JP2007294003A - 光情報記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスクの内孔に接着剤のはみ出しがなく、接着剤が溜まる位置を一定にした光情報記録媒体を提供すること。
【解決手段】記録エリア15及びクランピングエリア14を設けた基板10と接着層18により貼着したダミー基板16とを有し、基板10のクランピングエリア14より内周側には、中心孔11と同心円状に形成された突起部17によって内周側と外周側とに分割されたスタンパ押さえ溝(溝部)12が形成され、接着剤のはみ出しを防ぐとともに接着力が向上する。
【選択図】図2
【解決手段】記録エリア15及びクランピングエリア14を設けた基板10と接着層18により貼着したダミー基板16とを有し、基板10のクランピングエリア14より内周側には、中心孔11と同心円状に形成された突起部17によって内周側と外周側とに分割されたスタンパ押さえ溝(溝部)12が形成され、接着剤のはみ出しを防ぐとともに接着力が向上する。
【選択図】図2
Description
本発明は、光情報記録媒体に関し、より詳しくは、2枚の基板を接着剤を用いて貼り合わせた構造の光情報記録媒体に関する。
従来より、2枚の基板を貼り合せて成形された光情報記録媒体として、例えば、DVDに代表される光ディスクが知られている。これらは、単板構造であるCD(コンパクトディスク)に比べて、製造工程において2枚の基板を貼り合せる工程が必要となるため、接着方法についていろいろな研究がなされている。
2枚の基板を貼り合せる方法として、紫外線(UV)硬化樹脂をスピンコート法やスクリーン印刷により一方の基板に塗布して貼り合せる方法や、ホットメルト接着剤を用いる方法が利用されている。
2枚の基板を貼り合せる方法として、紫外線(UV)硬化樹脂をスピンコート法やスクリーン印刷により一方の基板に塗布して貼り合せる方法や、ホットメルト接着剤を用いる方法が利用されている。
2枚の基板を、接着剤を用いて貼り合せる方法では、基板の表面に適量の接着剤を設ける必要がある。接着剤の量が少ないと、貼り合わせ強度を十分に満足することができず、衝撃などにより剥がれが発生する可能性がある。また、接着剤の量が多すぎると、ディスクの内孔に接着剤がはみ出し、外観不良の原因となる。
このような問題に対して、例えば、基板の内周領域に溝部を設け、この溝部に接着剤を溜めることによって、ディスクの内孔に接着剤がはみ出すのを防止する方法が報告されている(特許文献1参照)。また、一方の基板に凹部を、他方の基板に凸部を設け、これらを嵌合させて2枚の基板を貼り合わせることにより、2枚の基板の接着性をより高める方法等が知られている(特許文献2参照)。
このような問題に対して、例えば、基板の内周領域に溝部を設け、この溝部に接着剤を溜めることによって、ディスクの内孔に接着剤がはみ出すのを防止する方法が報告されている(特許文献1参照)。また、一方の基板に凹部を、他方の基板に凸部を設け、これらを嵌合させて2枚の基板を貼り合わせることにより、2枚の基板の接着性をより高める方法等が知られている(特許文献2参照)。
ところで、特許文献1に記載されている基板の内周領域に設ける溝部は、通常、スタンパを用いて基板を金型成形する際に、スタンパを金型に固定するための部材によって成形する。そのため、溝部の形状が大きくなる傾向がある。溝部の形状が過度に大きい場合は、ディスクの内孔にはみ出す接着剤を溜めるための容量としては十分であるが、逆に溝部の形状が大きいことにより、接着剤の位置が一定しないという問題がある。また、ディスクの内周領域に接着剤を均一に浸展させるために、未硬化の接着剤を介して2枚の基板を貼り合わせた後に、ディスクの内孔部分から接着剤を吸引するような方法を利用する際にも不具合が生じる可能性がある。
さらに、特許文献2に記載されているように、互いに嵌合するような凹部と凸部とをそれぞれ設けた2枚の基板を貼り合わせる場合は、接着剤が溜まる凹部を凸部が塞ぐため、凹部の溜まった接着剤がディスクの内孔にはみ出しやすいという問題がある。
さらに、特許文献2に記載されているように、互いに嵌合するような凹部と凸部とをそれぞれ設けた2枚の基板を貼り合わせる場合は、接着剤が溜まる凹部を凸部が塞ぐため、凹部の溜まった接着剤がディスクの内孔にはみ出しやすいという問題がある。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたものである。
即ち、本発明の目的は、2枚の基板を貼り合わせる際に、ディスクの内孔に接着剤のはみ出しがなく、しかも接着剤が溜まる位置を一定にした光情報記録媒体を提供することにある。
即ち、本発明の目的は、2枚の基板を貼り合わせる際に、ディスクの内孔に接着剤のはみ出しがなく、しかも接着剤が溜まる位置を一定にした光情報記録媒体を提供することにある。
かかる課題を解決するために、本発明によれば、中心孔を設けた円盤状の2枚の基板を接着層を介して貼り合わせてなる光情報記録媒体であって、少なくとも一方の基板は、基板の接着層側の面に形成された溝部を有し、この溝部は、溝部の一部に突起部を有することを特徴とする光情報記録媒体が提供される。
ここで、基板に形成された溝部は、中心孔の近傍付近に中心孔と同心円状に形成されることが好ましい。
