JP3336758B2 - 可変減衰回路 - Google Patents

可変減衰回路

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JP3336758B2
JP3336758B2 JP20386294A JP20386294A JP3336758B2 JP 3336758 B2 JP3336758 B2 JP 3336758B2 JP 20386294 A JP20386294 A JP 20386294A JP 20386294 A JP20386294 A JP 20386294A JP 3336758 B2 JP3336758 B2 JP 3336758B2
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星放送受信機のAG
C回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】衛星放送を受信するために使用される衛
星放送受信機を図面を参照しながら説明する。図8は衛
星放送受信機のAGC回路に関連するブロック図であ
る。
【0003】図8において、40は第一中間周波信号の
入力端子である。この端子40には、アンテナで受信さ
れた衛星からの12GHz帯の電波をダウンコンバータ
により1GHz帯に周波数変換し、同軸ケーブルで屋内
に導かれた第一中間周波信号が印加される。41は第一
中間周波増幅回路、42は可変減衰回路、43は周波数
変換器、47は局部発振器、44は可変利得増幅回路、
45はバンドパスフィルタ、46はAGC検波回路、4
8はAGC制御信号である。
【0004】第一中間周波増幅回路41は、低NFの広
帯域増幅器である。可変減衰回路42は、入力信号レベ
ルが高くなってきたときに、後段の回路において歪みが
発生しないように利得を下げる役割を果たす。周波数変
換器43は、バランストランスとショットキーダイオー
ドとでバランスドミキサを構成する、いわゆるダイオー
ドミキサを用いるのが一般的である。周波数変換器4
3、局部発振器47によって選局回路が構成される。選
局回路によって、1GHz帯のFM信号は第二中間周波
数に変換される。そして可変利得増幅回路44によって
増幅される。さらにバンドパスフィルタ45によって帯
域制限することにより、多数の第一中間周波信号から選
局して1つのチャンネルを受信する機能を果す。選局し
て得られる第二中間周波数は、402.78MHzが望
ましいとされている(参考文献:「衛星放送受信機 そ
の1 目標定格」財団法人 電波技術会発行)。バンド
パスフィルタ45は1波のみを通過させるチャンネルフ
ィルタであり、帯域内の周波数特性を極力平坦にするの
が望ましく、SAWフィルタなどが一般的に用いられ
る。AGC検波回路46は、第二中間周波信号を検波し
て基準レベルに比べて高いか、低いかを判定する。その
誤差信号はAGC制御信号48として可変減衰回路42
や可変利得増幅回路44に入力され、信号のレベルが一
定になるように制御される。レベルが一定になった第二
中間周波信号は、後段のFM復調器に入力されて復調さ
れる。この例で示すように、FM復調器の入力レベルを
一定にするための利得制御回路は、第一中間周波帯と第
二中間周波帯とに分割して設置されることが一般的であ
る。
【0005】さて、第一中間周波数の帯域幅は、103
5.98MHzから1331.50MHzである。この
ような高周波信号を扱うために従来の可変減衰回路は、
図9に示すようにPINダイオードを用いる場合が多
い。図9において、10は信号の入力端子、23は出力
端子、26は制御端子、17は電源端子、11,15,
21,22はコンデンサ、12,14,18,19は抵
抗、20はコイル、13,16はPINダイオードであ
る。
【0006】以上のように構成された従来の可変減衰回
路の動作について以下に説明する。制御端子26の電圧
が充分低いときは、PINダイオード16には電流が流
れないので、その内部抵抗は数キロオームを越えてい
る。一方PINダイオード13には、電流が流れてお
り、抵抗14と合わせて回路の特性インピーダンスとほ
ぼ等しいように選べば、入力端子10における整合を良
好に保つことができる。このとき可変減衰回路は最大の
減衰量になる。また制御端子26の電圧が充分高いとき
は、PINダイオード13には電流が流れないので、そ
