JP3268253B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents

電気部品用ソケット

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JP3268253B2 JP36575297A JP36575297A JP3268253B2 JP 3268253 B2 JP3268253 B2 JP 3268253B2 JP 36575297 A JP36575297 A JP 36575297A JP 36575297 A JP36575297 A JP 36575297A JP 3268253 B2 JP3268253 B2 JP 3268253B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置(以
下「ICパッケージ」という)等の電気部品を着脱自在
に保持する電気部品用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の「電気部品用ソケッ
ト」としては、図9に示すように、「電気部品」である
ICパッケージ1を着脱自在に保持するICソケット2
がある。
【0003】このICパッケージ1は、いわゆるガルウ
イングタイプと称されるもので、方形のパッケージ本体
1aから側方に向けて「端子」である複数のICリード
1bがクランク状に突出している。
【0004】一方、ICソケット2は、ソケット本体3
に、ICパッケージ1を載置する載置部3aが形成され
ると共に、方形のICパッケージ1を所定の位置に位置
決めするガイド部3bが、このICパッケージ1の各角
部に対応して設けられている。
【0005】また、このソケット本体3には、ICパッ
ケージ1のICリード1bに離接される弾性変形可能な
コンタクトピン4が複数配設されている。
【0006】このコンタクトピン4は、固定部4aがソ
ケット本体3に形成された開口部3cに下方から挿入さ
れて圧入固定され、この固定部4aの上側には、弾性変
形可能な湾曲したバネ部4bを介して、ICリード1b
に離接される可動接片4c及び、上部操作部材5のカム
部5aにより押圧される操作片4dが形成され、又、そ
の固定部4aの下側には、図示省略のプリント基板に圧
接されて電気的に接続されるリード部4eが形成されて
いる。
【0007】さらに、その上部操作部材5は、ソケット
本体3に上下動自在に配設され、この上部操作部材5を
下降させることにより、操作片4dがカム部5aにて外
側に向けて押圧されて、コンタクトピン4のバネ部4b
が弾性変形されて前記ICリード1bから可動接片4c
が離間され、又、この上部操作部材5が上昇されること
により、そのバネ部4bが弾性力により復帰して可動接
片4cが、前記ICリード1bの上面に接触してこれを
上方から押さえると共に、コンタクトピン4とICリー
ド1bとが導通されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、コンタクトピン4が一体に
形成されており、可動接片4cと操作片4dとがある程
度の幅Hを有しているため、例えば、コンタクトピン4
をソケット本体3の下側から挿入して固定部4aをソケ
ット本体3に固定するものでは、その幅Hの部分が遊挿
できる大きさの開口部3cを形成する必要がある。かか
る場合、外形が規定されている構造のICソケット2で
は、コンタクトピン固定部4aの開口部3cの肉厚tが
薄くなり、この開口部3cへのコンタクトピン固定部4
aの圧入力、つまり固定力を大きくすると、その薄肉の
部分にクラックkが発生する可能性があった。
【0009】また、上部操作部材5を下降させて、コン
タクトピン4のバネ部4bを弾性変形させ、可動接片4
cを変位させる過程においては、その下降量に応じてバ
ネ部4bを弾性変形させる力が比例して大きくなってし
まい、この力はそのまま上部操作部材5の作動力とな
り、この上部操作部材5を下降させる力が大きくなって
しまう、という問題がある。
【0010】そこで、この発明は、コンタクトピン固定
部が挿入される開口部をそれ程大きくする必要が無く、
ソケット本体の開口部の肉厚を厚くでき、圧入力を大き
くしてもクラックが発生することがない電気部品用ソケ
ットを提供することを課題としている。
【0011】他の課題は、上部操作部材の作動力、つま
り可動接片を変位させる力を従来より小さくできる電気
部品用ソケットを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、電気部品を載置する載
置部を有するソケット本体と、該ソケット本体に取り付
けられて前記電気部品の端子に接続可能な複数のコンタ
クトピンとを有し、該コンタクトピンには、前記端子に
