JP2000331384A - 光情報媒体の基板回収方法 - Google Patents

光情報媒体の基板回収方法

Info

Publication number
JP2000331384A
JP2000331384A JP13952199A JP13952199A JP2000331384A JP 2000331384 A JP2000331384 A JP 2000331384A JP 13952199 A JP13952199 A JP 13952199A JP 13952199 A JP13952199 A JP 13952199A JP 2000331384 A JP2000331384 A JP 2000331384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective layer
substrate
layer
optical information
information medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP13952199A
Other languages
English (en)
Inventor
Emiko Hamada
恵美子 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP13952199A priority Critical patent/JP2000331384A/ja
Publication of JP2000331384A publication Critical patent/JP2000331384A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B17/00Recovery of plastics or other constituents of waste material containing plastics
    • B29B17/02Separating plastics from other materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B17/00Recovery of plastics or other constituents of waste material containing plastics
    • B29B17/04Disintegrating plastics, e.g. by milling
    • B29B2017/0424Specific disintegrating techniques; devices therefor
    • B29B2017/0428Jets of high pressure fluid
    • B29B2017/0432Abrasive blasting, i.e. the jets being charged with abrasives
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2009/00Layered products
    • B29L2009/005Layered products coated
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2017/00Carriers for sound or information
    • B29L2017/001Carriers of records containing fine grooves or impressions, e.g. disc records for needle playback, cylinder records
    • B29L2017/003Records or discs
    • B29L2017/005CD''s, DVD''s
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板1上に被着した保護層6を容易且つ完全
に除去することができる共に、削り屑や研磨材等が残る
ことなく基板1上から保護層6を除去する。 【解決手段】 研磨材を含む水系加工液の高圧水流を保
護層6に当て、或いは、予め基板1上の保護層6に膨潤
剤を含浸させ、同保護層6を膨潤させた状態にした後
で、同研磨材を含む水系加工液の高圧水流を保護層に当
て、研磨材の衝撃で保護層6を機械的に削除することに
より、基板1のみを回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に再生可能
な情報が記録し得る光情報媒体であって、ポリカーボネ
ートのような透明樹脂からなる基板上に、紫外線硬化性
