JP2000333086A - テレビジョンチューナ回路 - Google Patents

テレビジョンチューナ回路

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JP2000333086A
JP2000333086A JP11142572A JP14257299A JP2000333086A JP 2000333086 A JP2000333086 A JP 2000333086A JP 11142572 A JP11142572 A JP 11142572A JP 14257299 A JP14257299 A JP 14257299A JP 2000333086 A JP2000333086 A JP 2000333086A
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裕史 藤野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力された信号の雑音指数の向上を図り、か
つ、選択度特性の改善を図ることができるようにする。 【解決手段】 外部から入力されたTV信号は、ベース
接地増幅回路21で増幅された後、帯域分配回路20に
よって第一帯域可変式バンドパスフィルタ22A及び第
二帯域可変式バンドパスフィルタ22Bへそれぞれ信号
分配され、PLL回路25からの制御信号に応じて、第
一帯域可変式バンドパスフィルタ22Aか第二帯域可変
式バンドパスフィルタ22Bのいずれかで、所定のチャ
ンネルに対応する周波数の信号が選択されて、第一帯域
周波数混合器24A又は第二帯域周波数混合器24Bの
いずれか一方において周波数混合により所定の中間周波
数信号に変換されて出力されるようになっており、入力
段のベース接地増幅回路21により、信号分配による雑
音指数の劣化が抑圧されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョンチュ
ーナ回路に係り、特に、雑音指数(NoiseFigure)の向上
を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回路としては、例えば、
図4に示されたような構成を有してなるものが公知・周
知となっている。この従来のテレビジョンチューナ回路
は、扱う周波数範囲が2つの帯域に区分されているもの
で、外部から供給された高周波信号は、帯域分配回路2
0に入力され、それぞれの周波数帯域に分配出力される
ようになっている。そして、それぞれの周波数帯域にお
いては、第一帯域前段可変式バンドパスフィルタ31A
又は第二帯域前段可変式バンドパスフィルタ31Bで所
望の受信チャンネルが選択され、第一帯域AGCアンプ
23A又は第二帯域AGCアンプ23Bにおいて信号レ
ベルが調整された後、第一帯域後段可変式バンドパスフ
ィルタ32A又は第二帯域後段可変式バンドパスフィル
タ32Bにおいて受信チャンネルの選択度が高められ、
第一帯域周波数混合器24A又は第二帯域周波数混合器
24Bによって所定の中間周波数信号に変換されるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来回路においては、外部から供給された高周波信号
は、帯域分配回路20を介して第一帯域前段可変式バン
ドパスフィルタ31A及び第二帯域前段可変式バンドパ
スフィルタ31Bにそれぞれ入力されるような構成とな
っているため、帯域分配回路20から第一帯域前段可変
式バンドパスフィルタ31A及び第二帯域前段可変式バ
ンドパスフィルタ31Bに至るまでの間における伝送損
失等により、雑音指数(NoiseFigure)の劣化が避けがた
いものとなっていた。また、テレビジョン受信信号を扱
う回路の入出力インピーダンスは、一般的に75Ωと低
い値に設定されているため、帯域分配回路20並びに可
変式バンドパスフィルタ31A,31B,32A,32
Bの周波数特性の変動を極力小さく抑えて、高い選択度
特性を得ることが困難であるという問題があった。
