JP2000337003A - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置

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JP2000337003A
JP2000337003A JP11149171A JP14917199A JP2000337003A JP 2000337003 A JP2000337003 A JP 2000337003A JP 11149171 A JP11149171 A JP 11149171A JP 14917199 A JP14917199 A JP 14917199A JP 2000337003 A JP2000337003 A JP 2000337003A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定値以上の振動が加えられた際に、通常時
に開閉体を開閉させる開閉機構を直接ロックさせること
で、装置の複雑化及び大型化を防止した開閉装置を提供
する。 【解決手段】 互いに係合して閉じた状態を維持すると
共に、所定の力で少なくとも一方が弾性変形して前記係
合を解除し開いた状態となる第1の開閉機構11及び第
2の開閉機構12と、所定値以上の振動が加えられた際
に前記弾性変形を阻止する阻止機構40と、を備えた開
閉装置1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、食器棚、システム
キッチン、本棚、タンス、化粧ケース等の扉や引き出し
等の開閉体に開閉自在に設けられ、特に地震時等、振動
を受けた際には、この開閉体を閉じた状態で維持する開
閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、食器棚、システムキ
ッチン、本棚、タンス、化粧ケース等の家具に設けられ
た扉や引き出し等の開閉体は、マグネットやバネ式のド
アヒンジ等によって、開閉自在に閉じた状態で維持され
ている。
【0003】このマグネットやバネ式のドアヒンジを利
用して開閉体の開閉を行う開閉装置は、地震等の振動に
よって生じる開閉体の予期せぬ開動に対しては、対策が
なされていなかった。このため、地震発生時に内部に収
容された食器などの備品が開閉体側に移動することも手
伝って、開閉体が開き、前記備品が落下する虞があっ
た。
【0004】そこで、地震発生時等に、開閉体をロック
して閉じた状態を維持するロック装置が紹介されてい
る。このようなロック装置としては、例えば、特開平8
−199886号公報や特許公報第2801154号公
報に開示されたものがある。
【0005】特開平8−199886号公報に開示され
たロック装置(地震時ロック装置)は、地震の揺れの力
で移動可能に支持されて、開き戸の係止具に係止される
係止手段と、閉止状態から開き戸がわずかに開かれた位
置で前記係止手段を停止する装置本体の停止部と、から
構成されている。
【0006】また、特許公報第2801154号公報に
開示されたロック装置(開閉体の閉塞保持装置)は、開
閉体側に取り付けられた係着部材と、ケーシング側に取
り付けられて前記係着部材を係脱する爪部を備えた把持
手段とから構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平8−199886号公報や特許公報第280115
4号公報に開示されたロック装置はいずれも、通常の状
態の際に開閉体を開閉するための開閉機構を、地震発生
時に直接ロック状態にするものではなく、独立した別の
ロック手段によって、前記開閉機構とは関係なく開閉体
を単独でロック状態にする構成を備えている。このた
め、装置が複雑になる、大型化する、部品点数が多くな
る等の虞があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、所定値以上の振動が
加えられた際に、通常時に開閉体を開閉させる開閉機構
を直接ロックさせることで、装置の複雑化及び大型化を
防止した開閉装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、本体に対して開閉体を閉じた際に、互いに
係合して閉じた状態を維持すると共に、所定の力で少な
くとも一方が弾性変形して前記係合を解除し開いた状態
