JP2000331765A - 電気部品用ソケット - Google Patents

電気部品用ソケット

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JP2000331765A
JP2000331765A JP11141048A JP14104899A JP2000331765A JP 2000331765 A JP2000331765 A JP 2000331765A JP 11141048 A JP11141048 A JP 11141048A JP 14104899 A JP14104899 A JP 14104899A JP 2000331765 A JP2000331765 A JP 2000331765A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトピンを端子に接触させるときにワ
イピング効果を発揮して電気的な接触安定性を向上させ
ることができる電気部品用ソケットを提供することを課
題としている。 【解決手段】 ソケット本体上に電気部品を載置する載
置面部が設けられ、前記ソケット本体に前記電気部品の
端子に離接可能な複数のコンタクトピン15が配設され
た電気部品用ソケットにおいて、前記コンタクトピン1
5は、弾性片15bの先端部に前記端子に離接される接
触部15fが形成され、前記弾性片15bの根本部15
kを通る軸線O1と前記接触部15fを通る軸線O2と
をオフセットさせることにより、前記弾性片15bの弾
性力にて前記接触部15fが前記端子に接触した後さら
に摺動されるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置(以
下「ICパッケージ」という)等の電気部品を着脱自在
に保持する電気部品用ソケット、特に、その電気部品の
端子に離接されるコンタクトピンの改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の「電気部品用ソケッ
ト」としては、「電気部品」であるICパッケージを着
脱自在に保持するICソケットがある(実公平6−44
050号公報参照)。
【0003】このICソケットには、図20に示すよう
に、コンタクトピン1が配設され、このコンタクトピン
1には、一対の挟持片1aが形成され、これら挟持片1
aには、ICパッケージの接続ピンPに離接される接触
部1bが形成されると共に、移動板3のカム部3aによ
り押圧される押圧部1cが形成されている。
【0004】そして、そのカム部3aは、一対の押圧部
1cの間に挿入され、図20の(a)に示すように、移
動板3を下げることにより、一対の押圧部1cが押し広
げられ、この状態で、カバー4の挿通孔4aを介して接
続ピンPが一対の接触部1bの間に挿入されるようにな
っている。
【0005】次いで、図20の(b)に示すように、移
動板3を上昇させることにより、カム部3aが上昇する
ことから、一対の接触部1bで接続ピンPが挟持されて
電気的に接続されるようになっている。
【0006】このようにすれば、ICパッケージの投入
後、移動板3を上下動させるだけで、無挿抜力式にIC
パッケージの装着、取り外しを行えるので、作業能率を
著しく向上させることができることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、一対の挟持片1aの接触部
1bで、ICパッケージの接続ピンPを挟持して電気的
に接続するようにしているが、ワイピング効果が得られ
るような挟持構造でないため、接触安定性がいま一つ良
好でない場合があった。
【0008】そこで、この発明は、コンタクトピンを端
子に接触させるときにワイピング効果を発揮して接触安
定性を向上させることができる電気部品用ソケットを提
供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、ソケット本体上に電気
部品を載置する載置面部が設けられ、前記ソケット本体
に前記電気部品の端子に離接可能な複数のコンタクトピ
ンが配設された電気部品用ソケットにおいて、前記コン
タクトピンは、弾性片の先端部に前記端子に離接される
接触部が形成され、前記弾性片の根本部を通る軸線の位
置と前記接触部を通る軸線の位置とをオフセットさせる
ことにより、前記弾性片の弾性力にて前記接触部が前記
