JP2000326743A - 変速操作レバー調整装置 - Google Patents
変速操作レバー調整装置Info
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Abstract
ステアリングのチルト操作やテレスコピック操作に対し
て、チェンジレバーの傾斜角度又は位置を調整できるよ
うにする。 【解決手段】 ステアリング機構1がテレスコピック操
作により調整されると、テレスコピック操作量が伝達機
構10を介して車両に設けられた変速操作レバー3に伝
達され、このテレスコピック操作量に応じて変速操作レ
バー3が移動して変速操作レバーの位置が調整される。
Description
位置や角度を調整できるようにした、変速操作レバー調
整装置に関する。
向上させるために、変速操作レバー位置を調整できるよ
うにした技術が種々提案されている。例えば、特公平7
−85973号公報には、主に変速操作レバーの高さ位
置を調整できるようにした技術が開示されている。上記
公報の技術では、インストルメントパネルカバーあるい
はフロアパネルに下端が固定された固定支柱と、この固
定支柱に摺動可能に設けられた可動支柱と、可動支柱を
固定支柱の複数の所定位置に固定しうるロック機構と、
可動支柱の上端に取り付けられギアチェンジレバーを有
するギアチェンジボックスとをそなえて構成される。
柱の任意の位置に選択的に固定することで、ドライバの
好みの位置に変速操作レバー(ギアチェンジレバー)の
位置を調節することができる。また、バスのようにギア
チェンジレバー側からドライバが乗り降りする場合に
は、可動支柱を固定支柱側に引き込むことにより、ドラ
イバが容易に乗り降りできるようになる。
速操作レバーの傾斜角度や位置をステアリングのチルト
位置やテレスコピック操作量に応じて調整できるように
したいという要望がある。さらには、シート位置やドラ
イバの好みに応じても変速操作レバーの傾斜角度や位置
を調整できるようにしたいという要望がある。
では、このような要望を満たすことはできなかった。ま
た、上述の技術では、変速操作レバーの支持剛性を確保
しながら変速操作レバーの位置及び角度を調整すること
ができないという課題もあった。本発明は、このような
課題に鑑み創案されたもので、変速操作レバーの支持剛
性を確保しながら、ステアリングのチルト操作やテレス
コピック操作に対して、チェンジレバーの傾斜角度又は
位置を調整できるようにした、変速操作レバー調整装置
を提供することを目的とする。
変速操作レバー調整装置では、ステアリング機構がテレ
スコピック操作により調整されると、テレスコピック操
作が伝達機構を介して車両に設けられた変速操作レバー
に伝達され、このテレスコピック操作量に応じて変速操
作レバーが移動して変速操作レバーの位置が調整され
る。
バー調整装置では、ステアリング機構がチルト操作によ
り調整されると、このチルト操作が伝達機構を介して車
両に設けられた変速操作レバーに伝達される。そして、
このチルト操作量に応じて変速操作レバーが傾斜して変
速操作レバーの角度が調整される。また、請求項3記載
の本発明の変速操作レバー調整装置では、ステアリング
機構がテレスコピック操作又はチルト操作により調整さ
れると、テレスコピック操作及びチルト操作が伝達機構
を介して車両に設けられた変速操作レバーに伝達され、
テレスコピック操作量及びチルト操作量のそれぞれに応
じて変速操作レバーが移動したり傾斜したりして変速操
作レバーの位置や角度が調整される。
バー調整装置では、ステアリング機構のチルト操作は、
伝達機構の第1の伝達手段を介して変速操作レバーが取
り付けられた第1のベースプレートと当接する偏心カム
に伝達される。そして、この偏心カムがチルト操作量に
応じて回動することにより、第1のベースプレートが揺
動して、変速操作レバーの傾斜角度が変更される。ま
た、ステアリング機構のテレスコピック操作は、伝達機
構の第2の伝達手段を介して上記偏心カムを支持する第
2のベースプレートに伝達される。そして、この第2の
ベースプレートがテレスコピック操作量に応じて直線方
向に移動することにより、変速操作レバーの位置が変更
される。なお、第1のキャンセル機構によりチルト操作
の第2のベースプレートへの伝達がキャンセルされる。
また、第2のキャンセル機構によりテレスコピック操作
の偏心カムへの伝達がキャンセルされる。
説明する。 (a)第1実施形態の説明 まず、図1〜図3を用いて本発明の第1実施形態にかか
る変速操作レバー調整装置について説明する。図1は本
発明が適用される車両の運転席を示す模式図であって、
図中、符号1はステアリング機構、1aはステアリング
ホイール、2はインストルメントパネル、3はチェンジ
レバー(変速操作レバー)、4は運転席である。図示す
るように、この車両では、インストルメントパネル2に
チェンジレバー3が設けられており、これにより、ドラ
イバは助手席側からも容易に乗り降りすることができる
ようになっている。
構1を説明するための模式図である。図2に示すよう
に、ステアリング機構1は、チルト操作及びテレスコピ
ック操作(又はテレスコ操作とも言う)が可能に構成さ
れている。すなわち、ステアリング機構1は、車両に対
して角度調整可能な上部ステアリングシャフト1bと、
車両に対して取付け角度が固定された下部ステアリング
シャフト1cと、これら2つのステアリングシャフト1
b,1cを接続するジョイント1dとをそなえており、
上部ステアリングシャフト1bの傾きを調整すること
で、ステアリングホイール1aの傾きをドライバの好み
に応じて任意の傾きに調整できるようになっている(チ
ルト操作)。
は、スプラインが形成されたシャフト1eが設けられて
いる。このシャフト1eは、上部ステアリングシャフト
1bに対して進退可能に構成されるとともに、任意の進
退位置で固定可能に構成されており、シャフト1eの進
退位置を調整することでステアリングホイール1aの位
置をドライバの好みに応じた任意の位置に調整できるよ
うになっている(テレスコピック操作)。
整装置では、ステアリング機構1とチェンジレバー3と
の間に、ステアリング機構1のチルト操作量をチェンジ
レバー3に伝達する伝達機構が設けられており、これに
より、ステアリング機構1がチルト操作されると、この
チルト操作量に応じてチェンジレバー3の傾斜角度が自
動的に変更されるようになっている。
バー調整装置の要部構成を示す模式図である。伝達機構
10は主に複数のロッドとレバーとから構成されたリン
ク式の伝達機構であって、ロッド10A〜10D,レバ
ー11A〜11C,ギア12A,カム(偏心カム)13
A,ベースプレート(第1のベースプレート)14A及
びブラケット15Aをそなえて構成されている。また、
上記各部材のうち、ロッド10A〜10D及びレバー1
1A〜11Cにより、ステアリング機構1のチルト操作
量をカム13Aに伝達する第1の伝達手段100が構成
されている。
カム13A及びベースプレート14Aは、いずれも車体
に対して回動可能に取り付けられている。また、詳細は
図示しないが、ブラケット15Aは、上部ステアリング
シャフト1bの外筒部分に対固着されており、ステアリ
ングシャフト1e廻りには回動しないようになってい
る。
とがロッド10Aを介して接続され、レバー11Aとレ
バー11Bとがロッド10Bを介して接続され、レバー
11Bとレバー11Cとがロッド10Cを介して接続さ
れている。また、図3に示すように、チェンジレバー
(又はチェンジレバーアッセンブリ)3は、ベースプレ
ート14A上に設けられている。また、ベースプレート
14Aの下方には、カム13Aが設けられており、この
カム13Aの回転位相を変化させることにより、ベース
プレート14Aが支点を中心に揺動して、チェンジレバ
ー3の傾斜角度が変化するようになっているのである。
なお、カム13Aは、本実施形態に示すものでは、略長
円形に形成されているが、回転中心が偏心した円形のも
の等他の種々な形状のものが適用可能である。
に、ギア12Aに噛合しており、このギア12Aと上記
レバー11Cとがロッド10Dを介して接続されてい
る。なお、各ロッド10A〜10Dの接続端部は、いず
れもレバー11A〜11C及びギア12Aに対して回動
可能に接続されている。したがって、ロッド10Dから
の入力によりギア12Aが回転すると、この回転がカム
13Aに伝達されて、チェンジレバー3の傾斜角度が変
化するようになっているのである。
装置は、上述のように構成されているので、チルト操作
が行なわれると、このチルト操作量が伝達機構10の第
1の伝達手段100により、カム13Aに伝達される。
以下、その動作を具体的に説明する。まず、ドライバが
ステアリングホイール1aをチルトアップした場合につ
いて説明すると、この場合、ブラケット15Aが上部ス
テアリングシャフト1bと一体にジョイント1d廻りに
回動して、ブラケット15Aに接続されたロッド10A
が図中左方向に移動する。これにより、レバー11Aが
反時計廻りに回動するとともにレバー11Aに接続され
たロッド10Bが上方に移動して、ロッド10Bに接続
されたレバー11Bが反時計廻りに回動する。同様にし
て、ロッド10C,レバー11C,ロッド10D及びギ
ア12Aにチルトアップ時の操作力及び操作量が伝達さ
れて、カム13Aがギア12Aと逆方向に回動し、ベー
スプレート14Aが持ち上げられる。
1aがチルト機構の中立位置にあるときに、チェンジレ
バー3が垂直となるように設定されているとすると、こ
のようなチルトアップ時には、ベースプレート14Aの
後方(図中右側)が持ち上げられ、チェンジレバー3が
前方に傾くことになる。一方、ドライバがステアリング
ホイール1aをチルトダウンすると、上述の伝達機構1
