JP2000323802A - 配線基板、半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

配線基板、半導体装置およびその製造方法

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  • Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の空中配線あるいはエアブリッジ構造で
は、基板の誘電率の影響を受ける問題や、微細配線の形
成が困難である問題、さらには工程が複雑な問題があっ
たが、簡単な工程で製造できて、伝送特性に優れた配線
構造を提供する。また、低損失線路を有した実装基板あ
るいは半導体装置を提供する。また上記配線構造を有し
た半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 メッシュシートあるいは多孔シート1上
に形成された配線2とキャビティーを有し該キャビティ
ー底部にグランドプレーン4を有する二つの基板3から
構成し、メッシュシートあるいは多孔シート1上に形成
された配線2が、キャビティーを有し該キャビティー底
部にグランドプレーンを有する二つの基板により、キャ
ビティーが向き合いシートとグランドプレーンが空間を
介して並行になるように挟む構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線基板、それを
用いた半導体装置およびその製造方法に関し、特に、伝
送線路を有し、高周波IC用パッケージに好ましい配線
基板とそれを用いた半導体装置およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】高周波回路配線の寄生容量を低減するた
めに、空中配線(エアブリッジ配線)構造およびその製
造方法が提案されている。例えば、特開平7−1352
51号公報、特開平8−335635号公報には基板上
に形成された下部配線を跨いで上部配線が形成される構
造が提案されている。また、特許第2615608号に
係る公報には基板に凹部を形成し、その凹部底面上に形
成された下部配線を跨いで上部配線が形成される構造が
記載されている。
【0003】高周波線路では、信号線がグランドプレー
ンで覆われ、信号線とグランドプレーンとの間が空気で
ある空中配線が理想的である。しかし、上記のいずれの
従来技術おいても下部配線を一部分で上部配線が跨ぐこ
とはできても、下部信号線を上部グランドプレーンで全
て覆う構造を実現することは難しい。また、上記従来例
でストリップライン構造を実現できたとしても信号線路
となる下部配線が基板上に形成されているため、基板の
誘電率の影響を受けて伝送損失が生じる。さらに、上記
の従来技術においては、空間を設けて上部配線を形成す
るために犠牲層と呼ばれる層を下部配線上に一旦形成
し、上部配線形成後に前記犠牲層を除去する必要がある
ため、工数が長くなるという問題があり、また、犠牲層
の残滓により伝送特性が劣化してしまう問題もあった。
また、特開昭58−137297号公報には、打抜き加
工した結線パターン上にチップ部品を半田付けした空中
配線体が提案されているが、パターンが微細な場合には
打抜き加工が困難であったりパターンがだれたりするた
め、微細な配線には適用できない問題があり、また正確
なパターンの形成が難しいという問題があった。
【0004】一方、両面貫通孔を有する多孔シート上に
配線あるいは導電パターンを形成した例が特許第279
9411号と特許第2841045号に係る公報に提案
されている。特許第2799411号の公報には、高周
波回路として用いることができるとの記載もあるが、こ
れらの公報に記載されたものは、信号線路に対し空間を
介してグランドプレーンを配置したものではなく、伝送
線路とは無関係のものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の空中配線あるいはエアブリッジ構造では、基板の
誘電率の影響を受ける問題や微細配線を形成することが
困難であるという問題があった。また、製造工程が複雑
になったり、犠牲層を用いた場合には犠牲層の残滓によ
り伝送特性が劣化してしまう問題があった。
【0006】本願発明の課題は、上述した従来技術の問
題点を解決することであって、その目的は、第1に、伝
送特性に優れた配線基板を提供することであり、第2
に、低損失伝送線路を有した半導体装置を提供すること
であり、第3に、上記配線構造を有した半導体装置を簡
単な工程で製造できる方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明によれば、伝送線路を構成する配線を有する
