JP2000340477A - 接合ウェーハの製造方法 - Google Patents
接合ウェーハの製造方法Info
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Abstract
ハ1を提供する。 【解決手段】 活性ウェーハ2とベースウェーハ3を結
合させた後に、その結合体に、酸素ガスと窒素ガスから
成る第1の熱処理用雰囲気ガスを利用した第1段階目の
熱処理を施す。この熱処理で活性ウェーハ2とベースウ
ェーハ3間の狭い隙間7にも確実に酸化膜5を形成す
る。次に、第2の熱処理用雰囲気ガスを利用した第2段
階目の熱処理を結合体に施す。第2の熱処理用雰囲気ガ
スは酸素ガスと水素ガスの混合ガスであり、上記第1の
熱処理用雰囲気ガスよりも酸化レートが速いガスであ
る。この第2段階目で、酸化膜5は所望の厚さにまで迅
速に成長し、酸化膜5の形成に必要な時間の短縮を図る
ことができる。酸化膜5によって、エッチング液による
ベースウェーハ3の浸食が防止されて接合ウェーハの品
質低下を回避することができる。
Description
ースウェーハが接合して成る接合ウェーハの製造方法に
関するものである。
断面図により示されている。図2に示す接合ウェーハ1
はSOI(Silicon On Insulation)ウェーハであり、
活性ウェーハ2とベースウェーハ3が酸化層4を介して
接合されているものである。
される。例えば、まず、図3の(a)に示すように、活
性ウェーハ2(シリコンウェーハ)と、ベースウェーハ
3(シリコンウェーハ)とを用意し、図3の(b)に示
すように、それら活性ウェーハ2とベースウェーハ3の
うちの一方あるいは両方の表面に酸化層4を形成する。
なお、図示の例では、活性ウェーハ2のみに酸化層4が
形成されている。
ハ3の各表面をクリーニングし、その後に、図3の
(c)に示すように、上記活性ウェーハ2とベースウェ
ーハ3を密着させて結合させる。
ーハ3の結合体を熱処理室(図示せず)の内部に配置
し、上記結合体を例えば1000〜1200℃に加熱し
て熱処理を施す。この熱処理によって上記活性ウェーハ
2とベースウェーハ3の結合強度が高められる。また、
この熱処理工程では、上記熱処理室内には酸素ガスを含
む雰囲気ガスが供給されており、図3の(d)に示すよ
うに、その雰囲気ガスによって上記結合体の表面には酸
化膜5が形成される。
体を熱処理室から取り出す。
図に示されるように、活性ウェーハ2とベースウェーハ
3の各側端面2a(3a)には丸みが付けられ、かつ、
活性ウェーハ2とベースウェーハ3の各周端領域2b
(3b)にはウェーハの厚みが薄くなる方向に非常に微
小な傾きθが付いている(この微小な傾きが付いている
部分をここでは「タレ」と呼ぶ)。このために、上記結
合体における活性ウェーハ2とベースウェーハ3の間に
は、周端領域に、図5の(a)に示すような結合してい
ない領域(未結合領域)Xが生じてしまう。
合領域Xがあると、次に示すような問題が生じる虞があ
る。つまり、熱処理工程よりも後の工程において、研磨
技術を利用して活性ウェーハ2を予め定められた厚みに
まで薄くすることが行われるが、このときに、結合体の
周端領域に上記未結合領域Xがあると、活性ウェーハ2
を研磨している最中に、その未結合領域Xから活性ウェ
ーハ2とベースウェーハ3の剥がれが生じたり、活性ウ
ェーハ2の周端部分が欠けてしまう等の問題が生じる。
の(e)に示すように、活性ウェーハ2の未結合領域X
を研削およびエッチングによって除去してしまう。その
エッチング工程において、ベースウェーハ3の表面に形
成された酸化膜5は、エッチング液からベースウェーハ
3を保護する保護膜として機能する。
様により定められた薄さにまで研磨し、その後、ポリッ
シングが行われて、図3の(f)に示すように、接合ウ
ェーハ1が完成する。なお、ベースウェーハ3の表面に
形成された酸化膜5は、取り除かれる場合と、形成され