0の各部材が全て逆方向に作動して、これによりチェン
ジレバー3が後方に傾くことになる。なお、このチルト
ダウン時には、上述のチルトアップ時に対してその動作
が単に逆方向となるだけであるので、説明を省略する。
作レバー調整装置によれば、ステアリング機構1をチル
ト操作すると、このチルト操作量が伝達機構10を介し
てチェンジレバー3に伝達されるので、このチルト操作
量に応じてチェンジレバー3が傾斜してチェンジレバー
3の角度を自動的に調整することができる。これによ
り、チェンジレバー3の角度をドライバの体格や好みに
応じた角度に調整することができる。また、チェンジレ
バー3が取り付けられたベースプレート14Aの傾斜角
度を変更するように構成されているため、チェンジレバ
ー3の支持剛性の低下を招くこともない。また、伝達機
構10がロッドとレバーとから構成されたリンク式の伝
達機構により構成されているため、高剛性の伝達機構を
実現することができる。
かる変速操作レバー調整装置について説明する。この第
2実施形態では、ステアリング機構1のテレスコピック
操作に対してのみ、チェンジレバー(変速操作レバー)
3の位置をテレスコピック操作方向に調整可能に構成さ
れている。また、本第2実施形態では、チルト操作が行
なわれてもチェンジレバー3の角度及び位置がともに変
化しないように工夫がなされている。なお、ステアリン
グ機構1自体は、上述した第1実施形態と同様に構成さ
れており、このため、ステアリング機構1についての詳
しい説明は省略する。
バー調整装置の要部構成を示す模式図であって、ステア
リング機構1とチェンジレバー3との間に、ステアリン
グ機構1のテレスコピック操作量をチェンジレバー3に
伝達して、上記テレスコピック操作量に応じてチェンジ
レバー3の位置を移動させる伝達機構10が設けられて
いる。
と同様に、主に複数のロッドとレバーとから構成された
リンク式の伝達機構であって、ロッド10E〜10Q,
レバー11D〜11I,ギア12B〜12H,ベースプ
レート(第2のベースプレート)14B,ブラケット1
5B〜15D及びスライド16A〜16Fをそなえて構
成されている。
施形態でも、各ロッド10E〜10Qの各端部は、特に
説明しないものは他の部材に対して回動可能に接続され
ている。また、レバー11E〜11Iはいずれも車体に
対して回動可能に設けられている。ここで、伝達機構1
0は、大きく分けて、ステアリング機構1のテレスコ操
作量をブラケット15Cからロッド10E等を介してチ
ェンジレバー3に伝達する機構(第2の伝達手段)20
0と、チルト操作が行なわれても、チェンジレバー3が
移動しないようにするためのキャンセル機構(第1のキ
ャンセル機構)300とから成っている。
すると、この第2の伝達手段200は、主に、ロッド1
0E〜10K及びレバー11D〜11Fにより構成され
ている。また、図4に示すように、ステアリング機構1
のシャフト1eにはブラケット15Cが取り付けられて
いる。なお、詳細は図示しないが、このブラケット15
Cは、例えばシャフト1eの外筒に固定されており、シ
ャフト1eの軸方向の動きに対してのみ一体に移動する
ように構成されている。そして、これにより、テレスコ
ピック操作時には、テレスコ操作量に応じてブラケット
15Cが軸方向に移動するようになっている。
は、ブラケット15Bが接続されている。このブラケッ
ト15Bは、第1実施形態のブラケット15A(図3参
照)と同様に、上部ステアリングシャフト1bの外筒部
分(図示省略)に固定されており、チルト操作時にはこ
のチルト操作量に応じてブラケット15Bがジョイント
1d廻りに回動可能に構成されている。このブラケット
15Bには、レバー11Dが回動可能に接続されてお
り、ブラケット15C及びレバー11Dがロッド10E
を介して接続されている。また、図示するように、レバ
ー11Dとレバー11Eとがロッド10Fを介して接続
され、レバー11Eとレバー11Fとがロッド10Gを
介して接続されている。
に示すようなチェンジレバー(又はチェンジレバーアッ
センブリ)3が設けられており(図8参照)、このベー
スプレート14Bはロッド10Kを介してギア12Eに
接続されている。ロッド10Kの一端はベースプレート
14Bに対して相対的な位置関係が変化しないようにベ
ースプレート14Bに固定されており、また、ロッド1
0Kの他端はギア12Eの中心軸に対して相対回転可能
に接続されている。
であって、互いに平行に配設されたギア(ラック)12
D,12Hの両方に噛合している。したがって、ギア1
2Eが回動して位置が変化することによりベースプレー
ト14Bの位置がある直線に沿って調整されるようにな
っている。これらのラック12D,12Hは、ともに車
体に固定されたスライド16C,16Fに摺動可能に支
持されるとともに、ロッド10J,10Qを介してギア
(ラック)12C,12Gにそれぞれ接続されている。
また、これらのラック12C,12Gも、図示するよう
に、いずれも車体に固定されたスライド16A,16D
に摺動可能に支持されている。
ド10I,10Pも接続されている。これらのロッド1
0I,10Pの一端は、やはり車体に対して固定された
スライド16B,16Eに摺動可能に接続されており、
スライド16B,16Eはロッド10I,10Pの進退
時にガイドとして機能するようになっている。また、上
述したスライド16A,16C,16D,16Fも、そ
れぞれラック12C,12D,12G,12Hのガイド
として機能するようになっている。また、ロッド10
I,10J,10P,10Qは、いずれもラック12
C,12D,12G,12Hに対して固定されている。
ち、ラック12Cが車体に対して回動可能に設けられた
ギア12Bと噛合しており、このギア12Bと上述した
レバー11Fとがロッド10Hを介して接続されてい
る。したがって、ステアリングホイール1aをテレスコ
ピック操作した場合には、この操作量がブラケット15
Cからロッド10E等を介してロッド10Hに伝達さ
れ、ギア12Bが回動して、ラック12Cが直線方向に
移動するようになっている。
り、ロッド10Jを介してラック12Dが移動してギア
12Eが回動し、ベースブラケット14Bの位置、即ち
チェンジレバー3の位置がテレスコピックの操作方向に
沿って調整されるようになっているのである。次に、チ
ルト操作によるチェンジレバー3の移動をキャンセルす
るための機構(第1のキャンセル機構)300について
説明すると、このキャンセル機構300は、主に、ブラ
ケット15D,レバー11G〜11I,ロッド10L〜
10O及びギア12F等を有しており、このうちブラケ
ット15Dは、上述のブラケット15Bと同様に、上部
ステアリングシャフト1bの外筒部分に取り付けられて
いる。
とがロッド10Lを介して接続され、レバー11Gとレ
バー11Hとがロッド10Mを介して接続され、また、
レバー11Hとレバー11Iとがロッド10Nを介して
接続されている。また、ギア12Fは車体に対して回転
可能に取り付けられており、このギア12Fとレバー1
1Iとがロッド10Oを介して接続されている。
キャンセル機構300では、このチルト操作量がロッド
10L等を介してギア12Fに伝達されるようになって
いるのである。一方、伝達手段200においても、この
ようなチルト操作が行なわれると、ブラケット15Cが
ジョイント1d廻りに回動して、チルト操作量がロッド
10F等を介してギア12Bに伝達されることになる
が、このようなチルト操作時には、ギア12Fがギア1
2Bの回動方向に対して反対方向に且つ同位相だけ回動
するように設定されており、これによりラック12D,
12Hが互いに反対方向に移動するようになっている。
2D,12Hが互いに反対方向に等しい量だけ移動する
ので、ギア12Eは中心位置を保ったまま回動して、ベ
ースプレート14Bの位置が保持されるようになってい
るのである。なお、このような各ラック12D,12H
の移動量の設定は、各ロッドの長さや各レバーのレバー
比等を適宜変更することで比較的容易に実現することが
できる。
装置は、上述のように構成されているので、ドライバが
ステアリングホイール1aをドライバ方向に引き寄せる
ようなテレスコピック操作(テレスコアップ)を行なう
と、図4に示すように、第2の伝達手段200では、ブ
ラケット15Cがステアリングホイール1a及びシャフ
ト1eとともに軸方向に移動して、ロッド10Eが図中
矢印方向に移動する。これにより、レバー11Dが時計
廻りに回動してロッド10Fが引き上げられ、レバー1
1Eが反時計廻りに回動する。そして、ロッド10Gが
下方に押し下げられてレバー11Fが反時計廻りに回動
し、ロッド10Hが図中矢印方向に移動してギア12B
が反時計廻りに回動する。
と、このギア12Bと噛合したラック12Cがスライド
16Aに案内されながら図中矢印の方向に移動するとと
もに、ラック12Dがスライド16Cに案内されながら
図中矢印の方向に移動する。一方、このようなテレスコ
アップ操作が行なわれてもブラケット15Dの位置が変
化しないため、ギア12Fには、この操作量が伝達され
ず、ラック12G及びラック12Hはともに移動しな
い。
作(テレスコアップ)のみが行なわれた場合には、ラッ
ク12Hが固定された状態でラック12Dのみが図中右
上方に移動するため、これらの2つのラック12D,1
2Hに噛合しているギア12Eが回転しながら斜め上方
に移動して、ベースプレート14Bが移動する。これに
より、テレスコアップの操作量に応じて、チェンジレバ
ー3がテレスコアップ方向(図中右上方向)に移動し
て、テレスコピック操作に応じたチェンジレバー3の位
置調整が行なわれる。
作(テレスコダウン)が行なわれると、上述の伝達機構
