JP2000328500A - 造作材用化粧紙 - Google Patents

造作材用化粧紙

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JP2000328500A
JP2000328500A JP11136579A JP13657999A JP2000328500A JP 2000328500 A JP2000328500 A JP 2000328500A JP 11136579 A JP11136579 A JP 11136579A JP 13657999 A JP13657999 A JP 13657999A JP 2000328500 A JP2000328500 A JP 2000328500A
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JP
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layer
pulp
decorative paper
paper
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JP11136579A
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Yoshihiro Yamamoto
吉広 山本
Koichi Sekine
光一 関根
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Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性を有する造作材用化粧紙において、ラ
ッピング時のカールを防止し、窓枠等への接着時に十分
な接着強度が得られ、かつ表面の印刷適性を高めた基材
上にOP層を形成することで防汚性を高める。 【解決手段】 窓枠その他の造作材に用いられる造作材
用化粧紙10であって、基材20上にベタ印刷層31及
び絵柄印刷層32とオーバープリント(OP)層40と
を順次積層するとともに、基材20は、パルプとポリエ
チレンテレフタレート(PET)との混抄層21の上下
にパルプ層22を積層し、さらに上側のパルプ層22上
にクレー層23を積層したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓枠等に使用さ
れ、耐水性を有する造作材用化粧紙に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、窓枠等の部材に化粧紙をラッ
ピング加工することで例えば窓枠に木目模様を付与する
ことが知られているが、窓枠等は結露等の環境下にさら
されるため、この化粧紙には高い耐水性が要求される。
従来のこの種の造作材用化粧紙の基材としては、紙間強
化紙、例えばアクリルエマルジョンに紙を浸すことによ
りパルプ中に樹脂を含浸させたものや、パルプとポリエ
チレンテレフタレート(PET)等の樹脂との混抄紙が
知られている(特開平8−132579号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
紙間強化紙や混抄紙からなる化粧紙を窓枠等にラッピン
グするときは、これらの化粧紙の裏面側に水性接着剤等
を塗布するが、これにより化粧紙が吸水してカールして
しまい、ラッピングの作業性が劣るとともに、ラッピン
グ時に化粧紙がしわになりやすいという問題があった。
さらに、専用のラッピング装置を用いてこれらの作業を
行う場合は、化粧紙がカールしてしまうことによって、
ラッピング装置による作業ができなくなるという問題が
あった。また、前述のパルプとPET等との混抄紙から
なる化粧紙の基材では、基材表面の印刷適性が不十分で
あるため、最上層に防汚性を付与するオーバープリント
(OP)層が形成しにくくなり、十分な防汚性を発揮で
きなくなるという問題があった。さらに、基材と接着剤
との接着力が弱くなるという問題があった。
【0004】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、耐水性を有する造作材用化粧紙において、ラッピ
ング時のカールを防止し、窓枠等への接着時に十分な接
着強度が得られ、かつ表面の印刷適性を高めた基材上に
OP層を形成することで防汚性を高めることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、窓枠その他の造作材に用いら
れる造作材用化粧紙であって、基材上に1層以上の印刷
層とオーバープリント層とを順次積層するとともに、前
記基材は、パルプとポリエチレンテレフタレートとの混
抄層の上下にパルプ層を積層し、さらに上側の前記パル
プ層上にクレー層を積層したものであることを特徴とす
る。請求項2の発明は、請求項1に記載の造作材用化粧
