JP2000327167A - カード搬送機構 - Google Patents

カード搬送機構

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JP2000327167A
JP2000327167A JP11140068A JP14006899A JP2000327167A JP 2000327167 A JP2000327167 A JP 2000327167A JP 11140068 A JP11140068 A JP 11140068A JP 14006899 A JP14006899 A JP 14006899A JP 2000327167 A JP2000327167 A JP 2000327167A
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roller
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードの搬送力を確保しつつ、搬送用ローラ
への駆動力伝達機構を簡素化して低コスト化する。 【解決手段】 カード通路14を2枚の側板15a,1
5b間に形成するとともに、側板15a,15b間に、
対向する対となる搬送用ローラ2,2の間にカード3を
挟み込み、モータ4により回転駆動される搬送用ローラ
の対2,2をカード走行方向に複数設けてカード3を搬
送させる。このとき、複数設ける対向する搬送用ローラ
対2,2のそれぞれをカード幅方向に2組ずつ設け、該
2組の搬送用ローラ組6,6をそれぞれ共通軸7,7に
支持させるとともに、これら共通軸7,7を2枚の側板
15a,15bに支持させて、側板15aの外側に回転
伝達部16a,16aを設けて、側板15a,15bの
一方側より共通軸7を介して2組の搬送用ローラ2,2
を駆動してカード3を搬送させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード搬送機構に
関する。さらに詳述すると、本発明は、カード搬送機構
の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ストライプやICチップを利用した
カードをカードリーダ内で搬送する場合、当該カードを
搬送用ローラで両面から挟み込み、ローラを回転させる
ことによって搬送するようにしたカード搬送機構を用い
ることが一般的である。
【0003】このようなカード搬送機構には、搬送力を
向上させるため複数の搬送用ローラを用いるものがあ
る。例えば、図6に示すカード搬送機構では、対向する
搬送用ローラ102,102をカード101の搬送方向
両側付近に2組配置し、カード101の磁気ストライ
プ、IC接点、エンボスなどをローラで挟み込まないよ
うにしながらカード101を安定かつ確実に搬送し得る
ようにしている。この場合、1組のローラ対のうちの一
方側のみを駆動ローラとしたもののほか、反りが生じて
いたり低μ(摩擦)であったりするカード101の搬送
力を向上させるため、ローラ対の両方で駆動するように
したものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、搬送力
を向上させるため上述のようにローラ対の両方のローラ
を駆動させることとすると、各ローラ102,…,10
2へ駆動力を伝達しなければならず、ローラ対を1組と
した場合に比べて使用部品点数が増えて高コストとなっ
てしまう。さらに、一方のローラ102と他方のローラ
102の駆動力伝達機構間に、バックラッシなどによる
がたが発生すると、ローラの立ち上がり時などに回転む
らが生じてしまい、カード101が蛇行するなど安定し
た搬送を実現し得なくなる問題もある。
【0005】そこで、本発明は、カードの搬送力を確保
しつつ、搬送用ローラへの駆動力伝達機構を簡素化して
低コスト化することのできるカード搬送機構を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、カード通路を2枚の側板間
に形成するとともに、側板間に、対向する対となる搬送
用ローラの間にカードを挟み込み、モータにより回転駆
動される搬送用ローラの対をカード走行方向に複数設け
てカードを搬送させるようにしたカード搬送機構におい
て、複数設ける対向する搬送用ローラ対のそれぞれをカ
ード幅方向に2組ずつ設け、該2組の搬送用ローラ組を
それぞれ共通軸に支持させるとともに、これら共通軸を
2枚の側板に支持させて、側板の外側に回転伝達部を設
けて、側板の一方側より共通軸を介して2組の搬送用ロ
