信元アドレス
と、隣接するノード間の転送における当該メッセージの
送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノード間
の転送における当該メッセージの送信元を示す隣接送信
元アドレスのデータを、当該メッセージに付加して送信
する手段と、ブロードキャストメッセージを、予め設定
された経路に沿ってユニキャスト通信を用いて隣接する
ノードに送信する手段を備え、前記ブロードキャストメ
ッセージを受信する移動体端末は、前記真の送信先アド
レスにブロードキャストアドレスが設定されたメッセー
ジの受信時において、当該移動体端末が通信エリア内に
現在所属する無線基地局が存在する場合には、当該メッ
セージの前記隣接送信先アドレスが自ノードに設定され
ている場合に限り、当該メッセージの受信処理を行な
い、当該移動体端末が所属する無線基地局が存在しない
場合には、常に当該メッセージの受信処理を行なうこと
を特徴とする。
【0020】請求項6の本発明のブロードキャスト送信
ノードは、無線ネットワーク上にブロードキャストメッ
セージを発信するブロードキャスト送信ノードにおい
て、他のノードとの間で通信するメッセージに対して、
当該メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アド
レスと、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信
元アドレスと、隣接するノード間の転送における当該メ
ッセージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接す
るノード間の転送における当該メッセージの送信元を示
す隣接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付
加して通信する手段と、ブロードキャストメッセージを
新規に送信する場合に、前記真の送信先アドレスにブロ
ードキャストアドレスを設定しかつ前記隣接送信先アド
レスにブロードキャストアドレスを設定した前記メッセ
ージと、通信経路上の隣接ノードのそれぞれに対して、
前記真の送信先アドレスにブロードキャストアドレスを
設定しかつ前記隣接送信先アドレスに当該隣接ノードの
アドレスを指定した前記メッセージとの双方を生成し送
信する手段を備えることを特徴とする。
【0021】請求項7の本発明のブロードキャスト送信
ノードは、無線ネットワーク上にブロードキャストメッ
セージを発信するブロードキャスト送信ノードにおい
て、他のノードとの間で通信するメッセージに対して、
当該メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アド
レスと、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信
元アドレスと、隣接するノード間の転送における当該メ
ッセージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接す
るノード間の転送における当該メッセージの送信元を示
す隣接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付
加して通信する手段と、新規に送信する前記ブロードキ
ャストメッセージの前記隣接送信先アドレスに、予め設
定された経路における隣接ノードのアドレスを設定し、
当該隣接ノードに前記ブロードキャストメッセージを送
信することを特徴とする。
【0022】請求項8の本発明のブロードキャスト送信
ノードは、ルートノードを頂点とするツリー構造の通信
経路が構成されている無線ネットワーク上に、ブロード
キャストメッセージを発信するブロードキャスト送信ノ
ードにおいて、他のノードとの間で通信するメッセージ
に対して、当該メッセージの最終的な送信先を示す真の
送信先アドレスと、当該メッセージの最初の送信元を示
す真の送信元アドレスと、隣接するノード間の転送にお
ける当該メッセージの送信先を示す隣接送信先アドレス
と、隣接するノード間の転送における当該メッセージの
送信元を示す隣接送信元アドレスのデータを、当該メッ
セージに付加して通信する手段と、ブロードキャストメ
ッセージの新規送信時において、自ノードが前記ルート
ノードでない場合には、当該ブロードキャストメッセー
ジをユニキャスト通信により前記ルートノードに送信し
て前記ルートノードからの当該メッセージの配送を要求
し、自ノードが前記ルートノードである場合には、当該
ブロードキャストメッセージを下位の隣接ノードに対し
送信する手段を備えることを特徴とする。
【0023】請求項9の本発明のブロードキャスト中継
ノードは、無線ネットワーク上にブロードキャストメッ
セージを中継するブロードキャスト中継ノードにおい
て、他のノードとの間で通信するメッセージに対して、
当該メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アド
レスと、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信
元アドレスと、隣接するノード間の転送における当該メ
ッセージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接す
るノード間の転送における当該メッセージの送信元を示
す隣接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付
加して送信する手段と、受信したメッセージの前記隣接
送信先アドレスが自ノードでない場合に、当該メッセー
ジを廃棄する手段と、受信したメッセージの前記真の送
信先アドレスにブロードキャストアドレスが設定されて
いる場合、及び前記真の送信先アドレスに指定された宛
先への通信経路が不明な場合において、前記受信したメ
ッセージの前記隣接送信元アドレスに示される以外の通
信経路上の隣接ノードのそれぞれに対して、前記隣接送
信先アドレスにブロードキャストアドレスを設定した前
記メッセージと、前記隣接送信先アドレスに当該隣接ノ
ードのアドレスを指定した前記メッセージとの双方を生
成し送信する手段を備えることを特徴とする。
【0024】請求項10の本発明のブロードキャスト中
継ノードは、無線ネットワーク上にブロードキャストメ
ッセージを中継するブロードキャスト中継ノードにおい
て、他のノードとの間で通信するメッセージに対して、
当該メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アド
レスと、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信
元アドレスと、隣接するノード間の転送における当該メ
ッセージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接す
るノード間の転送における当該メッセージの送信元を示
す隣接送信元アドレスと、中継するメッセージの一つ前
の送信元を表す前ホップのノードのアドレスのデータ
を、当該メッセージに付加して送信する手段と、受信し
たメッセージの前記隣接送信元アドレスが予め設定され
た通信経路における自ノードの隣接ノードでない場合、
及び、受信したメッセージの前ホップのノードのアドレ
スが自ノードのアドレスである場合において、当該受信
メッセージを廃棄する手段を備えることを特徴とする。
【0025】請求項11の本発明のブロードキャスト中
継ノードは、ルートノードを頂点とするツリー構造の通
信経路が構成されている無線ネットワーク上に、ブロー
ドキャストメッセージを中継するブロードキャスト中継
ノードにおいて、他のノードとの間で通信するメッセー
ジに対して、当該メッセージの最終的な送信先を示す真
の送信先アドレスと、当該メッセージの最初の送信元を
示す真の送信元アドレスと、隣接するノード間の転送に
おける当該メッセージの送信先を示す隣接送信先アドレ
スと、隣接するノード間の転送における当該メッセージ
の送信元を示す隣接送信元アドレスのデータを、当該メ
ッセージに付加して送信する手段と、ブロードキャスト
メッセージの受信時に、当該メッセージの前記隣接送信
元アドレスが下位のノードである場合には、当該メッセ
ージを破棄する手段を備えることを特徴とする。
【0026】請求項12の本発明のブロードキャスト中
継ノードは、無線ネットワーク上にブロードキャストメ
ッセージを中継するブロードキャスト中継ノードにおい
て、他のノードとの間で通信するメッセージに対して、
当該メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アド
レスと、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信
元アドレスと、隣接するノード間の転送における当該メ
ッセージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接す
るノード間の転送における当該メッセージの送信元を示
す隣接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付
加して送信する手段と、ブロードキャストメッセージ
を、予め設定された経路に沿ってユニキャスト通信を用
いて隣接するノードに送信する手段と、自ノードが経路
において当該受信メッセージの前記隣接送信元アドレス
に設定された隣接ノード以外に経路を持たない末端ノー
ドの場合に、前記隣接送信先アドレスにブロードキャス
トアドレスを設定して中継する手段と、前記末端ノード
でない場合に、経路における当該メッセージの前記隣接
送信元アドレス以外の隣接ノードのアドレスを前記隣接
送信先アドレスとして設定して中継する手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0027】請求項13の本発明の移動体端末は、無線
ネットワークを介して送信されるブロードキャストメッ
セージを受信する移動体端末において、当該メッセージ
の最終的な送信先を示す真の送信先アドレスと、当該メ
ッセージの最初の送信元を示す真の送信元アドレスと、
隣接するノード間の転送における当該メッセージの送信