紙において、前記パルプ層は、坪量が10g/m
下の木材パルプ層であることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、基材の混抄層により耐水性
が高められる。また、この混抄層の上下のパルプ層によ
りラッピング時の接着剤の塗布等のときのカールが防止
される。さらにまた、下層のパルプ層により接着剤との
接着力が高くなる。さらに、基材のクレー層により基材
表面の印刷適性が高められるので、基材上にOP層が確
実に形成され、このOP層により防汚性が高められる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。図1(a)は、本発明
による造作材用化粧紙の一実施形態を示す層構成断面図
であり、同図(b)は、(a)に示す基材をより詳細に
示す層構成断面図である。本実施形態における造作材用
化粧紙10は、基材20上に、印刷層30とオーバープ
リント層(OP層)40とを順次積層したものである。
基材20は、パルプとポリエチレンテレフタレート(P
ET)との混抄層21の上下にパルプ層22を積層し、
さらに上側のパルプ層22上にクレー層23を積層した
ものである。
【0008】混抄層21は、パルプとPETとを略1:
1の割合で混抄したものである。この混抄層21の上下
にそれぞれ積層されるパルプ層22は、同一のものであ
って、木材パルプ層である。混抄層21の上下のパルプ
層22を同一のものとするのは、基材20の両面側の吸
水特性を同一にするためである。クレー層23は、基材
20の最上部に設けられるものであり、基材20の表面
の印刷適性を高めるためのものである。このクレー層2
3は、粘土を主とする塗料をパルプ層22上に塗工する
ことにより形成される。
【0009】基材20上の印刷層30は、ベタ印刷層3
1と絵柄印刷層32とを積層したものから構成されてい
る。ベタ印刷層31は、基材20の色を隠蔽し、その上
層の絵柄印刷層32の色彩を忠実に表現するために設け
られ、基材20全面に下層の隠蔽性を有する塗料を用い
て印刷形成されたものである。また、絵柄印刷層32
は、木目柄等を表現するものである。最上層のOP層4
0は、化粧紙10の保護層としての役割を有し、防汚性
を高めるためのものであり、汚染物質がその下層の印刷
層30や基材20に浸透しないようにするためのもので
ある。OP層40は、印刷層30上にOPニスを塗工す
ることにより設けられる。
【0010】以上の構成からなる化粧紙10において
は、混抄層21により耐水性が高められるとともに、混
抄層21を上下から挟み込むようにパルプ層22を積層
したので、耐カール性が発揮され、水性接着剤等の塗布
によっても、ほとんどカールすることがなくなる。これ
により、窓枠等に化粧紙10をラッピングするときで
も、ラッピング装置を用いて効率良く作業を行うことが
できる。
【0011】さらにまた、基材20の最上層にクレー層
23を設けることで、基材20表面の印刷適性が高めら
れる。すなわち、混抄層21のみでは印刷適性が劣るの
で、混抄層21上には直接印刷層30やOP層40を形
成しにくいが、クレー層23により、印刷層30やOP
層40を一定の均一な厚みで形成することができるよう
になる。さらには、この化粧紙10を、耐水性を有する
中密度繊維板(MDF)上に耐水性接着剤を用いて接着
すれば、強固に接着して十分な接着力が得られるととも
に、耐水性に優れた化粧板を得ることができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。 (1)基材20 混抄層21の上下のパルプ層22の坪量は、ともに10
g/m とした。坪量が大きいと、耐水性が劣るよう
になるためである。また、混抄層21は、パルプとPE
Tとを1:1の比率で混抄したものにするとともに、混
抄層21とパルプ層22との層間を密着させるときは、
互いの坪量が少ない方が有利であることから、混抄層2
1の坪量を25g/m とした。さらに、基材20の
最上層のクレー層23は、白色とし、その坪量を約10
g/m とした。以上により、基材20全体の坪量
は、約54.7g/m であった。
【0013】(2)印刷層30 a.ベタ印刷層31 120線/インチのヘリオベタ版を用いた。インキは、
KL−HAT(インテック(株)製、白色)を使用し
て、基材20上にグラビア印刷を行った。 b.絵柄印刷層32 150線/インチの版を用いた。インキは、MVA(イ
ンテック(株)製)を使用し、基材20(ベタ印刷層3
1)上にグラビア印刷を行った。
【0014】(3)OP層40 120線/インチの版を用いた。インキは、以下の組成
からなる混合物を使用した。 U−160(メジウム、大日精化工業(株)製) 100部 U−160(スリップ剤、大日精化工業(株)製) 5部 LT(硬化剤、大日精化工業(株)製) 25部