となる開閉機構と、所定値以上の振動が加えられた際に
前記弾性変形を阻止する阻止機構と、を備えた開閉装置
を提供するものである。
【0010】この構成を備えた開閉装置は、例えば、地
震発生時等に所定値以上の振動が加えられると、阻止機
構によって開閉機構の係合の解除が阻止される。したが
って、地震発生時等に、この開閉装置が取り付けられた
扉等の開閉体が開き、内部に収容された食器などの備品
が落下することを防止することができる。また、本発明
に係る開閉装置は、所定値以上の振動が加えられた際
に、通常時に開閉体を開閉させる開閉機構を直接ロック
させる構成を備えているため、装置の複雑化及び大型化
を防止することができる。
【0011】前記阻止機構は、前記開閉機構の弾性変形
を阻止可能な阻止部と、所定値以上の振動が加えられた
際に、前記弾性変形を阻止可能な位置に前記阻止部を移
動させる移動機構と、を備えて構成することができる。
【0012】また、前記移動機構は、前記阻止部を付勢
する付勢部材と、当該付勢部材の付勢力に逆らって当該
阻止部を抑止する抑止部材と、所定値以上の振動が加え
られた際に、前記抑止部材の阻止部に対する抑止を解除
させる解除部材と、を備えて構成することができる。
【0013】そしてまた、前記阻止機構は、前記開閉機
構の弾性変形を阻止可能な阻止部と、所定値以上の振動
が加えられた際に、前記阻止部によって前記弾性変形を
阻止可能な位置に、前記開閉機構の少なくとも一方を移
動させる移動機構と、を備えて構成することもできる。
【0014】この移動機構は、前記開閉機構の少なくと
も一方を付勢する付勢部材と、当該付勢部材の付勢力に
逆らって前記開閉機構を抑止する抑止部材と、所定以上
の振動が加えられた際に、前記抑止部材の阻止部に対す
る前記開閉機構を解除させる解除部材と、を備えて構成
することができる。
【0015】また、前記開閉機構は、一方が本体側に設
けられ、他方が前記本体に開閉可能に取付られた開閉体
側に設けられ、前記阻止機構は、前記開閉体を前記本体
に押圧することにより、前記弾性変形の阻止を解除する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態に係る
開閉装置について、図面を参照して説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
開閉装置の分解斜視図、図2は、実施の形態1に係る開
閉装置の断面図であって、互いに係合して閉じた状態を
示す図、図3は、図1に示す開閉装置が係合を解除して
開いた状態を示す断面図、図4は、図1に示す開閉装置
に所定値以上の振動が加えられて阻止機構が作用する過
程を示す断面図、図5は、図1に示す開閉装置の阻止機
構が作用した状態を示す断面図の一部である。
【0017】図1〜図5に示すように、実施の形態1に
係る開閉装置1は、互いに係合して閉じた状態を維持す
ると共に、所定の力で少なくとも一方が弾性変形して前
記係合を解除し開いた状態となる開閉機構10と、所定
値以上の振動が加えられた際に前記弾性変形を阻止する
阻止機構40と、を備えている。
【0018】開閉機構10は、例えば食器等の備品を収
容する本体に固定されたハウジング2内に設けられた第
1の開閉機構11と、前記本体に開閉可能に取付られた
開閉体としての扉3に設けられた第2の開閉機構12
と、を備えて構成されている。
【0019】なお、扉3は、閉じられた状態の際に扉3
を前記本体に押圧することによって開放する形式のもの
を使用した。このため、後に詳述するが、扉3と本体と
の間には、パッキン120が設けられている。
【0020】第1の開閉機構11は、略立方形の枠体1
3と、枠体13の扉3と対向する面(図2〜図5に示す
矢印X方向、以下「矢印X方向」という)とは反対側の
面(図図2〜図5に示す矢印Y方向、以下「矢印Y方
向」という)の上部に形成されたスプリングシャフト1
4と、スプリングシャフト14の先端に形成された支持
部15と、スプリングシャフト14に遊嵌されるコイル
スプリング16と、枠体13内に形成された第1の係合
部17と、を備えて構成されている。
【0021】枠体13は、矢印X方向側の面が開放され
ており、その上部と第1の係合部17との間に、第2の
係合部12を挿入させて、第1の係合部17との係合を
可能にする隙間19が形成されている。この枠体13
