JP2000326897A - 船外機の潤滑構造 - Google Patents
船外機の潤滑構造Info
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Abstract
容易に形成可能にする。 【解決手段】エンジンホルダー4に設けられたオイルポ
ンプ60から延びるオイル吐出通路63を、エンジンホ
ルダー4の内部に形成されて横方向に延びるホルダー側
横オイル通路63aと、このホルダー側横オイル通路6
3aの出口側から上方に延びてエンジンホルダー4の上
面に開口するホルダー側縦オイル通路63bと、エンジ
ン2の内部に形成されて横方向に延び、オイル供給部
(65)に繋がるエンジン側横オイル通路63cと、こ
のエンジン側横オイル通路63cの入口側から下方に延
びてエンジン2の下面に開口し、上記ホルダー側縦オイ
ル通路63bに整合するエンジン側縦オイル通路63d
とを備えて構成した。
Description
吐出されるオイルをエンジン内部に供給する、船外機の
潤滑構造に関するものである。
多くは、略平板状に形成されたエンジンホルダーの上に
エンジンが縦置き(クランク軸が直立する姿勢)に搭載
され、エンジンホルダーの下方にオイルパンが設置され
ている。そして、エンジンホルダー等に設けられたオイ
ルポンプがエンジンのカム軸やクランク軸により直接駆
動されるように構成されている。
内に貯溜されたオイルがオイルポンプに吸い上げられ
る。吸い上げられオイルは、オイルポンプから延びるオ
イル吐出通路を経てエンジン内部に供給され、エンジン
内部を潤滑した後に再びオイルパンに戻される。上記オ
イル吐出通路は、エンジンブロックもしくはエンジンホ
ルダーの内部に水平に設けられ、一般にはドリル加工等
の機械加工により形成される。
沿うようにメインオイルギャラリー(主オイル通路)が
縦方向に形成されており、前記オイル吐出通路が繋がる
ようになっている。このメインオイルギャラリーは、例
えば特開平8−318898号公報に示されるように、
エンジンのシリンダーブロック内に形成されている。
オイルポンプがカム軸により駆動される場合には、オイ
ルポンプから延びるオイル吐出通路を比較的長く形成す
る必要があり、この長いオイル吐出通路をエンジンブロ
ックやエンジンホルダーに機械加工するには高い工作精
度を必要とし、製造コストが嵩む。特にエンジンホルダ
ーは一体鋳造品であるため、長いオイル吐出通路の加工
が非常に困難である。
ジンホルダーの内部にオイル吐出通路を機械加工する
と、鋳造欠陥部(内部の細かい巣等)にオイル吐出通路
が連通してしまい、オイル漏れや油圧低下等の不具合が
起きる懸念がある。したがって、エンジンブロックやエ
ンジンホルダーの鋳造時にオイル吐出通路を同時に鋳抜
き加工するのが望ましいが、オイル吐出通路が長い場合
には鋳抜き加工が困難になり、やはり機械加工に依存せ
ざるを得ない。
ーはエンジンのシリンダーブロック内に形成されるが、
ピストンが摺動するシリンダーを避けて側方に形成され
るので、メインオイルギャラリーがシリンダーブロック
の側部に張り出す形となり、エンジン幅の増大に繋がる
という問題がある。
圧センサーや油圧点検部(点検孔)がシリンダーブロッ
ク側部に配置されるが、シリンダーブロック側部には
吸、排気装置を始め、燃料供給装置や電装部品等の機器
類が密集して設けられているため、油圧センサーや油圧
点検部の設置場所が少なく、設置したとしても手が届き
にくいのでアクセスが非常に困難になる。
題点を解決するべく発明されたものであり、その第1の
目的は、オイルポンプから延びる長いオイル吐出通路を
容易に形成可能にすることにある。
2の目的は、エンジン幅を増大させることなくメインオ
イルギャラリーを形成可能にするとともに、メインオイ
ルギャラリーに付随する油圧センサーや油圧点検部への
アクセスを容易にすることにある。
第3の目的は、オイルフィルターがエンジンから大きく
突出することを防いで船外機のコンパクト化に貢献する
ことにある。
るため、本発明に係る船外機の潤滑構造は、請求項1に
記載したように、エンジンホルダー上にエンジンが縦置
きに搭載され、上記エンジンホルダーに設けられたオイ
ルポンプから延びるオイル吐出通路が上記エンジンのオ
イル供給部に繋がるように構成された船外機の潤滑構造
において、上記オイル吐出通路を、上記エンジンホルダ
ーの内部に形成されて横方向に延びるホルダー側横オイ
ル通路と、このホルダー側横オイル通路の出口側から上
方に延びてエンジンホルダーの上面に開口するホルダー
側縦オイル通路と、上記エンジンの内部に形成されて横
方向に延び、上記オイル供給部に繋がるエンジン側横オ
イル通路と、このエンジン側横オイル通路の入口側から
下方に延びてエンジンの下面に開口し、上記ホルダー側
縦オイル通路に整合するエンジン側縦オイル通路とを備
えて構成したことを特徴とする。