10のうち、第2の伝達手段200の各部材が全て図4
に示す矢印とは逆方向に作動する。また、ロッド10L
〜10O及びレバー11G〜11Iの各部材は、上述の
テレスコアップの場合と同様に、何ら作動しない。これ
により、ラック12Hが固定された状態でラック12D
のみが図中左下方に移動して、ギア12Eが回転しなが
ら斜め下方に移動する。
じて、チェンジレバー3がテレスコダウン方向に移動し
て、やはり、テレスコピック操作に応じたチェンジレバ
ー3の位置調整が行なわれる。次に、チルト操作が行な
われた場合の動作について説明すると、上述したよう
に、第2実施形態にかかる変速操作レバー調整装置で
は、テレスコピックの操作量のみに応じてチェンジレバ
ー3の位置が調整されるようになっており、チルト操作
が行なわれてもチェンジレバー3位置は変化しない。
ップ操作時は、第2の伝達手段200では、ブラケット
15Cとブラケット15Bとの間で相対的な位置変化が
生じないため、ロッド10E及びレバー11Dは、上記
各ブラケット15B,15Cに対して相対的な位置関係
を保持したままジョイント1d廻りを反時計廻りに回動
する。以下、第2の伝達手段200では、テレスコダウ
ン時と同様に各部材が作動して、結果的にラック12D
がスライド16Cに案内されながら図中左下方に移動す
る。
ブラケット15Dがジョイント1dの廻りを回動するこ
とにより、ロッド10Lが図中左方向に移動してレバー
11Gが反時計廻りに回動する。これにより、ロッド1
0Mが上方に引き上げられてレバー11Hが反時計廻り
に回動し、ロッド10Nが図中右方向に移動してレバー
11Iが時計廻りに回動する。そして、ロッド10Oが
引っ張られてギア12Fが反時計廻りに回動し、ギア1
2Fに噛合したラック12Gがスライド16Dに案内さ
れて図中右上方に移動する。これにより、ロッド10Q
を介して接続されたラック12Hも右上方に移動する。
トアップ)時には、ラック12Dとラック12Hとは、
互いに反対方向に移動するのである。また、上述したよ
うに、このときの各ラック12D,12Hの移動量は等
しくなるように設定されているため、これらのラック1
2D,12Hと噛合するギア12Eは、中心位置が変化
することなくその場で回転する。したがって、ペースプ
レート14Bの位置も変化することなく、チェンジレバ
ー3の位置変化が抑制される。
に対し、上述したチルトアップ時に対して各部材の作動
が逆方向になるだけであり、やはりラック12Dとラッ
ク12Hとが、等しい量だけ互いに反対方向に移動し
て、チェンジレバー3の位置が変化しない。以上詳述し
たように、第2実施形態にかかる変速操作レバー調整装
置によれば、テレスコピック操作に応じてチェンジレバ
ー3の位置を自動的に調整できる。すなわち、テレスコ
ピック操作時には、このテレスコピック操作量が伝達機
構10を介してチェンジレバー3に伝達され、テレスコ
ピック操作量に応じてチェンジレバー1の位置が変化す
るので、ドライバが自分の好みに応じてステアリング機
構1をテレスコピック操作したときに、自動的にチェン
ジレバー3の位置が調整されて、ドライバの体格や好み
に応じたドライビングポジションを得ることができると
いう利点がある。
バー3の位置が変化しないので、テレスコピック操作の
みに応じて独立してチェンジレバー3の位置を変更する
ことができる。また、ベースプレート14Bの位置を変
更することで、チェンジレバー3の位置が調整されるよ
うに構成されているため、チェンジレバー3の支持剛性
の低下を招くこともない。
バー3がテレスコピック操作方向に沿った方向に移動す
るように構成されているが、本実施形態はこれに限定さ
れるものではなく、例えば高さ方向を一定にしてチェン
ジレバー3の位置を前後方向に沿って変更できるように
してもよい。この場合には、ギア12D,12Hの移動
方向が水平になるように設定すればよい。 (c)第3実施形態の説明 次に、本発明の第3実施形態にかかる変速操作レバー調
整装置について説明すると、この第3実施形態は、第1
実施形態と同様に、ステアリング機構1のチルト操作に
対してのみ、チェンジレバー3の位置をチルト操作方向
に調整可能に構成されたものであって、伝達機構10の
構成のみが第1実施形態と異なっている。つまり、第1
実施形態においてリンク機構により構成されたリンク式
伝達機構が、この第3実施形態ではワイヤケーブルを用
いたケーブル式の伝達機構として構成されているのであ
る。なお、これ以外は第1実施形態と同様に構成されて
いるため、上述の第1実施形態と同じ部材については同
一の符号を付してその説明を省略する。
作レバー調整装置の要部構成を示す模式図であって、ス
テアリング機構1とチェンジレバー3との間には、ケー
ブル20A,ギア12A,カム13A,ベースプレート
14A及びブラケット15A等からなるケーブル式伝達
機構10が設けられている。上記ケーブル20Aは、イ
ンナケーブル21Aとアウタケーブル22Aとをそなえ
ており、図示するように、インナケーブル21Aの一端
はステアリング機構1のブラケット15Aに接続される
とともに、その他端はギア12Aに接続されている。し
たがって、このケーブル20Aは、上述した第1実施形
態における第1の伝達手段100(図3参照)に相当す
る。
カム13Aに噛合しており、このカム13Aが回動する
ことによりベースプレート14Aが揺動して、チェンジ
レバー3の傾斜角度が変化するようになっているのであ
る。また、これ以外は、第1実施形態と同様に構成され
ている。第3実施形態にかかる変速操作レバー調整装置
は、上述のように構成されているので、ドライバがステ
アリングホイール1aをチルトアップすると、ブラケッ
ト15Aがジョイント1d廻りに回動して、ブラケット
15Aに接続されたインナケーブル21Aがアウタケー
ブル22Aに対して相対的にギア12A側に移動しギア
12Aが時計廻りに回動する。これによりカム13Aが
ギア12Aと逆方向に回動し、ベースプレート14Aが
反時計廻りに揺動して、チェンジレバー3がチルトアッ
プ方向に傾くのである。
とは逆方向にインナケーブル21Aが引っ張られて、ギ
ア12A,カム13A及びベースプレート14Aが全て
逆方向に作動し、チェンジレバー3がチルトダウン方向
に傾くのである。以上詳述したように、第3実施形態に
かかる変速操作レバー調整装置によれば、上述の第1実
施形態における利点ならびに効果に加えて、構造をシン
プルなものとすることができ、コストや重量の増加を極
力抑制することができるという利点がある。また、伝達
機構10をケーブル式とすることで、伝達機構10の配
設の自由度が高まり、より多くの車両に本装置を適用す
ることができるという利点がある。 (d)第4実施形態の説明 次に、本発明の第4実施形態にかかる変速操作レバー調
整装置について説明すると、この第4実施形態は、上述
した第2実施形態と同様に、ステアリング機構1のテレ
スコピック操作に対してのみ、チェンジレバー3の位置
をテレスコピック操作方向に調整可能に構成されたもの
であって、伝達機構10の構成のみが第2実施形態と異
なって構成されている。つまり、この第4実施形態にお
いても、伝達機構10が、ワイヤケーブルを用いたケー
ブル式伝達機構として構成されており、具体的には、伝
達機構10の第2の伝達手段200及び第1のキャンセ
ル機構300の構成が異なって構成されている。なお、
第2実施形態と同じ部材については同一の符号を付して
その説明を省略する。
ー調整装置の要部構成を示す模式図であって、図示する
ように、ステアリング機構1とチェンジレバー3との間
には、ケーブル20B,20C,ギア12B〜12H,
ベースプレート14B,ブラケット15C,15D及び
スライド16A〜16F等からなる伝達機構10が設け
られている。
ナケーブル21B,21Cとアウタケーブル22B,2
2Cとをなえて構成されており、ケーブル20Bのイン
ナケーブル21Bの一端はブラケット15Cに接続さ
れ、他端はギア12Bに接続されている。したがって、
このケーブル20Bは、上記第2実施形態における第2
の伝達手段200(図4参照)に相当している。
1Cの一端はブラケット15Dに接続され、他端はギア
12Fに接続されている。したがって、ケーブル20C
は、第1のキャンセル機構300の一部として機能す
る。また、これらのケーブル20B,20Cは、ステア
リング機構1をチルト操作及びテレスコピック操作した
ときに、ギア12C,12Fが第2実施形態と同じ方向
に回動するようにそれぞれギア12C,12Fに接続さ
れている。また、チルト操作時には、ギア12Dの移動
量とギア12Hの移動量とが等しくなるように、各部材
が設定されている。
装置は、上述のように構成されているので、例えばドラ
イバがステアリングホイール1aをテレスコアップする
と、ブラケット15Cが移動してインナケーブル21B
が引っ張られ、ギア12Bが反時計廻りに回動する。こ
れにより、ギア12C,12Dが上方に移動する。一
方、ブラケット15Dは移動しないので、ケーブル20
Cは作動しない。したがって、ギア12F,12G,1
2Hも移動しない。これにより、ギア12H,12Dに
噛合するギア12Eが回動しながらギア12Dと同方向
に移動して、ギア12Eの中心に接続されたロッド10
Kを介してベースプレート14Bがテレスコアップ方向
に移動する。これにより、ベースプレート14B上に設
けられたチェンジレバー3の位置がテレスコピック操作
に応じて自動的に調整されるのである。
述とは逆方向に作動して、ベースプレート14Bがテレ
スコダウン方向に移動して、やはりチェンジレバー3の
位置がテレスコピック操作に応じて自動的に調整され
る。これに対して、ドライバがチルトアップすると、ブ