【0004】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、入力された信号の雑音指数の向上を図り、かつ、選
択度特性の改善を図ることのできるテレビジョンチュー
ナ回路を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記発明の課題を解決す
るため、本発明に係るテレビジョンチューナ回路は、受
信周波数の範囲が複数の周波数帯域に区分されており、
所望のチャンネルに対応する周波数のテレビジョン信号
が、当該所望のチャンネルに対応する周波数帯域におい
て、外部から入力された高周波のテレビジョン信号から
抽出され、当該抽出されたテレビジョン信号が所定の中
間周波数信号に変換されて出力されるよう構成されてな
るテレビジョンチューナ回路において、入力段にベース
接地増幅回路を設け、当該ベース接地増幅回路によって
前記外部からの高周波のテレビジョン信号を増幅し、当
該増幅された高周波のテレビジョン信号を前記ベース接
地増幅回路の後段において、前記複数の周波数帯域毎へ
分配するよう構成してなるものである。
【0006】かかる構成においては、従来と異なり、外
部から入力された高周波のテレビジョン信号をベース接
地増幅回路により増幅した後に、後段の各々の周波数帯
域毎の回路へ分配するようにしたので、従来に比して信
号分配による雑音指数の劣化が補償されることとなるも
のである。
【0007】また、本発明に係るテレビジョンチューナ
回路は、外部から入力された高周波のテレビジョン信号
を後段の周波数帯域毎に分配する帯域分配回路が設けら
れると共に、外部からの制御信号に応じて所定の周波数
の信号のみを通過せしめるよう構成されてなる可変式バ
ンドパスフィルタが周波数帯域毎に、前記帯域分配回路
の出力側に設けられ、前記周波数帯域毎に設けられた可
変式バンドパスフィルタのいずれかから出力された信号
が、所定の中間周波数信号に変換されて出力されるよう
構成されてなるテレビジョンチューナ回路において、前
記帯域分配回路の前段にベース接地増幅回路を設け、前
記外部から入力された高周波のテレビジョン信号を、当
該ベース接地増幅回路により増幅した後に前記帯域分配
回路へ入力するよう構成されたものであってもよい。
【0008】さらに、本発明に係るテレビジョンチュー
ナ回路は、外部からの制御信号に応じて所定の周波数の
信号のみを通過せしめるよう構成されてなる可変式バン
ドパスフィルタが周波数帯域毎に設けられ、前記周波数
帯域毎に設けられた可変式バンドパスフィルタのいずれ
かから出力された信号が、所定の中間周波数信号に変換
されて出力されるよう構成されてなるテレビジョンチュ
ーナ回路において、前記各々の可変式バンドパスフィル
タの前段に、それぞれベース接地増幅回路を設け、外部
から入力された高周波のテレビジョン信号を前記各々の
ベース接地増幅回路により増幅した後に対応する可変式
バンドパスフィルタへ入力するよう構成されたものも好
適である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図3を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。最初に、第1の回路構成例について図1を
参照しつつ説明する。なお、図4に示された構成要素と
同一の構成要素については、同一の符号を付すこととす
る。このテレビジョンチューナ回路S1は、周波数帯域
が2つに区分されてなるもので、ベース接地増幅回路2
1、帯域分配回路20、第一帯域可変式バンドパスフィ
ルタ22A、第二帯域可変式バンドパスフィルタ22
B、第一帯域AGCアンプ23A、第二帯域AGCアン
プ23B、第一帯域周波数混合器24A、第二帯域周波
数混合器24B、PLL回路25、AGC制御回路2
6、第一帯域局部発振回路27A及び第二帯域局部発振
回路27Bを有して構成されたものとなっている。ベー
ス接地増幅回路21は、このテレビジョンチューナ回路
S1の入力段に設けられて、外部から入力されたテレビ
ジョン信号(高周波信号)を増幅し、出力側に接続され
