JP2000332263A - スイッチングダイオード - Google Patents

スイッチングダイオード

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JP2000332263A
JP2000332263A JP13531199A JP13531199A JP2000332263A JP 2000332263 A JP2000332263 A JP 2000332263A JP 13531199 A JP13531199 A JP 13531199A JP 13531199 A JP13531199 A JP 13531199A JP 2000332263 A JP2000332263 A JP 2000332263A
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switching diode
carrier lifetime
diode
lifetime
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JP13531199A
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Isao Yoshikawa
功 吉川
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】スイッチングダイオードの逆回復時の跳ね上が
り電圧を低減するか電圧波形の発振を防止してソフトス
イッチング化し、順電圧の負の温度依存性を軽減するか
又は正にする。 【解決手段】ダイオードの低不純物濃度のnドリフト層
6を、その主な境界が半導体基板表面に対してほぼ垂直
になるように、キャリアライフタイムの長い領域6aと
短い領域6bとに分割し、nドリフト層の水平断面にお
いてキャリア寿命の長い領域の面積とキャリア寿命の短
い領域の面積との比を5:1以上95:1以下とする。
特に、キャリア寿命の長い領域6aの任意の一点からキ
ャリア寿命の短い領域6bに達するまでの最長距離を、
nドリフト層6の厚さ以下とする。更に、キャリア寿命
の長い領域6aとキャリア寿命の短い領域6bとのキャ
リア寿命の比を100:1以上1000000:1以下
ととし、またキャリア寿命の長い領域6aのキャリア寿
命を1μs 以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、逆回復時間の短
いスイッチングダイオードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパワー半導体デバイスの低損失化
・高速スイッチング化、および、周辺回路の低インダク
タンス化、スナバレス化等に伴い、パワースイッチング
デバイスと組み合わせて使用されるスイッチングダイオ
ード(フリーホイーリングダイオード:FWDと呼ぶこ
ともある)の逆回復過程の特性(逆回復耐量・逆回復損
失・ソフトスイッチング性等)改善が求められている。
【0003】図12は、基本的なpin構造のスイッチ
ングダイオードの断面図である。高比抵抗のn型半導体
基板1の一方の主表面の表面層にp型アノード領域2
(以下pアノード領域と記す)が形成され、他方の主表
面の表面層にn型カソード領域3(以下nカソード領域
と記す)が形成されており、それぞれの表面に接触する
アノード電極4、カソード電極5が設けられている。p
アノード領域2とnカソード領域3との中間部分をn型
ドリフト層6(以下nドリフト層と記す)と呼ぶ。
【0004】このダイオードが順方向バイアス[アノー
ド電極4に正、カソード電極5に負の電圧を印加]され
た場合、pアノード領域2とnドリフト層6とで形成さ
れるpn接合7にかかる電圧が(シリコン半導体の場
合)約0.6Vのえん層電圧を越えると、pアノード領
域2からnドリフト層6に正孔が注入され、nカソード
領域3からnドリフト層6に電気的な中性条件を満たす
ように電子が注入される。(以降、nドリフト層6内に
過剰に蓄積された電子・正孔を指して、過剰キャリアと
称する)。その結果、nドリフト層6は蓄積キャリアの
ため伝導度変調を起こし、その抵抗は極めて小さくなっ
て導通状態となる。
【0005】図5(b)は従来の1200V クラスのダ
イオードで、ライフタイム制御をおこなったスイッチン
グダイオードの一例の順方向特性図である。横軸は電
圧、縦軸は電流密度である。印加電圧が0.6V 以上に
なると電流が流れはじめ、急速に増大することがわか