また、溝部の一部に形成される突起部は、突起部の先端部が基板の接着層側の面と同じ位置になる高さを有するように形成することができる。
また、さらに、突起部は、突起部の先端部が基板の接着層側の面より低い位置になる高さを有するように形成することも可能である。
一方、溝部を設けた基板と貼着する他方の基板には、他方の基板の接着層側の面に形成された溝部を有することが好ましい。
さらに、溝部を設けた基板と貼着する他方の基板には、溝部と対向する半径位置に形成された突起部を有するものであることが好ましい。
ここで、基板に形成された溝部は、中心孔の近傍付近に中心孔と同心円状に形成されることが好ましい。
また、溝部の一部に形成される突起部は、突起部の先端部が基板の接着層側の面と同じ位置になる高さを有するように形成することができる。
また、さらに、突起部は、突起部の先端部が基板の接着層側の面より低い位置になる高さを有するように形成することも可能である。
一方、溝部を設けた基板と貼着する他方の基板には、他方の基板の接着層側の面に形成された溝部を有することが好ましい。
さらに、溝部を設けた基板と貼着する他方の基板には、溝部と対向する半径位置に形成された突起部を有するものであることが好ましい。
次に、本発明によれば、中央部に中心孔が形成され、記録エリア及び記録エリアの内周側に設けられたクランピングエリアを有する円盤状の基板と、この基板と接着層を介して貼着されるダミー基板と、を有し、この基板には、基板のクランピングエリアより内周側に設けられ、中心孔と同心円状に形成された溝部と、溝部を内周側と外周側とに分割し、中心孔と同心円状に形成された突起部と、を有することを特徴とする光情報記録媒体が提供される。
ここで、突起部は、溝部の底部から接着層側に所定の高さを有するものであり、また、ダミー基板は、溝部と対向する半径位置に形成された同心円状の溝部と、突起部と対向する半径位置に形成された同心円状の突起部と、を有するものであることが好ましい。
ここで、突起部は、溝部の底部から接着層側に所定の高さを有するものであり、また、ダミー基板は、溝部と対向する半径位置に形成された同心円状の溝部と、突起部と対向する半径位置に形成された同心円状の突起部と、を有するものであることが好ましい。
本発明の光情報記録媒体によれば、ディスクの内孔に接着剤のはみ出しがなく、2枚のディスクの接着強度を高めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、発明の実施の形態)について詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することが出来る。また、使用する図面は本実施の形態を説明するためのものであり、実際の大きさを表すものではない。
(光情報記録媒体)
図1は、光情報記録媒体の第1の実施形態を説明するための図である。ここでは、色素層を有する基板とダミー基板とを貼り合わせて形成する追記型の光情報記録媒体(DVD−R)を例に挙げて説明する。尚、光情報記録媒体としては追記型の光情報記録媒体に限定されず、書き換え型の光情報記録媒体(DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM)及び読み取り専用の光情報記録媒体(DVD−ROM)にも適用することができる。
図1は、光情報記録媒体の第1の実施形態を説明するための図である。ここでは、色素層を有する基板とダミー基板とを貼り合わせて形成する追記型の光情報記録媒体(DVD−R)を例に挙げて説明する。尚、光情報記録媒体としては追記型の光情報記録媒体に限定されず、書き換え型の光情報記録媒体(DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM)及び読み取り専用の光情報記録媒体(DVD−ROM)にも適用することができる。
図1(a)は、基板10の信号面側から見た平面模式図である。図1(b)は、ダミー基板16のレーベル面側から見た平面模式図である。図1(a)に示すように、光情報記録媒体100は円板状の基板10を有し、基板10の中心部にはセンターホール(中心孔)11が設けられている。センターホール11の周囲には、射出成型においてモールドの押さえ部分となるスタンパ押さえ溝(溝部)12と、光情報記録媒体100を所定のドライブに装着する際に使用されるスタックリブ13と、がセンターホール11と同心円状に設けられている。図1(a)に示すように、スタックリブ13の内周側にクランピングエリア14が形成され、スタックリブ13の外周側に記録エリア15が形成されている。
次に、図1(b)に示すように、光情報記録媒体100のレーベル面側には、基板10上に積層されたダミー基板16が設けられている。尚、ダミー基板16の表面には、必要に応じてプリンタ等で印刷が可能な被印刷層を設けてもよい。
次に、図1(b)に示すように、光情報記録媒体100のレーベル面側には、基板10上に積層されたダミー基板16が設けられている。尚、ダミー基板16の表面には、必要に応じてプリンタ等で印刷が可能な被印刷層を設けてもよい。
次に、光情報記録媒体100の断面構造について説明する。
(第1の実施形態)
図2は、光情報記録媒体100のクランピングエリア14近傍の構造を説明するための断面模式図である。図2に示すように、光情報記録媒体100は、センターホール11が設けられた光透過性材料からなる基板10と、基板10と同一の材料で形成されたダミー基板16とが、接着層18を介して貼り合わされた構造を有している。