たままである場合とがある。
工程でベースウェーハ3の表面に形成された酸化膜5の
膜厚が薄いと、前記エッチング工程において、上記酸化
膜5はベースウェーハ3の保護膜としての機能を果たす
ことができず、ベースウェーハ3の表面がエッチングさ
れてしまい、図5の(b)に示すα部分のように、ベー
スウェーハ3の厚みが急激に変化する「段差」と呼ばれ
る形状異常が生じてしまう。
を厚く形成することが考えられるが、例えば、前記熱処
理工程において、酸素ガス量を1とした場合に窒素ガス
量が5となるような混合比でもって酸素ガスに窒素ガス
を混合した雰囲気ガスを用いると、酸化膜5の形成速度
(酸化レート)が非常に遅いために、酸化膜5の膜厚が
所望の厚い膜厚に達するまでに、例えば、数十時間とい
う非常に多くの時間を要するという問題が生じ、接合ウ
ェーハの生産性を低下させてしまう。
ことが考えられる。しかしながら、そのように、酸化レ
ートが速いガスを利用すると、次に示すような問題が生
じてしまう。
ウェーハ3の各周端領域2b(3b)にはタレがある。
このタレによって、図6の(a)に示すように、前記結
合体における活性ウェーハ2とベースウェーハ3の間に
は隙間7が生じてしまう。この隙間7は活性ウェーハ2
とベースウェーハ3間の間隔dが1μm以下という如く
非常に狭い隙間である。
熱処理工程において、その隙間7に雰囲気ガスが入り難
く、このために、上記酸化レートが速い雰囲気ガスを利
用すると、上記隙間7に酸化膜5が形成される前に、図
6の(a)に示すように、隙間7の入り口を塞ぐように
酸化膜5が形成されてしまう。このために、隙間7には
雰囲気ガスが入れなくなって酸化膜5が形成されないと
いう問題が生じる。
ないと、前記エッチング工程において、ベースウェーハ
3にはエッチング液に晒される部分が生じることとな
り、図6の(b)に示すように、そのベースウェーハ3
のエッチング液に晒された部分はエッチングされてしま
い、ベースウェーハ3の周端領域3bに溝8が形成され
てしまい、接合ウェーハ1の品質を低下させてしまうと
いう問題が生じる。
たものであり、その目的は、エッチング工程においてベ
ースウェーハを確実に保護することができる酸化膜を形
成し、かつ、その酸化膜を形成するのに要する時間の短
縮を図ることが可能な接合ウェーハの製造方法を提供す
ることにある。
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、活性ウェ
ーハとベースウェーハが接合して成る接合ウェーハの製
造方法において、熱処理室の内部に活性ウェーハとベー
スウェーハの結合体が配置されている状態で、第1の熱
処理用雰囲気ガスを利用した第1段階目の熱処理を施し
て上記結合体の表面に酸化膜を形成し、次に、上記第1
段階目の熱処理工程における上記酸化膜の形成速度より
も酸化膜の形成速度が速くなる第2の熱処理用雰囲気ガ
スを利用した第2段階目の熱処理を施して上記結合体の
酸化膜を成長させるという如く、酸化レートが互いに異
なる熱処理用雰囲気ガスを用いて少なくとも2段階で熱
処理を行って上記結合体の表面に酸化膜を形成する構成
をもって前記課題を解決する手段としている。
え、第1の熱処理用雰囲気ガスは、酸素ガスのみのガス
よりも酸化膜の形成速度が遅いガスであり、第2の熱処
理用雰囲気ガスは、酸素ガスのみのガスよりも酸化膜の
形成速度が速いガスであることを特徴として構成されて
いる。
構成を備え、第1の熱処理用雰囲気ガスは酸素ガスと不
活性ガスの混合ガスであり、第2の熱処理用雰囲気ガス
は酸素ガスと水素ガスの混合ガスであることを特徴とし
て構成されている。
え、第1段階目の熱処理と第2段階目の熱処理は連続的
に行われ、第1段階目の熱処理から第2段階目の熱処理
へ移行する際には、第1の熱処理用雰囲気ガスの酸素ガ
スに対する不活性ガスの混合比を連続的に又は段階的に
減少させる方向に可変することを特徴として構成されて
