JPH0678241A - 自動利得制御回路 - Google Patents

自動利得制御回路

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Publication number
JPH0678241A
JPH0678241A JP22962692A JP22962692A JPH0678241A JP H0678241 A JPH0678241 A JP H0678241A JP 22962692 A JP22962692 A JP 22962692A JP 22962692 A JP22962692 A JP 22962692A JP H0678241 A JPH0678241 A JP H0678241A
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JP
Japan
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amplifier
variable gain
signal
gain amplifier
terminal
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Application number
JP22962692A
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English (en)
Inventor
Noriaki Oomoto
紀顕 大本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Television Receiver Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 衛星放送受信機において、相互変調歪みの生
じにくく、かつNFの良好な自動利得制御回路を実現す
ることを目的としている。 【構成】 低入力レベルでは NFが十分低くて良好で
入力C/Nがほとんどなく、かつ高入力レベルでは相互
変調歪みの生じにくい衛星放送受信機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星放送受信機の自動
利得制御回路(AGC)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】衛星放送では、アンテナにより受信され
た信号は1GHz帯の第一中間周波信号に周波数変換さ
れて、屋内の衛星放送受信機に導かれる。図5は衛星放
送受信機に使用される自動利得制御回路のブロックダイ
ヤ図の一例である。自動利得制御回路の役割は、入力さ
れた第一中間周波信号のレベルが変動しても、FM復調
器に入力される信号レベルを一定にすることである。以
下に図を参照しながら、その動作について説明する。
【0003】図5(a)おいて、1は第一中間周波信号
を入力する入力端子で、2は第一中間周波増幅器で、4
は周波数変換器、5は可変利得増幅器、6はバンドパス
フィルタ、7は増幅器、60はFM復調器、8は検波
器、9は直流増幅器である。
【0004】以上のように構成された衛星放送受信機の
自動利得制御回路について、以下その動作について説明
する。
【0005】入力端子1にはアンテナで受信された衛星
からの12GHz帯の電波をダウンコンバータにより1
GHz帯に周波数変換し、同軸ケーブルで屋内に導かれ
た第一中間周波信号が印加される。その第一中間周波信
号は第一中間周波増幅回路2で増幅される。周波数変換
器4は、多数の第一中間周波信号から選局して1つのチ
ャンネルを受信する機能を果すもので、402.78M
Hzを中心周波数とする第二中間周波信号を作り出す。
このとき第一中間周波増幅回路2は、後段のNFが入力
端子に影響しないための低NFの広帯域増幅器である。
可変利得増幅器5は入力された第二中間周波信号を増幅
する。その際、制御信号端子28に印加された制御電圧
によって、その利得が変化する。
【0006】バンドパスフィルタ6はチャンネルフィル
タでFM変調されたテレビ信号の1波のみを通過させる
バンドパスフィルタで、SAWフィルタなどが一般的に
用いられる。その帯域幅は27MHz程度が適当であ
る。
【0007】増幅器7は後段のFM復調器60に適当な