先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノード間の転
送における当該メッセージの送信元を示す隣接送信元ア
ドレスのデータを、付加されて送信されるメッセージを
受信する手段と、前記真の送信先アドレスにブロードキ
ャストアドレスが設定されたメッセージの受信時におい
て、当該移動体端末が通信エリア内に現在所属する無線
基地局が存在する場合には、当該メッセージの前記隣接
送信先アドレスが自ノードに設定されている場合に限り
当該メッセージの受信処理を行ない、当該移動体端末が
所属する無線基地局が存在しない場合には、常に当該メ
ッセージの受信処理を行なうことを特徴とする。
【0028】請求項14の本発明のブロードキャスト方
法は、無線ネットワーク上でメッセージのブロードキャ
ストを行なうブロードキャスト方法において、メッセー
ジの送受信・中継を行なう各ノードは、他のノードとの
間で通信するメッセージに対して、当該メッセージの最
終的な送信先を示す真の送信先アドレスと、当該メッセ
ージの最初の送信元を示す真の送信元アドレスと、隣接
するノード間の転送における当該メッセージの送信先を
示す隣接送信先アドレスと、隣接するノード間の転送に
おける当該メッセージの送信元を示す隣接送信元アドレ
スのデータを、当該メッセージに付加して送信するステ
ップと、ブロードキャストメッセージを新規に送信する
場合に、前記真の送信先アドレスにブロードキャストア
ドレスを設定しかつ前記隣接送信先アドレスにブロード
キャストアドレスを設定した前記メッセージと、通信経
路上の隣接ノードのそれぞれに対して、前記真の送信先
アドレスにブロードキャストアドレスを設定しかつ前記
隣接送信先アドレスに当該隣接ノードのアドレスを指定
した前記メッセージとの双方を生成し送信するステップ
を備えることを特徴とする。
【0029】請求項15の本発明のブロードキャスト方
法は、前記ノードは、受信したメッセージの前記隣接送
信先アドレスが自ノードでない場合に、当該メッセージ
を廃棄するステップと、受信したメッセージの前記真の
送信先アドレスにブロードキャストアドレスが設定され
ている場合、及び前記真の送信先アドレスに指定された
宛先への通信経路が不明な場合において、前記受信した
メッセージの前記隣接送信元アドレスに示される以外の
通信経路上の隣接ノードのそれぞれに対して、前記隣接
送信先アドレスにブロードキャストアドレスを設定した
前記メッセージと、前記隣接送信先アドレスに当該隣接
ノードのアドレスを指定した前記メッセージとの双方を
生成し送信するステップを備えることを特徴とする。
【0030】請求項16の本発明のブロードキャスト方
法は、無線ネットワーク上でメッセージのブロードキャ
ストを行なうブロードキャスト方法において、メッセー
ジの送受信・中継を行なう各ノードは、他のノードとの
間で通信するメッセージに対して、当該メッセージの最
終的な送信先を示す真の送信先アドレスと、当該メッセ
ージの最初の送信元を示す真の送信元アドレスと、隣接
するノード間の転送における当該メッセージの送信先を
示す隣接送信先アドレスと、隣接するノード間の転送に
おける当該メッセージの送信元を示す隣接送信元アドレ
スと、中継するメッセージの一つ前の送信元を表す前ホ
ップのノードのアドレスを、当該メッセージに付加して
送信するステップと、受信したメッセージの前記隣接送
信元アドレスが予め設定された通信経路における自ノー
ドの隣接ノードでない場合、及び、受信したメッセージ
の前ホップのノードのアドレスが自ノードのアドレスで
ある場合において、当該受信メッセージを廃棄するステ
ップを備えることを特徴とする。
【0031】請求項17の本発明のブロードキャスト方
法は、ルートノードを頂点とするツリー構造の通信経路
が構成されている無線ネットワーク上で、メッセージの
ブロードキャストを行なうブロードキャスト方法におい
て、メッセージの送受信・中継を行なう各ノードは、他
のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該メ
ッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
て送信するステップと、ブロードキャストメッセージを
新規に送信する場合に、当該ブロードキャストメッセー
ジをユニキャスト通信により前記ルートノードに送信
し、前記ルートノードからの当該メッセージの配送を要
求するステップと、ブロードキャストメッセージの受信
時に、当該メッセージの前記隣接送信元アドレスが下位
のノードである場合には、当該メッセージを破棄するス
テップを備え、前記ルートノードは、前記ノードから、
前記ブロードキャストメッセージを受け付けて、当該メ
ッセージを下位のノードに対し送信するステップを備え
ることを特徴とする。
【0032】請求項18の本発明のブロードキャスト方
法は、無線ネットワーク上でメッセージのブロードキャ
ストを行なうブロードキャスト方法において、メッセー
ジの送受信・中継を行なう各ノードは、他のノードとの
間で通信するメッセージに対して、当該メッセージの最
終的な送信先を示す真の送信先アドレスと、当該メッセ
ージの最初の送信元を示す真の送信元アドレスと、隣接
するノード間の転送における当該メッセージの送信先を
示す隣接送信先アドレスと、隣接するノード間の転送に
おける当該メッセージの送信元を示す隣接送信元アドレ
スのデータを、当該メッセージに付加して送信するステ
ップと、ブロードキャストメッセージを、予め設定され
た経路に沿ってユニキャスト通信を用いて隣接するノー
ドに送信するステップを備え、前記ブロードキャストメ
ッセージを受信する移動体端末は、前記真の送信先アド
レスにブロードキャストアドレスが設定されたメッセー
ジの受信時において、当該移動体端末が通信エリア内に
現在所属する無線基地局が存在する場合には、前記隣接
送信先アドレスが自ノードに設定されている場合に限り
当該メッセージの受信処理を行ない、当該移動体端末が
所属する無線基地局が存在しない場合には、常に当該メ
ッセージの受信処理を行なうステップを備えることを特
徴とする。
【0033】請求項19の本発明のブロードキャストプ
ログラムは、コンピュータを制御することにより、無線
ネットワーク上でメッセージのブロードキャストを行な
うブロードキャストプログラムにおいて、メッセージの
送受信・中継を行なう各ノードに、他のノードとの間で
通信するメッセージに対して、当該メッセージの最終的
な送信先を示す真の送信先アドレスと、当該メッセージ
の最初の送信元を示す真の送信元アドレスと、隣接する
ノード間の転送における当該メッセージの送信先を示す
隣接送信先アドレスと、隣接するノード間の転送におけ
る当該メッセージの送信元を示す隣接送信元アドレスの
データを、当該メッセージに付加して送信する処理と、
ブロードキャストメッセージを新規に送信する場合に、
前記真の送信先アドレスにブロードキャストアドレスを
設定しかつ前記隣接送信先アドレスにブロードキャスト
アドレスを設定した前記メッセージと、通信経路上の隣
接ノードのそれぞれに対して、前記真の送信先アドレス
にブロードキャストアドレスを設定しかつ前記隣接送信
先アドレスに当該隣接ノードのアドレスを指定した前記
メッセージとの双方を生成し送信する処理を実行させる
ことを特徴とする。
【0034】本発明の第1のブロードキャスト方法は、
メッセージのフィールドとして最終的な送信先を示す真
の送信先アドレスと、最初の送信元を示す真の送信元ア
ドレスと、経路における隣接ノードの送信先を示す隣接
送信先アドレスと、経路における隣接ノードの送信元を
示す隣接送信元アドレスを用いる無線マルチホップネッ
トワークにおいて、ブロードキャストメッセージを受信
したノードが、予め設定されたネットワークの経路に沿
って、当該受信ブロードキャストメッセージの送信元以
外の隣接ノードに対してユニキャストし、更に1ホップ
のみ有効なブロードキャストを行なうことを特徴とす
る。
【0035】本発明の第2のブロードキャスト方法は、
前記メッセージフォーマットのフィールドに、中継ノー
ドが中継するメッセージの一つ前の送信元を表す前ホッ
プのノードのアドレスを加えたメッセージフォーマット
を用いる無線マルチホップネットワークにおいて、ブロ
ードキャストメッセージを受信したノードは、予め設定
された経路における隣接ノード以外のノードからのブロ
ードキャストメッセージを廃棄し、前ホップのアドレス
として自ノードのアドレスが設定されたメッセージを廃
棄することを特徴とする。
【0036】本発明の第3のブロードキャスト方法は、
前記第1のブロードキャスト方法のメッセージフォーマ
ットを用い、一つのノードをルートとしたツリー構造の
経路が構成されている無線マルチホップネットワークに
おいて、ブロードキャストメッセージを、ユニキャスト
通信を用いて一旦ルートノードに配送し、当該ブロード
キャストメッセージを受信したルートノードがブロード
キャストを行ない、各ノードは、予め設定された経路に
おける上流の隣接ノードからのブロードキャストメッセ
ージのみを、更にブロードキャストを行なうことを特徴
とする。
【0037】本発明の第4のブロードキャスト方法は、
前記第1のブロードキャスト方法のメッセージフォーマ
ットを用い、中継ノードが予め構成された経路に沿って
ユニキャスト通信を用いてブロードキャストメッセージ
を配送すると共に、端末がメッセージに含まれる真の送
信先を確認することを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1、図2は、本発
明を適用する無線マルチホップネットワークの構成の一
例を示す図である。
【0039】図1、図2を参照すると本実施の形態のネ
ットワークは、端末30(30−1、30−2、30−
3)、無線基地局20(20−1、20−2、20−
3、20−4、20−5)、無線ブリッジ10を備えて
おり、これらの各ノードは無線リンクで接続されてい
る。各端末30は移動体通信を行なう端末装置(移動体
端末)であり、その各端末30による無線通信を無線基
地局20により中継する。無線ブリッジ10は、各無線
基地局20同士を接続する上位の基地局である。
【0040】また、図中の各ノードを結ぶ線は、予め設
定された通信経路を示している。他のノードと線が結ば