る。また、高温(125℃)より室温(25℃)の方が
同じ電流密度における順電圧が大きいことがわかる。
【0006】また、順方向バイアス状態から逆方向バイ
アス状態に遷移する過程においては、逆回復過程を通
る。この逆回復過程は、順方向バイアス時にnドリフト
層6に蓄積されていた過剰キャリアのために、逆バイア
スにした直後も過剰キャリアが消滅するまでの間、逆方
向に電流が流れつづける(短絡状態)現象である。
【0007】図3(b)は従来の1200V クラスのス
イッチングダイオードの逆回復時の電流、電圧波形図で
ある。横軸は時間、縦軸は電圧(VAK)および電流密度
(I A )であり、図の1目盛りは、それぞれ0.5μs
、200V 、50A/cm2 である。電流が減少して零に
なった後、電圧が立ち上がるが、その間逆方向に電流が
流れている。この逆方向に流れている電流が1/10に
なるまでの期間を逆回復時間という。
【0008】順バイアス状態での電圧降下[順電圧]と
遷移過程の逆回復時間は、例えば、金や白金等の重金属
の添加や、電子線やプロトンといった粒子線の照射によ
って、半導体基板1、特にその中のnドリフト層6のキ
ャリアのライフタイムを調整することにより、コントロ
ール可能である。
【0009】半導体基板1のキャリアライフタイムを短
く調整した場合、逆回復時間は短く、順電圧は高くな
る。逆に半導体基板1のキャリアライフタイムを長く調
整した場合、順電圧は低く、逆回復時間は長くなる。こ
のように、半導体基板1のキャリアライフタイム調整に
よる順電圧と逆回復時間の制御はトレードオフの関係に
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、高速で逆回
復させるためには、半導体基板1のキャリアライフタイ
ムを短く調整し、逆回復時間を短くする手法が適用され
る。しかし、それと同時に逆回復時の電圧波形の跳ね上
がり電圧[図3(b)のVt ]が大きくなり[ハードに
なると称する]、場合によっては電圧波形が発振して、
定格電圧を超えるという問題がある。
【0011】また、順方向特性においても、高温での順
電圧が室温での順電圧より小さくなり、その温度依存性
が負の大きな値になる。そうすると、高温部分にますま
す電流が集中してダイオードのチップ面内、チップ間の
不均一動作を助長するという問題もある。
【0012】それらの問題に鑑み本発明の目的は、簡便
な方法で逆回復特性のソフトスイッチング化および、順
電圧の負の温度依存性を小さくあるいは正にすることを
可能としたスイッチングダイオードを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のため本発
明は、半導体基板が第一導電型の低濃度層と、低濃度層
の一方の主表面の表面層に形成された第二導電型アノー
ド領域と、低濃度層の他方の主表面の表面層に形成され
た第一導電型で低濃度層よりも不純物濃度の高いカソー
ド領域とからなり、アノード領域、カソード領域の表面
にそれぞれ接触してアノード電極、カソード電極が設け
られたスイッチングダイオードにおいて、第一導電型の
低濃度層がキャリアライフタイムの長さの異なる少なく
とも二つの領域に分割され、その主な境界が半導体基板
表面に対して45度以上の角度で傾いており、低濃度層
の水平断面においてキャリアライフタイムの長い領域の
面積がキャリアライフタイムの短い領域の面積より広い
ものとする。
【0014】そのようにすれば、逆回復過程において、
過剰キャリアが基板の主表面に垂直な方向に排除される
だけでなく、キャリアライフタイムの短い領域が、優先
的なキャリア消滅の場所として作用するので、キャリア
の横方向の拡散によるキャリアの消滅がが促進される。
一方、キャリアライフタイムの短い領域の間にキャリア
ライフタイムの長い領域が有るため、テイル時間が長く
なり、di/dtに比例する跳ね上がり電圧が小さくな
って、ソフトスイッチング特性を示す。また、キャリア
ライフタイムの長い領域の面積が広いので、順電圧の温
度特性は正か、負でも小さい値となる。
【0015】特に、キャリアライフタイムの異なる領域
の主な境界が半導体基板の表面に対してほぼ垂直である
と良い。そのようにすれば、例えば放射線等の照射によ
ってライフタイムの短い領域を形成する際の照射距離が
短くて済む。
【0016】そして、キャリアライフタイムの長い領域
の任意の一点からキャリアのライフタイムの短い領域に
達するまでの最長距離が、低濃度層の厚さまたはキャリ
アライフタイムの長い領域の少数キャリアの拡散長Lp
