JP4170237B2 - 無線システム - Google Patents

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本発明は、1台の基地局と、複数のリピータ局と、複数の移動局とを有する無線システムに関し、特にリピータ機能とローミング機能を兼ね備えた無線システムに関するものである。
例えば無線モデムを用いて端末装置間で相互に通信を行うシステムを構築した場合、予め無線モデムの送受信可能な通信エリア(使用周波数で異なるが、例えば屋内で60m程度、屋外で300m程度)が決まっているため、無線モデムの設置場所が通信エリア内に制限され、通信エリアの拡張を図ることができないという問題があった。この問題を解消するため、図8に示す無線システム51が知られている。
図8に示す無線システム51は、2台の無線モデム52(52A,52B)と、1台のリピータ53を備えて構成され、各無線モデム52A,52Bに端末装置54A,54Bが接続されている。この無線システム51では、無線モデム52からリピータ53に向う方向の上りの周波数と、リピータ53から無線モデム52に向う方向の下りの周波数に同一周波数を用い、端末装置54A,54B間で相互に通信を行う場合、ユーザーが送信側の端末装置(例えば54A)から専用コマンドを入力している。
専用コマンドには、例えば@TXT[宛先アドレス][メッセージ]、@TBN[宛先アドレス][メッセージ]、@TXR[リピータアドレス][宛先アドレス][メッセージ]、@TBR[リピータアドレス][宛先アドレス][メッセージ]などの形式が用いられる。なお、@はコマンドヘッダ、TXTはリピータ経由無しのテキストデータ送信、TBNはリピータ経由無しのバイナリデータ送信、TXRはリピータ経由のテキストデータ送信、TBRはリピータ経由のバイナリデータ送信、[リピータアドレス]は経由するリピータのアドレス、[宛先アドレス]はメッセージを送る相手無線モデムのアドレス、[メッセージ]は送信する任意のデータを意味する。
このように、図8の無線システム51では、上記専用コマンドを用い、無線モデム52A,52B間の通信状況に応じてユーザーがリピータ53経由の有無を設定し、無線モデム52A,52Bを介して端末装置54A,54B間で通信を行っていた。すなわち、無線モデム52A,52B間に通信の妨げとなる例えば壁などの障害物55が無く、無線モデム52が通信エリア内に設置されている場合には、リピータ53を経由せずに直接無線モデム52A,52Bを介して端末装置54A,54B間で通信していた。これに対し、無線モデム52A,52B間に障害物55がある場合には、リピータ53を経由して無線モデム52A,52Bを介して端末装置54A,54B間で通信を行っていた。
しかしながら、図8の無線システム51では、通信時に専用コマンドを用いており、リピータ53を経由して無線モデム52A,52Bを介して端末装置54A,54B間で通信を行う場合には、経由するリピータ53のアドレスをユーザーが事前に専用コマンドで設定しなければならず、通信を運用する上でユーザーの作業負担となっていた。また、上りと下りの周波数に同一周波数を用いているため、リピータ53の送受のアンテナ間での結合により信号が混信して正常に通信できないおそれがあった。
ところで、移動無線システムにおいて無線電波の届かない不感地を無くし、サービスエリアの拡大を図ることを目的とする無線中継装置が下記特許文献1に開示されている。
図9は特許文献1に開示される無線中継装置の概略構成図である。図9に示すように、特許文献1に開示される無線中継装置61は、無線基地局62と移動局63の間に設置される。無線基地局62の送信機64と受信機65は、アンテナ66を介して無線電波の送受信を行っている。無線基地局62の下りの無線周波数f1の電波は、無線基地局62の方向に向いている無線中継装置61のアンテナ67で受信される。このアンテナ67で受信された電波は、アンテナ共用器68を介して増幅器69で増幅され、周波数変換ユニット70で周波数変換された周波数f2となる。この周波数f2の無線周波信号は、増幅器71で増幅され、アンテナ共用器72を介してアンテナ73から送出される。移動局63は、この周波数f2の無線周波信号を受信する。
これに対し、移動局63から送出された周波数F2の電波は、無線中継装置61のアンテナ73で受信され、アンテナ共用器72を介して増幅器74で増幅された後、周波数変換ユニット75で周波数F1の信号に変換される。その後、増幅器76で増幅され、アンテナ共用器68を介してアンテナ67より送出される。この周波数F1の無線電波は、無線基地局62のアンテナ66を介して受信機65で受信される。
