JP2000340291A - シールドコネクタ - Google Patents

シールドコネクタ

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JP2000340291A
JP2000340291A JP11148702A JP14870299A JP2000340291A JP 2000340291 A JP2000340291 A JP 2000340291A JP 11148702 A JP11148702 A JP 11148702A JP 14870299 A JP14870299 A JP 14870299A JP 2000340291 A JP2000340291 A JP 2000340291A
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shielded
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Shigekazu Wakata
繁一 若田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少ないシールドコネクタを提供す
る。 【解決手段】 シールド電線20のシールド層23とシ
ールドシェル16とを接続する導電スリーブ40に係止
突起43を設ける一方、ゴム栓50に突起受部57を設
け、これら係止突起43と係止受部57との係合によ
り、ゴム栓50をシールド電線20の軸方向に移動不能
に係止した。これにより、従来は必要とされたゴム栓押
さえを設けずにゴム栓50を収容部11内に抜け止めで
き、従来のものより部品点数を削減できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グの電線挿入口にゴム栓を嵌着したシールドコネクタに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシールドコネクタの一例
として、特開平10−144403号公報に掲載された
ものが知られている。このものは、図4に示すように、
コネクタハウジング1の内部に、筒状のシールドシェル
2を備え、そのシールドシェル2によって包囲された位
置に、シールド電線3の端末部が収容されている。シー
ルド電線3の端末部には、端子金具4が固着されると共
に、導通リング5、ゴム栓6及びゴム栓押さえ7が挿通
されている。そして、このシールドコネクタでは、導通
リング5で、シールド電線3のシールド層3Aとシール
ドシェル2とを接続し、ゴム栓6でコネクタハウジング
1の電線挿通口1Aを塞ぎ、さらに、そのゴム栓6をゴ
ム栓押さえ7で抜け止めしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のシールドコネクタでは、ゴム栓6の抜け止めのため
に、わざわざゴム栓押さえ7を設けていたため部品点数
が多くなっていた。本発明は、上記事情に鑑みてなされ
たもので、従来のゴム栓押さえに代わるゴム栓の抜け止
め機構を備えて、部品点数を少くしたシールドコネクタ
の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るシ
ールドコネクタは、コネクタハウジングには、端子金具
が固着されたシールド電線の端末部を収容する収容部
と、コネクタハウジングのうち後端面に開放する電線挿
入口よりも奥側に配されて、シールド電線の端末部を包
囲するシールドシェルと、端子金具を収容部内に係止す
る端子係止機構とが備えられると共に、シールド電線の
端末部には、シールド電線に固定されて、露出されたシ
ールド電線のシールド層とシールドシェルとを導通接続
する導電部材と、シールド電線のうち導電部材より後方
に挿通されて、電線挿入口を塞ぐ筒状のゴム栓とが備え
られ、導電部材とゴム栓とに、互いに係合してゴム栓を
シールド電線の軸方向に移動不能に係止するゴム栓係止
機構を設けたところに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のシー
ルドコネクタにおいて、導電部材には、シールド層に押
し付けられる小径部と、シールドシェルの内側に密着嵌
合される大径部とが軸方向に並べて備えられると共に、
大径部の一端は、シールドシェルから後方に突出して、
ゴム栓に嵌合されており、ゴム栓係止機構は、大径部と
ゴム栓との嵌合部分に配されて、大径部から径方向に突
出した係止突起と、ゴム栓に形成されて係止突起が係合
する突起受部とからなるところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>本発明のシ
ールドコネクタでは、ゴム栓は、ゴム栓係止機構によ
り、シールド電線に固定された導電スリーブに係止して
シールド電線の軸方向に移動不能となっているから、電
線挿入口から抜け出ることがない。これにより、従来は
必要とされたゴム栓押さえが不要となり、従来のものよ
り部品点数を削減できる。
【0007】<請求項2の発明>請求項2の発明では、
導電部材に設けた大径部の一端が、ゴム栓に嵌合される
と、その嵌合部分に設けたゴム栓係止機構の係止突起と
突起受部とが係合し、ゴム栓がシールド電線の軸方向に
移動不能に係止される。
【0008】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>以下、本発明の
第1実施形態について図1及び図2を参照して説明す
る。本実施形態のシールドコネクタに備えたコネクタハ
