JP2009113261A - 化粧材 - Google Patents

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浩昌 戸賀崎
Mikiyuki Ogasawara
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Abstract

【課題】木材基板に透明オレフィン系樹脂からなる化粧シートを積層した化粧材において、耐候性を有しつつも紫外線吸収剤のブリードアウトを抑えて、木材基板と絵柄模様層との密着性の優れた化粧材を提供すること。
【解決手段】材基板の上に、絵柄模様層、透明ポリオレフィン系樹脂基材、透明ポリオレフィン系樹脂層を少なくともこの順に設けてなる化粧材において、前記透明ポリオレフィン系樹脂基材が紫外線吸収剤を添加しない非延伸のポリプロピレン系樹脂からなり、前記透明ポリオレフィン系樹脂層に紫外線吸収剤を添加してなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築用材料・屋内消費財用材料に使用する化粧材であり、特に木材基板のもつ照りを生かしつつ意匠性を向上させ、絵柄層のインキ密着の良い、かつ焼却が容易な化粧板に関する。
従来、内装や家具の表面材として使用される化粧板としては、基材の表面に木材単板を貼り合わせた突板化粧板が広く用いられてきた。しかし近年、天然資源、特に桜、なら、チーク、ウオールナット等の広葉樹材の枯渇により、これらを用いた突板化粧板の代替として、合板・MDF(Medium Density Fiberboard)等の基材にこれらの模様を印刷した化粧シートを貼り合わせた化粧板が多く使用されている。
しかしこの方法では、本来木材が有するいわゆる照り感や導管形状の表現性に限界があった。そこで他の方法として、比較的入手のしやすい針葉樹材を木材基板として、この上に、裏面に広葉樹材の木目模様を印刷した透明ポリオレフィン系樹脂からなる化粧シートを貼り合わせることにより、本来木材が有するいわゆる照り感や導管形状の表現性に優れた化粧材とする方法が考えられた。
このような透明ポリオレフィン系樹脂シートには、耐候性をあげる為に紫外線吸収剤を添加することが行われる。しかし、紫外線吸収剤を添加した透明ポリオレフィン系樹脂から、紫外線吸収剤がブリードアウトしてしまい、絵柄用の印刷インキとの密着性が弱くなり、木材基板との間で剥離してしまうという問題点があった。
特許第3672636号公報
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、すなわちその課題とするところは、木材基板に透明オレフィン系樹脂からなる化粧シートを積層した化粧材において、耐候性を有しつつも紫外線吸収剤のブリードアウトを抑えて、木材基板と絵柄模様層との密着性の優れた化粧材を提供することにある。
本発明はこの課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、木材基板の上に、絵柄模様層、透明ポリオレフィン系樹脂基材、透明ポリオレフィン系樹脂層を少なくともこの順に設けてなる化粧材において、前記透明ポリオレフィン系樹脂基材が紫外線吸収剤を添加しない非延伸のポリプロピレン系樹脂からなり、前記透明ポリオレフィン系樹脂層に紫外線吸収剤を添加してなることを特徴とする化粧材である。
本発明はその請求項1記載の発明により、紫外線吸収剤を添加した透明オレフィン系熱可塑性樹脂を、紫外線吸収剤の添加されていない透明無延伸ポリプロピレン樹脂フィルムに溶融押出することにより、該紫外線吸収剤の添加されていない透明無延伸ポリプロピレン樹脂フィルムが紫外線吸収剤をブロックすることにより、絵柄用の印刷インキの密着を強く保持することが可能となり、紫外線吸収剤のブリードアウトによる絵柄用の印刷インキの密着性が弱くなることが無くなった、という効果を奏する。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の化粧材の一実施例の断面の構造を示す。木材基板1の上に、適宜設けるプライマー層2、絵柄模様層3、透明ポリオレフィン系樹脂基材4、適宜設けるアンカー層5、透明ポリオレフィン系樹脂層6、適宜設ける表面保護層7が、この順に積層される。
本発明における木材基板1としては、その表面の模様が化粧材として好適なものとなるものであれば良く、後述する絵柄模様層3と重ね合わせることで効果のある導管模様に乏しい広葉樹材を使用することが出来るが、針葉樹材からなるものであっても良い。
プライマー層2としては、後述する絵柄模様層3のインキと木材基板1との接着性を考慮して適宜選択すればよく、例えば、2液水性または油性ウレタン系接着剤や一液湿気硬化型ホットメルト接着剤などが使用可能である。また、シリカ粒子等を適宜添加しても良い。
本発明における絵柄模様層3としては、後述する透明ポリオレフィン系樹脂基材にグラビア印刷法などにより印刷インキ層として設けることが可能である。用いる印刷インキとしては、2液ウレタン樹脂バインダー(マトリックス)に顔料などを添加したインキが好適に用いられるが、特にこれに限定するものではなく、積層する各層との接着性等を考慮して適宜選択すればよい。
