JP2000336701A - 建設機械の故障診断装置 - Google Patents

建設機械の故障診断装置

Info

Publication number
JP2000336701A
JP2000336701A JP11146631A JP14663199A JP2000336701A JP 2000336701 A JP2000336701 A JP 2000336701A JP 11146631 A JP11146631 A JP 11146631A JP 14663199 A JP14663199 A JP 14663199A JP 2000336701 A JP2000336701 A JP 2000336701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
failure
trouble
importance
construction machine
degree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11146631A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Adachi
宏之 足立
Kazuhiro Shibamori
一浩 柴森
Yusuke Kajita
勇輔 梶田
Toshiaki Nishida
利明 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP11146631A priority Critical patent/JP2000336701A/ja
Publication of JP2000336701A publication Critical patent/JP2000336701A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械の電子制御装置を構成する機器の故
障、およびその故障の重要度をオペレータが確実に認識
できる建設機械の故障診断装置を提供すること。 【解決手段】 電子制御装置を構成する電磁弁11a〜
11cなどの機器の故障を判断すると共に故障の重要度
を判定するCPU7aと、このCPU7aで判断した故
障を記憶するEEPROM7eと、CPU7aの判定結
果に基づき、故障の重要度に応じて予め定められた警報
音を発するブザー4eとを備えると共に、上記の故障の
重要度に応じて故障表示を行なうLCD表示器14aお
よび異常表示灯14bを併設した。これにより、上記の
故障が生じた場合、この故障の重要度に応じて予め定め
られた警報音をブザー4eから発するので、例えば、オ
ペレータが運転室の外部を見ながら作業機の操作を行な
う場合でも、オペレータが上記の警報音を聞くことによ
り重大な故障の発生を見過ごすことを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルなど
の建設機械の故障診断装置に係り、特に、油圧機器の制
御機能や動作状態の表示機能を有する電子制御装置の故
障を診断する建設機械の故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、油圧ショベルなどの建設機械
において、油圧機器の制御機能や動作状態に関連した内
容の表示機能を有する電子制御装置を構成する機器の故
障を判断する判断手段と、この判断手段の検出結果を表
示する故障表示手段とを備え、自動的に故障表示手段に
該当する故障を表示させるようにした故障診断装置が知
られている。
【0003】この種の従来の故障診断装置として、例え
ば特開平9−256422号公報に記載されているよう
に、電子制御装置を構成する機器の部位毎に予め定めら
れた故障のエラーコードを時系列的な順位にしたがって
記憶する記憶部を有する制御手段と、この制御手段に着
脱可能に接続され、表示部を有する携帯端末器とを備え
たものが提案されている。この従来の故障診断装置で
は、故障を判断した場合、その故障のエラーコードを時
系列的な順位にしたがって記憶部に記憶しておき、保守
員が故障修理の際に専用の読取り装置を用いて記憶部か
らエラーコードを読出し、表示部で故障を時系列的に表
示することができるようになっている。
【0004】また、例えば特開平9−221792号公
報に記載されているように、電子制御装置を構成する機
器の故障を判定する判定手段と、故障内容に応じて群毎
に分けて記憶する記憶手段と、故障表示の対象のうちの
重要度の高い故障表示を選定する故障表示選定手段と、
故障表示を行なう表示部とから構成されたものも提案さ
れている。この従来の故障診断装置では、複数の故障が
