JP4863950B2 - 無線通信システム、無線中継方法、基地局装置、中継局装置および無線中継プログラム - Google Patents

無線通信システム、無線中継方法、基地局装置、中継局装置および無線中継プログラム Download PDF

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Description

本発明は、基地局と無線端末局が直接または1以上の中継局を介して通信を行う無線通信システム、無線中継方法、基地局装置、中継局装置および無線中継プログラムに関する。以下、基地局をBS、中継局をRS、無線端末局をSSと略す。
BSと複数のSSによって構成される無線通信システムでは、送信電力の制約などによりBSと通信可能なサービスエリアは制限される。サービスエリアを拡張するには、BSとSS間にデータを中継するRSを配置することが有効である。
また、複数のSSが無線回線を時分割多重で共有する無線通信システムでは、複数のRSを介してデータの中継を行うとき、BSが送信する無線フレームを、BSとSSとの通信区間、BSとRSとの通信区間、RS間の通信区間、RSとSSとの通信区間に分割し、各区間で周波数帯域を占有する手法が考えられる。この手法を用いたときの一例として、BS、RS1、RS2、RS3を備えた無線通信システムにおけるフレーム構成を図15に示す(非特許文献1)。
図15において、フレームnにおけるt0〜t8をダウンリンクフレーム、t9〜t13をアップリンクフレームとする。t0〜t1において、BSは同期信号と制御メッセージ(以下「制御信号」という)を報知し、BSと通信可能なSSおよびRS1がこれを受信する。t1〜t2において、BSはデータ信号を送信し、BSと通信可能なSSまたはRS1がこれを受信する。t2〜t3において、RS1は制御信号を報知し、RS1と通信可能なSSおよびRS2がこれを受信する。t3〜t4において、RS1はデータ信号を送信し、RS1と通信可能なSSまたはRS2がこれを受信する。t4〜t5において、RS2は制御信号を報知し、RS2と通信可能なSSおよびRS3がこれを受信する。t5〜t6において、RS2はデータ信号を送信し、RS2と通信可能なSSまたはRS3がこれを受信する。t6〜t7において、RS3は制御信号を報知し、RS3と通信可能なSSがこれを受信する。t7〜t8において、RS3はデータ信号を送信し、RS3と通信可能なSSがこれを受信する。アップリンクフレームにおいても各RSに割り当てられたタイムスロットでデータ信号の送受信を行う。
Draft IEEE Standard for Local and Metropolitan Area Networks Part 16: Air Interface for Fixed Broadband Wireless Access Systems, IEEE P802.16-REVd/D5-2004, May 13,2004
ところで、BSとSS間にRSを配置し、無線フレームを分割して使用する手法では、各通信区間において送信を行うBSまたはRSは1つのみであり、各通信区間で受信を行うSSに対して干渉のない領域に位置するBSまたはRSであっても送信を停止していた。そのため、無線周波数を有効利用できず、無線通信システム全体のスループットが低下する問題があった。さらに、1つの無線フレーム内に各RSの通信区間を確保し、それぞれの通信区間で無線周波数を占有するため、固定的なフレーム長を有する無線通信システムでは、1無線フレームを各通信区間に割り当てるための分割数、すなわちホップ数に限界があって柔軟性に欠けていた。また、ホップ数の増加に伴い、各RSに割り当てられる通信区間(データ長)が短くなり、スループットが低下する問題があった。一方、フレーム長が可変の無線通信システムでは、各フレームの分割数やホップ数の限界は緩和されるが、フレーム同期が困難になる。
本発明は、システム全体のスループットを向上させ、柔軟なマルチホップへの対応を可能とする無線通信システム、無線中継方法、基地局装置、中継局装置および無線中継プログラムを提供することを目的とする。
第1の発明は、基地局と無線端末局が直接または1以上の中継局を介して時分割複信による通信を行う無線通信システムにおいて、隣接する基地局と中継局との間で基地局を局1、中継局の局2とした場合、または隣接する中継局間で中継回数が少ない方の中継局を局1、他方の中継局を局2とした場合に、局1は、局2が通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持する手段と、局と通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持する手段と、自局および局2がそれぞれ通信可能な無線端末局の情報に基づき、当該無線端末局のそれぞれについて、局1とのみ通信可能な地理的領域1と、局1および局2の両方と通信可能な地理的領域2と、当該地理的領域1および地理的領域2以外の地理的領域3のどの地理的領域に位置するかを判別し、かつ、各地理的領域に判別されたそれぞれの無線端末局との間で通信を行う区間を決定する第1のスケジュール構築手段とを備え、局2は、局1が通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持する手段と、自局と通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持する手段と、自局および局1がそれぞれ通信可能な無線端末局の情報に基づき、当該無線端末局のそれぞれについて、局2とのみ通信可能な地理的領域4と、局2および局1の両方と通信可能な地理的領域5と、当該地理的領域4および地理的領域5以外の地理的領域6のどの地理的領域に位置するかを判別し、かつ、各地理的領域に判別されたそれぞれの無線端末局との間で通信を行う区間を決定する第2のスケジュール構築手段とを備え、第1のスケジュール構築手段は、局2のダウンリンク送信開始時間を、局1のダウンリンク送信開始時間からアップリンク受信開始時間までの区間に設定し、局2のアップリンク受信開始時間を、局1のアップリンク受信開始時間からダウンリンク送信開始時間までの区間に設定し、局1のダウンリンク送信開始時間から局2のダウンリンク送信開始時間までの局1のダウンリンク送信と局2のアップリンク受信が重なる区間Aにおいて、区間の情報を含む制御信号および地理的領域2,3に位置する無線端末局へのデータ信号を送信し、局2のダウンリンク送信開始時間から局1のアップリンク受信開始時間までの局1のダウンリンク送信と局2のダウンリンク送信が重なる区間Bにおいて、地理的領域1に位置する無線端末局へのデータ信号を送信し、局1のアップリンク受信開始時間から局2のアップリンク受信開始時間までの局1のアップリンク受信と局2のダウンリンク送信が重なる区間Cにおいて、局2が送信するデータ信号および地理的領域1に位置する無線端末局が送信するデータ信号を受信し、局2のアップリンク受信開始時間から局1のダウンリンク送信開始時間までの局1のアップリンク受信と局2のアップリンク受信が重なる区間Dにおいて、地理的領域2に位置する無線端末局が送信するデータ信号を受信する時分割複信のスケジュールを構築し、第2のスケジュール構築手段は、第1のスケジュール構築手段が構築したスケジュール情報を受信し、区間Aにおいて、局1が送信する制御信号およびデータ信号を受信し、区間Bにおいて、地理的領域4に位置する無線端末局へのデータ信号を送信し、区間Cにおいて、局1へのデータ信号を送信し、区間Dにおいて、地理的領域4に位置する無線端末局が送信するデータ信号を受信する時分割複信のスケジュールを構築する
また、第1の発明において、局1および局2は、通信可能な無線端末局とのレンジングによりその情報を取得し、さらにその無線端末局に隣接する他の局の情報を与える手段を備え、無線端末局は、情報に基づいて隣接する他の局とのレンジングを行い、当該無線端末局の情報を当該他の局に登録させる手段を備える。
また、局2の第2のスケジュール構築手段は、局2と通信可能で局1と通信不可能な地理的領域4に位置する無線端末局に送信するスロット(時間または周波数帯域)として、局1および局2と通信可能な地理的領域2,5に位置する無線端末局に対して局1が送信するスロットと異なるスロットに設定を行い、地理的領域4に位置する無線端末局から受信するスロットとして、地理的領域2,5に位置する無線端末局から局1が受信するスロットと異なるスロットに設定を行う構成であり、局1の第1のスケジュール構築手段および局2の第2のスケジュール構築手段は、地理的領域2,5に位置する無線端末局に同一スロットで同一データを送信する設定を行い、地理的領域2,5に位置する無線端末局から同一スロットで同一データを受信する設定を行う構成としてもよい。