ーラを駆動してカードを搬送させるようにし、共通軸の
間にデータの記録再生手段を設けるようにしたものであ
る。
【0007】このカード搬送機構では、カード幅方向両
側のローラは共通軸で連結され、回転むらを生じること
なく同軸回転する。また、上下の共通軸は回転伝達部を
介して接続されていることから、この両共通軸対の間で
も回転むらが生じ難く、したがって、複数の搬送用ロー
ラの間の回転むらが少ないものとなる。この場合、カー
ド搬送方向両側の搬送用ローラのそれぞれへ駆動力を伝
達することができるため、搬送力は保持されたままであ
り、カードを確実に安定して搬送することができる。
【0008】しかも、通常のカード搬送機構においては
磁気ヘッドその他の部品を配置するためのスペースを確
保する必要があり、レイアウトによって構造上の制約が
多くなることがあるが、このカード搬送機構では、機構
内の配置に適宜修正を加えて両側のローラ同士を共通の
回転軸上に設けることを可能とし、共通軸上に配置する
という比較的簡単な構成によって回転むらの発生防止を
可能としている。また、回転伝達部も側板の外側に設け
られているため、機構の構造上の制約を少なくしてい
る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
ード搬送機構において、搬送用ローラをゴムローラと
し、2組の搬送用ローラ対をカードの両側部を搬送する
ように設け、回転伝達部は共通軸に取り付けられた歯車
とし、対となる共通軸の歯車を互いに噛み合わせること
により、対となる両方の搬送用ローラを駆動ローラとし
たものである。この場合、弾力を有するゴムローラを用
いることによってカードとの適度な摩擦力を得、搬送力
を確保することができる。また、カード両端部をゴムロ
ーラで挟み込んで搬送するようにしているため、カード
を安定かつ確実に搬送することができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のカード搬送機構において、複数設ける対向する搬送
用ローラ対のそれぞれを駆動ローラとしたものである。
この場合、カード両面に接する搬送用ローラによって駆
動されるためカード搬送力が向上しており、カードは安
定かつ確実に搬送されるようになる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載のカード搬送機構において、2組の搬送
用ローラ組をカード走行方向に3カ所配置し、モータの
駆動力を中間に位置する搬送用ローラ組の一方の共通軸
に伝達するとともに、該共通軸の側板に対する他方側よ
り、カード走行方向前後にモータの回転力を取り出すよ
うにしたものである。
【0012】この場合、中間に位置する中間搬送用ロー
ラ組は、少なくともデータが記録・再生されている間は
カードを挟み込んでいる位置に配置され、当該位置でカ
ードを確実に安定して搬送するので、特に記録等されて
いる間において搬送速度変動が生じ難く、データの記録
等が安定する。また、この中間搬送用ローラ組に伝達さ
れた回転駆動力は、側板の外側で他の搬送用ローラに伝
達されていることから、特に、カード通路であってデー
タ記録再生手段なども設置される両側板間の構造上の制
約が少なくなる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載のカ
ード搬送機構において、搬送用ローラ対のそれぞれの共
通軸よりカード走行方向前後にモータの回転力を取り出
すようにしたものである。ここでは、中間搬送用ローラ
組の上下の共通軸それぞれが回転駆動されているため、
カードを確実に安定して搬送することができる。またこ
の場合、上側共通軸の回転力は他の搬送用ローラ組の上
側共通軸に、下側共通軸の回転力は他の搬送用ローラ組
の下側共通軸にそれぞれ伝達されているので、他の搬送
用ローラを同方向に同量回転させるとともに、両側板の
外側で伝達することによって構造上の制約を少ないもの
としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1〜図3に、本発明のカード搬送機構1
の一実施形態を示す。このカード搬送機構1は、カード
通路14を2枚の側板15a,15b間に形成するとと
もに、この側板15a,15b間に、対向する対となる
搬送用ローラ2,2の間にカード3を挟み込み、モータ
4により回転駆動される搬送用ローラ2,2の対をカー
ド走行方向に複数設けてカード3を搬送させるものであ
る。そして、本実施形態のカード搬送機構1では、複数
