JP2000323795A - 半導体レーザ装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ装置及びその製造方法

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JP2000323795A
JP2000323795A JP11131171A JP13117199A JP2000323795A JP 2000323795 A JP2000323795 A JP 2000323795A JP 11131171 A JP11131171 A JP 11131171A JP 13117199 A JP13117199 A JP 13117199A JP 2000323795 A JP2000323795 A JP 2000323795A
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semiconductor laser
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JP11131171A
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Akihiro Shima
顕洋 島
Harumi Nishiguchi
晴美 西口
Yoshifumi Sakamoto
善文 坂本
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変調可能なカットオフ周波数が高く、ばらつ
きの少ない内部電流狭窄型半導体レーザ装置、及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】発光ストライプ22の両側に設けられた電
流ブロック層20の上にコンタクト層24を介して電流
狭窄層28aを設け、この電流狭窄層28aを介して発
光ストライプ22の両側に、電流狭窄層28aよりも電
流ブロック層20から離してコンタクト層24上に容量
絶縁層28bを設けるとともに、電流狭窄層28a間に
形成された開口30を介してコンタクト層24と素子上
に設けられた電極層32とをオーミックコンタクトする
ことにより、コンタクト層24を横方向に流れる電流に
対する抵抗値を安定的に高め、変調可能なカットオフ周
波数のばらつきを少なくしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体レーザ装
置及びその製造方法に係り、特に素子容量を低減するこ
とにより高速応答ができる半導体レーザ装置とその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の内部電流狭窄型の半導体
レーザの断面図である。また、図12は従来の内部電流
狭窄型の半導体レーザの等価回路の回路図である。図1
1において、100は半導体レーザ、101はn型GaAs
基板、102はn型AlGaInP下クラッド層、10
3は活性層、104はp型AlGaInP上クラッド
層、105はn型GaAsブロック層、106は発光ス
トライプ、107はp型GaAsコンタクト層、108
はn側電極、109はp側電極である。
【0003】半導体レーザ100のp側電極109か
ら、 n側電極108に向けて電流を注入すると、 n型
ブロック層105とp型上クラッド層104からなる逆
方向のダイオード構造によって電流が阻止され、幅が数
μmの発光ストライプ106のみに電流が流れる。従っ
て、発光ストライプ106の領域のみで効率の良い安定
な基本横モード発振が起こる。
【0004】上記のような半導体レーザ構造では、 n
型ブロック層105とp型上クラッド層104からなる
ダイオード構造が素子全体に存在するため、図12に付
記した等価回路における素子容量Cbとしては、例えば
150pF前後の値となる。この素子容量Cbはn型ブ
ロック層105とp型上クラッド層とのpn接合により
生じるものである。なお、半導体レーザ100の素子抵
抗Rsは数オーム程度の値を示すのが一般的である。
【0005】半導体レーザ100の周波数変調は、半導
体レーザ100に高速変調した電流の注入によってレー
ザ光の変調を行うのが一般的だが、半導体レーザ100
の素子容量や抵抗が大きくなるとレーザの応答が遅くな
り、電流変調に追随できなくなる。一般に、素子抵抗R
0、素子容量Cを有するレーザにおいて、変調可能なカ
ットオフ周波数fcは、fc=1/(2πR0C)で表
記され、Cに反比例して周波数特性が悪化する。
【0006】図13は特開平7−131117号公報の
図1に示された従来の半導体レーザの断面図である。ま
た図14は図13に示された従来の半導体レーザの等価
回路の回路図である。図13において、120は半導体
レーザ、122は絶縁膜、124は開口で、絶縁膜12
2に発光ストライプ106に沿って設けられたスリット
状の開口である。半導体レーザ120は、図11に示し
た従来の半導体レーザ100における上記のようなカッ
トオフ周波数fc特性の低下を解決するための構成で、
発光ストライプ106に沿って中央に開口124を有す
