JPH05313061A - 低輝度被写体撮影用カメラ - Google Patents
低輝度被写体撮影用カメラInfo
- Publication number
- JPH05313061A JPH05313061A JP4123010A JP12301092A JPH05313061A JP H05313061 A JPH05313061 A JP H05313061A JP 4123010 A JP4123010 A JP 4123010A JP 12301092 A JP12301092 A JP 12301092A JP H05313061 A JPH05313061 A JP H05313061A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flash
- focus
- subject
- switch
- low brightness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
- Exposure Control For Cameras (AREA)
- Focusing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】低輝度被写体撮影モードを1回設定すると、フ
ラッシュの簡単な切り換え操作で全ての低輝度被写体に
対応できるカメラを提供する。 【構成】低輝度被写体撮影モードを設定するスイッチS
3と、フラッシュ9の発光/不発光を選択するスイッチ
S4、S5と、前記低輝度被写体撮影モードにおいてフ
ラッシュ不発光設定状態のときフォーカスレンズを無限
遠に合焦する位置に固定しフラッシュ発光設定状態のと
きオートフォーカス動作により決められた位置に前記フ
ォーカスレンズもたらすように制御するコントローラ1
とを備えるカメラ。
ラッシュの簡単な切り換え操作で全ての低輝度被写体に
対応できるカメラを提供する。 【構成】低輝度被写体撮影モードを設定するスイッチS
3と、フラッシュ9の発光/不発光を選択するスイッチ
S4、S5と、前記低輝度被写体撮影モードにおいてフ
ラッシュ不発光設定状態のときフォーカスレンズを無限
遠に合焦する位置に固定しフラッシュ発光設定状態のと
きオートフォーカス動作により決められた位置に前記フ
ォーカスレンズもたらすように制御するコントローラ1
とを備えるカメラ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は夜景等の低輝度被写体を
撮影するカメラに関するものである。
撮影するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は実公平3−39779号で夜景用
モードというものを設けたカメラがあるが、フラッシュ
との関係については記述されていない。特開平1−31
4225号にはスローモードを設定して且つ輝度が一定
値以下である場合にシャッター速度を低速に固定して夜
景等を撮影するカメラが提案されている。また、特開平
1−211710号では遠景で輝度が一定値以下の時に
フォーカスを無限遠に固定して夜景用露出時間で撮影す
るカメラが提案されている。
モードというものを設けたカメラがあるが、フラッシュ
との関係については記述されていない。特開平1−31
4225号にはスローモードを設定して且つ輝度が一定
値以下である場合にシャッター速度を低速に固定して夜
景等を撮影するカメラが提案されている。また、特開平
1−211710号では遠景で輝度が一定値以下の時に
フォーカスを無限遠に固定して夜景用露出時間で撮影す
るカメラが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来例
の低輝度被写体用カメラでは、フラッシュと低輝度被写
体撮影との適切な関係が得られないという問題があっ
た。即ち、実公平3−39779号では、フラッシュと
の関係についての開示がないため、フラッシュを発光状
態に設定すると、フラッシュ光が全く届かない被写体を
撮影する場合でもフラッシュが動作して無駄な発光をし
てしまう。また、特開平1−314225号でも、フラ
ッシュを使用して低輝度被写体を撮影することは考慮さ
れておらず、フラッシュを使用する場合はスローモード
設定下で輝度が一定値以下のときにシャッター速度を低
速にして撮影するというモードを解除しなければならな
い。特開平1−211710号では、遠景で輝度が一定
値以下の時にフォーカスを無限遠に固定して夜景用露出
