JP2000327935A - 難燃性組成物及びその電線・ケーブル - Google Patents

難燃性組成物及びその電線・ケーブル

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JP2000327935A
JP2000327935A JP11302982A JP30298299A JP2000327935A JP 2000327935 A JP2000327935 A JP 2000327935A JP 11302982 A JP11302982 A JP 11302982A JP 30298299 A JP30298299 A JP 30298299A JP 2000327935 A JP2000327935 A JP 2000327935A
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flame
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metal hydroxide
retardant composition
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English (en)
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Shingo Yoshida
真吾 吉田
Takeshi Takeuchi
健 竹内
Koji Koizumi
浩二 小泉
Masaaki Fukunishi
賢晃 福西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、燃焼時にハロゲン系ガスを発生せ
ず、かつ高度の難燃性及び耐熱老化性を有し、機械特性
が良好で、成形加工性を低下させることなく難燃剤を高
充填したノンハロゲン難燃性組成物を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂100重量部に対し、金属
水酸化物を201〜500重量部添加し、さらにHLB
が10以下の非イオン系界面活性剤とHLBが10以下
の高分子非イオン界面活性剤の少なくとも1種以上、又
はオイルゲル化剤を金属水酸化物100重量部に対し
0.1〜20重量部添加してなる樹脂組成物であって、
又はさらにアミノシランを金属水酸化物100重量部に
対し0.1〜10重量部添加してなる樹脂組成物であ
る。又は樹脂組成物を被覆した電線・ケーブルに電離放
射線を照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼時にハロゲン
系ガスを発生せず、かつ高度の難燃性及び耐熱老化性を
有し、機械特性が良好で、成形加工性を低下させること
なく難燃剤を高充填したノンハロゲン難燃性組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、火災時の安全性の面から、難燃電
線、難燃ケーブルのノンハロゲン化、すなわち、煙の発
生が少なく、ハロゲン化水素ガスなどの有害ガスが発生
しない電線・ケーブルの開発が進められ、最近は材料の
リサイクルを含む環境保護対策の面からも、このような
ノンハロゲン化への期待が高まっている。このため、ハ
ロゲンを含まない有機ポリマーをベースとしたノンハロ
ゲン難燃性組成物の開発が盛んに行われており、その代
表的なものとして、VA含有量の高いEVA樹脂を用い
たり、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムなどの
金属水酸化物を多量に添加して難燃化したものが知られ
ている。しかしながら、このような組成物は、VA含有
量の高いEVA樹脂を用いたり金属水酸化物の多量の添
加により、難燃性が向上する一方で、機械特性、特に引
張強度、破断伸びに乏しいばかりでなく、押し出しトル
クが高く成形加工できなくなるという難点があった。
【0003】成形加工性を改善するために、高級脂肪
酸,高級脂肪酸塩で金属水酸化物の表面処理を施し、破
断伸びをある程度維持し押し出しトルクを下げ成形性を
改善する方法が特開昭50−119848号公報,特開
昭53−12943号公報等に開示されている。しか
し、これらの表面処理剤は、成形性改善には効果がある
が破断伸びの改善には、金属水酸化物充填量が少ないと
きには若干有効であるが、金属水酸化物の添加量が増大
するに伴い効果が全く現れないようになる。特に、樹脂
100重量部に対し、これらの表面処理金属水酸化物を
200重量部より多く添加すると破断伸びの改善効果が
ほとんどなくなる。また、表面処理されていないフィラ
ー等の異物が少量でも混在すると極端に破断伸びが減少
するという欠点があった。
【0004】特開昭54−110253号公報には、チ
タネート系カップリング剤、シラン系カップリング剤、
脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸金属
塩、高級アルコール等で金属水酸化物を表面処理する、
あるいは、これらを金属水酸化物と樹脂の混練時に同時
添加することにより、破断伸びを改善できるが、これら
の表面処理剤添加による破断伸び特性の改善効果は、金
属水酸化物等の無機添加物が、樹脂100重量部に対し
65〜200重量部の範囲で添加されたときにのみ発現
し、無機添加物の添加量が樹脂100重量部に対し20
0重量部を越えると破断伸び特性が低下し、成形加工性
が悪化することが記載されている。さらに、これらの表
面処理剤のほとんどに関して、その効果を十分に発揮す
るためには、金属水酸化物の粉砕時や、合成時に前もっ
て表面処理を実施する必要があり、ただ単に、樹脂と金
属水酸化物の混練時に同時に表面処理剤を添加(インテ
グラルブレンド)しても十分な伸びの改善効果を示さな