このように、特許文献1に開示される無線中継装置61では、下りの無線周波数であるf1とf2を異なる帯域の無線周波数とし、上りの無線周波数であるF1とF2も同様に異なる帯域の無線周波数としている。これにより、アンテナ67とアンテナ73の干渉による発振マージンを考慮する必要が低減し、増幅器の利得を充分大きくして長距離中継が可能となり、サービスエリアの拡大を図っている。
特開2000−31880号公報
しかしながら、図8に示す無線システム51において、リピータ53を多段に構成した上で、無線モデム52A,52B間における上りと下りの周波数に上述した特許文献1に開示される異なる帯域の無線周波数を用いたとしても、ユーザーが各リピータ53のアドレスを事前に専用コマンドで設定し、どのリピータ53を経由するか予めリピータ53の通信経路を決めておく必要があり、通信を運用する上でのユーザーの作業負担が増し、リピータ53の通信経路を意識しないで通信を行うことはできなかった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、通信エリアの拡大を図りつつユーザーがリピータの通信経路を意識しないで通信を行うことができる無線システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された無線システムは、1台の基地局と、複数のリピータ局と、複数の移動局とを備えた無線システムであって、
前記複数のリピータ局はそれぞれ上位局と下位局とを備えており、
前記基地局と前記複数のリピータ局の上位局間の通信では、予め決められた周波数グループ内の一つの周波数を使用し、
前記複数のリピータ局の下位局と前記移動局間の通信では、前記基地局と前記複数のリピータ局の上位局間の通信で使用される周波数と異なり、かつ前記周波数グループ内で前記複数のリピータ局の下位局ごとに異なる周波数を使用し、
前記基地局と前記複数のリピータ局のうち下位にあたるものが定期的にビーコンを送信しており、
前記移動局は、前記周波数グループ内の全ての周波数を使い、前記ビーコンが聞こえる間は周波数を固定して受信待機し、自身の移動によって前記ビーコンが聞こえなくなったときに前記周波数グループ内の周波数をスキャンして別の相手局を探し、
前記基地局から前記複数のリピータ局を介して前記複数の移動局に向う方向の通信時には、前記基地局から前記複数のリピータ局の各上位局に同報で送信し、各上位局が受信した信号を自身の下位局に転送して同報で送信し、
前記複数の移動局から前記複数のリピータ局を介して前記基地局へ向う方向の通信時には、各移動局がビーコンを受信したリピータ局の下位局に送信し、当該リピータ局の下位局が受信した信号を自身の上位局に転送して送信することを特徴とする。
請求項2に記載された無線システムは、請求項1の無線システムにおいて、
前記リピータ局は、上位局から下位局へ向う方向の送信時に常に同報で送信し、下位局から上位局へ向う方向の送信時には、下位局が受信した受信制御データに含まれる上位局アドレスのみを自身の上位局アドレスに書き換えて送信することを特徴とする。
本例の無線システム1では、基地局2がリピータ局3に対して同報で送信し、リピータ局3の上位局3aが基地局2の周波数と異なる周波数でリピータ局3の下位局3bに転送する。この基地局2とリピータ局3で使用される周波数はグループ化されており、移動局4がこれらの周波数のどれかを受信している。
そして、リピータ局3の下位局3bは、常に移動局4に対して同報で送信するので、経由するリピータ局3を指定する必要がない。しかも、リピータ局3内の上位局3aと下位局3bで周波数を分けることにより混信する心配もない。
本例の無線システム1によれば、リピータ機能とローミング機能を兼ね備えた構成なので、ユーザーがリピータ局3の通信経路を意識しないで通信を行うことができる。また、リピータ局3も図示の1段に限らず、多段に構成することが可能なので、通信エリアを拡張することができる。
図1は本発明に係る無線システムの概略構成図、図2は本発明の無線システムにおける基地局と移動局の機能ブロック図、図3は本発明の無線システムにおけるリピータ局の機能ブロック図、図4は本発明の無線システムで使用される周波数の一例を示す図、図5は図4の周波数の分割方法の一例を示す図、図6は図5の周波数の分割方法で分割された周波数グループの一例を示す図、図7は本発明の無線システムに用いられるデータフォーマットに含まれる受信制御データのフォーマット構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本例の無線システム1は、リピータ機能とローミング機能を兼ね備えたものであり、1台の基地局2と、複数のリピータ局3(図1の例では3台:3A,3B,3C)と、複数の移動局4(図1の例では2台:4A,4B)とを備えている。