は、ハウジング2の内壁に形成された支持部2A及び2
B(図示せず)に支持される。また、枠体13の矢印Y
方向側に形成された面のスプリングシャフト14の下部
には、後に詳述するロックピース23が進退可能な開口
部24が形成されている。
【0022】第1の係合部17は、枠体13の矢印Y方
向側の内壁の上下方向略中央部に固定されている。この
第1の係合部17は、特に図2〜図5に示すように、枠
体13内に略水平に配設されており、枠体13に固定さ
れた固定点を支点として、上下方向に撓ることが可能
に、すなわち弾性変形可能に形成されている。第1の係
合部17の矢印X方向先端には、後に詳述する第2の係
合部18の爪部18Aと係合する爪部17Aが形成され
ている。
【0023】支持部15の上面には、略Z字状のピン2
1の一端が相対移動可能に配置される略ハート状のカム
20が形成されている。このカム20は、特に詳細に図
示しないが、内側に形成された略ハート状の凸部の周り
に、ピン21が相対的に移動可能な通路が形成されてい
る。このカム20は、押圧すれば係止され、さらに押圧
すれば係止を解除して旧位置に復帰するものであり、略
ハート状凸部の全周囲にある前記通路は、かこみ深さに
高低差のある平滑カム、傾斜カム、案内カム、係止カム
が連接された溝から構成されている。このようなカム2
0としては、例えば、実開昭60−133071号公報
に記載されたものが使用できる。
【0024】ここで、扉3と本体との間に配置されたパ
ッキン120は、ピン21と前記ハート状凹部との係止
を解除するストローク分、あるいは枠体13を押し込ん
でピン21と前記ハート状凹部を係止するストローク
分、変形可能な構成を備えている。
【0025】ピン21の他端は、ハウジング2の内壁に
形成された固定部22に固定されている。このピン21
は、支持部15をハウジング2に固定すると共に、スプ
リングシャフト14に遊嵌されたコイルスプリング16
の一端を係止する役割も果たしている。
【0026】このカム20とピン21との組み合わせに
より、閉じられた状態の際に扉3をパッキン120の前
記変形を利用して、前記本体に押圧することによって扉
3を開放することができる。すなわち、カム20は、第
1の係合部17と第2の係合部が係合している際(図2
参照)には、ピン21の一端がハート状の凸部(図示せ
ず)の窪み部分に係止されて、第1の開閉機構11が矢
印X方向に移動することを阻止している。
【0027】一方、扉3を開く際には、図2に示す状態
の扉3をパッキン120の前記変形を利用して、前記本
体に向けて押すと、ピン21の一端とハート状の凸部の
窪み部分との係止が外れて、コイルスプリング16の付
勢力によって、ピン21が相対的に前記略ハート状凸部
に沿って前記通路を矢印Y方向に移動し、第1の開閉機
構11が矢印X方向に移動する(図3参照)。
【0028】第2の開閉機構12は、第2の係合部18
と、第2の係合部18を扉3に固定する固定部25と、
を備えて構成されている。第2の係合部18は、その矢
印Y方向先端に、第1の係合部17の爪部17Aと係合
する爪部18Aが形成されている。固定部25の第2の
係合部18の矢印X方向側を支持する支持部26には、
第2の係合部18を上下方向に位置合わせ可能な空隙2
7が形成されている。
【0029】この第2の係合部18は、扉3を閉めた際
に、第1の開閉機構11の隙間19に侵入するが、この
時、第1の係合部17は下方に、第2の係合部18は上
方に向けて弾性変形して隙間19を広くするため、第2
の係合部18は、簡単に隙間19に侵入して第1の係合
部17と係合する。このようにして、扉3を閉めた状態
となり、扉3は本体にロックされる。
【0030】一方、扉3を開ける際には、扉3を矢印X
方向に引っ張ると、所定の力が第1の係合部17と第2
の係合部18にかかり、両者が前記と同様に弾性変形し
て隙間19を広げ、第2の係合部18は、簡単に隙間1
9から抜脱される。このようにして、扉3は開放され
る。
【0031】阻止機構40は、第1の係合部17の弾性
変形を阻止可能なロックピース23と、所定値以上の振
動が加えられた際にロックピース23を第1の係合部1
7の弾性変形を阻止することが可能な位置に移動させる
移動機構41と、を備えて構成されている。
【0032】ロックピース23は平面略T字状を有し、
幅の狭い方の先端(矢印X方向先端)が枠体13の開口