る絶縁膜122を形成したものである。
【0007】図13に示された半導体レーザ120は、
図11に示された半導体レーザ100の素子容量Cbに
加えて、コンタクト層107、絶縁膜122、電極10
9からなるコンデンサ容量Caが直列に付加された構成
となる(図14の等価回路を参照)。この場合、レーザ
全体の素子容量Cは、C=Ca・Cb/(Ca+Cb)
で表される。つまり、素子全体の容量CはCbに直列に
Caを付加するだけで下がり、CbあるいはCaの小さ
い方で決定される。
【0008】すなわち上記関係式によれば、 Ca<C
bの場合は、Caが小さいほどCが小さくなり、Ca=
Cbになった場合は、C=Cb/2と半分になる。また、
この関係に従えば、Ca=Cb/2になるように調整する
とC=Cb/3となり、fc=800〜900MHzが
得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体レーザ装
置は上記のように構成されていて、図13の半導体レー
ザ120の構造では、コンタクト層107のシート抵抗
が低い場合、横方向への電流の拡がりが大きくなる。つ
まり、等価回路的には図14に示した等価回路において
X点とY点とを電気的に短絡してしまうことになり、C
bに対してCaを直列に接続した効果が少なくなってし
まい所望の特性が得られない場合がある。
【0010】このような場合、コンタクト層107の電
極109から発光ストライプ106の方向へ向かう抵抗
を低減し、且つ横方向への抵抗を高くすることが必要に
なる。特開平7−131117号公報にはさらに、他の
実施例(公報の図10)が示されている。図15はこの
従来の半導体レーザの断面図である。
【0011】図15において、130は半導体レーザ、
132は高抵抗部でありコンタクト層107を結晶成長
させた後、プロトン注入を行って形成したものである。
この高抵抗部132がコンタクト層107を横方向に流
れる電流を少なくするので、高抵抗部132を可及的に
厚くする事が開示されている。しかしながらこの高抵抗
部がプロトン注入により行なわれているので場合によっ
ては、抵抗特性のばらつきを生じる事が有り、半導体レ
ーザ130の高速応答特性にばらつきが生じ、信頼性に
欠けるという問題点があった。
【0012】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、この発明の第1の目的は、高速応答性
の安定した半導体レーザを得ることであり、第2の目的
は高速応答性能の安定した半導体レーザを簡単な工程で
製造する製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体レ
ーザ装置は、第1導電型の半導体基板と、この半導体基
板上に配設された第1導電型半導体の第1のクラッド層
と、この第1のクラッド層の上に配設された活性層と、
この活性層の上に配設され、共振器軸方向に延長する断
面メサ状の第1の部分とこの第1の部分の両側に延在す
る第2の部分とを有する第2導電型半導体の第2のクラ
ッド層と、この第2のクラッド層の第1の部分の両側に
隣接し、第2の部分の上に配設された第1導電型半導体
の電流ブロック層と、この電流ブロック層の上に配設さ
れた第2導電型の第1の半導体層と、この第1半導体層
の表面に配設されるとともに、第2のクラッド層の第1
の部分に対向した開口を有しこの開口の両側に配設され
た電流ブロック層の幅より狭い幅の底部が第1の半導体
層を介して電流ブロック層に対向した第1の高抵抗部
と、この第1の高抵抗部を介して第2のクラッド層の第
1の部分の両側に、第1の高抵抗部の底部と電流ブロッ
ク層の間隔よりも電流ブロック層から離して第1の半導
体層表面に配設された第2の高抵抗部と、これら第1,
第2の高抵抗部の上に配設されるとともに、第1の高抵
抗部の上記開口を介して上記半導体層上に配設された電
極層と、を備えたもので、この構成により高速応答性能
が安定し、ばらつきの少ない半導体レーザを得ることが
出来る。
【0014】さらに、第1の半導体層をコンタクト層と
し、第2のクラッド層の第1の部分に対向する溝をコン
タクト層の厚さの一部が底部に残るようにしてこのコン
タクト層の表面に配設するとともに第1の高抵抗部を溝
底部に配設した絶縁体層で構成したもので、電極と発光
ストライプとの間隔を短くして抵抗を少なくし、第1の
高抵抗層を絶縁体層により構成するから横方向に流れる
電流の回路抵抗値を安定にして素子のばらつきを少なく
出来る。
【0015】またさらに第1の半導体層をコンタクト層
とし、第2のクラッド層の第1の部分に対向する溝をコ
ンタクト層の厚さの一部が底部に残るようにしてコンタ
クト層の表面に配設するとともに第1の高抵抗部を溝底
部に配設した第1導電型の第2の半導体層で構成したも
ので、電極と発光ストライプとの間隔を短くして抵抗を
少なくし、第1の高抵抗層を結晶成長工程で精度よく形
成でき、横方向に広がる電流の抵抗値を安定にする事が
出来る。
【0016】またさらに、第1の半導体層をコンタクト
層とし、第1の高抵抗部をコンタクト層表面に配設した
