JP2000338572A - レンズシャッタカメラ - Google Patents

レンズシャッタカメラ

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JP2000338572A
JP2000338572A JP11355732A JP35573299A JP2000338572A JP 2000338572 A JP2000338572 A JP 2000338572A JP 11355732 A JP11355732 A JP 11355732A JP 35573299 A JP35573299 A JP 35573299A JP 2000338572 A JP2000338572 A JP 2000338572A
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紀夫 沼子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズシャッタカメラを用いたスローシンク
ロ撮影において、フラッシュ発光のタイミングを制御す
ることにより、被写体の動きが自然に見える写真を撮影
可能にする。 【解決手段】 カメラ10の内蔵フラッシュ16を発光
させて露出時間の比較的長いスローシンクロ撮影を行な
う。自動車Aの走行方向に応じて、内蔵フラッシュ16
の発光タイミングを制御する。モード切替スイッチ11
によって、シャッタの開口制御時に発光させる先シンク
ロモード、またはシャッタの閉鎖制御時に発光させる後
シンクロモードに内蔵フラッシュ16の動作モードを切
替える。自動車Aが矢印C方向に走行するとき、後シン
クロモードに動作モードを切替えることによって、露出
開始から自動車Aのバックライトの軌跡が撮影され、自
動車Aの車体が露出時間の終わりに撮影される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュ撮影可
能なレンズシャッタカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】夜間撮影等の露出時間の長いスローシン
クロ撮影において、絞り機構とシャッタ機構が兼用され
ているレンズシャッタ(LS)カメラを用いてフラッシ
ュを発光させて、走行中の自動車を撮影すると、撮影さ
れた写真には露出時間中の自動車の軌跡が写り、自動車
が逆方向に走行しているように不自然に写るという現象
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような現象は一眼
レフカメラによるスローシンクロ撮影においても生じ、
この現象を解決するために、一眼レフカメラでは、被写
体の移動方向に応じて、先幕シャッタに同期させてシャ
ッタ全開直後にフラッシュを発光させる先幕シンクロモ
ードと、後幕シャッタに同期させてシャッタ閉塞開始直
前にフラッシュを発光させる後幕シンクロモードとを切
替える構成が提案されている。一眼レフカメラには、撮
影レンズの絞り機構とは独立して先幕シャッタと後幕シ
ャッタを有するフォーカルプレーンシャッタが用いられ
ており、絞りの開口度およびシャッタ速度によって露出
が決定され、TTL調光によってフラッシュの発光量が
制御されるため、フラッシュの発光タイミングは露出に
影響を及ぼさない。したがってフラッシュの発光タイミ
ングを変更することが可能であり、先幕および後幕シャ
ッタの動作を制御するための信号に基づいて、シャッタ
全開直後またはシャッタ閉塞開始直前にフラッシュを発
光させることは容易である。しかしながら、LSカメラ
では、フラッシュ発光はシャッタ開放制御中に行なわれ
ており、フラッシュの発光タイミングが露出を決定する
ため、被写体の移動方向に応じて、フラッシュの発光タ
イミングを切替えることはできなかった。
【0004】本発明は、レンズシャッタカメラを用いた
スローシンクロ撮影において、フラッシュ発光のタイミ
ングを制御することにより、被写体の動きが自然に見え
る写真を撮影可能にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のレン
ズシャッタカメラは、発光源と、シャッタの開放動作、
またはこのシャッタの閉塞動作に伴って発光源を発光さ
せる発光手段と、シャッタの開閉を制御するシャッタ制
御手段と、シャッタの開放動作に伴って発光手段により
発光源を発光させる先シンクロモード、またはシャッタ
の閉塞動作に伴って発光手段により発光源を発光させる
後シンクロモードのうち何れか一方に動作モードを切替
えるモード切替手段とを備えることを特徴としている。
【0006】本発明に係る第2のレンズシャッタカメラ
は、発光源と、シャッタの開放動作、またはこのシャッ
タの閉塞動作に伴って前記発光源を発光させる発光手段
と、シャッタの開閉を制御するシャッタ制御手段と、シ
ャッタの開放動作に伴って発光手段により発光源を発光
させる先シンクロモード、またはシャッタがそのシャッ
タの機械的な限界により定まる開放口径まで開放すると
きにシャッタの閉塞動作の開始直前に発光手段により発
光源を発光させる後シンクロモードのうち何れか一方に
動作モードを切替えるモード切替手段とを備えることを
特徴としている。
【0007】好ましくは、発光手段はモード切替手段に
より動作モードが先シンクロモードに切替えられている
とき、発光源を発光させる発光タイミングとして、シャ
ッタの開放動作の開始から発光源の発光を開始するまで
の時間を算出し、モード切替手段により動作モードが後
シンクロモードに切替えられているとき、発光タイミン
グとして、シャッタの閉塞動作の開始から発光源の発光
を開始するまでの時間を算出する。さらに好ましくは、
シャッタの開放時間を測光結果に基づいて算出する開放
時間算出手段が設けられ、モード切替手段により動作モ
ードが後シンクロモードに切替えられているとき、発光
手段が、発光タイミングとして、開放時間が経過した後
から、発光源の発光を開始するまでの時間を算出する。
【0008】好ましくは、シャッタの開放時間を測光結
果に基づいて算出する開放時間算出手段が設けられ、モ
ード切替手段により後シンクロモードに動作モードが切
替えられているとき、開放時間が相対的に短い場合、発
光手段がシャッタの開放動作に伴って発光源を発光させ
る。また好ましくは、測距結果に基づいて、発光源を発
光させるときのシャッタ口径であるフラッシュ発光口径
に対応する第2の絞り値を算出する第2の絞り値算出手
段が設けられ、発光手段がシャッタの口径が第2の絞り
値に対応するフラッシュ発光口径に達したとき、発光源
を発光させる。
【0009】好ましくは、測光および測距結果に基づい
て、露出時のシャッタの最大口径に対応する第1の絞り
値と、適正露出量を得るためのシャッタのフラッシュ発
光口径に対応する第2の絞り値とを算出する絞り値算出
手段と、フラッシュ発光口径に対応する第2の絞り値と
最大口径に対応する第1の絞り値とを比較することによ
って、シャッタの口径が最大口径であるときに適正露出
量を得るための発光源の発光量を算出する発光量算出手
段とが設けられ、モード切替手段により動作モードが後
シンクロモードに切替えられているとき、発光手段が、
シャッタの口径が最大口径であるときに発光源を算出さ
れた発光量で発光させる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1は、第1の実施形態のレンズ
シャッタカメラの斜視図と、レンズシャッタカメラと被