信号レベルを入力するためのものである。FM復調器6
0は選局されたFM信号を復調し、検波出力信号を得
る。検波器8は入力された第二中間周波信号を検波し、
その入力レベルをDC電圧に変換する役割を果す。直流
増幅器9はそのDC電圧を入力して、基準電圧と比較し
て得られる誤差信号を増幅して可変利得増幅器5に供給
する。
【0008】可変利得増幅器5、バンドパスフィルタ
6、増幅器7、検波器8、直流増幅器9は負帰還回路を
構成しており、第二中間周波信号のレベルが高くなる
と、可変利得増幅器5の利得が下がる。このようにして
FM復調器60に入力されるレベルは一定となる。なお
図5(a)に示すように増幅器7、FM復調器60、検
波器8、直流増幅器9などは近年、1チップのICによ
って構成されるようになってきた。
【0009】さて、可変利得増幅器5は図5(b)に示
すように、トランジスタ回路で構成される場合が多い。
図5(b)において、30は入力端子、31は出力端
子、57は電源端子、51、54、58はコンデンサ、
52、53、56は抵抗、55はトランジスタ、28は
制御信号端子であり、高周波トランジスタによるフォワ
ードAGC増幅器を構成している。図5(c)は、この
ように構成された可変利得増幅器5の利得制御特性を示
していて、制御電圧が高くなると、トランジスタの利得
が下がるフォワードAGC方式である。この方式を用い
れば、入力レベルが高いときにトランジスタに流れる電
流が多いので、歪み特性に優れている。図に示すよう
に、制御信号によって約30dBの利得制御範囲を有し
ている。また利得制御範囲を拡大するために、可変利得
増幅器を2段縦続接続することも行われてきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】衛星放送受信機の入力
信号のレベル範囲は「衛星放送受信機の定格と望ましい
性能」(電波技術協会編)によれば、−61dBmから
−28dBmまでの33dBであり、それよりも大きな
利得制御範囲が必要である。また上記のような構成で
は、放送衛星からの信号が多波になってくると周波数変
換器において、相互変調歪みが生じるという課題があっ
た。
【0011】本発明は上記課題に鑑み、自動利得制御回
路を工夫して、相互変調歪みの生じにくくかつNFの良
好な衛星放送受信機を実現することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の自動利得制御回路は、衛星からの電波を受信
して周波数変換してなる衛星放送信号を含む中間周波信
号を入力する第一の可変利得増幅器と、第一の可変利得
増幅器の出力信号を周波数変換して得られる信号を入力
する第二の可変利得増幅器と、第二の可変利得増幅器の
出力信号を増幅した後に検波して入力信号レベルに対応
したDC電圧を出力する検波器と、検波器の出力信号を
入力して、基準電圧と比較して得られる誤差信号を増幅
する第一の直流増幅器と、第一の直流増幅器の出力信号
を入力して第一の可変増幅器の利得制御端子と第二の可
変利得増幅器とに制御信号を出力する第二の直流増幅器
とを備え、第一の可変利得増幅器が高周波信号を阻止す
るための高インダクタンスを介して電源端子に接続され
た信号ラインと高周波信号に対して接地された利得制御
端子との間にPINダイオードを挿入して構成され、第
二の可変利得増幅器が高周波トランジスタによるフォワ
ードAGC増幅器により構成され、第二の直流増幅器が
ベース端子を入力とするエミッタフォロワー構成のトラ
ンジスタのコレクタ端子を第一の可変利得増幅器に接続
し、エミッタ端子を第二の可変利得増幅器の制御信号端
子に接続するとともに抵抗を介して電源端子に接続する
ことにより構成され、中間周波信号の入力レベルが低レ
ベルになって第二の可変利得増幅器の利得が最大のとき
にトランジスタが遮断するようにしたことを特徴とする
ものである。
【0013】さらに本発明の自動利得制御回路は、衛星
からの電波を受信して周波数変換してなる衛星放送信号
を含む中間周波信号を入力する第一の可変利得増幅器
と、第一の可変利得増幅器の出力信号を周波数変換して
得られる信号を入力する第二の可変利得増幅器と、第二
の可変利得増幅器の出力信号を入力する第三の可変利得
増幅器と、第三の可変利得増幅器の出力信号を増幅した
後に検波して入力信号レベルに対応したDC電圧を出力
