JP2022545970A - 切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

本発明は、庫本体、庫本体を開閉するための扉、および庫本体と扉を接続するためのヒンジ部品を含み、ヒンジ部品は、複数のヒンジ金具および切替部品を含み、扉が開く過程において、切替部品は複数のヒンジ金具を第１の順序に沿って順次動作させるように制御し、扉が閉じる過程において、切替部品は複数のヒンジ金具を第２の順序に沿って順次動作させるように制御し、第１の順序と第２の順序は反対である、切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫を開示する。本発明のヒンジ部品および冷蔵庫は扉の開閉自由度を高め、様々な移動軌跡を生成して異なるアプリケーションシナリオに適用可能である。

Description

本出願は、２０１９年０８月２８日に出願された、出願番号２０１９１０８０３４２４．４、発明名称「切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫」という中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は参照により本出願に組み込まれる。

本発明は家電の技術分野に関し、特に切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫に関する。

通常の状況では、冷蔵庫と扉は固定されたヒンジ金具を介して相対的に移動しており、扉の開閉自由度は大幅に制限され、つまり、扉の移動軌跡を自由に制御して異なるアプリケーションシナリオに適用することができない。

例えば、近年社会の発展と人々の生活水準の向上に伴い、冷蔵庫の配置位置や配置形態はますます重要になっており、現在の家の装飾スタイルを考えると、一部の家庭はスタイルの一体化を追求するには、冷蔵庫をキャビネットに配置していわゆる組込式冷蔵庫装置を設計する必要があり、前記冷蔵庫はビルトイン冷蔵庫と呼ばれ、現在の冷蔵庫はこのようなビルトインアプリケーションシナリオに適用することが困難である。

これを鑑み、上記の問題を解決するために、既存の冷蔵庫を改善する必要がある。

本発明の目的は、扉の開閉自由度を効果的に高める、切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫を提供することである。

本発明の上記の目的の１つを達成するために、本発明の一実施形態は、庫本体、庫本体を開閉するための扉、および庫本体と扉を接続するためのヒンジ部品を含み、前記ヒンジ部品は、複数のヒンジ金具および切替部品を含み、前記扉が開く過程において、前記切替部品は、複数のヒンジ金具を第１の順序に沿って順次動作させるように制御し、前記扉が閉じる過程において、前記切替部品は、複数のヒンジ金具を第２の順序に沿って順次動作させるように制御し、前記第１の順序と前記第２の順序が反対である、切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫を提供する。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、収容チャンバー、および前記ヒンジ部品に接続された枢動側を含み、前記扉が開く過程において、前記ヒンジ部品は、少なくとも前記扉を前記枢動側から前記収容チャンバーに向かって移動させるように駆動する。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記ヒンジ部品は第１のヒンジ金具および第２のヒンジ金具を含み、前記切替部品は前記第１のヒンジ金具と前記第２のヒンジ金具を接続し、前記第１のヒンジ金具は前記庫本体に固定され、前記第２のヒンジ金具は前記扉に固定され、前記扉が開く過程において、前記第１のヒンジ金具は最初に前記切替部品に対して相対的に移動した後、次に前記第２のヒンジ金具は前記切替部品に対して相対的に移動し、前記扉が閉じる過程において、前記第２のヒンジ金具は最初に前記切替部品に対して相対的に移動した後、次に前記第１のヒンジ金具は前記切替部品に対して相対的に移動する。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記切替部品は第１の嵌合金具および第２の嵌合金具を含み、前記扉が閉状態から第１の開角度まで開く過程において、前記第１のヒンジ金具は前記第１の嵌合金具に対して相対的に移動し、前記第２の嵌合金具は前記第２のヒンジ金具を制限し、前記扉が第１の開角度から第２の開角度まで開く過程において、前記第２のヒンジ金具が前記第２の嵌合金具の制限から脱出し、前記第１の嵌合金具は前記第１のヒンジ金具を制限し、前記扉が第２の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第２のヒンジ金具と前記第２の嵌合金具は相対的に移動する。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記切替部品は、相互に嵌合された第１の切替金具および第２の切替金具を含み、前記扉が閉状態から第１の開角度まで開く過程において、または第２の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第１の切替金具と前記第２の切替金具は相対的に静止しており、前記扉が第１の開角度から第２の開角度まで開く過程において、前記第１の切替金具は前記第２の切替金具に対して相対的に移動し、前記第２のヒンジ金具が前記第２の嵌合金具の制限から脱出し、前記第１の嵌合金具は前記第１のヒンジ金具を制限する。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第１の切替金具は、順次積み重ねられた第１のライニング、第１のスライドベーンおよび第１のブッシュを含み、前記第２の切替金具は、順次積み重ねられた第２のライニング、第２のスライドベーンおよび第２のブッシュを含み、前記第１のライニング、前記第１のブッシュ、前記第２のライニングおよび前記第２のブッシュはプラスチック材質であり、前記第１のスライドベーンおよび前記第２のスライドベーンは金属材質である。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第１の切替金具は、前記第１のライニング、前記第１のスライドベーンおよび前記第１のブッシュの周縁を被覆する第１の装飾シートをさらに含み、前記第２の切替金具は、前記第２のライニング、前記第２のスライドベーンおよび前記第２のブッシュの周縁を被覆する第２の装飾シートをさらに含み、前記第１の装飾シートと前記第２の装飾シートは相互に分離されている。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第１のヒンジ金具と前記第１の嵌合金具は、相互に嵌合された第１の軸本体群および第１の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第２のヒンジ金具と前記第２の嵌合金具は、相互に嵌合された第２の軸本体群および第２の溝本体群を介して相対的に移動する。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第１の軸本体群は第１の軸本体を含み、前記第１の溝本体群は前記第１の軸本体と相互に嵌合された第１の溝本体を含み、および／または前記第２の軸本体群は第３の軸本体を含み、前記第２の溝本体群は前記第３の軸本体と相互に嵌合された第３の溝本体を含む。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第１の軸本体群は第１の軸本体および第２の軸本体を含み、前記第１の溝本体群は前記第１の軸本体と嵌合された第１の溝本体および前記第２の軸本体と嵌合された第２の溝本体を含み、前記第２の軸本体群は第３の軸本体および第４の軸本体を含み、前記第２の溝本体群は前記第３の軸本体と嵌合された第３の溝本体および前記第４の軸本体と嵌合された第４の溝本体を含む。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第１のヒンジ金具は前記第１の軸本体および前記第２の軸本体を含み、前記第１の嵌合金具は前記第１の溝本体および前記第２の溝本体を含み、前記第２の嵌合金具は前記第３の軸本体および前記第４の軸本体を含み、前記第２のヒンジ金具は前記第３の溝本体および前記第４の溝本体を含む。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第１の溝本体は、前記第１の切替金具に設けられた第１の上部溝本体および前記第２の切替金具に設けられた第１の下部溝本体を含み、前記第１の上部溝本体は第１の上部自由セクションを含み、前記第１の下部溝本体は第１の下部自由セクションを含み、前記第２の溝本体は、前記第１の切替金具に設けられた第２の上部溝本体および前記第２の切替金具に設けられた第２の下部溝本体を含み、前記第２の上部溝本体は第２の上部自由セクションを含み、前記第２の下部溝本体は第２の下部自由セクションを含み、前記第３の溝本体は第３の自由セクションを含み、前記第４の溝本体は第４の自由セクションを含み、前記第１の溝本体群はロックセクションを含み、前記第２の溝本体群は制限セクションを含み、前記扉が閉状態から第１の開角度まで開く過程において、前記第１の切替金具と前記第２の切替金具が相対的に静止しており、前記第１の上部自由セクションと前記第１の下部自由セクションが重なり合って第１の自由セクションを形成し、前記第２の上部自由セクションと前記第２の下部自由セクションが重なり合って第２の自由セクションを形成し、前記第１の軸本体は前記第１の自由セクションを移動し、前記第２の軸本体は前記第２の自由セクションを移動し、前記第３の軸本体および／または前記第４の軸本体は前記制限セクションによって制限されて前記切替部品は前記第２のヒンジ金具を制限し、前記扉が第１の開角度から第２の開角度まで開く過程において、前記第１の切替金具と前記第２の切替金具が相対的に移動して前記第２のヒンジ金具が前記切替部品の制限から脱出し、前記第１の軸本体および／または前記第２の軸本体は前記ロックセクションによって制限されて前記切替部品は前記第１のヒンジ金具を制限し、前記扉が第２の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第３の軸本体は前記第３の自由セクションを移動し、前記第４の軸本体は前記第４の自由セクションを移動する。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記ロックセクションは、前記第１の上部溝本体に設けられた第１の上部ロックセクション、前記第１の下部溝本体に設けられた第１の下部ロックセクション、前記第２の上部溝本体に設けられた第２の上部ロックセクションおよび前記第２の下部溝本体に設けられた第２の下部ロックセクションを含み、前記制限セクションは、前記第４の溝本体に設けられた第４の制限セクションを含み、前記扉が閉状態から第１の開角度まで開く過程において、前記第４の軸本体は前記第４の制限セクションによって制限され、前記扉が第１の開角度から第２の開角度まで開く過程において、前記第１の軸本体は同時に前記第１の上部ロックセクションおよび前記第１の下部ロックセクションによって制限され、前記第２の軸本体は同時に前記第２の上部ロックセクションおよび前記第２の下部ロックセクションによって制限され、かつ前記第４の軸本体が前記第４の制限セクションから脱出する。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第１の上部ロックセクションと前記第１の下部ロックセクションは常にずらされ、前記第２の上部ロックセクションと前記第２の下部ロックセクションは常にずらされている。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第１の切替金具および前記第２の切替金具は第５の軸本体を介して相互に嵌合され、前記扉が第１の開角度から第２の開角度まで開く過程において、前記第１の軸本体は前記第５の軸本体を中心として前記ロックセクションを移動する。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第１の切替金具は前記第２の切替金具よりも前記第１のヒンジ金具に近い。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第１の切替金具は前記第３の軸本体を含み、前記第２の切替金具は貫通穴を有し、前記第３の軸本体は前記貫通穴を通って前記第３の溝本体まで延伸し、前記第２の切替金具は前記第４の軸本体を含み、前記第４の軸本体は前記第４の溝本体まで延伸する。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、開口、および前記開口の周りに設けられた前端面を含み、前記第１の軸本体と前記前端面の間に第１の距離があり、前記扉が第２の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第３の軸本体と前記前端面の間に第２の距離があり、前記第２の距離は前記第１の距離よりも大きい。

本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記冷蔵庫は、ヒンジ部品に隣接して扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面をさらに含み、前記第１の軸本体と前記外側面の間に第３の距離があり、前記扉が第２の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第３の軸本体と前記外側面の間に第４の距離があり、前記第４の距離は前記第３の距離よりも小さい。

従来技術と比較すると、本発明は以下の有益な効果を有する。本発明の一実施形態のヒンジ部品および冷蔵庫によれば、扉の開閉自由度を高め、様々な移動軌跡を生成して異なるアプリケーションシナリオに適用可能である。