部24に、進退可能に挿入されている。このロックピー
ス23の幅の広い方の先端(矢印Y方向先端)は、開口
部24に挿入されないように、開口部24のサイズより
大きく形成されている。また、ロックピース23の矢印
Y方向端部の下面には、後に詳述する解除ピース42の
爪部45が係合する係合溝46が形成されている。
【0033】移動機構41は、側面が略L字状である解
除ピース42と、一端が解除ピース42に、他端がロッ
クピース23に連結されたコイルスプリング43と、所
定値以上の振動が加えられた際に元の位置から解除ピー
ス42側に移動して解除ピース42を反時計方向に回動
させる球体44と、球体44を支持する支持板47と、
を備えて構成されている。
【0034】解除ピース42は、略L字状の屈曲部に形
成された回転軸48が、ハウジング2の内壁に回転可能
に取付られており、この回転軸48を支点として回動可
能になっている。解除ピース42の矢印X方向先端の略
中央部には、係合溝46と係合する爪部45が形成され
ている。解除ピース42の立設した面には、コイルスプ
リング43の一端を固定する固定部49が形成されてい
る。このコイルスプリング43は、ロックピース23を
矢印X方向に付勢していると共に、解除ピース42を時
計回りに回転するように付勢している。この解除ピース
42は、図2に示すように、通常時には爪部45が係合
溝46に係合しており、コイルスプリング43の付勢力
に逆らって、ロックピース23を抑止している。
【0035】支持板47は、一端がハウジング2の矢印
Y方向の内壁に、他端が解除ピース42の立設した面に
位置するように、ハウジング2の側面の内壁に固定され
ている。支持板47の上面には、球体44が移動可能に
配置されている。この支持板47は、矢印X方向側が矢
印Y方向側より若干高い位置となるよう傾斜して配置さ
れている。このため、球体44は、図2及び図3に示す
ように、通常時には矢印Y方向に位置しており、解除ピ
ース42を押圧することがない。
【0036】次に、この構成を備えた開閉装置1の具体
的動作について説明する。
【0037】図2に示すように、扉3が本体に対し閉じ
た状態にある際は、第1の係合部17の爪部17Aと、
第2の係合部18の爪部18Aとが互いに係合してい
る。この時、解除ピース42の爪部45がロックピース
23の係合溝46に係合しており、ロックピース23が
コイルスプリング43の付勢力によって矢印X方向に移
動すること、すなわち、ロックピース23が第1の係合
部17の弾性変形を阻止する位置に移動することを阻止
している。このため、第1の係合部17は、所定の力で
弾性変形することが可能となっている。また、この状態
の際には、球体44は、ハウジング2内で矢印Y方向に
位置している。
【0038】扉3を開ける際には、パッキン120の前
記変形を利用して、扉3を本体に対して押す(矢印Y方
向側に押す)と、第2の係合部18の先端が枠体13の
矢印Y方向側端面を矢印Y方向に押す。この押圧によ
り、ピン21がカム20との係止を解除して、枠体13
及び第1の係合部17は、コイルスプリング16の付勢
力によって矢印X方向に移動する。これによって、第1
の係合部材17はさらに弾性変形し易くなる。ここで、
扉3を矢印X方向に引くと、第1の係合部17及び第2
の係合部18に所定の力が加わり、両者が弾性変形して
互いの係合を解除する。このようにして、図3に示すよ
うに扉3が開く。
【0039】この状態から再び扉3を閉じると、第2の
係合部18の先端が枠体13の矢印Y方向側端面を矢印
Y方向に押す。この押圧により、ピン21がカム20を
係止して図2に示す状態となる。
【0040】扉3が図2に示すように閉じた状態の際
に、地震等が発生して所定値以上の振動が加えられる
と、図4に示すように、球体44が矢印X方向に移動
し、解除ピース42を押圧する。これによって、解除ピ
ース42は、回転軸48を支点として反時計回りに回転
し、爪部45と係合溝46との係合を解除する。この解
除によって、ロックピース23は、コイルスプリング4
3の付勢力によって矢印X方向に移動し、図5に示すよ
うに第1の係合部17の弾性変形を阻止する位置まで移
動する。このため、第1の係合部17と第2の係合部1
8との係合状態がロックされ、地震等によって扉3が開
くことを防止できる。
【0041】ここで、解除ピース42は、コイルスプリ
