JP4773088B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に係り、詳細には、遊技盤面に設けた可動部に演出動作をさせることで遊技の興趣を高めるようにした遊技機に関する。
遊技盤面に設けられた遊技領域に遊技球を打ち込んで遊技を行うパチンコ機において、遊技領域の中央に「センター役物」等と呼ばれる可動式の電動役物装置を配置した機種では、この役物装置の可動部に様々な演出動作をさせることで遊技の興趣を高めるようにしている。
例えば、このような役物装置としては、図柄表示装置の周囲を回転するリング状の回転体(第1の可動装飾体)に、回転体の回転(公転)に連動して回転(自転)する図柄表示回転体(第2の可動装飾体)を複数設けたもの(例えば、特許文献1参照)、あるいは、図柄表示装置が表示する被画像表示物(人物)の動作に連動させて可動体を上下動させるもの(例えば、特許文献2参照)、あるいは、表示部に表示された図柄抽選結果の特定部を、上下動する可動体によって指し示すもの(例えば、特許文献3参照)がある。
特開2003−79836号公報 特開2004−65528号公報 特開2003−236088号公報
しかしながら、上述した特許文献1の役物装置では、リング状の回転体を図柄表示装置よりも大きくして可動部を大型化しているものの、このような回転動作を取り入れた可動部は回転表示装置等で一般的に用いられているものであり、演出動作として斬新性に欠ける。また、特許文献2及び3の場合は、図柄表示装置による演出表示や図柄抽選結果の表示と、可動体の動作とに関連を持たせているが、可動体の使い方としては、表示された人物や特定部等の限定された小さな表示対象と組み合わせたもので、表示対象を補助するものである。そのため、可動体自体が小型であるとともに装置全体に占める動作範囲が非常に小さく、さらにその動作は上下動等で単調であるため、可動体の動作で表現される演出の視覚的なインパクトが弱い。
本発明は上記事実を考慮して、遊技盤面に設けた可動部の演出動作を斬新なものとして遊技者に強いインパクトを与え、遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、遊技盤面に配置された役物装置に設けられ、遊技者にとって有利な遊技状態を展開するか否かの抽選に関する抽選表示及びその抽選に伴う演出に関する演出表示を含み、被画像表示物を表示する表示手段と、前記役物装置に設けられ、該役物装置を装飾する上部装飾部品と下部装飾部品とを備え、前記上部装飾部品と前記下部装飾部品が組み合わせられて一体化した形状では前記表示手段を取り囲む枠状に形成されるとともに、前記表示手段の前記被画像表示物が表示される表示領域を分割し前記表示手段上に掛かる分割線上を、前記上部装飾部品の下縁が前記下部装飾部品の上縁に対して接触状態を維持しながら相対移動して分割した形状に変形可能とされたユニット部品と、少なくとも前記上部装飾部品を前記遊技盤面に沿って移動させ、前記ユニット部品を前記一体化した形状及び前記分割した形状に変形させる移動手段と、前記表示手段の前記被画像表示物が表示される表示領域を前記分割線に沿って分割すると共に前記上部装飾部品で一部が囲まれる前記表示領域が前記分割線に沿って前記上部装飾部品と同方向へ移動する分割動作を制御する表示制御手段と、前記上部装飾部品が前記分割線上を前記下部装飾部品に対して移動する相対移動と、前記分割動作とを連動するよう前記表示制御手段及び前記移動手段を制御する動作制御手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、遊技盤面に設けられたユニット部品は、遊技盤面に露出された複数の構成部品を備え、その複数の構成部品における少なくとも上部装飾部品が移動手段により遊技盤面に沿って移動されることで、複数の構成部品が組み合わせられて一体化した形状、及び、分割した形状に変形される。このように、遊技盤面に露出した複数の構成部品における少なくとも1つが可動するこのユニット部品では、可動部(少なくとも上部装飾部品)が遊技盤面に沿って移動することで、一体化した形状、及び、分割した形状に変形するという斬新な演出動作をするようになり、このユニット部品の変形動作を目視する遊技者に対して視覚的に強いインパクトが与えられるようになる。また、上記のユニット部品を遊技盤面の略中央に配置された役物装置に設けた場合は、ユニット部品の変形による演出動作が遊技盤面の略中央において行われる。このように、遊技者の視線が集中しやすい遊技盤面の略中央で斬新な演出動作を行うことにより、視覚効果を増すことができ、遊技者の興味を強く引き付けられるようになる。さらに、通常、遊技盤面の略中央に配置される役物装置は、遊技盤面の他の領域に設けられる他の部品よりも大型であるため、ユニット部品の大型化も容易となる。このように、大きなユニット部品を変形させる演出動作であれば、視覚効果を更に増すことができて、遊技者に与えるインパクトが更に強められる。
役物装置に設けられた表示手段は、表示制御手段により制御されて、遊技者にとって有利な遊技状態を展開するか否かの抽選に関する抽選表示及びその抽選に伴う演出に関する演出表示を含む表示を行い、この表示では、例えば被画像表示物が移動、回転、停止するなどの様々な動作を行う。また、動作制御手段は、表示制御手段及び移動手段を制御して、表示手段に表示された被画像表示物の動作と、ユニット部品の変形動作とを連動させる。このように、ユニット部品の変形動作に、表示手段に表示された被画像表示物の動作を連動させることで、各動作の相乗効果により視覚効果及び演出性が更に高められる。また、一体化した形状では枠状に形成されて、役物装置に設けられた表示手段を取り囲む複数の構成部品は、分割時の変形動作で、少なくとも上部装飾部品下部装飾部品との間に設けられた分割線に沿って下部装飾部品に対して相対移動する。また、表示手段に表示された被画像表示物は、この少なくとも上部装飾部品に連動して、上部装飾部品に対応する表示領域が分割線に沿って上部装飾部品と同方向へ移動する。これにより、一体化された複数の構成部品が分割されるのに伴い、表示装置も分割されるような視覚効果が得られ、遊技者に対して役物装置全体が分解するような印象を与える斬新な演出を生み出すことができる。