する検波器と、検波器の出力信号を入力して、基準電圧
と比較して得られる誤差信号を増幅するとともにその出
力信号を第三の可変利得増幅器に制御信号として印加す
る第一の直流増幅器と、第一の直流増幅器の出力信号を
入力して、増幅し出力する第三の直流増幅器とを備え、
第三の直流増幅器の出力信号を入力して第一の可変増幅
器の利得制御端子と第二の可変利得増幅器とに制御信号
を出力する第二の直流増幅器とを備え、第一の可変利得
増幅器が高周波信号を阻止するための高インダクタンス
を介して電源端子と接続された信号ラインと高周波信号
に対して接地された利得制御端子との間にPINダイオ
ードを挿入して構成され、第二の可変利得増幅器が高周
波トランジスタによるフォワードAGC増幅器により構
成され、第二の直流増幅器がベース端子を入力とするエ
ミッタフォロワー構成のトランジスタのコレクタ端子を
第一の可変利得増幅器に接続し、エミッタ端子を第二の
可変利得増幅器の制御信号端子に接続するとともに抵抗
を介して電源端子に接続することにより構成され、中間
周波信号の入力レベルが低レベルになって第二の可変利
得増幅器の利得が最大のときにトランジスタが遮断する
とともに、さらに中間周波信号のレベルが低くなったと
きに第三の可変利得増幅器の利得が増大するようにした
ことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成によって、1GHz帯の
第一中間周波信号は第一の可変利得増幅器により信号レ
ベルが調整された後、周波数変換されて第二中間周波信
号になる。第二中間周波信号は第二の可変利得増幅器に
より信号レベルが調整された後、検波器により検波され
て入力信号レベルに対応したDC電圧が得られる。この
DC電圧は第一の直流増幅器に入力されて、基準電圧と
比較して誤差信号が得られる。この誤差信号は第一及び
第二の直流増幅器によって増幅されて、第一及び第二の
可変利得増幅器の利得制御端子に入力される。
【0015】第一の可変利得増幅器はPINダイオード
を用いて構成され、PINダイオードに電流が流れる
と、ダイオードの内部抵抗が小さくなるので、通過する
信号レベルが低下する。また第二の可変利得増幅器は高
周波トランジスタによるフォワードAGC増幅器である
ので、利得制御端子の電圧が高くなると利得が低下す
る。第二の直流増幅器はエミッタフォロワー構成のトラ
ンジスタ回路よりなり、エミッタ端子が抵抗を介して電
源端子に接続されている。このためベース電位が下がっ
て、エミッタ電位がこの抵抗とエミッタ抵抗とで決定さ
れる電位よりも低くなろうとすると、トランジスタは遮
断する。そこで中間周波信号の入力レベルが低レベルに
なって、第二の可変利得増幅器の利得が最大になるとき
に第二の直流増幅器を構成するトランジスタが遮断する
ようにそれぞれの抵抗値を選定すれば、第一中間周波信
号が最小入力レベルからレベルが増大する際に、第一及
び第二の可変利得増幅器の利得が連動して下がるように
なる。
【0016】こうしてPINダイオードにより構成され
る第一の可変利得増幅器の利得が、第一中間周波信号の
最大入力レベルにおいては、必ず後段の周波数変換器な
どが歪まないように必要な減衰量まで調整されることを
保証できる。
【0017】このようにして、相互変調歪みの生じにく
い衛星放送受信機の自動利得制御回路を実現することが
できる。
【0018】また上記の構成に加えて、1GHz帯の第
一中間周波信号は第一の可変利得増幅器により信号レベ
ルが調整された後、周波数変換されて第二中間周波信号
になる。第二中間周波信号は第二および第三のの可変利
得増幅器により信号レベルが調整された後、検波器によ
り検波されて入力信号レベルに対応したDC電圧が得ら
れる。このDC電圧は第一の直流増幅器に入力されて、
基準電圧と比較して誤差信号が得られる。この誤差信号
は第一、第三及び第二の直流増幅器によって増幅され
て、第一、第二及び第三の可変利得増幅器の利得制御端
子に入力される。
【0019】第一の可変利得増幅器はPINダイオード
を用いて構成され、PINダイオードに電流が流れる
と、ダイオードの内部抵抗が小さくなるので、通過する
信号レベルが低下する。また第二の可変利得増幅器は高
周波トランジスタによるフォワードAGC増幅器である
ので、利得制御端子の電圧が高くなると利得が低下す
る。第二の直流増幅器はエミッタフォロワー構成のトラ