設ける対向する搬送用ローラ対2,2のそれぞれをカー
ド3の幅方向に2組ずつ設け、該2組の搬送用ローラ組
6,6をそれぞれ共通軸7に支持させ、この共通軸7を
介して2組の搬送用ローラ組6,6を駆動してカード3
を搬送させるようにしている。
【0016】まず、搬送用ローラ2は、その外周面2a
が弾性変形可能なゴムローラで形成され、図2および図
3に示すようにカード3を上下から挟み込みながら回転
することによってカード搬送方向に搬送するように設け
られている。この搬送用ローラ対2,2の変形部分とし
てはゴム材が好適であるが、カード3との間に適度な摩
擦力を有し、かつ適当な柔軟性を有する他の弾性材料の
採用も可能である。この弾性変形部分は、搬送用ローラ
対2,2の搬送能力が十分に発揮され得るように、カー
ド3との接触領域および搬送用ローラ対2,2同士の互
いの接触領域を十分に確保し得る程度の幅に形成されて
いる。
【0017】このような搬送用ローラ対2,2は、図2
に示すように、カード3を挟み込むようカード搬送面1
1の上下にそれぞれ対向配置されて1対の搬送用ローラ
組6を形成している。このとき、搬送用ローラ対2,2
は、カード3の両側面である基準面側側面3aおよび逆
側側面3b付近をそれぞれ挟み込んで搬送するようにカ
ード通路14の両側に1組ずつ設けられている。本実施
形態では、この搬送用ローラ2を図1に示すように外周
面2aの約半分がカード3に当接するように逆側側面3
bにまたがった状態で上下に配置し、この搬送用ローラ
対2,2の弾性力を利用して逆側側面3bを付勢しカー
ド3を基準側へ寄せるようにしている。この結果、所定
の経路を搬送されるカード3はその逆側側面3bが搬送
用ローラ対2,2のほぼ中央を通過するように移動する
ため、この搬送用ローラ対2,2とカード3との接触域
が十分に保たれるとともに、カード3がカード走行基準
面5から離れた場合にも、搬送用ローラ対2,2同士の
接触を保ってカード3をカード走行基準面5側に付勢し
続けるための余地が確保されている。
【0018】搬送用ローラ2,2同士を接続する共通軸
(以下「シャフト」という)7は、図1および図3に示
すように、2枚の側板15a,15bによって回転自在
に支持されている。シャフト7のうち側板15aの外側
に位置する部分には回転伝達部16aが設けられ、側板
15a,15bの一方側よりシャフト7を介して2組の
搬送用ローラ組6,6を駆動してカード3を搬送させる
ことを可能としている。本実施形態では、この回転伝達
部16a,16aを同型の歯車によって形成し、対とな
る上下のシャフト7,7の歯車を図3に示すように互い
に噛み合わさせ、上下の搬送用ローラ2,2が両方とも
駆動ローラとなるようにしている。この場合、歯車は直
接噛み合っているため、上下のシャフト7,7は同量だ
け互いに逆回転し、搬送用ローラ対2,2は同速度で逆
回転するのでカード3の上面と下面とで搬送ずれが生じ
るようなことがない。
【0019】また、シャフト7のうち側板15bの外側
に位置する部分には、例えばプーリなどからなる回転伝
達部16bが設けられている。この回転伝達部16bに
は例えば歯付きとされた他の駆動ベルト18が巻きかけ
られ、これらを介して他の搬送用ローラ組6,6に回転
力を伝達するようにしている。
【0020】さらに、本実施形態のカード搬送機構1で
は、図1に示すように、モータ4の駆動力を中間に位置
する搬送用ローラ組6,6の一方のシャフト7に伝達す
るようにしている。この場合、搬送用ローラ対2,2の
それぞれのシャフト7,7を回転させ、シャフト7の側
板15aに対する他方側15bにおいて搬送用ローラ対
2,2を回転させることにより、カード走行方向前後に
モータ4の回転力を取り出すようにしている。ただし、
このように回転伝達部16a,16aを介してシャフト
7,7の両方を駆動回転させるものに限らず、シャフト
7,7の一方すなわちカード3の上面側あるいは下面側
のシャフト7のみを回転させるようにしても良い。例え
ば上面側のシャフト7のみを駆動するようにした場合、
下面側のシャフト7はカード3が搬送されるのに伴い従
動回転することになる。
【0021】また上述の場合、搬送用ローラ組6,6の
上側のシャフト7とモータ4の間には、駆動ベルト8が
図1および図2に示すようにプーリ19,20を介して
巻きかけられており、モータ4の回転駆動力はこの駆動
ベルト8を介して上側のシャフト7に伝達され、さらに
回転伝達部16a,16aを介して下側のシャフト7に
伝達されている。
【0022】そして本実施形態では、図1に実線および