の内部抵抗は数キロオームを越えている。一方PINダ
イオード16には、電流が流れており、その内部抵抗は
数オームになる。このとき可変減衰回路は最小の減衰量
となり、この時の減衰量を残留損失と呼ぶ。コンデンサ
11,22は高周波信号を通過させるためのものであ
り、10pF程度が適当であり、コンデンサ15,21
は高周波信号の接地用であるので、1000pF程度が
適当である。抵抗12はPINダイオード13及び16
のバイアス用であり、抵抗値が高いほど残留損失を少な
くできる。
【0007】図10は、図9の従来の可変減衰回路の周
波数特性図である。図10に示すように、残留損失は約
3dBであり、その周波数特性は殆ど平坦である。しか
しながら、最大減衰時には、低域では減衰量が大きく、
高域ほど減衰量が少なくなる傾向になる。この傾斜は周
波数変換により、第二中間周波帯では逆に高域ほど周波
数特性が下がる方向になる。第二中間周波数の信号処理
回路は同様に高域ほど周波数特性が下がる傾向になるの
で、この傾向が互いに増し加わる方向なので好ましくな
い。周波数特性が平坦でないと、FM復調特性が劣化
し、低C/N時の受信画像の雑音が増大するからであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成で
は、入出力端子に直列に挿入されるPINダイオードが
逆バイアスされて遮断された場合には、その内部抵抗値
は数キロオーム以上となり、最大減衰量が得られる。高
周波帯で用いられるPINダイオードの代表的な特性例
は、図11(a),(b)に示す。図11(a)に示す
ように、PINダイオードはその電流によって、内部抵
抗が大幅に変化する。そして図11(b)に示すよう
に、PINダイオードが逆バイアスされたときには、内
部抵抗に極めて微少な容量が並列に付加される。その容
量値は、0.3pF程度である。そのため高域ほどPI
Nダイオードの内部インピーダンスが低くなるので、高
域ほど減衰量が少なくなり、周波数特性が平坦とならな
い。
【0009】本発明は上記課題に鑑み、最大減衰時にお
いて周波数特性がより平坦な可変減衰回路を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の可変減衰回路は、高周波信号が入力される入
力端子と、その高周波信号が出力される出力端子と、そ
の入出力端子間に挿入された少なくとも1つのPINダ
イオードと、前記PINダイオードに流れる電流を制御
する手段とを備え、減衰を小さくする際には、PINダ
イオードに流れる電流を充分大きくして、PINダイオ
ードの内部抵抗を小さくし、減衰を大きくする際には、
PINダイオードに流れる電流を充分小さくして、PI
Nダイオードの内部抵抗を大きくするものの、PINダ
イオードのカソード・アノード間電圧が逆バイアスにな
らないように制御することを特徴とする。
【0011】また、上記課題を解決するために本発明の
可変減衰回路は、高周波信号が入力される入力端子と、
その高周波信号が出力される出力端子と、カソードを入
力端子に接続し、かつアノードを出力端子に接続した第
1のPINダイオードと、カソードを入力端子に接続
し、かつアノードを抵抗を介してコンデンサにより高周
波的に接地した第2のPINダイオードと、各々のPI
Nダイオードに流れる電流を制御する手段とを備え、減
衰を小さくする際には、第2のPINダイオードに流れ
る電流を充分小さくして、第2のPINダイオードの内
部抵抗を大きくし、かつ第1のPINダイオードに流れ
る電流を充分大きくして、第1のPINダイオードの内
部抵抗を小さくし、減衰を大きくする際には、第2のP
INダイオードに流れる電流を大きくして、第2のPI
Nダイオードの内部抵抗を小さくし、第2のPINダイ
オードに直列に接続された抵抗と合わせて回路の特性イ
ンピーダンスとほぼ等しくなるように設定し、かつ第1
のPINダイオードに流れる電流を充分小さくして、第
1のPINダイオードの内部抵抗を大きくするものの、
第1のPINダイオードのカソード・アノード間電圧が
逆バイアスにならないように制御することを特徴とす
る。
【0012】また、上記課題を解決するために本発明の
可変減衰回路は、上記した構成で入力端子とを取り替え
たことを特徴とする。
【0013】また、上記課題を解決するために本発明の