いる。
又は第4の発明の構成を備え、接合ウェーハは、活性ウ
ェーハとベースウェーハが酸化層を介して接合して成る
SOIウェーハであることを特徴として構成されてい
る。
ベースウェーハを結合した後の熱処理工程において、例
えば、第1の熱処理用雰囲気ガスを利用した第1段階目
の熱処理によって、活性ウェーハとベースウェーハの露
出表面に酸化膜を形成する。このとき、活性ウェーハと
ベースウェーハ間の非常に狭い隙間にも第1の熱処理用
雰囲気ガスを入り込ませて酸化膜を確実に形成する。
した第2段階目の熱処理を行う。第2の熱処理用雰囲気
ガスは上記第1の熱処理用雰囲気ガスよりも酸化レート
が速いガスであり、この第2段階目の熱処理では、上記
第1段階目の熱処理よりも速い酸化レートでもって上記
結合体の表面の酸化膜を成長させる。
スを利用して酸化膜を少なくとも2段階の熱処理によっ
て形成することによって、活性ウェーハとベースウェー
ハとの間の非常に狭い隙間にも酸化膜を形成することが
でき、かつ、エッチング工程においてベースウェーハを
確実に保護することができる膜厚を持つ酸化膜を短い時
間で形成することができる。
例を図面に基づき説明する。
記図2に示す接合ウェーハと同様な構成を備え、前記し
た製造工程とほぼ同様な工程により製造されるものであ
るが、従来例と異なることは、製造工程の中の熱処理工
程がこの実施形態例に特有な工程と成していることであ
る。それ以外の構成は前記従来例と同様であり、従来例
と同一構成部分には同一符号を付し、その重複説明は省
略する。
程では、活性ウェーハ2とベースウェーハ3の結合体を
2段階で熱処理している。すなわち、活性ウェーハ2と
ベースウェーハ3が結合一体化された後に、その結合体
を熱処理室(図示せず)に配置し、まず、第1段階目の
熱処理を行う。この第1段階目の熱処理では、上記結合
体を例えば1000℃〜1200℃に加熱して活性ウェ
ーハ2とベースウェーハ3の結合強度を高めると共に、
第1の熱処理用雰囲気ガスを上記熱処理室に供給して活
性ウェーハ2とベースウェーハ3の結合体の表面に酸化
膜5を形成する。
スと不活性ガスである窒素ガスとを予め定めた混合比
(例えば、酸素ガス量を1としたときに窒素ガス量が3
となる混合比)でもって混合したガスであり、酸素ガス
のみである場合よりも酸化レート(酸化膜5の形成速
度)が遅くなるガスである。
に、酸素ガスのみである場合よりも酸化レートが遅い雰
囲気ガスを用いて熱処理を行うことによって、前記図1
の(a)に示すように、前記活性ウェーハ2とベースウ
ェーハ3間の非常に狭い隙間7にも酸化膜5を確実に形
成させることができる。つまり、酸化レートが遅いの
で、酸化膜5によって上記隙間7の入り口が塞がれるま
でに時間が掛かることから、上記第1の熱処理用雰囲気
ガスを上記隙間7の奥部にまで確実に入り込ませること
ができて上記隙間7にも酸化膜5を形成することができ
る。
行っているときに、予め定めた切り換え条件が満たされ
たときには、上記第1段階目の熱処理から第2段階目の
熱処理に切り換えられる。例えば、第1段階目の熱処理
を開始してから前記隙間7が酸化膜5によって埋められ
るまでに要する時間が予め実験や演算等によって求めら
れており、第1段階目の熱処理が開始されてから上記求
めた時間(例えば、1時間半)が経過したときに切り換
え条件が満たされたと判断されて、上記第1段階目から
第2段階目の熱処理に切り換えられる。
処理から引き続き結合体を1000℃〜1200℃に加
熱したままで、熱処理室へ供給する雰囲気ガスを上記第
1の熱処理用雰囲気ガスから第2の熱処理用雰囲気ガス
に切り換えることによって、第1段階目の熱処理から第
2段階目の熱処理に切り換えられる。
スと水素ガスを予め定めた混合比でもって混合したガス
であり、酸素ガスと水素ガスを別々に熱処理室に供給す
る場合と、酸素ガスと水素ガスを予め加熱により反応さ
せて水蒸気ガスにしてから上記熱処理室に供給する場合
