JP2000334094A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2000334094A
JP2000334094A JP11149706A JP14970699A JP2000334094A JP 2000334094 A JP2000334094 A JP 2000334094A JP 11149706 A JP11149706 A JP 11149706A JP 14970699 A JP14970699 A JP 14970699A JP 2000334094 A JP2000334094 A JP 2000334094A
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Tomomichi Nomura
知道 野村
Koji Inagaki
浩司 稲垣
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Okumura Yu Ki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大入賞口内で従来にない複雑な態様が期待さ
れると共に、遊技者の技量により一定量以上の出球を獲
得できるため、初心者からベテランまで広い客層の遊技
者の興味を引きつけ興趣を増大させることができるパチ
ンコ機を提供する。 【解決手段】 大入賞口17の開放回数のカウント値N
が「8」まで、即ち大入賞口17の開放回数が「8回」
までは大入賞口17の開放中、Vゾーン46は所定の特
定位置(左右水平方向の中央位置)で停止している(S
21:YES、S22)。そして、大入賞口17の開放
回数のカウント値Nが「9〜16」まで、即ち大入賞口
17の開放回数が「9回〜16回」の間は、大入賞口1
7の開放中、Vゾーン46が左右水平方向に往復移動す
る(S21:NO、S23)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大入賞口が所定回
数開放されるパチンコ機に関し、特に、大入賞口の内部
に該大入賞口の開放回数を継続させる特別入賞口を設
け、大入賞口が所定回数開放するまでは特別入賞口を固
定して開放し、大入賞口が所定回数開放後には、この特
別入賞口の移動又は開閉によって該特別入賞口への入賞
を規制することにより、大入賞口内で従来にない複雑な
態様が期待されると共に、遊技者の技量により一定量以
上の出球を獲得できるため、初心者からベテランまで広
い客層の遊技者の興味を引きつけ興趣を増大させること
ができるパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ球が始動入賞口に入
賞すると、遊技領域のほぼ中央に設けられたCRT(Ca
thode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)
等を用いた種々の特別図柄表示装置に表示されている変
動図柄が変動を開始し、一定時間経過した後に表示され
た図柄が一定確率で揃うと、大当りとして大入賞口が所
定回数続けて開くとともに特別図柄表示装置に大当り映
像が表示されるパチンコ機(第一種パチンコ機)があ
る。この種のパチンコ機では、大入賞口内に固定された
特別入賞口(以下、「Vゾーン」という。)が設けら
れ、このVゾーンへの入賞により大入賞口の開放が継続
される。しかし、Vゾーンは固定されているため、大入
賞口内の部材の動きやそれに伴うパチンコ球の転動状態
の変化が単調になって飽き易く、遊技としての面白味の
点で改善の余地があり、この改善を目的とした種々のパ
チンコ機が提案されている。
【0003】例えば、本願出願人による実開昭63−5
9683号公報に記載のパチンコゲーム機においては、
盤面に大入賞口を設けると共に、この大入賞口を開閉す
る入賞規制部材を設け、且つ前記大入賞口への入賞確率
を高める動作を前記入賞規制部材に行わせる連続動作装
置の入口を前記大入賞口内に設けたものにおいて、前記
連続動作装置の入口を移動可能可能な構成にしている。
これにより、大入賞口内の部材の動きやそれに伴うパチ
ンコ球の転動状態に従来にはない変化を出すことができ
て、遊技としての面白味を増大させ得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開昭63−59683号公報に記載されたパチンコゲー
ム機では、大入賞口を開閉する入賞規制部材が入賞確率
を高める動作をしている場合には、該大入賞口内に設け
られる連続動作装置の入口が移動する構成になっている
ため、遊技者の技量の程度により極端に獲得出球に差が
出て、初心者等に興味を失わせ興趣を低下させるという
問題や、初心者からベテランまで広い客層に受け入れら
れないという問題があった。
【0005】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、大入賞口の内部に該大
入賞口の開放回数を継続させる特別入賞口を設け、大入
賞口が所定回数開放するまでは特別入賞口を固定して開
放し、大入賞口が所定回数開放後には、この特別入賞口
の移動又は開閉によって該特別入賞口への入賞を規制す
ることにより、大入賞口内で従来にない複雑な態様が期
待されると共に、遊技者の技量により一定量以上の出球
を獲得できるため、初心者からベテランまで広い客層の
遊技者の興味を引きつけ興趣を増大させることができる
パチンコ機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係るパチンコ機は、遊技領域に設けられ
た大入賞口と、前記大入賞口の内部に設けられて、入賞
により該大入賞口の開放回数を継続させる特別入賞口と
を備えたパチンコ機において、前記特別入賞口を移動さ
せる移動手段と、前記移動手段を駆動制御する移動制御
手段とを備え、前記移動制御手段は、前記大入賞口の開
放回数が所定回数までの場合には、前記特別入賞口を前
記大入賞口の開放中所定位置に停止させ、該大入賞口の
開放回数が前記所定回数を越えた場合には、該特別入賞
口を前記大入賞口の開放中移動させるように制御するこ
とを特徴とする。
【0007】このような特徴を有する請求項1に係るパ
チンコ機においては、大入賞口の内部には、この大入賞
口の開放回数を継続するための特別入賞口が設けられて
いる。そして、この特別入賞口は移動制御手段によって
駆動制御される移動手段によって移動させられる。ま
た、この移動手段は、大入賞口の開放回数が所定回数ま
での場合には、前記特別入賞口を前記大入賞口の開放中
所定位置に停止させ、該大入賞口の開放回数が前記所定
回数を越えた場合には、該特別入賞口を前記大入賞口の
開放中移動するように制御される。これにより、特別入
賞口は、大入賞口の開放回数が所定回数までの場合に
は、この大入賞口の開放中所定位置に停止しているた
め、初心者等でも一定量の出球を獲得することができ、
初心者の興味を引きつけることができる。また、この特
別入賞口は、大入賞口の開放回数が前記所定回数を越え
た場合には、該大入賞口の開放中移動するため、大入賞
口内で従来にない複雑な態様が期待されると共に、遊技
者の技量により出球の獲得量に差が出るため、ベテラン
の遊技者の興味を引きつけ興趣を増大させることができ
る。したがって、初心者からベテランまで広い客層の遊
技者の興味を引きつけ興趣を増大させることができる。
【0008】また、請求項2に係るパチンコ機は、請求
項1に記載のパチンコ機において、前記移動手段は、前
記特別入賞口を前記大入賞口に対して左右水平方向に往
復移動させることを特徴とする。
【0009】このような特徴を有する請求項2に係るパ
チンコ機では、請求項1に記載のパチンコ機において、
前記移動手段は、前記特別入賞口を前記大入賞口に対し
て左右水平方向に往復移動させるため、これに対応し
て、パチンコ球を大入賞口の左右から入るように発射ハ
ンドルを操作する必要があり、遊技者の技量により出球
の獲得量が変化し、遊技者に従来にない面白味を持たせ
ることができる。また、多くの出球を獲得することによ
り大きな達成感を味わうことができるため、遊技者の興
味を強く引きつけることができる共に、興趣を増大させ
ることができる。
【0010】また、請求項3に係るパチンコ機は、請求
項1に記載のパチンコ機において、前記移動手段は、前
記特別入賞口を前記大入賞口に対して前後方向に往復移
動させることを特徴とする。
【0011】このような特徴を有する請求項3に係るパ
チンコ機では、請求項1に記載のパチンコ機において、
前記移動手段は、前記特別入賞口を前記大入賞口に対し
て前後方向に往復移動させるため、これに対応して、特
別入賞口が前に出てきた時にパチンコ球が大入賞口に入
るように発射ハンドルを操作する必要があり、遊技者の
技量により出球の獲得量が変化し、遊技者に従来にない
