JPH08195710A - 基地局無線装置の選択方式 - Google Patents

基地局無線装置の選択方式

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JPH08195710A
JPH08195710A JP7005445A JP544595A JPH08195710A JP H08195710 A JPH08195710 A JP H08195710A JP 7005445 A JP7005445 A JP 7005445A JP 544595 A JP544595 A JP 544595A JP H08195710 A JPH08195710 A JP H08195710A
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JP
Japan
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station
base station
signal
mobile station
relay
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Withdrawn
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JP7005445A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Iizuka
清 飯塚
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】親固定局が同一の中継波を用いて複数の中継局
と接続するとともに、各中継局が同一通信波を用いて移
動局と通信する無線通信システムに関し、通信時のビー
ト障害を除去することを目的とする。 【構成】親固定局1.1 に対する固定局1.2a〜1.4aと、移
動局1.5 に対する基地局1.2b〜1.4bとを備えた複数の中
継局1.2〜1.4 を有し、親固定局と各固定局との間で同
一の中継波を使用し、各基地局と移動局との間で同一の
通信波を使用して、親固定局1.1 と移動局1.5 とが通信
を行なう無線通信システムにおいて、移動局装置に、各
基地局に対応する基地局識別信号を発生する機能を設
け、移動局がこの基地局識別信号を付して信号を送出す
ることによって、唯一の基地局を選択して中継を行なっ
て、親固定局と通信を行なうようにして、ビート障害の
発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親固定局が同一の中継
波を用いて複数の中継局と接続するとともに、各中継局
が同一通信波を用いて移動局と通信する無線通信システ
ムに関するものである。
【0002】このような無線通信システムにおいては、
各中継局は、同一の中継波を用いて親固定局と通信を行
なう固定局と、同一の通信波を用いて移動局と通信を行
なう基地局とから構成されている。
【0003】この場合、移動局が複数の基地局と通信可
能なエリア内にいるときは、親局と移動局との通信に際
して、複数の中継局で同時に中継動作が行なわれると、
複数の送信信号間でビート障害等が発生し、通信品質を
著しく損なうことが多い。
【0004】そこで、このようなシステムでは、移動局
が、通信状態が最良の基地局(最適基地局)を自動的に
認識して、この基地局のみを動作させて通信を行なうこ
とによって、ビート障害の発生を防止して、常に高品位
の通信を維持できるようにすることが望ましい。
【0005】
【従来の技術】図8は、従来の無線通信システムの構成
例を示したものであって、1.1 は移動局との通話を行う
親固定局である。1.2 〜1.4 は親固定局と移動局間を中
継する中継局A,B,Cであって、一例として3局の場
合を示す。1.5 は移動局Dである。
【0006】各中継局において、 1.2a, 1.3a, 1.4
aは親固定局向けの固定局A,B,C、 1.2b, 1.3
b, 1.4bは移動局向けの基地局A,B,Cを示してい
る。F1は移動局と各中継局の基地局との間の通信用周
波数、F2は各中継局の固定局と親固定局との間の中継
用周波数であって、各通信用周波数および中継用周波数
は、それぞれ同一周波数である。
【0007】図9は、基地局の通信エリアを概念的に示