ラケット15Cがジョイント1d廻りに回動して、ブラ
ケット15Cに接続されたインナケーブル21Bが押さ
れる。これによりチルト操作量がケーブル20Bを介し
て伝達されてギア12Bが時計廻りに回動する。したが
って、ギア12C,12Dは図中左下方に移動する。
廻りに回動して、ケーブル20Cのインナケーブル21
Cが押される。これにより、チルト操作量がケーブル2
0Cを介して伝達され、ギア12Fが反時計廻りに回動
する。これにより、ギア12G,12Hは、図中右上方
に移動する。このとき、ギア12Dの移動量とギア12
Hの移動量とが等しくなるように、各部材が設定されて
いるため、ギア12Eは中心位置を変化させることなく
回動して、ベースプレート14Bの位置が保持される。
したがって、このときにはチェンジレバー3の位置が変
化せず、テレスコピック操作のみに独立してチェンジレ
バー位置を調整することができる。
向が逆方向となるだけであるため、詳細な説明は省略す
る。以上詳述したように、第4実施形態にかかる変速操
作レバー調整装置によれば、上述の第2実施形態におけ
る利点ならびに効果に加えて、構造をシンプルなものと
することができ、コストや重量の増加を極力抑制するこ
とができるという利点がある。また、伝達機構10をケ
ーブル式とすることで、伝達機構10の配設の自由度が
高まり、より多くの車両に本装置を適用することができ
るという利点がある。 (e)第5実施形態の説明 次に、本発明の第5実施形態にかかる変速操作レバー調
整装置について図8を用いて説明すると、図8は本第5
実施形態にかかる変速操作レバー調整装置の全体構成を
示す模式図である。
けるチルト操作に応じたチェンジレバー3の角度調整
と、第4実施形態におけるテレスコピック操作に応じた
チェンジレバー3の位置調整との両方をそれぞれ独立し
て実行できるようにしたものである。つまり、上述の第
3実施形態では、チルト操作量に応じてチェンジレバー
3の傾斜角度が自動的に変更されるようになっているも
のの、テレスコピック操作を行なってもチェンジレバー
3の位置は調整できなかった。また、これとは逆に、第
4実施形態では、テレスコピック操作量に応じてチェン
ジレバー3の位置が自動的に調整されるようになってい
るものの、チルト操作を行なってもチェンジレバー3の
傾斜角度は調整できなかった。
すように、これら第3実施形態のケーブル式伝達機構1
0と第4実施形態のケーブル式伝達機構10との両方を
設け、チェンジレバー3の角度及び位置の両方をそれぞ
れ独立して調整できるように構成されている。なお、上
述の各実施形態と同じ部材については同一の符号を付し
てその説明を省略する。
伝達機構10と第4実施形態のケーブル式伝達機構10
との両方そなえて構成した場合には、テレスコピック操
作を行なったときに、ベースプレート14Bの位置の移
動にともないギア12Aが回動してチェンジレバー3の
角度も変化してしまう。そこで、この第5実施形態で
は、このようなテレスコピック操作時にチェンジレバー
3の角度変化をキャンセルするための機構(第2のキャ
ンセル機構)400が設けられている。このキャンセル
機構400は、図6に示す第3実施形態のケーブル20
Aとギア12Aとの間に介装されており、図8に示すよ
うに、ケーブル20D,ロッド10S,10U,10
V,レバー11K,11L及びギア(又はラック)12
I,12J,12K等をそなえて構成されている。
は、スライド16Hにより摺動可能に支持されたギア
(ラック)12Kに接続されている。また、ラック12
Kと対向する位置には、スライド16Gにより摺動可能
に支持されたラック12Iが設けられ、これら2つのラ
ック12K,12Iの間には、これらのラック12K,
12Iにともに噛合するギア12Jが設けられている。
また、ギア12Jの中心にはロッド10Uの一端が回動
可能に接続されており、ロッド10Uの他端はレバー1
1Kに接続されている。また、レバー11Kとギア12
Aとはロッド10Vを介して接続されている。
態で用いられたブラケット15C(図7参照)に代え
て、図8に示すように、ブラケット15Fが設けられて
おり、このブラケット15Fに、ケーブル20Bに加え
て新たにケーブル20Dの一端が接続されている。ま
た、ケーブル20Dの他端は、レバー11Lに接続され
ている。また、ロッド10Sを介してレバー11Lとラ
ック12Iとが接続されている。
ーブル20A〜20Cは、チルト操作に応じてこのとき
のチルト操作量を伝達するようになっているが、上述の
ケーブル20Dは、この点で他のケーブル20A〜20
Cと異なって形成されている。すなわち、このケーブル
20Dは十分な撓みを有しており、ステアリング1がチ
ルト操作されてもインナケーブルとアウタケーブルとが
一体に作動して、チルト操作量をレバー11Lに伝達し
ないように構成されている。一方、ステアリング1がテ
レスコピック操作された場合には、インナケーブルがア
ウタケーブル内を摺動して、このテレスコピック操作量
をレバー11Lに伝達するように構成されている。
に移動するのは、テレスコピック操作された場合のみで
ある。一方、第2のベースプレート14Bには、ブラケ
ット15Eが取付けられ、ギア12Aはこのブラケット
15Eに回動可能に支持されている。また、図示するよ
うに、第1のベースプレート14A及びカム13Aもこ
のブラケット15Eに軸支されている。そして、テレス
コピック操作時にベースプレート14Bが移動すること
で、ギア12A,カム13A,第1のベースプレート1
4A及びブラケット15Eが一体となって移動するよう
になっている。
ピック操作時にベースプレート14Bが移動して、この
移動にともないギア12Aの位置が移動したときに、こ
のギア12Aの移動に追従して、ロッド10Vが作動す
るように、ケーブル20D以降の各部材の長さやレバー
比が設定されており、このようなロッド10Vの作動に
より、ギア12Aがブラケット15Eに対して相対回転
しないように設定されている。
レート14Bの位置が変化しても、この位置変化にロッ
ドロッド10Vが追従してチェンジレバー3の傾きが変
化しないように、キャンセル機構400の各部材の長さ
やレバー比等が設定されているのである。なお、このよ
うな各部材の長さやレバー比等については比較的容易に
設定することができる。
態で説明したものと同様に構成されているため説明を省
略する。第5実施形態にかかる変速操作レバー調整装置
は、上述のように構成されているので、ステアリングホ
イール1aをテレスコアップした場合には、ベースプレ
ート14Bが図中右上方に移動して、チェンジレバー3
の位置がテレスコピック操作方向に移動することになる
が、このとき、ロッド10Vが車体に対して移動しない
と仮定すると、相対的にギア12Aがロッド10Vに引
っ張られて、図中反時計廻りに回動してしまい、ベース
プレート14Aが時計廻りに回動してチェンジレバー3
の角度が変化してしまう。
は、ケーブル20Dが引っ張られることによりレバー1
1Lが時計廻りに回動して、ロッド10S,ラック12
I,ギア12J及びロッド10Uが図中右方向に移動す
る。これによりレバー11Kが反時計廻りに回動してロ
ッド10Vが図中右方向に移動する。そして、これによ
りギア12Aを時計廻りに回動させるような力がギア1
2A作用することになる。なお、この場合にはケーブル
20Aは何ら作動しないので、ラック12Kの車体に対
する相対的な移動はない。
ート14Bが図中右上方に移動することにより、ギア1
2Aがロッド10Vに引っ張られてギア12Aを反時計
廻りに回動させるような力が作用する。したがって、ベ
ースプレート14Bが移動することに起因するギア12
Aの反時計廻りの回動と、上述したようなロッド10V
から入力されるギア12Aの時計廻りの回動とが相殺さ
れて、チェンジレバー3の角度変化が抑制され位置だけ
が変更されるのである。なお、テレスコダウン時には、
各部材の作動が逆方向となるだけであり、やはり上述と
同様に、チェンジレバー3の角度変化が抑制される。
ると、この場合にはブラケット15Aがジョイント1d
廻りに回動することにより、チルト操作量がケーブル2
0Aを介してラック12Kに伝達される。一方、上述し
たように、ケーブル20Dはチルト操作が行なわれても
この動きがケーブル20D自信の撓みにより吸収される
ため、レバー11L,ロッド10S及びラック12Iは
作動しない。したがって、対向するラック12K,12
Iのうちラック12Kのみが作動することにより、ギア
12Jは回動しながら車体に対して移動して、この動き
がロッド10U,レバー11K及びロッド10Vを介し
てカム13Aに伝達される。したがって、これによりチ
ェンジレバー3の傾斜角度が変化する。
20Aのインナケーブル21Aが押されてラック12K
が図中右方向に移動する。また、上述したように、ラッ
ク12Iは作動しないので、この結果、2つのラック1
2K,12Iに噛合するギア12Jが回動しながら右方
向に移動する。これにより、ロッド10U,10Vがと
もに右方向に移動してギア12Aが時計廻りに回動し
て、ギア12Aと噛合するカム13Aが反時計廻りに回
動する。したがって、チルトアップ操作が行なわれる
と、このチルトアップ方向にチェンジレバー3が傾くの
である。なお、チルトダウン時には、上述と逆方向に各
部材が作動して、チェンジレバー3がチルトダウン方向
に傾くことになる。
した第4実施形態と同様の作動により、ベースプレート
14Bの位置変化が抑制される。つまり、ドライバがチ
ルトアップすると、ブラケット15Fがジョイント1d
廻りに回動して、ブラケット15Fに接続されたケーブ
ル20Bを介してチルト操作量がギア12Bに伝達され
る。これによりギア12Bが時計廻りに回動する。した
