JP2000332317A - 磁性素子、記憶装置、磁気再生ヘッド、及び磁気ディスク装置 - Google Patents

磁性素子、記憶装置、磁気再生ヘッド、及び磁気ディスク装置

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JP2000332317A JP11138898A JP13889899A JP2000332317A JP 2000332317 A JP2000332317 A JP 2000332317A JP 11138898 A JP11138898 A JP 11138898A JP 13889899 A JP13889899 A JP 13889899A JP 2000332317 A JP2000332317 A JP 2000332317A
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tunnel
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、室温でスピン蓄積効果を期待できる
スピン依存トンネル効果素子を提供すること、また、こ
れを用いた記憶素子、磁気再生ヘッド、及び磁気ディス
ク素子を提供する。 【解決手段】本発明の第一は、第一及び第二の強磁性層
1,5と、第一の強磁性層1と第一のトンネル障壁2を
介して隣接し、第二の強磁性層5と第二のトンネル障壁
4を介して隣接する半導体粒子3を備えることを特徴と
する磁性素子を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強磁性トンネル効
果を利用した磁気素子に関わり、特に、島状の非磁性あ
るいは強磁性の半導体を用いてそのスピン蓄積効果を利
用した磁性素子に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性を利用したスピン依存伝導素子とし
て、磁性金属層と非磁性金属層との界面でのスピン依存
散乱に起因した巨大磁気抵抗(GMR)効果素子が知ら
れている。これは、磁性金属層と非磁性金属層を数オン
グストロームから数十オングストロームのオーダで交互
に積層した構造の人工格子膜であり、非磁性層を介して
相対する磁性金属層の磁気モーメントが零磁場で磁気的
に反平行状態で結合している。この人工格子膜に外部磁
場を印加して磁性金属層の磁気モーメントを一方向に揃
えると抵抗が大きく低下し、数十%という巨大磁気抵抗
効果を示す。しかし、このような人工格子膜は、大きな
磁気抵抗効果を得るためには積層数を多くする必要があ
るという問題や、飽和磁場が数テスラ以上と大きく、実
用にはそぐわないという問題を有している。金属人工格
子膜に比べて積層数が少なく、飽和磁場が小さい膜とし
て、磁性金属層/非磁性金属層/磁性金属層のサンドイ
ッチ構造の積層膜を有し、一方の磁性金属層の磁化を固
定し、他方の磁性金属層のみを外部磁場で磁化反転させ
ることにより、2つの磁性金属層の磁化方向の相対角度
を変化させる、いわゆるスピンバルブGMR膜が開発さ
れている。上記3層からなるスピンバルブ膜の磁気抵抗
効果は10%以下程度である。
【0003】一方、スピン依存散乱とはメカニズムの異
なる、強磁性トンネル効果に基づくトンネル磁気抵抗
(TMR)効果素子もスピン依存伝導素子として知られ
ている。これは磁性金属層/誘電体層/磁性金属層の3
層積層膜からなり、一方の磁性金属層の保磁力が他方の
磁性金属層の保磁力よりも小さい構造で、両磁性金属層
間に電圧を印加してトンネル電流を発生させるものであ
る。このとき、保磁力の小さい磁性金属層のスピンのみ
を反転させると、二つの磁性金属層のスピンが互いに平
行なときと反平行なときとでトンネル電流量が大きく異
なるため、室温で10%以上の大きな磁気抵抗効果が得
られる。誘電体層を二つ備えた磁性金属層/誘電体層/
磁性金属層/誘電体層/磁性金属層の5層からなる強磁
性2重トンネル効果素子も知られている。また、中央の
強磁性金属層を微粒子状の強磁性体により構成した強磁
性2重トンネル効果素子が本発明者らによって提案され
ている(Jpn. J. Appl. Phys. 36, L1380(1997),
特開平10−308313号)。ここに、論文発表番号
や、特許出願番号等を追記して下さい。)。これらの強
磁性2重トンネル効果素子はバイアスによるTMRの低