破線で示すように、上述の2組の搬送用ローラ組6,6
をカード走行方向に3カ所配置するようにしている。例
えば図1においては、実線で示すのが中間の搬送用ロー
ラ組6,6およびシャフト7である。破線などで示すよ
うに、第1の搬送用ローラ組6,6はカード挿入口12
の後段に、また第3の搬送用ローラ組6,6はIC接点
用の接触子キャリッジ10の近傍にそれぞれ配置されて
いる。ここでは、カード搬送機構1の内部構造の関係
上、第1および第3の搬送用ローラ組6,6に関しては
各搬送用ローラ対2のみを示しているが、これらもシャ
フトによって接続されているのは上述した第2の中間搬
送用ローラ組6,6の場合と同様である。
【0023】また、第1搬送用ローラ組6,6および第
3搬送用ローラ組6,6は、それぞれ回転力が伝達され
て回転駆動されるように設けられている。例えば本実施
形態では、図1および図2に示すように、第1搬送用ロ
ーラ組6,6は回転伝達部16b側に設けられた他の駆
動ベルト17によって中間の搬送用ローラ組6,6と接
続され、第3搬送用ローラ組6,6は同じく回転伝達部
16b側に設けられたさらに他の駆動ベルト18によっ
て中間の搬送用ローラ組6,6と接続されている。な
お、ここでは第1搬送用ローラ組6,6に関しては上側
のシャフト7にのみ、第3搬送用ローラ組6,6に関し
ては下側のシャフト7にのみそれぞれ回転力が伝達され
ているがこれに限られることはない。例えば逆側(第1
搬送用ローラ組6,6に関して下側、第3搬送用ローラ
組6,6に関して上側)に伝達するようにしても良い
し、あるいは上下に回転力を伝達して上下の搬送用ロー
ラ2,2を駆動ローラとしても良い。
【0024】なお、本実施形態のカード搬送機構1のデ
ータ記録再生手段である磁気ヘッド9や接触子キャリッ
ジ10は、図1に示すように、カード通路14内であっ
て、両側の搬送用ローラ2,2の間には位置しないよう
に配置されている。例えば磁気ヘッド9は中間の搬送用
ローラ組6,6と第3の搬送用ローラ組6,6の間に設
けられるとともに、接触子キャリッジ10は第3の搬送
用ローラ組6,6のさらに後段に配置され、これによ
り、搬送用ローラ2,2同士をシャフト7で連結するこ
とを可能としている。したがって搬送用ローラ2,2
は、図3に示すように、上側のローラ同士、下側ローラ
同士がそれぞれシャフト7,7によって支持されてい
る。
【0025】また、中間の搬送用ローラ組6,6は、少
なくともカード3のデータ記録又は読取中は当該カード
3を搬送するローラとして機能し得るよう、カード搬送
機構1の中央付近に設けられている。このようなカード
搬送機構1によれば、例えば図1に示す磁気ヘッド9を
用いてカード3に磁気記録をする場合、記録を始めてか
ら終了するまでの間カード3を搬送用ローラ組6,6で
挟み込み、カード3に速度変動を生じさせないようにす
ることができるので磁気記録や読み取りを正確に行い得
る。
【0026】なお、ここでは搬送用ローラ組6,6をカ
ード搬送機構1の中央ややカード挿入口12寄りに配置
しているが、配置や態様はこのようなものに限られずカ
ード3の種類や機器の構成などに応じて適宜設定可能で
ある。例えば、特に図示していないが、カード3上のマ
ークを読み取る画像センサを備え、2組の搬送用ローラ
組6,6を、データの記録又は読取中にカード3を搬送
する搬送用ローラ組6,6として用いることも可能であ
る。
【0027】また、本実施形態のカード搬送機構1は上
述のような搬送用ローラ対2,2を備え、カード3を搬
送しながらカード走行基準面5側に付勢できるようにし
ているため寄せ板などは不要である。
【0028】また、本カード搬送機構1のカード走行基
準面5はカード搬送面11に対して垂直に形成される平
坦面であり、基準面側側面3aを当接させたカード3を
そのまま直線的に搬送し得るようにカード搬送機構1の
内部に設けられる。したがって、カード3は、基準面側
側面3aをこのカード走行基準面5に摺接させていれば
所定の経路からずれることなく搬送され得る。
【0029】以上のようなカード搬送機構1では、ま
ず、カード挿入口12からカード3を挿入すると、当該
カード3はカード搬送機構1の内部に送られ、第1搬送
用ローラ組6,6によって取り込まれる。このときカー
ド3はその両側を各搬送用ローラ組6,6によって上下
から挟み込まれた状態で搬送される。
【0030】ここで、本実施形態のカード搬送機構1で
は、逆側側面3b側の搬送用ローラ対2,2がカード3
の逆側側面3bから一部はみ出すように配置され、カー
ド3が搬送用ローラ対2,2よりも内側を走行するので