時間で撮影するのを、どの位の輝度レベルで行なうかと
いう問題があり、レベルのとり方によっては撮影者の意
図に反する制御をする虞がある。
の低輝度被写体用カメラでは、フラッシュと低輝度被写
体撮影との適切な関係が得られないという問題があっ
た。即ち、実公平3−39779号では、フラッシュと
の関係についての開示がないため、フラッシュを発光状
態に設定すると、フラッシュ光が全く届かない被写体を
撮影する場合でもフラッシュが動作して無駄な発光をし
てしまう。また、特開平1−314225号でも、フラ
ッシュを使用して低輝度被写体を撮影することは考慮さ
れておらず、フラッシュを使用する場合はスローモード
設定下で輝度が一定値以下のときにシャッター速度を低
速にして撮影するというモードを解除しなければならな
い。特開平1−211710号では、遠景で輝度が一定
値以下の時にフォーカスを無限遠に固定して夜景用露出
時間で撮影するのを、どの位の輝度レベルで行なうかと
いう問題があり、レベルのとり方によっては撮影者の意
図に反する制御をする虞がある。
【0004】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、低輝度被写体撮影モードを設定すると、フラ
ッシュの簡単な切り換え操作で全ての低輝度被写体に対
応できるカメラを提供することを目的とする。
であって、低輝度被写体撮影モードを設定すると、フラ
ッシュの簡単な切り換え操作で全ての低輝度被写体に対
応できるカメラを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のカメラは、低輝度被写体撮影モードを設定する
第1の操作部材と、フラッシュの発光/不発光を選択す
る第2の操作部材と、前記低輝度被写体撮影モードにお
いてフラッシュ不発光設定状態のときフォーカスレンズ
を無限遠に合焦する位置に固定しフラッシュ発光設定状
態のときオートフォーカス動作により決められた位置に
前記フォーカスレンズもたらすように制御する制御手段
とを備える構成となっている。
本発明のカメラは、低輝度被写体撮影モードを設定する
第1の操作部材と、フラッシュの発光/不発光を選択す
る第2の操作部材と、前記低輝度被写体撮影モードにお
いてフラッシュ不発光設定状態のときフォーカスレンズ
を無限遠に合焦する位置に固定しフラッシュ発光設定状
態のときオートフォーカス動作により決められた位置に
前記フォーカスレンズもたらすように制御する制御手段
とを備える構成となっている。
【0006】
【作用】このような構成によると、第1の操作部材が操
作されて低輝度被写体撮影モードが設定されている下
で、打ち上げ花火のような遠くの低輝度被写体を撮影す
る場合は撮影者が第2の操作部材によってフラッシュを
不発光に設定しておけば、ピントは自動的に無限遠に合
う状態となり、一方、手持ち花火のような近くの低輝度
被写体を撮影する場合はフラッシュを発光に設定してお
けば、ピントはAF動作により決められた点に合う。
作されて低輝度被写体撮影モードが設定されている下
で、打ち上げ花火のような遠くの低輝度被写体を撮影す
る場合は撮影者が第2の操作部材によってフラッシュを
不発光に設定しておけば、ピントは自動的に無限遠に合
う状態となり、一方、手持ち花火のような近くの低輝度
被写体を撮影する場合はフラッシュを発光に設定してお
けば、ピントはAF動作により決められた点に合う。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本実施例の全体の回路構成を示すブロ
ック図である。同図において、1はカメラを制御するコ
ントローラであり、以下に述べる諸回路は全てこのコン
トローラ1の制御の下で動作するようになっている。こ
のコントローラ1は具体的にはマイクロコンピュータで
構成される。
説明する。図1は本実施例の全体の回路構成を示すブロ
ック図である。同図において、1はカメラを制御するコ
ントローラであり、以下に述べる諸回路は全てこのコン
トローラ1の制御の下で動作するようになっている。こ
のコントローラ1は具体的にはマイクロコンピュータで
構成される。
【0008】コントローラ1にはスイッチS1〜S6が
接続されている。スイッチS1は測光や測距をスタート
させるスイッチであり、スイッチS2はレリーズスイッ
チ、S3は通常撮影モードと花火撮影モードとを切り換
えるスイッチである。S4及びS5はフラッシュを3つ
のモードに切り換えるフラッシュモード切り換えスイッ
チであり、S4とS5が共にOFFのときはフラッシュ