のいずれか小さい方より短かいことが重要である。ここ
で拡散長Lp は、少数キャリアのライフタイムをτp
拡散定数をDp とするとき、次式で表される。
【0017】Lp =(Dp τp 1/2 キャリアライフタイムの長い領域の少数キャリアの拡散
長Lp が低濃度層の厚さより大きい場合には、キャリア
ライフタイムの長い領域の任意の一点からキャリアライ
フタイムの短い領域に達するまでの最長距離が、低濃度
層の厚さより短かければ、キャリアライフタイムの短い
領域への拡散が有効に作用し、過剰キャリアの消滅が速
くおこなわれる。低濃度層の厚さが厚く、それよりキャ
リアライフタイムの長い領域の少数キャリアの拡散長L
p が小さい場合には、最長距離がその拡散長Lp より短
かければ、キャリアライフタイムの短い領域への拡散が
有効である。
【0018】キャリアライフタイムの異なる領域の主な
境界が低濃度層の厚さの50% 以上にわたっていること
が重要である。キャリアライフタイムの短い領域が、低
濃度層の厚さの50% 以上にわたっていれば、キャリア
ライフタイムの短い領域への拡散が過剰キャリアの消滅
に有効に作用する。
【0019】特にキャリアライフタイムの異なる領域の
主な境界が低濃度層の厚さ全体にわたっていれば、横方
向への拡散ですむため、キャリアライフタイムの短い領
域がますます過剰キャリアの消滅に有効に作用する。
【0020】キャリアライフタイムの短い領域が低濃度
層の水平断面内の形状が、ストライプ状、格子状、蜂の
巣状のいずれか、または均等に分散配置された孤立形状
等であり、低濃度層の水平断面内で均等に配置されてい
れば、最長距離を短くできる。
【0021】キャリアライフタイムの長い領域とキャリ
アライフタイムの短い領域との低濃度層の水平断面内で
の面積比が5:1以上95:1以下であるものとする。
比を5:1未満にしてキャリアライフタイムの短い領域
を広くしても、スイッチング時間の短縮には余り有効で
なく、むしろキャリアライフタイムの長い領域の面積が
減るだけである。一方、比を95:1より大きくするに
は例えば幅1μm以下というように極端に狭いキャリア
ライフタイムの短い領域を作らねばならず、製造技術上
困難である。また、キャリアライフタイムの短い領域が
狭すぎるとキャリアの消滅場所が減り、スイッチング時
間の短縮ができない。
【0022】キャリアのライフタイムの長い領域とキャ
リアのライフタイムの短い領域とのキャリアライフタイ
ムの比が100:1以上1000000:1以下である
ことがよい。
【0023】キャリアライフタイムの比が100:1未
満であると、例えば後掲の実施例にみられるように、特
に低耐圧ダイオードにおいて、キャリアライフタイムの
短い領域を作った効果が出ず、順電圧も大きくならな
い。一方1000000:1を越えるような比にするた
めには、プロトン等の照射量が過大になり、実用的でな
い。
【0024】キャリアのライフタイムの長い領域のキャ
リアライフタイムを1μs 以上とする意味は、ソフトス
イッチング化、および、順電圧の温度依存性緩和のため
であり、1μs より短くすると、スイッチング波形がハ
ードになる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかるpin構
造のスイッチングダイオードの部分断面図である。高比
抵抗のn型半導体基板1の一方の主表面の表面層にp型
アノード領域2(以下pアノード領域と記す)が形成さ
れ、他方の主表面の表面層にn型カソード領域3(以下
nカソード領域と記す)が形成されており、それぞれの
表面に接触するアノード電極4、カソード電極5が設け
られている。pアノード領域2とnカソード領域3との
中間部分をn型ドリフト層6(以下nドリフト層と記
す)と呼ぶ。
【0026】このダイオードの動作は従来のダイオード
とほぼ同様である。順方向バイアス[アノード電極4に
正、カソード電極5に負の電圧を印加]された場合、p
アノード領域2とnドリフト層6とで形成されるpn接
合7にかかる電圧が(シリコン半導体の場合)約0.6
Vのえん層電圧を越えると、pアノード領域2からnド
リフト層6に正孔が注入され、nカソード領域3からn
ドリフト層6に電気的な中性条件を満たすように電子が
注入される。(以降、nドリフト層6内に過剰に蓄積さ
れた電子・正孔を指して、過剰キャリアと称する)。そ
の結果、nドリフト層6は蓄積キャリアのため伝導度変
調を起こし、その抵抗は極めて小さくなって導通状態と
なる。
【0027】図11の従来のダイオードとの違いは、n
