JP2000337430A - ダイナミックダンパ - Google Patents

ダイナミックダンパ

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JP2000337430A
JP2000337430A JP11149204A JP14920499A JP2000337430A JP 2000337430 A JP2000337430 A JP 2000337430A JP 11149204 A JP11149204 A JP 11149204A JP 14920499 A JP14920499 A JP 14920499A JP 2000337430 A JP2000337430 A JP 2000337430A
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JP
Japan
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pair
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metal fitting
connecting portion
supporting parts
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Withdrawn
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JP11149204A
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English (en)
Inventor
Joji Tsutsumida
譲治 堤田
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 質量金具による圧縮方向のゴム弾性体のばね
特性が柔らかく、質量金具の首振り方向のゴム弾性体の
ばね特性が硬いダイナミックダンパを提供する。 【解決手段】 ダイナミックダンパは、平板状の取付金
具10と、その一平面と所定距離を隔てて対向する質量
金具20と、両金具間を連結するゴム弾性体製の連結部
30とを備える。連結部は直方体ブロック形状であっ
て、その一方の対向する側面間に該側面間を貫通すると
共に他方の対向する側面の対向方向に並設された3つの
貫通孔32a,32b,32cを設けている。3つの貫
通孔によって連結部が区切られることにより、他方の対
向する両側面側に、取付金具と質量金具の連結方向に略
平行な一対の垂直支持部33a,33bを設け、両垂直
支持部間には連結方向に対して互いに反対方向に傾斜し
た一対の傾斜支持部34a,34bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平板状の取付金具
と、取付金具の一平面と対向する質量金具と、両金具間
を連結するゴム弾性体製の連結部とを備えたダイナミッ
クダンパに係り、特に低周波数領域での振動を減衰させ
るのに適したダイナミックダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のダイナミックダンパは、
例えば、図6に示すように、平板状の取付金具1と、そ
の一平面と所定距離を隔てて対向する円柱形の質量金具
2と、取付金具1と質量金具2間を連結する略円柱形の
ゴム弾性体製の連結部3とを備えており、自動車のエン
ジンを支持する車体側メンバーに、取付金具1を固定す
ることにより取り付けられる。このダイナミックダンパ
は、車体側メンバー等の車両上下方向(鉛直方向)の振
動を低減するのに用いられるもので、連結部3の圧縮方
向または剪断方向をチューニング方向としてばね特性を
合わせて、所望の共振周波数に設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両上下方向
(鉛直方向)に対する上記ダイナミックダンパの共振周
波数を100Hz以下の低周波数に設定して用いる場合
には、連結部3の剪断方向(図6の左右方向)のばね特性
が低く(柔らかく)なり、質量金具2が左右方向に振れ
る首振り状態となり易い。そのため、ゴム弾性体製の連
結部3の耐久性が低下するという問題がある。また、質
量金具2の首振りにより、質量金具2と周囲に設けられ
た相手部材との干渉が起こり易くなり、相手部材に損傷
を与えるおそれがある。さらに、質量金具2の首振りが
顕著になると、質量金具2の脱落を防止するための脱落
防止ピン4の取付金具及び質量金具への取付けが困難に
なる。
【0004】これに対し、図4、図5に示すように、取
付金具5の中心に貫通孔5aを設け、取付金具5に対向
して設けた円柱ブロック形状の質量金具6を貫通孔5a
と同軸位置に配置し、さらに取付金具5に貫通孔5aを
囲んで取り付けられて円錐台状に形成されると共に質量
金具6に固定されて両金具間を連結するゴム弾性体製の
連結部7を設けたダイナミックダンパが考えられる。こ
の連結部7は、貫通孔5aに続く内部が凹んだ空洞部に
なっており、連結部7の側面が薄肉の傾斜部になってい
る。そのため、連結部7が、上下方向(取付金具と質量