図2に示すように、親局としての基地局2は、アンテナ11、送信部12、受信部13、コマンド制御部14、周波数/送受信制御部15、インターフェース部16を備えており、インターフェース部16には外部機器17として例えばパソコンなどの端末装置が接続される。
送信部12は、周波数/送受信制御部15の制御により、後述する周波数グループの一つの周波数f1で無線データ(メッセージ)をアンテナ11から同報で送信している。また、送信部12は、周波数/送受信制御部15の制御により、定期的に周波数f1のビーコンを送信している。受信部13は、周波数/送受信制御部15の制御により、リピータ局3の上位局3aから送信される周波数f1の無線データ(メッセージ)をアンテナ11から受信している。
コマンド制御部14は、外部機器17からユーザーが入力するコマンドをインターフェース部16を介して取込み、この取り込んだコマンド内容に応じた制御指令(ビーコン送信指令、無線データ送信指令など)を周波数/送受信制御部15に出力している。
周波数/送受信制御部15は、コマンド制御部14からの制御指令により送信部12および受信部13を制御している。すなわち、周波数/送受信制御部15は、コマンド制御部14からの制御指令によりビーコン送信指令があると、送信部12がアンテナ11を介して定期的に周波数f1のビーコンを送信するように送信部12を制御している。また、周波数/送受信制御部15は、コマンド制御部14からの制御指令により無線データ送信指令があると、送信部12がアンテナ11を介して周波数f1により無線データ(メッセージ)を同報で送信するように送信部12を制御している。さらに、周波数/送受信制御部15は、受信部13がアンテナ11を介してリピータ局3の上位局3aから送信される周波数f1の無線データを受信するように受信部13を制御している。
インターフェース部16は、外部機器17からコマンドが入力しており、この入力されたコマンドをコマンド制御部14に出力している。
図2に示すように、子局としての各移動局4(4A,4B)は、アンテナ21、送信部22、受信部23、コマンド制御部24、周波数/送受信制御部25、インターフェース部26を備えており、インターフェース部26には外部機器27として例えば各種センサなどが接続される。なお、図2において、移動局4の各構成要素を括弧付きの符号で示している。
各移動局4(4A,4B)は、後述する基地局2およびリピータ局3が使用する周波数グループ内の一つの周波数(図1の例では、周波数f1〜f4のいずれか)に切り替えて運用される。すなわち、各移動局4(4A,4B)は、基地局2およびリピータ局3が定期的に送信するビーコンを受信したとき、受信したビーコンの周波数に固定して受信待機している。これに対し、移動局4の移動によりビーコンを受信できなくなったときには、周波数グループ内で受信周波数をスキャンして切り替え、基地局2およびリピータ局3からのビーコンを探す機能(ローミング機能)を有している。
送信部22は、アンテナ21を介してリピータ局3の下位局3bからの無線データ(メッセージ)を受信したときに、周波数/送受信制御部25の制御により、周波数グループ内の周波数(例えば受信先のリピータ局3の周波数がf2であればf2)でアンテナ21からACKを含む無線データを送信している。受信部23は、周波数/送受信制御部25の制御により、リピータ局3の下位局3bから同報送信される無線データ(メッセージ)をアンテナ21から受信している。
コマンド制御部24は、外部機器27からの信号をインターフェース部26を介して取り込むとともに、受信部23が受信した無線データをインターフェース部26を介して取込み、外部機器27からの信号や受信部23が受信した無線データに応じた制御指令(ACK送信指令、無線データ送信指令など)を周波数/送受信制御部25に出力している。
周波数/送受信制御部25は、コマンド制御部24からの制御指令により送信部22および受信部23を制御している。すなわち、周波数/送受信制御部25は、コマンド制御部24からの制御指令によりACK送信指令があると、アンテナ21を介してビーコンを受信したリピータ局3の下位局3bに対し、後述する周波数グループ内の周波数でACKを含む無線データを送信するように送信部22を制御している。また、周波数/送受信制御部25は、アンテナ21を介してリピータ局3の下位局3bから同報送信される無線データ(メッセージ)を受信するように受信部23を制御している。
インターフェース部26は、外部機器27とコマンド制御部24との間、送信部22および受信部23とコマンド制御部24との間のコマンドや無線データの送受を行っている。
図3に示すように、中継局としてのリピータ局3(3A,3B,3C)は、上位の基地局2と通信する上位局3aと、下位の移動局4と通信する下位局3bを備えて構成される。