ンジスタ回路よりなり、エミッタ端子が抵抗を介して電
源端子に接続されている。このためベース電位が下がっ
て、エミッタ電位がこの抵抗とエミッタ抵抗とで決定さ
れる電位よりも低くなろうとすると、トランジスタは遮
断する。そこで中間周波信号の入力レベルが低レベルに
なって、第二の可変利得増幅器の利得が最大になるとき
に第二の直流増幅器を構成するトランジスタが遮断する
ようにそれぞれの抵抗値を選定すれば、第一中間周波信
号が低入力レベルからレベルが増大する際に、第一及び
第二の可変利得増幅器の利得が連動して下がるようにな
る。
【0020】そして、第一及び第二の可変利得増幅器の
利得が最大となる第一中間周波信号のレベルよりも、入
力レベルがさらに低くなると第三の可変利得増幅器の利
得が増大する。この際、衛星放送受信機のNFは第一及
び第二の可変利得増幅器の利得によって変化するが、こ
れらの利得が最大のときはもっともNFは低い。また第
三の可変利得増幅器の利得が変化してもNFには影響は
ほとんどないので、第三の可変利得増幅器の利得が変化
してしているような低レベルでは、NFはもっとも低く
なっている。かつまた、PINダイオードにより構成さ
れる第一の可変利得増幅器の利得が、第一中間周波信号
の最大入力レベルにおいては、必ず後段の周波数変換器
などが歪まないように必要な減衰量まで調整されること
を保証できる。
【0021】このようにして、低入力レベルではNFが
十分低く良好で入力C/Nの劣化が殆ど無く、かつ高入
力レベルでは相互変調歪みの生じにくい衛星放送受信機
の自動利得制御回路を実現することができる。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例について図を参照しな
がら説明する。図1は、本発明の第一の実施例における
自動利得制御回路を示すものである。図1において、1
は第一中間周波信号を入力する入力端子で、2は第一中
間周波増幅器で、3は第一の可変利得増幅器、4は周波
数変換器、5は第二の可変利得増幅器、6はバンドパス
フィルタ、7は増幅器、60はFM復調器、8は検波
器、9は第一の直流増幅器、20は第二の直流増幅器で
ある。
【0023】以上のように構成された自動利得制御回路
について、以下その動作について説明する。
【0024】入力端子1には衛星からの第一中間周波信
号が印加される。その第一中間周波信号は第一中間周波
増幅回路2で増幅される。その出力は第一の可変利得増
幅器3において、制御信号端子29に印加された制御電
圧によって、信号レベルが調整される。これによって入
力レベルが高くなっても、後段において相互歪みが生じ
ないようにする。周波数変換器4は多数の第一中間周波
信号から選局して1つのチャンネルを受信する機能を果
すもので、402.78MHzを中心周波数とする第二
中間周波信号を作り出す。このとき第一中間周波増幅回
路2は、後段のNFが入力端子に影響しないための低N
Fの広帯域増幅器である。
【0025】可変利得増幅器5は入力された第二中間周
波信号を増幅する。その際、制御信号端子28に印加さ
れた制御電圧によって、その利得が変化する。バンドパ
スフィルタ6はチャンネルフィルタでFM変調されたテ
レビ信号の1波のみを通過させるバンドパスフィルタ
で、SAWフィルタなどが一般的に用いられる。その帯
域幅は27MHz程度が適当である。
【0026】増幅器7は後段のFM復調器60に適当な
信号レベルを入力するためのものである。FM復調器6
0は選局されたFM信号を復調し、検波出力信号を得
る。検波器8は入力された第二中間周波信号を検波し、
その入力レベルをDC電圧に変換する役割を果す。第一
及び第二のの直流増幅器9、20よりなる直流増幅器は
そのDC電圧を入力して、基準電圧と比較して得られる
誤差信号を増幅して可変利得増幅器3及び5に供給す
る。可変利得増幅器3及び5、バンドパスフィルタ6、
増幅器7、検波器8、第一の直流増幅器9、第二の直流
増幅器20は負帰還回路を構成しており、第二中間周波
信号のレベルが高くなると、可変利得増幅器3及び5の
利得が下がる。このようにしてFM復調器60に入力さ
れるレベルは一定となる。
【0027】さて、可変利得増幅器3、5及び第二の直
流増幅器20は図1(b)に示すように、トランジスタ
回路で構成される。図1(b)において、3は第一の可