面白味を持たせることができる。また、多くの出球を獲
得することにより大きな達成感を味わうことができるた
め、遊技者の興味を強く引きつけることができる共に、
興趣を増大させることができる。
【0012】また、請求項4に係るパチンコ機は、請求
項1に記載のパチンコ機において、前記移動手段は、前
記特別入賞口を前記大入賞口に対して回動軸心が垂直な
回転方向に移動させることを特徴とする。
【0013】このような特徴を有する請求項4に係るパ
チンコ機では、請求項1に記載のパチンコ機において、
前記移動手段は、前記特別入賞口を前記大入賞口に対し
て回動軸心が垂直な回転方向に移動させるため、これに
対応して、特別入賞口が上方向に向いた時にパチンコ球
が大入賞口に入るように発射ハンドルを操作する必要が
あり、遊技者の技量により出球の獲得量が変化し、遊技
者に従来にない面白味を持たせることができる。また、
多くの出球を獲得することにより大きな達成感を味わう
ことができるため、遊技者の興味を強く引きつけること
ができる共に、興趣を増大させることができる。
【0014】また、請求項5に関わるパチンコ機は、遊
技領域に設けられた大入賞口と、前記大入賞口の内部に
設けられて、入賞により該大入賞口の開放回数を継続さ
せる特別入賞口とを備えたパチンコ機において、前記特
別入賞口を開閉する入賞規制部材と、前記入賞規制部材
を開閉動作させる部材駆動手段と、前記部材駆動手段を
駆動制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動制御手段
は、前記大入賞口の開放回数が所定回数までの場合に
は、該大入賞口の開放中前記特別入賞口を開放し、該大
入賞口の開放回数が前記所定回数を越えた場合には、該
大入賞口の開放中前記入賞規制部材により特別入賞口の
開放と閉鎖とを所定時間間隔で繰り返し行うように前記
部材駆動手段を駆動制御することを特徴とする。
【0015】このような特徴を有する請求項5に係るパ
チンコ機においては、大入賞口の内部には、この大入賞
口の開放回数を継続するための特別入賞口が設けられて
いる。そして、この特別入賞口は、部材駆動手段によっ
て駆動される入賞規制部材によって開閉される。また、
この部材駆動手段は、駆動制御手段によって、大入賞口
の開放回数が所定回数までの場合には、該大入賞口の開
放中前記特別入賞口を開放し、該大入賞口の開放回数が
前記所定回数を越えた場合には、該大入賞口の開放中前
記特別入賞口の開放と閉鎖とを所定時間間隔で繰り返し
行うように駆動制御される。これにより、特別入賞口
は、大入賞口の開放回数が所定回数までの場合には、こ
の大入賞口の開放中開かれているため、初心者等でも一
定量の出球を獲得することができ、初心者の興味を引き
つけることができる。また、この特別入賞口は、大入賞
口の開放回数が前記所定回数を越えた場合には、該大入
賞口の開放中入賞規制部材により所定時間間隔で開放と
閉鎖とが繰り返されるため、大入賞口内で従来にない複
雑な態様が期待されると共に、遊技者の技量により出球
の獲得量に差が出るため、ベテランの遊技者の興味を引
きつけ興趣を増大させることができる。したがって、初
心者からベテランまで広い客層の遊技者の興味を引きつ
け興趣を増大させることができる。
【0016】また、請求項6に係るパチンコ機は、請求
項5に記載のパチンコ機において、前記部材駆動手段
は、前記入賞規制部材を前記大入賞口に対して前後方向
に往復移動させて開閉動作させることを特徴とする。
【0017】このような特徴を有する請求項6に係るパ
チンコ機では、請求項5に記載のパチンコ機において、
前記部材駆動手段は、前記入賞規制部材を前記大入賞口
に対して前後方向に往復移動させて開閉動作させるた
め、これに対応して、入賞規制部材が前方向又は後ろ方
向に移動して特別入賞口が開いた時にパチンコ球が大入
賞口に入るように発射ハンドルを操作する必要があり、
遊技者の技量により出球の獲得量が変化し、遊技者に従
来にない面白味を持たせることができる。また、多くの
出球を獲得することにより大きな達成感を味わうことが
できるため、遊技者の興味を強く引きつけることができ
る共に、興趣を増大させることができる。
【0018】また、請求項7に係るパチンコ機は、請求
項5に記載のパチンコ機において、前記部材駆動手段
は、前記入賞規制部材を前記大入賞口に対して左右水平
方向に往復移動させて開閉動作させることを特徴とす
る。
【0019】このような特徴を有する請求項7に係るパ
チンコ機では、請求項5に記載のパチンコ機において、
前記部材駆動手段は、前記入賞規制部材を前記大入賞口
に対して左右水平方向に往復移動させて開閉動作させる
ため、これに対応して、入賞規制部材が右方向又は左方
向に移動して特別入賞口が開いた時にパチンコ球が大入
賞口に入るように発射ハンドルを操作する必要があり、
遊技者の技量により出球の獲得量が変化し、遊技者に従
来にない面白味を持たせることができる。また、多くの
出球を獲得することにより大きな達成感を味わうことが
できるため、遊技者の興味を強く引きつけることができ
る共に、興趣を増大させることができる。
【0020】さらに、請求項8に係るパチンコ機は、請
求項5乃至請求項7のいずれかに記載のパチンコ機にお
いて、前記入賞規制部材は、略平板状部材であることを
特徴とする。
【0021】このような特徴を有する請求項8に係るパ
チンコ機では、請求項5乃至請求項7のいずれかに記載
のパチンコ機において、前記入賞規制部材は、略平板状
部材であるため、構造が簡単になり、製造コストの削減
化及び製品の信頼性の向上を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るパチンコ機に
ついて具体化した第1乃至第3実施の形態を図面を参照
して詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係るパチン
コ機の全体構成について図1及び図2に基づいて説明す
る。図1は第1実施形態に係るパチンコ機の全体を示し
た正面図である。図2は第1実施形態に係るパチンコ機
の全体を示した背面図である。但し、図1では、遊技盤
上のキャラクタ図柄等は省略している。図1において、
パチンコ機1は、いわゆる第一種パチンコ機である。パ
チンコ機1は、入賞口18、特別図柄表示装置、電動役
物及び、ゲート等の各種構造物が遊技盤2上に配設され
ている。その遊技盤2の下には、不図示の樋を介して排
出される賞球を受ける上部受け皿3がスピーカ3aを内
蔵してプレート4に配設されている。そして、その上部
受け皿3の下には、下部受け皿5が配設される。また、
上部受け皿3に連通する不図示の球送り機構を介して上
部受け皿3のパチンコ球が発射ハンドル6に連結された
不図示の発射装置へ送られるよう構成されている。ま
た、遊技盤2の裏面には特別図柄表示装置等を制御する
主基板36(図2参照)が設けられている。また、遊技
盤2の両肩部には、賞球及び球切れ表示ランプ10、1
0が設けられている。
【0023】一方、遊技盤2の前側は、鋼板やステンレ
ス等の金属製のガラス扉9により被覆されており、該ガ
ラス扉9は、外枠22(図2参照)の前側にヒンジ部材
等を介して開閉自在に取り付けられている前面枠に開閉
自在に取り付けられている。また、ガラス扉9には開口
部を有する鋼板やステンレス等の金属製のガラス保持枠
がスポット溶接等により固着されており、該ガラス保持
枠に装着された2枚のガラスを通して遊技領域を見るこ
とができる。また、ガラス扉9の上部には、遊技中のエ
ラーを表示するエラー表示ランプ7やガラス扉9の上部
及び右側には、「当り」を表示する当り表示ランプ8、
8が取り付けられている。
【0024】また、パチンコ機1における遊技盤2上の
遊技領域の構成について説明する。この遊技領域は、所
定厚さの板材をなした遊技盤2上に入賞口18等の各構
造物が所定の位置に取り付けられ、それを囲むように環
状のレール11が取り付けられて構成されている。この
レール11は、発射されたパチンコ球を遊技領域内に案
内する重複して形成した案内路15を構成し、右肩部に
はレール11に沿って打ち込まれるパチンコ球の進行を
制限するための段差部16を有する。そして、その段差
部16には軸支された返しゴム(図示されていない)が
配設されている。また、遊技領域のほぼ中央には、特別
図柄表示装置である液晶表示器12が取り付けられてい
る。この液晶表示器12は、左、中、右に3つの変動図
柄を表示する液晶パネルであって、遊技盤2の裏面側か
ら取り付けられている。
【0025】液晶表示器12の上方の中心線上に入賞口
18が設けられている。入賞口18の上には、イメージ
キャラクタである加藤茶のキャラクタ図柄が描かれてい
る。この入賞口18に入賞すると、所定の個数の賞球が
上部受け皿3に排出される。そして、液晶表示器12の
