JP3470043B2 - 自動利得制御回路および衛星放送受信チューナ - Google Patents

自動利得制御回路および衛星放送受信チューナ

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JP3470043B2 JP15441698A JP15441698A JP3470043B2 JP 3470043 B2 JP3470043 B2 JP 3470043B2 JP 15441698 A JP15441698 A JP 15441698A JP 15441698 A JP15441698 A JP 15441698A JP 3470043 B2 JP3470043 B2 JP 3470043B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高周波増幅器お
よび中間周波増幅器の利得制御を行う自動利得制御(以
下、AGCと言う)回路、および、このAGC回路を搭
載した衛星放送受信チューナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、衛星放送受信チューナとし
て、図7に示すようなものがある。図7において、入力
端子1からは、受信された高周波信号(950MHz〜
2150MHzまでの第1中間周波信号)が入力され
る。そして、高周波増幅器2によって増幅された高周波
信号は、グウンコンバータ3によって中間周波信号(こ
の場合には、479.5MHzの第2中間周波信号)に
周波数変換される。尚、ダウンコンバータ3は、希望の
受信チャンネルに応じた発振周波数に設定された第1局
部発振器12と、この第1局部発振器12からの発振信
号を高周波増幅器2からの高周波信号と混合する第1混
合器13等から構成される。
【0003】中間周波フイルタ4は、不要な信号を除去
してダウンコンバータ3からの中間周波信号のみを通過
させて中間周波増幅器5に送出する。そして、中間周波
フィルタ4からの中間周波信号は、中間周波増幅器5に
よって増幅され、IQ検波器6によってIQ検波され
る。
【0004】上記IQ検波器6は、第2のダウンコンバ
ート用の2つの第2混合器14,15、第2局部発振器
16、90度移相器17を有している。そして、中間周
波増幅器5からの中間周波信号は、2分配されて2つの
第2混合器14,15に入力される。また、中間周波数
と略等しい周波数で発振する固定周波数のローカル発振
器である第2局部発振器16からの出力は2分配され、
その一方が90度移相器17を経由することによって得
られた互いに90度位相が異なる2つのローカル信号が
各第2混合器14,15に入力される。そして、2つの
第2混合器14,15によって中間周波信号と混合され
てベースバンド信号に変換される。こうしてベースバン
ド信号に変換されたI信号及びQ信号は、ベースバンド
アンプ18,19で増幅されてI信号出力端子7及びQ
信号出力端子8から出力される。
【0005】AGC信号入力端子9には、上記IQ検波
器6の後段に設けられた復調器(BS受信用チューナの
場合にはQPSK復調器)に最適レベルのI/Q信号が
入力されるように高周波増幅器2及び中間周波増幅器5
の利得を制御するために、上記復調回路から出力された
AGC信号が入力される。そして、このAGC信号(直
流電圧信号)は、第1AGC増幅器10に入力される。
そうすると、第1AGC増幅器10は、上記AGC信号
のレベルに応じた第1のAGC電圧を中間周波増幅器5
と第2AGC増幅器11とに供給する。第2AGC増幅
器11は、第1AGC増幅器10からの上記第1のAG
C電圧のレベルに応じた第2のAGC電圧を高周波増幅
器2に供給する。
【0006】ここで、上記第1,第2のAGC電圧に基
づく中間周波増幅器5および高周波増幅器2の利得制御
は、受信電波の強弱に応じて以下のように行われるよう
になっている。すなわち、受信電波が比較的弱く、AG
C信号入力端子9に入力されるAGC信号の電圧がそれ
ほど高くない場合には、中間周波増幅器5の利得制御
(以下、IFAGCと言う)のみが行われる。そして、
受信電波が強くなってAGC信号の電圧が所定電圧を越
えると、高周波増幅器2の利得制御(以下RFAGC