た帯域分配回路20へ、その増幅信号を出力するように
なっているものである。なお、その具体的な回路構成例
については後述する。
【0010】帯域分配回路20は、ベース接地増幅回路
21から入力された信号を、第一帯域可変式バンドパス
フィルタ(図1においては「第一帯域可変式BPF」と表
記)22Aと第二帯域可変式バンドバスフィルタ(図1
においては「第二帯域可変式BPF」と表記)22Bへ分
配出力するようになっているものである。第一帯域可変
式バンドパスフィルタ22Aと第二帯域可変式バンドバ
スフィルタ22Bは、それぞれPLL(PhaseLockedLoo
p)回路25からの帯域制御信号が入力され、その制御信
号に応じた受信チャンネルのテレビジョン信号のみを通
過せしめるように構成されたバンドパスフィルタである
点では、基本的に同一の回路構成、動作を有してなるも
のであるが、それぞれ所定の周波数帯域におけるバンド
パスフィルタに構成されている点が異なるものである。
【0011】第一帯域AGCアンプ(図1においては
「第一帯域AGCアンプ」と表記)23Aと第二帯域A
GCアンプ(図1においては「第二帯域AGCアンプ」
と表記)23Bは、AGC(Automatic GainControl)制
御回路26からの制御信号に応じて、その増幅度が調整
されて、入力された信号を増幅して出力するようになっ
ているもので、それぞれ有する周波数帯域が異なる点を
除けば、基本的に同一の回路構成を有してなるものであ
る。
【0012】第一帯域周波数混合器24Aは、第一帯域
AGCアンプ23Aから入力された高周波信号と、第一
帯域局部発振回路27A内で発振された所定周波数の信
号とを周波数混合し、所定の中間周波数信号へ変換して
出力するようになっているものである。第二帯域周波数
混合器24Bも第一帯域周波数混合器24Aと基本的に
同様のもので、第二帯域AGCアンプ23Bから入力さ
れた高周波信号を、第二帯域局部発振回路27Bからの
信号と混合し、中間周波数信号へ変換して出力するよう
になっているものである。
【0013】PLL回路25は、公知・周知の回路構成
を有してなるもので、このテレビジョンチューナ回路内
の第一及び第二帯域局部発振回路27A,27Bと共
に、第一及び第二帯域可変式バンドパスフィルタ22
A,22Bの同調周波数を制御するための帯域制御信号
を出力するものとなっている。また、AGC制御回路2
6は、公知・周知の構成を有してなる自動利得制御回路
であり、第一及び第二帯域AGCアンプ23A,23B
の利得が、このAGC制御回路26によって調整される
ようになっている。
【0014】次に、ベース接地増幅回路21の具体的構
成について説明する。まず、回路接続を説明すれば、図
1に示されたベース接地増幅回路21は、npn形のト
ランジスタ(図1においては「Q1」と表記)1を中心
に構成されたものとなっている。すなわち、トランジス
タ1のエミッタは、入力信号の直流成分遮断のために設
けられた第1のコンデンサ(図1においては「C1」と
表記)6を介してテレビジョン信号入力端子10に接続
されると共に、第4の抵抗器(図1においては「R4」
と表記)5を介してアースに接続されている。
【0015】一方、電源電圧Vccが印加される電源端子
11とアースとの間には、第1の抵抗器(図1において
は「R1」と表記)2、第2の抵抗器(図1においては
「R2」と表記)3及び第3のコンデンサ(図1におい
ては「C3」と表記)8が、この順に電源端子11側か
ら直列接続されており、第1及び第2の抵抗器2,3の
相互の接続点がトランジスタ1のコレクタに接続されて
いる。また、トランジスタ1のコレクタは、出力信号の
直流成分遮断のために設けられた第2のコンデンサ(図
1においては「C2」と表記)7を介して帯域分配回路
20の入力側に接続されたものとなっている。なお、電
源端子11とアースとの間には、電源側への高周波成分
の漏洩を遮断するため、第4のコンデンサ(図1におい
ては「C4」と表記)9が設けられている。
【0016】また、トランジスタ1のベースは、第3の
抵抗器(図1においては「R3」と表記)4を介してア