本発明の第１～第４の実施形態の冷蔵庫の閉状態の斜視図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の閉状態の第１の視角からの斜視図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第１の視角からの異なる状態の分解図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第１の視角からの異なる状態の分解図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第１の視角からの異なる状態の分解図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の閉状態の第２の視角からの斜視図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第２の視角からの異なる状態の分解図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第２の視角からの異なる状態の分解図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第２の視角からの異なる状態の分解図である。 本発明の第１～第４の実施形態の冷蔵庫の第１の開角度の斜視図である。 図１０の上面図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第１の開角度の斜視図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第１の開角度の上面視断面図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第１の開角度の底面視断面図である。 本発明の第１～第４の実施形態の冷蔵庫の第２の開角度の斜視図である。 図１５の上面図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第２の開角度の斜視図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第２の開角度の上面視断面図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第２の開角度の底面視断面図である。 本発明の第１～第４の実施形態の冷蔵庫の第３の開角度の斜視図である。 図２０の上面図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第３の開角度の斜視図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第３の開角度の上面視断面図である。 本発明の第１～第４の実施形態のヒンジ部品の第３の開角度の底面視断面図である。 本発明の第１～第４の実施形態の冷蔵庫の完全埋込状態の概略図である。 本発明の一例のヒンジ部品の閉状態の上面視断面図である。 本発明の一例のヒンジ部品の閉状態の底面視断面図である。 本発明の一例のヒンジ部品の第１の中間開角度の上面視断面図である。 本発明の一例のヒンジ部品の第１の中間開角度の底面視断面図である。 本発明の一例のヒンジ部品の第２の中間開角度の上面視断面図である。 本発明の一例のヒンジ部品の第２の中間開角度の底面視断面図である。 本発明の一例のヒンジ部品の第１の開角度の上面視断面図である。 本発明の一例のヒンジ部品の第１の開角度の底面視断面図である。 本発明の一例のヒンジ部品の第２の開角度の上面視断面図である。 本発明の一例のヒンジ部品の第２の開角度の底面視断面図である。 本発明の一例のヒンジ部品の最大開角度の上面視断面図である。 本発明の一例のヒンジ部品の最大開角度の底面視断面図である。 本発明の第１～第４の実施形態の扉の下のヒンジ部品の斜視図である。 本発明の第１～第４の実施形態の扉の下のヒンジ部品の分解図である。 本発明の第１～第４の実施形態の配線モジュールを備えた冷蔵庫の斜視図である。 図４０の上面図である。 本発明の第１～第４の実施形態の配線モジュールを備えた冷蔵庫の斜視図状態の部分拡大図である。 本発明の第１～第４の実施形態の配線モジュールを備えた冷蔵庫の上面視状態の部分拡大図（扉の閉状態に対応する）である。 本発明の第１～第４の実施形態の配線モジュールを備えた冷蔵庫の上面視状態の部分拡大図（扉の開状態に対応する）である。

以下、図面に示される具体的な実施形態を参照して本発明を詳細に説明する。しかし、これらの実施形態は本発明を制限するものではなく、当業者はこれらの実施形態に基づいて加えられた構造、方法、または機能上の変更は、すべて本発明の保護範囲に含まれるべきである。

本発明の各図面では、図示の便宜上、ある構造または部分の寸法が他の構造または部分に比べて誇張されるため、本発明の主題の基本的な構造を示すためにのみ使用される。

さらに、本明細書で使用される「上」、「上方」、「下」、「下方」、「左」、「右」などの相対的な空間位置を示す用語は、図面に示されるあるユニットまたは特徴と別のユニットまたは特徴の関係の説明を容易にするためにのみ使用される。相対的な空間位置の用語は、使用中または動作中のデバイスの図示方位以外の様々な方位を含むことを意図することができる。例えば、図中のデバイスを裏返すと、別のユニットまたは特徴の「下方」または「の下」に配置されるあるユニットは、別のユニットまたは特徴の「上方」になる。したがって、「下」という例示的な用語は、上方と下方の両方を包含することができる。デバイスは他の方向で方向付けられ得る（９０度または他の方向で回転）、対応して本明細書で使用される空間に関する用語を説明する。

第１の実施形態
図１を参照すると、本発明の第１の実施形態の冷蔵庫１００の概略図である。

冷蔵庫１００は、庫本体１０、庫本体１０を開閉するための扉２０、および庫本体１０と扉２０を接続するためのヒンジ部品３０を含む。

図２～図９を参照すると、本発明の第１の実施形態のヒンジ部品３０の概略図である。

本実施形態のヒンジ部品３０は冷蔵庫１００に適用できるだけでなく、例えばキャビネット、ワインキャビネット、ワードローブなどの他のシナリオにも適用できることを強調すべきであり、本発明は、ヒンジ部品３０を冷蔵庫１００に適用する場合を例にして説明するが、これに限定されない。

本実施形態では、ヒンジ部品３０は複数のヒンジ金具３１、３２および切替部品４０を含み、切替部品４０は複数のヒンジ金具３１、３２間の切替動作を制御する。

ここで、「切替動作」とは、複数のヒンジ金具３１、３２が交互に動作して扉２０の開閉過程を制御することであり、このようにすれば、冷蔵庫１００の扉２０の開閉過程の自由度を向上させることができる。

なお、切替部品４０は、機械的または電気的制御などの方法によって複数のヒンジ金具３１、３２間の切替動作を実現する。

本実施形態では、ヒンジ部品３０は第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２を含む場合を例にするが、他の実施形態では、ヒンジ部品３０は他の数のヒンジ金具を含んでもよく、例えばヒンジ部品３０は３つのヒンジ金具を含み、切替部品４０は３つのヒンジ金具間の切替動作を制御してもよく、具体的に実際の状況に応じて決定すればよい。

また、ここで、第１のヒンジ金具３１が庫本体１０に接続され、第２のヒンジ金具３２が扉２０に接続される場合を例にして、第１のヒンジ金具３１の一端が庫本体１０に固定され、他端が扉２０の上方まで延伸し、第２のヒンジ金具３２が扉２０に嵌設される。

切替部品４０は第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２を接続し、つまり第１のヒンジ金具３１と切替部品４０間が相互に作用することができ、第２のヒンジ金具３２と切替部品４０間が相互に作用することができる。

ヒンジ部品３０が第１の動作状態である場合、第１のヒンジ金具３１は切替部品４０に対して相対的に移動し、ヒンジ部品３０が第２の動作状態である場合、第２のヒンジ金具３２は切替部品４０に対して相対的に移動する。

すなわち、切替部品４０は、第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２との相互作用によって、第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２の動作順序を制御することができる。

本実施形態では、切替部品４０は第１の嵌合金具４１および第２の嵌合金具４２を含み、ヒンジ部品３０が第１の動作状態である場合（図１０～図１４を参照）、第１のヒンジ金具３１と第１の嵌合金具４１が相対的に移動し、第２の嵌合金具４２は第２のヒンジ金具３２を制限し、ヒンジ部品３０が第１の動作状態から第２の動作状態に切り替えられる過程において（図１５～図１９を参照）、第２のヒンジ金具３２は第２の嵌合金具４２の制限から脱出し、第１の嵌合金具４１は第１のヒンジ金具３１を制限し、ヒンジ部品３０が第２の動作状態である場合（図２０～図２４を参照）、第２のヒンジ金具３２と第２の嵌合金具４２が相対的に移動する。

本実施形態では、第１の嵌合金具４１および第２の嵌合金具４２は、具体的に相互に嵌合された第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２であり、つまり切替部品４０は、相互に嵌合された第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２を含むが、これに限定されない。

ヒンジ部品３０が第１の動作状態または第２の動作状態である場合、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２が相対的に静止しており、ヒンジ部品３０が第１の動作状態から第２の動作状態に切り替えられる過程において、第１の切替金具４０１が第２の切替金具４０２に対して相対的に移動して、第２のヒンジ金具３２が第２の嵌合金具４２の制限から脱出し、第１の嵌合金具４１は第１のヒンジ金具３１を制限する。

すなわち、切替部品４０は、相対的に移動可能な第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２から構成され、第１のヒンジ金具３１、第２のヒンジ金具３２、第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２の相対的位置関係を制御することにより、第１のヒンジ金具３１のロックおよびアンロック、第２のヒンジ金具３２のロックおよびアンロックを実現することができ、切替部品４０によって第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２の順序動作を切り替えることができる。

理解できるように、ここでの「第１の動作状態」とは、第１のヒンジ金具３１がアンロック状態にあり、第１のヒンジ金具３１は切替部品４０に対して相対的に移動し、第２のヒンジ金具３２がロック状態にあることを指し、「第２の動作状態」とは、第２のヒンジ金具３２がアンロック状態にあり、第２のヒンジ金具３２は切替部品４０に対して相対的に移動し、第１のヒンジ金具３１がロック状態にあることを指し、「第１の動作状態から第２の動作状態に切り替える」とは、第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２の相対的な移動によって、第１のヒンジ金具３１がアンロック状態からロック状態に変更されると同時に、第２のヒンジ金具３２がロック状態からアンロック状態に変更されることを指し、このようにすれば、第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２の順序動作を切り替えることができる。

ここで、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２の外形が類似し、ヒンジ部品３０が第１の動作状態である場合、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２は相互に重なり合い、ヒンジ部品３０が第１の動作状態から第２の動作状態に切り替えられる過程において、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２は一定の角度で相互にずらされ、ヒンジ部品３０が第２の動作状態である場合、第１の切替部品４０１と第２の切替部品４０２は相対的に静止しており、前の相互にずらされた状態を維持している。

本実施形態では、ヒンジ部品３０を冷蔵庫１００に適用し、扉２０が閉状態から第１の開角度α１まで開く過程において、ヒンジ部品３０が第１の動作状態にあり、第１のヒンジ金具３１は切替部品４０に対して相対的に移動し、切替部品４０は第２のヒンジ金具３２をロックし、扉２０が第１の開角度α１から継続的に第２の開角度α２まで開く過程において、ヒンジ部品３０が第１の動作状態から第２の動作状態に切り替えられる過程において、切替部品４０は第２のヒンジ金具３２をアンロックし、切替部品４０は第１のヒンジ金具３１をロックし、扉２０が第２の開角度α２から継続的に最大開角度α３まで開く過程において、ヒンジ部品３０が第２の動作状態にあり、第２のヒンジ金具３２は切替部品４０に対して相対的に移動する。

具体的には、第１のヒンジ金具３１と第１の嵌合金具４１は、相互に嵌合された第１の軸本体群３１１、３１２および第１の溝本体群４１１、４１２を介して相対的に移動し、第２のヒンジ金具３２と第２の嵌合金具４２は相互に嵌合された第２の軸本体群３２１、３２２および第２の溝本体群４２１、４２２を介して相対的に移動し、もちろん、第１のヒンジ金具３１と第１の嵌合金具４１、第２のヒンジ金具３２と第２の嵌合金具４２は他の形態で嵌合され得る。

本実施形態では、第１の軸本体群３１１、３１２は、第１の軸本体３１１および第２の軸本体３１２を含み、第１の溝本体群４１１、４１２は、第１の軸本体３１１に嵌合された第１の溝本体４１１および第２の軸本体３１２に嵌合された第２の溝本体４１２を含み、第２の軸本体群３２１、３２２は、第３の軸本体３２１および第４の軸本体３２２を含み、第２の溝本体群４２１、４２２は、第３の軸本体３２１に嵌合された第３の溝本体４２１および第４の軸本体３２２に嵌合された第４の溝本体４２２を含む。

ここで、第１の軸本体３１１は第１のヒンジ金具３１および第１の嵌合金具４１の一方に配置され、第１の溝本体４１１は第１のヒンジ金具３１および第１の嵌合金具４１の他方に配置される。

第２の軸本体３１２は第１のヒンジ金具３１および第１の嵌合金具４１の一方に配置され、第２の溝本体４１２は第１のヒンジ金具３１および第１の嵌合金具４１の他方に配置される。

第３の軸本体３２１は第２のヒンジ金具３２および第２の嵌合金具４２の一方に配置され、第３の溝本体４２１は第２のヒンジ金具３２および第２の嵌合金具４２の他方に配置される。

第４の軸本体３２２は第２のヒンジ金具３２および第２の嵌合金具４２の一方に配置され、第４の溝本体４２２は第２のヒンジ金具３２および第２の嵌合金具４２の他方に配置される。

すなわち、ヒンジ部品３０はさまざまな分布形態を有し得、例えば、第１のヒンジ金具３１は第１の軸本体３１１および第２の軸本体３１２を含み、第１の嵌合金具４１は第１の溝本体４１１および第２の溝本体４１２を含み、第２の嵌合金具４２は第３の溝本体４２１および第４の溝本体４２２を含み、第２のヒンジ金具３２は第３の軸本体３２１および第４の軸本体３２２を含み、または、第１のヒンジ金具３１は第１の軸本体３１１および第２の溝本体４１２を含み、第１の嵌合金具４１は第１の溝本体４１１および第２の軸本体３１２を含み、第２のヒンジ金具３２は第３の軸本体３２１および第４の溝本体４２２を含み、第２の嵌合金具４２は第３の溝本体４２１および第４の軸本体４２１などを含み、具体的に実際の状況に応じて決定すればよい。

ここで、第１のヒンジ金具３１は第１の軸本体３１１および第２の軸本体３１２を含み、第１の嵌合金具４１は第１の溝本体４１１および第２の溝本体４１２を含み、第２の嵌合金具４２は第３の軸本体３２１および第４の軸本体３２２を含み、第２のヒンジ金具３２は第３の溝本体４２１および第４の溝本体４２２を含む場合を例にする。