と言う)も同時に行われる。こうして、受信電波の強弱
によってI信号出力端子7およびQ信号出力端子8から
出力されるI信号およびQ信号の出力レベルが変動しな
いように制御されるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の衛星放送受信チューナの第1,第2AGC増幅器1
0,11で構成されるAGC回路には、以下のような問
題がある。図8は、上記AGC回路のゲインリダクショ
ン特性を示す。ここで、上記IFAGCのゲインリダク
ション特性は、上記AGC信号の電圧(以下、AGC電
圧と言う)が例えば略2VまではAGC電圧と共に略単
調増加し、略2Vから略3Vまでは20dBを維持し、
略3Vから再び略単調増加するようになっている。一
方、上記RFAGCのゲインリダクション特性は、AG
C電圧が略1Vを越えると徐々に増加し始め、略2Vか
ら略3Vまでは略単調増加し、略3Vを越えると減少し
始め、略4Vを越えると20dBに飽和するようになっ
ている。その場合に、上記IFAGCにおける単調増加
の傾斜よりも上記RFAGCにおける単調増加の傾斜の
方が大きくなっている。
【0008】したがって、上記AGC電圧が略2Vを越
えてRFAGCが掛かり始めると、同時にIFAGCの
掛かり具合が一定になっていても上記RFAGCの場合
とIFAGCの場合との単調増加の傾斜の違いから、I
FAGCのみの利得制御が掛かっている場合に比べてA
GC電圧の変化に対する入力信号のレベル減衰量(合計
AGC)が大きくなる。したがって、上記RFAGCが
掛かり始めてから掛かり終わるまで(つまり、RFAG
Cのゲインリダクションが飽和するまで)の期間の合計
AGCのグインリダクション量の変化が急峻になり、上
記合計AGCのAGC電圧に対するゲインリダクション
特性はリニアではなくなる。
【0009】一方において、上記IQ検波器6の後段に
QPSK復調器等が設けられるデジタル放送用の衛星放
送受信チューナでは、上記QPSK復調器からのAGC
電圧がD/AコンバータによってD/A変換される場合
がある。その場合には、D/A変換前の1ビット当りの
上記変換後のゲイン制御量(入力信号レベル減衰量)が
上記AGC電圧の変動範囲に渡って安定するように、A
GC電圧対ゲインリダクション(あるいは、AGC電圧
対入力信号レベル減衰)特性のリニアリティが必要にな
る。
【0010】また、上記IQ検波器6の後段にQPSK
復調器等が設けられるデジタル放送用の衛星放送受信チ
ューナや、FM復調器等が設けられるアナログ放送用の
衛星放送受信チューナにおいて、上記復調器からのAG
C電圧のレベルをモニターして、衛星放送受信チューナ
に入力される信号のレベルを表示する機能を持たせる場
合がある。その場合にもAGC電圧対ゲインリダクショ
ン(あるいはAGC電圧対入力信号レベル減衰)特性の
リニアリティが必要になる。
【0011】ところで、上述のごとくAGC電圧対ゲイ
ンリダクション特性をリニアにするためには、上記RF
AGC特性をリニアにすればよい。ところが、入力信号
のレベルが弱い場合に上記RFAGCが掛かるとチュー
ナのNF(雑音指数)が劣化する一方、入力信号のレベ
ルが強い場合に上記RFAGCが充分に掛かっていない
とIM(インターモジュレーション)が劣化してしまう
という問題が発生する。したがって、従来におけるRF
AGCは、上述のごとく、上記AGC電圧が例えば略2
Vから略3Vまでは略単調増加し、その前後ではあまり
変化しないようなゲインリダクション特性になってい
る。
【0012】そこで、この発明の目的は、AGC電圧に
対する入力信号レベルの減衰量をリニアにできるAGC
回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、入力された高周波信号を増
幅する高周波増幅器と,この高周波増幅器からの高周波
信号が周波数変換された中間周波信号を増幅する中間周
波増幅器との夫々に,AGC電圧を供給して上記両増幅
器の利得制御を行うAGC回路において、入力信号のレ
ベルに応じた第1のAGC電圧を上記中間周波増幅器に
供給して,上記中間周波増幅器の利得制御を行う第1A
GC増幅器と、上記第1のAGC電圧のレベルに応じた