端子に接触した後さらに摺動されるように構成した電気
部品用ソケットとしたことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、ソケット本体上
に電気部品を載置する載置面部が設けられ、前記ソケッ
ト本体に前記電気部品の端子に離接可能な複数のコンタ
クトピンが配設された電気部品用ソケットにおいて、前
記コンタクトピンは、一対の弾性片を有し、これらの先
端部に前記端子を挟持して電気的に接続される接触部が
形成され、該両弾性片の少なくとも一方は、当該弾性片
の根本部を通る軸線の位置と前記接触部を通る軸線の位
置とをオフセットさせることにより、当該弾性片の弾性
力にて前記接触部が前記端子に接触した後さらに摺動さ
れるように構成した電気部品用ソケットとしたことを特
徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
記載の構成に加え、前記コンタクトピンの接触部は、前
記端子に接触する接触平面を有し、該接触平面は、前記
端子に離接する方向と直交する方向に対して、所定の角
度を有していることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、ソケット本体上
に電気部品を載置する載置面部が設けられ、前記ソケッ
ト本体に前記電気部品の端子に離接可能な複数のコンタ
クトピンが配設され、前記載置面部に対して垂直方向に
移動可能に移動板が配設され、該移動板を移動させるこ
とにより、前記コンタクトピンの接触部を開閉させて、
前記電気部品の端子に離接させる電気部品用ソケットに
おいて、前記コンタクトピンは、一対の弾性片を有し、
これらの先端部に前記端子を挟持して電気的に接続され
る接触部が形成され、該各コンタクトピンの間には、前
記移動板に形成されたカム部が配置され、該移動板を移
動させることにより、前記コンタクトピンの両側に配置
された一対のカム部で、前記弾性片が押圧されて、前記
両接触部が開かれるように構成され、さらに、前記コン
タクトピンの両弾性片の少なくとも一方は、当該弾性片
の根本部を通る軸線の位置と前記接触部を通る軸線の位
置とをオフセットさせることにより、当該弾性片の弾性
力にて前記接触部が前記端子に接触した後さらに摺動さ
れるように構成した電気部品用ソケットとしたことを特
徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0014】[発明の実施の形態1]図1乃至図13に
は、この発明の実施の形態1を示す。
【0015】まず構成を説明すると、図中符号11は、
「電気部品用ソケット」としてのICソケットで、この
ICソケット11は、「電気部品」であるICパッケー
ジ12の性能試験を行うために、このICパッケージ1
2の「端子」としての半田ボール12bと、測定器(テ
スター)のプリント配線板(図示省略)との電気的接続
を図るものである。
【0016】このICパッケージ12は、図4に示すよ
うに、いわゆるBGA(BallGrid Array)タイプと称さ
れるもので、長方形状のパッケージ本体12aの下面に
多数の略球状の半田ボール12bが突出してマトリック
ス状に配列されている。
【0017】一方、ICソケット11は、図3に示すよ
うに、大略すると、プリント配線板上に装着されるソケ
ット本体13を有し、このソケット本体13には、前記
各半田ボール12bに離接されるコンタクトピン15が
配設されると共に、このコンタクトピン15を変位させ
る移動板17が配設され、更に、この移動板17の上側
に、上プレート19がそのソケット本体13に固定され
て配設されている。さらにまた、その移動板17を上下
動させる操作部材21が配設されている。
【0018】そのコンタクトピン15は、バネ性を有
し、導電性に優れた板材がプレス加工により図5に示す
ような形状に形成されている。
【0019】詳しくは、コンタクトピン15は、上側の
略半分に、一対の弾性片15a,15bが形成され、下
側の略半分に、1本のソルダーテール部15cが形成さ
れている。それら一対の弾性片15a,15bは、下端
部側の基部15dが図9に示すように略U字状に折曲さ
れることにより、互いに対向するように形成されてい
る。また、それら弾性片15a,15bの上端部(先端
部)には、図7に示すように、ICパッケージ12の半
田ボール12bの側面部に離接する接触部15e,15
