JP2000328555A - 地盤改良装置及び地盤改良方法 - Google Patents

地盤改良装置及び地盤改良方法

Info

Publication number
JP2000328555A
JP2000328555A JP11143025A JP14302599A JP2000328555A JP 2000328555 A JP2000328555 A JP 2000328555A JP 11143025 A JP11143025 A JP 11143025A JP 14302599 A JP14302599 A JP 14302599A JP 2000328555 A JP2000328555 A JP 2000328555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground
stirring
mixing
ground improvement
mixing stirrer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11143025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3260337B2 (ja
Inventor
Masami Makino
昌巳 牧野
Hirokuni Ito
浩邦 伊藤
Takeshi Yamamoto
健 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATO KENSETSU KK
Kato Construction Co Ltd
Original Assignee
KATO KENSETSU KK
Kato Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KATO KENSETSU KK, Kato Construction Co Ltd filed Critical KATO KENSETSU KK
Priority to JP14302599A priority Critical patent/JP3260337B2/ja
Publication of JP2000328555A publication Critical patent/JP2000328555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3260337B2 publication Critical patent/JP3260337B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】地表面直下から上部に未処理層を残してその下
の地盤を改良する場合に、未処理層には改良材を混入さ
せずにその下の地盤に改良材を充分に行き渡らせるこ
と。 【解決手段】地盤改良装置1は、バックホウ2のアーム
3の先端に設けられた増長アーム4と、増長アーム4の
下端に設けられた混合攪拌機5とを備える。混合攪拌機
5は、駆動輪22及び誘導輪23,24等を周回する攪
拌チェーン28と、同チェーン28に複数設けられた攪
拌翼29とを含む。混合攪拌機5の下部位置であって誘
導輪23,24の近傍には、改良材を吐出する下部吐出
ノズル37Aが設けられ、同機5の上部位置であって駆
動輪22の近傍には、改良材を吐出させる上部吐出ノズ
ル37Bが設けられる。混合攪拌機5は、その上端部4
3が改良地盤面Zに達するまで攪拌翼29を作動させる
ことにより掘進させる。その後、攪拌翼29の作動と共
に、各吐出ノズル37A,37Bから改良材を吐出させ
ることにより、地盤を柱状に固化処理させて上部に未処
理層を残した地盤改良が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混合攪拌機を地盤
中に掘進降下させながら改良材と軟弱土とを混合攪拌す
るようにした地盤改良装置及び地盤改良方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の混合攪拌機を備えた
地盤改良装置が幾つか知られている。例えば、図15に
示すように、従来の地盤改良装置201は、建設作業機
械の一つであるバックホウ202と、そのアーム203
に取り付けられた混合攪拌機204とを備える。混合攪
拌機204は、連結部207を介してアーム203に連
結される。混合攪拌機204は、連結部207から下方
へ延びる支持枠212と、支持枠212の先端に取り付
けられた複数の誘導輪213とを含む。支持枠212の
内側には駆動モータ214が設けられ、駆動モータ21
4の上方には駆動輪216が設けられる。駆動モータ2
14の回転軸に取り付けられたスプロケット215及び
駆動輪216の回転軸に取り付けられたスプロケット2
17には、駆動チェーン218が巻回される。駆動モー
タ214の駆動力は、この駆動チェーン218により駆
動輪216に伝えられる。駆動輪216及び誘導輪21
3等には、攪拌チェーン219が巻回される。攪拌チェ
ーン219には、複数の攪拌翼220が設けられる。駆
動輪216が駆動されることにより、攪拌チェーン21
9が両輪216,213の間を周回し攪拌翼220が作
動する。混合攪拌機204の下部位置には、改良材供給
装置(図示せず)から供給管(図示せず)を通じて供給
される改良材を攪拌翼220の近傍に吐出するための吐
出ノズル222が設けられる。
【0003】従って、この地盤改良装置201によれ
ば、混合攪拌機204を地表面230に垂直に突き立て
て攪拌翼220を作動させることにより、混合攪拌機2
04が地盤中231に掘進降下する。このとき、地盤中
231に埋没した吐出ノズル222から改良材を攪拌翼
220の近傍に吐出させることにより、その改良材と地
盤中の軟弱土とが攪拌翼220により混合攪拌される。
その後、混合攪拌機204の下端部が地盤改良面の最深
部に達してから、混合攪拌機204を地表面230に引
き上げることにより、固化した柱状の混合処理土が形成
され、軟弱地盤の改良が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
前記地盤改良装置201では、図16に示すように、地
盤改良装置201を使用することにより、地表面近くの
第1領域Aよりも深い第2領域Bのみを地盤改良するこ
とがある。この場合、第1領域Aと第2領域Bとの境界
面Zに混合攪拌機204の下端部が達した段階で、吐出
ノズル222から改良材を吐出させることになる。しか
し、この場合には、地盤改良を行う必要のない第1領域
Aにも、攪拌チェーン219等を介して改良材が混入し
てしまい、第1領域Aの土砂が不必要にも固化してしま
うという問題点がある。
【0005】上記の問題を防ぐために、混合攪拌機20
4の上端部が第2領域Bに完全に入った段階で、吐出ノ
ズル222から改良材を吐出させる方法が考えられる。
しかし、この場合には、境界面Zの近くには改良材が完
全に行き渡らず、境界面Zの近くの地盤改良が不十分に
なるおそれがあった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、地表面に近い第1領域よ
りも深い第2領域のみについて地盤改良する場合に、混
合攪拌機の上端部が第2領域に完全に入った段階で各吐
出口から改良材を吐出させることにより、第1及び第2
の領域の境界面付近に改良材を行き渡らせて第2領域の
みを地盤改良し、第1領域に改良材が混入することを防
止することを可能にした地盤改良装置及び地盤改良方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1に記載の地盤改良装置は、改良材を吐出す
るための吐出手段と、吐出された改良材を地盤の軟弱土
と混合攪拌するための攪拌翼とを含む混合攪拌機を備え
た地盤改良装置において、吐出手段が、混合攪拌機の下
部位置に設けられた下部吐出口部と、その下部吐出口部
より上側に設けられた少なくとも一つの上部吐出口部と
を備えたことを特徴とする。