め、本発明に係る船外機の潤滑構造は、請求項2に記載
したように、請求項1の構成において、前記エンジン側
横オイル通路の高さを、前記エンジンの最下シリンダー
よりも下方とした。
本発明に係る船外機の潤滑構造は、請求項3に記載した
ように、縦置きに搭載されたエンジンのクランクケース
外面に沿ってメインオイルギャラリーを縦方向に形成
し、上記メインオイルギャラリーに油圧センサーおよび
油圧点検部を設けたことを特徴とする。
本発明に係る船外機の潤滑構造は、請求項4に記載した
ように、縦置きに搭載されたエンジンのクランクケース
下部にオイルフィルターが設けられ、上記クランクケー
スの外面に沿ってメインオイルギャラリーが縦方向に形
成され、上記オイルフィルターと上記メインオイルギャ
ラリーとの間が横方向に延びるフィルターオイル通路で
接続された船外機の潤滑構造において、平面視で上記フ
ィルターオイル通路のオイルフィルター側をメインオイ
ルギャラリー側よりもエンジン側に傾斜させたことを特
徴とする。
プから延びるオイル吐出通路が、エンジンホルダー側に
形成されるホルダー側横オイル通路およびホルダー側縦
オイル通路と、エンジン側に形成されるエンジン側横オ
イル通路およびエンジン側縦オイル通路とに分割されて
いるため、それぞれの通路が短く形成される。したがっ
て、各通路を鋳抜き等により形成可能になり、オイル吐
出通路全体を容易に形成することができる。
ダー側横オイル通路とエンジン側横オイル通路との高さ
の差が小さくなるため、ホルダー側縦オイル通路とエン
ジン側縦オイル通路を短く形成することができ、オイル
吐出通路を一層容易に形成することができる。
インオイルギャラリーがエンジン側方に突出せず、比較
的スペースに余裕のあるエンジン前側等に設けられるの
で、エンジン幅を増大させることなくメインオイルギャ
ラリーを形成でき、しかもメインオイルギャラリー付近
に他の機器類が密集しないため、メインオイルギャラリ
ーに付随する油圧センサーや油圧点検部へのアクセスが
容易になる。
ルフィルターをメインオイルギャラリーに対しエンジン
側に引き込むことができるので、オイルフィルターがエ
ンジンから大きく突出することを防ぎ、船外機をコンパ
クト化できる。
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
船外機の一例を示す左側面図である。
ンジン2は、例えば直列3気筒の4サイクルエンジンで
あり、そのクランク軸3が直立するように縦置きに、略
平板状のエンジンホルダー4の上に固定されている。ま
た、エンジンホルダー4の下面にはオイルパン5が固定
され、オイルパン5の下部にドライブハウジング6とギ
ヤハウジング7が順に固定されている。
とオイルパン5を示す左側面図、図3は図2のIII矢
視によるエンジン2の前面図、図4は図2のIV部拡大
図、図5は図4のV−V線に沿うエンジン2の横断面
図、図6は図4のVI−VI矢視によるエンジン2の下
面図、そして図7と図8は、それぞれ図4のVII−V
II矢視、VIII−VIII矢視によるエンジンホル
ダー4の上面図と下面図である。
に、エンジン2は、クランクケース9とシリンダーブロ
ック10とシリンダーヘッド11とヘッドカバー12が
前方から順に配列されて形作られている。エンジン2の
上部にはリコイルスターター14(図2参照)とフライ
ホイール15および発電ユニット16(図3参照)が設
けられ、エンジン2の例えば左側面には排気装置17と
点火装置18と電装部品箱19等(図2、図5、図6参
照)が設けられている。
ォールド21(図6参照)と図示しないスロットルボデ
ィーと吸気消音器22(図3参照)等が設けられ、エン
ジン2の前部にはスターターモーター23とオイルフィ
ルター24(図1〜図4参照)等が設けられている。さ
らに、エンジン2全体とエンジンホルダー4とオイルパ
ン5の部分がエンジンカバー25(図1参照)に覆われ
て防水されている。
ブ軸27が回転一体に連結され、このドライブ軸27は
下方に延びてエンジンホルダー4とオイルパン5とドラ
イブハウジング6の内部を縦貫し、ギヤハウジング7内
に達する。ギヤハウジング7内にはプロペラ軸28が水
平(前後)方向に軸支され、その後端にスクリュープロ
ペラ29が回転一体に設けられている。
部分にはベベルギヤ機構30とクラッチシフター31が
設けられ、ドライブ軸27の回転はベベルギヤ機構30
を介してプロペラ軸28に伝達され、スクリュープロペ
ラ29が回転して推進力が発生する。また、クラッチシ
フター31により、常に一定方向に回転するドライブ軸
27の回転が正逆方向に切り換えられてプロペラ軸28
に伝達され、船外機1(船体)の前進、後進が選定され
る。
前部には、船舶の船尾板に固定されるクランプブラケッ
ト34が設けられる。クランプブラケット34にはチル
ト軸35を介してスイベルブラケット36が設けられ、