下が少ないという特徴がある。
【0004】このようなGMR素子やTMR素子を磁気
ヘッドや磁気記憶素子に応用する研究もなされており、
スピンバルブGMR素子を用いた磁気ヘッドは既に実用
化に到っている。スピン依存トンネル効果素子を磁気記
憶素子へ応用する場合にはこれらの素子をアレイ状に配
置し、別に設けた配線に電流を流すことで素子へ電流磁
界を印加し、二つの磁性金属層を互いに平行、反平行に
制御することにより、“1”、“0”のいずれかを記録
させる。読み出しはGMR効果やTMR効果を用いて行
う。従来のTMR素子を記憶素子として用いた磁気ラン
ダムアクセスメモリ(MRAM)の回路では、半導体電
界効果トランジスタ(FET)とTMR記憶素子が直列
につながれており、ワード線とビット線に電流を流し交
叉した位置の記憶素子を選択する構成である。ワード線
で選択されたFETのゲートを開いてビット線からドレ
イン電圧を付与することでソースードレイン間電流をメ
モリ素子に流し、メモリ素子の両電極間の電圧を測定す
ることでその大きさからメモリの“1”、“0”を判定
するものである。従来のTMR素子では臨界電圧が存在
せず、そのためビット線とプレート間に直接記憶素子を
配置するとわずかな電圧を印加しただけでトンネル電流
が流れてしまう為、これを阻止するためのスイッチ用の
半導体FET等が必須である。しかし、FETによるセ
ル面積への影響は大きく、記憶素子の高集積化の流れと
逆行することになる。
【0005】一方、最近、金属粒子を用いた2重トンネ
ル接合におけるスピン蓄積効果が理論的に研究されてい
る(J. Barns et al. Phys. Rev. Lett. 80, 1
058(1998))。以下、このスピン蓄積効果について簡単
に説明する。強磁性電極/誘電体層/非磁性金属粒子/
誘電体層/強磁性電極からなる2重トンネル接合を考え
る。誘電体層の厚さが十分に薄い場合、二つの強磁性電
極間に電圧を印加するとスピン分極したトンネル電子が
流れる。非磁性金属粒子の大きさが帯電効果が現れる程
度に十分小さく、かつ二つのトンネル障壁(両誘電体
層)のコンダクタンスが互いに非対称である場合、スピ
ン偏極したトンネル電子は非平衡的に非磁性金属粒子内
に蓄積され、非磁性金属粒子の化学ポテンシャルΔμが
スピンに依存してシフトするため非平衡的にスピン分極
する。その結果、TMR効果が発現することが期待され
る。その大きさはスピン緩和時間や金属微粒子の大きさ
に依存し、強磁性電極のスピン分極率をPとすると、非
磁性金属微粒子内でのスピン緩和時間が十分長い場合、
TMR効果は最大P2で与えられることが知られている
(A. Brataas et. al. Phys. Rev. B59, 93(199
8))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスピン依存トン
ネル効果素子には、GMR素子やTMR素子があり、な
かでも非磁性金属粒子を用いた2重トンネル接合素子で
は、理論上、スピン蓄積効果により、最大で強磁性電極
のスピン分極率の2乗のトンネル磁気抵抗が得られるこ
とが知られている。本発明では、従来の非磁性金属微粒
子を用いた2重トンネル接合素子に比して高いスピン蓄
積効果を期待できる磁性素子を提供すること、あるい
は、スピン蓄積効果を室温にて得られる磁性素子、及び
これらの磁性素子を用いた記憶装置、磁気再生ヘッド、
及び磁気ディスク装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、第一及
び第二の強磁性層と、第一の強磁性層と第一のトンネル
障壁を介して隣接し、かつ第一のトンネル障壁とはコン
ダクタンスの異なる第二のトンネル障壁を介して第二の
強磁性層と隣接する半導体粒子を備えることを特徴とす
る磁性素子を提供する。また、本発明の第二は、強磁性
電極と、非磁性電極と、強磁性電極と第一のトンネル障
壁を介して隣接し、かつ前記第一のトンネル障壁とはコ
ンダクタンスの異なる第二のトンネル障壁を介して非磁
性電極と隣接する強磁性半導体粒子を備えることを特徴
とする磁性素子を提供する。本発明は、誘電体層に囲ま
れた島状の非磁性あるいは強磁性の半導体粒子を用いる
ことで高いスピン蓄積効果を期待できるスピン依存トン
ネル効果の磁性素子に係り、記憶素子や磁気ディスク素
子への応用に関するものである。2つのトンネル障壁に