写体の配置関係を示すものである。
【0011】カメラ10はシャッタ機構として絞りを兼
ねたシャッタが撮影レンズに組み込まれるレンズシャッ
タカメラであり、さらに詳しくは、撮影時にはシャッタ
機構を全閉状態から所定のシャッタ口径に達するまで開
放させ、その後再び全閉状態になるまで閉じることによ
り露出動作を行なうものである。このカメラ10には内
蔵フラッシュ16が設けられる。カメラ10の正面10
bには、ファインダ窓18、測光・測距センサ20が配
設され、レンズ24を保持するレンズ鏡筒23が取付け
られている。
【0012】カメラ10の上面10aには、レリーズボ
タン12、電源スイッチ13、モード切替スイッチ11
が配設される。レリーズボタン12は2段階で押下可能
なセルフバックスイッチであり、このレリーズボタン1
2を半押しすることにより測光、測距等の撮影準備が行
なわれ、全押しすることにより撮影が実行される。電源
スイッチ13は電源のオン/オフを切替えるためのトラ
ンスファースイッチである。モード切替スイッチ11
は、内蔵フラッシュ16の動作モードを選択するための
セルフバックスイッチであり、モード切替スイッチ11
が1度押下される度に、自動内蔵フラッシュモード、内
蔵フラッシュオフモード、先シンクロモードおよび後シ
ンクロモードが順次切替えられる。ここで先シンクロモ
ードとは、シャッタの開放動作時にシャッタ口径が所定
の開口径に達したとき内蔵フラッシュ16が発光せしめ
られるものであり、後シンクロモードとは、シャッタの
閉塞動作時にシャッタ口径が所定の開口径に達したとき
内蔵フラッシュ16が発光せしめられるものである。
【0013】カメラ10を用いて、被写体として矢印C
方向に走行する自動車Aを斜め後方から夜間撮影する場
合について説明する。この場合、モード切替スイッチ1
1の押下により先シンクロモードが設定されていると
き、露出開始直後に内蔵フラッシュ16が発光せしめら
れ、測光、測距結果に基づく露出時間の間、露出が行な
われる。このとき撮影される写真を図2に示す。夜間撮
影では、露出時間の長いスローシンクロ撮影が行なわれ
るため、被写体が動いていると、その被写体の動作の軌
跡が写真に撮影される。したがって、被写体である自動
車Aの車体は、露出開始直後に内蔵フラッシュ16によ
り照明されて撮影され、その後、残りの露出時間の間で
は、テールランプの光の軌跡のみが撮影される。このた
め、テールランプの光の軌跡が自動車Aの車体の内部に
入り込み、自動車Aは逆方向に走行しているように不自
然に撮影される。
【0014】これに対し、モード切替スイッチ11の押
下により後シンクロモードが設定されているとき、露出
終了直前に内蔵フラッシュ16が発光せしめられる。こ
のとき撮影される写真を図3に示す。露出開始からテー
ルランプの光の軌跡が撮影され、露出終了直前に自動車
Aの車体がフラッシュ16により照明されて撮影され
る。したがってテールランプの光の軌跡は自動車Aの車
体の内部に入り込むことはなく、自動車Aは矢印C方向
に走行しているように撮影され、自動車Aの動きの自然
な写真が得られる。
【0015】また自動車Aが矢印C方向とは反対方向に
走行している場合では、先シンクロモードにおいて、自
動車Aの動きの自然な写真が撮影され、後シンクロモー
ドでは、自動車Aが逆行しているような写真が撮影され
る。
【0016】以上のようにスローシンクロ撮影を行なう
場合、モード切替スイッチ11によりモードを切替え
て、内蔵フラッシュ16の発光のタイミングを選択する
ことによって、撮影者の作画意図を反映させた被写体の
動きの自然な写真を撮影することができる。換言する
と、カメラ10では、スローシンクロ撮影時に内蔵フラ
ッシュ16の発光のタイミングを選択するためのモード
として、後シンクロモードおよび先シンクロモードが設
けられている。
【0017】図1、図4を参照してカメラ10の電気的
構成を説明する。カメラ10は電池70から電力を供給
され、電源スイッチ13により電源がオンに切替えられ
ると動作可能になる。このカメラ10全体がCPU40
により制御され、内蔵フラッシュ16の発光制御および
露出演算等の処理が実行される。
【0018】測光回路22および測距回路21は測光・
測距センサ20に接続されており、測光・測距センサ2
0の検出信号に基づいて、測光回路22では被写体の輝
度が、測距回路21では被写体までの距離が測定され
る。表示部30はLCD等により構成され、そこには撮
影モード、撮影フィルム枚数等の情報が表示される。シ
ャッタ部46は不図示のレンズシャッタと、このシャッ
タを駆動するためのシャッタ用モータM3を有する。こ
のシャッタは絞りを兼ねており、露出動作時、シャッタ
用モータM3の駆動により一定の速度で所定のシャッタ
口径まで開放せしめられ、その後開放時よりも高速に閉
じられる。フォーカス部44は不図示のフォーカスレン
ズとこのフォーカスレンズを移送するためのフォーカス
用モータM2とを有する。
【0019】フィルム給送部42はフィルム給送モータ
M1を駆動し、フィルム給送を行なう。フィルム給送検
出部28ではフィルム給送が終了したか否かが検出され
る。裏蓋スイッチ36はカメラ10の裏蓋の開閉に連動
してオン/オフを切替えられる。巻戻しスイッチ34は
強制巻戻しを行なうためのものであり、操作者によりオ
ン/オフを切替えられる。撮影が終了するか、あるいは
裏蓋スイッチ36または巻戻しスイッチ34がオンされ
ると、フィルム給送部42によりフィルム給送モータM
1が駆動され、フィルムが給送される。
【0020】内蔵フラッシュ16は昇圧回路16a、発
光用コンデンサ(メインコンデンサ)16b、Xe管等
の発光管16c、発光回路16dおよび充電電圧検出回
路16eにより構成される。昇圧回路16aでは電池7
0の電源電圧を昇圧することによりメインコンデンサ1
6bを充電するための電圧が生成される。発光回路16
dにはIGBTが使用されており、発光管の発光開始お
よび停止がCPU40によるIGBTのオン/オフ切替
によって制御され、発光管16cの発光時間が制御可能
である。充電電圧検出回路16eではメインコンデンサ
の充電電圧が検出される。
【0021】CPU40に接続されるモード切替スイッ
チ11により自動内蔵フラッシュモード、先シンクロモ
ードまたは後シンクロモードが選択されているとき、内
蔵フラッシュ16は、CPU40の指令に応じて、昇圧
回路16aによるメインコンデンサ16bへの充電ある
いは発光回路16dによる発光管の発光を行ない、充電
電圧検出回路16eにより検出されたメインコンデンサ
16bの充電電圧を充電電圧データとしてCPU40に
出力する。
【0022】DXコード検出部26ではフィルムパトロ
ーネのDXコードが検出され、このDXコードから読取
られたフィルム感度情報がフィルム感度データとしてC
PU40に転送される。
【0023】CPU40にはフラッシュの状態を報知す
るための赤ランプ62と、測距結果を表示するための緑
ランプ64とが接続される。
【0024】レリーズボタン12が半押しされると、す
なわち測光スイッチがオンされると、フォーカス部44
によってフォーカス用モータM2が駆動され、フォーカ
ス調整が行なわれる。測光回路22および測距回路21
では、測光・測距センサ20の検出信号に基づき被写体
の輝度および被写体までの距離が測定され、これらは輝
度データおよび距離データとしてCPU40に出力され
る。またCPU40にはDXコード検出部26からフィ
ルム感度データが入力される。そのCPU40ではフィ