イオン注入領域で構成したので、簡単な構成とすること
ができ、安価な装置にする事が出来る。
【0017】またさらに、半導体層を第2のクラッド層
の第1の部分の両側に延在する部分を有する第3のクラ
ッド層とこの上に配設されたコンタクト層とで構成し、
このコンタクト層の第1の高抵抗部の開口の両側に電流
ブロック層の幅よりも狭いコンタクト層を貫通する深さ
の貫通溝を配設するとともに、第1の高抵抗部をこの貫
通溝を介して第3のクラッド層上に配設した構成とした
ので、第1の高抵抗部がコンタクト層の貫通溝を介して
コンタクト層よりも抵抗が高い第3のクラッド層上に延
びているので、横方向の抵抗をより大きくする事が出来
る。
【0018】またさらに第2の高抵抗部を第1の高抵抗
部と一体的に構成したので、簡単な構成で、安価な素子
を得ることが出来る。
【0019】また、この発明に係る半導体レーザ装置の
製造方法は、第1導電型の半導体基板に配設された第1
導電型半導体の第1のクラッド層と、この第1のクラッ
ド層の上に配設された活性層と、この活性層の上に配設
され、共振器軸方向に延長する断面メサ状の第1の部分
とこの第1の部分の両側に延在する第2の部分とを有す
る第2導電型半導体の第2のクラッド層と、この第2の
クラッド層の第1の部分の両側に隣接し、第2の部分の
上に配設された第1導電型半導体の電流ブロック層と、
この電流ブロック層の上に配設された第2導電型の第1
の半導体層とを備えたレーザ積層構造を形成する第1の
工程と、第2のクラッド層の第1の部分に対向した開口
を有しこの開口の両側に配設された電流ブロック層の幅
より狭い幅の底部を有し、この底部が第1の半導体層を
介して電流ブロック層に対向した第1の高抵抗部を第1
半導体層の表面に形成する第2の工程と、第1の高抵抗
部を介して第2のクラッド層の第1の部分の両側の第1
の半導体層表面に、第1の高抵抗部の底部と電流ブロッ
ク層の間隔よりも電流ブロック層から離して第2の高抵
抗部を形成する第3の工程と、第1の高抵抗部の開口を
介して半導体層の上、並びに第1,第2の高抵抗部の上
に、電極層を形成する第4の工程と、を含むので、高速
応答性能が安定しばらつきの少ない半導体レーザ装置を
簡単な工程で得ることが出来る。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1はこの発明に係る半導体レーザ装置の断面図であ
る。また図2はこの発明に係る半導体レーザ装置の等価
回路の回路図である。この実施の形態は、上クラッド層
にエッチングによりリッジを形成し、このリッジを電流
ブロック層で埋め込み、発光領域としての発光ストライ
プを形成した内部電流狭窄型の半導体レーザについて、
発光ストライプに近接する両側に高抵抗層と電流ブロッ
ク層とでコンタクト層を横方向に流れる電流を狭窄する
ことにより抵抗を高めたものである。
【0021】図1において、10は半導体レーザ、12
はn型GaAsの半導体基板、14はn型AlGaInPの
下クラッド層でキャリア濃度は1×1017〜2×1018
/cm3(以下1×1017を1E17のように表記す
る)、16は活性層、18はp型AlGaInPの上ク
ラッド層でキャリア濃度は1E17〜2E18/ cm3
である。20はn型GaAsからなる電流ブロック層で
キャリア濃度は1E18〜5E18/ cm3である。2
2は発光ストライプで共振器長が500〜1000μ
m、幅は3μm〜10μm程度で、23は延底部、これ
ら発光ストライプ22と延底部23とで上クラッド層1
8が構成されている。
【0022】24はp型GaAsのコンタクト層でキャ
リア濃度は1E18〜5E19/cm3で層厚みは2〜
3μm、26はコンタクト層24に設けられた溝、28
はSi02、SiNなどの絶縁体膜で、28aは第1の
高抵抗部としての溝24の底部に設けられた電流狭窄層
で、この電流狭窄層28aと電流ブロック層20との間
隔は1μm以下である。28bは第2の高抵抗部として
の容量絶縁層、ここでは電流狭窄層28aと容量絶縁層
28bとが一体的に形成された絶縁体膜28で形成され
ている。電流狭窄層28a及び容量絶縁層28bはコン
タクト層24と異なる導電性の半導体層で形成しても同
様の効果がある。
【0023】30は発光ストライプ22の真上に対向し
て設けられた絶縁体層28の開口、32はp側電極、3
4はn側電極である。半導体レーザ10の構成では、素
子中央部のコンタクト層24をエッチング等により薄く
することで浅い溝26を形成し、この溝26の底部上に
形成された絶縁体膜28に溝26中央に対応して開口3
0を形成するようにした。これにより、p側電極32と
発光ストライプ22の距離が近づき抵抗が下がる。ま
た、電流狭窄層28aと電流ブロック層20との間隔が
狭くなりコンタクト層24を横方向に流れる電流通路が
狭くなるため、図2に示した横方向の素子抵抗Rが大き
くなり、コンデンサCaが短絡することを防止すること
が可能になる。このため、電流ブロック層20と上クラ
ッド層18とのpn接合に基づく容量Cbとp側電極3
2,容量絶縁層28b及びコンタクト層24で形成され
る容量Caとが有効に直列接続された構成となり、等価