下方の中心線上に第1種始動口19が設けられている。
この第1種始動口19に入賞すると液晶表示器12に表
示されている変動図柄群が変動する。また、変動図柄が
変動中に第1種始動口19に入賞した場合には、入賞個
数が4個までRAM73(図5参照)の保留カウンタに
記憶されて変動確定回数として保留される。そして、液
晶表示器12の下端部には、この保留カウンタに記憶さ
れているカウント値が表示される4個の保留LED13
Aが設けられている。また、液晶表示器12の下方に
は、下方入賞口である大入賞口17が設けられている。
大入賞口17は、液晶表示器12において変動図柄が揃
って大当りが発生したとき等にソレノイド61(図5参
照)により開閉する扉構造を有している。さらに、入賞
口18の左右には、各1個ずつ入賞口LED13Bが配
置され、液晶表示器12の左右には、各々4個ずつ図柄
表示装置LED13Cが配置され、また、大入賞口17
の左右下方位置には、各々4個ずつ大入賞口LED13
Dが配置されている。これらの各LED13B、13
C、13Dは、LED駆動回路部42(図5参照)によ
り変動図柄の変動や大入賞口17の開放動作等に連動し
て点灯制御される。
【0026】また、図2に示すように、パチンコ機1
は、木製の外枠22に対して木製の内枠23がヒンジ部
材等を介して開閉自在に取り付けられている。また、こ
の内枠23のほぼ中央部には遊技盤2が着脱可能なよう
に鉄板等の金属製の機構盤24が取り付けられている。
そして、この機構盤24の片側には合成樹脂製の機構セ
ット盤25が開閉自在に蝶番により取り付けられてい
る。外枠22及び内枠23は、現在では樹脂製のものが
主流となっているが、第1実施形態では木製のものとし
ている。パチンコ機1の裏側上部には、上方に開口した
賞球タンク26が機構セット盤25に固定されている。
賞球タンク26の直上には補給装置27が配設され、吐
出部27Aが垂直に降りている。賞球タンク26は、傾
斜した底面に連通孔(不図示)が形成され、その連通孔
の下方にはパチンコ球を2列に整列流出し得る傾斜した
タンクレール28が取付けられている。
【0027】また、賞球ケース32へパチンコ球を案内
する賞球案内部29内には、タンクレール28の下流側
のパチンコ球を案内する2列の賞球通路30が形成され
ている。また、賞球ケース32には、各賞球通路30を
通過するパチンコ球の数を確認する確認スイッチ、パチ
ンコ球の送り出しを調節する払い出しソレノイド等(い
ずれも不図示)が内装されている。そして、これら賞球
タンク26、タンクレール28、賞球案内部29、賞球
ケース32、確認スイッチ、及び払い出しソレノイド等
により賞球払出システムが構成されている。そして、賞
球ケース32の下流側には排出部が形成され、排出路3
3及び下部受け皿満タンスイッチが内装された排出路3
4が下端部下方に開口して形成されている。また、この
開口部の下方には、上部受け皿3から溢れた賞球を受け
て下部受け皿5に案内する下皿受け部を構成する下部受
皿ボックス35がボルトにより内枠23の裏側に取り付
けられている。
【0028】また、機構セット盤25上には、基板ボッ
クス36A内に配置される主基板36が、遊技盤裏面を
覆う透明なABS等の樹脂製のセンターカバー37に装
着された状態で固定されている。この主基板36には、
後述のようにパチンコ機1の遊技動作などを制御する制
御回路が構成されている(図5参照)。
【0029】また、主基板36の下側には、コントロー
ル基板が装着されたコントロールボックス38が取り付
けられている。このコントロール基板は、賞球払出等の
制御を行うための制御回路を構成している。
【0030】さらに、機構セット盤25の上方角部(図
2中、右上角部)には、中継基板40が設けられてい
る。この中継基板40は、パチンコ機1とホールコンピ
ュータをつなぐ基板である。
【0031】次に、大入賞口17内に配置される特別入
賞口の概略構成について図3及び図4に基づいて説明す
る。図3は第1実施形態に係るパチンコ機の大入賞口1
7内に配置される特別入賞口の概略構成を示し、(a)
は特別入賞口の要部を示す平面図、(b)は特別入賞口
の要部を示す側面断面図である。図4は第1実施形態に
係るパチンコ機の大入賞口17内の入賞球の経路を示す
正面図である。先ず、図3(b)に示すように、大入賞
口17は、遊技盤2の前面より嵌挿されて取り付けられ
ている。そして、大入賞口17の背面部には、特別入賞
口(以下、「Vゾーン」という。)46が前側から挿入
される移動溝17B(図4参照)が左右水平方向に貫通
して形成されている。また、図4に示すように、この移
動溝17Bの下側には、左右側面から内側斜め下方向に
延出される案内リブ17Cが延出され、この案内リブ1
7Cの内側端縁部には、大入賞口17への入賞球の通過
をカウントするカウントスイッチ76が設けられてい
る。さらに、カウントスイッチ76の下側には、扉17
Aが開いた時に入賞する入賞球を遊技盤2の裏側に案内
する貫通孔17Dが形成されている。
【0032】また、図3に示すように、Vゾーン46
は、略箱状で前後方向のほぼ中央位置に、上記移動溝1
7Bの溝幅よりも広い鍔部46Bが形成されており、こ
の鍔部46Bの前側には入賞球の通過する貫通孔46A
が形成されている。また、この貫通孔46Aの入賞球の
通過を検出するVゾーン通過スイッチ77が内部に設け
られている。また、Vゾーン46の後端面には、入賞球
集合部材45の左右水平方向に貫通して形成される案内
溝(不図示)に挿入される平板部46Cが後方に延出さ
れて形成されている。また、この平板部46Cには、前
後方向の中心線上に沿って、長溝46Dが貫通して形成
されている。そして、Vゾーン46は、移動溝17Bに
前面側から遊嵌されて鍔部46Bが移動溝17Bの前面
側に当接すると共に、平板部46Cが入賞球集合部材4
5の貫通溝に遊嵌される。そして、入賞球集合部材45
の後面側から止め部材46Eがビス49により平板部4
6Cの後端面に取り付けられる。これにより、Vゾーン
46は、大入賞口17の背面部に形成される移動溝17
Bに沿って左右水平方向に移動可能に取り付けられる。
【0033】また、Vゾーン46の平板部46Cの下側
には、ステッピングモータ等により構成されるVゾーン
駆動モータ47が設けられている。また、このVゾーン
駆動モータ47のモータ軸には円板部材48が止めビス
等により固定されている。そして、この円板部材48の
上面には、ピン48Aが偏心して垂設されており、上記
Vゾーン46の平板部46Cに形成された長溝46Dに
下面側から挿入されている。これにより、平板部46C
の長溝46Dと円板部材48のピン48Aとがカム機構
を構成し、Vゾーン駆動モータ47の回転駆動によりV
ゾーン46が矢印51(図4参照)に示すように左右水
平方向に往復移動される。
【0034】次に、このように構成された大入賞口17
内の入賞球の経路について図4に基づいて説明する。図
4に示すように、大入賞口17の扉17Aが開いた場合
には、大入賞口17の左右上方向から入賞した入賞球
は、各矢印52A、52B、53A、53Bに示される
ように、各案内リブ17C、17Cに沿ってカウントス
イッチ76に案内されて、このカウントスイッチ76を
通過後、大入賞口17の底面に沿って貫通孔17Dに案
内され、遊技盤2の裏側に案内される。また、Vゾーン
46がカウントスイッチ77の真上に位置している場合
に、Vゾーン46の貫通孔46Aに入賞した入賞球は、
矢印54に示されるように、Vゾーン通過スイッチ77
を通過後カウントスイッチ76を通過して、大入賞口1
7の底面に沿って貫通孔17Dに案内され、遊技盤2の
裏側に案内される。また、Vゾーン46がカウントスイ
ッチ77の真上に位置していない場合には、Vゾーン4
6の貫通孔46Aに入賞した入賞球は、Vゾーン通過ス
イッチ77を通過後、矢印52B若しくは矢印53Bに
示されるように各案内リブ17C、17Cに沿ってカウ
ントスイッチ76に案内されて、このカウントスイッチ
76を通過後、大入賞口17の底面に沿って貫通孔17
Dに案内され、遊技盤2の裏側に案内される。
【0035】次に、上記構成のパチンコ機1の液晶表示
器12等を制御する主基板36の回路構成について図5
に基づいて説明する。図5は第1実施形態に係るパチン
コ機1の遊技動作等を制御する主基板36の回路構成の
一例を示すブロック図である。図5に示すように、主基
板36には、遊技動作を制御する制御回路部55、所定
のクロック信号を出力するクロック回路56、入力ポー
ト57及び出力ポート58が設けられ、この制御回路部
55、入力ポート57及び出力ポート58は、バス線5
4により相互に接続されている。
【0036】また、液晶表示器12の背面部に設けら
れ、この液晶表示器12へ図柄表示駆動を行う液晶表示
器駆動回路59に表示制御信号等を送出する液晶表示器