いという欠点があった。
【0005】また、傷付き白化防止剤として、以上に述
べた表面処理剤を添加する特許(特開平9−16987
6号公報)や脂肪酸のグリセリンエステル等の添加によ
り表面ブリードをせずに加工性を改善する特許(特開昭
64−90234号公報)などが開示されているが、こ
れらの中には、破断伸びの改善効果については全く記載
されておらず、金属水酸化物等の無機添加物の量が樹脂
100重量部に対し200重量部以下の場合に限定され
る、あるいは、実施例にて無機添加剤が少量の場合しか
記載されておらず、本発明とは、全く目的が異なるもの
である。また、耐熱老化性に関して、例えばUL規格に
おけるポリオレフィン系電線の場合、初期引張強度は1
0MPa以上、また、熱老化試験後の試料の引張強度の
残率〔残率=(熱老化後の引張強度/初期引張強度)×
100%〕が70%以上破断伸びの残率が65%以上と
定められている。ところが、ポリオレフィン系樹脂に金
属水酸化物を多量に配合して難燃化した樹脂組成物を使
用した場合、UL105℃定格(136℃、7日老化試
験後の引張強度残率70%以上、破断伸び残率65%以
上)やUL125℃定格(158℃、7日老化試験後の
引張強度残率70%以上、破断伸び残率65%以上)と
いった耐熱老化特性までをも満足させるものは得られて
いない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高度
な難燃性及び耐熱老化性を有し、機械特性、特に引張強
度、破断伸びを十分に保持し、押し出しトルクが低く成
形加工性が良好である金属水酸化物高充填難燃性組成物
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、金属水酸
化物高充填系で、鋭意検討を進めた結果、金属水酸化物
高充填系においても、HLBが10以下の非イオン系界
面活性剤、及び/又はHLBが10以下の高分子非イオ
ン系界面活性剤、又はオイルゲル化剤を用いることによ
り、インテグラルブレンドで、成形加工性、破断伸びを
十分改善できること、また、さらにアミノシランを併用
することで引張強度を維持したまま、破断伸びを改善で
きること、さらにこれらの樹脂組成物に電子線などの電
離放射線を照射することにより、機械特性をほとんど損
なうことなく高度な耐熱老化性を維持できることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の第1の発明は、熱可塑
性樹脂100重量部に対し、金属水酸化物を201〜5
00重量部添加し、さらにHLBが10以下の非イオン
系界面活性剤とHLBが10以下の高分子非イオン系界
面活性剤のうち少なくとも1種以上を金属水酸化物10
0重量部に対し0.1〜20重量部添加することを特徴
とする難燃性組成物である。また、第2の発明は、熱可
塑性樹脂100重量部に対し、金属水酸化物を201〜
500重量部添加し、さらにオイルゲル化剤を金属水酸
化物100重量部に対し0.1〜20重量部添加するこ
とを特徴とする難燃性組成物である。また、第3の発明
は、第1の発明又は第2の発明における樹脂組成物に、
アミノシランを金属水酸化物100重量部に対し0.1
〜10重量部添加することを特徴とする難燃性組成物で
ある。第4の発明は、第1〜第3のいずれかの発明にお
ける樹脂組成物に電離放射線が照射されていることを特
徴とする難燃性組成物である。さらに第5の発明は、第
1〜第4のいずれかの発明の難燃性組成物に電離放射線
が照射されていることを特徴とする電線・ケーブルであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる熱可塑性樹脂
は、特に制限される物ではないが、高密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン、結晶
性エチレンブロックコポリマーポリブテン、ポリ−4−
メチルペンテン−1、α−オレフィン共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンーメタク
リル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体(EEA)等およびこれらの混合物
からなるポリオレフィン類、ポリアミド、アクリル系樹
脂スチレン系樹脂、ポリフェニレンオキサイド、その他
各種の熱可塑性樹脂およびこれらの混合物等が挙げられ
る。
【0010】ポリプロピレンやポリエチレン等の結晶性
樹脂をを用いる場合は、衝撃特性を改良するため、スチ
レン系エラストマー等のゴム成分、場合によっては、パ
ラフィン基プロセスオイル等を混合して使用するのが好
ましい。難燃性を重視するとEVA、EEA、EMMA
が好ましく、さらに好ましくは、EVAである。EVA
を用いる場合は、酢酸ビニル(VA)含有量が10〜4
5重量%のEVAを単独で用いても、VA含有量が高い
EVAとVA含有量が低いEVA又はポリエチレン(P
E)を混合することにより、VA含有量を10〜45重
量%に調整したものを用いても良い。VA含有量は、1
0〜45重量%が好ましく、さらに好ましくは、25〜
41重量%である。EVAのVA含有量が、10重量%
未満であると、最終的な難燃性組成物の、難燃性が不十
分となる場合が多く、45重量%以上であると、押し出
しトルクが高くなり成形加工性が悪くなるばかりでな
く、べたつきが多くなったり、熱変形性が悪化してしま
う。
【0011】本発明で利用される金属水酸化物は、特に
制限される物ではないが、水酸化マグネシウム、水酸化
アルミニウム等が挙げられ、それらの混合物であっても
良いまた、合成されたものでも、天然物、又はその粉砕
物であっても良い。金属水酸化物の平均粒径としては
0.1〜15μmが好ましく、さらに好ましくは、0.
