JP2000333565A - 魚釣用リールのカバー体 - Google Patents

魚釣用リールのカバー体

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JP2000333565A
JP2000333565A JP11144280A JP14428099A JP2000333565A JP 2000333565 A JP2000333565 A JP 2000333565A JP 11144280 A JP11144280 A JP 11144280A JP 14428099 A JP14428099 A JP 14428099A JP 2000333565 A JP2000333565 A JP 2000333565A
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reel
fishing
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Atsuto Okada
厚人 岡田
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣用リールのカバー体から止めネジの頭や
ネジ座の凹部をなくする。 【解決手段】 カバー体16に、ネジ等の固定具21が
係合する固定部20と、固定部20上の固定具21を覆
う覆い部19と、固定部20上の固定具21に対向する
ドライバー等の工具の挿入孔22とを設ける。固定部2
0に係合した固定具21を覆い部19により隠蔽し、外
部から見え難くすると共に釣糸が引っ掛からないように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用リールに取
り付けられるカバー体に関する。
【0002】
【従来の技術】図37乃至図39に例示するように、魚
釣用スピニングリールにはカバー体1,2,3が各所に
種々の目的で取り付けられている。たとえば、ロータ4
のベールアーム5を支持する腕6に設けられたカバー体
1,2はロータ4の内部を隠すようになっており、リー
ル本体7の後部に設けられたカバー体3はリール本体7
の内部を隠したりリール本体7の後部を保護したりする
ようになっている。
【0003】また、特開平9−122号は、魚釣用両軸
受リールにおける左右のカバー体をリール本体の左右の
枠板に取り付ける旨開示する。すなわち、リール本体の
左右の枠板の外縁に左右間で対をなす凹部と凸部を形成
する。そして、一方の枠板の凹部側から他方の枠板の凸
部側へとドライバ等の工具を渡して止めネジを凸部から
これに接するカバー体へとねじ込むようにする。同様な
操作を他の対の凹凸部に対しても行い左右のカバー体を
左右の枠板に固定する。これにより枠板の外縁上から止
めネジの頭やネジ座の凹部をなくそうとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
図37乃至図39に例示されるカバー体1,2,3はロ
ータ4、リール本体7等の被取付部に対してビス等の止
めネジ8で固定されるようになっており、止めネジ8が
通される個所にはネジ座となる凹部9がプレス等により
形成されている。このため、凹部9や止めネジ8の頭部
の溝に釣糸が引っ掛かったり釣り餌等が付着したりす
る。また、凹部9や止めネジ8の頭部が外部に露出する
ので、リールの外観が損なわれるという問題もある。
【0005】また、後者の特開平9−122号が開示す
るカバー体にあってはリール本体の枠板及びカバー体を
左右間で異形に形成しなければならず、製造が面倒であ
り、コストアップを招く。また、カバー体の着脱に際し
ドライバ等の工具を左右の枠板間に渡すようにして操作
しなければならないので、組立て分解作業が面倒にな
る。さらに、カバー体の周縁部には止めネジが螺入する
ので雌ネジ形成のための肉厚を確保しなけなければなら
ず、それだけカバー体の重量が増す。
【0006】従って、本発明は凹部や止めネジの頭部を
魚釣用リールの表面から除去することができ、リール本
体に対する着脱を簡易に行うことができ、重量を低減す
ることができる魚釣用リールのカバー体を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、ネジ等の固定具(21)が
係合する固定部(20)と、該固定部(20)上の固定
具(21)を覆う覆い部(19)と、該覆い部(19)
に上記固定部(20)上の固定具(21)に対向するよ
うに設けられるドライバー等の工具の挿入孔(22)と
を備え、上記固定部(20)に係合した上記固定具(2
1)を上記覆い部(19)により隠蔽した魚釣用リール
のカバー体(16,17,18,31,32,36)を
採用する。
【0008】また、請求項2に係る発明は、上記固定部