ドリフト層6が縦方向に分割されており、キャリアライ
フタイムの長いnドリフト層6aとキャリアライフタイ
ムの短いnドリフト層6bとが、それらの体積比が例え
ば9:1になるように一定の間隔で交互に配置されてい
る点である。両者がともにストライプ状であり、図の紙
面に垂直な方向に形成されているものとする。
【0028】[実施例1]例えば、1200V クラスの
ダイオードのとき、nドリフト層6の抵抗率は約60Ω
cm、厚さは約120μm 、pアノード領域2の表面不純
物濃度が約3.0×1016cm-3、拡散深さが約3.0
μm である。nカソード領域3の表面不純物濃度が約
1.0×1020cm-3、拡散深さは約80.0μm であ
る。キャリアライフタイムの長いnドリフト層6aのラ
イフタイムは20μs 、キャリアライフタイムの短いn
ドリフト層6bのライフタイムは0.2nsである。
【0029】このように部分的にライフタイムの短い領
域を作る方法は、Heイオン照射やプロトン照射のよう
な粒子線を利用した結晶欠陥導入法を用いることで可能
である。ライフタイムを短くしたい部分に窓が開くよう
にように作成されたマスクをHeイオンや、プロトンの
阻止能力のある材料(例えばアルミニウム金属)で作成
し、これをn型半導体基板1の一方の主表面側に設置
し、これに垂直な方向からHeイオンやプロトンを照射
する。Heイオンやプロトンは、加速電圧に応じた飛程
を有しているため、マスクの厚さが十分であれば、マス
クされていない部分の直下の半導体基板にのみ、結晶欠
陥を導入することが可能であり、この部分のライフタイ
ムを短くすることが可能である。例えばHeイオンは2
4MeV の加速電圧で約360μm の深さに欠陥のピーク
を生じる。
【0030】半導体基板の厚さが大きい場合は、照射深
さ変えて数度に分けて照射を行い結晶欠陥を導入しても
良いし、照射深さを半導体基板厚さよりも深い部分にし
て、Heイオンあるいはプロトンを通過させることで結
晶欠陥を導入してもよい。半導体基板が厚い場合はその
両側から照射しても良い。
【0031】ライフタイムの長い部分のライフタイム調
整を行なう場合には、このようなイオン照射の前後に、
電子線照射や重金属拡散を行うことで半導体基板全体の
ライフタイム調整を行なえば良い。
【0032】なお、このような方法でキャリアライフタ
イムの短い領域6bを形成したとき、pアノード領域
2、n+ カソード領域3内でもHeイオンを照射した部
分に結晶欠陥が誘起されるが、高不純物濃度の領域のラ
イフタイムはもともと短いため、その部分でのライフタ
イムの短縮については特に考慮を要しない。
【0033】いま、キャリアライフタイムの長いnドリ
フト層6aとキャリアライフタイムの短いnドリフト層
6bとが、ともにストライプ状であり、図の紙面に垂直
な方向に形成されているものとする。両者の幅をそれぞ
れLH とLL とするとき、それらの比を9:1に保ちな
がら LH とLL との和(繰り返し寸法=LH +LL)
を80〜300μm の範囲で変えたスイッチングダイオ
ードを試作した。
【0034】図2はそのようなダイオードの順電圧の変
化を示す特性図である(●印)。横軸はLH +LL 、縦
軸は接合温度125℃における200A/cm2 での順電圧
である。LH +LL を短くするほど順電圧が大きくなっ
ており、繰り返し寸法を変更することで、順電圧が制御
可能であることがわかる。
【0035】同じ図にキャリアライフタイムの短いnド
リフト層6aのライフタイムを20μs 、キャリアライ
フタイムの長いnドリフト層6bのライフタイムを20
nsとした場合の特性図も示した(○印)。その場合もL
H +LL を短くするほど順電圧が大きくなるが、その程
度はずっと少ない。すなわち、キャリアライフタイムの
長いnドリフト層6aとキャリアライフタイムの短いn
ドリフト層6bとのライフタイムの差が大きい程、順電
圧への影響は大きい。
【0036】[実施例1−1]キャリアライフタイムの
長いnドリフト層6aのライフタイムを20μs 、キャ
リアライフタイムの短いnドリフト層6bのライフタイ
ムを0.2nsとし、LH +LL =140μm としたダイ
オードを実施例1−1のダイオードとする。他の寸法等
は上に記した通りである。
【0037】図3(a)はこのダイオードの順電流20
0A/cm2 を遮断したときの逆回復時の電流(IA )、電
圧(VAK)波形図である。この実施例1−1のダイオー
ドは、図2の特性図からわかるように順電圧は1.57
V であった。そしてこのダイオードの逆回復時間は0.