このスイベルブラケット36内に鉛直に、かつ回動自在
に軸支された操舵軸37の上端と下端に、それぞれアッ
パーマウントブラケット(ステアリングブラケット)3
8とロアーマウントブラケット39が回動一体に設けら
れている。
設けられた左右一対のアッパーマウントユニット40が
アッパーマウントブラケット38に連結され、ドライブ
ハウジング6の左右両側に設けられた一対のロアーマウ
ントユニット41がロアーマウントブラケット39に連
結される。これにより、船外機1の本体は、クランプブ
ラケット34に対し、操舵軸37を中心に左右に回動
(操舵)可能であるとともに、チルト軸35を中心に上
方にチルトアップすることができる。
ケース9とシリンダーブロック10の間に形成された複
数(ここでは上下方向に4箇所)のクランクジャーナル
44によりクランク軸3が回転自在に支持され、シリン
ダーヘッド11の内部に複数形成されたカムジャーナル
45にカム軸46が回転自在に支持される。なお、図5
と図6中に符号47で示す通路は排気通路である。
はドライブスプロケット49が回転一体に設けられ、カ
ム軸46の下端にはドリブンスプロケット50が回転一
体に設けられ、上記両スプロケット49,50の周囲に
チェーン51が巻装されている。これにより、クランク
軸3の回転がカム軸46に伝達され、シリンダーヘッド
11内に設けられた図示しない動弁装置が駆動される。
なお、チェーン51にはチェーンテンショナー52とチ
ェーンガイド53が併設される。
エンジンホルダー4には前寄りにドライブ軸27が挿通
される軸孔56が形成され、この軸孔56を挟むように
左右一対のマウント固定部57が形成されている。この
左右のマウント固定部57は、エンジンホルダー4の前
縁から後方に向かって水平に延びる円柱孔状に形成さ
れ、マウント固定部57内に前述のアッパーマウントユ
ニット40が挿入固定される。なお、例えば左側のマウ
ント固定部57の後方には、エンジン2の排気通路47
に整合する排気口58が形成されている。
ように、エンジンホルダー4の後部にはオイルポンプ6
0が設けられている。このオイルポンプ60の主軸61
は、図4に示すように上方に延びてエンジン2のカム軸
46下端に回転一体に嵌合されているので、エンジン2
の作動とともにオイルポンプ60がカム軸46に駆動さ
れる。
62と、オイル吐出通路63の上流部を形成するホルダ
ー側横オイル通路63aとが水平に延びている。このオ
イル吸入通路62とホルダー側横オイル通路63aは、
互いに平行して左斜め前方に延びている。オイル吸入通
路62はホルダー側横オイル通路63aよりも短く形成
され、その入口側に接続されたオイルストレーナー64
が下方に延びてオイルパン5の底部まで垂下している
(図4参照)。
左側のマウント固定部57と排気口58の間を抜けてエ
ンジンホルダー4の左縁部まで延び、その出口側がホル
ダー側縦オイル通路63bに繋がる。ホルダー側横オイ
ル通路63aは、ホルダー側横オイル通路63aの出口
側から上方に延びてエンジンホルダー4の上面に開口す
る短い通路である(図9も参照)。
に、エンジン2の内部にはエンジン側横オイル通路63
cが水平に形成されている。このエンジン側横オイル通
路63cは、シリンダーブロック10とクランクケース
9とに跨がって水平に形成され、その高さはエンジン2
の最下シリンダー(非図示)よりも下方とされ、その入
口側がエンジン側縦オイル通路63dに繋がる。エンジ
ン側縦オイル通路63dは、エンジン側横オイル通路6
3cの入口側から下方に延びてエンジン2の下面に開口
する短い通路である。
は、エンジン2のクランクケース9下部に設けられたオ
イルフィルター室65に繋がる。このオイルフィルター
室65は前記オイルフィルター24が固定される部分で
あり、特許請求の範囲の請求項1に記載したオイル供給
部に該当するものである。
置されると、エンジン2のエンジン側縦オイル通路63
dがエンジンホルダー4のホルダー側縦オイル通路63
bに整合する。そして、エンジンホルダー4のホルダー
側横オイル通路63aおよびホルダー側縦オイル通路6
3bと、エンジン2のエンジン側横オイル通路63cお
よびエンジン側縦オイル通路63dとにより、オイルポ
ンプ60のオイル吐出通路63が構成される。オイル吐
出通路63は側面視でクランク状に屈曲している。
ー室65の出口側からはフィルターオイル通路67が延
び、その他端がメインオイルギャラリー68に繋がって
いる。メインオイルギャラリー68は、図2、図3およ
び図6にも示すように、クランクケース9の外面(前
面)に沿って縦方向に長く形成され、その中間部に油圧
センサー69および油圧点検部(点検孔)70が設けら
れている。
閉塞されるが、油圧点検時にはプラグ71の代わりに別
な油圧センサーが取り付けられ、これにより本来の油圧
センサー69を取り外すことなくメインオイルギャラリ