(20)がカバー体(16,17,18,31,32,
36)とは別体の取付部材として形成された請求項1記
載の魚釣用リールのカバー体(16,17,18,3
1,32,36)を採用する。
【0009】また、請求項3に係る発明は、上記固定部
(20)に上記固定具(21)の案内部(25)が設け
られた請求項1又は請求項2記載の魚釣用リールのカバ
ー体(16,17,18,31,32,36)を採用す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0011】<実施の形態1>図1に示すように、魚釣
用スピニングリールは、釣竿(図示せず)に取り付ける
脚10aを有したリール本体10と、リール本体10の
前部に水平軸の回りで回転可能に支持されたロータ11
と、リール本体10の前部に水平軸の軸方向に前後往復
動可能に支持されたスプール12とを具備する。
【0012】リール本体10には図示しないハンドルが
取り付けられており、リール本体10内にはハンドルか
らロータ11及びスプール12に動力を伝達する公知の
伝動装置が設けられている。ハンドルを回すと、ロータ
11が回転し、同時にスプール12が前後動する。
【0013】ロータ11にはスプール12を挟むように
二本の腕13,14が設けられており、各腕13,14
の先端には夫々ベールアームホルダ13a、ベールアー
ムレバー14aが回動可能に取り付けられ、ベールアー
ムホルダ13aとベールアームレバー14aとの間には
ベールアーム15が掛け渡されている。
【0014】この魚釣用スピニングリールの所定の各被
取付部に、夫々第一と、第二と、第三のカバー体16,
17,18が取り付けられている。
【0015】第一と第二のカバー体16,17はロータ
11の各腕13,14に取り付けられる。図3乃至図6
に示すように、これらのカバー体16,17はロータ1
1の成形時に生じる空洞等を隠したり、腕13,14を
保護したりするようになっており、図1乃至図6に示す
ように、カバー体16,17の外表面は腕13,14、
ベールアームホルダ13a及びベールアームレバー14
aの外表面と面一化される。
【0016】また、第三のカバー体18はリール本体1
0の後部に設けられる。図7に示すように、第三のカバ
ー体18は、リール本体10の内部構造を隠したりリー
ル本体10の後部を保護したりするようになっており、
図1及び図7に示すように、第三のカバー体18の外表
面はリール本体10の外表面と面一化される。
【0017】第一乃至第三のカバー体16,17,18
は、図1乃至図7に示すように、中空部を有する殻状の
覆い部19と、該覆い部19により覆われるように該覆
い部19に一体に設けられた固定部20と、該固定部2
0を上記被取付部に固定するための固定具21と、上記
固定部20上の固定具21に対向するように上記覆い部
19に形成された工具の挿入孔22とを備えている。
【0018】第一乃至第三のカバー体16,17,18
は例えば金属板をプレス成形することにより得られ、各
々の覆い部19は内部に空洞を有し、外部にロータ1
1、リール本体10等の表面と面一化する表面を有す
る。すなわち、図3、図5、図6及び図7に示すよう
に、第一乃至第三の各カバー体16,17,18の裾は
ロータ11、リール本体10等に形成された段部23に
嵌まり込み、カバー体16,17,18とロータ11、
リール本体10等の表面との間に段差を発生させないよ
うになっている。
【0019】固定部20は、図3、図4、図6及び図7
に示すように、第一乃至第三の各カバー体16,17,
18の裾に突片として形成され、カバー体16,17,
18の内方に折り曲げられる。固定部20はカバー体1
6,17,18と一体で成形してもよいし別体として成
形した後カバー体16,17,18に接合するようにし
てもよい。各固定部20に対応する被取付部には各固定
部20を固定するためのボス24が形成されている。
【0020】固定具21は固定部20及び被取付部に対
して着脱自在であり、図3、図4、図6及び図7に示す
ように、例えばネジ部21aと頭部21bを有する止め
ネジで構成される。頭部21bにはねじ回し用ドライバ
等の工具(図示せず)を係止するための溝が形成されて
いる。各固定部20の先端にはこの固定具21を通すた
めの通し孔が穿設されており、被取付部のボス24には
固定具21のネジ部21aが螺合するネジ孔が形成され
ている。
【0021】挿入孔22は、図2、図3、図4、図6及
び図7に示すように、覆い部19における上記固定具2
1及び固定部20に対向する個所に穿設され、工具及び
固定具21を通す程度の大きさに形成されている。カバ
ー体16,17,18には止めネジの頭部21bの径よ
りも少し大きい孔があくだけであり、カバー体16,1