ほぼ同時に発生した場合、予め定められた故障の重要度
にしたがって優先順位を付け、表示部で故障を表示する
ことができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術では、建設機械の電子制御装置を構成する機器の
故障が発生した場合、表示部の表示によりオペレータに
故障を報知するようになっているが、例えば作業機で掘
削作業を行っている場合、オペレータは前方で動作する
作業機の先端部に注意を払う必要があるため、運転室内
に配置された表示部の表示を見落とすおそれがあった。
また、表示部は運転室内の見やすい所定位置に設置する
必要があるが、この表示部の設置場所の確保が容易では
なく、表示部の大きさや個数を限定する必要があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、建設機械の電
子制御装置を構成する機器の故障が発生した場合、この
故障発生を警報音によりオペレータに報知することとす
る。このように構成すると、例えばオペレータが運転室
の前方を見ながら作業機の操作を行なう場合であって
も、電子制御装置を構成する機器の故障発生が警報音に
より報知されるので、この警報音を聞いてオペレータが
確実に故障発生を認識できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による建設機械の故障診断
装置では、建設機械に設けられる油圧機器の制御機能、
および建設機械の動作状態に関連した内容の表示機能の
少なくとも一方の機能を有する電子制御装置を構成する
個々の機器の故障を判断する判断手段と、この判断手段
の判断結果を報知する報知手段とを備えた建設機械の故
障診断装置において、前記判断手段で判断した故障を記
憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された故障の重
要度を判定する重要度判定手段とを備え、前記報知手段
が、前記重要度判定手段の判定結果に基づき、前記故障
の重要度に応じて予め定められた所定の警報音を発する
警報体を有する構成にしてある。
【0008】このように構成すると、建設機械の電子制
御装置を構成する機器の故障が発生し、この故障発生を
判断手段で判断したとき、この判断した故障を記憶手段
で記憶すると共に、この記憶手段に記憶される故障の重
要度を重要度判定手段により判定し、この判定結果に基
づき、警報体により故障の重要度に応じて予め定められ
た警報音を発するので、例えば、オペレータが運転室の
外部を見ながら作業機の操作を行なう場合であっても、
故障の重要度に応じて予め定められた警報音により故障
発生が報知されることにより、この警報音を聞いてオペ
レータが確実に故障発生およびその故障の重要度を認識
できる。
【0009】前記警報体から発せられる警報音は特に限
定されないが、例えば、故障の重要度に応じて異なる断
続状態で警報音を発したり、故障の重要度に応じて異な
る音量で警報音を発することが好ましい。
【0010】また、上記構成において、前記報知手段が
前記警報体に加えて表示体を有し、この表示体が、重要
度判定手段の判定結果に基づき、故障の重要度に応じて
故障表示を行なうようにすると、より確実に故障発生お
よびその故障の重要度を認識できる。
【0011】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は本発明の一実施例に係る故障診断装置を備えた油
圧ショベルの側面図、図2は図1に示す油圧ショベルの
平面図、図3は図1に示す油圧ショベルの回路図、図4
は図1に示す油圧ショベルに設けられる運転室を正面側
から見た斜視図、図5は本実施例に設けられる制御ユニ
ットのブロック図、図6は本実施例に設けられる動作範
囲設定器の正面図、図7は報知内容の一例を示す説明
図、図8は報知内容の応用例を示す説明図、図9は故障
診断の処理内容を示すフローチャートである。
【0012】図1と図2において、1fは左走行モータ
3fおよび右走行モータ3gによって駆動する走行体、
1eは運転室3hを有し走行体1fの上部に配置され、
旋回モータ3eによって駆動させる旋回体であり、これ
らの走行体1fおよび旋回体1fにより油圧ショベルの
本体1Bを構成している。1aは運転室3hの右側の旋
回体1eに連結され上下方向に回動可能なロアブーム、
1dはロアブーム1aの先端に装着され左右方向に回動
可能なアッパブーム、1bはアッパブーム1dの先端に
装着され上下方向に回動可能なアーム、1cはアーム1
bの先端に装着され上下方向に回動可能なバケットであ
り、両ブーム1a,1d、アーム1bおよびバケット1
cにより作業機1Aを構成している。3aはロアブーム