第2のAGC電圧を上記高周波増幅器に供給して,上記
高周波増幅器の利得制御を行う第2AGC増幅器と、A
GC用入力信号が入力される一方,出力信号を上記第1
AGC増幅器に供給すると共に,上記第1,第2AGC
増幅器を1ブロックとした入力電圧対ゲインリダクショ
ン特性と同じ出力電圧対入力電圧特性を有するAGC補
正回路を備えると共に、上記AGC補正回路は、反転入
力端子に上記AGC用入力信号が入力される第1オペレ
ーショナルアンプと、上記第1オペレーションアンプの
出力端子と上記反転入力端子との間に介設されて上記出
力端子側からの信号のみを通過させる第1ダイオード
と、上記第1オペレーションアンプの上記出力端子と反
転入力端子との間に介設されて上記反転入力端子側から
の信号のみを通過させる第2ダイオードと、上記第1オ
ペレーションアンプの上記出力端子と反転入力端子との
間に介設された帰還抵抗と、上記第1オペレーショナル
アンプの出力信号と上記AGC用入力信号とを加算する
加算手段と、上記第1オペレーショナルアンプの出力端
子と上記加算手段との間に介設された第1抵抗と、上記
加算手段と上記AGC用入力信号の入力端子との間に介
設された第2抵抗と、上記加算手段からの出力信号を増
幅する第2オペレーショナルアンプを備えており、上記
第1抵抗の抵抗値と上記第2抵抗の抵抗値との比率を変
えることによって、上記加算手段による上記第1オペレ
ーショナルアンプの出力電圧と上記AGC用入力信号の
電圧との加算比率を変えることが可能になっていること
を特徴としている。
【0014】上記構成によれば、第1AGC増幅器の前
段に設けられたAGC補正回路は、上記第1,第2AG
C増幅器を1ブロックとした入力電圧対ゲインリダクシ
ョン特性と同じ出力電圧対入力電圧特性を有している。
その結果、上記第2AGC増幅器による上記高周波増幅
器に対する利得制御特性を最適特性に保ちつつ、本AG
C回路におけるAGC用入力信号のレベルに対するゲイ
ンリダクション特性がリニアになる。
【0015】さらに、入力電圧の変動範囲における中間
領域では単調増加する一方、上記中間領域の上下両側で
は殆ど変化しないゲインリダクション特性を有する上記
第2AGC増幅器を用いた場合に、上記第1,第2AG
C増幅器を1ブロックとした入力電圧対ゲインリダクシ
ョン特性と上記AGC補正回路の出力電圧対入力電圧特
性とを同じにできる。
【0016】その際に、上記第2AGC増幅器による上
記高周波増幅器に対する利得制御特性を最適特性に設定
した場合であっても、上記第1抵抗の抵抗値と上記第2
抵抗の抵抗値との比率を変えることによって、上記加算
手段による上記第1オペレーショナルアンプの出力電圧
と上記AGC用入力信号の電圧との加算比率が変えられ
て、上記AGC補正回路の出力電圧対入力電圧特性が上
記第1,第2AGC増幅器を1ブロックとした入力電圧
対ゲインリダクション特性に完全に一致するように設定
される。
【0017】た、請求項2に係る発明の衛星放送受信
チューナは、請求項1に係る発明のAGC回路を搭載し
たディジタル放送用の衛星放送受信チューナであること
を特徴としている。
【0018】上記構成によれば、ディジタル放送用の衛
星放送受信チューナには、請求項1に係る発明のAGC
回路が搭載されている。したがって、QPSK復調器等
の復調器からのディジタルのAGC用入力信号の1ビッ
ト当たりの本AGC回路によるゲイン制御量が、上記A
GC用入力信号のレベルの全変動範囲に渡って一様にな
り、受信信号のAGCが安定して行われる。また、上記
復調器からのAGC用入力信号のレベルと受信信号レベ
ルとの関係がリニアになり、上記AGC用入力信号のレ
ベルをモニターして受信信号のレベルを表示する場合の
上記表示が高精度で行われる。
【0019】また、請求項3に係る発明の衛星放送受信
チューナは、請求項1に係る発明のAGC回路を搭載し
たアナログ放送用の衛星放送受信チューナであることを
特徴としている。
【0020】上記構成によれば、アナログ放送用の衛星
放送受信チューナには、請求項1に係る発明のAGC回
路が搭載されている。したがって、FM復調器等の復調
器からのAGC用入力信号のレベルと受信信号レベルと
の関係がリニアになり、上記AGC用入力信号のレベル