絶縁性のメッシュシートあるいは多孔シートと、キャビ
ティが形成された基板と、を有し、前記キャビティを塞
ぐように前記基板上に前記メッシュシートあるいは多孔
シートが貼着され、前記キャビティの底面にグランドプ
レーンが形成されているか、若しくは、前記基板が金属
により形成されていることを特徴とする配線基板、が提
供される。また、上記の目的を達成するため、本発明に
よれば、伝送線路を構成する配線を有する絶縁性のメッ
シュシートあるいは多孔シートと、キャビティが形成さ
れた2枚の基板と、を有し、前記2枚の基板が前記メッ
シュシートあるいは多孔シートを挟み込んで前記キャビ
ティ同士が向き合うように貼り合わされており、前記キ
ャビティの底面にグランドプレーンが形成されている
か、若しくは、前記基板が金属により形成されているこ
とを特徴とする配線基板、が提供される。
【0008】また、上記の目的を達成するため、本発明
によれば、上記いずれかの配線基板の配線に半導体チッ
プの電極が接続されていることを特徴とする半導体装
置、が提供される。そして、好ましくは、前記半導体チ
ップが、貼り合わされた2枚の基板によって形成される
キャビティ内に気密に封止される。
【0009】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明によれば、上述した半導体装置の製造方法であって、
(1)メッシュシートあるいは多孔シートに配線を設け
て配線シートを形成する工程と、(2)前記配線シート
の配線と半導体チップの電極とを接続する工程と、
(3)キャビティが形成された基板上に、前記キャビテ
ィ上に前記半導体チップが位置するように、前記配線シ
ートを貼り付けるか、あるいは、キャビティが形成され
た2枚の基板同士を、キャビティ同士が向き合うように
して、前記配線シートを挟み込んで、貼り合わせること
により、基板上に半導体チップを搭載する工程と、を有
することを特徴とする半導体装置の製造方法、が提供さ
れる。
【0010】[作用]従来の空中配線の構造では配線の
一部分のみが事実上の空中配線となっているか、配線を
基板上に形成し配線上に空間を設けていたが、本発明で
は、配線の表裏面を空間とすることが可能となる。すな
わち、本発明の伝送線路の構造では、配線をメッシュシ
ートあるいは多孔シート上に形成しているため配線下地
の誘電率の影響を小さくできる。そして、メッシュシー
トあるいは多孔シート上に形成した配線の一方の面若し
くは両面をグランドプレーンにて覆うため、グランドプ
レーンと配線間に空気のみしか存在しない場合とほぼ同
等になる。このことの効果は、特にGHz帯の高周波領
域で顕著となる。その理由は、高周波領域では、表皮効
果により電磁波が配線の表皮近傍のみを伝搬するが、本
発明の表裏同一パターン配線の場合、表皮近傍は空間と
なっているためである。また、空間を形成するために犠
牲層も使用しないため、伝送特性に悪影響を及ぼす犠牲
層の残滓が生じることもない。
【0011】本発明による半導体装置では、上記伝送線
路を使用することにより、即ち、低損失の伝送線路を使
用することにより、チップの性能を効率よく引き出すこ
とが可能になる。また、本発明による半導体装置の製造
方法では、チップの接続は上記配線シート上にロールト
ゥロールで行うことが可能であり、大量生産に適してい
る。さらには、シート上への配線の形成もロールトゥロ
ールで行うようにすることにより、さらに低コスト化が
可能となる。また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、あらかじめチップを接続したシートをキャビティ
内にグランドプレーンを有する基板で挟むが、この時本
発明の伝送線路構造の形成とチップの封止を同時に行う
ことが可能となり、プロセス簡略化による低コスト化が
可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実
施の形態を示す、伝送線路を有する配線基板の分解斜視
図であり、図2は、その断面図である。図1、図2にお
いて、貫通孔を有するメッシュシートあるいは多孔シー
ト1は、絶縁性の化学繊維、天然繊維を編んだメッシュ
シートや絶縁性シートに貫通孔をランダムに若しくは規
則的に多数設けたものであって、その材料は特に限定さ
れない。また、配線2についても、その形成方法とその
材料は特に限定されないが、以下の方法を用いて形成す
ることができる。 導電ペーストを用いて厚膜印刷法によりシート両面に
配線を形成する。この場合に、印刷は、シート表・裏面
についてそれぞれ行い基板両面の配線パターンはシート
に形成された貫通孔を介して接続される。 蒸着法若しくはスパッタ法などの薄膜技術を用いて両