1aを駆動するブームシリンダ、3bはアーム1bを駆
動するアームシリンダ、3cはバケット1を駆動するバ
ケットシリンダ、3dはアッパブーム1dを駆動するオ
フセットシリンダであり、このオフセットシリンダ3d
によりアーム1bとバケット1cをロアブーム1aに対
して横方向に平行移動する。6aはロアブーム1aの支
点部に設けられたブーム角度センサであり、旋回体1e
とロアブーム1aとの相対角度を検出する。6bはアー
ム1bの支点部に設けられたアーム角度センサであり、
アッパブーム1dとアーム1bとの相対角度を検出す
る。6cはアッパブーム1dの支点部に設けられたオフ
セット角度センサであり、ロアブーム1aとアッパブー
ム1dとの相対角度を検出する。
【0013】図3において、2は油圧ポンプ、8はパイ
ロットポンプ、9aはブーム用操作装置、9bはアーム
用操作装置、9cはバケット用操作装置、9dはオフセ
ット用操作装置、9eは旋回用操作装置、9fは右走行
用操作装置、9gは左走行用操作装置であり、これらの
操作装置9a〜9gは運転室3h内に配置され、該操作
装置9a〜9gにより各シリンダ3a〜3dの作動を指
令する。10aはブーム用流量制御弁、10bはアーム
用流量制御弁、10cはバケット用流量制御弁、10d
はオフセット用流量制御弁、10eは旋回用流量制御
弁、10fは右走行用流量制御弁、10gは左走行用流
量制御弁である。ブーム用操作装置9aとブーム用流量
制御弁10aの油圧駆動部50a,50bとはそれぞれ
パイロット配管40a,40bで接続されており、オペ
レータがブーム用操作装置9aを操作することにより、
パイロット配管40a,40bのいずれか一方を介して
ブーム用流量制御弁10aの油圧駆動部50a,50b
のいずれか一方にパイロット油が供給され、ブームシリ
ンダ3aが制御される。同様に、アーム用操作装置9b
とアーム用流量制御弁1bの油圧駆動部51a,51b
とはそれぞれパイロット配管41a,41bで接続さ
れ、バケット用操作装置9cとバケット用流量制御弁1
0cの油圧駆動部52a,52bとはそれぞれパイロッ
ト配管42a,42bで接続され、オフセット用操作装
置9dとオフセット用流量制御弁10dの油圧駆動部5
3a,53bとはそれぞれパイロット配管43a,43
bで接続されており、オペレータがこれら操作装置9b
〜9dをそれぞれ操作することにより流量制御弁10b
〜10dにパイロット油が供給され、その結果、各シリ
ンダ3b〜3dがそれぞれ制御される。同様に、旋回用
操作装置9eと旋回用流量制御弁10eの油圧駆動部5
4a,54bとはそれぞれパイロット配管44a,44
bで接続され、右走行用操作装置9fと右走行用流量制
御弁10fの油圧駆動部55a,55bとはそれぞれパ
イロット配管45a,45bで接続され、左走行用操作
装置9gと左走行用流量制御弁10gの油圧駆動部56
a,56bとはそれぞれパイロット配管46a,46b
で接続されており、オペレータがこれら操作装置9e〜
9gをそれぞれ操作することにより流量制御弁10e〜
10gにパイロット油が供給され、その結果、各モータ
3e〜3gがそれぞれ制御される。
【0014】また、前述したブーム用パイロット配管4
0a,40bにはそれぞれ電磁弁11a−1,11a−
2が設けられており、同様に、アーム用パイロット配管
41a,41bにはそれぞれ電磁弁11b−1,11b
−2が設けられ、オフセット用パイロット配管43a,
43bにはそれぞれ電磁弁11c−1,11c−2が設
けられ、パイロットポンプ8の吐出側には非常用電磁弁
11dが設けられている。これら電磁弁11a−1,1
1a−2,11b−1,11b−2,11c−1,11
c−2,11dは制御ユニット7から出力される電気信
号によって開閉動作され、作業機1Aの運転室3hに対
するキャブ干渉防止制御や、後述する制限値に対する作
業機1Aの動作範囲の制御が行われる。すなわち、電磁
弁11a−1,11a−2でパイロット配管40a,4
0bを閉じることによりブームシリンダ3aの動作が阻
止され、電磁弁11b−1,11b−2でパイロット配
管41a,41bを閉じることによりアームシリンダ3
bの動作が阻止し、電磁弁11c−1,11c−2でパ
イロット配管43a,43bを閉じることによりオフセ
ットシリンダ3dの左右方向へのオフセット動作が阻止
され、非常用電磁弁11dでパイロットポンプ8の吐出
配管側を閉じることにより全てのシリンダ3a〜3dと
モータ3e〜3gの動作を阻止する。
【0015】図3と図5に示すように、これら電磁弁1
1a〜11dおよび前述した角度センサ6a〜6cは、
それぞれ信号線を介して制御ユニット7に接続されてお
り、この制御ユニット7は、例えば図4に示すように運