搬送用ローラ2はカード3が挟まれている部分のみが変
形することとなる。この場合、搬送用ローラ対2,2は
カード3を挟み込んで上下方向への荷重を加えるように
作用し、かつ、変形部分の復元力がカード3の逆側側面
3bに水平方向に作用する結果、当該カード3はカード
走行基準面5側に付勢される。したがって、カード3は
搬送中においてカード走行基準面5との接触が保たれ、
このカード走行基準面5に摺接しながら所定経路を走行
し得る。
【0031】カード3は第1搬送用ローラ組6,6から
中間の搬送用ローラ組6,6、そして第3搬送用ローラ
組6,6へと順次送られ、磁気ヘッド9やIC記録用の
接触子キャリッジ10で所定の再生・記録が行われる。
この後、搬送用ローラ対2,2が逆転してカード3をカ
ード挿入口12に向けて搬送する。搬送用ローラ対2,
2の一部がカード3の逆側側面3bからはみ出すように
配置されているので、このときにおいても搬送用ローラ
対2,2がカード3を基準面側側面3a側に付勢してい
るのは上述したのと同様である。
【0032】このように、本発明のカード搬送機構1で
は、両側の搬送用ローラ2,2がシャフト7によって同
軸接続されていることから搬送用ローラ2を同量回転さ
せることができ、回転量に差異が生じることがない。し
たがって、カード3を搬送する際に搬送ずれが生じ難
く、カード3を正確かつ確実に搬送することができる。
しかも、このようにシャフト7で接続したことにより両
側の搬送用ローラ2,2を同軸回転させ得るため、いず
れかの搬送用ローラ2を他の歯車やベルトを用いて駆動
系に接続する必要もない。また、本実施形態では各搬送
用ローラ組6,6を他の駆動ベルト17,18を介して
駆動するとともに、この駆動ベルト17,18を側板1
5bの外側に設けるようにしているため、カード搬送機
構1におけるレイアウトの自由度が大きく、小型化が可
能となっている。
【0033】また、このカード搬送機構1は、対向して
設けられた搬送用ローラ対2,2によってカード3を搬
送し、かつ搬送中の当該カード3をカード走行基準面5
に押しつけるように付勢することが可能である。つま
り、カード走行基準面5に接触させ位置決めしながらカ
ード3の搬送と寄せを同時に行うことができ、カード3
を確実に安定して搬送することができる。
【0034】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば上述の実施形態では、図3などに示したよ
うに搬送用ローラ2,2を平坦に形成して向かい合う外
周面2a,2a同士を平行としたが、ローラの形状はこ
のようなものに限られることはない。例を挙げれば、図
4に示すように外周面2aが斜めとなるようにテーパ形
状に形成したり、或いは図5に示すように膨出する曲面
状に形成したりしても良い。
【0035】また、本実施形態では搬送用ローラ組6を
同軸上に2組設けるようにしたが、これは搬送用ローラ
組6の態様の一例であり、例えば同軸上に3組設けるよ
うにしても構わない。或いは、搬送用ローラ組6の径を
組ごとに異ならせることができるし、組ごとに幅を異な
らせるようにすることもできる。
【0036】さらに本実施形態では搬送用ローラ組6,
6をカード3の走行方向に3カ所配置した場合について
説明したが、特にこれに限られることはなく、カード3
とカード搬送機構1の態様によって適宜変更可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載のカード搬送機構によれば、両側のローラを共通
軸で連結することにより両ローラ間に回転むらを生じさ
せなくし、カードが蛇行等するのを防止することができ
る。しかもこの場合、両搬送用ローラへの駆動力伝達機
構が簡素化されているため低コスト化が可能であり、機
器を小型化することもできる。
【0038】また請求項2記載のカード搬送機構によれ
ば、弾力を有するゴムローラを用い、カード両端部を挟
み込んで搬送するようにしているためカードを安定かつ
確実に搬送することができる。また、対となる共通軸の
歯車を互いに噛み合わせて回転伝達部としているので、
簡単な構成でありながら上下のシャフトをむらなく確実
に回転させることができる。
【0039】さらに請求項3記載のカード搬送機構によ
れば、対向する搬送用ローラ対のそれぞれを駆動ローラ
として回転させているため、カード両面に搬送力を与え
て安定かつ確実に搬送することができる。
【0040】請求項4記載のカード搬送機構によれば、
3カ所配置した搬送用ローラ組のうち中間の搬送用ロー
ラ組にモータ駆動力を伝達し、少なくともデータが記録
