JP2000330336A - フルカラートナー - Google Patents

フルカラートナー

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JP2000330336A
JP2000330336A JP14386499A JP14386499A JP2000330336A JP 2000330336 A JP2000330336 A JP 2000330336A JP 14386499 A JP14386499 A JP 14386499A JP 14386499 A JP14386499 A JP 14386499A JP 2000330336 A JP2000330336 A JP 2000330336A
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acid
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resin
component
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JP14386499A
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Atsushi Shimizu
淳 清水
Akihiro Sakaeda
栄田  朗宏
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】透明性、耐オフセット性及び耐久性のいずれに
も優れた非磁性一成分フルカラートナーを提供する。 【解決手段】式(I): (R1 は炭素数2〜4のアルキレン基、x及びyは正の
数を示し、xとyの和は1〜16である)で表される化
合物を10〜100モル%含有するアルコール成分と、
式(II): (R2 及びR3 は水素原子又は炭素数1〜20の炭化水
素基であり、その一方は炭素数1〜20の炭化水素基で
ある)で表されるジカルボン酸を1〜50モル%、及び
トリメリット酸を10〜30モル%含有する酸成分とを
縮重合させて得られた軟化点が140℃以下のポリエス
テルを主成分とする結着樹脂、エチレン−プロピレン系
樹脂からなる離型剤並びに着色剤を含有した樹脂微粒子
と外添剤とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法等において形成される静電潜像の現
像に用いられる非磁性一成分フルカラートナーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、フルカラートナーの結着樹脂とし
ては、発色性及びOHP透明性を確保するため、架橋剤
を含まない線状ポリエステルが使用される。しかし、こ
の場合、オフセット防止のため、定着ローラーに多量の
オイル塗布が必要とされ、画像がギラギラしやすい。
【0003】そこで、黒トナーと同様に、結着樹脂とし
て架橋ポリエステルを、離型剤としてワックスを含有し
たフルカラートナーが提案されている。しかし、架橋ポ
リエステルの高分子量成分はフルカラートナーに要求さ
れる透明性を悪化させる。また、ワックスが少量では十
分な離型性が得られず、多量では現像部にフィルミング
が生じやすく、耐久性を悪化させる原因となる。
【0004】一方、低溶融粘度のエチレン−プロピレン
系樹脂からなる離型剤が提案されているが(特開平3−
260659号公報、特開平4−9067号公報)、い
ずれの離型剤も、十分な耐オフセット性が得られるもの
の、非磁性一成分フルカラートナーでは、透明性及び耐
久性に欠ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、透明性、耐
オフセット性及び耐久性のいずれにも優れた特性を有す
る非磁性一成分フルカラートナーを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエステル
を主成分とする結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有して
なる樹脂微粒子と外添剤とからなる非磁性一成分フルカ
ラートナーであって、前記ポリエステルが、 (イ)一般式(I):
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R1 は炭素数2〜4のアルキレン
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16で
ある)で表される化合物を10〜100モル%含有する
アルコール成分と、 (ロ)一般式(II):
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R2 及びR3 は水素原子又は炭素
数1〜20の炭化水素基であり、R2及びR3 の少なく
とも一方は炭素数1〜20の炭化水素基である)で表さ
れるジカルボン酸、その炭素数1〜4のアルキルエステ