したものであって、図8におけると同じものを同じ番号
で示している。図9においては、移動局D1.5 が、中継
局A1.2 ,中継局B1.3 ,中継局C1.4 のいずれとも通
信可能なエリア内にある場合が示されている。
【0008】従来の無線中継システムにおいては、親固
定局が、複数の基地局の通信可能エリア内に存在する移
動局と通信するために、複数の中継局の中から最適の局
を選ぶ際には、親固定局は順次、中継局を切り換えて移
動局からの応答を受信し、その中で最も電界が強くS/
Nのよい局を確認して、その局を選択し指定して通信を
行なうようにしていた。このように、従来は、非常に非
効率的な方法によって運用されていた。
【0009】または、効率的な運用を行なおうとして、
親固定局から中継局を選択することなく通信を行なうた
め、複数の基地局から同時に送信が行なわれることも多
い。このような状態では、移動局側ではビート障害等が
発生し、良好で高品位の通信を行うことができなかっ
た。
【0010】一方、移動局側から通信を行なう場合に
は、各基地局が同一通信波の場合、一般的には移動局側
で中継局の選択を行なうことなしに、基地局に対して送
信するようにしていた。この場合は、複数の固定局から
同時に親固定局に対して送信が行なわれるため、移動局
の場合と同様にビート障害等が発生して、通信の障害に
なっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の、同一周波数を
使用する複数の中継局を有する無線通信システムでは、
複数の基地局の重なりあったエリア内にいる移動局と、
親固定局とが通信する場合、親固定局または移動局は、
複数の中継局から送信される無線周波数の信号を、同時
に受信することになる。この場合、割り当て周波数は同
一であっても、中継局によって、送信周波数に若干の偏
差があることを免れないため、受信時にビート障害等が
発生し、通信品質を低下させることを避けられなかっ
た。
【0012】すなわち、親固定局から送信する場合は、
各固定局の受信周波数は同一であるから、複数の中継局
が同時に中継するため、移動局では複数の基地局からの
通信波の信号を同時に受信することになり、ビート障害
等が発生することになる。
【0013】一方、移動局から送信する場合は、各基地
局の受信周波数は同一であるが、一般的には移動局側で
中継局を選択することはなしに基地局に対して送信して
いるため、複数の固定局から同一中継波で同時に親固定
局に対して送信が行なわれることになって、移動局の場
合と同様にビート障害が発生して、通信の妨げになると
いう問題があった。
【0014】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、このような障害を改善す
るため、中継のために最適な基地局を移動局側から選択
し、他の中継局の中継機能を断にすることによって、ビ
ート障害等を軽減することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1) 親固定局1.1 に対する固定局1.2a〜1.4aと移動局1.
5 に対する基地局1.2b〜1.4bとを備えた複数の中継局
1.2〜1.4 を有し、親固定局と各固定局との間で同一の
中継波を使用し、各基地局と移動局との間で同一の通信
波を使用して、親固定局1.1 と移動局1.5 とが通信を行
なう無線通信システムにおいて、移動局装置が、各基地
局に対応して定められた基地局識別信号を発生する機能
を有し、移動局が該基地局識別信号を付して信号を送出
することによって、唯一の基地局を選択して中継を行な
って親固定局と通信を行なう。
【0016】(2) (1) の場合に、基地局識別信号を、ト
ーン信号またはIDコードから構成する。
【0017】(3) (1) の場合に、基地局識別信号が、移
動局において手動によって設定された特定の基地局を示
す基地局識別信号、または移動局から各基地局へのポー
リング結果定められた最適基地局を示す最適基地局識別
信号である。
【0018】(4) (3) の場合に、ポーリングが、移動局
からポーリングを示すコードと、当該基地局を示す基地
局識別信号と、当該移動局を示す移動局コードとを含む
ポーリング信号を送出し、この基地局識別信号に対応す
る基地局が、この移動局の電界強度情報と、基地局を示
すコードと、移動局を示すコードとを含む応答信号を返
送することによって行なわれる。