面全面に金属膜を形成した後、フォトリソグラフィ法に
より両面に配線パターン状にレジスト膜を形成し、これ
をマスクとして不要の金属膜をエッチング除去する。 無電解めっき法または薄膜技術を用いて下地金属層を
形成し、フォトリソグラフィ法により両面に配線パター
ンと逆パターン状にレジスト膜を形成した後、電解めっ
き法により配線パターン状にめっき層を形成する。その
後、レジスト膜を除去し、露出した下地金属層をエッチ
ング除去する。 感光性樹脂材料を塗付し、露光・現像を行って配線パ
ターン状にかつ所望の配線幅より若干幅狭に樹脂層を形
成した後、無電解めっき法または薄膜技術を用いて下地
金属層を形成する。その後、フォトリソグラフィ法を用
いて樹脂層およびその外周近傍が開口するようにレジス
ト膜を形成し、電解めっき法により配線パターン状にめ
っき層を形成する。次いで、レジスト膜を除去し、露出
した下地金属層をエッチング除去する。
【0013】メッシュシートあるいは多孔シート1上若
しくは配線2上には、コンデンサ、抵抗、インダクタ、
フィルタ(ローパス、ハイパス、バンドパス)等の受動
素子を形成してもよい。また、チップ受動部品を搭載し
てもよい。また、キャビティを有する基板3の製法およ
び材料も特に限定されず、ガラス−エポキシなどの樹脂
積層板、セラミック、プラスチックなどを用いることが
できる。キャビティを有する二つの基板の材料はそれぞ
れ異なっていても構わない。また、キャビティを有する
基板3のキャビティ底面にはグランドプレーン4が形成
される。グランドプレーン4は、電気抵抗が小さい金属
により形成することが好ましいが、その材料は特に限定
されない。また、上記シート上に配線のみならずグラン
ドプレーンが形成されていてもよく、シート上にコプレ
ーナ線路も形成できる。また、キャビティを有する基板
3は必ずしも2枚用いる必要はなく、1枚のみを用い、
配線を有するシートによってキャビティ上を覆うように
し、そのシートを基板上に接着するようにしてもよい。
【0014】図3、図4は、グランドプレーンがキャビ
ティ側面にも形成された例を示す断面図であって、配線
2がキャビティ内部に配置されている箇所では、図3に
示されるように、グランドプレーン4はキャビティの側
面全体を覆うように形成されるが、配線2が基板外へ導
出される箇所では、図4に示されるように、グランドプ
レーン4は配線と接触することのないように形成され
る。但し、配線2がグランド配線である場合には、配線
2とグランドプレーン4とが接触するようになされる。
【0015】また、上記配線シートを挟むキャビティを
有する基板3は、図5に示されるように、基板内部に配
線パターン7と、スルーホール5とを有するものであっ
てもよい。そして、配線2は、スルーホール5を介して
グランドプレーン4や配線パターン7と接続され、また
スルーホール5を介して基板表面に形成された外部端子
6と接続される。例えば、配線シート上にチップを接続
する場合、電源プレーンやグランドプレーンに基板内の
配線パターン7を用いることにより、チップに電力を供
給することができる。また、図5の構造で配線部分を伝
搬する信号の周波数がGHzオーダー未満の場合は、信
号配線をスルーホール5を介して基板表面の外部端子6
まで引き出してこれにより基板外部との接続に用いるこ
とができる。また、基板3内に配線パターン7に接続さ
れた受動部品を厚膜法または薄膜法により形成すること
ができる。また、受動部品をチップ部品として基板3内
に搭載するようにしてもよい。
【0016】図6は、基板をキャビティを有する金属基
板3aとした実施の形態を示す断面図であるが、グラン
ドプレーン以外の配線を基板外部に導出させる場合には
その導出部は図4と同様に絶縁しなければならない。ま
た、2枚の基板の内、一方のみを金属基板3aとし、他
方をグランドプレーンを有するもしくはグランドプレー
ンを有しない基板とすることができる。さらに、キャビ
ティを有する金属基板3aを1枚のみ用いて、配線シー
トをキャビティを塞ぐように金属基板3a上に貼着する
ようにしてもよい。図7は、二つのキャビティを有する
基板3の一方の基板にのみにグランドプレーン4が形成
されている例を示す断面図である。
【0017】以上の実施の形態にて説明した配線基板は
いずれも半導体チップの実装用の基板(パッケージ)と
して用いることのできるものである。図8は、本発明に
よる半導体装置の実施の形態を示す断面図である。本発
明の伝送線路構造を有する配線2の部分にチップ8の電
極がボンディングワイヤ9により接続されている。ま
た、チップ8はメッシュあるいは多孔シート1上に形成
したダイパッド10にダイボンディングされている。ダ
イパッド10は、絶縁物により形成することもできる