樹脂等からなる保護層を有する光情報媒体について、そ
の保護層とその他の層を剥離し、基板のみを回収する方
法に関する。回収した基板をリサイクルするのに好適な
光情報媒体の基板回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ディスク状の光情報媒体として最
も普及しているタイプのものが、いわゆるコンパクトデ
ィスク(CD)と呼ばれる形式のものである。当初音楽
レコードとして製造され、普及しながら現在に至ってい
る。その後、パーソナルコンピュータの普及に伴い、C
D−ROMとして情報処理のデータ記録用の媒体として
も広く普及している。
【0003】このCDは、射出成形により表面上にプレ
ピットやプレグルーブが形成されたポリカーボネート基
板等の透明樹脂基板上に、反射層としてアルミニウム膜
等の金属膜を施し、その上に紫外線硬化性樹脂膜等から
なる保護層がコーティングされている。CDに使用され
る基板は、内径15mmφ、外径120mmφ、厚さ
1.2mmのドーナツ円板形のポリカーボネート基板か
らなる。
【0004】このCDやCD−ROMは、製造時にデー
タ記録用のプレピットが基板上に形成され、製造後に信
号の記録ができない、いわゆるプレレコーデッドメディ
アである。これに対し、今から10年程前に、本件発明
者らにより記録可能なCDが開発され、CD−Rの名称
で製品化された。このCD−Rは、その製造の後に光学
的な追記手段で信号の記録ができ、その信号をCD信号
として再生可能な光情報媒体である。
【0005】このCD−Rは、射出成形により表面上に
光学ピックアップのトラッキング用のプレグルーブが形
成されたポリカーボネート基板等の透明樹脂基板上に、
有機色素膜からなる色素層が形成され、この上に反射層
としてアルミニウム膜等の金属膜が形成され、これらの
上に紫外線硬化性樹脂膜等からなる保護層がコーティン
グされている。このCD−Rに使用される基板は、前記
CDに使用される基板と同じである。
【0006】さらに最近の短波長レーザーの開発と実用
化に伴い、より高密度な記録再生を可能とするDVD
(Digital Versatile Disc)等の高密度記録媒体が規格
化され、その実用化が進んでいる。この種の光情報媒体
では、その少なくとも一方の主面に情報記録領域が設定
され、この情報記録領域に情報を読み出すための信号が
記録されている。このDVDでは、前記のCDの半分の
厚さの基板が2枚貼り合わせて使用されている。
【0007】前記のようなCDやDVD等に代表される
光情報媒体の普及に伴い、ポリカーボネート基板等の透
明基板の消費量が飛躍的に増大している。同時に、製造
過程や消費段階で廃棄される光情報媒体も飛躍的に増大
している。特に、前述したCD−Rは、現在の市場にお
いて、記憶容量当たり最も安価な外部記憶媒体の一つと
して普及するに至っており、いわゆる使い捨てされるこ
とが多い。このような背景からも、廃棄される光情報媒
体が飛躍的に増大している。
【0008】そこで現在では、廃棄される光情報媒体か
ら、再利用可能な部材を資源として回収することが社会
的な要請となりつつある。容積や重量等で光情報媒体の
大半の部分を占めるのがポリカーボネート基板等の透明
基板である。そこで、この透明基板を資源として再利用
できれば、廃棄物としての光情報媒体の再利用効率を高
くすることができる。
【0009】しかし、光情報媒体には、透明基板上に保
護層や反射層が形成されているため、光情報媒体をその
まま粉砕しただけではポリカーボネート等の樹脂材料の
中に高い比率で不純物が混在してしまうことになる。従
来において、このような樹脂基板上から保護層や反射層
を除去する手段としては、例えばワイヤブラシやサンド
ブラスト等により、樹脂基板上の保護層や反射層を機械
的に削り取る方法が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、スピンコ
ーティングや紫外線硬化等の手段を用いて樹脂基板上に
被着した反射層は、樹脂基板上に強い密着力で被着して
いるため、それらを容易に除去することができない。さ
らに、ワイヤブラシやサンドブラスト等により、樹脂基
板上の保護層や反射層を機械的に削り取る方法では、樹
脂基板上に削り屑やブラシや研磨材の破片等が残ること
になり、後処理としてそれらの屑を除去する工程も必要
になるという課題がある。
【0011】本発明は、このような従来における基板回
収方法における課題に鑑み、基板上に被着した保護層を
容易且つ完全に除去することができると共に、削り屑や
研磨材等が残ることなく基板上から保護層を除去するこ
とを可能とし、これにより不純物を混在させることな
く、基板材料を容易に回収することができるようにする