ルム感度データ、輝度データおよび距離データに基づい
て露出量が算出される。
【0025】レリーズボタン12が全押しされると、す
なわちレリーズスイッチがオンされると、CPU40で
は距離データおよび充電電圧データを用いて、内蔵フラ
ッシュを発光させるときの絞り値としてシャッタの口径
(発光口径)が算出される。また露出量に基づいてシャ
ッタの開放開始時からシャッタの閉塞開始時までのシャ
ッタの開放時間が求められる。その後、シャッタ部46
によりシャッタ用モータM3が正転せしめられ、この正
転によりシャッタが所定の速度で開放する。
【0026】モード切替スイッチ11の押下により先シ
ンクロモードまたは自動内蔵フラッシュモードが設定さ
れており、内蔵フラッシュ16を発光させる場合、シャ
ッタの開放制御時にシャッタの口径が算出された発光口
径まで達すると、内蔵フラッシュ16が発光せしめられ
る。その後シャッタの開放時間が経過すると、シャッタ
用モータM3が逆転せしめられ、シャッタは所定の速度
で閉じられる。このように露出動作が行なわれる。
【0027】これに対し、モード切替スイッチ11の押
下により後シンクロモードが設定されている場合、シャ
ッタの開放制御時には、内蔵フラッシュ16は発光する
ことなく、シャッタは所定の速度で開放して、シャッタ
の開放時間が経過すると、シャッタ用モータM3の逆転
によりシャッタが閉じられる。このシャッタ閉塞制御時
に、シャッタの口径が算出された発光口径まで達する
と、内蔵フラッシュ16が発光せしめられる。その後シ
ャッタは完全に閉じられて、露出動作が終了する。
【0028】図5を参照してカメラ10の動作について
説明する。図5はカメラ10の動作を示すメインルーチ
ンのフローチャートである。このメインルーチンはカメ
ラ10に電池が装填されることによって開始され、電源
のオン/オフに関わらず実行される。
【0029】ステップS201において、CPU40の
各ポート、RAMおよび各レジスタが初期化される。ス
テップS202において、巻戻しスイッチ34がオンに
切替えられたか否かが判定される。巻戻しスイッチ34
がオンに切替えられたと判定されたとき、ステップS2
03の強制巻戻し処理ルーチンが実行される。すなわち
フィルムが強制的に巻戻され、フィルム給送検出部28
によりフィルムの給送が検出され、フィルムの給送は終
了する。一方ステップS202において、巻戻しスイッ
チ34がオフ状態であると判定されたとき、ステップS
204において、裏蓋スイッチ36が変化したか否かが
判定される。裏蓋スイッチ36が変化したと判定された
とき、ステップS205の裏蓋開閉処理ルーチンが実行
される。この裏蓋開閉処理ルーチンではカメラ10の裏
蓋が閉じられたとき、フィルム給送部42によりフィル
ムの1コマ目までの頭出しが行なわれ、カメラ10の裏
蓋が開けられたとき、フィルムの枚数を計数するための
フィルムカウンタが「0」に設定される。
【0030】一方ステップS204において裏蓋スイッ
チが変化していないと判定されたとき、ステップS20
6において、カメラ10の電源がオン状態であるか否か
が判定される。電源がオン状態ではないとき、ステップ
S207で電源スイッチ13がオンに切替えられたか否
かが判定される。電源スイッチ13がオフ状態であると
き、ステップS202の処理が再び実行される。一方電
源スイッチ13がオンに切替えられると、ステップS2
08の電源オン処理ルーチンが実行され、レンズ鏡筒2
3およびレンズ24が繰り出され、カメラ10は撮影可
能な状態になる。
【0031】これに対しステップS206で電源がオン
状態であると判定されたとき、ステップS209におい
て電源スイッチ13がオフに切替えられたか否かが判定
される。電源スイッチ13がオフに切替えられたと判定
されたとき、ステップS210の電源オフ処理ルーチン
が実行され、レンズ鏡筒23およびレンズ24が収納さ
れて、各機能の設定が初期化される。一方ステップS2
09で電源スイッチがオン状態であるとき、ステップS
217において、モード切替スイッチ11が押下された
か否かが判定される。モード切替スイッチ11が押下さ
れたと判定されたとき、ステップS218のフラッシュ
設定処理ルーチンが実行され、モード切替スイッチ11
が押下される度に、自動内蔵フラッシュモード、内蔵フ
ラッシュオフモード、先シンクロモード、後シンクロモ
ードが順次切替えられる。
【0032】ステップS217でモード切替スイッチ1
1が押下されていないと判定されたとき、ステップS2
19で測光スイッチがオンにされたか否かが、すなわち
レリーズボタン12が半押しされたか否かが判定され
る。レリーズボタン12が半押しされたと判定されたと
き、ステップS220の撮影処理ルーチンが実行され、
設定されているモードに応じて内蔵フラッシュ16が用
いられ、撮影が行なわれる。この撮影処理ルーチンの詳
細は後述する。一方ステップS219で測光スイッチが
オンにされていないと判定されたとき、ステップS22
1において、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサを
充電するための充電要求フラグfが「1」であるか否か
が判定される。充電要求フラグが「1」ではないと判定
されたとき、ステップS202の処理が実行される。こ
れに対し充電要求フラグfが「1」であるとき、すなわ
ち内蔵フラッシュ16のメインコンデンサを充電すると
き、ステップS222のメイン充電処理ルーチンが実行
される。メイン充電処理ルーチンは電源オン処理ルーチ
ンの実行後や内蔵フラッシュ16を用いた撮影後に行な
われ、そこでは内蔵フラッシュ16を発光可能な状態に
するために、内蔵フラッシュ16のメインコンデンサが
充電される。このメイン充電処理ルーチンが終了する
と、メインルーチンのステップS202の処理が再び実
行される。
【0033】なおメインルーチンでは、ステップS20
3、S205、S208、S210、S218、S22
0の処理がそれぞれ終了すると、ステップS202の処
理が実行される。
【0034】図6、図7はメインルーチンのステップS
220で行なわれる撮影処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【0035】ステップS241において、測距処理ルー
チンが実行される。この測距処理ルーチンでは、測光・
測距センサ20の検出信号が測距回路21に入力され、
そこで検出信号を用いて被写体までの距離が測定され、
この被写体までの距離が距離データとして読取られる。
なおこの距離データを用いて後述のフォーカス制御およ
び露出条件の算出が行なわれる。
【0036】ステップS242において、読取られた距
離データが許容データ範囲以内であるか否かが判定され
る。つまり被写体が合焦可能な範囲以内にあるか否かの
判定が行なわれる。読取られた距離データが許容データ
範囲以内であるとき、ステップS243において、撮影
可能であることを報知するために、緑ランプ64が点灯
され、一方距離データが許容データ範囲以内ではないと
き、ステップS244において、撮影不可能であること
を警告するために、緑ランプ64が点滅せしめられる。
【0037】緑ランプ64の点灯または点滅により測距
結果が報知されると、ステップS245において測光処
理ルーチンが実行される。この測光処理ルーチンでは、
測光・測距センサ20の検出信号が測光回路22に入力
され、そこで検出信号を用いて被写体の輝度が測定され