挟まれた粒子においてスピン蓄積効果が観測されるため
には、半導体の帯電エネルギーEcより動作温度が低
いこと、かつ、トンネル電子のスピン緩和時間τsfが
トンネル時間よりも長くなければならない。は、接合
の抵抗と容量をそれぞれR、Cとすればトンネル時間は
RCで与えられるので、 τsf>RC (1) を要求する。一方、微小なトンネル接合におけるの帯
電エネルギーEcは電子の電荷e、及び誘電体に囲まれ
た半導体粒子のキャパシタンスCを用いて、 Ec=e2/2C (2) で与えられるので、(1)、(2)から τsf>R×(e2/2Ec) (3) を満たさなければならないことがわかる。τsfは物質の
選択により決まるので(3)式はEcが大きい値である
ことを要求しており、そのためには半導体は小さな島状
となる。
【0008】一般に半導体中のスピン緩和時間は長く、
また、島状半導体中の電子数は同じ大きさの金属中の電
子数に比べて圧倒的に少ないので帯電エネルギーが大き
く、比較的容易に(3)式を満たすことができ、スピン
蓄積効果を室温でも観測することが可能になる。さら
に、島状の半導体を用いて多重トンネル接合を構成する
と、島状半導体中の量子論による離散的エネルギー準位
の間隔δが大きくなる。化学ポテンシャルのシフト量Δ
μはδに比例するので、結果としてTMRを増大させる
ことができる。また、半導体として、強磁性半導体を用
いればTMRは2P2で与えられ、金属微粒子の場合に
比してTMRが2倍に増大し、さらに好ましい。上記の
島状半導体粒子を用いた接合は上述の2重トンネル接合
に限らず、3重以上のトンネル接合においても同様に構
成することで、上記効果と同等、もしくはそれ以上のT
MRが得られるものである。上記のような島状の半導体
を用いたスピン依存トンネル効果素子を電子素子、たと
えば記憶素子に応用した場合、素子を選択するためのト
ランジスタが不要になり、高集積化、低消費電力等にお
いて優れた不揮発性記憶素子を提供することができる。
【0009】このような本願発明に対し、従来の技術で
説明した、強磁性層(電極)/絶縁層/非磁性金属微粒
子/絶縁層/強磁性層(電極)からなる2重トンネル接
合の金属微粒子では、単位体積当たりの伝導電子数が多
いため量子論による離散的エネルギー準位の間隔δは小
さく、そのためケミカルポテンシャルのシフト量Δμが
小さく、大きなスピン蓄積効果は期待できない。また、
スピンの蓄積効果を得るために、微粒子の帯電エネルギ
ーEcより環境温度が低くなければならないが、金属微
粒子の場合、Ecが小さいのでnmオーダ以下にしない
と室温でのスピン蓄積効果が期待できない。従って、ス
ピン蓄積効果を利用したスピン依存トンネル効果素子を
メモリ素子などに適用した場合、素子を選択するための
トランジスタが欠かせないこととなる。
【0010】
【発明の実施の形態】(第一の実施の形態) 以下に、
本発明の基本となる半導体粒子を用いたスピン依存多重
トンネル効果について説明する。ここでは、半導体に非
磁性粒子を用いた2重トンネル接合について、説明する
が、その結果は3重以上のトンネル接合、及び強磁性半
導体粒子を用いた構成に拡張できることは容易に考察で
きる。まず、図1(a)の断面概念図に示すように、強
磁性層1/誘電体層2/非磁性半導体粒子3/誘電体層
4/強磁性層5からなる2重トンネル接合素子について
説明する。強磁性層1,5は2重トンネル接合に電圧V
を印加するための一対の電極であり、また、強磁性層1
は図1(a)中矢印で示される方向の磁化M1↑を、強
磁性層5はM5↑あるいは反転したM5↓を持つことがで
きる。これら強磁性層1,5の間に、二つの薄い誘電体
層2,4と、誘電体層2,4により挟まれる非磁性半導
体微粒子3が備えられている。二つの誘電体層2,4は
トンネルコンダクタンスに非対称性を持たせるために、
厚さを互いに異ならしめた。この2重トンネル接合素子
において、強磁性層1の磁化M1は↑方向に固定させ、
強磁性層5の磁化M5は↑、↓のいずれかとすること
で、互いの磁化を平行、あるいは反平行とすることがで
きる。互いの磁化が平行状態での2重トンネル接合を流
れるトンネル電流量は、反平行状態でのトンネル電流量
に比して大きく、平行状態と反平行状態の電流量に差が
大きい程、磁気抵抗変化率が大きくなる。尚、強磁性層
1の磁化を固定し、強磁性層5の磁化を自由磁化とする