をモニターして受信信号のレベルを表示する場合の上記
表示が高精度で行われる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態のAG
C回路を搭載した衛星放送受信チューナーの部分回路図
である。図1において、入力端子21,高周波増幅器2
2,グウンコンバータ23,中間周波フイルタ24,中
間周波増幅器25,IQ検波器26,I信号出力端子2
7,Q信号出力端子28,AGC信号入力端子29,第
1AGC増幅器30および第2AGC増幅器31は、図
7における入力端子1,高周波増幅器2,グウンコンバ
ータ3,中間周波フイルタ4,中間周波増幅器5,IQ
検波器6,I信号出力端子7,Q信号出力端子8,AG
C信号入力端子9,第1AGC増幅器10および第2A
GC増幅器11と同じ構成を有して、同様に動作する。
【0022】本実施の形態においては、上記第1AGC
増幅器30の前段にAGC補正回路32を設ける。そし
て、第1AGC増幅器30,第2AGC増幅器31およ
びAGC補正回路32でAGC回路33を構成するので
ある。このAGC補正回路32は、図2に示すような構
成を有している。AGC入力端子35には例えば0V〜
5VのAGC電圧(V1)が入力される。そうすると、
入力されたAGC電圧は抵抗36を介してオペアンプ3
7の反転入力端子側に供給される。そして、オペアンプ
37からの出力(V2)は、抵抗38を通過した後に、
AGC入力端子35から抵抗39を介して供給されるA
GC電圧(V1)と加算されてオペアンプ40で増幅さ
れる。こうして得られたAGC信号(V3:直流電圧)
は、出力端子41を介して第1AGC増幅器30に入力
されるのである。
【0023】ここで、上記オペアンプ37の反転入力端
子と出力端子との間には、帰還抵抗42とリミッタ用ダ
イオード(電圧降下0.7V)43,44とが設けられ
ている。また、オペアンプ37の非反転入力端子には、
電源電圧Vccを抵抗45,46で分圧した基準電圧が
供給される。さらに、オペアンプ40の反転入力端子に
は、電源電圧Vccを抵抗47,48で分圧した電圧が
供給される。また、オペアンプ40の反転入力端子と出
力端子との間には帰還抵抗49が設けられている。
【0024】上記構成において、上記AGC入力端子3
5から入力されるAGC電圧が例えば0V〜1.8Vの
間の場合は、リミッタ用ダイオード44の働きによっ
て、図3に示すようにオペアンプ37からは一定の電圧
V2が出力される。その結果、出力端子41から出力さ
れるAGC信号(V3)の電圧は、図3に点線で示すよ
うに、AGC入力端子35からのAGC電圧(V1)の
変化に伴って単調増加することになる。
【0025】次に、上記AGC入力端子35から入力さ
れるAGC電圧が例えば1.8V〜3.2Vの間の場合
は、リミツタ用ダイオード43,44は働かず、図3に
示すようにオペアンプ37からは上記AGC電圧の変化
に応じて単調減少する電圧V2が出力される。その結
果、出力端子41から出力されるAGC信号(V3)の
電圧は、図3に点線で示すように、オペアンプ37から
の単調減少する電圧V2がAGC入力端子35に入力さ
れるAGC電圧(V1)の増加によって相殺されて一定
となる。
【0026】次に、上記AGC入力端子35から入力さ
れるAGC電圧が例えば3.2V〜5Vの間の場合は、
リミッタ用ダイオード43の働きによって、図3に示す
ように、オペアンプ37からは一定の電圧V2が出力さ
れる。その結果、出力端子41から出力されるAGC信
号(V3)の電圧は、図3に点線で示すように、AGC
入力端子35に入力されるAGC電圧(V1)の変化に
伴って単調増加することになる。したがって、上記AG
C補正回路32のAGC入力端子35に入力されるAG
C電圧が0V〜5Vの範囲で変化した場合における出力
端子41からの出力電圧(V3)は、図3に点線で示す
ように、AGC電圧が0V〜1.8Vおよび3.2V以
上の場合には単調増加し、1.8V〜3.2Vの間には
一定となる。
【0027】ここで、上記抵抗38と抵抗39との比率
を変えることによって、オペアンプ37の出力電圧V2
とAGC電圧V1との加算比率を変えることができる。
その結果、図4に実線で示すように、AGC電圧が1.