請求項2に記載の発明は、前記上部装飾部品は、前記上部装飾部品が前記ユニット部品を分割する方向へ移動したとき、前記表示領域を覆って分割前よりも小さくすることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の遊技機において、前記分割した形状のユニット部品が前記遊技盤面で占める面積は、前記一体化した形状のユニット部品が遊技盤面で占める面積よりも大きいことを特徴としている。請求項に記載の発明では、ユニット部品は一体化した形状から分割した形状へ変形する際に、例えば構成部品が移動する分だけ遊技盤面で占める面積が拡大される。このように、ユニット部品が分割変形に伴って遊技盤面での占有面積を拡大させることにより、分割変形時の視覚効果を増大させることができ、遊技者に対して更に強いインパクトが与えられるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項記載の遊技機において、前記ユニット部品を前記一体化した形状から前記分割した形状に変化させるときは、少なくとも前記上部装飾部品を前記遊技盤面における右側領域へ移動させることを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、例えば、遊技球を遊技盤面の左側から盤面上部に打ち込み自重落下させて遊技を行う遊技機では、一般的に、遊技球が遊技盤面における左側領域を落下するように発射力を調整し、その左側領域を使って遊技が行われる。そのため、遊技盤面の右側領域は、左側領域よりも遊技における重要性が低くなる。この遊技盤面の右側領域を利用して、ユニット部品の変形動作を行うことにより、可動部(少なくとも1つの構成部品)の移動距離を大きくしたり、可動部に複雑な移動をさせるなどが容易となり、ユニット部品の変形動作(可動部の移動)における自由度が高まる。これにより、興趣の高い演出を生み出すことができる。
請求項5に記載の発明では、複数の構成部品を装飾部品として、役物装置の装飾性を高めつつ、その装飾部品を使って演出動作を行うことにより、演出の視覚効果が更に高められる。
本発明の遊技機は上記構成としたので、遊技盤面に設けた可動部の演出動作が斬新なものとなって遊技者に強いインパクトを与ることができ、遊技の興趣が高められる。
以下、本発明の実施形態に係るパチンコ機について図面を参照して説明する。
(パチンコ機の構成)
図1には本発明の一実施形態に係るパチンコ機が示され、図2には本実施形態に係るパチンコ機に適用される内枠、ガラス枠、及び遊技盤が示されている。
図1に示されるように、パチンコ機10は、パチンコ機10の外郭を構成するとともにパチンコホールの島設備に設置される矩形状の外枠12を備えている。外枠12の前面には矩形額縁状の内枠14が配置されており(図2参照)、内枠14は、外枠12に設けられた一対のヒンジ部16、18に左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。また外枠12の前面下部には、化粧パネルとなる下飾り20が取り付けられている。
内枠14の前面上部には、ガラス板22を装着したガラスフレーム24を窓部25に備えるガラス枠26が配置されており、ガラス枠26は左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられている。また、ガラスフレーム24に装着されたガラス板22は、図1の紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行に配置された一対のガラス板からなる二重構造となっている。このガラス枠26の裏面側となる内枠14の上部には、矩形状の開口部28が設けられている(図2参照)。開口部28には、交換可能とされた遊技盤100がセットされており、遊技盤100は、ガラス枠26を内枠14に閉塞した状態でガラス枠26(ガラス板22)に覆われるようになっている。
ガラス枠26の前面には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による演出効果を生み出す照明演出用の表示灯142がガラス板22(遊技盤100の遊技領域101)を取り囲むように配置されており、さらに左上隅及び右上隅には、賞球払出エラー及び払出状態エラー等の各種エラーを報知するエラー用の表示灯144が配置されている。また、各エラー用の表示灯144の内側には、遊技の効果音をステレオ出力するスピーカー146L、146Rが配設されている。
内枠14の前面下部には、一般的な上皿及び下皿の機能を兼ね備える打球供給皿としての一体皿30が配置されている。一体皿30は、パネル部材32の左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられており、パネル部材32の前面には、上部に遊技球を貯える球皿部34が形成された球皿本体36が突設されている。