れていない端末30−3は、どの無線基地局の通信エリ
アにも所属しておらず、経路が構成されていない状態で
ある。例えば、端末30−1が端末30−2と通信する
際には、無線リンクを用いて、無線基地局20−1、2
0−2、20−5、無線ブリッジ10、無線基地局20
−4を順次経由することになる。これらの経由される各
ノードは、メッセージを中継する中継ノードになる。
【0041】経路を構成する際には、例えばspanning t
reeアルゴリズムが用いられる。spanning treeアルゴリ
ズムでは、経路制御パケットを利用して、ツリートポロ
ジーの頂点となるルートの識別番号とそのルートに至る
コストが最小となるような経路が構成される。経路制御
パケットの交換によって、各隣接ノードが経路上の上流
に当たる上流ノードであるか、経路上の下流に当たる下
流ノードであるか、経路以外のノードであるのかを認識
することが可能である。ここで、経路の上流とは、ある
ノードに対してルートノードに近い側、下流とはルート
ノードから遠い側を示す。
【0042】無線マルチホップネットワークでは、論理
的な経路は作成されるものの、正しい経路以外のノード
からのメッセージを受信することが可能なため、有線ネ
ットワークで用いられるメッセージにおけるアドレスフ
ィールドのように、送信元と送信先のみを使用した場
合、メッセージを受信した各ノードはそのメッセージを
中継すべきなのか、廃棄すべきなのか判断することが困
難である。
【0043】従って、無線マルチホップネットワークに
おいて、通信を行なう際に用いるメッセージには、最終
的なメッセージの送信先(以下、真の送信先と呼ぶ)ア
ドレスを示すフィールド、隣接ノードの送信先(以下、
隣接送信先と呼ぶ)アドレスを示すフィールド、メッセ
ージの最初の送信元(以下、真の送信元と呼ぶ)アドレ
スを示すフィールド、隣接ノードの送信元(以下、隣接
送信元と呼ぶ)アドレスを示すフィールドが必要であ
る。つまり、生成された経路の隣接するノード間におい
てメッセージを送受した時点において、当該メッセージ
を送った側のノードを隣接送信元と呼び、当該メッセー
ジを受信した側のノードを隣接送信先と呼ぶのである。
【0044】図3は、このような各フィールドを備える
メッセージの構成例を示したものである。これらの各フ
ィールドのデータは、図3に示されるようにメッセージ
の本文のデータに付加されて、各ノード間で送受され
る。
【0045】図1において、端末30−1が端末30−
2と通信する場合に、端末30−1が無線基地局20−
1に対して送信するメッセージでは、真の送信先が端末
30−2、真の送信元が端末30−1、隣接送信先が無
線基地局20−1、隣接送信元が端末30−1となる。
【0046】また、当該メッセージを無線基地局20−
1が中継して無線基地局20−2に送信する場合、真の
送信先と真の送信元は端末30−2、端末30−1で変
わらず、隣接送信元が無線基地局20−1、隣接送信先
が無線基地局20−2となる。
【0047】従って、真の送信先と真の送信元は、メッ
セージを初めに生成したノードが設定し、経路途中にお
ける中継ノードにて変更されることはなく、中継ノード
では状況に合わせて設定することになる。通信する互い
のアドレスと経路が明らかな場合は、ユニキャスト通信
が行われ、各ノードに記録された経路に沿って、メッセ
ージが配送される。上記の例では、無線基地局20−1
には端末30−1が真の送信先の場合は、次ホップは端
末30−1、端末30−2が真の送信先の場合は、次ホ
ップは無線基地局20−2であることが記録されてお
り、無線基地局20−1のような中継ノードでは、その
情報に基づいてメッセージを中継する。
【0048】上記では、ユニキャスト通信を想定したア
ドレス設定について記述したが、ブロードキャストの場
合、アドレスとしてブロードキャストアドレスを用い
る。
【0049】本発明の制御を行なう通信層は特に限定し
ないが、OSIの7階層モデルにおけるデータリンク層
内部、あるいはインターネットにおけるIP層とMAC
層の中間に位置し、MAC層と共同して動作することが
可能である。MACと共同して動作する場合、図3のメ
ッセージ構成において、隣接送信先、隣接送信元はMA
C層で扱うMACアドレスであり、真の送信元、真の送
信先はMAC層の上位層で扱うMACアドレスとして使
用することが可能である。
【0050】次に、本発明の第1の実施の形態を、図面
を参照して説明する。
【0051】図4、5、6は、第1の実施の形態による
ブロードキャスト方法を説明するためのフローチャート
であり、それぞれに、図4はブロードキャストメッセー
ジを最初に送信するノードの処理、図5はブロードキャ
ストメッセージを中継するノードの処理、図6はブロー
ドキャストメッセージを受信する受信ノードの処理を示
している。
【0052】ここで、ブロードキャストメッセージを最
初に送信するノードとしては、中継ノードや端末を含む
全てのノードが考えられる。ブロードキャストメッセー
ジを中継するノードとしては、設定された経路を2つ以
上持つ中継ノードが考えられる。ブロードキャストメッ
セージを受信する受信ノードとしては、中継ノードや端
末を含む全てのノードが考えられる。
【0053】図1のようなネットワークでは、無線ブリ
ッジ10と各無線基地局20は、前述の中継ノードであ
る。また、各端末30(30−1、30−2)は、経路
を一つのみ所有する端末であり、メッセージの受信又は
最初の送信を行なう。
【0054】まず、図4を参照して、本実施の形態のブ
ロードキャストメッセージを送信するノードの動作を説
明する。
【0055】本実施の形態を用いて制御を行なう通信層
が、その上位層からメッセージの送信を要求される場
合、送信するメッセージ本体と、その送信先のアドレス
を供給される(ステップ401)。当該送信先をステッ
プ402で判断し、ブロードキャストアドレスを示して
いる場合はステップ406へ、他の場合はステップ40
3へ進む。
【0056】ステップ403では、送信先への経路が把
握できているかを判断し、できていれば、経路に従った
次のノードへユニキャストで送信する(ステップ40
4)。経路が把握できていない場合、ブロードキャスト
で送信する必要があるが、まず、図3のメッセージフォ
ーマットにおける真の送信先フィールドに、上位層から
要求された送信先アドレスを設定する(ステップ40
5)。これは上位層が送信先アドレスは既知で、経路が
認識できていないという状況であり、例えば、以前に一
度通信を行ったため、上位層はアドレスを記憶している
が、経路情報が時間の経過によって無効になってしまっ
たような場合がある。
【0057】一方、上位層からの要求の送信先がブロー
ドキャストアドレスであった場合、真の送信先にブロー
ドキャストアドレスを設定する(ステップ406)。真
の送信先の設定を終えると、真の送信元と隣接送信元と
して自ノードを設定し(ステップ407)、ステップ4
08に進む。
【0058】ステップ408では、メッセージの隣接送
信先にブロードキャストアドレスを設定する。この後、
ブロードキャスト送信ノードが持つ経路の数に応じて、
同じメッセージ本体、隣接送信元、真の送信先、真の送
信元を持つメッセージを複製し、それぞれのメッセージ
の隣接送信先に、設定された経路における隣接ノードの
アドレスを設定する(ステップ409〜ステップ41
1)。
【0059】経路が複数存在する場合には、各経路の隣
接ノードを隣接送信先とする。従って、同じ本体を持つ
メッセージが、隣接送信先としてブロードキャストアド
レスを設定したメッセージが一つと、ユニキャストアド
レスを設定したメッセージがノードの有する経路の数だ
け生成されることになる。例えば、図1のようなトポロ
ジーにおいて、端末30−1がブロードキャストする場
合、予め決定された経路における隣接ノードは無線基地
局20−1となるので、隣接送信先に無線基地局20−
1を設定する。
【0060】そして、以上により生成されたメッセージ
を送信する(ステップ409)。以上が、本実施の形態
のブロードキャストを開始するノードの動作である。
【0061】次に、図5を参照して、本実施の形態のブ
ロードキャストメッセージを受信して中継するノードの
動作を説明する。
【0062】メッセージを受信したノードにおいて、本
発明の制御を行なう通信層は下位層から受信指示を受け
る(ステップ501)。受信したメッセージの隣接送信
先を確認し(ステップ502)、ブロードキャストアド
レスの場合、このメッセージは廃棄する(ステップ50
3)。ブロードキャストアドレスでない場合、隣接送信
先が自ノードであるかを確認し(ステップ504)、そ
うでない場合は、このメッセージを廃棄する。またここ
では、ステップ502とステップ504に分けずに、受
信したメッセージの隣接送信先を確認して、自ノード以
外であったら、直ちに廃棄してもよい。
【0063】隣接送信先が自ノードであったら、真の送
信先がブロードキャストであるかを確認し(ステップ5
06)、そうでない場合、真の送信先が自ノードである
かを確認する(ステップ507)。真の送信先が自ノー
ドである場合には、上位層へ受信指示を出す(ステップ
509)。真の送信先が自ノードでない場合には、真の
送信先に指定されたアドレスへの経路の有無を確認し
(ステップ508)、経路が存在すればユニキャスト通
信を行なう(ステップ510)。
【0064】経路が存在しない場合、真の送信先を当該
宛先のままとして、ステップ512へ進む。ステップ5
08にて、当該当するアドレスへの経路を確認し、経路
が存在しない場合は、真の送信先としては特定のアドレ
スが設定されているが、事実上ブロードキャストで送信
することになる。このことによって、位置の認識できて
いない端末への配送が可能となる。
【0065】また、ステップ506にて、真の送信先が
ブロードキャストであることが確認されるとステップ5
11に進む。ステップ511では、通信の上位層に対し
て当該ブロードキャストメッセージの受信指示を行な
う。本制御を行なう中継ノードが、中継のみを行なうブ
リッジの場合、上位層が存在しないこともあるので、そ
の場合は上位層に通知する必要はない。この後ステップ
512に進む。
【0066】ステップ512では、隣接送信元アドレス
として自ノードのアドレスを設定し、ステップ513に
