JP2000340327A - ケーブルリールにおけるフラットケーブルとバスバーの接続構造およびフラットケーブルの形成方法 - Google Patents

ケーブルリールにおけるフラットケーブルとバスバーの接続構造およびフラットケーブルの形成方法

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JP2000340327A
JP2000340327A JP11145912A JP14591299A JP2000340327A JP 2000340327 A JP2000340327 A JP 2000340327A JP 11145912 A JP11145912 A JP 11145912A JP 14591299 A JP14591299 A JP 14591299A JP 2000340327 A JP2000340327 A JP 2000340327A
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JP
Japan
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flat cable
bus bar
cable
inner case
positioning
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JP11145912A
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English (en)
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Tetsuya Iizuka
哲矢 飯塚
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルリールのフラットケーブルの導電体
とバスバーとの溶接部を位置決め保持して、溶接部にか
かる負荷を低減する。 【解決手段】 フラットケーブル11は、バスバーと接
続する長さ方向の両端部において、先端側にラミネート
層12−Aを残して、先端近傍から両面のラミネート層
を剥離して導体を露出させた溶接用開口13を設け、該
溶接用開口の長さ方向の両側の先端側と本体側とのラミ
ネート層に幅方向の両側を突出した位置決め部14−
A、14−Bを設ける一方、バスバー6を固定するイン
ナーケース20に、溶接用開口13の幅方向の両側に、
上記位置決め部の間に挿入するストッパー部20dを設
け、バスバー6とフラットケーブルの導電体とを溶接す
る位置の両側で、フラットケーブルの位置決め部の間に
ストッパー部を挿入して、長さ方向および幅方向で位置
決め保持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルリールに
おけるフラットケーブルとバスバーの接続構造およびフ
ラットケーブルの形成方法に関し、詳しくは、自動車の
ステアリング装置等に装着され、固定体と、該固定体に
対して回転自在に組みつけられる可動体とで円環状のケ
ーブル収容室が形成され、該ケーブル収容室内にフラッ
トケーブルが渦巻き状に収容され、該フラットケーブル
の導電体の長さ方向の両端が、上記固定体と可動体とに
インナーケースを介して固定されるバスバーに接続さ
れ、可動体の回転に応じて巻き込み或いは巻き戻しされ
るケーブルリールにおいて、上記フラットケーブルとバ
スバーとの接続構造を改良するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のケーブルリールは、図6に示す
ように、ステアリングホイールと連動して回転する可動
体1と車体側の固定軸に固定される固定体2とで形成す
る円環形状のケーブル収容室3の内部にフラットケーブ
ル4を渦巻き状に収容している。フラットケーブル4の
長さ方向の両端は、図7、8に示すように可動体1およ
び固定体2にぞれぞれ固定されるインナーケース5、5
内に並列固定している細幅のバスバー6の一端にフラッ
トケーブル4の導電体10を溶接して接続する一方、上
記バスバー6の他端を電線7に夫々接続している。
【0003】詳しくは、フラットケーブル4の長さ方向
の端末を所定寸法で両面の絶縁樹脂からなるラミネート
層を剥離して並列した帯状の導電体10を露出させ、各
導電体10を各バスバー6の上面に配置してスポット溶
接あるいは超音波溶接している。また、フラットケーブ
ル4を位置決めするため、位置決め穴8をあけて、イン
ナーケース5から突設したピン9を挿入している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記フラットケーブル
4の両端末のラミネート層を剥離して導電体10を露出
