JP2000333415A - ホルダユニット及びモータ - Google Patents

ホルダユニット及びモータ

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JP2000333415A
JP2000333415A JP11142043A JP14204399A JP2000333415A JP 2000333415 A JP2000333415 A JP 2000333415A JP 11142043 A JP11142043 A JP 11142043A JP 14204399 A JP14204399 A JP 14204399A JP 2000333415 A JP2000333415 A JP 2000333415A
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JP
Japan
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brush
holder unit
power supply
holder
brushes
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JP11142043A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Uemura
好延 植村
Yuji Yamashita
祐司 山下
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】給電用ブラシを備えたモータにおいて、ブラシ
を含む給電構造部分の組付け作業を容易に行うことがで
きるホルダユニット及びモータを提供する。 【解決手段】モータは、回転軸上にコンミテータを有す
るロータと、ロータを回転可能に収容し、コンミテータ
と対応した位置に孔が形成されるモータケースと、モー
タケースの孔が形成される部分に固定されるホルダユニ
ットと、ホルダユニットに設けられ略筒状に形成される
ブラシ支持部5dと、ブラシ支持部5dにコンミテータ
と接触する方向及び接触しない方向に移動可能に支持さ
れる給電用のブラシ12と、ホルダユニットに設けられ
ブラシ12をコンミテータと接触する方向に付勢するト
ーションばねとを備える。ホルダユニットのブラシ支持
部5dには、ブラシ12に固定されるピッグテール13
と係合してブラシ12を保持する係合部5fが設けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給電用ブラシを備
えたモータに係り、詳しくは給電用ブラシを保持するホ
ルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、給電用ブラシを備えたモータとし
ては、実開平4−76169に開示されたものがある。
このモータは、界磁磁石(永久磁石)やロータ等をヨー
クハウジング(ヨーク)の内部に組付けた後、ヨークに
形成された窓部に給電用のブラシを保持したホルダを固
定することにより組付けられる。
【0003】詳述すると、ホルダには、ブラシ保持組立
体が取り付けられている。このブラシ保持組立体は、給
電用のブラシと、該ブラシをロータの回転軸の径方向に
移動可能に保持する保持筒と、該保持筒に収納され該ブ
ラシを前記径方向内側に付勢する圧縮コイルばねとを備
える。そして、ロータ組付後のヨークの窓部にホルダを
ヨークの径方向外側から固定することにより、該ブラシ
をロータのコンミテータに当接させている。又、ブラシ
にはリード線が接続されており、そのリード線はホルダ
内部を通ってモータの外部に突出するように設けられて
いる。
【0004】従って、界磁磁石やロータ等をヨークの内
部に収容して組付ける際に同時にブラシの組付け及びブ
ラシに関する結線を行う必要がなく、該ヨーク側のユニ
ットとホルダ側のユニットを別々に組付け、その後両ユ
ニットを組付けることができる。その結果、その組付け
作業が容易となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記直流モ
ータにおいて、ヨーク側のユニットに組付けられる前の
ホルダ側のユニットでは、ブラシが圧縮コイルばねによ
り前記径方向内側に付勢されている。従って、該ホルダ
側のユニットをヨーク側のユニットに組付ける際、作業
者はブラシが保持筒から抜け出さないように注意しなが
ら組付ける必要がある。従って、その組付け作業が煩雑