進む。ステップ513では、隣接送信先アドレスとして
ブロードキャストアドレスを設定する。この後、中継ノ
ードが持つ経路の数に応じて、同じメッセージ本体、隣
接送信元、真の送信先、真の送信元を持つメッセージを
複製し、それぞれのメッセージの隣接送信先に、設定さ
れた経路における隣接ノードのアドレスを設定する(ス
テップ514〜ステップ516)。
【0067】ただし、経路における隣接ノードのうち、
受信したメッセージの隣接送信元に設定されていたノー
ドは除外する。経路が複数存在する場合には、各経路の
隣接ノードを隣接送信先とする。従って、同じ本体を持
つメッセージが、隣接送信先としてブロードキャストア
ドレスを設定したメッセージが一つと、ユニキャストア
ドレスを設定したメッセージが“ノードの有する経路の
数 − 1”だけ生成されることになる。
【0068】例えば、図1のようなトポロジーにおい
て、端末30−1から受信したブロードキャストメッセ
ージを無線基地局20−1がブロードキャストする場
合、予め決定された経路における隣接ノードは無線基地
局20−2と端末30−1であるが、受信したメッセー
ジの隣接送信元が端末30−1であるので、隣接送信先
に無線基地局20−2を設定する。
【0069】そして、以上により生成されたメッセージ
を送信する(ステップ517)。メッセージの真の送信
先と真の送信元については、受信したメッセージに設定
されていたアドレスを変更しない。以上が、本実施の形
態のブロードキャストを中継するノードの動作である。
【0070】次に、図6を参照して、本実施の形態の受
信ノードの動作を説明する。
【0071】メッセージを受信した受信ノードにおい
て、本発明の制御を行なう通信層は下位層から受信指示
を受ける(ステップ601)。受信したメッセージの隣
接送信先を確認して、自ノード宛あるいはブロードキャ
ストのメッセージであるかを確認する(ステップ60
2)。そうでない場合、このメッセージは廃棄する(ス
テップ603)。自ノード宛あるいはブロードキャスト
のメッセージである場合は、上位層へ受信指示を出す
(ステップ604)。
【0072】本フローでは、隣接送信先のみを確認して
いるが、隣接送信先に加えて、真の送信先も確認し、自
ノードあるいはブロードキャストアドレスの場合のみス
テップ604を実行することも可能である。このよう
に、隣接送信先にブロードキャストアドレスが設定され
ている場合は、受信処理を行なうことで、無線基地局に
所属していない端末であっても、ブロードキャストメッ
セージを受信することが可能である。
【0073】以上説明したように、本実施の形態による
ブロードキャストは、設定された経路に沿ったユニキャ
ストと、各ノードにおける1ホップのブロードキャスト
によって行なうので、正しく全てのノードにブロードキ
ャストが配送される。
【0074】また、隣接送信先にブロードキャストを設
定したメッセージは、受信側で廃棄されるので、自ノー
ドの出力したブロードキャストメッセージが戻ってくる
ことによって生じるブロードキャストストームが発生す
ることはない。
【0075】更に、無線マルチホップネットワークで用
いるメッセージフォーマットに追加フィールドを設ける
必要はなく、各ノードの制御のみによって実現すること
ができる。
【0076】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0077】本実施の形態では、先の第1の実施の形態
のブロードキャストメッセージのフィールド構成に加え
て、図7に示されるように、前ホップのアドレスを追加
する。
【0078】ここで、前ホップのアドレスとは、あるノ
ードがブロードキャストメッセージを送信する場合に、
その送信の契機となったブロードキャストメッセージを
送信したノードのアドレスを示す。例えば、図1におい
て、無線基地局20−1が無線基地局20−2からのブ
ロードキャストメッセージを受信し、当該メッセージを
ブロードキャストする場合に、送信するメッセージの前
ホップアドレスとして含まれるのは、無線基地局20−
2のアドレスである。また、最初にブロードキャストメ
ッセージを送信するノードの場合は、前ホップのアドレ
スは存在しないため、例えば、この場合には自ノードの
アドレスとして前ホップのアドレスを用いてもよい。
【0079】本実施の形態におけるブロードキャストを
開始するノードの動作について、図8のフローチャート
を参照して説明する。
【0080】本実施の形態のブロードキャストを開始す
るノードの、ステップ801からステップ807までの
処理は、第1の実施の形態におけるステップ401から
ステップ407までの処理と同様であり、ここではその
説明を省略する。
【0081】そして、ステップ808において、隣接送
信先としてブロードキャストアドレスを設定する。次
に、前ホップのアドレスとして自ノードのアドレスを設
定する(ステップ809)。ブロードキャストを開始す
るノードであるので、前ホップのアドレスは実質的に存
在しないため、このフィールドを空にしてもよい。この
ように各フィールドを設定したブロードキャストメッセ
ージを送信する(ステップ810)。
【0082】例えば、図1において、端末30−1がブ
ロードキャストを開始する場合、真の送信先にブロード
キャストアドレスを設定し、隣接送信元と真の送信元に
端末30−1のアドレスを設定し、隣接送信先にブロー
ドキャストアドレスを設定し、前ホップのアドレスに端
末30−1のアドレスを設定して送信する。以上が、本
実施の形態のブロードキャストを開始するノードの動作
である。
【0083】次に、本実施の形態におけるメッセージを
中継するノードの動作について、図9のフローチャート
を参照して説明する。
【0084】メッセージを中継するノードにおいて、通
信層の下位層からの受信指示があると(ステップ90
1)、当該受信メッセージの隣接送信元が、予め設定さ
れた経路において自ノードの隣接ノードであるかを判断
する(ステップ902)。隣接ノード以外のノードから
のメッセージであると判断されると、メッセージは廃棄
される(ステップ903)。隣接ノードからのメッセー
ジ、すなわち自ノードの上流ノードあるいは下流ノード
からのメッセージであると判断されると、ステップ90
4に進む。
【0085】ステップ904では、当該受信メッセージ
の隣接送信先が自ノードあるいはブロードキャストアド
レスであることを判定する。隣接送信先が自ノードある
いはブロードキャストアドレスでないと判断された場
合、当該メッセージを廃棄する(ステップ905)。隣
接送信先が自ノードあるいはブロードキャストアドレス
であると判断された場合、ステップ906に進み、真の
送信先がブロードキャストアドレスであるかを判断す
る。
【0086】ステップ906からステップ911までの
処理は、第1の実施の形態におけるステップ506から
ステップ511までの処理と同様であり、ここではその
説明を省略する。
【0087】ステップ912では、前ホップのアドレス
として設定されたアドレスが自ノードのアドレスである
かを判定する。前ホップのアドレスが自ノードである場
合、そのメッセージは廃棄する(ステップ913)。ス
テップ913においてメッセージを廃棄することによ
り、自ノードの送信したブロードキャストメッセージが
隣接ノードで更に送信されたのを受信して、もう一度送
信してしまうブロードキャストストームを防止すること
ができる。前ホップのアドレスが自ノードでないと判断
されると、受信したメッセージの隣接送信元を記録し、
新たに隣接送信元として自ノードのアドレスを設定する
(ステップ914)。
【0088】次に、隣接送信先としてブロードキャスト
アドレスを設定する(ステップ915)。そして、ステ
ップ914にて記録した、受信メッセージの隣接送信元
を前ホップのアドレスとして設定し(ステップ91
6)、メッセージを送信する(ステップ917)。メッ
セージの真の送信先と真の送信元については変更しな
い。
【0089】例えば、図1において、端末30−1が送
信したブロードキャストメッセージを受信した無線基地
局20−1は、端末30−1が経路における隣接ノード
であり、隣接送信先がブロードキャストになっているの
で、ブロードキャストすることを決定する。そして、該
受信メッセージの隣接送信元は端末30−1であるの
で、前ホップのアドレスとして端末30−1を記録し、
隣接送信元として自ノードである無線基地局20−1の
アドレスを、隣接送信先にブロードキャストアドレス
を、前ホップのアドレスに記録した端末30−1のアド
レスを設定して、送信する。以上が、本実施の形態のブ
ロードキャストを中継するノードの動作である。
【0090】また、本実施の形態における端末の動作
は、第1の実施の形態と同様であり、ここではその説明
を省略する。
【0091】以上説明したように、本実施の形態では、
ブロードキャストメッセージを中継する中継ノードにお
いて、ブロードキャストメッセージ内に当該ブロードキ
ャストメッセージを送信する契機となったブロードキャ
ストメッセージの送信元ノードを、前ホップのアドレス
として設定することで、自ノードの送信したブロードキ
ャストメッセージが、隣接ノードでもう一度ブロードキ
ャストされたメッセージを受信して、更にブロードキャ
ストしてしまうブロードキャストストームを防止するこ
とができる。
【0092】また、受信したメッセージが予め設定され
た経路における隣接ノードからのメッセージであるかを
判断して、経路以外からのブロードキャストメッセージ
を廃棄するので、余分なブロードキャストを発生させる
ことがない。
【0093】更に、ブロードキャストメッセージのフィ
ールドに、前ホップのアドレスを追加することにより、
送信メッセージ数を増加させずに、正しいブロードキャ
ストが可能となる。
【0094】次に、本発明の第3の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0095】本実施の形態では、予め設定された経路
が、一つのルートノードを頂点としたツリー構造を備え
る無線マルチホップネットワークを対象とする。図1の
通信経路においてルートノードは、無線ブリッジ10に
当たる。
【0096】本実施の形態では、ブロードキャストメッ
セージは経路沿いに上流に向かってユニキャストされ、