また、局1に対するホップ数が等しい複数の局2の第2のスケジュール構築手段は、それぞれのダウンリンク送信開始時間が同一で、無線端末局に同一の送受信スケジュール情報を送信する設定を行い、当該無線端末局に対して同一データを同一スロットで送信し、当該無線端末局から同一スロットで受信する設定を行う構成としてもよい。
また、局2の第2のスケジュール構築手段は、アップリンク受信開始時間を可変にして局2の送信区間と受信区間の比率を適応的に変化させ、局1またはその他のへの中継区間と無線端末局への送信区間の比率を制御する構成としてもよい。
第2の発明は、基地局と無線端末局が直接または1以上の中継局を介して時分割複信による通信を行う無線中継方法において、隣接する基地局と中継局との間で基地局を局1、中継局の局2とした場合、または隣接する中継局間で中継回数が少ない方の中継局を局1、他方の中継局を局2とした場合に、局1は、局2が通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持するステップと、局と通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持するステップと、自局および局2がそれぞれ通信可能な無線端末局の情報に基づき、当該無線端末局のそれぞれについて、局1とのみ通信可能な地理的領域1と、局1および局2の両方と通信可能な地理的領域2と、当該地理的領域1および地理的領域2以外の地理的領域3のどの地理的領域に位置するかを判別し、かつ、各地理的領域に判別されたそれぞれの無線端末局との間で通信を行う区間を決定する第1のスケジュール構築ステップとを有し、局2は、局1が通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持するステップと、自局と通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持するステップと、自局および局1がそれぞれ通信可能な無線端末局の情報に基づき、当該無線端末局のそれぞれについて、局2とのみ通信可能な地理的領域4と、局2および局1の両方と通信可能な地理的領域5と、当該地理的領域4および地理的領域5以外の地理的領域6のどの地理的領域に位置するかを判別し、かつ、各地理的領域に判別されたそれぞれの無線端末局との間で通信を行う区間を決定する第2のスケジュール構築ステップとを有し、第1のスケジュール構築ステップは、局2のダウンリンク送信開始時間を、局1のダウンリンク送信開始時間からアップリンク受信開始時間までの区間に設定し、局2のアップリンク受信開始時間を、局1のアップリンク受信開始時間からダウンリンク送信開始時間までの区間に設定し、局1のダウンリンク送信開始時間から局2のダウンリンク送信開始時間までの局1のダウンリンク送信と局2のアップリンク受信が重なる区間Aにおいて、区間の情報を含む制御信号および地理的領域2,3に位置する無線端末局へのデータ信号を送信し、局2のダウンリンク送信開始時間から局1のアップリンク受信開始時間までの局1のダウンリンク送信と局2のダウンリンク送信が重なる区間Bにおいて、地理的領域1に位置する無線端末局へのデータ信号を送信し、局1のアップリンク受信開始時間から局2のアップリンク受信開始時間までの局1のアップリンク受信と局2のダウンリンク送信が重なる区間Cにおいて、局2が送信するデータ信号および地理的領域1に位置する無線端末局が送信するデータ信号を受信し、局2のアップリンク受信開始時間から局1のダウンリンク送信開始時間までの局1のアップリンク受信と局2のアップリンク受信が重なる区間Dにおいて、地理的領域2に位置する無線端末局が送信するデータ信号を受信する時分割複信のスケジュールを構築し、第2のスケジュール構築ステップは、第1のスケジュール構築手段が構築したスケジュール情報を受信し、区間Aにおいて、局1が送信する制御信号およびデータ信号を受信し、区間Bにおいて、地理的領域4に位置する無線端末局へのデータ信号を送信し、区間Cにおいて、局1へのデータ信号を送信し、区間Dにおいて、地理的領域4に位置する無線端末局が送信するデータ信号を受信する時分割複信のスケジュールを構築する
また、第2の発明において、局1および局2は、通信可能な無線端末局とのレンジングによりその情報を取得し、さらにその無線端末局に隣接する他の局の情報を与えるステップを有し、無線端末局は、情報に基づいて隣接する他の局とのレンジングを行い、当該無線端末局の情報を当該他の局に登録させるステップを有する。
第3の発明は、第2の発明における無線中継方法をコンピュータで機能させる無線中継プログラムである。
本発明では、nホップRSは、n−1ホップRS(またはBS)のフレーム開始時間から一定時間遅れて、BSと同じ長さのフレームを開始し、n−1ホップRS(BS)のダウンリンクフレームとnホップRSのアップリンクフレームが重なる区間で、n−1ホップRS(BS)がnホップRSに対してダウンリンクデータ信号の中継が可能となる(例えば図8のt1〜t3)。さらに、n−1ホップRS(BS)のアップリンクフレームとnホップRSのダウンリンクフレームが重なる区間で、nホップRSがn−1ホップRS(BS)に対してアップリンクデータ信号の中継が可能となる(例えば図8のt10 〜t11 )。これにより、フレームを中継局数に応じた通信区間に分割する必要がなくなるので、ホップ数の限界を緩和し、さらに各中継局に割り当てられる通信区間はホップ数増加に伴って短くなることはないので、スループットの改善が記載できる。
さらに、n−1ホップRS(BS)とnホップRSのダウンリンクフレームが重なる区間、またはn−1ホップRS(BS)とnホップRSのアップリンクフレームが重なる区間では、n−1ホップRS(BS)およびnホップRSで干渉を回避しつつ、同一スロットを用いて異なる宛先に対する送受信を可能とし(例えば図8のt5〜t6)、さらにサイトダイバーシチ効果が得られ(例えば図8のt6〜t7、t12 〜t13 )、周波数利用効率の改善が実現できる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の無線通信システムの第1の実施形態を示す。
図において、BSは領域Aおよび領域Bをサービスエリアとし、RSは領域Bおよび領域Cをサービスエリアとする。領域Aに位置するSS1はBSとのみ通信可能であり、領域Bに位置するSS2はBSおよびRSと通信可能であり、領域Cに位置するSS3はRSとのみ通信可能である。ここで、例えばBSと領域CのSS3がRSを介して通信する場合、RSがBSや領域BのSS2に対して与干渉とならないように、またBSがRSや領域BのSS2に対して与干渉とならないように、BSとRSは各SSが位置する領域を判別し、BSおよびRSの送信フレームを以下に説明する本発明の手法に従って適宜構成する。
図2は、BSとRSがSSの位置する領域を判別する処理手順を示す。なお、ここではIEEE802.16を適用した例を示すが、これに限定されるものではない。
まず、BSはRSを隣接基地局として認識する処理を行う。BSは、下りのバースト構成情報などを収容するメッセージDL−MAP(Downlink Map message)、上りのバースト構成情報などを収容するメッセージUL−MAP(Uplink Map message)、下りの物理チャネル情報を収容するメッセージDCD(Downlink Channel Descriptor)、上りの物理チャネル情報を収容するメッセージUCD(Uplink Channel Descriptor)を定期的にブロードキャストする。RSは、BSとのリンク確立のための最初のネゴシエーション(以下「レンジング」という)を行う間隔をUL−MAPから取得し、UCD情報に準じたレンジングの開始について、BSの送信タイミング調整や送信出力の調整および下りのバースト・プロファイル変更のために用いるメッセージRNG−REQ(Ranging Request)を送信することにより、BSに通知する。BSは、RNG−REQの応答メッセージとして、送信タイミング調整や送信電力調整の情報であるRNG−RSP(Ranging Response)をブロードキャストで返す。RSが送信するRNG−REQとBSが送信するRNG−RSPは、レンジングスロットの内容が復号できるまで送信タイミングや送信電力を調整して繰り返され、レンジングが成功した場合にMACアドレス情報を載せたRNG−RSPが返される。これにより、BSはRSの登録を完了する。また、RSは、RNG−REQのメッセージに基地局識別子を付与することにより、BSに対してRSを隣接基地局として認識させる。