基板10には、所定の半径(r)位置に同心円状に設けられたスタンパ押さえ溝(溝部)12が形成されている。さらに、スタンパ押さえ溝12の略中央部には、所定の高さ(h)を有する突起部17が形成され、スタンパ押さえ溝12を、内周側の溝と外周側の溝との2つの溝に分割している。
このように、スタンパ押さえ溝12の略中央部に突起部17を設けることで、スタンパ押さえ溝12は接着層18の接着剤溜めとしての機能を有するばかりでなく、溝部内における接着剤の拡がり位置を確実に規制することができる。
(第1の実施形態)
図2は、光情報記録媒体100のクランピングエリア14近傍の構造を説明するための断面模式図である。図2に示すように、光情報記録媒体100は、センターホール11が設けられた光透過性材料からなる基板10と、基板10と同一の材料で形成されたダミー基板16とが、接着層18を介して貼り合わされた構造を有している。
基板10には、所定の半径(r)位置に同心円状に設けられたスタンパ押さえ溝(溝部)12が形成されている。さらに、スタンパ押さえ溝12の略中央部には、所定の高さ(h)を有する突起部17が形成され、スタンパ押さえ溝12を、内周側の溝と外周側の溝との2つの溝に分割している。
このように、スタンパ押さえ溝12の略中央部に突起部17を設けることで、スタンパ押さえ溝12は接着層18の接着剤溜めとしての機能を有するばかりでなく、溝部内における接着剤の拡がり位置を確実に規制することができる。
本実施の形態が適用される光情報記録媒体100においては、突起部17の上面が基板10の情報記録面と同じ位置になるように調製されている。このように、スタンパ押さえ溝12の略中央部に設けた突起部17の高さ(h)が、基板10の情報記録面と同じ高さであることにより、基板10とダミー基板16とを接着層18を介して貼り合わせる際に、センターホール(内孔)11への接着剤のはみ出しが確実に防止される。即ち、基板10のスタンパ押さえ溝12の略中央に設けられた突起部17は、基板10とダミー基板16とを貼り合わせる際に、接着層18に用いられる接着剤が、センターホール11側にはみ出すことを防止する接着剤溜めとして機能する。
尚、突起部17の高さ(h)は、基板10の情報記録面と同じ位置になるように調製されることに限定されず、情報記録面よりも高くなる場合、あるいは、情報記録面よりも低くなる場合のいずれも可能であり、必要に応じて適宜選択される。
また、突起部17の高さ(h)は、特に限定されないが、好ましくは、スタンパ押さえ溝12の高さの50%以上である。さらに、突起部17の位置は、特に限定されないが、好ましくは、スタンパ押さえ溝12の半径方向の幅の中心が望ましい。また、突起部17は、スタンパ押さえ溝12の底部に向けてテーパ角度15°〜45°の傾斜を有するように形成されることが望ましい。
また、突起部17の高さ(h)は、特に限定されないが、好ましくは、スタンパ押さえ溝12の高さの50%以上である。さらに、突起部17の位置は、特に限定されないが、好ましくは、スタンパ押さえ溝12の半径方向の幅の中心が望ましい。また、突起部17は、スタンパ押さえ溝12の底部に向けてテーパ角度15°〜45°の傾斜を有するように形成されることが望ましい。
また、基板10の表面には所定の形状を有するトラッキング用のプリグルーブ101が、同心円状またはスパイラル状に形成されている。スタックリブ13から外周側に亘る記録エリア15には、情報を記録したプリピット或いはトラッキング用やアドレス用のために所定のパターンが必要に応じて設けられる(図示せず)。尚、図2に示すように、基板10の表面の記録エリア15に形成されたプリグルーブ101上には、有機色素化合物を含有する色素層103と反射層104とが順番に積層されている。また、反射層104の一部はクランピングエリア14の表面にも形成されている。
次に、ダミー基板16の接着層18側には、基板10のスタンパ押さえ溝12と対向する位置に、スタンパ押さえ溝12と同じ形状のスタンパ押さえ溝(溝部)19が形成されている。そして、スタンパ押さえ溝12と同様に、溝の略中央部には、所定の高さの突起部171が形成され、スタンパ押さえ溝19を、内周側の溝と外周側の溝との2つの溝に分割している。
このように、ダミー基板16に基板10のスタンパ押さえ溝12と同様に、溝の略中央部に突起部171を設けたスタンパ押さえ溝19を形成することにより、基板10とダミー基板16とを貼り合わせる際に、接着力を増大させることに加え、接着剤がセンターホール11側にはみ出すことを確実に防止することができる。
このように、ダミー基板16に基板10のスタンパ押さえ溝12と同様に、溝の略中央部に突起部171を設けたスタンパ押さえ溝19を形成することにより、基板10とダミー基板16とを貼り合わせる際に、接着力を増大させることに加え、接着剤がセンターホール11側にはみ出すことを確実に防止することができる。
尚、ダミー基板16の表面に、プリンタ等で所定の画像の印刷が可能となるように被印刷層が設けられてもよい。この場合、被印刷層は、ダミー基板16表面に接するように形成された白色保護層及びインク受容層が積層された構造を有する。