が光らないモードとなり、S4がONでS5がOFFの
ときは被写体の露出量EVによりフラッシュを光らせる
か光らせないかを決めるモードとなる。そして、S5が
ONのときはS4の如何に拘らずフラッシュが発光する
モードとなる。ただし、図2以下のフローチャートに示
す実施例は被写体の露出量によりフラッシュの発光/不
発光を制御することは行なっていない。それは、本実施
例が低輝度被写体撮影として花火撮影の場合を想定して
いて、打ち上げ花火撮影(フラッシュは発光させない)
と手持ち花火撮影(フラッシュを発光させる)の2つの
場合分けをしているだけであることによる。S6は多重
露出をするか否かを選択する多重露出選択スイッチであ
る。
接続されている。スイッチS1は測光や測距をスタート
させるスイッチであり、スイッチS2はレリーズスイッ
チ、S3は通常撮影モードと花火撮影モードとを切り換
えるスイッチである。S4及びS5はフラッシュを3つ
のモードに切り換えるフラッシュモード切り換えスイッ
チであり、S4とS5が共にOFFのときはフラッシュ
が光らないモードとなり、S4がONでS5がOFFの
ときは被写体の露出量EVによりフラッシュを光らせる
か光らせないかを決めるモードとなる。そして、S5が
ONのときはS4の如何に拘らずフラッシュが発光する
モードとなる。ただし、図2以下のフローチャートに示
す実施例は被写体の露出量によりフラッシュの発光/不
発光を制御することは行なっていない。それは、本実施
例が低輝度被写体撮影として花火撮影の場合を想定して
いて、打ち上げ花火撮影(フラッシュは発光させない)
と手持ち花火撮影(フラッシュを発光させる)の2つの
場合分けをしているだけであることによる。S6は多重
露出をするか否かを選択する多重露出選択スイッチであ
る。
【0009】コントローラ1には上記の各スイッチ以外
に1〜9の回路が接続されており、そのうち2はフィル
ムのISO感度やフィルム枚数等のフィルム情報を検知
するフィルム情報検知回路、3はシャッターと絞りを制
御して露出を行なう露出回路、4はレンズの焦点距離や
開放F値等のレンズ情報を読み取るレンズ情報読み取り
回路である。5は受光素子とその受光回路とからなる測
光回路であり、被写体の輝度BVを検出する。6はCC
D等のセンサを備えた測距回路である。7はレンズ駆動
回路であり、フォーカスレンズ駆動用モータM1とズー
ムレンズ駆動用モータM2をそれぞれ駆動する。8はフ
ィルムの巻き上げ等を行なうフィルム駆動回路である。
9はフラッシュであり、このフラッシュ9はカメラボデ
ィに内蔵される内蔵式のものであってもよく、或いはカ
メラボディに装着される外付けのものであってもよい。
に1〜9の回路が接続されており、そのうち2はフィル
ムのISO感度やフィルム枚数等のフィルム情報を検知
するフィルム情報検知回路、3はシャッターと絞りを制
御して露出を行なう露出回路、4はレンズの焦点距離や
開放F値等のレンズ情報を読み取るレンズ情報読み取り
回路である。5は受光素子とその受光回路とからなる測
光回路であり、被写体の輝度BVを検出する。6はCC
D等のセンサを備えた測距回路である。7はレンズ駆動
回路であり、フォーカスレンズ駆動用モータM1とズー
ムレンズ駆動用モータM2をそれぞれ駆動する。8はフ
ィルムの巻き上げ等を行なうフィルム駆動回路である。
9はフラッシュであり、このフラッシュ9はカメラボデ
ィに内蔵される内蔵式のものであってもよく、或いはカ
メラボディに装着される外付けのものであってもよい。
【0010】次にコントローラ1による制御動作を図2
〜図5のフローチャートに沿って説明する。まず、この
フローがスタートすると、コントローラ1はステップ#
10でスイッチS1がONになるのを待ち、このスイッ
チS1がONになると、次のステップ#20で入力デー
タを取り込む。この入力データとしては、測光回路5か
ら与えられる被写体の輝度BV;フィルム情報読み取り
回路2から与えられるフィルム感度SV;レンズ情報読
み取り回路4から与えられるレンズの開放絞りAV0Z
及び最小絞りAVMAXZ;測距回路6からの合焦に必
要なフォーカス駆動パルスGLP;カメラボディに内蔵
されている最低シャッター速度TVMIN、最高シャッ
ター速度TVMAX、フラッシュ発光時の同調最高速度
TVX;スイッチS1〜S6の各状態を表わすスイッチ
データ等である。
〜図5のフローチャートに沿って説明する。まず、この
フローがスタートすると、コントローラ1はステップ#
10でスイッチS1がONになるのを待ち、このスイッ