る。この測定された被写体の輝度が輝度データとして測
光回路22から読取られる。その後ステップS246に
おいて、AE演算処理ルーチンが実行される。このAE
演算処理ルーチンでは、輝度データを用いて露出量が算
出され、自動内蔵フラッシュモード時に内蔵フラッシュ
16を発光させるか否かが判断される。なおAE演算処
理ルーチンの詳細は後述する。
【0038】ステップS247において、フラッシュ発
光フラグf2が「1」であるか否かが判定される。この
フラッシュ発光フラグf2は、内蔵フラッシュ16を発
光させるか否かを示すものであり、「1」が設定されて
いるときは、内蔵フラッシュ16を発光することを示
し、それ以外のときは、内蔵フラッシュ16を発光させ
ないことを示す。フラッシュ発光フラグf2が「1」で
はないと判定されたとき、ステップS252の処理が実
行される。これに対しフラッシュ発光フラグf2が
「1」であると判定されたとき、ステップS248にお
いて、撮影充電処理ルーチンが実行され、内蔵フラッシ
ュ16のメインコンデンサが充電され、ステップS24
9で充電が正常に行なわれたか否かが判定される。撮影
充電処理ルーチンの実行中に、レリーズボタン12の半
押しが解除された場合等の充電が正常に行なわれなかっ
たときは、ステップS250において、緑ランプ64と
赤ランプ62の双方が消灯せしめられ、撮影処理ルーチ
ンが終了する。一方ステップS249で充電が正常に行
なわれたと判定されたとき、ステップS252の処理が
実行される。
【0039】ステップS252では、測光スイッチがオ
ンされているか否か、すなわちレリーズボタン12が半
押しされているか否かが判定される。ステップS253
では、レリーズスイッチがオンされているか否か、すな
わちレリーズボタン12が全押しされているか否かが判
定される。このステップS252からステップS253
の処理では、レリーズボタン12が半押しから全押しに
移行されたか否かが判定され、レリーズボタン12が全
押しされるまで、ステップS252からステップS25
3の処理が繰り返される。レリーズボタン12が全押し
されず、レリーズボタン12の半押しが解除された(測
光スイッチおよびレリーズスイッチの双方がオフ状態に
なった)と判定されたときは、ステップS250で緑ラ
ンプ64と赤ランプ62の双方が消灯せしめられ、撮影
処理ルーチンが終了する。一方レリーズボタン12が全
押しされると、ステップS256からの一連の処理によ
り撮影が行なわれる。
【0040】ステップS256において、緑ランプ64
と赤ランプ62の双方が消灯せしめられ、ステップS2
57で、フラッシュ発光フラグf2が「1」に設定され
ているか否かが判定される。フラッシュ発光フラグf2
が「1」に設定されていると判定されたとき、ステップ
S260において、FM演算処理ルーチンが実行され
る。このFM演算処理ルーチンでは距離データ・フィル
ム感度データ・充電電圧データに基づいて内蔵フラッシ
ュ16の発光条件が求められる。このFM演算処理ルー
チンの詳細は後述する。一方ステップS257において
フラッシュ発光フラグf2が「1」に設定されていない
と判定されたとき、内蔵フラッシュ16の発光は行なわ
ないので、FM演算処理ルーチンを実行せずに、ステッ
プS261の処理が実行される。
【0041】ステップS261では、フォーカスドライ
ブ処理ルーチンが実行され、測距結果である距離データ
に従ってフォーカスモータM2が駆動され、フォーカス
レンズが合焦せしめられる。ステップS262では後述
する露出制御処理ルーチンが実行される。この露出制御
処理ルーチンでは、AE演算処理ルーチンの演算結果に
応じてシャッタモータM3が駆動され、露出が行なわれ
る。これとともに内蔵フラッシュ16を発光させる場合
は、FM演算処理ルーチンにより算出された発光条件に
応じてフラッシュ発光が制御される。
【0042】ステップS263において、フォーカスリ
ターン処理ルーチンが実行され、フォーカスドライブ処
理ルーチンにより駆動されたレンズが初期位置まで戻さ
れる。ステップS264では巻上げ処理ルーチンが実行
され、撮影後に1コマ分のフィルムが巻上げられる。1
コマ分のフィルムの巻上げが終了すると、この撮影処理
ルーチンは終了する。一方規定時間以内に1コマ分のフ
ィルム巻上げが終了しないときは、ステップS265に
おいて、フィルムが終了したものと判断し、ステップS
266の自動巻戻し処理ルーチンが実行され、フィルム
給送モータM1の駆動によりフィルムが無くなるまで巻
戻され、この撮影処理ルーチンは終了する。
【0043】図8はメインルーチンのステップS222
で行なわれるメイン充電処理ルーチンのフローチャート
である。
【0044】ステップS281において、内蔵フラッシ
ュ16の充電時間を計測するためのタイムアップ時間1
0秒のタイマーがスタートする。ステップS282で、
内蔵フラッシュ16の充電信号がオンされ、内蔵フラッ
シュ16の充電が開始される。ステップS283におい
て、充電電圧チェック処理ルーチンが実行され、内蔵フ
ラッシュ16のメインコンデンサの充電電圧が検出され
る。ステップS284において、充電電圧が330V以
上であると判定されるか、ステップS285において、
タイマーがタイムアップして、充電時間が10秒を経過
したときのみ、ステップS287で、充電要求フラグf
が「0」に設定され、ステップS288において内蔵フ
ラッシュ16のメインコンデンサの充電が終了せしめら
れ、メイン充電処理ルーチンは終了する。
【0045】図9は撮影処理ルーチンのステップS24
8で行なわれる撮影充電処理ルーチンのフローチャート
である。この撮影充電処理ルーチンでは自動内蔵フラッ
シュモード、先シンクロモードおよび後シンクロモード
時に内蔵フラッシュ16を発光させるとき、充電電圧が
内蔵フラッシュ16を発光させるのに必要な発光可能レ
ベルに達しているか否かが判定される。この充電電圧が
発光可能レベルに達していないとき、内蔵フラッシュ1
6のメインコンデンサが充電される。
【0046】詳述すると、ステップS301において、
赤ランプ62が点滅せしめられ、撮影者に内蔵フラッシ
ュ16の充電が必要であり、すぐに撮影ができないこと
が警告される。ステップS301において内蔵フラッシ
ュ16の充電時間を計測するためのタイムアップ時間1
0秒のタイマーがスタートする。ステップS303にお
いて内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの充電が開
始される。
【0047】ステップS304で充電電圧チェック処理
ルーチンが実行され、内蔵フラッシュ16のメインコン
デンサの充電電圧が充電電圧データとして検出され、ス
テップS307で充電電圧データが270V以上である
か否かが判定される。充電電圧データが270V以上で
あれば、ステップS308において、内蔵フラッシュ1
6のメインコンデンサの充電が終了せしめられ、ステッ
プS309において、内蔵フラッシュ16のメインコン
デンサの充電が完了して、内蔵フラッシュ16が発光可
能になったことを報知するために、赤ランプ62が点灯
せしめられ、撮影充電処理ルーチンは終了する。このと
き充電は正常に終了している。
【0048】一方ステップS307において、充電電圧
データが270Vより小さいとき、ステップS311
で、タイマーがタイムアップしたか否かが判定される。
タイマーがタイムアップしていないとき、ステップS3
12において測光スイッチがオフされたか否かが、すな