可変減衰回路は、高周波信号が入力される入力端子と、
その高周波信号が出力される出力端子と、カソードを入
力端子に接続した第1のPINダイオードと、カソード
を入力端子に接続し、かつアノード端子を抵抗を介して
コンデンサにより高周波的に接地した第2のPINダイ
オードと、アノードを第1のPINダイオードのアノー
ドに接続し、かつカソードを出力端子に接続した第3の
PINダイオードとねカソードを出力端子に接続し、か
つアノードを抵抗を介してコンデンサにより高周波的に
接地した第4のPINダイオードと、各々のPINダイ
オードに流れる電流を制御する手段とを備え、減衰を小
さくする際には、第2及び第4のPINダイオードに流
れる電流を十分小さくして、第2及び第4のPINダイ
オードの内部抵抗を大きくし、かつ第1及び第3のPI
Nダイオードに流れる電流を充分大きくして、第1及び
第3のPINダイオードの内部抵抗を小さくし、減衰を
大きくする際には、第2及び第4のPINダイオードに
流れる電流を大きくして、第2及び第4のPINダイオ
ードの内部抵抗を小さくし、第2及び第4のPINダイ
オードに直列に接続された抵抗と合わせて回路の特性イ
ンピーダンスとそれぞれほぼ等しくなるように設定し、
かつ第1及び第3のPINダイオードに流れる電流を充
分小さくして、第1及び第3のPINダイオードの内部
抵抗を大きくするものの、第1及び第3のPINダイオ
ードのカソード・アノード間電圧が逆バイアスにならな
いように制御することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成によって、入力された高
周波信号は、PINダイオードを介して出力端子に出力
される。その際、減衰量を小さくするためには、PIN
ダイオードを流れる電流を制御する手段によって、その
電流が充分大きくする。このときPINダイオードの内
部抵抗が通常数オームまで小さくなる。高周波回路にお
いて信号処理を行う回路の特性インピーダンスとして
は、通常50オーム系または75オーム系を用いる。こ
のために、PINダイオードによって生じる減衰量はご
くわずかとなる。
【0015】一方、減衰量を大きくするためには、PI
Nダイオードを流れる電流を制御する手段によって、そ
の電流が充分小さくする。このときPINダイオードの
内部抵抗が通常数キロオームまで大きくなる。依ってこ
の場合は大きな減衰量が得られる。このときPINダイ
オードのカソード・アノード間電圧が逆バイアスになら
ないように制御することにより、PINダイオードのイ
ンピーダンスが端子間容量で支配的に決まるようにはな
らないので、最大減衰時において周波数特性が急峻な高
域上がりとなることはない。
【0016】また本発明は上記した構成によって、入力
された高周波信号は、第1のPINダイオードを介して
出力端子に出力される。その際、減衰量を小さくするた
めには、PINダイオードを流れる電流を制御する手段
によって、第1のPINダイオードに流れる電流を充分
大きくして、かつ第2のPINダイオードに流れる電流
を充分小さくするように制御する。この時には第1のP
INダイオードの内部抵抗が通常数オームまで小さくな
り、第2のPINダイオードの内部抵抗が通常数キロオ
ームまで大きくなる。依ってこの場合は減衰量はごくわ
ずかとなる。
【0017】一方、減衰量を大きくするためには、PI
Nダイオードを流れる電流を制御する手段によって、第
2のPINダイオードに流れる電流を充分大きくして、
かつ第1のPINダイオードに流れる電流を充分小さく
するように制御する。このときには第2のPINダイオ
ードの内部抵抗が通常数オームまで小さくなり、第1の
PINダイオードの内部抵抗が通常数キロオームまで大
きくなる。依ってこの場合は大きな減衰量が得られる。
このとき第1のPINダイオードのカソード・アノード
端子間電圧が逆バイアスにならないように制御すること
により、第1のPINダイオードのインピーダンスが端
子間容量で支配的に決まるようにはならないので、最大
減衰時において周波数特性が急峻な高域上がりとなるこ
とはない。またこのとき第2のPINダイオードに直列
に接続された抵抗と合わせて回路の特性インピーダンス
とほぼ等しくなるように設定されているので、入力端子
は整合しており、反射は生じないという特徴がある。し
かし出力端子はこのとき高いインピーダンスになってお