【0008】上記構成の地盤改良装置によれば、地表面
直下から地盤改良を行う場合に、混合攪拌機を地盤中に
完全に埋没させた後、その下部位置に設けられた下部吐
出口部と、それよりも上側に設けられた少なくとも一つ
の上部吐出口部のそれぞれから改良材を吐出させ、これ
と同時に攪拌翼を作動させる。このとき、下部吐出口部
から吐出される改良材は、混合攪拌機の下部位置に対応
する地盤中に行き渡りながら軟弱土と混合攪拌される。
一方、上部吐出口部は地表面近くに位置することから、
同吐出口部から吐出される改良材は、地表面近くに行き
渡りながら軟弱土と混合攪拌されることになる。また、
地表面近くの第1領域よりも深い第2領域の地盤を改良
する場合には、混合攪拌機を第2領域の地盤中に位置さ
せると共に、その上端部を第1領域と第2領域との境界
面近くに位置させた後、下部及び上部の吐出口部から改
良材を吐出させ、これと同時に攪拌翼を作動させる。こ
のとき、下部吐出口部から吐出される改良材は、混合攪
拌機の下部位置に対応する地盤中に行き渡りながら軟弱
土と混合攪拌される。一方、上部吐出口部から吐出され
る改良材は、第1及び第2の領域の境界面近くに行き渡
りながら混合攪拌されることになる。また、第2領域の
地盤中に入った状態で混合攪拌機が作動することから、
第1領域の地盤中に改良材が混入することがない。
【0009】上記問題点を解決するために請求項2に記
載された地盤改良装置は、請求項1に記載された地盤改
良装置において、混合攪拌機が建設作業機械に設けら
れ、その混合攪拌機と建設作業機械との間に設けられた
増長アームを備えたことを特徴とする。
【0010】上記構成の地盤改良装置によれば、請求項
1に記載の地盤改良装置の作用に加え、混合攪拌機と建
設作業機械との間に増長アームが設けられることから、
増長アームを地表面に対して垂直に立てて混合攪拌機を
作動させることにより、混合攪拌機を地盤中に垂直に下
降させることが可能となり、増長アームの長さ分だけよ
り深い位置まで混合攪拌機を降下させることが可能とな
る。ここで、建設作業機械とは、例えば、車両系建設機
械であるバックホウ、ブルドーザ等、及びクレーン及び
三点機械等の走行可能な車両を含むものとする。
【0011】上記問題点を解決するために請求項3に記
載の地盤改良装置は、請求項1又は請求項2に記載され
た地盤改良装置において、混合攪拌機を地表面に対して
垂直な軸線を中心に回転させるための回転機構を備えた
ことを特徴とする。
【0012】上記構成の地盤改良装置によれば、請求項
1又は請求項2に記載の地盤改良装置の作用に加え、回
転機構を作動させることにより、混合攪拌機が定位置で
地表面に対して垂直な軸線を中心に回転されることにな
る。
【0013】上記問題点を解決するために請求項4に記
載の地盤改良装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか
一つに記載された地盤改良装置において、改良材供給装
置から改良材の供給を受ける供給管と、供給管に設けら
れた分配手段とを備え、供給管に供給された改良材を分
配手段を介して上部吐出口部及び下部吐出口部へ分配供
給することを特徴とする。
【0014】上記構成の地盤改良装置によれば、請求項
1乃至請求項3のいずれか一つに記載の地盤改良装置の
作用に加え、複数の吐出口部へ改良材を供給するにも、
改良材供給装置から分配手段までの間は一本の供給管を
共用することが可能となる。
【0015】上記問題点を解決するために請求項5に記
載の地盤改良装置は、請求項4に記載された地盤改良装
置において、下部吐出口部に連痛される下部吐出管と、
上部吐出口部に連痛される上部吐出管と、下部及び上部
の吐出管の内部に圧縮空気を常時供給するための圧縮空
気供給手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】上記構成の地盤改良装置によれば、請求項
4に記載の地盤改良装置の作用に加え、圧縮空気供給手
段により各吐出管の内部に圧縮空気が常時供給されるこ
とにより、前記分配手段により供給管との連通が遮断さ
れる方の吐出管の内部が真空状態になることがない。従
って、各吐出管の供給管との連通が遮断されている間に
対応する吐出口部に土砂等が逆流することがない。
【0017】上記問題点を解決するために請求項6に記
載の地盤改良装置は、リンクの外周に無端状に構成され
た攪拌翼が改良材と地盤の軟弱土とを混合攪拌する混合
攪拌機を備えた地盤改良装置において、混合攪拌機が建
設作業機械に設けられ、混合攪拌機の鉛直性を計測する
ための傾斜計を備えたことを特徴とする。
【0018】上記構成の地盤改良装置によれば、地盤改
良装置のオペレータが傾斜計の計測結果を読み取ること
により、混合攪拌機の鉛直性を知ることが可能になる。
従って、混合攪拌機の鉛直性を測るために別途人員を配
置する必要がない。
【0019】上記問題点を解決するために請求項7に記
載の地盤改良装置は、地盤の軟弱土を攪拌するためにリ
ンクの外周に無端状に構成された攪拌翼と、攪拌翼を駆
動するための駆動手段とを含む混合攪拌機を備えた地盤
改良装置において、攪拌翼による攪拌速度を計測するた
めの速度計を備えたことを特徴とする。
【0020】上記構成の地盤改良装置によれば、地盤改
良装置のオペレータが速度計の計測結果を読み取ること
により、一定回数の翼切回数を確保するために攪拌速度
を知ることが可能になる。
【0021】上記問題点を解決するために請求項8に記
載の地盤改良装置は、地盤の軟弱土を攪拌するためにリ
ンクの外周に無端状に構成された攪拌翼と、攪拌翼を駆
動するための油圧式の駆動手段とを含む混合攪拌機を備
えた地盤改良装置において、駆動手段に供給される作動
油の圧力を計測するための圧力計を備え、作動油の圧力
を、攪拌翼が地盤から受ける攪拌抵抗として圧力計によ
り計測することにより、混合攪拌機の着底部の地盤反力
を計測することを特徴とする。
【0022】上記構成の地盤改良装置によれば、地盤改
良装置のオペレータが圧力計の計測結果を読み取ること
により、混合攪拌機の着底部における地盤反力を知るこ
とが可能となり、支持地盤の確認が容易となる。
【0023】上記問題点を解決するために請求項9に記
載の地盤改良装置は、地盤の軟弱土を攪拌するためにリ
ンクの外周に無端状に構成された攪拌翼を含む混合攪拌
機を備えた地盤改良装置において、攪拌翼の作動経路上
に設けら、攪拌翼に付着した泥を除去するための泥除去
手段を備えたことを特徴とする。
【0024】上記構成の地盤改良装置によれば、攪拌翼
が作動することにより、その作動経路上に設けられた泥
除去手段により攪拌翼に付着した泥が常に除去されるこ
とから、攪拌翼の攪拌機能の低下が抑えられる。
【0025】上記問題点を解決するために請求項10に
記載の地盤改良装置は、改良材を吐出するための吐出手
段と、吐出された改良材を地盤の軟弱土と混合攪拌する
ための攪拌翼とを含む混合攪拌機を備えた地盤改良装置
において、吐出手段に改良材を供給するための改良材供
給手段と、攪拌翼を駆動するための駆動手段と、改良材
供給手段から吐出手段へ供給される改良材の流量を計測
するための流量計と、攪拌翼による攪拌速度を計測する
ための速度計とを備え、攪拌速度の違いに応じた一定の
改良材流量が得られるように、計測される流量及び攪拌
速度に基づいて改良材供給手段及び駆動手段を制御する
ようにしたことを特徴とする。
【0026】上記構成の地盤改良装置によれば、対象地
盤の状況によって、速度計の計測結果から攪拌翼による
所定の攪拌速度が得られないと判断される場合には、そ
のときの攪拌速度に応じた所定の流量となるように改良
材供給手段を制御し、改良材流量を変化させることによ
り、攪拌速度に応じた一定量の改良材が吐出手段から吐
出されるようになる。
【0027】上記問題点を解決するために請求項11に
記載の地盤改良方法は、請求項1乃至請求項5のいずれ
か一つに記載された地盤改良装置により行う地盤改良方
法であって、攪拌翼を作動させることにより、混合攪拌
機の上端部を所定の深さの改良地盤面まで掘進させる第