になるという問題がある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、給電用ブラシを備え
たモータにおいて、ブラシを含む給電構造部分の組付け
作業を容易に行うことができるホルダユニット及びモー
タを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、給電部を有するロータを収容するモータケースに固
定され、前記給電部と接触するブラシと、該ブラシを前
記給電部に向かって付勢する付勢手段とを備えるホルダ
ユニットにおいて、少なくとも前記モータケースに固定
されていない状態で前記ブラシを保持する保持部を備え
たことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のホルダユニットにおいて、略筒形状に形成されて前記
ブラシを移動可能に支持するブラシ支持部が形成され、
前記ブラシには、同ブラシの移動方向に対して垂直方向
の側面にピッグテールが固定され、前記ブラシ支持部に
は、前記ブラシの移動方向に沿って前記ピッグテールの
移動を許容するスリットが形成され、前記保持部は、前
記スリットの前記給電部側に設けられ、前記ピッグテー
ルと係合して前記ブラシの前記給電部と接触する方向へ
の移動を規制することにより、前記ブラシを保持するこ
とを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のホルダユニットにおいて、前記保持部は、前記スリッ
トを前記ブラシ支持部の前記給電部と接触する方向側端
部までクランク形状に形成してなることを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載のホルダユニットにおいて、前記付勢手段は、ト
ーションばねであって、その付勢部を前記スリットを通
して前記ブラシに当接させることにより、該ブラシに付
勢力を付加したことを要旨とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のホルダユニットにおいて、前記ブラシ支持部には、前
記給電部と接触しない方向側端部に前記トーションばね
の付勢部を係止可能な係止部を形成し、前記係止部と対
応した位置から外部に貫通する貫通孔を形成したことを
要旨とする。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれか1項に記載のホルダユニットにおいて、一端
部が前記ブラシに接続され、他端部が外部に突出される
ターミナルが設けられ、前記ターミナルの一端部を前記
ブラシの移動方向に対して略垂直方向に配設したことを
要旨とする。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6
のいずれか1項に記載のホルダユニットにおいて、前記
ブラシは、所定の角度間隔で並ぶように2つ支持され、
前記トーションばねを、前記2つのブラシ間に設けたこ
とを要旨とする。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
のホルダユニットにおいて、前記ブラシは、所定の角度
間隔で並ぶように2つ支持され、前記ターミナルの一端
部を、前記2つのブラシ間に設けたことを要旨とする。
【0015】請求項9に記載の発明は、請求項6に記載
のホルダユニットにおいて、前記ブラシは、所定の角度
間隔で並ぶように2つ支持され、前記トーションばね及
び前記ターミナルの一端部を、前記2つのブラシ間に設
けたことを要旨とする。
【0016】請求項10に記載の発明は、給電のための
ブラシを所定方向に向かって付勢する付勢手段を備えた
ホルダユニットを、前記ブラシが接触する給電部を有す
るロータを収容するケースに固定してなるモータにおい
て、前記ホルダユニットは、少なくとも前記モータケー
スに固定されていない状態で前記ブラシを保持する保持
部を備えたことを要旨とする。
【0017】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
ブラシは、少なくともホルダユニットがモータケースに
固定されていない状態で保持部にて保持される。従っ
て、例えばホルダユニットをモータケースに固定する
際、ブラシがホルダユニットから抜け出してしまうこと
がない。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、ブラシの