本実施形態の第１のヒンジ金具３１と第１の嵌合金具４１は２軸２溝の嵌合形態であり、第２のヒンジ金具３２と第２の嵌合金具４２は２軸２溝の嵌合形態であるが、これに限定されない。

他の実施形態では、単軸単溝の嵌合形態を有し得、例えば、第１の軸本体群は第１の軸本体を含み、第１の溝本体群は第１の軸本体と相互に嵌合された第１の溝本体を含み、および／または第２の軸本体群は第３の軸本体、第２の溝本体群は第３の軸本体と相互に嵌合された第３の溝本体を含んでもよい。

もちろん、第１のヒンジ金具３１と第１の嵌合金具４１は単軸単溝の嵌合形態であり、第２のヒンジ金具３２と第２の嵌合金具４２は２軸２溝の嵌合形態であるか、または、第１のヒンジ金具３１と第１の嵌合金具４１は２軸２溝の嵌合形態であり、第２のヒンジ金具３２と第２の嵌合金具４２は単軸単溝の嵌合形態であるか、または、他の数の軸本体、溝本体の嵌合形態であってもよい。

本実施形態では、図２～図９を継続的に参照すると、第１の嵌合金具４１および第２の嵌合金具４２は具体的に相互に嵌合された第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２である場合を例にして具体的に説明する。

第１の溝本体４１１は、第１の切替金具４０１に設けられた第１の上部溝本体４１３、および第２の切替金具４０２に設けられた第１の下部溝本体４１４を含み、第１の上部溝本体４１３は第１の上部自由セクション４１３１を含み、第１の下部溝本体４１４は第１の下部自由セクション４１４１を含む。

第２の溝本体４１２は、第１の切替金具４０１に設けられた第２の上部溝本体４１５、および第２の切替金具４０２に設けられた第２の下部溝本体４１６を含み、第２の上部溝本体４１５は第２の上部自由セクション４１５１を含み、第２の下部溝本体４１６は第２の下部自由セクション４１６１を含む。

第３の溝本体４２１は第３の自由セクション４２１１を含む。

第４の溝本体４２２は第４の自由セクション４２２１を含む。

第１の溝本体群４１１、４１２は、ロックセクション４１３２、４１４２、４１５２、４１６２を含み、第２の溝本体群４２１、４２２は制限セクション４２２２を含む。

ロックセクション４１３２、４１４２、４１５２、４１６２は、第１の上部溝本体４１３に設けられた第１の上部ロックセクション４１３２、第１の下部溝本体４１４に設けられた第１の下部ロックセクション４１４２、第２の上部溝本体４１５に設けられた第２の上部ロックセクション４１５２、および第２の下部溝本体４１６に設けられた第２の下部ロックセクション４１６２を含み、制限セクション４２２２は、第４の溝本体４２２に設けられた第４の制限セクション４２２２を含む。

第１の上部ロックセクション４１３２は、第１の上部自由セクション４１３１と連通し、第１の下部ロックセクション４１４２は第２の下部自由セクション４１４１と連通し、第２の上部ロックセクション４１５２は第２の上部自由セクション４１５１と連通し、第２の下部ロックセクション４１６２は第２の下部自由セクション４１６１と連通する。

第１の上部ロックセクション４１３２と第１の下部ロックセクション４１４２は常にずらされ、第２の上部ロックセクション４１５２と第２の下部ロックセクション４１６２は常にずらされている。

ここで、「常にずらされている」とは、扉２０の開く過程において、第１の上部ロックセクション４１３２と第１の下部ロックセクション４１４２は完全に重なり合う状態にならず、第２の上部ロックセクション４１５２と第２の下部ロックセクション４１６２も完全に重り合う状態にならない。

もちろん、ロックセクション４１３２、４１４２、４１５２、４１６２および制限セクション４２２２の配置位置、数などは上記の説明に限定されず、例えば、第３の溝本体４２１は制限セクション４２２２を含んでもよく、または、第１の上部溝本体４１３および第１の下部溝本体４１４はロックセクションなどを含まなくてもよい。

本実施形態では、第１の切替金具４０１は第２の切替金具４０２よりも第１のヒンジ金具３１に近く、つまり第１のヒンジ金具３１、第１の切替金具４０１、第２の切替金具４０２および第２のヒンジ金具３２は順次積み重ねられる。

図５および図９を参照すると、ヒンジ部品３０は、第１のリベットシート４１１１および第２のリベットシート４１２１を含み、第１の軸本体３１１が第１の溝本体４１１まで延伸すると、第１のリベットシート４１１１は第２の切替金具４０２の下方に第１の軸本体３１１に嵌設され、このようにすれば、第１の軸本体３１１が第１の溝本体４１１から脱出するのを防ぎ、同様に、第２の軸本体３１２が第２の溝本体４１２まで延伸すると、第２のリベットシート４１２１は第２の切替金具４０２の下方に第２の軸本体３１２に嵌設され、このようにして第２の軸本体３１２が第２の溝本体４１２から脱出するのを防ぐ。

第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２は、第５の軸本体５０を介して相互に嵌合される。

ここで、第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２に第１の貫通穴４０１４および第２の貫通穴４０２４が設けられ、独立のリベットシートは第５の軸本体５０として第１の貫通穴４０１４および第２の貫通穴４０２４を通過する。

具体的には、第５の軸本体５０はリベットポスト５１およびリベットポストガスケット５２を含み、リベットポスト５１の大寸法端が第２の貫通穴４０２４の下にあり、リベットポスト５１の小寸法端が順次第２の貫通穴４０２４および第１の貫通穴４０１４まで延伸し、リベットポストガスケット５２は第１の貫通穴４０１４の上方に位置してリベットポスト５１に嵌合されてリベットポスト５１をロックする。

このようにすれば、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２の相互嵌合が実現され、つまり第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２が相対的に移動でき、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２が相互に分離されることがない。

なお、第１の貫通穴４０１４および第２の貫通穴４０２４は第５の軸本体５０と相互に嵌合され、第１の切替金具４０１は第２の切替金具４０２に対してその場で（「移動させずに」：以下本明細書において同じ）回転する。

他の実施形態では、第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２の一方に貫通穴が配置され、他方に第５の軸本体５０が配置され、第５の軸本体５０と貫通穴の嵌合によって、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２の相互嵌合が実現されるが、これに限定されない。

また、第１の切替金具４０１は第３の軸本体３２１を含み、第２の切替金具４０２は貫通穴４０２６を有し、第３の軸本体３２１は貫通穴４０２６を介して第３の溝本体４２１まで延伸し、第２の切替金具４０２は第４の軸本体３２２を含み、第４の軸本体３２２は第４の溝本体４２２まで延伸する。

ここで、貫通穴４０２６の寸法は第３の軸本体３２１の寸法よりも大きく、このようにすれば、第３の軸本体３２１は貫通穴４０２６に可動に配置され、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２が相対的に移動する場合、貫通穴４０２６と第３の軸本体３２１の相互干渉を回避することができる。

すなわち、本実施形態の第３の軸本体３２１および第４の軸本体３２２は異なる切替金具に配置されるが、これに限定されない。

本実施形態では、図５および図９を参照すると、第１の切替金具４０１は、順次積み重ねられた第１のライニング４０１１、第１のスライドベーン４０１２および第１のブッシュ４０１３を含み、第２の切替金具４０２は、順次積み重ねられた第２のライニング４０２１、第２のスライドベーン４０２２および第２のブッシュ４０２３を含む。

ここで、第１のヒンジ金具３１、第１のライニング４０１１、第１のスライドベーン４０１２、第１のブッシュ４０１３、第２のライニング４０２１、第２のスライドベーン４０２２、第２のブッシュ４０２３および第２のヒンジ金具３２は上から下へ順次積み重ねられる。

第１のライニング４０１１、第１のブッシュ４０１３、第２のライニング４０２１および第２のブッシュ４０２３はプラスチック材質、例えばポリオキシメチレン（ｐｏｌｙｆｏｒｍａｌｄｅｈｙｄｅ、ＰＯＭ）などである。

第１のスライドベーン４０１２および第２のスライドベーン４０２２は金属材質、例えばステンレススチールまたはＱ２３５鋼などである。

第１のライニング４０１１、第１のスライドベーン４０１２および第１のブッシュ４０１３の外形は相互に嵌合され、第１のライニング４０１１と第１のブッシュ４０１３は相互に嵌合されて第１のスライドベーン４０１２が両者間に挟み付けられ、第１のライニング４０１１、第１のスライドベーン４０１２および第１のブッシュ４０１３上に溝穴を配置して、第１の上部溝本体４１３、第２の上部溝本体４１５および第１の貫通穴４０１４が嵌合する必要がある。

ここで、第１のスライドベーン４０１２および第１のブッシュ４０１３だけに溝穴を配置して第１の貫通穴４０１４を形成してもよく、つまり第１の貫通穴４０１４が第１のライニング４０１１を完全に貫通しない。このとき、第５の軸本体５０は第１の切替金具４０１の下方から第１の貫通穴４０１１まで延伸し、第１のライニング４０１１により第１の貫通穴４０１４および第５の軸本体５０が遮蔽され、外観が向上する。

第２のライニング４０２１、第２のスライドベーン４０２２および第２のブッシュ４０２３の外形は相互に嵌合され、第２のライニング４０２１と第２のブッシュ４０２３は相互に嵌合されて第２のスライドベーン４０２２が両者間に挟み付けられ、第２のライニング４０２１、第２のスライドベーン４０２２および第２のブッシュ４０２３に溝穴を配置して第１の下部溝本体４１４、第２の下部溝本体４１６および第２の貫通穴４０２４が嵌合する必要がある。

ここで、第２のライニング４０２１および第２のスライドベーン４０２２だけに溝穴を配置して第２の貫通穴４０２４を形成してもよく、つまり第２の貫通穴４０２４は第２のブッシュ４０２３を完全に貫通しない。このとき、第５の軸本体５０は第２のブッシュ４０２３の下方から第２の貫通穴４０２４および第１の貫通穴４０１１まで延伸し、第２のブッシュ４０２３により第２の貫通穴４０２４および第５の軸本体５０が遮蔽され、外観が向上する。

このとき、第５の軸本体５０のリベットポスト５１の一端は第２のブッシュ４０２３によって制限され、第２のライニング４０２１、第２のスライドベーン４０２２および第２のブッシュ４０２３の嵌合効果をさらに向上させる。

本実施形態では、第１の切替金具４０１は、第１のライニング４０１１、第１のスライドベーン４０１２および第１のブッシュ４０１３の周縁を被覆する第１の装飾シート４０１５をさらに含み、第２の切替金具４０２は、第２のライニング４０２１、第２のスライドベーン４０２２および第２のブッシュ４０２３の周縁を被覆する第２の装飾シート４０２５をさらに含み、第１の装飾シート４０１５と第２の装飾シート４０２５は相互に分離されている。

ここで、「第１の装飾シート４０１５と第２の装飾シート４０２５は相互に分離されている」とは、第１の装飾シート４０１５と第２の装飾シート４０２５は相互に独立した構造であることを指し、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２は相対的に移動すると、第１の装飾シート４０１５と第２の装飾シート４０２５も相対的に移動する。

また、本実施形態の第１の装飾シート４０１５は「∩」字形であり、つまり第１の装飾シート４０１５は第１の切替金具４０１の３つの側面だけを被覆して、第１の装飾シート４０１５の組立に便利であり、これらの３つの側面に係合構造を配置して第１の装飾シート４０１５との嵌合を実現し、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２の重なり合い方向上に、第１の装飾シート４０１５の幅は、第１のライニング４０１１、第１のスライドベーン４０１２および第１のブッシュ４０１３の総厚さとほぼ同じである。

同様に、第２の装飾シート４０２５は「∩」字形であり、つまり第２の装飾シート４０２５は第２の切替金具４０２の３つの側面だけを被覆して、第２の装飾シート４０２５の組立に便利であり、これらの３つの側面に係合構造を配置して第２の装飾シート４０２５との嵌合を実現し、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２の重なり合い方向に、第２の装飾シート４０２５の幅は、第２のライニング４０２１、第２のスライドベーン４０２２および第２のブッシュ４０２３の総厚さとほぼ同じである。