通信回路60が主基板36上に設けられ、出力ポート5
8に接続されている。また、大入賞口17の開閉用のソ
レノイド61を駆動するソレノイド駆動回路部62が主
基板36上に設けられ、出力ポート58に接続されてい
る。また、Vゾーン46を左右水平方向に往復移動させ
るVゾーン駆動モータ47を駆動するVゾーン駆動回路
部64が主基板36上に設けられ、出力ポート58に接
続されている。また、エラー表示ランプ7、当り表示ラ
ンプ8及び賞球切れ表示ランプ10等を駆動するランプ
駆動回路部63が主基板36上に設けられ、出力ポート
58に接続されている。更に、各保留LED13A、入
賞口LED13B、図柄表示装置LED13C、大入賞
口LED13D等を駆動するLED駆動回路部42が主
基板36上に設けられ、出力ポート58に接続されてい
る。
【0037】また、制御回路部55には、制御回路部5
5の全体を制御するCPU71と、各種制御処理用のプ
ログラムや制御処理に必要なデータ等を格納しておくR
OM72と、各種制御処理データ等を格納しておくRA
M73が設けられ、このCPU71、ROM72及びR
AM73はバス線54に接続されている。また、CPU
71には、クロック回路56が接続されている。
【0038】更に、入力ポート57には、第1種始動口
19に設けられて入賞球を検出する第1種始動口スイッ
チ75、大入賞口17の内部に設けられて大入賞口17
への入賞球のカウントを行うカウントスイッチ76、及
び大入賞口17の内部に設けられて大入賞口17の開放
を継続するためのVゾーン46への入賞球の検出を行う
Vゾーン通過スイッチ77等が接続されている。
【0039】ここで、Vゾーン46、貫通孔46A、及
びVゾーン通過スイッチ77等が特別入賞口を構成す
る。また、Vゾーン46の平板部46C、長溝46D、
Vゾーン駆動モータ47、円板部材48、及びピン48
A等が移動手段を構成する。また、制御回路部55、出
力ポート58、及びVゾーン駆動回路部64等が移動制
御手段を構成する。
【0040】次に、このように構成された制御回路部5
5の「大当り」時のVゾーン46の移動制御処理につい
て図6及び図7に基づいて説明する。図6は第1実施形
態に係るパチンコ機1の「大当り」時におけるVゾーン
46の移動制御処理を示すメインフローチャートであ
る。図7は第1実施形態に係るパチンコ機1のVゾーン
移動開始処理を示すサブフローチャートである。図6に
示すように、「大当り」時の制御処理が開始されると、
先ず、ステップ(以下、Sという)1において、CPU
71は、RAM73から大入賞口17の開放回数のカウ
ント値Nを読み出して、このカウント値Nに「1」を代
入して、再度RAM73に記憶する。また、RAM73
から大入賞口17への入賞個数のカウント値Tを読み出
して、このカウント値Tに「0」を代入して、再度RA
M73に記憶する。
【0041】そして、S2において、CPU71は、R
AM73からVゾーン46への入賞を示すVフラッグを
読み出して「0」を代入して、即ち、VフラッグをOF
Fにして、再度RAM73に記憶する。
【0042】続いて、S3において、Vゾーン移動開始
処理のサブ処理を実行する。このVゾーン移動開始処理
は、図7に示すように、先ず、S21において、RAM
73からカウント値Nを読み出し、このカウント値Nが
9より小さいか否か判定する。そして、カウント値Nが
9より小さい場合には(S21:YES)、S22にお
いて、Vゾーン駆動モータ47を所定の回転位置で停止
させ、即ち、Vゾーン46を大入賞口17内の左右水平
方向のほぼ中央位置で、且つカウントスイッチ76の真
上で停止させて、メインフローチャートに戻る。これに
より、Vゾーン46の貫通孔46Aに入賞球の入る確率
が大きくなるため、遊技者は、Vゾーン46にパチンコ
球を容易に入賞させることができる。また、カウント値
Nが9以上の場合には(S21:NO)、S23におい
て、CPU71は、Vゾーン駆動回路部64を介して、
Vゾーン駆動モータ47の所定回転速度での駆動を開始
し、即ち、Vゾーン46の所定速度での左右水平方向へ
の往復移動を開始して、メインフローチャートに戻る。
これにより、Vゾーン46の貫通孔46Aに入賞球の入
る確率が小さくなるため、遊技者は、Vゾーン46の動
きに合わせて、発射ハンドル6を操作する必要が生じ
る。
【0043】続いて、S4において、CPU71は、ソ
レノイド駆動回路部62を介してソレノイド61を駆動
して扉17Aを開き、大入賞口17を開放する。また、
カウントスイッチ76から入賞球の通過信号が入力され
るとRAM73からカウント値Tを読み出し、このカウ
ント値Tに「1」加算して再度RAM73に記憶する処
理を開始する。
【0044】次に、S5において、CPU71は、Vゾ
ーン通過スイッチ77から入賞球の通過信号が入力され
たか否か判定する。そして、Vゾーン通過スイッチ77
から入賞球の通過信号が入力されている場合には(S
5:YES)、S6において、RAM73からVフラッ
グを読み出し、「1」か否か判定する。即ち、Vフラッ
グがONか否か判定する。続いて、RAM73から読み
出したVフラッグが「1」の場合には(S6:YE
S)、即ち、VフラッグがONの場合には、S7以降の
処理を実行する。
【0045】一方、RAM73から読み出したVフラッ
グが「0」の場合には(S6:NO)、即ち、Vフラッ
グがOFFの場合には、S8において、Vフラッグに
「1」を代入して、再度RAM73に記憶する。続い
て、S9において、RAM73からカウント値Nを読み
込み、カウント値Nが「16」か否か判定する。即ち、
最終開放中か否か判定する。そして、このカウント値N
が「16」でない場合は(S9:NO)、即ち最終開放
中でない場合は、S10において、Vゾーン入賞報知処
理を行い、S7以降の処理を実行する。また、このカウ
ント値Nが「16」の場合は(S9:YES)、即ち最
終開放中の場合は、Vゾーン入賞報知処理を行わない
で、S7以降の処理を実行する。
【0046】また、S5において、Vゾーン通過スイッ
チ77から入賞球の通過信号が入力されていない場合に
は(S5:NO)、S7以降の処理を実行する。
【0047】次に、S7において、カウントスイッチ7
6から入賞球の通過信号が入力されていれば、RAM7
3から入賞個数のカウント値Tを読み出して、このカウ
ント値Tが10以上になっているか否か判定する。そし
て、入賞個数のカウント値Tが10より小さい場合には
(S7:NO)、再度、S5以降の処理を実行する。
【0048】また、入賞個数のカウント値Tが10以上
の場合には(S7:YES)、S11において、CPU
71は、ソレノイド駆動回路部62を介してソレノイド
61を駆動して大入賞口17の扉17Aを閉鎖する。
【0049】続いて、S12において、CPU71は、
Vゾーン駆動回路部64を介してVゾーン駆動モータ4
7を停止させる。即ち、Vゾーン46の左右水平方向の
移動を停止させる。
【0050】次に、S13において、RAM73からV
フラッグを読み出し、「1」か否か、即ち、Vフラッグ
がONか否か判定する。そして、この読み出したVフラ
ッグが「0」の場合には(S13:NO)、即ち、Vフ
ラッグがOFFの場合には、「大当り」の処理を終了す
る。また、この読み出したVフラッグが「1」の場合に
は(S13:YES)、即ち、VフラッグがONの場合
には、S14において、RAM73からカウント値Nを
読み出し、カウント値Nに「1」加算して、再度RAM
73に記憶する。
【0051】続いて、S15において、RAM73から
カウント値Nを読み出し、「17」か否か判定する。そ
して、このカウント値Nが「17」でない場合には(S
15:NO)、再度、S2以降の処理を実行する。ま
た、このカウント値Nが「17」の場合には(S15:
YES)、即ち大入賞口17を16回開放した場合に
は、「大当り」の処理を終了する。
【0052】以上詳細に説明した通り第1実施形態に係
るパチンコ機1では、大入賞口17の開放回数のカウン
ト値Nが「8」まで、即ち大入賞口17の開放回数が
「8回」までは大入賞口17の開放中、Vゾーン46は
所定の特定位置(左右水平方向の中央位置)で停止して
いる(S21:YES、S22)。そして、大入賞口1
7の開放回数のカウント値Nが「9〜16」まで、即ち
大入賞口17の開放回数が「9回〜16回」の間は、大
入賞口17の開放中、Vゾーン46が左右水平方向に往
復移動する(S21:NO、S23)。
【0053】これにより、Vゾーン46は、大入賞口1
7の開放回数が「8回」までの場合には、この大入賞口
17の開放中、左右水平方向の中央位置に停止している
ため、初心者等でも一定量の出球を獲得することがで
き、初心者の興味を引きつけることができる。また、こ
のVゾーン46は、大入賞口17の開放回数が「9回〜
