JP2000327129A - 自動二輪車の移動装置 - Google Patents

自動二輪車の移動装置

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JP2000327129A
JP2000327129A JP11137726A JP13772699A JP2000327129A JP 2000327129 A JP2000327129 A JP 2000327129A JP 11137726 A JP11137726 A JP 11137726A JP 13772699 A JP13772699 A JP 13772699A JP 2000327129 A JP2000327129 A JP 2000327129A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車の組立ラインの末端から完成した
自動二輪車を完成検査ステーションに移動させる作業を
効率的に行う。 【解決手段】 自動二輪車Vに部品を組み付ける組付ス
テーションが設けられたコンベアC3 の末端に配置され
た降車ステーションS9 は、フロア面よりも一段高くな
ったプラットフォームPと、このプラットフォームPの
始端に設けられて上下に揺動する降車板143とを備え
る。作業者が乗車した自動二輪車VがコンベアC3 のパ
レット101から降車板143に乗り移ると、降車板1
43の後部が上昇するように揺動する。その結果、自動
二輪車Vは前方に押し出されるように加速され、プラッ
トフォームPの前端に設けたスロープP1 を重力で下っ
て完成検査ステーションまで自走する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組立ライン上を搬
送される間に部品を組み付けられて完成した自動二輪車
を完成検査ステーションに移動させるための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車の組立ラインの末端か
ら完成した自動二輪車を完成検査ステーションに移動さ
せる作業は、作業者が自動二輪車を押しながら歩行して
完成検査ステーションに移動させるか、あるいは作業者
が自動二輪車に乗車してエンジンで自走させることによ
り完成検査ステーションに移動させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業者
が自動二輪車を押して移動させるには多くの労力が必要
であるだけでなく、作業効率が悪いために時間のロスが
大きくなるという問題がある。また自動二輪車のエンジ
ンを駆動して自走させれば作業者の労力軽減や時間の節
減に有効であるが、エンジンから工場の屋内に排気ガス
が排出されて作業環境を悪化させるという問題が発生す
る。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、自動二輪車の組立ラインの末端から完成した自動二
輪車を完成検査ステーションに移動させる作業を効率的
に行うことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、自動二輪車の
組立ラインを構成するコンベアの末端に設けた第1完成
検査ステーションと、前記コンベアの外部に設けた第2
完成検査ステーションとを下りのスロープで接続し、作
業者が乗車した自動二輪車を重力で前記スロープを走行
させて第1完成検査ステーションから第2完成検査ステ
ーションに移動させることを特徴とする自動二輪車の移
動装置が提案される。
【0006】上記構成によれば、自動二輪車の組立ライ
ンを構成するコンベアの末端に第1完成検査ステーショ
ンを設けたので、完成した自動二輪車を前記コンベアを
利用して組立ラインから第1完成検査ステーションに移
載作業なしに直接搬送することが可能になり、特別の搬
送手段が不要なるだけでなく、作業者の労力が軽減され
る。更に第1完成検査ステーションから第2完成検査ス
テーションへの自動二輪車の移動は、作業者が乗車した
自動二輪車が重力でスロープを走行することにより行わ
れるので、作業者の労力軽減および時間の節減が可能に
なるだけでなく、エンジンの運転により排出される排気
ガスで工場内の作業環境が悪化することもなくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1〜図19は本発明の一実施例を示すも
ので、図1は自動二輪車の全体側面図、図2は自動二輪
車の組立ラインの平面図、図3は第3コンベアの平面
図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5
線断面図、図6は図4の要部拡大図、図7は図6の7−
7線断面図、図8は図6の8−8線断面図、図9は図8
に対応する作用説明図、図10は図8の10−10線断
面図、図11は降車ステーションの要部平面図、図12
は図11の12−12線断面図、図13は図12に対応