第１の装飾シート４０１５および第２の装飾シート４０２５はＡＢＳ（Ａｃｒｙｌｏｎｉｔｒｉｌｅ Ｂｕｔａｄｉｅｎｅ Ｓｔｙｒｅｎｅ）プラスチックから形成される。

以下、ヒンジ部品３０の具体的な動作手順を説明する。

図１０～図１４を参照すると、ヒンジ部品３０が第１の動作状態である場合、つまり扉２０が閉状態から第１の開角度α１まで開く過程において、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２は相対的に静止しており、第１の上部自由セクション４１３１と第１の下部自由セクション４１４１が重なり合って第１の自由セクションＳ１を形成し、第２の上部自由セクション４１５１と第２の下部自由セクション４１６１が重なり合って第２の自由セクションＳ２を形成し、第１の軸本体３１１は第１の自由セクションＳ１を移動し、第２の軸本体３１２は第２の自由セクションＳ２を移動し、第３の軸本体３２１および／または第４の軸本体３２２は制限セクション４２２２によって制限されて、切替部品４０は第２のヒンジ金具３２を制限する。

ここで、「第３の軸本体３２１および／または第４の軸本体３２２は制限セクション４２２２によって制限される」とは、第３の軸本体３２１は制限セクション４２２２によって制限される（つまり、制限セクション４２２２は第３の溝本体４２１内に位置する）が第４の軸本体３２２は制限されず、または第３の軸本体３２１は制限されず第４の軸本体３２２は制限セクション４２２２によって制限される（つまり制限セクション４２２２は第４の溝本体４２２内に位置する）、さらにまたは第３の軸本体３２１および第４の軸本体３２２は両方とも制限セクション４２２２によって制限される（つまり制限セクション４２２２は同時に第３の溝本体４２１および第４の溝本体４２２内に位置する）。

具体的には、第４の軸本体３２２は第４の制限セクション４２２２によって制限され、第２のヒンジ金具３２はロック状態にある。

ここで、第１の上部自由セクション４１３１と第１の下部自由セクション４１４１は常に重なり合って第１の自由セクションＳ１を形成し、第２の上部自由セクション４１５１と第２の下部自由セクション４１６１は常に重なり合って第２の自由セクションＳ２を形成し、つまり第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２の移動軌跡は完全に同じであり、第１の軸本体３１１は第１の自由セクションＳ１を移動すると同時に、第２の軸本体３１２は第２の自由セクションＳ２を移動し、この過程において、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２は常にずらされていることなく、つまり第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２は相対的に静止しており、第１の上部自由セクション４１３１と第１の下部自由セクション４１４１の相互ずれを回避すると同時に、第２の上部自由セクション４１５１と第２の下部自由セクション４１６１の相互ずれを回避することができ、このようにすれば、第１の軸本体３１１が第１の自由セクションＳ１をスムーズに移動し、第２の軸本体３１２が第２の自由セクションＳ２をスムーズに移動するのを確保することができる。

図１５～図１９を参照すると、ヒンジ部品３０が第１の動作状態から第２の動作状態に切り替えられる過程において、つまり扉２０が第１の開角度α１から継続的に第２の開角度α２まで開く過程において、第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２は相対的に移動して第２のヒンジ金具３２が切替部品４０の制限から脱出し、第１の軸本体３１１および／または第２の軸本体３１２はロックセクション４１３２、４１４２、４１５２、４１６２によって制限されて、切替部品４０は第１のヒンジ金具３１によって制限される。

ここで、「第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２は相対的に移動して第２のヒンジ金具３２が切替部品４０の制限から脱出し、第１の軸本体３１１および／または第２の軸本体３１２はロックセクション４１３２、４１４２、４１５２、４１６２によって制限されて、切替部品４０は第１のヒンジ金具３１によって制限される」とは、切替部品４０と第２のヒンジ金具３２は相対的に移動して切替部品４０と第２のヒンジ金具３２間の相互制限が解除され、切替部品４０と第１のヒンジ金具３１は相対的に移動して切替部品４０と第１のヒンジ金具３１は相互に制限される。

一例では、第１の軸本体３１１は第１の上部ロックセクション４１３２および第１の下部ロックセクション４１４２によって同時に制限され、第２の軸本体３１２は第２の上部ロックセクション４１５２および第２の下部ロックセクション４１６２によって同時に制限され、第４の軸本体３２２は第４の制限セクション４２２２から脱出し、具体的な説明は以下の通りである。

扉２０が第１の開角度α１まで開く場合、第２の軸本体３１２は第２の自由セクションＳ２から第２の下部ロックセクション４１６２に移動して制限される。このとき第１の軸本体３１１および第２の軸本体３１２は第１の自由セクションＳ１、第２の自由セクションＳ２に対して移動できなくなる。このときの第１の軸本体３１１は第１の上部ロックセクション４１３２および第１の下部ロックセクション４１４２に隣接し、第２の軸本体３１２は第２の上部ロックセクション４１５２に隣接し、第１の上部ロックセクション４１３２と第２の上部ロックセクション４１５２の軌跡は第１の軸本体３１１および第２の軸本体３１２の移動経路に対応する。

扉２０が第１の開角度α１から継続的に開く場合、扉２０は扉２０に接続された第２のヒンジ金具３２を移動させ、第２のヒンジ金具３２は第３の自由セクション４２１１および第４の制限セクション４２２２を介して第３の軸本体３２１および第４の軸本体３２２に作用力を加え、さらに、第３の軸本体３２１および第４の軸本体３２２は第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２を移動させるように駆動する。

具体的には、このとき第１の軸本体３１１は第１の上部ロックセクション４１３２に隣接し、第２の軸本体３１２は第２の上部ロックセクション４１５２に隣接し、第１の切替金具４０１は、第１の軸本体３１１が第１の上部ロックセクション４１３２によって制限され、かつ第２の軸本体３１２が第２の上部ロックセクション４１５２によって制限されるまで、第１の軸本体３１１および第２の軸本体３１２に対して第１の角度で移動すると同時に、第２の切替金具４０２は、第１の軸本体３１１が第２のロックセクション４１５２内で制限されるまで、第５の軸本体５０を中心として第１の軸本体３１１に対して第２の角度で移動し、この過程において、第２の軸本体３１２と第２の下部ロックセクション４１６２は常に接触し、第２の角度は第１の角度よりも大きい。

すなわち、第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２は両方とも一定角度で回転し、第２の切替金具４０２の回転角度は第１の切替金具４０１の回転角度よりも大きく、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２間も相対的に移動して相互にずらされている。

理解できるように、第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２の回転過程は固定の順序に限らず、同時に回転してもよく、例えば、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２がある回転角度の範囲内で同期に回転した後、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２は相互にずらされている。

実際の操作では、第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２は、第１の溝本体４１１および第２の溝本体４１２をそれぞれ第１の軸本体３１１および第２の軸本体３１２に対して回転させるように駆動し、第１の軸本体３１１が第１の自由セクションＳ１から脱出して第１の上部ロックセクション４１３２および第１の下部ロックセクション４１４２に当接され、つまり、第１の軸本体３１１は第１の上部ロックセクション４１３２および第１の下部ロックセクション４１４２によって同時に制限され、第２の軸本体３１２が第２の自由セクションＳ２から脱出して第２の上部ロックセクション４１５２および第２の下部ロックセクション４１６２に当接され、つまり、第２の軸本体３１２は第２の上部ロックセクション４１５２および第２の下部ロックセクション４１６２によって同時に制限され、それと同時に、第２の切替金具４０２の移動によって第４の軸本体３２２が第４の制限セクション４２２２から脱出する。

理解できるように、第１の軸本体３１１は第１の上部ロックセクション４１３２および第１の下部ロックセクション４１４２にある場合、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２は相互にずらされているため、そもそも相互に重り合っている第１の上部自由セクション４１３１と第１の下部自由セクション４１４１も相互にずらされている。このとき相互にずらされている第１の上部自由セクション４１３１と第１の下部自由セクション４１４１は、第１の軸本体３１１が第１の上部ロックセクション４１３２および第１の下部ロックセクション４１４２から脱出することを制限し、つまり、扉２０が継続的に開く過程において、第１の軸本体３１１が常に第１の上部ロックセクション４１３２および第１の下部ロックセクション４１４２に保持されるのを確保する。

同様に、第２の軸本体３１２が第２の上部ロックセクション４１５２および第２の下部ロックセクション４１６２にあるとき、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２は相互にずらされているため、そもそも相互に重り合っている第２の上部自由セクション４１５１と第２の下部自由セクション４１６１も相互にずらされている。このとき相互にずらされている第２の上部自由セクション４１５１と第２の下部自由セクション４１６１は、第２の軸本体３１２が第２の上部ロックセクション４１５２および第２の下部ロックセクション４１６２から脱出するのを制限し、つまり、扉２０が継続的に開く過程において、第２の軸本体３１２が常に第２の上部ロックセクション４１５２および第２の下部ロックセクション４１６２に保持されるのを確保する。

また、第２の切替金具４０２の回転角度は第１の切替金具４０１の回転角度よりも大きく、つまり第２の切替金具４０２と第１の切替金具４０１は相互にずらされ、第１のヒンジ金具３１と切替部品４０間のロック効果をさらに向上させ、第１の軸本体３１１が常に第１の上部ロックセクション４１３２および第１の下部ロックセクション４１４２に保持されるのを確保し、かつ第２の軸本体３１２が常に第２の上部ロックセクション４１５２および第２の下部ロックセクション４１６２に保持されるのを確保する。

同時に、第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２が相対的に移動すると、第１の切替金具４０１にある第３の軸本体３２１と第２の切替金具４０２にある第４の軸本体３２２間の間隔が変化し、第３の軸本体３２１は常に第３の自由セクション４２１１に保持され、第４の軸本体３２２が第４の制限セクション４２２２から第４の自由セクション４２２１に移動し、つまり第４の軸本体３２２が第４の制限セクション４２２２から脱出する。

図２０～図２４を参照すると、ヒンジ部品３０が第２の動作状態である場合、つまり扉２０が第２の開角度α２から継続的に最大開角度α３まで開く過程において、第３の軸本体３２１は第３の自由セクション４２１１を移動し、第４の軸本体３２２が第４の自由セクション４２２１を移動する。

本実施形態は、切替部品４０による第１のヒンジ金具３１、第２のヒンジ金具３２に対するロックおよびアンロック作用により、第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２の順序切替を効果的に制御することができ、扉２０がスムーズに開かれる。

理解できるように、扉２０が閉じる過程において、つまり扉２０が最大開角度α３から閉じられると、切替部品４０も第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２の順序切替を効果的に制御することができ、つまり、扉２０が最大開角度α３から第２の開角度α２まで閉じる過程において、第３の軸本体３２１は第３の自由セクション４２１１を移動し、第４の軸本体３２２が第４の自由セクション４２２１を移動し、かつ切替部品４０は第１のヒンジ金具３１をロックし、扉２０が第２の開角度α２から第１の開角度α１まで閉じる過程において、第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２が相対的に移動して、第１のヒンジ金具３１が切替部品４０の制限から脱出し、かつ第４の軸本体３２２が第４の制限セクション４２２２によって制限され、切替部品４０は第２のヒンジ金具３２をロックし、扉２０が第１の開角度α１から完全に閉じるまで閉じる過程において、第１の軸本体３１１が第１の自由セクションＳ１を移動し、第２の軸本体３１２が第２の自由セクションＳ２を移動する。

言い換えれば、扉２０の閉じる過程と扉２０の開き過程の順序が反対であり、切替部品４０による第１のヒンジ金具３１、第２のヒンジ金具３２に対するロックおよびアンロック作用により、扉２０の開閉過程において、第１のヒンジ金具３１、第２のヒンジ金具３２の切替順序を効果的に制御することができる。

また、本実施形態では、第１の軸本体３１１と第３の軸本体３２１は相互にずらされているため、ビルトインキャビネットや冷蔵庫１００の配置空間が小さいシナリオに適している。