金具との対向方向)の振動入力に対して剪断方向に働く
ため、上下方向のばね特性が柔らかくなり、低周波数の
振動を効率良く減衰させることができる。しかし、この
連結部7は、左右方向の振動に対しても剪断方向に作用
するため、左右方向のばね特性も柔らかくなり、その結
果、質量金具6の首振りを抑制することはできない。
【0005】本発明は上記した問題を解決しようとする
もので、質量金具による圧縮方向のゴム弾性体のばね特
性が柔らかく、質量金具の首振り方向のゴム弾性体のば
ね特性が硬いダイナミックダンパを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、平板
状の取付金具と、該取付金具の一平面と所定距離を隔て
て対向する質量金具と、該取付金具と質量金具間を連結
するゴム弾性体製の連結部とを備えたダイナミックダン
パにおいて、連結部が直方体ブロック形状であって、連
結部の一方の対向する側面間に該側面間を貫通すると共
に他方の対向する側面の対向方向に並設された3つの貫
通孔を設けており、3つの貫通孔によって連結部が区切
られることにより、他方の対向する両側面側に取付金具
と質量金具の連結方向に略平行な一対の板状の垂直支持
部を設け、一対の垂直支持部の対向間に連結方向に対し
て傾斜した一対の板状の傾斜支持部を設けたことにあ
る。
【0007】上記のように構成した請求項1の発明にお
いては、直方体ブロック形状の連結部の一方の対向する
側面間に該側面間を貫通すると共に他方の対向する側面
の対向方向に並設された3つの貫通孔を設けたことによ
り、連結部が貫通孔によって区切られ、他方の対向する
両側面側が取付金具と質量金具の連結方向に平行な一対
の垂直支持部になっており、この一対の垂直支持部の対
向間に取付金具及び質量金具の連結方向に対して傾斜し
た一対の傾斜支持部が配設されている。この傾斜支持部
が両金具間の振動に対して剪断変形として作用するた
め、両金具間のばね特性が柔らかくされる。その結果、
取付金具が固定される相手部材からの特に低周波数領域
の振動入力を有効に減衰させることができる。さらに、
一対の垂直支持部により質量金具の側面方向のばね特性
が硬くされるため、その首振りを有効に抑制することが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明すると、図1、図2及び図3は、同実
施形態である自動車のエンジンを支持する車体側メンバ
ーに取り付けられるダイナミックダンパを正面図、平面
図及び側面図により示したものである。このダイナミッ
クダンパは、平板状の取付金具10と、取付金具10の
一平面と所定距離を隔てて対向する円柱形状の質量金具
20と、取付金具10及び質量金具20間を連結する直
方体ブロック形状のゴム弾性体製の連結部30とを備え
ている。
【0009】取付金具10は、互いに平行な対向する辺
11a,11bと、他の互いに対向しかつ辺11a,1
1bに対する角度がわずかに異なる短辺11c及び長辺
11dに囲まれた略平行四辺形形状であり、各頂点は凸
円弧形に形成されている。取付金具10の頂角が鋭角で
ある相対向する一対の頂点の近傍位置には、板面を貫通
した取付孔12,13が設けられている。また、辺11
bと短辺11cで形成される頂点の近傍位置には、板面
を貫通した挿通孔14が形成されている。
【0010】質量金具20は、上記対向辺11a,11
b間の距離に略等しい直径の円柱形状であり、取付金具
10の辺11a,11dで形成される頂点位置と辺11
bの間において取付金具10に対して垂直にかつ所定間
隔を隔てて配設されている。質量金具20の外周面にお
ける上記挿通孔14との対応位置には、脱落防止ピン2
1が軸方向に平行に配設されている。脱落防止ピン21
は、一端が質量金具20の外周面に溶接によって固定さ
れており、他端が挿通孔14を貫通して取付金具10の
反対側に突出しており、その突出端には挿通孔14の内
径よりわずかに外径の大きい係止片22が軸方向に対し
て直角になるよう固定されている。この脱落防止ピン2
1を設けたことにより、ゴム弾性体の損傷等により連結
部30が破損しても、質量金具20が取付金具10から
脱落することを確実に防止できる。
【0011】連結部30は、平面形状が略正方形の直方
体ブロック形状であって、正方形の対角線寸法が質量金
具20の直径よりわずかに小さくなっており、辺11
a,11bに平行になるように取付金具10と質量金具
20との間に加硫接着により設けられて、両金具間を弾
性的に連結している。連結部30は、取付金具10の対
向する辺11c,11dに対応する連結部30の一方の
対向する側面31a,31b間を貫通すると共に他方の
対向する側面31c,31dの対向方向(図1の前後方
向)に並設された3つの貫通孔32a,32b,32c
を設けている。貫通孔32bは軸直角断面形状が略二等
辺三角形になっており、その底辺が取付金具10に近接
してかつその平面に平行になるように配置されている。
貫通孔32a,32cは、貫通孔32bを挟んで対称形
状に配置されてその軸直角断面形状が略直角三角形にな
っており、直角を挟む一辺が質量金具20に近接してか
つその面に平行であり、その斜辺が貫通孔32bの両側
辺に対向して略平行になるように配置されている。
