JP2000334100A5 - - Google Patents

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JP2000334100A5
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【書類名】 明細書
【発明の名称】 パチンコ機
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技領域に設けられて、一定条件下で開放されて遊技者に有利な状態となる変動入賞装置と、
前記変動入賞装置内に設けられて、入賞した場合には、該変動入賞装置が閉成後再度開放される特別入賞口とを備えたパチンコ機において、
前記特別入賞口の上側に設けられて左上方向及び真上方向からのパチンコ球の入賞を阻む入賞阻害手段と、
前記特別入賞口に入賞した場合には、この入賞した時点で変動入賞装置を閉成してその回の開放を終了し、次の回の開放をするように制御する制御手段と、を備え、
前記変動入賞装置は、大入賞口から構成され、前記特別入賞口は、前記大入賞口内の左右水平方向の右端縁部に設けられることを特徴とするパチンコ機。
【請求項2】 遊技領域に設けられて、一定条件下で開放されて遊技者に有利な状態となる変動入賞装置と、
前記変動入賞装置内に設けられて、入賞した場合には、該変動入賞装置が閉成後再度開放される特別入賞口とを備えたパチンコ機において、
前記特別入賞口の上側に設けられて左上方向及び真上方向からのパチンコ球の入賞を阻む入賞阻害手段と、
前記特別入賞口に入賞した場合には、この入賞した時点で変動入賞装置を閉成してその回の開放を終了し、次の回の開放をするように制御する制御手段と、を備え、
前記変動入賞装置は、主入賞口と、前記主入賞口の左右水平方向の右側に設けられて該主入賞口の開閉に合わせて開閉される従入賞口とから構成され、
前記特別入賞口は、前記従入賞口の内部に設けられることを特徴とするパチンコ機。
【請求項3】 前記入賞阻害手段は、遊技領域に打設される釘によって構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ機。
【請求項4】 前記入賞阻害手段は、構造物により構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のパチンコ機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一定条件下で開放される変動入賞装置と、この変動入賞装置内に設けられて、入賞した場合には、該変動入賞装置が閉成後再度開放される特別入賞口とを備えたパチンコ機に関し、特に、変動入賞装置の内部に設けられる特別入賞口の上側に所定方向からの入賞を阻害する入賞阻害手段を設けると共に、この特別入賞口に入賞した場合には、その回の変動入装置の開放を終了して、次の回の開放をすることにより、遊技者の技量によって多くの出球を獲得できるため、従来にない遊技の態様を実現することができ、遊技者の興味を引きつけ興趣を増大させることができるパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パチンコ球が始動入賞口に入賞すると、遊技領域のほぼ中央に設けられたCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等を用いた種々の特別図柄表示装置に表示されている変動図柄が変動を開始し、一定時間経過した後に表示された図柄が一定確率で揃うと、大当りとして大入賞口が所定回数続けて開くとともに特別図柄表示装置に大当り映像が表示されるパチンコ機(第一種パチンコ機)がある。
この種のパチンコ機では、大入賞口内に固定された特別入賞口(以下、「Vゾーン」という。)が設けられ、このVゾーンへの入賞により大入賞口の開放が継続される。しかし、Vゾーンは固定されているため、大入賞口内の部材の動きやそれに伴うパチンコ球の転動状態の変化が単調になって飽き易く、遊技としての面白味の点で改善の余地があり、この改善を目的とした種々のパチンコ機が提案されている。
【0003】
例えば、特開昭64−49588号公報に記載のパチンコ遊技機においては、遊技盤面に設けられた特定入賞口への入賞その他の条件が達成されたとき一定時間遊技者に有利な開成状態となる変動入賞装置を備えたパチンコ遊技機において、遊技盤面上の複数の特定入賞領域に対応した位置に表示器を配置し、変動入賞装置が開成状態となっているとき、遊技盤面上に打ち出された遊技球が、前記特定入賞領域のいずれかに対応する表示器が所定の表示動作をしている間に当該特定入賞領域を通った場合には、変動入賞装置を所定の条件下で開成する動作の終了後再び該動作を行うように構成している。
これにより、変動入賞装置の開成動作中、複数の特定領域は、各々に対応する表示器が所定の表示動作をしている間だけVゾーンとなり、それ以外は通常の入賞領域として機能するため、変動入賞装置等の構造を複雑化することなく、Vゾーンを表示し且つその位置を時間と共に変化させることにより、遊技者にV継続状態を認識させると同時に飽きの来ないV継続遊技を与えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開昭64−49588号公報に記載されたパチンコ遊技機では、変動入賞装置が開成状態となっている場合に、遊技球が何れの特別入賞口に入るかは、変動入賞装置の内部の構造のみによって規制されるため、遊技者の技量を生かせることができず、初心者もベテランの遊技者も同程度の出球を獲得でき、「大当たり」の遊技状態が単調になるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、変動入賞装置の内部に設けられる特別入賞口の上側に所定方向からの入賞を阻害する入賞阻害手段を設けると共に、この特別入賞口に入賞した場合には、その回の変動入装置の開放を終了して、次の回の開放をすることにより、遊技者の技量によって多くの出球を獲得できるため、従来にない遊技の態様を実現することができると共に、遊技者の興味を引きつけ興趣を増大させることができるパチンコ機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係るパチンコ機は、遊技領域に設けられて、一定条件下で開放されて遊技者に有利な状態となる変動入賞装置と、前記変動入賞装置内に設けられて、入賞した場合には、該変動入賞装置が閉成後再度開放される特別入賞口とを備えたパチンコ機において、前記特別入賞口の上側に設けられて左上方向及び真上方向からのパチンコ球の入賞を阻む入賞阻害手段と、前記特別入賞口に入賞した場合には、この入賞した時点で変動入賞装置を閉成してその回の開放を終了し、次の回の開放をするように制御する制御手段と、を備え、前記変動入賞装置は、大入賞口から構成され、前記特別入賞口は、前記大入賞口内の左右水平方向の右端縁部に設けられることを特徴とする。
【0007】
このような特徴を有する請求項1に係るパチンコ機においては、一定条件下で開放される変動入賞装置は大入賞口から構成され、この大入賞口内の左右水平方向の右端縁部には、この変動入賞装置の開放回数を継続するための特別入賞口が設けられている。また、この特別入賞口の上側には、左上方向及び真上方向からのパチンコ球の入賞を阻む入賞阻害手段が設けられている。そして、特別入賞口に入賞した場合には、この入賞した時点で変動入賞装置が閉成されてその回の開放を終了し、次の回の開放をするように制御される。