球皿部34の底面は、正面視にて左側から右側へ下り傾斜しており、その傾斜方向下流側となる左側には、遊技球を1列に整列してパネル部材32の裏面に配置された球送り装置(図示省略)に送り込むための整列通路が設けられている。パネル部材32の前面の右側上部には、パチンコ機10内に設けられた賞球払出装置(図示省略)から払い出された賞球が排出される賞球排出口46が形成されている。この賞球排出口46から排出された賞球は球皿部34に貯留され、球皿部34内を左方向へ流下し整列通路により1列に整列されて球送り装置に送り込まれる。
また、パネル部材32の前面における左側下部には灰皿38が設けられ、右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するための発射ハンドル39が取り付けられている。
図2に示されるように、内枠14の前面下部における一体皿30の裏面側には、遊技盤100の左下に発射装置40が配置され、球皿本体36の後方に位置して、内枠14に着脱可能に構成された貯球タンク42が2個のプラスチックファスナー43によって取り付けられている。これらの発射装置40及び貯球タンク42は、一体皿30を内枠14に閉塞すると一体皿30に覆われるようになっている。
貯球タンク42は、上面が開口した箱型とされ、底面44が正面視にて左側から右側へ下り傾斜している。底面44の傾斜方向上流側となる貯球タンク42の左側面部には図示しないタンク入口が形成され、傾斜方向下流側となる貯球タンク42の前面右側端部には、一体皿30のパネル部材32に設けられた賞球排出口46と対応する位置にタンク出口45が形成されている。したがって、一体皿30を内枠14に閉塞した状態では、貯球タンク42と一体皿30の球皿部34とが、タンク出口45及び賞球排出口46を介して連通される。
また、一体皿30のパネル部材32裏面における賞球排出口46の下方位置と、内枠14前面の下部右側におけるタンク出口45の下方位置とには、上下方向に移動可能とされたシャッター板がそれぞれ設けられている(図2では内枠14側のシャッター板50のみを図示している)。これらのシャッター板は、一体皿30が閉塞されると各々下方へ移動して(図2に示したシャッター板50の位置)、タンク出口45と賞球排出口46とを連通させ、一体皿30が開放されると各々上方へ移動して、内枠14側のシャッター板50はタンク出口45の下縁側を、一体皿30側のシャッター板は賞球排出口46の下縁側を塞ぐよう構成されている。このシャッター板により、一体皿30を開放した際は、貯球タンク42及び球皿部34から遊技球(賞球)が流出しないようせき止められる。
内枠14裏面の左側端部(正面視右側端部)には、上下方向に延出された施錠装置52が取り付けられている。施錠装置52の下部にはシリンダー錠(錠前)54が設けられており、シリンダー錠54の鍵孔56は、内枠14前面の右下部に設けられた台座55から露出されている。
施錠装置52の裏面側における上下端部近傍には、後方へ突出された一対の内枠固定用フック60A、60Bが設けられている。施錠装置52の前面側におけるガラス枠26との対応位置には、一対のガラス枠固定用フック62A、62Bが設けられており、このガラス枠固定用フック62A、62Bは、内枠14前面の右側端部に形成されたスリット64A、64Bを通して前方へ突出されている。また、施錠装置52の前面側における一体皿30との対応位置には、上下方向にスライドする一対の一体皿固定用鍵受け部材66A、66Bが設けられている。
これにより、内枠14を外枠12に閉塞すると、施錠装置52の内枠固定用フック60A、60Bが外枠12の正面視右内側面設けられた一対の鍵受け部(図示省略)に係合し、内枠14は外枠12に保持される。ガラス枠26を内枠14に閉塞すると、ガラス枠26裏面の右側端部に取り付けられているガラス枠補強板68に設けられた一対の鍵受け部70A、70Bが施錠装置52のガラス枠固定用フック62A、62Bに係合し、ガラス枠26は内枠14に保持される。また、一体皿30を内枠14に閉塞すると、一体皿30裏面の右側端部に取り付けられている一対のフック(図示省略)が施錠装置52の一体皿固定用鍵受け部材66A、66Bに係合し、一体皿30は内枠14に保持される。
また、内枠固定用フック60A、60B及びガラス枠固定用フック62A、62Bは、シリンダー錠54の鍵孔56に図示しない鍵を差し込んで所定の方向に回すことにより、それぞれ係合状態が解除され解錠されるようになっている。一体皿固定用鍵受け部材66A、66Bは、ガラス枠26を開放すると露出される施錠装置52の解除レバー72を押し下げることにより、一体皿固定用鍵受け部材66A、66Bが下方へスライドして一体皿30の各フックとの係合状態が解除されるようになっている。
この施錠装置52により、内枠14は外枠12に、ガラス枠26は内枠14にそれぞれ施錠されるとともに、一体皿30は内枠14にロックされて、それぞれ閉塞状態に固定される。
(遊技盤の構成)
図2に示される遊技盤100は、基板となるベニヤ板に樹脂製シート状のセルが貼着されてそのセルの表面が盤面100Aとなっており、盤面100Aの外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置40から発射されて打ち込まれた遊技球が自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域101とされている。
図3には、遊技盤100に設けられた遊技領域101が示されている。図3に示されるように、この遊技領域101のほぼ中央には、略五角形状に形成された大型の役物装置(センター役物)105が設けられている。役物装置105は、役物装置105の前面部を構成して遊技盤100の盤面100Aに露出されるとともに略中央が矩形状に開口された枠状の装飾部品ユニット200を備え、装飾部品ユニット200の開口の裏面側には、液晶表示器(LCD)108の表示画面に特別図柄の抽選や各種演出等の画像(例えば擬人化された所謂演出用キャラクタ等)を無地、装飾、あるいは、自然風景などの背景画像とともに表示する特別図柄表示装置106が配置されている。なお、この役物装置105の構成の詳細については後述する。