ことを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記の目的
を達成するため、基板1上から保護層6を取り除く手段
として、研磨材を含む加工液の高圧流を保護層6に当て
て、その研磨材の衝撃により保護層6を機械的に削り取
るようにしたものである。さらに予め保護層6に膨潤剤
を含浸させ、同保護層6を膨潤させていれば、より容易
に基板1を回収出来る。
【0013】すなわち、本発明による光情報媒体の基板
回収方法は、研磨材を含む水系加工液の高圧水流を保護
層6に当て、或いは予め保護層6に膨潤剤を含浸させ、
同保護層6を膨潤させておき、研磨材の衝撃で保護層6
を機械的に削除することにより、基板1のみを回収す
る。
【0014】光情報媒体10は、円盤状の基板1の内周
と外周とに保護層6の内周と外周とがそれぞれ直接接着
されており、基板1と保護層6との間に、金属膜からな
る反射層5と有機色素膜からなる色素層2が介在されて
いるものを用いることができる。このような構造の光情
報媒体10では、除去前の保護層6が基板1から容易に
剥がれない。一方、保護層6に研磨材を含む水加工液の
高圧水流を当て、保護層6を容易に除去することができ
る。
【0015】研磨材を含む加工液の高圧流を保護層6に
当て、同保護層6を機械的に削り取る手段では、前記の
ような保護層6と同時に反射層5や色素層2を機械的に
取り除くことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
図1及び図2は、いわゆるライトワンス型の光情報媒体
10のCD−Rの断面を模式的に示している。ポリカー
ボネート樹脂等からなる基板1の上に螺旋状にトラッキ
ング用のプレグルーブ3が形成され、その上にシアニン
色素等の有機色素からなる色素層2がコーティングされ
ている。この色素層2の上に金、銀、アルミニウム等の
金属膜からなる反射層5が形成され、その上に紫外線硬
化性樹脂膜からなる保護層6が設けられている。
【0017】光情報媒体10に使用される前記の板状の
基板1は、レーザ光に対する屈折率が1.4〜1.6の
範囲の透明度の高い材料で、耐衝撃性に優れた樹脂が使
用される。具体的には、ポリカーボネート、ポリオレフ
ィン、アクリル等が例示できるが、これらに限られる訳
ではない。
【0018】基板1は、このような樹脂材料を用いて、
例えば、射出成形法等の手段により成形される。その外
形は、例えば内径15mmφ、外形120mmφ、厚さ
1.2mmのドーナツ形円板状であり、図2に示された
ように、中心に15mmφのセンタホール4を有する。
図3に示すように、このような基板1の表面には、スパ
イラル状のプレグルーブ3または、他の形状によるトラ
ッキングガイド手段が設けられている。
【0019】前記色素層2は、レーザ光により光学的に
読み取り可能な信号を記録するためのものであり、CD
−Rの場合、基板1の上に形成された色素層2とその上
に形成された反射層5とにより、信号の記録と再生を可
能にする。記録や再生の方式は、光学的なものであり、
CD−Rの場合、レーザ光による記録再生方式等がとら
れる。他方、色素層2を持たず、基板1上に反射層5及
び保護層6が順次積層された読み出し専用の光情報媒
体、例えばCDやCD−ROMでは、基板1上に形成さ
れたピット列とそれを覆う反射層5とにより信号を読み
取る。
【0020】保護層6は、基板1と反対側から受ける物
理的又は機械的障害に対して色素層2や反射層5を保護
する層であり、基板1側と反対側に設けられる。このよ
うな保護層5は、耐衝撃性に優れた樹脂が望ましい。C
DやCD−Rを例にとると、保護層6は通常、紫外線硬
化樹脂により形成される。この保護層には、紫外線硬化
性樹脂の他に、顔料やその他の無機物質或いは有機物質
が含まれることがある。この保護層6は、基板1の内周
部と外周部においてのみ直接基板と接着され、その間で
は、基板1と保護層6との間に反射層5が介在されてい
る。さらにCD−Rでは、反射層5と色素層2とが介在
されている。
【0021】このような光情報媒体10であって、使用
済のものは回収し、その基板1を樹脂材料として再利用
する。この再利用にあたっては、光情報媒体10の基板
1の上から保護層6と反射層5さらには色素層2がある
ときはその色素層2を除去する。基板1から保護層6を
機械的に除去する手段としては、前述したワイヤブラシ
やサンドブラストを用いて保護層6を削り取る方法等も
適用できるが、例えば、研磨材を使用した湿式研削方式
を適用するのが好適である。
【0022】図4は、このような湿式研削方式を用いた
研削装置の概要を示すものである。前記のように、基板
1上に保護層6を有する光情報媒体10は、コンべア1
1により搬送され、ノズル14の下に移動される。研磨