ング43によって時計回りに回転するよう付勢されてい
るため、球体44に押圧されなくなると、時計回りに回
転して爪部45がロックピース23の下面に当接する。
【0042】このロック状態を解除するには、パッキン
120の前記変形を利用して、扉3を本体に押圧して第
2の係合部18の先端で枠体13を矢印Y方向に押し、
矢印Y方向に移動させる。この枠体13の移動によっ
て、ロックピース23が矢印Y方向に押され、解除ピー
ス42がロックピース23の下面を相対的に摺動して爪
部45を係合溝46に係合させる。このようにして図2
に示す状態に再び戻る。(実施の形態2)次に、本発明
の実施の形態2に係る開閉装置について図面を参照して
説明する。
【0043】図6は、本発明の実施の形態2に係る開閉
装置の分解斜視図、図7は、実施の形態2に係る開閉装
置の断面図であって、互いに係合して閉じた状態を示す
図、図8は、図6に示す開閉装置に所定値以上の振動が
加えられて阻止機構が作用する過程を示す断面図、図9
は、図6に示す開閉装置の阻止機構が作用した状態を示
す断面図の一部である。
【0044】なお、実施の形態2では、実施の形態1に
係る開閉装置1と同様の部材には同一の符号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。
【0045】図6〜図9に示すように、実施の形態2に
係る開閉装置100は、互いに係合して閉じた状態を維
持すると共に、所定の力で少なくとも一方が弾性変形し
て前記係合を解除し開いた状態となる開閉機構110
と、所定値以上の振動が加えられた際に前記弾性変形を
阻止する阻止機構140と、を備えている。
【0046】開閉機構110は、本体に固定されたハウ
ジング102内に設けられた第1の開閉機構111と、
前記本体に開閉可能に取付られた開閉体としての扉3に
設けられた第2の開閉機構12と、を備えて構成されて
いる。
【0047】第1の開閉機構111は、略立方形の枠体
113と、枠体113の扉3と対向する面(矢印X方
向)に設けられた第1の係合部17と、枠体113内に
形成されたスプリング収容穴114と、スプリング収容
穴114に収容されたコイルスプリング16と、を備え
て構成されている。
【0048】枠体113の矢印X方向の上部には、ハウ
ジング102の両側面に形成された長穴103に各々移
動可能に挿入される支持部115が形成されている。こ
の枠体113の下面(底面)には、後に詳述する解除ピ
ース142の爪部45が係合する係合溝146が形成さ
れている。また、スプリング収容穴114内に挿入され
たコイルスプリング16の矢印Y方向側端部は、ハウジ
ング102に形成された固定部122に固定されてい
る。この固定部122は、その先端がスプリング収容穴
114に挿入されており、第1の開閉機構111は、支
持部115と、固定部122とによってハウジングに移
動可能に取付られている。
【0049】第2の開閉機構12は、実施の形態1で使
用したものと同様であり、扉3を閉めた際に、ハウジン
グ102に形成された開口部104から、ハウジング1
02と、第1の係合部17との間に形成される隙間11
9に侵入して第1の係合部17と係合する。このように
して、扉3を閉めた状態となり、扉3は本体にロックさ
れる。
【0050】阻止機構140は、ハウジング102に形
成された開口部104と、所定値以上の振動が加えられ
た際に第1の係合部17の先端を開口部104に挿入す
るよう移動させる移動機構141と、を備えて構成され
ている。
【0051】移動機構141は、側面が略L字状である
解除ピース142と、一端が解除ピース142に、他端
がハウジング2に連結されたコイルスプリング43と、
所定値以上の振動が加えられた際に元の位置から解除ピ
ース42側に移動して解除ピース42を反時計方向に回
動させる球体44と、球体44を支持する支持板47
と、を備えて構成されている。
【0052】解除ピース142は、その矢印X方向に形
成された爪部45が、枠体113の下面に形成された係
合溝146に係合可能となっている。この解除ピース1
42は、図7に示すように、通常時には爪部45が係合
溝146に係合しており、コイルスプリング114の付
勢力に逆らって、第1の開閉機構111を抑止してい
る。また、解除ピース142の立設した面の下部には、