する作用説明図、図14は図11の14−14線断面
図、図15は図11の要部拡大図、図16および図17
は図15に対応する作用説明図、図18は降車ステーシ
ョンの側面図、図19は第2完成検査ステーションの側
面図である。
【0009】図1は本実施例の組立ラインで組み立てら
れた自動二輪車Vを示すもので、その自動二輪車Vは、
エンジンEおよびトランスミッションTを一体化したパ
ワーユニットPU、前輪Wfを一体に備えたフロントフ
ォークユニットFUf、後輪Wrを一体に備えたリヤフ
ォークユニットFUr、メインフレームF、ラジエータ
R、排気管EPおよびマフラーMを一体化した排気ユニ
ットEU、シートレールユニットSU、燃料タンクF
T、操向ハンドルSH、フロントカウルCf、メインカ
ウルCm、リヤカウルCr等から構成される。
【0010】図2に示すように、自動二輪車の組立ライ
ンは、矩形の経路に沿ってパレットが循環する第1コン
ベアC1 と、長円形の経路に沿ってハンガーが循環する
第2コンベアC2 と、直線状の経路に沿ってパレットが
移動する第3コンベアC3 とから構成される。第3コン
ベアC3 はフロア上面に沿って延びる往路とフロア下面
に収納された復路とが上下方向に重なっており、パレッ
トは鉛直面内の矩形状経路を循環する。
【0011】図示せぬサブラインで組み立てられたパワ
ーユニットPUは、フロア下面を通って第1コンベアC
1 のパワーユニット供給ステーションS1 に搬送され、
そこで第1コンベアC1 のパレット上に供給される。パ
ワーユニットPUを搭載したパレットは第1コンベアC
1 上を時計方向に移動し、その移動経路に設けられた複
数の組付ステーションS2 でメインフレームF、ラジエ
ータRおよびダミーフレームが組み付けられる。
【0012】フロアコンベアよりなる第1コンベアC1
と、オーバーヘッドコンベアよりなる第2コンベアC2
とが上下に重なりあう第1移載ステーションS3 におい
て、パワーユニットPUにメインフレームFおよびダミ
ーフレームを組み付けたサブアセンブリが、第1コンベ
アC1 のパレットから第2コンベアC2 のハンガーに移
載される。前記サブアセンブリを第2コンベアC2 のハ
ンガーに受け渡して空になったパレットは、第1コンベ
アC1 上を時計方向に移動して前記パワーユニット供給
ステーションS1 に戻される。
【0013】第2コンベアC2 のハンガーは、パワーユ
ニットPUに予め装着したダミーフレームを介して前記
サブアセンブリを吊り下げ支持し、長円形の経路に沿っ
て反時計方向に移動する。ハンガーの移動経路には複数
の組付ステーションS4 が設けられており、その組付ス
テーションS4 において、サブアセンブリにフロントフ
ォークユニットFUf、リヤフォークユニットFUr、
排気ユニットEU等が組み付けられて自動二輪車Vの車
体が形作られる。
【0014】オーバーヘッドコンベアよりなる第2コン
ベアC2 と、フロアコンベアよりなる第3コンベアC3
とが上下に重なりあう第2移載ステーションS5 におい
て、既に前輪Wfおよび後輪Wrを備えた車体が、第2
コンベアC2 のハンガーから第3コンベアC3 のパレッ
トに移載される。車体を第3コンベアC3 のパレットに
受け渡して空になったハンガーは第2コンベアC2 上を
反時計方向に移動して前記第1移載ステーションS3
戻される。
【0015】第3コンベアC3 のパレットが車体を支持
して直線状の往路に沿って移動する間に、先ずダミーフ
レーム分離ステーションS6 で不要になったダミーフレ
ームを取り外した後に、それに続く複数の組付ステーシ
ョンS7 において、シートレールユニットSU、燃料タ
ンクFT、操向ハンドルSH、フロントカウルCf、メ
インカウルCm、リヤカウルCr等の部品が組み付けら
れて自動二輪車Vが完成する。
【0016】完成した自動二輪車Vは第3コンベアC3
の末端に設けた第1完成検査ステーションS8 で外観等
の完成検査を行った後に、第3コンベアC3 の末端に連
なる降車ステーションS9 から第2完成検査ステーショ
ンS10に排出され、第2完成検査ステーションS10にお
いてエンジン、ブレーキ、ヘッドライト等の完成検査が
行われる。
【0017】降車ステーションS9 は周囲のフロア面よ
りも一段高くなったプラットフォームPを備えており、
その始端で作業者が乗車した自動二輪車Vは重力でプラ
ットフォームPのスロープP1 を下って第2完成検査ス
テーションS10まで走行する。自動二輪車Vを排出して
空になったパレットはフロアの下面に配置された第3コ
ンベアC3 の復路を通って第2移載ステーションS5
戻される。
【0018】尚、降車ステーションS9 のプラットフォ
ームPには、正面のスロープP1 以外に左右のスロープ
2 ,P2 を備えており、第1完成検査ステーションS
8 で異常が発見された場合等に、自動二輪車Vを前記左
右のスロープP2 ,P2 を介して側方に排出し、左側あ
るいは右側の予備の完成検査ステーションS10′,