また、ダミー基板16の、接着層18側の面には、基板10の表面に形成されたプリグルーブ101と同一形状の溝が形成されていてもよい。このような溝を設けることにより、基板10とダミー基板16との接着性をさらに向上させることができる。
また、ダミー基板16の、接着層18側の面には、基板10の表面に形成されたプリグルーブ101と同一形状の溝が形成されていてもよい。このような溝を設けることにより、基板10とダミー基板16との接着性をさらに向上させることができる。
次に、本実施の形態が適用される光情報記録媒体100を構成する各層の材料について説明する。
基板10は、光透過性材料により形成される。光透過性材料としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂等の合成樹脂;ガラス等が挙げられる。これらの中でも、取り扱いの容易性を考慮すると、ポリカーボネート樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂等が好ましい。
基板10は、光透過性材料により形成される。光透過性材料としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂等の合成樹脂;ガラス等が挙げられる。これらの中でも、取り扱いの容易性を考慮すると、ポリカーボネート樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂等が好ましい。
色素層103は、有機色素化合物を所定の溶媒に溶解して調製した色素溶液を、基板10の記録エリア15に形成されたプリグルーブ101上に、スピンコート法等により塗布して成膜することができる。有機色素化合物としては、例えば、シアニン系色素、スクアリリウム系色素、クロコニウム系色素、アズレニウム系色素、トリアリールアミン系色素、アントラキノン系色素、含金属アゾ系色素、ジチオール金属錯塩系色素、インドアニリン金属錯体系色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色素等が挙げられる。これらの色素は単独もしくは併用して用いてもよい。
また、色素溶液を調製するために用いる溶媒としては、例えば、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ、メタノール、テトラフルオロプロパノール等が挙げられる。尚、色素層103には、有機色素化合物以外に、酸化防止剤、ジチオール錯体等のクエンチャー;ニトロセルロース、酢酸セルロース、ケトン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリオレフィン等のバインダー等を添加してもよい。
反射層104は、Au、Ag、Cu、Ni、Al、Pt等の金属またはこれらの合金材料を、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等によって形成することができる。これらの中でも、Ag、Alが望ましい。
接着層18は、接着剤を、スピンコート、グラビア塗布、スプレーコート、ロールコート等の方法により反射層104上に塗布して形成することができる。接着剤としては、例えば、紫外線硬化性アクリル樹脂、紫外線硬化性エポキシ樹脂、紫外線硬化接着剤、エポキシ接着剤、シリコーン系樹脂、シリコーン接着剤、ホットメルト接着剤等が挙げられる。
ダミー基板16は、基板10と同じ材料を用いて形成されることが好ましい。ダミー基板16と基板10とを同じ材料を用いて形成することにより、これらを貼り合わせた場合のディスクの反りを防止することができる。
尚、必要に応じて被印刷層を設ける場合は、紫外線硬化性樹脂を含有した水性塗布液をダミー基板16上に塗布した後、紫外線を照射して硬化させることにより被印刷層を形成する。紫外線硬化性樹脂としては、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、フェノキシヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、クロロヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール(メタ)アクリレート、フェニルグリシジルエーテル(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA型エポキシ樹脂のジ(メタ)アクリレート等のアクリレート樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂に加えられる架橋性モノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、アクリル化イソシアヌレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジフェニルジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
硬化反応に使用されるラジカル開始剤としては、例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、4−フェノキシ−2,2−ジクロロアセトフェノン等のアセトフェノン系、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン等のプロピオフェノン系、2−クロロアントラキノン等のアントラキノン系、2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキサントン系が挙げられる。