の素子容量を小さくして変調可能なカットオフ周波数を
高く保持することができる。
【0024】ここで電流ブロック層20と上クラッド層
18のpn接合に基づく容量は概ね100pFであり、
これと同等以下のCaを得るように、コンタクト層24
上に形成する容量絶縁層28bの構造パラメータを最適
化すれば良い。具体的には、上記各層のキャリア濃度範
囲において、SiO2、SiN等の絶縁膜を0.1μm〜
0.4μmとし、コンタクト層24の溝26底部に形成
した電流狭窄層28aと電流ブロック層20との間隔で
ある電流狭窄幅を1μm以下にすることで素子全体の容
量低減効果が見られ、高速化が実現可能となる。
【0025】図3及び図4はこの発明に係る半導体レー
ザ装置の製造方法を示す素子の断面図である。製造手順
の概略は次の通りである。 (a) n型GaAsの半導体基板12上にn型AlGaI
nPの下クラッド層14、この下クラッド層14の上に
活性層16、この活性層16の上にp型AlGaInP
の上クラッド層18を順次形成し、共振器軸方向に延長
する断面メサ状の発光ストライプ22とこの発光ストラ
イプ22の両側に延在する延底部23とをエッチングで
形成する。
【0026】この上クラッド層18の発光ストライプ2
2の両側に隣接して延底部23の上にn型GaAsから
なる電流ブロック層20を形成し、この電流ブロック層
20の上にp型GaAsのコンタクト層24を形成し、
リッジ型の内部電流狭窄構造を有する素子を準備する。
この工程の結果を示すのが図3(a)である。 (b)この素子表面のコンタクト層24に、発光ストラ
イプ22に対向した浅い溝26をウエットエッチング等
の手法により形成する。この溝26はウエットエッチン
グ等の手法により形成されるので深さが精度よく制御さ
れる。この工程の結果を示すのが図3(b)である。
【0027】(c)素子のコンタクト層24の表面上に
絶縁体膜28を形成する。絶縁体膜28の材料としては
例えばSi02、SiN等で良い。容量絶縁層28bが
絶縁体で形成されるので、容量Caを製品間のバラツキ
少なく形成できる。この工程の結果を示すのが図4
(a)である。 (d)溝26の上に形成された絶縁体膜28の、コンタ
クト層24を介して発光ストライプ22に対向する部分
に、開口30を形成する。この工程の結果を示すのが図
4(b)である。溝26の深さが精度よく形成されるの
で、絶縁体膜28と電流ブロック層との間隔が製品間で
バラツキが少なく、結果的にコンタクト層24を横方向
に流れる電流経路の抵抗値のバラツキを少なくし、容量
Caを製品間のバラツキ少なく形成できることと相俟っ
て、素子容量のバラツキが少なくなり、変調可能なカッ
トオフ周波数が安定する。
【0028】(e)p側電極32を絶縁体膜28及び開
口30上に蒸着等の手法により形成し、開口30を介し
てコンタクト層24とオーミックコンタクトを形成させ
る。ついでn側電極34を基板裏面側に形成し、図1に
示した半導体レーザ装置を完成させる。以上のように、
半導体レーザ10の構成では、溝26にp側電極32を
設け発光ストライプ22に近づけ抵抗値を下げるととも
に、同じ溝26に電流狭窄層28aを設けてコンタクト
層24の横方向抵抗を高めることにより、素子容量を下
げカットオフ周波数を高く保持し、しかも電流狭窄層2
8aに絶縁体を用いることにより横方向抵抗を安定に構
成できるので製品の変調可能なカットオフ周波数のバラ
ツキが少なくなり、製品の信頼性が向上する。またこの
ような半導体レーザ装置を簡単な工程で製造することが
できる。
【0029】図5はこの実施の形態の変形例である半導
体レーザ装置の断面図である。図5において、35は半
導体レーザ、36は溝、38は第1の高抵抗部として
の、コンタクト層24に埋め込まれた絶縁体層である。
この絶縁体層38はコンタクト層24と異なる導電型で
あるn型を示すSiドープのGaAs層であってもよい
し、コンタクト層24に溝36を設けずにSiを注入あ
るいは拡散を行なって形成してもよい。またコンタクト
層24にプロトン注入された領域でもよい。
【0030】図6及び図7はこの実施の形態の変形例で
ある半導体レーザの製造工程を示す素子の断面図であ
る。製造手順の概略は下記の通り。 (a)図3(a)に示したと同様に内部電流狭窄構造を
有する素子を形成する。 (b)素子上で発光ストライプ22の両側に溝を形成し
絶縁体層38を埋め込む。この絶縁体層38はコンタク
ト層24と反対の導電性であるn型のGaAs層を拡
散、注入あるいはエピ成長等の手法により形成したもの
であってもよい。この工程の結果が図6(a)である。
【0031】(c)素子上に絶縁体膜28を形成する。
絶縁体膜28の材料としては例えばSi02、SiN等
で良い。この工程の結果が図6(b)である。 (d)発光ストライプ22上に発光ストライプ22と対
向して、絶縁体膜28の開口30を形成する。この開口
30を挟む両側が容量絶縁層28bとなる。この工程の
結果が図7である。 (e)p側電極32を容量絶縁層28b及び開口30を
介してコンタクト層24上に蒸着等の手法により形成