転室3h内に配置される運転席3iの斜め後方に配置さ
れている。また、この制御ユニット7はマイクロコンピ
ュータからなり、図5に示すように、角度センサ6a〜
6cなどからの検出信号を入力してデジタルデータに変
換するA/D変換器7bと、論理判断・演算機能を有す
るCPU(中央処理装置)7aと、演算プログラムを予
め記憶するROM(リード・オンリ・メモリ)7cと、
演算途中の数値を一時記憶する書き込み自在なRAM
(ランダム・アクセス・メモリ)7dと、設定値データ
を設定・格納できるように電気的に書き換え可能の構造
を有し、かつ電源をオフしてもメモリ内のデータが消え
ない特性すなわち不揮発性を有するEEPROM(不揮
発性メモリ)7eと、後述の動作範囲設定器14に表示
信号を出力するモニタ出力部(I/F)7fと、処理デ
ータをアナログデータに変換するD/A変換器7gと、
電磁弁11a〜11dを駆動する信号を出力する電磁弁
ドライバ7hとを備えている。
【0016】なお、本実施例においては、制御ユニット
7のCPU7aによって、電磁弁11a〜11cなどの
故障を判断する判断手段と、故障の重要度を判定する重
要度判定手段とが構成され、EEPROM7eによって
記憶手段が構成され、ブザー14eによって警報体が構
成され、後述する図6のLCD表示器14aと異常表示
灯14bによって表示体が構成されている。
【0017】上述した故障の重要度は、各機器の故障に
伴って生じえる危険の度合いを考慮して予め6段階に分
けて設定されている。例えば図7に示すように、故障の
ない状態を「レベル0」とし、故障のうち実作業に影響
のない極めて軽度のものを「レベル1」とし、特定の機
能が使用できなくなる軽度のものを「レベル2」とし、
通常の作業ができなくなる中程度のものを「レベル3」
とし、当該機器が破損状態となるやや重度のものを「レ
ベル4」とし、当該機器の故障に伴ってオペレータなど
に危険が生じえるものを「レベル5」としてある。この
「レベル5」の一例として、作業機1Aが運転室3hに
干渉する事故、いわゆるキャブ干渉事故の防止用機器で
ある電磁弁11a,11b,11cのいずれかがステッ
クし、キャブ干渉防止機能が損なわれ、運転室3h内の
オペレータにかなりの危険が及ぶ場合が挙げられる。
【0018】動作範囲設定器14は、例えば図4に示す
ように運転室3h内に配置される運転席3iの斜め前方
に配置してあり、当該油圧ショベルの通常動作時の状態
に関連する内容などを表示するLCD表示器14a等が
配置されている。この動作範囲設定器14は、図6に示
すように、LCD表示器14a、異常発生時に点灯する
異常表示灯14b、作業機1Aの動作範囲、例えば深さ
方向の制限値を入力する設定つまみ14c、作業機1A
の動作範囲制御を指示する制御開始スイッチ14d、お
よび異常発生時に鳴動するブザー14eを備えている。
この動作範囲設定器14では、通常エンジン始動時には
LCD表示器14aで何も表示していないが、その後、
制御開始スイッチ14dを1回押下することで作業機1
Aの動作範囲制御が開始され、LCD表示器14aで現
在の設定値、例えば「12.3m」が表示されると共
に、設定つまみ14cを回動操作することにより作業機
1Aの動作範囲を変更可能である。
【0019】次に、上記実施例の動作を図9に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。すなわち、まず制御ユニ
ット7においてステップS1が実行され、電子制御装置
を構成する機器に故障が生じたか否かをCPU7aで判
断し、その結果、このステップS1で故障が生じていな
いと判断した場合、ステップS1aに移行してCPU7
aで「レベル0」を選択して、その結果、図7に示すよ
うにLCD表示器14a、異常表示灯14bおよびブザ
ー14eのいずれも動作しない。
【0020】また、ステップS1で故障が生じたと判断
した場合、この故障をEEPROM7eに記憶すると共
に、ステップS2に移行してEEPROM7eに記憶さ
れた故障の重要度をCPU7aで判定し、「レベル1」
に該当するかどうかを判断する。その結果、ステップS
2で上記の故障が「レベル1」に該当すると判断した場
合、ステップS2aに移行してCPU7aで「レベル
1」信号を選択してモニタ出力部7fを介して動作範囲
設定器14に出力し、その結果、図7に示すようにブザ
ー14eおよびLCD表示器14aが動作せず、異常表
示灯14bが長い間隔で点滅する。
【0021】また、ステップS2で上記の故障が「レベ
ル1」に該当しないと判断した場合、ステップS3に移
行してEEPROM7eに記憶された故障の重要度をC
PU7aで判定し、その結果、ステップS3で上記の故