移動方向に対して略垂直方向に固定されたピッグテール
は、略筒形状に形成され前記ブラシを移動可能に支持す
るブラシ支持部のスリットにより移動が許容されるた
め、ブラシの移動が許容される。そして、ピッグテール
は、スリットの前記給電部と接触する方向側に設けられ
た保持部と係合してブラシの給電部と接触する方向への
移動が規制されるため、ブラシが保持される。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、ピッグテ
ールは、スリットを前記ブラシ支持部の前記給電部と接
触する方向側端部までクランク形状に形成してなる保持
部によりブラシの給電部と接触する方向への移動が規制
されるため、ブラシが保持される。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、ブラシは
トーションばねの付勢部がスリットを通して当接される
ことにより付勢力が付加される。請求項5に記載の発明
によれば、トーションばねの付勢部は、ブラシ支持部の
前記給電部と接触しない方向側端部に形成された係止部
に係止される。又、ホルダユニットには、前記係止部と
対応した位置から外部に貫通する貫通孔が形成される。
従って、例えば外部から貫通孔に治具等を差込み、該治
具によりトーションばねの付勢部を係止部に係止させた
り、ブラシに当接させたりすることができる。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、ブラシは
ホルダユニットに設けられたターミナルの一端部に接続
され、そのターミナルの他端部はホルダユニット外部に
突出される。このターミナルの一端部はブラシの移動方
向に対して略垂直方向に配設される。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、ホルダユ
ニットには、ブラシが所定の角度間隔で並ぶように2つ
支持され、前記トーションばねは、2つのブラシ間に設
けられる。
【0023】請求項8に記載の発明によれば、ホルダユ
ニットには、ブラシが所定の角度間隔で並ぶように2つ
支持され、前記ターミナルの一端部は、2つのブラシ間
に設けられる。
【0024】請求項9に記載の発明によれば、ホルダユ
ニットには、ブラシが所定の角度間隔で並ぶように2つ
支持され、前記トーションばね及びターミナルの一端部
は、2つのブラシ間に設けられる。
【0025】請求項10に記載の発明によれば、ブラシ
は、少なくともホルダユニットがモータケースに固定さ
れていない状態で保持部にて保持される。従って、この
モータでは、例えばホルダユニットをモータケースに固
定する際、ブラシがホルダユニットから抜け出してしま
うことがない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を直流モータに具体
化した一実施の形態を図1〜図6に従って説明する。因
みに、本実施の形態の直流モータは、車両の電動パワー
ステアリング(EPS)装置に使用されるものである。
【0027】図1に示すように、モータは、ケース1、
ギヤハウジング2、複数のマグネット3、ロータ4、ホ
ルダユニット5を備えている。尚、本実施の形態では、
ケース1とギヤハウジング2がモータケースを構成して
いる。
【0028】ケース1は、略円筒形状に形成されてい
る。ケース1の中央部内周には、周方向に複数のマグネ
ット3が固着されている。ケース1の一端側内周には、
ギヤハウジング2がかしめにより固定されている。ギヤ
ハウジング2は、略円筒形状に形成され、その内周面の
ケース1中央側には大径部2aが形成されている。
【0029】ギヤハウジング2の大径部2a及びケース
1の他端側内周には、それぞれボールベアリング6,7
の外輪が固定され、そのボールベアリング6,7の内輪
にはロータ4の回転軸8が固定されている。
【0030】ロータ4は、前記回転軸8に固定される給
電部としてのコンミテータ(整流子)9と、同回転軸8
に固定されるコア10と、コア10に巻着される巻線1
1とを備える。コア10は前記複数のマグネット3と対
応した位置に固定され、コンミテータ9はコア10より
ギヤハウジング2側に固定されている。
【0031】前記ケース1の前記コンミテータ9と対応
した位置には、ケース1内外に貫通する孔1aが形成さ
れている(図2参照)。そして、ケース1の孔1aが形
成される部分には、ホルダユニット5が固定される。
【0032】図2は、モータの要部断面図であって、ホ
