JP2000328653A - 建物の構造 - Google Patents

建物の構造

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JP2000328653A JP11136435A JP13643599A JP2000328653A JP 2000328653 A JP2000328653 A JP 2000328653A JP 11136435 A JP11136435 A JP 11136435A JP 13643599 A JP13643599 A JP 13643599A JP 2000328653 A JP2000328653 A JP 2000328653A
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英男 下村
Yasukazu Omae
安和 大前
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正美 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大空間を構成でき、梁の変形や振動の影響を
受け難い建物の構造を実現する。 【解決手段】 上弦材11と下弦材12とを上下に離間
させかつ互いに略平行な状態で柱や梁等の構造体間に架
設し、それら上弦材と下弦材をそれぞれ独立の梁として
機能せしめる。下弦材と構造体との接合部から斜め上方
に向けて設けた斜材13により上弦材の両端部を下方か
ら支持し、上弦材と構造体との接合部から斜め下方に向
けかつ前記斜材13とは非接合状態で交差させて設けた
斜材14により下弦材の両端部を上方から支持する。上
弦材を大スパンの屋根を支持するための梁として設け、
下弦材を屋根面の下方に設置される天井材を吊るための
梁として設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の構造、特に大
スパン建物に適用して好適な構造に関する。
【0002】
【従来の技術】無柱あるいはごく少数の柱のみで大空間
を形成することのできる建物の構造としては、鉄骨造の
大スパンのトラス梁を用いるものが広く採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鉄骨造の大スパンのト
ラス梁は軽量で施工も比較的容易であるが、外力による
変形や振動が生じやすいので、極度に振動を嫌うような
特殊用途の建物、たとえばクリーンルームや精密加工を
行う工場等に適用する場合にはトラス梁の変形や振動が
問題とされ、その制御が必要となる場合もある。
【0004】本発明は、大スパンのトラス梁を用いる場
合と同様に大空間を確保でき、しかもトラス梁を用いる
場合よりも変形や振動の影響を受け難い有効な建物の構
造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上弦
材と下弦材とを上下に離間させかつ互いに略平行な状態
で柱や梁等の構造体間に架設して、それら上弦材と下弦
材をそれぞれ梁として機能せしめ、前記下弦材と前記構
造体との接合部から斜め上方に向けて設けた斜材により
前記上弦材の両端部を下方から支持するとともに、前記
上弦材と前記構造体との接合部から斜め下方に向けかつ
前記斜材とは非接合状態で交差させて設けた斜材により
前記下弦材の両端部を上方から支持するようにしたもの
である。
【0006】請求項2の発明は、前記上弦材を大スパン
の屋根を支持するための梁として設けるとともに、前記
下弦材を前記屋根面の下方に設置される天井材を吊るた
めの梁として設けてなるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の構造を採用
した建物の概要を示すものである。本実施形態の建物の
用途は半導体製造工場であり、2階に大規模なクリーン
ルームが設けられ、1階に関連諸室が設けられ、周囲全
体にはコア部が配置されている。
【0008】この建物の1階およびコア部の構造は柱1
と梁2からなるラーメン構造であるが、2階および屋根
の構造は、桁行方向に架設された長大スパンの主トラス
梁3と、その主トラス梁3の両側に架設された多数のダ
ブルビーム4(詳細後述)とによって屋根面5を支持す
るものとされ、これにより2階は主トラス梁3の中間部
を支持する1本の中間柱6を除いて無柱の大空間とされ
ている。
【0009】上記の主トラス梁3は、図2に示されるよ
うに上弦材7、下弦材8、多数の束材9とラチス材10
からなる鉄骨造のもので、上弦材7を屋根面5の水勾配
にあわせて傾斜させることにより梁成が一端側から他端
側にかけて漸次小さくなっている。そして、この主トラ
ス梁3にはPC鋼材を緊張させて定着することでプレス
トレスが導入されており、これにより比較的低梁成であ
りながらたとえば150m以上にも及ぶ長大スパンを実
現し得るものとなっている。
【0010】また、上記のダブルビーム4も鉄骨造のも
ので、図3に示すように、H形鋼からなる上弦材11と
下弦材12とを上下に離間させて互いに平行な状態と
し、それらの両端をそれぞれ主トラス梁3およびコア部
の柱1に対して接合してそれらの間に架設し、かつ、上
弦材11の両端部を斜材13によって下方から支持する
とともに、下弦材12の両端部を斜材14によって上方
から支持するように構成されている。斜材13,14と
してはチャンネル形鋼が用いられ、斜材13は下弦材1
2と主トラス梁3あるいは柱1との接合部から斜め上方
に向けて設けられてその先端が上弦材11の下面に接合
され、斜材14は上弦材11と主トラス梁3あるいは柱
1との接合部から斜め下方に向けて設けられて下弦材1
2の上面に接合され、これらは互いに接合されることな
くX状に単に交差しており、それぞれ主トラス梁3ある
いは柱1から上弦材11と下弦材12の両端部を独立に
支持するものとされている。これにより上弦材11と下
弦材12とはそれぞれが独立した梁として機能するもの
となり、本実施形態におけるダブルビーム4はそれら2