ためには、強磁性層1の保磁力を強磁性層5のそれより
も大きく設定すればよい。具体的には、反強磁性膜を強
磁性層1に隣接配置して交換結合力により強磁性層1の
保磁力を大きくする、あるいは、強磁性層1の材料と強
磁性層5のそれとを異ならしめる等の方法がある。
【0011】次に、図1(a)に示す構造におけるスピ
ン蓄積効果について説明する。半導体微粒子3の直径が
十分小さければ、量子効果により図1(b)のエネルギ
ーポテンシャルの概念図に示すような離散的なエネルギ
ー準位Ern(n=1,2,3,…n)が形成される。こ
こで、離散的エネルギー準位Ernの間隔δは微粒子に含
まれる電子数に反比例するので、微粒子の直径で制御す
ることが可能である。つまり、粒子の直径が小さい程間
隔δは大きくなる。半導体粒子の帯電エネルギーは大き
く、スピン緩和時間はトンネル時間よりも十分長く、半
導体中のスピン緩和時間は金属中のそれよりも長いの
で、スピン蓄積効果を備えるトンネル接合を容易に作る
ことができる。このようなトンネル接合において、強磁
性層1,5の間に電圧Vを印加すると、図1(b)の誘
電体層2を介して強磁性層1と半導体粒子3間をスピン
偏極した電子がトンネルする。このトンネル電子はさら
に隣の誘電体層4を介して強磁性層5にトンネルして行
くが、図1(b)に示すように、誘電体層2の厚さを誘
電体層4の厚さよりも薄くすることでトンネル接合2,
4に非対称性を持たせており、また、半導体中における
トンネル電子のスピン緩和時間が誘電体層2をトンネル
する時間に比して長いことから、トンネルしたスピン偏
極電子はスピン緩和時間内で半導体粒子3中に蓄積され
る。図1(b)の半導体粒子3中では、↑方向のスピン
偏極電子が↓方向のスピン偏極電子よりも過剰となり、
その結果、ケミカルポテンシャルのシフトΔμ=(過剰
電子s×離散的エネルギー間隔δ)が生じて半導体粒子
は↑方向にスピン偏極する。つまり、半導体微粒子3は
あたかもM1↑と同じ方向の磁化を備えるようになる。
このスピン偏極した電子が半導体微粒子3から誘電体層
4を介して強磁性層5へトンネルしていくので、半導体
が非磁性であるにも拘わらず、素子としてTMRが発現
することになる。すなわち、図1(a)に示すように、
二つの強磁性層のうち強磁性層1の磁化を固定M1↑
し、強磁性層5の磁化をスイッチさせることで、両強磁
性層1,5の磁化方向を平行状態M5↑あるいは反平行
状態M5↓の関係にでき、両状態における抵抗変化の変
化によりTMRを得ることができる。その大きさは前述
のように磁性体のスピン分極率をPとすると、最大P2
である。半導体では離散的エネルギーの間隔δが大き
く、スピン緩和時間が長いので、金属微粒子に比べて、
最大のP2に近いTMRを得易く、しかもそれが室温で
得られる。これが半導体を用いた場合の特徴の一つであ
る。
【0012】(第二の実施の形態)次に、第一の実施の
形態で説明した2重トンネル接合素子にゲート電極を付
加した3端子素子に関する第二の実施の形態について説
明する。図2(a)の断面概略図に示すように、第一の
実施の形態で説明した2重トンネル接合素子の半導体微
粒子3に誘電体層6を介してゲート電極7を設けた構造
とする。このゲート電極7による制御電圧VGにより、
半導体微粒子3中のエネルギー準位を強磁性電極1,5
のフェルミ準位EFに対して制御することでスピン蓄積
効果の発現を制御することができる。通常、強磁性層
1,5間に電圧Vを印加しない状態(V=0)では、図
2(b)のエネルギーポテンシャル図に示すように、強
磁性電極1,5のフェルミ準位EFは半導体のバンドギ
ャップEg内にある。強磁性層1,5の間に弱い電圧V
=V0を印加しても、強磁性層1,5のフェルミ準位EF
が、依然として半導体のバンドギャップEg内にある場
合、トンネル電流は流れない。しかし、ゲート電圧VG
を印加し、半導体の伝導帯VBの下端が強磁性層のフェ
ルミ準位に一致する程度の臨界値VG=VCまで大きくす
ると、薄い誘電体層2を介して強磁性層1と半導体微粒
子3の間にスピン偏極トンネル電流が流れる。トンネル
したスピン偏極電子が半導体粒子3中に蓄積されると、
第一の実施形態において説明したように半導体粒子3が
磁化を持つかのような振る舞いを示すため、強磁性層
1,5間を流れるトンネル電流を測定することで、その
大小関係により強磁性層1,5の磁化の向きが互いに平
行か反平行かを検出できる。つまり、強磁性層1,5の