一度ルートノードまで至り、その後ルートノードが起点
となってブロードキャストを行なう。各中継ノードは、
経路における自ノードの上流の隣接ノードから受信した
ブロードキャストメッセージは、更にブロードキャスト
を行なうが、下流から受信したブロードキャストメッセ
ージは廃棄する。本実施の形態において使用するメッセ
ージは、第1の実施の形態と同様の図3に示される構成
を備える。
【0097】本実施の形態において、ブロードキャスト
を開始するブロードキャスト送信ノードの処理を、図1
0のフローチャートを参照して説明する。図10のステ
ップ1001からステップ1007までの処理は、第1
の実施の形態のステップ401からステップ407まで
の処理と同様であり、ここではその説明を省略する。
【0098】ステップ1008において、自ノードがル
ートノードであるか否かを判断する。ルートノードは自
分の上流ノードを持たないことにより、ルートノードで
あるか否かを判断することができる。
【0099】ルートノードである場合には、ステップ1
009に進み、隣接送信先にブロードキャストアドレス
を指定し、メッセージを送信する(ステップ101
0)。自ノードがルートノードでないと判断された場
合、ステップ1011に進み、隣接送信先に上流ノード
を設定し、メッセージを送信する(ステップ101
0)。
【0100】このブロードキャスト送信を開始するノー
ドが端末の場合には、ステップ1011において自ノー
ドが所属している無線基地局のアドレスを指定すること
になる。例えば、図1における端末30−1がブロード
キャストを開始する場合、真の送信先にブロードキャス
トアドレス、真の送信元と隣接送信元に自ノードのアド
レス、隣接送信先に無線基地局20−1を設定して送信
する。以上が、本実施の形態のブロードキャストを開始
するノードの動作である。
【0101】次に、本実施の形態のブロードキャストメ
ッセージを中継するノードの処理を、図11のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0102】中継ノードでは、受信メッセージを下位層
から提供される(ステップ1101)。受信メッセージ
の隣接送信元は隣接ノードであるかを判断し(ステップ
1102)、隣接ノードではないときには廃棄する(ス
テップ1103)。隣接送信元が経路に沿った自ノード
の隣接ノードである場合、隣接送信先が自ノードである
かを判定し、自ノードである場合ステップ1107へ、
自ノードでない場合ステップ1105へ進む(ステップ
1104)。
【0103】例えば、図1において端末30−1が送信
したブロードキャストメッセージを無線基地局20−1
が受信した際の処理では、無線基地局20−1にとって
端末30−1は経路上の隣接ノードであり、隣接送信先
が無線基地局20−1になっているので、ステップ11
07へ進む。
【0104】ステップ1105へ進むと、隣接送信先が
ブロードキャストアドレスであるかを判定し(ステップ
1105)、ブロードキャストでない場合は廃棄する
(ステップ1106)。隣接送信先がブロードキャスト
の場合はステップ1112へ進む。
【0105】ここで、ステップ1107からステップ1
111、ステップ1117までの処理と、ステップ11
12からステップ1118までの処理は、第1の実施の
形態におけるステップ506からステップ511までの
処理と同様であり、ステップ1107とステップ110
9、及びステップ1112とステップ1114において
進むステップがそれぞれ異なるのみであるので、ここで
はその説明を省略する。
【0106】前述のように、ステップ1117、111
8の処理は、本制御を行なうノードがブリッジのような
機能のみを持つ場合には上位層が存在しないこともある
ので、このような場合には処理する必要はない。
【0107】ステップ1117、1118を終えると、
それぞれステップ1119、1120へ進む。ステップ
1119に進んだ場合、自ノードがルートノードである
かを判定する。ルートノードでない場合、隣接送信先に
経路における上流ノードを設定し、隣接送信元に自ノー
ドを設定し(ステップ1121)、メッセージを送信す
る(ステップ1122)。ルートノードである場合、隣
接送信先にブロードキャストアドレスを設定し、隣接送
信元に自ノードを設定し(ステップ1123)、メッセ
ージを送信する(ステップ1124)。
【0108】真の送信元、真の送信先フィールドに関し
ては受信したメッセージに設定されていたアドレスを変
更する必要はない。例えば、図1において端末30−1
からのブロードキャストメッセージを受信した無線基地
局20−1では、隣接送信先に無線基地局20−2を、
隣接送信元に自ノードである無線基地局20−1のアド
レスを設定してメッセージを送信する。
【0109】ステップ1120に進んだ場合、受信メッ
セージに設定された隣接送信元が、経路における自ノー
ドの上流ノードであるかを判定する。上流ノードからの
メッセージでないと判断されると、当該受信メッセージ
は廃棄する(ステップ1125)。上流ノードからのメ
ッセージであると判断されると、ステップ1126へ進
む。ステップ1126では、隣接送信先にブロードキャ
ストアドレスを設定し、隣接送信元に自ノードを設定
し、メッセージを送信する(ステップ1127)。
【0110】真の送信元、真の送信先フィールドに関し
ては受信したメッセージに設定されていたアドレスを変
更する必要はない。例えば、図1において無線基地局2
0−2からのブロードキャストメッセージを受信した無
線基地局20−1においては、無線基地局20−2は無
線基地局20−1にとって上流ノードであるので、隣接
送信先にブロードキャストアドレスを、隣接送信元に自
ノードである無線基地局20−1のアドレスを設定し
て、メッセージを送信する。以上が、本実施の形態の中
継ノードの動作である。
【0111】本実施の形態における受信ノードの動作
は、第1の実施の形態における受信ノードの動作と同様
であるので省略する。
【0112】以上説明したように、本実施の形態では、
ブロードキャストメッセージが、予め設定された経路に
沿って、一旦ルートノードまでユニキャストされ、ルー
トノードから下流に向かってブロードキャストが行わ
れ、各中継ノードでは上流ノードから受信したブロード
キャストメッセージのみを、更にブロードキャストする
ことによって、全てのノードにブロードキャストメッセ
ージが配送されると共に、ブロードキャストストームの
発生を防止することができる。
【0113】更に、新たにメッセージのフィールドを定
義する必要はなく、送信メッセージ数を増加させること
もない。
【0114】次に、本発明の第4の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0115】本実施の形態では、第1の実施の形態で使
用した図3のようなメッセージフォーマットを用いて、
各端末が必ず隣接送信先だけでなく、真の送信先アドレ
スを確認し、中継ノードは予め設定された経路に沿って
ブロードキャストメッセージをユニキャストで配送す
る。
【0116】本実施の形態における、ブロードキャスト
を開始するノードの動作について、図12のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0117】ここで、本実施の形態のステップ1201
からステップ1207までの処理は、第1の実施の形態
におけるステップ401からステップ407までの処理
と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0118】ステップ1208において、隣接送信先に
予め設定された経路における隣接ノードのアドレスを設
定し、メッセージを送信する(ステップ1209)。例
えば、図1における端末30−1がブロードキャストを
開始する場合、隣接送信先として無線基地局20−1の
アドレスを設定して送信する。経路上の隣接ノードが複
数存在する場合には、それぞれの隣接ノードのアドレス
を設定して送信する。以上が、本実施の形態のブロード
キャストを開始するノードの動作である。
【0119】次に、本実施の形態のメッセージを中継す
る中継ノードの動作について、図13のフローチャート
を参照して説明する。
【0120】ここで、本実施の形態のステップ1301
からステップ1311までの処理は、第1の実施の形態
におけるステップ501からステップ511までの処理
と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0121】ステップ1313では、自ノードが経路に
おける末端のノード、すなわちメッセージを受信した経
路以外の経路を持っていないノードであるかを判定す
る。例えば、図1において無線基地局20−3が無線基
地局20−5からブロードキャストメッセージを受信し
た場合、無線基地局20−3は無線基地局20−5への
経路以外を持たない末端ノードであるので隣接送信先に
ブロードキャストアドレスを設定する。
【0122】末端ノードである場合、ステップ1315
にて隣接送信先にブロードキャストアドレスを設定しス
テップ1316へ進む。末端ノードでない場合、受信し
たメッセージの隣接送信元に設定されていた隣接ノード
以外の隣接ノードを、隣接送信先として設定し(ステッ
プ1314)、ステップ1316へ進む。
【0123】このような隣接ノードが複数存在する場合
には、それぞれの隣接ノードを隣接送信先として設定す
る。例えば、図1において無線基地局20−5が無線基
地局20−2からブロードキャストメッセージを受信し
た場合、隣接ノードは無線基地局20−2と20−3、
無線ブリッジ10であるが、受信したメッセージの隣接
送信元には無線基地局20−2のアドレスが設定されて
いるので、無線基地局20−2を除いて、無線基地局2
0−3と無線ブリッジ10のアドレスを隣接送信先とし
て、メッセージを2つ生成する。
【0124】隣接送信先を設定した後、ステップ131
6にて、隣接送信元として自ノードのアドレスを設定
し、メッセージを送信する(ステップ1317)。ただ
し、真の送信先、真の送信元、メッセージ本体について
は受信したメッセージのものをそのまま使用する。以上
が、本実施の形態の中継ノードの動作である。
【0125】次に、本実施の形態のブロードキャストメ