障が「レベル2」に該当すると判断した場合、ステップ
S3aに移行してCPU7aで「レベル2」信号を選択
してモニタ出力部7fを介して動作範囲設定器14に出
力するので、図7に示すようにブザー14eおよびLC
D表示器14aが動作せず、異常表示灯14bが短い間
隔で点滅する。
【0022】また、ステップS3で上記の故障が「レベ
ル2」に該当しないと判断した場合、ステップS4に移
行してEEPROM7eに記憶された故障の重要度をC
PU7aで判定し、その結果、ステップS4で上記の故
障が「レベル3」に該当すると判断した場合、ステップ
S4aに移行してCPU7aで「レベル3」信号を選択
してモニタ出力部7fを介して動作範囲設定器14に出
力するので、図7に示すようにブザー14eが長い間隔
で断続音を発し、LCD表示器14aが故障部位のエラ
ーコードを点灯表示し、異常表示灯14bも点灯する。
【0023】また、ステップS4で上記の故障が「レベ
ル3」に該当しないと判断した場合、ステップS5に移
行してEEPROM7eに記憶された故障の重要度をC
PU7aで判定し、その結果、ステップS5で上記の故
障が「レベル4」に該当すると判断した場合、ステップ
S5aに移行してCPU7aで「レベル4」信号を選択
してモニタ出力部7fを介して動作範囲設定器14に出
力するので、図7に示すようにブザー14eが短い間隔
で断続音を発し、LCD表示器14aが故障部位のエラ
ーコードを点灯表示し、異常表示灯14bも点灯する。
【0024】また、ステップS5で上記の故障が「レベ
ル4」に該当しないと判断した場合、ステップS6に移
行してCPU7aで「レベル5」信号を選択してモニタ
出力部7fを介して動作範囲設定器14に出力し、その
結果、図7に示すようにブザー14eが連続音を発し、
LCD表示器14aが故障部位のエラーコードを点灯表
示し、異常表示灯14bも点灯する。同時に、制御ユニ
ット7は、電磁弁ドライバ7hより非常停止信号を電磁
弁11dに出力するので、この電磁弁11dの作動によ
りパイロットポンプ8から吐出されるパイロット油の流
れが阻止され、その結果、全ての油圧アクチュエータが
非常停止される。これにより、キャブ干渉防止用の機器
である電磁弁11a,11b,11cのいずれかがステ
ックした場合であっても、作業機1Aの停止によってキ
ャブ干渉事故を防止できる。
【0025】このように、上記実施例にあっては、電子
制御装置を構成する機器で生じる故障の重要度に応じて
予め定められた所定の警報音をブザー14eから発する
ので、例えば、オペレータが運転室の外部を見ながら作
業機1Aの操作を行なう場合であっても、上記のように
故障の重要度に応じて予め定められた所定の警報音をオ
ペレータが聞くことにより、確実に故障発生およびその
故障の重要度を認識でき、特に重大な故障が発生した場
合に見逃さないようにすることができる。
【0026】また、上記実施例では、故障の重要度に応
じて予め定められた所定の警報音を発する警報体とし
て、ブザー14eを設けると共に、故障の重要度に応じ
て故障表示を行なう表示体として、LCD表示器14a
および異常表示灯14bを併設したので、より確実に故
障発生およびその故障の重要度を認識できる。
【0027】なお、上記実施例では、故障の重要度に応
じて異なる断続状態で警報音をブザー14eから発する
場合について例示したが、これに代えて故障の重要度に
応じて異なる音量で警報音を発することも可能である。
さらに、ブザー14eの代わりにスピーカを用い、故障
の重要度に応じて予め定められた所定の音声メッセージ
を出力することもできる。
【0028】また、上記実施例では、LCD表示器14
aにより故障の重要度に応じて点灯、点滅動作により故
障表示を行なうようにしたが、これに代えて、LCD表
示器14aにより故障の重要度に応じて故障メッセージ
を表示することもできる。この故障メッセージの一例と
して、例えば図8に示すように、故障のない「レベル
0」では表示せず、「レベル1」で「故障があります」
を表示し、「レベル2」で「故障のため××の機能が使
えません。」を表示し、「レベル3」で「故障がありま
す。修理してください。」を表示し、「レベル4」で
「故障があります。作業を中止してください。」を表示
し、「レベル5」で「故障があります。作業を中止し、
修理してください。」を表示する。また、必要に応じ
て、LCD表示器14aおよび異常表示灯14bの少な
くとも一方を省略することもできる。
【0029】また、上記実施例では、故障の重要度を、
各機器の故障に伴って生じ得る危険の度合いを考慮して
予め6段階に分けて設定したが、これより少ない段階、
あるいは多い段階に分けて設定可能である。さらに、各