ー68の油圧を測定し、油圧センサー69の合否等を判
定することができる。
視(図5参照)で、そのオイルフィルター室65側(入
口側)が、メインオイルギャラリー68側(出口側)よ
りもエンジン2側(ここではシリンダーブロック10
側)に傾斜するように斜めに形成されている。
ャラリー68からはクランクジャーナル通路73が分岐
してクランクジャーナル44に繋がる。クランクジャー
ナル通路73はメインオイルギャラリー68に沿って4
本形成され、それぞれが4つのクランクジャーナル44
に対応する。
からは、シリンダーブロック10の内部を通ってシリン
ダーヘッド11側に延びるヘッドオイル通路74が形成
され、このヘッドオイル通路74の他端にはシリンダー
ヘッド11内に形成されたカムジャーナル通路75が繋
がり、カムジャーナル通路75の他端がカムジャーナル
45に繋がる。
駆動されると、オイルパン5内に貯溜されたオイルがオ
イルストレーナー64とオイル吸入通路62を経てオイ
ルポンプ60に吸入され、オイルポンプ60から吐出さ
れたオイルはオイル吐出通路63、即ちホルダー側横オ
イル通路63a、ホルダー側縦オイル通路63b、エン
ジン側縦オイル通路63d、エンジン側横オイル通路6
3cを経てオイルフィルター室65に入り、オイルフィ
ルター24により濾過される。
路67とメインオイルギャラリー68とクランクジャー
ナル通路73を経てクランクジャーナル44に供給さ
れ、クランクジャーナル44を潤滑した後、クランク軸
3の内部に形成された軸内オイル通路76とヘッドオイ
ル通路74とカムジャーナル通路75を経てカムジャー
ナル45に供給され、カムジャーナル45を潤滑する。
オイルの一部は、図示しないコンロッド大端部の潤滑に
供され、さらにその一部がシリンダーやピストン(共に
非図示)の内面、コンロッド小端部等に吹き付けられて
潤滑および冷却を行う。
冷却に供されたオイルは、重力に従いエンジン2の内部
を下方に落下し、エンジン2の下面に開口する多数のオ
イル戻り孔77(図5、図6参照)と、エンジンホルダ
ー4に形成された多数のオイル通し孔78(図7、図8
参照)を通ってオイルパン5に戻る。
っている。この潤滑構造では、オイルポンプ60から延
びる長いオイル吐出通路63が、エンジンホルダー4側
に形成されたホルダー側横オイル通路63aおよびホル
ダー側縦オイル通路63bと、エンジン2側に形成され
たエンジン側横オイル通路63cおよびエンジン側縦オ
イル通路63dとに分割されているため、それぞれの通
路63a〜63dが短く形成されている。このため、各
通路63a〜63dを機械加工に依存せず、鋳抜きによ
り容易に形成することができる。したがって、オイル吐
出通路63全体を非常に容易に形成することができる。
さが、エンジン2の最下シリンダーよりも下方に位置付
けられているため、エンジン側横オイル通路63cとホ
ルダー側横オイル通路63aとの高さの差が小さくなっ
ており、これにより両通路63a,63cの間を結ぶホ
ルダー側縦オイル通路63bおよびエンジン側縦オイル
通路63dを短く形成することができ、オイル吐出通路
63の形成が一段と容易になっている。なお、オイル吐
出通路63を構成する各通路63a〜63dを鋳抜きに
より形成できることから、オイル漏れや油圧低下等の不
具合が起きる懸念もない。
他の機器類が密集しているエンジン2の側面等に設けら
れることなく、比較的スペースに余裕のあるクランクケ
ース9の前面に沿って縦方向に形成され、このメインオ
イルギャラリー68に油圧センサー69および油圧点検
部70が設けられているので、メインオイルギャラリー
68がエンジン2の側方に突出することを回避してエン
ジン2の横幅増大を防ぐとともに、油圧センサー69や
油圧点検部70へのアクセスを容易にすることができ
る。
のオイルフィルター室65側がメインオイルギャラリー
68側よりもエンジン2側(シリンダーブロック10
側)に傾斜するように、フィルターオイル通路67が斜
めに形成されているため、オイルフィルター24(オイ
ルフィルター室65)を、メインオイルギャラリー68
に対してクランクケース9側に引き込むことができる。
これにより、オイルフィルター24がエンジン2から大
きく突出することを防いで船外機1のコンパクト化に多
大に貢献することができる。
がカム軸46に駆動されるようになっているが、オイル
ポンプ60がクランク軸3に駆動される場合において
も、オイルポンプ60から延びるオイル吐出通路やメイ
ンオイルギャラリー等を上記実施形態と同様に形成する
ことができる。
機の潤滑構造によれば、オイルポンプから延びる長いオ
イル吐出通路を機械加工に依存せずに鋳抜きにより容易
に形成することができる。また、エンジン幅を増大させ
ることなくメインオイルギャラリーを形成でき、しかも
メインオイルギャラリーに付随する油圧センサーや油圧