ルダユニット5を回転軸8の軸線方向から見た図(平面
図)である。図3は、ホルダユニット5を回転軸8の径
方向内側から見た図(正面図)である。図4は、ホルダ
ユニット5を回転軸8の径方向外側から見た図(背面
図)である。図5は、図2のA−A線断面図である。
【0033】図2に示すように、ホルダユニット5は、
ケース1の外周面と同曲線の内側面を持ち孔1aの形状
より若干大きく形成されるフランジ部5aと、フランジ
部5aの内側面から径方向内側(コンミテータ9側)に
延設される内側延設部5bと、フランジ部5aの外側面
から径方向外側に延設されるコネクタ部5cとを備え
る。
【0034】内側延設部5bは、略扇形状に形成され、
その内径側がコンミテータ9近傍まで延設されている。
内側延設部5bには、その扇面上の周方向両端部に所定
の角度間隔となるように2つのブラシ支持部5dが形成
されている。ブラシ支持部5dは、略四角形の筒状に形
成され径方向に延びている。両ブラシ支持部5dにおい
て、内側延設部5bの中央側側面には、図3及び図6に
示すように、径方向に延びるスリット5eが形成されて
いる。
【0035】詳述すると、図6に示すように、スリット
5eはブラシ支持部5dの径方向外側(図6中、右側)
端部から径方向内側(図6中、左側)に向かってクラン
ク状に形成され、そのブラシ支持部5dの径方向内側端
部には保持部としての係合部5fが形成されている。即
ち、スリット5eは、ブラシ支持部5dの径方向内側で
クランク形状に屈折し、その径方向内側端部まで形成さ
れている。又、ブラシ支持部5dの径方向外側端部に
は、前記スリット5eと若干ずれた位置に係止部5gが
凹設されている。
【0036】各ブラシ支持部5d内には、それぞれブラ
シ12が前記径方向、即ちコンミテータ9と接触する方
向及び接触しない方向に移動可能に支持されている。こ
のブラシ12は、ブラシ支持部5dの内部空間より若干
小さな大きさ、即ち前記移動方向と直交方向に若干の隙
間を有して形成されている。ブラシ12において、スリ
ット5eと対応する側面には、ピッグテール13が固定
されている。このピッグテール13は、ブラシ12がブ
ラシ支持部5d内に略収容された状態で、スリット5e
の径方向に延びる直線部分を通ってブラシ支持部5d外
に導出される。
【0037】従って、ブラシ12の移動は、ピッグテー
ル13がスムーズに移動可能なスリット5eの直線部分
に応じて許容され、ピッグテール13が係合する係合部
5fによってその径方向内側への移動が規制される。こ
れにより、ブラシ12はブラシ支持部5dからの抜け出
しが防止され、該ブラシ支持部5dに保持される。
【0038】このブラシ12は、ブラシ支持部5dの内
径側から組付けられる。詳述すると、ブラシ12は、ス
リット5eの径方向内側からピッグテール13が撓めら
れながら挿入されて、ブラシ支持部5d内に収容され
る。
【0039】図2及び図5に示すように、前記内側延設
部5bには、その扇面上の両ブラシ支持部5d間に2つ
の支持柱5hが形成されている。各支持柱5hには、付
勢手段としてのトーションばね14が固定されている。
【0040】各トーションばね14の付勢部14aは、
ブラシ12がブラシ支持部5d内に収容される前の状
態、及びホルダユニット5がケース1に固定される前の
状態において、図6に示すように、前記ブラシ支持部5
dの係止部5gにそれぞれ係止されている。従って、こ
れらの状態においては、ブラシ12をコンミテータ9に
押圧するトーションばね14による付勢力は加わってい
ない。尚、図2は、ホルダユニット5がケース1に固定
され、トーションばね14の付勢部14aが係止部5g
に係止されている状態を示す。即ち、トーションばね1
4の付勢部14aはブラシ支持部5dの径方向内側に向
かう自身の不勢力により係止部5gに係止されている。
【0041】又、各トーションばね14の付勢部14a
は、ホルダユニット5がケース1に固定された後、図6
に2点鎖線で示すように、スリット5eを通ってブラシ
12の基端部に当接され、ブラシ12をコンミテータ9
側に付勢する。これにより、ブラシ12の先端部をコン
ミテータ9に押圧接触させる。
【0042】前記フランジ部5aにおいて、各ブラシ支
持部5dの係止部5gと対応した位置には外部に貫通す
る貫通孔5iが形成されている。作業者は、ホルダユニ
ット5をケース1に固定した後、該貫通孔5iから治具
等を差込み、該治具により各トーションばね14の付勢