・再生されている間はカードを確実に安定して搬送する
ようにしているので、データ記録等を安定させることが
できる。また、この中間搬送用ローラ組に伝達された回
転駆動力を側板の外側で他の搬送用ローラに伝達してい
るため、両側板間の構造上の制約を少なくすることがで
きる。
【0041】また請求項5記載のカード搬送機構によれ
ば、中間の搬送用ローラ組から取り出した回転力を前後
の搬送用ローラ組にそれぞれ伝達することにより、同方
向に同量回転させることができる。またこの場合、上下
の共通軸それぞれを両側板の外側で接続することによっ
て機構の構造上の制約を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるカード搬送機構の一実施形態を
示す平面図である。
【図2】図1に示すカード搬送機構の側面図である。
【図3】共通軸で指示された2組の搬送用ローラ組でカ
ードを搬送する様子を示す図1のIII-III線における概
略断面図である。
【図4】搬送用ローラの外周面をテーパ形状に形成した
他の実施形態を示す概略部分図である。
【図5】搬送用ローラの外周面を湾曲状に張り出させ曲
面状に形成した他の実施形態を示す概略部分図である。
【図6】従来のカード搬送機構において2組の搬送用ロ
ーラ組でカードを挟みながら搬送する様子を示す概略正
面図である。
【符号の説明】
1 カード搬送機構 2 搬送用ローラ 3 カード 4 モータ 6 搬送用ローラ組 7 シャフト(共通軸) 9 磁気ヘッド(データの記録再生手段) 10 接触子キャリッジ(データの記録再生手段) 14 カード通路 15a,15b 側板 16a (側板15a側の)回転伝達部 16b (側板15b側の)回転伝達部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード通路を2枚の側板間に形成すると
    ともに、上記側板間に、対向する対となる搬送用ローラ
    の間にカードを挟み込み、モータにより回転駆動される
    搬送用ローラの対をカード走行方向に複数設けて上記カ
    ードを搬送させるようにしたカード搬送機構において、
    上記複数設ける対向する搬送用ローラ対のそれぞれをカ
    ード幅方向に2組ずつ設け、該2組の搬送用ローラ組を
    それぞれ共通軸に支持させるとともに、これら共通軸を
    上記2枚の側板に支持させて、上記側板の外側に回転伝
    達部を設けて、上記側板の一方側より上記共通軸を介し
    て上記2組の搬送用ローラを駆動して上記カードを搬送
    させるようにし、上記共通軸の間にデータの記録再生手
    段を設けたことを特徴とするカード搬送機構。
  2. 【請求項2】 上記搬送用ローラはゴムローラであり、
    上記2組の搬送用ローラ対は上記カードの両側部を搬送
    するように設けられてなり、上記回転伝達部は上記共通
    軸に取り付けられた歯車であり、上記対となる共通軸の
    歯車を互いに噛み合わせることにより、対となる両方の
    搬送用ローラが駆動ローラであるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載のカード搬送機構。
  3. 【請求項3】 上記複数設ける対向する搬送用ローラ対
    のそれぞれが駆動ローラであることを特徴とする請求項
    1又は2記載のカード搬送機構。
  4. 【請求項4】 上記2組の搬送用ローラ組をカード走行
    方向に3カ所配置し、上記モータの駆動力を中間に位置
    する搬送用ローラ組の一方の共通軸に伝達するととも
    に、該共通軸の上記側板に対する他方側より、カード走
    行方向前後にモータの回転力を取り出すようにしたこと
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカード
    搬送機構。
  5. 【請求項5】 上記搬送用ローラ対のそれぞれの共通軸
    よりカード走行方向前後にモータの回転力を取り出すよ
    うにしたことを特徴とする請求項4記載のカード搬送機
    構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020107261A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 日本電産サンキョー株式会社 カードリーダ

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