5μs であり、逆回復電流がピークを過ぎた後の電流減
少率[−di/dt]が抑制されて、跳ね上がり電圧が
140V と小さい。
【0038】図3(b)は従来のダイオード(比較例1
−1)の順電流200A/cm2 を遮断したときの逆回復時
の電流、電圧波形図である。このダイオードは、従来型
のpin構造のダイオードであり、均一にライフタイム
コントロールを施して、実施例1−1のダイオードと順
電圧をほぼ揃えたものである。nドリフト層6のキャリ
アライフタイムは約0.35μs であった。
【0039】この比較例1−1のダイオードの順電圧は
1.55V である。そしてこのダイオードの逆回復時間
は0.5μs であり、電圧波形の跳ね上がり電圧は23
0Vである。
【0040】すなわち、実施例1−1のダイオードは、
比較例1−1のダイオードと比較して、順電圧、逆回復
時間がほぼ同じであるが、電圧波形の跳ね上がり電圧を
約30% 低減できたことになる。
【0041】図4は、実施例1−1のダイオードについ
て順電流と逆回復時の発振を開始する逆電圧との関係を
示す特性図(●印)である。横軸は順電流密度
(JA )、縦軸は発振開始電圧(VCC critical )であ
る。比較のため図3(b)の比較例1−1のダイオード
についての同様の関係を示す特性線も示した(□印)。
【0042】いずれの構造でも低電流である程、発振開
始電圧はしだいに低下するが、実施例1−1のダイオー
ドの発振開始電圧は、順電圧がほぼ同じ従来のダイオー
ドと比較して高いことがわかる。低電流である程、発振
を開始する電圧がしだいに低下する機構は未だ解明され
ていないが、n+ カソード領域3に近いnドリフト層6
の部分のキャリアが消滅すると発振し易いことがわかっ
ている。
【0043】図5(a)は実施例1−1のダイオードの
順電流−順電圧特性図である。横軸は順電圧(VAK)、
縦軸は電流密度で表した順電流である。室温(25℃)
と高温(125℃)の曲線が示されている。
【0044】このダイオードの200A/cm2 における順
電圧は、室温が1.65V 、高温が1.57V である。
高温の方が室温にくらべやや小さいが、その差は0.0
8Vと小さい。
【0045】図5(b)は図3(b)の比較例1−1の
ダイオードの順電流−順電圧特性図である。やはり室温
(25℃)と高温(125℃)の曲線が示されている。
この比較例1−1のダイオードの200A/cm2 における
順電圧は、室温が1.90V 、高温が1.55V であ
る。その差は0.35V であり高温の方が室温にくらべ
かなり小さい。すなわち、実施例1−1のダイオード
は、従来のダイオードと比較して、順電圧の負の温度依
存性がかなり小さくなっていることがわかる。
【0046】従来のダイオードにおいて温度依存性が負
で、しかも大きな値であることは、ダイオードチップ
内、チップ間における電流分布の不均一を益々助長する
ことになり、例えばダイオードの並列運転の場合など、
電流均一化のためのバランス抵抗を挿入しなければなら
なかったが、そのような問題が回避できることになる。
【0047】[実施例1−2]キャリアライフタイムの
長いnドリフト層6aのライフタイムを20μs 、キャ
リアライフタイムの短いnドリフト層6bのライフタイ
ムを0.2nsとし、LH +LL =80μm としたダイオ
ードを実施例1−2のダイオードとする。他の寸法等は
上に記した通りである。
【0048】図6(a)はこのダイオードの順電流20
0A/cm2 を遮断したときの逆回復時の電流、電圧波形図
である。この実施例1−2のダイオードは、図2の特性
図からわかるように順電流200A/cm2 での電圧降下は
3.20V であった。そしてこのダイオードの逆回復時
間は0.19μs であり、電圧波形の跳ね上がり電圧は
195V である。
【0049】図6(b)は比較例1−2として従来のp
in構造のダイオードの順電流200A/cm2 を遮断した
ときの逆回復時の電流、電圧波形図である。この比較例
1−2のダイオードは、ライフタイム制御により順電圧
は2.2Vである。そしてこのダイオードの逆回復時間
は0.25μs であり、電圧波形は、逆回復過程の途中
において発振し、電圧が定格の1200Vを超えてい
る。すなわち、実施例1−2のダイオードでは、従来の
ダイオードと比較して、逆回復時間が短いにもかかわら
ず、電圧波形が発振することなく逆回復過程が終了して
いる。
【0050】図7は、実施例1−1、1−2を含む図1
のダイオードについて順電圧と、跳ね上がり電圧との関
係を示す特性図(●印)である。横軸は200A/cm2