(第2の実施形態)
次に、基板に形成されるスタンパ押さえ溝の他の実施形態について説明する。
図3は、光情報記録媒体における基板の第2の実施形態(基板10a)を説明する図である。第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を使用し、その説明は省略する。
図3に示すように、基板10aには、所定の半径位置に同心円状に設けられたスタンパ押さえ溝(溝部)122が形成されている。さらに、スタンパ押さえ溝122の略中央部には、高さ(h2)が基板10aの情報記録面より低くなるように調製された突起部172が形成されている。
突起部172の高さ(h2)を基板10aの情報記録面の高さより低くすることにより、基板10aとダミー基板(図示せず)とを貼り合わせる際に、これらの接着力を増大させることに加えて、接着剤溜めとして機能するスタンパ押さえ溝122内の接着剤の拡がり位置を確実に規制することが可能となる。このため、接着剤が不均一に拡がることによる光情報記録媒体の外観不良の発生が大幅に低減する。
次に、基板に形成されるスタンパ押さえ溝の他の実施形態について説明する。
図3は、光情報記録媒体における基板の第2の実施形態(基板10a)を説明する図である。第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を使用し、その説明は省略する。
図3に示すように、基板10aには、所定の半径位置に同心円状に設けられたスタンパ押さえ溝(溝部)122が形成されている。さらに、スタンパ押さえ溝122の略中央部には、高さ(h2)が基板10aの情報記録面より低くなるように調製された突起部172が形成されている。
突起部172の高さ(h2)を基板10aの情報記録面の高さより低くすることにより、基板10aとダミー基板(図示せず)とを貼り合わせる際に、これらの接着力を増大させることに加えて、接着剤溜めとして機能するスタンパ押さえ溝122内の接着剤の拡がり位置を確実に規制することが可能となる。このため、接着剤が不均一に拡がることによる光情報記録媒体の外観不良の発生が大幅に低減する。
(第3の実施形態)
さらに、光情報記録媒体の他の実施形態について説明する。
図4は、光情報記録媒体の第3の実施形態を説明する図である。第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を使用し、その説明は省略する。
図4に示すように、光情報記録媒体200は、第1の実施形態(図2参照)と同様に、センターホール11が設けられた光透過性材料からなる基板10と、基板10と同一の材料で形成されたダミー基板162とが、接着層18を介して貼り合わされた構造を有している。
基板10は、溝の略中央部の突起部17により、内周側の溝と外周側の溝との2つの溝に分割されたスタンパ押さえ溝(溝部)12が形成されており、その構造は、第1の実施形態(図2参照)と同様なのでここでは説明を省略する。
さらに、光情報記録媒体の他の実施形態について説明する。
図4は、光情報記録媒体の第3の実施形態を説明する図である。第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を使用し、その説明は省略する。
図4に示すように、光情報記録媒体200は、第1の実施形態(図2参照)と同様に、センターホール11が設けられた光透過性材料からなる基板10と、基板10と同一の材料で形成されたダミー基板162とが、接着層18を介して貼り合わされた構造を有している。
基板10は、溝の略中央部の突起部17により、内周側の溝と外周側の溝との2つの溝に分割されたスタンパ押さえ溝(溝部)12が形成されており、その構造は、第1の実施形態(図2参照)と同様なのでここでは説明を省略する。
次に、ダミー基板162の接着層18側には、基板10のスタンパ押さえ溝12と対向する位置に突起部173が形成されている。ダミー基板162に設けた突起部173は、基板10の、溝の略中央部に突起部17が形成されたことにより分割されたスタンパ押さえ溝12の内周側の溝部と嵌合するように調製されている。
即ち、ダミー基板162の突起部173を、基板10の分割されたスタンパ押さえ溝12の一方の溝に嵌合させることにより、スタンパ押さえ溝12の接着剤溜めとしての機能を維持しつつ、接着力をより高めることができる。
即ち、ダミー基板162の突起部173を、基板10の分割されたスタンパ押さえ溝12の一方の溝に嵌合させることにより、スタンパ押さえ溝12の接着剤溜めとしての機能を維持しつつ、接着力をより高めることができる。
(成型方法)
次に、光情報記録媒体の基板を製造するための金型について説明する。