変利得増幅器であり、30は入力端子、35は出力端
子、32は電源端子、31、34、37はコンデンサ、
33はインダクタンス、36はPINダイオード、29
は制御信号端子である。5は第二の可変利得増幅器であ
り、50は入力端子、59は出力端子、57は電源端
子、51、54、58はコンデンサ、52、53、56
は抵抗、55はトランジスタ、28は制御信号端子であ
る。20は第二の直流増幅器であり、22、23、2
4、26は抵抗、21はトランジスタである。
【0028】第二の直流増幅器20は入力端子27に入
力されたAGCの誤差電圧を第一及び第二の可変利得増
幅器3、5に入力する役割を果す。トランジスタ21は
エミッタフォロワー形式であり、エミッタ端子28が抵
抗26を介して、電源端子に接続されている。このため
ベース電位が下がって、エミッタ電位が電源電圧25
(VCC)と抵抗22、26(R22,R26)により決定さ
れる電位(R22・VCC/[R22+R26])よりも低くな
ろうとすると、トランジスタ21は遮断し、エミッタ電
位は固定される。また、このときトランジスタ21のコ
レクタ電流も流れなくなる。
【0029】第一の可変利得増幅器3において、コンデ
ンサ31、34、37は高周波的に短絡である。またイ
ンダクタンス33は高周波的に開放である。PINダイ
オード36は電流が流れていないときは、その内部抵抗
値は相当大きいので、入力端子30に入力された第一中
間周波信号はそのまま出力端子35に伝えられる。PI
Nダイオード36は電流が流れると、その内部抵抗値が
低下するので、第一の可変利得増幅器3の利得が下が
る。
【0030】第二の可変利得増幅器5は高周波トランジ
スタ55によるフォワードAGC増幅器であり、この増
幅器が最大利得になるときにトランジスタ21が遮断す
るように定数を選ぶ。
【0031】図2は、このように構成された第一及び第
二の可変利得増幅器3、5の利得制御特性を示してい
る。図に示すように、制御電圧が2V以下では利得は変
化しない。第一の可変利得増幅器3には約10dBの利
得可変範囲があり、第一及び第二の可変利得増幅器3、
5の利得可変範囲を合わせると、約40dBになり、十
分な量である。また第一の可変利得増幅器3が最小利得
(利得変化が約10dB)のときに、第一及び第二の可
変利得増幅器3、5の総合特性の利得変化は約25dB
であり、衛星放送受信機に必要な利得制御範囲の33d
Bに達していない。このため最大入力レベルにおいて
は、第一の可変利得増幅器3は最小利得になっていて、
相互変調歪みが生じにくい自動利得制御回路を実現でき
る。
【0032】「衛星放送受信機の定格と望ましい性能」
(電波技術協会編)によれば、最低入力レベルが−61
dBmのとき、入力C/Nが受信機内で劣化しないため
の条件は、NFが15dB以下であることが示されてい
る。本実施例では、入力レベルが最低入力レベルからだ
んだん高くなって行くにつれて、第一及び第2の可変利
得増幅器の利得がほぼ同程度の割合で低くなっていく。
第一の可変利得増幅器の利得はほとんど直接受信機のN
Fに影響するので、その利得減少に伴って受信機のNF
は劣化する。このため本実施例を用いた場合、受信機の
NFが12dB程度であるならば、最低入力レベルを−
61dBmよりも大幅に低くすることは望ましくない。
【0033】なお、第一の可変利得増幅器3はPINダ
イオ−ドにより構成されているので、その利得制御特性
にはほとんど温度依存性はない。しかしながら、第二の
可変利得増幅器5は高周波トランジスタ55によるフォ
ワードAGC増幅器であり、その利得制御特性には大き
な温度依存性がある。これを補正するためにはエミッタ
抵抗22の代わりに抵抗とダイオードの2個ないし3個
を直列接続したものに置き換えれば良い。こうすればダ
イオードの順方向電圧降下の温度依存性によって、利得
制御特性の温度依存性を補正できる。
【0034】以下本発明の第2の実施例について図を参
照しながら説明する。第2の実施例は、第1の実施例よ
りもさらに低入力レベルにおいても使用可能となること
を目標にしている。図3は、本発明の第2の実施例にお
ける自動利得制御回路を示すものである。図3におい
て、1は第一中間周波信号を入力する入力端子で、2は
第一中間周波増幅器で、3は第一の可変利得増幅器、4
は周波数変換器、5は第二の可変利得増幅器、6はバン