材を分散した加工液が混合タンク15に貯蔵され、この
混合タンク15から圧搾ポンプ17によリ加えられる圧
カにより、研磨材が分散された加工液が前記ノズル14
に高圧で送られ、光情報媒体10の保護層に向けて高圧
で高速噴射される。このとき、加工液に分散された研磨
材が保護層に加える衝撃によリ、保護層が鱗片状に削リ
取られ、除去される。保護層と基板との間にある反射層
や色素層は、保護層より強度が弱い為、保護層によりそ
れらの層が付着した状態で、基板から保護層が剥離され
る。
【0023】保護層とその他の層が除去された基板は、
水等で洗浄することにより、加工屑や研磨材が残らない
状態で回収出来る。加工液の光情報媒体10への噴射圧
は4Kg/cm2 程度とし、3〜5秒程度で剥離出来る
ようにする。保護層を膨潤せずに削除してもよい。
【0024】研磨材としては、例えば珪石粉未、珪砂、
アランダム、金剛砂等で、粗さA#80前後のものが使
用される。この研磨材を分散する加工液としては、通常
は水が使用される。水と研磨材との見かけの容積が3:
1となるように混合し、研磨材を水に均一に分散し、使
用する。
【0025】図5と図6は、前記のようなCD−Rのよ
うに、色素層2を有しない光情報媒体を示しており、C
DやCD−ROMがこのタイプのものである。このタイ
プの光情報媒体では、基板1の上に形成されたプレピッ
ト3’とその上に形成された反射層5とにより信号の再
生を可能とするものである。このようなタイプの光情報
媒体でも、前記と同様にして基板1上から保護層10と
反射層5とを削除し、単独の基板1を回収することがで
きる。
【0026】保護層6の除去に当たっては、保護層6に
膨潤剤を含浸させて、保護層6を膨潤させ、保護層6が
基板1から剥離しやすい状態とする。そして、この膨潤
状態の保護層6を削り取る等の機械的手段で除去する。
さらに、反射層5や色素層2は、基板1に対する密着力
が保護層6の内外周部に比べて弱いため、剥離するか溶
剤等で溶解し、取り除く。
【0027】前記の保護層6に含浸される膨潤剤として
は、保護層6を形成している紫外線硬化性樹脂等の有機
化合物に含浸可能な有機溶剤系もしくは水系のものが使
用される。特に、保護層6に対して親和性が高く、保護
層6に容易に含浸されるが、保護層6を溶解しないもの
が適当である。このような膨潤剤は、保護層6に含浸し
て保護層6を膨潤するが、保護層6を溶解することがな
いので、その後の機械的除去が容易である。
【0028】このような膨潤剤としては、水中油滴型の
分散状態となっており、保護層6に含浸可能な有機化合
物と、水とを含み、さらに必要に応じて界面活性剤と、
アルコール類、グリコールエーテル類およびビロリドン
誘導体からなる群より選ぱれた少なくとも一種の助剤と
を含むものが使用できる。ここで、「有機化合物が水中
油滴型分散状態である」とは、有機化合物が一部水に溶
解した相および有機化合物相が混在した部分を水相で囲
んだ状態も含んでいるとともに、水系と油系が分離して
おり、撹拌によって水中油滴型の分散状態になるものも
含む。
【0029】有機化合物は水に対して1〜90重量%含
まれていることが好ましく、特に水に対して(α+5)
/(100−α−5)〜(100−β−10)/(β+
10)の含有率が好ましい。ここで、αは有機化合物の
水に対する常温での溶解限度(重量%)、βは水の有機
化合物に対する室温での溶解限度(重量%)である。
【0030】このような有機化合物としては、保護層6
に含浸され、保護層6を膨潤できるものであれば、特に
限定されず、有機エステル化合物、有機炭化水素化合
物、脂肪酸化合物、有機ケトン化合物、ハロゲン化炭化
水素化合物、アルデヒド化合物、エーテル系化合物、複
素環式化合物、アルコール化合物、有機窒素化合物、動
物油、植物油およびそれらの誘導体からなる群から選択
される少なくとも1種の化合物を挙げることができる。
また、これら有機化合物は、液体でなくてもよい。固体
のものであれば、他の有機溶媒で溶解させた状態で水と
混合して使用することができる。
【0031】有機エステル化合物の具体例としては、例
えば酢酸エチル、オレイン酸エチル、アクリル酸エチ
ル、パルミチン酸ブチル、メタクリル酸メチル等のカル
ボン酸モノエステル、コハク酸ジメチル、コハク酸ジエ
チル、コハク酸ジブチル、アジビン酸ジメチル、アジビ
ン酸ジエチル、グルタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジブチル、酒石酸ジエチル、ジオクチルフ
タレート等の二塩基性カルボン酸ジエステル、α−アミ
ノ酸エチル、L−グルタル酸エチル等の脂肪族エステル
化合物およびこれらの誘導体、安息香酸メチル、リン酸
トリフェニル等の芳香族エステル化合物およびこれらの