7,18の表面から従来の凹部9や止めネジ8の頭部
(図37乃至図39参照)が取り払われる。
【0022】<実施の形態2>図8に示すように、この
魚釣用スピニングリールにも第一乃至第三のカバー体1
6,17,18が取り付けられているが、図10乃至図
15に示すように、実施の形態1における魚釣用スピニ
ングリールと異なり第一乃至第三のカバー体16,1
7,18はカバー体16,17,18とは別体の取付部
材として形成された固定部20を介して被取付部に取り
付けられている。
【0023】取付部材である固定部20はロータ11や
リール本体10の被取付部の輪郭に沿うような輪郭を有
する枠型に形成される。図8、図9、図11、図12、
図14及び図15に示すように、固定部20の外周面上
には突起20aが所定間隔をおいて形成され、これらの
突起20aに対応してカバー体16,17,18の裾に
は孔が形成されている。カバー本体の裾の内側に取付部
材を挿入し、取付部材の突起20aをカバー体16,1
7,18の孔に嵌め込むことでカバー体16,17,1
8と固定部20とが一体化される。突起20aと孔とは
固定部20とカバー体16,17,18との間で入れ替
えてもよい。突起20aと孔はこの実施の形態では円形
であるが四角形等他の形状にすることもできる。固定部
20には固定具21を通すための通し孔が形成される。
固定部20は各通し孔に挿入される固定具21により被
取付部上に固定され、各カバー体16,17,18はこ
の固定部20及び固定具21を介して被取付部上に固定
される。
【0024】固定部20としての取付部材は、望ましく
は樹脂で形成される。例えばカバー体16,17,18
をステンレス等で作り、リール本体10をアルミニウ
ム、マグネシウム等の金属で作った場合に、樹脂製の取
付部材がリール本体10とカバー体16,17,18と
の間に介在し両者の接触を阻止することでリール本体1
0の海水による電食が防止される。また、取付部材が樹
脂製であると取付部材をカバー体16,17,18に結
合する際に弾性変形させやすく、その突起20aをカバ
ー体16,17,18の孔に入れやすくなる。
【0025】図14及び図15に示すように、第三のカ
バー体18をリール本体10に取り付けるための固定部
20としての取付部材には、固定具21としての止めネ
ジを着脱し易くするため止めネジを案内する筒状の案内
部25が設けられている。案内部25はカバー体18の
方まで伸び挿入孔22の縁に接している。この案内部2
5は第二及び第三のカバー体16,17用の取付部材に
も設けることができる。
【0026】<実施の形態3>図16乃至図18に示す
ように、固定部20である取付部材の外周面上には凹部
20bが所定間隔をおいて形成され、これらの凹部20
bに対応してカバー体16の裾には凹部20b側に突出
する突起26が形成されている。突起26はカバー体1
6をプレスすることにより形成することができる折曲片
として形成されている。カバー本体16の裾の内側に固
定部20である取付部材を挿入し、カバー体16の突起
26を固定部20の凹部20bに嵌め込むことでカバー
体16と固定部20とが一体化される。
【0027】この固定部20は通し孔に挿入される固定
具21により被取付部上に固定され、カバー体16はこ
の固定部20である取付部材を介して被取付部上に固定
される。
【0028】<実施の形態4>図19に示すように、魚
釣用両軸受リールは、釣竿に取り付ける脚27を有した
リール本体28と、リール本体28の左右間に回転可能
に水平に支持されたスプール29とを具備する。
【0029】リール本体28の片側にはハンドル30が
取り付けられており、リール本体28内にはハンドル3
0からスプール29に動力を伝達する公知の伝動装置が
設けられている。ハンドル30を回すとスプール29が
回転し、その回りに釣糸を巻き取ることができる。
【0030】この魚釣用両軸受リールの所定の各被取付
部であるリール本体28の左右の枠板28a,28bに
は、夫々カバー体31,32が取り付けられている。左
右のカバー体31,32はリール本体28の成形時に左
右両枠板28a,28b生じる空洞、伝動装置等を隠し
たり、内部機構を保護したりするためのものであり、カ
バー体31,32の外表面はリール本体28の外表面と
面一化される。
【0031】左右のカバー体31,32は、図20乃至
図22に示すように、中空部を有する覆い部19と、該
覆い部19により覆われるように該覆い部19に一体に
設けられた固定部20と、該固定部20を被取付部であ
る左右両枠板28a,28bに固定するための固定具2
1と、固定部20上の固定具21に対向するように覆い
部19に形成された工具の挿入孔22とを備えている。
【0032】覆い部19は短い円筒の一端を円板で閉じ
た形状を有し、円筒の他端に固定部20を有する。左右