がって、ラック12C,12Dは図中左下方に移動す
る。
廻りに回動して、ケーブル20Cを介してチルト操作量
がギア12Fに伝達され、反時計廻りに回動する。これ
によりラック12G,12Hは、図中右上方に移動す
る。このとき、ラック12Dの移動量とラック12Hの
移動量とが等しくなるように、各部材が設定されている
ため、ギア12Eは中心位置が変化することなく回動し
て、ベースプレート14Bの位置が保持される。したが
って、チルト操作時にはチェンジレバー3の位置が変化
しない。
作レバー調整装置によれば、第3実施形態及び第4実施
形態の利点や効果に加えて、テレスコピック操作及びチ
ルト操作に対してそれぞれ独立してチェンジレバー3の
位置調整及び角度調整を実行でき、チェンジレバー3の
位置調整及び角度調整をステアリング位置や角度に応じ
て最適な状態に設定することができるという利点があ
る。 (f)第6実施形態の説明 次に、本発明の第6実施形態にかかる変速操作レバー調
整装置について説明すると、図9はその要部構成を示す
模式図である。
けるチルト操作に応じたチェンジレバー3の角度調整
と、第2実施形態におけるテレスコピック操作に応じた
チェンジレバー3の位置調整との両方をそれぞれ独立し
て実行できるようにしたものであり、基本的な考え方
は、上述した第5実施形態のものと同様である。そし
て、上述の第5実施形態がワイヤケーブルを用いてチェ
ンジレバー3の角度調整と位置調整とを行なうように構
成されていたのに対して、この第6実施形態では第1及
び第2実施形態で説明したリンク機構を用いてチェンジ
レバー3の角度調整と位置調整とを独立して行なうよう
に構成されている。なお、上述の各実施形態と同じ部材
については同一の符号を付してその説明を省略する。
達機構10と第2実施形態のリンク式伝達機構10との
両方そなえて構成した場合には、テレスコピック操作を
行なったときに、ベースプレート14Bの移動にともな
いギア12Aが回動してチェンジレバー3の角度も変化
してしまう。そこで、図9に示すように、この第6実施
形態にも、このようなテレスコピック操作時にチェンジ
レバー3の角度変化をキャンセルするための機構(第2
のキャンセル機構)500が設けられている。
00は、第1実施形態のレバー11Cとギア12Aとの
間に設けられており、主に、ロッド10R,10S,1
0T,10U,10V,レバー11J,11K,11L
及びラック12I,12J,12Kをそなえて構成され
ている。このうち、レバー11Jは、第2実施形態のレ
バー11E(図4,図5参照)に代えて設けられたもの
であり、第2実施形態で説明したロッド10Gに加え
て、ロッド10Rの一端が接続されている。また、ロッ
ド10Rの他端は、レバー11Kに接続されており、レ
バー11Kはロッド10Sを介してラック12Iに接続
されている。
されていたロッド10D(図3参照)の代わりにロッド
10Tが設けられており、このロッド10Tの他端にラ
ック12Kが接続されている。また、図示するように、
ギア12Aの下方にはロッド10Vの一端が接続されて
いる。なお、上述以外の部分は、第6実施形態で説明し
たキャンセル機構400(図8参照)と同様に構成され
ている。
ピック操作時にベースプレート14Bが移動して、この
移動にともないギア12Aの位置が移動したときに、こ
のギア12Aの移動に追従して、ロッド10Vが作動す
るように、キャンセル機構500の各部材の長さやレバ
ー比が設定されており、このようなロッド10Vの作動
により、テレスコピック操作時にギア12Aがブラケッ
ト15Eに対して相対回転しないように設定されてい
る。
レート14Bの位置が変化しても、この位置変化にロッ
ドロッド10Vが追従することにより、ギア12Aの回
動が抑制されチェンジレバー3の傾きが変化せずに位置
だけが変化するようになっているのである。第6実施形
態にかかる変速操作レバー調整装置は、上述のように構
成されているので、ドライバがテレスコピック操作を行
なうと、このテレスコピック操作量が図4に示すブラケ
ット15Cからロッド10E,レバー11D及びロッド
10Fを介して図9に示すレバー11Jに伝達される。
そして、レバー11Jが回動することにより、テレスコ
ピック操作量が2本のロッド10G,10Rに伝達され
る。このうちロッド10Gを介して伝達されたテレスコ
ピック操作量は、上述の第2実施形態と同様の作用によ
り、ベースプレート14Bに伝達され、これによりチェ
ンジレバー3の位置が調整される(図4参照)。
と、ロッド10Rに伝達されたテレスコピック操作量
は、図9に示すように、レバー11K及びロッド10S
を介してラック12Iに伝達される。また、このような
テレスコピック操作時には、ブラケット15Aが移動し
ないので、ロッド10A〜10Cが作動せず、図9に示
すレバー11Cは作動しない。したがって、図9に示す
ロッド10T及びラック12Kも作動しない。
にともに噛合するギア12Jは、ラック12Iの移動方
向と同方向に移動するとともに、ロッド10U,レバー
11L及びロッド10Vが作動してギア12Aが回動す
る。そして、このようなギア12Aの回動により、テレ
スコピック操作時のチェンジレバー3の角度変化が抑制
されて、チェンジレバー3の位置のみが調整される。つ
まり、テレスコピック操作時にベースプレート14Bが
移動しても、この移動に追従するようにロッド10Vが
作動するので、ギア12Aがロッド10Vに引っ張られ
たり押し出されたりすることがなく、チェンジレバー3
の角度変化が抑制されるのである。
コアップ時には、図4に示すように、レバー10Fが上
方に引っ張られることにより、図9に示すレバー11J
が反時計廻りに回動して、ロッド10Rが下方に移動
し、レバー11Kが反時計廻りに回動する。これにより
ロッド10S及びラック12Iが図中右方向に移動す
る。また、上述したように、このときラック12Kは移
動しないので、結果的にギア12J及びロッド10Uが
図中右方向に移動する。これにより、レバー11Lが反
時計廻りに回動してロッド10Vが図中右方向に移動す
る。そして、このようなロッド10Vの作動により、ギ
ア12Aを反時計廻りに回動させるような力が作用す
る。
中右上方に移動することにより、チェンジレバー3の位
置がテレスコピック操作方向に移動することになるが、
このときロッド10Vが車体に対して移動しないと仮定
すると、相対的にギア12Aがロッド10Vに引っ張ら
れて、図中時計廻りに回動してしまい、ベースプレート
14Aが時計廻りに回動してチェンジレバー3の角度が
変化してしまう。
従して作動するため、ベースプレート14Bの移動に起
因するギア12Aの時計廻りの回動と、ロッド10Vか
ら入力されるギア12Aの反時計廻りの回動とが相殺さ
れて、チェンジレバー3の角度変化が抑制され位置のみ
が変化するのである。なお、テレスコダウン時には、各
部材の作動が逆方向となるだけであり、やはり上述と同
様に、チェンジレバー3の角度変化が抑制される。
ると、このときには、図3に示すブラケット15Aがジ
ョイント1d廻りに回動することにより、チルト操作量
がロッド10A〜10C及びレバー11A〜11Cを介
して、図9に示すロッド10Tに伝達される。そして、
これによりラック12Kが駆動される。また、このとき
には、図4に示すレバー11Dもジョイント1d廻りに
回動して、図9に示すロッド10F,レバー11J,ロ
ッド10R,レバー11K及びロッド10Sを介してチ
ルト操作量がラック12Iに伝達される。
12Kとラック12Iとの移動方向が一致することにな
るので、ギア12Jが車体に対して移動して、この動き
がロッド10U,レバー11K及びロッド10Vを介し
てカム13Aに伝達される。そして、これによりチェン
ジレバー3の傾斜角度が変化する。例えば、チルトアッ
プ時にはラック12K及びラック12Iは、ともに図9
中左方向に移動する。これによりギア12J,ロッド1
0U,レバー11L及びロッド10Vがいずれも左方向
に移動し、ギア12Aが時計廻りに回動する。したがっ
て、図3に示すように、カム13が反時計廻りに回動し
てチルト操作に応じてチェンジレバー3の角度が調整さ
れるのである。
した第2実施形態と同様の作動により、ベースプレート
14Bの位置変化が抑制される。つまり、ドライバがチ
ルト操作すると、図5に示すように、ギア12Dとギア
12Hとが互いに逆方向に等しい距離だけ移動し、ギア
12Eは、中心位置が変化することなく回動してベース
プレート14Bの位置が保持されるのである。
装置は、上述のように構成されているので、第1実施形
態及び第2実施形態の利点や効果に加えて、テレスコピ
ック操作及びチルト操作に対してそれぞれ独立してチェ
ンジレバー3の位置調整及び角度調整を実行でき、チェ
ンジレバー3の位置調整及び角度調整をステアリング位
置や角度に応じて最適な状態に設定することができると
いう利点がある。 (g)第7実施形態の説明 次に、第7実施形態にかかる変速操作レバー調整装置に
ついて説明すると、この第7実施形態は、チルト操作に
応じたチェンジレバー3の角度調整と、テレスコピック
操作に応じたチェンジレバー3の位置調整との両方をモ
ータ等のアクチュエータを用いてそれぞれ独立して調整
できるようにしたものである。また、以下では、上述し
た各実施形態で説明した部材と同一の部材については、
同一の符号を付しその説明を省略する。
バー調整装置の要部構成を示す模式図であって、ステア
リング機構(図1及び図2の符号1参照)とチェンジレ
バー3との間には、上述した各実施形態で説明したよう
な機械的な伝達機構は設けられておらず、このような機
械的な伝達機構に代えて、各種アクチュエータ30A,
30Fが伝達機構として設けられている。