離接される可動接片が形成された電気部品用ソケットに
おいて、前記コンタクトピンは、コンタクト上側部とコ
ンタクト下側部とに分割され、前記コンタクト下側部に
は、前記ソケット本体に固定される固定部が形成される
一方、前記コンタクト上側部は、前記ソケット本体に回
動自在に配設されると共に、前記端子に接触する可動接
片及び外力により押圧される操作片が形成され、更に、
前記コンタクト上側部とコンタクト下側部との少なくと
も一方には、弾性変形するバネ部が形成され、前記コン
タクト上側部が回動されることにより前記バネ部が弾性
変形されるように前記コンタクト上側部とコンタクト下
側部とを係合させた電気部品用ソケットとしたことを特
徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、電気部品を載置
する載置部を有するソケット本体と、該ソケット本体に
取り付けられて前記電気部品の端子に離接可能な複数の
コンタクトピンとを有し、該コンタクトピンには、前記
端子に離接される可動接片が形成された電気部品用ソケ
ットにおいて、前記コンタクトピンは、コンタクト上側
部とコンタクト下側部とに分割され、前記コンタクト下
側部には、前記ソケット本体に固定される固定部が形成
される一方、前記コンタクト上側部は、前記ソケット本
体に回動自在に配設されると共に、前記端子に接触する
可動接片及び外力により押圧される操作片が形成され、
更に、前記コンタクト上側部とコンタクト下側部との一
方には、弾性変形するバネ部が形成され、又、他方に
は、該バネ部に係止される係止部が形成され、前記バネ
部の付勢力に抗して前記コンタクト上側部が回動され
て、前記可動接片が前記端子から離間され、又、前記バ
ネ部の付勢力により前記コンタクトピン上側部が回動さ
れて、前記可動接片が前記端子に接触されるように設定
された電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の構成に加え、前記コンタクト下側部は、前記ソ
ケット本体の下方から挿入されて、上には抜けない状態
で、前記固定部が前記ソケット本体に固定されたことを
特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の構成に加え、前記コンタクト上側部が、該コン
タクト上側部の前記可動接片が前記ソケット本体から離
間する方向に回動された時に、前記バネ部と前記係止部
との接触位置が、前記バネ部の先端側に向けて移動する
ように設定されたことを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
の何れか一つに記載の構成に加え、前記コンタクト上側
部には、回動軸部が側方に一体に突設される一方、前記
ソケット本体は、下側のベース部材と上側のガイド部材
との上下に分割され、該両部材の合わせ部に、前記回動
軸部を上下側から挟持して前記コンタクト上側部を回動
自在に保持する略半円形の軸受け部が形成されたことを
特徴とする。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4
の何れか一つに記載の構成に加え、前記コンタクト上側
部には、回動中心部に貫通孔が形成される一方、前記複
数のコンタクト上側部の貫通孔に、絶縁性を有するシャ
フトが挿通され、該シャフトが前記ソケット本体に支持
されることにより、該シャフトを介して前記コンタクト
上側部が回動自在に支持されたことを特徴とする。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
の何れか一つに記載の構成に加え、前記コンタクト下側
部には、弾性変形されることにより、プリント基板の上
面に接触されて電気的に接続されるリード部が形成され
たことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0020】[発明の実施の形態1]図1乃至図6に
は、この発明の実施の形態1を示す。
【0021】まず構成を説明すると、図中符号11は、
「電気部品用ソケット」としてのICソケットで、この
ICソケット11は、「電気部品」であるICパッケー
ジ12の性能試験を行うために、このICパッケージ1
2の「端子」としてのICリード12bと、測定器(テ
スター)のプリント基板13との電気的接続を図るもの
である。
【0022】このICパッケージ12は、図1等に示す
ように、いわゆるガルウイングタイプと称されるもの
で、長方形状のパッケージ本体12aの対向する2辺か
ら側方に向けて多数のICリード12bがクランク状に
突出している。勿論、4辺から側方に向けてICリード
12bが突出しているものでも良い。
【0023】一方、ICソケット11は、大略すると、
プリント基板13上に装着されるソケット本体14を有