部14aを係止部5gからはずしスリット5e内に移動
させることで、該付勢部14aをブラシ12の基端部に
当接させる。従って、ブラシ12には、ホルダユニット
5がケース1に組み付けられた後にコンミテータ9へ押
圧する付勢力が加わる。
【0043】前記コネクタ部5cは、図4及び図5に示
すように、略四角形の筒状に径方向に延びて形成されて
いる。ホルダユニット5には2つのターミナル15が設
けられ、その各ターミナル15は、前記内側延設部5b
の扇面上からコネクタ部5cの筒状の内部まで延びてい
る。詳述すると、2つのターミナル15は、径方向に沿
って延びるように平行に設けられ、その一端部15aは
前記支持柱5hより径方向内側で同支持柱5hと同方向
に延び、内側延設部5bの内部で径方向外側に延びるよ
うに屈曲され、その他端部15bがコネクタ部5cの筒
状の内部に突出している。
【0044】この各ターミナル15の一端部15aに
は、前記ピッグテール13がそれぞれ接続されている。
又、各ターミナル15の他端部15bには外部から電源
供給用のリード線16がそれぞれ接続される。このホル
ダユニット5のフランジ部5aには、図3及び図4に示
すように、ネジ孔5jが形成されている。そして、ホル
ダユニット5は、内側延設部5bがケース1の孔1a内
に挿入され、フランジ部5aがケース1の外周面に当接
され、各ネジ孔5jから図示しないネジによりケース1
に固定される。
【0045】次に、上記のように構成されたモータの作
用効果を以下に記載する。 (1)ロータ4をケース1及びギヤハウジング2(モー
タケース)に組付ける際に狭いケース1内で同時にブラ
シ12及びブラシ12に関する結線を行う必要がなく、
ロータ4をケース1及びギヤハウジング2(モータケー
ス)に組付けた後、ブラシ12等が組付けられたホルダ
ユニット5を組付ければよいため、その組付け作業が容
易となる。
【0046】(2)ブラシ12の移動は、そのピッグテ
ール13が係合する係合部5fに応じて規制される。こ
れにより、ブラシ12はブラシ支持部5dからの抜け出
しが防止され、該ブラシ支持部5dに保持される。従っ
て、ホルダユニット5をケース1に組付ける際、作業者
はブラシ12がブラシ支持部5dから抜け出さないよう
に注意しながら組付ける必要がない。その結果、さらに
組付け作業が容易となる。
【0047】(3)ブラシ支持部5dの径方向外側端部
に係止部5gを形成したため、ホルダユニット5をケー
ス1に組付ける際、トーションばね14の付勢部14a
を係止部5gに係止しておくことができる。従って、内
側延設部5bをケース1の孔1a内に挿入し、フランジ
部5aをケース1の外周面に当接させたとき、ブラシ1
2に付勢力が加わっていない(コンミテータ9と押圧接
触していない)ので、該ホルダユニット5をケース1に
ネジ止めする際、そのホルダユニット5を押圧保持しな
がらネジ止めする必要がない。その結果、さらに組付け
作業が容易となる。又、フランジ部5aの係止部5gと
対応した位置に貫通孔5iを形成したため、作業者は、
ホルダユニット5がケース1に固定された後、該貫通孔
5iから治具等を差込み、該治具によりトーションばね
14の付勢部14aを係止部5gからはずしスリット5
e内に移動させることで、該付勢部14aを容易にブラ
シ12の基端部に当接させることができる。
【0048】(4)ブラシ支持部5dの径方向外側端部
に係止部5gを形成したため、ブラシ12をブラシ支持
部5d内に収容する際、トーションばね14の付勢部1
4aを係止部5gに係止しておくことができる。従っ
て、ブラシ12を径方向内側からブラシ支持部5d内に
収容する際、ブラシ12をトーションばね14の付勢力
に抗して挿入する必要がなく、その作業が容易となる。
【0049】(5)ブラシ12は、ピッグテール13と
係合部5fが係合することによりブラシ支持部5dから
の抜け出しが防止される。従って、ブラシ12を特別な
形状に加工する必要がない。即ち、ブラシ12を単純な
形状として、ブラシ12の抜け出しを防止することがで
きる。
【0050】(6)ピッグテール13が係合する部分
を、径方向内側端部まで形成されクランク状に形成され
るスリット5eの係合部5fとした。従って、ピッグテ
ール13を撓めてスリット5eに挿入しながら、ブラシ
12を径方向内側からブラシ支持部5d内に収容するこ
とができる。従って、トーションばね14の付勢部14
aを係止部5gに係止した状態で、ブラシ12をブラシ
支持部5dに組付けることができる。