10′へと移動させることができる。
【0019】図3〜図5に示すように、第3コンベアC
3 は相互に独立した多数の矩形板状のパレット101…
を備えており、各パレット101は、その下面に設けた
ブラケット102…に軸支した4個の車輪103…を介
して、2本の走行用レール104,104上に走行可能
に支持される。複数のパレット101…は前端および後
端において相互に当接しており、駆動源に接続されて回
転する図示せぬ摩擦ローラを後端のパレット101の左
右両側面に当接させて推力を与えることにより、その推
力を前方のパレット101…に順次伝達して一斉に前進
走行する。走行するパレット101…はフロア105に
形成した溝状の開口106に嵌合しており、この状態で
パレット101…とフロア105とは面一になる。
【0020】パレット101の上面には、自動二輪車V
の前輪Wfを載置する前部支持板107と、後輪Wrを
支持するとともに該後輪Wrのタイヤ108をクランプ
して自動二輪車Vを自立させるためのクランプ装置10
9,109を備えた後部支持板110とを備える。四角
筒状のガイド部材111,111がパレット101の下
面の前後2カ所に固定されており、これらガイド部材1
11,111の上端および下端にそれぞれ4個のガイド
ローラ112…が設けられる。前部支持板107および
後部支持板110の下面に固定したガイドロッド11
3,113が、前記ガイド部材111,111を貫通し
てガイドローラ112…に昇降自在に支持される。前後
のガイドロッド113,113の下端にはそれそれガイ
ドローラ114f,114rが設けられており、左右の
走行用レール104,104の間に配置した2本のガイ
ドレール115f,115rの上面に前記ガイドローラ
114f,114rがそれぞれ支持される。
【0021】ガイドレール115f,115rは長手方
向に沿って個別に高さが変化しており、従ってパレット
101…が走行するに伴って、ガイドレール115f,
115rにガイドローラ114f,114rを案内され
たガイドロッド113,113と共に前部支持板107
および後部支持板110が昇降する。これにより、前部
支持板107および後部支持板110に支持した自動二
輪車Vのパレット101に対する高さを任意に変化させ
ることが可能になり、各組付ステーションS7において
組み付ける部品の種類に応じて自動二輪車Vの高さや前
後姿勢を変化させて作業性を向上させることができる。
【0022】また前部支持板107および後部支持板1
10とパレット101の上面との間には作業者が足先を
挿入し得るスペースが形成されているため、作業者の自
動二輪車Vへの接近を容易にして作業性を一層高めるこ
とができる。
【0023】次に、図6〜図10に基づいて、後部支持
板110に設けた一対のクランプ装置109,109の
構造を説明する。左右のクランプ装置109,109は
パレット101のセンターラインLを挟んで対称な構造
であるため、以下その一方について説明する。
【0024】後部支持板110の上面に前記センターラ
インLと平行に側板121が固定されており、この側板
121に前後2本のガイドロッド122,122が摺動
自在に支持される。ガイドロッド122,122は側板
121との間に縮設したスプリング123,123で外
向き(センターラインLから離反する方向)に付勢され
ており、その内端に後輪Wrのタイヤ108をクランプ
するクランプ板124が固定される。
【0025】側板121の中央部に円柱状のロックバー
125が摺動自在に支持されており、その内端がクラン
プ板124に固定されるとともに外端にガイドローラ1
26が設けられる。後部支持板110の上面に固定した
ブラケット127に支点ピン128を介してロックアー
ム129が揺動自在に枢支されており、このロックアー
ム129の先端に形成したV溝1291 (図10参照)
がロックバー125の周面に当接する。ロックバー12
5およびロックアーム129の成す角度α(図8および
図9参照)は90°よりも僅かに小さい鋭角に設定され
ており、ロックアーム129は側板121との間に縮設
したスプリング130で矢印a方向に付勢される。ロッ
クアーム129には、後方斜め外側に延びるアンロック
レバー131が一体に設けられる。上記構造のクランプ
装置109は、作業者の脚部と接触しないようにカバー
132およびガードバー133に囲まれて保護される。
【0026】後部支持板110の後部上面には、左右一
対のブラケット134,134に支軸135を介してタ
イヤ押圧ローラ136が回転自在に支持される。
【0027】而して、第2移載ステーションS5 で第2
コンベアC2 のハンガーから第3コンベアC3 のパレッ
ト101に自動二輪車Vを移載するとき、その前輪Wf
および後輪Wrをそれぞれ前部支持板107および後部
支持板110上に載置する。このとき、パレット101
に設けた左右のクランプ装置109,109のクランプ
板124,124は図9に示すアンプランプ位置にあ