し、このソケット本体14に、ICパッケージ12が載
置されるようになっていると共に、このソケット本体1
4には、そのICリード12bとプリント基板13との
電気的接続を図る複数のコンタクトピン16が取り付け
られ、更に、このコンタクトピン16を弾性変形させる
四角形の枠状の上部操作部材17が上下動自在に配設さ
れている。
【0024】そのソケット本体14は、上下に分割され
た下側のベース部材19と上側のガイド部材20とから
構成され、このベース部材19には、前記コンタクトピ
ン16が圧入される開口部19aが両側に形成され、中
央部にボルト孔19bが上下方向に貫通して形成されて
いる。
【0025】また、ガイド部材20には、上面部にIC
パッケージ12を載置する載置部20aが形成されると
共に、ICパッケージ12を所定の位置に位置決めする
案内突部20bがパッケージ本体12aの各角部に対応
して設けられている。また、各案内突部20bの間で、
載置部20aの周囲には、図3に示すように、隔壁部2
0cが形成され、この隔壁部20cには多数のスリット
20dが所定の間隔で形成され、これら各スリット20
dにコンタクトピン16のコンタクト上側部22が挿入
されるようになっている。さらに、図1,図2に示すよ
うに、このガイド部材20の中央部には、前記ベース部
材19のボルト孔19bと連通するボルト孔20eが形
成されると共に、下方に向けて係止爪20fが突設さ
れ、これら係止爪20fが前記ベース部材19の図示し
ていない被係止部に係止されてベース部材19とガイド
部材20とが組み付けられるようになっている。勿論、
このベース部材19とガイド部材20との組付けは、リ
ベットやボルト等で行うこともできる。
【0026】また、コンタクトピン16は、導電性に優
れた材料で形成され、コンタクト上側部22とコンタク
ト下側部23とに分割されて構成されている。
【0027】このコンタクト下側部23には、前記ソケ
ット本体14のベース部材19に固定される固定部23
aが形成され、この固定部23aがベース部材19の開
口部19aの下方から挿入されて圧入固定され、上には
抜けないようになっている。また、このコンタクト下側
部23には、固定部23aの上側に、円形に湾曲するバ
ネ部23bが形成され、このバネ部23bの先端側には
斜め上方に延びる直線部23cが形成されている。さら
に、その固定部23aの下側には、弾性変形されること
により、プリント基板13の上面に圧接されて電気的に
接続されるリード部23dが形成されている。
【0028】また、コンタクト上側部22には、略筒状
の回動軸部22aが円形突き出しにより側方に突設され
る一方、前記ベース部材19とガイド部材20との合わ
せ部に、その回動軸部22aを上下側から挟持して回動
自在に保持する略半円形の軸受け部19c,20gが形
成されている(図2参照)。これにより、コンタクト上
側部22がソケット本体14に回動自在に配設されてい
る。
【0029】さらに、このコンタクト上側部22には、
ICリード12bに接触する可動接片22bが略鉤状に
形成されると共に、上部操作部材17に押圧される略L
字状の操作片22cが可動接片22bの外側に形成さ
れ、更に、前記バネ部23bの直線部23cに係止され
る係止部22dが下方に向けて形成されている。
【0030】そして、図5に示す状態から上部操作部材
17の下降により、コンタクト上側部22が回動された
時に、図6に示すように前記バネ部23bの直線部23
cと前記係止部22bとの接触位置が、前記直線部23
cの先端側に向けて移動するように設定されている。
【0031】また、前記上部操作部材17は、図1等に
示すように、ICパッケージ12が挿入可能な大きさの
開口17aを有し、この開口17aを介してICパッケ
ージ12が挿入されて、ソケット本体14の載置部20
a上に載置されるようになっている。そして、この上部
操作部材17は、ソケット本体14に上下動自在に配設
され、図示省略のスプリングにより上方に付勢されると
共に、最上昇位置で、図示省略の係止爪がソケット本体
14の被係止部に係止され、上部操作部材17の外れが
防止されるようになっている。さらに、この上部操作部
材17には、前記コンタクト上側部22の操作片22c
に摺接するカム部17bが形成され、この上部操作部材
17を下降させることにより、そのコンタクト上側部2
2の操作片22cがそのカム部17bに押圧されて、バ
ネ部23bが弾性変形され、コンタクト上側部22が回
動されることにより、可動接片22bが回動軸部22a
を中心とする円弧運動をして斜め外側上方に向けて変位
されることにより、ICリード12bから離間するよう
になっている。また、上部操作部材17が上昇されるこ
とにより、上記とは逆に動作して、バネ部23bの弾性