1〜10μmであり、最も好ましくは、0.5〜5μm
である。平均粒径が0.1μmを下回ると、金属水酸化
物同士が凝集し分散性が悪くなることから破断伸びが十
分出なくなる。また、樹脂組成物の粘度が高くなり、成
形加工性が悪化する。平均粒径が15μmを上回ると、
最終的な難燃性組成物の難燃性が不十分となるばかりで
なく、べたつきがひどくなり、成形外観が悪くなるとと
もに、折り曲げ時の白化がひどくなる。
【0012】金属水酸化物は、高級脂肪酸、高級脂肪酸
金属塩、高級脂肪酸エステルや、アミノシラン、エポキ
シシラン等のシランカップリング剤で表面処理されたも
のを含んでいても良い。この場合は、熱可塑性樹脂に含
まれる金属水酸化物中の90%以下が表面処理金属水酸
化物であることが好ましい。表面処理金属水酸化物の含
有量が全体の金属水酸化物の90%を越えると、本発明
の効果を十分発現できない。金属水酸化物の熱可塑性樹
脂100重量部に対する配合量は、201〜500重量
部が好ましく、さらに好ましくは、230〜400重量
部、最も好ましくは230〜350重量部である。20
1重量部を下回ると、最終的な難燃性組成物の難燃性が
不十分となる場合が多く、500重量部を上回ると本発
明で用いるHLBが10以下の非イオン系界面活性剤を
用いたとしても、押出トルクが上昇し、成形加工性が悪
化するばかりでなく、引張強度、破断伸び等の機械特性
も悪化する。
【0013】本発明で用いられるHLBが10以下の非
イオン系界面活性剤は、主に、押出トルクを下げ成形加
工を向上させるとともに、破断伸びを向上させるために
添加されるもので特に制限されるものではないが、以下
のものが挙げられる。例えば、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビット脂肪酸エス
テル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、エチレン
グリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪
酸エステル、ポリグリセリン、ショ糖の高次脂肪酸エス
テル、ポリエチレングリコールの高級アルコール又は高
級脂肪酸の付加体(ポリエチレングリコール鎖が短いも
の)、アルキルグルコシド等がある。
【0014】さらにシリコーン系のHLBが10以下で
ある非イオン系界面活性剤としては特に制限されるもの
ではなく、例えば、ポリエーテル変性ジメチルポリシロ
キサン類、ポリエーテル変性メチルフェニルポリシロキ
サン類、ポリエーテル変性メチルハイドロジェンポリシ
ロキサン類、ジメチルポリシロキサンポリアルキレング
リコール共重合体類、メチルフェニルポリシロキサンポ
リアルキレングリコール共重合体類、メチルハイドロジ
ェンポリシロキサンポリアルキレングリコール共重合体
類等が挙げられる。本発明ではこれら非イオン系界面活
性剤の中から1種または2種以上を用いることができ
る。本発明で用いられるHLBが10以下の高分子非イ
オン系界面活性剤は、主に押出トルクを下げ成形加工を
向上させるとともに、破断伸びを向上させるために添加
されるもので、特に限定されるものではないが、市販品
としては、アイシーアイジャパン(株)社製の商品名
「ハイパーマー」が例示される。
【0015】ここで用いられるHLB値は、以下のよう
にして算出された値で、 HLB=20×Mn/M M:界面活性剤の分子量 Mn:親水基部分の分子量 HLBが10以下、好ましくは7以下、さらに好ましく
は5以下、最も好ましくは3以下の界面活性剤が有効に
働き、添加量も少なくて済む。この系においてHLBが
10よりも高いと、金属水酸化物を十分に分散できず、
成形加工性、破断伸び等の特性へ十分な効果を発現でき
ない。
【0016】親水性のポリオキシエチレン鎖等はできる
だけ短くするか、又は、含まない方が好ましい。長いポ
リオキシエチレン鎖があるとHLBが大きくなるため、