のカバー体31,32は例えば金属材料を旋盤により切
削することで覆い部19と固定部20とを当初より一体
化したものとして作ることができ、それらの内部には空
洞が形成され、外部にはリール本体28の表面と面一化
する表面が形成される。
【0033】固定部20は覆い部19の円筒の他端に内
向きフランジ状に形成され、被取付部であるリール本体
28の枠板28a,28bに重ね合わせられる。固定部
20には固定具21である止めネジを通すための通し孔
33が穿設されており、枠板28a,28bには固定具
21の螺合するネジ孔が形成されている。
【0034】挿入孔22は覆い部19における上記固定
具21及び固定部20に対向する個所に穿設され、工具
及び固定具21を通す程度の大きさに形成される。カバ
ー体31,32には固定具21である止めネジの頭部2
1bの径よりも少し大きい孔があくだけであり、カバー
体31,32の表面から従来の凹部9や止めネジ8の頭
部(図37乃至図39参照)が取り払われる。また、挿
入孔22はカバー体31,32の軽量化と見栄えの向上
のため、図20に示すように覆い部19にその輪郭に沿
うよう等ピッチで多数穿設され、そのうち一部の挿入孔
22のみが固定具21の通し用に使用される。
【0035】<実施の形態5>図23に示すように、こ
のカバー体31は実施の形態4におけるカバー体31と
異なり金属板をプレス加工することに形成されている。
この結果、カバー体31の固定部20を薄くすることが
でき、また全体としても軽量化することができる。
【0036】<実施の形態6>図24及び図25に示す
ように、この魚釣用両軸受リールのカバー体31は実施
の形態5におけるカバー体31とは異なりカバー体31
とは別体の取付部材として形成された固定部20を介し
て被取付部である枠板28aに取り付けられている。
【0037】カバー体31は中空状の覆い部19を有
し、覆い部19は円筒の一端を円板で閉じた形状を有す
る。このためカバー体31はプレス加工しやすくなる。
【0038】固定部20としての取付部材は、図25に
示すように円弧形に形成され、リール本体28の枠板2
8aの輪郭に沿った輪郭が与えられている。固定部20
の外周面上には突起20aが所定間隔をおいて形成さ
れ、これらの突起20aに対応してカバー体31の円筒
状の裾には孔が形成されている。カバー本体31の裾の
内側に固定部20を挿入し、固定部20の突起20aを
カバー体31の孔に嵌め込むことでカバー体31と固定
部20とが一体化される。突起20aと孔とは固定部2
0とカバー体31との間で入れ替えてもよい。固定部2
0は望ましくは撓み易い樹脂等の材料で形成され、弾性
変形を伴うことで突起20aがカバー体31の孔に円滑
に挿入される。
【0039】固定部20には固定具21を通すための通
し孔33が形成される。固定部20はカバー体31の挿
入孔22から各通し孔33に挿入される固定具21によ
り被取付部である枠板28a上に固定され、カバー体3
1はこの固定部20を介して枠板28a上に固定され
る。枠板28a上に取り付けられカバー体31の側面は
図20と同様に現れる。
【0040】<実施の形態7>図26及び図28に示す
ように、左側のカバー体31は実施の形態6におけると
同様に固定部20としての取付部材を介してリール本体
28の枠板28a上に固定されるが、実施の形態6にお
けると異なり枠板28aの外面すなわちスプール29側
から挿入される固定具21としての長短二種類の止めネ
ジにより枠板28a上に固定される。一方の短い止めネ
ジは被取付部である左側の枠板28aにその外側から通
され固定部20の雌ネジに螺合する。他方の長い止めネ
ジは右側の枠板28bにその外側から通され左側の枠板
28aを貫通して固定部20の雌ネジに螺合する。長い
止めネジは左右の枠板28a,28b間に渡されその回
りにはスペーサ34が被せられる。このように左側のカ
バー体31は枠板28aの外面からネジ止めされるので
図27に示すようにカバー体31から挿入孔22が排除
される。
【0041】また、右側の枠板28bから通される止め
ネジの頭部21bは右側のカバー体32により隠蔽され
る。右側のカバー体32は実施の形態4におけると同様
にして枠体28bに固定される。
【0042】<実施の形態8>図29及び図31に示す
ように、この魚釣用両軸受リールの左右のカバー体3
1,32は実施の形態6におけると同様にカバー体3
1,32とは別体の取付部材として形成された固定部2
0を介して被取付部に取り付けられるが、実施の形態6
におけると異なり長短二種類の止めネジからなる固定具
21により枠板28a,28b上に固定される。
【0043】また、左側の固定部20には図29に示す
ように実施の形態2における第三のカバー体18の固定
部20と同様に止めネジを着脱し易くするための止めネ