fが形成され、この両接触部15e,15fで半田ボー
ル12bが挟持されて電気的に接続されるようになって
いる。この両接触部15e,15fは、半田ボール12
bの球状の直径線上に位置している。
【0020】また、このコンタクトピン15の一対の弾
性片15a,15bには、略くの字状に折曲された折曲
部15gが形成されることにより、これら折曲部15g
が移動板17の後述するカム部17aにて押圧されて前
記両接触部15e,15fが開くように構成されてい
る。
【0021】さらに、このコンタクトピン15の一対の
弾性片15a,15bの内、一方の弾性片15bには、
前記折曲部15gの上側において、クランク部15jが
形成されることにより、当該一方の弾性片15bの根本
部15kを通る軸線O1と前記接触部15fを通る軸線
O2とがズラされている(図6等参照)。
【0022】そして、かかるコンタクトピン15のソル
ダーテール部15c及び基部15dが、ソケット本体1
3に形成された圧入孔13aに圧入されて、この基部1
5dに形成された抜止め部15mがソケット本体13に
食い込むことにより、コンタクトピン15の上方への抜
けを防止するようにしている。そして、ソケット本体1
3から下方に突出したソルダーテール部15cは、ロケ
ートボード26を介して更に下方に突出され、図示省略
のプリント配線板の各貫通孔に挿通されて半田付けされ
ることにより接続されるようになっている。
【0023】一方、移動板17は、図3に示すように、
ソケット本体13に上下動自在に配設され、スプリング
22により上方に付勢されている。そして、移動板17
を上下動させるアーム23が一対(図面上一方は省略)
配設されている。このアーム23は、軸24によりソケ
ット本体13に、又、軸25により移動板17にそれぞ
れ回動自在に取り付けられると共に、上端部23aが前
記操作部材21のカム面21aに摺接している。これに
より、操作部材21を下降させると、カム面21aに押
されてアーム23が軸24を中心に図3中反時計回りに
回動されることにより、移動板17が下降されるように
なっている。
【0024】そして、図10の各図に示すようにこの移
動板17には、各コンタクトピン15間に位置するカム
部17aが形成され、このカム部17aの両側に形成さ
れた摺動面17bが、両側に隣接するコンタクトピン1
5の弾性片15a,15bの折曲部15gを押圧するよ
うになっている。すなわち、この一つのカム部17a
で、両側のコンタクトピン15の弾性片15a,15b
の折曲部15gを押圧することができるようになってお
り、コンタクトピン15の一対の弾性片15a,15b
の両折曲部15gは、このコンタクトピン15の両側に
配置された一対のカム部17aにより互いに接近する方
向に押圧されることにより、両接触部15e,15fが
互いに開くように構成されている。
【0025】また、前記上プレート19は、図2に示す
ように、ICパッケージ12が上側に載置される載置面
部19aを有すると共に、ICパッケージ12を所定の
位置に位置決めするガイド部19bが図1に示すように
パッケージ本体12aの各角部に対応して設けられてい
る。さらに、この上プレート19には、各コンタクトピ
ン15の一対の接触部15dの間に挿入される位置決め
リブ19cが形成され、コンタクトピン15の両弾性片
15a,15bに外力が作用していない状態(両接触部
15e,15fが閉じた状態)では、その位置決めリブ
19cは、両弾性片15a,15bにて挟持された状態
となっている(図10の(a)参照)。
【0026】さらに、前記操作部材21は、図1に示す
ように、ICパッケージ12が挿入可能な大きさの開口
21bを有し、この開口21bを介してICパッケージ
12が挿入されて、上プレート19の載置面部19a上
の所定位置に載置されるようになっている。また、この
操作部材21は、図3に示すように、ソケット本体13
に対して上下動自在に配設され、スプリング27により
上方に付勢されると共に、最上昇位置で、係止爪21d
がソケット本体13の被係止部に係止され、操作部材2
1の外れが防止されるようになっている。
【0027】さらに、この操作部材21には、前記アー
ム23を回動させるカム面21aの他に図2に示すよう
に、ラッチ28を回動させる作動部21cが形成されて
いる。
【0028】このラッチ28は、図2に示すように、ソ
ケット本体13に軸28aを中心に回動自在に取り付け