【0019】(5) (4) の場合に、基地局において、ポー
リング信号受信中は、対応する固定局の送信を禁止して
中継機能を無効にし、この基地局からの応答信号の送出
後、この禁止を解除する。
【0020】(6) (4) の場合に、ポーリングが、移動局
から各基地局に対して順次自動的に行なわれ、各基地局
からの応答が、自局の基地局識別信号の受信によって自
動的にプレスして行なわれる。
【0021】(7) (4) の場合に、最適基地局が、移動局
において各基地局を順次ポーリングして得られた各基地
局の応答情報を記録し、この記録結果における電界強度
情報を比較して最適の基地局を判別することによって決
定される。
【0022】(8) (7) の場合に、移動局が、ポーリング
によって最適基地局を決定した後は、この最適基地局識
別信号を自動的に設定して送信することによって、以
後、この基地局のみと接続可能になる。
【0023】(9) (8) の場合に、基地局が最適基地局識
別信号を受信したとき、対応する固定局から最適中継局
情報を親固定局へ送信し、親固定局は、この最適中継局
情報を自局内に設定することによって、以後、設定され
た基地局のみを選択的に作動させる中継局識別信号を付
して移動局に対する信号を送出する。
【0024】(10) (9)の場合に、親固定局が、中継局を
介して得た各移動局装置に対する最適中継局情報を、こ
の移動局を示す移動局識別情報とともに記憶・表示し、
移動局との通信時、この移動局を識別する移動局識別信
号とこの移動局に対する最適中継局を示す中継局識別信
号とを自動的に送出し、中継局装置は、中継局識別信号
が自局に該当する場合はそのまま中継して、親固定局か
らの通信信号を移動局へ送信し、中継局識別信号が他局
に該当する場合は、自局の中継機能を無効にする。
【0025】
【作用】図1は、本発明方式のシステム構成を示したも
のである。図1において、図8におけると同じものを同
じ番号で示している。本発明方式の場合、中継局A1.2
〜中継局C1.4 は、移動局D1.5 からのポーリングに対
する応答機能等を備えている。また移動局D1.5 は、最
適基地局情報収集のためのポーリング機能等を備えてい
る。fa,fb,fcは、中継局識別信号であって、ト
ーン周波数信号またはIDコードからなっている。
【0026】図2は、移動局装置の原理的構成を示した
ものであって、3.1 は送受信用空中線、3.2 は空中線切
換部、3.3 は受信部である。3.4 は信号処理部であっ
て、基地局から送出された信号を受信部から受けて、制
御信号として取り出す。3.5 は信号設定・送信制御部で
あって、送出信号を設定するとともに、その送出を制御
する。3.6 は話中制御部であって、話中時の送信を禁止
する制御を行なう。3.7は送信部である。
【0027】図3は、中継局装置の原理的構成を示した
ものであって、(a) は移動局向けの基地局無線装置を示
し、(b) は親固定局向けの固定局無線装置を示してい
る。基地局無線装置は、通常の送受信部のほか、受信信
号を判別,処理し、これを基に送出信号の設定と制御を
行なう機能を有している。固定局無線装置は、通常の送
受信部のほか、移動局情報の変調入力機能を有してい
る。
【0028】(a) に示す基地局無線装置において、4.1
は基地局無線装置の空中線、4.2 は空中線切換部、4.3
は受信部、4.4 は送信部である。4.5 は信号処理部であ
って、電界情報等を応答信号として生成する。4.6 は電
界情報検出部である。4.7 は信号設定・送信制御部であ
って、基地局情報の信号設定とその送信の制御を行な
う。4.8 は固定局送信制御部であって、固定局無線装置
の送信の制御を行なう。
【0029】(b) に示す固定局無線装置において、4.9
は固定局無線装置の空中線、4.10は空中線切換部、4.11
は受信部、4.12は送信部である。4.13は信号処理部であ
って、受信部4.11の復調出力における親固定局からのデ
ータを解析,処理して、自局コードありのとき、基地局
の送信を許容する信号を発生する。4.14は基地局送信制
御部であって、信号処理部4.13からの信号出力があると
き、受信部4.12からの親固定局の送信の検出によって発
生する送信制御信号に応じて、基地局無線装置の送信部
4.4 における送信(プレス)の制御を行なう。
【0030】移動局装置では、信号設定・送信制御部3.