次に、BSは領域AのSS1および領域BのSS2を登録する処理を行う。BSは、DL−MAP、UL−MAP、DCD、UCDを定期的にブロードキャストする。SS1およびSS2は、BSへのレンジングを行う間隔をUL−MAPからそれぞれ取得し、UCD情報に準じたレンジングの開始について、それぞれRNG−REQを送信することにより、BSに通知する。BSは、RNG−REQの応答メッセージとしてRNG−RSPをブロードキャストで返す。SS1またはSS2が送信するRNG−REQとBSが送信するRNG−RSPは、レンジングスロットの内容が復号できるまで送信タイミングや送信電力を調整して繰り返され、レンジングが成功した場合にMACアドレス情報を載せたRNG−RSPが返される。これにより、BSはSS1およびSS2の登録を完了する。この時点では、SS1およびSS2が領域A,Bのどちらに位置しているか判別していない。
一方、RSは領域CのSS3を登録する処理を行う。RSは、DL−MAP、UL−MAP、DCD、UCDを定期的にブロードキャストする。SS3は、RSへのレンジングを行う間隔をUL−MAPから取得し、UCD情報に準じたレンジングの開始について、RNG−REQを送信することにより、RSに通知する。なお、領域BのSS2にもRSからの信号は届くが、SS2はすでにBSとのレンジングを開始しているか、またはすでにBSに登録されている場合には、RSとのレンジングは行わない。RSは、RNG−REQの応答メッセージとしてRNG−RSPをブロードキャストで返す。SS3が送信するRNG−REQとRSが送信するるRNG−RSPは、レンジングスロットの内容が復号できるまで送信タイミングや送信電力を調整して繰り返され、レンジングが成功した場合にMACアドレス情報を載せたRNG−RSPが返される。これにより、RSはSS3の登録を完了する。この時点では、SS3が領域B,Cのどちらに位置しているか判別していないし、RSはSS2を登録していない。
次に、BSは、隣接するRSの基地局識別子およびチャネル情報、DCD/UCD情報を付与したMOB NBR−ADV(Mobile Neighbor Advertisement)を定期的にブロードキャストし、その信号はSS1およびSS2に受信される。SS1およびSS2は、RSが隣接基地局としての適合性の判別に必要な時間を要求するメッセージMOB SCN−REQ(Mobile Scanning Interval Allocation Request)を送信する。BSは、MOB SCN−REQの応答メッセージとしてMOB SCN−RSP(Mobile Scanning Interval Allocation Response)を送信するとともに、送信停止区間(NAV)を設定する。SS2は、BSの送信停止区間に、MOB NBR−ADVから取得したRS情報に基づいてレンジング送信区間を確定し、RNG−REQを送信することによりRSへのレンジングの開始をRSに通知する。なお、SS1もSS2と同様の処理を行うが、SS1からのRNG−REQはRSに届かず、SS1とRSとの間のレンジングは行われない。RSは、RNG−REQの応答メッセージとしてRNG−RSPをブロードキャストで返す。SS2が送信するRNG−REQとRSが送信するRNG−RSPは、レンジングスロットの内容が復号できるまで送信タイミングや送信電力を調整して繰り返され、レンジングが成功した場合にMACアドレス情報を載せたRNG−RSPが返される。これにより、RSはSS2の登録を完了し、SS2はBSとRSの両方に登録されることになる(図1の(b) の状態)。
次に、RSは登録されたSS2とSS3のMACアドレス等のチャネル情報をBSに送信し、BSは登録されたSS1とSS2のMACアドレス等のチャネル情報をRSに送信する。これにより、BSおよびRSは、図1(c) に示すようにそれぞれ登録されているSSの包含関係に基づいて、領域A、領域B、領域Cにそれぞれ位置するSS1、SS2、SS3を把握することができる。
また、複数のRSを備える無線通信システムでは、SSは通信可能なBSまたはRSのすべてに対して、図2の処理手順に従って初期リンク確立の要求を行うことにより自局のチャネル情報を登録させ、BSおよび各RSはそれぞれ登録しているSSのチャネル情報を相互に交換することにより、SSが位置する領域を把握する。
(BS領域)
図3は、BSが判別するSSの領域(BS領域)の一例である。図において、BSに隣接してRS1,RS2が存在するが、RS1とRS2は相互に通信可能ではない。BS領域1はBSとのみ通信可能な領域であり、図1の領域Aに対応する。BS領域2はBSおよびBSと隣接するRSと通信可能な領域であり、図1の領域Bに対応する。BS領域3はBS領域1,2以外の領域であり、図1の領域Cに対応する。
(RS領域)
図4は、RS2が判別するSSの領域(RS領域)の一例である。図において、BS(n−1ホップRS)に隣接してRS1,RS2(ともにnホップRS)が存在し、さらにRS2(nホップRS)に隣接してRS3(n+1ホップRS)が存在する。RS1とRS2、RS2とRS3は相互に通信可能であるが、RS1とRS3は相互に通信可能ではない。
RS2において、RS領域1は自局およびBSと通信可能な領域であり、RS領域2は自局およびRS1とのみ通信可能な領域であり、RS領域3はRS領域1,2以外の自局とのみ通信可能な領域であり、RS領域4は自局から1ホップ以上離れたRSとのみ通信可能な領域であり、RS領域5はRS領域1〜4以外の領域である。ここで、BSとRS2において、RS領域5は図1の領域Aに対応し、RS領域1は図1の領域Bに対応し、RS領域3は図1の領域Cに対応する。RS1とRS2との間、さらにRS2とRS3との間においても、同様に図1の領域A,B,Cに対応させることができ、それぞれの包含関係から各SSが位置するRS領域1〜5を判別することができる。
このBS領域1〜3、RS領域1〜5の分類定義に従って、図1(a) に示すSS1〜SS3が位置する領域を判別すると次のようになる。図1(a) において、SS1は、BS領域1、RS領域5として判別される。SS2は、BS領域2、RS領域1として判別される。SS3は、BS領域3、RS領域3として判別される。
(送受信フレーム)
図5は、本発明における送受信フレームの構成例を示す。図において、BSは時分割複信を行い、ダウンリンクフレーム(送信フレーム)の後にアップリンクフレーム(受信フレーム)を配置し、ダウンリンクフレームの先頭でBSと通信可能なSSやRSに対する制御信号(同期信号と制御メッセージ)をブロードキャストする。送受信フレームを固定長とすることにより、制御信号は一定の間隔で送信され、これにより同期の確立が容易になる。
BSと隣接するRSも同様に時分割複信を行い、ダウンリンクフレーム(送信フレーム)の後にアップリンクフレーム(受信フレーム)を配置し、ダウンリンクフレームの先頭でRSと通信可能なSSや他のRSに対する制御信号(同期信号と制御メッセージ)をブロードキャストする。このRSのダウンリンクフレーム(アップリンクフレーム)の開始時間は、BSのダウンリンクフレーム(アップリンクフレーム)の開始時間から一定時間遅れ、BSのアップリンクフレーム(次のダウンリンクフレーム)の開始時間までの区間に設定する。BSのダウンリンクフレーム開始からRSのダウンリンクフレームの開始までの区間長を各フレームで一定とすることにより、RSにおいても制御信号は一定の間隔で送信されることになる。
BSのダウンリンクフレーム開始からRSのダウンリンクフレーム開始までの区間を区間Aとし、区間Aの前半部分(区間A1)において、BSは制御信号(プリアンブル、FCH、DL−MAP、UL−MAP)をブロードキャストし、RSはこの制御信号を受信する。区間Aの後半部分(区間A2)おいて、BSはデータ信号を送信し、RSはこのデータ信号を受信する。