とがあり、それらのうちの何れの手法を採用してもよ
い。この第2の熱処理用雰囲気ガスは、酸素ガスのみで
ある場合よりも酸化レートが速くなるガスであり、当然
に、前記第1の熱処理用雰囲気ガスよりも酸化レートが
速いガスである。
の表面に形成された酸化膜5を上記第1段階目の熱処理
よりも速い酸化レートでもって図1の(b)に示す如く
成長させる。そして、予め定めた熱処理終了条件が満た
されたときに第2段階目の熱処理を終了する。例えば、
ベースウェーハ3の保護膜としての機能を果たすことが
可能な酸化膜5の膜厚が実験等によって求められ、ま
た、上記第2の熱処理用雰囲気ガスを利用してベースウ
ェーハ3の酸化膜5を上記求めた膜厚に成長させるのに
要する時間が実験等によって予め求められており、第2
段階目の熱処理が開始されてから上記求めた時間(例え
ば、1時間半)が経過したときに、上記熱処理終了条件
が満たされたと判断して、第2段階目の熱処理を終了す
る。
レートの異なる2種の雰囲気ガスを利用して2段階で前
記結合体の熱処理を行っている。
処理では、第1の熱処理用雰囲気ガスを用い、遅い酸化
レートでもって酸化膜5を前記結合体の表面に形成する
ので、活性ウェーハ2とベースウェーハ3間の非常に狭
い隙間7の奥部にまで十分に雰囲気ガスを供給すること
ができ、隙間7にも確実に酸化膜5を形成することがで
きる。
た後には、第1段階目の熱処理から第2段階目の熱処理
に移行させ、酸化レートを速めて酸化膜5を成長させる
ことから、ベースウェーハ3の保護膜としての機能を果
たすことができる膜厚にまで酸化膜5を成長させるのに
要する時間の短縮を図ることができ、接合ウェーハ1の
生産性を向上させることができる。
徴的な熱処理工程では、隙間7にも酸化膜5が形成さ
れ、かつ、ベースウェーハ3の表面に形成された酸化膜
5の膜厚はエッチング液に対して十分にベースウェーハ
3を保護することができる厚みであることから、熱処理
工程よりも後のエッチング工程において、ベースウェー
ハ3の表面は酸化膜5によって確実に保護され、図1の
(c)に示すように、前記段差や溝8等の形状異常が無
い接合ウェーハ1を提供することができ、接合ウェーハ
1の品質を向上させることが容易にできる。
れるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、上記実施形態例では、第1の熱処理用雰囲気ガスは
酸素ガスと窒素ガスの混合ガスであり、第2の熱処理用
雰囲気ガスは酸素ガスと水素ガスの混合ガスであった
が、第2の熱処理用雰囲気ガスは第1の熱処理用雰囲気
ガスよりも酸化レートを速めることができるガスであれ
ばよく、換言すれば、第1の熱処理用雰囲気ガスは第2
の熱処理用雰囲気ガスよりも酸化レートが遅いガスであ
ればよく、第1と第2の各熱処理用雰囲気ガスはそれぞ
れ上記実施形態例に示した混合ガスに限定されるもので
はない。例えば、第1の熱処理用雰囲気ガスと第2の熱
処理用雰囲気ガスの一方を酸素ガスのみのガスとしても
よい。ただ、第2の熱処理用雰囲気ガスを酸素ガスのみ
とした場合には、第2の熱処理用雰囲気ガスを酸素ガス
と水素ガスの混合ガスとした場合よりも酸化レートは若
干遅くなる。
が少なくなるに従って酸化レートが速くなることから、
第1の熱処理用雰囲気ガスが酸素ガスと窒素ガスの混合
ガスである場合に、例えば、その第1の熱処理用雰囲気
ガスにおける酸素ガスと窒素ガスの混合比よりも窒素ガ
スが少なくなる混合比で酸素ガスと窒素ガスを混合させ
たガスを第2の熱処理用雰囲気ガスとしてもよい。
比が少なくなるに従って酸化レートが遅くなることか
ら、第2の熱処理用雰囲気ガスが酸素ガスと水素ガスの
混合ガスである場合に、例えば、その第2の熱処理用雰
囲気ガスにおける酸素ガスと水素ガスの混合比よりも水
素ガスが少なくなる混合比で酸素ガスと水素ガスを混合
させたガスを第1の熱処理用雰囲気ガスとしてもよい。