【0051】(7)ブラシ12の移動方向に対して略垂
直方向に設けたトーションばね14の付勢部14aをス
リット5eを通してブラシ12に当接させて同ブラシ1
2を付勢したため、コイルばねを用いた場合等に比べて
ホルダユニット5を径方向に小さくすることができる。
従って、モータの外径を小さくすることができる。言い
換えると、ブラシ12を長寿命化させるために長く形成
しても、ホルダユニット5が径方向に大きくなってしま
うことは低減される。
【0052】(8)ホルダユニット5には、2つのブラ
シ12を回転軸8の周方向に並ぶように支持させ、2つ
のブラシ12に対する各トーションばね14を両ブラシ
12間に配設したため、トーションばね14がホルダユ
ニット5を大型化してしまうことはない。
【0053】(9)1つのホルダユニット5に2つのブ
ラシ12を支持させたことから、ホルダユニット5をケ
ース1に組付ける工程が一回でよく、部品点数及び組付
け工数が低減される。
【0054】(10)ホルダユニット5には、一端部1
5aがピッグテール13に接続され、他端部15bがモ
ータ外部に開口したコネクタ部5cの内部に突出するタ
ーミナル15を設けたため、ブラシ12を支持するため
のホルダと外部電源を接続するための外部コネクタとが
一体物化される。従って、部品点数が低減されるととも
に、組付け工数が低減される。
【0055】(11)ピッグテール13と接続するター
ミナル15の一端部15aをブラシ12の移動方向に対
して略垂直方向に配設したたため、ホルダユニット5を
径方向に小さくすることができる。言い換えると、ブラ
シ12を長寿命化させるために長く形成しても、ホルダ
ユニット5が径方向に大きくなってしまうことは低減さ
れる。
【0056】(12)ホルダユニット5には、2つのブ
ラシ12を回転軸8の周方向に並ぶように支持させ、2
つのブラシ12に対する各ターミナル15の一端部15
aを両ブラシ12間に配設したため、ターミナル15が
ホルダユニット5を大型化してしまうことはない。
【0057】上記実施の形態は、以下のように変更して
もよい。 ・上記実施の形態では、ホルダユニット5をケース1に
組付ける際、トーションばね14の付勢部14aを係止
部5gに係止しておき、組付け後にトーションばね14
の付勢部14aをブラシ12に当接させたが、組付ける
際もトーションばね14の付勢部14aをブラシ12に
当接させておいてもよい。このようしても、上記実施の
形態の効果(1),(2),(4)〜(12)と同様の
効果を得ることができる。
【0058】・上記実施の形態では、ブラシ12をブラ
シ支持部5d内に収容する際、トーションばね14の付
勢部14aを係止部5gに係止しておくとしたが、ブラ
シ12を収容する前からスリット5e内に介在させてお
いてもよい。このようしても、上記実施の形態の効果
(1),(2),(5)〜(12)と同様の効果を得る
ことができる。この場合、係止部5g及び貫通孔5iを
形成する必要はない。従って、ホルダユニット5の形状
が簡略化される。
【0059】・上記実施の形態では、ピッグテール13
が係合部5fと係合することによりブラシ12のブラシ
支持部5dからの抜け出しが防止(保持)されるとした
が、他の構成で該抜け出しを防止してもよい。例えば、
ブラシ12及びブラシ支持部5dにブラシ12が抜ける
手前で互いに係合する保持部としての係合凸部を設けて
ブラシ12の抜け出しを防止してもよい。このようにし
ても、(1)〜(3),(7)〜(12)と同様の効果
を得ることができる。
【0060】・上記実施の形態では、ピッグテール13
と係合して移動を規制する係合部5fを、クランク状の
スリット5eにより形成したが、スリット5eをクラン
ク形状に形成せず、単にブラシ支持部5dの径方向内側
端部の手前まで直線的に形成して、その終端を保持部と
してピッグテール13の移動を規制するようにしてもよ
い。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜
(3),(5),(7)〜(12)と同様の効果を得る
ことができる。
【0061】・上記実施の形態では、ブラシ12の移動
方向に対して略垂直方向に設けたトーションばね14の
付勢部14aをスリット5eを通してブラシ12に当接
させて同ブラシ12を付勢したが、例えばブラシ支持部
5dの径方向外側にコイルばね等を設けてそのコイルば
ねにてブラシ12を付勢してもよい。このようにして
も、上記実施の形態の効果(1),(2),(5),