RSのダウンリンクフレーム開始からBSのアップリンクフレーム開始までの区間を区間Bとし、区間Bの前半部分(区間B1)において、RSは制御信号をブロードキャストする。一方、BSは、この制御信号を受信するSSに対して与干渉にならないように、区間B1のデータ信号の送信を停止する。区間Bの後半部分(区間B2)において、BSとRSはともにダウンリンクのデータ信号を送信する。この区間B2のデータ信号送信は、干渉を回避しつつ、同区間で同一周波数帯域を用いるため、周波数利用効率の改善やサイトダイバーシチ効果を得ることができる(詳しくは後述)。
BSのアップリンクフレーム開始からRSのアップリンクフレーム開始までの区間を区間Cとし、区間Cの前半部分(区間C1)は、マルチホップの次のRSが制御信号をブロードキャストする場合にこの制御信号を受信するSSに対して与干渉にならないように、RSは区間C1のデータ信号の送信を停止する。区間Cの後半部分(区間C2)おいて、RSは中継用のアップリンクデータ信号をBSに送信し、BSはこのアップリンクデータ信号を受信する。なお、RSが最終ホップの場合は、区間C1を設ける必要はない。
RSのアップリンクフレーム開始からBSの次フレームのダウンリンクフレーム開始までの区間を区間Dとし、この区間ではBSとRSはともにアップリンクデータ信号を受信する。この区間Dのデータ信号受信は、干渉を回避しつつ、同区間で同一周波数帯域を用いるため、周波数利用効率の改善やサイトダイバーシチ効果を得ることができる(詳しくは後述)。
さらに、区間Cを可変長とすることにより、RSからBSへのアップリンクデータ信号の送信と、RSでSSまたは他のRSからのアップリンクデータ信号の受信に占有させる時間の割合を適応的に制御することができる。
なお、ここではBSとRSにおけるフレーム構成を説明したが、BSをn−1ホップのRS、RSをnホップのRSとした場合でも、同様のフレーム構成となる。その場合、nホップのRSとは、RSとBSが通信を行うために中継処理を行う他のRSのことである。
(BSにおける送受信スケジュールの構築手順)
図6は、BSにおける送受信スケジュール(DL−MAP、UL−MAP)の構築手順の一例を示す。ここでは、図5に示すフレーム構成に基づく送受信スケジュールの構築手順について説明する。
まず、BSは登録しているSSのMACアドレスなどの端末情報に基づいて図3に示すBS領域1〜3に分類する(S101)。例えば、図1に示す無線通信システムの場合には、SS1はBS領域1、SS2はBS領域2、SS3はBS領域3として分類される。
次に、区間A2に、BS領域3のSSを宛先とするダウンリンクデータ信号を送信するスロットを割り当てる(S102)。ここで、スロットとは信号送受信に使用される時間区間とその周波数帯域によって構成されるブロックを意味する。次に、区間B2に、BS領域1のSSを宛先とするダウンリンクデータ信号を送信するスロットを割り当てる(S103)。次に、区間A2に、BS領域2のSSを宛先とするダウンリンクデータ信号を送信するスロットを割り当てる(S104)。ここで、BS領域2のSSへのスロット割当が不十分である、またはBS領域2のSSへの再送データがある場合(S105でNo)に、区間B2にそのダウンリンクデータ信号を送信するスロットを割り当てる(S106)。
次に、区間C2に、RSが送信するアップリンクデータ信号を受信するスロットを割り当てる(S107)。次に、区間Dに、BS領域2のSSが送信するアップリンクデータ信号を受信するスロットを割り当てる(S108)。次に、区間C1に、BS領域1のSSが送信するアップリンクデータ信号を受信するスロットを割り当てる(S109)。ここで、BS領域1のSSが送信するアップリンクデータ信号のスロット割当が不十分である場合に(S110でNo)、区間C2または区間Dにそのアップリンクデータ信号を送信するスロットを割り当て(S111)、送受信スケジュールの構築を完了する。
続いてBSは、構築された送受信スケジュール情報をもとにMAPメッセージを作成し、区間A1で制御信号を送信し、送受信スケジュールに基づいてダウンリンクデータ信号を送信し、アップリンクデータ信号を受信する処理を行い、次フレームの送受信スケジュールの構築処理へ移行する。
(RSにおける送受信スケジュールの構築手順)
図7は、RSにおける送受信スケジュール(DL−MAP、UL−MAP)の構築手順の一例を示す。ここでは、図6に示すフレーム構成に基づく送受信スケジュールの構築手順について説明する。
まず、RSは登録しているSSのMACアドレスなどの端末情報に基づいて図4に示すRS領域1〜5に分類する(S201)。例えば、図1に示す無線通信システムの場合には、SS1はRS領域5、SS2はRS領域1、SS3はRS領域3として分類される。
次に、BSからnホップであるRSは、区間A1において、BSまたはn−1ホップRSから送受信スケジュール(DL−MAP、UL−MAP)を受信し(S202)、このスケジュール情報からBSまたはn−1ホップRSがRS領域1のSS(図1のSS2)と送受信を行うスロット(以下、「RS領域1送信スロット」、「RS領域1受信スロット」という)を検索する(S203)。
次に、区間B2のRS領域1送信スロットと異なるスロットで、RS領域2のSSを宛先とするダウンリンクデータ信号を送信するスロットを割り当てる(S204)。次に、区間B2のRS領域1送信スロットと異なるスロットで、RS領域4のSSを宛先とするダウンリンクデータ信号を送信するスロットを割り当てる(S205)。このS204、S205の処理は、図1の無線通信システムでは想定されていないRS領域2およびRS領域4を対象としており、図1の無線通信システムの場合には無視される。次に、区間B2のRS領域1送信スロットと異なるスロットで、RS領域3のSSを宛先とするダウンリンクデータ信号を送信するスロットを割り当てる(S206)。
このS203〜S206までの手順により、BSが送信するRS領域1送信スロットを避けてRSの送信スケジュールができ、RS領域1以外のSSに対するRSからの送信データとBSからの送信データを、同区間(区間B2)かつ同周波数帯域で行うことが可能となり、周波数利用効率の改善を図ることができる。
また、RS領域1送信スロットでBSまたはn−1ホップRSが送信するデータ信号を当該RSが保有している場合(S207のYes)、RSはRS領域1送信スロットと同じ区間で同じデータ信号を送信するスロットを割り当てる(S208)。これにより、RS領域1のSSは、受信時に同じデータ信号の受信によるサイトダイバーシチ効果を得ることができる。
次に、区間C2に、RSがSSまたはn+1ホップRSから受信したアップリンクデータ信号をBSへ送信するスロットを割り当てる(S209)。次に、区間DのRS領域1受信スロットと異なるスロットで、RS領域2のSSが送信するアップリンクデータ信号を受信するスロットを割り当てる(S210)。次に、区間DのRS領域1受信スロットと異なるスロットで、RS領域3のSSが送信するアップリンクデータ信号を受信するスロットを割り当てる(S211)。次に、区間DのRS領域1受信スロットと異なるスロットで、n+1ホップRSが送信するアップリンクデータ信号を受信するスロットを割り当てる(S212)。
このS210〜S212までの手順により、BSが送信するRS領域1送信スロットを避けてRSの受信スケジュールができ、RSによるRS領域1以外のSSからの受信データと、BSによるRS領域1以外のSSからの受信データを、同区間かつ同周波数帯域で行うことが可能となり、周波数利用効率の改善を図ることができる。
また、区間DのRS領域1受信スロットと同じ区間で、RS領域1のSSが送信するアップリンクデータ信号を受信するスロットを割り当てる(S213)。これにより、RS領域1のSSは送信時にサイトダイバーシチ効果を得ることができる。以上により、送受信スケジュールの構築を完了する。
続いてRSは、区間A2で、BSまたはn−1ホップRSが送信するダウンリンクデータ信号を受信し、構築された送受信スケジュール情報をもとにMAPメッセージを作成し、区間B1で制御信号として送信し、送受信スケジュールに基づいてダウンリンクデータ信号を送信し、アップリンクデータ信号を受信する処理を行い、次フレームの送受信スケジュールの構築処理へ移行する。
(第1の実施形態における送受信フレームの一例)
図8は、図1に示す無線通信システムの構成における送受信フレームの一例を示す。SS1〜SS6は、BSおよびRSとの通信可能な領域の包含関係に基づいて次のように判別される。BSは、SS1をBS領域1、SS2をBS領域2、SS3をBS領域3に判別する。RSは、SS1をRS領域5、SS2をRS領域1、SS3をRS領域3に判別する。このように判別された各SSの領域情報と、図5,図6,図7を参照して説明した手順に基づいて、送受信スケジュールが以下にように決まる。なお、決まった送受信スケジュールに対応する図6および図7のステップ番号(S***)を適宜記載する。