図3に示すように、上位局3aは、アンテナ31、送信部32、受信部33、コマンド制御部34、周波数/送受信制御部35、インターフェース部36を備えている。同様に、下位局3bは、アンテナ41、送信部42、受信部43、コマンド制御部44、周波数/送受信制御部45、インターフェース部46を備えている。上位局3aのインターフェース部36と下位局3bのインターフェース部46との間は、例えばクロスケーブルにより接続されている。
上位局3aの各構成要素について説明すると、送信部32は、移動局4からのACKを含む無線データを、アンテナ41を介して下位局3bの受信部43が受信したときに、周波数/送受信制御部35の制御により、受信部43からインターフェース部46,36を介して入力される受信制御データを自分の送信制御データとしてコピーし、上位局アドレスのみ自分の上位局アドレスに書き換えてアンテナ31から周波数f1で送信している。受信部33は、周波数/送受信制御部35の制御により、基地局2から同報送信される周波数f1の無線データ(メッセージ)をアンテナ31から受信している。
コマンド制御部34は、下位局3bからの無線データに応じて周波数/送受信制御部35に制御指令を出力している。周波数/送受信制御部35は、コマンド制御部34からの制御指令により送信部32および受信部33を制御している。
すなわち、周波数/送受信制御部35は、移動局4からのACKを含む無線データを、アンテナ41を介して下位局3bの受信部43が受信し、コマンド制御部34からの制御指令により無線データ転送指令があると、受信部43からインターフェース部46,36を介して入力される受信制御データを自分の送信制御データとしてコピーし、上位局アドレスのみ自分の上位局アドレスに書き換え、この送信制御データをアンテナ31から送信するように送信部32を制御している。また、周波数/送受信制御部35は、受信部33がアンテナ31を介して基地局2から同報送信される周波数f1の無線データ(メッセージ)を受信するように受信部33を制御している。
インターフェース部36は、コマンド制御部34と送信部32および受信部33との間、コマンド制御部34と送信部42および受信部43との間のコマンドや無線データの送受を行っている。
次に、下位局3bの各構成要素について説明すると、送信部42は、基地局2からの無線データ(メッセージ)を、アンテナ31を介して上位局3aの受信部33が受信したときに、周波数/送受信制御部35の制御により、受信部33からインターフェース部36,46を介して転送入力される無線データ(メッセージ)をアンテナ41から基地局2とは異なる周波数(図1の例では、リピータ局3Aがf2、リピータ局3Bがf3、リピータ局3Cがf4)で同報送信している。受信部43は、周波数/送受信制御部35の制御により、移動局4からのACKを含む無線データをアンテナ41から受信している。
コマンド制御部44は、上位局3aからの無線データに応じて周波数/送受信制御部45に制御指令を出力している。周波数/送受信制御部45は、コマンド制御部44からの制御指令により送信部42および受信部43を制御している。
すなわち、周波数/送受信制御部45は、基地局2からの無線データ(メッセージ)を、アンテナ31を介して上位局3aの受信部33が受信し、コマンド制御部44からの制御指令により同報送信指令があると、受信部33からインターフェース部36,46を介して転送入力される無線データ(メッセージ)をアンテナ41から同報送信するように送信部42を制御している。また、周波数/送受信制御部45は、移動局4からのACKを含む無線データをアンテナ41から受信するように受信部43を制御している。
インターフェース部46は、コマンド制御部44と送信部42および受信部43との間、コマンド制御部44と送信部32および受信部33との間のコマンドや無線データの送受を行っている。
上記のように構成される無線システム1では、基地局2およびリピータ局3の各々異なる周波数(図1の例ではf1〜f4)が周波数グループの構成周波数であり、移動局4を周波数グループモードで運用する。周波数グループについて説明すると、本例の無線システム1では、図4に示すように、例えば2472.0〜2495.0MHzに1MHzセパレーションで24波を割り当てて運用することができる。図4に示す24波の周波数は、さらに図5に示すように、A〜Hの8通りの周波数グループに分割される。図5における周波数グループの分割方法(1グループに何波使用するか)と、グループ番号(グループ分けされた個々のグループにつけられる番号)は、例えば不図示のメモリレジスタで予め設定される。