8V〜3.2Vの間における出力端子41からの出力電
圧V3´を一定ではなく低い傾斜で上昇させることが可
能となる。
【0028】図5は、上記AGC補正回路32の入出力
特性(以下、単にAGC補正回路特性と言う)と第1,
第2AGC増幅器30,31を1ブロックとした入力電
圧対ゲインリダクション特性(以下、単にAGC増幅器
特性と言う)とを示す。ここで、図中第1象限には上記
AGC補正回路特性を示し、第2象限には上記AGC増
幅器特性を示している。尚、図中AGC増幅器入力電圧
とは第1AGC増幅器30への入力電圧のことであり、
これは取りも直さずAGC補正回路32の出力電圧(A
GC補正回路出力電圧)のことである。
【0029】本実施の形態においては、図5に示すよう
に、上記AGC増幅器特性は、図8に示す第1,第2A
GC増幅器10,11のみからなる従来のAGC回路
(図7参照)の入力電圧対ゲインリダクション特性(図
8参照)と同じ特性になっている。そして、図5におけ
る上記AGC補正回路特性とAGC増幅器特性とが縦軸
に対して左右対称になるように、AGC補正回路32の
抵抗38と抵抗39との比率を設定しておくのである。
そうすることによって、第1,第2AGC増幅器30,
31およびAGC補正回路32で構成されるAGC回路
33の入力電圧(AGC電圧)対ゲインリダクション特
性は、図6に示すように直線関係になる。すなわち、第
1AGC増幅器30の前段にAGC補正回路32を配置
してAGC回路33を構成することによって、AGC回
路33のAGC電圧対ゲインリダクション特性をリニア
にするのである。
【0030】その結果、上記第2AGC増幅器31から
のAGC信号に基づく上記RFAGCは、AGC電圧が
略2Vから略3Vまでの間は略単調増加し、その前後で
はあまり変化しないような従来と同じゲインリダクショ
ン特性を有している。したがって、入力信号のレベルが
弱い場合には上記RFAGCが掛からずにチューナのN
Fが劣化しないようにする一方、入力信号のレベルが強
い場合に上記RFAGCが充分に掛かって上記IMが劣
化しないようにする特性を保持しつつ、AGC回路33
のAGC電圧対ゲインリダクション特性をリニアにでき
るのである。
【0031】上述のように、本実施の形態においては、
上記高周波増幅器22および中間周波増幅器25の利得
を制御する第1,第2AGC増幅器30,31の前段に
AGC補正回路32を設ける。こうして、AGC回路3
3を第1AGC増幅器30,第2AGC増幅器31およ
びAGC補正回路32で構成する。そして、その場合の
第1,第2AGC増幅器30,31の入力電圧対ゲイン
リダクション特性を従来のAGC回路のAGC電圧対ゲ
インリダクション特性と同様に設定する一方、AGC補
正回路32の入出力特性を、AGC回路33のAGC電
圧対ゲインリダクション特性が直線関係になるように設
定するのである。
【0032】したがって、上記実施の形態のAGC回路
33によれば、図7に示す従来の衛星放送受信チューナ
の場合と同じRFAGC特性を保持しつつ、AGC回路
33のAGC電圧対ゲインリダクション特性をリニアに
できる。すなわち、上記実施の形態によれば、IQ検波
器26の後段にQPSK復調器が配置されたデジタル放
送用の衛星放送受信チューナにおける上記QPSK復調
器からのAGC電圧がD/A変換されている場合の上記
1ビット当りのゲイン変化量が上記AGC電圧の全範囲
に渡って安定し、受信信号の自動利得制御が容易にな
る。また、上記デジタル放送用の衛星放送受信チューナ
やIQ検波器26の後段にFM復調器が配置されたアナ
ログ放送用の衛星放送受信チューナにおいて、上記各復
調器からのAGC電圧のレベルをモニターして受信信号
のレベルを表示する場合に、高精度な表示が可能となる
のである。
【0033】尚、上記AGC補正回路32の具体的構成
は、図2に示す構成に限定されるものではない。要は、
第2AGC増幅器31の入力電圧対ゲインリダクション
特性を従来と同じRFAGC特性が得られるように設定
した場合に、第1,第2AGC増幅器30,31を1ブ
ロックとした入力電圧対ゲインリダクション特性と同じ
出力電圧対入力電圧特性が得られるように構成すればよ