し、開口30の部分のコンタクト層24とオーミックコ
ンタクトを形成させる。さらにn側電極34を形成して
を形成して、図5に示された半導体レーザ装置35が完
成する。この変形例も図1の半導体レーザ装置と同様
に、素子容量を下げカットオフ周波数を高く保持し、し
かも絶縁体層38を用いることにより横方向抵抗を安定
に構成できるので製品の変調可能なカットオフ周波数の
バラツキが少なくなり、製品の信頼性が向上する。また
このような半導体レーザ装置を簡単な工程で製造するこ
とができる。
【0032】以上説明したようにこの実施の形態1の構
成では、電流狭窄層28aや容量絶縁層28bが絶縁体
や半導体層で形成されるので、容量Ca,Cbが製品間
のバラツキ少なく形成され、コンタクト層を横方向に流
れる電流経路の抵抗を安定的に形成することにより、安
定した高速応答性能を備え、製品間で変調可能なカット
オフ周波数のばらつきが少ない半導体レーザ装置を得る
ことが出来る。延いては信頼性が高く、安価な半導体レ
ーザ装置を得る事が出来る。
【0033】また電極と発光ストライプとの間隔を短く
して抵抗を少なくし、第1の高抵抗層を絶縁体層や半導
体層により構成するので、横方向に流れる電流の回路抵
抗値を安定にして素子の高速応答性のばらつきをより少
なく出来る。延いてはより信頼性が高く、安価な半導体
レーザ装置を得る事が出来る。またこのような半導体レ
ーザ装置を簡単な工程で製造することができる。
【0034】実施の形態2 実施の形態1では、上クラッド層にエッチングによりリ
ッジを形成し、このリッジを電流ブロック層で埋め込ん
で発光ストライプを形成した内部電流狭窄型の半導体レ
ーザについて説明したが、この実施の形態は、電流ブロ
ック層に溝を形成し、この溝を上クラッド層で埋め込み
発光ストライプを形成した、溝埋込構造の内部電流狭窄
型の半導体レーザにおいて、発光ストライプに近接する
両側にて高抵抗層と電流ブロック層とでコンタクト層を
横方向に流れる電流を狭窄することにより抵抗を高めた
ものである。
【0035】図8は、この発明に係る半導体レーザ装置
の断面図である。図1と同じ符号は同じかまたは相当す
る部分である。図8において、40は半導体レーザ、4
2はp型AlGaInPの第1上クラッド層でキャリア
濃度は1E17〜2E18/ cm3、44はp型AlG
aInPの第2上クラッド層でキャリア濃度は1E17
〜2E18/ cm3、46は発光ストライプ、48は両
翼部である。
【0036】半導体レーザ40は次のように製造され
る。 (a) n型GaAsの半導体基板12上にn型AlGaI
nPの下クラッド層14、この下クラッド層14の上に
活性層16、この活性層16の上にp型AlGaInP
の第1上クラッド層42、この第1上クラッド層42の
上にn型GaAsからなる電流ブロック層20を形成す
る。
【0037】(b)この電流ブロック層20に共振器軸
方向に延長する断面メサ状の溝45を表面からウエット
エッチング等の手法により形成し、第1上クラッド層4
2まで貫通させる。 (c)この溝45と電流ブロック層20の上に、1μm
前後のp型AlGaInPの第2上クラッド層44を形
成し、共振器軸方向に延長する断面メサ状の発光ストラ
イプ46とこの発光ストライプ46の両側に延在する両
翼部48形成し、この第2上クラッド層44の上にp型
GaAsのコンタクト層24を形成し、埋込み型の内部
電流狭窄構造を有する素子を準備する。この後の工程は
実施の形態1の製造工程(b)以降と同じようにして製
造される。この半導体レーザ装置40は実施の形態1の
半導体レーザ装置10と同様の効果を有する。
【0038】図9この実施の形態の一変形例である半導
体レーザ装置の断面図である。図8の半導体レーザで
は、溝26を形成する時、コンタクト層24の途中でエ
ッチングを停止させる構造であるが、この変形例の半導
体レーザは電流狭窄層28aをさらに電流ブロック層2
0に近づけるために第2上クラッド層44に電流狭窄層
28aを接触させる構造である。
【0039】図9において、50は半導体レーザ、52
は貫通溝である。貫通溝52は発光ストライプ46の両
側に設けられ、この発光ストライプ46に沿いながら、
第2上クラッド層44の両翼部48を介して電流ブロッ
ク層20に対向して形成される。
【0040】この半導体レーザ50は、コンタクト層2
4がn側電極32とのオーミックコンタクトを得る為
に、一般に1E19/ cm3程度のキャリア濃度で不純
物をドーピングしている為に抵抗が低い。よって横方向
への電流狭窄効果は比較的小さい。一方、第2上クラッ
ド層44のキャリア濃度は1E17〜2E18/ cm3
前後であるため、比較的抵抗が高く、貫通溝52のよう
に底を第2上クラッド層48に通じるまで貫通させてお
けば、この貫通溝52に設けられる電流狭窄層28aが
コンタクト層24を流れる電流経路遮断する為に横方向
の電流狭窄効果はさらに高くなり、横方向の抵抗をより
大きくする事ができる。
【0041】図10はこの実施の形態2の第2の変形例
である半導体レーザ装置の断面図である。図10に示さ
れた半導体レーザは実施の形態1の変形例と同様のもの