ウジング10(以下、単に「ハウジング10」という)
には、筒状の収容部11が設けられている。収容部11
は、前筒部12と後筒部13とを軸方向に並べ、それら
の一端同士を内外に重ねて、周方向の複数箇所を連絡壁
14で連絡した構造となっている(図1には、2つの連
絡壁14の断面が示されている)。そして、端子金具2
5に固着されたシールド電線20の端末部が、後筒部1
3側から収容部11内に挿入されると共に、前筒部12
の奥部に設けたランス15(本発明の端子係止機構に相
当する)と端子金具25との係止により、シールド電線
20が収容部11内に抜け止めされる。
【0009】前筒部12と後筒部13との間の隙間に
は、金属板を筒状に屈曲形成してなるシールドシェル1
6が挿入組み付けされている。シールドシェル16に
は、先端から中間部分に亘って複数の切欠溝17が形成
されており、それら切欠溝17の奥まで前記した連絡壁
14が挿入され、シールドシェル16の前側部分で、前
記前筒部12の外面を覆っている。また、シールドシェ
ル16の後端は、後筒部13のうちハウジング10の後
端面に開放した電線挿入口18よりも奥まったところに
位置している。
【0010】一方、シールド電線20は、心線21の外
側を内部絶縁層22で覆い、その外側を金属細線を編み
込んでなるシールド層23で覆い、更にその外側を外部
被覆24で覆ってなり、先端側から心線21、内部絶縁
層22、シールド層23と段階的に露出されている。
【0011】シールド電線20のうち露出した心線21
には、前記した端子金具25のバレル部26が圧着され
ており、この端子金具25に設けた箱形の接続部27の
底壁には、前記ランス15に係合する係止孔27Aが貫
通形成されている。シールド電線20のうち外部被覆2
4の先端外面には、金属製の補強リング30が嵌合され
ると共に、シールド層23の露出部分は、基端側に折り
返されて、前記補強リング30の外側を覆っている。
【0012】さて、シールド電線20には、筒状の導電
スリーブ40が挿通されており、この導電スリーブ40
によってシールド層23とシールドシェル16とが導通
接続される。
【0013】導電スリーブ40は、導電性金属で形成さ
れ、図2に示すように、同軸上に並べた小径部41と大
径部42の一端同士を円環壁45で繋げた形状をなす。
小径部41は、図1に示すように、前記折り返したシー
ルド層23の外側に嵌合される。一方、大径部42は、
シールドシェル16の内側に密着嵌合される。また、大
径部42のうち小径部41より離れた側の後端部42A
は、シールドシェル16から後方に突出して(図1参
照)、ここに次述のゴム栓50に嵌合される。
【0014】ゴム栓50は、シールド電線20の外部被
覆24に密着嵌合される筒状をなし、外周面に一対のリ
ップ51を備えた主体部52と、前記主体部52の前端
面から前方に突出して前記導電スリーブ40に結合され
る結合部53とを備える。結合部53は、図2に示すよ
うに、同心に配された内筒壁54と外筒壁55とからな
り、両筒壁54,55の間の隙間56が前面に開放さ
れ、ここから隙間56内に前記大径部42の後端部42
Aが嵌入される。
【0015】さて、導電スリーブ40とゴム栓50との
嵌合部分には、本発明に係るゴム栓係止機構が設けら
れ、このゴム栓係止機構は、導電スリーブ40の後端部
42Aから径方向に突出した係止突起43と、ゴム栓5
0に設けた突起受部57とからなる。係止突起43は、
前記大径部42の周方向に亘る複数箇所で、大径部42
の一部をスリット(図示せず)によって突片状に切離
し、これら突片を外側に起こして斜め前方(図1の左方
向)を向けて形成されている。一方、突起受部57は、
ゴム栓50のうち外筒壁55の先端全周から内筒壁54
に向けて張り出し形成されている。
【0016】次に、本実施形態の作用について説明す
る。シールド電線20に、導電スリーブ40とゴム栓5
0を取り付けるには、まず、シールド電線20のうち外
部被覆24の先端外面に、補強リング30を嵌合し、そ
の補強リング30の外側を覆うようにシールド層23の
露出部分を折り返す。そして、シールド電線20の先端
側からゴム栓50、導電スリーブ40の順に挿通させ
る。すると、導電スリーブ40の小径部41の内側に、
シールド層23を介して、補強リング30が圧入され、
これにより、導電スリーブ40がシールド電線20のシ
ールド層23に固定される。
【0017】次いで、ゴム栓50を導電スリーブ40側
にスライドさせ、ゴム栓50に設けた内筒壁54と外筒
壁55との隙間56に、前記導電スリーブ40の後端部
42Aを押し込む。すると、押し込む途中で、外筒壁5
5の先端が導電スリーブ40に設けた係止突起43によ
って押し上げられ、最後まで押し込んだところで外筒壁
55が復元し、図1に示すように、外筒壁55の先端に
設けた突起受部57と前記係止突起43とがシールド電
線20の軸方向で係合し合う。
【0018】次いで、シールド電線20の心線21に端
子金具25を圧着し、この端子金具25をハウジング1
0の電線挿入口18から収容部11内に押し込む。する
と、途中でゴム栓50の主体部52に設けたリップ51
が、電線挿入口18の開口縁に当接する。この状態で、
ゴム栓50の後端を押圧すると、リップ51が潰されて
ゴム栓50が電線挿入口18の内側に圧入され、もって
電線挿入口18の防水が図られる。
【0019】一方、収容部11のうち前記ゴム栓50よ
り奥側では、導電スリーブ40の大径部42が、シール
ドシェル16の内側に押し込まれて密着嵌合される。こ