力により、コンタクト上側部22が上記と逆方向に回動
されて、可動接片22bが回動軸部22aを中心に下方
に変位し、この可動接片22bがICリード12bの上
面に接触されて導通されるようになっている。
【0032】次に、かかる構成のICソケット11の使
用方法について説明する。
【0033】まず、図4に示すように、ICソケット1
1のソケット本体14をプリント基板13上に載せて、
このソケット本体14のボルト孔19b,20e及びプ
リント基板13のボルト孔13aにボルト25を挿入し
てナット26に螺合させることにより、プリント基板1
3上に複数のICソケット11を配設する。この取付状
態では、リード部23dが弾性変形することにより、プ
リント基板13の表面に圧接されて電気的に接続されて
いる。
【0034】そして、かかるICソケット11にICパ
ッケージ12を例えば自動機により以下のようにセット
して電気的に接続する。
【0035】すなわち、自動機により、ICパッケージ
12を保持した状態で、上部操作部材17をスプリング
及びコンタクトピン16のバネ部23bの付勢力に抗し
て下方に押圧して下降させる。すると、この上部操作部
材17のカム部17bにより、コンタクト上側部22の
操作片22cが押圧されて、このコンタクト上側部22
が回動軸部22aを中心に回動され、可動接片22bが
斜め上方に変位されて最大限に開かれ、ICパッケージ
12挿入範囲から退避される(図6参照)。
【0036】この際には、このコンタクト上側部22の
係止部22dにより、コンタクト下側部23のバネ部2
3bの直線部23cが押されて弾性変形される。
【0037】しかも、上部操作部材17の下降により、
コンタクト上側部22が回動された時に、バネ部23b
の直線部23cと係止部22dとの接触位置が、直線部
23cの先端側に向けて移動するため、従来と比較し
て、上部操作部材17の下降に応じた反力を抑制でき
る。
【0038】この状態で、自動機からICパッケージ1
2を開放し、ソケット本体14の載置部20a上に載置
する。
【0039】次いで、自動機による上部操作部材17の
押圧力を解除すると、この上部操作部材17がスプリン
グの付勢力等により上昇し、バネ部23bの弾性力によ
り、コンタクト上側部22が回転されて可動接片22b
が戻り始め、この上部操作部材17が所定位置まで上昇
した時点で、コンタクト上側部22の可動接片22b
が、位置決めされたICパッケージ12の所定のICリ
ード12bの肩部12cに当接して電気的に接続される
こととなる。
【0040】このようなものにあっては、コンタクトピ
ン16を、コンタクト上側部22とコンタクト下側部2
3とに分割しているため、コンタクト下側部23をベー
ス部材19の下側から圧入固定する場合でも、コンタク
ト上側部22は、ベース部材19の下側から開口部19
aに挿入させる必要がない。従って、このコンタクト上
側部22の幅Hが大きくても、これに合わせて開口部1
9aの大きさを設定する必要がない。してみれば、外形
が規定されている構造のICソケット11でも、開口部
19aの肉厚tを従来よりも厚くできるため、コンタク
ト下側部23の固定部23aの開口部19aへの圧入固
定力を大きくしても、その開口部19aにクラックkが
発生するようなことがない。その結果、コンタクト下側
部23を確実に固定できるため、外力又は環境変化によ
る変形や抜け等を防止できる。
【0041】さらに、コンタクト上側部22の取付け
は、ベース部材19とガイド部材20とを組み合わせる
ときに、両軸受け部19c,20gで回動軸部22aを
挟むようにして回動自在に保持することにより、簡単に
取り付けることができる。
【0042】[発明の実施の形態2]図7には、この発
明の実施の形態2について説明する。
【0043】この実施の形態2は、実施の形態1と比較
すると、コンタクト上側部22の取付け構造が相違して
いる。
【0044】すなわち、このコンタクト上側部22に
は、回動軸部22aの代わりに貫通孔22eが形成され
る一方、これら複数のコンタクト上側部22の貫通孔2
2eに、絶縁性を有するシャフト27が挿通され、この
シャフト27がソケット本体14に支持されている。
【0045】[発明の実施の形態3]図8には、この発
明の実施の形態3について説明する。
【0046】この実施の形態3は、実施の形態1と比較
すると、コンタクト上側部22及びコンタクト下側部2
3の構造が相違している。
【0047】すなわち、このコンタクト下側部23のバ
ネ部23bは、実施の形態1では円形に湾曲していたの
に対して、この実施の形態3では、直線上に形成されて
いる。そして、このバネ部23bに、コンタクト上側部
22の係止部22dが接触している。
【0048】また、このコンタクト下側部23のリード
部23dは、実施の形態1では弾性変形してプリント基