コイルスプリング43の一端が固定されており、コイル
スプリング43の他端は、ハウジング102の支持部1
05に固定されている。このコイルスプリング43によ
って、解除ピース142は、常に時計回りに回転するよ
う付勢されている。
【0053】支持板47の上面には、実施の形態1と同
様に、球体44が移動可能に配置されている。
【0054】次に、この構成を備えた開閉装置100の
具体的動作について説明する。
【0055】図7に示すように、扉3が本体に対し閉じ
た状態にある際は、第2の係合部18の爪部18Aとが
互いに係合している。この時、解除ピース142の爪部
45が第1の開閉機構111の係合溝146に係合して
おり、第1の開閉機構111がコイルスプリング43の
付勢力によって矢印X方向に移動すること、すなわち、
第1の係合部17の爪部17Aがハウジング102の開
口部104内に侵入することを阻止している。このた
め、第1の係合部17は、所定の力で弾性変形すること
が可能となっている。また、この状態の際には、球体4
4は、ハウジング2内で矢印Y方向に位置している。
【0056】扉3を開ける際には、扉3を矢印X方向に
引くと、第1の係合部17及び第2の係合部18に所定
の力が加わり、両者が弾性変形して互いの係合を解除す
る。このようにして扉3が開く。
【0057】この状態から再び扉3を閉じると、第2の
係合部18の先端が開口部104から隙間119に入り
込み、両者は再び係合する。
【0058】扉3が図7に示すように閉じた状態の際
に、地震等が発生して所定値以上の振動が加えられる
と、図8に示すように、球体44が矢印X方向に移動
し、解除ピース142を押圧する。これによって、解除
ピース142は、回転軸48を支点として反時計回りに
回転し、爪部45と係合溝146との係合を解除する。
この解除によって、第1の開閉機構111は、コイルス
プリング43の付勢力によって矢印X方向に移動し、図
9に示すように第1の係合部17の爪部17Aが開口部
104内に侵入し、第1の係合部17は、開口部104
の縁によって弾性変形することを阻止される。このた
め、第1の係合部17と第2の係合部18との係合状態
がロックされ、地震等によって扉3が開くことを防止で
きる。
【0059】ここで、解除ピース142は、コイルスプ
リング43によって時計回りに回転するよう付勢されて
いるため、球体44に押圧されなくなると、時計回りに
回転して爪部45が第1の開閉機構111の下面に当接
する。
【0060】また、爪部45と係合溝146との係合が
解除され、枠体113が矢印X方向に移動すると、爪部
18Aが枠体113の壁に押されて、扉3が僅かに開
く。
【0061】このロック状態を解除するには、前記僅か
に開いた扉3を閉めることにより、第2の係合部18の
先端で枠体113を矢印Y方向に押し、矢印Y方向に移
動させる。この枠体113の移動によって、解除ピース
142が第1の開閉機構111の下面を相対的に摺動し
て爪部45を係合溝146に係合させる。このようにし
て図7に示す状態に再び戻る。
【0062】なお、実施の形態1及び実施の形態2で
は、解除ピース42及び142を反時計回りに回転させ
るために、球体44を用いた場合について説明したが、
これに限らず、例えば、円柱体や円筒体等を使用するこ
ともできる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る開閉
装置は、互いに係合して閉じた状態を維持すると共に、
所定の力で少なくとも一方が弾性変形して前記係合を解
除し開いた状態となる開閉機構と、所定値以上の振動が
加えられた際に前記弾性変形を阻止する阻止機構と、を
備えている。このため、所定値以上の振動が加えられた
際に、通常時に開閉体を開閉させる開閉機構を直接ロッ
クさせることができる。この結果、装置が複雑化及び大
型化することなく、地震等により所定値以上の振動が加
えられた際に、開閉体が開くことを防止することが可能
な開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る開閉装置の分解斜
視図である。
【図2】実施の形態1に係る開閉装置の断面図であっ
て、互いに係合して閉じた状態を示す図である。
【図3】図1に示す開閉装置が係合を解除して開いた状
態を示す断面図である。
【図4】図1に示す開閉装置に所定値以上の振動が加え