られ、スプリング29により反時計回りに付勢され、先
端部に設けられた押え部28bによりICパッケージ1
2の周縁部を押さえるように構成されている。
【0029】また、このラッチ28には、操作部材21
の作動部21cが摺動する被押圧部28cが形成され、
操作部材21が下降されると、作動部21cを被押圧部
28cが摺動して、ラッチ28が図13の(b)に示す
ように時計回りに回動されて、押え部28bがICパッ
ケージ12配設位置より退避されるようになっている。
【0030】次に、作用について説明する。
【0031】ICパッケージ12をICソケット11に
セットするには、操作部材21を下方に押し下げる。す
ると、この操作部材21のカム面21aにより、アーム
23が図3に示す状態から反時計回りに回動されて移動
板17が下降される。この移動板17の下降により、図
10の(a)から(b)に示すように、カム部17aも
下降し、このカム部17aの摺動面17bにより、コン
タクトピン15の両折曲部15gが押されて、一対の接
触部15e,15fが図10の(b)に示すように開か
れる。
【0032】また、これと同時に、操作部材21の作動
部21cにより、ラッチ28の被押圧部28cが押され
て、図13の(a)に示す状態から(b)に示す状態ま
で、スプリング29の付勢力に抗して時計回りに回動さ
れ、押え部28bが退避位置まで変位する。
【0033】この状態で、ICパッケージ12が上プレ
ート19の載置面部19a上に、ガイド部19bにガイ
ドされて所定位置に載置され、ICパッケージ12の各
半田ボール12bが、各コンタクトピン15の開かれた
一対の接触部15e,15fの間に、非接触状態で挿入
される。
【0034】その後、操作部材21の下方への押圧力を
解除すると、この操作部材21がスプリング27等の付
勢力で、上昇されることにより、移動板17がスプリン
グ22により上昇されると共に、ラッチ28がスプリン
グ29の付勢力により図13中反時計回りに回動され
る。
【0035】移動板17が上昇されると、カム部17a
によるコンタクトピン15の折曲部15gへの押圧力が
解除され、一対の接触部15e,15fが互いに閉じる
(狭まる)方向に移動し、両接触部15e,15fにて
半田ボール12bが挟持される(図10の(c)参
照)。
【0036】これにより、ICパッケージ12の各半田
ボール12bとプリント配線板とがコンタクトピン15
を介して電気的に接続されることとなる。
【0037】この際には、コンタクトピン15の一方の
弾性片15bの根本部15kを通る軸線O1と、接触部
15fを通る軸線O2とがオフセットされているため、
当該接触部15fが半田ボール12bに当接するときに
は、多少摺動することにより、ワイピング効果が発揮さ
れて電気的な接触安定性が向上することとなる。
【0038】すなわち、当該一方の弾性片15bが開か
れた状態から当該弾性片15bの弾性力にて接触部15
fが復帰し、図12中実線に示すように半田ボール12
bに当接し、この弾性片15bは更に元の状態に復帰し
ようとする。この場合、上記のように弾性片15bの根
本部15kを通る軸線O1と、接触部15fを通る軸線
O2とがオフセットされているため、弾性片15bによ
る復帰力Fは、接触部15fの接触点に対してオフセッ
トされた位置に作用することとなる。その結果、当該接
触部15fは、図12中二点鎖線に示すように矢印方向
にズレることから、半田ボール12bの側面部を摺動し
て、ワイピング効果が発揮される。このようにコンタク
トピン15の形状の単純な改良により、ワイピング効果
が発揮され、接触安定性が向上されることとなる。
【0039】一方、ICパッケージ12を装着状態から
取り外すには、同様に操作部材21を下降させることに
より、コンタクトピン15の一対の接触部15e,15
fが半田ボール12bから離間されることにより、半田
ボール12bが一対の接触部15e,15fにて挟まれ
た状態から引き抜く場合よりも弱い力で簡単にICパッ
ケージ12を外すことが出来る。
【0040】[発明の実施の形態2]図14乃至図17
には、この発明の実施の形態2を示す。
【0041】この発明の実施の形態2は、コンタクトピ
ン15の両弾性片15a,15bが対称形状を呈し、両
折曲部15gの上側にそれぞれクランク部15jを介し
て接触部15e,15fが形成されている。
【0042】これら両クランク部15jにより、両弾性