1の掘進工程と、混合攪拌機の上端部が改良地盤面に達
した後、下部及び上部の吐出口部から改良材を吐出させ
ながら攪拌翼を作動させることにより、改良材と軟弱土
を混合攪拌すると共に混合攪拌機の下端部を所定の深さ
まで掘進させる第2の掘進工程と、混合攪拌機の下端部
が所定の深さに達した後、混合攪拌機の上端部を改良地
盤面まで上昇させる上昇工程とを備え、その後に第2の
掘進工程と上昇工程を繰り返すと共に、その繰り返し毎
に混合攪拌機を水平方向へ変位させることにより、未処
理層を残してその下に地盤改良層を形成することを特徴
とする。
【0028】上記構成の地盤改良方法によれば、請求項
1乃至請求項5のいずれか一つに記載された地盤改良装
置の作用に加え、第1の掘進工程において混合攪拌機の
上端部が所定の深さの地盤改良面に達した後、第2の掘
進工程において各吐出口部から吐出される改良材を攪拌
翼により軟弱土と混合攪拌することにより、地表面下所
定の深さの改良地盤面より下の軟弱土が、混合攪拌機の
下端部が所定の深さに達するまで柱状に改良処理され
る。そして、上昇工程において混合攪拌機を上昇させる
ことにより、混合攪拌機の上端部が改良地盤面に復帰配
置される。その後、第2の掘進工程と上昇工程を繰り返
すと共に、その繰り返し毎に混合攪拌機を水平方向へ変
位させることにより、柱状に改良処理された土が水平方
向に連続することになり、地表面直下の未処理層を残し
てその下に一群の地盤改良層が形成される。
【0029】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明を具体化した第1の実施の形態に係る地盤改良装置及
び地盤改良方法を図面を参照して詳細に説明する。
【0030】図1及び図2に本実施の形態の地盤改良装
置の概略構成を示す。この地盤改良装置1は、建設作業
機械の一つであるバックホウ2と、そのアーム3の先端
に取り付けられた増長アーム4と、その増長アーム4の
下端に取り付けられた混合攪拌機5とを備える。
【0031】バックホウ2は旋回可能に設けられた旋回
フレーム6と、旋回フレーム6に設けられたブーム7
と、地盤改良装置1を運転操作するための操縦室8とを
備える。アーム3はブーム7に設けられたアームシリン
ダ9に連結される。ブーム7は旋回フレーム6に設けら
れたブームシリンダ10により上下動される。アームシ
リンダ9が駆動されることにより、ブーム7に対するア
ーム3の傾きが変えられる。アーム3に設けられたバケ
ットシリンダ11は、リンク機構12を介して増長アー
ム4に連結される。そして、バケットシリンダ11が駆
動されることにより、アーム3に対する増長アーム4の
傾きが変えられる。アーム3と増長アーム4との間に設
けられた回転機構13は、地表面に対して垂直な軸線を
中心に、増長アーム4と共に混合攪拌機5を回転させる
ためのものである。ここで、各シリンダ9〜11及び回
転機構13が適宜に駆動されることにより、ブーム7、
アーム3、増長アーム4及び混合攪拌機5がそれぞれ動
かされる。
【0032】増長アーム4には傾斜計14が取り付けら
れる。この傾斜計14は、混合攪拌機5の鉛直性を計測
するためのものであり、その計測結果は電気信号として
操縦室8に設けられた表示装置8aに送られ、同装置8
aに表示されるようになっている。
【0033】混合攪拌機5は、支持枠21にそれぞれ設
けられた駆動輪22、誘導輪23,24及び補助輪2
5,26を備える。駆動輪22は、同一の駆動軸27上
に一対が並列に設けられる。誘導輪23,24及び補助
輪25,26は、各列の駆動輪22に対応してそれぞれ
一対が並列に設けられる。各列の駆動輪22、誘導輪2
3,24及び補助輪25,26には、それぞれ攪拌チェ
ーン28が巻回される。各攪拌チェーン28の外周上に
は、複数の攪拌翼29が所定間隔だけ隔てて取り付けら
れる。この実施の形態では、混合攪拌機5の下端部に二
組の誘導輪23,24を並べて設け、複数の攪拌翼29
を含む各攪拌チェーン28を走行させるようにした。こ
れにより、混合攪拌機5の下端部、即ち地盤に対する着
底部の形状が四角面形状になるように構成している。
【0034】支持枠21の上部には、攪拌チェーン28
及び攪拌翼29の周回経路上であって駆動輪22の近傍
に複数のヘラ31が取り付けられる。これらヘラ31
は、攪拌翼29に付着した泥を除去するための本発明の
泥除去手段を構成するものである。
【0035】支持枠21には、回転速度計30が設けら
れる。この回転速度計30は、駆動輪22の単位時間当
たりの回転速度を計測することにより、攪拌チェーン2
8の単位時間当たりの周回速度、ひいては攪拌翼29に
よる軟弱土の攪拌速度を計測するためのものである。こ
の回転速度計30の計測結果は電気信号として操縦室8
の表示装置8aに送られ、同装置8aに表示されるよう
になっている。
【0036】支持枠21には、本発明の駆動手段を構成
する油圧式の駆動モータ32が設けられる。この駆動モ
ータ32には、油圧配管(図示せず)を通じて作動油が
供給される。駆動モータ32の出力軸上に固定されたス
プロケット33は、駆動軸27上に固定されたスプロケ
ット34に対して駆動チェーン35により連結される。
【0037】駆動モータ31の油圧配管途中には、圧力
計36が設けられる。この圧力計36は、駆動モータ3
2に供給される作動油の圧力を計測するためのものであ
る。この圧力計36は、作動油の油圧を、攪拌翼29が
地盤から受ける攪拌抵抗として計測することにより、混
合攪拌機5の着底部の地盤反力を計測するものである。
この圧力計36の計測結果は電気信号として操縦室8の
表示装置8aに送られ、同装置8aに表示されるように
なっている。
【0038】混合攪拌機5の下部位置、即ち両誘導輪2
3,24の近傍には、地盤改良用セメント、水及びエア
ー等を改良材として吐出するための本発明の下部吐出口
部を構成する下部吐出ノズル37Aが設けられる。一
方、混合攪拌機5の上部位置、即ち駆動輪22の近傍に
は、同様に改良材を吐出するための本発明の上部吐出口
部を構成する上部吐出ノズル37Bが設けられる。これ
ら各吐出ノズル37A,37Bには、図4に示すよう
に、供給管38、下部吐出管39A及び上部吐出管39
Bを通じて改良材が供給される。
【0039】ここで、混合攪拌機5において改良材を吐
出するために設けられた各吐出ノズル37A,37Bを
含む吐出装置について説明する。図4にその吐出装置5
0の概念構成を示す。この吐出装置50は、供給管38
と、その供給管38から分岐された下部吐出管39A及
び上部吐出管39Bと、供給管38と下部及び上部の吐
出管39A,39Bとの連結部に設けられた本発明の分
配手段としての分配機40とを備える。供給管38に
は、改良材供給装置(図示せず)から改良材が供給され
る。下部吐出管39Aは、下部吐出ノズル37Aへ改良
材を供給するためのものである。上部吐出管39Bは、
上部吐出ノズル37Bへ改良材を供給するためのもので
ある。開閉弁機構より構成された分配機40は、下部吐
出管39A又は上部吐出管39Bを選択的に供給管38
に連通させるものである。この分配機40は、供給管3
8と下部吐出管39Aとが連通されるときに上部吐出管
39Bと供給管38との連通を遮断し、供給管38と上
部吐出管39Bとが連通されるときに下部吐出管39A
と供給管38との連通を遮断するものである。下部吐出
管39Aには、圧縮空気を供給するための下部供給管5
3Aが接続され、上部吐出管39Bには、同じく圧縮空
気を供給するための上部供給管53Bが接続される。こ
れら各供給管53A,53Bは、主供給管52を介して
圧縮空気供給装置に接続される。これら供給管52,5
3A,53Bにより、本発明の圧縮空気供給手段が構成
される。
【0040】上記構成の吐出装置50によれば、下部及
び上部の吐出ノズル37A,37Bへ改良材を供給する
にも、改良材供給装置からそれらノズル37A,37B
までの間は一本の供給管38を共用することが可能とな
る。このため、改良材供給装置から各吐出ノズル37