5 で設定された条件に従って、送信部3.7 において送信
信号の変調とプレスを行ない、送信信号は空中線切換部
3.2を経て、空中線3.1 から送出される。
【0031】この際、信号設定・送信制御部3.5 は、次
のような各種のデータと条件の設定を行なう。
【0032】(1) 移動局データの設定 各移動局ごとに割り当てられたコード等を設定する。 (2) ポーリング条件の設定 ポーリングモードの指定, ポーリング信号の発生, ポー
リングの実行等を行なう。
【0033】(3) 基地局データの設定 ポーリング対象となる基地局数、および各基地局コード
の設定等を行なう。 (4) 自動プレス制御 ポーリング時に自動的にプレスを実行するための制御で
ある。
【0034】(5) 最適基地局情報の設定 全基地局のポーリング終了後、確定した最適基地局情報
を自動的に設定する。 (6) その他 データ受信後、信号処理中に他局からの信号受信中(話
中)となったときは、信号を送出しないようにするため
の、話中信号を話中制御部3.6 から受ける。
【0035】上記の各データおよび条件設定後、ポーリ
ングを実行したとき、信号設定・送信制御部3.5 は、送
信部3.7 に対して、プレス信号を送受切換部へ出力し、
またデータ信号を変調部へ出力する。
【0036】移動局装置からの送信信号は、図3に示す
基地局無線装置において、空中線4.1,空中線切換部4.2
を経て、受信部4.3 で受信されて、復調出力が送出され
る。同時に電界情報検出部4.6 で受信電界強度を検出
し、信号処理部4.5 , 信号設定・送信制御部4.7 で受信
電界情報と、移動局および基地局装置識別信号等を含む
応答信号を生成して、送信部4.4 を経て移動局に対して
返送する。
【0037】このような手順を繰り返して、図1に示さ
れた中継局A1.2 〜中継局C1.4 を順次ポーリングする
ことによって、移動局装置は各基地局無線装置からの応
答信号を受信する。信号処理部3.4 では、各基地局無線
装置からの電界強度情報を比較処理して、最適基地局情
報を設定する。以後、通信時には最適基地局情報を送出
して、他の中継局の作動を断にする。これによって、複
数の中継局からの同時送信を避けることができるため、
ビート障害等による通信品質の低下を防ぐことができ
る。
【0038】
【実施例】図4は本発明の一実施例の移動局無線装置の
構成を示す図、図5は本発明の一実施例の基地局無線装
置の構成を示す図、図6は本発明の一実施例の固定局無
線装置の構成を示す図、図7は本発明の一実施例の親固
定局無線装置の構成を示す図である。以下、図4〜図7
に基づいて、本発明の一実施例を説明する。
【0039】図4に示す移動局無線装置において、図2
におけると同じものを同じ番号で示し、5.1 は高周波フ
ィルタ、高周波増幅回路、第一局部発振回路等を含む高
周波部、5.2 は第一中間周波増幅回路、第二局部発振回
路、第二中間周波増幅回路等を含む中間周波部、5.3 は
復調部、5.4 は低周波増幅部、5.5 はスケルチ用スイッ
チング部、5.6 は低周波電力増幅部、5.7 は受信音声送
出用のスピーカである。
【0040】5.8 は復調信号における雑音を増幅する雑
音増幅部、5.9 は雑音整流部である。5.10は話中制御部
であって、雑音整流出力に応じて、スイッチング部5.5
におけるスケルチの制御を行なうとともに、話中の制御
を行なう。5.11は送信搬送波の発振部、5.12は変調部、
5.13は高周波増幅部、5.14は電力増幅部、5.15は送信信
号の高調波を除去するフィルタ部である。
【0041】5.16は送信用のマイクロホン、5.17は低周
波増幅回路、IDC回路、フィルタ等を含むマイク増幅
部、5.18は復調出力における基地局からの情報を処理す
る受信データ処理部である。5.19は各基地局からの情報
を記憶するメモリ部、5.20は各基地局からの情報を比較
する比較回路部である。5.21は応答信号判別制御部であ
って、復調出力から応答信号を判別し、次のポーリング
を実行する制御を行なう。5.22はメモリ部に記憶された
最適基地局情報から最適基地局の制御を行なう最適基地
局制御部である。
【0042】5.23は移動局データ設定部であって、基地
局を識別するためのトーン信号またはIDコード等から
なる基地局識別信号、および移動局を識別するための移
動局コードを設定する。5.24は選択信号発生部であっ
て、移動局データ設定部の設定に応じて、基地局識別信
号および移動局コードを発生する。5.25は選択信号切換
制御部であって、外部からの制御信号に応じて基地局識
別信号を切換える。
【0043】5.26は自動/手動指定スイッチであって、
基地局識別信号の自動切換と手動設定の切換を行なう。
5.27は話中時ポーリング制御部であって、話中制御部5.