段階の内容を図7および図8で説明したが、これら段階
の内容を任意のものに変更することもできる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0031】建設機械の電子制御装置を構成する機器に
故障が生じた場合、この故障の重要度に応じて予め定め
られた所定の警報音を警報体から発するので、例えば、
オペレータが運転室の外部を見ながら作業機の操作を行
なう場合であっても、オペレータが上記の警報音を聞く
ことにより確実に上記の故障発生およびその故障の重要
度を認識でき、特に重大な故障が発生した場合に見逃さ
ないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る故障診断装置を備えた
油圧ショベルの側面図である。
【図2】図1に示す油圧ショベルの平面図である。
【図3】図1に示す油圧ショベルの回路図である。
【図4】図1に示す油圧ショベルに設けられる運転室を
正面側から見た斜視図である。
【図5】本実施例に設けられる制御ユニットのブロック
図である。
【図6】本実施例に設けられる動作範囲設定器の正面図
である。
【図7】報知内容の一例を示す説明図である。
【図8】報知内容の応用例を示す説明図である。
【図9】故障診断の処理内容を示すフローチャート
【符号の説明】
1A 作業機 3a〜3d シリンダ(油圧アクチュエータ) 3e〜3g モータ(油圧アクチュエータ) 6a〜6c 角度センサ 7 制御ユニット 7a CPU 7e EEPROM 7f モニタ出力部 9a〜9g 操作装置 11a〜11d 電磁弁 14 動作範囲設定器 14a LCD表示器(表示体) 14b 異常表示灯(表示体) 14e ブザー(警報体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶田 勇輔 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 西田 利明 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D015 GA03 GB04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械に設けられる油圧機器の制御機
    能、および建設機械の動作状態に関連した内容の表示機
    能の少なくとも一方の機能を有する電子制御装置を構成
    する個々の機器の故障を判断する判断手段と、この判断
    手段の判断結果を報知する報知手段とを備えた建設機械
    の故障診断装置において、 前記判断手段で判断した故障を記憶する記憶手段と、こ
    の記憶手段に記憶された故障の重要度を判定する重要度
    判定手段とを備え、 前記報知手段が、前記重要度判定手段の判定結果に基づ
    き、前記故障の重要度に応じて予め定められた所定の警
    報音を発する警報体を有することを特徴とする建設機械
    の故障診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記警報体は、
    前記故障の重要度に応じて異なる断続状態で警報音を発
    することを特徴とする建設機械の故障診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記警報体は、
    前記故障の重要度に応じて異なる音量で警報音を発する
    ことを特徴とする建設機械の故障診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの記載にお
    いて、前記報知手段が、前記警報体に加え、前記重要度
    判定手段の判定結果に基づき、前記故障の重要度に応じ
    て故障表示を行なう表示体を有することを特徴とする建
    設機械の故障診断装置。
JP11146631A 1999-05-26 1999-05-26 建設機械の故障診断装置 Pending JP2000336701A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11146631A JP2000336701A (ja) 1999-05-26 1999-05-26 建設機械の故障診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11146631A JP2000336701A (ja) 1999-05-26 1999-05-26 建設機械の故障診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000336701A true JP2000336701A (ja) 2000-12-05