次に、図1に示す無線システムにおいて、基地局2から例えば移動局4Aに向けてメッセージを送信する場合の動作を順を追って説明する。まず、通信に先立って、使用する周波数を図6に示すような6グループ4波モードとして、グループ番号0、使用周波数番号0,6,12,18を選択し、基地局2の周波数f1を使用周波数番号0、リピータ局3Aの周波数f2を使用周波数番号6、リピータ局3Bの周波数f3を使用周波数番号12、リピータ局3Cの周波数f4を使用周波数番号18に設定する。
通信時において、基地局2およびリピータ局3(3A,3B,3C)のうち下位局にあたるものがビーコンを定期的に送信する。ビーコンは、所定周期毎(例えば約200ms周期)で送信される。移動局4(4A,4B)は、ビーコンを受信すると、周波数変更要求カウンターをクリアし、周波数変更までの時間を延ばし、周波数をビーコンの周波数に固定して受信待機している。移動局4A,4Bは、自身の移動によりビーコンが受信できなくなると、周波数グループ(f1,f2,f3,f4に相当する使用周波数番号0,6,12,18)内で受信周波数をスキャンして切り替え、周波数変更を例えば500msで行い、ビーコンを探す(自動ローミング機能)。
上記自動ローミング機能が動作している状態で、ユーザーアプリケーションソフトにより移動局4A向けのメッセージを入力する。例えば@TXT[移動局アドレス][メッセージ]CRLFの送信制御データを送信コマンドとして入力する。なお、@はコマンドヘッダ、TXTはテキストデータ送信、[移動局アドレス]はメッセージを送る相手の移動局のアドレス、[メッセージ]は送信する任意のデータである。
上記送信コマンドが入力されると、基地局2がメッセージを周波数f1で同報送信する。図1において、3台のリピータ局3A,3B,3Cの上位局3aは、基地局2からの送信コマンドを受信し、その受信データを自身のリピータ局3A,3B,3Cの下位局3bに有線で転送する。
次に、3台のリピータ局3A,3B,3Cの下位局3bは、それぞれの周波数(f2〜f4)により同報送信する。移動局4Aは周波数f3でメッセージを受信し、ACKを含む無線データを返信する。
このとき、周波数f3でメッセージを受信した移動局4A以外の他の移動局4Bは受信データ内の[移動局アドレス]のアドレスチェックにより、自身のアドレスでないので受信しない。
そして、周波数f3のリピータ局3Bの下位局3bは、移動局4AからのACKを含む無線データを受信すると、その受信データを自身のリピータ局3Bの上位局3aに有線で転送する。このとき、移動局4AからのACKを含む無線データを受信できないリピータ局3A,3C(f2,f4)は、タイムアウトした時点で受信待機する。
次に、リピータ局3Bの上位局3aは周波数f1でACKを含む無線データを送信する。基地局2はリピータ局3Bの上位局3aからACKを含む無線データを受信すると、送信成功レスポンス(P0)を基地局2に接続された外部機器17に返す。リピータ局3Bの上位局3aからACKを含む無線データを受信できない場合は、タイムアウトした時点で送信失敗レスポンス(N0)を基地局2に接続された外部機器17に返す。
ここで、上記通信中におけるリピータ局3(3A,3B,3C)の内部動作について説明すると、リピータ局3は、例えば2台の無線モデムをクロスケーブルで接続した上位局3aと下位局3bで構成される。図1の例では、上位局3aが基地局2と通信し、下位局3bが移動局4(4A,4B)と通信する。上位局3aと下位局3b間の通信は専用フォーマットで行われる。受信側は、受信データをもう1台に対する送信コマンドとして有線(クロスケーブル)に出力する。送信コマンドは、例えば@RPT[受信制御データ][受信メッセージ]CRLFを用いる。ここで、受信制御データは、例えば図7に示すような7バイトのバイナリデータで構成され、宛先アドレス、送信元アドレス、メッセージバイト数、パケット種類、周波数番号、パケット番号、上位局アドレスなどが含まれる。送信側は、受信制御データを自分の送信制御データとしてコピーし、上位局アドレスのみ自分の上位局アドレスに書き換える。そして、リピータ3は、上位局アドレスが自分と一致したときに受信データを転送する。なお、上位局アドレスが255のときは同報とし、上位局から下位局に送信する場合は常に255としている。
このように、本例の無線システム1では、基地局2がリピータ局3に対して同報で送信し、リピータ局3の上位局3aが基地局2の周波数と異なる周波数でリピータ局3bの下位局3bに転送する。この基地局2とリピータ局3で使用される周波数はグループ化されており、移動局4がこれらの周波数のどれかを受信している。
そして、リピータ局3の下位局3bは、常に移動局4に対して同報で送信するので、経由するリピータ局3を指定する必要がない。しかも、リピータ局3内の上位局3aと下位局3bで周波数を分けることにより混信する心配もなく、この関係は周波数が区別できる限りリピータ局3を多段に構成して行うことができる。