t0〜t1(区間A1)において、BSは制御信号(プリアンブル、FCH、DL−MAP、UL−MAP)をブロードキャストし、BSと通信可能なすべてのSSとRSはこれを受信する。BSの制御信号は周期的に送信されるため、SSはBSとの同期確立が容易となる。RSは受信した制御信号に基づいて、RSと通信可能なSSに対して送信する制御信号を再構築する。
t1〜t2(区間A2)において、BSはBS領域3のSS3へのダウンリンクデータ信号DL#3を送信し(S102)、RSがこれを受信する。t2〜t3(区間A2)において、BSはBS領域2のSS2へのダウンリンクデータ信号DL#2を送信し(S104)、SS2がこれを受信する。同時に、RSもDL#2を受信し、SS2へのデータ信号再送信に備える。
t4〜t5(区間B1)において、RSは再構築した制御信号(プリアンブル、FCH、DL−MAP、UL−MAP)をブロードキャストし、RSと通信可能なすべてのSSはこれを受信する。BSの制御信号の送信からRSの制御信号の送信開始時間までの区間Aを各フレームで一定とすることにより、RSによる制御信号は周期的に送信され、SSはRSとの同期が容易になる。RSが制御信号を送信する区間B1においてBSは、BSとRSの両方と通信可能な領域(BS領域2、RS領域1)のSSに対する干渉を避けるため、データ信号の送信を停止する。
t5〜t6(区間B2)において、BSはBS領域1のSS1へのダウンリンクデータ信号DL#1を送信し(S103)、RSはRS領域3のSS3へのダウンリンクデータ信号DL#3を送信する(S206)。BSとRSで、干渉を回避しつつ、同じ区間で同じ周波数帯域を用いてデータ信号を送信するため、周波数利用効率を改善することができる。
t6〜t7(区間B2)において、BSとRSは、BS領域2およびRS領域1のSS2へのダウンリンクデータ信号DL#2′を送信する(S106、S208)。このデータ信号がSS2でn−1フレーム以前に受信に失敗している場合には、BSとRSの協調送信による再送となる。したがって、SS2はBSとRSからのサイトダイバーシチ効果を得ることができる。
t8〜t9(区間C1)において、BSはBS領域1のSS1からのアップリンクデータ信号UL#1を受信する(S109)。
t10 〜t11 (区間C2)において、RSはn−1フレーム以前でRS領域3のSS3から受信したアップリンクデータ信号UL#3′を送信し(S209)、BSがこれを受信する(S107)。
t12 〜t13 (区間D)において、BSとRSは、BS領域2およびRS領域1のSS2からのアップリンクデータ信号UL#2を受信する(S108、S213)。これにより、SS2はBSとRSへのサイトダイバーシチ効果を得ることができる。t13 〜t14 (区間D)において、RSはRS領域3のSS3からのアップリンクデータ信号UL#3を受信する(S211)。
また、RSのアップリンクフレーム開始時刻t12 は、BSのアップリンクフレーム開始時刻t8からBSの次のダウンリンクフレーム開始時刻t14 の区間内で可変である。そのため、RSと通信可能なRS領域1,3のSS2,3からのアップリンクデータ信号が大きい場合、RSのアップリンクフレーム開始時刻t12 からBSの次のダウンリンク開始時刻t14 までの区間を長くし、RSがSSからのアップリンクデータ信号を受信する区間を長くすることが可能である。逆に、RSからBSに中継するアップリンクデータ信号が大きい場合、BSのアップリンクフレーム開始時刻t8からRSのアップリンクフレーム開始時刻t12 までの区間を長くし、RSがBSに中継を行う区間を長くすることが可能である。このように適応的な送受信スケジュールが可能となる。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の無線通信システムの第2の実施形態を示す。
図において、BSに隣接してRS1,RS2が存在する。BSとRS1とRS2は相互に通信可能な位置にある。SS1〜SS6は、BS、RS1、RS2との通信可能な領域の包含関係に基づいて次のように判別される。BSは、SS1とSS2をBS領域1、SS3をBS領域2、SS4とSS5とSS6をBS領域3に判別する。RS1は、SS1とSS2とSS6をRS領域5、SS3をRS領域1、SS4をRS領域3、SS5をRS領域2に判別する。RS2は、SS1とSS2とSS4をRS領域5、SS3をRS領域1、SS5をRS領域2、SS6をRS領域3に判別する。なお、他の領域は図9に示すようになるが、ここではSSが存在しないので判別されない。
このように判別された各SSの領域情報と、図5,図6,図7を参照して説明した手順に基づいて、送受信スケジュールが図10に示すように決まる。なお、決まった送受信スケジュールに対応する図6および図7のステップ番号(S***)を適宜記載する。
t0〜t1(区間A1)において、BSは制御信号(プリアンブル、FCH、DL−MAP、UL−MAP)をブロードキャストし、BSと通信可能なすべてのSSとRS1およびRS2はこれを受信する。BSの制御信号は周期的に送信されるため、SSはBSとの同期確立が容易となる。RS1およびRS2は受信した制御信号に基づいて、それぞれRS1またはRS2と通信可能なSSに対して送信する制御信号を再構築する。
t1〜t2(区間A2)において、BSはBS領域3のSS4へのダウンリンクデータ信号DL#4を送信し、RS1およびRS2がこれを受信する(S102)。t2〜t3(区間A2)において、BSはBS領域3のSS5へのダウンリンクデータ信号DL#5を送信し、RS1およびRS2がこれを受信する(S102)。t3〜t4(区間A2)において、BSはBS領域3のSS6へのダウンリンクデータ信号DL#6を送信し、RS1およびRS2がこれを受信する(S102)。なお、ここではBSからBS領域2のSS3へ送信されるダウンリンクデータ信号DL#3はないものとする(S104はスルー)。
t5〜t6(区間B1)において、RS1およびRS2は再構築した制御信号(プリアンブル、FCH、DL−MAP、UL−MAP)をブロードキャストし、RS1またはRS2と通信可能なSSはこれを受信する。RS1およびRS2の制御信号の送信開始時刻は同一であり、BSの制御信号の送信からRS1およびRS2の制御信号の送信開始時間までの区間Aを各フレームで一定とすることにより、RS1およびRS2による制御信号は周期的に送信され、SSはRS1またはRS2との同期が容易になる。RS1およびRS2が制御信号を送信する区間B1においてBSは、BSおよびRS1、またはBSおよびRS2と通信可能な領域(BS領域2、RS領域1)のSSに対する干渉を避けるため、データ信号の送信を停止する。また、RS1およびRS2と通信可能なSSに対して、RS1およびRS2が送信する制御信号が相互に与干渉にならないように、RS1およびRS2は同一の情報を有する制御信号を送信する。
t6〜t7(区間B2)において、BSはBS領域1のSS1へのダウンリンクデータ信号DL#1を送信し(S103)、RS1およびRS2はRS領域2のSS5へのダウンリンクデータ信号DL#5を送信する(S204)。したがって、SS5はRS1およびRS2からのサイトダイバーシチ効果を得ることができる。
t7〜t8(区間B2)において、BSはBS領域1のSS2へのダウンリンクデータ信号DL#2を送信し(S103)、RS1はRS領域3のSS4へのダウンリンクデータ信号DL#4を送信し(S206)、RS2はRS領域3のSS6へのダウンリンクデータ信号DL#6を送信する(S206)。ここでは、BSとRS1およびRS2で、干渉を回避しつつ、同じ区間で同じ周波数帯域を用いてデータ信号を送信するため、周波数利用効率を改善することができる。
t8〜t9(区間B2)において、BSとRS1およびRS2は、BS領域2およびRS領域1のSS3へのダウンリンクデータ信号DL#3′を送信する(S106、S208)。このデータ信号がSS2でn−1フレーム以前に受信に失敗している場合には、BSとRS1およびRS2の協調送信による再送となる。したがって、SS2はBSとRS1およびRS2からのサイトダイバーシチ効果を得ることができる。
t10 〜t11 (区間C1)において、BSはBS領域1のSS1からのアップリンクデータ信号UL#1を受信する(S109)。