金属水酸化物を分散する能力がなく、破断伸びを向上す
ることができない。また、非イオン系界面活性剤以外の
界面活性剤を用いると、他の表面処理剤や架橋剤等の反
応性物質が存在する場合、これらの反応阻害物として働
く可能性が高く、好ましくない。例えば、アニオン系界
面活性剤であるステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸
の金属塩は、親水性が高く、金属水酸化物と熱可塑性樹
脂との混練時にインテグラルブレンドしても、破断伸び
には全く効果を示さないばかりか、折り曲げ時の白化が
ひどくなり、イオン性なのでアミノシラン等のカップリ
ング剤との併用時はカップリング剤の反応阻害物として
働き、カップリング剤の機械特性への効果が、十分に発
揮されなくなる。さらに、ステアリン酸等の脂肪酸の場
合は、酸であることからカップリング剤等の反応物と併
用するとカップリング剤による機械特性への効果を完全
に打ち消してしまう恐れがある。
【0017】界面活性剤自体に、吸水性がある場合は、
成形後の吸水により機械特性や耐衝撃特性が悪化するこ
とがあるので、吸水性の低い又は吸水性の無い界面活性
剤を用いるのが好ましい。また、非イオン系界面活性剤
の分子量は、300〜10000が好ましく、さらに好
ましくは分子量が500〜5000、最も好ましくは7
00〜2000である。界面活性剤の分子量が300を
下回ると、成形後ブリードしたり、成形温度で、揮発す
る可能性があることから、好ましくない。また、分子量
が10000を越えるとインテグラルブレンド時、本発
明の言及する破断伸び改善効果が全く発現しないか、又
は、添加量を極端に増加させなければならず、好ましく
ない以上より、ある程度の分子量を持ち、HLBが低い
非イオン系界面活性剤として、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、糖類などの脂肪酸エス
テル等が好ましく、さらに好ましくは、グリセリン、ソ
ルビタン、糖類等の高次脂肪酸エステルであり、最も好
ましくは、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン
酸ソルビタンである。
【0018】また、本発明で用いられるオイルゲル化剤
は、主に、押出トルクを下げ成形加工を向上させるとと
もに、破断伸びを向上させるために添加されるもので、
特に限定されるものではないが、1,2,3,4−ジベ
ンジリデン−D−ソルビトール、12−ヒドロキシステ
アリン酸、L−グルタミン酸誘導体、ステロイド、コレ
ステロール誘導体、ジアルキルリン酸アルミニウム、フ
ェノール系環状オリゴマー、アントラセン誘導体、環状
デプシペプチド、L−バリン誘導体、環状ジペプチド、
バルビツール酸誘導体、トリアミノピリミジン誘導体か
らなる2成分系混合物、シクロヘキサンジアミン誘導体
などが挙げられ、好ましくは、12−ヒドロキシステア
リン酸が例示される。
【0019】界面活性剤の添加量は、難燃性組成物中に
含まれる金属水酸化物100重量部に対し0.1重量部
から50重量部であり、さらに0.1重量部から20重
量部であることが好ましく、さらに好ましくは0.5重
量部から10重量部であり、最も好ましくは1重量部か
ら5重量部である。界面活性剤の添加量が、金属水酸化
物100重量部に対し0.1重量部より少ないと、界面
活性剤の効果が十分に発現せず、成形加工性、破断伸び
が十分向上しない。また、20重量部より多いと、成形
後、界面活性剤がブリードしたり、難燃性が低下するな
どの不具合を生ずる。オイルゲル化剤の添加量は、難燃
性組成物中に含まれる金属水酸化物100重量部に対し
0.1重量部から20重量部であることが好ましく、さ
らに好ましくは0.5重量部から10重量部であり、最
も好ましくは1重量部から5重量部である。オイルゲル
化剤の添加量が、金属水酸化物100重量部に対し0.