誘導体、環式エステル化合物およびその誘導体、イソニ
コチン酸メチルなどの複素環式エステル化合物およびぞ
の誘導体、石炭酸化物(モンタンワックス酸化物)、石
油酸化物などが挙げられる。
【0032】有機炭化水素化合物の具体例としては、た
とえば、ティートリーオイル、トール油、テルペン油等
の植物油、白灯油、流動パラフィン、ヘプタン、ベンゼ
ン、トルエン、シクロへキサンなどが挙げられる。ハロ
ゲン化炭化水素化合物の具体例としては、1、1、1−
トリクロロエタン、α−クロルナフタリン、メチレンク
ロフイド等が挙げられる。
【0033】アルコール化合物の具体例としては、n−
オクチルアルコール、n−デシルアルコール、ポリエチ
レングリコール、メチルセロソルブ、tert−アミル
アルコール、フェノール、べンジルアルコール、メチル
ベンジルアルコールなどが挙げられる。脂肪酸化合物の
具体例としては、安息香酸、アルケニルコハク酸、ナフ
テン酸、オレイシ酸、イソノナン酸などが挙げられる。
【0034】ケトン化合物の具体例としては、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトンなどが挙げられ
る。アルデヒド化合物の具体例としては、べンズアルデ
ヒドなどが挙げられる。エーテル化合物の具体例として
は、エチルエーテル、ジイソプロビルエーテル、オクチ
ルフエニルエーテルなどが挙げられる。
【0035】有機窒素化合物の具体例としては、N、N
−ジメチルホルムアミド、ジエチルアミン、アニリン、
ジシクロヘキシルアミンなどが挙げられる。これら有機
化合物は、単独で使用してもよいし、2種以上混合して
用いてもよい。水としては、純水、蒸留水、水道水、河
川水等、何れのものも使用することができる。
【0036】界面活性剤の具体例としては、例えば高級
脂肪酸金属塩(ラウリン酸ソーダ、オレイン酸ソーダな
ど)、アルキルべンゼンスルホン酸ソーダ、高級アルコ
ール硫酸エステル塩(ラウリル硫酸エステルナ卜リウム
塩、セチル硫酸エステルナトリウム塩、ステアリル硫酸
エステルナトリウム塩など)のアニオン界面活性剤、第
四級アンモニウム塩型またはアミン塩型カチオン界画活
性剤、高級アルコール(ラウリルアルコール、セチルア
ルコール、ヤシ油還元アルコール、オレイルアルコール
など)、アルキル(オクチル、ノニル、ドデシルなど)
フエノール、脂肪酸(ステアリン酸、オレイン酸など)
などのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プ
ロビレンオキサイドなど)付加型または多価アルコール
エステル(ソルビタン、シュガーエステルなど)型非イ
オン界面活性剤などが挙げられる。
【0037】界面活性剤の配合量は、有機化合物と水と
の合計100重量部に対して通常、1重量部以上が好ま
しい。助剤の添加量は、組成物の総量に対して1重量%
以上、特に5〜50重重%程度が好ましい。
【0038】グリコールエーテル類の具体例としては、
例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、3−メチル−3メトキシブ
タノール等が挙げられる。ピロリドン誘導体の具体例と
しては、N−メチル−2−ビロリドン等が挙げられる。
アルコール類の具体例としては、イソプロビルアルコー
ル、エタノール等が挙げられる。
【0039】このような組成からなる膨潤剤を製造する
方法は、混合の順序を問わず、所定量の前記有機化合物
と水と界面活性剤とに、必要に応じて助剤を混合すれぱ
良い。前記の光情報媒体10の保護層6を前記のような
膨潤剤に浸漬するか、或いは保護層6の上に必要量の膨
潤剤を滴下するなどの方法により、保護層6に膨潤剤を
付着させ、適当な時間おいて膨潤剤を保護層6に含浸さ
せる。
【0040】このようにして保護層6の膨潤剤を含浸さ
せると、保護層6を構成する有機化合物に膨潤剤が浸透
し、保護層6が膨潤する。このとき、膨潤剤に含まれる
水が有機化合物の周りに存在するため、保護層6は溶解
されることなく、膨潤された状態で残る。このため、保
護層6を削り取る等の機械的手段で除去すると、基板1
から保護層6のみを除去することができる。
【0041】図4は、湿式研削方式を用いた研削装置の
概要を示すものである。前記のように、基板1上に保護
層6を有する光情報媒体10は、コンベア11により搬
送され、ノズル14の下に移動される。
【0042】研磨材を分散した加工液が混合タンク15
に貯留され、この混合タンク15から圧搾ポンプ17に
より加えられる圧力により、研磨材が分散された加工液
が前記ノズル14に高圧で送られ、光情報媒体10の保
護層に向けて高圧で高速噴射される。このとき、加工液
に分散された研磨材が保護層に加える衝撃により、保護
層が鱗片状に削り取られ、除去される。保護層と基板と