り、整合しておらず反射が生じる。
【0018】上記した構成では入力端子のみに整合が可
能であるが、入力端子と出力端子とを取り替えた構成で
は出力端子のみの整合が可能となる。
【0019】さらにまた本発明は上記した構成によっ
て、入力された高周波信号は、第1及び第3のPINダ
イオードを介して出力端子に出力される。その際、減衰
量わ小さくするためには、第1及び第3のPINダイオ
ードわ流れる電流を制御する手段によって、第1及び第
3のPINダイオードに流れる電流を充分大きくして、
かつ第2及び第4のPINダイオードに流れる電流を充
分小さくするように制御する。このときには第1及び第
3のPINダイオードの内部抵抗が通常数オームまで小
さくなり、第2及び第4のPINダイオードの内部抵抗
が通常数キロオームまで大きくなる。依ってこの場合は
減衰量はごくわずかとなる。
【0020】一方、減衰量を大きくするためには、PI
Nダイオードを流れる電流を制御する手段によって、第
2及び第4のPINダイオードに流れる電流を充分大き
くして、かつ第1及び第3のPINダイオードに流れる
電流を充分小さくするように制御する。このときには第
2及び第4のPINダイオードの内部抵抗が通常数オー
ムまで小さくなり、第1及び第3のPINダイオードの
内部抵抗が通常数キロオームまで大きくなる。依ってこ
の場合は大きな減衰量が得られる。このとき第1のPI
Nダイオードのカソード・アノード端子間電圧が逆バイ
アスにならないように制御することにより、第1及び第
3のPINダイオードのインピーダンスが各々の端子間
容量で支配的に決まるようにはならないので、最大減衰
時において周波数特性が急峻な高域上がりとなることは
ない。またこのとき第2及び第4のPINダイオードに
直列に接続された各々の抵抗と合わせて回路の特性イン
ピーダンスとほぼ等しくなるように設定されているの
で、入出力端子は整合しており、反射は生じないという
特徴がある。
【0021】このようにして最大減衰時においても、周
波数特性がより平坦な可変減衰回路を実現することがで
きる。
【0022】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について図を参
照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施例に
おける可変減衰回路の回路図である。なお、図1におい
て従来例の図9と同一部分には同一符号を付す。
【0023】図1において、10は信号の入力端子、2
3は出力端子、26は制御端子、17は電源端子、1
1,21,22はコンデンサ、12,24,25,28
は抵抗、20はコイル、16はPINダイオード、27
はトランジスタである。
【0024】以上のように構成された本発明の第1の実
施例における可変減衰回路の動作について以下に説明す
る。
【0025】制御端子26の電圧が充分高いときは、ト
ランジスタ27は導通状態となる。このときにはPIN
ダイオード16には、トランジスタ27から電流が供給
されており、その内部抵抗は数オームにまで下がってい
る。このとき可変減衰回路は最小の減衰量、すなわち残
留損失の状態となる。コンデンサ11,22は高周波信
号を通過させるためのものであり、10pF程度が適当
であり、コンデンサ21は高周波信号の接地用であるの
で、1000pF程度が適当である。抵抗12はPIN
ダイオード16のバイアス用であり、330オーム程度
が適当である。その抵抗値が高いほど残留損失を少なく
できる。コイル20は高周波信号の阻止用であり、通常
空芯コイルが用いられる。また回路の特性インピーダン
スよりも充分高いインピーダンスを有するストリップラ
イン用いることもできる。抵抗24はPINダイオー
ド16の電流制限用であり、またトランジスタ27の発
振防止の機能も果たす。
【0026】つぎに制御端子26の電圧がだんだん低く
なっていく場合を考える。このときPINダイオード1
6に流れる電流は、だんだん小さくなっていくので、P
INダイオード16の内部抵抗はだんだん大きくなって
いく。依って可変減衰回路の減衰量は、だんだん大きく
なっていく。さらに制御端子26の電圧が低くなって、
抵抗25,28による電源電圧の分圧電圧に0.7V加
えた電圧よりも低いときは、トランジスタ27は遮断状
態となる。例えば電源端子を5Vとして、抵抗25,2