ッセージを受信する端末の動作について、図14のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0126】本制御を行なう通信層が、下位層からの受
信指示を受けると(ステップ1401)、真の送信先が
ブロードキャストアドレスであるかを判定する(ステッ
プ1402)。真の送信先がブロードキャストアドレス
でない場合、通常の受信処理が行われる。通常の受信処
理とは、例えば隣接送信先が自ノードあるいはブロード
キャストアドレスであった場合に、真の送信先を確認
し、真の送信先が自ノードである場合に、通信の上位層
に受信指示を供給することである。
【0127】真の送信先がブロードキャストアドレスで
あると判断されると、ステップ1404において所属無
線基地局が既に決定されているかを判定する。端末にお
いて所属無線基地局が設定されていないことは、経路が
存在しないことで確認可能である。所属無線基地局が決
定されていない場合は、ステップ1407へ、されてい
る場合はステップ1405へ進む。
【0128】例えば、図1において、端末30−3はい
ずれの無線基地局にも所属していない。このとき、端末
30−1が送信を開始したブロードキャストが無線基地
局20−1、20−2、20−5を経由して無線基地局
20−3で受信され、無線基地局20−3は隣接送信先
と真の送信先にブロードキャストアドレスを設定したメ
ッセージを送信する。このメッセージを受信した端末3
0−3は、真の送信先がブロードキャストアドレスであ
り、所属無線基地局は決定されていないので、通信の上
位層への受信指示を行なう。以上が、本実施の形態の端
末の動作である。
【0129】本実施の形態では、ブロードキャストメッ
セージが、予め設定された経路に沿って、経路が既知の
ノードに対してはユニキャストで配送されると共に、位
置が登録されていない端末も常に真の送信先アドレスを
確認し、ブロードキャストアドレスの場合は受信処理行
なうので、ブロードキャストストームを発生させずに、
正しいブロードキャストが可能である。
【0130】また、新たにメッセージのフィールドを定
義する必要はなく、送信メッセージ数を増加させること
もない。
【0131】なお、上記各実施の形態のブロードキャス
トシステムは、無線ブリッジ10、無線基地局20、端
末30におけるブロードキャストメッセージの送信、中
継、受信等の機能や、その他の機能をハードウェア的に
実現することは勿論として、各機能を備えるコンピュー
タプログラムを、コンピュータ処理装置のメモリにロー
ドされることで実現することができる。このコンピュー
タプログラムは、磁気ディスク、半導体メモリその他の
記録媒体に格納される。そして、その記録媒体からコン
ピュータ処理装置にロードされ、コンピュータ処理装置
の動作を制御することにより、上述した各機能を実現す
る。
【0132】以上好ましい実施の形態及び実施例をあげ
て本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形
態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思
想の範囲内において様々に変形して実施することができ
る。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下のような効果が達成される。
【0134】第1に、無線を用いて中継を行なう無線マ
ルチホップネットワークにおいて、正しくブロードキャ
ストを行ない、ブロードキャストストームの発生を解消
することができる。
【0135】第2に、経路に関する情報が登録されてい
ない端末に対しても、ブロードキャストメッセージを配
送することができる。
【0136】第3に、ブロードキャストメッセージを設
定された経路に沿ってユニキャストで配送すると共に、
各ノードにおいて1ホップのみのブロードキャストを行
なう方式により、ブロードキャストを行なうことができ
る。
【0137】第4に、ブロードキャストメッセージ内に
そのブロードキャストを送信する契機となったブロード
キャストメッセージを送信したノードのアドレスを含
め、ブロードキャストメッセージを受信したノードにお
いて、予め設定された経路における隣接ノード以外のノ
ードからのブロードキャストメッセージを廃棄すること
ができる。
【0138】第5に、ブロードキャストメッセージを、
ユニキャスト通信を用いて一旦ルートノードに配送し、
当該ブロードキャストメッセージを受信したルートノー
ドがブロードキャストを行ない、各ノードにおいて、予
め設定された経路における上流の隣接ノードからのブロ
ードキャストメッセージのみを有効なブロードキャスト
メッセージとして、更にブロードキャストを行なうこと
ができる。
【0139】第6に、中継ノードが予め構成された経路
に沿ってユニキャスト通信を用いてブロードキャストメ
ッセージを配送すると共に、端末がメッセージに含まれ
る真の送信先を確認し、ブロードキャストアドレスであ
る場合は受信処理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を説明するためのネット
ワーク構成の一例を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態を説明するためのネット
ワークの装置構成の一例を示すブロック図である。
【図3】 本発明におけるメッセージフォーマットの一
例を示す図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態によるブロードキ
ャスト送信ノードの処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図5】 本発明の第1の実施の形態によるブロードキ
ャスト中継ノードの処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図6】 本発明の第1の実施の形態による受信ノード
の処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】 本発明の第2の実施の形態のメッセージフォ
ーマットの一例を示す図である。
【図8】 本発明の第2の実施の形態によるブロードキ
ャスト送信ノードの処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図9】 本発明の第2の実施の形態によるブロードキ
ャスト中継ノードの処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図10】 本発明の第3の実施の形態によるブロード
キャスト送信ノードの処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図11】 本発明の第3の実施の形態によるブロード
キャスト中継ノードの処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図12】 本発明の第4の実施の形態によるブロード
キャスト送信ノードの処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図13】 本発明の第4の実施の形態によるブロード
キャスト中継ノードの処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図14】 本発明の第4の実施の形態による端末の処
理を説明するためのフローチャートである。
【図15】 無線を用いたブロードキャストを説明する
ための図である。
【符号の説明】
10 無線ブリッジ 20、20−1、20−2、20−3、20−4、20
−5 無線基地局 30、30−1、30−2、30−3 端末 10a ブリッジ 20−1a、20−2a、20−3a、20−4a 無
線基地局 30a 端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百名 盛久 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA03 HA08 JL01 JT01 JT03 JT09 KX28 LD07 5K033 AA01 CB13 DA01 DA17

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線ネットワーク上でメッセージのブロ
    ードキャストを行なうブロードキャストシステムにおい
    て、 メッセージの送受信・中継を行なう各ノードは、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て送信する手段と、 ブロードキャストメッセージを新規に送信する場合に、
    前記真の送信先アドレスにブロードキャストアドレスを
    設定しかつ前記隣接送信先アドレスにブロードキャスト
    アドレスを設定した前記メッセージと、通信経路上の隣
    接ノードのそれぞれに対して、前記真の送信先アドレス
    にブロードキャストアドレスを設定しかつ前記隣接送信
    先アドレスに当該隣接ノードのアドレスを指定した前記
    メッセージとを生成し送信する手段を備えることを特徴
    とするブロードキャストシステム。
  2. 【請求項2】 前記ノードは、 受信したメッセージの前記隣接送信先アドレスが自ノー
    ドでない場合に、当該メッセージを廃棄する手段と、 受信したメッセージの前記真の送信先アドレスにブロー
    ドキャストアドレスが設定されている場合、及び前記真
    の送信先アドレスに指定された宛先への通信経路が不明
    な場合において、前記受信したメッセージの前記隣接送
    信元アドレスに示される以外の通信経路上の隣接ノード
    のそれぞれに対して、前記隣接送信先アドレスにブロー
    ドキャストアドレスを設定した前記メッセージと、前記
    隣接送信先アドレスに当該隣接ノードのアドレスを指定
    した前記メッセージとの双方を生成し送信する手段を備
    えることを特徴とする請求項1に記載のブロードキャス
    トシステム。
  3. 【請求項3】 無線ネットワーク上でメッセージのブロ
    ードキャストを行なうブロードキャストシステムにおい