る。この状態から、図示せぬクランプ駆動装置で左右の
クランプ装置109,109のガイドローラ126,1
26を矢印b方向に同距離ずつ押圧すると、ロックバー
125,125と共に一対のクランプ板124,124
が矢印b方向に移動し、図8に示すように自動二輪車V
の後輪Wrのタイヤ108の両側面をクランプする。ロ
ックバー125,125が矢印b方向に移動するとき、
ロックバー125,125およびロックアーム129,
129のV溝1291 ,1291 間に作用する摩擦力
で、ロックアーム129,129がスプリング130,
130の弾発力に抗して支点ピン128,128回りに
矢印a′方向に僅かに揺動するため、ロックバー12
5,125はロックアーム129,129のV溝129
1 ,1291 に対してスリップし、矢印b方向に自由に
移動することができる。
【0028】クランプ駆動装置によるガイドローラ12
6,126の押圧を解除すると、スプリング123,1
23の弾発力でクランプ板124,124およびロック
バー125,125は矢印b′方向に戻ろうとするが、
スプリング130,130で矢印a方向入力付勢された
ロックアーム129,129のV溝1291 ,129 1
がロックバー125,125に噛み込むため、ロックバ
ー125,125は矢印b′方向に移動できなくなり、
図8に示すようにクランプ板124,124がクランプ
位置にロックされる。
【0029】次に、図18に基づいて降車ステーション
9 の構造を説明する。
【0030】降車ステーションS9 は、第3コンベアC
3 の組付ステーションS7 を通過する間に各種部品を組
み付けられて完成した自動二輪車Vを第3コンベアC2
で末端でパレット101から排出するためのステーショ
ンであって、そこで作業者が乗車した自動二輪車Vは重
力でプラットホームPのスロープP1 を下って第2完成
検査ステーションS10まで走行する。
【0031】降車ステーションS9 のプラットフォーム
Pの上流端には開口141が形成されており、第3コン
ベアC3 の往路の下流端でパレット101は前記開口1
41からプラットフォームPの下面に潜り込んだ後に、
リフタ142で下降して第3コンベアC3 の復路の上流
端に受け渡される。プラットフォームPの開口141の
近傍には、該プラットフォームPの下面に潜り込むパレ
ット101から自動二輪車Vを受け取るとともに、その
後輪Wrを上昇させて自動二輪車Vを加速するための降
車板143を備えた加速装置144が設けられる。
【0032】次に、図11〜図17に基づいて加速装置
144の構造を説明する。
【0033】プラットフォームPの開口141に連なる
第1切欠145と、この第1切欠145の前方に連なる
第2切欠146とがパレット101のセンターラインL
に沿って形成される。プラットフォームPには、前記第
1、第2切欠145,146の左右両側部に周囲よりも
一段高くなった固定ステップ147,147が設けられ
るとともに、前記第2切欠146の内部に平面視で概略
矩形状の降車板143が嵌合する。降車板143は、前
記プラットフォームPの固定ステップ147,147に
同じ高さで連なる左右一対の後部可動ステップ148,
148と、この後部可動ステップ148,148の前側
に一段低く形成された左右一対の前部可動ステップ14
9,149と、両可動ステップ148,148;14
9,149間に形成されて自動二輪車Vの前輪Wfおよ
び後輪Wrが通過する通路部150と、後部可動ステッ
プ148,148および通路部150間に形成された左
右一対の切欠状のスリット151,151とを備える。
【0034】降車板143の前端部は、プラットフォー
ムPの下面に固定したブラケット152,152に左右
一対のヒンジ153,153を介して上下揺動自在に枢
支される。プラットフォームPの下面に前後方向に延び
る左右一対のガイド部材154,154が固定されてお
り、これらガイド部材154,154には前後方向に延
びる長孔1541 ,1541 が形成される。左右方向に
延びる角柱状のスライドロッド155は、その両端部に
それぞれ2個の第1ガイドローラ156,156および
第2ガイドローラ157,157が設けられており、第
1ガイドローラ156,156は各ガイド部材154の
長孔1541 に嵌合するとともに、第2ガイドローラ1
57,157は各ガイド部材154の内側面に当接す
る。
【0035】スライドロッド155と降車板143とが
左右一対のリンク158,158で連結され、かつプラ
ットフォームPの下面に支持した左右一対のシリンダ1
59,159の出力ロッド1591 ,1591 がスライ
ドロッド155に連結される。スライドロッド155に
位置調整自在に設けた左右一対の第1ストッパボルト1
60,160が降車板143の下面に設けた左右一対の
ストッパ板161,161に当接可能に対向し、かつプ
ラットフォームPの下面に位置調整自在に設けた左右一
対の第2ストッパボルト162,162がスライドロッ
ド155の後面に当接可能に対向する。