ドパスフィルタ、41は第三の可変増幅器、60はFM
復調器、8は検波器、9は第一の直流増幅器、40は第
三の直流増幅器、20は第二の直流増幅器である。
【0035】以上のように構成された自動利得制御回路
について、以下その動作について説明する。入力端子1
には衛星からの第一中間周波信号が印加される。その第
一中間周波信号は第一中間周波増幅回路2で増幅され
る。その出力は第一の可変利得増幅器3において、制御
信号端子29に印加された制御電圧によって、信号レベ
ルが調整される。これによって入力レベルが高くなって
も、後段において相互歪みが生じないようにする。周波
数変換器4は多数の第一中間周波信号から選局して1つ
のチャンネルを受信する機能を果すもので、402.7
8MHzを中心周波数とする第二中間周波信号を作り出
す。このとき第一中間周波増幅回路2は、後段のNFが
入力端子に影響しないための低NFの広帯域増幅器であ
る。可変利得増幅器5は入力された第二中間周波信号を
増幅する。その際、制御信号端子28に印加された制御
電圧によって、その利得が変化する。バンドパスフィル
タ6はチャンネルフィルタでFM変調されたテレビ信号
の1波のみを通過させるバンドパスフィルタで、SAW
フィルタなどが一般的に用いられる。その帯域幅は27
MHz程度が適当である。
【0036】第三の可変増幅器41は後段のFM復調器
60に適当な信号レベルを入力するためのものであり、
約15dB程度の利得制御範囲を有する。FM復調器6
0は選局されたFM信号を復調し、検波出力信号を得
る。検波器8は入力された第二中間周波信号を検波し、
その入力レベルをDC電圧に変換する役割を果す。第
一、第三の及び第二のの直流増幅器9、40、20より
なる直流増幅器はそのDC電圧を入力して、基準電圧と
比較して得られる誤差信号を増幅して可変利得増幅器
3、41及び5に供給する。可変利得増幅器3及び5、
バンドパスフィルタ6、第三の可変増幅器41、検波器
8、第一の直流増幅器9、第三の直流増幅器40、第二
の直流増幅器20は負帰還回路を構成しており、第二中
間周波信号のレベルが高くなると、可変利得増幅器3、
41及び5の利得が下がる。このようにしてFM復調器
60に入力されるレベルは一定となる。
【0037】さて、可変利得増幅器3、5及び第二の直
流増幅器20は、第一の実施例と同様に図3(b)に示
すようにトランジスタ回路で構成され、同様な動作をす
る。図3(b)において、3は第一の可変利得増幅器で
あり、30は入力端子、35は出力端子、32は電源端
子、31、34、37はコンデンサ、33はインダクタ
ンス、36はPINダイオード、29は制御信号端子で
ある。5は第二の可変利得増幅器であり、50は入力端
子、59は出力端子、57は電源端子、51、54、5
8はコンデンサ、52、53、56は抵抗、55はトラ
ンジスタ、28は制御信号端子である。20は第二の直
流増幅器であり、22、23、24、26は抵抗、21
はトランジスタである。 第二の直流増幅器20は入力
端子27に入力されたAGCの誤差電圧を第一及び第二
の可変利得増幅器3、5に入力する役割を果す。トラン
ジスタ21はエミッタフォロワー形式であり、エミッタ
端子28が抵抗26を介して、電源端子に接続されてい
る。このためベース電位が下がって、エミッタ電位が電
源電圧25(VCC)と抵抗22、26(R22,R26)に
より決定される電位(R22・VCC/[R22+R26])よ
りも低くなろうとすると、トランジスタ21は遮断し、
エミッタ電位は固定される。また、このときトランジス
タ21のコレクタ電流も流れなくなる。
【0038】第一の可変利得増幅器3において、コンデ
ンサ31、34、37は高周波的に短絡である。またイ
ンダクタンス33は高周波的に開放である。PINダイ
オード36は電流が流れていないときは、その内部抵抗
値は相当大きいので、入力端子30に入力された第一中
間周波信号はそのまま出力端子35に伝えられる。PI
Nダイオード36は電流が流れると、その内部抵抗値が
低下するので、第一の可変利得増幅器3の利得が下が
る。
【0039】第二の可変利得増幅器5は高周波トランジ
スタ55によるフォワードAGC増幅器であり、この増
幅器が最大利得になるときにトランジスタ21が遮断す
るように定数を選ぶ。
【0040】第三の可変利得増幅器41及び第三の直流