と第2段階目の各熱処理における結合体の加熱温度は1
000℃〜1200℃であったが、その加熱温度は適宜
設定されるものであり、上記実施形態例に示した加熱温
度に限定されるものではない。また、上記実施形態例で
は、第1段階目と第2段階目の各熱処理の加熱温度はほ
ぼ等しかったが、上記の如く第1段階目と第2段階目の
各熱処理の加熱温度はそれぞれ適宜設定されるものであ
り、異なっていてもよい。
の熱処理と第2段階目の熱処理は同一の熱処理室で連続
的に行われていたが、例えば、第1段階目の熱処理が終
了すると共に上記結合体の加熱を一旦停止し、然る後
に、第2段階目の熱処理を開始するという如く、第1段
階目の熱処理と第2段階目の熱処理を不連続的に行って
もよい。また、第1段階目の熱処理を行う熱処理室と、
第2段階目の熱処理を行う熱処理室とを別にすることに
よって、第1段階目の熱処理と第2段階目の熱処理を不
連続的に行うようにしてもよい。
の熱処理から第2段階目の熱処理に移行する際には、第
1の熱処理用雰囲気ガスから第2の熱処理用雰囲気に急
激に切り換えていたが、第1の熱処理用雰囲気ガスから
第2の熱処理用雰囲気ガスに徐々に移行させていくよう
にしてもよい。例えば、第1段階目の熱処理から第2段
階目の熱処理に移行する過渡期間中に、第1の熱処理用
雰囲気ガスにおける酸素ガスに対する窒素ガスの混合比
を減少させる方向に連続的に又は段階的に変化させてい
き、酸素ガスに対する窒素ガスの混合比が予め定められ
た値よりも小さくなったときに窒素ガスの供給を停止す
る。そして、この窒素ガスの供給停止と同時に、あるい
は、窒素ガスの供給を停止した後に、酸素ガスに水素ガ
スを混合し始める。この酸素ガスに対する水素ガスの混
合比は水素ガスの供給開始時から連続的に又は段階的に
第2の熱処理用雰囲気ガスの設定混合比に向けて増加し
ていく。このように、第1の熱処理用雰囲気ガスから第
2の熱処理用雰囲気ガスに徐々に移行させてもよい。
に2段階で熱処理を施していたが、例えば、結合体に3
段階以上の熱処理を施してもよく、その熱処理の段階数
は適宜設定されるものであり、各段階の熱処理毎に酸化
レートが異なる熱処理用雰囲気ガスが用いられる。
ハ2とベースウェーハ3の各周端領域2b(3b)にタ
レがあったが、この発明は、もちろん、活性ウェーハ2
とベースウェーハ3の一方あるいは両方の周端領域にタ
レが無い場合にも適用することができる。
ハ2とベースウェーハ3が酸化層4を介して接合されて
成るSOIウェーハを例にして説明したが、この発明
は、活性ウェーハ2とベースウェーハ3を直接的に結合
する直接接合タイプの接合ウェーハにも適用することが
でき、この場合にも、上記実施形態例と同様の効果を奏
することができる。
雰囲気ガスを用いて少なくとも2段階で熱処理を行って
活性ウェーハとベースウェーハの結合体の表面に酸化膜
を形成するので、まず、第1段階目の熱処理によって、
例えば、上記結合体の露出表面に酸化膜を形成すると共
に、活性ウェーハとベースウェーハ間の周端領域におけ
る非常に狭い隙間にも酸化膜を形成し、その後、第2段
階目の熱処理によって、上記形成した酸化膜を上記第1
段階目の熱処理よりも速い酸化レートでもって成長させ
ることができるので、熱処理工程よりも後のエッチング
工程において、エッチング液からベースウェーハを確実
に保護することが可能な膜厚にまで酸化膜を成長させる
のに要する時間の短縮を図ることができ、このことによ
り、接合ウェーハの生産性を向上させることができる。
ースウェーハ間の周端領域の狭い隙間にも確実に酸化膜
が形成されるので、熱処理工程よりも後のエッチング工
程において、上記酸化膜によってベースウェーハをエッ
チング液から確実に保護することができ、接合ウェーハ
の形状異常を防止することができ、接合ウェーハの品質
向上を図ることができる。
のガスよりも酸化膜の形成速度が遅いガスであり、第2
の熱処理用雰囲気ガスは酸素ガスのみのガスよりも酸化