A,37Bまでの配管の取り回しを簡素化することがで
きるようになる。
【0041】更に、この吐出装置50によれば、供給管
38に供給された改良材は、分配機40を介して下部吐
出管39A又は上部吐出管39Bに選択的に供給され
る。即ち、分配機40により下部吐出管39Aが供給管
38に連通しているときには、上部吐出管39Bと供給
管38との連通が遮断され、供給管38に供給される改
良材が選択的に下部吐出管39Aのみに供給されて下部
吐出ノズル37Aのみから吐出されることになる。その
逆に、分配機40により上部吐出管39Bが供給管38
に連通しているときには、下部吐出管39Aと供給管3
8との連通が遮断され、供給管38に供給される改良材
が選択的に上部吐出管39Bのみに供給されて上部吐出
ノズル37Bのみから吐出されることになる。この実施
の形態では、分配機40において、下部吐出ノズル37
Aと上部吐出ノズル37Bとへ供給される改良材の分配
比率を任意(例えば、5:5,7:3,10:0等)に
変更可能になっている。従って、各吐出ノズル37A,
37Bの両方から改良材が吐出されると共に、各吐出ノ
ズル37A,37Bから改良材が吐出されるときには、
供給管38に加わる改良材の供給圧力の総てが各吐出3
7A,37Bに集中的に加わることになる。このため、
各吐出ノズル37A,37Bに土砂等が詰まりかけた場
合でも、各吐出ノズル37A,37Bに改良材の供給力
の総てが集中的に強力に加わることから、詰まりかけた
土砂等を各吐出ノズル37A,37Bから強制的に排除
することができる。この結果、各吐出ノズル37A,3
7Bに土砂等が詰まるのを防止することができ、各吐出
ノズル37A,37Bから改良材を円滑に吐出させるこ
とができる。例えば、下部吐出ノズル37Aが土砂等で
詰まりかけた場合には、下部吐出管39Aと供給管38
とが連通するときに、上部吐出管39Bと供給管38と
の連通が遮断される。これにより、供給管38に供給さ
れた改良材は上部吐出管39Bには全く供給されず、下
部吐出管39Aのみに集中的に供給されることになる。
このため、下部吐出ノズル37Aに詰まりかけた土砂等
は、改良材の供給圧力により改良材と共に同ノズル37
Aから吐出され、強制的に排除される。この結果、下部
吐出ノズル37Aの詰まりを防止することができ、同ノ
ズル37Aからの改良材の円滑な吐出を確保することが
できる。
【0042】ここで、各吐出管39A,39Bにおいて
供給管38との連通が遮断されるときには、対応する各
吐出ノズル37A,37Bが外部に開口することから、
同ノズル37A,37Bの中に土砂等が逆流し易くな
る。しかしながら、この実施の形態では、供給管38と
の連通が遮断された各吐出管39A,39Bに対し、主
供給管52及び各供給管53A,53Bを通じて圧縮空
気が供給されることから、各吐出ノズル37A,37B
に土砂等が逆流することを防止することができる。この
意味でも、各吐出ノズル37A,37Bに土砂等が詰ま
ることを防止することができ、同ノズル37A,37B
からの改良材の円滑な吐出を確保することができる。
【0043】ここで、混合攪拌機5に設けられた前記ヘ
ラ31について詳しく説明する。図5にそのヘラ31の
取り付け状態を示す。支持枠21は、混合攪拌機5の上
端部43に隣接する支持部21Aと、その支持部21A
の両側から下方へ延びる側面部21B,21Cとを含
む。支持部21A下面には、複数のヘラ31が下方へ突
出されるように並列に取り付けられる。各ヘラ31は、
その下方に位置する一対の駆動輪22に対応して配置さ
れる。各駆動輪22に連結された攪拌チェーン28に
は、前記したように複数の攪拌翼29が取り付けられ
る。各攪拌翼29は、駆動輪22の径方向へ突出する三
つのカッター刃29Aを含む。これらカッター刃29A
は、駆動輪22の軸線方向に配置されており、各カッタ
ー刃29Aの間が攪拌部29Bとなっている。各ヘラ3
1は、これら攪拌部29Bを通過するように、かつ、各
カッター刃29Aに干渉しないように支持部21Aに固
定される。従って、攪拌チェーン28と共に各攪拌翼2
9が作動することにより、各攪拌翼29のカッター刃2
9Aが各ヘラ31の間を通過するときには、各攪拌部2
9Bがヘラ31に沿って移動することになる。このと
き、攪拌部29Bに付着していた泥等は、各ヘラ31に
よって剥ぎ取られて除去される。即ち、攪拌翼29に付
着した泥は、各ヘラ31によって常に除去されることに
なり、攪拌翼29の攪拌機能の低下が抑えられる。この
結果、軟弱土と改良材を攪拌するための攪拌翼29によ
る攪拌効率を常に高い値に維持することができる。
【0044】次に、前述した回転機構13について詳し
く説明する。図6に回転機構13の平面図を示す。回転
機構13は、アーム3と増長アーム4との連結部13B
と、その連結部13Bの下に設けられた固定部13A
と、その固定部13Aの下に回転可能に設けられた回転
部13Cとを備える。固定部13Aには、外方へ突出さ
れた固定アーム13Dが取り付けられる。回転部13C
には、固定アーム13Dに対応して外方へ突出された回
転アーム13Eが取り付けられる。固定アーム13Dの
先端には、油圧シリンダ13Fの基端が回動可能に取り
付けられる。油圧シリンダ13Fには、油圧により伸縮
可能なシリンダロッド13Gが設けられる。シリンダロ
ッド13Gの先端は、回転アーム13Eの先端に回動可
能に取り付けられる。
【0045】上記構成の回転機構13によれば、油圧シ
リンダ13Fのシリンダロッド13Gが矢印Cの方向に
伸びることにより、回転アーム13Eを介して回転部1
3Cが矢印Eの方向へ回転する。この回転により、増長
アーム4が回転して混合攪拌機5が同方向へ所定角度だ
け回転する。一方、油圧シリンダ13Fのシリンダロッ
ド13Gが矢印Dの方向に縮むことにより、回転アーム
13Eを介して回転部13Cが矢印Fの方向に回転す
る。この回転により、増長アーム4が回転して混合攪拌
機5が同方向へ所定角度だけ回転する。従って、増長ア
ーム4を地表面に対して垂直に配置した状態で回転機構
13を作動させることにより、混合攪拌機5がその定位
置で地表面40に対して垂直な軸線を中心に回転される
ことになる。これにより、混合攪拌機5の向きを、定位
置において所定角度の範囲内で自在に変えることができ
るようになる。また、同じ掘進位置で混合攪拌機5の向
きだけを変えたい場合に、バックホウ2を移動させるこ
となく混合攪拌機5の向きを変えることができる。
【0046】次に、上記構成の地盤改良装置1の動作に
ついて説明する。地盤改良装置1を操縦するには、図1
に示すように、増長アーム4と共に混合攪拌機5を地表
面40に対して垂直に突き立てる。この状態から、操縦
室8のオペレータが傾斜計14から送られる計測結果を
表示装置8aで視認して混合攪拌機5の鉛直性を確認し
ながら、攪拌チェーン28を駆動させて地表面40を各
攪拌翼29で攪拌する。これにより、図2に示すよう
に、混合攪拌機5の上端部43が地表面40に達するま
で混合攪拌機5を掘進させる。このように、混合攪拌機
4を地盤中に完全に埋没させた後、その下部位置に設け
られた下部吐出ノズル37Aと上部位置に設けられた上
部吐出ノズル37Bのそれぞれから改良材を吐出させ、
これと同時に各攪拌翼29を作動させる。このとき、下
部吐出ノズル37Aから吐出される改良材は、混合攪拌
機5の下部位置に対応する地盤中に行き渡りながら軟弱
土と混合攪拌される。一方、上部吐出ノズル37Bは地
表面40の近くであって、駆動輪22の近傍に位置する
ことから、この吐出ノズル37Bから吐出される改良材
は、地表面40の近くに行き渡りながら軟弱土と混合攪
拌されることになる。
【0047】更に、操縦室8のオペレータが傾斜計14
から送られる計測結果を表示装置8aで視認して混合攪
拌機5の鉛直性を確認し、圧力計36から送られる計測
結果を表示装置8aで視認して地盤の硬さを確認し、回
転速度計30から送られる計測結果を表示装置8aで視
認して攪拌翼29による攪拌速度を確認し制御しなが