ル又はその酸無水物を1〜50モル%、及び トリメリット酸、その炭素数1〜4のアルキルエステ
ル又はその酸無水物を10〜30モル%含有する酸成分
とを、縮重合させて得られた、軟化点が140℃以下の
ポリエステルであり、前記離型剤が、160℃における
溶融粘度が50〜200cpsで、融点が130℃以下
で、エチレン含有量が10重量%以下であるエチレン−
プロピレン系樹脂からなることを特徴とする非磁性一成
分フルカラートナーに関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のトナーに用いられる結着
樹脂は、主成分としてポリエステルを含有する。ポリエ
ステルの含有量は、着色剤分散性、定着性及び耐久性の
観点から、結着樹脂中50〜100重量%、好ましくは
90〜100重量%、より好ましくは100重量%であ
ることが望ましい。なお、ポリエステル以外に使用可能
な樹脂としては、スチレン−アクリル樹脂、エポキシ樹
脂、ポリカーボネート、ポリウレタン等が挙げられる。
【0012】ポリエステルは、 (イ)一般式(I):
【0013】
【化5】
【0014】(式中、R1 は炭素数2〜4のアルキレン
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16で
ある)で表される化合物を10〜100モル%、好まし
くは50〜100モル%含有するアルコール成分と、 (ロ)一般式(II):
【0015】
【化6】
【0016】(式中、R2 及びR3 は水素原子又は炭素
数1〜20の炭化水素基であり、R2及びR3 の少なく
とも一方は炭素数1〜20の炭化水素基である)で表さ
れるジカルボン酸、その炭素数1〜4のアルキルエステ
ル又はその酸無水物を1〜50モル%、好ましくは10
〜40モル%、及び トリメリット酸、その炭素数1〜4のアルキルエステ
ル又はその酸無水物を10〜30モル%、好ましくは2
0〜30モル%含有する酸成分とを、縮重合させて得ら
れる。
【0017】一般式(I)で表される化合物としては、
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−
ヒドロキシフェニル) プロパン、ポリオキシエチレン
(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2
〜3)オキサイド(付加モル数1〜16)付加物等が挙
げられる。また、他のアルコール成分としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペ
ンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、水素添
加ビスフェノールA、ソルビトール、又はそれらの炭素
数2〜4のアルキレンオキサイド(付加モル数1〜1
6)付加物等が挙げられ、これらの1種以上を含有する
ことが好ましい。
【0018】一般式(II)で表されるジカルボン酸のな
かでは、R2 が水素原子、R3 が炭素数4〜20のアル
キル基又はアルケニル基で置換されたコハク酸が好まし
く、具体的にはドデセニルコハク酸、オクチルコハク
酸、イソオクテニルコハク酸等が挙げられる。
【0019】一般式(II)で表されるジカルボン酸化合
物及びトリメリット酸化合物以外の酸成分としては、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレ
イン酸、アジピン酸等が挙げられる。
【0020】アルコール成分と酸成分の縮重合は、不活
性ガス雰囲気中にて、要すればエステル化触媒を用い
て、180〜250℃の温度で反応させること等により
行なうことができる。
【0021】ポリエステルの軟化点は、OHP透明性及
び発色性の観点から、140℃以下であり、好ましくは
130℃以下、より好ましくは90〜125℃である。
【0022】ポリエステルの酸価は、着色剤の分散性の
観点から、10mgKOH/g以上が好ましく、より好
ましくは10〜30mgKOH/g、特に好ましくは1
5〜25mgKOH/gである。
【0023】本発明のトナーに用いられる離型剤には、
エチレン−プロピレン系樹脂からなるワックス、好まし
くはエチレン−プロピレンランダム共重合体からなるワ
ックスが用いられる。エチレン−プロピレン系樹脂中の
エチレンの含有量は、透明性及び耐オフセット性の観点
から、10重量%以下、好ましくは1〜5重量%であ
る。なお、エチレンとプロピレン以外にブテン、オクテ
ン等のオレフィンとの共重合体であってもよいが、これ
らの含有量は10重量%以下が好ましい。
【0024】エチレン−プロピレン系樹脂は、高分子量
エチレン−プロピレン共重合体を熱的に減成する方法、
エチレン−プロピレン系樹脂の酸化分解により得られた
酸価が50mgKOH/g以下のエチレン−プロピレン
系樹脂を用いる方法、エチレン−プロピレン系樹脂をエ
チレン性不飽和単量体で変性する方法等により、得られ
る。
【0025】離型剤中のエチレン−プロピレン系樹脂の