わちレリーズボタン12の半押しが解除されたか否かが
判定される。レリーズボタン12の半押しが解除されて
いないときは内蔵フラッシュ16のメインコンデンサの
充電が継続され、ステップ304の処理が再び実行され
る。これに対しステップS312においてレリーズボタ
ン12の半押しが解除されたと判定されたとき、ステッ
プS313において次回撮影時のために充電を行なうよ
うに充電要求フラグfが「1」に設定され、ステップS
314で充電が終了せしめられる。そしてステップ31
5において赤ランプ62が消灯せしめられ、撮影充電処
理ルーチンは終了する。
【0049】一方ステップS311でタイマーがタイム
アップしたときは、ステップS314で内蔵フラッシュ
16のメインコンデンサの充電が終了せしめられる。そ
してステップS315で赤ランプ62が消灯せしめら
れ、撮影充電処理ルーチンは終了する。この場合充電が
正常に終了していないため、撮影処理では撮影が許可さ
れない。
【0050】図10は撮影処理ルーチンのステップS2
46で行なわれるAE演算処理ルーチンのフローチャー
トである。このAE演算処理ルーチンでは、測光結果で
ある輝度データを用いて露出量が算出され、輝度データ
と設定されている内蔵フラッシュ16の動作モードとか
ら内蔵フラッシュ16の発光が必要か否かが判定され
る。
【0051】ステップS331では、測光回路22によ
り取得された輝度データBv、DXコード検出部26に
より検出されたフィルム感度データSvから露出値Ev
が(1)式により算出される。 Ev=Bv+Sv ・・・(1) ステップS332では、算出された露出値Evがシャッ
タ制御による露出量の最大値EVMAXよりも大きいか否か
が判定され、露出値Evが最大値EVMAXより大きい場合
のみ、ステップS333において露出値Evが最大値E
VMAXに設定される。
【0052】ステップS334からステップS345に
おいて、設定されているモードに合せて、内蔵フラッシ
ュ16を発光させるためのフラッシュ発光フラグf2が
設定される。詳述すると、ステップS334において内
蔵フラッシュオフモードが設定されているか否かが判定
され、内蔵フラッシュオフモードが設定されていると
き、内蔵フラッシュ16を発光する必要がないので、ス
テップS335においてフラッシュ発光フラグf2が内
蔵フラッシュ16を発光しないことを示す「0」に設定
される。そしてステップS336において、露出値Ev
が最長シャッタ速度により定まる露出量の最小値EVMIN
よりも小さいか否かが判定される。この露出量の最小値
EVMINは露出時間が約2秒になるように定められる。ス
テップS336において露出値Evが最小値EVMINより
小さければ、ステップS337で露出値Evが最小値E
VMINに設定され、AE演算処理ルーチンは終了する。
【0053】一方ステップS334において、内蔵フラ
ッシュオフモードが設定されていないとき、ステップS
338からステップS341において、先シンクロモー
ドまたは後シンクロモードが設定されているとき、フラ
ッシュ発光フラグf2が内蔵フラッシュ16の発光を示
す「1」に設定され、露出値Evが露出量の最小値EVM
INよりも小さければ、露出値Evは露出量の最小値EVM
INに変更され、AE演算処理ルーチンは終了する。
【0054】これに対しステップS338において先シ
ンクロモードも後シンクロモードも設定されていないと
き、すなわち自動内蔵フラッシュモードが設定されてい
るとき、ステップS342でフラッシュ発光フラグf2
が「0」に設定され、ステップS343において、露出
値Evがシャッタの手ブレ限界速度により定まる基準露
出値EVAUTO よりも小さいか否かが判定される。この基
準露出値EVAUTO は内蔵フラッシュ16を発光させるか
否かを判定する基準値である。露出値Evが基準露出値
EVAUTO よりも小さければ、ステップS344において
フラッシュ発光フラグf2が内蔵フラッシュ16を発光
させることを示す「1」に設定され、ステップS345
で露出値Evが基準露出値EVAUTO に変更され、AE演
算処理ルーチンは終了する。なお露出値Evが基準露出
値EVAUTO 以上であるとき、フラッシュ発光フラグf2
は内蔵フラッシュ16を発光しないことを示す「0」に
設定されたままAE演算処理ルーチンが終了する。
【0055】図11は撮影処理ルーチンのステップS2
60で行なわれるFM演算処理ルーチンのフローチャー
トである。このFM演算処理ルーチンでは距離データ、
充電電圧データ、フィルム感度データに基づいて内蔵フ
ラッシュ16を発光させるときのシャッタ口径が求めら
れる。
【0056】ステップS361では、AE演算処理ルー
チンで算出された露出値Evから第1の絞り値AVPEAK
が算出される。この第1の絞り値AVPEAK は露出量Ev
により定まり、露出動作時のシャッタ閉塞動作開始直前
のシャッタ口径(最大口径)に対応している。図12に
露出値Evと第1の絞り値AVPEAK の関係および対応表
を示す。この対応表は予め試験的にシャッタ制御を行な
って測定されたものであり、CPU40に設けられるメ
モリ(不図示)上に作成され、この対応表を参照するこ
とにより第1の絞り値AVPEAK は求められ、例えば露出
値Evが「11」であるとき、第1の絞り値AVPEAK は
「3.5」に定められる。
【0057】ステップS366において充電電圧チェッ
ク処理ルーチンが実行され、内蔵フラッシュ16のメイ
ンコンデンサの充電電圧が充電電圧データとして検出さ
れる。ステップS367では、測距回路21から読取ら
れた距離データ、充電電圧データを用いて、内蔵フラッ
シュ16を発光させるときのシャッタ口径(フラッシュ
発光口径)に対応する第2の絞り値Avが求められる。
すなわち距離データをD、ガイドナンバー(光量)をG
no、Fナンバー(絞り値)をFnoとしたとき、
(4)式によりFナンバーFnoが算出され、(5)式
により第2の絞り値Avが算出される。 Fno=Gno/D ・・・(4) Av=2×log(Fno)/log(2)+(Sv−5)・・・(5) なおガイドナンバーGnoは充電電圧データとの関係を
示す対応表がCPU40のメモリ上に予め作成されてお
り、その対応表を参照することにより求められる。
【0058】ステップS368からステップS369に
おいて、第2の絞り値Avが第1の絞り値AVPEAK より
も小さいか否かが判定され、第2の絞り値Avが第1の
絞り値AVPEAK よりも小さいときは、第2の絞り値Av
が第1の絞り値AVPEAK に変更され、そうでないとき
は、第2の絞り値Avは変更されず、ステップS370
が実行される。
【0059】ステップS370からステップS371に
おいては、第2の絞り値Avが小絞り側のシャッタ制御
限界AvMAX を超えているか否かが判定され、第2の絞
り値Avが小絞り側のシャッタ制御限界AvMAX を超え
ているときは、第2の絞り値Avがシャッタ制御限界A
vMAX に変更され、そうでないときは第2の絞り値Av
は変更されず、このFM演算処理ルーチンは終了する。
なおこのFM演算処理ルーチンでは、第1の絞り値AVP
EAK 、第2の絞り値AvはAPEX値であり、それぞれ
シャッタ口径に対応しており、これらの絞り値AVPEAK
、Avが大きいほど、それらに対応するシャッタ口径
は小さくなる。
【0060】図13から図15は撮影処理ルーチンのス
テップS262で行なわれる露出制御処理ルーチンのフ
ローチャートである。この露出制御処理ルーチンでは、