【0012】連結部30は、3つの貫通孔32a,32
b,32cにより区分されており、両側面31c,31
d側が、取付金具10及び質量金具20の連結方向に略
平行な板状の一対の垂直支持部33a,33bになって
おり、また垂直支持部33a,33bの間では、貫通孔
32bと貫通孔32a,32cにそれぞれ挟まれて、前
記連結方向に対して互いに反対方向に略30°傾斜した
板状の一対の傾斜支持部34a,34bになっている。
なお、両傾斜支持部の傾斜角度が上記角度と逆方向にな
るように、両傾斜支持部を形成することもできる。
【0013】このダイナミックダンパは、自動車のエン
ジンを支持する車体側メンバーに、質量金具20を上方
又は下方に向けた状態で、取付金具10を取付孔12,
13によってボルト止めすることにより固定される。
【0014】このように組み立てられたダイナミックダ
ンパは、一対の垂直支持部33a,33bの間に配設さ
れて両金具の連結方向に対して傾斜した一対の傾斜支持
部34a,34bが、両金具10,20間の振動に対し
て剪断変形として作用するため、両金具間のばね特性が
柔らかくされる。その結果、車体側メンバーから伝播す
る特に100Hzより低い周波数領域の振動入力を有効
に減衰させることができる。さらに、両側面31c、3
1d側に設けた一対の垂直支持部34a,34bにより
質量金具20の側面方向(図1の前後方向)のばね特性が
硬くされるため、質量金具20の首振りを有効に抑制す
ることができる。
【0015】以上に説明したように、上記実施形態にお
いては、質量金具20の側面方向の首振りを有効に防止
することができるため、取付金具10が固定される車体
側メンバーからの特に100Hzより低い周波数領域の
振動入力を有効に減衰させつつ、ゴム弾性体製の連結部
30の耐久性を高めることができる。また、質量金具2
0の首振りを抑制できることにより、質量金具20との
干渉による周辺部材の損傷を防止できる。
【0016】なお、上記実施形態に示したダイナミック
ダンパについては、一例であり、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において、種々の形態で実施することができ
る。
【0017】
【発明の効果】上記請求項1の発明によれば、質量金具
の側面方向の首振りを有効に防止することができるた
め、取付金具が固定される相手部材からの特に低周波数
領域の振動入力を有効に減衰させつつ、ゴム弾性体製の
連結部の耐久性を高めることができる。また、質量金具
の首振りを抑制できることにより、質量金具との干渉に
よる周辺部材の損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるダイナミックダン
パを示す正面図である。
【図2】ダイナミックダンパを示す平面図である。
【図3】ダイナミックダンパを示す側面図である。
【図4】比較例であるダイナミックダンパを示す底面図
である。
【図5】同ダイナミックダンパの図4に示すV−V線方
向の断面図である。
【図6】従来例であるダイナミックダンパを示す正面図
である。
【符号の説明】
10…取付金具、12,13…取付孔、14…挿通孔、
20…質量金具、21…脱落防止ピン、30…連結部、
32a,32b,32c…貫通孔、33a,33b…垂
直支持部、34a,34b…傾斜支持部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の取付金具と、該取付金具の一平
    面と所定距離を隔てて対向する質量金具と、該取付金具
    と質量金具間を連結するゴム弾性体製の連結部とを備え
    たダイナミックダンパにおいて、 前記連結部が直方体ブロック形状であって、該連結部の
    一方の対向する側面間に該側面間を貫通すると共に他方
    の対向する側面の対向方向に並設された3つの貫通孔を
    設けており、該3つの貫通孔によって前記連結部が区切
    られることにより、前記他方の対向する両側面側に前記
    取付金具と質量金具の連結方向に略平行な一対の板状の
    垂直支持部を設け、該一対の垂直支持部の対向間に前記
    連結方向に対して傾斜した一対の板状の傾斜支持部を設
    けたことを特徴とするダイナミックダンパ。
JP11149204A 1999-05-28 1999-05-28 ダイナミックダンパ Withdrawn JP2000337430A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008314A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Kurashiki Kako Co Ltd ダイナミックダンパ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008314A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Kurashiki Kako Co Ltd ダイナミックダンパ

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