これにより、遊技者は、大入賞口に所定個数入賞するまでは前記特別入賞口の左上方向又は真上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドルを操作し、その後は、該特別入賞口の右上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドルを操作する必要があるため、遊技者の技量により出球の獲得量に大きな差が生じて、従来にない遊技の態様を実現することができる。また、遊技者は、技量の向上と共に多くの出球を獲得することができるため、多くの出球獲得に対して大きな達成感を味わうことができ、遊技者の興味をより強く引きつけ興趣を増大させることができる。また、遊技店においては、特別入賞口に入賞した場合には、この入賞した時点で変動入賞装置を閉成してその回の開放を終了し、次の回の開放をするように制御されて、遊技者の技量によっては「大当たり」時の獲得出球が少なくなるため、釘調整によって「大当たり」の発生確率を高くすることができ、遊技者に楽しんでもらいながら、出球を多くし、且つ遊技意欲を向上させて多くの遊技者に来店してもらうことで、遊技店の全体利益を多くし、結局、両者の利益バランスを図ることができる。
【0008】
また、請求項2に係るパチンコ機は、遊技領域に設けられて、一定条件下で開放されて遊技者に有利な状態となる変動入賞装置と、前記変動入賞装置内に設けられて、入賞した場合には、該変動入賞装置が閉成後再度開放される特別入賞口とを備えたパチンコ機において、前記特別入賞口の上側に設けられて左上方向及び真上方向からのパチンコ球の入賞を阻む入賞阻害手段と、前記特別入賞口に入賞した場合には、この入賞した時点で変動入賞装置を閉成してその回の開放を終了し、次の回の開放をするように制御する制御手段と、を備え、前記変動入賞装置は、主入賞口と、前記主入賞口の左右水平方向の右側に設けられて該主入賞口の開閉に合わせて開閉される従入賞口とから構成され、前記特別入賞口は、前記従入賞口の内部に設けられることを特徴とする
【0009】
このような特徴を有する請求項2に係るパチンコ機においては、一定条件下で開放される変動入賞装置は、主入賞口と、主入賞口の左右水平方向の右側に設けられて該主入賞口の開閉に合わせて開閉される従入賞口とから構成されている。また、この従入賞口の内部には、主入賞口及び従入賞口の開放回数を継続するための特別入賞口が設けられている。また、この特別入賞口の上側には、左上方向及び真上方向からのパチンコ球の入賞を阻む入賞阻害手段が設けられている。そして、特別入賞口に入賞した場合には、この入賞した時点で主入賞口及び従入賞口が閉成されてその回の開放を終了し、次の回の開放をするように制御される。
これにより、遊技者は、主入賞口に所定個数入賞するまでは前記特別入賞口の左上方向又は真上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドルを操作し、その後は、該従入賞口の右上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドルを操作する必要があるため、遊技者の技量により出球の獲得量に大きな差が生じて、従来にない遊技の態様を実現することができる。また、遊技者は、技量の向上と共に多くの出球を獲得することができるため、多くの出球獲得に対して大きな達成感を味わうことができ、遊技者の興味をより強く引きつけ興趣を増大させることができる。また、遊技店においては、特別入賞口に入賞した場合には、この入賞した時点で主入賞口及び従入賞口を閉成してその回の開放を終了し、次の回の開放をするように制御されて、遊技者の技量によっては「大当たり」時の獲得出球が少なくなるため、釘調整によって「大当たり」の発生確率を高くすることができ、遊技者に楽しんでもらいながら、出球を多くし、且つ遊技意欲を向上させて多くの遊技者に来店してもらうことで、遊技店の全体利益を多くし、結局、両者の利益バランスを図ることができる。
【0010】
また、請求項3に係るパチンコ機は、請求項1又は請求項2に記載のパチンコ機において、前記入賞阻害手段は、遊技領域に打設される釘によって構成されていることを特徴とする。
【0011】
このような特徴を有する請求項3係るパチンコ機では、請求項1又は請求項2に記載のパチンコ機において、入賞阻害手段は、遊技領域に打設される釘によって構成されているため、簡単な構成となり、製造コストの削減化及び製品の信頼性の向上を図ることができる。
【0012】
さらに、請求項4に係るパチンコ機は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパチンコ機において、前記入賞阻害手段は、構造物により構成されることを特徴とする。
【0013】
このような特徴を有する請求項4に係るパチンコ機では、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパチンコ機において、入賞阻害手段は、構造物により構成されるため、構成が簡単になり、製造コストの削減化及び製品の信頼性の向上を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパチンコ機について具体化した第1乃至第3実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係るパチンコ機の全体構成について図1に基づいて説明する。図1は第1実施形態に係るパチンコ機の全体を示した正面図である。但し、図1では、遊技盤上のキャラクタ図柄等は省略している。
図1において、パチンコ機1は、いわゆる第一種パチンコ機である。パチンコ機1は、後述する入賞口、特別図柄表示装置、電動役物及び、ゲート等の各種構造物が遊技盤2上に配設されている。その遊技盤2の下には、不図示の樋を介して排出される賞球を受ける上部受け皿3がスピーカ3aを内蔵してプレート4に配設されている。そして、その上部受け皿3の下には、下部受け皿5が配設される。また、上部受け皿3に連通する不図示の球送り機構を介して上部受け皿3のパチンコ球が発射ハンドル6に連結された不図示の発射装置へ送られるよう構成されている。また、遊技盤2の裏面には特別図柄表示装置等を制御する制御回路部20(図3参照)が設けられている。また、遊技盤2の両肩部には、賞球及び球切れ表示ランプ10、10が設けられている。
【0015】
一方、遊技盤2の前側は、鋼板やステンレス等の金属製のガラス扉9により被覆されており、該ガラス扉9は、枠体の前側にヒンジ部材等を介して開閉自在に取り付けられている前面枠に開閉自在に取り付けられている。また、ガラス扉9には開口部を有する鋼板やステンレス等の金属製のガラス保持枠がスポット溶接等により固着されており、該ガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して遊技領域を見ることができる。また、ガラス扉9の上部には、遊技中のエラーを表示するエラー表示ランプ7やガラス扉9の上部及び右側には、「当り」を表示する当り表示ランプ8、8が取り付けられている。
【0016】
また、パチンコ機1における遊技盤2上の遊技領域の構成について説明する。この遊技領域は、所定厚さの板材をなした遊技盤2上に入賞口等の各構造物が所定の位置に取り付けられ、それを囲むように環状のレール11が取り付けられて構成されている。このレール11は、発射されたパチンコ球を遊技領域内に案内する重複して形成した案内路15を構成し、右肩部にはレール11に沿って打ち込まれるパチンコ球の進行を制限するための段差部16を有する。そして、その段差部16には軸支された返しゴム(図示されていない)が配設されている。
また、遊技領域のほぼ中央には、特別図柄表示装置である液晶表示器12が取り付けられている。この液晶表示器12は、左、中、右に3つの変動図柄を表示する液晶パネルであって、遊技盤2の裏面側から取り付けられている。
【0017】
液晶表示器12の上方の中心線上に入賞口18が設けられている。入賞口18の上には、イメージキャラクタである加藤茶のキャラクタ図柄が描かれている。この入賞口18に入賞すると、所定の個数の賞球が上部受け皿3に払い出される。そして、液晶表示器12の下方の中心線上に第一種始動口19が設けられている。この第一種始動口19に入賞すると液晶表示器12に表示されている変動図柄群が変動する。