板13の表面に圧接されるタイプのものであったが、こ
の実施の形態3では、下方に真っ直ぐ延長されてプリン
ト基板13の図示省略の貫通孔に挿通されて半田付けさ
れるようになっている。
【0049】他の構成及び作用は実施の形態1と同様で
あるので説明を省略する。
【0050】なお、上記各実施の形態では、「電気部品
用ソケット」としてICソケット11に、この発明を適
用したが、これに限らず、他の装置にも適用できること
は勿論である。また、上記各実施の形態では、バネ部2
3bがコンタクト下側部23に形成され、係止部22d
がコンタクト上側部22に形成されていたが、これに限
らず、これとは逆に、バネ部23bをコンタクト上側部
22に形成し、係止部22dをコンタクト下側部23に
形成することもできる。また、コンタクト上側部22と
コンタクト下側部23との両方にバネ部23bを形成
し、両者をバネ部同士で係合させることもできる。
【0051】
【発明の効果】以上説明してきたように、各請求項に記
載の発明によれば、コンタクトピンをコンタクト上側部
とコンタクト下側部とに分割し、コンタクト上側部を回
動させるようにすることにより、コンタクト下側部をソ
ケット本体の下側から圧入固定する場合でも、コンタク
ト上側部は、ソケット本体の下側から開口部に挿入させ
る必要がない。従って、このコンタクト上側部の幅が大
きくても、これに合わせて開口部の大きさを設定する必
要がない。してみれば、外形が規定されている構造のI
Cソケットでも、開口部の肉厚を従来よりも厚くできる
ため、コンタクト下側部の固定部の開口部への圧入固定
力を大きくしても、その開口部にクラックが発生するよ
うなことがない。その結果、コンタクト下側部を確実に
固定できるため、外力又は環境変化による変形や抜け等
を防止できる。
【0052】請求項1に記載の発明によれば、上記効果
に加え、コンタクト上側部とコンタクト下側部とが互い
に弾性変形されることにより、両者の係合を確実に行う
ことができ、更に、互いの弾性力を下げることができる
ので、上部操作部材の操作力を軽くすることができる。
【0053】請求項3に記載の発明によれば、上記効果
に加え、コンタクト下側部は、ソケット本体の下方から
挿入されて、上には抜けない状態で、固定部がソケット
本体に固定されているため、コンタクトピンに下方から
外力が作用しても、コンタクトピンの浮き上がりを防止
できる。
【0054】請求項4に記載の発明によれば、上記効果
に加え、コンタクト上側部が回動される際に、バネ部と
係止部との接触位置が、バネ部の先端側に向けて移動す
るため、従来と比較して、上部操作部材の下降に応じた
反力、つまり可動接片を変位させる力を抑制できる。
【0055】請求項5に記載の発明によれば、上記効果
に加え、ベース部材とガイド部材とを組み付けるだけ
で、部品点数を増加させることなく、コンタクト上側部
を回動自在に保持できる。
【0056】請求項7に記載の発明によれば、上記効果
に加え、コンタクト下側部には、弾性変形されることに
より、プリント基板の上面に接触されて電気的に接続さ
れるリード部を形成すれば、リード部をプリント基板の
貫通孔に挿通して半田付けするものと比較すると、電気
部品用ソケットをプリント基板に簡単に取り付けること
ができる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るICソケットの
縦断面図である。
【図2】同実施の形態1に係るICソケットを分解した
縦断面図である。
【図3】同実施の形態1に係る図1のA−A線に沿う断
面図である。
【図4】同実施の形態1に係るICソケットをプリント
基板に取り付けた状態を示す縦断面図である。
【図5】同実施の形態1に係るICソケットの上部操作
部材が最上昇位置にある状態の要部断面図である。
【図6】同実施の形態1に係るICソケットの上部操作
部材が最下降位置にある状態の要部断面図である。
【図7】この発明の実施の形態2に係るソケット本体の
図3に相当する断面図である。
【図8】この発明の実施の形態3に係るICソケットの
半断面図である。
【図9】従来例を示す図1に相当する断面図である。
【符号の説明】