おける順電圧VF 、縦軸は跳ね上がり電圧である。比較
のため従来のダイオードについての順電圧と、跳ね上が
り電圧との関係を示す特性線も示した(□印)。従来構
造のpinダイオードの順電圧はライフタイムを変化さ
せて制御している。本発明のダイオードは跳ね上がり電
圧が30%以上抑制されており、また順電圧の高いダイ
オードでも電圧波形の発振が抑制されている。
【0051】[実施例2]次に、4500V クラスのダ
イオードのときは、nドリフト層6の抵抗率は約320
Ωcm、厚さは約450μm 、pアノード領域2の表面不
純物濃度が約3.0×1016cm-3、拡散深さが約3.0
μm である。nカソード領域3の表面不純物濃度が約
1.0×1020cm-3、拡散深さは約80.0μm であ
る。キャリアライフタイムの長いnドリフト層6aのラ
イフタイムは20μs 、キャリアライフタイムの短いn
ドリフト層6bのライフタイムは0.2nsとした。
【0052】実施例1と同様に、nドリフト層6が、キ
ャリアライフタイムの長いnドリフト層6aとキャリア
ライフタイムの短いnドリフト層6bとにそれらの体積
比が例えば9:1になるように分割されているダイオー
ドを試作した。
【0053】キャリアライフタイムの長いnドリフト層
6aとキャリアライフタイムの短いnドリフト層6bと
がともにストライプ状であり、図の紙面に垂直な方向に
形成されているものとする。両者の幅をLH とLL とす
るとき、それらの比を9:1に保ちながら LH +LL
を160〜400μm の範囲で変えた。図8はそのよう
なダイオードの順電圧の変化を示す特性図である(●
印)。横軸はLH +LL 、縦軸は80A/cm2 での順電圧
である。
【0054】LH +LL を短くするほど順電圧が大きく
なることがわかる。同じ図にキャリアライフタイムの長
いnドリフト層6aのライフタイムを20μs 、キャリ
アライフタイムの短いnドリフト層6bのライフタイム
を20nsとした場合の特性図も示した(○印)。その場
合もLH +LL を短くするほど順電圧が大きくなるが、
その程度はずっと少ない。すなわち、キャリアライフタ
イムの長いnドリフト層6aとキャリアライフタイムの
短いnドリフト層6bとのライフタイムの差が大きい
程、順電圧に及ぼす影響は大きい。
【0055】[実施例2−1]キャリアライフタイムの
長いnドリフト層6aのライフタイムを20μs 、キャ
リアライフタイムの短いnドリフト層6bのライフタイ
ムを0.2nsとし、LH +LL =240μm としたダイ
オードを実施例2−1のダイオードとする。他の寸法等
は上に記した通りである。
【0056】図9(a)はこのダイオードの順電流−順
電圧特性図である。横軸は順電圧、縦軸は電流密度で表
した順電流である。室温(25℃)と高温(125℃)
の曲線が示されている。
【0057】この実施例2−1のダイオードの80A/cm
2 における順電圧は、室温が5.00V 、高温が5.5
0V である。高温の方が室温にくらべやや大きいがその
差は0.50V と小さい。
【0058】図9(b)は従来のpin構造のダイオー
ド( 比較例2−1) の順電流−順電圧特性図である。や
はり室温と高温(125℃)の曲線が示されている。こ
の比較例2−1のダイオードの80A/cm2 における順電
圧は、室温が6.50V 、高温が5.50V である。そ
の差は1.00V であり高温の方が室温にくらべかなり
小さい。
【0059】すなわち、従来型のダイオードでは、順電
圧の温度係数が負でしかも大きな値であったのに対し、
実施例2−1のダイオードでは、温度係数が小さくしか
も正の値になっていることがわかる。
【0060】従来のダイオードにおいて温度係数が負の
大きな値であることは、ダイオードチップ内、チップ間
における電流分布の不均一をますます助長することにな
り、例えばダイオードの並列運転の場合など、電流均一
化のためのバランス抵抗を挿入しなければならなかっ
た。本実施例のダイオードでは温度係数が正の値になっ
ているので、ダイオードチップ内、チップ間における電
流分布の不均一が自然に是正されることになる。
【0061】[実施例3]図10は、本発明の第三の実
施例のスイッチングダイオードの断面図である。nドリ
フト層6のライフタイムは2種類であり、ライフタイム
の長い領域6aとライフタイムの短い領域6bがあり、
その体積比が9:1になるように一定の間隔で配置され
ているのは、これまでの実施例と同じであるが、その境
界が基板の主表面に対して約75度の角度をなしてい
る。
【0062】キャリアライフタイムの長いnドリフト層