すなわち、本例の無線システム1によれば、多段のリピータ機能と自動ローミング機能を兼ね備えた構成なので、ユーザーがリピータ局3の通信経路を意識しないで通信を行うことができる。しかも、リピータ局3は、上位局と下位局で周波数を分ければ、図示の1段に限らず、多段に構成することが可能なので、通信エリアを拡張することができる。
また、リピータ局3の管理を無線機が持つことにより、ユーザー側でのシステムの開発工数を削減することができる。しかも、自動ローミングを実現するために、定期的な更新が必要な無線システムのマップをメモリに持たせる必要がなく、外部機器の開発工数も削減できるので、通信システム全体のコストダウンを図ることができる。
ところで、上述した形態では、図3に示すように、2台の無線モデムで1台のリピータ局3を構成しているが、1台の無線モデムで送受信の周波数を切り替えて1台のリピータ局3を構成することもできる。この構成によれば、上位局側の周波数で受信待機し、上位局から無線データ(メッセージ)を受信すると、下位局側の周波数に切り替えて無線データ(メッセージ)を転送する。そして、ACKを受信するか、タイムアウトすると、再び上位局側の周波数に戻る。
本発明の無線システムは、例えば工場内の各種工作機械に工場事務所のパソコンから加工データを無線転送したり、工場内の無人搬送台車や無人フォークリフト等への制御指令を無線出力したり、山間部等に多く設置されるマンホールポンプの故障信号を無線回線により通報する他、温度センサーや電流センサー等の各種センサー信号を取込んで無線回線によりデータ伝送したり、病院内の医療機器の情報を中央監視室に伝送し、各医療機器の状態や入院患者の状態を監視するなど様々な分野に利用することができる。
本発明に係る無線システムの概略構成図である。 本発明の無線システムにおける基地局と移動局の機能ブロック図である。 本発明の無線システムにおけるリピータ局の機能ブロック図である。 本発明の無線システムで使用される周波数の一例を示す図である。 図4の周波数の分割方法の一例を示す図である。 図5の周波数の分割方法で分割された周波数グループの一例を示す図である。 本発明の無線システムに用いられるデータフォーマットに含まれる受信制御データのフォーマット構成の一例を示す図である。 従来の無線システムの概略構成図である。 特許文献1に開示される無線中継装置の概略構成図である。
符号の説明
1 無線システム
2 基地局
3(3A,3B,3C) リピータ局
3a 上位局
3b 下位局
4(4A,4B) 移動局
11,21,31,41 アンテナ
12,22,32,42 送信部
13,23,33,43 受信部
14,24,34,44 コマンド制御部
15,25,35,45 周波数/送受信制御部
16,26,36,46 インターフェース部
17,27 外部機器

Claims (2)

  1. 1台の基地局と、複数のリピータ局と、複数の移動局とを備えた無線システムであって、
    前記複数のリピータ局はそれぞれ上位局と下位局とを備えており、
    前記基地局と前記複数のリピータ局の上位局間の通信では、予め決められた周波数グループ内の一つの周波数を使用し、
    前記複数のリピータ局の下位局と前記移動局間の通信では、前記基地局と前記複数のリピータ局の上位局間の通信で使用される周波数と異なり、かつ前記周波数グループ内で前記複数のリピータ局の下位局ごとに異なる周波数を使用し、
    前記基地局と前記複数のリピータ局のうち下位にあたるものが定期的にビーコンを送信しており、
    前記移動局は、前記周波数グループ内の全ての周波数を使い、前記ビーコンが聞こえる間は周波数を固定して受信待機し、自身の移動によって前記ビーコンが聞こえなくなったときに前記周波数グループ内の周波数をスキャンして別の相手局を探し、
    前記基地局から前記複数のリピータ局を介して前記複数の移動局に向う方向の通信時には、前記基地局から前記複数のリピータ局の各上位局に同報で送信し、各上位局が受信した信号を自身の下位局に転送して同報で送信し、
    前記複数の移動局から前記複数のリピータ局を介して前記基地局へ向う方向の通信時には、各移動局がビーコンを受信したリピータ局の下位局に送信し、当該リピータ局の下位局が受信した信号を自身の上位局に転送して送信することを特徴とする無線システム。
  2. 前記リピータ局は、上位局から下位局へ向う方向の送信時に常に同報で送信し、下位局から上位局へ向う方向の送信時には、下位局が受信した受信制御データに含まれる上位局アドレスのみを自身の上位局アドレスに書き換えて送信することを特徴とする請求項1記載の無線システム。
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