図5は、光情報記録媒体の第1の実施形態における基板を製造するための金型を説明する図である。図5に示す金型300は、可動側金型20及び固定側金型30から構成されている。可動側金型20は、鏡面状の可動側鏡面21と、可動側金型20の中央部に設けられたエジェクターピン23と、ダミー基板の中央に中心孔を開けるためのカットパンチ24と、基板突出ロッド25とを有する。固定側金型30は、スタンパ50が取り付けられる鏡面状の固定側鏡面31と、スタンパ50を固定側鏡面31に取り付けるスタンパホルダ(スタンパ固定部材)32aと、溶融樹脂の射出口であるスプルー34を構成するスプールブッシュ33aを有している。また、可動側金型20と固定側金型30と、外周キャビティリング22との間には、溶融樹脂が射出されるキャビティ40が形成される。
次に、光情報記録媒体の基板を製造するための金型について説明する。
図5は、光情報記録媒体の第1の実施形態における基板を製造するための金型を説明する図である。図5に示す金型300は、可動側金型20及び固定側金型30から構成されている。可動側金型20は、鏡面状の可動側鏡面21と、可動側金型20の中央部に設けられたエジェクターピン23と、ダミー基板の中央に中心孔を開けるためのカットパンチ24と、基板突出ロッド25とを有する。固定側金型30は、スタンパ50が取り付けられる鏡面状の固定側鏡面31と、スタンパ50を固定側鏡面31に取り付けるスタンパホルダ(スタンパ固定部材)32aと、溶融樹脂の射出口であるスプルー34を構成するスプールブッシュ33aを有している。また、可動側金型20と固定側金型30と、外周キャビティリング22との間には、溶融樹脂が射出されるキャビティ40が形成される。
図5に示すように、金型300を用いてディスク状の基板10(図2)を成形する場合は、可動側鏡面21と、固定側金型30の固定側鏡面31に取り付けられたスタンパ50との間に形成されたキャビティ40中に、高温の溶融樹脂が射出される。
この場合、基板10(図2)のスタンパ押さえ溝12(図2)の略中央に設ける突起部17(図2)は、スタンパホルダ32aの上部に設けた爪321aの部分により形成される。即ち、図5に示すように、爪321aの部分に、突起部17(図2)に対応する切り欠き322aを形成したスタンパホルダ32aによりスタンパ50を固定側鏡面31に取り付け、キャビティ40中に溶融樹脂を射出して、基板10(図2)を成形する。
この場合、基板10(図2)のスタンパ押さえ溝12(図2)の略中央に設ける突起部17(図2)は、スタンパホルダ32aの上部に設けた爪321aの部分により形成される。即ち、図5に示すように、爪321aの部分に、突起部17(図2)に対応する切り欠き322aを形成したスタンパホルダ32aによりスタンパ50を固定側鏡面31に取り付け、キャビティ40中に溶融樹脂を射出して、基板10(図2)を成形する。
尚、爪321aの部分に形成する切り欠き322aの形状を適宜調整することにより、スタンパ押さえ溝12に設ける突起部17の形状、高さ等を選択することが可能である。また、基板10(図2)と貼着するダミー基板16(図2)のスタンパ押さえ溝19(図2)も同様な手法により形成することができる。
以下に実施例に基づき本実施の形態をより具体的に説明する。尚、本実施の形態は実施例に限定されない。
(実施例1)
射出成型機の金型に所定のスタンパを取り付け、ポリカーボネート樹脂を射出成形することにより、厚さ0.6mm、外径φ120mm、内径(センターホール)φ15mm、屈折率1.59の円形状の基板を得る。
この基板の構造は、中心からφ21mmに形成されたスタンパ押さえ溝、φ34mm〜φ36mmに形成されたスタックリブを有し、クランピングエリアを構成している。さらに、クランピングエリアの外周側にトラックピッチ0.74μm、深さ160nm、半値幅310nmの形状から成るプリグルーブが形成され、情報記録エリアを構成している。
(実施例1)
射出成型機の金型に所定のスタンパを取り付け、ポリカーボネート樹脂を射出成形することにより、厚さ0.6mm、外径φ120mm、内径(センターホール)φ15mm、屈折率1.59の円形状の基板を得る。
この基板の構造は、中心からφ21mmに形成されたスタンパ押さえ溝、φ34mm〜φ36mmに形成されたスタックリブを有し、クランピングエリアを構成している。さらに、クランピングエリアの外周側にトラックピッチ0.74μm、深さ160nm、半値幅310nmの形状から成るプリグルーブが形成され、情報記録エリアを構成している。
スタンパ押さえ溝には、溝の略中央部に突起部が形成されている(図2参照)。突起部の高さは、突起部の上面が基板の情報記録面と同一面を形成するように調製した。
この基板のプリグルーブが形成された情報記録エリアには、φ36mm付近から基板の外周側に亘って、スピンコート法によりアゾ系色素溶液(濃度1.2重量%)を塗布し、色素層を成膜する。次に、この色素層上のφ22mmからφ119mmを覆うように、スパッタリングによりAg合金からなる厚さ100nm〜200nmの反射層を形成する。
この基板のプリグルーブが形成された情報記録エリアには、φ36mm付近から基板の外周側に亘って、スピンコート法によりアゾ系色素溶液(濃度1.2重量%)を塗布し、色素層を成膜する。次に、この色素層上のφ22mmからφ119mmを覆うように、スパッタリングによりAg合金からなる厚さ100nm〜200nmの反射層を形成する。
次いで、厚さ0.6mmのポリカーボネート樹脂製のダミー基板を調製し、前述の基板表面に形成したスタンパ押さえ溝と同じ半径位置に、前述した基板と同様に、略中央に突起部を有する形状のスタンパ押さえ溝を形成した。