の間にある反射層や色素層は、保護層より強度が弱いた
め、保護層にそれらの層が付着した状態で、基板から保
護層が剥離される。
【0043】前述のように保護層に膨潤剤を含浸させ、
保護層を膨潤させた状態で加工液を保護層に高速噴射す
ると、膨潤により軟らかくなった固体状の保護層が基板
上から容易に剥離され、除去される。基板上から鱗片状
に剥離され、除去された保護層の破片は、加工液と共に
ドレンホッパ12に受けられ、ドレンタンク13に回収
される。このドレンタンク13に回収された切削屑は、
必要に応じて分離処理され、加工液が再利用される。
【0044】保護層とその他の層が除去された基板は、
水等で洗浄することにより、加工屑や研磨材が残らない
状態で回収できる。加工液の光情報媒体10への噴射圧
は2Kg/cm2 程度とし、3〜5秒程度で剥離できる
ようにする。保護層を膨潤しない状態で前記の条件で削
除可能なときは、保護層を膨潤せずに削除してもよい。
【0045】研磨材としては、例えば珪石粉末、珪砂、
アランダム、金剛砂等で、粗さA#80前後のものが使
用される。この研磨材を分散する加工液としては、通常
は水が使用される。水と研磨材との見かけの容積が3:
1となるように混合し、研磨材を水に均一に分散し、使
用する。
【0046】なお以上の説明では、基板を回収し、再利
用する光情報媒体の例としてCDやCD−Rを例として
説明したが、本発明はこれに限らず、再利用可能な基板
を有し、その上に前記のような手段で除去可能な保護層
を有する光情報媒体であれば、どのようなタイプの光情
報媒体についても同様について適用できることは明らか
である。
【0047】例えば、前記の基板の回収手段は、DVD
(Digital Versatile Disk)と呼ばれるタイプのディス
クや、そのレコーダブル版であるDVD−R等の光情報
媒体にも同様にして適用することができる。ただし、D
VDやDVD−Rは、2枚の基板の貼合せ形態をとるた
め、予め基板の剥離工程が必要となる点が異なる。
【0048】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による光情報
媒体の基板回収方法によれば、光情報媒体10の保護層
6とその他の反射層5や色素層2を容易且つ簡単に基板
1から除去することができる。また、保護層6等を除去
した後の基板1に削り屑や研磨材の屑が残らないため、
後処理も容易となり、光情報媒体10からの基板1の回
収が効率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光情報媒体の基板回収方法により
基板の回収が行われる光情報媒体の例としてCD−Rの
構造を示す半断面概念斜視図である。
【図2】同光情報媒体であるCD−Rの構造を示す一部
縦断正面図である。
【図3】同光情報媒体であるCD−Rの構造を示す要部
縦断拡大正面図である。
【図4】本発明による光情報媒体の基板回収方法により
基板の回収を行う装置の概要を示す概略図である。
【図5】本発明による光情報媒体の基板回収方法により
基板の回収が行われる光情報媒体の例としてCDの構造
を示す一部縦断正面図である。
【図6】同光情報媒体であるCDの構造を示す要部縦断
拡大正面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 色素層 3 プリグルーブ 5 反射層 6 保護層 10 光情報媒体 14 加工液を噴出するノズル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月25日(1999.6.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)上に保護層(6)を有する光
    記録媒体の前記保護層(6)を剥離して基板を回収する
    方法において、研磨材を含む加工液の高圧流を保護層
    (6)に当て、同研磨剤の衝撃で保護層(6)を機械的
    に削除することにより、光情報媒体10から基板(1)
    のみを回収する光記録媒体の基板回収方法。
  2. 【請求項2】 予め保護層(6)に膨潤剤を含浸させ
    て、同保護層(6)を膨潤させ、この膨潤状態の保護層
    (6)を取り除く請求項1に記載の光記録媒体の基板回
    収方法。
  3. 【請求項3】 円盤状の基板(1)の内周と外周とに保
    護層(6)の内周と外周とがそれぞれ直接接着されてい
    る請求項1または2に記載の光記録媒体の基板回収方
    法。
  4. 【請求項4】 基板(1)と保護層(6)との間に、金
    属膜からなる反射層(5)と有機色素膜からなる色素層
    (2)が介在されている請求項1〜3の何れかに記載の
    光記録媒体の基板回収方法。