れにより、シールド層23とシールドシェル16とが、
導電スリーブ40を介して互いに導通接続される。ま
た、収容部11の最奥部では、ランス25が端子金具2
5の係止孔27Aに係合して、シールド電線20が収容
部11内に抜け止めされる(図1参照)。
【0020】ところで、例えば、本実施形態のシールド
コネクタが相手コネクタと結合されて収容部11が密閉
され、その収容部11の内部気圧が高まると、ゴム栓5
0が電線挿入口18から押し出される方向に力を受け
る。ところが、本実施形態では、ゴム栓50は、シール
ド電線20に固定された導電スリーブ40に対し、係止
突起43と突起受部57との係合によってシールド電線
20の軸方向に移動不能に係止されているから、ゴム栓
50が電線挿通孔18から抜け出ることはない。このよ
うに、本実施形態のシールドコネクタでは、導電スリー
ブ40とゴム栓50とに設けたゴム栓係止機構(係止突
起43と係止受部57)によって、ゴム栓50をシール
ド電線20の軸方向に移動不能に係止させたから、従来
は必要とされたゴム栓押さえが不要となり、従来のもの
より部品点数を削減できる。
【0021】<第2実施形態>本実施形態は、図3に示
されており、ゴム栓50と導電スリーブ40の嵌合部分
の構造のみが前記第1実施形態と異なる。以下、第1実
施形態と異なる構成についてのみ説明する。
【0022】導電スリーブ40の大径部42には、複数
箇所に亘って矩形孔60が貫通形成されている。一方、
ゴム栓50の結合部53は、前記第1実施形態の外筒壁
55を備えておらず、内筒壁54のみで構成され、その
内筒壁54の外周面には、複数箇所に亘って断面矩形の
係止突起61が突設されている。そして、導電スリーブ
40の大径部42をゴム栓50の結合部53の外面に嵌
合すると、その途中で係止突起61が潰され、最後まで
嵌合されると、係止突起61が矩形孔60に嵌まる。こ
れにより、ゴム栓50が導電スリーブ40に軸方向で移
動不能となり、第1実施形態と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0023】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)前記実施形態では、シールド層23を外部被覆2
4側に折り返した構成であったが、シールド層23を折
り返さずに、その上から導電スリーブを押し付けた構成
としてもよい。
【0024】(2)例えば、前記第1実施形態におい
て、補強リング30を設けずに、導電スリーブ40の小
径部41を、シールド層23の外側からかしめて固定す
る構造としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシールドコネクタ
の側断面図
【図2】導電スリーブとゴム栓とを示す斜視図
【図3】第2実施形態の導電スリーブとゴム栓とを示す
斜視図
【図4】従来のシールドコネクタの側断面図
【符号の説明】
10…コネクタハウジング 11…収容部 15…ランス(端子係止機構) 16…シールドシェル 18…電線挿入口 20…シールド電線 23…シールド層 25…端子金具 40…導電スリーブ(導電部材) 41…小径部 42…大径部 42A…後端部 43,61…係止突起 50…ゴム栓 57…突起受部 60…矩形孔(突起受部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングには、端子金具が固
    着されたシールド電線の端末部を収容する収容部と、前
    記コネクタハウジングのうち後端面に開放する電線挿入
    口よりも奥側に配されて、前記シールド電線の端末部を
    包囲するシールドシェルと、前記端子金具を前記収容部
    内に係止する端子係止機構とが備えられると共に、 前記シールド電線の端末部には、前記シールド電線に固
    定されて、露出された前記シールド電線のシールド層と
    前記シールドシェルとを導通接続する導電部材と、前記
    シールド電線のうち前記導電部材より後方に挿通され
    て、前記電線挿入口を塞ぐ筒状のゴム栓とが備えられ、 前記導電部材と前記ゴム栓とに、互いに係合して前記ゴ
    ム栓を前記シールド電線の軸方向に移動不能に係止する
    ゴム栓係止機構を設けたことを特徴とするシールドコネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 前記導電部材には、前記シールド層に押
    し付けられる小径部と、前記シールドシェルの内側に密
    着嵌合される大径部とが軸方向に並べて備えられると共
    に、前記大径部の一端は、前記シールドシェルから後方
    に突出して、前記ゴム栓に嵌合されており、 前記ゴム栓係止機構は、前記大径部と前記ゴム栓との嵌
    合部分に配されて、前記大径部から径方向に突出した係
    止突起と、前記ゴム栓に形成されて前記係止突起が係合
    する突起受部とからなることを特徴とする請求項1記載
    のシールドコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008293822A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Japan Aviation Electronics Industry Ltd 防水コネクタ
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