含有量は、耐久性の観点から、50〜100重量%が好
ましい。
【0026】離型剤の溶融粘度は、160℃において、
トナーの耐久性の観点から50cps以上、耐オフセッ
ト性の観点から、200cps以下であり、好ましくは
60〜120cpsである。
【0027】離型剤の融点は、十分な離型性を得るため
に、130℃以下、好ましくは110〜130℃であ
る。
【0028】離型剤の分散粒径は、現像部でのフィルミ
ングを防止して、耐久性を向上させるために、好ましく
は2μm以下、より好ましくは1μm以下である。
【0029】本発明では、以上に説明したポリエステル
とエチレン−プロピレン系樹脂とを組み合わせることに
大きな特徴がある。通常、フルカラートナーには、透明
性の観点から、前記ポリエステルのような架橋ポリエス
テルは使用され難い。また、少量のワックスの添加で
は、十分な離型性は得られず、ワックスの添加量が多す
ぎると、流動性、及び非磁性一成分現像方式では特に耐
久性を悪化させる原因となる。しかし、本発明のような
ポリエステルとエチレン−プロピレン系樹脂との組み合
わせにより、非磁性一成分フルカラートナーに必要とさ
れる、透明性、耐オフセット性及び耐久性のいずれにも
優れたトナーとすることができる。
【0030】離型剤の含有量は、結着樹脂100重量部
に対して、1〜5重量部が好ましく、1〜3重量部がよ
り好ましい。
【0031】本発明のトナーに用いられる着色剤として
は、従来のフルカラートナー用着色剤として用いられて
いる染料、顔料等を使用することができ、例えば、フタ
ロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリア
ントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、
ローダミン−Bベース、ソルベントレッド49、ソルベン
トレッド146 、ソルベントブルー35、ピグメントブルー
15:3、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等
が挙げられる。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量
部に対して、2〜25重量部であることが好ましい。
【0032】本発明のトナーに用いられる外添剤として
は、二酸化ケイ素(シリカ)、二酸化チタン(チタニ
ア)、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、酸化セリウム、酸化鉄、酸化銅、酸化錫等の無機微
粒子が挙げられ、これらの中では、帯電性付与の観点か
ら、シリカ微粒子が好ましい。また、無機微粒子は、単
独で、又は2種以上を混合して用いることができるが、
本発明では、外添剤として用いる無機微粒子の少なくと
も1種は、シリコーンオイルで疎水化処理されたものが
好ましい。
【0033】シリコーンオイルによる疎水化処理の方法
としては、シリコーンオイルが無機微粒子表面に吸着す
る方法であれば特に限定されず、例えば無機微粒子を混
合槽で攪拌しつつ、シリコーンオイルを溶媒にて希釈し
て噴霧し、攪拌を続けながら槽内で一定時間加熱乾燥す
るなどの方法が挙げられる。
【0034】本発明では、疎水化処理における無機微粒
子へのシリコーンオイルの添加量は、該無機微粒子の表
面積当たり、2〜3mg/m2 が好ましい。添加量が2
mg/m2 以上でかぶりを低減させる効果が大きくな
り、3mg/m2 以下で無機微粒子の凝集を防止して、
無機微粒子を樹脂微粒子の表面に均一に付着させること
ができる。このような添加量は、BET比表面積が50
2 /gの無機微粒子の場合、無機微粒子100重量部
当たり、10〜15重量部に相当する。
【0035】疎水化処理を施した疎水性シリカの市販品
としては、「アエロジル R−972」(日本アエロジ
ル(株)製、平均粒子径:約16nm)、「HDK H
2000」(ワッカーケミカルズ製、平均粒子径:約1
2nm)、「キャボシル TS−530」(キャブラッ
ク製、平均粒子径:約8nm)等を用いることができ
る。
【0036】本発明では、外添剤として、粒子径の異な
る少なくとも2種類の無機微粒子を用いることが好まし
い。2種類の大きさの異なる無機微粒子を併用すること
により、非磁性一成分での帯電制御を容易にすることが
できるだけでなく、ランニングに伴う外添剤の埋め込み
を生じにくいため、耐久性を著しく向上させることがで
きる。このような観点から、本発明では特に、平均粒子
径30〜100nmの無機微粒子(大粒径の無機微粒
子)と、平均粒子径7〜20nmの無機微粒子(小粒径
の無機微粒子)との組合せが好ましく、2種類の無機微
粒子の配合比は、大粒径の無機微粒子/小粒径の無機微
粒子(重量比)で、80/20〜20/80が好まし
い。無機微粒子の粒子径は、走査型電子顕微鏡又は透過
型電子顕微鏡を用いて求められる。
【0037】外添剤の含有量は、樹脂微粒子100重量
部に対して0.1〜5.0重量部が好ましく、0.3〜
3.0重量部がより好ましい。