8を例えば82キロオーム、10キロオームと設定して
おけば、PINダイオード16には殆ど電流が流れない
ので、その内部抵抗は数キロオームを越えている。この
とき可変減衰回路は最大の減衰量になる。また入出力端
子ともに回路の整合状態は悪く、大きな反射が生じる。
【0027】図2はこのように構成された本発明の第1
の実施例における可変減衰回路の周波数特性図である。
図2に示すように、残留損失は約3dBであり、その周
波数特性は殆ど平坦である。また最大減衰時でも、抵抗
28,24を介して電源端子17から電流が流れるの
で、PINダイオード16のカソード・アノード端子間
電圧が逆バイアスにならないように制御されている。こ
のためPINダイオード16のインピーダンスがその端
子間容量で支配的に決まるようにはならないので、最大
減衰時において周波数特性が急峻な高域上がりとなるこ
とはない。なお図2の点線のラインは抵抗28が存在し
ないときに、PINダイオードが逆バイアスされたとき
の状態を仮定して表したものである。
【0028】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について図を参照しながら説明する。図3は、本発明の
第2の実施例における可変減衰回路の回路図である。な
お、図3において、従来図における図9及び第1の実施
例における図1と同一部分には同一符号を付す。
【0029】図3において、10は信号の入力端子、2
3は出力端子、26は制御端子、17は電源端子、1
1,15,21,22はコンデンサ、12,14,1
8,19,24,25,28は抵抗、20はコイル、1
3,16はPINダイオード、27はトランジスタであ
る。
【0030】以上のように構成された本発明の第1の実
施例における可変減衰回路の動作について以下に説明す
る。
【0031】制御端子26の電圧が充分高いときは、ト
ランジスタ27は導通状態となる。このときにはPIN
ダイオード16には、トランジスタ27から電流が供給
されており、その内部抵抗は数オームにまで下がってい
る。またその電流によってPINダイオード13のカソ
ード電位が上がるので、PINダイオード13には電流
が流れない。その内部抵抗は数キロオームを越えるよう
にまでなる。このとき可変減衰回路は最小の減衰量、す
なわち残留損失の状態となる。コンデンサ11,22は
高周波信号を通過させるためのものであり、10pF程
度が適当であり、コンデンサ15,21は高周波信号の
接地用であるので、1000pF程度が適当である。抵
抗12はPINダイオード13及び16のバイアス用で
あり、330オーム程度が適当である。その抵抗値が高
いほど残留損失を少なくできる。コイル20は高周波信
号の阻止用であり、回路の特性インピーダンスよりも充
分高いインピーダンスを有するストリップラインを用い
ることもできる。抵抗24はPINダイオード16の電
流制限用であり、またトランジスタ27の発振防止の機
能も果たす。
【0032】次に、制御端子26の電圧がだんだん低く
なっていく場合を考える。このときPINダイオード1
6に流れる電流は、だんだん小さくなっていくので、P
INダイオード16の内部抵抗はだんだん大きくなって
いく。それとともにPINダイオード13にも電流が流
れ始める。更に制御端子26の電圧が低くなって、抵抗
25,28の分圧電圧に0.7V加えた電圧よりも低い
ときは、トランジスタ27は遮断状態となる。例えば電
源端子を5Vとして、抵抗25,28を例えば82キロ
オーム,10キロオームと設定しておけば、PINダイ
オード16には殆ど電流が流れないので、その内部抵抗
は数キロオームを越えている。一方、抵抗18,19,
12を1.8キロオーム、560オーム、330オーム
と設定しておけば、このときにPINダイオード13に
は、2mA程度の電流が流れている。依ってPINダイ
オードの内部抵抗と抵抗14とを合わせて回路の特性イ
ンピーダンスとほぼ等しいように選べば、入力端子10
における整合を良好に保つことができる。このとき可変
減衰回路は最大の減衰量になる。
【0033】図4は、このように構成された本発明の第
2の実施例における可変減衰回路の周波数特性図であ
る。図4に示すように、残留損失は約3dBであり、そ
の周波数特性は殆ど平坦である。また最大減衰時でも、
PINダイオード16のカソード・アノード端子間電圧