チS1がONになると、次のステップ#20で入力デー
タを取り込む。この入力データとしては、測光回路5か
ら与えられる被写体の輝度BV;フィルム情報読み取り
回路2から与えられるフィルム感度SV;レンズ情報読
み取り回路4から与えられるレンズの開放絞りAV0Z
及び最小絞りAVMAXZ;測距回路6からの合焦に必
要なフォーカス駆動パルスGLP;カメラボディに内蔵
されている最低シャッター速度TVMIN、最高シャッ
ター速度TVMAX、フラッシュ発光時の同調最高速度
TVX;スイッチS1〜S6の各状態を表わすスイッチ
データ等である。
【0011】ステップ#20で、これらのデータを全て
読み込むと、ステップ#30へ進み、被写体輝度BVと
フィルム感度SVから被写体露出量EVを計算する。こ
の値は後の処理で制御絞り値AVC、制御シャッター速
度TVCの計算に使われる。尚、EVは次の式で計算さ
れる。 EV=BV+SV
読み込むと、ステップ#30へ進み、被写体輝度BVと
フィルム感度SVから被写体露出量EVを計算する。こ
の値は後の処理で制御絞り値AVC、制御シャッター速
度TVCの計算に使われる。尚、EVは次の式で計算さ
れる。 EV=BV+SV
【0012】ステップ#40ではカメラの露出値を決め
るために周知の方法で計算されたEVより制御絞り値A
VCと制御シャッター速度TVCを計算する。続いてス
テップ#50では花火撮影モードか通常の撮影モードか
を見分けるためにスイッチS3の状態を判定する。スイ
ッチS3がOFFであれば通常の撮影モードであるた
め、上記ステップ#40で求めた制御絞り値AVCと制
御シャッター速度TVCで露出をするべくステップ#2
00へ進む。しかしながら、スイッチS3がON(花火
撮影モード)であればステップ#60と#70でスイッ
チS4、S5の状態をチェックすることによってフラッ
シュ9の制御モードを判定する。
るために周知の方法で計算されたEVより制御絞り値A
VCと制御シャッター速度TVCを計算する。続いてス
テップ#50では花火撮影モードか通常の撮影モードか
を見分けるためにスイッチS3の状態を判定する。スイ
ッチS3がOFFであれば通常の撮影モードであるた
め、上記ステップ#40で求めた制御絞り値AVCと制
御シャッター速度TVCで露出をするべくステップ#2
00へ進む。しかしながら、スイッチS3がON(花火
撮影モード)であればステップ#60と#70でスイッ
チS4、S5の状態をチェックすることによってフラッ
シュ9の制御モードを判定する。
【0013】先にも述べたようにスイッチS4とS5が
共にOFFのときはフラッシュが光らないモードである
が、これは打ち上げ花火を撮影するような場合に選択さ
れる。即ち、打ち上げ花火を撮影するときは被写体が非
常に遠いので、フラッシュを光らせても、その光が被写
体まで届かず無駄であるからである。このモードが選択
されているときは、ステップ#70からステップ#80
へ進み、打ち上げ花火の撮影に適した制御絞り値を設定
するためISO値であるSVからAVFを計算し、その
制御絞り値AVCをAVC=AVFとする(結局SVか
らAVCを求めることになる)とともに、次のステップ
#90で打ち上げ花火撮影に適した制御シャッター速度
を設定している。即ち打ち上げ花火が上がってから花火
が開くまで約2秒かかるのでTVC=−1とする(図6
の線図での部分)。フラッシュを光らせないようにす
るためフラッシュビットFLを0とする。しかる後、ス
テップ#200へ進む。尚、ステップ#80でSVから
AVCを求める場合、次に示す表1に従って行なうもの
とする。この表1はデータテーブルとして予めコントロ
ーラ1を成すマイクロコンピュータに内蔵されている。表1 SV AVC ≦3 4 ≦4 5 ≦5 6 ≦6 6.5 ≦7 7 ≦8 7.5 >8 8
共にOFFのときはフラッシュが光らないモードである
が、これは打ち上げ花火を撮影するような場合に選択さ
れる。即ち、打ち上げ花火を撮影するときは被写体が非
常に遠いので、フラッシュを光らせても、その光が被写
体まで届かず無駄であるからである。このモードが選択
されているときは、ステップ#70からステップ#80
へ進み、打ち上げ花火の撮影に適した制御絞り値を設定
するためISO値であるSVからAVFを計算し、その
制御絞り値AVCをAVC=AVFとする(結局SVか
らAVCを求めることになる)とともに、次のステップ
#90で打ち上げ花火撮影に適した制御シャッター速度
を設定している。即ち打ち上げ花火が上がってから花火
が開くまで約2秒かかるのでTVC=−1とする(図6