ースに接続されると共に、先の第2の抵抗器3と第3の
コンデンサ8との相互の接続点に接続されている。
【0017】次に、かかる構成における動作について説
明する。まず、このベース接地増幅回路21への入力信
号は、第1のコンデンサ6によって直流成分を除去され
て、トランジスタ1のエミッタへ印加されるようになっ
ている。トランジスタ1のエミッタとアースとの間に設
けられた第4の抵抗器5は、入力インピーダンスの調整
のためのものであるが、純抵抗であるために、入力信号
の周波数によって入力インピーダンスの変動を来さない
ようになっている。
【0018】また、トランジスタ1のベースには、第1
及び第2の抵抗器2,3の直列抵抗値と、第3の抵抗器
4の抵抗値で定まるいわゆる抵抗分圧比{R3/(R1
+R2+R3)}で電源電圧Vccを分圧した電圧が、バ
イアス電圧として印加されるようになっており、トラン
ジスタ1のベースは、第3のコンデンサ8により交流的
にアースされるものとなっている。なお、ここで、R1
は第1の抵抗器2の抵抗値、R2は第2の抵抗器3の抵
抗値、R3は第3の抵抗器4の抵抗値、R4は第4の抵
抗器5の抵抗値とする。さらに、このトランジスタ1に
よる信号増幅度は、第1乃至第4の抵抗器2〜5の抵抗
値を適宜選択することで調整できるものとなっており、
トランジスタ1により増幅された信号は、第2のコンデ
ンサ7を介して帯域分配回路20へ出力されるようにな
っている。
【0019】ここで、出力インピーダンスは、トランジ
スタ1のコレクタ抵抗となる第2の抵抗器3と、第3及
び第4の抵抗器4,5の抵抗値を適宜選択することで、
調整できるものとなっており、純抵抗により出力インピ
ーダンスが定まることから、周波数変動による出力イン
ピーダンスの変動が抑制されるようになっている。
【0020】次に、このテレビジョンチューナ回路の全
体的な動作について説明する。まず、テレビジョン信号
入力端子10を介して入力された高周波のテレビジョン
信号は、ベース接地増幅回路21において増幅された
後、帯域分配回路20へ入力されて、第一及び第二帯域
可変式バンドパスフィルタ22A,22Bへそれぞれ分
配される。これに対して、従来は、テレビジョン信号入
力端子10を介して入力されたテレビジョン信号は、そ
のまま帯域分配回路20で分配されたため、それによる
信号レベルの低下を生じ、その結果、雑音指数の劣化を
招いていた。さらに、帯域分配回路20と第一帯域可変
式バンドパスフィルタ22Aとの間、帯域分配回路20
と第二帯域可変式バンドパスフィルタ22Bとの間のそ
れぞれにおけるインピーダンスのミスマッチング等によ
る伝送損失による雑音指数の劣化もあった。
【0021】本発明におけるテレビジョンチューナ回路
では、上述のように入力された信号がベース接地増幅回
路21で増幅された後に、帯域分配回路20で分配され
るため、従来回路におけるような信号レベルの低下が補
償され、その結果、雑音指数の劣化が抑圧されることと
なる。さらに、ベース接地増幅回路21の入力インピー
ダンス及び出力インピーダンスは、先に説明したように
純抵抗によって設定できるような構成となっているた
め、入力信号の周波数によって入出力インピーダンスが
変動することが少なく、そのため、レベル変動のない安
定した信号が出力されることとなる。
【0022】第一及び第二帯域可変式バンドパスフィル
タ22A,22Bにおいては、PLL回路25からの制
御信号に応じて所望する受信チャンネルに対応する周波
数の信号が選択され、その信号は、第一帯域AGCアン
プ23A又は第二帯域AGCアンプ23Bへ送られる。
そして、第一帯域AGCアンプ23A又は第二帯域AG
Cアンプ23Bにおいては、AGC制御回路26からの
AGC制御信号に応じた増幅度で、入力信号が増幅され
て、第一帯域AGCアンプ23Aの出力信号は、第一帯
域周波数混合器24Aへ、第二帯域AGCアンプ23B
の出力信号は、第二帯域周波数混合器24Bへ、それぞ
れ出力されることとなる。第一及び第二帯域周波数混合
器24A,24Bにおいては、対応するAGCアンプ
(23A又は23B)から信号が入力されると、公知・