が逆バイアスにならないように制御されているので、P
INダイオード16のインピーダンスがその端子間容量
で支配的に決まるようにはならないので、最大減衰時に
おいて周波数特性が急峻な高域上がりとなることはな
い。なお図4の点線のラインは抵抗28が存在しないと
きに、PINダイオードが逆バイアスされたときの状態
を仮定して表したものである。
【0034】(実施例3)次に本発明の第3の実施例に
おける可変減衰回路について図面を参照しながら説明す
る。図5は、本発明の一実施例における可変減衰回路の
回路図である。図5において、実施例2における図3と
同一部分には同一符号を付す。
【0035】図5において、10は信号の入力端子、2
3は出力端子、26は制御端子、17は電源端子、1
1,21,22,32はコンデンサ、18,19,2
4,25,28,33,31は抵抗、20はコイル、2
9,30はPINダイオード、27はトランジスタであ
る。
【0036】以上のように構成された本発明の第3の実
施例における可変減衰回路の動作について以下に説明す
る。第3の実施例は第2の実施例に比べて、入出力端子
を入れ替えた構成であり、基本的な動作は同等である。
但し相違点は、最大減衰時において出力端子が回路に整
合しており、入力端子は整合できないことである。
【0037】(実施例4)次に本発明の第4の実施例に
おける可変減衰回路について図面を参照しながら説明す
る。図6は、本発明の一実施例における可変減衰回路の
回路図である。図6において、実施例2における図3及
び実施例3における図5と同一部分には同一符号を付
す。
【0038】図6において、10は信号の入力端子、2
3は出力端子、26は制御端子、17は電源端子、1
1,15,21,22,32はコンデンサ、12,1
4,18,19,24,25,28,31,32は抵
抗、20はコイル、13,16,29,30はPINダ
イオード、27はトランジスタである。
【0039】以上のように構成された本発明の第4の実
施例における可変減衰回路の動作について以下に説明す
る。
【0040】制御端子26の電圧が充分高いときは、ト
ランジスタ27は導通状態となる。このときにはPIN
ダイオード16及び29には、トランジスタ27から電
流が供給されており、その内部抵抗は数オームにまで下
がっている。またその電流によってPINダイオード1
3及び30のカソード電位が上がるので、PINダイオ
ード13及び30には電流が流れない。その内部抵抗は
数キロオームを越えるようにまでなる。このとき可変減
衰回は最小の減衰量すなわち残留損失の状態となる。コ
ンデンサ11,22は高周波信号を通過させるためのも
のであり、10pF程度が適当であり、コンデンサ1
5,21及び32は高周波信号の接地用であるので、1
000pF程度が適当である。抵抗12及び33はPI
Nダイオード13,16,29及び30のバイアス用で
あり、330オーム程度が適当である。その抵抗値が高
いほど残留損失を少なくできる。コイル20は高周波信
号の阻止用であり、通常空芯コイルが用いられる。また
回路の特性インピーダンスよりも充分高い員PINダイ
オードーダンスを有するストリップラインを用いること
もできる。抵抗24はPINダイオード16及び29の
電流制限用であり、またトランジスタ27の発振防止の
機能も果たす。
【0041】次の制御端子26の電圧がだんだん低くな
っていく場合を考える。このときPINダイオード16
及び29に流れる電流は、だんだん小さくなっていくの
で、PINダイオード16及び29の内部抵抗はだんだ
ん大きくなっていく。それとともにPINダイオード1
3及び30にも電流が流れ始める。さらに制御端子26
の電圧が低くなって、抵抗25,28による電源電圧の
分圧電圧に0.7V加えた電圧よりも低いときは、トラ
ンジスタ27は遮断状態となる。例えば電源端子を5V
として、抵抗25,28を例えば82キロオーム、10
キロオームと設定しておけば、PINダイオード16及
び29には殆ど電流が流れないので、その内部抵抗は数
キロオームを越えている。一方、抵抗18,19,1
2,33を1.8キロオーム,560オーム,330オ
ーム,330オームと設定しておけば、このときにPI
Nダイオード13及び30には、2mA程度の電流が流
れている。依ってPINダイオードの内部抵抗と抵抗1
4乃至31とを合わせて回路の特性インピーダンスとほ