遊技領域101における役物装置105の左側には、通過ゲート118が配置されており、役物装置105の右側には、空きスペースSが設けられている。
役物装置105の真下には、特別図柄始動入賞口としての始動口(電動チューリップ)110が配置され、さらにその下方には、遊技領域101の下端部付近に位置して変動入賞装置(特別電動役物)112が配置されている。
変動入賞装置112は、左右幅方向を長手とした矩形状の大入賞口114を備え、大入賞口114内には通称「Vゾーン」と呼ばれる連続役物作動口(図示省略)が設けられている。大入賞口114は、開閉扉116が開放又は閉塞することによって開口又は閉口するようになっており、開閉扉116の開放時には、開閉扉116上に落下した遊技球が開閉扉116に案内されて大入賞口114へ入賞する。
また、遊技領域101には、風車122や遊技領域101内を自重落下する遊技球を所定の経路に誘導する多数の遊技釘123が設けられており、最下位置に、外れ球を遊技盤100の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。
(役物装置の構成)
次に、図4〜図7を用いて役物装置105の構成について説明する。
前述したように、本実施形態の役物装置105には、役物装置105を装飾するための装飾部品ユニット200が設けられている。装飾部品ユニット200は、図4及び図5に示されるように、遊技盤100の裏面に取り付けられたセット板202の前面に配置されている。また、装飾部品ユニット200の裏面側に配置されている特別図柄表示装置106の液晶表示器108は、このセット板202の裏面に取り付けられている。
セット板202には、液晶表示器108の表示画面と対応する部位に、矩形状の開口204が形成されており、開口204には透明樹脂製の保護板206が嵌め込まれている。液晶表示器108の表示画面は、この保護板206を通して前方から視認可能とされている。
装飾部品ユニット200は、セット板202の前面、及び、遊技盤100に形成された開口208に固定的に取り付けられて装飾部品ユニット200の下部側を構成する下部装飾部品210と、セット板202の前面に移動可能に取り付けられて装飾部品ユニット200の上部側を構成する上部装飾部品212とを備えている。
この装飾部品ユニット200を正面視すると、図3に示されるように、下部装飾部品210と上部装飾部品212との間には、略五角形状の装飾部品ユニット200の略左上角部から略右下角部へ直線状に延出されるとともに、液晶表示器108の表示画面を上辺の左部から右辺の下部に掛けて横断する分割線(対角線)Lが設けられ、この分割線Lを境界として、下部装飾部品210は装飾部品ユニット200における左下側を、上部装飾部品212は装飾部品ユニット200における右上側を占めている。
また、この装飾部品ユニット200は、下部装飾部品210よりも上部装飾部品212の方が遊技盤100の盤面100Aに露出された露出面積が少し大きくされており、図3では、下部装飾部品210及び上部装飾部品212が組み合わせられて一体化し、液晶表示器108を取り囲む枠状に形成された状態とされている。
図6には、上部装飾部品212を移動させるための移動機構が示されている。図6に示されるように、この移動機構には、駆動源としてステッピングモータ214が設けられている。ステッピングモータ214は、図4及び図5に示されるように、モータ本体216の外周面における前縁上部から突出された取付片218がセット板202の裏面に突設されたボス220に固定されて、セット板202の裏面側に配置されている。また、モータ本体216の前面から前方へ突出されたモータ軸222の先端部には駆動ギア224が取り付けられており、この駆動ギア224には、セット板202に回転自在に取り付けられてセット板202の裏面側に配置された大径ギア226が噛み合っている。
大径ギア226は、その軸心部に形成された貫通孔に回転軸228の後端部が嵌入され、回転軸228がセット板202に設けられた円筒状の軸受け230に挿通されて、セット板202に回転自在に取り付けられている。軸受け230を貫通してセット板202の前面側に突出された回転軸228の前端部には、小径ギア232が取り付けられている。この小径ギア232には、小径ギア232の下方に配置されてセット板202に回転自在に取り付けられた下ギア234、及び、小径ギア232の上方に配置されてセット板202に回転自在に取り付けられた中間ギア236が噛み合っている。また、中間ギア236には、下ギア234の上方に所定の間隔で配置されセット板202に回転自在に取り付けられた、下ギア234と同一構成の上ギア238が噛み合っている。
これにより、ステッピングモータ214が駆動してモータ軸222を回転させると、駆動ギア224の回転力が大径ギア226から小径ギア232に伝達され、さらに、小径ギア232から下ギア234へ、また、小径ギア232から中間ギア236を介して上ギア238へ伝達され、下ギア234と上ギア238とが同じ回転速度(回転角)で互いに逆方向に回転する。
可動構成とされた上部装飾部品212の上部には、図4及び図5に示されるように、前面が開口した空洞部250が設けられている。この空洞部250の前面開口には、光透過性を有する合成樹脂製のレンズ部材252が嵌め込まれている。また、空洞部250内には、レンズ部材252と平行な向きにランプ基板254が取り付けられている。このランプ基板254の前面には、複数のLED(発光素子)256が実装されており、各LED256はケーブル258を介して電力が供給され、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅するよう発光制御される。
この上部装飾部品212は、セット板202と上部装飾部品212との間に設けた汎用のスライドレール等を介して、あるいは、セット板202及び上部装飾部品212の一方に形成された長溝及び他方に設けられて長溝に嵌合する突起部等の組み合わせで構成されるガイド機構等を介して、セット板202の前面に取り付けられている。上部装飾部品212は、この図示しないスライドレールやガイド機構等により、遊技盤100の盤面100Aに沿って分割線Lと平行に図3の矢印A方向及びその逆方向へ移動可能とされている。
上部装飾部品212の裏面には、図4〜図6に示されるように、所定の間隔で平行に配置された一対のラック240、242が形成されている。これらのラック240、242は、分割線L上に位置する上部装飾部品212の下縁244と平行な向きに延出されており、上部装飾部品212を正面から透視すると上部装飾部品212の左上から右下方向へ延出され(図示省略)、上部装飾部品212を裏面から見ると、図7に示されるように、上部装飾部品212裏面の右上から左下方向へ延出されている。なお、この図7では、上部装飾部品212、ラック240、242、小径ギア232、下ギア234、中間ギア236、上ギア238、及び下部装飾部品210を裏面側から見た状態が示されており、液晶表示器108はその輪郭を想像線(二点鎖線)で示している。
この上部装飾部品212をセット板202に取り付けると、下側のラック240の上面に形成されたラックギアは下ギア234に噛み合い、上側のラック242の下面に形成されたラックギアは上ギア238に噛み合う。これにより、上部装飾部品212は、上述した下ギア234及び上ギア238の回転に伴って一対のラック240、242に移動力が伝達され、図7(A)及び(B)に示されるように、分割線Lと平行に図3の矢印A方向及びその逆方向へ移動する。
(制御系の構成)
次に、図8を用いてパチンコ機10の制御系について説明する。図8に示されるように、本実施形態に係るパチンコ機10の制御系は、主制御基板150を中心として、払出制御基板152、音声制御基板154、ランプ制御基板156、発射制御基板158、表示制御基板160等、機能毎に分類されており、各基板は主制御基板150にそれぞれ接続されている。なお、以下これらを総称する場合、副制御基板151という。
主制御基板150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されている。この主制御基板150からの命令信号に基づいて、副制御基板151は独自に各部を制御し、このように、主制御基板150は基本的に命令信号を出力するのみで、その結果等のフィードバックは受けない構成となっている。
また、主制御基板150並びに副制御基板151は、管理制御基板170を介してパチンコ店側のホールコンピュータ172に接続することができ、これにより、パチンコ機10の稼動状況を管理することも可能となっている。
以下、副制御基板151の制御内容について説明すると、払出制御基板152は、パチンコ機10内に設けられた賞球払出装置180を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停止動作と払出数を制御する。音声制御基板154は、ガラス枠26前面に設けられたスピーカー146L、146Rを作動させて効果音等の出力を制御し、ランプ制御基板156は、ガラス枠26に設けられた照明演出用の表示灯142及びエラー用の表示灯144、並びに、遊技盤100の各種遊技部品に設けられた照明演出用のランプ、及び、役物装置105の上部装飾部品212に設けられた照明演出用のLED256の点灯、消灯、及び点滅を制御する。発射制御基板158は、遊技者による発射ハンドル39の操作により発射装置40を作動させて遊技球の発射を制御する。表示制御基板160は、表示ドライバ182を介して特別図柄表示装置106に表示する特別図柄抽選や各種演出等の画像(映像)の表示内容を制御する。
また、特別図柄の抽選では、主制御基板150において、乱数カウンタを用い所定確率のもとに当たり/外れを決定する抽選処理が各々実行され、主制御基板150はその抽選結果に基づく判定信号を表示制御基板160へ出力する。表示制御基板160では、予め記憶されている複数種類の図柄変動パターンや演出デモンストレーション等の表示内容データの中から、入力された判定信号に対応する表示内容データが選択される。特別図柄表示装置106は、その表示内容データに基づく信号が表示制御基板160から入力されて作動するようになっている。
また、主制御基板150には、遊技盤100に設けられた各種遊技部品の駆動源や入賞球を検出するセンサ類が接続されている。
駆動源としては、始動口110(電動チューリップ)を作動させるソレノイド184、大入賞口114の開閉扉116を開放/閉塞させるソレノイド186、及び、役物装置105に設けられた装飾部品ユニット200の上部装飾部品212を移動させるステッピングモータ214がそれぞれ接続されており、これらのソレノイド184、186、及びステッピングモータ214は、主制御基板150からそれぞれ制御信号が入力され駆動制御される。