点検部へのアクセスを容易にすることができる。さら
に、オイルフィルターがエンジンから大きく突出するこ
とを防いで船外機のコンパクト化に貢献することができ
る。
す左側面図。
図。
ダーの上面図。
ホルダーの下面図。
の一実施形態を示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジンホルダー上にエンジンが縦置き
に搭載され、上記エンジンホルダーに設けられたオイル
ポンプから延びるオイル吐出通路が上記エンジンのオイ
ル供給部に繋がるように構成された船外機の潤滑構造に
おいて、上記オイル吐出通路63を、上記エンジンホル
ダー4の内部に形成されて横方向に延びるホルダー側横
オイル通路63aと、このホルダー側横オイル通路63
aの出口側から上方に延びてエンジンホルダー4の上面
に開口するホルダー側縦オイル通路63bと、上記エン
ジン2の内部に形成されて横方向に延び、上記オイル供
給部(65)に繋がるエンジン側横オイル通路63c
と、このエンジン側横オイル通路63cの入口側から下
方に延びてエンジン2の下面に開口し、上記ホルダー側
縦オイル通路63bに整合するエンジン側縦オイル通路
63dとを備えて構成したことを特徴とする船外機の潤
滑構造。 - 【請求項2】 前記エンジン側横オイル通路63cの高
さを、前記エンジン2の最下シリンダーよりも下方とし
た請求項1に記載の船外機の潤滑構造。 - 【請求項3】 縦置きに搭載されたエンジン2のクラン
クケース9外面に沿ってメインオイルギャラリー68を
縦方向に形成し、上記メインオイルギャラリー68に油
圧センサー69および油圧点検部70を設けたことを特
徴とする船外機の潤滑構造。 - 【請求項4】 縦置きに搭載されたエンジンのクランク
ケース下部にオイルフィルターが設けられ、上記クラン
クケースの外面に沿ってメインオイルギャラリーが縦方
向に形成され、上記オイルフィルターと上記メインオイ
ルギャラリーとの間が横方向に延びるフィルターオイル
通路で接続された船外機の潤滑構造において、平面視で
上記フィルターオイル通路67のオイルフィルター24
側をメインオイルギャラリー68側よりもエンジン2側
に傾斜させたことを特徴とする船外機の潤滑構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14214199A JP3867441B2 (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 船外機の潤滑構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14214199A JP3867441B2 (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 船外機の潤滑構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000326897A true JP2000326897A (ja) | 2000-11-28 |
JP3867441B2 JP3867441B2 (ja) | 2007-01-10 |
Family
ID=15308330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14214199A Expired - Fee Related JP3867441B2 (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 船外機の潤滑構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3867441B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009197662A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Honda Motor Co Ltd | 油圧センサが取り付けられた油路形成部材 |
-
1999
- 1999-05-21 JP JP14214199A patent/JP3867441B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009197662A (ja) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | Honda Motor Co Ltd | 油圧センサが取り付けられた油路形成部材 |
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JP3867441B2 (ja) | 2007-01-10 |
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