本発明における透明ポリオレフィン系樹脂基材4としては、紫外線吸収剤を添加しない非延伸のポリプロピレン系樹脂を用いる。ポリプロピレンとしては非延伸ホモポリプロピレンやランダムポリプロピレン、あるいはこれらの混合物が使用可能である。これにより、紫外線吸収剤のブリードアウトがなくなり、また後述する透明ポリオレフィン系樹脂層6からの紫外線吸収剤の浸透を阻害することが可能となる。層厚としては10〜50μm程度が好適であり、最も好ましくは30μmである。
アンカー層5としては、2液ウレタン樹脂系のアンカー剤が好適に用いられるが、特にこれに限定するものではなく、積層する各層との接着性等を考慮して適宜選択すればよい。
本発明における透明ポリオレフィン系樹脂層6としては、紫外線吸収剤を添加してなるものが用いられる。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾイミン系などが挙げられる。透明ポリオレフィン系樹脂としては、ホモポリプロピレンやランダムポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテンなどが使用可能である。また、適宜、ヒンダードアミンやヒンダードフェノール系の光安定剤などを添加しても良い。これにより、本発明の化粧材に耐候性が付与される。
また、透明ポリオレフィン系樹脂層6とアンカー層5の間に、酸変性、特にマレイン酸変性したポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの接着性樹脂層(図示せず)を適宜設けても良い。この接着性樹脂層は、透明ポリオレフィン系樹脂層6と共押出成形などで設けるのが好適であるが、特にこの方法に限定するものではない。
表面保護層7としては、各種表面物性を強化するために適宜設けることができ、具体的には2液ウレタン樹脂、紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂などが使用可能である。また、紫外線吸収剤、光開始剤等の添加剤を適宜添加してもよい。
透明ポリオレフィン系樹脂基材4として、厚さ30μmの紫外線吸収剤が添加されていない無延伸の透明ポリプロピレン樹脂フィルムを用いた。この表面にコロナ処理を施した。
透明ポリオレフィン系樹脂層6として、ヒンダートアミン系光安定剤0.2重量%及びベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.3重量%を添加したランダム共重合ポリプロピレン樹脂を用い、これが80μmの厚みになるように、また接着性樹脂層としてエチレンーエチルアクリレート系接着性樹脂を、これが20μmの厚みになるように、同時に共押出しして、前記コロナ処理を施した面にラミネートした。また、共押出しと同時に表面側に金属製エンボスロールにて導管柄のエンボスを施した。そして、冷却固化後、透明ポリオレフィン系樹脂層6の表面にコロナ処理を施した。
表面保護層7として、前記コロナ処理を施した面に、2液硬化型ウレタン系トップコート剤をグラビアコート法にて乾燥後の塗布量が3g/m2になるように施し、乾燥、硬化させた。
絵柄模様層3として、前記透明オレフィン系樹脂基材4の裏面にコロナ処理を施した後、透明性インキにてグラビア印刷法により木目柄を形成した。
プライマー層2として、シリカ粉末を配合したウレタン樹脂系プライマー剤を用い、前記絵柄模様層3を施した面にグラビアコート法にて乾燥後の塗布量が1g/m2になるように施した。
木材基板1として松材板を用いた。木材基板1の表面に透明性ウレタン系接着剤を塗布し、前記プライマー層2の面と貼り合わせ、30〜50℃でプレス機を用いて圧締し、本発明の化粧材を得た。
<比較例1>
透明ポリオレフィン系樹脂基材4にヒンダートアミン系光安定剤0.2重量%及びベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.3重量%を添加した以外は実施例1と同様にして化粧材を得た。
<比較例2>
透明ポリオレフィン系樹脂基材4として、厚さ30μmの紫外線吸収剤が添加されていない延伸した透明ポリプロピレン樹脂フィルムを用いた以外は実施例1と同様にして化粧材を得た。
<性能評価・結果>
実施例1、比較例1,2で得た化粧材を常温で7日間置いた後、木材基板から透明ポリオレフィン樹脂シート6を剥離する試験を行ったところ、比較例1,2ではシート/インキ面で剥離したが、実施例1では剥離せず、木材基板が破壊されるに至った。
本発明の化粧材は、特に木材板のもつ照りを生かしつつ意匠性を向上させた、建築用材料・屋内消費財用材料に使用する化粧材として利用可能である。
本発明の化粧材の一実施例の断面の構造を示す説明図である。
符号の説明
1…木材基板
2…プライマー層
3…絵柄模様層
4…透明ポリオレフィン系樹脂基材
5…アンカー層
6…透明ポリオレフィン系樹脂層
7…表面保護層

Claims (1)

  1. 木材基板の上に、絵柄模様層、透明ポリオレフィン系樹脂基材、透明ポリオレフィン系樹脂層を少なくともこの順に設けてなる化粧材において、前記透明ポリオレフィン系樹脂基材が紫外線吸収剤を添加しない非延伸のポリプロピレン系樹脂からなり、前記透明ポリオレフィン系樹脂層に紫外線吸収剤を添加してなることを特徴とする化粧材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013199827A (ja) * 2012-02-24 2013-10-03 Bekku Kk 化粧壁面
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