6aのライフタイムを20μs 、キャリアライフタイム
の短いnドリフト層6bのライフタイムを0.2nsと
し、LH +LL =200μm とした。
【0063】図11(a)はこの実施例3のダイオード
の順電流−順電圧特性図である。横軸は順電圧、縦軸は
電流密度で表した順電流である。室温(25℃)と高温
(125℃)の曲線が示されている。
【0064】このダイオードの200A/cm2 における順
電圧は、室温が1.35V 、高温が1.20V である。
高温の方が室温にくらべやや小さいが、その差は0.1
5Vと小さい。すなわち、実施例3のダイオードは、従
来のダイオードと比較して、順電圧の温度依存性がかな
り小さくなっていることがわかる。
【0065】図2の特性図によれば、キャリアライフタ
イムの長い領域6aとキャリアライフタイムの短い領域
6bとの境界が基板に対して垂直なとき、キャリアライ
フタイムの長い領域6aとキャリアライフタイムの短い
領域6bのライフタイムをそれぞれ20μs 、0.2ns
とし、LH +LL =200μm の場合の順電流200A/
cm2 の順電圧は約1.18V であるから、境界を75度
に傾けた場合には順電圧が少し大きくなっている。
【0066】図11(b)はこのダイオードの順電流2
00A/cm2 を遮断したときの逆回復時の電流、電圧波形
図である。この実施例3のダイオードでは、逆回復時間
は0.7μs であり、逆回復電流がピークを過ぎた後の
電流減少率[−di/dt]が抑制されて、跳ね上がり
電圧が140V と小さく、ソフトスイッチング化がなさ
れている。
【0067】図7の特性図によれば、境界が基板に対し
て垂直なとき、キャリアライフタイムの長い領域6aと
キャリアライフタイムの短い領域6bのライフタイムが
それぞれ20μs 、0.2ns、LH +LL =200μm
での順電流200A/cm2 における順電圧が1.20V の
とき、跳ね上がり電圧は137V であるから、境界を7
5度に傾けた場合には跳ね上がり電圧も少し大きくなっ
ている。
【0068】従って、境界を75度に傾けた場合にも、
境界が基板に対して垂直なときと比較してほとんど同様
のソフトスイッチング化、順電圧の負の温度依存性緩和
等の効果が得られることがわかる。境界を75度に傾け
た場合には、実質的にはLH+LL を小さくしたことに
相当するため、このような結果になると考えられる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
イッチングダイオードにおいて、第一導電型の低濃度層
がキャリアのライフタイムの長さの異なる少なくとも二
つの領域に分割し、その主な境界を半導体基板表面に対
して45度以上の角度で傾け、低濃度層の水平断面にお
いてキャリアライフタイムの長い領域の面積がキャリア
ライフタイムの短い領域の面積より広くすることによ
り、逆回復特性がソフトで、順電圧の温度依存性を正ま
たは小さい負の値のスイッチングダイオードとすること
ができる。
【0070】従って、跳ね上がり電圧が小さくなり、電
圧波形の発振が抑制されるので、保護回路を軽減できる
とともに、ダイオードのチップ面内、チップ間の電流集
中を抑制或いは防止でき、均一動作が可能となる。
【0071】本発明は、パワー半導体デバイスの低損失
化・高速スイッチング化、および、周辺回路の低インダ
クタンス化、スナバレス化等に必要なスイッチングダイ
オードとして大きな貢献をなすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1のスイッチングダイオードの部
分断面図
【図2】実施例1のスイッチングダイオード(1200
V クラス)の繰り返し寸法と順電圧との関係を示す特性
【図3】(a)は実施例1−1のスイッチングダイオー
ドの逆回復時の電流、電圧波形図、(b)は比較例1−
1のダイオードの逆回復時の電流、電圧波形図
【図4】実施例1−1のスイッチングダイオードおよび
比較例1−1のダイオードの順電流と発振開始電圧との
関係を示す特性図
【図5】(a)は実施例1−1のスイッチングダイオー
ドの順電流−順電圧特性図、(b)は比較例1−1のダ
イオードの順電流−順電圧特性図
【図6】(a)は実施例1−2のスイッチングダイオー
ドの逆回復時の電流、電圧波形図、(b)は比較例1−
2のダイオードの逆回復時の電流、電圧波形図
【図7】実施例1のスイッチングダイオード(1200
V クラス)および従来のダイオード(1200V クラ
ス)の順電圧と跳ね上がり電圧との関係を示す特性図
【図8】実施例2のスイッチングダイオード(4500