が、必要によりグランド配線として基板外部に引き出す
こともできる。チップ8に対する封止はキャビティを有
する二つの基板の接合と同時に行われている。この接合
および封止は、接着剤による接合、ガラス溶融による接
合等を用いることができるがその方法は特に限定されな
い。また、基板としてガラス−エポキシ基板等の樹脂積
層板を使用した場合にはプリプレグを介した熱圧着でも
よい。図9は、本発明による半導体装置の他の実施の形
態を示す断面図である。この実施に形態では、配線2と
チップ8のバンプ11とを接続するフリップチップ接続
方式によりチップが搭載されている。この方式によれ
ば、図8の例に比較してより伝送特性が優れたものとな
る。
【0018】図10は、本発明による半導体装置の製造
方法の実施の形態を示す模式図である。図10にはロー
ルトゥロールプロセスを示したが、これに限定はされ
ず、1単位ないし数単位に分割されたシートを枠に貼り
付けた状態で処理を行う所謂キャリアプロセスを採用す
ることもできる。図10では、メッシュシートあるいは
多孔シート1がロールトゥロールで左のロールから右の
ロールに巻き取られる。図に示すように、シート巻上げ
ロール13の牽引によりメッシュシートあるいは多孔シ
ート1はシート供給ロール12から供給される。第1の
プロセスは、シートへの配線形成工程であり、上述した
ように厚膜印刷やめっきとフォトリソグラフィなどによ
って配線パターンが形成される。第2のプロセスは、チ
ップの接続工程であり、第1のプロセスで形成されたパ
ターン上にフリップチップボンディングやダイボンディ
グおよびワイヤボンディングが行われる。第3のプロセ
スはキャビティを有する基板のシート上下からの貼り合
わせ工程であり、このプロセスでチップに対する封止工
程も兼ねており、そしてこの工程により本発明の伝送線
路の構造が完成する。第4のプロセスは、貼り合わせた
基板外周部分でのシートの切り取り工程であり、ロール
巻きされた長尺のシートから作製された半導体装置を取
り出す。切り取りは打ち抜き加工が好適であるが、方法
は限定されない。以上の簡単なプロセスにより本発明の
低損失配線を有した半導体装置を作製することができ
る。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図11は、本発明の配線基板の一実施例を
示す断面図である。配線を形成するシートとして液晶ポ
リマー繊維を織り込んだ200mm四方のメッシュシー
ト1aを使用した。このメッシュシート1aを外形20
0mm□、内形180mm□、厚み1mmの枠型に接着
剤で貼り付けた。枠にシートを貼り付けた理由は、シー
トのたわみによって形成する配線の形状および位置精度
が劣化することを防止するためである。次に、枠に貼り
付けられたシートをエポキシ系感光性樹脂ワニスに浸
漬、引き上げによりメッシュ表裏面にエポキシ系感光性
樹脂膜を形成した。このシートを乾燥、露光および現像
後、キュアして配線パターンとなるエポキシ樹脂パター
ンを形成した。
【0020】次に、無電解Cuめっき膜を該シート表裏
面に形成した後、エポキシ樹脂パターンおよびその外周
近傍が開口するようにレジストパターンを該シート表裏
面に形成した後、電解めっきによりエポキシ樹脂パター
ン表裏面および側面にCu、Ni、Auの順でめっき膜
を形成した。レジスト剥離後、Cu無電解めっき膜をエ
ッチングして、メッシュシート1a上にエポキシ樹脂パ
ターンを利用した配線2aを形成した。なお、無電解C
uめっき工程では、CuやTiスパッタ膜を上記シート
の表裏面に形成しても後の工程は同様にしてシート上に
エポキシ樹脂パターンを利用した金属配線が形成でき
る。スパッタを用いる場合、特にTi、Cuの連続スパ
ッタが、エポキシ樹脂と金属皮膜の密着性が良好であ
り、めっきの析出状態も良好であり、Ti、Cuともに
ウエットエッチングが可能であるため、好適である。
【0021】次に、上述したエポキシ樹脂パターンを利
用した配線2aを形成したメッシュシート1aを利用し
て、このシートを上下からキャビティを有する外形11
0mm□、内形95mm□のFR−5ガラス−エポキシ
基板3bと外形100mm□、内形95mm□のFR−
5ガラス−エポキシ基板3bで挟んで、図11に示す空
中配線平衡型マイクロストリップラインを製造した。上
下の基板にはグランドプレーン4を設けた。上下の基板
は接着剤により接合し、最後に基板外周のメッシューシ
ートを切断した。図11の基板の構造で、下部基板の方
が上部基板よりも大きくしているのは、基板外部に引き
出されたパッド14を外部接続および検査パッドとして
使用するためである。このパッド14を用いて、製造し
た伝送線路の損失を測定したところ、30GHzで0.