図２５を参照すると、冷蔵庫１００がキャビネット２００に埋め込まれた場合の概略図を例にして説明する。

本実施形態では、庫本体１０は、開口１０２、および開口１０２の周りに配置された前端面１０３を含み、庫本体１０は、収容チャンバーＳ、およびヒンジ部品３０に隣接して扉２０の回転経路の延伸セクション上に延伸する外側面１３をさらに含み、扉２０は収容チャンバーＳから離れた前壁２１、および前壁２１と収容チャンバーＳ間に常に挟み付けられた側壁２２を含み、前壁２１と側壁２２の間に側稜２３が設けられる。

ここで、扉２０が閉状態から第１の開角度α１まで開く過程において、扉２０が第１の軸本体３１１を中心として回転し、第１の軸本体３１１と前端面１０３の間に第１の距離があり、扉２０が第２の開角度α２から継続的に最大開角度α３まで開く過程において、扉２０が第３の軸本体３２１を中心として回転し、第３の軸本体３２１と前端面１０３の間に第２の距離があり、第２の距離が第１の距離よりも大きく、このようにすれば、完全埋込式冷蔵庫１００の最大開角度を大幅に増加することができる。

また、第１の軸本体３１１と外側面１３の間に第３の距離があり、扉２０が第２の開角度α２から継続的に最大開角度α３まで開く過程において、第３の軸本体３２１と外側面１３の間に第４の距離があり、第４の距離が第３の距離よりも小さく、庫本体１０の開放度をさらに増加することができる。

具体的な説明は以下の通りである。

冷蔵庫１００のある移動軌跡については、扉２０が第１の軸本体３１１および第３の軸本体３２１を中心として相対的に移動することと見なされる。

本実施形態では、ヒンジ部品３０は、第１の軸本体３１１に嵌合された第２の軸本体３１２、および第３の軸本体３２１に嵌合された第４の軸本体３２２をさらに含み、説明の便宜上、扉２０がまず第１の軸本体３１１を中心として回転し、次に切替部品４０によって切り替えられて第３の軸本体３２１を中心として回転することと見なされる。

実際の操作では、嵌入効果を高めるために、冷蔵庫１００を完全にキャビネット２００に埋め込むことが好ましく、冷蔵庫１００は自由ビルトイン式冷蔵庫であり、つまり、キャビネット２００の前端２０１と扉２０の庫本体１０から離れた側の前壁２１と面一であるか、または扉２０の前壁２１がキャビネット２００の前端２０１から完全に突出しない。

従来技術では、冷蔵庫はすべて単軸冷蔵庫であり、冷蔵庫の回転軸と冷蔵庫の側壁および前壁の間に一定の距離を空ける必要があり、このようにすれば、発泡や他のプロセスに十分な空間を提供することができ、つまり、既存の冷蔵庫の回転軸の位置はほぼ図２５の第１の軸本体３１１の位置にあり、この場合、単軸冷蔵庫をキャビネット２００に埋め込んだ後、キャビネット２００の前端２０１と内壁２０２間に挟み付けられた稜角２０３が扉２０の側稜２３に対応して配置されるため、扉２０が開くと、側稜２３が扉２０と干渉して扉２０の最大開角度を制限し、扉２０の正常開きを保証するために、従来技術では一般にキャビネット２００の内壁２０２と冷蔵庫１００間の間隙を増加する方法を採用しているが、この間隙は約１０ｃｍであるため、埋込効果に悪影響を与え、有限空間の合理的な利用に役立たない。

図２５を参照すると、影付きの領域は、閉状態の扉２０を示し、扉２０が開く過程において、扉２０が常に第１の軸本体３１１を中心として回転し（つまり従来技術）、図２５の点線の扉２０'を参照すると、第１の軸本体３１１が前端面１０３に近い。つまりこのとき第１の軸本体３１１がキャビネット２００の前端２０１から離れ、扉２０'が一定角度まで開くと、キャビネット２００の稜角２０３が扉２０'と相互に干渉して扉２０'の最大開角度を制限する。

本実施形態では、第３の軸本体３２１は第１の切替金具４０１上にあり、扉２０の開く過程において、切替部品４０は第１のヒンジ金具３１、第２のヒンジ金具３２に対して移動して第３の軸本体３２１は前端面１０３から徐々に離れ、つまり第３の軸本体３２１はキャビネット２００の前端２０１に徐々に近接する方向に向かって移動する。すなわち、このとき扉２０全体が庫本体１０から離れた方向に向かって移動し、図２５の実線の扉２０を参照すると、キャビネット２００の稜角２０３の扉２０への干渉作用が大幅に減少し、扉２０が比較的大きな角度まで開くと、キャビネット２００の稜角２０３との干渉が発生し、扉２０の最大開角度を大幅に増加させる。

すなわち、本実施形態は、切替部品４０の作用により後階段で扉２０が第３の軸本体３２１を中心として回転し、冷蔵庫１００がキャビネット２００に自由に埋め込まれるのを保証する前提下で、扉２０の最大開角度、ユーザが冷蔵庫１００を容易に操作することができ、ユーザの体験を大幅に向上させることができる。

そして、本実施形態では、キャビネット２００の内壁２０２と冷蔵庫１００間の間隙を増大する必要がなく、冷蔵庫１００とキャビネット２００を隙間なく接続して、埋込効果を大幅に向上させることができる。

また、本実施形態の切替部品４０は、第３の軸本体３２１をキャビネット２００の前端２０１に近接する方向に向かって徐々に移動させるように駆動すると同時に、第３の軸本体３２１をキャビネット２００の内壁２０２に徐々に近接させるように駆動し、すなわち、扉２０が第３の軸本体３２１を中心として回転する。このときの第３の軸本体３２１は第１の軸本体３１１よりもキャビネット２００の前端２０１および内壁２０２に近接し、このようにすれば、扉２０の最大開角度を増加させるだけでなく、扉２０を庫本体１０から離間させて庫本体１０の開放度を増加し、庫本体１０内の棚や引出しなどの開閉を容易にして、つまり物品のアクセスを容易にする。

もちろん、最終的に回転軸としての第３の軸本体３２１は他の位置に配置されてもよく、例えば、扉２０が第３の軸本体３２１を中心として回転する。このときの第３の軸本体３２１は第１の軸本体３１１よりもキャビネット２００の前端２０１に近接し、かつ第３の軸本体３２１は第１の軸本体３１１よりもキャビネット２００の内壁２０２などから離れる。

理解できるように、切替部品４０は、扉２０の開閉過程において、第１のヒンジ金具３１、第２のヒンジ金具３２の切替順序を制御することで、扉２０の開閉過程において、キャビネット２００との相互干渉を効果的に回避することができる。

また、なお、軸本体および溝本体を具体的に設計することで扉２０の移動軌跡を効果的に制御することができ、本実施形態では、庫本体１０は、ヒンジ部品３０に接続された枢動側Ｐを含み、扉２０が開く過程において、ヒンジ部品３０は少なくとも扉２０を枢動側Ｐから収容チャンバーＳに向かって移動させるように駆動し、扉２０が開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぎ、軸溝本体の具体的な設計は以下の例を参照すればよい。

一例では、図２６～図３７を参照すると、第１の自由セクションＳ１は、対向して配置された初期位置Ａ１および停止位置Ａ２を含み、第２の自由セクションＳ２は順次連結された第１のセクションＬ１、第２のセクションＬ２および第３のセクションＬ３を含む。

図２６および図２７、扉２０が閉状態である場合、第１の軸本体３１１は初期位置Ａ１にあり、第２の軸本体３１２は第１のセクションＬ１の第２のセクションＬ２から離れた一端にあり、第４の軸本体３２２は制限セクション４２２２にあり、それによって、切替部品４０は第２のヒンジ金具３２を制限する。

図２８～図３３を参照すると、扉２０が閉状態から第１の開角度α１まで開く過程において、第１の軸本体３１１は初期位置Ａ１にその場で回転し、第２の軸本体３１２は第１の軸本体３１１を中心として第１のセクションＬ１内を移動し、扉２０が庫本体１０に対してその場で回転した後、第２の軸本体３１２は第２のセクションＬ２内を移動して第１の軸本体３１１を初期位置Ａ１から停止位置Ａ２に移動させるように駆動し、扉２０が枢動側Ｐから収容チャンバーＳに向かって移動した後、第２の軸本体３１２は第３のセクションＬ３内を移動して第１の軸本体３１１を停止位置Ａ２から初期位置Ａ１に向かって移動し、扉２０は収容チャンバーＳから枢動側Ｐに向かって移動する。

具体的には、図２８および図２９を参照すると、扉２０が閉状態から第１の中間開角度まで開く過程において、第１の軸本体３１１は初期位置Ａ１にその場で回転し、第２の軸本体３１２は第１の軸本体３１１を中心として第１のセクションＬ１内を移動し、扉２０が庫本体１０に対してその場で回転する。

ここで、扉２０が閉状態から第１の中間開角度まで開く過程において、扉２０が庫本体１０に対してその場で回転する、つまり扉２０が他の方向に変位せずに回転し、ある方向への扉２０の変位により扉２０が正常に開けないのを効果的に回避することができる。

図３０および図３１を参照すると、扉２０が第１の中間開角度から第２の中間開角度まで開く過程において、第２の軸本体３１２は第２のセクションＬ２内を移動して第１の軸本体３１１を初期位置Ａ１から停止位置Ａ２に移動させるように駆動し、扉２０が枢動側Ｐから収容チャンバーＳに向かって移動する。

ここで、扉２０が第１の中間開角度から継続的に第２の中間開角度まで開く過程において、扉２０が収容チャンバーＳの側に向かって移動する。つまりこのとき扉２０が庫本体１０に対して回転しながら庫本体１０に対して第１の方向Ｘに沿って変位し、このようにすれば、扉２０の回転中収容チャンバーＳから離れた一側に向かって庫本体１０から突出する距離が大幅に減少し、つまり第１の方向Ｘに沿った扉２０の変位は扉２０の回転中第２の方向Ｙに沿って庫本体１０から突出する部分を相殺して、扉２０が開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぎ、ビルトインキャビネットや冷蔵庫１００の収容空間が小さいシナリオに適している。

ここで、第１の方向Ｘは枢動側Ｐから収容チャンバーＳに向かう方向であり、第２の方向Ｙは収容チャンバーＳから枢動側Ｐに向かう方向である。

図３２および図３３を参照すると、扉２０が第２の中間開角度から第１の開角度α１まで開く過程において、第２の軸本体３１２は第３のセクションＬ３内を移動して第１の軸本体３１１を停止位置Ａ２から初期位置Ａ１に向かって移動させるように駆動し、扉２０は収容チャンバーＳから枢動側Ｐに向かって移動する。

ここで、扉２０が第２の中間開角度から第１の開角度α１まで開く過程において、扉２０が枢動側Ｐの一側に向かって移動する。つまりこのとき扉２０が庫本体１０に対して回転しながら庫本体１０に対して第２の方向Ｙに沿って変位し、このようにすれば、扉２０ができるだけ庫本体１０から離れ、庫本体１０の開放度を確保し、扉２０の干渉により庫本体１０内の引出し、棚などが開けない問題を解決する。

図３４および図３５を参照すると、扉２０が第１の開角度α１から継続的に第２の開角度α２まで開く過程において、第４の軸本体３２２が制限セクション４２２２から脱出し、第１の軸本体３１１および／または第２の軸本体３１２はロックセクション４１３２、４１４２、４１５２、４１６２によって制限されて切替部品４０は第１のヒンジ金具３１を制限する。

図３６および図３７を参照すると、扉２０が第２の開角度α２から継続的に最大開角度α３まで開く過程において、第３の軸本体３２１は第３の自由セクション４２１内にその場で回転し、第４の軸本体３２２は第３の軸本体３２１を中心として第４の自由セクション４２２１を移動し、扉２０が庫本体１０に対して継続的にその場で回転する。

理解できるように、冷蔵庫１００の移動軌跡は上記の説明に限定されるものではなく、他の示例では、第１のヒンジ金具３１と切替部品４０は他の形態で移動してもよく、または、第２のヒンジ金具３２と切替部品４０は他の形態で移動してもよく、このようにすれば、様々なアプリケーションシナリオに適し、具体的に実際の状況に応じて決定すればよい。

本実施形態では、扉２０の異なる領域にあるヒンジ部品３０は構造が異なり、上記ヒンジ部品３０は扉２０の上方と庫本体１０間にあるヒンジ部品３０であり、以下、図３８および図３９を参照すると、扉２０の下方と庫本体１０間にあるヒンジ部品３０'を簡単に説明する。