【0015】以上の化粧紙10と、従来の種々の紙(ク
ラフト紙、チタン紙、紙間強化紙、耐水紙)にクレー層
を設けたものを基材として、本実施例と同じベタ印刷層
31、絵柄印刷層32及びOP層40を形成したものと
について、紙間強度を測定した。その結果を表1に示
す。
【0016】
【表1】
【0017】表1において、試料(測定対象物)は、幅
30mm、長さ130mmに切断したものである。そし
て、JASに規定される1類浸漬試験、すなわち沸騰し
たお湯の中で試料を4時間煮沸し、その後温度60℃で
20時間乾燥し、再度、沸騰したお湯の中で試料を4時
間煮沸し、その後温度60℃で3時間乾燥する試験にお
いて、2回目の煮沸直後の試料が濡れた状態で試料の端
部を剥離し、この端部をクリップで把持し、バネばかり
にて180゜反対方向に引っ張り、紙間が分離するとき
の目盛りを読み取った。表1より、紙間強化紙A、Bで
は全く紙間強度がなくなっているが、実施例の化粧紙1
0では、チタン紙以上の紙間強度を得ることができ、十
分な耐水性を有することがわかる。
【0018】続いて、本実施例の化粧紙10と、従来の
耐水紙A〜B、及び比較紙A〜Cについて食用油及び酸
性洗剤の浸み込みの実験を行った。その結果を表2に示
す。
【0019】
【表2】
【0020】表2中、比較紙Aは、パルプとPETとの
混抄紙であり、特開平8−132579号公報に記載の
ものである。さらに、比較紙B及び比較紙Cは、本実施
例のクレー層を調整してサイズ度を変えたものである。
また、表2において、「サイズ度」とは、液体の試料へ
の浸み易さを表す目安であり、数値が小さいほど浸み込
み易い。表2より、耐水紙A、比較紙A及びBでは、食
用油及び酸性洗剤の浸み込みが見られたが、本実施例の
化粧紙10では、浸み込みがなかった。したがって、O
P層40により表面が確実に被覆されていることがわか
る。
【0021】次に、上記耐水紙A〜B、及び比較紙A〜
Cと、本実施例の化粧紙10の裏面に水性接着剤を塗布
する実験を行った。その結果、耐水紙A〜B、及び比較
紙A〜Cは、いずれも水性接着剤の塗布によりカールし
てしまった。これに対し、本実施例の化粧紙10では、
水性接着剤の塗布によってもほとんどカールしなかっ
た。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、基材の混抄層により耐
水性を高めることができる。また、混抄層の上下にパル
プ層を形成したので、ラッピング時に造作材用化粧紙の
カールを防止することができるとともに、窓枠等への接
着時に十分な接着力を得ることができる。さらに、基材
のクレー層により基材表面の印刷適性を高めて基材上に
OP層を確実に形成することができ、これによって造作
材用化粧紙の防汚性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明による造作材用化粧紙の一実
施形態を示す層構成断面図であり、(b)は、(a)に
示す基材をより詳細に示す層構成断面図である。
【符号の説明】
10 (造作材用)化粧紙 20 基材 21 混抄層 22 パルプ層 23 クレー層 30 印刷層 31 ベタ印刷層 32 絵柄印刷層 40 OP層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AC03D AJ02C AJ02D AJ02E AK41C BA05 BA07 BA10B BA10E BA13 DG10C DG18C GB08 HB31A HB31B JA13D JA13E JB07 JK06 JL01 JL04 JL06 YY00D YY00E 4L055 AF09 AF33 AJ01 AJ04 BE08 EA08 FA13 FA15 FA18 FA19 FA20 FA30 GA22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓枠その他の造作材に用いられる造作材
    用化粧紙であって、基材上に1層以上の印刷層とオーバ
    ープリント層とを順次積層するとともに、前記基材は、
    パルプとポリエチレンテレフタレートとの混抄層の上下
    にパルプ層を積層し、さらに上側の前記パルプ層上にク
    レー層を積層したものであることを特徴とする造作材用
    化粧紙。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の造作材用化粧紙におい
    て、 前記パルプ層は、坪量が10g/m 以下の木材パル
    プ層であることを特徴とする造作材用化粧紙。
JP11136579A 1999-05-18 1999-05-18 造作材用化粧紙 Pending JP2000328500A (ja)

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