Family

ID=15412111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11146631A Pending JP2000336701A (ja) 1999-05-26 1999-05-26 建設機械の故障診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000336701A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044906A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Kyocera Mita Corp 電子装置
JP2009128563A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Fuji Electric Systems Co Ltd モータ駆動装置の状態表示装置
WO2013115517A1 (ko) * 2012-01-30 2013-08-08 두산인프라코어 주식회사 현재 작업 가능 정보를 제공하는 건설장비의 고장관리 방법
CN108533572A (zh) * 2018-03-29 2018-09-14 上海交通大学 一种起重机液压系统健康评估方法和系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044906A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Kyocera Mita Corp 電子装置
JP2009128563A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Fuji Electric Systems Co Ltd モータ駆動装置の状態表示装置
WO2013115517A1 (ko) * 2012-01-30 2013-08-08 두산인프라코어 주식회사 현재 작업 가능 정보를 제공하는 건설장비의 고장관리 방법
US9582946B2 (en) 2012-01-30 2017-02-28 Doosan Infracore Co., Ltd. Method for managing breakdown of construction equipment for providing current workable information
CN108533572A (zh) * 2018-03-29 2018-09-14 上海交通大学 一种起重机液压系统健康评估方法和系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4079113B2 (ja) 建設機械の表示装置
CN105026214B (zh) 工程机械的异常信息控制装置
CN101243230B (zh) 作业用车辆安装的显示装置及该显示装置的显示方法
US7092848B2 (en) Control system health test system and method
JP2008266975A (ja) 作業機械の制御装置
JPH06174600A (ja) 状態変化を表示する方法および装置
JP2012241426A (ja) 建設機械の情報管理装置
JP2005113397A (ja) 建設機械の表示装置
JP2000336701A (ja) 建設機械の故障診断装置
JP4694895B2 (ja) 建設機械
JP2006274788A (ja) 作業機械の安全装置および作業機械のサービスシステム
JP2004232343A (ja) 建設機械の情報管理装置
WO2024110061A1 (en) Hydraulic health system
JP2007224531A (ja) 作業機械の故障診断装置
JP2008266976A (ja) 作業機械の制御装置
JPH0611419A (ja) 車両の故障診断装置
KR101592841B1 (ko) 작업기
JP2010282318A (ja) 機械の故障診断装置
JP4763148B2 (ja) 作業機械の表示装置
JPH07119183A (ja) 油圧作業機のモニタ装置
JP3539815B2 (ja) 建設機械の電子制御装置の故障診断表示装置
KR20170092230A (ko) 건설 기계의 전장품 제어 장치
JPH04277229A (ja) 衝撃リッパの故障診断方法
JPH06257189A (ja) 油圧作業機の表示装置
JP2001011902A (ja) 異常診断装置