の線図での部分)。フラッシュを光らせないようにす
るためフラッシュビットFLを0とする。しかる後、ス
テップ#200へ進む。尚、ステップ#80でSVから
AVCを求める場合、次に示す表1に従って行なうもの
とする。この表1はデータテーブルとして予めコントロ
ーラ1を成すマイクロコンピュータに内蔵されている。表1 SV AVC ≦3 4 ≦4 5 ≦5 6 ≦6 6.5 ≦7 7 ≦8 7.5 >8 8
【0014】ステップ#60でスイッチS4がONのと
き、或いはステップ#70でスイッチS5がONのとき
は常にフラッシュを光らせるものとする。これは花火撮
影モードの場合であって且つ手持ち花火を撮影する場合
は被写体は暗いので、フラッシュを常に発光させる方が
良いからである。従って、ステップ#60でスイッチS
4がON或いはステップ#70でスイッチS5がONの
ときはステップ#100へ進んでフラッシュ発光時の露
出値を決定するための処理を行なう。この場合、露出値
はフラッシュを発光させるため1段アンダーにする(E
VS=EV+1)。またフラッシュを発光させるためフ
ラッシュビットFLを1にセットする。
き、或いはステップ#70でスイッチS5がONのとき
は常にフラッシュを光らせるものとする。これは花火撮
影モードの場合であって且つ手持ち花火を撮影する場合
は被写体は暗いので、フラッシュを常に発光させる方が
良いからである。従って、ステップ#60でスイッチS
4がON或いはステップ#70でスイッチS5がONの
ときはステップ#100へ進んでフラッシュ発光時の露
出値を決定するための処理を行なう。この場合、露出値
はフラッシュを発光させるため1段アンダーにする(E
VS=EV+1)。またフラッシュを発光させるためフ
ラッシュビットFLを1にセットする。
【0015】ステップ#110及び#120では、この
ようにして設定した露出値EVSに対し被写体が暗いと
きの処理を施すようにしている。即ち、ステップ#11
0ではEVSが開放絞りAV0Zとシャッター速度3の
合成値である(AV0Z+3)より小さいか否か判定
し、小さければ次のステップ#120で制御絞り値AV
CをAV0Zとするとともに制御シャッター速度TVC
を3に設定してステップ#200へ進む。ここで、TV
C=3とするのはシャッター速度が3(1/8S)未満
になると手振れを起こす可能性があるからである。
ようにして設定した露出値EVSに対し被写体が暗いと
きの処理を施すようにしている。即ち、ステップ#11
0ではEVSが開放絞りAV0Zとシャッター速度3の
合成値である(AV0Z+3)より小さいか否か判定
し、小さければ次のステップ#120で制御絞り値AV
CをAV0Zとするとともに制御シャッター速度TVC
を3に設定してステップ#200へ進む。ここで、TV
C=3とするのはシャッター速度が3(1/8S)未満
になると手振れを起こす可能性があるからである。
【0016】前記ステップ#110の判定でEVSが
(AV0Z+3)以上であるときはステップ#130〜
#140へ進んで被写体が明るい場合の処理を行なう。
一般にフラッシュ発光時のカメラで制御できる最高露出
値はレンズの最小絞りAVMAXZとカメラの同調最高
速度TVXで制限を受ける。そこで、ステップ#130
でEVSが(AVMAXZ+TVX)より大きいか否か
判定し、大きければステップ#140においてAVC=
AVMAXZ、TVC=TVXとした後、ステップ#2
00へ進む。
(AV0Z+3)以上であるときはステップ#130〜
#140へ進んで被写体が明るい場合の処理を行なう。
一般にフラッシュ発光時のカメラで制御できる最高露出
値はレンズの最小絞りAVMAXZとカメラの同調最高
速度TVXで制限を受ける。そこで、ステップ#130
でEVSが(AVMAXZ+TVX)より大きいか否か
判定し、大きければステップ#140においてAVC=
AVMAXZ、TVC=TVXとした後、ステップ#2
00へ進む。
【0017】前記ステップ#130でEVSが(AVM
AXZ+TVX)以上であれば、ステップ#150へ進
んで、EVSが8より大きいか否か判定する。EVSが
8以下のとき、即ち(AV0Z+3)≦EVS≦8のと
きは、適度な被写体深度を得るために制御絞り値AVC
をなるべく5に近づけるとともに制御シャッター速度T
VCを手振れの可能性の少ないTVC=3とする(ステ
ップ#60)。
AXZ+TVX)以上であれば、ステップ#150へ進
んで、EVSが8より大きいか否か判定する。EVSが
8以下のとき、即ち(AV0Z+3)≦EVS≦8のと
