JP2000336198A - 押出発泡成形用樹脂組成物 - Google Patents

押出発泡成形用樹脂組成物

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JP2000336198A
JP2000336198A JP11145269A JP14526999A JP2000336198A JP 2000336198 A JP2000336198 A JP 2000336198A JP 11145269 A JP11145269 A JP 11145269A JP 14526999 A JP14526999 A JP 14526999A JP 2000336198 A JP2000336198 A JP 2000336198A
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ethylene
weight
resin
block copolymer
resin composition
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Terumitsu Kotani
輝充 小谷
Hideji Kimura
秀治 木村
Minoru Kuriyama
稔 栗山
Minoru Suzuki
穣 鈴木
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Japan Polyolefins Co Ltd
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Japan Polyolefins Co Ltd
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    • C08F110/00Homopolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F110/02Ethene
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    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリプロピレン系樹脂の本来の剛性、耐熱
性、衝撃強度に優れ、真空成形性が良好な、微細で均質
な内部構造を有するポリプロピレン樹脂押出発泡体を提
供する。 【解決手段】 メルトフローレイトが1〜20g/10
分、エチレン含有量が1〜20重量%、重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)
が6以上、23℃のパラキシレン可溶分の固有粘度
[η]が1〜5dl/gであるエチレン−プロピレンブ
ロック共重合体(A)70〜97重量%に電離放射線処
理を施したポリプロピレン系樹脂(B)を3〜30重量
%配合してなる押出発泡成形用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡成形、特に薄
物の発泡シートを成形するのに適したポリプロピレン系
樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂の押出発泡成形す
るに際しては、適正な粘弾性を有する溶融状態で樹脂を
発泡させることが重要である。樹脂の溶融粘度が高過ぎ
れば発泡し難く、逆に低過ぎると発泡セルが破れてガス
を樹脂内に保持できなくなる。中でも結晶化度が高いポ
リプロピレン系樹脂は、樹脂の粘弾性が僅かな温度変化
により大きく変化するため、発泡適正温度範囲は非常に
狭い。このような狭い温度範囲内で押出発泡を行うこと
は非常に困難であり、適性温度範囲から外れた温度で得
られた発泡体は、連続気泡構造になったり、全体が不均
質な構造となったりする。
【0003】このため、ポリプロピレン系樹脂押出発泡
体の製造用原料樹脂として、従来ポリプロピレン系樹脂
に、ポリプロピレン系樹脂よりも溶融張力の高いポリエ
チレン系樹脂を混合したものが知られているが(特開平
4-359034号公報)、発泡安定性は確保されるものの、ポ
リプロピレン系樹脂を単独で用いて得られる発泡体に比
べて、剛性、耐熱性が劣り、従って発泡体の用途も制限
されていた。
【0004】また、2種類のエチレン−プロピレンブロ
ック共重合体を原料樹脂とすることも提案されている
(特開昭63-288731号公報)。この場合、得られる発泡
体は剛性、耐熱性には問題がないが、内部構造が均質で
なく、衝撃強度が劣るという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明はポリ
プロピレン系樹脂の本来の剛性、耐熱性、衝撃強度に優
れ、真空成形性が良好な、微細で均質な内部構造を有す
るポリプロピレン樹脂押出発泡体を得るのに用いられる
樹脂組成物に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を行った結果、特定のエチレン−プロピレン共重合体と