周知の周波数混合動作により入力信号は、中間周波数信
号に変換されて出力されることとなる。
【0023】次に、第2の回路構成例について、図2及
び図3を参照しつつ説明する。なお、図1に示された構
成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付し
てその詳細な説明は省略し、以下、異なる点を中心に説
明することとする。この第2の回路構成例におけるテレ
ビジョンチューナ回路S2は、周波数帯域を3つに区分
すると共に、帯域分配回路20を用いない構成とした点
が図1に示された回路構成例と異なるもので、他の部分
は図1に示された回路構成例と基本的に同一のものであ
る。すなわち、まず、入力段には、それぞれの周波数帯
域を有する第一乃至第三帯域ベース接地増幅回路21A
〜21Cが設けられており、それぞれの入力側にはテレ
ビジョン信号入力端子10がそれぞれ接続されている。
【0024】また、第一帯域ベース接地増幅回路21A
の出力側には、第一帯域可変式バンドパスフィルタ22
Aが、第二帯域ベース接地増幅回路21Bの出力側に
は、第二帯域可変式バンドパスフィルタ22Bが、第三
帯域ベース接地増幅回路21Cの出力側には、第三帯域
可変式バンドパスフィルタ22Cが、それぞれ接続され
ている。さらに、第一帯域可変式バンドパスフィルタ2
2Aの出力側には、第一帯域AGCアンプ23Aが、第
二帯域可変式バンドパスフィルタ22Bの出力側には、
第二帯域AGCアンプ23Bが、第三帯域可変式バンド
パスフィルタ22Cの出力側には、第三帯域AGCアン
プ23Cが、それぞれ接続されている。そして、第一帯
域AGCアンプ23Aの出力側には、第一帯域局部発振
回路27Aが接続された第一帯域周波数混合器24A
が、第二帯域AGCアンプ23Bの出力側には、第二帯
域局部発振回路27Bが接続された第二帯域周波数混合
器24Bが、第三帯域AGCアンプ23Cの出力側に
は、第三帯域局部発振回路27Cが接続された第三帯域
周波数混合器24Cが、それぞれ接続されており、選択
された受信チャンネルに応じて、第一乃至第三帯域AG
Cアンプ23A〜23Cのいずれかから中間周波数信号
が得られるような構成となっている。
【0025】ここで、第一乃至第三帯域ベース接地増幅
回路21A〜21Cは、PLL回路25からそれぞれ帯
域制御信号が入力されるようになっており、この帯域制
御信号が入力された第一乃至第三帯域ベース接地増幅回
路21A〜21Cのいずれかが動作状態となるよう構成
されたものとなっている。図3には、そのベース接地増
幅回路の具体的な回路構成例が示されている。なお、先
の図1に示されたベース接地増幅回路の具体的回路構成
例と同一の構成要素については同一の符号を付して、そ
の詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明す
る。この図3に示されたベース接地増幅回路の具体回路
構成例は、次述するように、PLL回路25からの帯域
制御信号によって動作状態が決定されるようにした点が
異なるのみで、基本的には先の図1に示された回路構成
例と同一のものである。
【0026】すなわち、この図3の回路構成例において
は、先の図1で示された第2の抵抗器3が除かれてお
り、PLL回路25からの帯域制御信号がトランジスタ
1のベースに印加されるような構成となっている。そし
て、PLL回路25から所定レベルの帯域制御信号がト
ランジスタ1のベースに印加されるとベース接地増幅回
路は動作状態となり、入力信号を増幅して出力すること
となる。なお、図3において、第1のコンデンサ6の他
端(トランジスタ1のエミッタと接続された側と反対側
の端)は、図示は省略されているがテレビジョン信号入
力端子10に、第2のコンデンサ7の他端(トランジス
タ1のコレクタと接続された側と反対側の端)は、対応
する帯域可変式バンドパスフィルタ22A〜22Cの入
力側に接続されるものとなっている。
【0027】PLL回路25からの帯域制御信号は、便
宜上、第一帯域ベース接地増幅回路21Aに対するもの