きは、適度な被写体深度を得るために制御絞り値AVC
をなるべく5に近づけるとともに制御シャッター速度T
VCを手振れの可能性の少ないTVC=3とする(ステ
ップ#60)。
【0018】上記ステップ#150において、EVS>
8のときはステップ#170へ進む。ステップ#17
0、#180ではEVSが8<EVS≦5+TVXの範
囲であるときの処理をする。ステップ#170ではEV
Sが(5+TVX)を超えているか否か判定する。ここ
で、EVSが(5+TVX)以下のとき、即ち8<EV
S≦5+TVXのときはステップ#180へ進み、適度
な被写体深度を保つために制御絞り値を5にし、それに
従いTVC=EVS−5とする。
8のときはステップ#170へ進む。ステップ#17
0、#180ではEVSが8<EVS≦5+TVXの範
囲であるときの処理をする。ステップ#170ではEV
Sが(5+TVX)を超えているか否か判定する。ここ
で、EVSが(5+TVX)以下のとき、即ち8<EV
S≦5+TVXのときはステップ#180へ進み、適度
な被写体深度を保つために制御絞り値を5にし、それに
従いTVC=EVS−5とする。
【0019】上記ステップ#170において、EVS>
5+TVXのときはステップ#190で5+TVX<E
VS≦AVMAXZ+TVXの範囲の処理を行なう。こ
の範囲ではシャッター速度は同調最高速度TVXとし、
それに従って絞りはAVC=EVS−TVXとする。上
述したステップ#110〜#190の処理によって特定
されるフラッシュ発光時のAE線図は図6のに示す線
図となる。尚、図6における線図、の各部分には、
それらに関係する上記フローチャートの対応ステップを
付してある。
5+TVXのときはステップ#190で5+TVX<E
VS≦AVMAXZ+TVXの範囲の処理を行なう。こ
の範囲ではシャッター速度は同調最高速度TVXとし、
それに従って絞りはAVC=EVS−TVXとする。上
述したステップ#110〜#190の処理によって特定
されるフラッシュ発光時のAE線図は図6のに示す線
図となる。尚、図6における線図、の各部分には、
それらに関係する上記フローチャートの対応ステップを
付してある。
【0020】以上の如く被写体の露出量EVSの大きさ
に基いてAVC、TVCを適切に設定した後は露光動作
のステップ#200へ入る。まず、ステップ#200で
露光のための処理をするか否かの判定を行なうためにレ
リーズスイッチS2の状態をみる。ここで、レリーズス
イッチS2がOFFのときはステップ#210〜#24
0のフローを実行した後、ステップ#10へ戻る(ステ
ップ#340)。
に基いてAVC、TVCを適切に設定した後は露光動作
のステップ#200へ入る。まず、ステップ#200で
露光のための処理をするか否かの判定を行なうためにレ
リーズスイッチS2の状態をみる。ここで、レリーズス
イッチS2がOFFのときはステップ#210〜#24
0のフローを実行した後、ステップ#10へ戻る(ステ
ップ#340)。
【0021】ステップ#210では花火撮影モードか通
常撮影モードかを見分けるためにスイッチS3の状態を
判定し、ステップ#220ではフラッシュを発光させる
かどうかでAFの制御を変更するためにフラッシュビッ
トFLを判定する。そして、ステップ#210でスイッ
チS3がOFF(通常撮影モード)のとき、或いはステ
ップ#220でフラッシュビットが立っている(FL=
1)ときはステップ#10へ戻る前にステップ#240
でレンズ駆動回路7に測距回路6からのフォーカス駆動
パルスGLPを出力する。これはフラッシュ発光のもと
で手持ち花火の撮影又は通常の撮影を行なうべくAF
(オートフォーカス)を遂行するためである。ステップ
#220でFL=0のときは花火撮影モード(ステップ
#210でS3がON)でありながらフラッシュ不発光
ということであって、これは打ち上げ花火を撮影するモ
ードであるからステップ#230で無限遠位置にピント
があった状態とする。
常撮影モードかを見分けるためにスイッチS3の状態を
判定し、ステップ#220ではフラッシュを発光させる
かどうかでAFの制御を変更するためにフラッシュビッ
トFLを判定する。そして、ステップ#210でスイッ
チS3がOFF(通常撮影モード)のとき、或いはステ
ップ#220でフラッシュビットが立っている(FL=
1)ときはステップ#10へ戻る前にステップ#240
でレンズ駆動回路7に測距回路6からのフォーカス駆動
パルスGLPを出力する。これはフラッシュ発光のもと
で手持ち花火の撮影又は通常の撮影を行なうべくAF