ら、地盤中41に対して混合攪拌機5を掘進させる。こ
れにより、混合攪拌機5による垂直な掘進跡に沿って軟
弱土が改良材と混合攪拌され、柱状の改良処理土が形成
される。この場合、地盤の硬さを確認して攪拌翼29に
よる攪拌速度を制御しながら地盤を垂直に改良処理する
ことができる。
【0048】上記構成の地盤改良装置1によれば、図3
に示すように、地表面40に近い第1領域Aよりも深い
第2領域Bの地盤を改良する場合には、混合攪拌機5の
上端部43が第2領域Bに達するまで、各吐出ノズル3
7A,37Bから改良材を吐出させることなく混合攪拌
機5を掘進させる。そして、混合攪拌機5の上端部43
を第1領域Aと第2領域Bとの境界面Zの近くに位置さ
せた後、各吐出ノズル37A,37Bから改良材を吐出
させ、これと同時に各攪拌翼29を作動させる。このと
き、下側の下部吐出ノズル37Aから吐出される改良材
は、混合攪拌機5の下端部に対応する地盤中に行き渡り
ながら軟弱土と混合攪拌される。一方、上側の上部吐出
ノズル37Bは境界面Zに近いところに位置することか
ら、その吐出ノズル37Bから吐出される改良材は、境
界面Zの近くに行き渡りながら混合攪拌されることにな
る。このとき、混合攪拌機5は第1領域Aの地盤にはか
からず、第2領域Bの地盤中に入った状態で作動するこ
とから、上部吐出ノズル37Aから吐出される改良材が
第1領域Aの地盤中に混入することがない。この結果、
第1領域Aの地盤を固化させることなく第2領域Bの地
盤のみを選択的に固化させることができる。
【0049】上記構成の地盤改良装置1によれば、混合
攪拌機5とバックホウ2のアーム3との間に増長アーム
4が設けられる。このため、増長アーム4を地表面40
に対して垂直に立てて混合攪拌機5を作動させることに
より、混合攪拌機5を地盤中に垂直に下降させることが
可能となり、増長アーム4の長さ分だけより深い位置ま
で混合攪拌機5を降下させることが可能となる。このた
め、混合攪拌機5を鉛直性をもって地盤に作用させるこ
とができ、より深い位置まで地盤改良することができ
る。
【0050】上記構成の地盤改良装置1によれば、増長
アーム4に混合攪拌機5の鉛直性を計測するための傾斜
計14が取り付けられるので、操縦室8のオペレータが
傾斜計14の計測結果を表示装置8aにより読み取るこ
とにより、混合攪拌機5の鉛直性を知ることが可能にな
る。従って、混合攪拌機5の鉛直性を測るために別途人
員を配置する必要がない。この意味で、地盤改良の作業
性を向上させることができるようになる。
【0051】上記構成の地盤改良装置1によれば、攪拌
翼29による攪拌速度を計測するための回転速度計30
を設けているので、操縦室8のオペレータが回転速度計
30の計測結果を読み取ることにより、攪拌翼29によ
る攪拌速度を知ることが可能になる。このため、攪拌翼
29による攪拌速度が設定通りの値になっているか容易
に確認することがきるようになる。
【0052】上記構成の地盤改良装置1によれば、駆動
モータ32へ供給される作動油の圧力を計測するための
圧力計36を設けているので、操縦室8のオペレータが
回転速度計30の計測結果を読み取ることにより、混合
攪拌機5の着底部における地盤反力を容易に知ることが
可能になる。このため、対象地盤の地盤反力を別途の作
業で計測することなく地盤改良作業と並行して計測する
ことができ、対象地盤の状態をオペレータが確認しなが
ら地盤改良作業を進めることができ、その作業効率を向
上させることができる。
【0053】次に、上記構成の地盤改良装置1を使用し
た二つの地盤改良方法について説明する。
【0054】[地盤改良方法1]図7に地盤改良方法1
の概念構成を示す。ここでは、地表面40に近い第1領
域Aよりも深い第2領域Bの部分を地盤改良する場合に
ついて説明する。先ず、図7に示すステップ1の状態か
らステップ2の状態へと混合攪拌機5により地盤の掘進
を進める。即ち、第1の掘進工程において、各攪拌翼2
9を作動させることにより、混合攪拌機5の上端部43
を所定の深さに位置する第2領域Bの改良地盤面Zまで
掘進させる。次に、混合攪拌機5の上端部43が改良地
盤面Zに達した後、第2の掘進工程において、下部及び
上部の吐出ノズル37A,37Bから改良材を吐出させ
ながら攪拌翼29を作動させることにより、改良材と軟
弱土を混合攪拌すると共に、図7のステップ3に示すよ
うに、混合攪拌機5の下端部44を所定深さに位置する
第2領域Bの最深面Yまで掘進させる。次に、混合攪拌
機5の下端部44が最深面Yに達した後、上昇行程にお
いて、図7のステップ2に示すように、混合攪拌機5の
上端部43を改良地盤面Zまで上昇させる。その後に、
上記第2の掘進工程と上記上昇工程を繰り返すと共に、
その繰り返し毎に混合攪拌機5を水平方向へ変位させる
ことにより、未処理層である第1領域Aを残してその下
の第2領域Bに地盤改良層を形成する。即ち、図7に矢
印Sで示すように、混合攪拌機5の上端部43が改良地
盤面Zに達するまで混合攪拌機5を上昇させると共に、
混合攪拌機5を横に移動させて変位させる。その後、混
合攪拌機5の上端部43が改良地盤面Zに達したら、混
合攪拌機5の下端部44が最深面Yに達するまで混合攪
拌機5を再び下降させると共に、混合攪拌機5を横に移
動させて変位させる。この作業を繰り返すことにより、
第2領域Bのみを地盤改良する。
【0055】上記の地盤改良方法1によれば、第1の掘
進工程で、混合攪拌機5の上端部43が地盤改良面Zに
達した後、第2の掘進工程で、各吐出ノズル37A,3
7Bから吐出される改良材を各攪拌翼29により軟弱土
と混合攪拌することにより、地表面下の改良地盤面Zよ
り下の第2領域Bの軟弱土が、混合攪拌機5の下端部4
4が最深面Yに達するまで柱状に固化処理される。そし
て、上昇工程で混合攪拌機5を上昇させることにより、
混合攪拌機5の上端部43が改良地盤面Zに復帰配置さ
れる。その後、第2の掘進工程と上昇工程を繰り返すと
共に、その繰り返し毎に混合攪拌機5を水平方向へ変位
させることにより、柱状に固化処理された土が水平方向
に連続することになる。以上により、地表面直下の第1
領域Aの未処理層を残して、その下の第2領域Bに一群
の地盤改良層が形成される。ここでは、図7に矢印Sで
示すように混合攪拌機5を移動させた場合に、混合攪拌
機5の上端部43が改良地盤面Zに達したとき、上部吐
出ノズル37Bにより同地盤面Zの近くに改良材を行き
渡らせることが可能となる。このため、改良地盤面Zの
近くを含む第2領域Bの全域を改良材により固化させて
地盤改良することができるようになる。つまり、地表面
40に近い第1領域Aよりも深い第2領域Bのみについ
て地盤改良する場合に、混合攪拌機5の上端部43が第
2領域Bに完全に入った段階で各吐出ノズル37A,3
7Bから改良材を吐出させることにより、第1及び第2
の領域A,Bの境界面Zの付近に改良材を充分に行き渡
らせて第2領域Bのみを選択的に地盤改良することがで
き、併せて、第1領域Aに改良材を混入させることを防
止することができる。
【0056】ここでは、第2の掘進工程と上昇行程の繰
り返しにおいて、図8に示すように、バックホウ2の旋
回フレーム6を定位置で旋回させてアーム3を旋回させ
たり、アーム3を屈伸させたりすることにより、混合攪
拌機5を第1平面領域Gから第2平面領域Hへ移動させ
て水平方向へ変位させる。このとき、回転機構13によ
り混合攪拌機5を回転させること、第1平面領域Gの側
面gと第2平面領域Hの側面hとを互いに整合させなが
ら柱状に固化処理された土を連続させることができる。
同様に、第2平面領域Hと第3平面領域I、第3平面領
域Iと第4平面領域J、並びに、第4平面領域Jと第5
平面領域Kとをそれぞれ連続させることができる。即
ち、この実施の形態では、一地点で混合攪拌機5を作動
させて各単位平面領域G〜Hを地盤改良すると共に、ア
ーム3の旋回及び屈伸と回転機構13による混合攪拌機
5の水平回転とを組み合わせ、所定の屈曲した水平軌跡
(図8は直角に屈曲した水平軌跡に相当する。)に沿っ
て混合攪拌機5を断続的に変位させると共に、各変位地