t12 〜t13 (区間C2)において、RS1およびRS2はn−1フレーム以前でRS領域2のSS5から受信したアップリンクデータ信号UL#5′を送信し(S209)、BSがこれを受信する(S107)。したがって、BSはRS1およびRS2からのサイトダイバーシチ効果を得ることができる。t13 〜t14 (区間C2)において、RS1はn−1フレーム以前でRS領域3のSS4から受信したアップリンクデータ信号UL#4′を送信し(S209)、BSがこれを受信する(S107)。t14 〜t15 (区間C2)において、RS2はn−1フレーム以前でRS領域3のSS6から受信したアップリンクデータ信号UL#6′を送信し(S209)、BSがこれを受信する(S107)。
t16 〜t17 (区間D)において、BSはBS領域1のSS2からのアップリンクデータ信号UL#2を受信し(S111)、RS1およびRS2は、RS領域2のSS5からのアップリンクデータ信号UL#5を受信する(S210)。これにより、SS5はRS1およびRS2へのサイトダイバーシチ効果を得ることができる。t17 〜t18 (区間D)において、RS1はRS領域3のSS4からのアップリンクデータ信号UL#4を受信し、RS2はRS領域3のSS6からのアップリンクデータ信号UL#6を受信する(S211)。ここでは、BSとRS1およびRS2で、同じ区間で同じ周波数帯域を用いてデータ信号を受信するため、周波数利用効率を改善することができる。
(第3の実施形態)
図12は、本発明の無線通信システムの第3の実施形態を示す。
図において、BSに隣接してRS1が存在し、さらにRS1に隣接してRS2が存在する。BSとRS1、RS1とRS2は相互に通信可能であるが、BSとRS2は相互に通信可能ではない。SS1〜SS4は、BS、RS1、RS2との通信可能な領域の包含関係に基づいて次のように判別される。BSは、SS1をBS領域1、SS2をBS領域2、SS3とSS4をBS領域3に判別する。RS1は、SS1をRS領域5、SS2をRS領域1、SS3をRS領域3、SS4をRS領域4に判別する。RS2は、SS1とSS2をRS領域5、SS3をRS領域1、SS4をRS領域3に判別する。なお、他の領域は図10に示すようになるが、ここではSSが存在しないので判別されない。
このように判別された各SSの領域情報と、図5,図6,図7を参照して説明した手順に基づいて、送受信スケジュールが図13に示すように決まる。なお、決まった送受信スケジュールに対応する図7および図8のステップ番号(S***)を適宜記載する。
t0〜t1(区間A1)において、BSは制御信号(プリアンブル、FCH、DL−MAP、UL−MAP)をブロードキャストし、BSと通信可能なすべてのSSとRS1はこれを受信する。BSの制御信号は周期的に送信されるため、SSはBSとの同期確立が容易となる。RS1は受信した制御信号に基づいて、RS1と通信可能なSSに対して送信する制御信号を再構築する。
t1〜t2(区間A2)において、BSはBS領域3のSS4へのダウンリンクデータ信号DL#4を送信し、RS1がこれを受信する(S102)。t2〜t3(区間A2)において、BSはBS領域3のSS3へのダウンリンクデータ信号DL#3を送信し、RS1がこれを受信する(S102)。t3〜t4(区間A2)において、BSはBS領域2のSS2へのダウンリンクデータ信号DL#2を送信し、SS2がこれを受信する(S104)。同時に、RS1もDL#2を受信し、SS2へのデータ信号再送信に備える。
t5〜t6(区間B1)において、RS1は再構築した制御信号(プリアンブル、FCH、DL−MAP、UL−MAP)をブロードキャストし、RS1と通信可能なSSとRS2はこれを受信する。BSの制御信号の送信からRS1の制御信号の送信開始時間までの区間Aを各フレームで一定とすることにより、RS1による制御信号は周期的に送信され、SSはRS1との同期が容易になる。RS1が制御信号を送信する区間B1においてBSは、BSおよびRS1と通信可能な領域(BS領域2、RS領域1)のSSに対する干渉を避けるため、データ信号の送信を停止する。RS2は受信した制御信号に基づいて、RS2と通信可能なSSに対して送信する制御信号を再構築する。
t6〜t7(区間B2)において、BSはBS領域1のSS1へのダウンリンクデータ信号DL#1を送信し(S103)、RS1はRS領域4のSS4へのダウンリンクデータ信号DL#4を送信し(S205)、RS2はこれを受信する。BSとRS1は、干渉を回避しつつ、同じ区間で同じ周波数帯域を用いてデータ信号を送信するため、周波数利用効率を改善することができる。
t7〜t8(区間B2)において、RS1はRS領域3のSS3へのダウンリンクデータ信号DL#3を送信し(S206)、SS3がこれを受信する。同時に、RS2もDL#3を受信し、SS3へのデータ信号再送信に備える。t8〜t9(区間B2)において、BSとRS1は、BS領域2およびRS領域1のSS2へのダウンリンクデータ信号DL#2′を送信する(S106、S208)。このデータ信号がSS2でn−1フレーム以前に受信に失敗している場合には、BSとRS1の協調送信による再送となる。したがって、SS2はBSとRS1からのサイトダイバーシチ効果を得ることができる。
t10 〜t11 (区間C1)において、BSはBS領域1のSS1からのアップリンクデータ信号UL#1を受信する(S109)。
t10 〜t12 において、RS2は再構築した制御信号(プリアンブル、FCH、DL−MAP、UL−MAP)をブロードキャストし、RS2と通信可能なSSはこれを受信する。RS1の制御信号の送信からRS2の制御信号の送信開始時間までの区間を各フレームで一定とすることにより、RS2による制御信号は周期的に送信され、SSはRS2との同期が容易になる。RS2が制御信号を送信する区間においてRS1は、RS1およびRS2と通信可能な領域のSSに対する干渉を避けるため、データ信号の送信を停止する。
t12 〜t13 (区間C2)において、RS1はn−1フレーム以前でRS領域3のSS3から受信したアップリンクデータ信号UL#3′を送信し(S209)、BSがこれを受信する(S107)。一方、RS2はRS領域3のSS4へのダウンリンクデータ信号DL#4を送信する(S206)。RS1とRS2は、干渉を回避しつつ、同じ区間で同じ周波数帯域を用いてデータ信号を送信するため、周波数利用効率を改善することができる。
t13 〜t14 (区間C2)において、RS1はn−1フレーム以前でRS領域3のSS4から受信したアップリンクデータ信号UL#4′を送信し(S209)、BSがこれを受信する(S107)。
t15 〜t16 (区間D)において、BSはBS領域2のSS2からのアップリンクデータ信号UL#2を受信し(S108)、RS1は、RS領域1のSS2からのアップリンクデータ信号UL#2を受信する(S210)。これにより、SS2はBSおよびRS1へのサイトダイバーシチ効果を得ることができる。t16 〜t17 (区間D)において、RS2はn−1フレーム以前でRS領域3のSS4から受信したアップリンクデータ信号UL#4″を送信し(S209)、RS1がこれを受信する(S212)。
(BSの構成例)
図13は、BSの構成例を示す。
図において、バックボーンネットワーク1または受信部9から入力するデータは、データバッファ部2に一旦蓄積される。データバッファ部2は、主制御部4から出力されるタイミング信号に基づいて、1フレーム長の周期で、BSが1フレームで送信するデータを読み出して領域別送信バッファ部3に出力する。領域別送信バッファ部3は、図3に示されるBS領域1〜BS領域3に対応する端末情報保持部31−1〜31−3および送信バッファ部32−1〜32−3により構成され、端末情報保持部31−1〜31−3にそれぞれ登録されているSSのMACアドレスに対応するデータを、それぞれ対応する送信バッファ部32−1〜32−3に蓄積する。また、隣接基地局情報保持部6は、図2に示したBSとRSとのレンジングにより取得した隣接基地局情報を保持し、隣接基地局情報メッセージ構築部7はこの隣接基地局情報に基づいてMOB NBR−ADVを生成する。