エータ(モータ)30Aが接続されており、ギアアクチ
ュエータ30Aによりギア12Aが回転駆動されること
で、チェンジレバー3の傾斜角度が変更されるようにな
っている。また、これと同様に、ギア12Fにはギアア
クチュエータ(モータ)30Fが接続されており、ギア
アクチュエータ30Fによりギア12Fが回転駆動され
ることにより、ベースプレート14Bの位置が変化し
て、チェンジレバー3の位置が変更されるようになって
いる。
レバー調整装置の要部構成を示す機能ブロック図であ
る。図11に示すように、上述したアクチュエータ30
A,30Fは、いずれも制御手段としてのコントローラ
40に接続されており、このコントローラ40からの制
御信号に基づいてその作動が制御されるようになってい
る。
41〜56が設けられている。これらの各センサ41〜
56は、いずれもコントローラ40に接続されており、
コントローラ40では、これらの各センサからの検出情
報に基づいて、ギアアクチュエータ30A,30Fに対
する制御信号を設定するようになっている。そして、こ
のような構成により、ドライバのシートポジションやス
テアリング位置及び角度等、ドライビングポジションに
応じてチェンジレバー3の傾きや位置を設定することが
できるようになっているのである。
チュエータ30A,30Fの制御系について説明する
と、ステアリング機構には、チルト角度を検出するチル
トセンサ41及びテレスコピック量を検出するテレスコ
センサ42が設けられている。また、各ギア12A,1
2Fの近傍には、これらのギア12A,12Fの作動状
態(作動量)をそれぞれ検出しうるギア位置センサ4
3,44が設けられている。
シート)には、シートのスライド位置,リクライニング
角度及びシート高さをそれぞれ検出しうるスライドセン
サ45,リクライニングセンサ46及びハイトセンサ4
7が設けられている。また、運転席近傍には、スタンダ
ードスイッチ48,メモリスイッチ49,キャンセルス
イッチ50,ストップスイッチ51,ポジションスイッ
チ52及びマニュアルスイッチ53が設けられている。
なお、これらの各スイッチ48〜53の機能については
後述する。
なるとこれを検出するイグニッションスイッチ54、車
速を検出する車速センサ55及び運転席のドアの開閉に
連動してオンオフ信号を発するドアスイッチ56が設け
られている。そして、上述の各種のセンサ(スイッチ)
41〜56からの情報に基づいてコントローラ40で各
アクチュエータ30A,30Fに対する制御信号が設定
され、この制御信号に基づいて各ギア12A,12Fが
所定量だけ回動して、チェンジレバー3の角度や位置が
調整されるようになっている。
バー3の角度調整及び位置調整に関して、以下の複数の
モードが設定されている。以下、それそぞれのモードに
ついて説明する。 マニュアルスイッチ53の操作による設定 ドライバの意思を最優先させたモードであって、チェン
ジレバー3の傾斜角度及び位置の設定をドライバが自ら
調整するモードである。ここでは、マニュアルスイッチ
53が操作されると、各センサ41〜47からの検出情
報とは無関係に、ストップスイッチ51が操作されるま
でアクチュエータ30A,30Fが作動するようになっ
ている。つまり、ドライバがこのマニュアルスイッチ5
3を操作することにより、シートポジションやステアリ
ングの角度等に関係なく独立してチェンジレバー3を好
みの傾斜角度及び位置にできるようになっている。
は、チェンジレバー3の角度を調整するスイッチと、位
置を調整するスイッチとの総称であり、角度調整スイッ
チと位置調整スイッチとが一体に構成されていてもよい
し、別々に構成されていてもよい。 リモコンキー57による設定 ドアのロック・アンロックを行なうリモコンキー57を
用いてチェンジレバー3の傾斜角度及び位置設定を自動
的に行なうものであり、ここでは、リモコンキーコント
ローラ58により、リモコンキー57によるドアのロッ
ク・アンロック操作が認識されるようになっている。そ
して、リモコンキー57によりドアがロックされると、
コントローラ40には、このときのイグニッションオフ
直前のチェンジレバー3の角度及び位置が記憶されるよ
うになっている。
りドアが解錠(アンロック)されると、リモコンキーコ
ントローラ58によりリモコンキー57による解錠が認
識され、前回の(イグニッションオフ直前の)チェンジ
レバー3の角度及び位置が再生されるようになってい
る。 スタンダードスイッチ48による標準位置への自動設
定 チェンジレバー3の角度及び位置を、予めコントローラ
40内に設定された標準位置(角度と位置との両方を含
む)に設定するとともに、シート位置,ステアリングの
チルト角及びテレスコ操作量に連動して、チェンジレバ
ー3の角度及び位置を標準位置から自動的に修正するも
のである。
されると、チェンジレバー3は自動的にシート位置及び
ステアリングの角度,位置に応じて、最も標準的な角度
及び位置にチェンジレバー3が自動的に調整されるよう
になっている。ここで、コントローラ40内には、ステ
アリングのチルト角及びテレスコ操作量やシート位置が
予め設定された基準位置にあるときのチェンジレバー3
の角度及び位置が予め設定されている(チェンジレバー
3の標準位置)。また、コントローラ40には、チルト
センサ41,テレスコセンサ42,スライドセンサ4
5,リクライニングセンサ46及びハイトセンサ47か
らの各情報をパラメータとして、シート位置及びステア
リング機構が調整されるとこれに追従してチェンジレバ
ー3の角度及び位置を修正するためのマップ(図示省
略)又は演算手段が設けられている。
されたときに、ステアリングのチルト角及びテレスコ操
作量やシート位置が基準の位置にあれば、チェンジレバ
ー3が上述したような標準位置に設定されるのである。
また、ステアリングがチルト操作やテレスコ操作されて
いたり、シート位置が調整されていたりすると、上記セ
ンサ41,42,45〜47からの情報に基づいて、チ
ェンジレバー3の角度及び位置が自動的に連動修正され
るようになっているのである。これにより、ドライバの
体格や好みを反映したチェンジレバー角度及び位置が自
動的に設定されるようになっているのである。
の角度及び位置が設定された後に、ドライバがシート位
置やステアリング機構を調整した場合にも、その都度、
これらの操作に連動してチェンジレバー3の角度及び位
置が修正されるようになっている。例えば、上述したよ
うなスタンダードスイッチ48の操作によりチェンジレ
バー3の角度及び位置が設定された後に、マニュアル操
作でシートのリクライニング角度を調整した場合、コン
トローラ40によりステアリング及びシートの位置から
ドライバの肩の位置や腕の長さ等が算出(又は推定)さ
れ、ドライバに適したチェンジレバー角度及び位置が設
定される。そして、このチェンジレバー角度及び位置と
なるように、各アクチュエータ30A,30Fへの制御
信号が設定されて、チェンジレバー3の角度及び位置が
自動的に連動修正されるのである。ただし、キャンセル
スイッチ50を操作した場合には、このような連動修正
の機能はキャンセルされるようになっている。 メモリスイッチ49及びポジションスイッチ52によ
る設定 メモリスイッチ49は、チェンジレバー傾斜角度及び位
置を調整した後、この状態を記憶するものであり、ポジ
ションスイッチ52はメモリスイッチ49により記憶さ
れた角度及び位置を再生するためのものである。
イッチ49が操作されると、このときのチェンジレバー
角度及び位置が自動的にコントローラ40に記憶される
ようになっている。また、その後イグニッションを再び
オンにしてポジションスイッチ52を操作すると、前回
メモリスイッチ49により記憶されたチェンジレバー傾
斜角度及び位置が自動的に再生されるようになってい
る。 乗降時のチェンジレバー傾斜角度連動動作 さて、この第7実施形態の変速操作レバー調整装置で
は、助手席側からの乗降性を向上させるべく、車両降車
時に、チェンジレバー3の角度及び位置が降車の妨げに
ならない方向に最大限移動,傾斜するようになってい
る。この場合、イグニッションスイッチ54からの検出
情報に基づいて、イグニッションオフで且つキーが抜か
れたとコントローラ40で判定されると、各アクチュエ
ータ30A,30Fに作動制御信号が設定されて、チェ
ンジレバー3が最大限移動,傾斜するようになってい
る。
クされると、上述した「リモコンキー57による設
定」と同様に、コントローラ40にはこのときのイグニ
ッションオフ直前のチェンジレバー3の角度及び位置が
記憶されるようになっている。そして、次回上記のリモ
コンキー57によりドアが解錠(アンロック)される
と、リモコンキーコントローラ58によりリモコンキー
57による解錠が認識され、ドライバが乗車した後、前
回の(イグニッションオフ直前の)チェンジレバー3の
角度及び位置が再生されるようになっている。
各モード〜において、チェンジレバー3の角度及び
位置の調整,記憶及び再生は、各ギア12A,12Fの
位相に基づいてアクチュエータ30A,30Fの作動が
制御されるようになっており、調整時または再生時に
は、コントローラ40では、各ギア位置センサ43,4
4からの情報に基づいてギア12A,12Fが所定の位
相まで回動したことが検出されると各アクチュエータ3
0A,30Fに作動停止信号が出力されるようになって
いる。
制御の優先順位が設定されている。ここで、優先順位の
高い順に説明すると、 1.マニュアルスイッチ53による動作 2.ストップスイッチ51による停止 3.記憶されたチェンジレバー角度,位置への再生動作 4.チェンジレバー角度,位置の記憶動作(調整機能が
停止状態のときのみ) 5.チェンジレバー角度,位置の標準位置設定動作 6.ステアリング及びシート位置に対する修正連動動作 7.乗降時連動動作 となる。