磁化の向きが互いに平行状態であるのに比べて、反平行
状態では電流量が低くなり、その差を電流計により測定
することで、磁化状態を検出することができる。VGが
臨界電圧VC以下の場合はトンネル電流が流れず、 V
GがVCより大きいとスピン偏極トンネル電流が流れる
ようになることは、半導体粒子を用いた場合の、金属粒
子とは大きく異なる第2の特徴である。VGは半導体を
用いた電界効果型トランジスタ(FET)におけるゲー
ト電圧に、トンネル電流はソース−ドレイン間電流に相
当する。FETと異なるのはトンネル電流がスピン偏極
電流であることであり、その大きさによって磁性電極の
相対的スピンの向きを検出できることである。
【0013】(第三の実施の形態)次に、第二の実施の
形態において説明した3端子素子を用いたメモリ装置に
関する実施形態を説明する。図3に、この3端子素子を
単一のメモリセルとして用いた記憶装置の回路図を示
す。各3端子素子8のゲート電極7は対応するワード線
WLに、強磁性電極1,5は夫々一対のビット線BL,
プレート電極線PLに接続される。つまり、3端子素子
8k,lを例に説明すると、ゲート電極7はワード線WLk
に接続され、強磁性電極1,5は夫々BLl,PLlに接
続されている。ここで、ワード線WLは、列方向にアレ
イ状に配置され、一対のビット線BLとプレート電極線
PLは行方向にアレイ状に配置される。そして、各ワー
ド線WLと各ビット線BL,各プレート電極線PLの交
叉部に3端子素子8が配置されることで、集積化された
記憶装置が提供できる。3端子素子8には、第二の実施
形態において説明したように、臨界電圧VG=VCが存在
するので、ビット線とプレート間に電圧を印加しただけ
ではトンネル電流は流れず、電流を流すためにはVC以
上の電圧をゲート電極7に加えればよい。このようにす
れば、充分に高いTMR効果が得られることから、従来
のように各メモリセルにおいてスイッチング用の半導体
FETを用いる必要がなくなり、より高集積化し、ま
た、低消費電力の記憶素子を提供することができる。
尚、図3において図1に示した2端子素子を用いること
も可能である。その際、各素子の強磁性電極1,5の一
方をビット線に接続し、他方をワード線に接続する。
【0014】本発明の半導体粒子は誘電体層に取り囲ま
れることで、誘電体層を介して隣接する電極との間にト
ンネル障壁が形成されたものである。半導体粒子は丸い
粒状に限らず、微細加工で人工的に作られた島、半導体
で良く研究されている、半導体ヘテロ構造により2次元
電子ガスを閉じ込めた構造によっても実現できる。本発
明に用いる半導体としてはSi、Geやその合金の半導
体から、GaAs、InGaP、GaN、InGaAl
Asなどの化合物半導体、FeSiなどの狭ギャップ半
導体など種々のものを用いることができる。また、これ
らの半導体はエネルギ−ギャップを制御するために不純
物を含んでいてもよい。トンネル接合障壁を形成する材
料としては、Al2O3、SiO2、MgO、MgF
2、Bi2O3、AlN、CaF2などの種々の誘電体
を用いることができる。なお、これらの酸化膜、窒化
膜、フッ化膜などではそれぞれの元素の欠損が一般に存
在するが、トンネル障壁としての働きを備えれば多少の
欠損は許容できる。強磁性層を構成する磁性膜として
は、パーマロイに代表されるFeーNi合金、強磁性を
示すFe、Co、Niおよびその合金、NiMnSb、
PtMnSb、Co2MnGeなどのホイスラー合金系
のハーフメタル、CrO2、マグネタイト、Mnペロブ
スカイトなどの酸化物系のハーフメタル、アモルファス
合金など種々の磁性材料を用いることができる。ハーフ
メタルは一方のスピンバンドにエネルギーギャップが存
在するので、一方向のスピンをもつ電子しか伝導に寄与
せず、これを用いるとより大きな磁気抵抗効果を得るこ
とができる。
【0015】各強磁性層は膜面内に一軸磁気異方性を有
することが望ましい。これによって急峻な磁化反転を起
こすことができるとともに、磁化状態を安定に保持でき
るためである。尚、磁性材料または非磁性材料からなる
下地層、または非磁性体のオーバーコートなどを設け
て、各層の結晶性を制御したり、耐食性を向上させるこ
とができる。本発明の強磁性層の膜厚は0.1〜100
nmが好ましい。本発明のスピン依存トンネル効果素子
は典型的には薄膜状であり、分子線エピタキシー(MB