また、変動図柄が変動中に第一種始動口19に入賞した場合には、入賞個数が4個まで後述するRAM27の保留カウンタ27D(図3参照)に記憶されて変動確定回数として保留される。そして、液晶表示器12の下端部には、この保留カウンタ27Dに記憶されているカウント値が表示される4個の保留LED13が設けられている。
さらに、液晶表示器12の下方には、下方入賞口である大入賞口17が設けられている。大入賞口17は、液晶表示器12において変動図柄が揃って「大当り」が発生したとき等に開閉する扉構造を有している。
【0018】
次に、大入賞口17の概略構成及び入賞球の経路について図2に基づいて説明する。図2は第1実施形態に係るパチンコ機1の大入賞口17が開放された場合における、この大入賞口17への入賞球の経路の一例を示す要部を拡大した正面図である。
図2に示すように、大入賞口17の内部の左右水平方向の右端縁部の近傍位置には、仕切り壁24Bが設けられ、この仕切り壁24Bと大入賞口17の右内側面とによって特別入賞口(以下、「Vゾーン」という。)24が形成されている。これにより、「大当たり」となって、大入賞口17の扉17Aが開放された場合には、このVゾーン24には、上方からのみ入賞可能な構成になっている。
また、このVゾーン24の裏側には、Vゾーン24への入賞球の通過を検出するVゾーン通過スイッチ24Aが設けられている。
【0019】
また、大入賞口17の左右内側面からは、内側斜め下方向に延出される案内リブ17Bが延出され、この案内リブ17Bの内側端縁部には、大入賞口17への入賞球の通過をカウントするカウントスイッチ23が設けられている。
【0020】
更に、Vゾーン24の左端部と右端部の各々の上側から右斜め上方向に各釘40A、40Bが、打設され、パチンコ球が1個だけ、右斜め上方向からVゾーン24の入口に転動落下できるように構成されている。
【0021】
このように構成された大入賞口17への各パチンコ球41、42、43、44の経路について説明する。先ず、左上方向から落下してきたパチンコ球41は、一点鎖線の矢印41A、41Bに示すように大入賞口17の左上方向から大入賞口17に入賞する。また、第一種始動口19の左側から落下してきたパチンコ球42は、一点鎖線の矢印42Aに示すように大入賞口17のほぼ中央部の上方向から大入賞口17に入賞する。また、パチンコ球43は、一点鎖線の矢印43Aに示すように大入賞口17のほぼ中央部の上方向から大入賞口17に入賞する場合や、一点鎖線の矢印43B、43Cに示すように、各釘40Aの上側に沿って大入賞口17の右上方向から大入賞口17に入賞する。更に、Vゾーン24の右上の方向から転動落下するパチンコ球44は、一点鎖線の矢印44Aに示すように、各釘40A、40Bの間を通過してVゾーン24に上方向から入賞する。このため、Vゾーン24に入賞させるためには、発射されたパチンコ球が各釘40A、40Bの間を通過するように発射ハンドル6を操作する必要がある。
【0022】
次に、このように構成されたパチンコ機1の大入賞口17の開放動作等を制御する制御回路部20の構成について図3に基づき詳細に説明する。図3は第1実施形態に係るパチンコ機1の制御回路部20のシステム構成を示すブロック図である。
図3に示すように、制御回路部20には、制御回路部20の全体を制御するCPU21と、後述する制御プログラムや制御処理に必要なデータ等を格納しておくROM35と、後述の各種制御処理データ等を格納しておくRAM27と、入力ポート26及び出力ポート28が設けられ、このCPU21、ROM35、RAM27、入力ポート26及び出力ポート28はバス線29で相互に接続されている。また、CPU21には、所定のクロック信号を出力するクロック回路30が接続されている。
また、入力ポート26には、第一種始動口19に設けられて入賞球を検出する第一種始動口スイッチ22、大入賞口17の内部に設けられて大入賞口17への入賞球のカウントを行うカウントスイッチ23、大入賞口17の内部に設けられて大入賞口17の開放を継続するためのVゾーン24への入賞球の検出を行うVゾーン通過スイッチ24A、及びパチンコ機1の裏側に設けられ変動図柄の大当り発生確率を切換スイッチ等で設定変更する確率設定装置25等が接続されている。
さらに、出力ポート28には、液晶表示器12への図柄表示を行う液晶表示器駆動回路31、大入賞口17の扉17Aの開閉用ソレノイド36を駆動するソレノイド駆動回路32、保留LED13等を駆動するLED駆動回路33、及びエラー表示ランプ7、当り表示ランプ8、賞球切れ表示ランプ10等を駆動するランプ駆動回路34が接続されている。
【0023】
また、RAM27には、クロック回路30から入力されるクロック信号に基づいて0から199まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値199の次には最小値0に戻る)が格納される大当りカウンタ27A、カウントスイッチ23の入賞球検出信号に基づいて大入賞口17に入賞した入賞個数をカウントする入賞カウンタ27B、「大当たり」時の大入賞口17の扉17Aの開放回数Nをカウントする開放カウンタ27C、及び変動図柄が変動中に第一種始動口19に入賞した入賞個数が最大4個までカウントされる保留カウンタ27D等が設けられている。
尚、大当たりカウンタ27Aのカウント値は、起動時に「0」にセットされる。また、入賞カウンタ27Bのカウント値は、起動時及び大入賞口17の扉17Aが閉鎖される毎に「0」にセットされる。また、保留カウンタ27Dは、変動図柄が停止する毎に1減算される。
【0024】
ここで、大入賞口17、ソレノイド36、及びソレノイド駆動回路32等が変動入賞装置を構成する。また、Vゾーン24が特別入賞口として機能する。各釘40A、40Bが入賞阻害手段を構成する。また、制御回路部20、カウントスイッチ23、Vゾーン通過スイッチ24A及びソレノイド駆動回路32等が制御手段を構成する。
【0025】
次に、このように構成された制御回路部20の「大当たり」時における大入賞口17の開放制御処理について図4に基づいて説明する。図4は第1実施形態に係るパチンコ機1の「大当たり」時における大入賞口17の開放制御処理を示すフローチャートである。
図4に示すように、先ず、ステップ(以下、Sという。)1において、CPU21は、第一種始動口19に入賞した場合は、即ち第一種始動口スイッチ22からのパチンコ球の通過検出信号が入力ポート26を介して入力された場合は、「大当たり」か否かの判定処理を行う。
この「大当たり」か否かの判定処理は、先ず、CPU21は、第一種始動口スイッチ22から入賞の信号が入力されたときの大当りカウンタ27Aのカウント値をその時の「大当りカウント値」として代数Vに代入してRAM27に記憶する。続いて、再度、RAM27から「大当りカウント値」である代数Vを読み出して、この代数Vが、予めROM35に記憶されている「大当り数値」(第1実施形態の場合は、「7」)と一致するかどうか判定する。したがって、第1実施形態の場合は、「大当り」の発生確率は1/200である。
そして、この代数Vと「大当たり数値」とが一致しない場合には、「ハズレ」と判定して、第一種始動口19への入賞を再度待つ(S1:NO)。
【0026】
一方、この代数Vと「大当たり数値」とが一致した場合には、「大当たり」が発生したと判定して(S1:YES)、S2において、RAM27の開放カウンタ27Cから開放カウント値Nを読み出し、この開放カウント値Nに「1」を代入して再度開放カウンタ27Cに記憶する。
【0027】