    て、 メッセージの送受信・中継を行なう各ノードは、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスと、中継するメッセージの一つ前の送
    信元を表す前ホップのノードのアドレスのデータを、当
    該メッセージに付加して送信する手段と、 受信したメッセージの前記隣接送信元アドレスが予め設
    定された通信経路における自ノードの隣接ノードでない
    場合、及び、受信したメッセージの前ホップのノードの
    アドレスが自ノードのアドレスである場合において、当
    該受信メッセージを廃棄する手段を備えることを特徴と
    するブロードキャストシステム。
  4. 【請求項4】 ルートノードを頂点とするツリー構造の
    通信経路が構成されている無線ネットワーク上で、メッ
    セージのブロードキャストを行なうブロードキャストシ
    ステムにおいて、 メッセージの送受信・中継を行なう各ノードは、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て送信する手段と、 ブロードキャストメッセージを新規に送信する場合に、
    当該ブロードキャストメッセージをユニキャスト通信に
    より前記ルートノードに送信し、前記ルートノードから
    の当該メッセージの配送を要求する手段と、 ブロードキャストメッセージの受信時に、当該メッセー
    ジの前記隣接送信元アドレスが下位のノードである場合
    には、当該メッセージを破棄する手段を備え、 前記ルートノードは、 前記ノードから、前記ブロードキャストメッセージを受
    け付けて、当該メッセージを下位のノードに対し送信す
    る手段を備えることを特徴とするブロードキャストシス
    テム。
  5. 【請求項5】 無線ネットワーク上でメッセージのブロ
    ードキャストを行なうブロードキャストシステムにおい
    て、 メッセージの送受信・中継を行なう各ノードは、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て送信する手段と、 ブロードキャストメッセージを、予め設定された経路に
    沿ってユニキャスト通信を用いて隣接するノードに送信
    する手段を備え、 前記ブロードキャストメッセージを受信する移動体端末
    は、 前記真の送信先アドレスにブロードキャストアドレスが
    設定されたメッセージの受信時において、当該移動体端
    末が通信エリア内に現在所属する無線基地局が存在する
    場合には、前記隣接送信先アドレスが自ノードに設定さ
    れている場合に限り当該メッセージの受信処理を行な
    い、当該移動体端末が所属する無線基地局が存在しない
    場合には、常に当該メッセージの受信処理を行なうこと
    を特徴とするブロードキャストシステム。
  6. 【請求項6】 無線ネットワーク上にブロードキャスト
    メッセージを発信するブロードキャスト送信ノードにお
    いて、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て通信する手段と、 ブロードキャストメッセージを新規に送信する場合に、
    前記真の送信先アドレスにブロードキャストアドレスを
    設定しかつ前記隣接送信先アドレスにブロードキャスト
    アドレスを設定した前記メッセージと、通信経路上の隣
    接ノードのそれぞれに対して、前記真の送信先アドレス
    にブロードキャストアドレスを設定しかつ前記隣接送信
    先アドレスに当該隣接ノードのアドレスを指定した前記
    メッセージとの双方を生成し送信する手段を備えること
    を特徴とするブロードキャスト送信ノード。
  7. 【請求項7】 無線ネットワーク上にブロードキャスト
    メッセージを発信するブロードキャスト送信ノードにお
    いて、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て通信する手段と、 新規に送信する前記ブロードキャストメッセージの前記
    隣接送信先アドレスに、予め設定された経路における隣
    接ノードのアドレスを設定し、当該隣接ノードに前記ブ
    ロードキャストメッセージを送信することを特徴とする
    ブロードキャスト送信ノード。
  8. 【請求項8】 ルートノードを頂点とするツリー構造の
    通信経路が構成されている無線ネットワーク上に、ブロ
    ードキャストメッセージを発信するブロードキャスト送
    信ノードにおいて、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て通信する手段と、 ブロードキャストメッセージの新規送信時において、自
    ノードが前記ルートノードでない場合には、当該ブロー
    ドキャストメッセージをユニキャスト通信により前記ル
    ートノードに送信して前記ルートノードからの当該メッ
    セージの配送を要求し、自ノードが前記ルートノードで
    ある場合には、当該ブロードキャストメッセージを下位
    の隣接ノードに対し送信する手段を備えることを特徴と
    するブロードキャスト送信ノード。
  9. 【請求項9】 無線ネットワーク上にブロードキャスト
    メッセージを中継するブロードキャスト中継ノードにお
    いて、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て送信する手段と、 受信したメッセージの前記隣接送信先アドレスが自ノー
    ドでない場合に、当該メッセージを廃棄する手段と、 受信したメッセージの前記真の送信先アドレスにブロー
    ドキャストアドレスが設定されている場合、及び前記真
    の送信先アドレスに指定された宛先への通信経路が不明
    な場合において、前記受信したメッセージの前記隣接送
    信元アドレスに示される以外の通信経路上の隣接ノード
    のそれぞれに対して、前記隣接送信先アドレスにブロー
    ドキャストアドレスを設定した前記メッセージと、前記
    隣接送信先アドレスに当該隣接ノードのアドレスを指定
    した前記メッセージとの双方を生成し送信する手段を備
    えることを特徴とするブロードキャスト中継ノード。
  10. 【請求項10】 無線ネットワーク上にブロードキャス
    トメッセージを中継するブロードキャスト中継ノードに
    おいて、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスと、中継するメッセージの一つ前の送
    信元を表す前ホップのノードのアドレスのデータを、当
    該メッセージに付加して送信する手段と、 受信したメッセージの前記隣接送信元アドレスが予め設
    定された通信経路における自ノードの隣接ノードでない
    場合、及び、受信したメッセージの前ホップのノードの
    アドレスが自ノードのアドレスである場合において、当
    該受信メッセージを廃棄する手段を備えることを特徴と
    するブロードキャスト中継ノード。
  11. 【請求項11】 ルートノードを頂点とするツリー構造
    の通信経路が構成されている無線ネットワーク上に、ブ
    ロードキャストメッセージを中継するブロードキャスト
    中継ノードにおいて、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て送信する手段と、 ブロードキャストメッセージの受信時に、当該メッセー
    ジの前記隣接送信元アドレスが下位のノードである場合
    には、当該メッセージを破棄する手段を備えることを特
    徴とするブロードキャスト中継ノード。
  12. 【請求項12】 無線ネットワーク上にブロードキャス
    トメッセージを中継するブロードキャスト中継ノードに
    おいて、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て送信する手段と、 ブロードキャストメッセージを、予め設定された経路に
    沿ってユニキャスト通信を用いて隣接するノードに送信
    する手段と、 自ノードが経路において当該受信メッセージの前記隣接
    送信元アドレスに設定された隣接ノード以外に経路を持
    たない末端ノードの場合に、前記隣接送信先アドレスに
    ブロードキャストアドレスを設定して中継する手段と、 前記末端ノードでない場合に、経路における当該メッセ
    ージの前記隣接送信元アドレス以外の隣接ノードのアド
    レスを前記隣接送信先アドレスに設定して中継する手段
    を備えることを特徴とするブロードキャスト中継ノー
    ド。
  13. 【請求項13】 無線ネットワークを介して送信される
    ブロードキャストメッセージを受信する移動体端末にお
    いて、 当該メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アド
    レスと、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信
    元アドレスと、隣接するノード間の転送における当該メ
    ッセージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接す
    るノード間の転送における当該メッセージの送信元を示
    す隣接送信元アドレスのデータを、付加されて送信され
    るメッセージを受信する手段と、 前記真の送信先アドレスにブロードキャストアドレスが
    設定されたメッセージの受信時において、当該移動体端
    末が通信エリア内に現在所属する無線基地局が存在する
    場合には、前記隣接送信先アドレスが自ノードに設定さ
    れている場合に限り当該メッセージの受信処理を行な
    い、当該移動体端末が所属する無線基地局が存在しない
    場合には、常に当該メッセージの受信処理を行なうこと
    を特徴とする移動体端末。
  14. 【請求項14】 無線ネットワーク上でメッセージのブ
    ロードキャストを行なうブロードキャスト方法におい