(オートフォーカス)を遂行するためである。ステップ
#220でFL=0のときは花火撮影モード(ステップ
#210でS3がON)でありながらフラッシュ不発光
ということであって、これは打ち上げ花火を撮影するモ
ードであるからステップ#230で無限遠位置にピント
があった状態とする。
【0022】上記ステップ#200でレリーズスイッチ
S2がONのときはステップ#200以前のステップで
設定した制御絞り値AVCと制御シャッター速度TVC
を露出回路3へ出力し露出を開始する(ステップ#25
0)。そして、ステップ#260でフラッシュビットF
Lを判定しFL=1であればステップ#270でフラッ
シュを発光させてからステップ#280へ進み、FL=
0であればフラッシュを発光させることなしにステップ
#280へ進む。
S2がONのときはステップ#200以前のステップで
設定した制御絞り値AVCと制御シャッター速度TVC
を露出回路3へ出力し露出を開始する(ステップ#25
0)。そして、ステップ#260でフラッシュビットF
Lを判定しFL=1であればステップ#270でフラッ
シュを発光させてからステップ#280へ進み、FL=
0であればフラッシュを発光させることなしにステップ
#280へ進む。
【0023】ステップ#280ではスイッチS3がON
か否か判定する。ここでのスイッチS3の判定は花火撮
影モードのときだけ多重露光を可能とするためである。
即ち、たとえ多重選択スイッチS6がONとなっていて
も花火モードでなければ多重露光はできないようにする
ためである。次のステップ#290では多重露光の判定
を行い、ステップ#300ではフラッシュモードの判定
を行なう。
か否か判定する。ここでのスイッチS3の判定は花火撮
影モードのときだけ多重露光を可能とするためである。
即ち、たとえ多重選択スイッチS6がONとなっていて
も花火モードでなければ多重露光はできないようにする
ためである。次のステップ#290では多重露光の判定
を行い、ステップ#300ではフラッシュモードの判定
を行なう。
【0024】ステップ#280、290、300でいず
れもYESと判定されたときはステップ#310で露光
回数RLを1だけインクリメントした後、ステップ#3
20でその回数RLが5以上か否かを判定し、5未満で
あればステップ#340へ進み、5以上であればフィル
ムを巻き上げて(ステップ#330)ステップ#340
へ進む。ステップ#340の後はステップ#10へ戻
る。ステップ#280、290、300のいずれかでN
Oと判定されたときは多重露光することなくステップ#
330でフィルムを巻き上げてステップ#340へ進
む。上記判定のステップ#280、#290、#300
の順序は図示の順序に限定される必要はなく、任意に変
更してもよい。
れもYESと判定されたときはステップ#310で露光
回数RLを1だけインクリメントした後、ステップ#3
20でその回数RLが5以上か否かを判定し、5未満で
あればステップ#340へ進み、5以上であればフィル
ムを巻き上げて(ステップ#330)ステップ#340
へ進む。ステップ#340の後はステップ#10へ戻
る。ステップ#280、290、300のいずれかでN
Oと判定されたときは多重露光することなくステップ#
330でフィルムを巻き上げてステップ#340へ進
む。上記判定のステップ#280、#290、#300
の順序は図示の順序に限定される必要はなく、任意に変
更してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
輝度被写体撮影モードにおいて、第2操作部材によって
フラッシュを光らせるか、光らせないかは撮影者の意思
に委ねられるようになっており、従って打ち上げ花火の
如く遠くの被写体に対してはフラッシュを不発光に設定
しておくことにより無駄な発光を回避することができ、
かつ、その際にはフォーカスレンズを無限遠に合焦する
位置に固定することで遠くの被写体に適したフォーカス
状態となる。逆に手持ち花火の如く近くの低輝度被写体
に対してはフラッシュを発光に設定しておくことにより
撮影者の意図した写真が撮れる。このように本発明によ
れば低輝度被写体撮影モードでのフラッシュの無駄な発
光を防止できるとともにフラッシュの使用によって低輝
度被写体撮影モードを解除しなければならないという不
都合を生じさせない。更に、本発明によれば、フラッシ
ュを不発光に設定している状態では、非常に遠くの被写
体を狙っているものと判断してピントを自動的に無限遠
に合わせるように成し、逆にフラッシュが発光に設定さ