1重量部より少ないと、オイルゲル化剤の効果が十分に
発現せず、成形加工性、破断伸びが十分向上しない。ま
た、20重量部より多いと、成形後、オイルゲル化剤が
ブリードしたり、難燃性が低下するなどの不具合を生ず
る。
【0020】本発明で用いられるアミノシランは、主
に、押出トルクを下げ成形加工性、耐熱変形性、折り曲
げ白化性を向上させるとともに、引張強度、引張伸びを
向上させるために添加されるもので特に制限されるもの
ではないが、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、
3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメ
チルジエトキシシラン、N−ブチル−3−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、N−3−トリメトキシシリルプ
ロピル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のモ
ノアミノシラン類N−(2−アミノエチル)−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N
−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエト
キシシラン、N−(6−アミノヘキシル)−3−アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン、N−メチル−N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(3−トリメトキシシリルプロピル)−
N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン等のジアミノシラン類、N−(2−アミノ
エチル)−N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン等のトリアミノシラン類などが
挙げられる。中でも、第1級アミンを有するアミノシラ
ンカップリング剤が好ましく、さらにトリエトキシシラ
ンを有するアミノシランが好ましい。これらのアミノシ
ランは、ビニル基などの他の官能基を有していても良
い。また、混練時や成形後の架橋処理時に、第1級アミ
ンが出現するようにアミノ基の部分を保護したアミノシ
ランを用いても良い。例えば、以下の構造式で示すよう
に、アミノ基の部分をケチミン化したアミノシランは水
分によりアミノ基を再生するようになる。 (C2H5O)3SiCH2CH2CH2N=CR1R2 R1,R2:アルキル基 また、これらのアミノシランは、メタノール等の有機溶
媒や水に溶かして使用しても良い。
【0021】アミノシランの添加量は、難燃性組成物中
に含まれる金属水酸化物100重量部に対し0.1重量
部から10重量部であることが好ましく、さらに好まし
くは0.3重量部から5重量部であり、最も好ましくは
0.5重量部から3重量部である。アミノシランの添加
量が、金属水酸化物100重量部に対し0.1重量部よ
り少ないと、アミノシランの効果が十分に発現せず、引
張強度、成形加工性、耐熱変形性、折り曲げ白化性が十
分向上しない。また、10重量部より多いと、成形後、
アミノシランがブリードしたり、難燃性が低下するなど
の不具合を生ずる。また、本発明において、電子線の照
射線量は3〜50Mrad、好ましくは5〜25Mra
dの照射線量に設定すればよい。この照射線量が3Mr
ad以下では初期引張強度への効果が小さく、50Mr
ad以上の照射では初期引張強度がかえって低下する。
【0022】本発明においては、界面活性剤、又はアミ
ノシランの添加方法として、熱可塑性樹脂と金属水酸化
物を混練時に同時に界面活性剤、アミノシランをインテ
グラルブレンドする方法を用いている。これは、本発明
で言及する界面活性剤とアミノシランを用いれば、界面
活性剤やアミノシランで金属水酸化物を表面処理してか
ら、樹脂に配合しなくても、熱可塑性樹脂と金属水酸化
物の混練時に界面活性剤を同時添加すれば本発明の期待
する効果が十分発現するからである。これは、製造にお
いて、コストの面で非常に有利である。また、界面活性
剤とアミノシランを併用する場合は、表面処理してから
よりも、樹脂と金属水酸化物を混練時に配合した方が、
好ましいと考えられる。さらに、必要に応じて、界面活
性剤とアミノシランを特殊機化工業(株)製のホモミク
サーやロボミックス等の攪拌機を用いて攪拌混合してお
けば、好ましいと考えられる。
【0023】HLBが10以下の界面活性剤、高分子非
イオン界面活性剤又はオイルゲル化剤の添加効果につい
ては、詳細な機構は明らかではないが、樹脂と金属水酸
化物との混練時に樹脂と金属水酸化物のなじみを良くす
るとともに、界面活性剤又はオイルゲル化剤の立体障害
効果等により、金属水酸化物粒子同士の局所的な凝集を
互いに防ぐことで、全体として金属水酸化物が十分分散
したため、局所的欠陥が無くなり、非常に優れた成形加