で、内部電流狭窄構造を有する素子として溝埋込構造の
内部電流狭窄型の素子を形成する以外は製造方法も同様
である。図10において、60は半導体レーザ、36は
溝、38は第1の高抵抗部として、コンタクト層24に
埋め込まれた絶縁体層、この絶縁体層38はコンタクト
層24と異なるは導電型であるn型を示すSiドープの
GaAs層であってもよいし、コンタクト層24に溝3
6を設けずに、 Siを注入あるいは拡散を行なって形
成してもよい。またコンタクト層24にプロトン注入さ
れた領域でもよい。
【0042】また図10において、絶縁体層38及び相
当の構造が配設された溝36はコンタクト層24の中途
に底を有するように形成されているが、溝36を第2上
クラッド層48に通じるまで貫通させておけば、絶縁体
層38がコンタクト層24を流れる電流経路遮断する為
に横方向の電流狭窄効果はさらに高くなる。以上説明し
たようにこの実施の形態2による半導体レーザ装置は、
溝埋込構造の内部電流狭窄型の半導体レーザにおいて、
高速応答性能が安定し、変調可能なカットオフ周波数の
ばらつきの少ない半導体レーザ装置を得ることが出来
る。延いては信頼性が高く、安価な半導体レーザを得る
事が出来る。
【0043】またp側電極と発光ストライプとの間隔を
短くして抵抗を少なくし、第1の高抵抗層を絶縁体層に
より構成するから横方向に流れる電流の回路抵抗値を安
定にして素子のばらつきをより少なく出来る。延いては
より信頼性が高く、安価な半導体レーザを得る事が出来
る。またこのような半導体レーザ装置を簡単な工程にて
製造することができる。実施の形態1および2において
第1、第2の高抵抗部として絶縁体膜28a、28bを
配設する事を説明したがこの部分にコンタクト層24と
異なる導電型の半導体層を形成してもよい。これによっ
てpn接合の空乏層によるCaが形成され、絶縁体膜2
8a、28bを配設したものと同様の効果が得られる。
この構成では第1の高抵抗層としての半導体層を結晶成
長工程で精度よく形成でき、横方向に広がる電流の抵抗
値を安定にする事が出来る。
【0044】すなわち上記各層のキャリア濃度範囲にお
いて、絶縁体膜28をコンタクト層24と反対の導電性
を持つ半導体に置き換える場合には、1E17〜5E1
8/cm3のキャリア濃度範囲において容量低減による
高速化応答の効果を有する。また、上記実施の形態1お
よび2ではGaAs基板上のAlGaInP系材料で構
成されるレーザについて示したが、GaAs基板上のA
lGaAsでも良い。また、InP基板上のInGaA
sP系材料あるいはAlGaInAsP系材料で同様の
効果を奏する。
【0045】また、第1の高抵抗部をコンタクト層表面
に配設したイオン注入領域で構成したので、簡単な構成
とすることができ、安価な装置にする事が出来る。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したようにこの発明に係る半
導体レーザ装置及びその製造方法は以下のような効果を
有する。この発明に係る半導体レーザ装置は、第1導電
型の半導体基板と、この半導体基板上に配設された第1
導電型半導体の第1のクラッド層と、この第1のクラッ
ド層の上に配設された活性層と、この活性層の上に配設
され、共振器軸方向に延長する断面メサ状の第1の部分
とこの第1の部分の両側に延在する第2の部分とを有す
る第2導電型半導体の第2のクラッド層と、この第2の
クラッド層の第1の部分の両側に隣接し、第2の部分の
上に配設された第1導電型半導体の電流ブロック層と、
この電流ブロック層の上に配設された第2導電型の第1
の半導体層と、この第1半導体層の表面に配設されると
ともに、第2のクラッド層の第1の部分に対向した開口
を有しこの開口の両側に配設された電流ブロック層の幅
より狭い幅の底部が第1の半導体層を介して電流ブロッ
ク層に対向した第1の高抵抗部と、この第1の高抵抗部
を介して第2のクラッド層の第1の部分の両側に、第1
の高抵抗部の底部と電流ブロック層の間隔よりも電流ブ
ロック層から離して第1の半導体層表面に配設された第
2の高抵抗部と、これら第1,第2の高抵抗部の上に配
設されるとともに、第1の高抵抗部の上記開口を介して
上記半導体層上に配設された電極層と、を備えたもの
で、この構成により高速応答性能が安定し、変調可能な
カットオフ周波数のばらつきの少ない内部電流狭窄型半
導体レーザを得ることが出来る。延いては信頼性が高
く、安価な半導体レーザ装置を得る事が出来る。
【0047】さらに、第1の半導体層をコンタクト層と
し、第2のクラッド層の第1の部分に対向する溝をコン
タクト層の厚さの一部が底部に残るようにしてこのコン
タクト層の表面に配設するとともに第1の高抵抗部を溝
底部に配設した絶縁体層で構成したもので、電極と発光
ストライプとの間隔を短くして抵抗を少なくし、第1の
高抵抗層を絶縁体層により構成するから横方向に流れる
電流の回路抵抗値を安定にして素子間のばらつきをより
少なく出来る。延いてはより信頼性が高く、安価な半導
体レーザ装置を得る事が出来る。
【0048】またさらに第1の半導体層をコンタクト層
とし、第2のクラッド層の第1の部分に対向する溝をコ