10の出力に応じて、話中時のポーリングを禁止する制御
を行なう。5.28はポーリング信号発生部であって、ポー
リング時に、プレスの制御とトーン信号またはIDコー
ドの出力を行なう。5.29は基地局データ設定部、5.30は
ポーリング時の自動プレス制御部、5.31は送信と受信の
切換を行なう送受切換部、5.32はポーリングを実行する
ためのポーリング実行スイッチである。
【0044】図5に示す基地局無線装置において、図3
におけると同じものを同じ番号で示し、6.1 は高周波増
幅回路、局部発振回路、中間周波増幅回路を含む受信
部、6.2 は復調部、6.3 は受信信号に対するスケルチの
処理を行なうスケルチ部、6.4は受信低周波信号を増幅
する低周波部である。また、6.5 は送信搬送波の発振
部、6.6 は変調部、6.7 は高周波増幅回路、電力増幅回
路、高調波フィルタ等を含む送信部である。
【0045】6.8 は移動局から送信されたデータの処理
を行なう信号処理部、6.9 はデータ制御部、6.10は話中
制御部、6.11は応答信号制御部、6.12は固定局送信制御
部である。6.13は電界情報検出部、6.14は検出された電
界情報の処理を行なうデータ処理部である。6.15はデー
タ発生部であって、応答信号として移動局へ送出するデ
ータを発生する。6.16は最適情報発生部であって、移動
局からの信号中継時、親固定局に対して送出する、移動
局と最適基地局(自局)情報の信号を発生する。
【0046】図6に示す固定局無線装置において、図3
におけると同じものを同じ番号で示し、7.1 は高周波増
幅回路、局部発振回路、中間周波増幅回路等を含む受信
部、7.2 は復調部、7.3 は受信信号に対するスケルチの
処理を行なうスケルチ部、7.4 は受信低周波信号を増幅
する低周波部である。
【0047】7.5 は親固定局から送出された情報を判別
制御する判別・制御部、7.7 は基地局におけるプレスの
処理を行なう送信制御部である。7.8 は送信搬送波を発
生する発振部、7.9 は変調部、7.10は高周波増幅回路,
電力増幅回路、高調波フィルタ等を含む送信部である。
【0048】図7に示す親固定局無線装置において、8.
1 は空中線、8.2 は空中線切換部、8.3 は高周波増幅回
路、局部発振回路、中間周波増幅回路等を含む受信部、
8.4は復調部、8.5 はスケルチ回路、低周波増幅回路等
を含む低周波部、8.6 は受信音声を送出するスピーカで
ある。
【0049】8.7 は中継局からの中継情報、移動局情報
を判別、処理する信号処理部、8.8はこれらの情報の表
示の制御を行なう表示制御部、8.9 はこれらの情報を表
示する移動局情報表示部である。8.10は移動局を呼び出
す際の移動局データを入力する移動局データ入力部、8.
11は受信データおよび入力データを基に送出データを設
定するための信号制御部、8.12は送出データの信号を発
生するための信号発生部である。
【0050】8.13は送信搬送波を発生する発振部、8.14
は変調部、8.15は高周波増幅回路、電力増幅回路、高調
波フィルタ等を含む送信部、8.16は送信用のマイクロホ
ン、8.17はマイク増幅部である。
【0051】以下、図4〜図7に基づいて、本発明の基
地局無線装置の選択方式の動作を説明する。
【0052】図4において、選択信号発生部5.24は、移
動局データ設定部5.23における設定に基づいて、中継基
地局を識別するためのトーン信号またはIDコード等の
識別信号および移動局コードを発生する。いま、自動/
手動指定スイッチ5.26を自動設定に指定して、ポーリン
グ実行スイッチ5.32でポーリングを実行すると、ポーリ
ング信号発生部5.28でポーリング信号を示すコードと最
初の基地局Aに対するポーリング信号を発生し、その出
力データが選択信号切換制御部5.25を通ったのち、選択
信号発生部5.24を制御することによって、基地局A識別
用のIDコードまたはトーン信号が出力される。この
時、移動局データ設定部5.23で設定された移動局識別用
コードも併せて出力する。
【0053】これらの信号は、送信部における変調部5.