露出値Evに基づいてシャッタが制御され、また第2の
絞り値Avに基づいて内蔵フラッシュ16の発光が制御
され、撮影が行なわれる。
【0061】ステップS401において、AE演算処理
ルーチンで決定された露出値Evに基づいて、シャッタ
モータM3を正転させることにより行なわれるシャッタ
開放制御の駆動時間(開放時間)TEvが定められる。
この開放時間TEvはシャッタの開放開始からシャッタ
の閉塞開始までの時間である。この開放時間TEvと露
出値Evの関係および対応表を図12に示す。この対応表
はCPU40に設けられるメモリ上に作成されており、
この対応表を参照することにより開放時間TEvが、例
えば露出値Evが「10」であるとき、「T14」に定
められる。なお露出制御時、シャッタは、露出開始から
開放時間TEvの間だけ開放され、その後閉じ始められ
る。
【0062】ステップS402において、フラッシュ発
光フラグf2が「1」に設定されているか否かが判定さ
れ、フラッシュ発光フラグf2が「1」には設定されて
いないとき、ステップS409の処理が実行され、フラ
ッシュ発光フラグf2が「1」に設定されているとき、
ステップS403からステップS408の処理が実行さ
れ、内蔵フラッシュ16の発光タイミングが求められ
る。
【0063】ステップS403では、後シンクロモード
が設定されているか否かが判定される。後シンクロモー
ドが設定されているとき、ステップS404において、
第1の絞り値AVPEAK がシャッタの機械的な限界により
定まる最大のシャッタ口径(開放口径)に対応する開放
側の限界絞り値であるか否かが判定される。第1の絞り
値AVPEAK が開放側の限界絞り値ではないとき、シャッ
タは開放口径まで開かないので、シャッタスピードは比
較的高速であり、被写体の動きの軌跡が効果的に撮影写
真に写ることはなく、先シンクロモードと後シンクロモ
ードの違いによる撮影写真の差が生じない。したがって
内蔵フラッシュ16の発光タイミングをシャッタの閉塞
制御時に行なう必要がない。このため、ステップS40
4において第1の絞り値AVPEAK が開放側の限界絞り値
ではないと判定されたときは、ステップS405からス
テップS406の処理が実行され、先シンクロモード時
と同様に、内蔵フラッシュ16の発光タイミングが設定
される。
【0064】これに対しステップS404において、第
1の絞り値AVPEAK が開放側の限界絞り値であると判定
されたときは、シャッタスピードが比較的低速であり、
露出時間が長いので、被写体の動きの軌跡が効果的に撮
影写真に写る。このため内蔵フラッシュ16の発光タイ
ミングをシャッタ閉塞動作時に制御する必要があり、ス
テップS407からステップS408の処理が実行さ
れ、第2の絞り値Avに基づいてシャッタ閉塞制御時の
発光開始時間Tclose が定められる。発光開始時間Tcl
ose はシャッタの閉塞開始時から内蔵フラッシュ16の
発光を開始するまでの時間である。この発光開始時間T
close と第2の絞り値Avとの関係を図16に示す。こ
の関係は、予め試験的にシャッタの閉塞制御を行なって
測定されたものであり、この関係に対応した第2の絞り
値Avと発光開始時間Tclose の対応表がCPU40に
設けられるメモリ(不図示)上に作成される。この対応
表を参照することによりシャッタの閉塞制御時の発光開
始時間Tclose が定められる。そしてステップS408
において内蔵フラッシュ16の発光タイミングを制御す
るためのタイマー時間Taがシャッタの閉塞制御時の発
光開始時間Tclose に設定され、内蔵フラッシュ16の
発光時間に対応するタイマー時間Tbが10msec に設
定されて、ステップS409の処理が実行される。
【0065】一方ステップS403において後シンクロ
モードが設定されていないと判定されたとき、またはス
テップS404において第1の絞り値AVPEAK が限界絞
り値ではないと判定されたとき、ステップS405にお
いて、第2の絞り値Avに基づいて、シャッタ開放制御
時の発光開始時間Topenが定められる。シャッタ開放制
御時の発光開始時間Topenは、シャッタの開放開始時か
ら内蔵フラッシュ16の発光を開始するまでの時間であ
る。シャッタ開放制御時の発光開始時間Topenと第2の
絞り値Avの関係を図16に示す。この関係は、予め試
験的にシャッタの開放制御を行なって測定されたもので
あり、この関係に対応した第2の絞り値Avと発光開始
時間Topenの対応表がCPU40に設けられるメモリ
(不図示)上に作成される。この対応表を参照すること
によりシャッタの開放制御時の発光開始時間Topenが定
められる。そしてステップS406において、内蔵フラ
ッシュ16の発光タイミングを制御するためのタイマー
時間Taがシャッタの開放制御時の発光開始時間Topen
に設定され、内蔵フラッシュ16の発光時間に対応する
タイマー時間Tbが10msec に設定されて、ステップ
S409の処理が実行される。
【0066】ステップS409では、シャッタ部46の
制御によりシャッタモータM3が正転せしめられ、露出
を行なうためにシャッタの開放が開始される。ステップ
S410では、露出制御のタイミングの基準時間となる
シャッタスイッチ32がオンされるまで待機する。シャ
ッタスイッチ32はシャッタが開放し始める位置A(図
16参照)でオンされるように調整されており、シャッ
タスイッチ32がオンされたと判定されると、ステップ
S411において、タイマー1が開放時間TEvに設定
される。
【0067】ステップS412からステップS416に
おいて、自動内蔵フラッシュモードまたは先シンクロモ
ード時に、内蔵フラッシュ16をシャッタの開放制御時
に発光させるための処理が実行される。すなわち、ステ
ップS412においてフラッシュ発光フラグf2が
「1」であると判定され、ステップS413において、
後シンクロモードが設定されていないと判定されたと
き、ステップS415においてタイマー2がタイマー時
間Taに設定され、スタートし、ステップS416にお
いてタイマー2の割り込みが許可される。またステップ
S413において、後シンクロモードが設定されている
と判定されたときでも、ステップS414において第1
の絞り値AVPEAK が開放側の限界絞り値であるときは、
上述のステップS404からステップS406において
先シンクロモードと同様に内蔵フラッシュ16の発光タ
イミングが設定されているので、ステップS415から
ステップS416において、タイマー2がタイマー時間
Taに設定され、スタートし、タイマー2の割り込みが
許可される。このときステップS415で設定されるタ
イマー時間Taはシャッタの開放開始時から内蔵フラッ
シュ16の発光を開始するまでの時間である。
【0068】ステップS417では、タイマー1がタイ
ムアップするまで待機状態になる。すなわちシャッタの
開放時間TEvを経過するのが待たれる。自動内蔵フラ
ッシュモードで内蔵フラッシュ16を発光させるとき、
先シンクロモードが設定されているとき、または後シン
クロモードで第1の絞り値AVPEAK が開放側の限界絞り
値でないときには、このシャッタの開放動作の間にタイ
マー2がタイムアップして、タイマー2割り込み処理が
実行され、内部フラッシュ16が発光せしめられる。
【0069】ステップS417でタイマー1がタイムア
ップすると、シャッタは第1の絞り値AVPEAK に対応す
る最大口径に達しており、ステップS418からステッ
プS422において、後シンクロモード時に、内蔵フラ