工性と破断伸びを示したと推定される。さらに、アミノ
シラン又は電離放射線を併用した場合は、樹脂と金属水
酸化物との混練時に、樹脂と金属水酸化物のなじみを良
くし局所的凝集を無くすとともに、樹脂中に残存してい
るアミノシランにより樹脂又は金属水酸化物が架橋され
ること、又は電離放射線により樹脂が架橋されること
で、引張強度を十分維持したまま、非常に優れた成形加
工性と破断伸びを示したと推定される。
【0024】また、本発明の難燃性組成物は電線・ケー
ブルの被覆層として使用することができる。例えば、導
体上に絶縁層を具える電線において、この絶縁層自体ま
たは絶縁層の上に設けたシースを本発明の難燃性組成物
で構成したり、3芯のケーブルコアをシースで一括被覆
したケーブルにおいて、このシースを本発明の難燃性組
成物で構成することが挙げられる。さらに、このような
電線・ケーブルに光ファイバを具える構成も本発明の範
囲に含まれる。なお、本発明の組成物には、必要に応じ
て、本発明の効果を阻害しない範囲で他の表面処理剤、
銅害防止剤、架橋剤、補強剤、着色剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、加工助剤、滑剤、安定剤その他の添加剤を
配合することができる。本発明の難燃性組成物は、以上
の各成分をミキシングロール、バンバリーミキサー、加
圧ニーダ、2軸混練機等の通常の混練機を用いて均一に
混合することにより、容易に製造することができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により、本発明を説明する。表
1〜表31に示す各種材料を加圧ニーダで5分混練し、
オープンロールでシート状にしたものを、シートペレタ
イザーで粉砕し、単軸押し出し機でシート状に押し出し
たものを、150℃、10分加圧成形し、所定の厚みに
調整した。また、特殊機化工業(株)製のロボミックス
を用いて界面活性剤とアミノシランを撹拌混合したもの
も使用した。ブレンド品1はHLBが10以下の非イオ
ン系界面活性剤100重量部に対し、HLBが10以下
の高分子非イオン系界面活性剤を100重量部添加し、
撹拌したものであり、ブレンド品2はHLBが10以下
の非イオン系界面活性剤100重量部に対し、HLBが
10以下の高分子非イオン系界面活性剤を100重量
部、アミノシランを40重量部添加し、撹拌したもので
ある。
【0026】各種評価については、下記に基づいて実施
した。 (1)引張強度、破断伸び:厚さ1mmのプレスシート
からJISダンベル3号試験片を作製し、引張試験機に
より200mm/minの速度で引張試験を行った。 (2)難燃性:厚み1mm,0.5mmのプレスシート
を作製し、UL94に準じ、垂直難燃試験を実施した。 (3)成形加工性:単軸押し出し機より押し出すことに
より、成形加工性を評価した。(押し出しトルクが低
く、成形加工性が非常に良好なものを○、押し出しトル
クがやや高いが、成形加工性がまずまず良好なものを
△、押し出しトルクが高く、成形加工性が不良なもの
(発泡や波打ちが発生したり、押し出し機自体が停止し
てしまう)を×とした。 (4)成形外観:成形品表面を目視で判定した。(成形
品の表面が平滑な場合は○、凹凸が生じたり、ブリード
したりするものは×とした。) (5)熱老化性:ギアオーブン中で158℃、7日間熱
老化試験を行った後の試料の引張強度及び破断伸びの残
率を測定した。 (6)ゲル分率:樹脂組成物を150℃、2時間キシレ
ン中で溶かし、その不溶分の重量を測定し、ゲル分率と
した。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】
【0032】
【表6】
【0033】
【表7】
【0034】
【表8】
【0035】
【表9】
【0036】
【表10】
【0037】
【表11】
【0038】
【表12】
【0039】
【表13】
【0040】
【表14】
【0041】
【表15】
【0042】
【表16】
【0043】
【表17】
【0044】
【表18】
【0045】
【表19】
【0046】
【表20】
【0047】
【表21】
【0048】
【表22】
【0049】
【表23】
【0050】
【表24】
【0051】
【表25】
【0052】
【表26】
【0053】
【表27】
【0054】
【表28】
【0055】
【表29】
【0056】
【表30】
【0057】
【表31】
【0058】*1 エバフレックスP2505C(三井
デュポンポリケミカル(株)製) *2 PC−200(カナマル(株)製) *3 B−303(アルコア化成(株)製) *4 KBE903(信越化学工業(株)製) *5 イオネットS−85(三洋化成工業(株)製) *6 レオドールSP−S30((株)花王製) *7 イオネットS−20(三洋化成工業(株)製) *8 イオネットT−20C(三洋化成工業(株)製) *9 ハイパーマーLP1(アイシーアイジャパン
(株)製:HLBが10以下) *10 ハイパーマーPS2(アイシーアイジャパン