位置調整の〜の各モードに対しては、以下のような
禁止/停止条件が設けられており、下記の条件のうち1
つでも成立すると、角度及び位置の自動調整前であれば
制御を禁止し、自動調整中であれば、制御を停止するよ
うになっている。 1.車速が所定速度(例えば3km/h)以上 2.マニュアルスイッチ53がオン 3.フェイルセーフ機能により故障を検出 4.自動調整中、他のチェンジレバー角度,位置調整制
御指令を受信 5.ストップスイッチ51がオン これらの条件は、主に安全性を考慮したものであって、
1.は車速センサ55からの検出情報に基づいて制御を
禁止(又は停止)するようになっている。また、2.は
マニュアルスイッチ53がオンであれば、ドライバが自
分の意思でチェンジレバーの角度,位置を調整しようと
していると判定して、他の自動調整を禁止する(又は停
止させる)のである。
ーフ機能により何らかの故障が検出された場合には、安
全性を考慮して自動調整を禁止する又は停止させるもの
であり、4.は自動調整中にコントローラ40に他の制
御指令が入力された場合には、予測不能な作動が生じる
ことが考えられるため自動調整を停止させるものであ
る。さらに、5.はドライバに自動調整を中止したいと
いう意思があるものとして、制御を禁止(又は停止す
る)ものである。
バー調整装置は、上述のように構成されているので、各
モード〜の動作について説明すると以下のようにな
る。まず、マニュアル操作時の動作について、図18に
示すフローチャートを用いて簡単に説明する。この場合
には、ステップS81でイグニッションスイッチ54が
オンになると制御が開始して、ステップS82でマニュ
アルスイッチ53が操作されたと判定されると、ステッ
プS83でマニュアルスイッチ53の操作に応じてアク
チュエータ30A,30Fが駆動される。また、ステッ
プS82でマニュアルスイッチ53が操作されていない
と判定された場合には、そのままリターンする。
置の調整がドライバの好みに応じて調整される。次に、
のリモコンキー57によるチェンジレバー角度,位置
の自動記憶及び再生の動作の一例について、図12に示
すフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS
1で、ドアのアンロック(解錠)が検出されると、ステ
ップS2では、この解錠がリモコンキー57によるもの
か否かがリモコンキーコントローラ58により判定され
る。リモコンキー57によるものであれば、ステップS
3に進み、前回、リモコンキー57でドアロックしたと
きのチェンジレバー角度,位置への再生動作が行われ、
その後ステップS4に進む。また、リモコンキー57に
よる解錠でなければ、そのままステップS4に進む。
イッチ54がオンになり、ステップS5でドライバが改
めてチェンジレバー3の角度や位置を調整した後、ステ
ップS6でイグニッションオフとなると、その後、ステ
ップS7でドアロック操作が実行されたか否かが判定さ
れる。ドアロック操作が行なわれていない場合には、ス
テップS8に進みイグニッションスイッチ54が再びオ
ンとなるとステップS5に戻る。
モコンキーコントローラ58により、上記ドアロックが
リモコンキー57によるものか否かが判定される。リモ
コンキー57によるものであれば、ステップS9に進
み、イグニッションオフ時のチェンジレバー角度,位置
(ステップS5でのチェンジレバー角度,位置)がリモ
コンキー57のキーレスコードに対応して記憶され、そ
の後リターンする。また、通常のキー又はドアロックノ
ブの操作によるドアロックの場合には、ステップS11
に進み、チェンジレバー角度,位置を記憶することなく
リターンする。そして、次回リモコンキー57によりド
アが解錠されると、今回記憶されたチェンジレバー角
度,位置への再生動作が行われるのである。
るチェンジレバー角度及び位置の自動設定時の動作の一
例について、図13に示すフローチャートを用いて説明
する。まず、ステップS21でイグニッションスイッチ
54がオンとなり、ステップS22でシートのスライド
調整が実行されると、ステップS23でスタンダードス
イッチ48が操作されたか否かが判定される。そして、
スタンダードスイッチ48が操作されていなければ、そ
のままリターンする。
スイッチ48が操作されたと判定されると、ステップS
24でチルトセンサ41,テレスコセンサ42,スライ
ドセンサ45,リクライニングセンサ46及びハイトセ
ンサ47からの情報がコントローラ40に入力される。
そして、ステップS25で、上記の各センサ41,4
2,45〜47からの検出情報に基づいてチェンジレバ
ー3の目標位置及び目標傾斜角度が算出される。次に、
ステップS26に進み、ギア位置センサ43,44から
の情報が取り込まれ、ステップS27でこれらの情報に
基づいてアクチュエータ30A,30Fの駆動量が計算
される。そして、このアクチュエータ30A,30Fを
駆動するための制御信号が出力されて、ステップS28
でアクチュエータ30A,30Fが駆動される。
及び目標傾斜角度に調整される。なお、上述のステップ
S22は省略してもよい。また、ステップS22は、シ
ートスライド調整に限られるものではなくシートのリク
ライニング調整やステアリングのテレスコピック操作で
もよいし、これらを複合的に組み合わせたドライビング
ポジションの調整でもよい。
作後、又は標準位置の自動設定後に、シートリクライニ
ング操作等が行なわれた場合のチェンジレバー3の角
度,位置の連動修正の動作の一例について、図14に示
すフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS
31でイグニッションスイッチ54がオンとなり、ステ
ップS32でキャンセルスイッチ50がオンとなるとス
テップS33に進む。なお、ここでは、キャンセルスイ
ッチ50がオンである場合に、連動修正が許可状態とな
り、キャンセルスイッチ50がオフである場合に連動修
正の機能がキャンセルされるものとする。
又は標準設定のいずれかであるかが判定される。つま
り、このステップS33では、チェンジレバー3の角
度,位置を記憶したままの状態であるか、記憶された角
度,位置を再生した状態であるのか、又はスタンダード
スイッチ48により標準の角度,位置に設定された状態
であるかが判定され、このうち1つでも該当していれ
ば、次にステップS34に進み、いずれの状態でもない
と判定されると、そのままリターンする。
のリクライニングを調整したか否かが判定され、リクラ
イニング調整をした場合にはステップS35に進み、そ
うでない場合には、リターンする。ステップS35で
は、上述したステップS24と同様に、チルトセンサ4
1,テレスコセンサ42,スライドセンサ45,リクラ
イニングセンサ46及びハイトセンサ47からの情報が
コントローラ40に入力される。
サ41,42,45〜47からの検出情報に基づいてチ
ェンジレバー3の目標位置及び目標傾斜角度が算出され
る。また、ステップS37で、ギア位置センサ43,4
4からの情報が取り込まれ、その後、ステップS38で
これらの情報に基づいてアクチュエータ30A,30F
の駆動量が計算される。そして、このアクチュエータ3
0A,30Fを駆動するための制御信号が出力されて、
ステップS39でアクチュエータ30A,30Fが駆動
される。
クライニング操作等に連動して調整される。なお、上述
のステップS34は、シートリクライニング調整に限ら
れるものではなくシートのスライド調整やステアリング
のテレスコピック操作等でもよいし、これらを複合的に
組み合わせたドライビングポジションの調整でもよい。
反映されていないが、キャンセルスイッチ50がオン
(即ち、連動修正許可状態)のときに、下記の条件がい
ずれか1つでも成立するとチェンジレバー3の角度,位
置の連動修正動作が停止又はキャンセルされる。 1.イグニッションスイッチ54をオフにした時 2.チェンジレバー3の調整範囲が記憶可能範囲外にな
った時 3.マニュアルスイッチ53を操作した時 4.フェイルセーフ機能により故障を検出した時 さて、次にのメモリスイッチ49及びポジションスイ
ッチ52によるチェンジレバー角度,位置の記憶動作及
び再生動作の一例について、図15及び図16に示すフ
ローチャートを用いて説明する。
て記憶動作について説明すると、ステップS41でイグ
ニッションスイッチ54がオンとなると、ステップS4
2でマニュアルスイッチ53がオフか否かが判定され
る。マニュアルスイッチ53がオンであれば、このマニ
ュアルスイッチ53による設定(マニュアルモード)が
最優先されるため、NOのルートを通ってリターンす
る。
れば、ステップS43に進み、メモリスイッチ49がオ
ンか否かが判定される。メモリスイッチ49がオフであ
ればNOのルートを通ってリターンし、オンであればス
テップS44に進む。そして、ステップS44でポジシ
ョンスイッチ52がオンか否かが判定され、ポジション
スイッチ52がオンであればステップS45に進み、オ
フであればリターンする。
43,44の情報が取り込まれ、ステップS46でアク
チュエータ30A,30Fの駆動量が計算される。そし
て、このアクチュエータ30A,30Fを駆動するため
の制御信号が出力される。また、図16に示すフローチ
ャートを用いて再生動作について説明すると、ステップ
S51でイグニッションスイッチ54がオンとなると、
ステップS52でマニュアルスイッチ53がオフか否か
が判定される。マニュアルスイッチ53がオンであれ
ば、上述したように、マニュアルモードが最優先される
ため、NOのルートを通ってリターンする。
ステップS53に進み、ポジションスイッチ52がオン