片15a,15bの根本部15kを通る軸線O1と、両
接触部15e,15fを通る軸線O2とがオフセットさ
れている。
【0043】また、その両接触部15e,15fは、前
記半田ボール12bに接触する接触平面15nを有し、
これら接触平面15nは、図17に示すように、前記半
田ボール12bに離接する方向と直交する方向Nに対し
て、所定の角度(ここでは7°±2°)を有している。
これら両接触平面15nにより、図17中二点鎖線に示
すように半田ボール12bが挟持されるように構成され
ている。
【0044】このようなものにあっては、両弾性片15
a,15bの根本部15kを通る軸線O1と、両接触部
15e,15fを通る軸線O2とがオフセットされてい
ることにより、上記実施の形態1と同様にワイピング効
果が得られると共に、接触平面15nが、前記半田ボー
ル12bに離接する方向と直交する方向Nに対して、所
定の角度(ここでは7°±2°)を有しているため、上
記と相まってワイピング効果が一層向上することとな
る。
【0045】他の構成及び作用は実施の形態1と同様で
あるので説明を省略する。
【0046】[発明の実施の形態3]図18及び図19
には、この発明の実施の形態3を示す。
【0047】この発明の実施の形態3のコンタクトピン
15は、基部15dの形状が上記実施の形態1のものと
は相違しており、一方の片が長く形成されることによ
り、両弾性片15a,15bの中心線O3と、ソルダー
テール部15cとがオフセットされている。
【0048】これにより、載置されるICパッケージ1
2の半田ボール12bの真下に、図示省略のプリント配
線板の各貫通孔を配置する必要が無い。そのオフセット
量を適宜設定することにより、半田ボール12bと貫通
孔との位置をズラすことができる。
【0049】他の構成及び作用は実施の形態2と同様で
あるので説明を省略する。
【0050】なお、上記実施の形態1等では、「電気部
品用ソケット」としてICソケット11に、この発明を
適用したが、これに限らず、他の装置にも適用できるこ
とは勿論である。また、上記コンタクトピン15では、
弾性片15a,15bを一対設けているが、一方のみ有
するものでも良いことは勿論である。
【0051】
【発明の効果】以上説明してきたように、各請求項に記
載の発明によれば、コンタクトピンは、弾性片の先端部
に端子に離接される接触部が形成され、弾性片の根本部
を通る軸線と接触部を通る軸線とをオフセットすること
により、弾性片の弾性力にて接触部が端子に接触した後
さらに摺動されるように構成したため、簡単な構造の改
良により、ワイピング効果を得ることができ、電気的な
接触安定性を向上させることができる。
【0052】請求項3に記載された発明によれば、コン
タクトピンの接触部は、端子に接触する接触平面を有
し、この接触平面は、端子に離接する方向と直交する方
向に対して、所定の角度を有しているため、よりワイピ
ング効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るICソケットの
平面図である。
【図2】同実施の形態1に係る図1のA−A線に沿う断
面図である。
【図3】同実施の形態1に係る図1のBーB線に沿う断
面図である。
【図4】ICパッケージの底面図である。
【図5】同実施の形態1に係るコンタクトピンの正面図
である。
【図6】同実施の形態1に係る図5の左側面図である。
【図7】同実施の形態1に係るコンタクトピンで半田ボ
ールを挟持した状態の斜視図である。
【図8】同実施の形態1に係る図5の平面図である。
【図9】同実施の形態1に係る図5のC−C線に沿う断
面図である。
【図10】同実施の形態1に係る作用を示す断面図で、
(a)はコンタクトピンの一対の接触部を閉じた状態、
(b)はコンタクトピンの一対の接触部を開いた状態、
(c)はコンタクトピンの一対の接触部で半田ボールを
挟持した状態の断面図である。
【図11】同実施の形態1に係る作用を示す、半田ボー
ルとコンタクトピン弾性片とを側方から見た正面図であ
る。
【図12】同実施の形態1に係る作用を示す、半田ボー
ルとコンタクトピン弾性片とを上方から見た平面図であ
る。
【図13】同実施の形態1に係るラッチの動きを示す断
面図で、(a)は操作部材が上昇位置にある状態、
(b)は操作部材が下降位置にある状態を示す。
【図14】この発明の実施の形態2に係るコンタクトピ