ンタクト層の厚さの一部が底部に残るようにしてコンタ
クト層の表面に配設するとともに第1の高抵抗部を溝底
部に配設した第1導電型の第2の半導体層で構成したも
ので、電極と発光ストライプとの間隔を短くして抵抗を
少なくし、第1の高抵抗層を結晶成長工程で精度よく形
成でき、横方向に広がる電流の抵抗値を安定にする事が
出来る。
【0049】またさらに、第1の半導体層をコンタクト
層とし、第1の高抵抗部をコンタクト層表面に配設した
イオン注入領域で構成したので、簡単な構成とすること
ができ、安価な装置にする事が出来る。
【0050】またさらに、半導体層を第2のクラッド層
の第1の部分の両側に延在する部分を有する第3のクラ
ッド層とこの上に配設されたコンタクト層とで構成し、
このコンタクト層の第1の高抵抗部の開口の両側に電流
ブロック層の幅よりも狭いコンタクト層を貫通する深さ
の貫通溝を配設するとともに、第1の高抵抗部をこのを
介して第3のクラッド層上に配設した構成としたので、
第1の高抵抗部がコンタクト層の貫通溝を介してコンタ
クト層よりも比較的抵抗が高い第3のクラッド層上に延
びているので、横方向の抵抗をより大きくする事がで
き、高速応答性能が安定し、変調可能なカットオフ周波
数のばらつきの少ない溝埋込構造の内部電流狭窄型の半
導体レーザ装置を得ることが出来る。延いては信頼性が
高く、安価な溝埋込構造の内部電流狭窄型半導体レーザ
装置を得る事が出来る。
【0051】またさらに第2の高抵抗部を第1の高抵抗
部と一体的に構成したので、簡単な構成で、安価な半導
体レーザ装置を得ることが出来る。
【0052】また、この発明に係る半導体レーザ装置の
製造方法は、第1導電型の半導体基板に配設された第1
導電型半導体の第1のクラッド層と、この第1のクラッ
ド層の上に配設された活性層と、この活性層の上に配設
され、共振器軸方向に延長する断面メサ状の第1の部分
とこの第1の部分の両側に延在する第2の部分とを有す
る第2導電型半導体の第2のクラッド層と、この第2の
クラッド層の第1の部分の両側に隣接し、第2の部分の
上に配設された第1導電型半導体の電流ブロック層と、
この電流ブロック層の上に配設された第2導電型の第1
の半導体層とを備えたレーザ積層構造を形成する第1の
工程と、第2のクラッド層の第1の部分に対向した開口
を有しこの開口の両側に配設された電流ブロック層の幅
より狭い幅の底部を有し、この底部が第1の半導体層を
介して電流ブロック層に対向した第1の高抵抗部を第1
半導体層の表面に形成する第2の工程と、第1の高抵抗
部を介して第2のクラッド層の第1の部分の両側の第1
の半導体層表面に、第1の高抵抗部の底部と電流ブロッ
ク層の間隔よりも電流ブロック層から離して第2の高抵
抗部を形成する第3の工程と、第1の高抵抗部の開口を
介して半導体層の上、並びに第1,第2の高抵抗部の上
に、電極層を形成する第4の工程と、を含むので、高速
応答性能が安定し、変調可能なカットオフ周波数のばら
つきの少ない半導体レーザ装置を簡単な工程で得ること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る半導体レーザ装置の断面図で
ある。
【図2】 この発明に係る半導体レーザ装置の等価回路
の回路図である。
【図3】 この発明に係る半導体レーザ装置の製造工程
を示す素子の断面図である。
【図4】 この発明に係る半導体レーザ装置の製造工程
を示す素子の断面図である。
【図5】 この発明に係る半導体レーザ装置の断面図で
ある。
【図6】 この発明に係る半導体レーザ装置の製造工程
を示す素子の断面図である。
【図7】 この発明に係る半導体レーザ装置の製造工程
を示す素子の断面図である。
【図8】 この発明に係る半導体レーザ装置の断面図で
ある。
【図9】 この発明に係る半導体レーザ装置の断面図で
ある。
【図10】 この発明に係る半導体レーザ装置の断面図
である。
【図11】 従来の半導体レーザ装置の断面図である。
【図12】 従来の半導体レーザ装置の等価回路の回路
図である。
【図13】 従来の半導体レーザ装置の断面図である。
【図14】 従来の半導体レーザ装置の等価回路の回路
図である。
【図15】 従来の半導体レーザ装置の断面図である。
【符号の説明】
12 半導体基板、 14 下クラッド層、 16
活性層、 18上クラッド層 20 電流ブロッ
ク層、 24 コンタクト層, 44第2上クラッ
ド層、 28a 電流狭窄層、 28b 容量絶縁
層、 32 p側電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 善文 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AA13 AA51 AA61 CA05 CA12 CA14 CA19 DA14 DA30 EA14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、 この半導体基板上に配設された第1導電型半導体の第1
    のクラッド層と、 この第1のクラッド層の上に配設された活性層と、 この活性層の上に配設され、共振器軸方向に延長する断