【0038】本発明のトナーは、混練粉砕法、スプレイ
ドライ法、重合法等の公知の方法により得られた樹脂微
粒子に、外添剤を添加して製造できる。例えば、結着樹
脂、着色剤、離型剤等をボールミル等の混合機で均一に
混合した後、密閉式ニーダー又は1軸もしくは2軸の押
出機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級して樹脂微粒子
を得る。その後、得られた樹脂微粒子と外添剤とをスー
パーミキサー、ヘンシェルミキサー等の高速攪拌機等で
攪拌混合することにより、外添剤を樹脂微粒子の表面に
付着させて、本発明のトナーが得られる。本発明のトナ
ーの重量平均粒子径は、3〜10μmであることが好ま
しい。
【0039】なお、本発明のトナーには、荷電制御剤、
導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、
酸化防止剤、老化防止剤等の添加剤が、適宜添加されて
いてもよい。
【0040】本発明のトナーは、透明性及び耐オフセッ
ト性だけでなく、非磁性一成分現像方式の際に問題とな
る耐久性にも優れているため、現像ロールと、該現像ロ
ール上に形成されるトナー層の厚さを均一に規制しつつ
摩擦帯電により電荷を付与するブレードとを有する非磁
性一成分現像方式の現像装置に、特に好適に用いること
ができる。
【0041】
【実施例】〔樹脂の軟化点〕高化式フローテスター「C
FT−500C」(島津製作所製)を用い、樹脂又はト
ナーの半分が流出する温度を軟化点とする(試料:1
g、昇温速度:6℃/分、荷重:1.96MPa、ノズ
ル:1mmφ×1mm)。
【0042】〔樹脂の酸価〕JIS K0070の方法
により測定する。
【0043】〔離型剤の溶融粘度〕ブルックフィールド
型回転粘度計を用い、JIS−K1557−1970に
準拠した方法に従って測定する。
【0044】〔離型剤の融点〕ASTM D938に準
拠した方法によって測定する。
【0045】〔離型剤の分散粒径〕トナー混練り物を超
薄膜切片にスライスし、透過型電子顕微鏡により20個
の分散ワックスの平均粒径を観察する。
【0046】樹脂製造例1 ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン4.5モル(1575g)、
イソフタル酸3.1モル(518g)、イソオクテニル
コハク酸0.4モル(70g)、1,2,4−ベンゼン
トリカルボン酸0.4モル(80g)及びジブチル錫オ
キシド2gを窒素雰囲気下、210℃で攪拌しつつ、A
STM E28−67により測定した軟化点が120℃
に達するまで反応させて、樹脂Aを得た。樹脂Aの軟化
点は125℃、酸価は15mgKOH/gであった。
【0047】樹脂製造例2 原料混合物を軟化点が140℃に達するまで反応させた
以外は、樹脂製造例1と同様にして、樹脂Bを得た。樹
脂Bの軟化点は145℃、酸価は10mgKOH/gで
あった。
【0048】 樹脂微粒子の製造例1 樹脂A 100.0 重量部 荷電制御剤 「LR−147」(日本カーリット(株)製) 1.0 重量部 シアン顔料 5.0 重量部 C.I.ピグメント・ブルー15:3 離型剤 2.0 重量部 高分子エチレン−プロピレンランダム共重合体 〔エチレン含有量:3重量%、160℃における溶融粘度:75cps、 融点:124℃〕
【0049】上記組成の材料をヘンシェルミキサーでよ
く混合した後、二軸押出機で混練りし、冷却、粗粉化し
た後、ジェットミルによって粉砕し、さらに風力分級機
を用いて分級し、重量平均粒子径8μmの樹脂微粒子
(A)を得た。離型剤の分散粒径は0.8μmであっ
た。
【0050】樹脂微粒子の製造例2 高分子エチレン−プロピレンランダム共重合体として、
エチレン含有量が15重量%、160℃での溶融粘度が
75cps、融点が124℃のものを2.0重量部使用
した以外は、樹脂微粒子の製造例1と同様にして樹脂微
粒子(B)を得た。離型剤の分散粒径は1.5μmであ
った。
【0051】樹脂微粒子の製造例3 高分子エチレン−プロピレンランダム共重合体として、
エチレン含有量が3重量%、160℃での溶融粘度が3
0cps、融点が114℃のものを2.0重量部使用し
た以外は、樹脂微粒子の製造例1と同様にして樹脂微粒
子(C)を得た。離型剤の分散粒径は2.5μmであっ
た。
【0052】樹脂微粒子の製造例4 樹脂Aの代わりに樹脂B100.0重量部を使用した以
外は、樹脂微粒子の製造例1と同様にして樹脂微粒子
(D)を得た。離型剤の分散粒径は0.5μmであっ
た。
【0053】無機微粒子の製造例1 シリカ微粒子(粒子径:40μm)を混合槽にて攪拌し
ながら、溶媒で希釈したシリコーンオイルを噴霧した。
シリカの攪拌を続けながら、槽内を105℃まで昇温
し、2時間維持した後、冷却し、シリコーンオイルによ
り疎水化処理された無機微粒子を得た。シリカ微粒子
へのシリコーンオイルの添加量は、2.5mg/m2
あった。
【0054】実施例1〜3、比較例1〜3 表1に示す樹脂微粒子及び無機微粒子をヘンシェルミキ