点で混合攪拌機5を作動させることにより、複数の単位
平面領域G〜Hを水平方向へ連続させながら地盤改良す
るようにしている。従って、アーム3及び回転機構13
と共に混合攪拌機5を作動させることにより、バックホ
ウ2を定位置で停止させたまま、屈曲した水平軌跡に沿
って、複数の単位平面領域G〜Hが水平方向へ連続しな
がら地盤改良されることになる。これにより、各単位平
面領域G〜Hを占める柱状に改良処理された土が水平方
向に連続して配列されることになり、一群の地盤改良層
が形成される。この結果、バックホウ2を頻繁に移動さ
せる必要がない分だけ、この種の屈曲した水平軌跡に沿
った地盤改良を効率良く行うことができるようになる。
【0057】[第2の実施の形態]次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態に係る地盤改良装置を図9に従
って説明する。
【0058】図9に本実施の形態の地盤改良装置の概略
構成を示す。この地盤改良装置は、混合攪拌機111
が、誘導輪23を省略して誘導輪24のみを有する点
で、前記実施の形態の混合攪拌機5と構成が異なる。こ
の混合攪拌機111にも、攪拌チェーン28及び攪拌翼
29を駆動するための駆動手段としての駆動モータ32
が設けられる。同じく、混合攪拌機111には、攪拌翼
29による軟弱土の攪拌速度を計測するための回転速度
計30が設けられる。一方、吐出手段としての各と出ノ
ズル37A,37Bへ改良材を供給するための改良材供
給手段としての改良材供給装置112には、同装置11
2から各吐出ノズル37A,37Bへ供給される改良材
の流量を計測するための改良材流量計113が設けられ
る。改良材供給装置112は、サイロ114に収容され
た改良材を、供給管38及び各吐出管39A,39Bを
通じて各吐出ノズル37A,37Bへ供給するものであ
る。改良材流量計113は、改良材供給装置112にお
いて供給管38の接続部分に設けられる。この流量計1
13は、計測した単位時間当たりの改良材流量を表示す
るための表示器113aを含む。表示器113aに表示
された流量は、作業者によって読み取り可能である。回
転速度計30の計測結果は電気信号として操縦室8の表
示装置8aに送られ、同装置8aに表示されるようにな
っている。この地盤改良装置は、改良材供給装置112
を制御するためのコントローラ115を更に備え、その
コントローラ115へは、回転速度計30及び改良材流
量計112の計測結果が電気信号として送られる。そし
て、コントローラ115は、攪拌翼29による攪拌速度
の違いに応じた一定の改良材流量が得られるように、改
良材流量計113で計測される改良材流量の値と、回転
速度計30で計測される攪拌速度の値とに基づいて、改
良材供給装置112を制御するようになっている。
【0059】従って、本実施の形態の地盤改良装置によ
れば、対象地盤の状況によって、攪拌翼29による所定
の攪拌速度が得られないことが回転速度計30の計測結
果に基づきコントローラ115によって判断された場合
には、そのときの攪拌速度に応じた所定の改良材流量と
なるようにコントローラ115が改良材供給装置112
を制御する。これにより、対象地盤の状況に応じた一定
量の改良材を各吐出ノズル37A,37Bから吐出させ
るようにしている。即ち、回転速度計30の計測結果
と、改良材流量計113の計測結果とを関連付けること
により、所定の攪拌速度で所定の改良材吐出量を確保す
るようにしている。このため、所定の攪拌速度を確保で
きないときには、改良材供給装置112を制御して各吐
出ノズル37A,37Bからの改良材の吐出量を増減す
ることにより、攪拌速度の違いに応じた改良材吐出量を
確保することができ、対象地盤の状況に応じた最適な効
率で地盤改良を行うことができるようになる。
【0060】尚、本発明は前記各実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々
の変形、改良を行うことができ、例えば、以下のように
具体化することもできる。
【0061】(1)前記各実施の形態では、図4に示す
ように、それぞれ一つの大きめの口よりなる下部吐出ノ
ズル37A及び上部吐出ノズル37Bにより下部吐出口
部及び上部吐出口部を構成した。これに対し、図10に
示すように、小さめの複数の吐出孔60Aよりなる下部
吐出ノズル37A及び上部吐出ノズル37Bにより下部
吐出口部及び上部吐出口部を構成してもよい。
【0062】(2)前記第1の実施の形態では、混合攪
拌機5の下端部に二組の誘導輪23,24を並べて設
け、複数の攪拌翼29を含む各攪拌チェーン28を走行
させるようにした。これにより、混合攪拌機5の下端
部、即ち地盤に対する着底部の形状が四角面形状になる
ように構成した。これに対し、混合攪拌機の下端部に一
組の誘導輪を設け、複数の攪拌翼29を含む攪拌チェー
ンを走行させるようにし、混合攪拌機の地盤に対する着
底部の形状を楔形状になるように構成してもよい。
【0063】(3)前記各実施の形態では、複数の攪拌
翼29を含む各攪拌チェーン28を駆動輪22及び誘導
輪23,24等に沿って周回、走行させるようにした混
合攪拌機5を、バックホウ2のアーム3に備えた地盤改
良装置1とした。これに対し、図11,12に示すよう
に、回転支軸121の下端部に一つの攪拌翼122を水
平方向に回転させるようにした混合攪拌機123を、バ
ックホウ2のアーム3に備えた地盤改良装置としてもよ
い。或いは、図13に示すように、一対の回転支軸12
1A,121Bの下端部にそれぞれ一つの攪拌翼122
A,122Bを水平方向に回転させるようにした混合攪
拌機124を、バックホウ2のアーム3に備えた地盤改
良装置としてもよい。
【0064】(4)前記第1の実施の形態では、第1領
域A及び第2領域Bが共に地盤である場合の地盤改良に
ついて説明したが、第1領域Aが水である場合の地盤改
良にも適用することができる。この場合、水中に改良材
を吐出することなく第2領域Bのみを地盤改良すること
ができる。
【0065】(5)前記第1の実施の形態の地盤改良装
置に対し、図14に示すように、バックホウ2等の建設
作業機械に昇降柱70を含む昇降装置71を装着し、そ
の昇降柱70の下端に混合攪拌機5を取り付ける。そし
て、昇降装置71の昇降柱70を垂直方向へ昇降させる
ことにより、混合攪拌機5を地盤に対して垂直方向へ昇
降可能に構成してもよい。この場合、昇降柱70の長さ
の分だけ、混合攪拌機5をより深い位置まで垂直性を保
ちながら降下させることが可能になる。
【0066】
【発明の効果】請求項1に記載された地盤改良装置によ
れば、地表面直下から地盤改良する場合に、混合攪拌機
を地盤中に完全に埋没させてから各吐出口部から改良材
を吐出させることにより、地表面付近に改良材を行き渡
らせることができる。併せて、地表面直下の第1領域よ
りも深い第2領域のみを地盤改良する場合に、混合攪拌
機の上端部が第2領域に完全に入った段階で各吐出口部
から改良材を吐出させることにより、第1及び第2の領
域の境界面付近に改良材を行き渡らせて第2領域のみを
地盤改良することができ、第1領域に改良材を混入させ
ることを防止することができる。
【0067】請求項2に記載の地盤改良装置によれば、
請求項1に記載の地盤改良装置の効果に加え、増長アー
ムにより混合攪拌機を鉛直性をもて地盤に作用させるこ
とができ、より深い位置まで地盤改良することができ
る。
【0068】請求項3に記載された地盤改良装置によれ
ば、請求項1又は請求項2に記載の地盤改良装置の効果
に加え、回転機構により、混合攪拌機の向きを定位置で
変えることができる。また、建設作業機械に混合攪拌機
を設けた場合には、同じ掘進位置で混合攪拌機の向きだ
けを変えたい場合に、建設作業機械を移動させることな
く混合攪拌機の向きだけを変えることができる。
【0069】請求項4に記載の地盤改良装置によれば、
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の地盤改良