また、入賞検出センサとしては、始動口110への入賞球を検出する始動口入賞センサ190、通過ゲート118への入賞を検出する通過ゲート入賞センサ191、大入賞口114への入賞球を検出する大入賞口センサ192、大入賞口114内のVゾーンへの入賞球を検出するVゾーンセンサ194がそれぞれ接続されており、これらの各センサは、入賞球の検出時にその検出信号を主制御基板150へ出力する。そしてこれらの検出信号に基づき、主制御基板150が副制御基板151及び上記駆動源へ各種信号を出力することにより、パチンコ機10は所定の動作をするようになっている。
(パチンコ機の遊技仕様)
パチンコ機10による遊技では、遊技者が発射ハンドル39を操作すると、一体皿30の球皿部34に貯えられている遊技球は球送り装置により一球づつ発射装置40に供給され、発射装置40によって上方へ発射される。発射された遊技球は、外レール102に沿って遊技盤100の遊技領域101に打ち込まれ、遊技釘123に当たり方向を変えながら遊技領域101内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域101の下端部に至った遊技球はアウト口124からパチンコ機10内に回収される。
また、遊技球が通過ゲート118を通過すると、始動口110(電動チューリップ)が所定時間開放され、遊技球が始動口110に入賞しやすい状態となる。
また、始動口110へ入賞すると、主制御基板150において当たり/外れの抽選処理が実行され、その抽選結果は、特別図柄表示装置106の表示画面に、配列された複数の特別図柄が所定のパターンで変動されその変動パターンを経た停止図柄の組み合わせによって表示される。なお、この特別図柄の変動パターンには、例えば、リーチを経た当たり図柄の表示又は外れ図柄の表示、あるいはリーチなしの外れ図柄表示など、様々な演出や趣向を加味した数多くのパターンが用意されており、遊技者は、それらの演出を受け特別図柄の抽選結果を期待感も持って観察する。
そして、抽選結果が「大当たり」となった場合は、特別図柄表示装置106の表示画面に、例えば、リーチ・アクションを経て「222」等の予め定められた所定の当たり図柄の組み合わせが表示されるとともに、照明演出用の表示灯142及び役物装置105のLED256の点滅やスピーカー146L、146Rからの効果音出力などによる演出を加えて、大当たりが発生したことを遊技者に報知し、所定の大当たり動作を実行する。
大当たり動作としては、開閉扉116の開閉動作によって大入賞口114が例えば10カウント(入賞個数)又は最大30秒間(1回の開放時間)/最高16ラウンド(継続回数)開放されるとともに、1回の大入賞口114開放時に大入賞口114内のVゾーンへの入賞を果たすことで次ラウンドを継続するといった動作が行われる。これにより、遊技者は、発射した遊技球を大入賞口114へ容易に入賞させ、例えば入賞1個当たり15個の払い出しを受けるなどして、大量の賞球を獲得できるようになる。またこのときは、賞球払出装置180が作動して所定数の賞球を払い出し、その払い出された賞球は、球排出口46から一体皿30の球皿部34に排出される。
また、当たり図柄が、例えば「777」等の予め定められた特定の図柄の組み合わせとなった場合には、上述した大当たり動作の終了後に、次の大当たり確率がアップする「確率変動機能」、あるいは大当たり確率は変わらないが図柄の変動時間が短縮されて球持ちをよくする「時短機能」といった付加機能が作動して、遊技者にとって有利な遊技状態が展開される。
(役物装置の演出動作)
次に、本実施形態の役物装置105による演出動作について説明する。なお、この役物装置105による演出動作は、パチンコ機10による遊技において、例えば期待値アップ、リーチ、大当たり等の特定状態になったときに実行されものであり、ここでは、リーチ後に外れが確定したときに行う演出動作を例に説明する。
上述したように、遊技中に始動口110への入賞を果たすと、特別図柄表示装置106の表示画面に、図柄を変動させる抽選表示が映し出される。この抽選表示の結果が、図9に示されるように、左右の図柄が「7」で揃ってリーチとなり(「7*7」)、最後に停止する中央の図柄が「5」から「6」に変移する途中で停止した場合、外れとなる。
このように、特別図柄表示装置106による抽選表示で、リーチ後に外れの確定が表示された場合、その外れ確定を表示した(中央の図柄が停止した)タイミングで、主制御基板150は、リーチ後の外れにおける演出動作を実行するための判定信号(コマンド)を表示制御基板160に送信し、また、ステッピングモータ214に制御信号を出力してステッピングモータ214を駆動制御する。
先ず、上記の判定信号を受信した表示制御基板160は、予め記憶されている複数種類の図柄変動パターンや演出デモンストレーション等の表示内容データの中から、入力された判定信号に対応する、リーチ後の外れの演出デモンストレーションの表示内容データを選択し、その表示内容データに基づく信号を表示ドライバ182を介して表示制御基板160に出力する。
この信号が入力されて作動する特別図柄表示装置106の表示画面には、背景色に対して高コントラストとなる色彩で、あるいは、背景の輝度よりも高輝度で、分割線Lと一致する斜線Kを所定時間(例えば1〜2秒)表示する。また、この斜線Kの表示は、例えば、斜線Kが左上から右下に向けて瞬時に描かれるような表示としてもよく、その場合には、特別図柄表示装置106が刀等で斬られたような視覚効果が得られる。
この斜線Kの表示後は、主制御基板150がステッピングモータ214を所定の回転方向へ駆動制御して役物装置105の上部装飾部品212を右斜め下方へ、すなわち、遊技領域101の右側領域へ移動させ(図9の矢印A方向)、図10に示されるように、上部装飾部品212の右側部分を空きスペースS(図3参照)に進入させる。これにより、役物装置105に設けられた装飾部品ユニット200は、下部装飾部品210及び上部装飾部品212が組み合わせられて一体化した形状(枠状)から、分割した形状に変形する。また、この装飾部品ユニット200の分割変形によって、役物装置105は遊技盤100の盤面100A上で幅方向へ広がり、移動前の下部装飾部品210が重なっていた、すなわち、下部装飾部品210の裏面側に位置して隠蔽されていたベース部分(図4のセット板202)が露出され、遊技盤面で占める面積が視覚的に拡大される。