MAPメッセージ構築部5は、領域別送信バッファ部3からBS領域1〜BS領域3のSSのMACアドレスとそれに対応するデータ量を入力し、図5のフレーム構成と図6のフローに従ってBSにおける送受信スケジュールを構築し、その送受信スケジュールに基づくフレーム情報を主制御部4に出力する。主制御部4は、MAPメッセージ構築部5からのフレーム情報をもとにタイミング信号を生成し、MAPメッセージ構築部5、領域別送信バッファ部3、隣接基地局情報メッセージ構築部7、送信データ生成部8にそれぞれ出力する。送信データ生成部8は、このタイミング信号をもとに、MAPメッセージ構築部5からMAPメッセージ、領域別送信バッファ部3の送信バッファ部32−1〜32−3から送信データ、隣接基地局情報メッセージ構築部7から隣接基地局情報をそれぞれ入力し、送信データフレームを構成して送信部10へ出力する。以上の処理は、コンピュータによるプログラム処理によって実現してもよい。送信部10は、送信データ生成部8から入力する送信データフレームを変調および周波数変換して無線信号を生成する。この無線信号は、主制御部4の送受信切り替えタイミングによって制御されるスイッチ11を介してアンテナ12から送信される。
アンテナ12に受信した無線信号は、主制御部4の送受信切り替えタイミングによって制御されるスイッチ11を介して受信部9に入力される。受信部9は、受信した無線信号を周波数変換および復調して受信データフレームを生成し、データバッファ部2に出力する。データバッファ部2に蓄積されたアップリンクデータは、バックボーンネットワーク1に送出される。
なお、ここでは、図3に示すBS領域1〜3に対応させた構成を示したが、BS領域を3以外に分類する場合には、それに対応した領域別送信バッファ部3を構成すればよい。
(RSの構成例)
図14は、RSの構成例を示す。
図において、アンテナ23に受信した無線信号は、主制御部15の送受信切り替えタイミングによって制御されるスイッチ22を介して受信部20に入力される。受信部20は、受信した無線信号を周波数変換および復調して受信データフレームを生成し、データバッファ部13に出力する。
データバッファ部13は、受信部20から入力するデータを一旦蓄積し、主制御部15から出力されるタイミング信号に基づいて、1フレーム長の周期で、RSが1フレームで送信するデータを読み出して領域別送信バッファ部14に出力する。領域別送信バッファ部14は、図4に示されるRS領域1〜RS領域5に対応する端末情報保持部41−1〜41−5および送信バッファ部42−1〜42−5により構成され、端末情報保持部41−1〜41−5にそれぞれ登録されているSSのMACアドレスに対応するデータを、それぞれ対応する送信バッファ部42−1〜42−5に蓄積する。また、隣接基地局情報保持部17は、隣接するRSとのレンジングにより取得した隣接基地局情報を保持し、隣接基地局情報メッセージ構築部18はこの隣接基地局情報に基づいてMOB NBR−ADVを生成する。
MAPメッセージ再構築部16は、データバッファ部13からBSまたは隣接するRSからのMAPメッセージと、領域別送信バッファ部14からRS領域1〜RS領域5のSSのMACアドレスとそれに対応するデータ量を入力し、図5のフレーム構成と図7のフローに従ってRSにおける送受信スケジュールを再構築し、その送受信スケジュールに基づくフレーム情報を主制御部15に出力する。主制御部15は、MAPメッセージ再構築部16からのフレーム情報をもとにタイミング信号を生成し、MAPメッセージ再構築部16、領域別送信バッファ部14、隣接基地局情報メッセージ構築部18、送信データ生成部19にそれぞれ出力する。送信データ生成部19は、このタイミング信号をもとに、MAPメッセージ再構築部16からMAPメッセージ、領域別送信バッファ部14の送信バッファ部42−1〜42−5から送信データ、隣接基地局情報メッセージ構築部18から隣接基地局情報をそれぞれ入力し、フレームを構成して送信部21へ出力する。以上の処理は、コンピュータによるプログラム処理によって実現してもよい。送信部21は、送信データ生成部19から入力する送信データフレームを変調および周波数変換して無線信号を生成する。この無線信号は、主制御部15の送受信切り替えタイミングによって制御されるスイッチ22を介してアンテナ23から送信される。
なお、ここでは、図4に示すRS領域1〜5に対応させた構成を示したが、RS領域を5以外に分類する場合には、それに対応した領域別送信バッファ部14を構成すればよい。
本発明の無線通信システムの第1の実施形態を示す図。 BSとRSがSSの位置する領域を判別する処理手順を示すシーケンス図。 BSが判別するSSの領域(BS領域)の一例を示す図。 RSが判別するSSの領域(RS領域)の一例を示す図。 本発明における送受信フレームの構成例を示す図。 BSにおける送受信スケジュールの構築手順を示すフローチャート。 RSにおける送受信スケジュールの構築手順を示すフローチャート。 第1の実施形態における送受信フレームの一例を示す図。 本発明の無線通信システムの第2の実施形態を示す図。 第2の実施形態における送受信フレームの一例を示す図。 本発明の無線通信システムの第3の実施形態を示す図。 第3の実施形態における送受信フレームの一例を示す図。 BSの構成例を示す図。 RSの構成例を示す図。 従来の無線通信システムにおけるフレーム構成を示す図。
符号の説明
BS 基地局
RS 中継局
SS 無線端末局
1 バックボーンネットワーク
2 データバッファ部
3 領域別送信バッファ部
4 主制御部
5 MAPメッセージ構築部
6 隣接基地局情報保持部
7 隣接基地局情報メッセージ構築部
8 送信データ生成部
9 受信部
10 送信部
11 スイッチ
12 アンテナ
13 データバッファ部
14 領域別送信バッファ部
15 主制御部
16 MAPメッセージ構築部
17 隣接基地局情報保持部
18 隣接基地局情報メッセージ構築部
19 送信データ生成部
20 受信部
21 送信部
22 スイッチ
23 アンテナ

Claims (8)

  1. 基地局と無線端末局が直接または1以上の中継局を介して時分割複信による通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記隣接する基地局と中継局との間で基地局を局1、中継局の局2とした場合、または前記隣接する中継局間で中継回数が少ない方の中継局を局1、他方の中継局を局2とした場合に、
    前記局1は、
    前記局2が通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持する手段と、
    局と通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持する手段と、
    自局および前記局2がそれぞれ通信可能な無線端末局の情報に基づき、当該無線端末局のそれぞれについて、前記局1とのみ通信可能な地理的領域1と、前記局1および前記局2の両方と通信可能な地理的領域2と、当該地理的領域1および地理的領域2以外の地理的領域3のどの地理的領域に位置するかを判別し、かつ、各地理的領域に判別されたそれぞれの無線端末局との間で通信を行う区間を決定する第1のスケジュール構築手段とを備え、
    前記局2は、
    前記局1が通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持する手段と、
    自局と通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持する手段と、
    自局および前記局1がそれぞれ通信可能な無線端末局の情報に基づき、当該無線端末局のそれぞれについて、前記局2とのみ通信可能な地理的領域4と、前記局2および前記局1の両方と通信可能な地理的領域5と、当該地理的領域4および地理的領域5以外の地理的領域6のどの地理的領域に位置するかを判別し、かつ、各地理的領域に判別されたそれぞれの無線端末局との間で通信を行う区間を決定する第2のスケジュール構築手段とを備え、
    前記第1のスケジュール構築手段は、
    前記局2のダウンリンク送信開始時間を、前記局1のダウンリンク送信開始時間からアップリンク受信開始時間までの区間に設定し、
    前記局2のアップリンク受信開始時間を、前記局1のアップリンク受信開始時間からダウンリンク送信開始時間までの区間に設定し、
    前記局1のダウンリンク送信開始時間から前記局2のダウンリンク送信開始時間までの前記局1のダウンリンク送信と前記局2のアップリンク受信が重なる区間Aにおいて、前記区間の情報を含む制御信号および前記地理的領域2,3に位置する無線端末局へのデータ信号を送信し、