続いて、基板の反射層上に接着剤として紫外線硬化樹脂を塗布し、接着剤を塗布した基板とダミー基板のそれぞれの中心を合わせ、向かい合わすように貼り合わせ装置(図示せず)に載置し、所定量の紫外線硬化樹脂を滴下して高速でスピン回転させ、余分な紫外線硬化樹脂を除去して接着層を形成し貼りあわせる。この状態で紫外線を照射し紫外線硬化樹脂を固化させることにより各層が形成された情報記録エリアを有する基板とダミー基板とを貼りあわせ、光情報記録媒体1を得た(図1参照)。
続いて、基板の反射層上に接着剤として紫外線硬化樹脂を塗布し、接着剤を塗布した基板とダミー基板のそれぞれの中心を合わせ、向かい合わすように貼り合わせ装置(図示せず)に載置し、所定量の紫外線硬化樹脂を滴下して高速でスピン回転させ、余分な紫外線硬化樹脂を除去して接着層を形成し貼りあわせる。この状態で紫外線を照射し紫外線硬化樹脂を固化させることにより各層が形成された情報記録エリアを有する基板とダミー基板とを貼りあわせ、光情報記録媒体1を得た(図1参照)。
(実施例2)
基板のスタンパ押さえ溝の略中央部に、高さが基板の情報記録面より低くなるように調製した突起部を形成した(図3参照)。さらに、ダミー基板を調製し、前述の基板表面に形成したスタンパ押さえ溝と同じ半径位置に、前述した基板と同様に、略中央に突起部を有する形状のスタンパ押さえ溝を形成した。
続いて、実施例1と同様な操作により基板とダミー基板とを接着剤により貼り合わせ、光情報記録媒体2を得た。
基板のスタンパ押さえ溝の略中央部に、高さが基板の情報記録面より低くなるように調製した突起部を形成した(図3参照)。さらに、ダミー基板を調製し、前述の基板表面に形成したスタンパ押さえ溝と同じ半径位置に、前述した基板と同様に、略中央に突起部を有する形状のスタンパ押さえ溝を形成した。
続いて、実施例1と同様な操作により基板とダミー基板とを接着剤により貼り合わせ、光情報記録媒体2を得た。
(実施例3)
実施例1と同様に、溝の略中央部に突起部が形成されたスタンパ押さえ溝を有する基板を調製した。突起部の高さは、突起部の上面が基板の情報記録面と同一面を形成している。次に、基板のスタンパ押さえ溝に対向する位置に突起部を設けたダミー基板を調製した。ダミー基板に設けた突起部は、前述した基板の、溝の略中央部に突起部が形成されたことにより分割されたスタンパ押さえ溝の内側の溝部と嵌合するように調製した。
続いて、実施例1と同様な操作により基板とダミー基板とを接着剤により貼り合わせ、光情報記録媒体3を得た(図4参照)。
実施例1と同様に、溝の略中央部に突起部が形成されたスタンパ押さえ溝を有する基板を調製した。突起部の高さは、突起部の上面が基板の情報記録面と同一面を形成している。次に、基板のスタンパ押さえ溝に対向する位置に突起部を設けたダミー基板を調製した。ダミー基板に設けた突起部は、前述した基板の、溝の略中央部に突起部が形成されたことにより分割されたスタンパ押さえ溝の内側の溝部と嵌合するように調製した。
続いて、実施例1と同様な操作により基板とダミー基板とを接着剤により貼り合わせ、光情報記録媒体3を得た(図4参照)。
(比較例1)
実施例1と同様な材料を用いて、溝部に突起部を形成しないスタンパ押さえ溝123を有する基板10bと、このスタンパ押さえ溝123と同じ形状のスタンパ押さえ溝123aを設けたダミー基板とをそれぞれ調製した。
続いて、実施例1と同様な操作により基板10bとダミー基板163とを接着剤により貼り合わせ、光情報記録媒体4を得た。尚、図6(a)は、比較例1において調製した光情報記録媒体4を説明する図である。
実施例1と同様な材料を用いて、溝部に突起部を形成しないスタンパ押さえ溝123を有する基板10bと、このスタンパ押さえ溝123と同じ形状のスタンパ押さえ溝123aを設けたダミー基板とをそれぞれ調製した。
続いて、実施例1と同様な操作により基板10bとダミー基板163とを接着剤により貼り合わせ、光情報記録媒体4を得た。尚、図6(a)は、比較例1において調製した光情報記録媒体4を説明する図である。
(比較例2)
実施例1と同様な材料を用いて、溝部に突起部を形成しないスタンパ押さえ溝124を有する基板10cを調製した。一方、基板10cに形成されたスタンパ押さえ溝124と同じ半径位置に、このスタンパ押さえ溝124と嵌合するように調製した突起部124aを設けたダミー基板164を調製した。
続いて、実施例1と同様な操作により基板10cとダミー基板164とを接着剤により貼り合わせ、光情報記録媒体5を得た。尚、図6(b)は、比較例2において調製した光情報記録媒体5を説明する図である。
実施例1と同様な材料を用いて、溝部に突起部を形成しないスタンパ押さえ溝124を有する基板10cを調製した。一方、基板10cに形成されたスタンパ押さえ溝124と同じ半径位置に、このスタンパ押さえ溝124と嵌合するように調製した突起部124aを設けたダミー基板164を調製した。
続いて、実施例1と同様な操作により基板10cとダミー基板164とを接着剤により貼り合わせ、光情報記録媒体5を得た。尚、図6(b)は、比較例2において調製した光情報記録媒体5を説明する図である。
(光情報記録媒体の評価)