させる工程は金型により行っている。一方、上記位置決
め穴8の形成はトリミングで行っており、ラミネート層
の切除を金型工程とトリミング工程の2工程で行うた
め、工程数が増加して生産性が悪い問題がある。
【0005】また、フラットケーブル4は可動体の回転
に応じて巻き出しおよび巻き戻しされ、この回転作動時
に、フラットケーブル4の両端の導電体10とバスバー
6との溶接部に負荷がかかることとなる。さらに、フラ
ットケーブル4の位置決めは、溶接部の手前で、フラッ
トケーブル4の位置決め穴8にインナーケース5のピン
9が挿入して位置決めしているだけであるため、フラッ
トケーブル4は幅方向等へ若干ずれることができ、導電
体10とバスバー6との溶接部にねじれ方向の負荷がか
かる恐れもある。
【0006】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、フラットケーブルの位置決め保持の構造を改良し
て、フラットケーブルの導電体とバスバーとの溶接部に
かかる負荷を軽減すると共に、位置決め穴を設けるため
のトリミングを不要として工程数の削減を図り、生産性
を高めることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、固定体と、該固定体に対して回転自在に
組みつけられる可動体とで円環状のケーブル収容室が形
成され、該ケーブル収容室内にフラットケーブルが渦巻
き状に収容され、該フラットケーブルの導電体の長さ方
向の両端が、上記固定体と可動体とにインナーケースを
介して固定されるバスバーに接続され、可動体の回転に
応じて巻き込み或いは巻き戻しされるケーブルリールに
おいて、平行配置される複数の帯状の導電体の両面に絶
縁樹脂からなるラミネート層を設けた上記フラットケー
ブルは、バスバーと接続する長さ方向の両端部におい
て、先端側にラミネート層を残して、先端近傍から両面
のラミネート層を剥離して導体を露出させた溶接用開口
を設け、該溶接用開口の長さ方向の両側の先端側と本体
側とのラミネート層に幅方向の両側を突出した位置決め
部を設ける一方、上記インナーケースに上記位置決め部
の間に挿入するストッパー部を設け、上記インナーケー
スのバスバーとフラットケーブルの導電体を溶接する両
側位置で、フラットケーブルの上記位置決め部の間にス
トッパー部を挿入して、幅方向および長さ方向で位置決
め保持しているケーブルリールにおけるフラットケーブ
ルとバスバーの接続構造を提供している。
【0008】上記のように、フラットケーブルの導電体
とバスバーとの溶接位置の幅方向の両側で、インナーケ
ースの溶接用開口の両側のストッパー部をラミネート層
の間に挿入させて位置決め保持を図ると、フラットケー
ブルは長さ方向および幅方向の位置決めされてズレが生
じることはなく、溶接部にかかる負荷を軽減できる。よ
って、従来必要とされた位置決め穴とピンとによるフラ
ットケーブルの位置決めを必ずしも設ける必要がなく、
フラットケーブルに位置決め穴を設けない場合には、ト
リミング工程を無くして、工程数の削減を図ることがで
きる。
【0009】なお、従来と同様に、上記フラットケーブ
ルには、上記溶接用開口に近接する本体側のラミネート
層に位置決め穴をあけ、該位置決め穴にインナーケース
より突設したピンを挿入してフラットケーブルを位置決
め保持してもよい。しかしながら、その場合には、フラ
ットケーブルの溶接用開口および位置決め穴を金型によ
り同時にラミネート層を剥離して形成し、トリミング工
程を無くしている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図4は第1実施形態を示
し、自動車のステアリング装置に取り付けられるケーブ
ルリールに適用したもので、ケーブルリールの全体的な
構成は前記図10と同様であり、同一部材は同一符号を
付す。
【0011】ステアリングホイールと連動して回転する
可動体1と車体側の固定軸に固定される固定体2とで形
成する円環形状のケーブル収容室3の内部にフラットケ
ーブル11を渦巻き状に収容している。フラットケーブ
ル11の長さ方向の両端は、可動体1および固定体2に
ぞれぞれ固定されるインナーケース20、20内に並列
固定している細幅のバスバー6の一端にフラットケーブ
ル11の導電体10を溶接して接続する一方、上記バス
バー6の他端を電線7に夫々接続している。
【0012】上記インナーケース20は、バスバー6を
インサートモールドして成形しており、図2(A)
(B)に示すように、インナーケース20の基板20a
に平行に設けた溝20bに細帯状の複数のバスバー6を
挿入配置し、これらバスバー6とフラットケーブル11
の導電体10とを溶接する側では、基板20に開口20
cを設け、バスバー6を開口20cの上面に架け渡して