また、特別図柄表示装置106に表示された被画像表示物(外れを表示した停止図柄及び背景画像)は、この上部装飾部品212の移動に連動して、上部装飾部品212に対応する表示領域が分割線L(斜線K)に沿って上部装飾部品212と同方向へ移動する。ここでは、図10に示されるように、分割線Lの右上側の表示領域が上部装飾部品212の移動に同期して右斜め下方へ移動し、この場合、その分割線Lの右上側の表示領域に位置する中央の停止図柄「6」の上側部分及び右側の停止図柄「7」の上側部分とその背景画像とが右斜め下方へずれる。
これにより、役物装置105が分割線Lに沿って刀等で斜めに斬られ、その斬り口の上側部分が、すなわち、上部装飾部品212及び特別図柄表示装置106の右上側が斬り落とされたような演出効果が生み出される。
また、この役物装置105による演出動作後は、上部装飾部品212及び被画像表示物が上記の分割状態で所定時間(例えば数秒間)停止され、その所定時間経過後に、主制御基板150がステッピングモータ214を逆回転方向へ駆動制御して上部装飾部品212を左斜め上方へ移動させ、元の位置に戻す。また、この上部装飾部品212の戻し動作では、例えば、特別図柄表示装置106の表示画面に特定の人物等を出現させ、その人物等が上部装飾部品212を手で持ち上げて元の位置に戻すような演出画像(映像)の表示を加えるようにしてもよい。
次に、以上説明した本実施形態に係るパチンコ機10の作用について説明する。
上述したように、本実施形態のパチンコ機10では、遊技盤100の盤面100Aに設けられた役物装置105は、盤面100Aに露出された下部装飾部品210及び上部装飾部品212からなる装飾部品ユニット200を備え、上部装飾部品212が移動機構により盤面100Aに沿って移動されることで、下部装飾部品210及び上部装飾部品212が組み合わせられて一体化した形状、及び、分割した形状に変形される。
このように、遊技盤面に露出した複数の構成部品における少なくとも1つが可動するこの装飾部品ユニット200を備えた役物装置105では、可動部(上部装飾部品212)が遊技盤面に沿って移動することで、一体化した形状、及び、分割した形状に変形するという斬新な演出動作をするようになり、この役物装置105の変形動作を目視する遊技者に対して視覚的に強いインパクトが与えられるようになる。したがって、この役物装置105の演出動作により、パチンコ機10における遊技の興趣を高めることができる。
また、本実施形態の役物装置105では、一体化した形状から分割した形状へ変形する際に、下部装飾部品210が移動する分だけ遊技盤面で占める面積が拡大される。このように、役物装置105が分割変形に伴って遊技盤面での占有面積を拡大させることにより、分割変形時の視覚効果を増大させることができ、遊技者に対して更に強いインパクトが与えられるようになる。
また、本実施形態では、上記の装飾部品ユニット200を遊技盤面(遊技領域101)の略中央に配置された役物装置105に設けていることにより、装飾部品ユニット200の変形による演出動作が遊技盤面の略中央において行われる。このように、遊技者の視線が集中しやすい遊技盤面の略中央で斬新な演出動作を行うことにより、視覚効果を増すことができ、遊技者の興味を強く引き付けられるようになる。
また、本実施形態のように、遊技盤面の略中央に配置された役物装置105は、遊技盤面の他の領域に設けられた他の部品よりも大型に構成できるため、装飾部品ユニット200の大型化も容易となる。このように、大きな装飾部品ユニット200を変形させる演出動作であれば、視覚効果を更に増すことができて、遊技者に与えるインパクトが更に強められる。
また、本実施形態のように、遊技球を遊技盤面の左側から盤面上部に打ち込み自重落下させて遊技を行うパチンコ機10では、一般的に、遊技球が遊技盤面における左側領域を落下するように発射力を調整し、その左側領域を使って遊技が行われる。そのため、遊技盤面の右側領域は、左側領域よりも遊技における重要性が低くなる。この遊技盤面の右側領域を利用して、装飾部品ユニット200の変形動作を行うことにより、可動部(上部装飾部品212)の移動距離を大きくしたり、可動部に複雑な移動をさせるなどが容易となり、装飾部品ユニット200の変形動作(可動部の移動)における自由度が高まる。これにより、興趣の高い演出を生み出すことができる。
また、本実施形態では、上記の演出動作を行うために役物装置105に設ける複数の構成部品を装飾部品(下部装飾部品210及び上部装飾部品212)としていることにより、役物装置105の装飾性を高めつつ、その装飾部品を使った演出動作の視覚効果を更に高めることができる。
また、本実施形態の役物装置105による演出動作では、主制御基板150は、表示制御基板160及びステッピングモータ214を制御して、特別図柄表示装置106に表示された被画像表示物の動作と、装飾部品ユニット200の変形動作とを連動させている。このように、装飾部品ユニット200の変形動作に、特別図柄表示装置106に表示された被画像表示物の動作を連動させることで、各動作の相乗効果により視覚効果及び演出性が更に高められる。特に、本実施形態では、一体化された装飾部品ユニット200が分割変形するのに伴い、特別図柄表示装置106も分割されるような視覚効果が得られ、遊技者に対して役物装置105が分解する(斬り落とされる)ような印象を与える斬新な演出を生み出すことができる。