ジの案内部25が設けられている。
【0044】一方の短い止めネジは被取付部である左側
の枠板28aに対してカバー体31の挿入孔22から挿
入され固定部20の案内部25及び通し孔33を通って
左枠板28aの雌ネジに螺合する。他方の長い止めネジ
はカバー体31の方からその挿入孔22、左側の固定部
20の案内部25、左側の枠板28aの通し孔及び右側
の枠板28bの通し孔を貫通し、その頭部21bが枠板
28aの通し孔の縁に係合し、ネジ部21aが右側の固
定部20のネジ孔に螺合する。これにより、止めネジの
頭部21bは左側のカバー体31の覆い部19により隠
蔽される。また、右側のカバー体32からは固定具21
や工具の挿入孔22も排除される。
【0045】<実施の形態9>図32及び図33に示す
ように、魚釣用片軸受リールは、釣竿(図示せず)に取
り付ける脚35を有したカバー体36としてのリール本
体と、リール本体の片側に回転可能に水平に支持された
スプール37とを具備する。
【0046】リール本体にはスプール37の中心を貫通
するスプール軸37aが固定され、スプール軸37aに
は回転可能に筒軸38が被さる。筒軸38の先端にはハ
ンドル39が固定され、筒軸38の回りにはスプール3
7が回転可能に被さっている。リール本体内には、図3
3及び図36に示すように、ハンドル39からスプール
37に動力を伝達する歯車等を含んだ伝動装置が設けら
れている。ハンドル39を回すとスプール37が回転
し、その回りに釣糸を巻き取る。
【0047】リール本体を兼ねるカバー体36は、止め
ネジ等の固定具21が係合する固定部20と、固定部2
0上の固定具21を覆う覆い部19と、覆い部19に固
定部20上の固定具21に対向するように設けられる工
具の挿入孔22とを備えている。
【0048】固定部20はリール本体であるカバー体3
6の円盤状覆い部19の外周縁に短い筒部を介して内向
きフランジ状に形成され、覆い部19の外周縁に対峙す
るように設けられる。固定部20には、その円弧に沿う
ように、止めネジからなる固定具21を通すための通し
孔33が等ピッチで多数穿設されている。
【0049】この固定部20には、図32、図33及び
図36に示すように、この片軸受リールを図示しない釣
竿に接合するための脚35が固定される。脚35は固定
部20上の所定個所にあてがわれ、その個所の通し孔3
3に通される固定具21である止めネジにより固定部2
0に連結される。止めネジの頭部21bは固定部20の
通し孔33の縁に係合し、通し孔33を貫通するネジ部
21aが脚35に螺合する。また、図32乃至図36に
示すように、釣糸を案内するためのローラ40を保持し
たローラホルダ41も固定部20上に固定される。ロー
ラホルダ41は固定部20上の所定個所にあてがわれ、
その個所の通し孔33に通される固定具21としての止
めネジにより固定部20に連結される。止めネジの頭部
21bは固定部20の通し孔33の縁に係合し、通し孔
33を貫通するネジ部21aがローラホルダ41に螺合
する。
【0050】覆い部19はカバー体36を兼ねるリール
本体が備える。覆い部19における固定部20に対峙す
る個所には、固定具21である止めネジと止めネジを回
すためのドライバ等の工具とを通すための多数の挿入孔
22が固定部20上の通し孔33に連通するように穿設
されている。固定部20上の止めネジは覆い部19の挿
入孔22から固定部20の通し孔33内に差し込まれ、
その頭部21bは固定部20と共に覆い部19により隠
蔽される。このようにカバー体36を兼ねるリール本体
には止めネジの頭部21bの径よりも少し大きい挿入孔
22があくだけであり、リール本体の表面からは従来の
凹部9や止めネジ8の頭部(図37乃至図39参照)が
取り払われる。
【0051】なお、上記各実施の形態では固定具21と
して止めネジを用いているが、止めネジに代えて、ボル
ト・ナット、ピン等の他の固定手段を用いることもでき
る。
【0052】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ネジ等の
固定具が係合する固定部と、固定部上の固定具を覆う覆
い部と、覆い部に固定部上の固定具に対向するように設
けられるドライバー等の工具の挿入孔とを備え、固定部
に係合した固定具を覆い部により隠蔽したことから、挿
入孔から工具を挿入することで容易にカバー体の取付
け、取り外しが可能となり、作業性が極めて良い。
【0053】また、カバー体の表面には挿入孔が露出す
るのみで、しかもこの挿入孔は工具が入る程度の大きさ
で従来の凹部のように大きくないので、手触りが良く、
デザイン的にも優れたものになる上、釣糸が引っかかっ
たりエサが詰まったりすることがない。
【0054】また、カバー体には従来必要とされたネジ
孔を設ける必要がないので薄肉軽量化することができ