いる。この開口20cの幅方向の両側に、上面側へ段状
に突出すると共に開口側に数ミリだけ突出させたストッ
パー部20dを設けている。
【0013】また、インナーケース20には、フラット
ケーブル取付側先端部20eより開口20cを越えた位
置に、フラットケーブル11の先端部を載置する当接部
20fを設けている。
【0014】フラットケーブル11は、複数本の帯状の
導電体10を平行に配置して、その両面を絶縁樹脂から
なるラミネート層12で被覆しており、その長さ方向の
両端を、図3(A)(B)に示すように、先端側にラミ
ネート層12−Aを残して、先端近傍から両面のラミネ
ート層を剥離して導電体10を露出させた溶接用開口1
3を設けている。該溶接用開口13の長さ方向の両側で
は、先端側のラミネート層12−Aと本体側のラミネー
ト層12−Bとで、幅方向の両側で突出した位置決め部
14−A、14−Bを構成している。上記溶接用開口1
3は金型(図示せず)でラミネート層12を切除して形
成している。
【0015】上記位置決め部14−Aと14−Bとの間
には、上記インナーケース10のストッパー部20dが
丁度挿入する寸法としている。
【0016】フラットケーブル11とインナーケース2
0とを上記形状としているため、フラットケーブル11
の導電体10をインナーケース20に固定したバスバー
6に接続するとき、フラットケーブル11をインナーケ
ース20のフラットケーブル取付側先端20eよりバス
バー6の上面側に沿って取り付け、先端側のラミネート
層12−Aをインナーケース20の当接部20fの上面
にあて、溶接用開口13の両側にインナーケース20の
ストッパー部20dを嵌合する。
【0017】この状態で、図4に示すように、ストッパ
ー部20dは長さ方向両側でラミネート部12−Aと1
2−Bの位置決め部14−Aと14−Bと当接して、そ
の間に挟まれて状態となり、フラットケーブル11を長
さ方向で位置決めする。かつ、フラットケーブル11の
幅方向の両側でストッパー部20dが位置決め部14−
A、14−Bの間に挿入するため、フラットケーブル1
1の幅方向の位置決めもなされる。よって、フラットケ
ーブル11は移動不可に位置決めされることとなる。
【0018】上記のように、フラットケーブル11が位
置決めされた状態で、溶接用開口13で露出した各導電
体10はそれぞれバスバー6の上面に配置される。この
状態で、超音波溶接(あるいはスポット溶接)で、各導
電体10とバスバー6とを溶接して電気的に接続する。
【0019】このように、フラットケーブル11の導電
体10とバスバー6との溶接時にフラットケーブル11
が所定位置に位置決め保持されているため、導電体10
とバスバーとを正確に位置合わせされた状態で溶接でき
る。かつ、使用時においても、フラットケーブル11は
溶接部の幅方向の両側および長さ方向のおいてもインナ
ーケース20のストッパー部20dで位置決め保持され
ているため、溶接部においてフラットケーブル11にズ
レやねじれ等は発生せず、溶接部にかかる負荷を低減す
ることができる。
【0020】図5(A)(B)(C)は第2実施形態を
示し、インナーケース20には、開口20cよりフラッ
トケーブル取付側の基板20cよりピン20gを突設し
ている。一方、フラットケーブル11には、上記溶接用
開口13を金型で形成する時に同時に、本体側のラミネ
ート層12−Bに位置決め穴15を穿設している。他の
構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0021】フラットケーブル11をインナーケース2
0に取り付ける時、フラットケーブル11の位置決め穴
15をピン20gに挿入し、かつ、第1実施形態と同様
に、インナーケース20のストッパー部20dを溶接用
開口13の幅方向の両側に挿入する。このように、溶接
部の両側で幅方向および長さ方向が位置決めされると共
に、溶接部から少し離れた位置でもピン20gで位置決
め保持されているため、フラットケーブル11の回転作
動時に、溶接部にかかる負荷を軽減することができる。
【0022】また、フラットケーブル11に設ける位置
決め穴15は、溶接用開口13を設ける金型で同時に形
成しているため、従来後工程でおこなうトリミングを省
略することができる。よって、工程の削減が図られ、生
産性を高めることができる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、バスバーを固定するインナーケースに、バス
バーとフラットケーブルの導電体との溶接部の幅方向の
両側にストッパー部を設けたため、溶接部におけるフラ
ットケーブルの幅方向および長さ方向の位置決め保持を
行うことができる。よって、フラットケーブルの導電体
をバスバーに溶接するときに位置合わせを正確に行うこ
とができ、かつ、ケーブルリールの使用時にフラットケ