    面メサ状の第1の部分とこの第1の部分の両側に延在す
    る第2の部分とを有する第2導電型半導体の第2のクラ
    ッド層と、 この第2のクラッド層の上記第1の部分の両側に隣接
    し、上記第2の部分の上に配設された第1導電型半導体
    の電流ブロック層と、 この電流ブロック層の上に配設された第2導電型の第1
    の半導体層と、 この第1半導体層の表面に配設されるとともに、上記第
    2のクラッド層の第1の部分に対向した開口を有しこの
    開口の両側に配設された上記電流ブロック層の幅より狭
    い幅の底部が上記第1の半導体層を介して上記電流ブロ
    ック層に対向した第1の高抵抗部と、 この第1の高抵抗部を介して上記第2のクラッド層の第
    1の部分の両側に、上記第1の高抵抗部の底部と上記電
    流ブロック層の間隔よりも上記電流ブロック層から離し
    て上記第1の半導体層表面に配設された第2の高抵抗部
    と、 これら第1,第2の高抵抗部の上に配設されるととも
    に、第1の高抵抗部の上記開口を介して上記半導体層上
    に配設された電極層と、を備えた半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 第1の半導体層がコンタクト層で、第2
    のクラッド層の第1の部分に対向する溝が上記コンタク
    ト層の厚さの一部を底部に残してこのコンタクト層の表
    面に配設されるとともに第1の高抵抗部は上記溝底部に
    配設された絶縁体層で構成されたことを特徴とする請求
    項1記載の半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 第1の半導体層がコンタクト層で、第2
    のクラッド層の第1の部分に対向する溝が上記コンタク
    ト層の厚さの一部を底部に残してこのコンタクト層の表
    面に配設されるとともに第1の高抵抗部は上記溝底部に
    配設された第1導電型の第2の半導体層で構成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 第1の半導体層がコンタクト層で、第1
    の高抵抗部は上記コンタクト層表面に配設されたイオン
    注入領域で構成されたことを特徴とする請求項1記載の
    半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 半導体層が第2のクラッド層の第1の部
    分の両側に延在する部分を有する第3のクラッド層とこ
    の上に配設されたコンタクト層を有し、このコンタクト
    層の第1の高抵抗部の開口の両側に電流ブロック層の幅
    よりも狭い上記コンタクト層を貫通する深さの貫通溝が
    配設されるとともに、第1の高抵抗部はこの貫通溝を介
    して上記第3のクラッド層上に配設されたことを特徴と
    する請求項1記載の半導体レーザ装置。
  6. 【請求項6】 第2の高抵抗部は第1の高抵抗部と一体
    的に構成されたことを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 第1導電型の半導体基板に配設された第
    1導電型半導体の第1のクラッド層と、この第1のクラ
    ッド層の上に配設された活性層と、この活性層の上に配
    設され、共振器軸方向に延長する断面メサ状の第1の部
    分とこの第1の部分の両側に延在する第2の部分とを有
    する第2導電型半導体の第2のクラッド層と、この第2
    のクラッド層の上記第1の部分の両側に隣接し、上記第
    2の部分の上に配設された第1導電型半導体の電流ブロ
    ック層と、この電流ブロック層の上に配設された第2導
    電型の第1の半導体層と、を備えたレーザ積層構造を形
    成する第1の工程と、 第2のクラッド層の第1の部分に対向した開口を有しこ
    の開口の両側に配設された上記電流ブロック層の幅より
    狭い幅の底部を有し、この底部が上記第1の半導体層を
    介して上記電流ブロック層に対向した第1の高抵抗部を
    第1半導体層の表面に形成する第2の工程と、 第1の高抵抗部を介して第2のクラッド層の第1の部分
    の両側の第1の半導体層表面に、第1の高抵抗部の底部
    と上記電流ブロック層の間隔よりも電流ブロック層から
    離して第2の高抵抗部を形成する第3の工程と、 第1の高抵抗部の開口を介して半導体層の上、並びに第
    1,第2の高抵抗部の上に、電極層を形成する第4の工
    程と、を含む半導体レーザ装置の製造方法。
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JP2017005102A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 三菱電機株式会社 半導体レーザ装置

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