る。
【0055】請求項2に係る発明によれば、固定部がカ
バー体とは別体の取付部材として形成されたことから、
カバー体の固定部を被取付部に当接するような形状にし
たりカバー体に止めネジ等の固定具の通し孔を設けたり
する必要がなく、カバー体の製作が容易になる。
【0056】請求項3に係る発明によれば、固定部に固
定具の案内部が設けられたことから、固定具の取付けを
簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るカバー体を備えた
魚釣用スピニングリールの立面図である。
【図2】図1中第一のカバー体の取付状態を示す拡大図
である。
【図3】図2に示す個所の縦断面図である。
【図4】図3中IV−IV線矢視図である。
【図5】図3中V−V線矢視図である。
【図6】図1中第二のカバー体の取付状態を示す縦断面
図である。
【図7】図1中第三のカバー体の取付状態を示す縦断面
図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係るカバー体を備えた
魚釣用スピニングリールの立面図である。
【図9】図8中第一のカバー体の取付状態を示す拡大図
である。
【図10】図9に示す個所の縦断面図である。
【図11】図9中XI−XI線矢視図である。
【図12】図9中XII−XII線矢視図である。
【図13】図8中第二のカバー体の取付状態を示す縦断
面図である。
【図14】図8中第三のカバー体の取付状態を示す縦断
面図である。
【図15】図14中XV−XV線矢視図である。
【図16】本発明の実施の形態3に係るカバー体を示す
図2と同様な図である。
【図17】図16中XVII−XVII線矢視図であ
る。
【図18】図17中要部の拡大図である。
【図19】本発明の実施の形態4に係るカバー体を備え
た魚釣用両軸受リールの部分切欠平面図である。
【図20】図19に示す魚釣用両軸受リールの左側面図
である。
【図21】図19中要部の拡大図である。
【図22】図19に示す左カバー体の斜視図である。
【図23】本発明の実施の形態5に係るカバー体を備え
た魚釣用両軸受リールの部分拡大断面図である。
【図24】本発明の実施の形態6に係るカバー体を備え
た魚釣用両軸受リールの部分切欠平面図である。
【図25】図24中XXV−XXV線矢視図である。
【図26】本発明の実施の形態7に係るカバー体を備え
た魚釣用両軸受リールの部分切欠平面図である。
【図27】図26に示す魚釣用両軸受リールの左側面図
である。
【図28】図26中XXVIII−XXVIII線矢視
図である。
【図29】本発明の実施の形態8に係るカバー体を備え
た魚釣用両軸受リールの部分切欠平面図である。
【図30】図29に示す魚釣用両軸受リールの左側面図
である。
【図31】図29中XXXI−XXXI線矢視図であ
る。
【図32】本発明の実施の形態9に係るカバー体を備え
た魚釣用片軸受リールの側面図である。
【図33】図32に示す魚釣用片軸受リールの縦断面図
である。
【図34】図32に示す魚釣用片軸受リールの平面図で
ある。
【図35】図32に示す魚釣用片軸受リール中ローラホ
ルダの断面図である。
【図36】図32に示す魚釣用片軸受リールの内部構造
を示す図である。
【図37】従来のカバー体を備えた魚釣用スピニングリ
ールの立面図である。
【図38】図37に示す魚釣用スピニングリールにおけ
る一のカバー体の取付状態を示す拡大図である。
【図39】図38中XXXIX−XXXIX線矢視図で
ある。
【符号の説明】
16,17,18,31,32,36…カバー体 19…覆い部 20…固定部 21…固定具 22…挿入孔 25…案内部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネジ等の固定具が係合する固定部と、該
    固定部上の固定具を覆う覆い部と、該覆い部に上記固定
    部上の固定具に対向するように設けられるドライバー等
    の工具の挿入孔とを備え、上記固定部に係合した上記固
    定具を上記覆い部により隠蔽したことを特徴とする魚釣
    用リールのカバー体。
  2. 【請求項2】 上記固定部がカバー体とは別体の取付部
    材として形成されたことを特徴とする請求項1記載の魚
    釣用リールのカバー体。
  3. 【請求項3】 上記固定部に上記固定具の案内部が設け
    られたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の魚
    釣用リールのカバー体。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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