11 ICソケット(電気部品用ソケット) 12 ICパッケージ(電気部品) 12a パッケージ本体 12b ICリード(端子) 13 プリント基板 14 ソケット本体 16 コンタクトピン 17 上部操作部材 19 ベース部材 19c 軸受け部 20 ガイド部材 20a 載置部 20g 軸受け部 22 コンタクト上側部 22a 回転軸部 22b 可動接片 22c 操作片 22d 係止部 22e 貫通孔 23 コンタクト下側部 23a 固定部 23b バネ部 23c 直線部 23d リード部 27 シャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−55664(JP,A) 特開 平7−320833(JP,A) 特開 平7−296922(JP,A) 特開 平4−237982(JP,A) 特開 昭59−139583(JP,A) 実開 平4−26382(JP,U) 実開 昭55−52782(JP,U) 実開 昭48−72479(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 33/76 H01L 23/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気部品を載置する載置部を有するソケ
    ット本体と、該ソケット本体に取り付けられて前記電気
    部品の端子に接続可能な複数のコンタクトピンとを有
    し、該コンタクトピンには、前記端子に離接される可動
    接片が形成された電気部品用ソケットにおいて、 前記コンタクトピンは、コンタクト上側部とコンタクト
    下側部とに分割され、 前記コンタクト下側部には、前記ソケット本体に固定さ
    れる固定部が形成される一方、 前記コンタクト上側部は、前記ソケット本体に回動自在
    に配設されると共に、前記端子に接触する可動接片及び
    外力により押圧される操作片が形成され、 更に、前記コンタクト上側部とコンタクト下側部との少
    なくとも一方には、弾性変形するバネ部が形成され、 前記コンタクト上側部が回動されることにより前記バネ
    部が弾性変形されるように前記コンタクト上側部とコン
    タクト下側部とを係合させたことを特徴とする電気部品
    用ソケット。
  2. 【請求項2】 電気部品を載置する載置部を有するソケ
    ット本体と、該ソケット本体に取り付けられて前記電気
    部品の端子に離接可能な複数のコンタクトピンとを有
    し、該コンタクトピンには、前記端子に離接される可動
    接片が形成された電気部品用ソケットにおいて、 前記コンタクトピンは、コンタクト上側部とコンタクト
    下側部とに分割され、 前記コンタクト下側部には、前記ソケット本体に固定さ
    れる固定部が形成される一方、 前記コンタクト上側部は、前記ソケット本体に回動自在
    に配設されると共に、前記端子に接触する可動接片及び
    外力により押圧される操作片が形成され、 更に、前記コンタクト上側部とコンタクト下側部との一
    方には、弾性変形するバネ部が形成され、又、他方に
    は、該バネ部に係止される係止部が形成され、 前記コンタクト上側部が回動されることにより前記バネ
    部が弾性変形されるように設定されたことを特徴とする
    電気部品用ソケット。
  3. 【請求項3】 前記コンタクト下側部は、前記ソケット
    本体の下方から挿入されて、上には抜けない状態で、前
    記固定部が前記ソケット本体に固定されたことを特徴と
    する請求項1又は2記載の電気部品用ソケット。
  4. 【請求項4】 前記コンタクト上側部が、該コンタクト
    上側部の前記可動接片が前記ソケット本体から離間する
    方向に回動された時に、前記バネ部と前記係止部との接
    触位置が、前記バネ部の先端側に向けて移動するように
    設定されたことを特徴とする請求項2又は3記載の電気
    部品用ソケット。
  5. 【請求項5】 前記コンタクト上側部には、回動軸部が
    側方に一体に突設される一方、 前記ソケット本体は、下側のベース部材と上側のガイド
    部材との上下に分割され、該両部材の合わせ部に、前記
    回動軸部を上下側から挟持して前記コンタクト上側部を
    回動自在に保持する略半円形の軸受け部が形成されたこ
    とを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の電
    気部品用ソケット。
  6. 【請求項6】 前記コンタクト上側部には、回動中心部
    に貫通孔が形成される一方、 前記複数のコンタクト上側部の貫通孔に、絶縁性を有す
    るシャフトが挿通され、該シャフトが前記ソケット本体
    に支持されることにより、該シャフトを介して前記コン
    タクト上側部が回動自在に支持されたことを特徴とする
    請求項1乃至4の何れか一つに記載の電気部品用ソケッ
    ト。
  7. 【請求項7】 前記コンタクト下側部には、弾性変形さ
    れることにより、プリント基板の上面に接触されて電気
    的に接続されるリード部が形成されたことを特徴とする
    請求項1乃至6の何れか一つに記載の電気部品用ソケッ
    ト。
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