下方のヒンジ部品３０'と上方のヒンジ部品３０の相違点は以下の通りである。下方ヒンジ部品３０'の第１のヒンジ金具３１'上に突出部３１３'が設けられ、第２のヒンジ金具３２'上に対応の係合フック３２３'が設けられ、係合フック３２３'は弾性部品であり、扉２０が閉状態である場合、突出部３１３'は係合フック３２３'を押して変形させ、扉２０と庫本体１０が密接に嵌合され、扉２０が開く過程において、扉２０は係合フック３２３'を移動させるように駆動し、係合フック３２３'は変形して突出部３１３'から脱出する。

すなわち、扉２０が閉状態である場合、突出部３１３'と係合フック３２３'の間に締りばめがあり、扉２０の閉じ効果を向上させる。

なお、第１のヒンジ金具３１'と第２のヒンジ金具３２'の間に切替部品４０'が接続され、第２のヒンジ金具３２'は、厚さ方向に沿って切替部品４０'を通過する延伸セクション３２４'をさらに含み、延伸セクション３２４'が係合フック３２３'に接続され、このようにすれば、係合フック３２３'は水平に配置され突出部３１３'と相互に嵌合される。

本実施形態では、図４０～図４４を参照すると、冷蔵庫１００は配線モジュール６０を備えた冷蔵庫１００である。

配線モジュール６０は、対向して配置された固定端６１および自由端６２を含み、固定端６１が扉２０に接続され、自由端６２が庫本体１０に可動に配置され、庫本体１０の配線Ｅが自由端６２および固定端６１を順次通過して扉２０まで延伸する。

ここで、「自由端６２が庫本体１０に可動に配置される」とは、自由端６２が庫本体１０に固定されていなく、扉２０の開きに従い、自由端６２が庫本体１０に対して移動し、配線モジュール６０の配線Ｅも扉２０の開きに従って自由に移動することができる。

なお、冷蔵庫１００がよりインテリジェントで多機能化になるにつれて、冷蔵庫１００の扉２０に通常、例えば製氷モジュール、表示モジュールなどの機能モジュールが装備され、これらのモジュールは通常、配線Ｅを介して庫本体１０の制御モジュールに接続される必要があり、本実施形態の配線Ｅは配線モジュール６０を通過して扉２０まで延伸し、扉２０の開閉過程において、配線Ｅが引っ張られる現象を効果的に防ぎ、様々な移動軌跡の扉２０に適用可能であり、例えばヒンジ部品３０は、扉２０を枢動側Ｐから収容チャンバーＳに向かって移動させるように駆動する場合、配線Ｅの延伸軌跡も変化し、本実施形態は、配線モジュール６０の設計により、そのような扉２０の移動に適用可能であり、つまり配線モジュール６０により配線Ｅの延伸軌跡を柔軟に調整してワイヤージャミングを防止することができる。

本実施形態では、冷蔵庫１００は制限空間１０１をさらに含み、制限空間１０１は扉２０に向かって配置されたスロット１０１１を含み、配線モジュール６０の固定端６１がスロット１０１１を通過して扉２０に接続され、扉２０が開く過程において、扉２０が配線モジュール６０を制限空間１０１内を移動させるように駆動し、自由端６２が常に制限空間１０１内に保持される。

ここで、制限空間１０１は庫本体１０の頂部１１に位置し、配線モジュール６０は庫本体１０の頂部１１に平行して配置され、且つ固定端６１は扉２０に可動に接続され、もちろん、制限空間１０１は他の領域に配置されてもよい。

具体的には、本実施形態では、配線モジュール６０は、第１のケーシング６０１および第２のケーシング６０２を含み、第２のケーシング６０２は庫本体１０の頂部１１に隣接して配置され、第１のケーシング６０１は第２のケーシング６０２よりも庫本体１０の頂部１１から離れ、第１のケーシング６０１および第２のケーシング６０２は相互に嵌合されて配線Ｅを収容するための収容チャンバー６０３を形成し、収容チャンバー６０３は両端が開口されて固定端６１および自由端６２を形成する。

扉２０は上方に庫本体１０の頂部１１から突出し、頂部１１の扉２０に近いエッジに頂部１１から突出するストッパー１１１が設けられ、ストッパー１１１にスロット１０１１が開設され、冷蔵庫１００は、頂部１１から突出する複数の突出部１１２を含み、複数の突出部１１２は取り囲んで配置されて制限空間１０１を形成する。

ここで、第１のヒンジ金具３１は頂部１１のエッジ位置に固定され、扉２０の頂部１１の突出設計に適用させるために、ヒンジ部品３０の第１のヒンジ金具３１はほぼ「Ｚ」字形であり、このようにすれば、第１のヒンジ金具３１は庫本体１０の頂部１１から扉２０の頂部まで延伸して扉２０の頂部の切替部品４０と相互に嵌合され得、複数の突出部１１２は、第１のヒンジ金具３１と配線モジュール６０間に設けられた第１の突出部１１２１、および第１の突出部１１２１と間隔を空けて配置された第２の突出部１１２２を含み、第１の突出部１１２１は、配線モジュール６０と第１のヒンジ金具３１の相互干渉を回避させ、第１の突出部１１２１の輪郭は配線モジュール６０の移動軌跡に適合され、第２の突出部１１２２は、配線モジュール６０と第２の突出部１１２２の衝撃を低減するために複数の突起であり得る。

冷蔵庫１００は、カバー本体１０３をさらに含み、カバー本体１０３は頂部１１に配置されて制限空間１０１、第１のヒンジ金具３１などを被覆し、カバー本体１０３はストッパー１１１と相互に嵌合され、かつカバー本体１０３の形状は具体的なニーズに応じて決定され得る。

また、配線モジュール６０の固定端６１およびスロット１０１１は両方ともヒンジ部品３０に隣接して配置され、理解できるように、扉２０の開く過程において、配線モジュール６０は扉２０の開口ギャップから露出しているため、固定端６１およびスロット１０１１をヒンジ部品３０に隣接して配置することで、配線モジュール６０の移動軌跡を合理的に制御できる一方、配線モジュール６０が外観や冷蔵庫１００の通常使用に悪影響を与えるのを回避することができる。

配線モジュール６０は水平に配置され、スロット１０１１を通って扉２０まで延伸し、扉２０内に配線穴Ｈが設けられ、配線Ｅは固定端６１から伸びて配線穴Ｈを介して扉２０内部まで延伸し、配線穴Ｈの領域Ｃに隣接して固定端６１の領域に枢軸接続され、扉２０は固定端６１、配線穴Ｈおよび領域Ｃを被覆する蓋本体２４を含み、このようにすれば、配線モジュール６０と扉２０が可動に接続され、扉２０が開く過程において、扉２０は配線モジュール６０を移動させ、配線モジュール６０は制限空間１０１内で異なる軌跡に従って自由に移動し、すなわち、配線モジュール６０の移動軌跡は扉２０の移動軌跡に完全に適用されるため、ワイヤージャミングを回避することができる。

また、配線モジュール６０は、円弧セクションＤを含み、配線Ｅが収容チャンバー６０３内部で干渉されるのをさらに回避することができる。

なお、配線モジュール６０の摩耗および摺動ノイズを回避するために、配線モジュール６０の第２のケーシング６０２と庫本体１０の頂部１１の間に緩和部材または摺動部材などを配置してもよいが、具体的に実際の状況に応じて決定すればよい。

本実施形態では、制限空間１０１のスロット１０１１は第１のスロット幅を有し、配線モジュール６０は固定端６１と自由端６２間に配置された移動部６３を含み、第１のスロット幅は移動部６３の最大幅よりも大きい。

すなわち、扉２０の開きに従い、移動部６３が制限空間１０１から徐々に突出し、第１のスロット幅が移動部６３の最大幅よりも大きいため、スロット１０１１に起因して移動部６３の制限空間１０１からの突出が制限されるのが回避され、かつスロット１０１１は配線モジュール６０の移動軌跡をある程度制限でき、配線モジュール６０が過度に移動して制限空間１０１から外れるのが回避される。

ここで、配線モジュール６０が制限空間１０１から外れるのをさらに回避するために、自由端６２を曲げ状に配置し、つまり自由端６２と移動部６３の間に夾角を形成してもよい。

第２の実施形態
図１～図４４を継続的に参照すると、本発明の第２の実施形態の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫の概略図であり、説明の便宜上、第２の実施形態における第１の実施形態と同様の構造に同じまたは類似の符号をつける。

本実施形態では、切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫１００は、庫本体１０、庫本体１０を開閉するための扉２０、および庫本体１０と扉２０を接続するためのヒンジ部品３０を含み、ヒンジ部品３０は複数のヒンジ金具３１、３２および切替部品４０を含み、扉２０が開く過程において、切替部品４０は複数のヒンジ金具３１、３２を第１の順序に沿って順次動作させるように制御し、扉２０が閉じる過程において、切替部品４０は複数のヒンジ金具３１、３２を第２の順序に沿って順次動作させるように制御し、第１の順序と第２の順序が反対である。

ここで、「第１の順序」、「第２の順序」とは、複数のヒンジ金具３１、３２が次々に動作する順序を指す。

本実施形態では、切替部品４０の作用により複数のヒンジ金具３１、３２間の動作順序を効果的に制御でき、複数のヒンジ金具３１、３２間の順序乱れにより扉２０の開閉過程において、キャビネットとの相互干渉が回避され、ビルトイン冷蔵庫の分野に適している。

また、切替部品４０の作用により、複数のヒンジ金具３１、３２間の順序動作を制御でき、扉２０の開閉過程の安定性を効果的に高め、複数のヒンジ金具３１、３２間の切替により、様々な冷蔵庫１００のアプリケーションシナリオに適合させるように、扉２０の移動軌跡を効果的に制御することができる。

本実施形態の構造は、切替可能なヒンジ部品３０を備えた冷蔵庫１００に適用可能であるだけでなく、他のシナリオ、例えばキャビネット、ワインキャビネット、ワードローブなどにも適用可能であるのを強調すべきであり、本発明は、切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫１００を例に取って説明するが、これに限定されない。

本実施形態では、ヒンジ部品３０は第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２を含むが、理解できるように、他の実施形態では、ヒンジ部品３０は他の数のヒンジ金具を含んでもよく、例えばヒンジ部品３０は３つのヒンジ金具を含み、切替部品４０は３つのヒンジ金具間の切替動作を制御してもよく、具体的に実際の状況に応じて決定すればよい。

切替部品４０は第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２に接続され、第１のヒンジ金具３１は庫本体１０に固定され、第２のヒンジ金具３２は扉２０に固定され、扉２０が開く過程において、第１のヒンジ金具３１は先ず切替部品４０に対して相対的に移動し、次に第２のヒンジ金具３２は切替部品４０に対して相対的に移動し、つまり第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２は第１の順序に沿って順次動作し、扉２０が閉じる過程において、第２のヒンジ金具３２は先ず切替部品４０に対して相対的に移動し、次に第１のヒンジ金具３１は切替部品４０に対して相対的に移動し、つまり第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２は第２の順序に沿って順次動作する。

本実施形態では、切替部品４０は、第１の嵌合金具４１および第２の嵌合金具４２を含み、扉２０が閉状態から第１の開角度α１まで開く過程において、第１のヒンジ金具３１と第１の嵌合金具４１は相対的に移動し、かつ第２の嵌合金具４２は第２のヒンジ金具３２を制限し、扉２０が第１の開角度α１から継続的に第２の開角度α２まで開く過程において、第２のヒンジ金具３２は第２の嵌合金具４２の制限から脱出し、かつ第１の嵌合金具４１は第１のヒンジ金具３１を制限し、扉２０が第２の開角度α２から継続的に最大開角度α３まで開く過程において、第２のヒンジ金具３２と第２の嵌合金具４２は相対的に移動する。

本実施形態の切替部品４０は、第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２のロックおよびアンロックを実現し、ロックおよびアンロック操作により、第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２の順序動作を効果的に制御することで、第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２は、扉２０が開く過程において、第１の順序に沿って動作し、扉２０が閉じる過程において、第２の順序に沿って動作することが分かる。