    前記局2のダウンリンク送信開始時間から前記局1のアップリンク受信開始時間までの前記局1のダウンリンク送信と前記局2のダウンリンク送信が重なる区間Bにおいて、前記地理的領域1に位置する無線端末局へのデータ信号を送信し、
    前記局1のアップリンク受信開始時間から前記局2のアップリンク受信開始時間までの前記局1のアップリンク受信と前記局2のダウンリンク送信が重なる区間Cにおいて、前記局2が送信するデータ信号および前記地理的領域1に位置する無線端末局が送信するデータ信号を受信し、
    前記局2のアップリンク受信開始時間から前記局1のダウンリンク送信開始時間までの前記局1のアップリンク受信と前記局2のアップリンク受信が重なる区間Dにおいて、前記地理的領域2に位置する無線端末局が送信するデータ信号を受信する時分割複信のスケジュールを構築し、
    前記第2のスケジュール構築手段は、
    前記第1のスケジュール構築手段が構築したスケジュール情報を受信し、
    前記区間Aにおいて、前記局1が送信する制御信号およびデータ信号を受信し、
    前記区間Bにおいて、前記地理的領域4に位置する無線端末局へのデータ信号を送信し、
    前記区間Cにおいて、前記局1へのデータ信号を送信し、
    前記区間Dにおいて、前記地理的領域4に位置する無線端末局が送信するデータ信号を受信する時分割複信のスケジュールを構築する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記局1および前記局2は、通信可能な無線端末局とのレンジングによりその情報を取得し、さらにその無線端末局に隣接する他の局の情報を与える手段を備え、
    前記無線端末局は、前記情報に基づいて前記隣接する前記他の局とのレンジングを行い、当該無線端末局の情報を当該他の局に登録させる手段を備えた
    ことを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記局2の第2のスケジュール構築手段は、前記局2と通信可能で前記局1と通信不可能な前記地理的領域4に位置する無線端末局に送信するスロット(時間または周波数帯域)として、前記局1および前記局2と通信可能な前記地理的領域2,5に位置する無線端末局に対して前記局1が送信するスロットと異なるスロットに設定を行い、前記地理的領域4に位置する無線端末局から受信するスロットとして、前記局1および前記局2と通信可能な前記地理的領域2,5に位置する無線端末局から前記局1が受信するスロットと異なるスロットに設定を行う構成であり、
    前記局1の第1のスケジュール構築手段および前記局2の第2のスケジュール構築手段は、前記地理的領域2,5に位置する無線端末局に同一スロットで同一データを送信する設定を行い、前記地理的領域2,5に位置する無線端末局から同一スロットで同一データを受信する設定を行う構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記局1に対するホップ数が等しい複数の前記局2の第2のスケジュール構築手段は、それぞれのダウンリンク送信開始時間が同一で、前記無線端末局に同一の送受信スケジュール情報を送信する設定を行い、当該無線端末局に対して同一データを同一スロットで送信し、当該無線端末局から同一スロットで受信する設定を行う構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記局2の第2のスケジュール構築手段は、アップリンク受信開始時間を可変にして前記局2の送信区間と受信区間の比率を適応的に変化させ、前記局1またはその他のへの中継区間と前記無線端末局への送信区間の比率を制御する構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  6. 基地局と無線端末局が直接または1以上の中継局を介して時分割複信による通信を行う無線中継方法において、
    前記隣接する基地局と中継局との間で基地局を局1、中継局の局2とした場合、または前記隣接する中継局間で中継回数が少ない方の中継局を局1、他方の中継局を局2とした場合に、
    前記局1は、
    前記局2が通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持するステップと、
    局と通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持するステップと、
    自局および前記局2がそれぞれ通信可能な無線端末局の情報に基づき、当該無線端末局のそれぞれについて、前記局1とのみ通信可能な地理的領域1と、前記局1および前記局2の両方と通信可能な地理的領域2と、当該地理的領域1および地理的領域2以外の地理的領域3のどの地理的領域に位置するかを判別し、かつ、各地理的領域に判別されたそれぞれの無線端末局との間で通信を行う区間を決定する第1のスケジュール構築ステップとを有し、
    前記局2は、
    前記局1が通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持するステップと、
    自局と通信可能な無線端末局の情報を取得し、保持するステップと、
    自局および前記局1がそれぞれ通信可能な無線端末局の情報に基づき、当該無線端末局のそれぞれについて、前記局2とのみ通信可能な地理的領域4と、前記局2および前記局1の両方と通信可能な地理的領域5と、当該地理的領域4および地理的領域5以外の地理的領域6のどの地理的領域に位置するかを判別し、かつ、各地理的領域に判別されたそれぞれの無線端末局との間で通信を行う区間を決定する第2のスケジュール構築ステップとを有し、
    前記第1のスケジュール構築ステップは、
    前記局2のダウンリンク送信開始時間を、前記局1のダウンリンク送信開始時間からアップリンク受信開始時間までの区間に設定し、
    前記局2のアップリンク受信開始時間を、前記局1のアップリンク受信開始時間からダウンリンク送信開始時間までの区間に設定し、
    前記局1のダウンリンク送信開始時間から前記局2のダウンリンク送信開始時間までの前記局1のダウンリンク送信と前記局2のアップリンク受信が重なる区間Aにおいて、前記区間の情報を含む制御信号および前記地理的領域2,3に位置する無線端末局へのデータ信号を送信し、
    前記局2のダウンリンク送信開始時間から前記局1のアップリンク受信開始時間までの前記局1のダウンリンク送信と前記局2のダウンリンク送信が重なる区間Bにおいて、前記地理的領域1に位置する無線端末局へのデータ信号を送信し、
    前記局1のアップリンク受信開始時間から前記局2のアップリンク受信開始時間までの前記局1のアップリンク受信と前記局2のダウンリンク送信が重なる区間Cにおいて、前記局2が送信するデータ信号および前記地理的領域1に位置する無線端末局が送信するデータ信号を受信し、
    前記局2のアップリンク受信開始時間から前記局1のダウンリンク送信開始時間までの前記局1のアップリンク受信と前記局2のアップリンク受信が重なる区間Dにおいて、前記地理的領域2に位置する無線端末局が送信するデータ信号を受信する時分割複信のスケジュールを構築し、
    前記第2のスケジュール構築ステップは、
    前記第1のスケジュール構築手段が構築したスケジュール情報を受信し、
    前記区間Aにおいて、前記局1が送信する制御信号およびデータ信号を受信し、
    前記区間Bにおいて、前記地理的領域4に位置する無線端末局へのデータ信号を送信し、
    前記区間Cにおいて、前記局1へのデータ信号を送信し、
    前記区間Dにおいて、前記地理的領域4に位置する無線端末局が送信するデータ信号を受信する時分割複信のスケジュールを構築する
    ことを特徴とする無線中継方法。
  7. 請求項6に記載の無線中継方法おいて、
    前記局1および前記局2は、通信可能な無線端末局とのレンジングによりその情報を取得し、さらにその無線端末局に隣接する他の局の情報を与えるステップを有し、
    前記無線端末局は、前記情報に基づいて前記隣接する前記他の局とのレンジングを行い、当該無線端末局の情報を当該他の局に登録させるステップを有する
    ことを特徴とする無線中継方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載の無線中継方法をコンピュータで機能させる無線中継プログラム。
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