電離放射線処理を施したポリプロピレン系樹脂からなる
組成物を用い、押出発泡することにより本発明の目的が
達成し得ることを見出して、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、メルトフローレイト
が1〜20(g/10分)、エチレン含有量が1〜20
重量%、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)との比(Mw/Mn)が6以上、23℃のパラキシ
レン可溶分の固有粘度[η]が1〜5(dl/g)であ
るエチレン−プロピレンブロック共重合体(A)70〜
97重量%と電離放射線処理を施したポリプロピレン系
樹脂(B)3〜30重量%からなる押出発泡成形用樹脂
組成物である。
【0008】本発明で用いられる(A)エチレン−プロ
ピレンブロック共重合体は、メルトフローレイト(MF
R;JIS K 7210;荷重2.16kg,230℃で測定)が1
〜20(g/10分)、エチレン含有量が1〜20重量
%であり、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)との比(Mw/Mn)が6以上で、かつ23℃のパ
ラキシレン可溶分の固有粘度[η](135℃のテトラ
リン中で測定)が1〜5(dl/g)である。
【0009】前記(A)成分のエチレン−プロピレンブ
ロック共重合体は、チーグラー・ナッタ型触媒あるいは
メタロセン型触媒を用いて、プロピレンとエチレンをブ
ロック共重合することにより製造することができる。よ
り詳細には、立体特異性重合触媒の存在下、プロピレン
を重合して結晶性プロピレン系重合体を得る工程と、プ
ロピレンとエチレンを共重合させ上記パラキシレン可溶
分に相当する非晶性プロピレン−エチレン共重合体を得
る工程で組み合わせることにより得られる。この際、少
量の例えばブテンー1のようなα−オレフィンを第三成
分として共重合させてもよい。
【0010】これらの工程の前後関係は、特に規定され
ないが、後工程は、前工程で得られた重合体及び用いら
れた重合触媒の存在下、引き続き行うのが一般的である
が、一段または多段重合で製造した結晶性プロピレン系
重合体と一段または多段重合で製造した非晶性プロピレ
ン−エチレン共重合体を別々に重合し後ブレンドして得
ることも可能である。すなわち、本発明の樹脂組成物で
用いる「エチレン−プロピレンブロック共重合体」に
は、いわゆるエチレン−プロピレンブロック共重合体の
ほか、結晶性プロピレン系重合体と非晶性プロピレン−
エチレン共重合体とのブレンド物も含まれる。
【0011】上記(A)エチレン−プロピレンブロック
共重合体のメルトフローレイトは1g/10分〜20g
/10分、好ましくは1g/10分〜10g/10分で
ある。メルトフローレイトが1g/10分未満では、押
出性が困難となり、20g/10分を超えると発泡成形
性が悪化する。
【0012】また、上記(A)エチレン−プロピレンブ
ロック共重合体はエチレン含有量が1〜20重量%、好
ましくは5〜15重量%である。エチレン含有量が1重
量%未満では、発泡体の衝撃強度が不足し、20重量%
超えると、発泡体の剛性が不足する。
【0013】上記(A)エチレン−プロピレンブロック
共重合体の23℃のパラキシレン可溶分(CXS)の固
有粘度[η]は1〜5(dl/g)、好ましくは1〜4
(dl/g)であり、さらに好ましくは1〜2(dl/
g)である。ここでパラキシレン可溶分は、上記共重合
体を135℃のキシレンに溶解した後室温まで冷却し、
キシレン中に析出してくる結晶性の不溶分をろ過後、ろ
液にアセトンを加え沈殿させ、この沈殿物をろ過して採
取した成分であり、ブロック共重合体のうちの非晶性プ
ロピレン−エチレン共重合体成分の大半を占め、全重合
体に対しては5〜50重量%、好ましくは10〜30重
量%を占めるものである。非晶性プロピレン−エチレン
共重合体成分は結晶性プロピレン系重合体の中に島状に
分散して耐衝撃性を向上させうるものであるが、同時に
発泡性に大きな影響を及ぼすものである。これらは特に
薄物の発泡シート成形を行う場合の発泡性状に重要な因
子となる。なお、本発明の構成要件を規定する固有粘度
は135℃のテトラリン中で測定されるものである。
【0014】本発明において前記23℃のパラキシレン
可溶分の固有粘度[η]が1dl/g未満では、発泡体
中の独立気泡径が粗大となり、衝撃強度が低下する。ま
た5dl/g以上では、発泡セルが不均一となるととも
に、押出成形時に充分な延展性が得られない。
【0015】本発明で用いるエチレン−プロピレンブロ
ック共重合体(A)のMw/Mnが6以上、好ましくは
8〜15であることが必要である。Mw/Mnが6が未
満では、溶融状態で樹脂の溶融粘度が低くなり、発泡セ
ルが破れてガスを樹脂内に保持できなくなる。
【0016】本発明において用いる電離放射線処理を施