られて阻止機構が作用する過程を示す断面図である。
【図5】図1に示す開閉装置の阻止機構が作用した状態
を示す断面図の一部である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る開閉装置の分解斜
視図である。
【図7】実施の形態2に係る開閉装置の断面図であっ
て、互いに係合して閉じた状態を示す図である。
【図8】図6に示す開閉装置に所定値以上の振動が加え
られて阻止機構が作用する過程を示す断面図である。
【図9】図6に示す開閉装置の阻止機構が作用した状態
を示す断面図の一部である。
【符号の説明】
1、100 開閉装置 2、102 ハウジング 3 扉 10、110 開閉機構 11、111 第1の開閉機構 12 第2の開閉機構 13、113 枠体 16、43 コイルスプリング 17 第1の係合部 18 第2の係合部 23 ロックピース 40、140 阻止機構 41、141 移動機構 42、142 解除ピース 44 球体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に対して開閉体を閉じた際に、互い
    に係合して閉じた状態を維持すると共に、所定の力で少
    なくとも一方が弾性変形して前記係合を解除し開いた状
    態となる開閉機構と、所定値以上の振動が加えられた際
    に前記弾性変形を阻止する阻止機構と、を備えた開閉装
    置。
  2. 【請求項2】 前記阻止機構は、前記開閉機構の弾性変
    形を阻止可能な阻止部と、所定値以上の振動が加えられ
    た際に、前記弾性変形を阻止可能な位置に前記阻止部を
    移動させる移動機構と、を備えた請求項1記載の開閉装
    置。
  3. 【請求項3】 前記移動機構は、前記阻止部を付勢する
    付勢部材と、当該付勢部材の付勢力に逆らって当該阻止
    部を抑止する抑止部材と、所定値以上の振動が加えられ
    た際に、前記抑止部材の阻止部に対する抑止を解除させ
    る解除部材と、を備えた請求項2記載の開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記阻止機構は、前記開閉機構の弾性変
    形を阻止可能な阻止部と、所定値以上の振動が加えられ
    た際に、前記阻止部によって前記弾性変形を阻止可能な
    位置に、前記開閉機構の少なくとも一方を移動させる移
    動機構と、を備えた請求項1記載の開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記移動機構は、前記開閉機構の少なく
    とも一方を付勢する付勢部材と、当該付勢部材の付勢力
    に逆らって前記開閉機構を抑止する抑止部材と、所定以
    上の振動が加えられた際に、前記抑止部材の前記開閉機
    構に対する抑止を解除させる解除部材と、を備えた請求
    項4記載の開閉装置。
  6. 【請求項6】 前記開閉機構は、一方が本体側に設けら
    れ、他方が前記本体に開閉可能に取付られた開閉体側に
    設けられ、前記阻止機構は、前記開閉体を前記本体に押
    圧することにより、前記弾性変形の阻止を解除する請求
    項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の開閉装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307533A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Systec Kyowa:Kk 耐震ロック機構付きプッシュラッチ装置
JP2008261131A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Inoue Kanamono Kk プッシュラッチ装置
CN104420724A (zh) * 2013-08-23 2015-03-18 美的集团股份有限公司 门锁和具有该门锁的家用电器
JP2017145596A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 株式会社ムラコシ精工 規制装置

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