  5. 【請求項5】 保護層(6)と同時に反射層(5)を機
    械的に取り除く請求項2に記載の光記録媒体の基板回収
    方法。
  6. 【請求項6】 保護層(6)と同時に色素層(2)を機
    械的に取り除く請求項4または5に記載の光記録媒体の
    基板回収方法。
  7. 【請求項7】 基板(1)と保護層(6)の間にある層
    を、剥離あるいは溶解することにより取り除く請求項1
    〜6の何れかに記載の光記録媒体の基板回収方法。
JP13952199A 1999-05-20 1999-05-20 光情報媒体の基板回収方法 Withdrawn JP2000331384A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13952199A JP2000331384A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 光情報媒体の基板回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13952199A JP2000331384A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 光情報媒体の基板回収方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000331384A true JP2000331384A (ja) 2000-11-30

Family

ID=15247235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13952199A Withdrawn JP2000331384A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 光情報媒体の基板回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000331384A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008810A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Sony Corp ディスク回収物の再資源化方法、難燃樹脂組成物及び難燃樹脂成形体
JP2007029820A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Fujikusu Kk 被覆体の除去装置
JP2007125806A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Sugino Mach Ltd 被膜剥離装置及び被膜剥離方法
CN102652952A (zh) * 2011-03-04 2012-09-05 吴仕祺 膜片剥离方法及其设备
EP3885095A1 (de) * 2020-03-23 2021-09-29 Covestro Deutschland AG Verwendung von mischungen aus wasser und ätherischen öl zur auftrennung von mehrschichtverbunden für das sortenreine recycling der polymer- bzw. metallfolien
US20230138157A1 (en) * 2020-03-23 2023-05-04 Covestro Deutschland Ag Use of essential oils for separating adhesive bonds

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008810A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Sony Corp ディスク回収物の再資源化方法、難燃樹脂組成物及び難燃樹脂成形体
US7868052B2 (en) 2004-06-24 2011-01-11 Sony Corporation Method for recycling recovered discs, flame retardant resin composition and flame retardant resin molded products
JP2007029820A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Fujikusu Kk 被覆体の除去装置