したポリプロピレン系樹脂(B)として用いられるポリ
プロピレン系樹脂とはチーグラー・ナッタ型触媒あるい
はメタロセン型触媒の存在下、プロピレンの単独重合体
あるいはプロピレンとエチレンあるいは他のα−オレフ
ィンとのランダム共重合体またはブロック共重合体の少
なくとも1種を含むものである。
【0017】本発明における電離放射線処理とは、上記
したポリプロピレン系樹脂のパウダーまたはペレットを
空気中または活性酸素を1%以上含む雰囲気下でγ線照
射したり、γ線照射後に活性酸素を1%以上含む雰囲気
下で1分以上保持するものである。γ線照射の具体的な
方法は以下に限定されるものではないが、密閉した60C
o、137Cs、192Ir、170Tmなどの放射性同位元素
をγ線放射線源として設置したγ線照射施設にて、ポリ
プロピレン系樹脂のパウダーまたはペレットを、ベルト
コンベアでγ線照射領域を通過させるか、放射性同位元
素からγ線遮蔽するために設置された遮蔽物を取り除い
て、γ線に一定時間さらすことにより行われる。ポリプ
ロピレン系樹脂のパウダーまたはペレットは、γ線を遮
蔽しない紙、ポリエチレンなどの容器に入れて10kg
から1000kgずつ照射することができる。照射時間は1
分から60分であり、放射線源の強度と照射線量により
調整する。
【0018】γ線照射を行った後のポリプロピレン系樹
脂のMFRは特に制限はないが、好ましくは0.5〜20
g/10分、より好ましくは2〜10g/10分がよ
い。MFRが0.5未満ではゲルが生じるため不均一とな
り発泡状態が悪化し、20g/10分を超えるものは溶
融張力が小さいため、発泡倍率があがらなくなるおそれ
がある。
【0019】本発明においては(A)成分のエチレン−
プロピレンブロック共重合体と(B)成分のγ線照射ポ
リプロピレン系樹脂の配合割合は、(A)成分70〜9
7重量%に対して、(B)成分が3〜30重量%であ
り、好ましくは、(A)成分80〜95重量%に対し、
(B)成分5〜20重量%である。(B)成分が3重量
%以下では、深絞りの真空成形性を改善することが困難
である、また30重量%を超えると、リサイクル性に劣
る。
【0020】本発明の組成物は特に薄物のシートの発泡
成形に適したものである。シート厚みが厚い場合は多少
セルの不均一性があってもシート成形に影響を及ぼさな
い場合が多いが、薄物シートの場合には破れが生じるこ
とが多く、上記の本発明の条件を満たす本発明の組成物
が適している。上記の要件を満たさない場合、シート厚
みが、3mm以下、特に2mm以下の発泡体が得られな
いおそれがあるが、本発明の組成物は厚みが2mm以
下、さらに好ましくは厚みが1mm以下、発泡倍率が1.
5〜3.5倍、好ましくは2.0〜3.2倍の発泡シートを得るの
に適している。
【0021】本発明の樹脂組成物は、上記エチレン−プ
ロピレンブロック共重合体(A)及び電離放射線処理を
したポリプロピレン系樹脂(B)と発泡剤とを混合し押
出発泡成形に用いられるものであるが、押出発泡の前
に、必要に応じて無機充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、着色剤等の添加剤や少量のポリエチレン
を添加することができる。
【0022】本発明においては、発泡剤としては、プロ
パン、ブタン、ペンタン等の低級脂肪族炭化水素、シク
ロブタン、シクロペンタン等の低級脂環式炭化水素及び
モノクロロジフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタ
ン、トリクロロジフルオロエタン、トリクロロトリフル
オロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン、メチルク
ロライド、エチルクロライド、メチレンクロライド等の
ハロゲン化炭化水素からなる揮発型発泡剤、窒素、炭酸
ガス、酸素、空気等のガス状発泡剤、重炭酸ソーダ、重
炭酸アンモニウム、ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン、トルエンスルホニルヒトラジド、アゾジカルボンア
ミド、p,p′−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、アゾビスイソブチロニトリル等からなる熱分解型
発泡剤等が用いられる。これらの中でも、特に熱分解型
発泡剤が望ましい。
【0023】これらの発泡剤の使用量は、ポリプロピレ
ン系樹脂組成物100重量部当り、0.1〜30重量部で
ある。
【0024】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物と発
泡剤の混合は、望ましくは、押出機等の内部で樹脂組成
物の溶融下、両者を混練することにより行われるが、熱
分解型発泡剤の場合には、樹脂組成物を押出機等に供給
する前に、予め樹脂組成物と混合して、あるいは樹脂組
成物とは別々に、押出機等に供給してもよく、また、揮