続いて、S3において、大入賞口17の扉17Aが、ソレノイド駆動回路32及びソレノイド36を介して開放される。また、CPU21は、カウントスイッチ23から入賞球の通過信号が入力された場合には、RAM27の入賞カウンタ27Bから入賞カウント値Cを読み出し、この入賞カウント値Cに「1」加算して再度入賞カウンタ27Bに記憶する処理を開始する。また、CPU21は、クロック回路30からの入力信号に基づいて大入賞口17の開放後の経過時間測定処理を開始する。
【0028】
次に、S4において、Vゾーン24への入賞があるか否か判定する。即ち、Vゾーン通過スイッチ24Aからパチンコ球の通過検出信号が入力されたか否か判定する。そして、Vゾーン24に入賞していない場合は(S4:NO)、S5において、大入賞口17の開放後の経過時間が、所定時間(第1実施形態では、「約30秒」)に達しているか否か判定し、所定時間に達している場合には(S5:YES)、S13において、ソレノイド駆動回路32及びソレノイド36を介して大入賞口17の扉17Aを閉じて、「大当たり」を終了する。これにより、Vゾーン24に入賞しない場合に(S4:NO)、大入賞口17を開放してから所定時間が経過した場合には(S5:YES)、大入賞口17が閉じられると共に「大当たり」が終了する(S13)。
【0029】
また、大入賞口17の開放後の経過時間が、所定時間(第1実施形態では、「約30秒」)に達していない場合には(S5:NO)、S6において、大入賞口17に10個入賞したか否か判定する。即ち、RAM27の入賞カウンタ27Bから入賞カウント値Cを読み出し、この入賞カウント値Cが10以上か否か判定する。
【0030】
そして、大入賞口17に10個入賞していない場合には(S6:NO)、再度S3以降の処理を実行する。
また、大入賞口17に10個入賞している場合には(S6:YES)、S13において、ソレノイド駆動回路32及びソレノイド36を介して大入賞口17の扉17Aを閉じて、「大当たり」を終了する。また、RAM27の入賞カウンタ27Bに記憶されている入賞カウント値Cを読み出し、この入賞カウント値Cに「0」を代入して再度入賞カウンタ27Bに記憶する。即ち、入賞カウンタ27Bを初期化する。これにより、所定時間内にVゾーン24に入賞しない場合に(S4:NO、S5:NO)、大入賞口17に10個入賞すると(S6:YES)、大入賞口17が閉じられると共に「大当たり」が終了する(S13)。
【0031】
一方、Vゾーン24に入賞した場合には(S4:YES)、S7において、CPU21は、ソレノイド駆動回路32及びソレノイド36を介して大入賞口17の扉17Aを閉じる。そして、RAM27の入賞カウンタ27Bに記憶されている入賞カウント値Cを読み出し、この入賞カウント値Cに「0」を代入して再度入賞カウンタ27Bに記憶する。即ち、入賞カウンタ27Bを初期化する。
【0032】
また、S8において、CPU21は、RAM27の開放カウンタ27Cから開放カウント値Nを読み出し、この開放カウント値Nに「1」加算して再度開放カウンタ27Cに記憶する。これにより、Vゾーン24に入賞した場合には(S4:YES)、大入賞口17に10個入賞していない場合でも(S6:NO)、大入賞口17の扉17Aは閉じられて(S7)、その回の大入賞口17の開放処理が終了し、「大当たり」における大入賞口17の開放が1回行われたものとみなされる(S8)。
【0033】
次に、S9において、CPU21は、RAM27の開放カウンタ27Cから開放カウント値Nを読み出し、この開放カウント値Nが「16」か否か判定する。そして、この開放カウント値Nが「16」でない場合には(S9:NO)、再度、S3以降の処理を実行する。これにより、次の回の大入賞口17の開放処理が行われる。
【0034】
また、開放カウンタ27Cから読み出した開放カウント値Nが「16」の場合には(S9:YES)、S10において、大入賞口17の扉17Aが、ソレノイド駆動回路32及びソレノイド36を介して開放される。
【0035】
続いて、S11において、大入賞口17の開放後の経過時間が、所定時間(第1実施形態では、「約30秒」)に達しているか否か判定し、所定時間に達している場合には(S5:YES)、S13において、ソレノイド駆動回路32及びソレノイド36を介して大入賞口17の扉17Aを閉じて、「大当たり」を終了する。これにより、大入賞口17を開放してから所定時間が経過した場合には(S11:YES)、大入賞口17が閉じられると共に「大当たり」が終了する(S13)。
【0036】
また、大入賞口17の開放後の経過時間が、所定時間(第1実施形態では、「約30秒」)に達していない場合には(S11:NO)、S12において、大入賞口17に10個入賞したか否か判定する。即ち、RAM27の入賞カウンタ27Bから入賞カウント値Cを読み出し、この入賞カウント値Cが10以上か否か判定する。
【0037】
そして、大入賞口17に10個入賞していない場合には(S12:NO)、再度S10以降の処理を実行する。
また、大入賞口17に10個入賞している場合には(S12:YES)、S13において、ソレノイド駆動回路32及びソレノイド36を介して大入賞口17の扉17Aを閉じて、「大当たり」を終了する。これにより、「大当たり」が発生した場合には、大入賞口17は最大16回開放される。また、大入賞口17の16回目の開放の場合には、大入賞口17は、Vゾーン24に入賞しても所定時間経過するか10個入賞するまで閉じられない。
【0038】
以上詳細に説明した通り第1実施形態に係るパチンコ機1では、Vゾーン24は、大入賞口17内の左右水平方向の右端縁部に形成され、上方からのみ入賞するように形成されている。そして、各釘40A、40Bによりパチンコ球が1個だけ、右斜め上方向からVゾーン24の入口に転動落下できるように構成されている。
また、「大当たり」時において、大入賞口17の開放中にVゾーン24に入賞しない状態で、所定時間経過するか10個入賞した場合には、「大当たり」は終了する(S1:YES〜S4:NO、S5〜S6:YES、S13)。また、大入賞口17の開放中にVゾーン24に入賞した場合には、大入賞口17を閉じてその回の開放を終了して、次の回の大入賞口17の開放を行う(S1:YES〜S4:YES〜S9:NO)。さらに、大入賞口17の16回目の開放においては、大入賞口17は、Vゾーン24に入賞しても所定時間経過するか10個入賞するまで開放されて「大当たり」は終了する。(S9:YES〜S13)。
【0039】
従って、大入賞口17の開放後所定時間内にVゾーン24に入賞した場合には、この入賞した時点で大入賞口17を閉成してその回の大入賞口17の開放を終了し、次の回の大入賞口17の開放をするように制御されるため、遊技者は、大入賞口17の開放後、所定時間内において、大入賞口17に所定個数入賞するまでは左上方向又は真上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドル6を操作し、その後は、各釘40A、40BによりVゾーン24への入賞が阻害されない右上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドル6を操作する必要があるため、遊技者の技量により出球の獲得量に大きな差が生じて、従来にない遊技の態様を実現することができる。また、遊技者は、技量の向上と共に多くの出球を獲得することができるため、多くの出球獲得に対して大きな達成感を味わうことができ、遊技者の興味をより強く引きつけ興趣を増大させることができる。更に、遊技店においては、大入賞口17の開放後、所定時間内にVゾーン24に入賞した場合には、この入賞した時点で大入賞口17が閉成されてその回の開放が終了し、次の回の開放が開始されるように制御されて、遊技者の技量によっては「大当たり」時の獲得出球が少なくなるため、釘調整によって「大当たり」の発生確率を高くすることができ、遊技者に楽しんでもらいながら、出球を多くし、且つ遊技意欲を向上させて多くの遊技者に来店してもらうことで、遊技店の全体利益を多くし、結局、両者の利益バランスを図ることができる。