(9)〜(12)と同様の効果を得ることができる。
【0062】・上記実施の形態では、ピッグテール13
と接続するターミナル15の一端部15aをブラシ12
の移動方向に対して略垂直方向に配設したが、例えばタ
ーミナル15の一端部15aをブラシ支持部5dの径方
向外側に配設してもよい。このようにしても、上記実施
の形態の効果(1)〜(10)と同様の効果を得ること
ができる。
【0063】・ホルダユニット5をケース1に組付ける
際、ブラシ12がブラシ支持部5dからの抜け出しが防
止され、該ブラシ支持部5dに保持されれば、上記別例
を適宜組み合わせて実施してもよい。
【0064】上記実施の形態及び別例から把握できる請
求項以外の技術的思想をその効果とともに、以下に記載
する。 (イ)請求項1乃至5のいずれか1項に記載のホルダユ
ニットにおいて、一端部(15a)が前記ブラシ(1
2)に接続され、他端部(15b)が外部に突出される
ターミナル(15)を設けたことを特徴とするホルダユ
ニット。このようにすると、ホルダユニットにてブラシ
ホルダとコネクタが一体物化されるため、部品点数が低
減されるとともに、組付け工数が低減される。
【0065】(ロ)請求項1乃至6及び上記(イ)のい
ずれか1項に記載のホルダユニットにおいて、前記ブラ
シ(12)を所定の角度間隔で並ぶように2つ支持した
ことを特徴とするホルダユニット。このようにすると、
2つのブラシに対してホルダユニットが1つでよく、部
品点数及び組付け工数が低減される。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
給電用ブラシを備えたモータにおいて、ブラシを含む給
電構造部分の組付け作業を容易に行うことができるホル
ダユニット及びモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるモータの要部断面図。
【図2】本実施の形態におけるホルダユニットの平面
図。
【図3】本実施の形態におけるホルダユニットの正面
図。
【図4】本実施の形態におけるホルダユニットの背面図
【図5】図2のA−A線断面図。
【図6】本実施の形態におけるブラシ支持部を説明する
ための説明図。
【符号の説明】
1…ケース、2…ギヤハウジング、4…ロータ、5…ホ
ルダユニット、8…回転軸、9…コンミテータ、12…
ブラシ、13…ピッグテール、14…トーションばね、
15…ターミナル、5d…ブラシ支持部、5e…スリッ
ト、5f…係合部、5g…係止部、5i…貫通孔、14
a…付勢部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H613 AA01 AA02 BB04 BB15 BB28 BB32 BB33 BB35 GA12 GA13 GA15 GA16 GA17 GB09 GB13 PP02 SS12 5H623 AA10 BB07 GG11 JJ01 LL02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電部(9)を有するロータ(4)を収
    容するモータケース(1,2)に固定され、前記給電部
    (9)と接触するブラシ(12)と、 該ブラシ(12)を前記給電部(9)に向かって付勢す
    る付勢手段(14)とを備えるホルダユニットにおい
    て、 少なくとも前記モータケース(1,2)に固定されてい
    ない状態で前記ブラシ(12)を保持する保持部(5
    f)を備えたことを特徴とするホルダユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のホルダユニットにおい
    て、 略筒形状に形成され前記ブラシ(12)を移動可能に支
    持するブラシ支持部(5d)が形成され、 前記ブラシ(12)には、同ブラシ(12)の移動方向
    に対して垂直方向の側面にピッグテール(13)が固定
    され、 前記ブラシ支持部(5d)には、前記ブラシ(12)の
    移動方向に沿って前記ピッグテール(13)の移動を許
    容するスリット(5e)が形成され、 前記保持部(5f)は、前記スリット(5e)の前記給
    電部(9)側に設けられ、前記ピッグテール(13)と
    係合して前記ブラシ(12)の前記給電部(9)と接触
    する方向への移動を規制することにより、前記ブラシ
    (12)を保持することを特徴とするホルダユニット。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のホルダユニットにおい