を第一帯域制御信号、第二帯域ベース接地増幅回路21
Bに対するものを第二帯域制御信号、第三帯域ベース接
地増幅回路21Cに対するものを第三帯域制御信号とそ
れぞれ区分すると、テレビジョンチューナ回路の図示さ
れない部分で所望する受信チャンネルの選択が行われる
と、PLL回路25からは、その受信チャンネルに対応
して第一乃至第三帯域制御信号のいずれかが所定のレベ
ルで出力され、それが入力された第一乃至第三帯域ベー
ス接地増幅回路21A〜21Cのいずれか一つが動作状
態となり、他は非動作状態となる。この図3に示された
ベース接地増幅回路における信号増幅度は、第1、第3
及び第4の抵抗器2,4,5の抵抗値を適宜選択するこ
とで調整できるものとなっている。
【0028】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
入力されたテレビジョン信号のレベルを低下させること
なく各々の周波数帯域毎の回路へ分配できるような構成
とすることにより、入力されたテレビジョン信号が一旦
増幅された後に、周波数帯域毎の回路へ分配されるの
で、従来と異なり、信号分配に伴う雑音指数の劣化が抑
圧され、雑音指数の向上が図られることとなる。また、
特に、入力されたテレビジョン信号の増幅にベース接地
増幅回路を用い、その入出力インピーダンスが抵抗器に
よって決定されるような構成としたことで、従来と異な
り、入力信号の周波数の変化に伴う入出力インピーダン
スの変動を抑圧することができ、後段の回路との整合が
常に適切な状態とされるので、より選択度特性が改善さ
れたテレビジョンチューナ回路を提供することができる
という効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるテレビジョンチュ
ーナ回路の第1の回路構成例を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるテレビジョンチュ
ーナ回路の第2の回路構成例を示す回路図である。
【図3】図2に示された回路構成例におけるベース接地
増幅回路の具体的な回路構成例を示す回路図である。
【図4】従来回路の一回路構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
21…ベース接地増幅回路 21A…第一帯域ベース接地増幅回路 21B…第二帯域ベース接地増幅回路 21C…第三帯域ベース接地増幅回路 22A…第一帯域可変式バンドパスフィルタ 22B…第二帯域可変式バンドパスフィルタ 22C…第三帯域可変式バンドパスフィルタ 23A…第一帯域AGCアンプ 23B…第二帯AGCアンプ 23C…第三帯AGCアンプ 24A…第一帯域周波数混合器 24B…第二帯域周波数混合器 24C…第三帯域周波数混合器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 AA25 5J092 AA01 CA41 FA20 HA02 HA25 HA29 KA00 KA32 KA44 MA04 SA08 TA01 VL10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信周波数の範囲が複数の周波数帯域に
    区分されており、所望のチャンネルに対応する周波数の
    テレビジョン信号が、当該所望のチャンネルに対応する
    周波数帯域において、外部から入力された高周波のテレ
    ビジョン信号から抽出され、当該抽出されたテレビジョ
    ン信号が所定の中間周波数信号に変換されて出力される
    よう構成されてなるテレビジョンチューナ回路におい
    て、 入力段にベース接地増幅回路を設け、当該ベース接地増
    幅回路によって前記外部からの高周波のテレビジョン信
    号を増幅し、当該増幅された高周波のテレビジョン信号
    を前記ベース接地増幅回路の後段において、前記複数の
    周波数帯域毎へ分配するよう構成してなることを特徴と
    するテレビジョンチューナ回路。
  2. 【請求項2】 外部から入力された高周波のテレビジョ