本実施形態では、切替部品４０は、相互に嵌合された第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２を含み、第１のヒンジ金具３１と第１の嵌合金具４１とは、相互に嵌合された第１の軸本体群３１１、３１２および第１の溝本体群４１１、４１２を介して相対的に移動し、第２のヒンジ金具３２と第２の嵌合金具４２は、相互に嵌合された第２の軸本体群３２１、３２２および第２の溝本体群４２１、４２２を介して相対的に移動する。

すなわち、２軸２溝と切替部品４０の連携により、順序を切り替えることができ、もちろん、単軸単溝の嵌合シナリオにも適用され得る。

本実施形態のヒンジ部品３０の他の説明は、第１の実施形態の説明を参照すればよく、ここで繰り返さなく、例えば、冷蔵庫１００は、冷蔵庫１００が完全にキャビネット２００に埋め込まれる前提下、例えば、扉２０の最大開角度を効果的に高め、冷蔵庫１００は配線モジュール６０を有する。

なお、具体的な軸溝本体設計により、扉２０の移動軌跡を効果的に制御でき、本実施形態では、扉２０が開く過程において、ヒンジ部品３０は少なくとも扉２０を枢動側Ｐから収容チャンバーＳに向かって移動させるように駆動し、扉２０が開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぐ。

第３の実施形態
図１～図４４を継続的に参照すると、本発明の第３の実施形態のビルトイン冷蔵庫の概略図であり、説明の便宜上、第３の実施形態における第１の実施形態と同様の構造に同じまたは類似の符号をつける。

本実施形態では、ビルトイン冷蔵庫１００は、庫本体１０、庫本体１０を開閉するための扉２０、および庫本体１０と扉２０を接続するためのヒンジ部品３０を含み、ヒンジ部品３０は少なくとも相互にずらされている第１の軸本体群および第２の軸本体群を含み、扉２０が開く過程において、扉２０はまず第１の軸本体群に対して回転した後、扉が第２の軸本体群に対して回転する。

本実施形態の扉２０が開く過程において、扉２０は異なる軸本体群を中心として回転するため、扉２０の開閉過程の自由度を効果的に高め、このようにすれば、様々な冷蔵庫１００のアプリケーションシナリオに適用させるように扉２０の移動軌跡を効果的に制御できる。

本実施形態の構造はビルトイン冷蔵庫１００に適用可能であるだけでなく、他のシナリオ、例えばキャビネット、ワインキャビネット、ワードローブなどにも適用可能であるのを強調すべきであり、本発明はビルトイン冷蔵庫１００を例に取って説明するが、これに限定されない。

具体的には、本実施形態では、図２５を参照すると、第１の軸本体群は第１の回転軸３１１'を含み、第２の軸本体群は第２の回転軸３２１'を含み、扉２０が開く過程において、扉２０はまず第１の回転軸３１１'を中心として回転した後、扉２０が第２の回転軸３２１'を中心として回転する。

庫本体１０は、開口１０２および開口１０２の周りに配置された前端面１０３を含み、庫本体１０は、収容チャンバーＳ、およびヒンジ部品３０に隣接して扉２０の回転経路の延伸セクション上に延伸する外側面１３をさらに含み、扉２０は収容チャンバーＳから離れた前壁２１および前壁２１と収容チャンバーＳ間に常に挟み付けられた側壁２２を含み、前壁２１と側壁２２の間に側稜２３が設けられ、第１の回転軸３１１'と前端面１０３間の距離が第２の回転軸３２１’と前端面１０３間の距離よりも小さく、かつ第１の回転軸３１１'と外側面１３間の距離が第２の回転軸３２１'と外側面１３間の距離よりも大きい。

第１の実施形態の説明および図２５を参照すると、扉２０が開く過程において、扉２０が常に第１の回転軸３１１'を中心として回転すれば、図２５の点線に示す扉２０'を参照して、第１の回転３１１'が前端面１０３に近接する。つまりこのとき第１の回転軸３１１'がキャビネット２００の前端２０１から離れ、扉２０'が一定の角度まで開くと、キャビネット２００の稜角２０３が扉２０'と相互に干渉して扉２０'の最大開角度を制限することになる。

本実施形態では、扉２０は後階段で第２の回転軸３２１'を中心として回転し、図２５の実線に示す扉２０を参照して、キャビネット２００の稜角２０３の扉２０への干渉作用が大幅に低減され、扉２０が比較的大きい角度まで開くとキャビネット２００の稜角２０３との相互干渉が発生し、扉２０の最大開角度を大幅に向上させることができる。

すなわち、本実施形態は、回転軸を切り替えることで、後階段で扉２０が第２の回転軸３２１'を中心として回転し、冷蔵庫１００がキャビネット２００に完全に埋め込まれる前提下、扉２０の最大開角度を効果的に高め、ユーザが冷蔵庫１００を操作しやすく、ユーザの体験を大幅に向上させることができる。

また、第１の回転軸３１１'と外側面１３間の距離が第２の回転軸３２１’と外側面１３間の距離よりも大きく、扉２０が庫本体１０から離れて庫本体１０の開放度を増加させることができる。

もちろん、第２の回転軸３２１'は他の位置に配置されてもよく、例えば第１の回転軸３１１’と外側面１３間の距離が第２の回転軸３２１’と外側面１３間の距離以下であってもよい。

なお、本実施形態の冷蔵庫１００は、第１の回転軸３１１'、第２の回転軸３２１'およびそれに嵌合された溝本体のみを含み、つまり単軸単溝の嵌合形態であってもよく、扉２０が開く過程において、第１の回転軸３１１'から第２の回転軸３２１'に自動的に切り替えられ、または切替構造との連携により第１の回転軸３１１'および第２の回転軸３２１'間の切替を実現してもよい。

もちろん、本実施形態の冷蔵庫１００は、第１の実施形態中の切替部品４０との連携により、第１の回転軸３１１'と第２の回転軸３２１'間の切替を実現してもよい。このとき、扉２０が開く過程において、切替部品４０の作用により、扉２０がまず第１の回転軸３１１'に対して回転した後、切替部品４０の作用により、扉２０が第２の回転軸３２１'に対して回転する。

他の実施形態では、ヒンジ部品３０は、第１の軸本体群３１１、３１２に相互に嵌合された第１の溝本体群４１１、４１２、および第２の軸本体群３２１、３２２に嵌合された第２の溝本体群４２１、４２２を含み、扉２０が閉状態から第１の開角度α１まで開く過程において、第１の軸本体群３１１、３１２と第１の溝本体群４１１、４１２は相対的に移動し、かつ切替部品４０は第２の軸本体群３２１、３２２をロックし、扉２０が第１の開角度α１から継続的に第２の開角度α２まで開く過程において、切替部品４０は第２の軸本体群３２１、３２２をアンロックし、かつ切替部品４０は第１の軸本体群３１１、３１２をロックし、扉２０が第２の開角度α２から継続的に最大開角度α３まで開く過程において、第２の軸本体群３２１、３２２と第２の溝本体群４２１、４２２は相対的に移動する。

具体的には、第１の軸本体群３１１、３１２は、第１の軸本体３１１および第２の軸本体３１２を含み、第１の溝本体群４１１、４１２は、第１の軸本体３１１に嵌合された第１の溝本体４１１および第２の軸本体３１２に嵌合された第２の溝本体４１２を含み、第２の軸本体群３２１、３２２は、第３の軸本体３２１および第４の軸本体３２２を含み、第２の溝本体群４２１、４２２は、第３の軸本体３２１に嵌合された第３の溝本体４２１および第４の軸本体３２２に嵌合された第４の溝本体４２２を含む。

本実施形態のヒンジ部品３０の他の説明は第１の実施形態の説明を参照すればよく、ここで繰り返さなく、例えば、冷蔵庫１００は、冷蔵庫１００がキャビネット２００に完全に埋め込まれる前提下、例えば、扉２０の最大開角度を効果的に高め、冷蔵庫１００は配線モジュール６０を有する。

なお、具体的な軸溝本体設計により、扉２０の移動軌跡を効果的に制御でき、本実施形態では、扉２０が開く過程において、ヒンジ部品３０は少なくとも扉２０を枢動側Ｐから収容チャンバーＳに向かって移動させるように駆動し、扉２０が開く過程において、周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぐ。

第４の実施形態
図１～図４４を継続的に参照すると、本発明の第４の実施形態の移動可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫の概略図であり、説明の便宜上、第４の実施形態における第１の実施形態と同様の構造に同じまたは類似の符号をつける。

本実施形態では、移動可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫１００は、庫本体１０および庫本体１０を開閉するための扉２０を含み、ヒンジ部品３０は庫本体１０と扉２０を接続し、扉２０が開く過程において、少なくとも一部のヒンジ部品３０が庫本体１０および扉２０に対して移動する。

ここで、「少なくとも一部のヒンジ部品３０が庫本体１０および扉２０に対して移動する」とは、少なくとも一部のヒンジ部品３０が同時に庫本体１０および扉２０に対して移動する、つまり少なくとも一部のヒンジ部品３０が、庫本体１０または扉２０に完全に埋め込まれらず、庫本体１０および扉２０の間に挟み付けられることを指す。

一般的に、既存の冷蔵庫構造では、ヒンジ部品は通常庫本体および扉に埋め込まれており、つまりヒンジ部品が庫本体または扉に対して相対的に静止しており、このようにすれば、扉２０の移動軌跡が大きく制限される。

本実施形態の少なくとも一部のヒンジ部品３０が庫本体１０および扉２０に対して移動するので、扉２０の開閉過程の自由度を効果的に高め、かつ様々な冷蔵庫１００のアプリケーションシナリオを適用させるように、扉２０の移動軌跡を効果的に制御することができる。

本実施形態の構造は移動可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫１００に適用可能であるだけでなく、他のシナリオ、例えばキャビネット、ワインキャビネット、ワードローブなどにも適用可能であることを強調すべきであ、本発明は移動可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫１００を例に取って説明するが、これに限定されない。

本実施形態では、ヒンジ部品３０は第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２を含む場合を例にするが、理解できるように、他の実施形態では、ヒンジ部品３０は他の数のヒンジ金具を含んでもよく、例えばヒンジ部品３０は３つのヒンジ金具を含んでもよく、具体的に実際の状況に応じて決定すればよい。

ヒンジ部品３０は、第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２に接続された切替部品４０をさらに含み、第１のヒンジ金具３１は庫本体１０に固定され、第２のヒンジ金具３２は扉２０に固定され、扉２０が開く過程において、切替部品４０は第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２に対して移動する。

すなわち、第１のヒンジ金具３１は庫本体１０に対して相対的に静止しており、第２のヒンジ金具３２は扉２０に対して相対的に静止しているが、ヒンジ部品３０中の切替部品４０は庫本体１０および扉２０に対して移動しており、第１の実施形態を参照すると、切替部品４０は第１のヒンジ金具３１と第２のヒンジ金具３２間の切替動作に用いられるが、これに限定されるものではなく、本実施形態の切替部品４０は他の用途にも適用可能であり、切替部品４０が第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２に対して移動可能であればよい。

本実施形態では、切替部品４０は第１の嵌合金具４１および第２の嵌合金具４２を含み、扉２０が閉状態から第１の開角度α１まで開く過程において、第１のヒンジ金具３１と第１の嵌合金具４１は相対的に移動し、かつ第２の嵌合金具４２は第２のヒンジ金具３２を制限し、扉２０が第１の開角度α１から継続的に第２の開角度α２まで開く過程において、第２のヒンジ金具３２が第２の嵌合金具４２の制限から脱出し、かつ第１の嵌合金具４１は第１のヒンジ金具３１を制限し、扉２０が第２の開角度α２から継続的に最大開角度α３まで開く過程において、第２のヒンジ金具３２と第２の嵌合金具４２は相対的に移動する。

また、切替部品４０は相互に嵌合された第１の切替金具４０１および第２の切替金具４０２を含み、扉２０が閉状態から第１の開角度α１まで開く過程においてまたは第２の開角度α２から継続的に最大開角度α３まで開く過程において、第１の切替金具４０１と第２の切替金具４０２は相対的に静止しており、扉２０が第１の開角度α１から継続的に第２の開角度α２まで開く過程において、第１の切替金具４０１は第２の切替金具４０２に対して移動することで第２のヒンジ金具３２が第２の嵌合金具４２の制限から脱出し、かつ第１の嵌合金具４１は第１のヒンジ金具３１を制限する。