16回」の場合には、該大入賞口17の開放中、左右水
平方向に往復移動するため、これに対応して、パチンコ
球を大入賞口17の左右から入るように発射ハンドル6
を操作する必要があり、遊技者の技量により出球の獲得
量が変化し、遊技者に従来にない面白味を持たせること
ができる。また、多くの出球を獲得することにより大き
な達成感を味わうことができるため、遊技者の興味を強
く引きつけることができる共に、興趣を増大させること
ができる。したがって、初心者からベテランまでの広い
客層の遊技者の興味を引きつけ興趣を増大させることが
できる。
【0054】次に、第2実施形態に係るパチンコ機につ
いて図8乃至図11に基づいて説明する。先ず、第2実
施形態に係るパチンコ機の概略構成及び主基板36の回
路構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ
構成である。但し、第1実施形態に係るVゾーン46
が、以下に説明するVゾーン81(図8参照)から構成
されている。
【0055】この大入賞口17内に配置されるVゾーン
81の概略構成について図8に基づいて説明する。図8
は第2実施形態に係るパチンコ機の大入賞口17内に配
置されるVゾーン81の概略構成を示し、(a)は大入
賞口17内の入賞球の経路を示す正面図、(b)は大入
賞口17の要部を示す側面断面図である。先ず、図8
(b)に示すように、大入賞口17は、遊技盤2の前面
より嵌挿されて取り付けられている。そして、大入賞口
17の背面部の内側には、上側に所定の幅寸法(パチン
コ球の直径寸法以上の幅寸法)の開口部を有し、パチン
コ球の直径寸法にほぼ等しい高さ寸法を有する円弧状の
リブ82が垂設されている。また、このリブ82の内側
の底部には、パチンコ球を遊技盤2の裏側に案内する貫
通孔83が形成されている。さらに、この貫通孔83の
裏側の下端縁部には、Vゾーン通過スイッチ77に入賞
球を案内する案内リブ17Eが延出されている。そし
て、この案内リブ17Eの端縁部には、Vゾーン通過ス
イッチ77が設けられている。また、リブ82の内側の
背面部のほぼ円弧中心位置には、Vゾーン81の取付ボ
ス81Bが挿入される所定径の貫通孔が形成されてい
る。また、図8(a)に示すように、このリブ82の下
側には、左右側面から内側斜め下方向に延出される案内
リブ17Cが延出され、この案内リブ17Cの内側端縁
部には、大入賞口17への入賞球の通過をカウントする
カウントスイッチ76が設けられている。さらに、大入
賞口17の背面部のカウントスイッチ76の下側には、
扉17Aが開いた時に入賞する入賞球を遊技盤2の裏側
に案内する貫通孔17Dが形成されている。
【0056】また、図8に示すように、Vゾーン81
は、リブ82の内側半径より少し小さい半径を有し、パ
チンコ球の直径寸法にほぼ等しい厚さ寸法を有する略円
板状で、外周縁部の一箇所にパチンコ球の直径寸法にほ
ぼ等しい幅寸法と深さ寸法を有する凹部81Aが形成さ
れている。また、Vゾーン81の裏側面の中心位置に
は、上端面に所定深さの取付孔が形成された取付ボス8
1Bが垂設されている。そして、Vゾーン81は、リブ
82の前面側から遊嵌されて、大入賞口17の背面部内
側に当接されると共に、ステッピングモータ等により構
成されるVゾーン駆動モータ47のモータ軸に取付ボス
81Bが嵌挿されてネジ止めにより固定される。これに
より、Vゾーン81は、リブ82内を回転可能に取り付
けられ、Vゾーン駆動モータ47の回転駆動によりVゾ
ーン81が矢印84(図8(a))に示すよう回転す
る。
【0057】次に、このように構成された大入賞口17
内の入賞球の経路について説明する。図8に示すよう
に、大入賞口17の扉17Aが開いた場合には、大入賞
口17の左右上方向から入賞した入賞球は、各矢印85
A、85B、86A、86Bに示されるように、各案内
リブ17C、17Cに沿ってカウントスイッチ76に案
内されて、このカウントスイッチ76を通過後、大入賞
口17の底面に沿って貫通孔17Dに案内され、遊技盤
2の裏側に案内される。また、Vゾーン81の凹部81
Aがリブ82の真上に位置している場合に、矢印87A
に示されるように、この凹部81Aに入賞した入賞球
は、Vゾーン81の回転に伴ってリブ82に沿って貫通
孔83に案内され、この貫通孔83を通過後、案内リブ
17Eに沿ってVゾーン通過スイッチ77に案内され
る。そして、この入賞球は矢印87Bに示されるよう
に、Vゾーン通過スイッチ77を通過後遊技盤2の裏側
に案内される。
【0058】ここで、Vゾーン81、リブ82、貫通孔
83、案内リブ17E、及びVゾーン通過スイッチ77
等が特別入賞口を構成する。また、Vゾーン駆動モータ
47が移動手段として機能する。また、制御回路部5
5、出力ポート58、及びVゾーン駆動回路部64等が
移動制御手段を構成する。
【0059】次に、このように構成されたパチンコ機の
「大当り」時のVゾーン81の回転制御処理について図
9乃至図11に基づいて説明する。図9は第2実施形態
に係るパチンコ機の「大当り」時におけるVゾーン81
の回転制御処理を示すメインフローチャートである。図
10は第2実施形態に係るパチンコ機のVゾーン回転開
始処理を示すサブフローチャートである。図11は第2
実施形態に係るパチンコ機のVゾーン回転停止処理を示
すサブフローチャートである。図9に示すように、第2
実施形態に係るパチンコ機の「大当り」時のVゾーン8
1の回転制御処理は、第1実施形態に係るパチンコ機の
「大当り」時のVゾーン46の移動制御処理(図6参
照)とほぼ同じである。但し、第1実施形態に係るVゾ
ーン46のS3における「Vゾーン移動開始処理」は、
後述のようにS31における「Vゾーン回転開始処理」
に変更されている(図10参照)。また、第1実施形態
に係るVゾーン46のS12における「Vゾーン移動停
止」の制御処理は、後述のようにS32における「Vゾ
ーン回転停止処理」に変更されている(図11参照)。
【0060】次に、S31において実行される「Vゾー
ン回転開始処理」のサブ処理について図10に基づいて
説明する。図10に示すように、先ず、S33におい
て、CPU71は、RAM73から大入賞口17の開放
回数であるカウント値Nを読み出し、このカウント値N
が9より小さいか否か判定する。そして、カウント値N
が9より小さい場合には(S33:YES)、S34に
おいて、Vゾーン駆動モータ47を所定の回転位置で停
止させ、即ち、Vゾーン81の凹部81Aを真上の位置
に停止させて、メインフローチャートに戻る。これによ
り、Vゾーン81の凹部81Aに入賞球の入る確率が大
きくなるため、遊技者は、Vゾーン81の凹部81Aに
パチンコ球を容易に入賞させることができる。また、カ
ウント値Nが9以上の場合には(S33:NO)、S3
4において、CPU71は、Vゾーン駆動回路部64を
介して、Vゾーン駆動モータ47の所定回転速度での駆
動を開始し、即ち、Vゾーン81の所定回転速度での回
転を開始して、メインフローチャートに戻る。これによ
り、Vゾーン81の凹部81Aに入賞球の入る確率が小
さくなるため、遊技者は、Vゾーン81の動きに合わせ
て、発射ハンドル6を操作する必要が生じる。
【0061】次に、S32において実行される「Vゾー
ン回転停止処理」のサブ処理について図11に基づいて
説明する。図11に示すように、先ず、S37におい
て、CPU71は、Vゾーン81を1回転させた後停止
させる。即ち、CPU71は、Vゾーン駆動回路部64
を介して、Vゾーン駆動モータ47を所定回転速度で1
回転させた後、回転駆動を停止する。
【0062】続いて、S38において、CPU71は、
Vゾーン通過スイッチ77から入賞球の通過信号が入力
されたか否か判定する。そして、Vゾーン通過スイッチ
77から入賞球の通過信号が入力されていない場合には
(S38:NO)、メインフローチャートに戻る。
【0063】また、Vゾーン通過スイッチ77から入賞
球の通過信号が入力されている場合には(S38:YE
S)、S39において、RAM73からVフラッグを読
み出し、「1」か否か判定する。即ち、VフラッグがO
Nか否か判定する。そして、RAM73から読み出した
Vフラッグが「1」の場合には(S39:YES)、即
ち、VフラッグがONの場合には、メインフローチャー
トに戻る。
【0064】また、RAM73から読み出したVフラッ
グが「0」の場合には(S39:NO)、即ち、Vフラ
ッグがOFFの場合には、S40において、Vフラッグ
に「1」を代入して、再度RAM73に記憶する。
【0065】続いて、S41において、RAM73から
カウント値Nを読み込み、カウント値Nが「16」か否
か判定する。即ち、最終開放であったか否か判定する。
そして、このカウント値Nが「16」でない場合は(S
41:NO)、即ち最終開放でなかった場合は、S42