【0036】プラットフォームPの開口141の近傍に
は、パレット101のクランプ装置109,109のア
ンロックレバー131,131に当接可能な左右一対の
ガイドローラ163,163が設けられる。
【0037】而して、第3コンベアC3 のパレット10
1に搭載されて搬送される間に部品の組み付けを終えて
完成した自動二輪車Vは、第3コンベアC3 の末端の第
1完成ステーションS8 において外観等の完成検査が行
われる。このように、自動二輪車Vの最終的な組み立て
が行われる組付ステーションS7 を備えた第3コンベア
3 の末端に第1完成検査ステーションS8 を設けたの
で、完成した自動二輪車Vを第3コンベアC3 を利用し
て組付ステーションS7 から第1完成検査ステーション
8 に移載作業なしに直接搬送することが可能になり、
作業者の労力や特別の搬送手段が不要なる。
【0038】第1完成検査ステーションS8 を通過した
自動二輪車Vが第3コンベアC3 の末端に連なる降車ス
テーションS9 に接近したとき、パレット101の前部
支持板107が降車板143の通路部150の後端に達
する直前に下降を開始してプラットフォームPの下面に
潜り込み、かつ自動二輪車Vは後部支持板110によっ
て後輪Wrを尚も前方に押圧されるため、前部支持板1
07の上面に載置されていた前輪Wfは降車板143の
通路部150に乗り移り、そのまま通路部150上をゆ
っくりと前進する。その間に、作業者はプラットホーム
Pの固定ステップ147,147から自動二輪車Vに乗
車する。
【0039】パレット101が更に前進して後部支持板
110が降車板143の通路部150の後端に接近する
と、図15に示すように左右のクランプ装置109,1
09のアンロックレバー131,131がプラットフォ
ームPの下面に設けたガイドローラ163,163に当
接し、そのアンロックレバー131,131をスプリン
グ130,130の弾発力に抗して支点ピン128,1
28周りに矢印a′方向に僅かに揺動させる。その結
果、図16に示すようにアンロックレバー131,13
1に支点ピン128,128を介して連結されたロック
アーム129,129が矢印a′方向に揺動し、ロック
アーム129,129のV溝1291 ,1291 (図1
0参照)とロックバー125,125との噛み合いが解
除されるため、スプリング123…の弾発力でロックバ
ー125,125と共にクランプ板124,124が矢
印b′方向に移動し、自動二輪車Vの後輪Wrのタイヤ
108のクランプが解除される。このとき、自動二輪車
Vに乗車した作業者が両足を降車板143の後部可動ス
テップ148,148に乗せることにより、図12に示
すように自動二輪車Vの倒れを防止することができる。
【0040】このように、パレット101の前進に伴っ
てクランプ装置109,109のアンロックレバー13
1がガイドローラ163,163に当接すると、クラン
プ装置109,109による後輪Wrのタイヤ108の
クランプが自動的に解除されるので、作業者によるクラ
ンプ解除操作を必要とせずに、またクランプ解除用の特
別のアクチュエータをパレット101毎に設けることな
く、一定のタイミングでタイヤ108のクランプを解除
することができる。
【0041】クランプ装置109,109による後輪W
rのクランプが解除された後も、後部支持板110の後
端に設けたタイヤ押圧ローラ136(図16参照)が後
輪Wrのタイヤ108を押圧するので、後輪Wrはパレ
ット101の押圧力で後部支持板110上から降車板1
43の通路部150上に押し出される。その直後に後部
支持板110は下降してプラットフォームPの下面に潜
り込むが、図16に示すように降車板143に形成した
一対のスリット151,151によって、クランプ装置
109,109のクランプ板124,124と降車板1
43との干渉が防止される。前記スリット151,15
1により、後部支持板110の移動経路を降車板143
に接近させて後輪Wrをスムーズに降車板143に受け
渡すことができる。
【0042】以上のようにして自動二輪車Vの前輪Wf
および後輪Wrが降車板143上に乗り移ったとき、図
12および図16に示すように降車板143は水平状態
にあり、第1ストッパボルト160,160がストッパ
板161,161に当接している。続いてシリンダ15
9,159の出力ロッド1591 ,1591 を図16の
伸長位置から図17の収縮位置に駆動すると、ガイド部
材154,154に第1、第2ガイドローラ156,1
56;157,157を案内されたスライドロッド15
5が後方に移動し、その後面が第2ストッパボルト16
2,162に当接する位置に停止する。その結果、図1
3および図17に示すようにリンク158,158が起
立し、降車板143が前端のヒンジ153,153周り
に揺動して傾斜状態になる。
【0043】その結果、図13および図18に示すよう
に後輪Wrを持ち上げられた自動二輪車Vは重力で加速
されて第3コンベアC3 から払い出され、プラットフォ