ーブルが回転作動した時に、フラットケーブル両端の導
電体とバスバーとの溶接部にかかる負荷を軽減すること
ができる。
【0024】さらに、インナーケースから突設したピン
を挿入する位置決め穴をフラットケーブルに形成する場
合、フラットケーブルに設ける溶接用開口と同時に金型
で形成しているため、フラットケーブルの加工工数を低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のケーブルリールの分
解斜視図である。
【図2】 (A)は上記ケーブルリールに固定するイン
ナーケースの要部を示す概略斜視図、(B)は平面図で
ある。
【図3】 (A)はフラットケーブルの要部平面図、
(B)は断面図である。
【図4】 インナーケースに固定したバスバーとフラッ
トケーブルとの接続部を示す平面図である。
【図5】 第2実施形態を示し、(A)はインナーケー
スの要部斜視図、(B)はフラットケーブルの要部斜視
図、(C)はインナーケースにフラットケーブルを取り
付けた状態の断面図である。
【図6】 ケーブルリールの概略断面図である。
【図7】 フラットケーブルと、バスバーを固定したイ
ンナーケースの分解斜視図である。
【図8】 フラットケーブルのバスバーとの接続部を示
す拡大図である。
【符号の説明】
1 可動体 2 固定体 3 ケーブル収容室 6 バスバー 10 導電体 11 フラットケーブル 12(12−A、12−B) ラミネート層 13 溶接用開口 14−A、14−B 位置決め部 15 位置決め穴 20 インナーケース 20a 基板 20c 開口 20d ストッパー部 20g ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体と、該固定体に対して回転自在に
    組みつけられる可動体とで円環状のケーブル収容室が形
    成され、該ケーブル収容室内にフラットケーブルが渦巻
    き状に収容され、該フラットケーブルの導電体の長さ方
    向の両端が、上記固定体と可動体とにインナーケースを
    介して固定されるバスバーに接続され、可動体の回転に
    応じて巻き込み或いは巻き戻しされるケーブルリールに
    おいて、 平行配置される複数の帯状の導電体の両面に絶縁樹脂か
    らなるラミネート層を設けた上記フラットケーブルは、
    バスバーと接続する長さ方向の両端部において、先端側
    にラミネート層を残して、先端近傍から両面のラミネー
    ト層を剥離して導体を露出させた溶接用開口を設け、該
    溶接用開口の長さ方向の両側の先端側と本体側とのラミ
    ネート層に幅方向の両側を突出した位置決め部を設ける
    一方、上記インナーケースに上記位置決め部の間に挿入
    するストッパー部を設け、 上記インナーケースのバスバーとフラットケーブルの導
    電体を溶接する両側位置で、フラットケーブルの上記位
    置決め部の間にストッパー部を挿入して、幅方向および
    長さ方向で位置決め保持しているケーブルリールにおけ
    るフラットケーブルとバスバーの接続構造。
  2. 【請求項2】 上記フラットケーブルには、上記溶接用
    開口に近接する本体側のラミネート層に位置決め穴をあ
    け、該位置決め穴にインナーケースより突設したピンを
    挿入してフラットケーブルを位置決め保持している請求
    項1に記載のケーブルリールにおけるフラットケーブル
    とバスバーの接続構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のフラットケーブルの溶
    接用開口および位置決め穴を金型により同時にラミネー
    ト層を剥離して形成しているフラットケーブルの形成方
    法。
JP11145912A 1999-05-26 1999-05-26 ケーブルリールにおけるフラットケーブルとバスバーの接続構造およびフラットケーブルの形成方法 Abandoned JP2000340327A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002246090A (ja) * 2001-02-13 2002-08-30 Sunx Ltd 並列多芯ケーブル用コネクタ
JP2010009932A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Japan Aviation Electronics Industry Ltd コネクタ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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