において、Vゾーン入賞報知処理を行い、メインフロー
チャートに戻る。また、このカウント値Nが「16」の
場合は(S41:YES)、即ち最終開放だった場合
は、Vゾーン入賞報知処理を行わないで、メインフロー
チャートに戻る。
【0066】以上詳細に説明した通り第2実施形態に係
るパチンコ機では、大入賞口17の開放回数のカウント
値Nが「8」まで、即ち大入賞口17の開放回数が「8
回」までは大入賞口17の開放中、Vゾーン81の凹部
81Aは、真上の位置で停止している(S33:YE
S、S34)。そして、そして、大入賞口17の開放回
数のカウント値Nが「9〜16」まで、即ち大入賞口1
7の開放回数が「9回〜16回」の間は、大入賞口17
の開放中、Vゾーン81は所定回転速度で回転する(S
33:NO、S35)。
【0067】これにより、大入賞口17の開放回数が
「8回」までの場合には、この大入賞口17の開放中、
Vゾーン81の凹部81Aは、真上の位置で停止してい
るため、初心者等でも一定量の出球を獲得することがで
き、初心者の興味を引きつけることができる。また、大
入賞口17の開放回数が「9回〜16回」の場合には、
該大入賞口17の開放中、このVゾーン81は、所定回
転速度で回転するため、これに対応して、パチンコ球が
Vゾーン81の凹部81Aに入るように発射ハンドル6
を操作する必要があり、遊技者の技量により出球の獲得
量が変化し、遊技者に従来にない面白味を持たせること
ができる。また、多くの出球を獲得することにより大き
な達成感を味わうことができるため、遊技者の興味を強
く引きつけることができる共に、興趣を増大させること
ができる。したがって、初心者からベテランまでの広い
客層の遊技者の興味を引きつけ興趣を増大させることが
できる。
【0068】次に、第3実施形態に係るパチンコ機につ
いて図12乃至図16に基づいて説明する。先ず、第3
実施形態に係るパチンコ機の概略構成は、第1実施形態
に係るパチンコ機1とほぼ同じ構成である。但し、第1
実施形態に係るVゾーン46が、以下に説明するVゾー
ン91及び入賞規制部材92等(図12参照)から構成
されている。また、第1実施形態に係るVゾーン駆動モ
ータ47が、駆動ソレノイド93から構成されている。
【0069】この大入賞口17内に配置されるVゾーン
91の概略構成について図12及び図13に基づいて説
明する。図12は第3実施形態に係るパチンコ機の大入
賞口17内に配置されるVゾーン91の概略構成を示
し、(a)はVゾーン91の要部を示す平面図、(b)
は大入賞口17の要部を示す側面断面図である。図13
は第3実施形態に係るパチンコ機の大入賞口17内の入
賞球の経路を示す正面図である。先ず、図12(b)に
示すように、大入賞口17は、遊技盤2の前面より嵌挿
されて取り付けられている。また、大入賞口17の背面
部には、Vゾーン91が左右水平方向の中央位置に背面
部に嵌挿されて、取り付けられている。また、大入賞口
17の背面部のVゾーン91の上側には、後述の略平板
状の入賞規制部材92が裏面側から遊嵌される貫通孔1
7Fが形成されている。また、図13に示すように、V
ゾーン91の下側には、左右側面から内側斜め下方向に
延出される案内リブ17Cが延出され、この案内リブ1
7Cの内側端縁部には、大入賞口17への入賞球の通過
をカウントするカウントスイッチ76が設けられてい
る。さらに、大入賞口17の背面部のカウントスイッチ
76の下側には、扉17Aが開いた時に入賞する入賞球
を遊技盤2の裏側に案内する貫通孔17Dが形成されて
いる。
【0070】また、図12に示すように、Vゾーン91
は、略箱状で、前側の部分には入賞球の通過する貫通孔
91Aが形成されている。また、この貫通孔91Aの入
賞球の通過を検出するVゾーン通過スイッチ77が内部
に設けられている。また、Vゾーン91の上面部は、裏
面側から遊嵌される略平板状の入賞規制部材92により
覆われている。この入賞規制部材92の後端縁部には幅
方向に長い略長四角形の貫通孔92Aが形成されてい
る。そして、裏面側に配置される駆動ソレノイド93に
より前後方向(図12中、矢印95の方向)に揺動駆動
されるレバー94の揺動側先端部がこの貫通孔92Aに
挿入されている。また、この入賞規制部材92は、不図
示のバネ等により前面側に付勢されている。これによ
り、駆動ソレノイド93の可動鉄心93Aが後ろ側に引
き寄せられていない場合、即ち、駆動ソレノイド93が
OFFの場合には、レバー94の揺動側先端部が前側に
動き、入賞規制部材92は前側に押し出される。そし
て、Vゾーン91の貫通孔91Aの上端面は、この入賞
規制部材92により覆われて閉鎖される。また、駆動ソ
レノイド93の可動鉄心93Aが後ろ側に動かされてい
る場合、即ち、駆動ソレノイド93がONの場合には、
レバー94の揺動側先端部が後ろ側に動き、入賞規制部
材92は、貫通孔91Aの後側端縁部より後ろ側に引き
出されて、Vゾーン91の貫通孔91Aの上端面は、開
放される。
【0071】次に、このように構成された大入賞口17
内の入賞球の経路について図13に基づいて説明する。
図13に示すように、大入賞口17の扉17Aが開いた
場合には、大入賞口17の左右上方向から入賞した入賞
球は、各矢印96A、96B、97A、97Bに示され
るように、各案内リブ17C、17Cに沿ってカウント
スイッチ76に案内されて、このカウントスイッチ76
を通過後、大入賞口17の底面に沿って貫通孔17Dに
案内され、遊技盤2の裏側に案内される。そして、Vゾ
ーン91の貫通孔91Aが入賞規制部材92により覆わ
れて閉鎖されている場合には、入賞規制部材92の上端
面に当たって、矢印98A又は矢印98Bに示されるよ
うに、各案内リブ17C、17C上に落下して、各案内
リブ17C、17Cに沿ってカウントスイッチ76に案
内されて、このカウントスイッチ76を通過後、大入賞
口17の底面に沿って貫通孔17Dに案内され、遊技盤
2の裏側に案内される。また、Vゾーン91の貫通孔9
1Aが入賞規制部材92により覆われていない場合に
は、Vゾーン91の貫通孔91Aに入賞した入賞球は、
矢印99に示されるように、Vゾーン通過スイッチ77
を通過後カウントスイッチ76を通過して、大入賞口1
7の底面に沿って貫通孔17Dに案内され、遊技盤2の
裏側に案内される。
【0072】次に、上記構成のパチンコ機の液晶表示器
12等を制御する主基板36の回路構成について図14
に基づいて説明する。図14は第3実施形態に係るパチ
ンコ機の遊技動作等を制御する主基板36の回路構成の
一例を示すブロック図である。図14に示すように、主
基板36の構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1と
ほぼ同じ構成である。但し、Vゾーン駆動モータ47に
替えて、駆動ソレノイド93がVゾーン駆動回路部64
に接続されている。
【0073】ここで、Vゾーン91及びVゾーン通過ス
イッチ77等が特別入賞口を構成する。また、駆動ソレ
ノイド93及びレバー94等が部材駆動手段を構成す
る。また、制御回路部55、出力ポート58、及びVゾ
ーン駆動回路部64等が駆動制御手段を構成する。
【0074】次に、このように構成されたパチンコ機の
「大当り」時のVゾーン91の開閉制御処理について図
15及び図16に基づいて説明する。図15は第3実施
形態に係るパチンコ機の「大当り」時におけるVゾーン
91の開閉制御処理を示すメインフローチャートであ
る。図16は第3実施形態に係るパチンコ機の「Vゾー
ン開閉開始処理」を示すサブフローチャートである。図
15に示すように、第3実施形態に係るパチンコ機の
「大当り」時のVゾーン91の開閉制御処理は、第1実
施形態に係るパチンコ機の「大当り」時のVゾーン46
の移動制御処理(図6参照)とほぼ同じである。但し、
第1実施形態に係るVゾーン46のS3における「Vゾ
ーン移動開始処理」は、後述のようにS45における
「Vゾーン開閉開始処理」に変更されている。また、第
1実施形態に係るVゾーン46のS12における「Vゾ
ーン移動停止」の処理は、S46における「駆動ソレノ
イド停止」の処理、即ち、「Vゾーン駆動回路部64を
介した駆動ソレノイド93の駆動を停止する」処理に変
更されている。
【0075】次に、S45において実行される「Vゾー
ン開閉開始処理」のサブ処理について図16に基づいて
説明する。図16に示すように、先ず、S47におい
て、CPU71は、RAM73から大入賞口17の開放
回数であるカウント値Nを読み出し、このカウント値N
が9より小さいか否か判定する。そして、カウント値N
が9より小さい場合には(S47:YES)、S48に
おいて、駆動ソレノイド93の可動鉄心93Aを後ろ方
向に引き寄せて保持する、即ち、Vゾーン91の上面を
覆う入賞規制部材92を裏側方向に引き寄せて保持し、