12へ入力される。一方、ポーリング信号発生部5.28でポ
ーリング信号を発生させたとき、自動プレス制御部5.30
も作動し、その出力により移動局無線装置は送信状態に
なるため、変調部5.12へ入力されたポーリング信号は、
高周波増幅部5.13,電力増幅部5.14,フイルタ部5.15,
空中線切換部3.2 を経て、空中線3.1 から送信される。
【0054】移動局無線装置から送信されたポーリング
信号は、移動局のエリア内にある各中継局の基地局無線
装置で受信される。図5に示す基地局無線装置の空中線
4.1で受信されたポーリング信号は空中線切換部4.2 を
通り、高周波回路、局部発信回路、中間周波増幅回路等
で構成された受信部6.1 を経て、復調部6.2 で復調され
る。
【0055】信号処理部6.8 は、デジタル信号の場合
は、モデム, CPU等の回路で構成され、トーン信号の
場合は、トーン識別回路等で構成されている。復調され
たポーリング信号は、信号処理部6.8 で信号処理された
のち、データ制御部6.9 へ入力されるとともに、応答信
号制御部6.11へも入力される。応答信号制御部6.11で
は、自局コードありのときは応答プレス制御を行い、基
地局無線装置をプレスする。
【0056】このとき、信号処理部6.8 では同時にポー
リングコードも検出しているため、コードありのときは
固定局無線装置プレス出力を禁止する制御信号を固定局
送信制御部6.12に対して出力する。これによって、ポー
リング時は中継機能を無効にするので、親固定局に対し
て不要な通信を行うことはなく、この間、中継波を他の
中継局の通信に使用することが可能となる。
【0057】一方、電界情報検出部6.13は、移動局から
の信号を受信している間に、受信電界強度を検出する。
受信電界強度の検出は、リミッタや中間周波出力等、ま
たは、スケルチ部の雑音出力等のレベルを検出してもよ
い。この電界強度情報は、データ処理部6.14を経て、デ
ータ制御部6.9 へ入力される。
【0058】データ制御部6.9 は、データ制御,データ
記憶,データ送出制御等の機能を有し、データ処理部6.
14,信号処理部6.8 ,応答信号制御部6.11からの入力に
よって、一括して送出データの設定および制御を行い、
データ発生部6.15を制御する。データ発生部6.15は、電
界強度情報,移動局コードおよび基地局コード等を含む
応答信号を発生し、この信号は変調部6.6 へ入力され
る。
【0059】信号処理部6.8 およびデータ処理部6.14,
データ制御部6.9 において信号の処理, データの設定等
が完了したのち、非話中時であれば、応答信号制御部6.
11から基地局プレス制御信号が出力されて、基地局無線
装置は送信状態となり、変調部6.6 で変調された応答信
号は、送信増幅回路,電力増幅回路,高調波フィルタ等
で構成された送信部6.7 で増幅されたのち、空中線切換
部4.2 を経て空中線4.1 から応答信号として送信され
る。
【0060】話中時の場合は、話中制御部6.10からの制
御信号によって、応答信号制御部6.11から基地局プレス
制御出力が出力されないので、話中状態解除後に応答信
号が送出される。
【0061】基地局無線装置から送信された応答信号
は、移動局無線装置の空中線3.1 で受信され、空中線切
換部3.2 ,高周波部5.1 ,中間周波部5.2 を通り、復調
部5.3で復調される。この復調信号は、受信データ処理
部5.18で基地局電界強度情報,基地局コードおよび移動
局コード等の信号処理を行われ、処理結果のデータはメ
モリ部5.19で記憶される。
【0062】これで基地局Aのデータ収集が終了し、受
信データ処理部5.18からの信号処理終了データを応答信
号判別制御部5.21で受取り、次の基地局Bをポーリング
するための制御信号をポーリング信号発生部5.28へ出力
する。以後、上述の基地局Aに対するポーリング時と同
様に、移動局からポーリング信号を送信し、基地局Bか
ら電界強度情報等を含む応答信号が返送されてきたと
き、この情報を受信データ処理部5.18で処理したのち、
メモリ部5.19に記憶する。
【0063】同様にして残りの基地局に対しても情報収
集を行なって、メモリ部5.19に記憶する。そして比較回
路部5.20で各基地局のデータを比較し、電界強度情報が
最良な最適基地局を判別して、最適基地局制御部5.22か
らの制御信号によって、選択信号切換制御部5.25で、最
適基地局を示す基地局識別用トーン信号またはコードを
設定し、次のポーリングの実行または手動による切換え
があるまでその状態を保持する。なお、この状態で送信
プレスしたときは、ポーリングコードを送出しないよう
に設定される。
【0064】移動局無線装置は、最適基地局判別設定後
の通信では、プレス時に最適基地局識別信号も併せて送
出するため、これを受信した中継局の基地局無線装置
は、信号処理部6.8 で基地局識別信号を検出して、自局
識別信号であった場合は、固定局送信制御部6.12に対し
て、固定局プレス信号を出力するための制御信号を送出
して中継機能を有効にする。一方、他局識別信号の場合
は、固定局送信制御部6.12に対して、固定局プレス信号
を禁止する制御信号を送出て、中継機能を無効にする。
【0065】また、通常の移動局からの送信信号にはポ
ーリングコードが含まれていないため、信号処理部6.8
から応答信号制御部6.11への出力はなく、従って応答信
号は送出されない。自局識別信号の判別後であって、か
つ、移動局無線装置からの信号受信中は、図6に示す固
定局無線装置は送信状態となり、基地局無線装置の低周
波部6.4 からの受信出力は、固定局無線装置の変調部7.