増幅器40はFM復調器60とともに1チップのIC6
2に集積化されることが予想される。このとき第三の可
変利得増幅器41は差動増幅器により構成されるが、そ
の利得制御範囲は受信機全体のレベルダイヤを考慮し
て、約15dBあれば十分である。第三の直流増幅器4
0は第三の可変利得増幅器41の利得制御範囲を決める
とともに、第一及び第二の可変利得増幅器3、5の利得
制御をするための第二の直流増幅器20に、AGCの誤
差信号を供給する。このため衛星放送受信機の入力信号
である第一中間周波信号のレベルが最も低いとき、第
一、第二及び第三の可変利得増幅器3、5、41はそれ
ぞれ最大利得になる。入力レベルがそれからだんだん高
くなると、まず第三の可変利得増幅器41の利得のみが
低くなる。そしてさらに入力レベルが高くなると第一及
び第二の可変利得増幅器3、5の利得が低くなる。
【0041】図4は、このように構成された第一、第二
及び第三の可変利得増幅器3、5、41の利得制御特性
を示している。図に示すように、制御電圧が2V以下で
は第三の可変利得増幅器41のみの利得が変化し、第一
及び第二の可変利得増幅器3、5の利得は変化しない。
第三の可変利得増幅器41には約15dBの利得可変範
囲がある。第一の可変利得増幅器3には約10dBの利
得可変範囲があり、また第一の可変利得増幅器3が最小
利得(利得変化が約10dB)のときに、第一第二及び
第三の可変利得増幅器3、5、41の総合特性の利得変
化は約40dBである。
【0042】そこで衛星放送受信機の最小入力レベルが
−68dBm以下であれば、望ましい性能の最大入力レ
ベルである−28dBmにおいては、第一の可変利得増
幅器3は最小利得になっているので、相互変調歪みが生
じにくい自動利得制御回路を実現できる。また第三の可
変利得増幅器41の利得可変範囲は約15dBあるの
で、衛星放送受信機の最小入力レベルの望ましい性能で
ある−61dBmより15dB低い−75dBmを最小
入力レベルとしても、受信機のNFが劣化して問題とな
ることはない。そして第一、第二及び第三の可変利得増
幅器3、5、41の利得可変範囲を合わせると、約55
dBであるので、受信機の入力レベル範囲を十分確保で
きる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、低入力レ
ベルではNFが十分低く良好で入力C/Nの劣化が殆ど
無く、かつ高入力レベルでは相互変調歪みの生じにくい
衛星放送受信機の自動利得制御回路を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施例における自動利得
制御回路のブロック図 (b)本発明の第1の実施例における自動利得制御回路
の回路図
【図2】本発明の第1の実施例における自動利得制御回
路の利得制御特性図
【図3】(a)本発明の第2の実施例における自動利得
制御回路のブロック図 (b)本発明の第2の実施例における自動利得制御回路
の回路図
【図4】本発明の第2の実施例における自動利得制御回
路の利得制御特性図
【図5】(a)従来例における自動利得制御回路のブロ
ック図 (b)従来例における自動利得制御回路の回路図 (c)従来例における自動利得制御回路の利得制御特性
【符号の説明】
1 第一中間周波信号の入力端子 2 第一中間周波増幅器 3 第一の可変利得増幅器 4 周波数変換器 5 第二の可変利得増幅器 6 バンドパスフィルタ 7 増幅器 8 検波器 9 第一の直流増幅器 20 第二の直流増幅器 21 トランジスタ 22、23、24、26 抵抗 28 制御信号端子 29 制御信号端子 30 入力端子 31、34、37 コンデンサ 32 電源端子 33 インダクタンス 35 出力端子 36 PINダイオード 40 第二の直流増幅器 41 第二の可変利得増幅器 50 入力端子 51、54、58 コンデンサ 52、53、56 抵抗 55 トランジスタ 57 電源端子 59 出力端子 60 FM復調器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星からの電波を受信して周波数変換し
    てなる衛星放送信号を含む中間周波信号を入力する第一
    の可変利得増幅器と、第一の可変利得増幅器の出力信号
    を周波数変換して得られる信号を入力する第二の可変利