ームPの平坦な上面を前進した後に該プラットフォーム
Pの前端のスロープP1 を重力で下って第2完成検査ス
テーションS10まで自走する。このように、作業者が乗
車した自動二輪車Vを降車板143およびスロープP1
で加速して第1完成検査ステーションS8 から第2完成
検査ステーションS10まで自走させるので、作業者が自
動二輪車Vを押して移動させる場合に比べて労力の軽減
や時間の節減に寄与することができる。しかも、エンジ
ンEを運転せずに自動二輪車Vを自走させることができ
るので、排気ガスによる工場内の作業環境の悪化を防止
することができる。
【0044】図19に示すように、第2完成検査ステー
ションS10にはシャシダイナモ164が設けられてお
り、その前方および後方にはそれぞれ光軸テスタ165
および排気ダクト166がフロア105から出没自在に
設けられる。そしてシャシダイナモ164によってエン
ジン出力やブレーキ性能の検査が行われ、光軸テスタ1
65によってヘッドライドの光軸の調整が行われる。そ
の間にエンジンの排気ガスが排気ダクト166に吸引さ
れて作業環境の悪化が防止される。
【0045】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、自動二輪車の組立ラインを構成するコンベア
の末端に第1完成検査ステーションを設けたので、完成
した自動二輪車を前記コンベアを利用して組立ラインか
ら第1完成検査ステーションに移載作業なしに直接搬送
することが可能になり、特別の搬送手段が不要なるだけ
でなく、作業者の労力が軽減される。更に第1完成検査
ステーションから第2完成検査ステーションへの自動二
輪車の移動は、作業者が乗車した自動二輪車が重力でス
ロープを走行することにより行われるので、作業者の労
力軽減および時間の節減が可能になるだけでなく、エン
ジンの運転により排出される排気ガスで工場内の作業環
境が悪化することもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の全体側面図
【図2】自動二輪車の組立ラインの平面図
【図3】第3コンベアの平面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図4の要部拡大図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】図6の8−8線断面図
【図9】図8に対応する作用説明図
【図10】図8の10−10線断面図
【図11】降車ステーションの要部平面図
【図12】図11の12−12線断面図
【図13】図12に対応する作用説明図
【図14】図11の14−14線断面図
【図15】図11の要部拡大図
【図16】図15に対応する作用説明図
【図17】図15に対応する作用説明図
【図18】降車ステーションの側面図
【図19】第2完成検査ステーションの側面図
【符号の説明】
3 第3コンベア(コンベア) P1 スロープ S8 第1完成検査ステーション S10 第2完成検査ステーション V 自動二輪車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 敏夫 静岡県浜松市葵東1丁目13番1号 本田技 研工業株式会社浜松製作所内 (72)発明者 久野 雅哉 静岡県浜松市葵東1丁目13番1号 本田技 研工業株式会社浜松製作所内 (72)発明者 古川 勝 静岡県浜松市葵東1丁目13番1号 本田技 研工業株式会社浜松製作所内 Fターム(参考) 3D114 AA06 CA07 CA16 CA17 DA01 DA05 DA07 3F015 AA11 EA03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動二輪車(V)の組立ラインを構成す
    るコンベア(C3 )の末端に設けた第1完成検査ステー
    ション(S8 )と、前記コンベア(C3 )の外部に設け
    た第2完成検査ステーション(S10)とを下りのスロー
    プ(P1 )で接続し、作業者が乗車した自動二輪車
    (V)を重力で前記スロープ(P1 )を走行させて第1
    完成検査ステーション(S8 )から第2完成検査ステー
    ション(S 10)に移動させることを特徴とする自動二輪
    車の移動装置。
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JP2007153178A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Toyota Auto Body Co Ltd 搬送台車
JP2015189556A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社ダイフク 上下循環型の搬送台車利用搬送装置

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