また、遊技領域に打設される各釘40A、40BによってVゾーン24への入賞が阻害されるように構成されているため、簡単な構成となり、製造コストの削減化及び製品の信頼性の向上を図ることができる。
【0040】
次に、第2実施形態に係るパチンコ機について説明する。第2実施形態に係るパチンコ機の概略構成及び制御回路構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ構成であり、「大当たり」時における大入賞口の開放制御処理も第1実施形態に係るパチンコ機1の大入賞口17の開放制御処理とほぼ同じ制御処理である。但し、第2実施形態に係るパチンコ機の大入賞口の概略構成及びこの大入賞口への入賞球の経路は、第1実施形態に係るパチンコ機1と異なる。
ここで、第2実施形態に係るパチンコ機の大入賞口の概略構成及び入賞球の経路について図5に基づいて説明する。図5は第2実施形態に係るパチンコ機の大入賞口が開放された場合における、この大入賞口への入賞球の経路の一例を示す要部を拡大した正面図である。
【0041】
図5に示すように、大入賞口47は、大入賞口17と同様に、大入賞口47の内部の左右水平方向の右端縁部の近傍位置には、仕切り壁24Bが設けられ、この仕切り壁24Bと大入賞口47の右内側面とによってVゾーン24が形成されている。これにより、「大当たり」となって、大入賞口47の扉47Aが開放された場合には、このVゾーン24には、上方からのみ入賞可能な構成になっている。
また、このVゾーン24の裏側には、Vゾーン24への入賞球の通過を検出するVゾーン通過スイッチ24Aが設けられている。
【0042】
また、大入賞口47の左右内側面からは、内側斜め下方向に延出される案内リブ47Bが延出され、この案内リブ47Bの内側端縁部には、大入賞口47への入賞球の通過をカウントするカウントスイッチ23が設けられている。
【0043】
また、大入賞口47の左右水平方向のほぼ中央部における上端縁部の近傍位置には、各案内リブ47C、47Cが遊技盤2に垂直に突き出して、左上方向と右上方向に延びている。また、各案内リブ47C、47Cの下端縁部には、パチンコ球が下方に落下するように開口部47Dが設けられている。また、右側の案内リブ47Cの右外側には、Vゾーン24の左端上側から左上方向に向かって釘48が打設されている。そして、各案内リブ47C、47Cの各上端縁部の上方には、左右上方向に各釘49A、49Bが打設されている。更に、Vゾーン24の右端上側から右上方向に向かって釘50が打設されている。
【0044】
このように構成された大入賞口47への各パチンコ球51、52、53、54の経路について説明する。先ず、左上方向から落下してきたパチンコ球51は、一点鎖線の矢印51A、51Bに示すように大入賞口47の左上方向から大入賞口47に入賞する場合や、一点鎖線の矢印51Cに示すように釘49Aの上側及び各案内リブ47C等に沿って大入賞口47のほぼ中央部の上方向から大入賞口47に入賞する。また、第一種始動口19の右側から落下してきた各パチンコ球52、53は、各一点鎖線の矢印52A、53Aに示すように、釘49Bの上側及び各案内リブ47C等に沿って大入賞口47のほぼ中央部の上方向から大入賞口47に入賞する。更に、右上方向から落下してきたパチンコ球54は、釘49Bの下側、釘48の右側及び釘50の上側等に沿って案内されてVゾーン24に入賞する。これにより、Vゾーン24に入賞させるためには、発射されたパチンコ球が右上方向から転動落下して各釘48、50に沿ってVゾーン24の入口へ転動落下するように発射ハンドル6を操作する必要がある。
【0045】
ここで、大入賞口47、ソレノイド36、及びソレノイド駆動回路32等が変動入賞装置を構成する。また、Vゾーン24が特別入賞口として機能する。また、各案内リブ47C、47Cが構造物を構成し、入賞阻害手段として機能する。また、各釘49、48B、50も入賞阻害手段を構成する。また、制御回路部20、カウントスイッチ23、Vゾーン通過スイッチ24A及びソレノイド駆動回路32等が制御手段を構成する。
【0046】
以上詳細に説明した通り第2実施形態に係るパチンコ機では、Vゾーン24は、大入賞口47内の左右水平方向の右端縁部に形成され、上方からのみ入賞するように形成されている。また、大入賞口47の左右水平方向のほぼ中央部における上端縁部の近傍位置には、各案内リブ47C、47Cが遊技盤2に垂直に突き出して、左上方向と右上方向に延びている。また、各案内リブ47C、47Cの下端縁部には、パチンコ球が下方に落下するように開口部47Dが設けられている。また、右側の案内リブ47Cの右上端部には、右上方向に向かって釘49Bが打設されている。また、右側の案内リブ47Cの右外側には、Vゾーン24の左端上側から左上方向に向かって釘48が打設されている。更に、Vゾーン24の右端上側から右上方向に向かって釘50が打設されている。
【0047】
従って、大入賞口47の開放後所定時間内にVゾーン24に入賞した場合には、この入賞した時点で大入賞口47を閉成してその回の大入賞口47の開放を終了し、次の回の大入賞口47の開放をするように制御されるため、遊技者は、大入賞口47の開放後、所定時間内において、大入賞口47に所定個数入賞するまでは左上方向又は第一種始動口19の右側付近からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドル6を操作し、その後は、各釘49B、48、50によりVゾーン24への入賞が阻害されない右上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドル6を操作する必要があるため、遊技者の技量により出球の獲得量に大きな差が生じて、従来にない遊技の態様を実現することができる。また、遊技者は、技量の向上と共に多くの出球を獲得することができるため、多くの出球獲得に対して大きな達成感を味わうことができ、遊技者の興味をより強く引きつけ興趣を増大させることができる。更に、遊技店においては、Vゾーン24に入賞した場合には、この入賞した時点で大入賞口47が閉成されてその回の開放が終了し、次の回の開放が開始されるように制御されて、遊技者の技量によっては「大当たり」時の獲得出球が少なくなるため、釘調整によって「大当たり」の発生確率を高くすることができ、遊技者に楽しんでもらいながら、出球を多くし、且つ遊技意欲を向上させて多くの遊技者に来店してもらうことで、遊技店の全体利益を多くし、結局、両者の利益バランスを図ることができる。
また、遊技領域に打設される各案内リブ47C、47C及び各釘48、49B、50によってVゾーン24への入賞が阻害されるように構成されているため、簡単な構成となり、製造コストの削減化及び製品の信頼性の向上を図ることができる。
【0048】
次に、第3実施形態に係るパチンコ機について説明する。第3実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ構成である。但し、第3実施形態に係るパチンコ機は、第1実施形態に係るパチンコ機1の大入賞口17に代えて、主入賞口61及び従入賞口62が設けられている。この主入賞口61及び従入賞口62の概略構成及び入賞球の経路について図6に基づいて説明する。図6は第3実施形態に係るパチンコ機の主入賞口61及び従入賞口62が開放された場合における、各主入賞口61及び従入賞口62への入賞球の経路の一例を示す要部を拡大した正面図である。
【0049】
図6に示すように、大入賞口17に代えて、左側に主入賞口61が設けられ、右側に従入賞口62が設けられている。また、従入賞口62の内部の左右水平方向のほぼ中央部近傍位置には各仕切り壁63、64がパチンコ球の直径寸法より少し大きい幅寸法で設けられ、Vゾーン65が形成されている。これにより、「大当たり」となって主入賞口61及び従入賞口62の各扉61A、62Aが開放された場合には、このVゾーン65には、上方からのみ入賞可能な構成になっている。