    得増幅器と、第二の可変利得増幅器の出力信号を増幅し
    た後に検波して入力信号レベルに対応したDC電圧を出
    力する検波器と、検波器の出力信号を入力して、基準電
    圧と比較して得られる誤差信号を増幅する第一の直流増
    幅器と、第一の直流増幅器の出力信号を入力して第一の
    可変増幅器の利得制御端子と第二の可変利得増幅器とに
    制御信号を出力する第二の直流増幅器とを備え、第一の
    可変利得増幅器が高周波信号を阻止するための高インダ
    クタンスを介して電源端子と接続された信号ラインと高
    周波信号に対して接地された利得制御端子との間にPI
    Nダイオードを挿入して構成され、第二の可変利得増幅
    器が高周波トランジスタによるフォワードAGC増幅器
    により構成され、第二の直流増幅器がベース端子を入力
    とするエミッタフォロワー構成のトランジスタのコレク
    タ端子を第一の可変利得増幅器に接続し、エミッタ端子
    を第二の可変利得増幅器の制御信号端子に接続するとと
    もに抵抗を介して電源端子に接続することにより構成さ
    れ、中間周波信号の入力レベルが低レベルになって第二
    の可変利得増幅器の利得が最大のときにトランジスタが
    遮断するようにしたことを特長とする自動利得制御回
    路。
  2. 【請求項2】 衛星からの電波を受信して周波数変換し
    てなる衛星放送信号を含む中間周波信号を入力する第一
    の可変利得増幅器と、第一の可変利得増幅器の出力信号
    を周波数変換して得られる信号を入力する第二の可変利
    得増幅器と、第二の可変利得増幅器の出力信号を入力す
    る第三の可変利得増幅器と、第三の可変利得増幅器の出
    力信号を増幅した後に検波して入力信号レベルに対応し
    たDC電圧を出力する検波器と、検波器の出力信号を入
    力して、基準電圧と比較して得られる誤差信号を増幅す
    るとともにその出力信号を第三の可変利得増幅器に制御
    信号として印加する第一の直流増幅器と、第一の直流増
    幅器の出力信号を入力して、増幅し出力する第三の直流
    増幅器とを備え、第三の直流増幅器の出力信号を入力し
    て第一の可変増幅器の利得制御端子と第二の可変利得増
    幅器とに制御信号を出力する第二の直流増幅器とを備
    え、第一の可変利得増幅器が高周波信号を阻止するため
    の高インダクタンスを介して電源端子と接続された信号
    ラインと高周波信号に対して接地された利得制御端子と
    の間にPINダイオードを挿入して構成され、第二の可
    変利得増幅器が高周波トランジスタによるフォワードA
    GC増幅器により構成され、第二の直流増幅器がベース
    端子を入力とするエミッタフォロワー構成のトランジス
    タのコレクタ端子を第一の可変利得増幅器に接続し、エ
    ミッタ端子を第二の可変利得増幅器の制御信号端子に接
    続するとともに抵抗を介して電源端子に接続することに
    より構成され、中間周波信号の入力レベルが低レベルに
    なって第二の可変利得増幅器の利得が最大のときにトラ
    ンジスタが遮断するとともに、さらに中間周波信号のレ
    ベルが低くなったときに第三の可変利得増幅器の利得が
    増大するようにしたことを特長とする自動利得制御回
    路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6351188B1 (en) 1998-09-16 2002-02-26 Nec Corporation Variable gain amplifier circuit and gain control method
KR101487796B1 (ko) * 2013-04-22 2015-01-29 웨이브사이언스(주) 방송신호 증폭 중계기
KR101487797B1 (ko) * 2013-04-22 2015-02-04 웨이브사이언스(주) 방송신호 증폭 중계기
CN112558020A (zh) * 2020-12-26 2021-03-26 南京理工大学 一种线性调频连续波雷达收发隔离中频电路

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