JP2007125806A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Sugino Mach Ltd 被膜剥離装置及び被膜剥離方法
JP4515998B2 (ja) * 2005-11-04 2010-08-04 株式会社スギノマシン 被膜剥離装置
CN102652952A (zh) * 2011-03-04 2012-09-05 吴仕祺 膜片剥离方法及其设备
EP3885095A1 (de) * 2020-03-23 2021-09-29 Covestro Deutschland AG Verwendung von mischungen aus wasser und ätherischen öl zur auftrennung von mehrschichtverbunden für das sortenreine recycling der polymer- bzw. metallfolien
WO2021191059A1 (de) * 2020-03-23 2021-09-30 Covestro Deutschland Ag Verwendung von mischungen aus wasser und ätherischen öl zur auftrennung von mehrschichtverbunden für das sortenreine recycling der polymer- bzw. metallfolien
US20230138157A1 (en) * 2020-03-23 2023-05-04 Covestro Deutschland Ag Use of essential oils for separating adhesive bonds
US11981115B2 (en) 2020-03-23 2024-05-14 Covestro Deutschland Ag Use of mixtures of water and essential oil for separating multilayered composites for the segregated recycling of polymer/metal films
US12084600B2 (en) * 2020-03-23 2024-09-10 Covestro Deutschland Ag Use of essential oils for separating adhesive bonds

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030123302A1 (en) Limited play optical devices with interstitial reactive layer and methods of making same
JP4076739B2 (ja) 光記録媒体
JP2000331384A (ja) 光情報媒体の基板回収方法
JP3528898B2 (ja) 光ディスクのリサイクル方法
JP2004095005A (ja) 光情報記録媒体
US6500511B1 (en) Optical disc recycling method and recycled optical disc
JP3334721B2 (ja) 光記録媒体及びその製造方法
JP2827825B2 (ja) 光記録媒体の製造方法
JP3704899B2 (ja) ディスク状の情報記録媒体のリサイクル方法
JP3528897B2 (ja) 光ディスクのリサイクル方法
JP2000094448A (ja) 光記録媒体から樹脂を回収する方法
JPH1134057A (ja) ディスク状の情報記録媒体のリサイクル方法
US20050054271A1 (en) Data storage splitter
JPH03120635A (ja) 再生用情報記録媒体およびその製造方法
JP3958234B2 (ja) 浮上型光学ヘッドおよび光記録再生装置
CN1284637C (zh) 废光盘片回收方法
JP2004182746A (ja) 熱可塑性樹脂の回収方法
JP2002216398A (ja) 光記録媒体の製造方法
JPH09193156A (ja) 樹脂の回収方法
JP2811360B2 (ja) 情報記録媒体
JP2004355753A (ja) 光記録媒体用コーティング材料の濾過方法、濾過装置、光記録媒体のコーティング方法、コーティング装置
JP2008071429A (ja) 光記録媒体の製造方法
JP2007294003A (ja) 光情報記録媒体
JP2002245683A (ja) 光記録媒体回収方法
JP2004178637A (ja) 光記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060801