Vゾーン91の貫通孔91Aを開放して、メインフロー
チャートに戻る。これにより、Vゾーン91の貫通孔9
1Aに入賞球の入る確率が大きくなるため、遊技者は、
Vゾーン91の貫通孔91Aにパチンコ球を容易に入賞
させることができる。また、カウント値Nが9以上の場
合には(S47:NO)、S49において、CPU71
は、Vゾーン駆動回路部64を介して、駆動ソレノイド
93の所定周期でのON・OFF駆動を開始して、メイ
ンフローチャートに戻る。即ち、入賞規制部材92の前
後動作により、Vゾーン91の所定周期での開閉を開始
して、メインフローチャートに戻る。これにより、Vゾ
ーン91の貫通孔91Aに入賞球の入る確率が小さくな
るため、遊技者は、Vゾーン91の所定周期での開閉に
合わせて、発射ハンドル6を操作する必要が生じる。
【0076】以上詳細に説明した通り第3実施形態に係
るパチンコ機では、大入賞口17の開放回数のカウント
値Nが「8」まで、即ち大入賞口17の開放回数が「8
回」までは大入賞口17の開放中、Vゾーン91の貫通
孔91Aは、開放されている(S47:YES、S4
8)。そして、そして、大入賞口17の開放回数のカウ
ント値Nが「9〜16」まで、即ち大入賞口17の開放
回数が「9回〜16回」の間は、大入賞口17の開放
中、Vゾーン91は入賞規制部材92により所定周期で
開閉される(S47:NO、S49)。
【0077】これにより、大入賞口17の開放回数が
「8回」までの場合には、この大入賞口17の開放中、
Vゾーン91の貫通孔91Aの上面は開放されているた
め、初心者等でも一定量の出球を獲得することができ、
初心者等の興味を引きつけることができる。また、大入
賞口17の開放回数が「9回〜16回」の場合には、該
大入賞口17の開放中、このVゾーン91は、入賞規制
部材92により所定周期で開閉されるため、これに対応
して、パチンコ球をVゾーン91に入るように発射ハン
ドル6を操作する必要があり、遊技者の技量により出球
の獲得量が変化し、遊技者に従来にない面白味を持たせ
ることができる。また、多くの出球を獲得することによ
り大きな達成感を味わうことができるため、遊技者の興
味を強く引きつけることができる共に、興趣を増大させ
ることができる。したがって、初心者からベテランまで
の広い客層の遊技者の興味を引きつけ興趣を増大させる
ことができる。
【0078】尚、本発明は上記第1乃至第3実施形態に
限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内で種々の改良、変形が可能であることは勿論であり、
以下のようにしてもよい。 (a)前記第1乃至第3実施形態では、S21、S33
及びS47において、「カウント値Nが9より小さいか
否か?」判定しているが、1〜16の任意の値を選択し
て、比較してもよい。 (b)前記第1実施形態では、S22において、Vゾー
ン46を左右水平方向の中央位置で停止させたが、任意
の位置で停止させてもよい。 (c)前記第1実施形態では、Vゾーン46は左右水平
方向に移動する構成になっているが、上下方向等任意の
方向に移動する構成にしてもよい。 (d)前記第1実施形態では、Vゾーン46は左右水平
方向に移動する構成になっているが、カム駆動やソレノ
イド駆動等により大入賞口17の前後方向に移動して、
該大入賞口17の背面から出てきたり隠れたりする構成
にしてもよい。 (e)前記第2実施形態では、Vゾーン81に凹部81
Aを1個形成しているが、2個以上形成してもよい。 (f)前記第3実施形態では、入賞規制部材92は前後
方向に移動する構成になっているが、カム駆動等により
左右水平方向に移動する構成にしてもよい。そして、大
入賞口17の開放回数のカウント値Nが9より小さい場
合には(47:YES)、S48において、入賞規制部
材92を大入賞口17内の左端部又は右端部に位置させ
てVゾーン91を開放するようにしてもよい。 (g)前記第3実施形態では、入賞規制部材92は前後
方向に移動する構成になっているが、Vゾーン91の貫
通孔91Aの上面後端縁部に回動可能に軸支して、上下
方向に開閉する構成にしてもよい。 (h)前記第3実施形態では、入賞規制部材92により
Vゾーン91を開閉する構成にしたが、入賞規制部材9
2を固定して、Vゾーン91を前後方向や左右方向に移
動させる構成にしてもよい。 (i)前記第3実施形態では、入賞規制部材92を略平
板状にしたが、略円柱状や略櫛状等の任意の形状にして
もよい。 (j)前記第1乃至第3実施形態では、大入賞口17の
最大開放回数を16回にしているが、任意の回数にして
もよい。
【0079】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り請求項1に係る
パチンコ機では、大入賞口の内部には、この大入賞口の
開放回数を継続するための特別入賞口が設けられてい
る。そして、この特別入賞口は移動制御手段によって駆
動制御される移動手段によって移動させられる。また、
この移動手段は、大入賞口の開放回数が所定回数までの
場合には、前記特別入賞口を前記大入賞口の開放中所定
位置に停止させ、該大入賞口の開放回数が前記所定回数
を越えた場合には、該特別入賞口を前記大入賞口の開放
中移動するように制御される。これにより、特別入賞口
は、大入賞口の開放回数が所定回数までの場合には、こ
の大入賞口の開放中所定位置に停止しているため、初心
者等でも一定量の出球を獲得することができ、初心者の
興味を引きつけることができるパチンコ機を提供するこ
とができる。また、この特別入賞口は、大入賞口の開放
回数が前記所定回数を越えた場合には、該大入賞口の開
放中移動するため、大入賞口内で従来にない複雑な態様
が期待されると共に、遊技者の技量により出球の獲得量
に差が出るため、ベテランの遊技者の興味を引きつけ興
趣を増大させることができるパチンコ機を提供すること
ができる。したがって、初心者からベテランまで広い客
層の遊技者の興味を引きつけ興趣を増大させることがで
きるパチンコ機を提供することができる。
【0080】また、請求項2に係るパチンコ機では、請
求項1に記載のパチンコ機において、前記移動手段は、
前記特別入賞口を前記大入賞口に対して左右水平方向に
往復移動させるため、これに対応して、パチンコ球を大
入賞口の左右から入るように発射ハンドルを操作する必
要があり、遊技者の技量により出球の獲得量が変化し、
遊技者に従来にない面白味を持たせることができるパチ
ンコ機を提供することができる。また、多くの出球を獲
得することにより大きな達成感を味わうことができるた
め、遊技者の興味を強く引きつけることができる共に、
興趣を増大させることができるパチンコ機を提供するこ
とができる。
【0081】また、請求項3に係るパチンコ機では、請
求項1に記載のパチンコ機において、前記移動手段は、
前記特別入賞口を前記大入賞口に対して前後方向に往復
移動させるため、これに対応して、特別入賞口が前に出
てきた時にパチンコ球が大入賞口に入るように発射ハン
ドルを操作する必要があり、遊技者の技量により出球の
獲得量が変化し、遊技者に従来にない面白味を持たせる
ことができるパチンコ機を提供することができる。ま
た、多くの出球を獲得することにより大きな達成感を味
わうことができるため、遊技者の興味を強く引きつける
ことができる共に、興趣を増大させることができるパチ
ンコ機を提供することができる。
【0082】また、請求項4に係るパチンコ機では、請
求項1に記載のパチンコ機において、前記移動手段は、
前記特別入賞口を前記大入賞口に対して回動軸心が垂直
な回転方向に移動させるため、これに対応して、特別入
賞口が上方向に向いた時にパチンコ球が大入賞口に入る
ように発射ハンドルを操作する必要があり、遊技者の技
量により出球の獲得量が変化し、遊技者に従来にない面
白味を持たせることができる。また、多くの出球を獲得
することにより大きな達成感を味わうことができるた
め、遊技者の興味を強く引きつけることができる共に、
興趣を増大させることができるパチンコ機を提供するこ
とができる。
【0083】また、請求項5に係るパチンコ機では、大
入賞口の内部には、この大入賞口の開放回数を継続する
ための特別入賞口が設けられている。そして、この特別
入賞口は、部材駆動手段によって駆動される入賞規制部
材によって開閉される。また、この部材駆動手段は、駆
動制御手段によって、大入賞口の開放回数が所定回数ま
での場合には、該大入賞口の開放中前記特別入賞口を開
放し、該大入賞口の開放回数が前記所定回数を越えた場
合には、該大入賞口の開放中前記特別入賞口の開放と閉
鎖とを所定時間間隔で繰り返し行うように駆動制御され
る。これにより、特別入賞口は、大入賞口の開放回数が
所定回数までの場合には、この大入賞口の開放中開かれ
ているため、初心者等でも一定量の出球を獲得すること
ができ、初心者の興味を引きつけることができるパチン