9 へ入力される。変調部7.9 の出力は、送信増幅回路,
電力増幅回路および高調波フィルタ等を含む送信部7.10
で増幅され、空中線切換部4.10,空中線4.9 を経て、中
継波信号回線を介して親固定局に対して送信される。こ
のとき、併せて移動局情報と中継局情報を、親固定局に
送信することが望ましい。
【0066】この信号は、図7に示す親固定局無線装置
の空中線8.1 で受信され、空中線切換部8.2 と、高周波
増幅回路,局部発振回路,中間周波増幅回路等で構成さ
れる受信部8.3 を経て、復調部8.4 で復調される。復調
出力は、信号処理部8.7 で移動局コード,中継局コード
等のデータを処理,識別して、表示制御部8.8へ入力
することによって、これらの情報が移動局情報表示部8.
9 において表示される。移動局情報表示部8.9 には、数
字表示装置またはディスプレイ等を使用することが好適
である。
【0067】信号処理部8.7 の出力は、表示制御部8.8
のほかに、信号制御部8.11へも出力される。信号制御部
8.11は、そのとき受信した最適基地局の情報を自動的に
設定記憶し、引き続いて当該移動局と通信する場合は、
そのままプレスすることにより、信号発生部8.12から自
動的に中継局識別トーン信号またはIDコードを送出す
ることによって、最適基地局のみを作動させるので、ビ
ート障害のない高品質な通信を行なうことができる。
【0068】また、親固定局が移動局情報表示部8.9 に
表示されている移動局と通信する場合、同時に表示され
ている最適基地局の番号等のデータを移動局データ入力
部8.10から入力する。これによって、その入力データに
対応する中継局識別トーン信号またはIDコードが、信
号制御部8.11,信号発生部8.12で発生するので、当該移
動局に対する最適基地局のみを作動させるようにするこ
とができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、移
動局が複数の重複した中継局エリアにいる場合、予め、
ポーリング等の手段により最適な基地局を判別しておく
ことが可能になるので、その基地局を示す識別信号を送
出することによって、他の中継局の中継機能を断にし、
当該最適中継局のみを作動させて、親固定局と通信する
ことができる。また、親固定局では移動局に対する最適
基地局を知ることによって、同時に複数の中継局を作動
させることなく、中継局を選択して、移動局と通信する
ことができる。
【0070】このようにすることによって、親固定局ま
たは移動局は、複数の中継局からの同一周波数の電波を
受信することがなくなり、従って、ビート障害等の発生
を防止することが可能になって、高品質な通信を行なう
ことができるとともに、実質的な通信エリアの拡大を図
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方式のシステム構成を示す図である。
【図2】移動局装置の原理的構成を示す図である。
【図3】中継局装置の原理的構成を示す図であって、
(a)は移動局向けの基地局無線装置を示し、(b)は
親固定局向けの固定局無線装置を示す。
【図4】本発明の一実施例の移動局無線装置の構成を示
す図である。
【図5】本発明の一実施例の基地局無線装置の構成を示
す図である。
【図6】本発明の一実施例の固定局無線装置の構成を示
す図である。
【図7】本発明の一実施例の親固定局無線装置の構成を
示す図である。
【図8】従来の無線通信システムの構成例を示す図であ
る。
【図9】基地局の通信エリアを概念的に示す図である。
【符号の説明】
1.1 親固定局 1.2 〜1.4 中継局 1.2a〜1.4a 固定局 1.2b〜1.4b 基地局 1.5 移動局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/26 7/30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親固定局に対する固定局と移動局に対す
    る基地局とを備えた複数の中継局を有し、親固定局と各
    固定局との間で同一の中継波を使用し、各基地局と移動
    局との間で同一の通信波を使用して、親固定局と移動局