装置の効果に加え、改良材供給装置から各吐出口部まで
の配管の取り回しを簡素化することができる。
【0070】請求項5に記載の地盤改良装置によれば、
請求項4に記載の地盤改良装置の効果に加え、各吐出管
に対して圧縮空気が供給されることから、各吐出口部に
土砂等が逆流することを防止することができる。この意
味でも、各吐出口部に土砂等が詰まることを防止するこ
とができ、同吐出口部からの改良材の円滑な吐出を確保
することができる。
【0071】請求項6に記載の地盤改良装置によれば、
混合攪拌機の鉛直性を測るために別途人員を配置する必
要がなく、地盤改良の作業性を向上させることができ
る。
【0072】請求項7に記載の地盤改良装置によれば、
オペレータが攪拌翼による攪拌速度を知ることが可能で
あるため、攪拌翼による攪拌速度をオペレータの狙いの
速度に対して容易に制御することがきる。
【0073】請求項8に記載の地盤改良装置によれば、
地盤の硬さを確認して攪拌翼による攪拌速度を制御しな
がら地盤改良を行うことができる。
【0074】請求項9に記載の地盤改良装置によれば、
泥除去手段により攪拌翼に付いた泥等を除去するように
したので、攪拌翼による軟弱土と改良材との攪拌効率を
常に高い値に維持することができる。
【0075】請求項10に記載の地盤改良装置によれ
ば、所定の攪拌速度を確保できないときには、改良材供
給手段を制御して吐出手段からの改良材の吐出量を増減
することにより、攪拌速度の違いに応じた改良材吐出量
を確保することができ、対象地盤の状況に応じた最適な
効率で地盤改良を行うことができる。
【0076】請求項11に記載の地盤改良方法によれ
ば、地表面直下の第1領域よりも深い第2領域のみを地
盤改良する場合に、混合攪拌機の上端部が第2領域に完
全に入った段階で各吐出口部から改良材を吐出させるこ
とにより、第1及び第2の領域の境界面付近に改良材を
行き渡らせて第2領域のみを地盤改良することができ、
第1領域に改良材を混入させることを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、地盤改良装置を示す
概略構成図である。
【図2】同じく、地盤改良装置の動作を示す概略構成図
である。
【図3】同じく、地盤改良装置の動作を示す概略構成図
である。
【図4】同じく、混合攪拌機に設けられた吐出装置の概
略構成図である。
【図5】同じく、混合攪拌機に設けられたヘラの構成を
示す図である。
【図6】同じく、増長アーム等に設けられた回転機構を
示す概略構成図である。
【図7】同じく、地盤改良方法1を示す概略図である。
【図8】同じく、地盤改良方法1を示す概略図である。
【図9】第2の実施の形態に係り、地盤改良装置を示す
概略構成図である。
【図10】別の実施の形態に係り、吐出装置の変形例を
示す図である。
【図11】別の実施の形態に係り、地盤改良装置を示す
概略構成図である。
【図12】別の実施の形態に係り、地盤改良装置を示す
概略構成図である。
【図13】別の実施の形態に係り、地盤改良装置を示す
概略構成図である。
【図14】別の実施の形態に係り、地盤改良装置を示す
概略構成図である。
【図15】従来の地盤改良装置を示す概略構成図であ
る。
【図16】同じく従来の地盤改良装置を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 地盤改良装置 2 バックホウ(建設作業機械) 3 アーム 4 増長アーム 5 混合攪拌機 8 操縦室 13 回転機構 14 傾斜計 22 駆動輪 23 誘導輪 24 誘導輪 28 攪拌チェーン 29 攪拌翼 30 回転速度計 31 ヘラ(泥除去手段) 35 駆動チェーン 36 圧力計 37A 下部吐出ノズル(下部吐出口部) 37B 上部吐出ノズル(上部吐出口部) 38 供給管 39A 下部吐出管 39B 上部吐出管 40 分配機(分配手段) 52 主供給管 53A 下部供給管 53B 上部供給管(52,53A,53B:圧縮空気
供給手段) 113 改良材流量計 122 攪拌翼 122A攪拌翼 122B攪拌翼 123 混合攪拌機 124 混合攪拌機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 健 千葉県浦安市弁天3−2−78−1 Fターム(参考) 2D040 AB05 AC05 BA02 BA13 BC03 BD03 BD05 CA01 DA12 EA01 EA02 EB00 FA05 FA08 GA00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 改良材を吐出するための吐出手段と、前
    記吐出された改良材を地盤の軟弱土と混合攪拌するため
    の攪拌翼とを含む混合攪拌機を備えた地盤改良装置にお
    いて、 前記吐出手段が、前記混合攪拌機の下部位置に設けられ
    た下部吐出口部と、前記下部吐出口部より上側に設けら
    れた少なくとも一つの上部吐出口部とを備えたことを特
    徴とする地盤改良装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された地盤改良装置にお
    いて、 前記混合攪拌機が建設作業機械に設けられ、前記混合攪
    拌機と前記建設作業機械との間に設けられた増長アーム
    を備えたことを特徴とする地盤改良装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された地盤
    改良装置において、 前記混合攪拌機を地面に対して垂直な軸線を中心に回転
    させるための回転機構を備えたことを特徴とする地盤改
    良装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに
    記載された地盤改良装置において、 改良材供給装置から前記改良材の供給を受ける供給管
    と、 前記供給管に設けられた分配手段とを備え、前記供給管
    に供給された改良材を前記分配手段を介して前記上部吐
    出口部及び前記下部吐出口部へ分配供給することを特徴
    とする地盤改良装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された地盤改良装置にお
    いて、 前記下部吐出口部に連痛される下部吐出管と、 前記上部吐出口部に連痛される上部吐出管と、 前記下部及び上部の吐出管の内部に圧縮空気を常時供給
    するための圧縮空気供給手段とを備えたことを特徴とす
    る地盤改良装置。
  6. 【請求項6】 リンクの外周に無端状に構成された攪拌
    翼が改良材と地盤の軟弱土とを混合攪拌する混合攪拌機
    を備えた地盤改良装置において、 前記混合攪拌機が建設作業機械に設けられ、前記混合攪
    拌機の鉛直性を計測するための傾斜計を備えたことを特
    徴とする地盤改良装置。
  7. 【請求項7】 地盤の軟弱土を攪拌するためにリンクの
    外周に無端状に構成された攪拌翼と、前記攪拌翼を駆動
    するための駆動手段とを含む混合攪拌機を備えた地盤改
    良装置において、 前記攪拌翼による攪拌速度を計測するための速度計を備
    えたことを特徴とする地盤改良装置。
  8. 【請求項8】 地盤の軟弱土を攪拌するためにリンクの
    外周に無端状に構成された攪拌翼と、前記攪拌翼を駆動
    するための油圧式の駆動手段とを含む混合攪拌機を備え
    た地盤改良装置において、 前記駆動手段に供給される作動油の圧力を計測するため
    の圧力計を備え、前記作動油の圧力を、前記攪拌翼が地
    盤から受ける攪拌抵抗として前記圧力計により計測する
    ことにより、前記混合攪拌機の着底部の地盤反力を計測
    することを特徴とする地盤改良装置。
  9. 【請求項9】 地盤の軟弱土を攪拌するためにリンクの
    外周に無端状に構成された攪拌翼を含む混合攪拌機を備
    えた地盤改良装置において、 前記攪拌翼の作動経路上に設けら、前記攪拌翼に付着し