サーを用いて混合し、トナーを得た。
【0055】
【表1】
【0056】試験例1 市販の非磁性一成分方式のフルカラー電子写真記録装置
にトナーを実装し、印字率5%の画像を5000枚印刷
した。その際、20枚印刷後(印刷初期)と5000枚
印刷後(耐刷後)の感光体上の各画像をメンディングテ
ープに写し取り、色差計「CR−221」(ミノルタ社
製)を用いて測定したシアン:X値、イエロー:Z値を
元のテープのそれぞれの値と比較することにより、感光
体カブリの程度を、またベタ画像上の白スジの本数から
縦すじの発生の程度をそれぞれ判断して、耐久性を評価
した。結果を表2に示す。
【0057】試験例2 試験例1と同様の印刷装置を用い、ベタ画像をOHPシ
ートに印刷し、以下の評価基準に従ってOHP透過性を
判断することにより、透明性を評価した。結果を表2に
示す。
【0058】〔評価基準〕 ○:非常に良好である。 △:わずかに色が判断できる。 ×:ほとんど透過しない。
【0059】試験例3 試験例1で用いた印刷装置の定着部分から、オイル供給
装置をはずし、定着温度を変化させることができるよう
に改造した装置に、トナーを実装し、定着ローラーの温
度を140℃から200℃へと順次上昇させながら、画
像出しを行った。その際、各温度で画像出しを行った
後、続けて白紙の転写紙を同様の条件下で定着ローラー
に送り、該白紙にトナー汚れが最初に生じる定着ローラ
ーの温度をホットオフセット発生温度として、耐オフセ
ット性を評価した。結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】以上の結果から、実施例のトナーは、非磁
性一成分フルカラートナーで重要な、耐久性、透明性及
び耐オフセット性のいずれをも満足させることができる
ことが分かる。これに対し、エチレン−プロピレン系樹
脂中のエチレン含有量が多い比較例1のトナーは、流動
性が悪化し、透明性及び耐オフセット性に欠け、エチレ
ン−プロピレン系樹脂の溶融粘度が低い比較例2のトナ
ーは、耐久性が著しく低下しており、十分な透明性及び
耐オフセット性も得られていない。また、結着樹脂の軟
化点が高い比較例3のトナーは、透明性に欠けているこ
とが、それぞれ分かる。
【0062】
【発明の効果】本発明により、透明性、耐オフセット性
及び耐久性のいずれにも優れた特性を有する非磁性一成
分フルカラートナーを提供することが可能となった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルを主成分とする結着樹脂、
    着色剤及び離型剤を含有してなる樹脂微粒子と外添剤と
    からなる非磁性一成分フルカラートナーであって、前記
    ポリエステルが、 (イ)一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は炭素数2〜4のアルキレン基、x及びy
    は正の数を示し、xとyの和は1〜16である)で表さ
    れる化合物を10〜100モル%含有するアルコール成
    分と、 (ロ)一般式(II): 【化2】 (式中、R2 及びR3 は水素原子又は炭素数1〜20の
    炭化水素基であり、R2及びR3 の少なくとも一方は炭
    素数1〜20の炭化水素基である)で表されるジカルボ
    ン酸、その炭素数1〜4のアルキルエステル又はその酸
    無水物を1〜50モル%、及び トリメリット酸、その炭素数1〜4のアルキルエステ
    ル又はその酸無水物を10〜30モル%含有する酸成分
    とを、縮重合させて得られた、軟化点が140℃以下の
    ポリエステルであり、前記離型剤が、160℃における
    溶融粘度が50〜200cpsで、融点が130℃以下
    で、エチレン含有量が10重量%以下であるエチレン−
    プロピレン系樹脂からなることを特徴とする非磁性一成
    分フルカラートナー。
  2. 【請求項2】 離型剤の分散粒径が2μm以下である請
    求項1記載の非磁性一成分フルカラートナー。
  3. 【請求項3】 外添剤がシリカ微粒子である請求項1ま
    たは2記載の非磁性一成分フルカラートナー。
  4. 【請求項4】 外添剤が粒子径の異なる少なくとも2種
    の無機微粒子を含有する請求項1〜3いずれか記載の非
    磁性一成分フルカラートナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006285006A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置

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JP2006285006A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置

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