    ン信号を後段の周波数帯域毎に分配する帯域分配回路が
    設けられると共に、 外部からの制御信号に応じて所定の周波数の信号のみを
    通過せしめるよう構成されてなる可変式バンドパスフィ
    ルタが周波数帯域毎に、前記帯域分配回路の出力側に設
    けられ、 前記周波数帯域毎に設けられた可変式バンドパスフィル
    タのいずれかから出力された信号が、所定の中間周波数
    信号に変換されて出力されるよう構成されてなるテレビ
    ジョンチューナ回路において、 前記帯域分配回路の前段にベース接地増幅回路を設け、
    前記外部から入力された高周波のテレビジョン信号を、
    当該ベース接地増幅回路により増幅した後に前記帯域分
    配回路へ入力するようにしたことを特徴とするテレビジ
    ョンチューナ回路。
  3. 【請求項3】 ベース接地増幅回路は、npn形バイポ
    ーラトランジスタを有してなり、 前記npn形バイポーラトランジスタのエミッタには、
    第1のコンデンサを介して外部からの高周波のテレビジ
    ョン信号が印加され、 前記npn形バイポーラトランジスタのコレクタから
    は、第2のコンデンサを介して増幅信号が出力され、 電源とアースの間には、電源側から第1の抵抗器、第2
    の抵抗器及び第3のコンデンサが直列接続され、 前記第1の抵抗器と前記第2の抵抗器との相互の接続点
    は、前記npn形バイポーラトランジスタのコレクタに
    接続され、 前記第2の抵抗器と前記第3のコンデンサとの相互の接
    続点は、前記npn形バイポーラトランジスタのベース
    に接続されると共に、当該ベースは、第3の抵抗器を介
    してアースに接続される一方、 前記npn形バイポーラトランジスタのエミッタは、第
    4の抵抗器を介してアースに接続されてなることを特徴
    とするテレビジョンチューナ回路。
  4. 【請求項4】 外部からの制御信号に応じて所定の周波
    数の信号のみを通過せしめるよう構成されてなる可変式
    バンドパスフィルタが周波数帯域毎に設けられ、 前記周波数帯域毎に設けられた可変式バンドパスフィル
    タのいずれかから出力された信号が、所定の中間周波数
    信号に変換されて出力されるよう構成されてなるテレビ
    ジョンチューナ回路において、 前記各々の可変式バンドパスフィルタの前段に、それぞ
    れベース接地増幅回路を設け、外部から入力された高周
    波のテレビジョン信号を前記各々のベース接地増幅回路
    により増幅した後に対応する可変式バンドパスフィルタ
    へ入力するようにしたことを特徴とするテレビジョンチ
    ューナ回路。
  5. 【請求項5】 ベース接地増幅回路は、外部からの帯域
    選択信号に応じて動作状態が決定されることを特徴とす
    る請求項4記載のテレビジョンチューナ回路。
  6. 【請求項6】 ベース接地増幅回路は、npn形バイポ
    ーラトランジスタを有してなり、 前記npn形バイポーラトランジスタのコレクタには、
    第1の抵抗器を介して所定の電源電圧が印加され、 前記npn形バイポーラトランジスタのエミッタには、
    第1のコンデンサを介して外部からの高周波のテレビジ
    ョン信号が印加され、 前記npn形バイポーラトランジスタのコレクタから
    は、第2のコンデンサを介して増幅信号が出力され、 前記npn形バイポーラトランジスタのベースとアース
    との間には、第3の抵抗器と第3のコンデンサとが並列
    接続されると共に、当該ベースには、外部からの帯域制
    御信号が印加され、 前記npn形バイポーラトランジスタのエミッタは、第
    4の抵抗器を介してアースに接続され、 前記npn形バイポーラトランジスタは、前記帯域制御
    信号が所定のレベルで印加された場合に動作状態となる
    ことを特徴とする請求項4記載のテレビジョンチューナ
    回路。
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