E)法、各種スパッタ法、蒸着法など通常の薄膜形成素
子を用いて作製することができる。本発明に係わる積層
膜を成膜するための基板は、セラミック、金属、半導体
などの単結晶および多結晶体およびガラスなど、任意の
ものを用いることができる。導電性のある基板を用いる
場合にはその主表面に絶縁性の下地を設ければ良い。本
発明の磁性素子は、論理素子など従来の半導体が使われ
てきたあらゆる電子素子に利用できることは特に第二、
及び第三の実施形態の説明から明らかである。記憶装置
のセルとして用いれば従来必要であった半導体FETが
不要となり、記憶装置の著しい高集積化が期待でき、D
RAMやフラッシュメモリに代わる不揮発メモリ素子と
してICカードやRFIDカード、大容量モバイルファ
イル等に使用することができる。
【0016】図4は、ICカードの基本構成を示す模式
図である。このICカード11は、図4に示すように、
本発明の磁気記憶装置12を搭載したICチップ13を
ICカード11本体に設置されてなる。このようなIC
カードやRFIDカード、大容量モバイルファイル、あ
るいはその他のシステムに本発明の磁気記憶装置12を
用いることで、従来のMRAMに比して、高集積化及び
低消費電力のシステムを提供することが可能となる。ま
た、このような磁気記憶装置の他に、本発明の磁性素子
は、磁気再生ヘッドや磁気センサーとして用いることが
でき、ハードデイスクドライブ(HDD)や磁界検出素
子など、種々の磁気素子に適用できる。磁気再生ヘッド
は、ヘッドスライダとなる基板主面に形成され、浮上量
制御のための加工をヘッドスライダに施した後、図5の
斜視図にあるような磁気ヘッドアッセンブリに搭載され
る。図5の磁気ヘッドアッセンブリ20は、例えば駆動
コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータ
アーム21を有し、アクチュエータアーム21の一端に
はサスペンション22が接続されている。サスペンショ
ン22の先端には、上述した実施形態の磁性素子を具備
するヘッドスライダ23が取り付けられている。サスペ
ンション22は信号の書き込みおよび読み取り用のリー
ド線24が形成されており、このリード線24とヘッド
スライダ23に組み込まれた磁気再生ヘッドの各電極と
が電気的に接続されている。図中25は磁気ヘッドアッ
センブリ20の電極パッドである。
【0017】このような磁気ヘッドアッセンブリ20
は、図6に示す磁気ディスクドライブ等の磁気記録素子
に搭載される。図6はロータリーアクチュエータを用い
た磁気ディスク素子の概略構成を示す斜視図である。図
6において、磁気ディスク26はスピンドル27に装着
され、図示せぬ駆動素子制御源からの制御信号に応答す
る図示せぬモータにより回転する。磁気ディスク26が
回転し、ヘッドスライダ23が磁気ディスク26から浮
上した状態で情報の記録再生を行なう。磁気ヘッドアッ
センブリ20は、図示せぬ駆動コイルを保持するボビン
部等を有するアクチュエータアーム21の一端に接続さ
れている。アクチュエータアーム21の他端にはリニア
モータの1種であるボイスコイルモータ28が設けられ
ている。ボイスコイルモータ28はアクチュエータアー
ム21のボビン部に巻き上げられた図示せぬ駆動コイル
と、このコイルを挟み込むように対向して配置された永
久磁石および対向ヨークからなる磁気回路とから構成さ
れる。アクチュエータアーム21は固定軸29の上下2
ヶ所に設けられた図示せぬボールベアリングによって保
持され、ボイスコイルモータ28により回転摺動が自在
にできるようになっている。
【0018】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例について説明
する。 (実施例1)図1(a)の概略構造図に示した、半導体
微粒子3を用いた2重トンネル接合素子の構造とその製
造方法について、図1、及び図7の素子断面図を用いて
説明する。本実施例の2重トンネル接合素子は、図7に
示すように、表面に熱酸化膜30を備えるSi基板31
の主表面上に順に形成された、強磁性電極1としての約
10nm厚のNiFe層33、誘電体層(トンネル障壁
層)2としての約1.5nm厚のAl2O3層35、半導
体粒子3に相当する直径が約8nmのSi粒子36、誘
電体層(トンネル障壁層)4としての約2nm厚のAl
2O3層38、強磁性電極5としての約10nm厚のCo