    て、 前記保持部(5f)は、前記スリット(5e)を前記ブ
    ラシ支持部(5d)の前記給電部(9)と接触する方向
    側端部までクランク形状に形成してなることを特徴とす
    るホルダユニット。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のホルダユニット
    において、 前記付勢手段(14)は、トーションばね(14)であ
    って、その付勢部(14a)を前記スリット(5e)を
    通して前記ブラシ(12)に当接させることにより、該
    ブラシ(12)に付勢力を付加したことを特徴とするホ
    ルダユニット。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のホルダユニットにおい
    て、 前記ブラシ支持部(5d)には、前記給電部(9)と接
    触しない方向側端部に前記トーションばね(14)の付
    勢部(14a)を係止可能な係止部(5g)を形成し、 前記係止部(5g)と対応した位置から外部に貫通する
    貫通孔(5i)を形成したことを特徴とするホルダユニ
    ット。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    ホルダユニットにおいて、 一端部(15a)が前記ブラシ(12)に接続され、他
    端部(15b)が外部に突出されるターミナル(15)
    が設けられ、 前記ターミナル(15)の一端部(15a)を前記ブラ
    シ(12)の移動方向に対して略垂直方向に配設したこ
    とを特徴とするホルダユニット。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の
    ホルダユニットにおいて、 前記ブラシ(12)は、所定の角度間隔で並ぶように2
    つ支持され、 前記トーションばね(14)を、前記2つのブラシ(1
    2)間に設けたことを特徴とするホルダユニット。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のホルダユニットにおい
    て、 前記ブラシ(12)は、所定の角度間隔で並ぶように2
    つ支持され、 前記ターミナル(15)の一端部(15a)を、前記2
    つのブラシ(12)間に設けたことを特徴とするホルダ
    ユニット。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のホルダユニットにおい
    て、 前記ブラシ(12)は、所定の角度間隔で並ぶように2
    つ支持され、 前記トーションばね(14)及び前記ターミナル(1
    5)の一端部(15a)を、前記2つのブラシ(12)
    間に設けたことを特徴とするホルダユニット。
  10. 【請求項10】 給電のためのブラシ(12)を所定方
    向に向かって付勢する付勢手段(14)を備えたホルダ
    ユニット(5)を、前記ブラシ(12)が接触する給電
    部(9)を有するロータ(4)を収容するケース(1,
    2)に固定してなるモータにおいて、 前記ホルダユニットは、少なくとも前記モータケース
    (1,2)に固定されていない状態で前記ブラシ(1
    2)を保持する保持部(5f)を備えたことを特徴とす
    るモータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233113A (ja) * 2001-02-05 2002-08-16 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
JP2002291205A (ja) * 2001-03-28 2002-10-04 Showa Corp 電動パワーステアリング装置
JP2009284619A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Mitsuba Corp 給電装置
JP2011244871A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Hitachi Appliances Inc 電気掃除機

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