発型発泡剤やガス状発泡剤の場合、例えばベント式押出
し機等のスクリュー中間部から溶融した樹脂組成物中に
圧入してよい。
【0025】押出機等で混練された上記樹脂組成物と発
泡剤は、押出機先端に取付けられたダイスを通して、押
出発泡される。得られる発泡体の形状は任意でって、特
に制限はないが、例えばフィルム状、シート状、パイプ
状、円筒状等が挙げられる。
【0026】
【実施例】以下に本発明を実施例及び比較例により詳細
に説明する。下記の例における%(パーセント)は重量
基準である。下記の例で用いた原料樹脂のエチレン−プ
ロピレンブロック共重合体(A1〜A8)及び電離放射
線処理をしたポリプロピレン系樹脂(PP)(B1〜B
3)の性状及び得られた発泡体の評価方法を下記に記
す。
【0027】[シート発泡倍率]発泡体の密度をJIS K
7222に従い測定し、その発泡体材料の発泡させていない
状態の密度をJIS K 7112のD法により測定し、以下の式
により発泡倍率を算出した。 A=B/C ただし、Bは樹脂の密度、Cは発泡体の密度である。
【0028】[独立気泡率の測定]シートから2cm角
に切り出した試料8枚を、ASTMD2856に準拠
し、東京サイエンス(株)製 空気比較式比重計1000型
を使用して、全気泡に対する独立気泡の割合である独立
気泡率Fc(%)を以下の式で求めた。 Fc=100−Fo−Fw ただし、Foは連続気泡率(%)、Fwは気泡壁の占め
る容積分率(%)である。
【0029】[真空成形性の評価]シートの両端をクラ
ンプベルトにより挟んで連続的に搬送し、シート表面を
樹脂が軟化するまで加熱した後、金型に導き、金型内を
真空にすることにより、容器状の成形体を得る真空成形
機(浅野研究所株式会社製,ロールシート連続成形テス
ト機FLX−02型 成形面積200×200mm)を
用いて真空成形を行った。円柱状の底面の直径(D)に
対し、高さ(L)が異なる数種の金型を用い、真空成形
を行い、真空成形性を評価した。L/D((高さ)/
(底面の直径))が大きい成形体が成形できるほど真空
成形性は良好である。底面の直径が60mmで高さが異
なる金型を用いた。
【0030】[シート衝撃強度]発泡成形したシートの
ダート衝撃強度(JIS K 7124に準拠、測定温度23℃)
を測定した。単位はジュール(J)である。
【0031】[原料樹脂] A1: エチレン含有量=10%、MFR=5.0g/10分、M
w/Mn=10、パラキシレン可溶分量=20%で
[η]=1.5dl/gのエチレン−プロピレンブロック
共重合体。 A2: エチレン含有量=10%、MFR=3.0g/10分、M
w/Mn=12、パラキシレン可溶分量=20%で
[η]=2.0dl/gのエチレン−プロピレンブロック
共重合体。 A3: エチレン含有量=5%、MFR=6.0g/10分、Mw
/Mn=8、パラキシレン可溶分量=17%で[η]=
2.5dl/gのエチレン−プロピレンブロック共重合
体。
【0032】A4: エチレン含有量=8%、MFR=12.0g/10分、Mw
/Mn=15、パラキシレン可溶分量=18%で[η]
=4.0dl/gのエチレン−プロピレンブロック共重合
体。 A5: エチレン含有量=10%、MFR=5.0g/10分、M
w/Mn=13、パラキシレン可溶分量=20%で
[η]=3.5dl/gのエチレン−プロピレンブロック
共重合体。
【0033】A6: エチレン含有量=7%、MFR=7.0g/10分、Mw
/Mn=12、パラキシレン可溶分量=18%で[η]
=2.5dl/gのエチレン−プロピレンブロック共重合
体。 A7: エチレン含有量=7%、MFR=6.0g/10分、Mw
/Mn=12、パラキシレン可溶分量=18%で[η]
=3.5dl/gのエチレン−プロピレンブロック共重合
体。
【0034】A8: エチレン含有量=5%、MFR=0.5g/10分、Mw
/Mn=12、パラキシレン可溶分量=17%で[η]
=4.5dl/gのエチレン−プロピレンブロック共重合
体。 A9: エチレン含有量=10%、MFR=5.0g/10分、M
w/Mn=5、パラキシレン可溶分量=19%で[η]
=3.5dl/gのエチレン−プロピレンブロック共重合
体。
【0035】B1: MFR 1.0g/10分のプロピレン単独重合体にγ線を
50kGy照射し、MFR 3.0g/10分とした重合
体。 B2: MFR 0.2g/10分のプロピレン単独重合体にγ線を
50kGy照射し、MFR 1.0g/10分とした重合
体。 B3: MFR 3.0g/10分のプロピレン単独重合体にγ線を
50KGy照射し、MFR6g/10分とした重合体。
【0036】実施例1:エチレン含有量10%、メルト
フローレイト(MFR)5.0g/10分、23℃のパラ
キシレン可溶分が20%でその固有粘度[η]1.5dl
/g、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
との比(Mw/Mn)10のエチレン−プロピレンブロ