また、このVゾーン65の裏側には、Vゾーン65への入賞球の通過を検出するVゾーン通過スイッチ65Aが設けられている。
【0050】
また、主入賞口61及び従入賞口62の各々の左右内側面からは、内側斜め下方向に延出される各案内リブ61B、61B、62B、62Bが延出され、この各案内リブ61B、61B、62B、62Bの内側端縁部には、主入賞口61への入賞球の通過をカウントする第1カウントスイッチ66、及び従入賞口62への入賞球の通過をカウントする第2カウントスイッチ67が設けられている。
【0051】
更に、従入賞口62の上方には、この従入賞口62の左端部の上方から右斜め上方向に各釘68、69が打設され、右斜め上方向からのみ従入賞口62にパチンコ球が転動落下できるように構成されている。
【0052】
このように構成された主入賞口61と従入賞口62に入賞する各パチンコ球71、72、73、74の経路について説明する。先ず、左上方向から落下してきた各パチンコ球71、72は、各一点鎖線の矢印71A、72A、72B、72Cに示すように主入賞口61に入賞する。また、第一種始動口19の右上側から落下してきたパチンコ球73は、一点鎖線の矢印73Aに示すように、釘69の上側に沿って第一種始動口19の下側を通過して主入賞口61の左端部の上方向から主入賞口61に入賞する。また、右上方向から転動落下してきたパチンコ球74は、一点鎖線の矢印74Aに示すように各釘69、68の下側に沿って転動落下した場合には、従入賞口62の左端部の上方向から従入賞口62に入賞する。また、右上方向から転動落下してきたパチンコ球74は、一点鎖線の矢印74Bに示すように転動落下した場合には、Vゾーン65に上方向から入賞する。更に、右上方向から転動落下してきたパチンコ球74は、一点鎖線の矢印74Cに示すように転動落下した場合には、従入賞口62の右端部の上方向から従入賞口62に入賞する。これにより、Vゾーン65に入賞させるためには、発射されたパチンコ球が従入賞口62の右上方向から転動落下すると共に、一点鎖線の矢印74Bの経路等に沿って転動落下するように発射ハンドル6を操作する必要がある。
【0053】
次に、このように構成されたパチンコ機の主入賞口61及び従入賞口62の開放動作等を制御する制御回路部20の構成について図7に基づき詳細に説明する。図7は第3実施形態に係るパチンコ機の制御回路部20のシステム構成を示すブロック図である。
図7に示すように、第3実施形態に係るパチンコ機の制御回路部20のシステム構成は、第1実施形態に係るパチンコ機の制御回路部20のシステム構成とほぼ同じである。
但し、入力ポート26には、主入賞口61内に設けられて主入賞口61への入賞球のカウントを行う第1カウントスイッチ66、従入賞口62内に設けられて従入賞口62への入賞球のカウントを行う第2カウントスイッチ67、及び従入賞口62の内部に設けられて主入賞口61及び従入賞口62の開放を継続するためのVゾーン65への入賞球の検出を行うVゾーン通過スイッチ65A等が接続されている。
また、出力ポート28に接続されるソレノイド駆動回路32には、主入賞口61の扉61Aを開閉するための第1ソレノイド75と、従入賞口62の扉62Aを開閉するための第2ソレノイド76とが接続されている。
さらに、RAM27の入賞カウンタ27Bは、第1カウントスイッチ66と第2カウントスイッチ67との入賞検出信号に基づいて、主入賞口61と従入賞口62とに入賞した入賞球の合計個数をカウントする。尚、入賞カウンタ27Bのカウント値は、起動時及び主入賞口61及び従入賞口62の各扉61A、62Aが閉鎖される毎に「0」にセットされる。
【0054】
ここで、主入賞口61、従入賞口62、ソレノイド駆動回路32、第1ソレノイド75及び第2ソレノイド76等が変動入賞装置を構成する。また、従入賞口62内に設けられるVゾーン65が特別入賞口として機能する。各釘68、69等が入賞阻害手段を構成する。また、制御回路部20、第1カウントスイッチ66、第2カウントスイッチ67、Vゾーン通過スイッチ65A及びソレノイド駆動回路32等が制御手段を構成する。
【0055】
次に、このように構成された制御回路部20の「大当たり」時における主入賞口61及び従入賞口62の開放制御処理について図8に基づいて説明する。図8は第3実施形態に係るパチンコ機の「大当たり」時における主入賞口61及び従入賞口62の開放制御処理を示すフローチャートである。
図8に示すように、先ず、S15において、CPU21は、第一種始動口19に入賞した場合は、即ち第一種始動口スイッチ22からのパチンコ球の通過検出信号が入力ポート26を介して入力された場合は、「大当たり」か否かの判定処理を行う。
この「大当たり」か否かの判定処理は、先ず、CPU21は、第一種始動口スイッチ22から入賞の信号が入力されたときの大当りカウンタ27Aのカウント値をその時の「大当りカウント値」として代数Vに代入してRAM27に記憶する。続いて、再度、RAM27から「大当りカウント値」である代数Vを読み出して、この代数Vが、予めROM35に記憶されている「大当り数値」(第3実施形態の場合は、「7」)と一致するかどうか判定する。したがって、第3実施形態の場合は、「大当り」の発生確率は1/200である。
そして、この代数Vと「大当たり数値」とが一致しない場合には、「ハズレ」と判定して、第一種始動口19への入賞を待つ(S15:NO)。
【0056】
一方、この代数Vと「大当たり数値」とが一致した場合には、「大当たり」が発生したと判定して(S15:YES)、S16において、RAM27の開放カウンタ27Cから開放カウント値Nを読み出し、この開放カウント値Nに「1」を代入して再度開放カウンタ27Cに記憶する。
【0057】
続いて、S17において、主入賞口61の扉61A及び従入賞口62の扉62Aが、ソレノイド駆動回路32、第1ソレノイド75及び第2ソレノイド76を介して開放される。また、CPU21は、第1カウントスイッチ66又は第2カウントスイッチ67から入賞球の通過信号が入力された場合には、RAM27の入賞カウンタ27Bから入賞カウント値Cを読み出し、この入賞カウント値Cに「1」加算して再度入賞カウンタ27Bに記憶する処理を開始する。また、CPU21は、クロック回路30からの入力信号に基づいて主入賞口61及び従入賞口62の開放後の経過時間測定処理を開始する。
【0058】
次に、S18において、従入賞口62内のVゾーン65への入賞があるか否か判定する。即ち、Vゾーン通過スイッチ65Aからパチンコ球の通過検出信号が入力されたか否か判定する。そして、Vゾーン65に入賞していない場合は(S18:NO)、S19において、主入賞口61及び従入賞口62の開放後の経過時間が、所定時間(第3実施形態では、「約30秒」)に達しているか否か判定し、所定時間に達している場合には(S19:YES)、S27において、ソレノイド駆動回路32、第1ソレノイド75及び第2ソレノイド76を介して主入賞口61の扉61A及び従入賞口62の扉62Aを閉じて、「大当たり」を終了する。これにより、Vゾーン24に入賞しない場合に(S18:NO)、主入賞口61及び従入賞口62を開放してから所定時間が経過した場合には(S19:YES)、主入賞口61及び従入賞口62が閉じられると共に「大当たり」が終了する(S27)。
【0059】
また、主入賞口61及び従入賞口62の開放後の経過時間が、所定時間(第3実施形態では、「約30秒」)に達していない場合には(S19:NO)、S20において、主入賞口61と従入賞口62とに入賞した入賞球の合計個数が10個に達したか否か判定する。即ち、RAM27の入賞カウンタ27Bから入賞カウント値Cを読み出し、この入賞カウント値Cが10以上か否か判定する。