ンの正面図である。
【図15】同実施の形態2に係る図14の左側面図であ
る。
【図16】同実施の形態2に係る図14のDーD線に沿
う断面図である。
【図17】同実施の形態2に係る図14の平面図であ
る。
【図18】この発明の実施の形態3に係るコンタクトピ
ンの正面図である。
【図19】同実施の形態3に係る図18のEーE線に沿
う断面図である。
【図20】従来例を示す図で、(a)はコンタクトピン
の接触部を開いた状態、(b)はコンタクトピン接触部
で接続ピンを挟んだ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
11 ICソケット(電気部品用ソケット) 12 ICパッケージ(電気部品) 12a パッケージ本体 12b 半田ボール(球状の端子) 13 ソケット本体 15 コンタクトピン 15a,15b 弾性片 15c ソルダーテール部 15d 基部 15e,15f 接触部 15g 折曲部 15j クランク部 15k 根本部 15n 接触平面 O1 根本部を通る軸線 O2 接触部を通る軸線 N 直交する方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソケット本体上に電気部品を載置する載
    置面部が設けられ、前記ソケット本体に前記電気部品の
    端子に離接可能な複数のコンタクトピンが配設された電
    気部品用ソケットにおいて、 前記コンタクトピンは、弾性片の先端部に前記端子に離
    接される接触部が形成され、前記弾性片の根本部を通る
    軸線の位置と前記接触部を通る軸線の位置とをオフセッ
    トさせることにより、前記弾性片の弾性力にて前記接触
    部が前記端子に接触した後さらに摺動されるように構成
    したことを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 【請求項2】 ソケット本体上に電気部品を載置する載
    置面部が設けられ、前記ソケット本体に前記電気部品の
    端子に離接可能な複数のコンタクトピンが配設された電
    気部品用ソケットにおいて、 前記コンタクトピンは、一対の弾性片を有し、これらの
    先端部に前記端子を挟持して電気的に接続される接触部
    が形成され、該両弾性片の少なくとも一方は、当該弾性
    片の根本部を通る軸線の位置と前記接触部を通る軸線の
    位置とをオフセットさせることにより、当該弾性片の弾
    性力にて前記接触部が前記端子に接触した後さらに摺動
    されるように構成したことを特徴とする電気部品用ソケ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記コンタクトピンの接触部は、前記端
    子に接触する接触平面を有し、該接触平面は、前記端子
    に離接する方向と直交する方向に対して、所定の角度を
    有していることを特徴とする請求項1又は2記載の電気
    部品用ソケット。
  4. 【請求項4】 ソケット本体上に電気部品を載置する載
    置面部が設けられ、前記ソケット本体に前記電気部品の
    端子に離接可能な複数のコンタクトピンが配設され、前
    記載置面部に対して垂直方向に移動可能に移動板が配設
    され、該移動板を移動させることにより、前記コンタク
    トピンの接触部を開閉させて、前記電気部品の端子に離
    接させる電気部品用ソケットにおいて、 前記コンタクトピンは、一対の弾性片を有し、これらの
    先端部に前記端子を挟持して電気的に接続される接触部
    が形成され、該各コンタクトピンの間には、前記移動板
    に形成されたカム部が配置され、 該移動板を移動させることにより、前記コンタクトピン
    の両側に配置された一対のカム部で、前記弾性片が押圧
    されて、前記両接触部が開かれるように構成され、 さらに、前記コンタクトピンの両弾性片の少なくとも一
    方は、当該弾性片の根本部を通る軸線の位置と前記接触
    部を通る軸線の位置とをオフセットさせることにより、
    当該弾性片の弾性力にて前記接触部が前記端子に接触し
    た後さらに摺動されるように構成したことを特徴とする
    電気部品用ソケット。
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