膜の形成速度が速いガスであるものや、第1の熱処理用
雰囲気ガスは酸素ガスと不活性ガスの混合ガスであり、
第2の熱処理用雰囲気ガスは酸素ガスと水素ガスの混合
ガスであるものにあっては、第1段階目の熱処理で、活
性ウェーハとベースウェーハ間の非常に狭い隙間に酸化
膜をより一層確実に形成することができ、また、第2段
階目の熱処理で、酸化膜の成長をより速めることができ
る。
理に移行する際に、第1の熱処理用雰囲気ガスの酸素ガ
スに対する不活性ガスの混合比を連続的に又は段階的に
減少させる方向に可変するものにあっては、第1の熱処
理用雰囲気ガスと第2の熱処理用雰囲気ガスとを急激に
切り換えた際に上記第1の熱処理用雰囲気ガスと第2の
熱処理用雰囲気ガスとが過剰に反応してしまう場合に、
第1の熱処理用雰囲気ガスから第2の熱処理用雰囲気ガ
スへ徐々に移行することによって、上記第1の熱処理用
雰囲気ガスと第2の熱処理用雰囲気ガスの過剰な反応を
防止することができる。
にあっても、上記同様に、SOIウェーハの品質向上を
図ることができ、かつ、SOIウェーハの生産性を高め
ることが容易にできる。
る。
る。
ある。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 活性ウェーハとベースウェーハが接合し
て成る接合ウェーハの製造方法において、熱処理室の内
部に活性ウェーハとベースウェーハの結合体が配置され
ている状態で、第1の熱処理用雰囲気ガスを利用した第
1段階目の熱処理を施して上記結合体の表面に酸化膜を
形成し、次に、上記第1段階目の熱処理工程における上
記酸化膜の形成速度よりも酸化膜の形成速度が速くなる
第2の熱処理用雰囲気ガスを利用した第2段階目の熱処
理を施して上記結合体の酸化膜を成長させるという如
く、酸化レートが互いに異なる熱処理用雰囲気ガスを用
いて少なくとも2段階で熱処理を行って上記結合体の表
面に酸化膜を形成することを特徴とする接合ウェーハの
製造方法。 - 【請求項2】 第1の熱処理用雰囲気ガスは、酸素ガス
のみのガスよりも酸化膜の形成速度が遅いガスであり、
第2の熱処理用雰囲気ガスは、酸素ガスのみのガスより
も酸化膜の形成速度が速いガスであることを特徴とする
請求項1記載の接合ウェーハの製造方法。 - 【請求項3】 第1の熱処理用雰囲気ガスは酸素ガスと
不活性ガスの混合ガスであり、第2の熱処理用雰囲気ガ
スは酸素ガスと水素ガスの混合ガスであることを特徴と
する請求項1又は請求項2記載の接合ウェーハの製造方
法。 - 【請求項4】 第1段階目の熱処理と第2段階目の熱処
理は連続的に行われ、第1段階目の熱処理から第2段階
目の熱処理へ移行する際には、第1の熱処理用雰囲気ガ
スの酸素ガスに対する不活性ガスの混合比を連続的に又
は段階的に減少させる方向に可変することを特徴とする
請求項3記載の接合ウェーハの製造方法。 - 【請求項5】 接合ウェーハは、活性ウェーハとベース
ウェーハが酸化層を介して接合して成るSOIウェーハ
であることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求
項3又は請求項4記載の接合ウェーハの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15340499A JP4550183B2 (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | 接合ウェーハの製造方法 |
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- 1999-06-01 JP JP15340499A patent/JP4550183B2/ja not_active Expired - Lifetime
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