【0060】
そして、主入賞口61と従入賞口62とに入賞した入賞球の合計個数が10個に達していない場合には(S20:NO)、再度S17以降の処理を実行する。
また、主入賞口61と従入賞口62とに入賞した入賞球の合計個数が10個に達した場合には(S20:YES)、S27において、ソレノイド駆動回路32、第1ソレノイド75及び第2ソレノイド76を介して主入賞口61の扉61A及び従入賞口62の扉62Aを閉じて、「大当たり」を終了する。これにより、所定時間内にVゾーン65に入賞しない場合に(S18:NO、S19:NO)、主入賞口61と従入賞口62とに入賞した入賞球の合計個数が10個に達すると(S20:YES)、「大当たり」が終了する(S25)。
【0061】
一方、従入賞口62内のVゾーン65に入賞した場合には(S18:YES)、S21において、CPU21は、ソレノイド駆動回路32、第1ソレノイド75及び第2ソレノイド76を介して主入賞口61の扉61A及び従入賞口62の扉62Aを閉じる。そして、RAM27の入賞カウンタ27Bに記憶されている入賞カウント値Cを読み出し、この入賞カウント値Cに「0」を代入して再度入賞カウンタ27Bに記憶する。即ち、入賞カウンタ27Bを初期化する。
【0062】
また、S22において、CPU21は、RAM27の開放カウンタ27Cから開放カウント値Nを読み出し、この開放カウント値Nに「1」加算して再度開放カウンタ27Cに記憶する。これにより、従入賞口62内のVゾーン65に入賞した場合には(S18:YES)、主入賞口61と従入賞口62とに入賞した入賞球の合計個数が10個に達していない場合でも(S20:NO)、主入賞口61の扉61A及び従入賞口62の扉62Aは閉じられて(S21)、その回の主入賞口61及び従入賞口62の開放処理が終了し、「大当たり」における主入賞口61及び従入賞口62の開放が1回行われたものとみなされる(S22)。
【0063】
次に、S23において、CPU21は、RAM27の開放カウンタ27Cから開放カウント値Nを読み出し、この開放カウント値Nが「16」か否か判定する。そして、この開放カウント値Nが「16」でない場合には(S23:NO)、再度、S17以降の処理を実行する。これにより、次の回の主入賞口61及び従入賞口62の開放処理が行われる。
【0064】
また、開放カウンタ27Cから読み出した開放カウント値Nが「16」の場合には(S23:YES)、S24において、主入賞口61の扉61A及び従入賞口62の扉62Aが、ソレノイド駆動回路32、第1ソレノイド75及び第2ソレノイド76を介して開放される。
【0065】
続いて、S25において、主入賞口61及び従入賞口62の開放後の経過時間が、所定時間(第3実施形態では、「約30秒」)に達しているか否か判定し、所定時間に達している場合には(S25:YES)、S27において、ソレノイド駆動回路32、第1ソレノイド75及び第2ソレノイド76を介して主入賞口61の扉61A及び従入賞口62の扉62Aを閉じて、「大当たり」を終了する。これにより、主入賞口61及び従入賞口62を開放してから所定時間が経過した場合には(S19:YES)、主入賞口61及び従入賞口62が閉じられると共に「大当たり」が終了する(S27)。
【0066】
また、主入賞口61及び従入賞口62の開放後の経過時間が、所定時間(第1実施形態では、「約30秒」)に達していない場合には(S25:NO)、S26において、主入賞口61と従入賞口62とに入賞した入賞球の合計個数が10個に達したか否か判定する。即ち、RAM27の入賞カウンタ27Bから入賞カウント値Cを読み出し、この入賞カウント値Cが10以上か否か判定する。
【0067】
そして、主入賞口61と従入賞口62とに入賞した入賞球の合計個数が10個に達していない場合には(S26:NO)、再度S24以降の処理を実行する。
また、主入賞口61と従入賞口62とに入賞した入賞球の合計個数が10個に達している場合には(S26:YES)、S27において、ソレノイド駆動回路32、第1ソレノイド75及び第2ソレノイド76を介して主入賞口61の扉61A及び従入賞口62の扉62Aを閉じて、「大当たり」を終了する。これにより、「大当たり」が発生した場合には、主入賞口61及び従入賞口62は各々最大16回開放される。また、主入賞口61及び従入賞口62の16回目の開放の場合には、主入賞口61及び従入賞口62は、Vゾーン65に入賞しても所定時間経過するか10個入賞するまで閉じられない。
【0068】
以上詳細に説明した通り第3実施形態に係るパチンコ機では、主入賞口61の右側に従入賞口62が設けられ、この従入賞口62内の左右水平方向のほぼ中央部にVゾーン65が形成されている。また、このVゾーン65は、上方からのみ入賞するように形成されている。そして、各釘68、69によりパチンコ球が、右斜め上方向から従入賞口62に転動落下できるように構成されている。即ち、各釘68、69によりパチンコ球が、右斜め上方向からVゾーン65の入口に転動落下できるように構成されている。
また、「大当たり」時において、主入賞口61及び従入賞口62の開放中に従入賞口62内のVゾーン65に入賞しない状態で、所定時間経過するか主入賞口61と従入賞口62とに入賞した入賞球の合計個数が10個に達した場合には、「大当たり」は終了する(S15:YES〜S18:NO、S19〜S20:YES、S27)。また、主入賞口61及び従入賞口62の開放中に従入賞口62内のVゾーン65に入賞した場合には、主入賞口61及び従入賞口62を閉じてその回の開放を終了して、次の回の主入賞口61及び従入賞口62の開放を行う(S15:YES〜S18:YES〜S23:NO)。さらに、主入賞口61及び従入賞口62の16回目の開放においては、Vゾーン65に入賞しても、所定時間経過するか主入賞口61と従入賞口62とに入賞した入賞球の合計個数が10個に達するまで、主入賞口61と従入賞口62とは開放されて「大当たり」は終了する。(S23:YES〜S27)。
【0069】
従って、主入賞口61及び従入賞口62の開放後所定時間内に従入賞口62内のVゾーン65に入賞した場合には、この入賞した時点で主入賞口61と従入賞口62とを閉成してその回の主入賞口61と従入賞口62との開放を終了し、次の回の主入賞口61と従入賞口62との開放をするように制御されるため、遊技者は、主入賞口61及び従入賞口62の開放後所定時間内において、主入賞口61に所定個数入賞するまでは左上方向又は真上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドル6を操作し、その後は、各釘68、69により従入賞口62内のVゾーン65への入賞が阻害されない右上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドル6を操作する必要があるため、遊技者の技量により出球の獲得量に大きな差が生じて、従来にない遊技の態様を実現することができる。また、遊技者は、技量の向上と共に多くの出球を獲得することができるため、多くの出球獲得に対して大きな達成感を味わうことができ、遊技者の興味をより強く引きつけ興趣を増大させることができる。更に、遊技店においては、従入賞口62内のVゾーン65に入賞した場合には、この入賞した時点で主入賞口61と従入賞口62とが閉成されてその回の開放が終了し、次の回の開放が開始されるように制御されて、遊技者の技量によっては「大当たり」時の獲得出球が少なくなるため、釘調整によって「大当たり」の発生確率を高くすることができ、遊技者に楽しんでもらいながら、出球を多くし、且つ遊技意欲を向上させて多くの遊技者に来店してもらうことで、遊技店の全体利益を多くし、結局、両者の利益バランスを図ることができる。
また、遊技領域に打設される各釘68、69によって従入賞口62内のVゾーン65への入賞が阻害されるように構成されているため、簡単な構成となり、製造コストの削減化及び製品の信頼性の向上を図ることができる。