いのである。
【0034】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明のAGC回路は、中間周波増幅器の利得制御を行
う第1AGC増幅器、高周波増幅器の利得制御を行う第
2AGC増幅器、および、上記第1,第2AGC増幅器
を1ブロックとした入力電圧対ゲインリダクション特性
と同じ出力電圧対入力電圧特性を有するAGC補正回路
で構成したので、上記第2AGC増幅器による上記高周
波増幅器に対する利得制御特性を最適特性に保ちつつ、
本AGC回路におけるAGC用入力信号のレベルに対す
るゲインリダクション特性をリニアにできる。
【0035】さらに、上記AGC補正回路は、反転入力
端子に上記AGC用入力信号が入力される第1オペレー
ショナルアンプを有し、上記第1オペレーションアンプ
の出力端子と上記反転入力端子との間に、上記出力端子
側からの信号のみを通過させる第1ダイオードと上記反
転入力端子側からの信号のみを通過させる第2ダイオー
ドと帰還抵抗とを介設し、上記第1オペレーショナルア
ンプの出力信号と上記AGC用入力信号とを加算手段で
加算するので、入力電圧の変動範囲における中間領域で
は単調増加する一方、上記中間領域の上下両側では殆ど
変化しないゲインリダクション特性を有する上記第2A
GC増幅器を用いても、つまり上記RFAGC特性が従
来と同じ特性のままでも、本AGC回路のAGC用入力
信号のレベルに対するゲインリダクション特性をリニア
にできる。
【0036】さらに、上記AGC補正回路には、上記第
1オペレーショナルアンプの出力端子と上記加算手段と
の間に介設された第1抵抗と、上記加算手段と上記AG
C用入力信号の入力端子との間に介設された第2抵抗と
を設けて、上記第1抵抗の抵抗値と上記第2抵抗の抵抗
値との比率を変えることによって、上記加算手段による
上記第1オペレーショナルアンプの出力電圧と上記AG
C用入力信号の電圧との加算比率の変更を可能にしたの
で、上記第2AGC増幅器による上記高周波増幅器に対
する利得制御特性を最適特性に設定した場合でも、上記
AGC補正回路の出力電圧対入力電圧特性を、容易に且
つ精度良く上記第1,第2AGC増幅器を1ブロックと
した入力電圧対ゲインリダクション特性と同じに設定で
きる。
【0037】したがって、この発明によれば、上記第2
AGC増幅器による上記高周波増幅器に対する利得制御
特性を最適特性に保ちつつ、上記第1,第2AGC増幅
器およびAGC補正回路で構成されるAGC回路のAG
C電圧対ゲインリダクション特性を精度良くリニアにす
ることができるのである。
【0038】また、請求項2に係る発明の衛星放送受信
チューナは、請求項1に係る発明のAGC回路を搭載し
たディジタル放送用の衛星放送受信チューナであるの
で、復調器からのディジタルのAGC用入力信号の1ビ
ット当たりの本AGC回路によるゲイン制御量を上記A
GC用入力信号のレベルの全変動範囲に渡って一様にで
きる。したがって、受信信号のAGCを安定して行うこ
とができる。また、上記復調器からのAGC用入力信号
のレベルと受信信号レベルとの関係をリニアにできる。
したがって、上記AGC用入力信号のレベルをモニター
して受信信号のレベルを表示する場合に、上記表示を高
精度で行うことができる。
【0039】また、請求項3に係る発明の衛星放送受信
チューナは、請求項1に係る発明のAGC回路を搭載し
たアナログ放送用の衛星放送受信チューナであるので、
復調器からのAGC用入力信号のレベルと受信信号レベ
ルの関係をリニアにできる。したがって、上記AGC用
入力信号のレベルをモニターして受信信号のレベルを表
示する場合に、上記表示を高精度で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のAGC回路を搭載した衛星放送受信
チューナの部分回路図である。
【図2】図1におけるAGC補正回路の具体的構成の一
例を示す図である。
【図3】図2における各部の電圧とAGC電圧との関係
を示す図である。
【図4】図2におけるオペアンプの出力電圧とAGC電
圧との加算比率を変えた場合のAGC電圧と出力電圧と
の関係の変化の説明図である。