ッシュ16をシャッタの閉塞制御時に発光させるための
処理が実行される。すなわちステップS418において
フラッシュ発光フラグf2が「1」であると判定され、
かつステップS419において後シンクロモードが設定
されていると判定され、さらにステップS420におい
て第1の絞り値AVPEAK が開放側の限界絞り値であると
判定されたときのみ、ステップS421において、タイ
マー2がタイマー時間Taに設定され、スタートし、ス
テップS422においてタイマー2の割り込みが許可さ
れる。このときのタイマー時間Taはシャッタの閉塞開
始時から内蔵フラッシュ16の発光を開始させるまでの
時間である。
【0070】ステップS423において、シャッタモー
タM3が逆転駆動され、シャッタの閉塞が開始される。
ステップS424でシャッタスイッチ32がオフされる
まで、シャッタモータM3の逆回転が継続される。後シ
ンクロモードで第1の絞り値AVPEAK が開放側の限界絞
り値であるときには、このシャッタの閉塞動作の間にタ
イマー2がタイムアップして、タイマー2割り込み処理
が実行され、内蔵フラッシュ16が発光せしめられる。
ステップS424でシャッタスイッチ32がオフされた
と判定されると、さらにステップS425で50msの
間、シャッタモータM3の駆動が継続され、ステップS
426においてシャッタモータが停止せしめられて、シ
ャッタは全閉状態となり、露出制御処理ルーチンは終了
する。
【0071】図17はタイマー2割り込み処理を示すフ
ローチャートである。このタイマー2割り込み処理は露
出制御処理ルーチンのステップS415またはステップ
S421でスタートされたタイマー2がタイマー時間T
aを経過すると、実行される。またこのタイマー2割り
込み処理でも、タイマー2がスタートされるため、1回
の撮影でタイマー2割り込み処理は2回実行される。
【0072】ステップS432において、今回のタイマ
ー2割り込み処理が1回目の割り込み処理であるか否か
が判定される。今回の割り込み処理が1回目の割り込み
処理であると判定されると、ステップS433におい
て、次回タイマー割込み時間としてタイマー時間Tb
(10msec )が設定され、ステップS434におい
て、露出のための内蔵フラッシュ16の発光が開始さ
れ、タイマ−2割り込み処理は終了する。
【0073】一方ステップS432において、今回の割
り込み処理が1回目の割り込み処理ではないと判定され
るとき、すなわち内蔵フラッシュ16がタイマー時間T
b(10msec )の間だけ発光したとき、ステップS4
35においてタイマー2の割り込みが禁止される。そし
てステップS436において内蔵フラッシュ16の発光
が停止せしめられ、このタイマー2割り込み処理は終了
する。
【0074】以上のように、カメラ10の露出制御にお
いて、内蔵フラッシュ16の発光タイミングが先シンク
ロモードと後シンクロモードとを切替えることにより制
御される。ただし自動内蔵フラッシュモード時では内蔵
フラッシュ16は先シンクロモード時と同様の発光タイ
ミングで発光せしめられる。
【0075】以上の第1の実施形態によれば、LSカメ
ラであるカメラ10には、先シンクロモードと後シンク
ロモードとを切替えるためのモード切替スイッチ11が
設けられ、これらのモードを切替えることによりカメラ
10の内蔵フラッシュ16の発光タイミングが制御され
る。すなわち先シンクロモード時には、内蔵フラッシュ
16はシャッタの開放制御時に発光せしめられ、後シン
クロモード時には、内蔵フラッシュ16はシャッタの閉
塞制御時に発光せしめられる。したがって夜間撮影等の
露出時間の長いスローシンクロ撮影において、被写体の
動きに応じて、内蔵フラッシュ16の動作モードが切替
えることにより発光タイミングが選択可能である。この
発光タイミングの選択により、被写体の動きの軌跡が撮
影写真に写っても、その動きを自然に見えるように撮影
することが可能になる。
【0076】図18から図21を参照して第2の実施形
態について説明する。第2の実施形態が第1の実施形態
と異なる点は、ステップS1407、S1408、S1
421の処理であり、後シンクロモード時には、内蔵フ
ラッシュ16の発光タイミングがシャッタの閉塞開始直
前に固定され、シャッタ口径が第1の絞り値AVPEAKに
対応する最大口径であるときに、内蔵フラッシュ16が
発光せしめられ、露出量は内蔵フラッシュ16の発光量
を調整することにより制御される。なお第1の実施形態
と同一の符号が付してあるステップについては、第1の
実施形態と同様の処理が行なわれるので、説明を省略す
る。
【0077】後シンクロモードで第1の絞り値AVPEAK
が開放側の限界絞り値であるとき、ステップS1407
において、内蔵フラッシュ16の発光時間Tonが求めら
れる。第1の実施形態のカメラ10では、シャッタ口径
が第2の絞り値Avに対応するフラッシュ発光口径に達
したときに内蔵フラッシュ16を発光時間Tb(=10
msec)で全発光させることにより適正露出量が得られ
る。換言すると、第1の実施形態では、シャッタ口径を
制御することにより得られる露出量が制御される。しか
しながら第2の実施形態では、内蔵フラッシュ16を発
光させるときのシャッタ口径が第1の絞り値AVPEAK に
対応するシャッタ口径に固定されるので、このシャッタ
口径で適正露出量を得るために、内蔵フラッシュ16の
発光量Gnoを変更する必要がある。そこで内蔵フラッシ
ュ16の発光量Gnoが比例計算により求められる。詳し
くは、この発光量Gnoと内蔵フラッシュ16の全発光に
より得られる光量との比が第1の絞り値AVPEAK に対応
する最大口径と第2の絞り値Avに対応するフラッシュ
発光口径との比になるので、この関係から光量Gnoが算
出される。ただしここでは、第1の絞り値AVPEAK は開
放側の限界絞り値である。そして、算出された光量Gno
に対応する内蔵フラッシュ16の発光時間Tonが求めら
れる。なお光量Gnoと発光時間Tonの関係および対応表
を図21に示す。この対応表は予め内蔵フラッシュ16
の全発光を基準として、必要な光量を得られる時間を測
定することにより求められ、CPU40に設けられるメ
モリ(図示せず)上に作成されている。対応表を参照す
ることにより発光時間Tonが求められ、ステップS14
08において、内蔵フラッシュ16の発光時間Tbが発
光時間Tonに設定される。
【0078】次に後シンクロモードで第1の絞り値AVP
EAK が開放側の限界絞り値であるとき、ステップS14
21において、シャッタの閉塞開始直前に内蔵フラッシ
ュ16を発光させるために、タイマー2割り込み処理の
割り込み要求フラグが「1」に設定される。その結果、
ステップS422でタイマー2割り込みが許可される
と、すぐにタイマー2割り込み処理が実行され、内蔵フ
ラッシュ16が発光せしめられる。
【0079】以上の第2の実施形態においても、第1の
実施形態と同様に、先シンクロモード時には、内蔵フラ
ッシュ16はシャッタの開放制御時に発光せしめられ、
後シンクロモード時には、内蔵フラッシュ16はシャッ
タの閉塞開始直前に発光せしめられる。したがって夜間
撮影等の露出時間の長いスローシンクロ撮影において、
被写体の動きに応じて、内蔵フラッシュ16の動作モー
ドを切替えることにより発光タイミングが選択可能であ
る。この発光タイミングの選択により、被写体の動きの
軌跡が撮影写真に写っても、その動きを自然に見えるよ
うに撮影することが可能になる。また後シンクロモード