れているときは近くの低輝度被写体を狙っているものと
判断してピントはAF動作により決められた点に合うよ
うに成されているので、第2操作部材によりフラッシュ
の発光/不発光を切り換えるだけで各々の低輝度被写体
に適切にピントの対応ができるという効果がある。
輝度被写体撮影モードにおいて、第2操作部材によって
フラッシュを光らせるか、光らせないかは撮影者の意思
に委ねられるようになっており、従って打ち上げ花火の
如く遠くの被写体に対してはフラッシュを不発光に設定
しておくことにより無駄な発光を回避することができ、
かつ、その際にはフォーカスレンズを無限遠に合焦する
位置に固定することで遠くの被写体に適したフォーカス
状態となる。逆に手持ち花火の如く近くの低輝度被写体
に対してはフラッシュを発光に設定しておくことにより
撮影者の意図した写真が撮れる。このように本発明によ
れば低輝度被写体撮影モードでのフラッシュの無駄な発
光を防止できるとともにフラッシュの使用によって低輝
度被写体撮影モードを解除しなければならないという不
都合を生じさせない。更に、本発明によれば、フラッシ
ュを不発光に設定している状態では、非常に遠くの被写
体を狙っているものと判断してピントを自動的に無限遠
に合わせるように成し、逆にフラッシュが発光に設定さ
れているときは近くの低輝度被写体を狙っているものと
判断してピントはAF動作により決められた点に合うよ
うに成されているので、第2操作部材によりフラッシュ
の発光/不発光を切り換えるだけで各々の低輝度被写体
に適切にピントの対応ができるという効果がある。
【図1】本発明を実施したカメラの回路構成を示す図。
【図2】本実施例の制御動作を示すフローチャート。
【図3】図2から引き続くフローチャート。
【図4】図3から引き続くフローチャート。
【図5】図4から引き続くフローチャート。
【図6】本実施例の花火撮影モードにおけるAE線図。
1 コントローラ 2 フィルム情報検知回路 3 露出回路 4 レンズ情報読み取り回路 5 測光回路 6 測距回路 7 レンズ駆動回路 8 フィルム駆動回路 9 フラッシュ S2 レリーズスイッチ S4、S5 フラッシュモード切り換えスイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】低輝度被写体撮影モードを設定する第1の
操作部材と、 フラッシュの発光/不発光を選択する第2の操作部材
と、 前記低輝度被写体撮影モードにおいてフラッシュ不発光
設定状態のときフォーカスレンズを無限遠に合焦する位
置に固定し、フラッシュ発光設定状態のときオートフォ
ーカス動作によって決まる位置に前記フォーカスレンズ
もたらすように制御する制御手段と、 を備える低輝度被写体撮影用カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4123010A JPH05313061A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 低輝度被写体撮影用カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4123010A JPH05313061A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 低輝度被写体撮影用カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05313061A true JPH05313061A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=14850014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4123010A Pending JPH05313061A (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 低輝度被写体撮影用カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05313061A (ja) |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP4123010A patent/JPH05313061A/ja active Pending
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