層39を備え、トンネル接合面積は約4μm2である。
次に、この素子の製造方法について簡単に説明する。各
層33,35,36,38,39は、すべてスパッタ法
を用いて作製した。まず、図7に示すように、主表面に
熱酸化膜30の付いたSi基板31を準備し、熱酸化膜
30上に厚さ10nmのNiFe層33を作製し、引き
続き約1.5nm厚のAl2O3層35を形成する。次
に、 Al2O3層35の表面に、約2nm厚の非磁性半
導体であるSiを成膜する。実際に作成したSiは直径
が約8nmの粒子状に成長していることを透過型電子顕
微鏡で確認した。さらに、図7に示すように、このSi
粒子36の側面、及び上面を覆い、かつ厚さが2nmと
なるようにAl2O3層38を形成し、続いて10nmの
Co層39を形成する。次に、この多層膜を光リソグラ
フィを用いて微細加工し、接合面積4μm2の2重トン
ネル接合素子(4端子)を製造する。
【0019】図7のNiFe層33とCo層39間に電
圧を印加し外部磁場を加えながら、強磁性電極の磁化方
向を平行状態と反平行状態とにして、電流計Iにより夫
々の磁化状態における抵抗を測定した結果、約10%の
磁気抵抗変化率を観測した。2つのトンネル障壁に挟ま
れた金属非磁性微粒子による2重トンネル接合では比較
例にて説明するように磁気抵抗変化は観測されないが、
本実施例において磁気抵抗変化が観測されたということ
は、非磁性Si粒子16内におけるスピン蓄積効果が生
じたことを表している。 (比較例)実施例1の構成のうち、Si粒子を金属のA
l粒子に代えた2重トンネル接合素子を、実施例1と同
様の方法を用いて作製した。Al粒子の大きさは約8n
mであった。この多層膜を光リソグラフィを用いて微細
加工し、接合面積4μm2の2重トンネル接合からなる
4端子素子を作製した。従って、この比較例は、Al粒
子を用いている以外、構造は実施例1のそれと同様であ
る。強磁性電極間に電圧を印加し外部磁場を加えながら
抵抗を測定した結果、磁気抵抗は観測できなかった。こ
れは、半導体粒子に比してAl粒子の帯電エネルギーが
室温より小さく、またスピン緩和時間が短いことによる
ものと思われる。
【0020】(実施例2)本実施例では、第二の実施の
形態において説明した、3端子素子の具体的構造と製造
方法を説明する。まず、実施例2の3端子素子の構造を
図2、及び図8の断面図を用いて説明する。表面に熱酸
化膜30を備えるSi基板31の主表面上には、誘電体
層2に相当するAl2O3層45、半導体粒子3に相当す
るSi粒子46、誘電体層4に相当するAl2O3層48
を備える。そして、図8に示すように、半導体粒子3が
並ぶ水平方向に、強磁性層1、5に夫々相当するCo層
49a、及びNiFe層49bを備え、Al2O3層48
上に制御用電極7に相当するゲート電極50を備える。
Co層49a,NiFe層49bのように、互いに保磁
力差を有する材料を選択することで、保磁力の小さい層
(NiFe層49b)の磁化は外部磁場を受けることに
より回転できる。従って、この実施例ではNiFe層4
9bが磁化を書き込まれる層とし、Co層49aを磁化
を保持する層とできる。図2の説明では、半導体粒子3
には絶縁膜6を介して制御用電極7が付与されると説明
したが、図8の素子では、誘電体層48を介してゲート
電極50が付与されており、このような構造を選択する
ことも可能である。
【0021】次に、この素子の製造方法を図8を用いて
説明する。実施例1にて説明した製造方法により、誘電
体層45、Si粒子46、及び誘電体層48からなる多
層膜を熱酸化膜30上に形成した後、光リソグラフィを
用いて微細加工して約4μm2の矩形状にし、続いて、
Co層49a、NiFe層49bを順次成膜し、夫々、
光リソグラフィを用いて図8に示すように形成した。二
つの強磁性層49a,49bに同じ材料を用いる場合に
は、一度の光リソグラフィにより形状を加工可能であ
る。このように同一の材料を用いる場合には、上述のよ
うに、両層に保磁力差を設けるべく一方に反強磁性膜等
を隣接配置する等を行う。ゲート電極50は、強磁性層
49a,49bの形成に先立って、あるいは後にCVD
等の成膜技術、及び光リソグラフィを用いて形成する。
この素子には、層間絶縁膜として酸化膜、窒化膜を付与
することができる。次に、この素子の特性について説明
する。強磁性層49a,49b間に一定の電圧V=0.