    とが通信を行なう無線通信システムにおいて、移動局装
    置が、各基地局に対応して定められた基地局識別信号を
    発生する機能を有し、移動局が該基地局識別信号を付し
    て信号を送出することによって、唯一の基地局を選択し
    て中継を行なって親固定局と通信を行なうことを特徴と
    する基地局無線装置の選択方式。
  2. 【請求項2】 前記基地局識別信号が、トーン信号また
    はIDコードからなることを特徴とする請求項1に記載
    の基地局無線装置の選択方式。
  3. 【請求項3】 前記基地局識別信号が、移動局において
    手動によって設定された特定の基地局を示す基地局識別
    信号、または移動局から各基地局へのポーリング結果定
    められた最適基地局を示す最適基地局識別信号であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の基地局無線装置の選択
    方式。
  4. 【請求項4】 前記ポーリングが、移動局からポーリン
    グを示すコードと、当該基地局を示す基地局識別信号
    と、当該移動局を示す移動局コードとを含むポーリング
    信号を送出し、該基地局識別信号に対応する基地局が、
    該移動局の電界強度情報と、該基地局を示すコードと、
    該移動局を示すコードとを含む応答信号を返送すること
    によって行なわれることを特徴とする請求項3に記載の
    基地局無線装置の選択方式。
  5. 【請求項5】 各基地局において、前記ポーリング信号
    受信中は、対応する固定局の送信を禁止して中継機能を
    無効にし、該基地局からの応答信号の送出後、該禁止を
    解除することを特徴とする請求項4に記載の基地局無線
    装置の選択方式。
  6. 【請求項6】 前記ポーリングが、移動局から各基地局
    に対して順次自動的に行なわれ、各基地局からの前記応
    答が自局の基地局識別信号の受信によって自動的にプレ
    スして行なわれることを特徴とする請求項4に記載の基
    地局無線装置の選択方式。
  7. 【請求項7】 前記最適基地局が、移動局において各基
    地局を順次ポーリングして得られた各基地局の応答情報
    を記録し、該記録結果における電界強度情報を比較して
    最適の基地局を判別することによって決定されることを
    特徴とする請求項4に記載の基地局無線装置の選択方
    式。
  8. 【請求項8】 移動局が、ポーリングによって最適基地
    局を決定した後は、該最適基地局識別信号を自動的に設
    定して送信することによって、以後、該基地局のみと接
    続可能になることを特徴とする請求項7に記載の基地局
    無線装置の選択方式。
  9. 【請求項9】 基地局が前記最適基地局識別信号を受信
    したとき、対応する固定局から最適中継局情報を親固定
    局へ送信し、親固定局は、該最適中継局情報を自局内に
    設定することによって、以後、該設定された基地局のみ
    を選択的に作動させる中継局識別信号を付して移動局に
    対する信号を送出することを特徴とする請求項8に記載
    の基地局無線装置の選択方式。
  10. 【請求項10】 親固定局が、中継局を介して得た各移
    動局装置に対する最適中継局情報を該移動局を示す移動
    局識別情報とともに記憶・表示し、移動局との通信時、
    該移動局を識別する移動局識別信号と該移動局に対する
    最適中継局を示す中継局識別信号とを自動的に送出し、
    中継局装置は、該中継局識別信号が自局に該当する場合
    はそのまま中継して、親固定局からの通信信号を移動局
    へ送信し、該中継局識別信号が他局に該当する場合は自
    局の中継機能を無効にすることを特徴とする請求項9に
    記載の基地局無線装置の選択方式。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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