実施例1〜実施例3で調製した光情報記録媒体1〜光情報記録媒体3、比較例1〜比較例2で調製した光情報記録媒4及び光情報記録媒5のそれぞれについて、「接着剤のセンターホール(内孔)へのはみ出し」の有無、「外観不良」検査、落下試験による「ディスク剥がれ」の有無について評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1〜実施例3で調製した光情報記録媒体1〜光情報記録媒体3、比較例1〜比較例2で調製した光情報記録媒4及び光情報記録媒5のそれぞれについて、「接着剤のセンターホール(内孔)へのはみ出し」の有無、「外観不良」検査、落下試験による「ディスク剥がれ」の有無について評価を行った。結果を表1に示す。
表1に示す結果から、基板のスタンパ押さえ溝の略中央部に突起部を形成して調製した光情報記録媒体1〜光情報記録媒体3(実施例1〜実施例3)は、接着剤のセンターホール(内孔)へのはみ出し、外観不良、ディスク剥がれが1枚も観察されず、いずれも良好な結果が得られたことが分かる。
一方、基板のスタンパ押さえ溝に突起部を形成しないで調製した光情報記録媒体4(比較例1)は、接着剤のセンターホール(内孔)へのはみ出しは無いものの、ディスクの内周における接着剤の位置が異なり外観不良が発生していることが分かる。また、基板に形成されたスタンパ押さえ溝と同じ半径位置に、このスタンパ押さえ溝と嵌合するように調製した突起部を設けたダミー基板とを用いて調製した光情報記録媒体5(比較例2)は、接着剤のセンターホール(内孔)へのはみ出しが見られ、さらに、外観不良が発生していることが分かる。
10…基板、11…センターホール(中心孔)、12…スタンパ押さえ溝(溝部)、13…スタックリブ、14…クランピングエリア、15…記録エリア、16…ダミー基板、17…突起部、18…接着層、32a…スタンパホルダ、100…光情報記録媒体、321a…爪、322a…切り欠き
Claims (9)
- 中心孔を設けた円盤状の2枚の基板を接着層を介して貼り合わせてなる光情報記録媒体であって、
少なくとも一方の前記基板は、当該基板の前記接着層側の面に形成された溝部を有し、
前記溝部は、当該溝部の一部に突起部を有することを特徴とする光情報記録媒体。 - 前記溝部は、前記中心孔の近傍付近に当該中心孔と同心円状に形成されることを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。
- 前記突起部は、当該突起部の先端部が前記基板の前記接着層側の面と同じ位置になる高さを有することを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。
- 前記突起部は、当該突起部の先端部が前記基板の前記接着層側の面より低い位置になる高さを有することを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。
- 前記溝部を設けた前記基板と貼着する他方の基板は、当該他方の基板の前記接着層側の面に形成された溝部を有することを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。
- 前記溝部を設けた前記基板と貼着する他方の基板は、前記溝部と対向する半径位置に形成された突起部を有することを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。
- 中央部に中心孔が形成され、記録エリア及び当該記録エリアの内周側に設けられたクランピングエリアを有する円盤状の基板と、
前記基板と接着層を介して貼着されるダミー基板と、を有し、
前記基板の前記クランピングエリアより内周側に設けられ、前記中心孔と同心円状に形成された溝部と、
前記溝部を内周側と外周側とに分割し、前記中心孔と同心円状に形成された突起部と、
を有することを特徴とする光情報記録媒体。 - 前記突起部は、前記溝部の底部から前記接着層側に所定の高さを有することを特徴とする請求項7記載の光情報記録媒体。
- 前記ダミー基板は、前記溝部と対向する半径位置に形成された同心円状の溝部と、前記突起部と対向する半径位置に形成された同心円状の突起部と、を有することを特徴とする請求項7記載の光情報記録媒体。
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---|---|---|---|
JP2006120557A JP2007294003A (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | 光情報記録媒体 |
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JP2006120557A Withdrawn JP2007294003A (ja) | 2006-04-25 | 2006-04-25 | 光情報記録媒体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018146905A1 (ja) * | 2017-02-13 | 2018-08-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 光ディスク |
-
2006
- 2006-04-25 JP JP2006120557A patent/JP2007294003A/ja not_active Withdrawn
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