1dB/cm以下と高周波線路として使用するのに十分
な特性が得られた。
【0022】また、図12に示すように、上述のエポキ
シ樹脂パターンを利用した配線2aを有するメッシュシ
ート1aにGaAs製LSIチップ8aを半田ボール1
1aを用いてフリップチップ接続した。このチップを接
続したメッシュシート1aを上下からキャビティを有す
る前記FR−5ガラス−エポキシ基板3bで挟んで、空
中伝送線路を有する半導体装置を作製した。上下の基板
は、プリプレグを介して150から200℃の温度で熱
圧着して接合および封止を行い、最後に基板外周のメッ
シュシートを切断した。チップ8aの各電極は、メッシ
ュシート上に形成された、電源線およびグランド線を介
して基板上のそれぞれのパッド14に接続されている。
このチップを動作させたところ、十分な応答速度が得ら
れた。
【0023】また、メッシュシートに形成された配線上
にコンデンサ、抵抗、インダクタ、バンドパスフィルタ
ー等の受動素子を搭載あるいは形成することは、パッケ
ージとしての性能をより高めることができる。受動素子
を搭載あるいは形成する部分はキャビティ内部あるいは
外部共に可能であるが、図12に示すようにキャビティ
の外部に調整用の受動素子15を設けることにより、封
止後においても素子の付け替えあるいはトリミングによ
り回路の調整を行うことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の配線基板
は、伝送線路をメッシュシートあるいは多孔シート上に
形成された配線とキャビティを有し該キャビティ底部に
グランドプレーンを有する1ないし2の基板から構成し
たものであるので、簡単な工程で、低損失な、すなわち
伝送特性に優れた伝送線路を有する配線基板を提供する
ことができる。また、この配線基板を半導体チップの実
装用基板として用いるときには、伝送特性に優れたパッ
ケージを提供することができる。さらに、本発明の半導
体装置の製造方法によれば、封止工程と伝送線路の形成
工程とを同時に行うことができるため、低コストで伝送
特性に優れた半導体装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板の一実施の形態を示す分解斜
視図。
【図2】本発明の配線基板の一実施の形態を示す断面
図。
【図3】本発明の配線基板の一実施の形態を示す断面
図。
【図4】本発明の配線基板の一実施の形態を示す断面
図。
【図5】本発明の配線基板の一実施の形態を示す断面
図。
【図6】本発明の配線基板の一実施の形態を示す断面
図。
【図7】本発明の配線基板の一実施の形態を示す断面
図。
【図8】本発明の半導体装置の一実施の形態を示す断面
図。
【図9】本発明の半導体装置の一実施の形態を示す断面
図。
【図10】本発明の半導体装置の製造方法の一実施の形
態を示すロールトゥロールプロセスの模式図。
【図11】本発明の配線基板の一実施例を示す断面図。
【図12】本発明の半導体装置の一実施例を示す断面
図。
【符号の説明】
1 メッシュシートあるいは多孔シート 1a メッシュシート 2 配線 2a エポキシ樹脂パターンを利用した配線 3 キャビティを有する基板 3a キャビティを有する金属基板 3b FR−5ガラス−エポキシ基板 4 グランドプレーン 5 スルーホール 6 外部端子 7 配線パターン 8 チップ 8a GaAs製LSIチップ 9 ボンディングワイヤ 10 ダイパッド 11 バンプ 11a 半田ボール 12 シート供給ロール 13 シート巻き上げロール 14 パッド 15 受動素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E338 AA03 AA05 AA11 AA16 AA18 BB02 BB03 BB12 BB13 BB22 BB25 BB63 BB75 CC02 CC04 CC06 CD23 CD32 EE11 EE31

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送線路を構成する配線を有する絶縁性
    のメッシュシートあるいは多孔シートと、キャビティが
    形成された基板と、を有し、前記キャビティを塞ぐよう
    に前記基板上に前記メッシュシートあるいは多孔シート
    が貼着されていることを特徴とする配線基板。
  2. 【請求項2】 伝送線路を構成する配線を有する絶縁性
    のメッシュシートあるいは多孔シートと、キャビティが
    形成された2枚の基板と、を有し、前記2枚の基板が前
    記メッシュシートあるいは多孔シートを挟み込んで前記
    キャビティ同士が向き合うように貼り合わされているこ
    とを特徴とする配線基板。
  3. 【請求項3】 前記基板、および、前記2枚の基板は絶
    縁性材料により形成され、かつ、前記基板のキャビティ
    の底面、または、前記2枚の基板のうちの少なくとも一
    方の基板のキャビティの底面にはグランドプレーンが形
    成されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の配線基板。
  4. 【請求項4】 底面にグランドプレーンが形成されてい
    る前記キャビティの側面にもグランドプレーンが形成さ
    れていることを特徴とする請求項3記載の配線基板。
  5. 【請求項5】 前記基板は、少なくとも表面が金属によ
    り構成されていることを特徴とする請求項1あるいは請