    た泥を除去するための泥除去手段を備えたことを特徴と
    する地盤改良装置。
  10. 【請求項10】 改良材を吐出するための吐出手段と、
    前記吐出された改良材を地盤の軟弱土と混合攪拌するた
    めの攪拌翼とを含む混合攪拌機を備えた地盤改良装置に
    おいて、 前記吐出手段に前記改良材を供給するための改良材供給
    手段と、 前記攪拌翼を駆動するための駆動手段と、 前記改良材供給手段から前記吐出手段へ供給される前記
    改良材の流量を計測するための流量計と、 前記攪拌翼による攪拌速度を計測するための速度計とを
    備え、前記攪拌速度の違いに応じた一定の改良材流量が
    得られるように、前記計測される流量及び攪拌速度に基
    づいて前記改良材供給手段及び前記駆動手段を制御する
    ようにしたことを特徴とする地盤改良装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項5のいずれか一つ
    に記載された地盤改良装置により行う地盤改良方法であ
    って、 前記攪拌翼を作動させることにより、前記混合攪拌機の
    上端部を所定の深さの改良地盤面まで掘進させる第1の
    掘進工程と、 前記混合攪拌機の上端部が前記改良地盤面に達した後、
    前記下部及び上部の吐出口部から前記改良材を吐出させ
    ながら前記攪拌翼を作動させることにより、前記改良材
    と前記軟弱土を混合攪拌すると共に前記混合攪拌機の下
    端部を所定の深さまで掘進させる第2の掘進工程と、 前記混合攪拌機の下端部が所定の深さに達した後、前記
    混合攪拌機の上端部を前記改良地盤面まで上昇させる上
    昇工程とを備え、その後に前記第2の掘進工程と前記上
    昇工程を繰り返すと共に、その繰り返し毎に前記混合攪
    拌機を水平方向へ変位させることにより、未処理層を残
    してその下に地盤改良層を形成することを特徴とする地
    盤改良方法。
JP14302599A 1999-05-24 1999-05-24 地盤改良装置及び地盤改良方法 Expired - Lifetime JP3260337B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14302599A JP3260337B2 (ja) 1999-05-24 1999-05-24 地盤改良装置及び地盤改良方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14302599A JP3260337B2 (ja) 1999-05-24 1999-05-24 地盤改良装置及び地盤改良方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000328555A true JP2000328555A (ja) 2000-11-28
JP3260337B2 JP3260337B2 (ja) 2002-02-25

Family

ID=15329170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14302599A Expired - Lifetime JP3260337B2 (ja) 1999-05-24 1999-05-24 地盤改良装置及び地盤改良方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3260337B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002212941A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Kato Kensetsu:Kk トレンチャー式地盤改良機械とその施工管理装置および地盤改良工法
JP2003184070A (ja) * 2001-12-12 2003-07-03 Fudo Constr Co Ltd 超軟弱地盤の表層部固化処理装置及び表層部固化処理工法
JP2006144536A (ja) * 2004-10-19 2006-06-08 Onoda Chemico Co Ltd 地盤改良施工機及び地盤改良工法
JP2007162337A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Shimizu Corp 地盤改良装置および液状化防止工法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002212941A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Kato Kensetsu:Kk トレンチャー式地盤改良機械とその施工管理装置および地盤改良工法
JP2003184070A (ja) * 2001-12-12 2003-07-03 Fudo Constr Co Ltd 超軟弱地盤の表層部固化処理装置及び表層部固化処理工法
JP2006144536A (ja) * 2004-10-19 2006-06-08 Onoda Chemico Co Ltd 地盤改良施工機及び地盤改良工法
JP4601529B2 (ja) * 2004-10-19 2010-12-22 小野田ケミコ株式会社 地盤改良施工機及び地盤改良工法
JP2007162337A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Shimizu Corp 地盤改良装置および液状化防止工法
JP4573123B2 (ja) * 2005-12-14 2010-11-04 清水建設株式会社 地盤改良装置および液状化防止工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3260337B2 (ja) 2002-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4478187B2 (ja) 地盤改良機
KR101765312B1 (ko) 자동관리시스템을 이용한 중간심도의 연약지반 개량 장치 및 공법
JP2007308880A (ja) 地盤改良装置および地盤改良機
JP3260337B2 (ja) 地盤改良装置及び地盤改良方法
JP5670044B2 (ja) 表層地盤改良工法およびバックホー
KR100797845B1 (ko) 지중 연속벽과 개량체 형성을 위한 천공교반장치
JP3432802B2 (ja) トレンチャー式地盤改良機械とその施工管理装置および地盤改良工法
JP5139406B2 (ja) 地盤改良機
JP4285691B2 (ja) 地盤撹拌装置
JP5603632B2 (ja) 泥土撹拌装置
JP2009057748A (ja) 浅層地盤改良用攪拌機、浅層地盤改良機、浅層地盤改良システム、浅層地盤改良工法及び汚染土壌改良工法
JP3298054B2 (ja) 混合攪拌による地盤改良工法とその装置
JPH0941361A (ja) 地盤改良装置
JP2007009689A (ja) 地盤改良工法および地盤改良機械
JP4206011B2 (ja) 地盤掘削方法
JPS5849254Y2 (ja) ケ−シング付多軸掘削機
JP2005098072A (ja) 地盤改良工法および地盤改良機械
JP3971322B2 (ja) 基礎地盤の湿式柱状体製造装置
JPH089223Y2 (ja) 地盤改良装置
JPS6111315Y2 (ja)
JP3622903B2 (ja) 軟弱地盤改良工法及びその装置
JP3665028B2 (ja) 地盤改良用掘削撹拌装置
JPH10195911A (ja) 建設機械の掘削混合撹拌装置
JPH08193323A (ja) 攪拌装置付きバケット
JP3245659B2 (ja) 地盤改良装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term