本の梁を対向状態で組み合わせた形態のものである。
【0011】そして、上記のようにして架設されている
主トラス梁3の上弦材7およびダブルビーム4の上弦材
11に支持されて折板等の屋根材が全面的に取り付けら
れてこの建物の屋根面5が構成され、また、主トラス梁
3の下弦材8およびダブルビーム4の下弦材12に支持
されてクリーンルームの天井面15となる天井材が全面
的に設置され、この天井面15と屋根面5との間に形成
される天井裏空間はダクト等の諸設備を設置するための
大規模なプレナムチャンバとして確保されている。な
お、天井面15はクリーンルーム内の清浄度を維持する
ためにエアタイトを維持可能な構造とされている。
【0012】上記構造の建物では、長大スパンの主トラ
ス梁3と多数のダブルビーム4とにより大空間を構成可
能であるとともに、特にダブルビーム4の採用により屋
根面5の変形や振動による悪影響を受け難いものとなっ
ている。
【0013】すなわち、上記のダブルビーム4は、屋根
面5を支持する上弦材11と天井面15を支持する下弦
材12とが独立した梁として機能するとともに、それら
の両端部が斜材13,14によって独立に支持されてい
るので、それら斜材13,14がない場合に比較すると
両端部おける剛性が高められかつ支点間距離が小さくな
っており、そのため自ずと変形や振動が生じ難いものと
なっている。そして、屋根面5が風や積雪の影響により
変形や振動を生じて図4に示すようにダブルビーム4の
上弦材11に振動が励起されたとしても、その振動が下
弦材12にまでは直接的に伝達されることがなく、した
がって下弦材12に支持されている天井面15が変形し
たり振動してしまうようなことはない。その結果、天井
面15の変形や振動に対する対策を軽減し得て天井面1
5のエアタイト性能を確保する上で有利となるし、振動
を嫌う機器に対する防振対策も軽減することができる。
さらに、上記のダブルビーム4は両端部に斜材13,1
4が設けられているのみで、通常のトラス梁のように全
長にわたってラチス材や束材が設けられるようなもので
はないから、上弦材11と下弦材12との間には大断面
のダクト等の諸設備を支障なく通すことができる利点も
ある。
【0014】なお、本発明の構造は、建物の規模や用途
に拘わりなく広く適用できることはもとより、上弦材1
1や下弦材12、斜材13,14の断面形状や寸法、素
材は自由な設計的変更が可能であることは言うまでもな
い。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明は、独立の梁として機能
する上弦材と下弦材の両端部をそれぞれ斜材によって独
立に支持する構造であるので、両端部の剛性が斜材によ
って高められるとともに支点間距離が小さくなって変形
や振動を生じ難いものとなり、しかも一方の変形や振動
が他方に直接的に伝達され難いものとなる効果があり、
変形や振動を嫌う用途の建物に適用して好適である。
【0016】請求項2の発明は、上弦材を大スパンの屋
根を支持するための梁として設けるとともに、下弦材を
屋根面の下方に設置される天井材を吊るための梁として
設けるので、屋根面が風や積雪の影響により変形や振動
を生じても天井面にまで悪影響が及ぶことを有効に防止
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構造による建物の実施形態を示すス
パン方向断面図である。
【図2】 同、桁行方向断面図である。
【図3】 同、要部拡大図である。
【図4】 同、作用を説明するための図である。
【符号の説明】
1 柱(構造体) 3 主トラス梁(構造体) 4 ダブルビーム 5 屋根面 11 上弦材 12 下弦材 13,14 斜材 15 天井面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正美 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 加藤 忠司 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2E163 FA12 FB03 FB23 FB32 FB45 FB49 FF01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上弦材と下弦材とを上下に離間させかつ
    互いに略平行な状態で柱や梁等の構造体間に架設して、
    それら上弦材と下弦材をそれぞれ梁として機能せしめ、
    前記下弦材と前記構造体との接合部から斜め上方に向け
    て設けた斜材により前記上弦材の両端部を下方から支持
    するとともに、前記上弦材と前記構造体との接合部から
    斜め下方に向けかつ前記斜材とは非接合状態で交差させ
    て設けた斜材により前記下弦材の両端部を上方から支持
    してなることを特徴とする建物の構造。
  2. 【請求項2】 前記上弦材を大スパンの屋根を支持する
    ための梁として設けるとともに、前記下弦材を前記屋根
    面の下方に設置される天井材を吊るための梁として設け
    てなることを特徴とする請求項1記載の建物の構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004270216A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Kajima Corp 二段梁構造
JP2014169604A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Shimizu Corp 大スパン架構建物の制振構造
CN114232804A (zh) * 2021-12-31 2022-03-25 海南大学 一种大跨度预制装配式结构
WO2023123321A1 (zh) * 2021-12-31 2023-07-06 海南大学 一种大跨度预制装配式结构

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