1[V]を印加するとともに、ゲート電極に電圧VGを
印加しながらVGの大きさを変え、変える前後に磁場中
にてそのトンネル抵抗を測定した。VG=0の場合は電
流が流れなかったが、VGが0.5V以上で電流がなが
れ、約10%の磁気抵抗変化率を観測した。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁性素子
ではスピン蓄積効果による大きな磁気抵抗変化率を得る
ことができる。また、本発明の記憶素子では素子選択用
の半導体トランジスタの総数を減らすことが可能となる
高集積化が達成可能となる。また、本発明の磁気ヘッド
によれば、小さな磁場で大きい磁気抵抗変化率を容易に
得ることができ、高感度の磁気ヘッドを提供でき、ま
た、これを搭載した磁気ディスク装置の小型化、高性能
化に寄与可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る2重トンネル
接合素子の断面概略図と、そのスピン蓄積効果を説明す
るためのエネルギーポテンシャル図。
【図2】本発明の第二の実施の形態に係る2重トンネル
接合にゲート電極を設けた3端子素子の断面概略図その
動作を説明するためのエネルギーポテンシャル図。
【図3】本発明の第三の実施の形態に係る記憶装置を説
明するための回路図。
【図4】本発明の記憶装置を用いたICカードを説明す
るための概略図。
【図5】本発明の素子を用いた磁気再生ヘッドを組み込
んだヘッドジンバルアッセンブリとハードディスクドラ
イブを説明するための斜視図。
【図6】図5に示すヘッドジンバルアッセンブリを組み
込んだハードディスクドライブを説明するための斜視
図。
【図7】本発明の第一の実施例の4端子素子の断面図。
【図8】本発明の第二の実施例の3端子素子の断面図。
【符号の説明】
1、5…強磁性電極 2、4…トンネル障壁 3、 …半導体粒子 6…絶縁膜 7…制御用電極 8…3端子素子 10…磁気ヘッドアッセンブリ 11…アクチュエータアーム 12…サスペンション 13…ヘッドスライダ 14…リード線 15…電極パッド 16…磁気ディスク 17…スピンドル 18…アクチュエータアーム 19…ボイスコイルモータ 20…固定軸 21…ICカード 22…磁気記憶装置 23…ICチップ 33、49b…NiFe層 35、 38…Al2O3層 36、 46…Si粒子 37、 49a…Co層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 好昭 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5D034 BA03 5F083 FZ10 HA06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一及び第二の強磁性層と、前記第一の強
    磁性層と第一のトンネル障壁を介して隣接し、かつ前記
    第一のトンネル障壁とはコンダクタンスの異なる第二の
    トンネル障壁を介して前記第二の強磁性層と隣接する半
    導体粒子を備えることを特徴とする磁性素子。
  2. 【請求項2】強磁性電極と、非磁性電極と、前記強磁性
    電極と第一のトンネル障壁を介して隣接し、かつ前記第
    一のトンネル障壁とはコンダクタンスの異なる第二のト
    ンネル障壁を介して前記非磁性電極と隣接する強磁性半
    導体粒子を備えることを特徴とする磁性素子。
  3. 【請求項3】前記半導体粒子における電子のスピン緩和
    時間が第一及び第二のトンネル障壁における電子のトン
    ネル時間よりも長いことを特徴とする請求項1もしくは
    2に記載の磁性素子。
  4. 【請求項4】前記半導体粒子の大きさは帯電効果が現れ
    るように小さいことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の磁性素子。
  5. 【請求項5】前記半導体粒子に、誘電体層を介して隣接
    する電極をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の磁性素子。
  6. 【請求項6】前記第一及び第二のトンネル障壁はコンダ
    クタンスが互いに異なるように膜厚、あるいは材料にお
    いて相違することを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載の磁性素子。
  7. 【請求項7】第一及び第二の強磁性層と、前記第一の強
    磁性層と第一のトンネル障壁を介して隣接し、かつ前記
    第一のトンネル障壁とはコンダクタンスの異なる第二の
    トンネル障壁を介して前記第二の強磁性層と隣接する半
    導体粒子を備える磁性記憶セルをアレイ状に備えること
    を特徴とする記憶装置。
  8. 【請求項8】強磁性電極と、非磁性電極と、前記強磁性
    電極と第一のトンネル障壁を介して隣接し、かつ前記第
    一のトンネル障壁とはコンダクタンスの異なる第二のト
    ンネル障壁を介して前記非磁性電極と隣接する強磁性半
    導体粒子を備える磁性記憶セルをアレイ状に備えること
    を特徴とする記憶装置。
  9. 【請求項9】第一及び第二の強磁性層と、前記第一の強
    磁性層と第一のトンネル障壁を介して隣接し、かつ前記
    第一のトンネル障壁とはコンダクタンスの異なる第二の
    トンネル障壁を介して前記第二の強磁性層と隣接する半
    導体粒子を備えることを特徴とする磁気再生ヘッド。
  10. 【請求項10】強磁性電極と、非磁性電極と、前記強磁
    性電極と第一のトンネル障壁を介して隣接し、かつ前記
    第一のトンネル障壁とはコンダクタンスの異なる第二の
    トンネル障壁を介して前記非磁性電極と隣接する強磁性
    半導体粒子を備えることを特徴とする磁気再生ヘッド。
  11. 【請求項11】第一及び第二の強磁性層と、前記第一の
    強磁性層と第一のトンネル障壁を介して隣接し、かつ前
    記第一のトンネル障壁とはコンダクタンスの異なる第二
    のトンネル障壁を介して前記第二の強磁性層と隣接する
    半導体粒子を備える磁気再生ヘッドを用いたことを特徴
    とする磁気ディスク装置。
  12. 【請求項12】強磁性電極と、非磁性電極と、前記強磁
    性電極と第一のトンネル障壁を介して隣接し、かつ前記
    第一のトンネル障壁とはコンダクタンスの異なる第二の
    トンネル障壁を介して前記非磁性電極と隣接する強磁性
    半導体粒子を備える磁気再生ヘッドを用いたことを特徴
    とする磁気ディスク装置。
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