コ機を提供することができる。また、この特別入賞口
は、大入賞口の開放回数が前記所定回数を越えた場合に
は、該大入賞口の開放中入賞規制部材により所定時間間
隔で開放と閉鎖とが繰り返されるため、大入賞口内で従
来にない複雑な態様が期待されると共に、遊技者の技量
により出球の獲得量に差が出るため、ベテランの遊技者
の興味を引きつけ興趣を増大させることができるパチン
コ機を提供することができる。したがって、初心者から
ベテランまで広い客層の遊技者の興味を引きつけ興趣を
増大させることができるパチンコ機を提供することがで
きる。
【0084】また、請求項6に係るパチンコ機では、請
求項5に記載のパチンコ機において、前記部材駆動手段
は、前記入賞規制部材を前記大入賞口に対して前後方向
に往復移動させて開閉動作させるため、これに対応し
て、入賞規制部材が前方向又は後ろ方向に移動して特別
入賞口が開いた時にパチンコ球が大入賞口に入るように
発射ハンドルを操作する必要があり、遊技者の技量によ
り出球の獲得量が変化し、遊技者に従来にない面白味を
持たせることができるパチンコ機を提供することができ
る。また、多くの出球を獲得することにより大きな達成
感を味わうことができるため、遊技者の興味を強く引き
つけることができる共に、興趣を増大させることができ
るパチンコ機を提供することができる。
【0085】また、請求項7に係るパチンコ機では、請
求項5に記載のパチンコ機において、前記部材駆動手段
は、前記入賞規制部材を前記大入賞口に対して左右水平
方向に往復移動させて開閉動作させるため、これに対応
して、入賞規制部材が右方向又は左方向に移動して特別
入賞口が開いた時にパチンコ球が大入賞口に入るように
発射ハンドルを操作する必要があり、遊技者の技量によ
り出球の獲得量が変化し、遊技者に従来にない面白味を
持たせることができるパチンコ機を提供することができ
る。また、多くの出球を獲得することにより大きな達成
感を味わうことができるため、遊技者の興味を強く引き
つけることができる共に、興趣を増大させることができ
るパチンコ機を提供することができる。
【0086】さらに、請求項8に係るパチンコ機では、
請求項5乃至請求項7のいずれかに記載のパチンコ機に
おいて、前記入賞規制部材は、略平板状部材であるた
め、構造が簡単になり、製造コストの削減化及び製品の
信頼性の向上を図ることができるパチンコ機を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るパチンコ機の全体を示した
正面図である。
【図2】第1実施形態に係るパチンコ機の全体を示した
背面図である。
【図3】第1実施形態に係るパチンコ機の大入賞口内に
配置される特別入賞口の概略構成を示し、(a)は特別
入賞口の要部を示す平面図、(b)は特別入賞口の要部
を示す側面断面図である。
【図4】第1実施形態に係るパチンコ機の大入賞口内の
入賞球の経路を示す正面図である。
【図5】第1実施形態に係るパチンコ機の遊技動作等を
制御する主基板の回路構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図6】第1実施形態に係るパチンコ機の「大当り」時
におけるVゾーンの移動制御処理を示すメインフローチ
ャートである。
【図7】第1実施形態に係るパチンコ機のVゾーン移動
開始処理を示すサブフローチャートである。
【図8】第2実施形態に係るパチンコ機の大入賞口内に
配置されるVゾーンの概略構成を示し、(a)は大入賞
口内の入賞球の経路を示す正面図、(b)は大入賞口の
要部を示す側面断面図である。
【図9】第2実施形態に係るパチンコ機の「大当り」時
におけるVゾーンの回転制御処理を示すメインフローチ
ャートである。
【図10】第2実施形態に係るパチンコ機のVゾーン回
転開始処理を示すサブフローチャートである。
【図11】第2実施形態に係るパチンコ機のVゾーン回
転停止処理を示すサブフローチャートである。
【図12】第3実施形態に係るパチンコ機の大入賞口内
に配置されるVゾーンの概略構成を示し、(a)はVゾ
ーンの要部を示す平面図、(b)は大入賞口の要部を示
す側面断面図である。
【図13】第3実施形態に係るパチンコ機の大入賞口内
の入賞球の経路を示す正面図である。
【図14】第3実施形態に係るパチンコ機の遊技動作等
を制御する主基板の回路構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図15】第3実施形態に係るパチンコ機の「大当り」
時におけるVゾーンの開閉制御処理を示すメインフロー
チャートである。
【図16】第3実施形態に係るパチンコ機の「Vゾーン
開閉開始処理」を示すサブフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・パチンコ機 6・・・発射ハンドル 17・・・大入賞口 17A・・・扉 36・・・主基板 46、81、91・・・Vゾーン 47・・・Vゾーン駆動モータ 71・・・CPU 76・・・カウントスイッチ 77・・・Vゾーン通過スイッチ 92・・・入賞規制部材 93・・・駆動ソレノイド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に設けられた大入賞口と、 前記大入賞口の内部に設けられて、入賞により該大入賞
    口の開放回数を継続させる特別入賞口とを備えたパチン
    コ機において、 前記特別入賞口を移動させる移動手段と、 前記移動手段を駆動制御する移動制御手段とを備え、 前記移動制御手段は、前記大入賞口の開放回数が所定回
    数までの場合には、前記特別入賞口を前記大入賞口の開
    放中所定位置に停止させ、該大入賞口の開放回数が前記
    所定回数を越えた場合には、該特別入賞口を前記大入賞
    口の開放中移動させるように制御することを特徴とする
    パチンコ機。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記特別入賞口を前記
    大入賞口に対して左右水平方向に往復移動させることを
    特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は、前記特別入賞口を前記
    大入賞口に対して前後方向に往復移動させることを特徴
    とする請求項1に記載のパチンコ機。
  4. 【請求項4】 前記移動手段は、前記特別入賞口を前記
    大入賞口に対して回動軸心が垂直な回転方向に移動させ
    ることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  5. 【請求項5】 遊技領域に設けられ大入賞口と、 前記大入賞口の内部に設けられて、入賞により該大入賞
    口の開放回数を継続させる特別入賞口とを備えたパチン
    コ機において、 前記特別入賞口を開閉する入賞規制部材と、 前記入賞規制部材を開閉動作させる部材駆動手段と、 前記部材駆動手段を駆動制御する駆動制御手段とを備
    え、 前記駆動制御手段は、前記大入賞口の開放回数が所定回
    数までの場合には、該大入賞口の開放中前記特別入賞口
    を開放し、該大入賞口の開放回数が前記所定回数を越え
    た場合には、該大入賞口の開放中前記入賞規制部材によ
    り特別入賞口の開放と閉鎖とを所定時間間隔で繰り返し
    行うように前記部材駆動手段を駆動制御することを特徴
    とするパチンコ機。
  6. 【請求項6】 前記部材駆動手段は、前記入賞規制部材
    を前記大入賞口に対して前後方向に往復移動させて開閉
    動作させることを特徴とする請求項5に記載のパチンコ
    機。
  7. 【請求項7】 前記部材駆動手段は、前記入賞規制部材
    を前記大入賞口に対して左右水平方向に往復移動させて
    開閉動作させることを特徴とする請求項5に記載のパチ
    ンコ機。
  8. 【請求項8】 前記入賞規制部材は、略平板状部材であ
    ることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに
    記載のパチンコ機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002253793A (ja) * 2001-02-28 2002-09-10 Fuji Shoji:Kk 弾球遊技機
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JP2016067619A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社平和 遊技機

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