ック共重合体(A1)85重量部とMFRが3.5のγ線
照射PP(B1)15重量部とアゾジカルボンアミド1
重量部を予めドライブレンドした後、押出機(50mm
φ,L/D28)に供給し、この押出機に装着されたT
ダイ(樹脂通路,幅500mm,高さ1.5mm)から1
80℃で樹脂を吐出して、発泡倍率3.3倍、厚さ1mm
の発泡シートを成形した。発泡体の物性(独立気泡率,
衝撃強度)及び真空成形性は表1に示す通りである。
【0037】実施例2〜6:表1に示すエチレン−プロ
ピレンブロック共重合体及びγ線照射PP樹脂を、表1
に示す配合比率として用いて表1に示した厚みの発泡シ
−トを実施例1と同様にして得、その物性(発泡倍率
倍、独立気泡率及び衝撃強度)を評価した。真空成形性
の評価と共に表1に示す。
【0038】比較例1:(A1)のエチレン−プロピレ
ンブロック共重合体単独で実施例1と同様の評価を行っ
た。結果を表1に示す。真空成形性を行ったところ、L
/Dが0.5までの成形品しか得られず、不十分であっ
た。L/D 0.5を超える成形品が得られる金型を用いる
と、成形品に偏肉が見られ、穴が空く場合もあった。
【0039】比較例2:A6のエチレン−プロピレンブ
ロック共重合体98重量部とB3のγ線照射PP樹脂2
重量部を用い、厚さ3mmのシートを成形し実施例1と
同様に評価した。結果を表1に示す。真空成形性を行っ
たところ、L/Dが0.6までの成形品しか得られず、不
十分であった。
【0040】比較例3:A7エチレン−プロピレンブロ
ック共重合体単独で厚み2mmのシートを実施例1と同
様に成形し、評価した。結果を表1に示す。シートの伸
びが少なく、穴が空いてしまい筒状に成形できなかっ
た。
【0041】比較例4:A8のエチレン−プロピレンブ
ロック共重合体単独で厚み1.2mmのシートを実施例1
と同様に成形し、評価した。結果を表1に示す。発泡倍
率、独立気泡率が低くシートの耐衝撃強度も悪く真空成
形性を行ったところ、L/Dが0.2までの成形品しか得
られず、不十分であった。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】メルトフローレイト、エチレン含有量、
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比
(Mw/Mn)、及び23℃のパラキシレン可溶分の固
有粘度[η]を特定の範囲に規定したエチレン−プロピ
レンブロック共重合体(A)に電離放射線処理を施した
ポリプロピレン系樹脂(B)を特定の割合で配合しえな
る本発明の樹脂組成物は、微細、均質の独立気泡の含有
量が高く、かつ薄肉の高剛性のポリプロピレン系樹脂押
出発泡体が成形性良く、高い生産性で製造することがで
きる。本発明の樹脂組成物より得られる発泡体は、自動
車、家電、建材、食品容器、文具、雑貨用等の多くの部
材として、好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C08L 53/00 23:12) B29K 23:00 105:04 (72)発明者 栗山 稔 神奈川県川崎市川崎区夜光二丁目3番2号 日本ポリオレフィン株式会社川崎研究所 内 (72)発明者 鈴木 穣 神奈川県川崎市川崎区夜光二丁目3番2号 日本ポリオレフィン株式会社川崎研究所 内 Fターム(参考) 4F074 AA24 AA25B AA98 AB01 AB05 BA13 BB25 CA22 CC04X CC06X DA02 DA08 DA12 DA23 DA34 DA35 DA45 4F207 AA04E AA11E AB02 AG01 AG20 KA01 KA11 KF01 KL84 KW41 4F212 AA09A AA09F AA11 AG01 AG20 UA10 UB02 UF01 UW41 4J002 BB112 BB122 BB142 BB152 BP021 BP022 FD320 GC00 GG01 GL00 GN00 GQ00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルトフローレイトが1〜20(g/1
    0分)、エチレン含有量が1〜20重量%、重量平均分
    子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
    n)が6以上、23℃のパラキシレン可溶分の固有粘度
    [η]が1〜5(dl/g)であるエチレン−プロピレ
    ンブロック共重合体(A)70〜97重量%に電離放射
    線処理を施したポリプロピレン系樹脂(B)を3〜30
    重量%配合してなる押出発泡成形用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 3mm以下の薄物シートの押出発泡成形
    用である請求項1に記載の樹脂組成物。
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