(株)製:HLBが10より大 *11 (*5)+(*9) *12 (*4)+(*5)+(*9) *13 12−ヒドロキシステアリン酸(和光純薬工業
(株)製) *14 カルシウムステアレートGF−200(日本油
脂(株)製)
【0059】
【発明の効果】本発明に従えば、燃焼時にハロゲン系ガ
スを発生せず、かつ高度の難燃性及び耐熱老化性を有
し、機械特性が良好で、成形加工性を低下させることな
く難燃剤を高充填したノンハロゲン難燃性組成物を提供
することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平11−56255 (32)優先日 平成11年3月3日(1999.3.3) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−68694 (32)優先日 平成11年3月15日(1999.3.15) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−68697 (32)優先日 平成11年3月15日(1999.3.15) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−68698 (32)優先日 平成11年3月15日(1999.3.15) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 福西 賢晃 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AA01W BB06W CH01X CP18X DE076 DE146 EF058 EH057 EX079 FD136 FD207 FD31X GQ01 5G315 CA03 CB02 CB06 CC08 CD01 CD03 CD14 CD17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂100重量部に対し、金属
    水酸化物を201〜500重量部添加し、さらにHLB
    が10以下の非イオン系界面活性剤とHLBが10以下
    の高分子非イオン系界面活性剤のうち少なくとも1種を
    金属水酸化物100重量部に対し0.1〜20重量部添
    加することを特徴とする難燃性組成物
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂100重量部に対し、金属
    水酸化物を201〜500重量部添加し、さらにオイル
    ゲル化剤を金属水酸化物100重量部に対し0.1〜2
    0重量部添加することを特徴とする難燃性組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の樹脂組成物に、ア
    ミノシランを金属水酸化物100重量部に対し0.1〜
    10重量部添加することを特徴とする難燃性組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載のいずれかの樹脂組成
    物に、電離放射線が照射されていることを特徴とする難
    燃性組成物。
  5. 【請求項5】 HLBが10以下の非イオン系界面活性
    剤がソルビタン脂肪酸エステルである請求項1〜4記載
    のいずれかの難燃性組成物。
  6. 【請求項6】 オイルゲル化剤が12−ヒドロキシステ
    アリン酸である請求項2〜4記載のいずれかの難燃性組
    成物。
  7. 【請求項7】 金属水酸化物が水酸化マグネシウム、水
    酸化アルミニウム、である請求項1〜6記載のいずれか
    の難燃性組成物。
  8. 【請求項8】 熱可塑性樹脂がエチレン−酢酸ビニル共
    重合体(EVA)である請求項1〜7記載のいずれかの
    難燃性組成物。
  9. 【請求項9】請求項1〜8記載のいずれかの難燃樹脂組
    成物からなる被覆層を設けたことを特徴とする電線・ケ
    ーブル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022030264A1 (ja) * 2020-08-04 2022-02-10 住友電気工業株式会社 絶縁電線
CN115975376A (zh) * 2022-12-12 2023-04-18 宁波聚泰新材料科技有限公司 一种高耐水无卤阻燃聚氨酯复合材料及其制备方法

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CN115975376A (zh) * 2022-12-12 2023-04-18 宁波聚泰新材料科技有限公司 一种高耐水无卤阻燃聚氨酯复合材料及其制备方法
CN115975376B (zh) * 2022-12-12 2024-05-14 宁波聚泰新材料科技有限公司 一种高耐水无卤阻燃聚氨酯复合材料及其制备方法

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