V クラス)の繰り返し寸法と順電圧との関係を示す特性
【図9】(a)は実施例2−1のスイッチングダイオー
ドの順電流−順電圧特性図、(b)は比較例2−1のダ
イオードの逆回復時の順電流−順電圧特性図
【図10】実施例3のスイッチングダイオードの部分断
面図
【図11】(a)は実施例3のスイッチングダイオード
の順電流−順電圧特性図、(b)は実施例3のダイオー
ドの逆回復時の電流、電圧波形図
【図12】従来のスイッチングダイオードの部分断面図
【符号の説明】
1 半導体基板 2 pアノード領域 3 nカソード領域 4 アノード電極 5 カソード電極 6 nドリフト層 6a キャリアライフタイムの長い領域 6b キャリアライフタイムの短い領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板が第一導電型の低濃度層と、低
    濃度層の一方の主表面の表面層に形成された第二導電型
    アノード領域と、低濃度層の他方の主表面の表面層に形
    成された第一導電型で低濃度層よりも不純物濃度の高い
    カソード領域とからなり、アノード領域、カソード領域
    の表面にそれぞれ接触してアノード電極、カソード電極
    が設けられたスイッチングダイオードにおいて、第一導
    電型の低濃度層がキャリアのライフタイムの長さの異な
    る少なくとも二つの領域に分割されており、その主な境
    界が半導体基板表面に対して45度以上の角度で傾いて
    おり、低濃度層の水平断面においてキャリアライフタイ
    ムの長い領域の面積がキャリアライフタイムの短い領域
    の面積より広いことを特徴とするスイッチングダイオー
    ド。
  2. 【請求項2】キャリアのライフタイムの異なる領域の主
    な境界が半導体基板の表面に対してほぼ垂直であること
    を特徴とする請求項1記載のスイッチングダイオード。
  3. 【請求項3】キャリアライフタイムの長い領域の任意の
    一点からキャリアのライフタイムの短い領域に達するま
    での最長距離が、少数キャリアの拡散長と低濃度層の厚
    さの、いずれかの小さい方よりも短いことを特徴とする
    請求項1または2に記載の記載のスイッチングダイオー
    ド。
  4. 【請求項4】キャリアのライフタイムの異なる領域の主
    な境界が低濃度層の厚さの50% 以上にわたっているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のス
    イッチングダイオード。
  5. 【請求項5】キャリアのライフタイムの異なる領域の主
    な境界が低濃度層の厚さ全体にわたっていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスイッチン
    グダイオード。
  6. 【請求項6】キャリアのライフタイムの短い領域が低濃
    度層の水平断面内で均等に配置されていることを特徴と
    する請求項4または5のいずれかに記載のスイッチング
    ダイオード。
  7. 【請求項7】キャリアのライフタイムの短い領域の半導
    体基板の水平断面内の形状が、ストライプ状、格子状、
    蜂の巣状のいずかであることを特徴とする請求項6に記
    載のスイッチングダイオード。
  8. 【請求項8】キャリアのライフタイムの短い領域の半導
    体基板の水平断面内の形状が、均等に分散配置された孤
    立形状であることを特徴とする請求項6に記載のスイッ
    チングダイオード。
  9. 【請求項9】キャリアのライフタイムの長い領域とキャ
    リアのライフタイムの短い領域との半導体基板の水平断
    面内での面積比が5:1以上95:1以下であることを
    特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の記載の
    スイッチングダイオード。
  10. 【請求項10】キャリアのライフタイムの長い領域とキ
    ャリアのライフタイムの短い領域とのキャリアライフタ
    イムの比が1000:1以上1000000:1以下で
    あることを特徴とする請求項9記載のスイッチングダイ
    オード。
  11. 【請求項11】キャリアのライフタイムの長い領域のラ
    イフタイムが1μs以上であることを特徴とする請求項
    10に記載のスイッチングダイオード。
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