【0070】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(a)前記第1及び第2実施形態では、Vゾーン24を大入賞口17の左右水平方向の右端縁部に形成したが、Vゾーン24を大入賞口17の左右水平方向の左端縁部に形成する構成にしてもよい。この場合には、Vゾーン24の左端部と右端部の各々の上側から左斜め上方向に各々釘を打設して、パチンコ球が1個だけ、左斜め上方向からVゾーン24の入口に転動落下できるように構成してもよい。
(b)前記第3実施形態では、Vゾーン65を従入賞口62内の左右水平方向のほぼ中央部に設けたが、Vゾーン65を従入賞口62の左右水平方向の左端縁部又は右端縁部に設ける構成にしてもよい。
(c)前記第3実施形態では、Vゾーン65を従入賞口62内に設けたが、主入賞口61内に設ける構成にしてもよい。この場合には、主入賞口61の右端部の上側から左上方向に釘を打設して、主入賞口61への真上方向及び右上方向からの入賞を阻害する構成にしてもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上詳細に説明した通り請求項1に係るパチンコ機では、一定条件下で開放される変動入賞装置は大入賞口から構成され、この大入賞口内の左右水平方向の右端縁部には、この変動入賞装置の開放回数を継続するための特別入賞口が設けられている。また、この特別入賞口の上側には、左上方向及び真上方向からのパチンコ球の入賞を阻む入賞阻害手段が設けられている。そして、特別入賞口に入賞した場合には、この入賞した時点で変動入賞装置が閉成されてその回の開放を終了し、次の回の開放をするように制御される。
これにより、遊技者は、大入賞口に所定個数入賞するまでは前記特別入賞口の左上方向又は真上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドルを操作し、その後は、該特別入賞口の右上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドルを操作する必要があるため、遊技者の技量により出球の獲得量に大きな差が生じて、従来にない遊技の態様を実現することができるパチンコ機を提供することができる。また、遊技者は、技量の向上と共に多くの出球を獲得することができるため、多くの出球獲得に対して大きな達成感を味わうことができ、遊技者の興味をより強く引きつけ興趣を増大させることができるパチンコ機を提供することができる。また、遊技店においては、特別入賞口に入賞した場合には、この入賞した時点で変動入賞装置を閉成してその回の開放を終了し、次の回の開放をするように制御されて、遊技者の技量によっては「大当たり」時の獲得出球が少なくなるため、釘調整によって「大当たり」の発生確率を高くすることができ、遊技者に楽しんでもらいながら、出球を多くし、且つ遊技意欲を向上させて多くの遊技者に来店してもらうことで、遊技店の全体利益を多くし、結局、両者の利益バランスを図ることができるパチンコ機を提供することができる。
【0072】
また、請求項2に係るパチンコ機では、一定条件下で開放される変動入賞装置は、主入賞口と、主入賞口の左右水平方向の右側に設けられて該主入賞口の開閉に合わせて開閉される従入賞口とから構成されている。また、この従入賞口の内部には、主入賞口及び従入賞口の開放回数を継続するための特別入賞口が設けられている。また、この特別入賞口の上側には、左上方向及び真上方向からのパチンコ球の入賞を阻む入賞阻害手段が設けられている。そして、特別入賞口に入賞した場合には、この入賞した時点で主入賞口及び従入賞口が閉成されてその回の開放を終了し、次の回の開放をするように制御される。
これにより、遊技者は、主入賞口に所定個数入賞するまでは前記特別入賞口の左上方向又は真上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドルを操作し、その後は、該従入賞口の右上方向からパチンコ球が転動落下するように発射ハンドルを操作する必要があるため、遊技者の技量により出球の獲得量に大きな差が生じて、従来にない遊技の態様を実現することができるパチンコ機を提供することができる。また、遊技者は、技量の向上と共に多くの出球を獲得することができるため、多くの出球獲得に対して大きな達成感を味わうことができ、遊技者の興味をより強く引きつけ興趣を増大させることができるパチンコ機を提供することができる。また、遊技店においては、特別入賞口に入賞した場合には、この入賞した時点で主入賞口及び従入賞口を閉成してその回の開放を終了し、次の回の開放をするように制御されて、遊技者の技量によっては「大当たり」時の獲得出球が少なくなるため、釘調整によって「大当たり」の発生確率を高くすることができ、遊技者に楽しんでもらいながら、出球を多くし、且つ遊技意欲を向上させて多くの遊技者に来店してもらうことで、遊技店の全体利益を多くし、結局、両者の利益バランスを図ることができるパチンコ機を提供することができる。
【0073】
また、請求項3に係るパチンコ機では、請求項1又は請求項2に記載のパチンコ機において、入賞阻害手段は、遊技領域に打設される釘によって構成されているため、簡単な構成となり、製造コストの削減化及び製品の信頼性の向上を図ることができるパチンコ機を提供することができる。
【0074】
更に、請求項4に係るパチンコ機では、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパチンコ機において、入賞阻害手段は、構造物により構成されるため、構成が簡単になり、製造コストの削減化及び製品の信頼性の向上を図ることができるパチンコ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
第1実施形態に係るパチンコ機の全体を示した正面図である。
【図2】
第1実施形態に係るパチンコ機の大入賞口が開放された場合における、この大入賞口への入賞球の経路の一例を示す要部を拡大した正面図である。
【図3】
第1実施形態に係るパチンコ機の制御回路部のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】
第1実施形態に係るパチンコ機の「大当たり」時における大入賞口の開放制御処理を示すフローチャートである。
【図5】
第2実施形態に係るパチンコ機の大入賞口が開放された場合における、この大入賞口への入賞球の経路の一例を示す要部を拡大した正面図である。
【図6】
第3実施形態に係るパチンコ機の主入賞口及び従入賞口が開放された場合における、各主入賞口及び従入賞口への入賞球の経路の一例を示す要部を拡大した正面図である。
【図7】
第3実施形態に係るパチンコ機の制御回路部のシステム構成を示すブロック図である。
【図8】
第3実施形態に係るパチンコ機の「大当たり」時における主入賞口及び従入賞口の開放制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
6 発射ハンドル
17 大入賞口
17A、61A、62A 扉
19 第一種始動口
20 制御回路部
21 CPU
22 第一種始動口スイッチ
23 カウントスイッチ
24、65 Vゾーン
24A、65A Vゾーン通過スイッチ
27 RAM
32 ソレノイド駆動回路
36 ソレノイド
40A、40B 釘
41〜44、51〜54、71〜74 パチンコ球
48、49B、50 釘
47C 案内リブ
61 主入賞口
61A 第1カウントスイッチ
62 従入賞口
62A 第2カウントスイッチ
68、69 釘
75 第1ソレノイド
76 第2ソレノイド
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