    求項2記載の配線基板。
  6. 【請求項6】 前記配線は、前記メッシュシートあるい
    は多孔シートの表裏面に同一パターンで形成され、前記
    メッシュシートあるいは多孔シートに形成された貫通孔
    を介して導通されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の配線基板。
  7. 【請求項7】 前記メッシュシートあるいは多孔シート
    には、伝送線路を構成する配線の外に、グランド配線お
    よび電源配線となる配線も形成されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の配線基板。
  8. 【請求項8】 前記配線は、前記基板に形成されたスル
    ーホールを介して基板表面に形成された端子と接続され
    ていることを特徴とする請求項2または7記載の配線基
    板。
  9. 【請求項9】 前記基板内、または、前記2枚の基板の
    うちの少なくとも一方内には、配線パターンが形成さ
    れ、該配線パターンは基板内に形成されたスルーホール
    を介して基板表面に形成された端子と接続されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の配線基板。
  10. 【請求項10】 前記メッシュシートあるいは多孔シー
    トには、薄膜受動部品または厚膜受動部品が形成されて
    いることを特徴とする請求項1または2記載の配線基
    板。
  11. 【請求項11】 前記メッシュシートあるいは多孔シー
    トには、チップ受動部品が搭載されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の配線基板。
  12. 【請求項12】 前記2枚の基板は、一方の基板の外形
    サイズが他方のそれより大きく形成されており、該2枚
    の基板が貼り合わされた際に外形サイズが大きい方の基
    板表面上に形成される露出部分に、前記メッシュシート
    あるいは多孔シートに形成された受動部品、若しくは、
    前記メッシュシートあるいは多孔シートに搭載された受
    動部品が配置されていることを特徴とする請求項2、1
    0または11記載の配線基板。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12の内のいずれか1項に
    記載された配線基板の配線に半導体チップの電極が接続
    されていることを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記半導体チップが、貼り合わされた
    2枚の基板によって形成されるキャビティ内に気密に封
    止されていることを特徴とする請求項13記載の半導体
    装置。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載された半導体装置の
    製造方法であって、 (1)メッシュシートあるいは多孔シートに配線を設け
    て配線シートを形成する工程と、 (2)前記配線シートの配線と半導体チップの電極とを
    接続する工程と、 (3)キャビティが形成された基板上に、前記キャビテ
    ィ上に前記半導体チップが位置するように、前記配線シ
    ートを貼り付けるか、あるいは、キャビティが形成され
    た2枚の基板同士を、キャビティ同士が向き合うように
    して、前記配線シートを挟み込んで、貼り合わせること
    により、基板上に半導体チップを搭載する工程と、を有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第(3)の工程における2枚の基
    板を貼り合わせる工程が、前記半導体チップを気密封止
    する工程であることを特徴とする請求項15記載の半導
    体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記メッシュシートあるいは多孔シー
    トには長尺のシートが用いられ、前記第(3)の工程の
    後、1単位毎に半導体装置が長尺のシートから切り出さ
    れることを特徴とする請求項15記載の半導体装置の製
    造方法。
  18. 【請求項18】 前記メッシュシートあるいは多孔シー
    トには、1単位毎または複数単位毎に枠体に保持された
    シートが用いられることを特徴とする請求項15記載の
    半導体装置の製造方法。
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JP2007180371A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Hitachi Cable Ltd 基板及び電子モジュール
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JP2008545259A (ja) * 2005-06-30 2008-12-11 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 深彫り加工によってハーフシェルに形成されたプリント基板の形態のハードウェア保護部

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