であるか否かが判定される。そして、ポジションスイッ
チ52がオフであれば、そのままリターンして、ポジシ
ョンスイッチ52がオンであれば、ステップS54以下
に進み、メモリスイッチ49により記憶されたチェンジ
レバー3の角度及び位置を再生する。すなわち、この場
合には、まず、ステップS54で、前回メモリスイッチ
49の操作により記憶されたチェンジレバー3の角度及
び位置から、アクチュエータ30A,30Fを駆動する
ための駆動信号を読み込み、その後ステップS55で各
アクチュエータ30A,30Fを所定位相だけ駆動する
のである。そして、このような動作により、記憶された
チェンジレバー3の角度及び位置が再生される。
て、の乗降時のチェンジレバー傾斜角度連動動作の一
例について説明すると、まず、ステップS61でドアの
アンロック(解錠)が検出されると、ステップS62で
この解錠がリモコンキー57によるものか否かがリモコ
ンキーコントローラ58により判定される。リモコンキ
ー57によるものであれば、ステップS63に進み、ド
ライバが乗車した後、前回リモコンキー57でドアロッ
クしたときのチェンジレバー角度,位置への再生動作が
行われる。また、リモコンキー57による解錠でなけれ
ば、そのままステップS64に進む。
められて、ステップS66でイグニッションスイッチ5
4がオンになり、ステップS67でドライバがシート位
置等のドライビングポジションが調整された後、ステッ
プS68でイグニッションスイッチ54がオフとなり、
ステップS69でキーが抜かれると、ステップS70で
チェンジレバー位置,傾斜角度が乗降の妨げにならない
方向に最大限、移動及び傾斜する。なお、ステップS6
7は省略してもよい。
が実行されたか否かが判定される。ドアロック操作が行
なわれていない場合には、ステップS64に戻り、以
下、ステップS64〜S71のルーチンを繰り返す。一
方、ドアロック操作が行なわれると、リモコンキーコン
トローラ58により、上記ドアロックがリモコンキー5
7によるものか否かが判定される。リモコンキー57に
よるものであれば、ステップS72からステップS73
に進み、イグニッションオフ時のチェンジレバー角度,
位置がリモコンキー57のキーレスコードに対応して記
憶される。また、通常のキー又はドアロックノブの操作
によるドアロックの場合には、ステップS74に進み、
チェンジレバー角度,位置を記憶することなくリターン
する。
態にかかる変速操作レバー調整装置によれば、上記各実
施形態の利点や効果に加えて、ドライバの好みに応じて
マニュアル操作でチェンジレバー3の角度や位置を独立
して調整できるほか、ステアリング機構のチルト操作や
テレスコピック操作だけでなく、ドライビングポジショ
ンに応じて自動的にチェンジレバー3の角度や位置を独
立して調整できる利点がある。
レバー調整装置は、上述の構成に限定されるものてはな
く、例えば、図19に示すように、チェンジレバー3の
傾斜角度を調整するためのアクチュエータ30Aだけを
設けて構成してもよいし、また、図20に示すによう
に、チェンジレバー3の位置を調整するためのアクチュ
エータ30Fだけを設けて構成してもよい。 (h)その他 本発明の変速操作レバー調整装置は、上述の各実施形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述した各実
施形態では、チェンジレバー3をインストルメントパネ
ル2内に設けた場合について説明したが、チェンジレバ
ー3をフロアに設けてもよいし、その他の場所に設けて
もよい。
適用されるトランスミッションは、オートマチックトラ
ンスミッション及びマニュアルトランスミッションのい
ずれであってもよく、変速操作レバー3をそなえていれ
ば、トランスミッションの機構についてはなんら限定さ
れるものではない。
発明の変速操作レバー調整装置によれば、ドライバが自
分の好みに応じてステアリング機構をチルトさせたとき
に、このチルト操作量に応じて変速操作レバーの傾斜角
度を自動的に調整できるという利点がある。また、これ
によりドライバの体格や好みに応じたドライビングポジ
ションを得ることができるという利点がある。
バー調整装置によれば、ドライバが自分の好みに応じて
ステアリング機構をテレスコピック操作したときに、こ
のテレスコピック操作量に応じて変速操作レバーの位置
を自動的に調整できるという利点がある。また、これに
より、ドライバの体格や好みに応じたドライビングポジ
ションを得ることができるという利点がある。
バー調整装置によれば、上述した第1及び第2と同様の
利点があるほか、ドライバが自分の好みに応じてステア
リング機構をチルト及びテレスコピック操作したとき
に、これらのチルト操作量及びテレスコピック操作量に
応じて自動的に変速操作レバーの傾斜角度及び位置を自
動的に調整できるという利点がある。また、これにより
ドライバの体格や好みに応じたドライビングポジション
を得ることができるという利点がある。
バー調整装置によれば、変速操作レバーが取り付けられ
た第1ベースプレートの傾斜角度を変更することで変速
操作レバーの角度が調整され、第2のベースプレートの
位置を変更することで変速操作レバーの位置が調整され
るので、変速操作レバー自体の支持剛性が低下するおそ
れがない。また、第1のキャンセル機構によりチルト操
作が第2のベースプレートには伝達されず、且つ第2の
キャンセル機構によりテレスコピック操作量が偏心カム
には伝達されないので、ドライバの好みに応じて変速操
作レバーの角度や位置をそれぞれ独立して調整すること
ができる利点がある。
調整装置が適用される車両の運転席を示す模式図であ
る。
調整装置が適用されるステアリング機構を説明するため
の模式図である。
調整装置の要部構成及びその動作を説明するための図で
ある。
調整装置の要部構成及びテレスコピック操作時の動作を
説明するための図である。
調整装置の説明するための図であってチルト操作時の動
作を説明するための図である。
調整装置の要部構成を示す模式図である。
調整装置の要部構成を示す模式図である。
調整装置の全体構成を示す模式図である。
調整装置の要部構成を示す模式図である。
ー調整装置の要部構成を示す模式図である。
ー調整装置の機能を説明するための模式的なブロック図
である。
ー調整装置の動作を説明するためのフローチャートの一
例である。
ー調整装置の動作を説明するためのフローチャートの一
例である。
ー調整装置の動作を説明するためのフローチャートの一
例である。
ー調整装置の動作を説明するためのフローチャートの一
例である。
ー調整装置の動作を説明するためのフローチャートの一
例である。
ー調整装置の動作を説明するためのフローチャートの一
例である。
ー調整装置の動作を説明するためのフローチャートの一
例である。
ー調整装置の変形例を示す模式図である。
ー調整装置の変形例を示す模式図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 車両に設けられた変速操作レバーと、 テレスコピック操作可能なステアリング機構と、 該ステアリング機構と該変速操作レバーとの間で該ステ
アリング機構のテレスコピック操作を伝達して、テレス
コピック操作量に応じて該変速操作レバーの取り付け位
置を移動させる伝達機構とをそなえていることを特徴と
する、変速操作レバー調整装置。 - 【請求項2】 車両に設けられた変速操作レバーと、 チルト操作可能なステアリング機構と、 該ステアリング機構と該変速操作レバーとの間で該ステ
アリング機構のチルト操作を伝達して、チルト操作量に
応じて該変速操作レバーを傾斜させる伝達機構とをそな
えていることを特徴とする、変速操作レバー調整装置。 - 【請求項3】 車両に設けられた変速操作レバーと、 テレスコピック操作及びチルト操作可能なステアリング
機構と、 該ステアリング機構と該変速操作レバーとの間で該ステ
アリング機構のテレスコピック操作及びチルト操作を伝
達して、テレスコピック操作量及びチルト操作量に応じ
て該変速操作レバーをそれぞれ移動及び傾斜させる伝達
機構とをそなえていることを特徴とする、変速操作レバ
ー調整装置。 - 【請求項4】 該伝達機構が、 該変速操作レバーが取り付けられ且つ揺動可能に支持さ
れた第1のベースプレートと、 該第1のベースプレートに当接する偏心カムと、 該偏心カムに該ステアリング機構のチルト操作を伝達す
る第1の伝達手段と、 該偏心カムを支持するとともに直線方向に移動可能設け
られた第2のベースプレートと、 該第2のベースプレートに該ステアリング機構のテレス
コピック操作を伝達する第2の伝達手段とをそなえると
ともに、 該チルト操作を該第2のベースプレートには伝達しない
第1のキャンセル機構及び該テレスコピック操作を該偏
心カムには伝達しない第2のキャンセル機構をそなえて
いることを特徴とする、請求項3記載の変速操作レバー
調整装置。
Priority Applications (1)
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CN112186607A (zh) * | 2020-08-31 | 2021-01-05 | 神华新能源有限责任公司 | 一种手车摇把 |
-
1999
- 1999-05-17 JP JP13636199A patent/JP3783468B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN112186607A (zh) * | 2020-08-31 | 2021-01-05 | 神华新能源有限责任公司 | 一种手车摇把 |
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