    て、 メッセージの送受信・中継を行なう各ノードは、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て送信するステップと、 ブロードキャストメッセージを新規に送信する場合に、
    前記真の送信先アドレスにブロードキャストアドレスを
    設定しかつ前記隣接送信先アドレスにブロードキャスト
    アドレスを設定した前記メッセージと、通信経路上の隣
    接ノードのそれぞれに対して、前記真の送信先アドレス
    にブロードキャストアドレスを設定しかつ前記隣接送信
    先アドレスに当該隣接ノードのアドレスを指定した前記
    メッセージとの双方を生成し送信するステップを備える
    ことを特徴とするブロードキャスト方法。
  15. 【請求項15】 前記ノードは、 受信したメッセージの前記隣接送信先アドレスが自ノー
    ドでない場合に、当該メッセージを廃棄するステップ
    と、 受信したメッセージの前記真の送信先アドレスにブロー
    ドキャストアドレスが設定されている場合、及び前記真
    の送信先アドレスに指定された宛先への通信経路が不明
    な場合において、前記受信したメッセージの前記隣接送
    信元アドレスに示される以外の通信経路上の隣接ノード
    のそれぞれに対して、前記隣接送信先アドレスにブロー
    ドキャストアドレスを設定した前記メッセージと、前記
    隣接送信先アドレスに当該隣接ノードのアドレスを指定
    した前記メッセージとの双方を生成し送信するステップ
    を備えることを特徴とする請求項14に記載のブロード
    キャスト方法。
  16. 【請求項16】 無線ネットワーク上でメッセージのブ
    ロードキャストを行なうブロードキャスト方法におい
    て、 メッセージの送受信・中継を行なう各ノードは、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスと、中継するメッセージの一つ前の送
    信元を表す前ホップのノードのアドレスのデータを、当
    該メッセージに付加して送信するステップと、 受信したメッセージの前記隣接送信元アドレスが予め設
    定された通信経路における自ノードの隣接ノードでない
    場合、及び、受信したメッセージの前ホップのノードの
    アドレスが自ノードのアドレスである場合において、当
    該受信メッセージを廃棄するステップを備えることを特
    徴とするブロードキャスト方法。
  17. 【請求項17】 ルートノードを頂点とするツリー構造
    の通信経路が構成されている無線ネットワーク上で、メ
    ッセージのブロードキャストを行なうブロードキャスト
    方法において、 メッセージの送受信・中継を行なう各ノードは、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て送信するステップと、 ブロードキャストメッセージを新規に送信する場合に、
    当該ブロードキャストメッセージをユニキャスト通信に
    より前記ルートノードに送信し、前記ルートノードから
    の当該メッセージの配送を要求するステップと、 ブロードキャストメッセージの受信時に、当該メッセー
    ジの前記隣接送信元アドレスが下位のノードである場合
    には、当該メッセージを破棄するステップを備え、 前記ルートノードは、 前記ノードから、前記ブロードキャストメッセージを受
    け付けて、当該メッセージを下位のノードに対し送信す
    るステップを備えることを特徴とするブロードキャスト
    方法。
  18. 【請求項18】 無線ネットワーク上でメッセージのブ
    ロードキャストを行なうブロードキャスト方法におい
    て、 メッセージの送受信・中継を行なう各ノードは、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て送信するステップと、 ブロードキャストメッセージを、予め設定された経路に
    沿ってユニキャスト通信を用いて隣接するノードに送信
    するステップを備え、 前記ブロードキャストメッセージを受信する移動体端末
    は、 前記真の送信先アドレスにブロードキャストアドレスが
    設定されたメッセージの受信時において、当該移動体端
    末が通信エリア内に現在所属する無線基地局が存在する
    場合には、前記隣接送信先アドレスが自ノードに設定さ
    れている場合に限り当該メッセージの受信処理を行な
    い、当該移動体端末が所属する無線基地局が存在しない
    場合には、常に当該メッセージの受信処理を行なうステ
    ップを備えることを特徴とするブロードキャスト方法。
  19. 【請求項19】 コンピュータを制御することにより、
    無線ネットワーク上でメッセージのブロードキャストを
    行なうブロードキャストプログラムにおいて、 メッセージの送受信・中継を行なう各ノードに、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て送信する処理と、 ブロードキャストメッセージを新規に送信する場合に、
    前記真の送信先アドレスにブロードキャストアドレスを
    設定しかつ前記隣接送信先アドレスにブロードキャスト
    アドレスを設定した前記メッセージと、通信経路上の隣
    接ノードのそれぞれに対して、前記真の送信先アドレス
    にブロードキャストアドレスを設定しかつ前記隣接送信
    先アドレスに当該隣接ノードのアドレスを指定した前記
    メッセージとの双方を生成し送信する処理を実行させる
    ことを特徴とするブロードキャストプログラム。
  20. 【請求項20】 前記ノードにおいて、 受信したメッセージの前記隣接送信先アドレスが自ノー
    ドでない場合に、当該メッセージを廃棄する処理と、 受信したメッセージの前記真の送信先アドレスにブロー
    ドキャストアドレスが設定されている場合、及び前記真
    の送信先アドレスに指定された宛先への通信経路が不明
    な場合において、前記受信したメッセージの前記隣接送
    信元アドレスに示される以外の通信経路上の隣接ノード
    のそれぞれに対して、前記隣接送信先アドレスにブロー
    ドキャストアドレスを設定した前記メッセージと、前記
    隣接送信先アドレスに当該隣接ノードのアドレスを指定
    した前記メッセージとの双方を生成し送信する処理を実
    行させることを特徴とする請求項19に記載のブロード
    キャストプログラム。
  21. 【請求項21】 無線ネットワーク上でメッセージのブ
    ロードキャストを行なうブロードキャストプログラムに
    おいて、 メッセージの送受信・中継を行なう各ノードに、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスと、中継するメッセージの一つ前の送
    信元を表す前ホップのノードのアドレスのデータを、当
    該メッセージに付加して送信する処理と、 受信したメッセージの前記隣接送信元アドレスが予め設
    定された通信経路における自ノードの隣接ノードでない
    場合、及び、受信したメッセージの前ホップのノードの
    アドレスが自ノードのアドレスである場合において、当
    該受信メッセージを廃棄する処理を実行させることを特
    徴とするブロードキャストプログラム。
  22. 【請求項22】 ルートノードを頂点とするツリー構造
    の通信経路が構成されている無線ネットワーク上で、メ
    ッセージのブロードキャストを行なうブロードキャスト
    プログラムにおいて、 メッセージの送受信・中継を行なう各ノードに、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て送信する処理と、 ブロードキャストメッセージを新規に送信する場合に、
    当該ブロードキャストメッセージをユニキャスト通信に
    より前記ルートノードに送信し、前記ルートノードから
    の当該メッセージの配送を要求する処理と、 ブロードキャストメッセージの受信時に、当該メッセー
    ジの前記隣接送信元アドレスが下位のノードである場合
    には、当該メッセージを破棄する処理を実行させ、 前記ルートノードに、 前記ノードから、前記ブロードキャストメッセージを受
    け付けて、当該メッセージを下位のノードに対し送信す
    る処理を実行させることを特徴とするブロードキャスト
    プログラム。
  23. 【請求項23】 無線ネットワーク上でメッセージのブ
    ロードキャストを行なうブロードキャストプログラムに
    おいて、 メッセージの送受信・中継を行なう各ノードに、 他のノードとの間で通信するメッセージに対して、当該
    メッセージの最終的な送信先を示す真の送信先アドレス
    と、当該メッセージの最初の送信元を示す真の送信元ア
    ドレスと、隣接するノード間の転送における当該メッセ
    ージの送信先を示す隣接送信先アドレスと、隣接するノ
    ード間の転送における当該メッセージの送信元を示す隣
    接送信元アドレスのデータを、当該メッセージに付加し
    て送信する処理と、 ブロードキャストメッセージを、予め設定された経路に
    沿ってユニキャスト通信を用いて隣接するノードに送信
    する処理を実行させ、 前記ブロードキャストメッセージを受信する移動体端末
    に、 前記真の送信先アドレスにブロードキャストアドレスが
    設定されたメッセージの受信時において、当該移動体端
    末が通信エリア内に現在所属する無線基地局が存在する
    場合には、前記隣接送信先アドレスが自ノードに設定さ
    れている場合に限り当該メッセージの受信処理を行な
    い、当該移動体端末が所属する無線基地局が存在しない
    場合には、常に当該メッセージの受信処理を行なう処理
    を実行させることを特徴とするブロードキャストプログ
    ラム。
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