以上、本発明を上述した特定の実施形態により詳細に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の形態が実施可能である。
例えば、上述した実施形態では、演出動作を行うために遊技盤面に設ける可動部として、遊技盤面の略中央に配置された役物装置(センター役物)105に可動式の装飾部品ユニット200を設けた場合を例に説明したが、この可動部は、上記の役物装置105に設けたものに限らず、遊技盤面の中央以外に配置された役物装置や飾り部品等に設けてもよい。
また、装飾部品ユニット200を分割可能に構成するための構成部品は、上述したように2個(下部装飾部品210及び上部装飾部品212)に限らず、3個以上としてもよい。また、装飾部品ユニット200の分割変形動作としては、上述したように、可動側の部品(上部装飾部品212)が固定側の部品(下部装飾部品210)に対して分割線Lに沿って相対移動するものに限らず、例えば、可動側の部品が固定側の部品から離間するような動作でもよい。
本発明の一実施形態に係るパチンコ機を示す正面図である。 図1のパチンコ機における内枠、ガラス枠、及び遊技盤を示す正面側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技盤の遊技領域を示す正面図である。 図3の4−4線断面図である。 図4に示される本発明の一実施形態に係る役物装置の分解状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る役物装置に設けられた上部装飾部品の移動機構を示す斜視図である。 (A)は役物装置に設けられた装飾部品ユニットが一体化した状態を示す裏面図、(B)は装飾部品ユニットが分割した状態を示す裏面図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の制御系の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る役物装置の演出動作を説明する図で、装飾部品ユニットが一体化した状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る役物装置の演出動作を説明する図で、装飾部品ユニットが分割した状態を示す正面図である。
符号の説明
10 パチンコ機
100 遊技盤
100A 盤面(遊技盤面)
101 遊技領域
105 役物装置
106 特別図柄表示装置(表示手段)
108 液晶表示器(表示手段)
150 主制御基板(動作制御手段)
160 表示制御基板(表示制御手段)
200 装飾部品ユニット(ユニット部品)
202 セット板
210 下部装飾部品(構成部品/少なくとも1つの構成部品/装飾部品)
212 上部装飾部品(構成部品/装飾部品)
214 ステッピングモータ(移動手段)
224 駆動ギア(移動手段)
226 大径ギア(移動手段)
228 回転軸(移動手段)
232 小径ギア(移動手段)
234 下ギア(移動手段)
236 中間ギア(移動手段)
238 上ギア(移動手段)
240、242 ラック(移動手段)
L 分割線

Claims (4)

  1. 遊技盤面に配置された役物装置に設けられ、遊技者にとって有利な遊技状態を展開するか否かの抽選に関する抽選表示及びその抽選に伴う演出に関する演出表示を含み、被画像表示物を表示する表示手段と、
    前記役物装置に設けられ、該役物装置を装飾する上部装飾部品と下部装飾部品とを備え、前記上部装飾部品と前記下部装飾部品が組み合わせられて一体化した形状では前記表示手段を取り囲む枠状に形成されるとともに、前記表示手段の前記被画像表示物が表示される表示領域を分割し前記表示手段上に掛かる分割線上を、前記上部装飾部品の下縁が前記下部装飾部品の上縁に対して接触状態を維持しながら相対移動して分割した形状に変形可能とされたユニット部品と、
    少なくとも前記上部装飾部品を前記遊技盤面に沿って移動させ、前記ユニット部品を前記一体化した形状及び前記分割した形状に変形させる移動手段と、
    前記表示手段の前記被画像表示物が表示される表示領域を前記分割線に沿って分割すると共に前記上部装飾部品で一部が囲まれる前記表示領域が前記分割線に沿って前記上部装飾部品と同方向へ移動する分割動作を制御する表示制御手段と、
    前記上部装飾部品が前記分割線上を前記下部装飾部品に対して移動する相対移動と、前記分割動作とを連動するよう前記表示制御手段及び前記移動手段を制御する動作制御手段と、
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記上部装飾部品は、前記上部装飾部品が前記ユニット部品を分割する方向へ移動したとき、前記表示領域を覆って分割前よりも小さくすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記分割した形状のユニット部品が前記遊技盤面で占める面積は、前記一体化した形状のユニット部品が遊技盤面で占める面積よりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記ユニット部品を前記一体化した形状から前記分割した形状に変化させるときは、少なくとも前記上部装飾部品を前記遊技盤面における右側領域へ移動させることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の遊技機。
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