上記から分かるように、本実施形態の切替部品４０は第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２のロックおよびアンロックを実現でき、ロックおよびアンロック操作により第１のヒンジ金具３１および第２のヒンジ金具３２の順序動作を効果的に制御でき、かつ切替部品４０は第１のヒンジ金具３１、第２のヒンジ金具３２に対して移動することでロックおよびアンロック機能を実現し、切替部品４０の移動過程により、ヒンジ部品３０の機能が大幅に向上し、ヒンジ部品３０の応用範囲がより広くなる。

また、第１のヒンジ金具３１と第１の嵌合金具４１は、相互に嵌合された第１の軸本体群３１１、３１２および第１の溝本体群４１１、４１２を介して相対的に移動し、第２のヒンジ金具３２と第２の嵌合金具４２は、相互に嵌合された第２の軸本体群３２１、３２２および第２の溝本体群４２１、４２２を介して相対的に移動する。

すなわち、２軸２溝と切替部品４０の連携により、ヒンジ部品３０が庫本体１０、扉２０に対して移動することができ、もちろん、単軸単溝の嵌合シナリオにも適用可能である。

本実施形態のヒンジ部品３０の他の説明は第１の実施形態の説明を参照すればよく、ここで繰り返さなく、例えば、冷蔵庫１００は、冷蔵庫１００がキャビネット２００に完全に埋め込まれる前提下、例えば、扉２０の最大開角度を効果的に高め、かつ冷蔵庫１００が配線モジュール６０を有する。

なお、具体的な軸溝本体設計により、扉２０の移動軌跡を効果的に制御でき、本実施形態では、扉２０が開く過程において、ヒンジ部品３０は少なくとも扉２０を枢動側Ｐから収容チャンバーＳに向かって移動させるように駆動し、扉２０が開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぐ。

以上の実施例は、本発明の技術的解決策を説明するためにのみ使用され、制限するものではなく、好ましい実施例を参照して本発明を詳しく説明したが、例えば異なる実施例の技術を組み合わせて同様の効果を達成できれば、その解決策も本発明の保護範囲に含まれる。当業者にとって、本発明の技術的解決策の精神および範囲を逸脱しない限り、本発明の技術的解決策に修正や同等置換を加えることができる。

Claims (19)

1. 庫本体、庫本体を開閉するための扉、および庫本体と扉を接続するためのヒンジ部品を含み、前記ヒンジ部品は、複数のヒンジ金具および切替部品を含み、
   前記扉が開く過程において、前記切替部品は複数のヒンジ金具を第１の順序に沿って順次動作させるように制御し、
   前記扉が閉じる過程において、前記切替部品は複数のヒンジ金具を第２の順序に沿って順次動作させるように制御し、
   前記第１の順序と前記第２の順序が反対である、ことを特徴とする切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
2. 前記庫本体は、収容チャンバー、および前記ヒンジ部品に接続された枢動側を含み、
   前記扉が開く過程において、前記ヒンジ部品は、少なくとも前記扉を前記枢動側から前記収容チャンバーに向かって移動させるように駆動する、ことを特徴とする請求項１に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
3. 前記ヒンジ部品は第１のヒンジ金具および第２のヒンジ金具を含み、前記切替部品は前記第１のヒンジ金具および前記第２のヒンジ金具に接続され、前記第１のヒンジ金具は前記庫本体に固定され、前記第２のヒンジ金具は前記扉に固定され、
   前記扉が開く過程において、前記第１のヒンジ金具が先ず前記切替部品に対して相対的に移動した後、前記第２のヒンジ金具が前記切替部品に対して相対的に移動し、
   前記扉が閉じる過程において、前記第２のヒンジ金具が先ず前記切替部品に対して相対的に移動した後、前記第１のヒンジ金具が前記切替部品に対して相対的に移動する、ことを特徴とする請求項１に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
4. 前記切替部品は第１の嵌合金具および第２の嵌合金具を含み、
   前記扉が閉状態から第１の開角度まで開く過程において、前記第１のヒンジ金具と前記第１の嵌合金具は相対的に移動し、かつ前記第２の嵌合金具は前記第２のヒンジ金具を制限し、
   前記扉が第１の開角度から第２の開角度まで開く過程において、前記第２のヒンジ金具が前記第２の嵌合金具の制限から脱出し、かつ前記第１の嵌合金具は前記第１のヒンジ金具を制限し、
   前記扉が第２の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第２のヒンジ金具と前記第２の嵌合金具は相対的に移動する、ことを特徴とする請求項３に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
5. 前記切替部品は、相互に嵌合された第１の切替金具および第２の切替金具を含み、
   前記扉が閉状態から第１の開角度まで開く過程において、または第２の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第１の切替金具と前記第２の切替金具は相対的に静止しており、
   前記扉が第１の開角度から第２の開角度まで開く過程において、前記第１の切替金具は前記第２の切替金具に対して移動して前記第２のヒンジ金具が前記第２の嵌合金具の制限から脱出し、かつ前記第１の嵌合金具は前記第１のヒンジ金具を制限する、ことを特徴とする請求項４に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
6. 前記第１の切替金具は、順次積み重ねられた第１のライニング、第１のスライドベーンおよび第１のブッシュを含み、前記第２の切替金具は、順次積み重ねられた第２のライニング、第２のスライドベーンおよび第２のブッシュを含み、前記第１のライニング、前記第１のブッシュ、前記第２のライニングおよび前記第２のブッシュはともにプラスチック材質であり、前記第１のスライドベーンおよび前記第２のスライドベーンは金属材質である、ことを特徴とする請求項５に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
7. 前記第１の切替金具は、前記第１のライニング、前記第１のスライドベーンおよび前記第１のブッシュの周縁を被覆する第１の装飾シートをさらに含み、前記第２の切替金具は、前記第２のライニング、前記第２のスライドベーンおよび前記第２のブッシュの周縁を被覆する第２の装飾シートをさらに含み、前記第１の装飾シートと前記第２の装飾シートは相互に分離されている、ことを特徴とする請求項６に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
8. 前記第１のヒンジ金具と前記第１の嵌合金具は、相互に嵌合された第１の軸本体群および第１の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第２のヒンジ金具と前記第２の嵌合金具は、相互に嵌合された第２の軸本体群および第２の溝本体群を介して相対的に移動する、ことを特徴とする請求項５に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
9. 前記第１の軸本体群は第１の軸本体を含み、前記第１の溝本体群は、前記第１の軸本体と相互に嵌合された第１の溝本体を含み、および／または前記第２の軸本体群は第３の軸本体を含み、前記第２の溝本体群は、前記第３の軸本体と相互に嵌合された第３の溝本体を含む、ことを特徴とする請求項８に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
10. 前記第１の軸本体群は、第１の軸本体および第２の軸本体を含み、前記第１の溝本体群は、前記第１の軸本体と嵌合された第１の溝本体および前記第２の軸本体と嵌合された第２の溝本体を含み、前記第２の軸本体群は、第３の軸本体および第４の軸本体を含み、前記第２の溝本体群は、前記第３の軸本体と嵌合された第３の溝本体および前記第４の軸本体と嵌合された第４の溝本体を含む、ことを特徴とする請求項８に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
11. 前記第１のヒンジ金具は前記第１の軸本体および前記第２の軸本体を含み、前記第１の嵌合金具は前記第１の溝本体および前記第２の溝本体を含み、前記第２の嵌合金具は前記第３の軸本体および前記第４の軸本体を含み、前記第２のヒンジ金具は前記第３の溝本体および前記第４の溝本体を含む、ことを特徴とする請求項１０に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
12. 前記第１の溝本体は、前記第１の切替金具に設けられた第１の上部溝本体および前記第２の切替金具に設けられた第１の下部溝本体を含み、前記第１の上部溝本体は第１の上部自由セクションを含み、前記第１の下部溝本体は第１の下部自由セクションを含み、
    前記第２の溝本体は、前記第１の切替金具に設けられた第２の上部溝本体および前記第２の切替金具に設けられた第２の下部溝本体を含み、前記第２の上部溝本体は第２の上部自由セクションを含み、前記第２の下部溝本体は第２の下部自由セクションを含み、
    前記第３の溝本体は第３の自由セクションを含み、
    前記第４の溝本体は第４の自由セクションを含み、
    前記第１の溝本体群はロックセクションを含み、前記第２の溝本体群は制限セクションを含み、
    前記扉が閉状態から第１の開角度まで開く過程において、前記第１の切替金具と前記第２の切替金具は相対的に静止しており、前記第１の上部自由セクションと前記第１の下部自由セクションが重なり合って第１の自由セクションを形成し、前記第２の上部自由セクションと前記第２の下部自由セクションが重なり合って第２の自由セクションを形成し、前記第１の軸本体は前記第１の自由セクションを移動し、前記第２の軸本体は前記第２の自由セクションを移動し、前記第３の軸本体および／または前記第４の軸本体は前記制限セクションによって制限されて前記切替部品は前記第２のヒンジ金具を制限し、
    前記扉が第１の開角度から第２の開角度まで開く過程において、前記第１の切替金具および前記第２の切替金具は相対的に移動して前記第２のヒンジ金具が前記切替部品の制限から脱出し、かつ前記第１の軸本体および／または前記第２の軸本体が前記ロックセクションによって制限されて前記切替部品は前記第１のヒンジ金具を制限し、
    前記扉が第２の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第３の軸本体は前記第３の自由セクションを移動し、前記第４の軸本体は前記第４の自由セクションを移動する、ことを特徴とする請求項１１に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
13. 前記ロックセクションは、前記第１の上部溝本体に設けられた第１の上部ロックセクション、前記第１の下部溝本体に設けられた第１の下部ロックセクション、前記第２の上部溝本体に設けられた第２の上部ロックセクションおよび前記第２の下部溝本体に設けられた第２の下部ロックセクションを含み、
    前記制限セクションは、前記第４の溝本体に設けられた第４の制限セクションを含み、
    前記扉が閉状態から第１の開角度まで開く過程において、前記第４の軸本体は前記第４の制限セクションによって制限され、
    前記扉が第１の開角度から第２の開角度まで開く過程において、前記第１の軸本体は前記第１の上部ロックセクションおよび前記第１の下部ロックセクションによって同時に制限され、前記第２の軸本体は、前記第２の上部ロックセクションおよび前記第２の下部ロックセクションによって同時に制限され、かつ前記第４の軸本体は前記第４の制限セクションから脱出する、ことを特徴とする請求項１２に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
14. 前記第１の上部ロックセクションと前記第１の下部ロックセクションは常にずらされ、前記第２の上部ロックセクションと前記第２の下部ロックセクションは常にずらされている、ことを特徴とする請求項１３に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
15. 前記第１の切替金具および前記第２の切替金具は第５の軸本体を介して相互に嵌合され、前記扉が第１の開角度から第２の開角度まで開く過程において、前記第１の軸本体は前記第５の軸本体を中心として前記ロックセクションを移動する、ことを特徴とする請求項１２に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
16. 前記第１の切替金具は前記第２の切替金具よりも前記第１のヒンジ金具に近い、ことを特徴とする請求項１２に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
17. 前記第１の切替金具は前記第３の軸本体を含み、前記第２の切替金具は貫通穴を有し、前記第３の軸本体は前記貫通穴を通って前記第３の溝本体まで延伸し、前記第２の切替金具は前記第４の軸本体を含み、前記第４の軸本体は前記第４の溝本体まで延伸する、ことを特徴とする請求項１６に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
18. 前記庫本体は、開口および前記開口の周りに設けられた前端面を含み、前記第１の軸本体と前記前端面の間に第１の距離があり、前記扉が第２の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第３の軸本体と前記前端面の間に第２の距離があり、前記第２の距離は前記第１の距離よりも大きい、ことを特徴とする請求項１２に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。
19. 前記冷蔵庫は、ヒンジ部品に隣接して扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面をさらに含み、前記第１の軸本体と前記外側面の間に第３の距離があり、前記扉が第２の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第３の軸本体と前記外側面の間に第４の距離があり、前記第４の距離は前記第３の距離よりも小さい、ことを特徴とする請求項１８に記載の切替可能なヒンジ部品を備えた冷蔵庫。

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