時には、適正露出量に関わらず、シャッタの閉塞開始直
前に内蔵フラッシュ16が発光せしめられるため、シャ
ッタの閉塞制御時のシャッタ速度を第1の実施形態より
も高速化することができる。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、レンズシ
ャッタカメラを用いたスローシンクロ撮影において、フ
ラッシュ発光のタイミングを制御することにより、被写
体の動きが自然に見える写真が撮影できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるカメラを示す斜
視図である。
【図2】先シンクロモードにおいて撮影された写真を示
す図である。
【図3】後シンクロモードにおいて撮影された写真を示
す図である。
【図4】カメラを示すブロック図である。
【図5】カメラの動作を示すメインルーチンのフローチ
ャートである。
【図6】撮影処理ルーチンのフローチャート(前半部)
である。
【図7】撮影処理ルーチンのフローチャート(後半部)
である。
【図8】メイン充電処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図9】撮影充電処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図10】AE演算処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図11】FM演算処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図12】露出量と第1の絞り値との関係を示す図であ
る。
【図13】露出制御処理ルーチンのフローチャート(第
1部)である。
【図14】露出制御処理ルーチンのフローチャート(第
2部)である。
【図15】露出制御処理ルーチンのフローチャート(第
3部)である。
【図16】第2の絞り値とシャッタ開放制御時およびシ
ャッタ閉塞時の発光時間との関係を示す図である。
【図17】タイマー2割り込み処理のフローチャートで
ある。
【図18】第2の実施形態の露出制御処理ルーチンのフ
ローチャート(第1部)である。
【図19】第2の実施形態の露出制御処理ルーチンのフ
ローチャート(第2部)である。
【図20】第2の実施形態の露出制御処理ルーチンのフ
ローチャート(第3部)である。
【図21】内蔵フラッシュの光量と発光時間の関係を示
す図である。
【符号の説明】
10 カメラ(レンズシャッタカメラ) 16 内蔵フラッシュ(発光源)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H002 AB04 CD00 CD03 CD05 FB28 FB38 GA13 JA03 2H053 AA09 AB03 AD00 AD04 AD08 BA25 BA78 2H081 AA41 CC00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光源と、シャッタの開放動作、または
    このシャッタの閉塞動作に伴って前記発光源を発光させ
    る発光手段と、前記シャッタの開閉を制御するシャッタ
    制御手段と、前記シャッタの開放動作に伴って前記発光
    手段により前記発光源を発光させる先シンクロモード、
    または前記シャッタの閉塞動作に伴って前記発光手段に
    より前記発光源を発光させる後シンクロモードのうち何
    れか一方に動作モードを切替えるモード切替手段とを備
    えることを特徴とするレンズシャッタカメラ。
  2. 【請求項2】 発光源と、シャッタの開放動作、または
    このシャッタの閉塞動作に伴って前記発光源を発光させ
    る発光手段と、前記シャッタの開閉を制御するシャッタ
    制御手段と、前記シャッタの開放動作に伴って前記発光
    手段により前記発光源を発光させる先シンクロモード、
    または前記シャッタがそのシャッタの機械的な限界によ
    り定まる開放口径まで開放するときに前記シャッタの閉
    塞動作の開始直前に前記発光手段により前記発光源を発
    光させる後シンクロモードのうち何れか一方に動作モー
    ドを切替えるモード切替手段とを備えることを特徴とす
    るレンズシャッタカメラ。
  3. 【請求項3】 前記発光手段が、前記モード切替手段に
    より前記動作モードが先シンクロモードに切替えられて
    いるとき、前記発光源を発光させる発光タイミングとし
    て、前記シャッタの開放動作の開始から前記発光源の発
    光を開始するまでの時間を算出し、前記モード切替手段
    により前記動作モードが後シンクロモードに切替えられ
    ているとき、前記発光タイミングとして、前記シャッタ
    の閉塞動作の開始から前記発光源の発光を開始するまで
    の時間を算出することを特徴とする請求項1に記載のレ
    ンズシャッタカメラ。
  4. 【請求項4】 前記シャッタの開放時間を測光結果に基
    づいて算出する開放時間算出手段が設けられ、前記モー
    ド切替手段により前記動作モードが後シンクロモードに
    切替えられているとき、前記発光手段が、前記発光タイ
    ミングとして、前記開放時間が経過した後から、前記発
    光源の発光を開始するまでの時間を算出することを特徴
    とする請求項3に記載のレンズシャッタカメラ。
  5. 【請求項5】 前記シャッタの開放時間を測光結果に基
    づいて算出する開放時間算出手段が設けられ、前記モー
    ド切替手段により前記後シンクロモードに前記動作モー
    ドが切替えられているとき、前記開放時間が相対的に短
    い場合、前記発光手段が前記シャッタの開放動作に伴っ
    て前記発光源を発光させることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のレンズシャッタカメラ。
  6. 【請求項6】 測距結果に基づいて、前記発光源を発光
    させるときの前記シャッタ口径であるフラッシュ発光口
    径に対応する第2の絞り値を算出する第2の絞り値算出
    手段が設けられ、前記発光手段が、前記シャッタの口径
    が前記第2の絞り値に対応する前記フラッシュ発光口径
    に達したとき、前記発光源を発光させることを特徴とす
    る請求項1に記載のレンズシャッタカメラ。
  7. 【請求項7】 測光および測距結果に基づいて、露出時
    の前記シャッタの最大口径に対応する第1の絞り値と、
    適正露出量を得るための前記シャッタのフラッシュ発光
    口径に対応する第2の絞り値とを算出する絞り値算出手
    段と、前記発光口径に対応する第2の絞り値と前記最大
    口径に対応する第1の絞り値とを比較することによっ
    て、前記シャッタの口径が前記最大口径であるときに前
    記適正露出量を得るための前記発光源の発光量を算出す
    る発光量算出手段とが設けられ、前記モード切替手段に
    より前記動作モードが後シンクロモードに切替えられて
    いるとき、前記発光手段が、前記シャッタの口径が前記
    最大口径であるときに前記発光源を算出された前記発光
    量で発光させることを特徴とする請求項2に記載のレン
    ズシャッタカメラ。
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