【図5】図1におけるAGC補正回路の入出力特性と第
1,第2AGC増幅器の入力電圧対ゲインリダクション
特性とを合わせた図である。
【図6】図1におけるAGC回路のAGC電圧とゲイン
リダクションとの関係を示す図である。
【図7】従来の衛星放送受信チューナの部分回路図であ
る。
【図8】図7におけるAGC電圧対ゲインリダクション
特性を示す図である。
【符号の説明】
21…入力端子、 22…高周波増幅
器、 23…グウンコンバータ、 24…中間周波フ
イルタ、 25…中間周波増幅器、 26…IQ検波
器、 27…I信号出力端子、 28…Q信号出力
端子、 29…AGC信号入力端子、 30…第1AGC
増幅器、 31…第2AGC増幅器、 32…AGC補正
回路、 35…AGC入力端子、 37,40…オペ
アンプ、 41…出力端子、 42,49…帰還
抵抗、 43,44…リミッタ用ダイオード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 3/20 H04B 1/16 H04N 5/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された高周波信号を増幅する高周波
    増幅器と、この高周波増幅器からの高周波信号が周波数
    変換された中間周波信号を増幅する中間周波増幅器との
    夫々に、自動利得制御電圧を供給して上記両増幅器の利
    得制御を行う自動利得制御回路において、 入力信号のレベルに応じた第1の自動利得制御電圧を上
    記中間周波増幅器に供給して、上記中間周波増幅器の利
    得制御を行う第1自動利得制御増幅器と、 上記第1の自動利得制御電圧のレベルに応じた第2の自
    動利得制御電圧を上記高周波増幅器に供給して、上記高
    周波増幅器の利得制御を行う第2自動利得制御増幅器
    と、 自動利得制御用入力信号が入力される一方、出力信号を
    上記第1自動利得制御増幅器に供給すると共に、上記第
    1,第2自動利得制御増幅器を1ブロックとした入力電
    圧対ゲインリダクション特性と同じ出力電圧対入力電圧
    特性を有する自動利得制御補正回路を 備えると共に、 上記自動利得制御補正回路は、 反転入力端子に上記自動利得制御用入力信号が入力され
    る第1オペレーショナルアンプと、 上記第1オペレーションアンプの出力端子と上記反転入
    力端子との間に介設されて、上記出力端子側からの信号
    のみを通過させる第1ダイオードと、 上記第1オペレーションアンプの上記出力端子と反転入
    力端子との間に介設されて、上記反転入力端子側からの
    信号のみを通過させる第2ダイオードと、 上記第1オペレーションアンプの上記出力端子と反転入
    力端子との間に介設された帰還抵抗と、 上記第1オペレーショナルアンプの出力信号と上記自動
    利得制御用入力信号とを加算する加算手段と、 上記第1オペレーショナルアンプの出力端子と上記加算
    手段との間に介設された第1抵抗と、 上記加算手段と上記自動利得制御用入力信号の入力端子
    との間に介設された第2抵抗と、 上記加算手段からの出力信号を増幅する第2オペレーシ
    ョナルアンプ を備えており、上記第1抵抗の抵抗値と上記第2抵抗の
    抵抗値との比率を変えることによって、上記加算手段に
    よる上記第1オペレーショナルアンプの出力電圧と上記
    自動利得制御用入力信号の電圧との加算比率を変えるこ
    とが可能になっている ことを特徴とする自動利得制御回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動利得制御回路を搭
    載したことを特徴とするディジタル放送用の衛星放送受
    信チューナ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の自動利得制御回路を搭
    載したことを特徴とするアナログ放送用の衛星放送受信
    チューナ。
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