ぼ等しいように選べば、入力端子10及び出力端子23
における整合を良好に保つことができる。このとき可変
減衰回路は最大の減衰量になる。
【0042】図8は、このように構成された可変減衰回
路の周波数特性図である。図8に示すように、残留損失
は約3dBであり、その周波数特性は殆ど平坦である。
また最大減衰時でも、PINダイオード16及び29の
カソード・アノード端子間電圧が逆バイアスにならない
ように制御されているので、PINダイオード16及び
29のインピーダンスがその端子間容量で支配的に決ま
るようにはならないので、最大減衰時において周波数特
性が急峻な高域上がりとなることはない。なお図8の点
線のラインは抵抗28が存在しないときに、PINダイ
オードが逆バイアスされたときの状態を仮定して表した
ものである。
【0043】このようにして最大減衰時においても、周
波数特性がより平坦な可変減衰回路を実現することがで
きる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明のよれば、最大減衰
時においても、周波数特性がより平坦な可変減衰回路を
実現することができるので、復調特性がより安定な衛星
放送受信機の自動利得制御回路を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における可変減衰回路の
回路図
【図2】本発明の第1の実施例における可変減衰回路の
周波数特性図
【図3】本発明の第2の実施例における可変減衰回路の
回路図
【図4】本発明の第2の実施例における可変減衰回路の
周波数特性図
【図5】本発明の第3の実施例における可変減衰回路の
回路図
【図6】本発明の第4の実施例における可変減衰回路の
回路図
【図7】本発明の第4の実施例における可変減衰回路の
周波数特性図
【図8】従来例における衛星放送受信機のAGC回路に
関連するブロック図
【図9】従来例における可変減衰回路の回路図
【図10】従来例における可変減衰回路の周波数特性図
【図11】(a)PINダイオードの内部抵抗と順方向
電流特性図 (b)PINダイオードの端子間容量と逆方向端子間電
圧特性図
【符号の説明】
10 信号の入力端子 11,15,21,22,32 コンデンサ 12,14,18,19,24,25,28,31,3
2,33 抵抗 13,16,29,30 PINダイオード 17 電源端子 20 コイル 23 出力端子 26 制御端子 40 第一中間周波信号の入力端子 41 第一中間周波増幅回路 42 可変減衰回路 43 周波数変換器 44 可変利得増幅回路 45 バンドパスフィルタ 46 AGC検波回路 47 局部発振器 48 AGC制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 1/00 - 11/08 H03H 7/25

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号が入力される入力端子と、 入力端子に一端を接続する第1のコンデンサと、 前記第1のコンデンサの前記入力端子に接続していない
    他の一端にカソード端子を接続し、かつアノード端子は
    直流カットコンデンサを介して出力端に接続する第1の
    PINダイオードと、 前記第1のコンデンサの前記他の一端に、一端を接続し
    てその他端を接地する第1の抵抗と、 カソード端子を前記第1のコンデンサの前記他の一端に
    接続し、かつアノード端子を、直列に接続した第2の抵
    抗及び第2のコンデンサーを介して接地した第2のPI
    Nダイオードと、 電源端子と接地間を直列で接続する2つの抵抗であっ
    て、かつ当該抵抗間の接続点は前記第2のコンデンサー
    を介して接地された第3及び第4の抵抗と、 制御端子にベース端子を接続し、エミッタ端子を第5の
    抵抗を介して接地し、コレクタ端子を前記電源端子に接
    続したトランジスタと、 前記トランジスタのエミッタ端子と前記電源端子間を接
    続する第6の抵抗と、 前記トランジスタのエミッタ端子と前記第1のPINダ
    イオードのアノード端子を接続するインダクタンスとか
    らなることを特徴とする可変減衰回路。
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